JP5000774B1 - スロットマシン - Google Patents
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Abstract
【解決手段】CPUは、ART継続率変更処理において、内部抽選で所定の賞に当選したか否かを判定し(S530)、所定の賞に当選した場合には、当選した賞に応じて継続率を変更する(S540)。また、CPUは、過去から現在までの内部抽選結果が特定のパターンか否かを判定し(S550)、特定のパターンに該当する場合、継続率を変更する(S560)。これにより、セットが開始されてから継続抽選が実行されるまでの遊技の進行状況に応じて継続率を変更し、さらに、特定の賞に当選した場合には、セットの終了を待たずに継続抽選を実行する。
【選択図】図9
Description
RTでは、通常ゲームよりも再遊技賞の当選確率を高くして内部抽選が実行される。RTは、所定の条件が充足されると開始し、所定の出目が表示されると終了する。RTを終了させる出目は、押し順小役賞・押し順再遊技賞(正しい押し順で停止操作を行わない場合、入賞しない、あるいは配当が減少してしまうような小役賞、再遊技賞)の押し順間違いによって発生する。
そこで、上記のような押し順の間違いが発生しないよう、押し順について遊技者に報知するのがATである。AT中は、押し順が予め決定している小役について、その正解となる押し順が液晶表示装置等を用いて、遊技者に報知される。ARTを搭載したスロットマシンでは、再遊技賞が高確率となり、ほぼ常時再遊技賞に当選しながら、時折当選・入賞する小役賞によって、出玉を増やしていくことが可能となる。
このARTは、セットと呼ばれる所定数のゲーム単位で実行されることが多い。そして、ARTに当選した際に、セットの継続率を抽選で設定し、その継続率に従ってセットを継続するか否かの抽選をセット単位で実行する機種が存在する。
非特許文献1には、ARTの最初のゲームで、継続率を50%、67%、80%、及び89%の中から抽選で決定し、セットが継続する限り、決定した継続率でセットの継続抽選を続行し、1回のART終了後、再度ARTに当選した場合には、新たな継続率が設定されることが記載されている。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、継続率に変化を持たせることにより、変化に富みゲームの展開に多様性を持たせたスロットマシンを提供することを解決課題とする。
また、本発明に係る他のスロットマシンは、各々に複数種類の図柄が配置された複数の表示列を備え、前記複数の表示列の可変表示が停止した状態における入賞ライン上の図柄の並びが所定の態様の場合に賞に入賞し、入賞した賞に応じて予め定められた価値を付与するものであって、複数の賞及び不当選を抽選対象として内部抽選を実行して、抽選結果を示す内部抽選情報を生成する内部抽選手段と、前記複数の表示列に対応して各々設けられ、対応する前記表示列の可変表示を停止させる指示を遊技者が入力するための複数の停止操作手段と、前記停止操作手段が操作されたタイミングと前記内部抽選情報に基づいて、当該停止操作手段に対応する表示列の可変表示を停止させる停止制御手段と、遊技者に有利となるように前記複数の停止操作手段の停止操作の順序を報知する特定ゲームと、前記複数の停止操作手段の停止操作の順序を報知しない通常ゲームとを管理するゲーム管理手段と、前記特定ゲームは、所定数のゲームを1セットとしたとき、セット単位で実行され、あるセットが開始すると当該セットが終了するまでに、継続して実行するセット数を増加させるか否かの継続抽選を行う継続抽選手段と、前記セットが開始されてから前記継続抽選手段の抽選が実行されるまでの、前記内部抽選手段の抽選結果及び入賞した賞の少なくとも一方に応じて、前記継続抽選手段の抽選確率を増減させる増減値を特定し、前記セットの最初の特定ゲームでは、前記継続抽選手段の抽選確率を予め定められた初期値とし、当該セットの第2番目以降の特定ゲームでは、前記継続抽選手段の抽選確率を直前の特定ゲームにおける前記継続抽選手段の抽選確率に前記特定した増減値を加えた値に設定する継続確率制御手段とを備え、前記ゲーム管理手段は、前記継続抽選手段の継続抽選に当選した場合、増加したセット数に応じて前記特定ゲームを継続して実行し、前記継続抽選手段は、当該セットの最初の特定ゲームにおいて前記継続抽選を実行し、当該セットの最初の特定ゲームの継続抽選で当選した場合には、前記内部抽選手段の内部抽選で特定の賞に当選もしくは入賞したことを契機に前記継続抽選を実行せず、当該セットの最初の特定ゲームの継続抽選で当選しなかった場合には、前記内部抽選手段の内部抽選で前記特定の賞に当選もしくは入賞したことを契機に前記継続抽選を実行する。
これらの場合は、2種類の継続抽選のうちいずれか一方で当選すれば、セットの継続が確定し、確定した後の継続抽選を実行しないので、処理負荷を軽減することができる。
<1.スロットマシン1の外観構成>
図1は、スロットマシン1の外観を示す斜視図である。
スロットマシン1は、前面が開口した箱状の本体2と、本体2の前面に配置した前面扉3を備える。本体2と前面扉3は片側で蝶番により固定され開閉できるようになっている。前面扉3は、遊技者によって操作されるボタン類が配置された操作部OPと、リール可変表示装置RLの図柄を視認させるためのリール窓20や遊技に関する各種の情報が表示される表示器類が配置されたパネル表示部DPと、遊技に関する各種の情報が表示される液晶表示器類や電飾装置が配置された演出表示部TPと、受皿部BPを備える。
9個分の図柄が表示される位置を、それぞれ左リールR1の上段表示位置(U1)、左リールR1の中段表示位置(M1)、左リールR1の下段表示位置(D1)、中リールR2の上段表示位置(U2)、中リールR2の中段表示位置(M2)、中リールR2の下段表示位置(D2)、右リールR3の上段表示位置(U3)、右リールR3の中段表示位置(M3)、右リールR3の下段表示位置(D3)と言う。さらにリール窓20上には、水平ラインの入賞ラインL1(M1−M2−M3)、L2(U1−U2−U3)、及びL3(D1−D2−D3)と、斜めラインの入賞ラインL4(U1−M2−D3)及びL5(D1−M2−U3)が通っている。以後、上段表示位置、中段表示位置、下段表示位置を特に区別する必要がない場合は、単に「表示位置」と言う。
図4は、スロットマシン1の電気的構成を示すブロック図である。
スロットマシン1は、遊技の主たる制御を行うメイン制御基板100Aと、液晶表示器30の表示制御を行う表示制御基板100Bと、LED類や効果音の制御を行う電飾制御基板100Cを備える。メイン制御基板100Aは、CPU(Central Processing Unit)101と、クロック発生回路a102と、クロック発生回路b103と、ROM(Read-Only Memory)104と、RAM(Random-Access Memory)105と、データ送出回路106と、入出力ポート107を備える。なお、CPU101としてROMやRAMを内蔵しているものを採用することができる。その場合には、外付けのROM104、RAM105は不要となる。
<3−1:スロットマシン1の遊技方法>
まず遊技メダルの流れについて説明する。
(1)投入ベット処理
スロットマシン1での遊技は、遊技者が遊技メダルをメダル投入口10に投入することで始まる。この投入操作により、遊技メダルの1枚目の投入で入賞ラインを1本(L1)選択して有効化し、2枚目の投入で入賞ラインをさらに2本(L2、L3)選択して有効化し、3枚目の投入で入賞ラインをさらに2本(L4、L5)選択して有効化する。このように遊技メダルを投入して入賞ラインを有効化することを投入ベット操作と言う。
遊技者が遊技メダルをさらに投入すると、クレジットとして遊技メダルを50枚分まで貯留装置に貯留する。貯留した遊技メダルの枚数が50枚に到達した後、遊技者がさらに遊技メダルを投入した場合、投入した遊技メダルはメダル受皿40に戻される。
(3)貯留ベット処理
上述した投入ベット操作の他に、貯留装置に貯留されたクレジットを使用して遊技を開始することができる。この場合、遊技者はベットボタン11を操作する。このベットボタン11の操作により入賞ラインが有効化される。このようにベットボタン11を操作して入賞ラインを有効化することを貯留ベット操作と言う。また、貯留ベット操作と投入ベット操作を合わせて単にベット操作と言う。
遊技者がスタートレバー12を操作するとリールR1〜R3の回転が開始され、遊技者がストップボタン13a〜13cのそれぞれを押下すると、押下したストップボタンに対応するリールの回転が停止する。全てのリールR1〜R3が停止したときに、有効化された入賞ライン上にあらかじめ定められた図柄の組み合わせが揃うと入賞となり、図柄の組み合わせ(役)ごとに定められた遊技価値が付与される。遊技価値として遊技メダルが配当として付与される場合、遊技メダルは、まず貯留装置にクレジットとして貯留される。
(5)配当払出処理
配当を付与する過程で、貯留された遊技メダルの枚数が50枚に到達した場合は、メダル払出装置を駆動した残りの遊技メダルをメダル受皿40に払い出す。
遊技の結果、再遊技賞に入賞した場合は、遊技メダルの投入やクレジットの使用なしで、今回のゲームで有効化されていた入賞ラインを次ゲームでも自動的に有効化する。
(7)返却払出処理
ベット操作で入賞ラインが有効化された後、遊技者がスタートレバー12を操作する前に精算ボタン14を押下した場合は、メダル払出装置を駆動して入賞ラインを有効化した分の遊技メダルをメダル受皿40に払い出す。
(8)精算払出処理
貯留装置に遊技メダルがクレジットとして貯留されており、遊技者がスタートレバー12を操作する前に精算ボタン14を押下した場合は、メダル払出装置を駆動して貯留されている分の遊技メダルをメダル受皿40に払い出す。なお、精算ボタン14の押下が入賞ラインを有効化した後であった場合は、返却払出処理と精算払出処理を合わせて行う。
図5は、スロットマシン1における賞と役及び付与される遊技価値を説明するための図である。スロットマシン1では、有効化された入賞ライン上にあらかじめ定められた図柄の組み合わせが揃うと入賞となり、図柄の組み合わせ(役)ごとに定められた遊技価値が付与される。賞は、付与される遊技価値の種別であり、大別すると、役ごとに定められた枚数(上限:15枚)の遊技メダルを配当する小役賞と、通常ゲームから他の種類のゲームに移行させる開始賞と、次ゲームをベット操作なしで行うことができる再遊技賞とに区分される。
BB1賞は、BBゲームを開始する開始賞であり、役として「赤7−赤7−赤7」の図柄の組み合わせ(「赤7役」ともいう)で構成される。BB2賞もBBゲームを開始する開始賞であり、役として「白7−白7−白7」の図柄の組み合わせ(「白7役」ともいう)で構成される。通常ゲーム中に内部抽選でBB1賞又はBB2賞に当選し、入賞ライン上にそれぞれの賞に対応した役が成立して入賞すると、次ゲームからBBゲームが開始される。BBゲーム中における遊技メダルの獲得枚数が規定枚数に到達するか次の配当付与で規定枚数を超える場合にBBゲームが終了される。また、通常ゲーム中に内部抽選でBB1賞又はBB2賞に当選しても入賞ライン上にそれぞれの賞に対応した役が成立して入賞しないと、次ゲーム以降も当該役が成立して入賞するまで、BB1賞又はBB2賞の当選を持ち越すBB持越しゲームとなる。BB持越しゲーム中に入賞ライン上に当該役が成立して入賞すると、次ゲームからBBゲームが開始される。なお、BB1賞とBB2賞を合わせて単にBB賞と言う。
小役A賞(スイカ賞)は、10枚のメダルを配当とする小役賞であり、役として「スイカ−スイカ−スイカ」の図柄の組み合わせ(「スイカ役」ともいう)で構成される。小役B1賞(ベル賞)は、15枚のメダルを配当とする小役賞であり、役として「赤7−ベル−ベル」の図柄の組み合わせ(「赤7ベル役」ともいう)で構成される。小役B2賞(ベル賞)は、15枚のメダルを配当とする小役賞であり、役として「白7−ベル−ベル」の図柄の組み合わせ(「白7ベル役」ともいう)で構成される。小役B3賞(ベル賞)は、15枚のメダルを配当とする小役賞であり、役として「黒バー−ベル−ベル」の図柄の組み合わせ(「黒バーベル役」ともいう)で構成される。
再遊技賞は、次ゲームをベット操作なしで行うことができる遊技価値を付与する賞であり、役として「プラム−プラム−プラム」の図柄の組み合わせ(「プラム役」ともいう)で構成される。
「プラム」図柄は、図3に示すように、左リールR1、中リールR2、右リールR3のどのリール上においても、ある「プラム」図柄から次の「プラム」図柄までの図柄の間隔が4図柄(4コマ)以内である。また、「ベル」図柄は、中リールR2と右リールR3において、ある「ベル」図柄と次の「ベル」図柄までの図柄の間隔が4図柄(4コマ)以内である。このスロットマシン1では、後述するリールの停止制御により、賞を構成する図柄を入賞ライン上に最大で4コマまで引き込んで停止させることを可能としている。したがって、「プラム」図柄と「ベル」図柄は、遊技者がどのようなタイミングでストップボタン13a〜13cを操作したとしても、入賞ライン上に当該図柄を引き込んで停止させることが可能となる。このような「プラム」図柄及び「ベル」図柄を100%引き込み可能図柄という。また、賞を構成する3個の図柄を、全て100%引き込み可能図柄とした「プラム役」は、その賞のみに当選しているゲームでは、遊技者がどのようなタイミングでストップボタン13a〜13cを操作したとしても必ず入賞する。このような役で構成される賞を100%入賞が可能な賞という。
(1)通常ゲーム
内部抽選を行うための抽選条件として、通常ゲーム用の賞抽選テーブルを用いるゲームである。
なお、CPU101は、通常ゲーム中に内部抽選で小役C1賞,小役C2賞,小役C3賞のいずれかに当選した場合、当選した賞の種類を示す抽選情報を表示制御基板100Bに送信する。表示制御基板100BのCPU191は、抽選情報を受信すると、当選した賞の種類を示す情報を液晶表示器30に表示する。つまり、通常ゲームで小役C1賞,小役C2賞,小役C3賞のいずれかに当選した場合、当選した賞の種類が液晶表示器30に表示され、遊技者に報知される。
通常ゲームの実行中に内部抽選でBB1賞に当選し、BB1役(赤7役)が成立して入賞すると次ゲームからBBゲームが開始される。同様に通常ゲームの実行中に内部抽選でBB2賞に当選し、BB2役(白7役)が成立して入賞すると次ゲームからBBゲームが開始される。BBゲームとは、内部抽選を行うための抽選条件として、通常ゲーム用の賞抽選テーブルと比較した場合に、BB1賞及びBB2賞を抽選せず、且つ小役賞の抽選確率が高い賞抽選テーブルを用いるゲームである。
通常ゲームの実行中に内部抽選でBB1賞又はBB2賞に当選しても、BB1役又はBB2役が成立しないと次ゲーム以降も入賞するまでBB1賞又はBB2賞の当選フラグを持ち越すBB持越しゲームとなる。BB持越しゲームとは、内部抽選を行うための抽選条件として、通常ゲーム用の賞抽選テーブルと比較した場合に、BB1賞及びBB2賞を抽選しない賞抽選テーブルを用いるゲームである。また、BB持越しゲームでBB1役又はBB2役が成立して入賞すると次ゲームからBBゲームが開始される。
BBゲーム中における遊技メダルの獲得枚数が規定枚数に到達するか次の配当付与で規定枚数を超える場合にBBゲームが終了し、次のゲームからRTゲームに移行する。なお、RTゲームはAT状態と非AT状態に区分されるため、それぞれを「ARTゲーム」、「通常RTゲーム」と呼ぶことにする。BBゲーム終了後に開始されるのはARTゲームである。
BBゲームが終了した次のゲームからは、ARTゲームとなる。ARTゲームは、AT状態のRTゲームの意味である。RTゲームとは、内部抽選を行うための抽選条件として、通常ゲーム用の賞抽選テーブルと比較した場合に、再遊技賞の抽選確率が高い賞抽選テーブルを用いるゲームである。また、AT状態では、予め定められたゲーム数が経過するまでの各ゲームにおいて、内部抽選で小役賞B1、B2、及びB3のいずれかに当選した場合には、遊技者に有利となるリールストップボタン13a〜13cの押し順と当選した小役賞の種別を液晶表示器30に表示する。ここで、小役賞B1、B2、及びB3は、予め定められた押し順でリールストップボタン13a〜13cを操作した場合に限り入賞させることができる押し順小役賞である。なお、内部抽選で小役賞B1、B2、及びB3に当選している場合に、リールストップボタン13a〜13cを予め定められた押し順で操作しないと、入賞ライン上に特定出目が停止するように停止制御が実行される。
ARTゲームの実行中に内部抽選でBB1賞に当選し、BB1役が成立して入賞するとARTゲームは終了し、次ゲームからBBゲームが開始される。同様にARTゲームの実行中に内部抽選でBB2賞に当選し、BB2役が成立して入賞するとARTゲームは終了し、次ゲームからBBゲームが開始される。また、ARTゲームの実行中に内部抽選でBB1賞又はBB2賞に当選しても、BB1役又はBB2役が成立しないと次ゲーム以降も入賞するまでBB1賞又はBB2賞の当選フラグを持ち越すBB持越しゲームとなる。
また、ARTゲームは特定出目が入賞ライン上に停止すると終了し、次のゲームから通常が開始される。上述したように内部抽選で押し順小役賞(B1〜B3)に当選した場合に、リールストップボタン13a〜13cの押し順が予め定められた押し順と不一致であると、特定出目が導出される。従って、そのような場合には、ARTゲームは終了し、次ゲームから通常ゲームが開始される。
また、ARTゲームはセットと呼ばれる所定数のゲームを1単位として実行される。1セットは例えば30ゲームで構成される。そして、セットを継続するか否かを決定する継続抽選を実行し、継続抽選に当選するとさらに1セット、ARTゲームが実行される。継続抽選に不当選であった場合には、セットの最後のゲームでARTゲームが終了する。なお、以下の説明ではARTゲームをARTと適宜省略する。
次に、スロットマシン1の全体動作の詳細を説明する。メイン制御基板100AのCPU101は、電源投入後、初期化処理を行うと図6に示すフローチャートの処理を実行する。
図6は、1ゲームの処理の流れを示すフローチャートである。
まずCPU101は、メダル投入信号160又はベット操作指示信号111a〜111cに基づいてベット操作(投入ベット操作又は貯留ベット操作)が行われたか否かを判定する(S100)。ベット操作が行われていないと判定した場合はベット操作が行われたことを検知するまで待機し、ベット操作が行われたことを検知した場合に次に進む。次にCPU101は、開始操作指示信号112に基づいてスタートレバー操作が行われたか否かを判定する(S101)。スタートレバー操作が行われていないと判定した場合は開始操作指示信号112を検知するまで待機し、開始操作指示信号を検知した場合はベット操作を禁止して次に進む。
次に、スロットマシン1で実行されるARTの動作について説明する。ARTは、ATとRTとが同時に成立している状態である。RTでは、通常ゲームと比較して再遊技賞に当選する確率が高くなる。ATでは、遊技者に有利な押し順の報知が実行される。ATでは液晶表示装置30に押し順を示唆する表示が行われる。ARTの制御は主として表示制御基板100Bで行われる。また、本実施形態では、ARTは30ゲームを1単位として実行され、この単位をセットと称する。そして、セットごとに終了するか次のセットを実行するかを抽選で決定する。以下、ART開始処理、ART管理処理、及びART継続確率変更処理について説明する。
上述したようにBBゲームが終了すると、開始条件を充足し、ARTが開始される。この他に、通常ゲームからARTに移行させるようにしてもよい。図7に通常ゲームからARTを開始する場合のART開始処理の処理内容を示す。まず、表示制御基板100BのCPU191は、AT抽選の条件を充足したか否かを判定する(S200)。AT抽選の条件は、例えば、特定の小役賞に当選したことである。内部抽選でどのような賞に当選したかは、メイン制御基板100AのCPU101から表示制御基板100Bに送信される情報によってCPU191は知ることができる。
図8にART管理処理の処理内容を示す。このART管理処理は、表示制御基板100BのCPU191が1ゲームごとに実行する。具体的には、CPU191は、メイン制御基板100AのCPU101から内部抽選結果を示す情報を受信すると、ART管理処理を実行する。ART管理処理では、ARTを実行するとともに、ARTを継続させる否かを決定する継続抽選を実行する。ARTの継続抽選には、2つの態様がある。第1の態様は、内部抽選で特定の賞に当選した際に行われる場合であり、第2の態様は、セット中に第1の態様の継続抽選に当選せず、1セット終了時に行われる場合である。また、CPU191は、セット数とカウント値を用いてARTを管理する。カウント値は、現在のゲームが1つのセットの何ゲーム目であるかを示し、セット数は実行可能なセットの数を示す。
図9にART継続率変更処理の処理内容を示す。まず、表示制御基板100BのCPU191は現在のゲームがARTの最初のゲームであるか否かを判定する(S510)。この場合、CPU191はセット数とカウント値に基づいて判定を行う。ARTの最初のゲームである場合、CPU191は、継続率を初期値に設定する(S520)。一方、最初のゲームでない場合、CPU191は、S520をスキップして、内部抽選で所定の賞に当選したか否かを判定し(S530)、所定の賞に当選した場合には、当選した賞に応じて継続率を変更する(S540)。例えば、再遊技賞やベル賞に当選した場合には、継続率を2%減少させる。
さらに、5ゲーム目で再遊技賞に当選すると、5連続再遊技賞に当選したことになる。この場合は、継続率が10%増加して82%となる。6ゲーム目で押し順ベル賞に当選したため、継続率が5%減少して77%になる。さらに、7ゲーム目でスイカ賞に当選したため、継続率が15%増加し92%になる。
なお、この例では、継続率の初期値が比較的高く設定してあり、ART中の内部抽選の当選確率が高い賞に当選すると、継続率を減算するようにしたが、継続率の初期値を比較的低く設定して、セット中に所定の賞に当選すると、継続率が増加するように設定してもよい。
このように、継続率をセット中に変動させることによって、遊技者をゲームに惹きつけることができる。
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に述べる各種の変形が可能である。また、以下に示す2以上の変形を適宜組み合わせることもできる。
また、セットの最初のゲームで継続抽選を実行する場合、セットの最初のゲームで継続抽選で当選すると、特定の賞に当選したことを契機に継続抽選を実行せず、セットの最初のゲームの継続抽選で当選しなかった場合に、特定の賞に当選したことを契機に継続抽選を実行してもよい。
さらに、セット中に内部抽選で特定の賞に当選したことを契機に継続抽選を実行した場合、継続抽選の結果によらずセットの最後のゲームで継続抽選を実行せず、当該セットにおいて、セット中に特定の賞に当選しなかった場合に、セットの最後のゲームで継続抽選を実行してもよい、
(5)上述した実施形態及び変形例では、セット中に内部抽選で特定の賞に当選したことを契機に継続抽選を実行することがあるが、特定の賞に入賞したことを契機に継続抽選を実行してもよい。
Claims (3)
- 各々に複数種類の図柄が配置された複数の表示列を備え、前記複数の表示列の可変表示が停止した状態における入賞ライン上の図柄の並びが所定の態様の場合に賞に入賞し、入賞した賞に応じて予め定められた価値を付与するスロットマシンであって、
複数の賞及び不当選を抽選対象として内部抽選を実行して、抽選結果を示す内部抽選情報を生成する内部抽選手段と、
前記複数の表示列に対応して各々設けられ、対応する前記表示列の可変表示を停止させる指示を遊技者が入力するための複数の停止操作手段と、
前記停止操作手段が操作されたタイミングと前記内部抽選情報に基づいて、当該停止操作手段に対応する表示列の可変表示を停止させる停止制御手段と、
遊技者に有利となるように前記複数の停止操作手段の停止操作の順序を報知する特定ゲームと、前記複数の停止操作手段の停止操作の順序を報知しない通常ゲームとを管理するゲーム管理手段と、
前記特定ゲームは、所定数のゲームを1セットとしたとき、セット単位で実行され、あるセットが開始すると当該セットが終了するまでに、継続して実行するセット数を増加させるか否かの継続抽選を行う継続抽選手段と、
前記セットが開始されてから前記継続抽選手段の抽選が実行されるまでの、前記内部抽選手段の抽選結果及び入賞した賞の少なくとも一方に応じて、前記継続抽選手段の抽選確率を増減させる増減値を特定し、前記セットの最初の特定ゲームでは、前記継続抽選手段の抽選確率を予め定められた初期値とし、当該セットの第2番目以降の特定ゲームでは、前記継続抽選手段の抽選確率を直前の特定ゲームにおける前記継続抽選手段の抽選確率に前記特定した増減値を加えた値に設定する継続確率制御手段とを備え、
前記ゲーム管理手段は、前記継続抽選手段の継続抽選に当選した場合、増加したセット数に応じて前記特定ゲームを継続して実行し、
前記継続抽選手段は、
前記内部抽選手段の内部抽選で特定の賞に当選もしくは入賞したことを契機に前記継続抽選を実行し、当該継続抽選を実行した場合、当該セットの最後の特定ゲームで前記継続抽選を実行せず、
当該セットにおいて、前記内部抽選手段の内部抽選で特定の賞に当選もしくは入賞しなかった場合には、当該セットの最後の特定ゲームで前記継続抽選を実行する、
ことを特徴とするスロットマシン。 - 各々に複数種類の図柄が配置された複数の表示列を備え、前記複数の表示列の可変表示が停止した状態における入賞ライン上の図柄の並びが所定の態様の場合に賞に入賞し、入賞した賞に応じて予め定められた価値を付与するスロットマシンであって、
複数の賞及び不当選を抽選対象として内部抽選を実行して、抽選結果を示す内部抽選情報を生成する内部抽選手段と、
前記複数の表示列に対応して各々設けられ、対応する前記表示列の可変表示を停止させる指示を遊技者が入力するための複数の停止操作手段と、
前記停止操作手段が操作されたタイミングと前記内部抽選情報に基づいて、当該停止操作手段に対応する表示列の可変表示を停止させる停止制御手段と、
遊技者に有利となるように前記複数の停止操作手段の停止操作の順序を報知する特定ゲームと、前記複数の停止操作手段の停止操作の順序を報知しない通常ゲームとを管理するゲーム管理手段と、
前記特定ゲームは、所定数のゲームを1セットとしたとき、セット単位で実行され、あるセットが開始すると当該セットが終了するまでに、継続して実行するセット数を増加させるか否かの継続抽選を行う継続抽選手段と、
前記セットが開始されてから前記継続抽選手段の抽選が実行されるまでの、前記内部抽選手段の抽選結果及び入賞した賞の少なくとも一方に応じて、前記継続抽選手段の抽選確率を増減させる増減値を特定し、前記セットの最初の特定ゲームでは、前記継続抽選手段の抽選確率を予め定められた初期値とし、当該セットの第2番目以降の特定ゲームでは、前記継続抽選手段の抽選確率を直前の特定ゲームにおける前記継続抽選手段の抽選確率に前記特定した増減値を加えた値に設定する継続確率制御手段とを備え、
前記ゲーム管理手段は、前記継続抽選手段の継続抽選に当選した場合、増加したセット数に応じて前記特定ゲームを継続して実行し、
前記継続抽選手段は、
前記内部抽選手段の内部抽選で特定の賞に当選もしくは入賞したことを契機に前記継続抽選を実行し、当該継続抽選で当選した場合には、当該セットの最後の特定ゲームにおいて、前記継続抽選を実行せず、
前記内部抽選手段の内部抽選で前記特定の賞に当選もしくは入賞したことを契機に前記継続抽選を実行し、当該継続抽選で当選しなかった場合には、当該セットの最後の特定ゲームにおいて、前記継続抽選を実行する、
ことを特徴とするスロットマシン。 - 各々に複数種類の図柄が配置された複数の表示列を備え、前記複数の表示列の可変表示が停止した状態における入賞ライン上の図柄の並びが所定の態様の場合に賞に入賞し、入賞した賞に応じて予め定められた価値を付与するスロットマシンであって、
複数の賞及び不当選を抽選対象として内部抽選を実行して、抽選結果を示す内部抽選情報を生成する内部抽選手段と、
前記複数の表示列に対応して各々設けられ、対応する前記表示列の可変表示を停止させる指示を遊技者が入力するための複数の停止操作手段と、
前記停止操作手段が操作されたタイミングと前記内部抽選情報に基づいて、当該停止操作手段に対応する表示列の可変表示を停止させる停止制御手段と、
遊技者に有利となるように前記複数の停止操作手段の停止操作の順序を報知する特定ゲームと、前記複数の停止操作手段の停止操作の順序を報知しない通常ゲームとを管理するゲーム管理手段と、
前記特定ゲームは、所定数のゲームを1セットとしたとき、セット単位で実行され、あるセットが開始すると当該セットが終了するまでに、継続して実行するセット数を増加させるか否かの継続抽選を行う継続抽選手段と、
前記セットが開始されてから前記継続抽選手段の抽選が実行されるまでの、前記内部抽選手段の抽選結果及び入賞した賞の少なくとも一方に応じて、前記継続抽選手段の抽選確率を増減させる増減値を特定し、前記セットの最初の特定ゲームでは、前記継続抽選手段の抽選確率を予め定められた初期値とし、当該セットの第2番目以降の特定ゲームでは、前記継続抽選手段の抽選確率を直前の特定ゲームにおける前記継続抽選手段の抽選確率に前記特定した増減値を加えた値に設定する継続確率制御手段とを備え、
前記ゲーム管理手段は、前記継続抽選手段の継続抽選に当選した場合、増加したセット数に応じて前記特定ゲームを継続して実行し、
前記継続抽選手段は、
当該セットの最初の特定ゲームにおいて前記継続抽選を実行し、
当該セットの最初の特定ゲームの継続抽選で当選した場合には、前記内部抽選手段の内部抽選で特定の賞に当選もしくは入賞したことを契機に前記継続抽選を実行せず、
当該セットの最初の特定ゲームの継続抽選で当選しなかった場合には、前記内部抽選手段の内部抽選で前記特定の賞に当選もしくは入賞したことを契機に前記継続抽選を実行する、
ことを特徴とするスロットマシン。
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