JP2002095793A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JP2002095793A
JP2002095793A JP2000290115A JP2000290115A JP2002095793A JP 2002095793 A JP2002095793 A JP 2002095793A JP 2000290115 A JP2000290115 A JP 2000290115A JP 2000290115 A JP2000290115 A JP 2000290115A JP 2002095793 A JP2002095793 A JP 2002095793A
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JP2000290115A
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English (en)
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Masaki Kinoshita
正樹 木下
Shigeru Masuzawa
茂 増沢
Yasuo Kono
康夫 河野
Toshihiro Yoneda
利宏 米田
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Olympia KK
Original Assignee
Olympia KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自己の技量により、利益を増加させることが
できるという満足感や達成感を得ることができ、また、
遊技者の技量の差の影響を抑えることもできて、技量に
劣る者も楽しむことができる遊技機を提供する。 【解決手段】 遊技機(10)は、入賞フラグの成立に関す
る情報を遊技者に向かって報知するためのフラグ成立報
知手段(170)と、所定期間内に、フラグ成立報知手段(17
0)による報知後、入賞確定した遊技回数を得点としてカ
ウントするための得点カウント手段(143)と、得点カウ
ント手段(143)の得点を記憶するための得点記憶手段(14
4)と、得点記憶手段(144)により記憶された得点に基づ
いて、遊技者に利益を付与する利益付与手段(160)とを
備えたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、入賞確定数に対
応した得点に基づいて、入賞フラグ成立の報知を決定す
る遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の遊技機としては、抽選結
果が入賞である場合に当該入賞図柄の入賞フラグが成立
し、前記入賞フラグ成立中に、前記回転リールが停止し
た状態で、予め設定した所定の方向の有効入賞ライン上
に前記入賞フラグ成立中の入賞図柄が所定の組合せで揃
うことを条件として入賞が確定して遊技者に利益を付与
するように設定されていた。
【0003】そして、入賞フラグ成立中であることを、
遊技者に向かって報知するか否かを、抽選により決定す
るものがあった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
の遊技機では、報知するか否かが遊技内部の抽選によっ
て決定するため、遊技者によっては、自己の技量に全く
関係ないところで決定されることが面白くないと感じる
者がいた。このため、自己の技量によって、メダルを獲
得するという満足感や達成感を得ることができず、遊技
を興味溢れるものにすることができないといった第一の
問題点があった。
【0005】また、いわゆる目押しの技量に優れた熟練
者は、常にメダルを多く獲得することができるが、目押
しの技量に劣る初級者は、メダルを少なくしか獲得でき
ず、楽しむことができないといった第二の問題点があっ
た。そこで、各請求項にそれぞれ記載された各発明は、
上記した従来の技術の有する問題点に鑑みてなされたも
のであり、その目的とするところは、次の点にある。
【0006】(請求項1)すなわち、請求項1記載の発
明は、上記した従来の技術の有する第一及び第二の問題
点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところ
は、自己の技量により、利益を増加させることができる
という満足感や達成感を得ることができ、また、遊技者
の技量の差の影響を抑えることもできて、技量に劣る者
も熟練者と同じように楽しむことができる遊技機を提供
しようとするものである。
【0007】(請求項2)請求項2記載の発明は、上記
した請求項1記載の発明の目的に加え、次の点を目的と
する。すなわち、請求項2記載の発明は、自己の技量に
より、メダルを多く獲得することができるという満足感
や達成感を得ることができ、また、遊技者の技量の差の
影響を抑えることもできて、技量に劣る者も熟練者と同
じように楽しむことができる遊技機を提供しようとする
ものである。
【0008】(請求項3)請求項3記載の発明は、上記
した請求項1又は請求項2記載の発明の目的に加え、次
の点を目的とする。すなわち、請求項3記載の発明は、
自己の技量により、入賞判定テーブルを選択することが
できて、結果として、メダルを獲得することができると
いう達成感や満足感を得ることができ、遊技を興味溢れ
るものにすることができ、また、遊技者の技量の差の影
響を抑えることができ、技量に優れた熟練者も、技量に
劣る初心者も同じように楽しむことができる遊技機を提
供しようとするものである。
【0009】(請求項4)請求項4記載の発明は、上記
した請求項1乃至3のいずれか1項に記載の発明の目的
に加え、次の点を目的とする。すなわち、請求項4記載
の発明は、遊技者の目押しの技量により、得点の増加だ
けでなく減少にも影響を与えることができて、目押しの
技量と得点との相関関係をより大きなものにすることが
でき、遊技を興味溢れるものにすることができる遊技機
を提供しようとするものである。
【0010】(請求項5)請求項5記載の発明は、上記
した請求項1乃至4のいずれか1項に記載の発明の目的
に加え、次の点を目的とする。すなわち、請求項5記載
の発明は、通常遊技中における遊技性を異なるものにす
ることができ、通常遊技中の遊技内容が単調となること
なく、遊技を興味溢れるものにすることができる遊技機
を提供しようとするものである。
【0011】(請求項6)請求項6記載の発明は、上記
した請求項1乃至4のいずれか1項に記載の発明の目的
に加え、次の点を目的とする。すなわち、請求項6記載
の発明は、特別遊技中における遊技性を異なるものにす
ることができ、特別遊技中の遊技内容が単調となること
なく、遊技を興味溢れるものにすることができる遊技機
を提供しようとするものである。
【0012】(請求項7)請求項7記載の発明は、上記
した請求項1乃至6のいずれか1項に記載の発明の目的
に加え、次の点を目的とする。すなわち、請求項7記載
の発明は、通常遊技中における遊技性を異なるものにす
ることができ、通常遊技中の遊技内容が単調となること
なく、遊技を興味溢れるものにすることができる遊技機
を提供しようとするものである。
【0013】(請求項8)請求項8記載の発明は、上記
した請求項1乃至6のいずれか1項に記載の発明の目的
に加え、次の点を目的とする。すなわち、請求項8記載
の発明は、特別遊技中における遊技性を異なるものにす
ることができ、特別遊技中の遊技内容が単調となること
なく、遊技を興味溢れるものにすることができる遊技機
を提供しようとするものである。
【0014】(請求項9)請求項9記載の発明は、上記
した請求項1乃至6のいずれか1項に記載の発明の目的
に加え、次の点を目的とする。すなわち、請求項9記載
の発明は、特別遊技終了後の通常遊技中における遊技性
を異なるものにすることができ、特別遊技終了後の通常
遊技中の遊技内容が単調となることなく、遊技を興味溢
れるものにすることができる遊技機を提供しようとする
ものである。
【0015】(請求項10)請求項10記載の発明は、
上記した請求項2、4乃至9のいずれか1項に記載の発
明の目的に加え、次の点を目的とする。すなわち、請求
項10記載の発明は、得点に基づき報知の出現回数を決
定することにより、遊技者の技量に基づいて、遊技者へ
付与する利益量をいずれの方向にも調整することがで
き、遊技を興味溢れるものにすることができる遊技機を
提供しようとするものである。
【0016】(請求項11)請求項11記載の発明は、
上記した請求項2、4乃至9のいずれか1項に記載の発
明の目的に加え、次の点を目的とする。すなわち、請求
項11記載の発明は、得点に基づき報知の出現確率を決
定することにより、遊技者の技量に基づいて、遊技者へ
付与する利益量をいずれの方向にも調整することがで
き、遊技を興味溢れるものにすることができる遊技機を
提供しようとするものである。
【0017】(請求項12)請求項12記載の発明は、
上記した請求項2、4乃至9のいずれか1項に記載の発
明の目的に加え、次の点を目的とする。すなわち、請求
項12記載の発明は、得点に基づき報知内容の信頼性を
決定することにより、遊技者の技量に基づいて、遊技者
へ付与する利益量を、いずれの方向にも調整することが
でき、遊技を興味溢れるものにすることができる遊技機
を提供しようとするものである。
【0018】(請求項13)請求項13記載の発明は、
上記した請求項2、4乃至9のいずれか1項に記載の発
明の目的に加え、次の点を目的とする。すなわち、請求
項13記載の発明は、得点に基づき報知内容の範囲を決
定することにより、遊技者の技量に基づいて、遊技者へ
付与する利益量を、いずれの方向にも調整することがで
き、遊技を興味溢れるものにすることができる遊技機を
提供しようとするものである。
【0019】(請求項14)請求項14記載の発明は、
上記した請求項13記載の発明の目的に加え、次の点を
目的とする。すなわち、請求項14記載の発明は、得点
に基づきフラグ成立報知手段の報知の出現を決定するこ
とにより、遊技者の技量に基づいて、遊技者へ付与する
利益量を、いずれの方向にも調整することができ、遊技
を興味溢れるものにすることができる遊技機を提供しよ
うとするものである。
【0020】(請求項15)請求項15記載の発明は、
上記した請求項1乃至14のいずれか1項に記載の発明
の目的に加え、次の点を目的とする。すなわち、請求項
15記載の発明は、演出制御装置を変更することによ
り、得点の採取期間や、かかる得点に基づく、報知決定
の条件が異なる同一シリーズの遊技機や、全く演出内容
が異なる別のものに変更可能な遊技機を提供しようとす
るものである。
【0021】
【課題を解決するための手段】(特徴点)各請求項にそ
れぞれ記載された各発明は、上記した各目的を達成する
ためになされたものであり、各発明の特徴点を図面に示
した発明の実施の形態を用いて、以下に説明する。
【0022】なお、カッコ内の符号は、発明の実施の形
態において用いた符号を示し、本発明の技術的範囲を限
定するものではない。また、図面番号も、発明の実施の
形態において用いた図番を示し、本発明の技術的範囲を
限定するものでない。 (請求項1)請求項1記載の発明は、次の点を特徴とす
る。
【0023】すなわち、本発明に係る遊技機(10)は、周
囲に複数の図柄(61)を表示した回転リール(40)と、前記
回転リール(40)の回転を制御すると共に、一定確率で入
賞図柄(61)の抽選を行うための制御装置(20)とを備えて
いる。そして、前記制御装置(20)による抽選結果が入賞
である場合に当該入賞図柄(61)の入賞フラグが成立し、
前記入賞フラグ成立中に、前記回転リール(40)が停止し
た状態で、予め設定した所定の方向の有効入賞ライン上
に前記入賞フラグ成立中の入賞図柄(61)が所定の組合せ
で揃うことを条件として入賞が確定して遊技者に利益を
付与するように設定されている。
【0024】そして、前記遊技機(10)は、前記制御装置
(20)による抽選結果、入賞フラグの成立に関する情報を
遊技者に向かって報知するためのフラグ成立報知手段(1
70)と、所定期間内に、前記フラグ成立報知手段(170)に
よる報知後、当該入賞図柄(61)を所定の有効入賞ライン
上に揃えることができて、入賞確定した遊技回数を得点
としてカウントするための得点カウント手段(143)と、
前記得点カウント手段(143)の前記得点を記憶するため
の得点記憶手段(144)と、前記得点記憶手段(144)により
記憶された前記得点に基づいて、遊技者に利益を付与す
る利益付与手段(160)とを備えたことを特徴とする。
【0025】なお、ここで、「回転リール(40)」とある
のは、周囲に複数の図柄を表示したものが、実際に回転
するようなものに限定されるものではなく、液晶画面に
表示されるようなものも含まれるものである。具体的に
は、例えば、パチンコ機等の遊技盤面の中央に設けた液
晶装置を使用することにより、周囲に複数の図柄を表示
した回転リール(40)が回転するような画像を当該液晶装
置によって遊技者に向かって表示するものも含まれる。
さらに、この「回転リール(40)」の数は、複数であれば
良いものであって、特定の個数に限定されるものではな
く、二個、三個、四個或いはそれ以上の個数であっても
良いものである。また、ここで、「遊技機(10)」とは、
具体的には、例えば、スロットマシンであるが、上述し
た回転リール(40)を有するパチンコ機や、その他の遊技
機を含むものである。
【0026】また、ここで、「前記フラグ成立報知手段
(170)による報知の出現を決定する」とは、フラグ成立
報知手段(170)による報知の出現回数の多少を決定する
ものを含むものであり、また、フラグ成立報知手段(17
0)による報知を行う確率を決定するための報知入賞判定
テーブルを複数有するような場合に、所定の報知入賞判
定テーブルに決定するようなものを含むものである。
【0027】(作用)本発明によれば、利益付与手段(1
60)は、得点記憶手段(144)に記憶された得点に基づい
て、遊技者に利益を付与している。そして、この得点
は、所定の入賞図柄に入賞し、フラグ成立報知手段(17
0)による報知後、入賞確定することができた遊技回数を
カウントしたものである。すなわち、遊技者は、自己の
技量により、いわゆる自己の目押しの技量によって、入
賞確定の遊技回数を自ら決定することができて、得点を
左右することができる。これにより、自己の目押しの技
量により、利益付与手段(160)による遊技者への利益に
影響を与えることができ、結果として、遊技機(10)内部
の抽選だけに左右されるのではなく、自己の技量によっ
て、メダルを獲得することができるという自己満足感や
達成感を得ることが可能となる。これにより、遊技を興
味溢れるものにすることができる。
【0028】具体的には、得点の増加に伴って、利益付
与手段(160)による遊技者への利益を増加させるように
設定した場合、いわゆる目押しの技量に優れた遊技者
は、自己の技量により得点を増加させることができ、そ
れに伴って、利益付与手段(160)による遊技者への利益
も増加させることができる。これにより、遊技者は、自
己の技量により、利益を増加させることができるという
達成感や満足感を得ることができ、遊技を興味溢れるも
のにすることができる。
【0029】一方、得点の増加に伴って、利益付与手段
(160)による遊技者への利益を減少させるように設定し
た場合、遊技者の目押しの技量の差による遊技メダル獲
得枚数等の利益の差を抑えることができる。これによ
り、遊技者の技量の差の影響を抑えることができ、技量
に優れた熟練者も、技量に劣る初心者も同じように楽し
むことができる遊技機を提供することができる。
【0030】(請求項2)請求項2記載の発明は、上記
した請求項1記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴
とする。すなわち、前記利益付与手段(160)は、前記得
点記憶手段(144)により記憶された前記得点に基づい
て、前記フラグ成立報知手段(170)による報知の出現を
決定するための報知決定手段(145)を備えたことを特徴
とする。
【0031】(作用)本発明によれば、報知決定手段(1
45)が、得点記憶手段(144)により記憶された得点に基づ
いて、フラグ成立報知手段(170)による報知の出現を決
定することができる。このため、得点の増加に伴って、
フラグ成立報知手段(170)による報知の出現も増加する
ように設定した場合、いわゆる目押しの技量に優れた遊
技者は、自己の技量により得点を増加させることがで
き、それに伴って、フラグ成立報知手段(170)による報
知の出現も増加させることができ、結果として、メダル
を多く獲得することができる。これにより、遊技者は、
自己の技量により、メダルを獲得することができるとい
う達成感や満足感を得ることができ、遊技を興味溢れる
ものにすることができる。
【0032】一方、得点の増加に伴って、フラグ成立報
知手段(170)による報知の出現を減少するように設定し
た場合、遊技者の目押しの技量の差によるメダル獲得枚
数の差を抑えることができる。これにより、遊技者の技
量の差の影響を抑えることができ、技量に優れた熟練者
も、技量に劣る初心者も同じように楽しむことができる
遊技機を提供することができる。
【0033】(請求項3)請求項3記載の発明は、上記
した請求項1記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴
とする。すなわち、前記制御装置(20)は、予め定めた抽
選確率に基づいて入賞か否かの入賞判定の抽選を行うた
めの入賞抽選手段(110)を備えている。そして、前記入
賞抽選手段(110)は、抽選確率が異なる複数の入賞判定
テーブル(113)を有している。
【0034】そして、前記利益付与手段(160)は、前記
得点記憶手段(144)により記憶された前記得点に基づい
て、前記入賞抽選手段(110)の複数の入賞判定テーブル
(113)のうちから一つの入賞判定テーブル(113)を選択す
るための抽選確率決定手段(161)を備えたことを特徴と
する。 (作用)本発明によれば、抽選確率決定手段(161)が、
得点記憶手段(144)により記憶された得点に基づいて、
抽選確率が異なる複数の入賞判定テーブル(113)のうち
から一つの入賞判定テーブル(113)を選択することがで
きる。
【0035】このため、抽選確率決定手段(161)によ
り、得点の増加に伴って、抽選確率が高い入賞判定テー
ブル(113)を選択するように設定した場合、いわゆる目
押しの技量に優れた遊技者は、自己の技量により得点を
増加させることができ、それに伴って、抽選確率が高い
入賞判定テーブル(113)を選択することができ、結果と
して、メダルを多く獲得することができる。これによ
り、遊技者は、自己の技量により、メダルを獲得するこ
とができるという達成感や満足感を得ることができ、遊
技を興味溢れるものにすることができる。
【0036】一方、得点の増加に伴って、抽選確率が低
い入賞判定テーブル(113)を選択するように設定した場
合、遊技者の目押しの技量の差によるメダル獲得枚数の
差を抑えることができる。これにより、遊技者の技量の
差の影響を抑えることができ、技量に優れた熟練者も、
技量に劣る初心者も同じように楽しむことができる遊技
機を提供することができる。
【0037】(請求項4)請求項4記載の発明は、上記
した請求項1乃至3のいずれか1項に記載の発明の特徴
点に加え、次の点を特徴とする。すなわち、前記得点カ
ウント手段(143)は、所定期間内に、所定入賞図柄(61)
の入賞フラグ成立中、前記フラグ成立報知手段(170)に
よる報知後、当該入賞図柄(61)を所定の有効入賞ライン
上に揃えることができずに入賞確定できなかった遊技回
数に相当する点数を、前記得点から減算することを特徴
とする。
【0038】なお、ここで、「遊技回数に相当する点
数」とあるのは、フラグ成立報知手段(170)による報知
後、入賞確定できなかった遊技回数1回につき、0.5
点、1点、2点等の所定の点数を、得点から減算するよ
うなものを含むものである。 (作用)本発明によれば、所定入賞図柄の入賞フラグ成
立中、フラグ成立報知手段(170)による報知後、遊技者
が当該所定入賞図柄を所定の有効入賞ライン上に揃える
ことができずに入賞確定できなかった遊技回数に相当す
る点数を、得点から減算している。このため、遊技者
は、フラグ成立報知手段(170)によりフラグ成立を報知
された入賞図柄を揃えることができた場合、得点を増加
させることができるが、当該入賞図柄を揃えることがで
きない場合、得点を減少させることになる。これによ
り、遊技者のいわゆる目押しの技量により、得点の増加
だけでなく減少にも影響を与えることができ、目押しの
技量と得点との相関関係をより大きなものにすることが
でき、遊技を興味溢れるものにすることができる。
【0039】(請求項5)請求項5記載の発明は、上記
した請求項1乃至4のいずれか1項に記載の発明の特徴
点に加え、次の点を特徴とする。すなわち、遊技とし
て、通常遊技と、特定の入賞確定或いは抽選結果に基づ
いて開始する特別遊技とを少なくとも備えている。そし
て、前記得点カウント手段(143)による前記得点の採取
期間を、前記通常遊技中に設定したことを特徴とする。
【0040】なお、ここで、「特別遊技」とは、具体的
には、例えば、特定導入遊技(ビッグボーナスゲーム
(以下、「BBゲーム」という。))や、特定遊技(レ
ギュラーボーナスゲーム(以下、「RBゲーム」とい
う。))を含むものである。 (作用)本発明によれば、通常遊技中において、特別遊
技に移行するか否か、或いは、小役に入賞確定するか否
か等のメダルが払い出される直接的な楽しみに加えて、
メダル獲得量を左右する得点を貯める楽しみや、その得
点が現在どれくらいに達しているか、或いは達していな
いか等の間接的な楽しみを持つことができる。これによ
り、通常遊技中における遊技性を異なるものにすること
ができ、通常遊技中の遊技内容が単調となることなく、
遊技を興味溢れるものにすることができる。
【0041】(請求項6)請求項6記載の発明は、上記
した請求項1乃至4のいずれか1項に記載の発明の特徴
点に加え、次の点を特徴とする。すなわち、遊技とし
て、通常遊技と、特定の入賞確定或いは抽選結果に基づ
いて開始する特別遊技とを少なくとも備え、前記得点カ
ウント手段(143)による前記得点の採取期間を、前記特
別遊技中に設定したことを特徴とする。
【0042】なお、ここで、「特別遊技」とは、請求項
5で説明したものと同様の意味を有するものである。 (作用)本発明によれば、特別遊技中において、どれだ
け入賞確定してメダルが払い出されるかの特別遊技本来
の直接的な楽しみに加えて、メダル獲得量を左右する得
点を貯める楽しみや、得点が現在どれくらいに達してい
るか、或いは達していないか等の間接的な楽しみを持つ
ことができる。これにより、特別遊技中における遊技性
を異なるものにすることができ、特別遊技中の遊技内容
が単調となることなく、遊技を興味溢れるものにするこ
とができる。
【0043】(請求項7)請求項7記載の発明は、上記
した請求項1乃至6のいずれか1項に記載の発明の特徴
点に加え、次の点を特徴とする。すなわち、遊技とし
て、通常遊技と、特定の入賞確定或いは抽選結果に基づ
いて開始する特別遊技とを少なくとも備え、前記利益付
与手段(160)による利益を付与する期間を、前記通常遊
技中に設定したことを特徴とする。
【0044】なお、ここで、「特別遊技」とは、請求項
5で説明したものと同様の意味を有するものである。 (作用)本発明によれば、通常遊技中に、利益付与手段
(160)による利益を付与する期間を設けることができ
る。これにより、通常遊技中における遊技性を異なるも
のにすることができ、通常遊技中の遊技内容が単調とな
ることなく、遊技を興味溢れるものにすることができ
る。
【0045】(請求項8)請求項8記載の発明は、上記
した請求項1乃至6のいずれか1項に記載の発明の特徴
点に加え、次の点を特徴とする。すなわち、遊技とし
て、通常遊技と、特定の入賞確定或いは抽選結果に基づ
いて開始する特別遊技とを少なくとも備え、前記利益付
与手段(160)による利益を付与する期間を、前記特別遊
技中に設定したことを特徴とする。
【0046】なお、ここで、「特別遊技」とは、請求項
5で説明したものと同様の意味を有するものである。 (作用)本発明によれば、特別遊技中に、利益付与手段
(160)による利益を付与する期間を設けることができ
る。これにより、特別遊技中における遊技性を異なるも
のにすることができ、特別遊技中の遊技内容が単調とな
ることなく、遊技を興味溢れるものにすることができ
る。
【0047】(請求項9)請求項9記載の発明は、上記
した請求項1乃至6のいずれか1項に記載の発明の特徴
点に加え、次の点を特徴とする。すなわち、遊技とし
て、通常遊技と、特定の入賞確定或いは抽選結果に基づ
いて開始する特別遊技とを少なくとも備え、前記利益付
与手段(160)による利益を付与する期間を、前記特別遊
技終了後の所定の遊技回数からなる通常遊技中に設定し
たことを特徴とする。
【0048】なお、ここで、「前記特別遊技終了後の所
定の遊技回数からなる通常遊技中に設定した」とは、具
体的には、例えば、BBゲーム終了後、遊技回数50回
の通常遊技中に、利益付与手段(160)による利益を付与
するようなものを含むものである。また、ここで、「特
別遊技」とは、請求項5で説明したものと同様の意味を
有するものである。
【0049】(作用)本発明によれば、特別遊技終了後
の所定の遊技回数からなる通常遊技中に、利益付与手段
(160)による利益を付与する期間を設けることができ
る。これにより、特別遊技終了後の通常遊技中における
遊技性を異なるものにすることができ、特別遊技終了後
の通常遊技中の遊技内容が単調となることなく、遊技を
興味溢れるものにすることができる。
【0050】(請求項10)請求項10記載の発明は、
上記した請求項2、4乃至9のいずれか1項に記載の発
明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。すなわち、前
記報知決定手段(145)は、前記得点記憶手段(144)の前記
得点に基づいて、前記フラグ成立報知手段(170)による
報知の出現回数を決定することを特徴とする。
【0051】なお、ここで、「前記フラグ成立報知手段
(170)による報知の出現回数を決定」とは、具体的に
は、例えば、得点が1乃至3の整数となるような場合で
あって、得点が1のとき、フラグ成立報知手段(170)に
よる報知回数の最大値を5回に設定し、得点が2のと
き、フラグ成立報知手段(170)による報知回数の最大値
を15回に設定し、得点が3のとき、フラグ成立報知手
段(170)による報知回数の最大値を30回に設定するよ
うなものを含むものである。
【0052】(作用)本発明によれば、報知決定手段(1
45)は、得点記憶手段(144)の得点に基づいて、フラグ成
立報知手段(170)による報知の出現回数を決定してい
る。このため、得点の増加に基づいて、フラグ成立報知
手段(170)による報知の出現回数が少なくなるように設
定すると、いわゆる目押しにより入賞確定できる回数が
少なくなり、結果として、遊技者への利益を小さなもの
にすることができる。これにより、目押しの技量に優れ
ている熟練者と、技量に劣る初級者とのメダル獲得枚数
の差を抑えることができる。
【0053】また、得点の増加に基づいて、フラグ成立
報知手段(170)による報知の出現回数が多くなるように
設定すると、目押しにより入賞確定できる回数が多くな
り、結果として、遊技者への利益を大きなものにするこ
とができる。これにより、自己の技量に基づく達成感や
満足感を増加させることができる。したがって、上述し
たように、得点に基づき報知の出現回数を決定すること
により、遊技者の技量に基づいて、遊技者へ付与する利
益量を、いずれの方向にも調整することができ、遊技を
興味溢れるものにすることができる。
【0054】(請求項11)請求項11記載の発明は、
上記した請求項2、4乃至9のいずれか1項に記載の発
明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。すなわち、前
記報知決定手段(145)は、前記得点記憶手段(144)の前記
得点に基づいて、前記フラグ成立報知手段(170)による
報知の出現確率を決定することを特徴とする。
【0055】なお、ここで、「前記フラグ成立報知手段
(170)による報知の出現確率を決定」とは、具体的に
は、例えば、得点が1乃至3の整数となるような場合で
あって、得点が1のとき、フラグ成立報知手段(170)に
よるフラグ成立の報知を行うか否かの抽選確率を1/3
の低確率に設定し、得点が2及び3のとき、フラグ成立
報知手段(170)によるフラグ成立の報知を行うか否かの
抽選確率を2/3の高確率に設定するようなものを含む
ものである。
【0056】(作用)本発明によれば、報知決定手段(1
45)は、得点記憶手段(144)の得点に基づいて、フラグ成
立報知手段(170)による報知の出現確率を決定してい
る。このため、得点の増加に伴って、フラグ成立報知手
段(170)による報知の出現確率を小さな数値に設定する
と、抽選の結果、報知される回数が減って、いわゆる目
押しにより入賞確定できる回数が少なくなり、結果とし
て、遊技者への利益を小さなものにすることができる。
これにより、目押しの技量に優れた熟練者と、目押しの
技量に劣る初級者とにおけるメダル獲得枚数の差を抑え
ることができる。
【0057】また、得点の増加に伴って、フラグ成立報
知手段(170)による報知の出現確率を大きな数値に設定
すると、抽選の結果、報知される回数が増加し、目押し
により入賞確定できる回数が多くなり、結果として、遊
技者への利益を大きなものにすることができる。これに
より、自己の技量に基づく達成感や満足感を増加させる
ことができる。
【0058】したがって、上述したように、得点に基づ
き報知の出現確率を決定することにより、遊技者の技量
に基づいて、遊技者へ付与する利益量を、いずれの方向
にも調整することができ、遊技を興味溢れるものにする
ことができる。 (請求項12)請求項12記載の発明は、上記した請求
項2、4乃至9のいずれか1項に記載の発明の特徴点に
加え、次の点を特徴とする。
【0059】すなわち、前記報知決定手段(145)は、前
記得点記憶手段(144)により記憶された前記得点に基づ
いて、前記フラグ成立報知手段(170)による報知内容の
信頼性を決定することを特徴とする。なお、ここで、
「フラグ成立報知手段(170)による報知内容の信頼性」
とは、フラグ成立報知手段(170)による入賞フラグ成立
に関する報知のうち、どれくらいの割合で入賞フラグが
実際に成立しているかを意味するものである。例えば、
フラグ成立報知手段(170)により、10回、報知が行わ
れた場合、実際に入賞フラグが成立している回数が10
回のとき、フラグ成立報知手段(170)による報知内容の
信頼性は100%となる。また、10回の報知のうち、
実際に入賞フラグが成立している回数が8回であって、
残りの2回が入賞フラグが成立していないにも拘わらず
報知が行われる、いわゆるがせ報知のとき、フラグ成立
報知手段(170)による報知内容の信頼性は80%とな
る。また、実際に入賞フラグが成立している回数が5回
であって、残りの5回が入賞フラグが成立していないに
も拘わらず報知が行われる、いわゆるがせ報知のとき、
フラグ成立報知手段(170)による報知内容の信頼性は5
0%となる。
【0060】(作用)本発明によれば、得点の増加に伴
って、フラグ成立報知手段(170)による報知内容の信頼
性を小さな数値に設定すると、入賞フラグが真に成立し
ているときの報知回数が減って、目押しにより入賞確定
できる回数が少なくなり、結果として、遊技者への利益
を小さなものにすることができる。これにより、目押し
の技量に優れた熟練者と、目押しの技量に劣る初級者と
におけるメダル獲得枚数の差を抑えることができる。
【0061】また、得点の増加に伴って、フラグ成立報
知手段(170)による報知内容の信頼性を大きな数値に設
定すると、入賞フラグが真に成立しているときの報知回
数が増加し、目押しにより入賞確定できる回数が多くな
り、結果として、遊技者への利益を大きなものにするこ
とができる。これにより、自己の技量に基づく達成感や
満足感を増加させることができる。
【0062】したがって、上述したように、得点に基づ
き報知内容の信頼性を決定することにより、遊技者の技
量に基づいて、遊技者へ付与する利益量を、いずれの方
向にも調整することができ、遊技を興味溢れるものにす
ることができる。 (請求項13)請求項13記載の発明は、上記した請求
項2、4乃至9のいずれか1項に記載の発明の特徴点に
加え、次の点を特徴とする。
【0063】すなわち、前記報知決定手段(145)は、前
記得点記憶手段(144)により記憶された前記得点に基づ
いて、前記フラグ成立報知手段(170)による報知内容の
範囲を決定することを特徴とする。なお、ここで、「フ
ラグ成立報知手段(170)による報知内容の範囲」とは、
入賞フラグ成立に関する情報の量や、詳細さや、具体性
を意味するものである。具体的には、例えば、小役であ
る図柄「ベル」の入賞フラグが成立しているような場
合、得点が1のとき、不当選でないこと、すなわち、小
役や、BBゲーム等の何らかの入賞フラグが成立してい
ることを報知し、得点が2のとき、小役のうちのいずれ
かの入賞フラグが成立していることを報知し、得点が3
のとき、具体的に図柄「ベル」の入賞フラグが成立して
いることを報知するようなものを含むものである。ま
た、例えば、BBゲームの入賞図柄である図柄「赤セブ
ン」の入賞フラグが成立しているような場合、得点が1
のとき、不当選でないこと、すなわち、小役や、BBゲ
ーム等の何らかの入賞フラグが成立していることを報知
し、得点が2のとき、「赤セブン」と「青セブン」との
うちのいずれか一方の入賞フラグが成立していることを
報知し、得点が3のとき、具体的に図柄「赤セブン」の
入賞フラグが成立していることを報知するようなものを
含むものである。
【0064】(作用)本発明によれば、得点の増加に伴
って、フラグ成立報知手段(170)による報知内容の範囲
をより抽象的且つ概略的なものに設定すると、入賞フラ
グが真に成立している入賞図柄の選択範囲が拡がり、実
際に入賞フラグが成立している入賞図柄を選択する確率
が減って、目押しにより入賞確定できる回数が少なくな
り、結果として、遊技者への利益を小さなものにするこ
とができる。これにより、目押しの技量に優れた熟練者
と、目押しの技量に劣る初級者とにおけるメダル獲得枚
数の差を抑えることができる。
【0065】また、得点の増加に伴って、フラグ成立報
知手段(170)による報知内容の範囲をより具体的且つ詳
細なものに設定すると、入賞フラグが真に成立している
入賞図柄の選択範囲が狭くなり、実際に入賞フラグが成
立している入賞図柄を選択できる確率が増加して、目押
しにより入賞確定できる回数が多くなり、結果として、
遊技者への利益を大きなものにすることができる。
【0066】したがって、上述したように、得点に基づ
き報知内容の範囲を決定することにより、遊技者の技量
に基づいて、遊技者へ付与する利益量を、いずれの方向
にも調整することができ、遊技を興味溢れるものにする
ことができる。 (請求項14)請求項14記載の発明は、上記した請求
項13に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とす
る。
【0067】すなわち、前記入賞の態様として、第1の
特別入賞態様と、第2の特別入賞態様とを少なくとも設
けている。そして、前記第1の特別入賞態様の入賞図柄
(61)の組合せと、前記第2の特別入賞態様の入賞図柄(6
1)の組合せとを前記回転リール(40)毎に比較した場合、
特定の一つの前記回転リール(40)上の入賞図柄(61)は、
互いに異なり、残りの前記回転リール(40)上の入賞図柄
(61)は、同一となるように設定されている。
【0068】そして、前記特定の一つの回転リール(40)
には、停止操作により、前記第1の特別入賞態様の入賞
図柄(61)と、前記第2の特別入賞態様の入賞図柄(61)と
を同時に有効入賞ライン上に引き込み可能な停止操作位
置が無い。そして、前記フラグ成立報知手段(170)は、
前記第1の特別入賞態様と、前記第2の特別入賞態様と
の特定の一方が入賞していることを、当該特定の一方を
明示して遊技者に向かって報知可能に設定されている。
【0069】そして、前記報知決定手段(145)は、前記
得点記憶手段(144)により記憶された前記得点に基づい
て、前記特別入賞態様のうち、特定の一方が入賞してい
ることの前記フラグ成立報知手段(170)による報知の所
定期間内における出現を決定することを特徴とする。な
お、ここで、本発明は、具体的には、表2に示すよう
に、第1の特別入賞態様を「リプレイ、リプレイ、セブ
ン」に設定し、第2の特別入賞態様を「リプレイ、リプ
レイ、ジュピター」に設定するようなものを含むもので
ある。
【0070】また、ここで、「前記第1の特別入賞態様
の入賞図柄の組合せと、前記第2の特別入賞態様の入賞
図柄の組合せとを前記回転リール(40)毎に比較した場
合、特定の一つの前記回転リール(40)上の入賞図柄は、
互いに異なり、残りの前記回転リール(40)上の入賞図柄
は、同一となるように設定され」とは、第1及び第2の
特別入賞態様が、特定の一つの回転リール(40)を除い
て、同時に入賞確定待ちの状態、いわゆるテンパイ状態
となることができるような入賞図柄の組合せに設定され
ているものである。具体的には、例えば、表2に示すよ
うに、第1の特別入賞態様が、「リプレイ、リプレイ、
セブン」であって、第2の特別入賞態様が、「リプレ
イ、リプレイ、ジュピター」に設定されているようなと
きに、それらの入賞図柄の組合せを回転リール(40)毎に
比較した場合、右側回転リール(45)上の入賞図柄は、
「セブン」と「ジュピター」とで異なり、残りの左側回
転リール(43)及び中央回転リール(44)の入賞図柄は、い
ずれも「リプレイ」で同一となるように設定されている
ようなものを含むものである。
【0071】また、ここで、「前記特定の一つの回転リ
ール(40)には、停止操作により、前記第1の特別入賞態
様の入賞図柄と、前記第2の特別入賞態様の入賞図柄と
を同時に有効入賞ライン上に引き込み可能な停止操作位
置が無く」とは、具体的には、例えば、引き込み可能図
柄の範囲が、当該停止操作を行った位置から、4個まで
に設定されているような場合、表2の右側回転リール(4
5)の図柄態様に示すように、第1の特別入賞態様と第2
の特別入賞態様とで互いに異なる入賞図柄、「セブン」
と「ジュピター」との二つの入賞図柄が、引き込み可能
な4個の範囲内に同時に存在するようなことが無いよう
に設定されているようなものを含むものである。すなわ
ち、回転リール(40)の全ての停止位置において、「セブ
ン」及び「ジュピター」が引き込み可能な範囲内に同時
に存在しないことを意味するものである。
【0072】また、ここで、「前記フラグ成立報知手段
(170)は、前記第1の特別入賞態様と、前記第2の特別
入賞態様との特定の一方が入賞していることを、当該特
定の一方を明示して遊技者に向かって報知可能に設定さ
れ」とは、具体的には、上述した例の場合、特定入賞態
様のうち、「リプレイ、リプレイ、セブン」と、「リプ
レイ、リプレイ、ジュピター」とのうち、いずれが入賞
していることを、例えば入賞している入賞図柄が、「リ
プレイ、リプレイ、セブン」であることを、具体的に明
示して報知するようなものを含むものである。
【0073】また、ここで、「報知の所定期間内におけ
る出現を決定する」における「所定期間内」とは、例え
ば、BBゲームの30回の小役遊技の期間内や、BBゲ
ーム終了後の所定回数(例えば50回)の通常遊技の期
間内等を含むものである。また、「出現を決定する」と
は、出現回数を決定するものや、出現確率を決定するも
ののいずれも含むものであり、例えば、フラグ成立報知
手段(170)による前記特別入賞態様のうち、特定の一方
の入賞の有無の報知の出現回数を決定するものや、かか
る報知の出現確率を決定するものを含むものである。
【0074】そして、「得点に基づいて」、「出現を決
定する」とは、具体的には、例えば、通常遊技中に採取
した得点が1のとき、BBゲームの小役遊技30回のう
ち10回は、フラグ成立報知手段(170)により、特別入
賞態様のうち、特定の一方の入賞の有無の報知を行い、
得点が2のとき、BBゲームの小役遊技30回のうち2
0回は、フラグ成立報知手段(170)により、特別入賞態
様のうち、特定の一方の入賞の有無の報知を行い、得点
が3のとき、BBゲームの小役遊技30回の全てにおい
て、フラグ成立報知手段(170)により、特別入賞態様の
うち、特定の一方の入賞の有無の報知を行うようなもの
を含むものである。また、逆に、得点の増加とともに報
知回数が減少するように、すなわち得点が1、2、3の
ときのフラグ成立報知手段(170)による上述した報知回
数を、それぞれ30回、20回、10回となるように設
定するようなものも含むものである。
【0075】(作用)本発明によれば、第1の特別入賞
態様と、第2の特別入賞態様との入賞図柄の組合せが、
特定の一つの回転リール(40)を除いて同一であるため、
特定の一つの回転リール(40)を除いた残りの二つの回転
リール(40)の停止図柄が、第1及び第2の特別入賞態様
の入賞図柄と同一となることにより、遊技者から見て、
第1の特別入賞態様と、第2の特別入賞態様とのいずれ
もが入賞確定待ちの状態、いわゆるテンパイ状態とな
る。
【0076】そして、前記特定の一つの回転リール(40)
には、停止操作により、第1の特別入賞態様の入賞図柄
と、第2の特別入賞態様の入賞図柄とを同時に有効入賞
ライン上に引き込み可能な停止操作位置が無い。このた
め、フラグ成立報知手段(170)により特別入賞態様のど
ちらの入賞であるかを、特定した報知しない限り、いわ
ゆる目押しの技術に熟練している者であっても、第1及
び第2の特別入賞態様のうち、どちらの入賞図柄が入賞
しているか判断することができない。
【0077】したがって、二つの特別入賞態様の両者が
入賞確定待ちの状態、いわゆるテンパイ状態の際、フラ
グ成立報知手段(170)による特別入賞態様のどちらの入
賞であるかを特定した報知を行わないことにより、二つ
の特別入賞態様のうちから、どちらかの特別入賞態様の
入賞を予想して、目押しを行うという、新たな遊技性を
有する遊技を行うことができる。
【0078】そして、フラグ成立報知手段(170)による
特別入賞態様のうちどちらの入賞であるかを特定した報
知を行わない場合、理論上、完璧な目押しができる熟練
者であっても、所定の入賞図柄を引き込んで入賞確定さ
せることができる確率を、フラグ成立報知手段(170)に
よるかかる報知を行う場合と比較して、確実に低下させ
ることができる。そして、フラグ成立報知手段(170)に
よるかかる報知を行う場合、ある程度の目押しの技量を
有するものであれば、特定の入賞図柄を所定の有効入賞
ライン上に引き込んで入賞確定できる確率を、確実に高
めることができる。
【0079】このように、特定の入賞図柄を引き込んで
入賞確定できる確率を、フラグ成立報知手段(170)の特
別入賞態様のうちどちらの入賞であるかを特定した報知
の有無により、簡単に変更することができる。これによ
り、通常、遊技者の目押しの技量によってのみ変動する
図柄の引き込み確率をフラグ成立報知手段(170)の特別
入賞態様のうちどちらの入賞であるかを特定した報知の
有無により操作することができて、遊技内容を変化させ
ることができ、遊技性を向上させることができる。
【0080】さらに、本発明によれば、得点の増加に伴
って、フラグ成立報知手段(170)による上述した報知を
行わないように設定すると、第1の特別入賞態様と、第
2の特別入賞態様とのうち、いずれの入賞フラグが成立
しているか判別することができず、完璧に目押しができ
る熟練者であっても、入賞フラグ成立中の図柄を選択す
る確率を、特定入賞報知装置(240)によりかかる報知を
行う場合と比較して、確実に減少させることができ、結
果として、遊技者への利益を小さなものにすることがで
きる。これにより、目押しの技量に優れた熟練者と、目
押しの技量に劣る初級者とにおけるメダル獲得枚数の差
を抑えることができる。
【0081】また、得点の増加に伴って、フラグ成立報
知手段(170)による上述した報知を行うように設定する
と、第1の特別入賞態様と、第2の特別入賞態様とのう
ち、いずれの入賞フラグが成立しているか判別すること
ができ、ある程度の目押しができる者であれば、入賞フ
ラグ成立中の図柄を停止させて入賞確定することができ
る。このため、フラグ成立報知手段(170)によるかかる
報知を行わない場合と比較して、目押しにより入賞確定
できる回数が多くなり、入賞確定できる割合を確実に増
加させることができて、結果として、遊技者への利益を
大きなものにすることができる。これにより、自己の技
量に基づく達成感や満足感を増加させることができる。
【0082】したがって、上述したように、得点に基づ
きフラグ成立報知手段(170)の報知の出現を決定するこ
とにより、遊技者の技量に基づいて、遊技者へ付与する
利益量を、いずれの方向にも調整することができ、遊技
を興味溢れるものにすることができる。 (請求項15)請求項15記載の発明は、上記した請求
項1乃至14のいずれか1項に記載の発明の特徴点に加
え、次の点を特徴とする。
【0083】すなわち、前記制御装置(20)は、入賞に関
する抽選確率を記憶すると共に主として入賞抽選に関す
る遊技の制御を行うための遊技制御装置(21)と、演出情
報を記憶すると共に前記遊技制御装置(21)からの出力信
号に基づいて演出の実施を制御するための演出制御装置
(22)とを備えている。そして、前記演出制御装置(22)
は、入賞演出に関するデータを記憶するための入賞演出
データ記憶手段(141)と、前記入賞演出データ記憶手段
(141)からの入賞演出データに基づいて、入賞演出を表
示可能な表示装置(66)を制御するための入賞演出制御手
段(142)と、前記得点カウント手段(143)と、前記得点記
憶手段(144)と、前記利益付与手段(160)とを備えたこと
を特徴とする。
【0084】なお、ここで、遊技制御装置(21)は、主と
して入賞抽選に関する遊技の制御を行うためのものであ
って、具体的には、例えば、通常遊技制御手段(70)や、
特別遊技制御手段(80)や、入賞抽選手段(110)を備え、
入賞確率等の抽選確率のためのデータを有し、乱数発生
手段(111)からの乱数に基づいて、入賞の有無を決定
し、その決定結果に基づいて、回転リール(40)の回転停
止を制御するようなものを含むものである。一方、演出
制御装置(22)は、遊技制御装置(21)の抽選結果や、入賞
確定の結果に基づいて、遊技制御装置(21)からの出力信
号に基づいて、それらの演出を行うようなものを含むも
のである。
【0085】(作用)本発明によれば、制御装置(20)
は、主として入賞抽選に関する遊技の制御を行うための
遊技制御装置(21)と、演出情報に関するものを取り扱う
演出制御装置(22)とを備えている。そして、演出制御装
置(22)は、入賞演出データ記憶手段(141)と、入賞演出
制御手段(142)と、得点カウント手段(143)と、得点記憶
手段(144)と、利益付与手段(160)とを備えている。この
ため、得点のカウントや記憶や、遊技者への利益の付与
の決定が、遊技制御装置(21)ではなく、演出制御装置(2
2)により行われる。これにより、演出制御装置(22)だけ
を、交換することにより、遊技制御装置(21)の入賞抽選
に関するものは、共通のものを使用して、得点のカウン
トや記憶や、かかる得点に基づいて行われる遊技者への
利益付与の決定に関する内容だけが異なる姉妹機を簡単
に製造することができる。すなわち、演出制御装置(22)
を変更することにより、得点の採取期間や、かかる得点
に基づく、遊技者への利益付与の条件が異なる同一シリ
ーズの遊技機(10)や、全く演出内容が異なる別のものに
変更することができる。
【0086】
【発明の実施の形態】(第一の実施の形態) (図面の説明)図1乃至図10は、本発明の第一の実施
の形態を示すものである。図1は遊技機の入力、制御及
び出力のブロック図、図2は抽選手段のブロック図、図
3は遊技機の外観正面図、図4乃至図10は遊技機の動
作の概略のフローをそれぞれ示すものである。
【0087】(遊技機10)図3中、10は、遊技機10を示
すものである。遊技機10は、図3に示すように、四角箱
状の筐体11を有する。前記筐体11の中央部及び上部に
は、遊技者側に向かって臨む四角窓状の表示窓12が形成
されている。そして、この中央部の表示窓12の中央に
は、四個の回転リール40の図柄61を見ることができる図
柄表示窓13が形成されている。
【0088】上記回転リール40は、向かって左側の3個
からなる入賞抽選用の抽選用回転リール41と、向かって
右側の1個からなり、入賞フラグ成立を報知するための
演出用回転リール46とを備えている。前記抽選用回転リ
ール41は、図3の向かって左端側に位置する左側回転リ
ール43と、この左側回転リール43の右側に位置する中央
回転リール44と、この中央回転リール44の向かって右側
に位置する右側回転リール45とからなるものである。そ
して、この抽選用回転リール41の前面側には、特に図示
しないが、横方向に三本、左右の対角線上の斜め方向に
二本の合計五本の有効入賞ラインが形成されている。
【0089】上部の前記表示窓12の向かって左側には、
BBゲーム中の小役遊技における入賞フラグ成立の報知
回数を表示するための方形状の報知回数表示手段180が
配置されている。そして、この報知回数表示手段180の
向かって右側には、通常遊技中に、所定の条件の下で入
賞確定した遊技回数により計算される得点を表示するた
めの得点表示手段175が配置されている。
【0090】遊技機10の内部には、図示していないが、
遊技機10の全体の動作を制御するための制御装置20(図
1参照)が内蔵されている。 (制御装置20)上記制御装置20は、図示しないが、CP
Uを中心に構成され、ROM、RAM、I/O等を備え
ている。そして、CPUがROMに記憶されたプログラ
ムを読み込むことで、次の(1)及び(2)の装置を有
するものである。
【0091】(1)遊技制御装置21 (2)演出制御装置22 図1に示すように、スタートスイッチ30及びストップス
イッチ50の操作により、回転リール40の回転及び停止を
制御するための遊技制御装置21と、ランプやスピーカ等
の表示装置66等を制御するための演出制御装置22とが内
蔵されている。そして、前記遊技制御装置21は、遊技の
制御を行うための主基板23に配置され、演出制御装置22
は、この主基板23に付属するサブ基板24に配置されてい
る。また、CPUは、遊技制御装置21及び演出制御装置
22に、それぞれ一個ずつ配置されているが、特にこれに
限定されるものではなく、一個のCPUで制御しても良
く、或いは、二個以上のCPUで制御するようにしても
良いものである。また、CPU、ROM、RAM及びI
/O等は一体化されてワンチップを構成しても良いもの
である。
【0092】(遊技制御装置21)上記遊技制御装置21
は、スタートスイッチ30及びストップスイッチ50の操作
により、回転リール40の回転及び停止を制御するための
ものである。そして、この遊技制御装置21は、次の
(1)乃至(3)の手段として機能する。 (1)通常遊技制御手段70 (2)特別遊技制御手段80 (3)抽選手段105 なお、前記通常遊技制御手段70は、通常遊技を行わせる
ために通常遊技に関する制御を行うものであり、前記特
別遊技制御手段80は、特別遊技を行わせるために特別遊
技に関する制御を行うものである。
【0093】また、遊技制御装置21としては、上記した
(1)乃至(3)の手段に限定されるものではなく、他
の手段を含んでいても良い。 (演出制御装置22)上記演出制御装置22は、主として演
出データに関するものであって、ランプやスピーカ等の
表示装置66、フラグ成立報知手段170、得点表示手段175
及び報知回数表示手段180を制御するためのものであ
る。そして、遊技制御装置21の内部データの信頼性を担
保するため、遊技制御装置21と演出制御装置22との間で
の信号のやりとりは、一方通行となるように設定されて
いる。すなわち、遊技制御装置21から、演出制御装置22
に向かって出力信号のみが送出され、この演出制御装置
22から遊技制御装置21に向かっていかなる信号も送出さ
れないように設定されている。これにより、抽選確率等
の入賞抽選に関するデータを有する遊技制御装置21のデ
ータ保護を容易なものにすることができる。
【0094】そして、この演出制御装置22は、次の
(1)乃至(7)の手段として機能する。 (1)入賞演出データ記憶手段141 (2)入賞演出制御手段142 (3)得点カウント手段143 (4)得点記憶手段144 (5)利益付与手段160(報知決定手段145) (6)報知回数カウント手段147 (7)報知回数記憶手段148 また、演出制御装置22としては、上記した(1)乃至
(7)の手段に限定されるものではなく、他の手段を含
んでいても良い。
【0095】また、ここで、遊技機10は、遊技制御装置
21を配置した主基板23の他に、前記演出制御装置22を配
置したサブ基板24を設けているものである。このため、
サブ基板24を交換することにより、演出内容の一部だけ
が異なる姉妹機を簡単に製造することができる。また、
サブ基板24のみを容量や性能が異なる別のものに簡単に
交換することができるため、演出内容だけを、例えば、
静止画からなる文字表示だけ等の比較的簡単な演出内容
のものから、種々の背景の中で、キャラクターが登場す
る等の多色、高精細の動画からなる複雑な種々の演出内
容のもの等に容易に変更することができる。
【0096】また、遊技機に使用する制御プログラムを
開発するにあたって、主基板23とサブ基板24とに分離さ
れていることにより、開発中のバグが、主基板23側に存
在するのか、サブ基板24側に存在するのかの判断を容易
に行うことができ、制御プログラム全体を見直さなけれ
ばならなくなる可能性が低くなり、デバッグを容易に行
うことができ、制御プログラムの開発期間の短縮を図る
ことができる。
【0097】また、遊技の制御を行う主基板23と、演出
データ等を有するサブ基板24とを有しているため、主基
板23は外部からの操作や交換や異物の浸入が難しい密閉
式の容器内に堅固に固定し、サブ基板24は外部からの交
換が容易な容器内に簡便な手段により着脱可能に取り付
けることが可能となる。これにより、演出データ等は、
簡単に他のものに交換することができるが、抽選確率等
の重要データは外部から操作できないような構造のもの
に設計することが容易となる。
【0098】なお、本実施の形態は、上述したような主
基板23及びサブ基板24を備えているが、特にこれに限定
されるものではなく、主基板23のみからなるようなもの
や、或いは、更に複数のサブ基板24を備えているような
ものでも良いものである。(入力段)上記制御装置20の
入力段には、図1に示すように、次のパーツが接続され
ている。
【0099】 (1)投入スイッチ15 (2)ベットスイッチ16 (3)精算スイッチ17 (4)スタートスイッチ30 (5)ストップスイッチ50 なお、入力段としては、上記した(1)乃至(5)のパ
ーツに限定されるものではない。
【0100】(出力段)上記制御装置20の出力段には、
図1に示すように、次のパーツが接続されている。 (1)リールユニット60 (2)ホッパーユニット65 (3)表示装置66(ランプ及びスピーカ) (4)フラグ成立報知手段170 (5)得点表示手段175 (6)報知回数表示手段180 なお、出力段としては、上記した(1)乃至(6)のパ
ーツに限定されるものではない。
【0101】(投入スイッチ15)上記投入スイッチ15
は、図3に示すように、回転リール40の斜め下方に位置
するスイッチであって、投入された遊技メダルを検知す
るためのものである。 (ベットスイッチ16)上記ベットスイッチ16は、図3に
示すように、回転リール40の下方に位置するスイッチで
あって、貯留メダル数を減じてメダル投入に代えるため
のものである。
【0102】(精算スイッチ17)上記精算スイッチ17
は、図3に示すように、回転リールの斜め下方に位置す
るスイッチであって、貯留した投入メダルを払い出すた
めのものである。 (スタートスイッチ30)上記スタートスイッチ30は、図
3に示すように、回転リール40の斜め下方に位置するレ
バーであって、遊技メダルの投入若しくはベットスイッ
チ16の投入を条件に、または、「再遊技(Replay)」時
には前遊技から所定時間経過を条件に、リールユニット
60の駆動を開始させるためのものである。
【0103】なお、ここで、「再遊技(Replay)」と
は、入賞抽選手段110の抽選により、「再遊技(Repla
y)」のフラグが成立し、「再遊技(Replay)」の図柄
が有効入賞ライン上に揃うことにより、次の遊技におい
て、遊技メダルを新たに投入することなく、再度、遊技
を行うことができるものである。 (ストップスイッチ50)上記ストップスイッチ50は、リ
ールユニット60の抽選用回転リール41の駆動を停止させ
るためのものである。具体的には、ストップスイッチ50
は、図3に示すように、抽選用回転リール41にそれぞれ
対応した三個のスイッチから構成され、抽選用回転リー
ル41の下方に1個ずつ配置されているものである。そし
て、抽選用回転リール41に対応したストップスイッチ50
の操作により、当該対応した抽選用回転リール41が回転
を停止するように設定されているものである。
【0104】(リールユニット60)上記リールユニット
60は、特に図示しないが枠体に固定或いは支持された四
個のモータと、各々のモータの出力軸に固定された四個
の回転リール40とから構成されている。この回転リール
40は、入賞抽選用の三個の抽選用回転リール41と、入賞
フラグ成立を報知するための演出用回転リール46とを備
えている。なお、演出用回転リール46は、入賞フラグ成
立を報知するためのフラグ成立報知手段170の一つの構
成要素でもあるものである。
【0105】上記抽選用回転リール41は、合成樹脂から
なる回転ドラムと、この回転ドラムの周囲に貼付される
テープ状のリールテープ42とを備えている。このリール
テープ42の外周面には、複数個(例えば21個)の図柄
61が表示されている。上記演出用回転リール46のリール
テープ42の外周面にも、複数個(例えば7個)の図柄61
が表示されている。具体的には、演出用回転リール46の
リールテープ42の外周面には、「ボーナスゲーム」、
「スイカ」、「ベル」、「チェリー」、「リプレイ」、
「外れ」及び「ホームポジション」からなる7個の図柄
が配置されているものである。「ボーナスゲーム」が正
面側に停止すると、BBゲーム若しくはRBゲームの入
賞フラグが成立していることを意味するものである。ま
た、「スイカ」、「ベル」、「チェリー」及び「リプレ
イ」の図柄が正面側に停止すると、それぞれの小役の入
賞フラグが成立していることを意味するものである。ま
た、「外れ」が正面側に停止すると、いずれの入賞フラ
グも成立していないことを意味するものである。また、
「ホームポジション」は、入賞フラグ成立を報知しない
ときの遊技中に前面側に停止させるものである。
【0106】(ホッパーユニット65)上記ホッパーユニ
ット65は、図示しないが、遊技の結果に基づいて、遊技
者にメダルを払い出すためのものである。 (表示装置66)上記表示装置66は、スピーカや表示ラン
プ等であって、遊技者に入賞等を報知させるためのもの
である。具体的には、演出制御装置22の制御により、入
賞時にスピーカから入賞音を発生させ、表示ランプを点
灯又は点滅させることにより、遊技者に入賞等を報知さ
せるためのものである。
【0107】(フラグ成立報知手段170)上記フラグ成
立報知手段170は、報知決定手段145の決定に基づいて、
入賞抽選手段110による抽選の結果に基づいて、入賞フ
ラグの成立に関する情報を遊技者に向かって報知するた
めのものである。具体的には、フラグ成立報知手段170
は、図3に示すように、回転リール40のうちの向かって
右側に位置する演出用回転リール46を有するものであ
る。そして、報知決定手段145の決定に基づいて、入賞
フラグ成立を遊技者に向かって報知することに決定され
ている場合、フラグ成立報知手段170は、当該入賞フラ
グ成立中の入賞図柄に対応する演出用回転リール46の図
柄を、正面側に停止させることにより、遊技者に当該入
賞図柄の入賞フラグ成立中であることを報知するもので
ある。また、フラグ成立報知手段170は、入賞フラグが
成立していない外れに対応する演出用回転リール46の図
柄を正面側に停止させることにより、遊技者に入賞フラ
グが成立していないことを報知することができるもので
ある。なお、ここで、抽選用回転リール41の周囲の図柄
と、演出用回転リール46の周囲の図柄とは、同一形態の
ものでも良いが、視覚的に、或いは、他の説明文等によ
り対応関係が理解できるように設定されているものであ
れば、同一形態でなくても良いものである。
【0108】また、本実施の形態では、フラグ成立報知
手段170は、演出用回転リール46を使用しているもので
あるが、特にこれに限定されるものではなく、遊技者に
入賞フラグ成立に関する図柄を報知することができるも
のであれば、他のものでも良いものである。具体的に
は、例えば、フラグ成立報知手段170は、上部の表示窓1
2に位置して、それぞれの入賞図柄や外れ図柄を画面に
表示可能な方形状の液晶表示装置からなるようなもので
あっても良いものである。
【0109】(得点表示手段175)上記得点表示手段175
は、前記得点記憶手段144に記憶されている得点を、遊
技中に遊技者に向かって表示するためのものである。具
体的には、得点記憶手段144は、図3に示すように、上
部の表示窓12の向かって右側に位置する方形状の一個の
7セグメントLEDからなり、一桁の数値を表示可能な
ものである。この得点表示手段175は、遊技中、
「1」、「2」及び「3」のいずれか一つを表示可能に
設定されている。
【0110】もちろん、上記得点表示手段175は、上述
した7セグメントLEDに限定されるものではなく、ド
ット状の大型パネルのLED表示装置や、液晶表示装置
によるものでも良いものである。さらに、得点表示手段
175は、内部に埋設したランプを点灯することにより、
「1」、「2」及び「3」の数値を、或いはそれらの数
値に対応する面積領域を、それぞれ点灯させることによ
り、各数値を表示可能なものでも良いものである。
【0111】(報知回数表示手段180)上記報知回数表
示手段180は、報知回数記憶手段148に記憶されているB
Bゲーム中の小役遊技の入賞フラグ成立に関する報知の
残りの回数を、遊技者に向かって表示するためのもので
ある。具体的には、図3に示すように、上部の表示窓12
の向かって左側に位置する方形状の二個の7セグメント
LEDからなり、二桁の数値を表示可能なものである。
この報知回数表示手段180は、BBゲームへ移行したと
き、報知決定手段145の決定に基づいて、得点が1のと
き、残りの報知回数5回を表示し、得点が2のとき、残
りの報知回数15回を表示し、得点が3のとき、残りの
報知回数30回を表示するものである。そして、BBゲ
ーム中、フラグ成立報知手段170による入賞フラグ成立
や不成立に関する報知を行うごとに、当該表示の数値が
一つずつ減少して、残りの報知回数が表示されるように
設定されている。
【0112】もちろん、上記報知回数表示手段180は、
上述した二個の7セグメントLEDに限定されるもので
はなく、ドット状の大型パネルのLED表示装置や、液
晶表示装置によるものでも良いものである。さらに、報
知回数表示手段180は、内部に埋設したランプを点灯す
ることにより、1乃至30の数値を、或いはそれらの数
値に対応する面積領域を、それぞれ点灯させることによ
り、各数値を表示可能なものでも良いものである。
【0113】(通常遊技制御手段70)上記通常遊技制御
手段70は、通常遊技を行わせるためのものである。すな
わち、メダルの投入若しくはベットスイッチ16の投入を
条件に、または、「再遊技(Replay)」時には前遊技か
ら所定時間経過を条件に、スタートスイッチ30を操作す
ると、リールユニット60が駆動され、三個の回転リール
40が回転を開始する。その後、ストップスイッチ50の一
個を操作すると、当該対応する回転リール40の回転が停
止する。そして、ストップスイッチ50を三個全て操作し
終わると、三個の回転リール40の回転が全て停止する。
このとき、表示窓12の有効入賞ライン上に、予め設定さ
れた図柄61が停止すると、ホッパーユニット65を介して
所定枚数のメダルが払い出される。なお、メダルを払い
出す代わりに、クレジットしても良い。
【0114】入賞には、遊技メダルの払い出しを伴い、
遊技者に利益を付与する小役入賞と、この小役入賞より
もさらに大きな利益を遊技者に付与する特別入賞と、遊
技メダルの払い出しは無いが、遊技メダルを新たに投入
することなく再度の遊技を行うことができる「再遊技
(Replay)」とを備えている。そして、その抽選結果が
いずれかの入賞となった場合(内部的当選、内部的入賞
または内部当たりとも言う。)、その入賞に対応した入
賞フラグが成立する。そして、抽選結果が特別入賞であ
る場合に、特別入賞フラグが成立し、この特別入賞フラ
グ成立中に、リールユニット60の回転リール40の停止図
柄61の組み合わせが、予め定められた所定の特別入賞図
柄61(例えば、有効入賞ライン上に「7」が三個揃うも
の)と一致したことを条件に入賞が確定し、遊技者に有
利な特別遊技を行わせるように形成されている。そし
て、抽選により特別入賞フラグが成立したが、回転リー
ル40の停止図柄61の組み合わせが特別入賞図柄61と一致
していない場合、それ以後の遊技に特別入賞フラグ成立
の権利が持ち越されるように設定されている。なお、小
役の入賞フラグは、入賞フラグが成立した遊技で入賞を
確定させられない場合、入賞フラグ成立の権利の次の遊
技への持ち越しはない。
【0115】また、いずれかの入賞フラグが成立中に、
対応する入賞図柄61を有効入賞ライン上に揃えることが
できるか否かは、回転リール40の回転速度が一定の場
合、ストップスイッチ50のタイミングによるものであ
る。具体的には、ストップスイッチ50を操作した後、1
90ms以内に回転リール40が停止するように設定され
ているため、ストップスイッチ50を操作した後、そのま
ま停止させるか、或いは190ms以内に停止可能な回
転リール40の円周上の引き込み可能図柄61、例えば停止
図柄から連続する4個の引き込み可能図柄61の中に、対
応する入賞図柄61が含まれているような場合には、停止
するまでの時間を遅らせて、回転リール40は有効入賞ラ
イン上にその入賞図柄61を引き込んで停止する。一方、
かかる4個の引き込み可能図柄61の中に、対応する入賞
図柄61が含まれていないような場合には、有効入賞ライ
ン上にその入賞図柄61を引き込んで停止することができ
ない。
【0116】上記通常遊技制御手段70は、通常遊技中に
入賞抽選手段110の抽選結果、入賞フラグが成立した場
合、報知抽選手段146に信号を出力し、当該報知抽選手
段146による報知を行うか否かの抽選を行わせる。そし
て、報知抽選手段146の抽選の結果、入賞フラグ成立の
報知を行う旨に決定した場合、通常遊技制御手段70が入
賞演出制御手段142に信号を出力し、当該入賞演出制御
手段142が、入賞演出データ記憶手段141のデータを基に
して、フラグ成立報知手段170である演出用回転リール4
6を用いて、所定の入賞図柄の入賞フラグが成立中であ
ることを報知するものである。具体的には、「ベル」の
入賞フラグ成立中の場合、演出用回転リール46の外周面
の「ベル」の図柄が、正面側に停止するように設定され
ている。
【0117】なお、通常遊技制御手段70は、入賞抽選手
段110の抽選の結果、入賞フラグが成立していない場合
でも、ある程度の割合で、演出用回転リール46を用い
て、入賞フラグ成立中である旨の報知を行うように設定
されている。これは、入賞フラグ成立の報知の頻度を増
加させて、遊技者の入賞に対する興味を増加させるため
である。
【0118】そして、通常遊技中、フラグ成立報知手段
170により、入賞フラグ成立中である旨を報知した後、
遊技者のストップスイッチ50の操作により、当該入賞フ
ラグ成立中の入賞図柄を所定の有効入賞ラインに停止さ
せることができて、入賞が確定した場合、通常遊技制御
手段70は、得点カウント手段143に、得点を加算する旨
の信号を出力する。かかる場合、得点カウント手段143
は、得点記憶手段144からの現在の得点に、1を加算
し、かかる加算後の得点のデータは、得点表示手段175
によって、遊技者に報知されると共に、得点記憶手段14
4に記憶される。
【0119】一方、通常遊技中、フラグ成立報知手段17
0により、入賞フラグ成立中である旨を報知した後、遊
技者のストップスイッチ50の操作により、当該入賞フラ
グ成立中の入賞図柄を所定の有効入賞ラインに停止させ
ることができなくて、入賞が確定しなかった場合、通常
遊技制御手段70は、得点カウント手段143に、得点を減
算する旨の信号を出力する。かかる場合、得点カウント
手段143は、得点記憶手段144からの現在の得点に、−1
を加算し(1を減算し)、かかる加算後の得点のデータ
は、得点表示手段175によって、遊技者に報知されると
共に、得点記憶手段144に記憶される。
【0120】なお、ここで、得点カウント手段143によ
り、計算後の得点は、最大値が3で、最小値が1に設定
されてあり、加算後、それ以外の数値にはなり得ないよ
うに設定されている。すなわち、得点記憶手段144に記
憶される得点は、1、2又は3のいずれかとなるもので
ある。(特別遊技制御手段80)上記特別遊技制御手段80
は、抽選手段の抽選結果に基づいて、遊技者に有利な特
別遊技を行わせるためのものである。
【0121】上記特別遊技としては、大別すると、次の
ゲームがある。 (1)特定導入遊技(BBゲーム) (2)特定遊技(RBゲーム) (3)特定入賞遊技(JACゲーム) なお、特定遊技、例えばRBゲームは、特定導入遊技、
例えばBBゲーム中に行われる場合と、BBゲーム中で
無い場合にも単独で行われるものである。また、上記特
定入賞遊技、いわゆるJACゲームは、RBゲーム中に
行われるものである。また、特別遊技としては、上記し
た(1)乃至(3)の遊技に限定されるものではない。
【0122】具体的には、通常遊技において、図示しな
いが、例えば「7」等の図柄61が有効入賞ライン上に三
個揃うと、ホッパーユニット65を介して、例えば15枚
のメダルが払い出される。このとき、BBゲームが開始
される。そして、特別遊技制御手段80は、図1に示すよ
うに、大別すると、次の手段を備える。
【0123】 (1)特定導入遊技制御手段91(BBゲーム制御手段9
0) (2)特定遊技制御手段101(RBゲーム制御手段100) (特定導入遊技制御手段91)上記特定導入遊技制御手段
91は、BBゲームを制御するためのBBゲーム制御手段
90である。
【0124】具体的には、BBゲームに移行すると、通
常遊技と同様の小役遊技が、最大3枚のメダルの投入に
よって開始され、3つの回転リールの回転を各々停止さ
せた際に、有効入賞ライン上に入賞図柄が揃っているか
否かによって、メダルの払い出しが行われるものであ
る。したがって、BBゲーム中の小役遊技では、通常遊
技と同様に小役を含めた抽選が毎回行われるものであ
る。ただ、このBBゲーム中にRBゲームに移行するた
めの特定入賞図柄が有効入賞ライン上に揃った場合に
は、その後RBゲームに移行するものである。
【0125】なお、通常、BBゲーム中はRBゲームへ
の移行が、例えば最大3回行われることになっているた
めに、1回目のRBゲームが終了した後は、また前述し
たような通常遊技と同様な小役遊技の抽選及び制御が行
われるものである。そして、BBゲームでは、BBゲー
ム中のRBゲームが所定の最大回数、例えば3回か、或
いはBBゲーム中の小役遊技が所定の最大回数、例えば
最大30回の終了により、BBゲームは終了するもので
ある。もちろん、BBゲーム中のRBゲームや、小役遊
技の最大回数は、上述したものに限定されるものではな
く、遊技機10の種類の違いにより、他の回数(例えば、
RBゲームの最大回数が2回)に設定されているもので
も良いものである。
【0126】そして、BBゲーム中は、特定導入遊技制
御手段91が得点記憶手段144に信号を出力し、この得点
記憶手段144が、得点表示手段175に現在の得点のデータ
を送出し、当該得点表示手段175が現在の得点(1、2
又は3)を表示するように設定されている。さらに、B
Bゲームに移行した際、特定導入遊技制御手段91は、報
知決定手段145に信号を出力する。当該報知決定手段145
は、得点記憶手段144からの得点に基づいて、当該BB
ゲーム中の小役遊技の入賞フラグ成立の有無の報知の出
現回数を決定する。具体的には、得点記憶手段144の得
点が1のとき、当該BBゲーム中の小役遊技の入賞フラ
グ成立に関する報知の出現回数を5回に設定し、得点記
憶手段144の得点が2のとき、当該BBゲーム中の小役
遊技の入賞フラグ成立に関する報知の出現回数を15回
に設定し、得点記憶手段144の得点が3のとき、当該B
Bゲーム中の小役遊技の入賞フラグ成立に関する情報の
報知の出現回数を30回に設定するものである。そし
て、報知決定手段145は、かかる決定結果の信号を、報
知回数表示手段180に出力して、当該報知回数表示手段1
80が遊技者に向かって報知する。また、報知決定手段14
5は、決定結果の信号を、報知回数記憶手段148に出力
し、その内容を記憶させる。
【0127】そして、BBゲーム中の小役遊技に移行す
ると、特定導入遊技制御手段91は、報知決定手段145及
び報知回数カウント手段147に信号を出力する。そし
て、この報知決定手段145は、報知回数記憶手段148から
の残りの報知回数が0回に達していなければ、入賞演出
制御手段142を介して、フラグ成立報知手段170の演出用
回転リール46により入賞フラグ成立中の入賞図柄の報
知、若しくは入賞フラグ成立していない旨の報知を行
う。同時に、報知回数カウント手段147は、BBゲーム
中の小役遊技において、フラグ成立報知手段170による
報知が行われるごとに、報知回数記憶手段148に記憶さ
れた当該BBゲーム中の小役遊技の報知回数に−1を加
算する。
【0128】(特定遊技制御手段101)上記特定遊技制
御手段101は、RBゲームを制御するためのものであ
る。具体的には、RBゲームに移行すると、メダルが1
枚投入となり、回転リール40の所定の図柄61が表示窓12
のセンターライン上に揃った場合に入賞確定となる特定
入賞遊技が行われるものである。そして、RBゲームで
は、入賞するか否かの特定入賞遊技が最大12回行える
ものであり、そのうち、最大8回の入賞確定が可能であ
る。すなわち、最大8回の入賞が確定するか、或いは最
大12回の特定入賞遊技の終了により、RBゲームは終
了するものである。
【0129】(抽選手段105)上記抽選手段105は、遊技
中の入賞か否かの抽選を行うための入賞抽選手段110
と、入賞フラグ成立を報知するか否かの抽選を行うため
の報知抽選手段146とを備えている。 (入賞抽選手段110)上記入賞抽選手段110は、予め定め
た抽選確率に基づいて入賞か否かの入賞判定の抽選を行
うものである。そして、入賞抽選手段110による抽選結
果が入賞である場合(内部的当選、内部的入賞または内
部当たりとも言う。)に入賞フラグが成立し、この入賞
フラグ成立中に、回転リール40の停止図柄の組み合わせ
が予め定められた入賞図柄と一致したことを条件に入賞
が確定し、遊技者にメダルの払い出しや、特別遊技等の
利益が付与されるように設定されている。
【0130】上記入賞抽選手段110は、図2に示すよう
に、大別すると、次の手段を備える。 (1)乱数発生手段111 (2)乱数抽出手段112 (3)入賞判定テーブル113 (4)判定手段114 なお、入賞抽選手段110としては、上記した(1)乃至
(4)に限定されるものではない。
【0131】(乱数発生手段111)上記乱数発生手段111
は、入賞抽選用の乱数を所定の領域内(例えば十進数で
0乃至65535)で発生させるものである。なお、こ
こで、「乱数発生手段」とは、ソフト乱数としての平均
採中法等で乱数を発生させることができるものの、一定
範囲の数字を高速で1ずつ加算するカウンタを用いて構
成することもできる。例えば、0乃至16383の範囲
の数字を、1秒間に数百万回程度順次繰り返すようにし
たカウンタが考えられる。
【0132】そして、「乱数抽出手段」としては、スタ
ートスイッチを押したタイミングでカウンタの数字を読
みとることとなる。このように形成すると、「乱数発生
手段」では乱数を発生しているわけではないものの、
「乱数抽出手段」によって抽出される数字は、あたかも
乱数のような分布となるものである。このように結果と
して乱数のような分布を示す数字が得られる手段を、こ
こでは、「乱数発生手段」或いは「乱数抽出手段」に含
めて考えるものである。
【0133】(乱数抽出手段112)上記乱数抽出手段112
は、乱数発生手段111が発生する乱数を、所定の条件
(例えば、スタートスイッチ30の操作)で抽出するもの
である。なお、この抽出した乱数を抽出乱数データとす
る。 (入賞判定テーブル113)上記入賞判定テーブル113は、
乱数発生手段111がとる乱数の全領域中、各入賞項目の
入賞領域を有するものである。
【0134】(判定手段114)上記判定手段114は、乱数
抽出手段112が抽出した抽出乱数データと、入賞判定テ
ーブル113の抽選確率データを基に、乱数発生手段111が
とる乱数の全領域中の各入賞項目の入賞領域からなる入
賞判定領域データとを照合し、当該抽出乱数データが属
する入賞領域に対応する入賞を決定するものである。
【0135】(報知抽選手段146)上記報知抽選手段146
は、予め定めた抽選確率に基づいて、フラグ成立報知手
段170による入賞フラグ成立の有無の報知を行うか否か
の抽選を行うものである。そして、報知抽選手段146に
よる抽選結果、報知することに決定した場合、入賞演出
制御手段142を介して、フラグ成立報知手段170の演出用
回転リール46により、遊技者に向かって報知されるよう
に設定されている。
【0136】上記報知抽選手段146は、図2に示すよう
に、大別すると、次の手段を備える。 (1)報知乱数発生手段151 (2)報知乱数抽出手段152 (3)報知入賞判定テーブル153 (4)報知判定手段154 なお、報知抽選手段146としては、上記した(1)乃至
(4)に限定されるものではない。
【0137】(報知乱数発生手段151)上記報知乱数発
生手段151は、入賞フラグ成立の有無の報知の抽選用の
乱数を所定の領域内(例えば十進数で0乃至6553
5)で発生させるものである。なお、ここで、「報知乱
数発生手段151」及び「報知乱数抽出手段152」とは、入
賞抽選手段110の「乱数発生手段111」及び「乱数抽出手
段112」で説明したものと同一であって、あたかも乱数
のような分布となるものである。
【0138】(報知乱数抽出手段152)上記報知乱数抽
出手段152は、報知乱数発生手段151が発生する乱数を、
所定の条件(例えば、スタートスイッチ30の操作)で抽
出するものである。なお、この抽出した乱数を抽出乱数
データとする。 (報知入賞判定テーブル153)上記報知入賞判定テーブ
ル153は、報知乱数発生手段151がとる乱数の全領域中、
報知を行うか否かの各項目の入賞領域を有するものであ
る。
【0139】(報知判定手段154)上記報知判定手段154
は、報知乱数抽出手段152が抽出した抽出乱数データ
と、報知入賞判定テーブル153の抽選確率データを基
に、報知乱数発生手段151がとる乱数の全領域中の各入
賞項目の入賞領域からなる入賞判定領域データとを照合
し、当該抽出乱数データが属する入賞領域に対応する項
目を決定するものである。
【0140】(入賞演出データ記憶手段141)上記入賞
演出データ記憶手段141は、表示装置66、フラグ成立報
知手段170、得点表示手段175及び報知回数表示手段180
の演出データを記憶するためのものである。具体的に
は、例えば、BBゲームの入賞確定時の表示装置66のス
ピーカから発生させるサウンドや、ランプの点灯、点滅
の時間や順序等のデータが記憶されているものである。
また、入賞フラグ成立をフラグ成立報知手段170の演出
用回転リール46によって報知する場合、単に、入賞フラ
グ成立中の入賞図柄を前面側に停止させるような演出デ
ータだけではなく、入賞フラグ成立中の入賞図柄を前面
側に停止させるまでに、演出用回転リール46の回転方向
を複数回変更し、回転速度も緩やかに、或いは断続的
に、変更させるような演出データも含むものである。も
ちろん、記憶する演出内容は、これらに限定されるもの
ではなく、例えば、回転リール40の停止図柄61による、
いわゆるリーチ目により報知するものや、回転リール40
を照らす光の色の変更や、回転リール40へのフラッシュ
光の照射や、回転リール40の回転速度の変更や、回転リ
ール40の回転開始のタイミングを、標準よりも、遅く或
いは早くずらす等の種々の報知手段の組合せによるもの
でも良いものである。
【0141】(入賞演出制御手段142)上記入賞演出制
御手段142は、入賞演出データ記憶手段141からの各演出
データを、制御装置20等からの制御信号に基づいて、表
示装置66又はフラグ成立報知手段170に出力し、かかる
装置を制御するためのものである。具体的には、BBゲ
ームや、RBゲームや、他の小役等の入賞フラグが成立
したときや、所定の入賞フラグ成立中に所定の有効入賞
ライン上に当該入賞図柄が揃うことにより入賞が確定し
たときに、入賞演出データ記憶手段141からの演出情報
に基づいて、表示装置66の所定のランプを点灯や点滅さ
せたり、表示装置66のスピーカから所定の電子音を発生
させるためのものである。また、入賞フラグ成立を報知
するために、フラグ成立報知手段170の演出用回転リー
ル46の停止位置や、回転速度や、回転方向を所定の条件
に設定するためのものである。
【0142】上記入賞演出制御手段142は、BBゲーム
中の小役遊技において、報知回数記憶手段148からの残
りの報知回数が1以上の数値に設定されている場合、当
該小役遊技の小役入賞の入賞フラグ成立の有無を、フラ
グ成立報知手段170の演出用回転リール46を介して、遊
技者に向かって報知する。また、入賞演出制御手段142
は、BBゲーム中の小役遊技において、報知回数記憶手
段148からの残りの報知回数が0に設定されている場
合、当該小役遊技の小役入賞の入賞フラグ成立の有無
を、フラグ成立報知手段170の演出用回転リール46を介
して、遊技者に向かって報知しない。
【0143】(得点カウント手段143)上記得点カウン
ト手段143は、通常遊技中、フラグ成立報知手段170によ
る報知後、当該入賞図柄を所定の有効入賞ライン上に揃
えることができて、入賞確定した遊技回数を得点として
カウントするためのものである。具体的には、例えば、
入賞抽選手段110の抽選の結果、「ベル」に入賞し、当
該入賞図柄の入賞フラグが成立した場合であって、フラ
グ成立報知手段170により、「ベル」の図柄を前面側に
停止させて、「ベル」の入賞フラグ成立中であることを
遊技者に向かって報知した後、遊技者が、3個の抽選用
回転リール41をストップスイッチ50の操作により、「ベ
ル」の入賞図柄を、所定の有効入賞ライン上に停止させ
て、当該「ベル」の入賞が確定したとき、得点カウント
手段143は、得点記憶手段144からの現在の得点に1を加
算するものである。また、かかる場合、遊技者が、スト
ップスイッチ50の操作により、「ベル」の入賞図柄を、
所定の有効入賞ライン上に停止させることができなく
て、当該「ベル」の入賞が確定しなかったときは、得点
カウント手段143は、得点記憶手段144からの現在の得点
に−1を加算するものである。なお、得点は、最小値が
1、最大値が3の整数からなるように設定されている。
したがって、得点カウント手段143により、1が加算さ
れて、計算結果が3以上の数値になるような場合であっ
ても、得点は3に設定される。また、得点カウント手段
143の加算計算により、−1が加算されて、計算結果が
1以下の数値になるような場合であっても、得点は1に
設定される。
【0144】また、ここで、通常遊技中、全ての入賞図
柄を得点カウント手段143の計算の対象としているが、
小役入賞図柄だけに限定しても良いものであり、また、
特定の入賞図柄だけに限定しても良いものである。上記
得点カウント手段143は、新たな得点を計算した後、当
該計算結果からなる信号を得点記憶手段144に送出し、
当該得点記憶手段144は、新たな得点を現状の得点とし
て記憶する。また、得点カウント手段143は、新たな得
点を計算した後、当該計算結果からなる信号を得点表示
手段175に送出し、当該得点表示手段175は、新たな得点
を現状の得点として、遊技者に向かって表示する。
【0145】(得点記憶手段144)上記得点記憶手段144
は、得点カウント手段143の計算後の現状の得点を、記
憶するためのものである。なお、得点の初期設定値、い
わゆる電源投入時の最初の通常遊技の得点は、2に設定
されている。また、BBゲームの終了後の最初の通常遊
技の得点の初期設定値も、2に設定されている。もちろ
ん、これらの得点は、2に限定されるものではなく、1
や、3に設定しても良いものである。
【0146】(利益付与手段160(報知決定手段145))
上記利益付与手段160は、得点記憶手段144により記憶さ
れた得点に基づいて、遊技者に利益を付与するためのも
のである。そして、上記利益付与手段160は、得点記憶
手段144により記憶された得点に基づいて、フラグ成立
報知手段170による報知の出現を決定するための報知決
定手段145からなるものである。具体的には、通常遊技
からBBゲームに移行した際、得点記憶手段144により
記憶された得点が、1のときは、BBゲーム中の小役の
入賞フラグ成立の有無の報知は、最初の5回に設定され
る。そして、得点記憶手段144により記憶された得点
が、2のときは、BBゲーム中の小役の入賞フラグ成立
の有無の報知は、最初の15回に設定される。そして、
得点記憶手段144により記憶された得点が、3のとき
は、BBゲーム中の小役の入賞フラグ成立の有無の報知
は、BBゲーム中の全ての小役遊技回数である30回に
設定される。そして、報知決定手段145は、得点記憶手
段144の得点に基づいて決定されたBBゲーム中の小役
遊技の入賞フラグ成立の有無の報知回数からなる信号
を、報知回数記憶手段148に送付する。かかる信号を入
力した報知回数記憶手段148は、当該報知回数からなる
データを、その内部に記憶すると共に、当該データを報
知回数表示手段180に出力する。そして、かかるデータ
を入力した報知回数表示手段180は、BBゲーム中の小
役遊技中の入賞フラグ成立に関する情報の残りの報知回
数を、遊技者に向かって数値で報知する。
【0147】なお、BBゲーム中の小役遊技の入賞フラ
グ成立の有無は、通常遊技中とは異なり、報知抽選手段
146による抽選は行わないものである。 (報知回数カウント手段147)上記報知回数カウント手
段147は、報知回数記憶手段148からの現状の残りの報知
回数が0になっていない場合であって、BBゲーム中の
小役遊技において、フラグ成立報知手段170の演出用回
転リール46により、入賞フラグ成立に関する情報を報知
した際、報知回数記憶手段148からの現状の報知回数に
1を加算し、当該BBゲーム中の小役遊技の現状の遊技
回数を計算し、また、報知回数記憶手段148からの現状
の残りの報知回数から−1を加算し(1を減算し)、当
該BBゲーム中の小役遊技における残りの報知回数を計
算するためのものである。
【0148】そして、この報知回数カウント手段147
は、当該計算結果からなる信号を、報知回数記憶手段14
8に送付する。当該報知回数記憶手段148は、計算結果後
の報知回数からなるデータを、その内部に記憶する。 (報知回数記憶手段148)上記報知回数記憶手段148は、
BBゲーム中の小役遊技において、当該小役入賞の入賞
フラグ成立に関する情報の現時点までの報知回数と、残
りの報知回数とを、その内部に記憶するためのものであ
る。なお、BBゲームに移行したときには、報知決定手
段145からの信号により、得点記憶手段144からの得点に
基づいて、残りの報知回数は、5回、15回又は30回
のいずれかの数値が記憶される。そして、その後、BB
ゲーム中の小役遊技において、遊技が行われたときは、
報知回数カウント手段147の計算結果により、現状の報
知回数と、残りの報知回数とを記憶するように設定され
ている。
【0149】(遊技機10の動作)次に、上記構成を備え
た遊技機の動作の概略について、図4乃至図7に示した
フローを用いて説明する。先ず、図4に示すステップ1
00において、スタートスイッチ30が操作されることに
より、スタートスイッチ30がONとなる。そして、次の
ステップ101に進む。
【0150】ステップ101において、既に、前回まで
の遊技でBBゲームに入賞確定して、BBゲーム中フラ
グが成立しているか(BBゲーム中フラグがONとなっ
ているか)否かが判定される。なお、ここで、BBゲー
ム中フラグは、入賞抽選手段110の抽選に成立するBB
ゲームの入賞フラグとは種類が異なるもので、BBゲー
ムの入賞確定から、BBゲームの終了条件が成立してB
Bゲームが終了するまで成立するもので、現在の遊技状
態がBBゲーム中であるか否かを判断するための判断フ
ラグとなるものである。そして、BBゲーム中フラグが
成立していないと判定された場合、すなわち、現在の遊
技状態がBBゲーム中でないと判断された場合、次のス
テップ102に進む。
【0151】ステップ102において、入賞抽選手段11
0により、抽選処理が行われる。そして、次のステップ
103に進む。ステップ103において、報知抽選手段
146により、フラグ成立報知手段170による報知を行うか
否かの抽選処理が行われる。そして、次のステップ10
4に進む。
【0152】ステップ104において、入賞抽選手段11
0の抽選の結果、小役に入賞したか否かが判定される。
そして、入賞抽選手段110の抽選の結果、小役に入賞し
ていると判定された場合、次のステップ105に進む。
ステップ105において、報知抽選手段146の抽選の結
果、フラグ成立報知手段170による報知を行うことに決
定したか否かが判定される。そして、フラグ成立報知手
段170による報知を行うことに決定していると判定され
た場合、次のステップ106に進む。
【0153】ステップ106において、入賞演出制御手
段142を介して、フラグ成立報知手段170の演出用回転リ
ール46により、入賞フラグ成立の有無の報知が行われ
る。具体的には、入賞抽選手段110の抽選結果、「ベ
ル」が入賞し、当該入賞図柄の入賞フラグが成立してい
る場合であって、報知抽選手段146の抽選結果、フラグ
成立報知手段170による報知を行うことに決定したと
き、演出用回転リール46の「ベル」の入賞図柄が、前面
側に停止することにより、遊技者に「ベル」の入賞フラ
グ成立中であることを報知するものである。そして、次
のステップ107に進む。
【0154】ステップ107において、抽選用回転リー
ル41の回転が開始する。そして、次のステップ108に
進む。ステップ108において、ストップスイッチ50が
操作されることにより、ストップスイッチ50がONとな
る。そして、次のステップ109に進む。ステップ10
9において、回転リール40の回転停止処理が行われる。
そして、次のステップ110に進む。
【0155】ステップ110において、三個の回転リー
ル40に対応するストップスイッチ50の操作が行われたか
否かが判定される。そして、三個の回転リール40に対応
するストップスイッチ50の操作が行われたと判定された
場合、次のステップ121(図5)に進む。ステップ1
21において、BBゲームに入賞確定したか否かが判定
される。具体的には、BBゲームの入賞フラグ成立中
に、BBゲームの入賞図柄を所定の有効入賞ライン上に
揃えることができて、入賞確定することができたか否か
が判定される。そして、BBゲームに入賞確定していな
いと判定された場合、次のステップ122に進む。
【0156】ステップ122において、BBゲーム中の
RBゲームではなく、通常遊技からRBゲームへ移行し
た、いわゆる単独RBゲーム中であるか否かが判定され
る。そして、単独RBゲーム中でないと判定された場
合、次のステップ123に進む。ステップ123におい
て、小役に入賞し、当該入賞図柄の入賞フラグ成立後
に、当該入賞図柄の入賞フラグ成立中である旨の報知が
行われたか否かが判定される。そして、かかる報知が行
われていると判定された場合、次のステップ124に進
む。
【0157】ステップ124において、小役入賞が確定
したか否かが判定される。具体的には、小役入賞図柄の
入賞フラグ成立中に、当該入賞図柄を所定の有効入賞ラ
イン上に揃えることができて、入賞が確定したか否かが
判定される。そして、小役入賞が確定していると判定さ
れた場合、次のステップ125に進む。ステップ125
において、得点カウント手段143により、得点記憶手段1
44からの現状の得点に1を加算する。但し、得点の上限
は3に設定されてあり、加算後、3を越えるような数値
となっても、得点は、上限の3に設定される。そして、
次のステップ126に進む。
【0158】ステップ126において、入賞が確定した
当該小役入賞に相当する枚数のメダルの払い出し処理が
行われる。そして、当該遊技は終了する。前記ステップ
104において、入賞抽選手段110の抽選の結果、小役
に入賞していないと判定された場合、ステップ107に
進む。前記ステップ105において、フラグ成立報知手
段170による報知を行うことに決定していないと判定さ
れた場合、ステップ107に進む。
【0159】前記ステップ110において、三個の回転
リール40に対応するストップスイッチ50の操作が行われ
ていないと判定された場合、ステップ108に戻る。前
記ステップ121において、BBゲームに入賞確定して
いると判定された場合、次のステップ130に進む。ス
テップ130において、当該BBゲームの入賞確定時の
メダルの払い出し処理が行われる。そして、次のステッ
プ131に進む。
【0160】ステップ131において、BBゲーム中の
フラグをONにする。これにより、現在の遊技状態がB
Bゲーム中となる。そして、当該遊技が終了する。前記
ステップ122において、いわゆる単独RBゲーム中で
あると判定された場合、次のステップ128に進む。ス
テップ128において、RBゲームを含む他の入賞が確
定したか否かが判定される。そして、他の入賞が確定し
ていると判定された場合、次のステップ129に進む。
【0161】ステップ129において、入賞が確定した
入賞図柄に相当する枚数のメダルの払い出し処理が行わ
れる。そして、当該遊技は終了する。前記ステップ12
8において、他の入賞が確定していないと判定された場
合、当該遊技は終了する。前記ステップ123におい
て、小役に入賞し、当該入賞図柄の入賞フラグ成立後
に、当該入賞図柄の入賞フラグ成立中である旨の報知が
行われていないと判定された場合、次のステップ128
に進む。
【0162】前記ステップ124において、報知された
小役入賞に関して、入賞が確定していないと判定された
場合、次のステップ127に進む。ステップ127にお
いて、得点カウント手段143により、得点記憶手段144か
らの現状の得点に−1を加算する。但し、得点の下限は
1に設定されてあり、−1を加算後、1を下回るような
数値となっても、得点は、下限の1に設定される。そし
て、次のステップ128に進む。
【0163】前記ステップ101において、前回までの
遊技で、BBゲーム中フラグが成立していない(BBゲ
ーム中フラグがONではなくOFFとなっている)、す
なわち、現在の遊技状態がBBゲーム中でないと判断さ
れた場合、次のステップ141(図6)に進む。ステッ
プ141において、入賞抽選手段110による抽選処理が
行われる。そして、次のステップ142に進む。
【0164】ステップ142において、RBゲーム中で
あるか否かが判定される。そして、RBゲーム中でない
と判定された場合、次のステップ143に進む。ステッ
プ143において、報知決定手段145により、得点記憶
手段144に記憶された現時点における得点が1であるか
否かが判定される。そして、現時点における得点が1で
あると判定された場合、次のステップ144に進む。
【0165】ステップ144において、BBゲーム中の
小役の入賞フラグ成立に関する報知回数が5回未満か否
かが判定される。具体的には、報知回数記憶手段148に
記憶された現時点の報知回数に基づいて、報知決定手段
145が判断するものである。そして、BBゲーム中の小
役の入賞フラグ成立に関する報知回数が5回未満である
と判定された場合、次のステップ145に進む。
【0166】ステップ145において、小役の入賞フラ
グ成立に関する報知が行われる。具体的には、所定の小
役入賞図柄の入賞フラグが成立しているときには、当該
小役の入賞図柄を特定して報知する。また、小役の入賞
フラグが成立していないときには、外れに相当する外れ
図柄を表示する。そして、次のステップ146に進む。
【0167】ステップ146において、報知回数カウン
ト手段147により、報知回数記憶手段148に記憶された現
状の報知回数に1回を加算する。そして、次のステップ
170(図7)に進む。前記ステップ144において、
BBゲーム中の小役の入賞フラグ成立に関する報知回数
が5回未満でないと判定された場合、次のステップ17
0(図7)に進む。なお、ここで、入賞フラグ成立に関
する報知とは、入賞フラグが成立していることの報知
や、入賞フラグが成立していないことの報知のいずれも
含むものである。
【0168】ステップ170(図7)において、抽選用
回転リール41の回転が開始される。そして、次のステッ
プ171に進む。ステップ171において、ストップス
イッチ50が操作されることにより、ストップスイッチ50
がONとなる。そして、次のステップ172に進む。ス
テップ172において、抽選用回転リール41の回転停止
処理が行われる。そして、次のステップ173に進む。
【0169】ステップ173において、三個の抽選用回
転リール41に対応するストップスイッチ50の操作が行わ
れたか否かが判定される。そして、三個の抽選用回転リ
ール41に対応するストップスイッチ50の操作が行われた
と判定された場合、次のステップ174に進む。ステッ
プ174において、入賞図柄が所定の有効入賞ライン上
に停止することにより、入賞が確定したか否かが判定さ
れる。そして、入賞が確定していると判定された場合、
次のステップ175に進む。
【0170】ステップ175において、入賞確定した入
賞図柄に相当する枚数のメダルが遊技者に払い出され
る。そして、次のステップ176に進む。ステップ17
6において、BBゲームの終了条件が成立しているか否
かが判定される。そして、BBゲームの終了条件が成立
していないと判定された場合、当該遊技は終了する。
【0171】前記ステップ176において、BBゲーム
の終了条件が成立していると判定された場合、次のステ
ップ177に進む。ステップ177において、現状の遊
技状態がBBゲーム中であるか否かを判定するためのB
Bゲーム中フラグがOFFとなる。そして、当該遊技が
終了する。前記ステップ174において、入賞が確定し
ていないと判定された場合、次のステップ176に進
む。
【0172】前記ステップ173において、三個の抽選
用回転リール41に対応するストップスイッチ50の操作が
行われていないと判定された場合、ステップ171に戻
る。前記ステップ142(図6)において、RBゲーム
中であると判定された場合、ステップ170(図7)に
進む。前記ステップ143において、報知決定手段145
により、得点記憶手段144に記憶されている現時点の得
点が1でないと判定された場合、次のステップ147に
進む。
【0173】ステップ147において、報知決定手段14
5により、得点記憶手段144に記憶された現時点における
得点が2であるか否かが判定される。そして、現時点に
おける得点が2であると判定された場合、次のステップ
148に進む。ステップ148において、BBゲーム中
の小役の入賞フラグ成立に関する報知回数が15回未満
か否かが判定される。具体的には、報知回数記憶手段14
8に記憶された現時点の報知回数に基づいて、報知決定
手段145が判断するものである。そして、BBゲーム中
の小役の入賞フラグ成立に関する報知回数が15回未満
であると判定された場合、次のステップ149に進む。
【0174】ステップ149において、小役の入賞フラ
グ成立に関する報知が行われる。具体的には、所定の小
役入賞図柄の入賞フラグが成立しているときには、当該
小役の入賞図柄を特定して報知する。また、小役の入賞
フラグが成立していないときには、外れに相当する外れ
図柄を表示する。そして、次のステップ150に進む。
【0175】ステップ150において、報知回数カウン
ト手段147により、報知回数記憶手段148に記憶された現
状の報知回数に1回を加算する。そして、次のステップ
170(図7)に進む。前記ステップ148において、
BBゲーム中の小役の入賞フラグ成立に関する報知回数
が15回未満でないと判定された場合、次のステップ1
70(図7)に進む。
【0176】前記ステップ147において、報知決定手
段145により、得点記憶手段144に記憶された現時点にお
ける得点が2でないと判定された場合、次のステップ1
51に進む。ステップ151において、報知決定手段14
5は、得点記憶手段144に記憶されている現時点の得点
が、1乃至3の整数であって、1でもなく、2でもない
ことから、3であると決定する。そして、次のステップ
152に進む。
【0177】ステップ152において、BBゲーム中の
小役の入賞フラグ成立に関する報知回数が30回未満か
否かが判定される。具体的には、報知回数記憶手段148
に記憶された現時点の報知回数に基づいて、報知決定手
段145が判断するものである。そして、BBゲーム中の
小役の入賞フラグ成立に関する報知回数が30回未満で
あると判定された場合、次のステップ153に進む。
【0178】ステップ153において、小役の入賞フラ
グ成立に関する報知が行われる。具体的には、所定の小
役入賞図柄の入賞フラグが成立しているときには、当該
小役の入賞図柄を特定して報知する。また、小役の入賞
フラグが成立していないときには、外れに相当する外れ
図柄を表示する。そして、次のステップ154に進む。
【0179】ステップ154において、報知回数カウン
ト手段147により、報知回数記憶手段148に記憶された現
状の報知回数に1回を加算する。そして、次のステップ
170(図7)に進む。前記ステップ152において、
BBゲーム中の小役の入賞フラグ成立に関する報知回数
が30回未満でないと判定された場合、次のステップ1
70(図7)に進む。
【0180】なお、特に図示していないが、ステップ1
44、148及び152において、BBゲーム中の小役
の入賞フラグ成立に関する情報の残りの報知回数は、報
知回数表示手段180により表示されるものである。上述
したステップ102及びステップ141の入賞抽選手段
110の抽選処理について、図8のフローを用いて説明す
る。
【0181】ステップ200において、入賞抽選手段11
0の乱数発生手段111により発生された乱数の中から乱数
抽出手段112により乱数が抽出される。そして、次のス
テップ201に進む。ステップ201において、抽出さ
れた乱数が乱数抽出手段112の内部に記憶される。そし
て、次のステップ202に進む。
【0182】ステップ202において、判定手段114に
より、抽出された乱数と、入賞判定テーブル113の入賞
判定領域データとの比較が行われる。そして、次のステ
ップ203に進む。ステップ203において、判定手段
114により、抽出された乱数が、入賞判定テーブル113の
どの入賞領域に含まれるか決定され、抽選処理の評価が
決定される。そして、次のステップ204に進む。
【0183】ステップ204において、所定の図柄の蹴
飛ばしと、所定図柄の引き込みとが設定される。そし
て、抽選処理が終了する。上述したステップ103の報
知抽選手段146の抽選処理について、図9のフローを用
いて説明する。ステップ250において、報知抽選手段
146の報知乱数発生手段151により発生された乱数の中か
ら報知乱数抽出手段152により乱数が抽出される。そし
て、次のステップ251に進む。
【0184】ステップ251において、抽出された乱数
が報知乱数抽出手段152の内部に記憶される。そして、
次のステップ252に進む。ステップ252において、
報知判定手段154により、抽出された乱数と、報知入賞
判定テーブル153の入賞判定領域データとの比較が行わ
れる。そして、次のステップ253に進む。
【0185】ステップ253において、報知判定手段15
4により、抽出された乱数が、報知入賞判定テーブル153
のどの入賞領域に含まれるか決定され、抽選処理の評価
が決定される。すなわち、当該報知を行うか否かが決定
される。そして、当該抽選処理が終了する。上述したス
テップ109及びステップ172の抽選用回転リール41
の回転停止処理について、図10を用いて説明する。
【0186】ステップ300において、所定の図柄に対
して、蹴飛ばしの設定が達成されたか否かが判定され
る。そして、所定の図柄の蹴飛ばしの設定が達成されて
いないと判定された場合、次のステップ301に進む。
ステップ301において、1個の図柄分だけ、回転リー
ル40を回転させる。すなわち、1個の図柄分だけ蹴飛ば
しを行う。そして、次のステップ302に進む。
【0187】ステップ302において、上述した1個の
図柄分だけ回転リール40を回転させた当該図柄の数がス
トップスイッチ50の操作後の4個目に該当するか否かが
判定される。そして、ストップスイッチ50を操作した
後、1図柄ずつ回転リール40を回転させてずらした図柄
の数が4個目の場合には、次のステップ303に進む。
ステップ303において、回転リール40の回転を停止さ
せる。これにより、メダル投入から回転リール40の回転
停止までの遊技機10の動作が終了する。
【0188】前記ステップ300において、所定の図柄
の蹴飛ばしの設定が達成されていると判定された場合、
次のステップ304に進む。ステップ304において、
いずれかの図柄に対して引き込みが設定されているか否
かが判定される。そして、いずれかの図柄に対して引き
込みが設定されていると判定された場合、次のステップ
305に進む。
【0189】ステップ305において、引き込み設定が
達成されたか否かが判定される。そして、引き込み設定
が達成されたと判定された場合、次のステップ303に
進む。前記ステップ304において、いずれの図柄に対
しても引き込みが設定されていないと判定された場合、
ステップ303に進む。
【0190】前記ステップ305において、引き込み設
定が達成されていないと判定された場合、ステップ30
1に進む。前記ステップ302において、ストップスイ
ッチ50を操作した後、1図柄ずつ回転リール40を回転さ
せてずらした図柄の数が4個目でない場合には、ステッ
プ300に戻る。
【0191】なお、上述した実施の形態において、回転
リール40の停止処理に関してステップ301乃至ステッ
プ305で説明しているが、この例は、いわゆる最小引
き込み停止制御の例であり、逆に最大引き込み停止制御
としても良い。更には、例えば、ストップスイッチ50を
押すタイミングで予め定めたテーブルに従って回転リー
ル40の停止位置を決定する、いわゆるテーブル停止制御
の方法によるものでも良いものである。このテーブル停
止制御は、入賞フラグ成立の有無や、入賞フラグ成立中
の入賞図柄に基づいた複数のテーブルを有し、この複数
のテーブルから適宜、遊技状況に応じたテーブルが選択
されるものである。
【0192】なお、テーブル停止制御においても、入賞
フラグが成立しているときには、その入賞フラグに対応
する図柄が有効入賞ライン上に揃うように、予めテーブ
ルの上で停止位置が決定されてあり、いわゆる引き込み
設定の一種を備えているものである。また、入賞フラグ
が成立していないときには、他の入賞図柄が有効入賞ラ
イン上に揃わないように、予めテーブルの上で停止位置
が決定されてあり、いわゆる蹴飛ばし設定の一種を備え
ているものである。
【0193】(第二の実施の形態)図11及び図12
は、本発明の第二の実施の形態であって、図11は報知
抽選手段のブロック図、図12は遊技機の動作の概略の
フローをそれぞれ示すものである。本実施の形態は、B
Bゲーム中の小役入賞を報知するか否かを抽選により決
定するものであって、報知入賞判定テーブル153とし
て、抽選確率が高い高確率報知判定テーブル220と、こ
の高確率報知判定テーブル220よりも抽選確率が低い低
確率報知判定テーブル230とを備えているものである。
その他の構成は、第一の実施の形態と同一であって、説
明を省略する。そして、報知判定手段154は、第一の実
施の形態で説明したような通常遊技中に採取される得点
に基づいて、BBゲーム中のフラグ成立報知手段170に
よる小役の入賞フラグ成立に関する報知の出現確率を決
定していることに特徴を有するものである。すなわち、
報知判定手段154は、通常遊技中の得点(1、2又は
3)に基づいて、BBゲーム中の報知抽選手段146に使
用する報知入賞判定テーブル153として、高確率報知判
定テーブル220と低確率報知判定テーブル230とのいずれ
かを選択するものである。具体的には、通常遊技中に得
点記憶手段144に記憶された得点が、1のとき、BBゲ
ーム中の報知入賞判定テーブル153として、低確率報知
判定テーブル230を使用する。そして、通常遊技中に得
点記憶手段144に記憶された得点が、2又は3のとき、
BBゲーム中の報知入賞判定テーブル153として、高確
率報知判定テーブル220を使用するものである。このた
め、通常遊技中の遊技者の技量の結果得られる得点によ
り、BBゲーム中の入賞フラグ成立に関する報知確率が
左右され、結果として、遊技者へ付与する利益量に影響
を与えることができる。これにより、遊技者に、自分の
技量により、メダルを獲得することができるという達成
感を得ることができ、遊技を興味溢れるものにすること
ができるものである。
【0194】(遊技機10の動作)次に、上記構成を備え
た遊技機の動作の概略について、図6に示したフローを
用いて説明する。本実施の形態は、第一の実施の形態に
おいて説明した図4乃至図10のうち、図6を除く、図
4、図5、図7、図8、図9及び図10は、第一の実施
の形態と同一であって、説明を省略する。そして、図6
を図12と入れ替えることにより、本実施の形態の動作
の概略のフローとなるものである。したがって、第一の
実施の形態と異なる部分である図12のみについて、以
下に説明する。
【0195】先ず、ステップ402において、入賞抽選
手段110による抽選処理が行われる。そして、次のステ
ップ403に進む。ステップ403において、RBゲー
ム中であるか否かが判定される。そして、RBゲーム中
でないと判定された場合、次のステップ404に進む。
ステップ404において、報知決定手段145により、得
点記憶手段144に記憶された現時点における得点が1で
あるか否かが判定される。そして、現時点における得点
が1であると判定された場合、次のステップ405に進
む。
【0196】ステップ405において、報知入賞判定テ
ーブル153として、低確率報知判定テーブル230が採取さ
れる。そして、次のステップ406に進む。ステップ4
06において、報知抽選手段146による報知抽選処理が
行われる。そして、次のステップ407に進む。ステッ
プ407において、報知抽選手段146の抽選結果に基づ
いて、小役入賞の入賞フラグ成立に関する報知を行うか
否かが判定される。そして、報知を行うと判定された場
合、次のステップ408に進む。
【0197】ステップ408において、小役の入賞フラ
グ成立に関する報知がフラグ成立報知手段170の抽選用
回転リール41により行われる。具体的には、所定の小役
入賞図柄の入賞フラグが成立しているときには、当該小
役の入賞図柄を特定して報知する。また、小役の入賞フ
ラグが成立していないときには、外れに相当する外れ図
柄を表示する。そして、次のステップ170(図7)に
進む。
【0198】前記ステップ403において、RBゲーム
中であると判定された場合、次のステップ170(図
7)に進む。前記ステップ407において、小役入賞の
入賞フラグ成立に関する報知を行わないと判定された場
合、次のステップ170(図7)に進む。前記ステップ
404において、現時点における得点が1でないと判定
された場合、得点は2又は3となり、次のステップ40
9に進む。
【0199】ステップ409において、報知入賞判定テ
ーブル153として、高確率報知判定テーブル220が採取さ
れる。そして、次のステップ410に進む。ステップ4
10において、報知抽選手段146による報知抽選処理が
行われる。そして、次のステップ411に進む。ステッ
プ411において、報知抽選手段146の抽選結果に基づ
いて、小役入賞の入賞フラグ成立に関する報知を行うか
否かが判定される。そして、報知を行うと判定された場
合、次のステップ412に進む。
【0200】ステップ412において、小役の入賞フラ
グ成立に関する報知がフラグ成立報知手段170の抽選用
回転リール41により行われる。具体的には、所定の小役
入賞図柄の入賞フラグが成立しているときには、当該小
役の入賞図柄を特定して報知する。また、小役の入賞フ
ラグが成立していないときには、外れに相当する外れ図
柄を表示する。そして、次のステップ170(図7)に
進む。
【0201】前記ステップ411において、小役入賞の
入賞フラグ成立に関する報知を行わないと判定された場
合、次のステップ170(図7)に進む。上述したステ
ップ402の入賞抽選手段110による抽選処理は、図8
に示すフローで行われるものであって、第一の実施の形
態で説明したものと同一であるため説明を省略する。
【0202】上述したステップ406及びステップ41
0の報知抽選手段146による報知抽選処理は、報知入賞
判定テーブル153として、高確率報知判定テーブル220又
は低確率報知判定テーブル230のいずれを使用するかを
除いて、図9に示すフローで行われるものであって、第
一の実施の形態で説明したものと同一であるため説明を
省略する。
【0203】なお、ここで、上述した第二の実施の形態
では、BBゲームの小役遊技中の入賞フラグ成立に関す
る報知確率を変化させるために、報知入賞判定テーブル
153として、高確率報知判定テーブル220と、低確率報知
判定テーブル230との二つを得点に基づいて、変更させ
ている。しかし、入賞フラグ成立に関する報知確率を変
化させるのは、上述したものに限定されるものではな
い。具体的には、例えば、さらに得点に基づいて、細か
く設定しても良いものである。すなわち、得点が1のと
きの入賞フラグ成立に関する報知を行うか否かの抽選確
率、いわゆる報知確率を6分の1に設定し、得点が2の
ときの報知確率を6分の3に設定し、得点が3のときの
報知確率を6分の5に設定するようにしても良いもので
ある。これにより、上述した高確率報知判定テーブル22
0と、低確率報知判定テーブル230との二つに分類するも
のよりも、通常遊技中の得点結果を、それに基づく利益
付与の内容により詳細に反映させることができ、遊技を
よりゲーム性のあるものにすることができる。さらに、
また、上述した条件を、得点が1のときの報知確率を6
分の5に設定し、得点が2のときの報知確率を6分の3
に設定し、得点が3のときの報知確率を6分の1に設定
するようにしても良いものである。これは、得点が増加
する程、報知確率を減少させるように設定しているもの
である。これにより、遊技者の目押しの技量の差による
メダル獲得枚数の差を抑えることができ、遊技内容に熟
練していない者や、初心者であっても遊技を楽しませる
ことができる。
【0204】上述した第一及び第二の実施の形態では、
通常遊技中の入賞フラグ成立図柄を入賞確定できるか否
かの成績により得点を採取している。すなわち、かかる
得点を採取する所定期間として、通常遊技期間を設定し
ている。しかし、得点を採取する所定期間は、これに限
定されるものではなく、他の所定期間に設定しても良い
ものである。具体的には、得点を採取する期間として、
BBゲームや、RBゲーム等の特別遊技期間に設定して
も良く、また、これらのBBゲームや、RBゲーム等の
特別遊技終了後の一定期間(例えば、遊技回数50回
等)に設定しても良いものである。
【0205】また、上述した第一及び第二の実施の形態
では、通常遊技中に入賞フラグ成立図柄を入賞確定でき
るか否かの成績により得点を採取し、当該得点結果によ
って、BBゲーム中の小役遊技の入賞フラグ成立の有無
の報知回数を決定している。すなわち、採取した得点結
果に基づいた利益を付与する期間として、BBゲームの
小役遊技中の期間を設定している。しかし、得点結果に
基づいた利益を付与する期間は、これに限定されるもの
ではなく、他の所定期間に設定しても良いものである。
具体的には、例えば、得点に基づいた利益を付与する期
間として、通常遊技期間を設定しても良く、また、RB
ゲーム等の他の特別遊技期間に設定しても良く、また、
BBゲームやRBゲーム等の特別遊技終了後の所定遊技
回数(例えば、遊技回数50回)の通常遊技期間に設定
しても良いものである。
【0206】さらに、得点を採取する期間と、採取した
得点結果に基づいて利益を付与する期間との組合せは、
上述した例の任意の組合せからなるものを含むものであ
る。例えば、得点を採取する期間を、BBゲームの小役
遊技中に設定し、この採取した得点に基づいて利益を付
与する期間を、BBゲーム終了後の所定回数(例えば、
100回)の遊技回数からなる通常遊技中に設定しても
良いものである。すなわち、得点カウント手段143が、
BBゲームの小役遊技中に得点を採取し、当該得点結果
に基づいて、報知決定手段145が、BBゲーム終了後の
通常遊技(例えば100回)のフラグ成立報知手段170
による報知の出現を決定するような組合せに設定しても
良いものである。
【0207】また、例えば、得点を採取する期間を、通
常遊技中に設定し、この採取した得点に基づいて利益を
付与する期間を、当該得点が所定の数値に到達した後の
所定回数(例えば50回)の遊技回数からなる通常遊技
中となるような組合せに設定しても良いものである。上
述した第一の実施の形態では、通常遊技中に採取した得
点が1のとき、BBゲーム中の報知回数を5回に設定
し、通常遊技中に採取した得点が2のとき、BBゲーム
中の報知回数を15回に設定し、通常遊技中に採取した
得点が3のとき、BBゲーム中の報知回数を30回に設
定している。このように、通常遊技中に採取した得点の
増加に伴ってBBゲーム中の報知回数も増加するように
設定すると、いわゆる目押しの技量に優れた遊技者は、
通常遊技中もBBゲーム中も、常にメダルを多く獲得す
ることになり、一方、目押しの技量に劣る遊技者は、通
常遊技中も、BBゲーム中の、メダルを少なくしか獲得
できないことになる。これを解決するために、上述した
ような設定を変更しても良いものである。例えば、通常
遊技中に採取した得点の増加に伴って、BBゲーム中の
報知回数を減少するように設定しても良い。具体的に
は、例えば、通常遊技中に採取した得点が1のとき、B
Bゲーム中の報知回数を30回に設定し、通常遊技中に
採取した得点が2のとき、BBゲーム中の報知回数を1
5回に設定し、通常遊技中に採取した得点が3のとき、
BBゲーム中の報知回数を5回に設定するものである。
これにより、遊技者の目押しの技量の差によるメダル獲
得枚数の差を抑えることができ、異なる遊技性を有する
遊技機を提供することができる。さらに、上述した第二
の実施の形態において、低確率報知判定テーブル230と
高確率報知判定テーブル220とを入れ替えて採用するこ
とにより、上述したものと同様の効果を得ることができ
る。
【0208】(第三の実施の形態)図13及び図14
は、本発明の第三の実施の形態であって、図13は抽選
手段のブロック図、図14は遊技機の動作の概略のフロ
ーをそれぞれ示すものである。本実施の形態は、図13
に示すように、入賞抽選手段110として、抽選確率が異
なる複数の入賞判定テーブル113を有しているものであ
る。具体的には、入賞判定テーブル113は、BBゲーム
の小役遊技中の入賞図柄「ベル」の入賞確率を高めに設
定した高確率入賞判定テーブル241と、BBゲームの小
役遊技中の入賞図柄「ベル」の入賞確率を低めに設定し
た低確率入賞判定テーブル242とを有している。そし
て、利益付与手段160は、得点記憶手段144により記憶さ
れた前記得点に基づいて、入賞抽選手段110の高確率入
賞判定テーブル241と、低確率入賞判定テーブル242との
うちから、いずれか一方を選択するための抽選確率決定
手段161を備えているものである。
【0209】上記抽選確率決定手段161は、通常遊技中
に採取した得点が1のとき、入賞判定テーブル113とし
て低確率入賞判定テーブル242を採取する。そして、抽
選確率決定手段161は、通常遊技中に採取した得点が2
又は3のとき、入賞判定テーブル113として高確率入賞
判定テーブル241を採取する。これにより、得点が1の
ときは、BBゲームの小役遊技中の入賞図柄「ベル」の
抽選確率が低めに設定され、当該小役遊技中の遊技メダ
ルの獲得枚数が相対的に少なくなる。一方、得点が2又
は3のときは、BBゲームの小役遊技中の入賞図柄「ベ
ル」の抽選確率が高めに設定され、当該小役遊技中の遊
技メダルの獲得枚数が相対的に多くなる。
【0210】なお、本実施の形態では、図1に示すブロ
ック図のうち報知回数カウント手段147、報知回数記憶
手段148及び報知回数表示手段180は有しておらず、得点
により、上述した入賞判定テーブル113の変更による抽
選確率にのみ影響を与えるものである。もちろん、これ
に限定されるものではなく、報知回数カウント手段14
7、報知回数記憶手段148及び報知回数表示手段180も有
して、得点により、かかる報知の出現と、抽選確率との
両方に影響を与えるように設定しても良いものである。
すなわち、第一の実施の形態で説明したように、得点に
基づいて報知の出現を変化させ、これに加えて、第三の
実施の形態で説明したように、得点に基づいて、抽選確
率をも変化させるように設定するものである。
【0211】なお、本実施の形態において、その他の構
成は、第一の実施の形態と同一であって、説明を省略す
る。本実施の形態における遊技機10の動作を示すフロー
は、第一の実施の形態において説明した図4乃至図10
のうち、図6を除いた図4、図5、図7、図8、図9及
び図10と同一であって、これらに関する説明を省略す
る。そして、図6を図14と入れ替えることにより、本
実施の形態の動作の概略のフローとなるものである。し
たがって、第一の実施の形態と異なる部分である図14
のみについて、以下に説明する。
【0212】先ず、ステップ501において、現在の遊
技状態がRBゲーム中であるか否かの判定が行われる。
そして、現在の遊技状態がRBゲーム中でないと判定さ
れた場合、次のステップ502に進む。ステップ502
において、抽選確率決定手段161により、得点記憶手段1
44に記憶された得点が1であるか否かが判定される。そ
して、現時点における得点が1であると判定された場
合、次のステップ503に進む。
【0213】ステップ503において、抽選確率決定手
段161により、入賞判定テーブル113として、低確率入賞
判定テーブル242が採取される。そして、次のステップ
504に進む。ステップ504において、入賞抽選手段
110による抽選処理が行われる。そして、次のステップ
170(図7)に進む。
【0214】前記ステップ501において、現在の遊技
状態がRBゲーム中であると判定された場合、ステップ
170(図7)に進む。前記ステップ502において、
現時点における得点が1でない、すなわち、現時点にお
ける得点が2又は3であると判定された場合、次のステ
ップ505に進む。
【0215】ステップ505において、抽選確率決定手
段161により、入賞判定テーブル113として、高確率入賞
判定テーブル241が採取される。そして、次のステップ
506に進む。ステップ506において、入賞抽選手段
110による抽選処理が行われる。そして、次のステップ
170(図7)に進む。
【0216】上述したステップ504及びステップ50
6の入賞抽選手段110による抽選処理は、図8に示すフ
ローで行われるものであって、第一の実施の形態で説明
したものと同一であるため、説明を省略する。本実施の
形態では、抽選確率決定手段161により、得点の増加に
伴って、抽選確率が高い高確率入賞判定テーブル241を
選択するように設定されている。このため、いわゆる目
押しの技量に優れた遊技者は、自己の技量により得点を
増加させることができ、それに伴って、高確率入賞判定
テーブル241を選択することができ、結果として、メダ
ルを多く獲得することができる。これにより、遊技者
は、自己の技量により、メダルを獲得することができる
という達成感や満足感を得ることができ、遊技を興味溢
れるものにすることができる。
【0217】もちろん、得点の増加に伴って、抽選確率
が低い低確率入賞判定テーブル242を選択するように設
定しても良いものである。かかる場合、遊技者の目押し
の技量の差によるメダル獲得枚数の差を抑えることがで
きて、遊技者の技量の差の影響を抑えることができ、技
量に優れた熟練者も、技量に劣る初心者も同じように楽
しむことができる。
【0218】(第四の実施の形態)図15及び図16
は、本発明の第四の実施の形態であって、図15は遊技
機の入力、制御及び出力のブロック図、図16は遊技機
の動作の概略のフローをそれぞれ示すものである。本実
施の形態は、報知決定手段145が、得点記憶手段144によ
り通常遊技中に記憶された得点に基づいて、BBゲーム
の小役遊技中のフラグ成立報知手段170による報知内容
の範囲を決定するものである。ここで、報知内容の範囲
とは、報知内容の具体性や、詳細さ等を意味するもので
ある。本実施の形態は、得点に基づいて、報知内容の具
体性のレベルを決定するものである。
【0219】(リールユニット60)表1に、本実施の形
態に係る各回転リールの円周上の21箇所の各位置の図
柄態様を示す。そして、表2に各入賞態様と、その種別
とを示す。表2に示すように、入賞態様は、2個のBB
と、1個のRBと、5個の小役と、1個の再遊技とから
なり、全部で合計して9個設定されている。この9個の
入賞態様のうち、第1の特別入賞態様として、小役「リ
プレイ、リプレイ、セブン」が設定され、第2の特別入
賞態様として、小役「リプレイ、リプレイ、ジュピタ
ー」が設定されている。
【0220】
【表1】
【0221】この第1の特別入賞態様(「リプレイ、リ
プレイ、セブン」)と、第2の特別入賞態様(「リプレ
イ、リプレイ、ジュピター」)との入賞図柄の組合せを
回転リール40毎に比較した場合、右側回転リール45上の
入賞図柄は、「セブン」と「ジュピター」とで互いに異
なり、残りの回転リール40である左側回転リール43及び
中央回転リール44上の入賞図柄は、いずれも「リプレ
イ」で同一となるように設定されている。
【0222】
【表2】
【0223】そして、表1に示すように、右側回転リー
ル45には、停止操作により、第1の特別入賞態様の入賞
図柄(「セブン」)から、第2の特別入賞態様の入賞図
柄(「ジュピター」)までの間には、8個の他の図柄が
存在し、また、第2の特別入賞態様の入賞図柄(「ジュ
ピター」)から、第1の特別入賞態様の入賞図柄(「セ
ブン」)までの間には、11個の他の図柄が存在してい
る。このように、右側回転リール45上の「セブン」と
「ジュピター」とは、遊技者のストップスイッチ50によ
る停止操作により、所定の図柄を有効入賞ライン上に引
き込むことができる図柄の最大数(具体的には4個)以
上に離れて配置されている。すなわち、「セブン」及び
「ジュピター」を同時に有効入賞ライン上に引き込み可
能な停止操作位置は、右側回転リール45上に無いように
設定されている。
【0224】なお、ここで、入賞図柄のうち、特別入賞
態様は、第1及び第2の特別入賞態様の二つ形成されて
いるが、特別入賞態様は、特にこの二つに限定されるも
のではなく、上述したような条件を満足するような配置
からなる第3の特別入賞態様を設けても良いものであ
る。さらに、上述した特別入賞態様の条件を満足する範
囲内で、4個以上の特別入賞態様を設けるようにしても
良いものである。
【0225】(フラグ成立報知手段170)上記フラグ成
立報知手段170は、第一の実施の形態で説明した構成
や、作用や、効果等に加えて、以下の構成や、作用や、
効果を有する。上記フラグ成立報知手段170は、報知決
定手段145の決定に基づいて、入賞抽選手段110による抽
選の結果、入賞フラグの成立に関する情報を遊技者に向
かって報知するためのものである。具体的には、フラグ
成立報知手段170は、図3に示すように、回転リール40
のうちの向かって右側に位置する演出用回転リール46を
有するものである。
【0226】上記フラグ成立報知手段170は、第1の特
別入賞態様(「リプレイ、リプレイ、セブン」)と、第
2の特別入賞態様(「リプレイ、リプレイ、ジュピタ
ー」)との特定の一方が入賞していることを、特定の一
方を具体的に明示して遊技者に向かって報知する(以
下、「特定報知」という。)ことできるものである。具
体的には、例えば、演出用回転リール46の前面側に、
「リプレイ、リプレイ、セブン」の図柄が表示されるも
のである。もちろん、「リプレイ、リプレイ、セブンが
入賞」の文字が表示されるものでも良いものである。
【0227】また、上記フラグ成立報知手段170は、第
1の特別入賞態様(「リプレイ、リプレイ、セブン」)
と、第2の特別入賞態様(「リプレイ、リプレイ、ジュ
ピター」)とのうち、特定の一方を明示することなく、
いずれか一方が入賞していることだけを遊技者に向かっ
て報知する(以下、「非特定報知」という。)ことがで
きるものである。具体的には、例えば、演出用回転リー
ル46の前面側に、「リプレイ、リプレイ、セブン」と
「リプレイ、リプレイ、ジュピター」との両方の図柄が
並んだものが表示されるものである。もちろん、「リプ
レイ、リプレイ、セブンか、リプレイ、リプレイ、ジュ
ピターのいずれか入賞!」の文字が表示されるように設
定しても良いものである。
【0228】本実施の形態では、第一の実施の形態で説
明した、報知回数表示手段180、報知回数カウント手段1
47及び報知回数記憶手段148の代わりに、図15に示す
ように、特定報知回数表示手段251、特定報知回数カウ
ント手段252及び特定報知回数記憶手段253を有してい
る。 (特定報知回数表示手段251)上記特定報知回数表示手
段251は、特定報知回数記憶手段253に記憶されているB
Bゲームの小役遊技中の残りの特定報知の回数を、遊技
者に向かって表示するためのものである。具体的には、
特に図示しないが、上部の表示窓12の向かって左側に位
置する方形状の二個の7セグメントLEDからなり、二
桁の数値を表示可能なものである。
【0229】上記特定報知回数表示手段251は、BBゲ
ームへ移行したとき、報知決定手段145の決定に基づい
て、得点が1のとき、当初、残りの特定報知回数15回
を表示し、得点が2又は3のとき、当初、残りの特定報
知回数30回を表示するように設定されている。そし
て、BBゲーム中、フラグ成立報知手段170による報知
を行うごとに、当該表示の数値が一つずつ減少して、残
りの特定報知回数が表示されるように設定されている。
【0230】(特定報知回数カウント手段252)上記特
定報知回数カウント手段252は、特定報知回数記憶手段2
53からの現状の残りの特定報知回数が0になっていない
場合であって、BBゲームの小役遊技において、特定報
知が行われた際、特定報知回数記憶手段253からの特定
報知回数に1を加算し、残りの特定報知回数に−1を加
算するためのものである。
【0231】そして、この特定報知回数カウント手段25
2は、当該計算結果からなる信号を、特定報知回数記憶
手段253に出力するものである。そして、当該特定報知
回数記憶手段253は、計算結果後の特定報知回数及び残
りの特定報知回数を、その内部に記憶するものである。 (特定報知回数記憶手段253)上記特定報知回数記憶手
段253は、BBゲーム中の小役遊技において、現在まで
の特定報知回数と、残りの特定報知回数とを、その内部
に記憶するためのものである。BBゲームに移行したと
きには、報知決定手段145からの信号により、得点記憶
手段144からの得点に基づいて、残りの特定報知回数
は、15回又は30回のいずれかの数値が記憶される。
そして、その後、BBゲーム中の小役遊技において、遊
技が行われたときは、特定報知回数カウント手段252の
計算結果により、現状の特定報知回数と、残りの特定報
知回数とを記憶するように設定されている。
【0232】その他の構成は、第一の実施の形態と同一
であって、説明を省略する。本実施の形態における遊技
機10の動作を示すフローは、第一の実施の形態において
説明した図4乃至図10のうち、図6を除いた図4、図
5、図7、図8、図9及び図10と同一であって、これ
らの説明を省略する。そして、図6を図16と入れ替え
ることにより、本実施の形態の動作の概略のフローとな
るものである。したがって、第一の実施の形態と異なる
部分である図16のみについて、以下に説明する。
【0233】先ず、ステップ601において、入賞抽選
手段110により、抽選処理が行われる。そして、次のス
テップ602に進む。ステップ602において、現在の
遊技状態がRBゲーム中であるか否かが判定される。そ
して、現在の遊技状態がRBゲーム中でないと判定され
た場合、次のステップ603に進む。
【0234】ステップ603において、報知決定手段14
5により、通常遊技中に採取されて得点記憶手段144に記
憶された得点が1であるか否かが判定される。そして、
得点が1であると判定された場合、次のステップ604
に進む。ステップ604において、報知決定手段145に
より、当該BBゲーム中の小役遊技の現時点までの遊技
回数が15回以内であるか否かが判定される。そして、
当該BBゲーム中の小役遊技の遊技回数が15回以内で
あると判定された場合、次のステップ605に進む。
【0235】ステップ605において、第1の特別入賞
態様又は第2の特別入賞態様のいずれかに入賞している
とき、フラグ成立報知手段170により特定報知が行われ
る。具体的には、第1の特別入賞態様又は第2の特別入
賞態様のいずれかに入賞しているとき、いずれかの入賞
フラグが成立しているとき、実際に入賞フラグが成立し
ている特定の一方の入賞図柄を具体的にフラグ成立報知
手段170により明示して、どちらに入賞しているかの報
知が行われる。そして、次のステップ606に進む。
【0236】ステップ606において、特定報知回数カ
ウント手段252により、現時点までのフラグ成立報知手
段170による特定報知回数に1が加算される。なお、同
時に残りの特定報知回数に−1が加算される。そして、
次のステップ170(図7)に進む。前記ステップ60
4において、当該BBゲーム中の小役遊技の遊技回数が
15回以内でないと判定された場合、すなわち小役遊技
の遊技回数が15回を越えていると判定された場合、次
のステップ607に進む。
【0237】ステップ607において、第1の特別入賞
態様又は第2の特別入賞態様のいずれかに入賞している
とき、フラグ成立報知手段170により非特定報知が行わ
れる。すなわち、第1の特別入賞態様又は第2の特別入
賞態様のいずれかに入賞して、いずれかの入賞フラグが
成立しているとき、実際に入賞フラグが成立している特
定の一方の入賞図柄を具体的にフラグ成立報知手段170
により明示せずに、いずれか一方に入賞していることだ
けを、フラグ成立報知手段170により報知する。具体的
には、第1の特別入賞態様の図柄と、第2の特別入賞態
様の図柄との両方が描かれたものが演出用回転リール46
の前面側に表示されるものである。そして、次のステッ
プ170(図7)に進む。
【0238】前記ステップ602において、現在の遊技
状態がRBゲーム中であると判定された場合、次のステ
ップ170(図7)に進む。前記ステップ603におい
て、報知決定手段145により、通常遊技中に採取されて
得点記憶手段144に記憶された得点が1でないと判定さ
れた場合、得点は2又は3となり、次のステップ608
に進む。
【0239】ステップ608において、第1の特別入賞
態様又は第2の特別入賞態様のいずれかに入賞している
とき、フラグ成立報知手段170により特定報知が行われ
る。すなわち、第1の特別入賞態様又は第2の特別入賞
態様のいずれかに入賞しているとき、実際に入賞フラグ
が成立している特定の一方の入賞図柄を具体的にフラグ
成立報知手段170により明示して、どちらに入賞してい
るかを報知する。そして、次のステップ609に進む。
【0240】ステップ609において、特定報知回数カ
ウント手段252により、現時点までのフラグ成立報知手
段170による特定報知回数に1が加算される。なお、同
時に、特定報知回数カウント手段252により、残りの特
定報知回数に−1が加算される。そして、次のステップ
170(図7)に進む。上述したステップ601の入賞
抽選手段110による抽選処理は、図8に示すフローで行
われるものであって、第一の実施の形態で説明したもの
と同一であるため、説明を省略する。
【0241】上述した第四の実施の形態において、第1
の特別入賞態様か第2の特別入賞態様かの、特定の一方
が入賞していることのフラグ成立報知手段170による特
定報知の可能な遊技回数を、得点に基づいて、得点1の
とき最大15回、得点2又は3のとき最大30回に設定
しているが、得点に基づいて変化させるのは、かかる特
定報知の可能な遊技回数に限定されるものではない。例
えば、特別入賞態様のうち、いずれか一方が入賞してい
ることの特定報知を抽選により決定するような場合、得
点に基づいて、かかる抽選の抽選確率の数値を変化させ
るように設定しても良いものである。例えば、得点が1
のとき、特定報知の抽選確率を3分の1に設定して、得
点が2又は3のとき、かかる抽選確率を3分の2に設定
するようなものである。これにより、得点が増加するに
伴い、特定報知の抽選確率が高くなり、結果として、入
賞確定できる可能性を高めることができて、獲得メダル
枚数の増加を促すことができるものである。もちろん、
得点が増加するに伴い、特定報知の抽選確率を低下させ
るように設定することにより、目押しの技量に優れてい
る者と、目押しの技量に熟練していない者や、初級者と
の獲得メダル枚数の差を縮めるようにすることもできる
ものである。
【0242】上述した第一乃至第四の実施の形態におい
て、入賞フラグ成立と、報知抽選手段146による入賞フ
ラグ成立の報知との両者の関係は、報知抽選手段146に
よる抽選の条件を除いて、1対1の対応関係として説明
している。すなわち、例えば、第一の実施の形態におい
て、BBゲームの小役遊技中、入賞フラグが成立した場
合、必ずフラグ成立報知手段170の演出用回転リール46
による入賞フラグ成立の報知が行われ、逆にかかる入賞
フラグ成立の報知が行われた場合は、必ず入賞フラグが
成立しているように、両者の関係を1対1の対応関係と
して説明している。しかし、上述した両者の関係は、特
に上述したものに限定されるものではない。具体的に
は、例えば、入賞フラグが成立していないにも拘わら
ず、あたかも入賞フラグが成立しているかのごとく、フ
ラグ成立報知手段170の演出用回転リール46による報知
を行う、いわゆるがせ報知を含ませるようにしても良い
ものである。また、入賞フラグが成立しているにも拘わ
らず、フラグ成立報知手段170の演出用回転リール46に
よる報知を行わないものを含ませるようにしても良いも
のである。これにより、同一の報知があっても、必ずし
も入賞フラグが成立しているとは限らず、ゲーム性を豊
かなものにすることができる。
【0243】(第五の実施の形態)図17は、本発明の
第五の実施の形態であって、遊技機の動作の概略のフロ
ーを示すものである。本実施の形態は、報知決定手段14
5が、得点記憶手段144により通常遊技中に記憶された得
点に基づいて、BBゲームの小役遊技中のフラグ成立報
知手段170による報知内容の信頼性を決定するものであ
る。ここで、報知内容の信頼性とは、フラグ成立報知手
段170による入賞フラグ成立に関する報知のうち、どれ
くらいの割合で実際に入賞フラグが実際に成立している
かを意味するものである。フラグ成立報知手段170によ
り、入賞フラグが成立中であることの報知が、10回行
われた場合、実際に入賞フラグが成立している回数が5
回であって、残りの5回が入賞フラグが成立していない
にも拘わらず報知が行われる、いわゆるがせ報知のと
き、フラグ成立報知手段170による報知内容の信頼性は
50%となるものである。なお、その際、入賞フラグが
成立しているにも拘わらずフラグ成立報知手段170によ
る入賞フラグ成立の報知が行われない遊技を別途5回行
うようにしても良いものである。また、フラグ成立報知
手段170により、10回、報知が行われた場合、実際に
入賞フラグが成立している回数が10回であって、入賞
フラグが成立していないにも拘わらず報知が行われる、
いわゆるがせ報知が0回のとき、フラグ成立報知手段17
0による報知内容の信頼性は100%となるものであ
る。
【0244】具体的には、通常遊技中に採取した得点が
1のとき、BBゲームの小役遊技中のフラグ成立報知手
段170による報知内容の信頼性を50%に設定し、かか
る得点が2又は3のとき、その信頼性を100%に設定
しているものである。この報知内容の信頼性は、報知決
定手段145により行われるものである。なお、本実施の
形態では、図1に示すブロック図のうち報知回数カウン
ト手段147、報知回数記憶手段148及び報知回数表示手段
180は有しておらず、得点により、上述した報知決定手
段145による報知内容の信頼性にのみ影響を与えるもの
である。もちろん、これに限定されるものではなく、第
一の実施の形態で説明した報知回数カウント手段147、
報知回数記憶手段148及び報知回数表示手段180も有し
て、得点により、かかる報知の出現と、報知内容の信頼
性との両方に影響を与えるように設定しても良いもので
ある。その他の構成は、第一の実施の形態と同一であっ
て、説明を省略する。
【0245】本実施の形態では、通常遊技中に採取した
得点が1から2又は3に増加するに伴って、フラグ成立
報知手段170による報知内容の信頼性を50%から10
0%に上げることができる。このため、入賞フラグが真
に成立しているときの報知回数が増加し、目押しにより
入賞確定できる回数が多くなり、結果として、得点の増
加により獲得できる遊技メダル枚数を増加させることが
できて、遊技者への利益を大きなものにすることができ
る。これにより、遊技者は、自己の目押しの技量によっ
て、遊技メダルを獲得することができるという達成感
や、満足感を得ることができる。
【0246】なお、得点とフラグ成立報知手段170によ
る信頼性との関係は、上述したようなものに限定される
ものではない。例えば、得点が1から2又は3に増加す
るに伴って、フラグ成立報知手段170による報知内容の
信頼性を100%から50%となるように小さな数値に
変更するように設定しても良いものである。このように
設定することにより、得点の増加に伴って、入賞フラグ
が真に成立しているときの報知回数が減って、目押しに
より入賞確定できる回数が少なくなり、結果として、遊
技者への利益を小さなものにすることができる。これに
より、目押しの技量に優れた熟練者と、目押しの技量に
劣る初級者とにおけるメダル獲得枚数の差を抑えること
ができる。したがって、目押しの技量に熟練していない
者や、初級者でも楽しむことができる。
【0247】上述したように、得点に基づき報知内容の
信頼性を増加又は減少させることにより、遊技者の技量
に基づいて、遊技者へ付与する利益量を、いずれの方向
にも調整することができ、遊技を興味溢れるものにする
ことができるものである。本実施の形態における遊技機
10の動作を示すフローは、第一の実施の形態において説
明した図4乃至図10のうち、図6を除いた図4、図
5、図7、図8、図9及び図10と同様であって、説明
を省略する。そして、図6を図17と入れ替えることに
より、本実施の形態の動作の概略のフローとなるもので
ある。したがって、第一の実施の形態と異なる部分であ
る図17のみについて、以下に説明する。
【0248】先ず、ステップ701において、入賞抽選
手段110による抽選処理が行われる。そして、次のステ
ップ702に進む。ステップ702において、現在の遊
技状態がRBゲーム中であるか否かの判定が行われる。
そして、現在の遊技状態がRBゲーム中でないと判定さ
れた場合、次のステップ703に進む。
【0249】ステップ703において、通常遊技中に採
取した得点が1であるか否かが判定される。そして、得
点が1であると判定された場合、次のステップ704に
進む。ステップ704において、フラグ成立報知手段17
0による入賞フラグ成立の報知の信頼性が50%に設定
される。すなわち、小役入賞フラグ成立のうち、50%
はフラグ成立報知手段170による入賞フラグ成立の報知
が行われるが、残りの50%は、入賞フラグ成立してい
ないにも拘わらず入賞フラグ成立の報知となる、いわゆ
るがせ報知となるものである。そして、がせ報知が行わ
れた分だけ、入賞フラグが成立しているにも拘わらずフ
ラグ成立報知手段170による入賞フラグ成立の報知が行
われないように設定されている。そして、次のステップ
705に進む。
【0250】ステップ705において、BBゲームの小
役遊技中の報知回数に1が加算される。なお、同時に残
りの報知回数に−1が加算される。そして、次のステッ
プ170(図4)に進む。前記ステップ702におい
て、現在の遊技状態がRBゲーム中であると判定された
場合、次のステップ170(図4)に進む。
【0251】前記ステップ703において、通常遊技中
に採取された得点が1でないと判定された場合、得点は
2又は3となり、次のステップ706に進む。ステップ
706において、フラグ成立報知手段170による入賞フ
ラグ成立の報知の信頼性が100%に設定される。すな
わち、小役入賞フラグ成立のうちの100%において、
フラグ成立報知手段170による入賞フラグ成立の報知が
行われる。そして、入賞フラグ成立していないにも拘わ
らず入賞フラグ成立の報知となる、いわゆるがせ報知は
含まれない。そして、次のステップ707に進む。
【0252】ステップ707において、BBゲームの小
役遊技中の報知回数に1が加算される。なお、同時に残
りの報知回数に−1が加算される。そして、次のステッ
プ170(図4)に進む。上述したステップ701の入
賞抽選手段110による抽選処理は、図8に示すフローで
行われるものであって、第一の実施の形態で説明したも
のと同一であるため、説明を省略する。
【0253】なお、上述した第二乃至第五の実施の形態
では、得点1と、得点2又は3との二段階に分けて利益
付与を変化させているが、これは、一例であって、特に
これに限定されるものではなく、第一の実施の形態のよ
うに、得点1、2及び3により、三段階に利益付与の内
容を分類しても良いものである。さらに、得点の範囲を
さらに増やして、四段階以上に利益付与の内容を分類し
ても良いものである。これにより、通常遊技中に採取し
た得点結果を、それに基づく利益付与の内容により詳細
に反映させることができ、遊技をよりゲーム性のあるも
のにすることができる。
【0254】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成されている
ので、以下に記載されるような効果を奏する。 (請求項1)請求項1記載の発明によれば、次のような
効果を奏する。
【0255】すなわち、請求項1記載の発明によれば、
自己の技量により、利益を増加させることができるとい
う満足感や達成感を得ることができ、また、遊技者の技
量の差の影響を抑えることもできて、技量に劣る者も熟
練者と同じように楽しむことができる遊技機を提供する
ことができる。 (請求項2)請求項2記載の発明によれば、上記した請
求項1記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏す
る。
【0256】すなわち、請求項2記載の発明によれば、
自己の技量により、メダルを多く獲得することができる
という満足感や達成感を得ることができ、また、遊技者
の技量の差の影響を抑えることもできて、技量に劣る者
も熟練者と同じように楽しむことができる遊技機を提供
することができる。 (請求項3)請求項3記載の発明によれば、上記した請
求項1又は請求項2記載の発明の効果に加え、次のよう
な効果を奏する。
【0257】すなわち、請求項3記載の発明によれば、
自己の技量により、入賞判定テーブルを選択することが
できて、結果として、メダルを獲得することができると
いう達成感や満足感を得ることができ、遊技を興味溢れ
るものにすることができ、また、遊技者の技量の差の影
響を抑えることができ、技量に優れた熟練者も、技量に
劣る初心者も同じように楽しむことができる遊技機を提
供することができる。
【0258】(請求項4)請求項4記載の発明によれ
ば、上記した請求項1乃至3のいずれか1項に記載の発
明の効果に加え、次のような効果を奏する。すなわち、
請求項4記載の発明によれば、遊技者の目押しの技量に
より、得点の増加だけでなく減少にも影響を与えること
ができて、目押しの技量と得点との相関関係をより大き
なものにすることができ、遊技を興味溢れるものにする
ことができる遊技機を提供することができる。
【0259】(請求項5)請求項5記載の発明によれ
ば、上記した請求項1乃至4のいずれか1項に記載の発
明の効果に加え、次のような効果を奏する。すなわち、
請求項5記載の発明によれば、通常遊技中における遊技
性を異なるものにすることができ、通常遊技中の遊技内
容が単調となることなく、遊技を興味溢れるものにする
ことができる遊技機を提供することができる。
【0260】(請求項6)請求項6記載の発明によれ
ば、上記した請求項1乃至4のいずれか1項に記載の発
明の効果に加え、次のような効果を奏する。すなわち、
請求項6記載の発明によれば、特別遊技中における遊技
性を異なるものにすることができ、特別遊技中の遊技内
容が単調となることなく、遊技を興味溢れるものにする
ことができる遊技機を提供することができる。
【0261】(請求項7)請求項7記載の発明によれ
ば、上記した請求項1乃至6のいずれか1項に記載の発
明の効果に加え、次のような効果を奏する。すなわち、
請求項7記載の発明によれば、通常遊技中における遊技
性を異なるものにすることができ、通常遊技中の遊技内
容が単調となることなく、遊技を興味溢れるものにする
ことができる遊技機を提供することができる。
【0262】(請求項8)請求項8記載の発明によれ
ば、上記した請求項1乃至6のいずれか1項に記載の発
明の効果に加え、次のような効果を奏する。すなわち、
請求項8記載の発明によれば、特別遊技中における遊技
性を異なるものにすることができ、特別遊技中の遊技内
容が単調となることなく、遊技を興味溢れるものにする
ことができる遊技機を提供することができる。
【0263】(請求項9)請求項9記載の発明は、上記
した請求項1乃至6のいずれか1項に記載の発明の効果
に加え、次のような効果を奏する。すなわち、請求項9
記載の発明によれば、特別遊技終了後の通常遊技中にお
ける遊技性を異なるものにすることができ、特別遊技終
了後の通常遊技中の遊技内容が単調となることなく、遊
技を興味溢れるものにすることができる遊技機を提供す
ることができる。
【0264】(請求項10)請求項10記載の発明は、
上記した請求項2、4乃至9のいずれか1項に記載の発
明の効果に加え、次のような効果を奏する。すなわち、
請求項10記載の発明によれば、得点に基づき報知の出
現回数を決定することにより、遊技者の技量に基づい
て、遊技者へ付与する利益量をいずれの方向にも調整す
ることができ、遊技を興味溢れるものにすることができ
る遊技機を提供することができる。
【0265】(請求項11)請求項11記載の発明は、
上記した請求項2、4乃至9のいずれか1項に記載の発
明の効果に加え、次のような効果を奏する。すなわち、
請求項11記載の発明によれば、得点に基づき報知の出
現確率を決定することにより、遊技者の技量に基づい
て、遊技者へ付与する利益量をいずれの方向にも調整す
ることができ、遊技を興味溢れるものにすることができ
る遊技機を提供することができる。
【0266】(請求項12)請求項12記載の発明は、
上記した請求項2、4乃至9のいずれか1項に記載の発
明の効果に加え、次のような効果を奏する。すなわち、
請求項12記載の発明によれば、得点に基づき報知内容
の信頼性を決定することにより、遊技者の技量に基づい
て、遊技者へ付与する利益量を、いずれの方向にも調整
することができ、遊技を興味溢れるものにすることがで
きる遊技機を提供することができる。
【0267】(請求項13)請求項13記載の発明は、
上記した請求項2、4乃至9のいずれか1項に記載の発
明の効果に加え、次のような効果を奏する。すなわち、
請求項13記載の発明によれば、得点に基づき報知内容
の範囲を決定することにより、遊技者の技量に基づい
て、遊技者へ付与する利益量を、いずれの方向にも調整
することができ、遊技を興味溢れるものにすることがで
きる遊技機を提供することができる。
【0268】(請求項14)請求項14記載の発明は、
上記した請求項13記載の発明の効果に加え、次の点を
ような効果を奏する。すなわち、請求項14記載の発明
によれば、得点に基づきフラグ成立報知手段の報知の出
現を決定することにより、遊技者の技量に基づいて、遊
技者へ付与する利益量を、いずれの方向にも調整するこ
とができ、遊技を興味溢れるものにすることができる遊
技機を提供することができる。
【0269】(請求項15)請求項15記載の発明は、
上記した請求項1乃至14のいずれか1項に記載の発明
の効果に加え、次のような効果を奏する。すなわち、請
求項15記載の発明によれば、演出制御装置を変更する
ことにより、得点の採取期間や、かかる得点に基づく、
報知決定の条件が異なる同一シリーズの遊技機や、全く
演出内容が異なる別のものに変更可能な遊技機を提供す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態であって、遊技機の
入力、制御及び出力を示すブロック図である。
【図2】本発明の第一の実施の形態であって、抽選手段
を示すブロック図である。
【図3】本発明の第一の実施の形態であって、遊技機を
示す外観正面図である。
【図4】本発明の第一の実施の形態であって、遊技機の
動作の概略を示すフローである。
【図5】本発明の第一の実施の形態であって、遊技機の
動作の概略を示すフローである。
【図6】本発明の第一の実施の形態であって、遊技機の
動作の概略を示すフローである。
【図7】本発明の第一の実施の形態であって、遊技機の
動作の概略を示すフローである。
【図8】本発明の第一の実施の形態であって、遊技機の
動作のうち、入賞抽選処理の概略を示すフローである。
【図9】本発明の第一の実施の形態であって、遊技機の
動作のうち、報知抽選処理の概略を示すフローである。
【図10】本発明の第一の実施の形態であって、遊技機
の動作のうち、回転リールの回転停止処理の概略を示す
フローである。
【図11】本発明の第二の実施の形態であって、報知抽
選手段を示すブロック図である。
【図12】本発明の第二の実施の形態であって、遊技機
の動作の概略を示すフローである。
【図13】本発明の第三の実施の形態であって、抽選手
段を示すブロック図である。
【図14】本発明の第三の実施の形態であって、遊技機
の動作の概略を示すフローである。
【図15】本発明の第四の実施の形態であって、遊技機
の入力、制御及び出力を示すブロック図である。
【図16】本発明の第四の実施の形態であって、遊技機
の動作の概略を示すフローである。
【図17】本発明の第五の実施の形態であって、遊技機
の動作の概略を示すフローである。
【符号の説明】
10 遊技機 11 筐体 12 表示窓 13 図柄表示窓 15 投入スイッチ 16 ベットスイ
ッチ 17 精算スイッチ 20 制御装置 21 遊技制御装置 22 演出制御装
置 23 主基板 24 サブ基板 30 スタートスイッチ 40 回転リール 41 抽選用回転リール 42 リールテー
プ 43 左側回転リール 44 中央回転リ
ール 45 右側回転リール 46 演出用回転
リール 50 ストップスイッチ 60 リールユニ
ット 61 図柄 65 ホッパーユ
ニット 66 表示装置 70 通常遊技制
御手段 80 特別遊技制御手段 90 BBゲーム
制御手段 91 特定導入遊技制御手段 100 RBゲーム
制御手段 101 特定遊技制御手段 105 抽選手段 110 入賞抽選手段 111 乱数発生手
段 112 乱数抽出手段 113 入賞判定テ
ーブル 114 判定手段 141 入賞演出デ
ータ記憶手段 142 入賞演出制御手段 143 得点カウン
ト手段 144 得点記憶手段 145 報知決定手
段 146 報知抽選手段 147 報知回数カ
ウント手段 148 報知回数記憶手段 151 報知乱数発
生手段 152 報知乱数抽出手段 153 報知入賞判
定テーブル 154 報知判定手段 160 利益付与手
段 161 抽選確率決定手段 170 フラグ成立
報知手段 175 得点表示手段 180 報知回数表
示手段 220 高確率報知判定テーブル 230 低確率報知
判定テーブル 241 高確率入賞判定テーブル 242 低確率入賞
判定テーブル 251 特定報知回数表示手段 252 特定報知回
数カウント手段 253 特定報知回数記憶手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 河野 康夫 東京都台東区東上野一丁目14番7号 株式 会社オリンピア東京支社内 (72)発明者 米田 利宏 東京都台東区東上野一丁目14番7号 株式 会社オリンピア東京支社内

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 周囲に複数の図柄を表示した回転リール
    と、 前記回転リールの回転を制御すると共に、一定確率で入
    賞図柄の抽選を行うための制御装置とを備え、 前記制御装置による抽選結果が入賞である場合に当該入
    賞図柄の入賞フラグが成立し、前記入賞フラグ成立中
    に、前記回転リールが停止した状態で、予め設定した所
    定の方向の有効入賞ライン上に前記入賞フラグ成立中の
    入賞図柄が所定の組合せで揃うことを条件として入賞が
    確定して遊技者に利益を付与するように設定された遊技
    機において、 前記遊技機は、 前記制御装置による抽選結果、入賞フラグの成立に関す
    る情報を遊技者に向かって報知するためのフラグ成立報
    知手段と、 所定期間内に、前記フラグ成立報知手段による報知後、
    当該入賞図柄を所定の有効入賞ライン上に揃えることが
    できて、入賞確定した遊技回数を得点としてカウントす
    るための得点カウント手段と、 前記得点カウント手段の前記得点を記憶するための得点
    記憶手段と、 前記得点記憶手段により記憶された前記得点に基づい
    て、遊技者に利益を付与する利益付与手段とを備えたこ
    とを特徴とする遊技機。
  2. 【請求項2】 前記利益付与手段は、前記得点記憶手段
    により記憶された前記得点に基づいて、前記フラグ成立
    報知手段による報知の出現を決定するための報知決定手
    段を備えたことを特徴とする請求項1記載の遊技機。
  3. 【請求項3】 前記制御装置は、予め定めた抽選確率に
    基づいて入賞か否かの入賞判定の抽選を行うための入賞
    抽選手段を備え、 前記入賞抽選手段は、抽選確率が異なる複数の入賞判定
    テーブルを有し、 前記利益付与手段は、前記得点記憶手段により記憶され
    た前記得点に基づいて、前記入賞抽選手段の複数の入賞
    判定テーブルのうちから一つの入賞判定テーブルを選択
    するための抽選確率決定手段を備えたことを特徴とする
    請求項1記載の遊技機。
  4. 【請求項4】 前記得点カウント手段は、 所定期間内に、所定入賞図柄の入賞フラグ成立中、前記
    フラグ成立報知手段による報知後、当該入賞図柄を所定
    の有効入賞ライン上に揃えることができずに入賞確定で
    きなかった遊技回数に相当する点数を、前記得点から減
    算することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項
    に記載の遊技機。
  5. 【請求項5】 遊技として、通常遊技と、特定の入賞確
    定或いは抽選結果に基づいて開始する特別遊技とを少な
    くとも備え、 前記得点カウント手段による前記得点の採取期間を、前
    記通常遊技中に設定したことを特徴とする請求項1乃至
    4のいずれか1項に記載の遊技機。
  6. 【請求項6】 遊技として、通常遊技と、特定の入賞確
    定或いは抽選結果に基づいて開始する特別遊技とを少な
    くとも備え、 前記得点カウント手段による前記得点の採取期間を、前
    記特別遊技中に設定したことを特徴とする請求項1乃至
    4のいずれか1項に記載の遊技機。
  7. 【請求項7】 遊技として、通常遊技と、特定の入賞確
    定或いは抽選結果に基づいて開始する特別遊技とを少な
    くとも備え、 前記利益付与手段による利益を付与する期間を、前記通
    常遊技中に設定したことを特徴とする請求項1乃至6の
    いずれか1項に記載の遊技機。
  8. 【請求項8】 遊技として、通常遊技と、特定の入賞確
    定或いは抽選結果に基づいて開始する特別遊技とを少な
    くとも備え、 前記利益付与手段による利益を付与する期間を、前記特
    別遊技中に設定したことを特徴とする請求項1乃至6の
    いずれか1項に記載の遊技機。
  9. 【請求項9】 遊技として、通常遊技と、特定の入賞確
    定或いは抽選結果に基づいて開始する特別遊技とを少な
    くとも備え、 前記利益付与手段による利益を付与する期間を、前記特
    別遊技終了後の所定の遊技回数からなる通常遊技中に設
    定したことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項
    に記載の遊技機。
  10. 【請求項10】 前記報知決定手段は、前記得点記憶手
    段の前記得点に基づいて、前記フラグ成立報知手段によ
    る報知の出現回数を決定することを特徴とする請求項
    2、4乃至9のいずれか1項に記載の遊技機。
  11. 【請求項11】 前記報知決定手段は、前記得点記憶手
    段の前記得点に基づいて、前記フラグ成立報知手段によ
    る報知の出現確率を決定することを特徴とする請求項
    2、4乃至9のいずれか1項に記載の遊技機。
  12. 【請求項12】 前記報知決定手段は、前記得点記憶手
    段により記憶された前記得点に基づいて、前記フラグ成
    立報知手段による報知内容の信頼性を決定することを特
    徴とする請求項2、4乃至9のいずれか1項に記載の遊
    技機。
  13. 【請求項13】 前記報知決定手段は、前記得点記憶手
    段により記憶された前記得点に基づいて、前記フラグ成
    立報知手段による報知内容の範囲を決定することを特徴
    とする請求項2、4乃至9のいずれか1項に記載の遊技
    機。
  14. 【請求項14】 前記入賞の態様として、第1の特別入
    賞態様と、第2の特別入賞態様とを少なくとも設け、 前記第1の特別入賞態様の入賞図柄の組合せと、前記第
    2の特別入賞態様の入賞図柄の組合せとを前記回転リー
    ル毎に比較した場合、特定の一つの前記回転リール上の
    入賞図柄は、互いに異なり、残りの前記回転リール上の
    入賞図柄は、同一となるように設定され、 前記特定の一つの回転リールには、停止操作により、前
    記第1の特別入賞態様の入賞図柄と、前記第2の特別入
    賞態様の入賞図柄とを同時に有効入賞ライン上に引き込
    み可能な停止操作位置が無く、 前記フラグ成立報知手段は、前記第1の特別入賞態様
    と、前記第2の特別入賞態様との特定の一方が入賞して
    いることを、当該特定の一方を明示して遊技者に向かっ
    て報知可能に設定され、 前記報知決定手段は、前記得点記憶手段により記憶され
    た前記得点に基づいて、前記特別入賞態様のうち、特定
    の一方が入賞していることの前記フラグ成立報知手段に
    よる報知の所定期間内における出現を決定することを特
    徴とする請求項13記載の遊技機。
  15. 【請求項15】 前記制御装置は、 入賞に関する抽選確率を記憶すると共に主として入賞抽
    選に関する遊技の制御を行うための遊技制御装置と、 演出情報を記憶すると共に前記遊技制御装置からの出力
    信号に基づいて演出の実施を制御するための演出制御装
    置とを備え、 前記演出制御装置は、 入賞演出に関するデータを記憶するための入賞演出デー
    タ記憶手段と、 前記入賞演出データ記憶手段からの入賞演出データに基
    づいて、入賞演出を表示可能な表示装置を制御するため
    の入賞演出制御手段と、 前記得点カウント手段と、 前記得点記憶手段と、 前記利益付与手段とを備えたことを特徴とする請求項1
    乃至14のいずれか1項に記載の遊技機。
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