JP4485502B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
すなわち、このような遊技機では、ある当選役で当選した場合、たとえば2種類の異なる図柄で入賞することが可能となっていて、実際の入賞は、たとえば最初に停止させた図柄がそのうちの一方を構成するものであれば、その一方の図柄で入賞させる、という制御が行われていた。
そこで、請求項1記載の発明は、複数の入賞図柄に対応する当選役で当選可能であるとともに、当該当選役で当選した場合には、図柄の特定の停止順に応じて各入賞図柄で入賞が可能となっている遊技機であって、図柄の停止順を指示する手段を設けるとともに、それそれ利益量の異なる入賞図柄に係る停止順を当該手段に指示させることができ、指示に従わない場合でも多くの利益を得ることが可能な遊技機を提供することを課題とする。
なお、カッコ内の符号は、発明の実施の形態において用いた符号を示し、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
(請求項1)
(特徴点)
請求項1記載の発明は、以下の点を特徴とする。
すなわち、請求項1記載の発明に係る遊技機(10)は、複数の図柄を連続して回転表示する複数個の回転表示手段と、遊技者の操作により前記回転表示手段の回転表示を開始させるための回転開始手段と、遊技者の操作により前記各回転表示手段の回転表示をそれぞれ停止させるために各回転表示手段に対応した回転停止手段と、前記回転開始手段及び前記回転停止手段の操作により、前記回転表示手段の回転表示及び停止を制御するための遊技制御手段とを備えている。
「回転開始手段」とは、たとえば、スタートレバーをいう。
「回転停止手段」とは、たとえば、ストップスイッチをいう。
「当選役」とは、抽選の結果「当選」となる役をいう。この当選役には、単一の入賞図柄のみで入賞可能な「単一当選役」と、複数の入賞図柄で入賞可能な「グループ当選役」とがある。これらの当選役は、たとえば、乱数と対応するテーブルに記憶させることが可能である。
「特定導入遊技」とは、通常遊技に比べて特定の入賞又は抽選結果に基づいて開始される遊技である「特別遊技」の一種であって、通常遊技よりも当選確率の高い特別遊技である「特定遊技」(たとえば、いわゆる「RBゲーム」はこれに該当する。)への導入確率が通常遊技より高いものをいう。たとえば、いわゆる「BBゲーム」はこの特定導入遊技に該当する。
「操作順」とは、回転停止手段を操作する順番をいう。たとえば、回転表示手段としての回転リールが左、中及び右の3個設けられる場合には、回転停止手段としてのたとえばストップスイッチがそれぞれに対応して合計3個設けられることとなる。このとき、たとえば、「左→中→右」や、「中→左→右」など、可能な操作順は、合計6通りとなる。
また、回転表示手段における図柄の配列次第では、当選したグループ当選役に係る操作順と一致する操作順で回転停止手段を操作した場合には必ず当該操作順に係る入賞図柄での停止を可能とすることもできる。また、そのような図柄の配列にしない場合には、当該操作順で回転停止手段が操作された場合にのみ、当該操作順に係る入賞図柄での停止が可能かどうかを判断するようにすることも可能である。
「操作順指示手段(150)」とは、回転停止手段の操作順を、遊技者に認識可能な手段により指示する手段をいう。たとえば、回転停止手段がいわゆるストップボタンであって、そのストップボタンは内蔵されたランプにより点灯可能に形成されていて、このランプの点灯順によってストップボタンの操作順を遊技者に指示するように遊技機(10)が形成されている場合には、このランプの点灯順を制御する手段及び実際に点灯するランプが、この操作順指示手段(150)として機能することとなる。また、特に別個に設けられた液晶等による表示画面上に、回転停止手段の操作順を文字等により表示(たとえば「左、右、中」というように)するように遊技機(10)が形成されている場合には、この文字等の表示を制御する手段及び実際に表示する表示画面が、この操作順指示手段(150)として機能することとなる。
また特定導入遊技中において、前記6通りある操作順のうちの例えば「左→中→右」又は「左→右→中」の操作順で停止させたときには、特定遊技へ導入されるように設定されている。そして、残りの4通りの操作順のうちから、その1通りが利益量が多い方の入賞図柄に、また、別の1通りが少ない方の当選図柄に対応づけられることとしてあり、操作順指示手段(150)は、この2通りのうちいずれかを指示することができるようになっている。
本発明によれば、遊技者がたとえば、1の操作順で各回転停止手段を操作した場合には利益量の多い方の入賞図柄で入賞し、一方、他の操作順で各回転停止手段を操作した場合には利益量の少ない方の入賞図柄で入賞が生ずるという可能性が生ずる。
また本発明において、当選抽選手段(110)によりグループ当選役が当選した場合には、以下のようにして入賞図柄の表示を制御することができる。
まず、各回転停止手段の操作を認識する手段により、最初に操作された回転停止手段が、当該グループ当選役に属する入賞図柄の操作順の最初のものに該当するかどうかが判断される。そして、該当する場合には、その該当する入賞図柄を優先的に引き込むように、回転表示手段が遊技制御手段により操作されることとなる。一方、該当しない場合には、当該グループ当選役中のいずれかの入賞図柄で停止可能であれば、その入賞図柄を停止させるように回転表示手段が遊技制御手段により操作されることとしてもよいし、また、いかなる入賞図柄をも停止させないように回転表示手段が遊技制御手段により操作されることとしてもよい。
なお、例えば特定の有利な状態(通常遊技に比べて1ゲーム当たりの利益量、たとえば、メダルの払い出し枚数の期待値が結果として高くなっている状態)が発生しているときにグループ当選役で当選した場合には、操作順指示手段(150)は、当該グループ当選役中の利益量の多い方の入賞図柄に係る操作順に従って、操作順の指示を実行するようにすることができる。そして、遊技者が、その操作順に従った操作を実行したと判断された場合には、当該操作順に係る利益量の入賞図柄での入賞が可能となり、又は、図柄の配列次第ではその入賞図柄で必ず入賞とさせることも可能となる。
さらに、本発明によれば、特定導入遊技中の通常遊技中にグループ当選役で当選した場合には、操作順指示手段(150)は、当該グループ当選役中の入賞図柄に係る操作順の指示を実行し、遊技者が、その操作順に従った操作を実行したと判断されたときには、当該操作順に係る入賞図柄での入賞が可能となり、又は、図柄の配列次第ではその入賞図柄で必ず入賞とさせることも可能となる。
すなわち、請求項1記載の発明によれば、複数の入賞図柄に対応する当選役で当選可能であるとともに、当該当選役で当選した場合には、図柄の特定の停止順に応じて各入賞図柄で入賞が可能となっている遊技機であって、図柄の停止順を指示する手段を設けるとともに、遊技の状態に応じたそれそれ利益量の異なる入賞図柄に係る停止順を当該手段に指示させることができ、指示に従わない場合でも多くの利益を得ることが可能な遊技機を提供することができる。
さらに、上記に加え、いわゆるBBゲームのような特定導入遊技において、いわゆるRBゲームのような特定遊技への導入に係る図柄を意図的に外すために図柄の停止順を指示させ、かつ遊技者が指示に従わない場合でも、通常遊技において指示に従わなかった場合よりも多くの利益を得ることが可能な遊技機を提供することができる。
図1から図5までは、本発明の1の実施の形態を示すものである。
図1は遊技機の入力、制御及び出力のブロック図、図2は遊技機の外観正面図及び図3から図5までは遊技機の通常遊技の動作の概略のフローチャートをそれぞれ示すものである。
(遊技機10)
図2中、10は、遊技機10を示すものである。
遊技機10は、図2に示すように、四角箱状の筐体11を有する。前記筐体11の中央部から上部には、遊技者側に向かって臨む略四角窓状の表示窓12が形成されている。そして、この表示窓12の略中央には、回転表示手段としての三個の回転リール40の図柄61を見ることができる図柄表示窓13が形成されている。
(制御装置20)
上記制御装置20は、図示しないが、CPUを中心に構成され、ROM、RAM、I/O等を備えている。そして、CPUがROMに記憶されたプログラムを読み込むことで、次の(1)及び(2)の装置を有するものである。
(1)遊技制御装置21
(2)演出制御装置22
図1に示すように、回転開始手段としてのスタートスイッチ30及び回転停止手段としてのストップスイッチ50の操作により、回転リール40の回転及び停止を制御するための遊技制御手段としての遊技制御装置21と、演出表示部67、ランプ68及びスピーカ69等の表示装置66を制御するための演出制御装置22とが内蔵されている。また、CPUは、遊技制御装置21及び演出制御装置22に、それぞれ一個ずつ配置されているが、特にこれに限定されるものではなく、一個のCPUで制御しても良く、あるいは、二個以上のCPUで制御するようにしても良いものである。
(遊技制御装置21)
上記遊技制御装置21は、スタートスイッチ30及びストップスイッチ50の操作により、回転リール40の回転及び停止を制御するためのものである。そして、この遊技制御装置21は、次の(1)から(6)までの手段として機能する。
(1)通常遊技制御手段70
(2)特別遊技制御手段80
(3)当選抽選手段110
(4)ストップスイッチ操作位置判定手段120
(5)操作順指示決定手段130
(6)停止制御変更手段140
なお、前記通常遊技制御手段70は、通常遊技を行わせるために通常遊技に関する制御を行うものであり、前記特別遊技制御手段80は、特別遊技を行わせるために特別遊技に関する制御を行うものである。これらに関しては後述する。
(演出制御装置22)
上記演出制御装置22は、演出表示部67、ランプ68及びスピーカ69等の表示装置66を制御するためのものである。
上記演出制御装置22は、主として演出データに関するものであって、演出表示部67、ランプ68及びスピーカ69等の表示装置66を制御するためのものである。そして、遊技制御装置21の内部データの信頼性を担保するため、遊技制御装置21と演出制御装置22との間での信号のやりとりは、一方通行となるように設定されている。すなわち、遊技制御装置21から、演出制御装置22に向かって出力信号のみが送出され、この演出制御装置22から遊技制御装置21に向かっていかなる信号も送出されないように設定されている。これにより、当選率等の抽選に関するデータを有する遊技制御装置21のデータ保護を容易なものにすることができる。
上記制御装置20の入力側には、主として制御装置20に信号を送る入力手段が配置され、上記制御装置20の出力側には、主として制御装置20からの信号が送り込まれる出力手段が配置されている。
(入力手段)
上記制御装置20の入力側には、図1に示すように、次のパーツが接続されている。
(1)投入スイッチ15
(2)ベットスイッチ16
(3)精算スイッチ17
(4)スタートスイッチ30
(5)ストップスイッチ50
なお、入力手段としては、上記した(1)乃至(5)のパーツに限定されるものではない。
上記制御装置20の出力側には、図1に示すように、次のパーツが接続されている。
(1)リールユニット60
(2)ホッパーユニット65
(3)表示装置66(演出表示部67、ランプ68及びスピーカ69)
(4)操作順指示装置180
なお、出力手段としては、上記した(1)乃至(4)のパーツに限定されるものではない。
上記投入スイッチ15は、図2に示すように、回転リール40の斜め下方に位置するスイッチであって、遊技メダルのメダル投入口14から投入された遊技メダルを検知するためのものである。
(ベットスイッチ16)
上記ベットスイッチ16は、図2に示すように、回転リール40の下方に位置するスイッチであって、貯留メダル数を減じてメダル投入に代えるためのものである。
(精算スイッチ17)
上記精算スイッチ17は、図2に示すように、回転リール40の斜め下方に位置するスイッチであって、貯留した投入メダルを払い出すためのものである。
上記スタートスイッチ30は、図2に示すように、回転リール40の斜め下方に位置するレバーであって、遊技メダルの投入若しくはベットスイッチ16の投入を条件に、または、「再遊技(リプレイ、Replay)」時には前遊技から所定時間経過を条件に、リールユニット60の駆動を開始させるためのものである。
なお、ここで、「再遊技(リプレイ、Replay)」とは、当選抽選手段110の抽選により、「再遊技(リプレイ、Replay)」のフラグが成立し、「再遊技(リプレイ、Replay)」の図柄が入賞有効ライン上に揃うことにより、次の遊技において、遊技メダルを新たに投入することなく、再度、遊技を行うことができるものである。
上記ストップスイッチ50は、リールユニット60の駆動を停止させるためのものである。具体的には、ストップスイッチ50は、図2に示すように、各回転リール40に対応した三個のスイッチから構成され、各回転リール40の下方に1個ずつ配置されているものである。回転リール40に対応したストップスイッチ50の操作により、当該対応した回転リール40が回転を停止するように設定されているものである。なお、この各ストップスイッチ50には、ランプにより構成される操作順指示装置180が内蔵されている。そして、前記操作順指示実行手段152によりこの操作順指示手段180が作動することにより、各ストップスイッチ50が点灯することとなり、これにより、遊技者に各ストップスイッチ50の操作順が指示されることとなっている。
上記リールユニット60は、特に図示しないが枠体に固定あるいは支持された三個のモータと、各々のモータの出力軸に固定された三個の回転リール40とから構成されている。そして、各回転リール40は、合成樹脂からなる回転ドラムと、この回転ドラムの周囲に貼付されるテープ状のリールテープ42とを備えている。このリールテープ42の外周面には、複数個(例えば21個)の図柄61が表示されている。そして、回転リール40の一部に、いわゆるスタートインデックスが形成してある。そして、モータによる回転を開始した後、前記スタートインデックスを検知してからの回転角度を認識することで、現在位置を特定し、その後、所定角度で停止させることによって、停止制御が行われるものである。
上記ホッパーユニット65は、図示しないが、遊技の結果に基づいて、遊技者にメダルを払い出すためのものである。
(表示装置66)
上記表示装置66は、遊技者に当選や入賞等を音や光や映像で報知させるためのものである。具体的には、表示装置66は、筐体11の下部に埋め込まれた左右2個のスピーカ69と、表示窓12の上部中央に配置されたドット状の大型パネルLEDからなる演出表示部67と、表示窓12の周囲縁に配置された5個のランプ68とを備えているものである。そして、この表示装置66は、演出制御装置22の制御により、当選時や入賞時にスピーカ69から当選音や入賞音を発生させ、ランプ68を点灯又は点滅させることにより、また、演出表示部67に図柄模様や文字列を点灯表示させることにより、遊技者に当選や入賞等を報知させるためのものである。
上記通常遊技制御手段70は、通常遊技を行わせるためのものである。
すなわち、メダルの投入若しくはベットスイッチ16の投入を条件に、または、「再遊技(リプレイ、Replay)」時には前遊技から所定時間経過を条件に、スタートスイッチ30を操作すると、リールユニット60が駆動され、三個の回転リール40が回転を開始する。その後、ストップスイッチ50の一個を操作すると、当該対応する回転リール40の回転が停止する。そして、ストップスイッチ50を三個全て操作し終わると、三個の回転リール40の回転が全て停止する。このとき、表示窓12の入賞有効ライン上に、予め設定された図柄61が停止すると、ホッパーユニット65を介して所定枚数のメダルが払い出される。なお、メダルを払い出す代わりに、クレジットしても良い。
(特別遊技制御手段80)
上記特別遊技制御手段80は、抽選手段の抽選結果に基づいて、遊技者に有利な特別遊技を行わせるためのものである。
(1)特定導入遊技(BBゲーム)
(2)特定遊技(RBゲーム)
(3)特定当選遊技(JACゲーム)
なお、特定遊技、例えばRBゲームは、特定導入遊技、例えばBBゲーム中に所定回数範囲内で行われるように設定されているが、特にこれに限定されるものではなく、BBゲーム中で無い場合にも単独でも行われるように設定しても良いものである。また、上記特定当選遊技、いわゆるJACゲームは、RBゲーム中に行われるものである。また、特別遊技としては、上記した(1)乃至(3)の遊技に限定されるものではない。
そして、特別遊技制御手段80は、図1に示すように、大別すると、次の手段を備える。
(1)特定導入遊技制御手段91(BBゲーム制御手段90)
(2)特定遊技制御手段101(RBゲーム制御手段100)
(特定導入遊技制御手段91)
上記特定導入遊技制御手段91は、BBゲームを制御するためのBBゲーム制御手段90である。
したがって、BBゲーム中の小役遊技では、通常遊技と同様に小役を含めた抽選が毎回行われるものである。ただ、このBBゲーム中にRBゲームに移行するための当選図柄が入賞有効ライン上に揃った場合には、その後RBゲームに移行するものである。
そして、BBゲームでは、BBゲーム中のRBゲームが所定の最大回数、例えば3回か、或いはBBゲーム中の小役遊技が所定の最大回数、例えば最大30回の終了により、BBゲームは終了するものである。もちろん、BBゲーム中のRBゲームや、小役遊技の最大回数は、上述したものに限定されるものではなく、遊技機10の種類の違いにより、他の回数(例えば、RBゲームの最大回数が2回)に設定されているものでも良いものである。
上記特定遊技制御手段101は、RBゲームを制御するためのものである。
具体的には、RBゲームに移行すると、メダルが1枚投入となり、回転リール40の所定の図柄61が表示窓12のセンターライン上に揃った場合に入賞となる特定当選遊技が行われるものである。そして、RBゲームでは、当選するか否かの特定当選遊技が最大12回行えるものであり、そのうち、最大8回の入賞が可能である。すなわち、最大8回の入賞となるか、或いは最大12回の特定当選遊技の終了により、RBゲームは終了するものである。
上記当選抽選手段110は、予め定めた当選率に基づいて当選か否かの当選判定の抽選を行うものである。そして、当選抽選手段110による抽選結果が当選である場合(内部入賞とも言う。)に当選フラグが成立し、この当選フラグ成立中に、回転リール40の停止図柄の組み合わせが予め定められた当選図柄と一致したことを条件に入賞し、遊技者にメダルの払い出しや、特別遊技等の利益が付与されるように設定されている。
上記当選抽選手段110は、図1に示すように、大別すると、次の手段を備える。
(1)乱数発生手段111
(2)乱数抽出手段112
(3)当選判定テーブル113
(4)判定手段114
なお、当選抽選手段110としては、上記した(1)乃至(4)に限定されるものではない。
上記乱数発生手段111は、抽選用の乱数を所定の領域内(例えば十進数で0乃至65535)で発生させるものである。
なお、ここで、「乱数発生手段」には、ソフト乱数としての平均採中法(n桁の数字を2乗して中央のn桁の数を取り出すことの繰り返しによる乱数発生方法)等で乱数を発生させることができるものや、一定範囲の数字を高速で1ずつ加算するカウンタを用いて構成するものがある。例えば、0乃至65535の範囲の数字を、1秒間に数百万回程度順次繰り返すようにしたカウンタが考えられる。そして、「乱数抽出手段」としては、スタートスイッチを押したタイミングでカウンタの数字を読みとることとなる。このように形成すると、「乱数発生手段」では乱数を発生しているわけではないものの、「乱数抽出手段」によって抽出される数字は、あたかも乱数のような分布となるものである。このように結果として乱数のような分布を示す数字が得られる手段を、ここでは、「乱数発生手段」或いは「乱数抽出手段」に含めて考えるものである。
上記乱数抽出手段112は、乱数発生手段111が発生する乱数を、所定の条件(例えば、スタートスイッチ30の操作)で抽出するものである。なお、この抽出した乱数を抽出乱数データとする。
(当選判定テーブル113)
上記当選判定テーブル113は、乱数発生手段111がとる乱数の全領域中、各当選項目の当選領域を有するものである。この各当選項目の中に、前記のグループ当選役も含まれる。
グループ当選役は、左側の図柄から順に、「プラム、プラム、プラム」となる15枚小役(入賞によりメダルが15枚払い出される小役)と、「リプレイ、プラム、プラム」となる7枚子役(入賞によりメダルが7枚払い出される小役)とのいずれかが成立可能な当選項目である。ここで、前記操作順指示装置180は、各回転リール40に対応しているため、その可能な操作順は、下記の(1)乃至(6)の6通り存在する。
(2)左→右→中
(3)中→左→右
(4)中→右→左
(5)右→左→中
(6)右→中→左
そして、このグループ当選役に属する15枚小役及び7枚小役は、当選抽選手段110による当選の際に、操作順指示決定手段130により、それぞれ上記6通りのうちの1の操作順が割り当てられ、その情報が操作順データ記憶手段131に一時的に記憶される。なお、BBゲーム中においては、上記6通りのうちの(1)及び(2)の操作順は、RBゲームへの移行に係る役の成立に割り当てられている。したがって、BBゲーム中にこのグループ当選役が当選した場合には、上記6通りのうちの(3)乃至(6)の操作順からそれぞれ1の操作順が割り当てられることとなっている。
上記判定手段114は、乱数抽出手段112が抽出した抽出乱数データと、当選判定テーブル113の当選率データを基に乱数発生手段111がとる乱数の全領域中の各当選項目の当選領域からなる当選判定領域データとを照合し、当該抽出乱数データが属する当選領域に対応する当選を決定するものである。
(操作順指示決定手段130)
操作順指示決定手段は、前記グループ当選役における15枚小役及び7枚小役に対応する操作順を割り当てるとともに、実際にどちらの操作順で遊技者に操作順指示装置180を通じた指示を行うかを決定するものである。
(1)操作順データ記憶手段131
(2)操作順決定手段132
(3)操作順データ出力手段133
なお、操作順指示決定手段130としては、上記した(1)乃至(3)に限定されるものではない。
上記操作順データ記憶手段131は、前記の通り、当選抽選手段110による当選の際に、操作順指示決定手段130により、それぞれ前記6通りの操作順(BBゲームの場合は4通り)のうちから割り当てられた操作順を一時的に記憶する。
(操作順指示手段150)
操作順指示手段150は、具体的に操作順指示装置180を通じて遊技者に操作順指示決定手段130により決定された操作順を指示するものであり、操作順データ入力手段151及び操作順指示実行手段152を含む。
上記操作順データ入力手段151は、前記操作順指示決定手段130の操作順データ出力手段133から出力された操作順データが入力される部分である。
(ストップスイッチ操作位置判定手段120)
ストップスイッチ操作位置判定手段120は、上記操作順指示装置180が指示するストップスイッチ50と、実際に遊技者が操作したストップスイッチ50とが一致しているかどうかを判定するものである。なお、一致している場合には、既に取得されている停止テーブルがそのまま使用される。
停止制御変更手段140は、上記操作順指示装置180が指示するストップスイッチ50と、実際に遊技者が操作したストップスイッチ50とが一致していない場合に、停止テーブルを変更する手段をいう。
(遊技機10の動作)
次に、上記構成を備えた遊技機の通常遊技の動作の概略について、図3乃至図6に示したフローを用いて説明する。
先ず、図3に示すステップ100において、スタートスイッチ30が操作されることにより、スタートスイッチ30がONとなる。そして、次のステップ101に進む。
ステップ102において、回転リール40の回転が開始する。そして、次のステップ103に進む。
ステップ103において、操作順決定手段132によって操作順が決定されているか否かが判定される。決定されている場合、すなわち、後述のステップ204にてグループ当選役が決定されていて、かつ、ステップ206でそのうちのいずれかの操作順が操作順決定手段132により決定されている場合には、ステップ104に進む。一方、それ以外の当選結果の場合は、ステップ105へ進む。
ステップ105において、ストップスイッチ50が操作されることにより、ストップスイッチ50がONとなる。そして、次のステップ106に進む。
ステップ106においては、後述のステップ207で決定された停止テーブルに基づく回転リール40の回転停止処理が行われる。そして、次のステップ107に進む。
ステップ107において、三個の回転リール40に対応するストップスイッチ50の操作が行われたか否かが判定される。そして、三個の回転リール40に対応するストップスイッチ50の操作が行われたと判定された場合、次のステップ108に進む。一方、いまだ三個の回転リール40に対応するストップスイッチ50の操作が行われていないと判定された場合、ステップ105へ戻る。
ステップ109において、当選図柄に相当するメダルが払い出される。そして、遊技が終了する。
上述したステップ101の抽選処理について、図4のフローを用いて説明する。
ステップ200において、当選抽選手段110の乱数発生手段111により発生された乱数の中から乱数抽出手段112により乱数が抽出される。そして、次のステップ201に進む。
ステップ202において、判定手段114により、抽出された乱数と、当選判定テーブル113の当選判定領域データとの比較が行われる。そして、次のステップ203に進む。
ステップ203において、判定手段114により、抽出された乱数が、当選判定テーブル113のどの当選領域に含まれるか決定され、抽選処理の評価が決定される。そして、次のステップ204に進む。
ステップ204において、操作順指示決定手段130により、グループ当選役で当選したかどうかが判断される。グループ当選役で当選した場合にはステップ205へ進む。一方、グループ当選役で当選していない場合にはステップ207へ進む。
ステップ206において、いずれの操作順で操作順指示装置180による指示が行われるかが操作順決定手段132により決定される。たとえば、前記のスーパーBBゲームの場合は、15枚小役に係る操作順が決定され、また、前記のノーマルBBゲームの場合は、7枚小役に係る操作順が決定される。そして、ステップ207へ進む。
上述したステップ104の操作順指示処理について、図5を用いて説明する。
ステップ300において、操作順データ出力手段133により、前記ステップ206で決定された方の操作順データが、操作順データ入力手段151へ出力される。そして、次のステップ301に進む。
ステップ301において、操作順データ入力手段151への操作順データの入力に伴い、操作順指示実行手段152が、操作順指示装置180に当該操作順で作動させる。遊技者には、この操作順が、ストップスイッチ50の点灯順として認識される。そして、次のステップ302に進む。
ステップ303において、当該ストップスイッチ50の操作が、最初のものかどうかが判定される。最初の場合はステップ305へ、また、2番目以降の場合は次のステップ304に進む。
ステップ304において、これまでにステップ207で決定された停止テーブルが変更されているかどうかが判定される。変更されている場合(すなわち、決定された操作順以外の操作順でストップスイッチ50の操作がなされている場合)には、次のステップ305に進み、一方、いまだ変更されていない場合(すなわち、前回までは指示通りに操作されていたものの、今回は指示とは違った場合)には、ステップ307へ進む。
ステップ306において、それまでの停止テーブルが破棄されるとともに、当該指示とは別の、操作順データ記憶手段131に基づく停止テーブルが、停止制御変更手段140により決定される。そして、ステップ308へ進む。
ステップ308において、この時点で有効な停止テーブルに基づく停止処理が実行される。そして、ステップ309へ進む。
ステップ309において、三個の回転リール40に対応するストップスイッチ50の操作が行われたか否かが判定される。そして、三個の回転リール40に対応するストップスイッチ50の操作がいまだ行われていないと判定された場合、ステップ302へ戻る。
また、BBゲームにおいて、操作順指示装置180により指示された操作順が7枚小役に係るものである場合、その操作順に従わないときには(ただし、「左→中→右」及び「左→右→中」の2通りを除く。ちなみに、これらの操作順に従った場合は、RBゲームへ導入される。)、3分の1の確率で、15枚小役の成立が期待されることとなる。
つまり、特定導入遊技中では、RBゲームへ導入される操作順に従わず、かつ指示された操作順に従わないと、通常遊技中よりも高い3分の1の確率で15枚小役の成立が期待されることとなり、遊技性が高まるものである。
11 筐体
12 表示窓
13 図柄表示窓
14 メダル投入口
15 投入スイッチ
16 ベットスイッチ
17 精算スイッチ
20 制御装置
21 遊技制御装置
22 演出制御装置
30 スタートスイッチ
50 ストップスイッチ
40 回転リール
60 リールユニット
61 図柄
65 ホッパーユニット
66 表示装置
67 演出表示部
68 ランプ
69 スピーカ
70 通常遊技制御手段
80 特別遊技制御手段
90 BBゲーム制御手段
91 特定導入遊技制御手段
100 RBゲーム制御手段
101 特定遊技制御手段
110 当選抽選手段
111 乱数発生手段
112 乱数抽出手段
113 当選判定テーブル
114 判定手段
120 ストップスイッチ操作位置判定手段
130 操作順指示決定手段
131 操作順データ記憶手段
132 操作順決定手段
133 操作順データ出力手段
140 停止制御変更手段
150 操作順指示手段
151 操作順データ入力手段
152 操作順指示実行手段152
180 操作順指示装置
Claims (1)
- 複数の図柄を連続して回転表示する複数個の回転表示手段と、
遊技者の操作により前記回転表示手段の回転表示を開始させるための回転開始手段と、
遊技者の操作により前記各回転表示手段の回転表示をそれぞれ停止させるために各回転表示手段に対応した回転停止手段と、
前記回転開始手段及び前記回転停止手段の操作により、前記回転表示手段の回転表示及び停止を制御するための遊技制御手段とを備え、
前記遊技制御手段は、乱数を用いて当選役の抽選を行うための当選抽選手段を備え、
前記当選抽選手段により抽選される当選役として、小役当選役と、小役当選役よりも大きな利益を付与可能な特別当選役と、単一の当選によって複数種類の入賞図柄が当選となり、当該当選した入賞図柄のいずれかによって入賞可能なグループ当選役を含み、
遊技として、通常行われる通常遊技と、特別当選役の入賞により開始され、通常遊技よりも当選確率が高く設定された特定遊技と、特別当選役の入賞により開始され、前記特定遊技の導入確率が通常遊技よりも高く設定されているとともに、一定回数の通常遊技の終了又は一定回数の特定遊技の終了によりその遊技期間が終了する特定導入遊技と備える遊技機であって、
前記グループ当選役に属する各入賞図柄、及び前記特定遊技を開始させるための特別当選役に係る入賞図柄に対して、前記複数個の回転停止手段が操作される際の操作順の中から特定の操作順がそれぞれ対応するように設定され、
前記グループ当選役が当選した場合には、当該グループ当選役にそれぞれ対応して設定された特定の操作順のうちいずれかの操作順で各回転停止手段を操作することにより、前記グループ当選役に属する各入賞図柄のうち当該操作順に対応する入賞図柄を入賞させることができるが、グループ当選役に対応して設定された特定の操作順以外の操作順で各回転停止手段を操作すると、前記グループ当選役に属する入賞図柄は入賞させることができないように形成され、
前記特別当選役が当選した場合には、特別当選役に対応してあらかじめ設定された特定の操作順で各回転停止手段を操作することにより、前記特別当選役に係る入賞図柄を入賞させることができるが、特別当選役に対応して設定された特定の操作順以外の操作順で各回転停止手段を操作すると、特別当選役に係る入賞図柄は入賞させることができないように形成され、
前記通常遊技においては、通常遊技におけるグループ役当選に対して、前記複数個の回転停止手段が操作される際の操作順の中から、抽選によりそれぞれの入賞図柄に対応する操作順が設定され、
前記特定導入遊技においては、特定導入遊技中の通常遊技におけるグループ役当選に対して、前記特定遊技を開始させるための特別当選役に係る入賞図柄に対応して設定された操作順以外の操作順の中から、抽選によりそれぞれの入賞図柄に対応する操作順が設定され、
前記グループ当選役に属する入賞図柄には、少なくとも異なる利益量が設定されており、
前記各回転停止手段の操作順を指示する操作順指示手段を備え、
この操作順指示手段は、前記通常遊技又は前記特定導入遊技中の通常遊技において前記グループ役当選が当選したときには、当該グループ当選役のうちいずれかの入賞図柄に係る操作順を指示することができ、
前記操作順指示手段が利益量の少ない方の入賞図柄に係る操作順を指示し、かつ当該操作順以外の操作順で前記各回転停止手段が操作された場合において、操作された操作順が、利益量の多い方の入賞図柄に係る操作順に該当する場合には、利益量の多い方の入賞図柄での入賞を可能とし、
前記通常遊技において前記操作順指示手段が利益量の少ない方の入賞図柄に係る操作順を指示し、かつ当該操作順以外の操作順で前記各回転停止手段が操作された場合よりも、前記特定導入遊技中の通常遊技において前記操作順指示手段が利益量の少ない方の入賞図柄に係る操作順を指示し、かつ当該操作順以外の操作順で前記各回転停止手段が操作された場合の方が、利益量の多い方の入賞図柄での入賞の可能性が高くなるようにしたことを特徴とする遊技機。
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