JP4015416B2 - 遊技機、遊技機用プログラム、及び遊技機用プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents

遊技機、遊技機用プログラム、及び遊技機用プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、所定の遊技回数範囲内で、所定の抽選結果又は遊技結果を達成することにより、遊技状態を変更可能な遊技機に関するものである。
また、この発明は、遊技機用プログラム、及び遊技機用プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関し、さらに詳しくは、条件設定手段等として機能させる遊技機用プログラム、及び遊技機用プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の遊技機としては、所定の当選役に当選し、当該当選図柄が所定の入賞有効ライン上に揃うことにより、入賞して、いわゆるアシストタイムゲーム(ATゲーム)等のような所定の特殊遊技へ移行する等の遊技状態が変更するものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記した従来の遊技機では、特殊遊技へ移行する等の遊技状態の変更条件が、所定の当選役が入賞するだけであるため、その変更条件に、入賞以外の他の要素が含まれないため、変更条件が単純であり、面白みがないといった問題点があった。
【0004】
そこで、各請求項にそれぞれ記載された各発明は、上記した従来の技術の有する問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、次の点にある。
(請求項1)
すなわち、請求項1記載の発明は、上記した従来の技術の有する問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、遊技状態の変更条件を複雑に設定することができて、興味溢れる遊技にすることができるようにした遊技機を提供しようとするものである。
【0005】
更に、請求項1記載の発明は、抽選結果又は遊技結果の達成種類と、その達成回数と、変更条件に係る遊技回数との組合せが、固定されることなく、絶えず、抽選により変化し、その組合せに意外性を付与することができ、遊技内容を変化させることができるようにした遊技機を提供しようとするものである。
【0006】
更に、請求項1記載の発明は、変更条件を遊技者に向かって明確且つ定量的に報知することができるようにした遊技機を提供しようとするものである。
更に、請求項1記載の発明は、達成種類と、達成回数と、遊技回数との項目のうちで、遊技者に報知する項目と、報知しない項目とを、種々変化させることができ、遊技内容に変化を与えることができるようにした遊技機を提供しようとするものである。
【0007】
(請求項2)
請求項2記載の発明は、上記した請求項1記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。
すなわち、請求項2記載の発明は、特殊遊技への移行条件を複雑にすることができて、遊技に新たな緊張感をもたらし、遊技を面白くすることができるようにした遊技機を提供しようとするものである。
(請求項
請求項記載の発明は、上記した請求項1又は請求項2に記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。
すなわち、請求項記載の発明は、現在の遊技状態における変更条件の達成度合を遊技者に向かって明確且つ定量的に報知することができるようにした遊技機を提供しようとするものである。
【0008】
(請求項4)
請求項記載の発明は、次の点を目的とする。
すなわち、請求項記載の発明は、遊技状態の変更条件を複雑に設定することができて、興味溢れる遊技にすることができるようにした遊技機用プログラムを提供しようとするものである。
【0009】
(請求項
請求項記載の発明は、次の点を目的とする。
すなわち、請求項記載の発明は、遊技状態の変更条件を複雑に設定することができて、興味溢れる遊技にすることができるようにした遊技機用プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供しようとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
(特徴点)
各請求項にそれぞれ記載された各発明は、上記した各目的を達成するためになされたものであり、各発明の特徴点を図面に示した発明の実施の形態を用いて、以下に説明する。
【0011】
なお、カッコ内の符号は、発明の実施の形態において用いた符号を示し、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
また、図面番号も、発明の実施の形態において用いた図番を示し、本発明の技術的範囲を限定するものでない。
(請求項1)
請求項1記載の発明は、次の点を特徴とする。
【0012】
すなわち、本発明に係る遊技機(10)は、周囲に複数の図柄(61)を表示した複数の回転リール(40)と、乱数を用いて当選図柄(61)の抽選を行うための当選抽選手段(110)と、前記当選抽選手段(110)の抽選結果に対応した停止制御を行うための遊技制御手段とを備えている。そして、本発明に係る遊技機(10)は、前記当選抽選手段(110)の抽選結果、所定の当選役に当選し、且つ遊技状況が予め定められた入賞の態様になることにより入賞となるように設定されている。
【0013】
そして、本発明に係る遊技機(10)は、遊技として、通常遊技と、前記通常遊技よりも遊技者に大きな利益を付与可能な特殊遊技とを備え、前記通常遊技と、前記特殊遊技とは、遊技内容が異なる遊技を備えている。そして、前記遊技機(10)は、所定の抽選結果又は遊技結果と、所定の遊技回数とからなる変更条件を設定するための条件設定手段(120)と、前記条件設定手段(120)の前記変更条件に基づいて、所定の前記遊技回数の範囲内で、所定の前記抽選結果又は遊技結果を達成することにより、前記変更条件を達成している旨の判定を行うための変更条件達成判定手段(170)と、前記変更条件達成判定手段(170)からの前記変更条件を満足している旨の判定結果に基づいて、遊技状態を変更するための遊技変更手段(180)とを備えている
【0014】
そして、前記条件設定手段 (120) の前記変更条件の前記抽選結果又は遊技結果の達成種類と、その達成回数と、前記遊技回数とは、互いに対応することなく、それぞれ予め複数個、設定されている。
【0015】
そして、前記条件設定手段 (120) は、複数の前記抽選結果又は遊技結果の達成種類のうち、いずれの前記抽選結果又は遊技結果の達成種類を前記変更条件とするか、乱数を用いた抽選により決定するための達成種類抽選手段 (310) と、前記抽選結果又は遊技結果の複数の達成回数のうち、いずれの達成回数を前記変更条件とするか、乱数を用いた抽選により決定するための達成回数抽選手段 (320) と、複数の前記遊技回数のうち、いずれの前記遊技回数を前記変更条件とするか、乱数を用いた抽選により決定するための遊技回数抽選手段 (330) とを備えている。
【0016】
そして、前記達成種類抽選手段 (310) 、前記達成回数抽選手段 (320) 及び前記遊技回数抽選手段 (330) により、前記抽選結果又は遊技結果の達成種類の抽選と、その達成回数の抽選と、前記遊技回数の抽選とは、それぞれ別個独立に決定している。
【0017】
そして、前記遊技機 (10) は、前記条件設定手段 (120) による前記変更条件の設定内容を遊技者に向かって報知可能な変更条件報知装置 (140) を備えている。
【0018】
そして、本発明に係る遊技機は、前記条件設定手段 (120) の前記変更条件としての前記抽選結果又は遊技結果の達成種類を、遊技者に向かって報知するか否かを乱数を用いた抽選により決定するための報知達成種類抽選手段 (350) と、前記条件設定手段 (120) の前記変更条件としての達成回数を、遊技者に向かって報知するか否かを乱数を用いた抽選により決定するための報知達成回数抽選手段 (360) と、前記条件設定手段 (120) の前記変更条件としての前記遊技回数を、遊技者に向かって報知するか否かを乱数を用いた抽選により決定するための報知遊技回数抽選手段 (370) とを備えている。
【0019】
そして、前記報知達成種類抽選手段 (350) 、前記報知達成回数抽選手段 (360) 及び前記報知遊技回数抽選手段 (370) により、前記抽選結果又は遊技結果の達成種類の報知と、その達成回数の報知と、前記遊技回数の報知とは、それぞれ別個独立に決定することを特徴とする。
【0020】
また、ここで、「回転リール(40)」とあるのは、周囲に複数の図柄を表示したものが、実際に回転するようなものに限定されるものではなく、液晶画面に表示されるようなものも含まれるものである。具体的には、例えば、パチンコ機等の遊技盤面の中央に設けた液晶装置を使用することにより、周囲に複数の図柄を表示した回転リールが回転するような画像を当該液晶装置によって遊技者に向かって表示するものも含まれる。また、ここで、「遊技機(10)」とは、具体的には、例えば、スロットマシンであるが、上述した回転リール(40)を有するパチンコ機や、その他の遊技機を含むものである。
【0021】
また、ここで、「前記通常遊技よりも遊技者に大きな利益を付与可能な特殊遊技」とは、具体的には、例えば、いわゆるアシストタイムゲーム(ATゲーム)や、リプレイタイムゲーム(RTゲーム)や、アシストリプレイタイムゲーム(ARTゲーム)や、チャレンジタイムゲーム(CTゲーム)等を含むものである。また、ここで、特殊遊技には、通常遊技よりも遊技者に大きな利益を付与可能な、いわゆるビッグボーナスゲーム(BBゲーム)や、レギュラーボーナスゲーム(RBゲーム)等のボーナスゲームに関連する特別遊技を含めるようにしても良いものである。
【0022】
また、ここで、「所定の前記抽選結果又は遊技結果を達成する」の「抽選結果を達成する」とは、具体的には、当選抽選手段(110)の抽選結果、所定の図柄の当選役に当選することや、不当選となるようなことを含むものである。また、上記「遊技結果」とは、具体的には、所定の図柄の当選役に当選して、当該当選図柄を所定位置に停止させることができて、当該当選役に入賞することを含むものである。なお、ここで、「当選役」とは、予め定めた入賞態様の組合せを意味するものであって、具体的には、例えば、左、中、右の回転リール(40)の停止図柄が、それぞれ赤セブン、赤セブン、赤セブンとなることにより、入賞可能となるような入賞態様の組み合わせを含むものである。
【0023】
また、ここで、「所定の前記抽選結果又は遊技結果を達成することにより、前記変更条件を達成している旨の判定を行う」とは、所定の前記図柄が当選することにより、前記変更条件を達成している旨の判定を行うものや、不当選となることにより、前記変更条件を達成している旨の判定を行うものや、所定の前記図柄が入賞することにより、前記変更条件を達成している旨の判定を行うものものを含むものである。
【0024】
また、ここで、「遊技状態を変更する」とは、具体的には、通常遊技から特殊遊技へ移行することや、特殊遊技から通常遊技へ移行することを含むものである。さらに、特殊遊技への移行を中止することや、特殊遊技への移行を中止した状態から再開するようなことを含むものである。
【0025】
また、ここで、「抽選結果又は遊技結果の達成種類」のうち、抽選結果の達成種類とは、当選抽選手段 (110) の抽選結果、BBゲームに当選することや、チェリーに当選すること等を含むものであり、遊技結果の達成種類とは、当選抽選手段 (110) の抽選結果、当選し、当該当選図柄を、所定の停止位置に停止させることができて、BBゲームに入賞することや、チェリーに入賞すること等を含むものである。
【0026】
また、ここで、「前記条件設定手段 (120) の前記変更条件の前記抽選結果又は遊技結果の達成種類と、その達成回数と、前記遊技回数とは、互いに対応することなく、それぞれ予め複数個、設定され」とは、例えば、表4に示すように、抽選結果の達成種類として、BB当選と、小槌当選と、チェリー当選と、桃当選と、不当選との全部で5個が設定され、変更条件に係る遊技回数として、100回と、30回と、10回と、5回と、1回との全部で5個が設定され、達成回数として、表4の上から順に、1回又は2回と、1回、2回、3回又は4回と、1回、2回、3回、4回又は5回と、1回、2回又は3回と、1回との全部で5個が設定されているような場合であって、かかる場合に、表4の横方向に位置する達成種類と、遊技回数と、達成回数との間で、対応関係や、従属関係が全く無いことを意味するものである。
【0027】
また、達成種類抽選手段 (310) は、具体的には、例えば、表4の左欄に示すように、BB当選と、小槌当選と、チェリー当選と、桃当選と、不当選との5個の抽選結果の達成種類のうちから、いずれかを乱数を用いた抽選により、決定するようなものを含むものである。
また、達成回数抽選手段 (320) は、具体的には、例えば、表4の右欄に示すように、1回又は2回と、1回、2回、3回又は4回と、1回、2回、3回、4回又は5回と、1回、2回又は3回と、1回との5個の達成回数のうちから、いずれかを抽選により、決定し、さらに、その決定したものに複数の達成回数が含まれているような場合、その中から一つの達成回数を抽選により決定するようなものを含むものである。
【0028】
また、遊技回数抽選手段 (330) は、具体的には、例えば、表4の中央の欄に示すように、100回と、30回と、10回と、5回と、1回との5個の達成回数のうちから、いずれかを乱数を用いた抽選により、決定するようなものを含むものである。
また、ここで、「条件設定手段 (120) による前記変更条件の設定内容」とは、所定の抽選結果又は遊技結果と、所定の遊技回数とからなる変更条件の設定内容を意味するものである。具体的には、所定の遊技回数の範囲内で所定の抽選結果又は遊技結果を、所定回数、達成することを条件とするようなものである。さらに、当該変更条件の内容には、所定の遊技回数の範囲内に、所定の抽選結果又は遊技結果を、複数回(N回)達成することにより、条件を達成するように設定されているようなものを含むものである。そして、かかる場合には、変更条件報知装置 (140) は、当該複数回(N回)の条件も報知するようなものを含むものである。
【0029】
本発明は、具体的には、例えば、表4に示すように、達成種類等が設定されて、報知達成種類抽選手段 (350) は、報知しないことに決定し、報知達成回数抽選手段 (360) 及び報知遊技回数抽選手段 (370) は報知することに決定した場合であって、達成回数として2回が報知され、遊技回数として、30回が報知されているとする。かかる場合、遊技者には、これから30回の遊技回数の範囲内で、BB当選や、小槌当選等のいずれかの当選役に2回、当選すれば、特別遊技(ARTゲーム)に移行できる等の特典が得られることを理解することができる。しかし、BB当選や、小槌当選等のいずれの当選役に当選すればかかる条件を満たすかの抽選結果の達成種類が知らされてなく、かかる達成種類を類推や予想 しながら、遊技を進めることができるようなものを含むものである。
【0030】
また、本発明は、達成種類と、達成回数と、遊技回数との報知の有無が、それぞれ別個独立に決定される。このため、本発明の報知パターンとしては、(1)達成種類のみが報知される場合、(2)達成回数のみが報知される場合、(3)遊技回数のみが報知される場合、(4)三つ全てが報知される場合、(5)三つ全てが報知されない場合、(6)達成種類及び達成回数が報知される場合、(7)達成種類及び遊技回数が報知される場合、(8)達成回数及び遊技回数が報知される場合の全部で8つのパターンを有するものである。
【0031】
(作用)
本発明は、変更条件達成判定手段(170)が、条件設定手段(120)の変更条件に基づいて、所定の遊技回数の範囲内で、所定の抽選結果又は遊技結果を達成することにより、変更条件を達成している旨の判定を行う。そして、遊技変更手段(180)が、変更条件達成判定手段(170)からの変更条件を満足している旨の判定結果に基づいて、遊技状態を変更する。すなわち、所定の遊技回数の範囲内で、所定の抽選結果又は遊技結果を達成することを、変更条件として設定し、これを満足することにより、遊技状態が変更されるものである。従って、所定の遊技回数の範囲内で、所定の抽選結果又は遊技結果を達成するという、抽選結果又は遊技結果と、遊技回数との二つの条件により、変更条件が決定されている。このため、特殊遊技への移行等の遊技状態の変更条件が、所定の当選図柄が入賞するだけのようなものと比較して、遊技回数という入賞等以外の要素が含まれることとなり、変更条件を複雑にすることができ、遊技を面白くすることができる。
【0032】
本発明によれば、抽選結果又は遊技結果の達成種類の抽選と、その達成回数の抽選と、変更条件に係る遊技回数の抽選とは、それぞれ別個独立に決定される。このため、抽選結果又は遊技結果の達成種類と、その達成回数と、変更条件に係る遊技回数との組合せが、所定の数値に固定されることなく、絶えず、抽選により変化することとなる。これにより、変更条件に係る抽選結果又は遊技結果の達成種類と、その達成回数と、遊技回数との組合せに意外性を付与することができ、遊技内容を変化させることができ、遊技を面白いものにすることができる。
【0033】
本発明によれば、変更条件報知装置 (140) により、条件設定手段 (120) による変更条件の設定内容を遊技者に向かって報知することができる。このため、遊技者は、変更条件の設定内容を知ることができて、遊技状態の変更のために達成すべき条件目標を明確且つ定量的に把握することができる。すなわち、遊技者は、変更条件が設定された場合、所定の遊技回数の範囲内で、所定の抽選結果又は所定の遊技結果を達成する必要があることを、明確且つ定量的に知ることができる。これにより、遊技状態の変更を希望する場合の具体的目標を明確且つ定量的にすることができ、かかる目標に向かって遊技を進めるという新たな遊技性をもたらすことができる。
【0034】
本発明によれば、報知達成種類抽選手段 (350) 、報知達成回数抽選手段 (360) 及び報知遊技回数抽選手段 (370) により、抽選結果又は遊技結果の達成種類と、その達成回数と、変更条件に係る遊技回数とを、遊技者に向かって報知するか、報知しないかを、別個独立に、各々抽選して、その結果、報知するに当選した場合は、遊技者に向かって、当該内容を報知している。このため、遊技者は、報知されない場合、報知されない項目の内容が何であるかの予想や、類推を行わなければならない。これにより、遊技者に報知されないことにより、その内容に注意を引きつけ、興味をより一層増加させることができる。
【0035】
そして、達成種類と、達成回数と、遊技回数との項目のうちで、遊技者に報知する項目と、報知しない項目とを、種々変化させることができ、遊技内容に変化を与えることがで きる。
(請求項2)
請求項2記載の発明は、上記した請求項1記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
すなわち、前記遊技変更手段(180)は、前記変更条件達成判定手段(170)からの変更条件を達成している旨の判定結果に基づいて、遊技状態を前記通常遊技から前記特殊遊技へ移行することを特徴とする。
【0036】
(作用)
本発明は、変更条件達成判定手段(170)が、条件設定手段(120)の変更条件に基づいて、所定の遊技回数の範囲内で、所定の抽選結果又は遊技結果を達成することにより、変更条件を達成している旨の判定を行う。そして、遊技変更手段(180)が、変更条件達成判定手段(170)からの変更条件を達成している旨の判定結果に基づいて、遊技状態を、通常遊技から特殊遊技へ移行する。このため、遊技者は、通常遊技よりも大きな利益を得ることが可能な特殊遊技へ移行するためには、所定の遊技回数の範囲内で、所定の抽選結果又は遊技結果を達成させることに努めることになる。このように、特殊遊技へ移行させるための抽選結果又は遊技結果に、所定の遊技回数の範囲内という制限が加わったことにより、特殊遊技への移行条件を複雑にすることができて、遊技に新たな緊張感をもたらし、遊技を面白くすることができる。
(請求項
請求項記載の発明は、上記した請求項1又は請求項2に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
【0037】
すなわち、前記遊技機(10)は、前記条件設定手段(120)の前記変更条件の達成度合を遊技者に向かって報知可能な達成度合報知装置(220)を備えたことを特徴とする。
なお、ここで、「条件設定手段(120)の変更条件の達成度合」とは、変更条件が所定の抽選結果又は遊技結果と、所定の遊技回数とから設定され、かかる所定の遊技回数の範囲内で、所定の抽選結果又は遊技結果を所定回数、成立させることにより達成されるように設定されているような場合、現在の遊技状態における残りの遊技回数や、所定の抽選結果又は遊技結果の達成の有無若しくは回数を含むものである。そして、変更条件として、所定の抽選結果や遊技結果の回数が複数回に設定されているような場合、所定の遊技回数の範囲内で現在の遊技までに、かかる所定の抽選結果や遊技結果に到達した回数を含むものである。具体的には、例えば、変更条件が、次の遊技から100回の遊技回数範囲内にBB当選図柄に1回、当選することに設定されている場合、BBゲームに当選せずに、遊技数が1回経過すると、達成度合報知装置(220)にBB(残99、0)と表示され、2回経過すると達成度合報知装置(220)にBB(残98、0)と表示されるようなものを含むものである。そして、次の遊技でBBに当選すると、達成度合報知装置(220)にBB(残97、1)と表示され、次の遊技から遊技状態が変更するようなものを含むものである。
【0038】
(作用)
本発明によれば、達成度合報知装置(220)により、条件設定手段(120)の変更条件の達成度合を遊技者に向かって報知することができる。このため、遊技者は、現在の遊技状態における変更条件の達成度合を知ることができて、遊技状態の変更のために達成すべき条件の現時点における目標を、リアルタイムで明確且つ定量的に把握することができる。すなわち、遊技者は、将来、あと何回の遊技回数の範囲内で、所定の抽選結果又は所定の遊技結果を達成する必要があることを、明確且つ定量的に知ることができる。これにより、遊技状態の変更を希望する場合の現時点の具体的目標を明確且つ定量的にすることができ、かかる目標に向かって遊技を進めるという新たな遊技性をもたらすことができる。
【0039】
(請求項
請求項記載の発明は、次の点を特徴とする。
すなわち、遊技機を、複数の図柄を変動表示又は停止表示させるための図柄表示手段、乱数を用いて当選図柄の抽選を行うための当選抽選手段(110)、前記当選抽選手段(110)の抽選結果に対応した停止制御を行うための遊技制御手段として機能させ、前記遊技機(10)を、前記当選抽選手段(110)の抽選結果、所定の当選役に当選し、且つ遊技状況が予め定められた入賞の態様になることにより入賞となるように設定し、遊技として、通常遊技と、前記通常遊技よりも遊技者に大きな利益を付与可能な特殊遊技とを備え、前記通常遊技と、前記特殊遊技とは、遊技内容が異なる遊技を備え、前記遊技機(10)を、所定の抽選結果又は遊技結果と、所定の遊技回数とからなる変更条件を設定するための条件設定手段(120)、前記条件設定手段(120)の前記変更条件に基づいて、所定の前記遊技回数の範囲内で、所定の前記抽選結果又は遊技結果を達成することにより、前記変更条件を達成している旨の判定を行うための変更条件達成判定手段(170)、前記変更条件達成判定手段(170)からの前記変更条件を達成している旨の判定結果に基づいて、遊技状態を変更するための遊技変更手段(180)として機能させるための遊技機用プログラムである。
【0040】
そして、前記条件設定手段 (120) の前記変更条件の前記抽選結果又は遊技結果の達成種類と、その達成回数と、前記遊技回数とは、互いに対応することなく、それぞれ予め複数個、設定され、前記条件設定手段 (120) は、複数の前記抽選結果又は遊技結果の達成種類のうち、いずれの前記抽選結果又は遊技結果の達成種類を前記変更条件とするか、乱数を用いた抽選により決定するための達成種類抽選手段 (310) と、前記抽選結果又は遊技結果の複数の達成回数のうち、いずれの達成回数を前記変更条件とするか、乱数を用いた抽選により決定するための達成回数抽選手段 (320) と、複数の前記遊技回数のうち、いずれの前記遊技回数を前記変更条件とするか、乱数を用いた抽選により決定するための遊技回数抽選手段 (330) とを備え、前記達成種類抽選手段 (310) 、前記達成回数抽選手段 (320) 及び前記遊技回数抽選手段 (330) により、前記抽選結果又は遊技結果の達成種類の抽選と、その達成回数の抽選と、前記遊技回数の抽選とは、それぞれ別個独立に決定し、前記遊技機 (10) は、前記条件設定手段 (120) による前記変更条件の設定内容を遊技者に向かって報知可能な変更条件報知装置 (140) を備え、前記条件設定手段 (120) の前記変更条件としての前記抽選結果又は遊技結果の達成種類を、遊技者に向かって報知するか否かを乱数を用いた抽選により決定するための報知達成種類抽選手段 (350) と、前記条件設定手段 (120) の前記変更条件としての達成回数を、遊技者に向かって報知するか否かを乱数を用いた抽選により決定するための報知達成回数抽選手段 (360) と、前記条件設定手段 (120) の前記変更条件としての前記遊技回数を、遊技者に向かって報知するか否かを乱数を用いた抽選により決定するための報知遊技回数抽選手段 (370) とを備え、前記報知達成種類抽選手段 (350) 、前記報知達成回数抽選手段 (360) 及び前記報知遊技回数抽選手段 (370) により、前記抽選結果又は遊技結果の達成種類の報知と、その達成回数の報知と、前記遊技回数の報知とは、それぞれ別個独立に決定するように機能させるための遊技機用プログラムである。
また、ここで、「抽選結果」とは、当選若しくは不当選を意味し、「遊技結果」とは、入賞を意味するものであって、請求項1で説明したものと同様のものである。
ここで、「遊技機(10)」は、例えば、回転リール(40)、スタートスイッチ(30)、ストップスイッチ(50)及び制御装置(20)などを備えた現実の遊技機(10)でもよく、また、液晶ディスプレイやCRT等の画像表示装置に表示させた擬似的な遊技機(10)でも良い。
【0041】
ここで、「図柄表示手段」とは、複数の図柄を変動表示又は停止表示させるための手段をいう。また、この図柄表示手段は、例えば、周囲に複数の図柄を表示した現実の回転リール(40)を用い、この回転リール(40)の回転を制御するようにして形成することができる。また、この図柄表示手段は、例えば、液晶ディスプレイやCRT等の画像表示装置を用い、この画像表示装置に複数の図柄を順次表示させるようにして形成することもできる。
【0042】
ここで、この遊技機用プログラムを用いて現実の遊技機(10)を制御しようとする場合には、「遊技制御手段」は、当選抽選手段(110)の抽選結果が当選である場合に前記図柄表示手段の当選図柄を停止表示させたことを条件として入賞して遊技者に利益を付与する制御装置(20)となるものである。また、かかる場合には、遊技制御手段は、例えば、ホッパーユニット(65)を駆動させて遊技者に対して現実の遊技メダルの払い出しを行うように形成することができる。この遊技制御手段は、具体的には、図1に示す通常遊技制御手段(70)や、特定導入遊技制御手段(91)及び特定遊技制御手段(101)からなる特別遊技制御手段(80)や、特殊遊技制御手段(102)を含むものである。
【0043】
また、この遊技機用プログラムを用いて業務用或いは家庭用テレビゲーム機等を制御しようとする場合には、現実の遊技メダルの払い出しを行い得ないので、この制御手段は、例えば、液晶ディスプレイやCRT等の画像表示装置に遊技メダルの枚数を増やすような画像を表示するように形成することができる。
すなわち、本発明に係る遊技機用プログラムは、現実の遊技機(10)を制御するためのプログラムと、業務用或いは家庭用のテレビゲーム機等に読み込まれることにより業務用或いは家庭用のテレビゲーム機等を遊技機(10)として機能させるためのプログラムとの双方を含むものである。
【0044】
(作用)
本発明は、変更条件達成判定手段(170)が、条件設定手段(120)の変更条件に基づいて、所定の遊技回数の範囲内で、所定の抽選結果又は遊技結果を達成することにより、変更条件を達成している旨の判定を行う。そして、遊技変更手段(180)が、変更条件達成判定手段(170)からの変更条件を満足している旨の判定結果に基づいて、遊技状態を変更する。すなわち、所定の遊技回数の範囲内で、所定の抽選結果又は遊技結果を達成することを、変更条件として設定し、これを満足することにより、遊技状態が変更されるものである。従って、所定の遊技回数の範囲内で、所定の抽選結果又は遊技結果を達成するという、抽選結果又は遊技結果と、遊技回数との二つの条件により、変更条件が決定されている。このため、特殊遊技への移行等の遊技状態の変更条件が、所定の当選図柄が入賞するだけのようなものと比較して、遊技回数という入賞等以外の要素が含まれることとなり、変更条件を複雑にすることができ、遊技を面白くすることができる。
【0045】
抽選結果又は遊技結果の達成種類と、その達成回数と、変更条件に係る遊技回数との組合せが、所定の数値に固定されることなく、絶えず、抽選により変化することとなる。これにより、変更条件に係る抽選結果又は遊技結果の達成種類と、その達成回数と、遊技回数との組合せに意外性を付与することができ、遊技内容を変化させることができ、遊技を面白いものにすることができる。
【0046】
変更条件報知装置(140)により、条件設定手段(120)による変更条件の設定内容を遊技者に向かって報知することができる。このため、遊技者は、変更条件の設定内容を知ることができて、遊技状態の変更のために達成すべき条件目標を明確且つ定量的に把握することができる。すなわち、遊技者は、変更条件が設定された場合、所定の遊技回数の範囲内で、所定の抽選結果又は所定の遊技結果を達成する必要があることを、明確且つ定量的に知ることができる。これにより、遊技状態の変更を希望する場合の具体的目標を明確且つ定量的にすることができ、かかる目標に向かって遊技を進めるという新たな遊技性をもたらすことができる。
【0047】
遊技者は、報知されない場合、報知されない項目の内容が何であるかの予想や、類推を行わなければならない。これにより、遊技者に報知されないことにより、その内容に注意を引きつけ、興味をより一層増加させることができる。そして、達成種類と、達成回数と、遊技回数との項目のうちで、遊技者に報知する項目と、報知しない項目とを、種々変化させることができ、遊技内容に変化を与えることができる。
【0048】
(請求項
請求項記載の発明は、次の点を特徴とする。
すなわち、遊技機(10)を、複数の図柄を変動表示又は停止表示させるための図柄表示手段、乱数を用いて当選図柄の抽選を行うための当選抽選手段(110)、前記当選抽選手段(110)の抽選結果に対応した停止制御を行うための遊技制御手段として機能させ、前記遊技機(10)を、前記当選抽選手段(110)の抽選結果、所定の当選役に当選し、且つ遊技状況が予め定められた入賞の態様になることにより入賞となるように設定し、遊技として、通常遊技と、前記通常遊技よりも遊技者に大きな利益を付与可能な特殊遊技とを備え、前記通常遊技と、前記特殊遊技とは、遊技内容が異なる遊技を備え、前記遊技機(10)を、所定の抽選結果又は遊技結果と、所定の遊技回数とからなる変更条件を設定するための条件設定手段(120)、前記条件設定手段(120)の前記変更条件に基づいて、所定の前記遊技回数の範囲内で、所定の前記抽選結果又は遊技結果を達成することにより、前記変更条件を達成している旨の判定を行うための変更条件達成判定手段(170)、前記変更条件達成判定手段(170)からの前記変更条件を達成している旨の判定結果に基づいて、遊技状態を変更するための遊技変更手段(180)として機能させるための遊技機用プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
【0049】
そして、前記条件設定手段 (120) の前記変更条件の前記抽選結果又は遊技結果の達成種類と、その達成回数と、前記遊技回数とは、互いに対応することなく、それぞれ予め複数個、設定され、前記条件設定手段 (120) は、複数の前記抽選結果又は遊技結果の達成種類のうち、いずれの前記抽選結果又は遊技結果の達成種類を前記変更条件とするか、乱数を用いた抽選により決定するための達成種類抽選手段 (310) と、前記抽選結果又は遊技結果の複数の達成回数のうち、いずれの達成回数を前記変更条件とするか、乱数を用いた抽選により決定するための達成回数抽選手段 (320) と、複数の前記遊技回数のうち、いずれの前記遊技回数を前記変更条件とするか、乱数を用いた抽選により決定するための遊技回数抽選手段 (330) とを備え、前記達成種類抽選手段 (310) 、前記達成回数抽選手段 (320) 及び前記遊技回数抽選手段 (330) により、前記抽選結果又は遊技結果の達成種類の抽選と、その達成回数の抽選と、前記遊技回数の抽選とは、それぞれ別個独立に決定し、前記遊技機 (10) は、前記条件設定手段 (120) による前記変更条件の設定内容を遊技者に向かって報知可能な変更条件報知装置 (140) を備え、前記条件設定手段 (120) の前記変更条件としての前記抽選結果又は遊技結果の達成種類を、遊技者に向かって報知するか否かを乱数を用いた抽選により決定するための報知達成種類抽選手段 (350) と、前記条件設定手段 (120) の前記変更条件としての達成回数を、遊技者に向かって報知するか否かを乱数を用いた抽選により決定するための報知達成回数抽選手段 (360) と、前記条件設定手段 (120) の前記変更条件としての前記遊技回数を、遊技者に向かって報知するか否かを乱数を用いた抽選により決定するための報知遊技回数抽選手段 (370) とを備え、前記報知達成種類抽選手段 (350) 、前記報知達成回数抽選手段 (360) 及び前記報知遊技回数抽選手段 (370) により、前記抽選結果又は遊技結果の達成種類の報知と、その達成回数の報知と、前記遊技回数の報知とは、それぞれ別個独立に決定するように機能させるための遊技機用プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
【0050】
すなわち、本発明に係るコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、請求項に記載した遊技用プログラムを記録したものである。
また、ここで、「抽選結果」とは、当選若しくは不当選を意味し、「遊技結果」とは、入賞を意味するものであって、請求項1で説明したものと同様のものである。
【0051】
なお、本発明の作用は、請求項記載の発明の作用と同一であるため、説明を省略する。
【0052】
【発明の実施の形態】
本発明の理解を助けるための参考発明の第一の実施の形態)
(図面の説明)
図1乃至図14は、本発明の第一の実施の形態を示すものである。
図1は遊技機の入力、制御及び出力のブロック図、図2は当選抽選手段のブロック図、図3は変更条件抽選手段のブロック図、図4は継続抽選手段のブロック図、図5は遊技機の外観正面図、図6乃至図14は遊技機の遊技の動作の概略のフローをそれぞれ示すものである。
【0053】
(遊技機10)
図5中、10は、遊技機10を示すものである。
遊技機10は、図5に示すように、四角箱状の筐体11を有する。前記筐体11の中央部から上部には、遊技者側に向かって臨む略四角窓状の表示窓12が形成されている。そして、この表示窓12の略中央には、三個の回転リール40の図柄61を見ることができる図柄表示窓13が形成されている。
【0054】
上記回転リール40は、図5の向かって左端側に位置する左側回転リール43と、図5の向かって右端側に位置する右側回転リール45と、この左側回転リール43及び右側回転リール45の間に位置する中央回転リール44とからなるものである。そして、遊技機10の前面側には、特に図示しないが、横方向に三本、左右の対角線上の斜め方向に二本の合計五本の入賞ラインが形成されている。そして、この入賞ラインは、投入メダルの枚数に応じて入賞が有効になる入賞有効ラインとなるものである。具体的には、遊技メダルの投入枚数が、1枚の場合、五本の入賞ラインのうち、横中央の一本が入賞有効ラインとなる。そして、遊技メダルの投入枚数が、2枚の場合、五本の入賞ラインのうち、横方向の三本が入賞有効ラインとなる。そして、遊技メダルの投入枚数が、3枚の場合、対角線も含めた五本の入賞ラインの全部が、入賞有効ラインとなる。
【0055】
遊技機10の内部には、図示していないが、遊技機10の全体の動作を制御するための制御装置20(図1参照)が内蔵されている。
(制御装置20)
上記制御装置20は、図示しないが、CPUを中心に構成され、ROM、RAM、I/O等を備えている。そして、CPUがROMに記憶されたプログラムを読み込むことで、次の(1)及び(2)の装置を有するものである。
【0056】
(1)遊技制御装置21
(2)演出制御装置22
図1に示すように、スタートスイッチ30及びストップスイッチ50の操作により、回転リール40の回転及び停止を制御するための遊技制御装置21と、ランプやスピーカ等の表示装置66を制御するための演出制御装置22とが内蔵されている。また、CPUは、遊技制御装置21及び演出制御装置22に、それぞれ一個ずつ配置されているが、特にこれに限定されるものではなく、一個のCPUで制御しても良く、或いは、二個以上のCPUで制御するようにしても良いものである。
【0057】
また、CPU、ROM、RAM及びI/O等は一体化されてワンチップを構成しても良いものである。
(遊技制御装置21)
上記遊技制御装置21は、スタートスイッチ30及びストップスイッチ50の操作により、回転リール40の回転及び停止を制御するためのものである。そして、この遊技制御装置21は、次の(1)乃至(10)の手段として機能する。
【0058】
(1)通常遊技制御手段70
(2)特別遊技制御手段80
(3)特殊遊技制御手段102
(4)当選抽選手段110
(5)条件設定手段120
(6)変更条件達成判定手段170
(7)遊技変更手段180
(8)遊技数カウント手段190
(9)遊技数記憶手段200
(10)継続抽選手段210
なお、前記通常遊技制御手段70は、通常遊技を行わせるために通常遊技に関する制御を行うものであり、前記特別遊技制御手段80は、特別遊技を行わせるために特別遊技に関する制御を行うものである。また、特殊遊技制御手段102は、特殊遊技を行わせるために特殊遊技に関する制御を行うものである。
【0059】
また、遊技制御装置21としては、上記した(1)乃至(10)の手段に限定されるものではなく、他の手段を含んでいても良い。
(演出制御装置22)
上記演出制御装置22は、主として演出データに関するものであって、報知ランプ69やスピーカ67等の報知装置66を制御するためのものである。そして、遊技制御装置21の内部データの信頼性を担保するため、遊技制御装置21と演出制御装置22との間での信号のやりとりは、一方通行となるように設定されている。すなわち、遊技制御装置21から、演出制御装置22に向かって出力信号のみが送出され、この演出制御装置22から遊技制御装置21に向かっていかなる信号も送出されないように設定されている。これにより、当選率等の抽選に関するデータを有する遊技制御装置21のデータ保護を容易なものにすることができる。
【0060】
そして、この演出制御装置22は、次の(1)及び(2)の手段として機能する。
(1)演出データ記憶手段151
(2)演出制御手段152
また、演出制御装置22としては、上記した(1)及び(2)の手段に限定されるものではなく、他の手段を含んでいても良い。
【0061】
また、ここで、遊技機10は、遊技制御装置21を配置した主基板23の他に、前記演出制御装置22を配置したサブ基板24を設けているものである。このため、サブ基板24を交換することにより、演出内容の一部だけが異なる姉妹機を簡単に製造することができる。また、サブ基板24のみを容量や性能が異なる別のものに簡単に交換することができるため、演出内容だけを、例えば、静止画からなる文字表示だけ等の比較的簡単な演出内容のものから、種々の背景の中で、キャラクターが登場する等の多色、精彩な動画からなる複雑な種々の演出内容のもの等に容易に変更することができる。
【0062】
また、遊技機に使用する制御プログラムを開発するにあたって、主基板23とサブ基板24とに分離されていることにより、開発中のバグが、主基板23側に存在するのか、サブ基板24側に存在するのかの判断を容易に行うことができ、制御プログラム全体を見直さなければならなくなる可能性が低くなり、デバッグを容易に行うことができ、制御プログラムの開発期間の短縮を図ることができる。
【0063】
また、遊技の制御を行う主基板23と、演出データ等を有するサブ基板24とを有しているため、主基板23は外部からの操作や交換や異物の浸入が難しい密閉式の容器内に堅固に固定し、サブ基板24は外部からの交換が容易な容器内に簡便な手段により着脱可能に取り付けることが可能となる。これにより、演出データ等は、簡単に他のものに交換することができるが、当選率等の重要データは外部から操作できないような構造のものに設計することが容易となる。
【0064】
なお、本実施の形態は、上述したような主基板23及びサブ基板24を備えているが、特にこれに限定されるものではなく、主基板23のみからなるようなものや、或いは、更に複数のサブ基板24を備えているようなものでも良いものである。
(入力段)
上記制御装置20の入力段には、図1に示すように、次のパーツが接続されている。
【0065】
(1)投入スイッチ15
(2)ベットスイッチ16
(3)精算スイッチ17
(4)スタートスイッチ30
(5)ストップスイッチ50
なお、入力段としては、上記した(1)乃至(5)のパーツに限定されるものではない。
【0066】
(出力段)
上記制御装置20の出力段には、図1に示すように、次のパーツが接続されている。
(1)リールユニット60
(2)ホッパーユニット65
(3)報知装置66(報知ランプ69、スピーカ67及び表示装置68)
(4)変更条件報知装置140
(5)特定当選報知装置145
(6)達成度合報知装置220
なお、出力段としては、上記した(1)乃至(6)のパーツに限定されるものではない。
【0067】
(投入スイッチ15)
上記投入スイッチ15は、図5に示すように、回転リール40の斜め下方に位置するスイッチであって、遊技メダルのメダル投入口18から投入された遊技メダルを検知するためのものである。
(ベットスイッチ16)
上記ベットスイッチ16は、図5に示すように、回転リール40の下方に位置するスイッチであって、貯留メダル数を減じてメダル投入に代えるためのものである。
【0068】
(精算スイッチ17)
上記精算スイッチ17は、図5に示すように、回転リール40の斜め下方に位置するスイッチであって、貯留した投入メダルを払い出すためのものである。
(スタートスイッチ30)
上記スタートスイッチ30は、図5に示すように、回転リール40の斜め下方に位置するレバーであって、遊技メダルの投入若しくはベットスイッチ16の投入を条件に、または、「再遊技(リプレイ、Replay)」時には前遊技から所定時間経過を条件に、リールユニット60の駆動を開始させるためのものである。
【0069】
なお、ここで、「再遊技(リプレイ、Replay)」とは、当選抽選手段110の抽選により、「再遊技(リプレイ、Replay)」のフラグが成立し、「再遊技(リプレイ、Replay)」の図柄が入賞有効ライン上に揃うことにより、次の遊技において、遊技メダルを新たに投入することなく、再度、遊技を行うことができるものである。
【0070】
(ストップスイッチ50)
上記ストップスイッチ50は、リールユニット60の駆動を停止させるためのものである。具体的には、ストップスイッチ50は、図5に示すように、各回転リール40に対応した三個のスイッチから構成され、各回転リール40の下方に1個ずつ配置されているものである。回転リール40に対応したストップスイッチ50の操作により、当該対応した回転リール40が回転を停止するように設定されているものである。
【0071】
(リールユニット60)
上記リールユニット60は、特に図示しないが枠体に固定或いは支持された三個のモータと、各々のモータの出力軸に固定された三個の回転リール40とから構成されている。そして、各回転リール40は、合成樹脂からなる回転ドラムと、この回転ドラムの周囲に貼付されるテープ状のリールテープ42とを備えている。このリールテープ42の外周面には、複数個(例えば21個)の図柄61が表示されている。そして、回転リール40の一部に、いわゆるスタートインデックスが形成してある。そして、モータによる回転を開始した後、前記スタートインデックスを検知してからの回転角度を認識することで、現在位置を特定し、その後、所定角度で停止させることによって、停止制御が行われるものである。
【0072】
表1に、各回転リール40の円周上の21箇所の各位置の図柄態様を示す。そして、表2に各入賞図柄と、その種別とを示す。
表2に示すように、当選態様は、3個のBBと、1個のRBと、5個の小役と、1個の再遊技とからなり、全部で合計して10個設定されている。この10個の当選態様のうち、第1の特別当選態様として、小役「赤セブン、小判、小判」が設定され、第2の特別当選態様として、小役「青セブン、小判、小判」が設定され、第3の特別当選態様として、小役「黄セブン、小判、小判」が設定されている。
【0073】
【表1】
Figure 0004015416
【0074】
【表2】
Figure 0004015416
【0075】
この第1の特別当選態様(「赤セブン、小判、小判」)と、第2の特別当選態様(「青セブン、小判、小判」)と、第3の特別当選態様(「黄セブン、小判、小判」)との当選図柄の組合せを回転リール40毎に比較した場合、左側回転リール43の当選図柄は、赤セブンと青セブンと黄セブンとで互いに異なり、残りの回転リール40である中央回転リール44及び右側回転リール45上の当選図柄は、いずれも「小判」で同一となるように設定されている。そして、表1に示すように、左側回転リール43には、停止操作により、第1の特別当選態様の入賞図柄(「赤セブン」)と、第2の特別当選態様の入賞図柄(「青セブン」)との間には、5個の他の図柄が存在している。また、第2の特別当選態様の入賞図柄(「青セブン」)と、第3の特別当選態様の入賞図柄(「黄セブン」)との間には、6個の他の図柄が存在している。また、第3の特別当選態様の入賞図柄(「黄セブン」)と、第1の特別当選態様の入賞図柄(「赤セブン」)との間には、6個の他の図柄が存在している。このように、左側回転リール43上の「赤セブン」と「青セブン」と「黄セブン」とは、遊技者のストップスイッチ50による停止操作により、所定の図柄を有効入賞ライン上に引き込むことができる図柄の最大数(具体的には4個)以上に離れて配置されている。すなわち、「赤セブン」、「青セブン」及び「黄セブン」を同時に入賞有効ライン上に引き込み可能な停止操作位置が無いように設定されている。
【0076】
なお、ここで、当選図柄のうち、特別当選態様は、第1、第2及び第3の三つ形成されているが、特別当選態様は、特にこの三つに限定されるものではなく、上述したような条件を満足するような配置からなる第1及び第2の二つの特別当選態様だけに設定しても良いものである。さらに、上述した特別当選態様の条件を満足する範囲内で、四つ以上の特別当選態様を設けるようにしても良いものである。
【0077】
(ホッパーユニット65)
上記ホッパーユニット65は、図示しないが、遊技の結果に基づいて、遊技者にメダルを払い出すためのものである。
(報知装置66)
上記報知装置66は、遊技者に入賞等を音や光や映像で報知させるためのものである。具体的には、報知装置66は、筐体11の下部に埋め込まれた左右2個のスピーカ67と、表示窓12の上部中央に配置されたドット状の大型パネルLEDからなる表示装置68と、表示窓12の周囲縁に配置された5個の報知ランプ69とを備えているものである。そして、この報知装置66は、演出制御装置22の制御により、入賞時等にスピーカ67から入賞音を発生させ、報知ランプ69を点灯又は点滅させることにより、また、表示装置68に図柄模様や文字列を点灯表示させることにより、遊技者に入賞等を報知させるためのものである。
【0078】
(変更条件報知装置140)
上記変更条件報知装置140は、具体的には、図5に示すように、表示装置68の向かって左側に配置された文字表示が可能なLED表示装置である。
上記変更条件報知装置140は、変更条件抽選手段130の抽選結果に基づいて、所定の抽選結果及び所定の遊技回数からなる変更条件の設定内容を遊技者に向かって報知可能なものである。具体的には、変更条件抽選手段130の抽選結果、所定の抽選結果及び所定の遊技回数からなる変更条件が設定された場合、BB(100、1)、小槌(30、1)、チェリー(10、1)、桃(5、1)、不当選(1、1)のいずれかの文字表示が表示されることにより、それらの変更条件の設定を遊技者に向かって報知可能なものである。すなわち、変更条件報知装置140にBB(100、1)と表示されることにより、次の遊技から100回の遊技回数範囲内にBB当選図柄に1回、当選すると、変更条件を満足し、ARTゲームに移行することができることを知ることができるものである。
【0079】
また、上記変更条件報知装置140は、当選抽選手段110の抽選結果、変更条件に係る所定の当選役が当選することにより、当該当選を遊技者に向かって報知するためのものである。
この変更条件報知装置140に、変更条件に係るBB当選、小槌当選、チェリー当選、桃当選のいずれかの文字表示が表示されることにより、それらの当選役の当選を遊技者に向かって報知可能なものである。なお、変更条件の不当選に関しては、上記当選役のいずれも報知されないことにより、遊技者は、不当選であることを知ることができるものである。
【0080】
もちろん、変更条件報知装置140による当選の報知を全く行わずに、変更条件として、所定の遊技回数範囲内の所定図柄の当選等の抽選結果を設定しても良いものである。かかる場合、当選したことが報知されないため、当選状態を知ることができないが、次の遊技で、特殊遊技(ARTゲーム)へ移行することにより、所定の当選役に当選していたことを知ることができるものである。
【0081】
(特定当選報知装置145)
上記特定当選報知装置145は、第1、第2及び第3の特別当選態様の特定の一つが当選していることを、かかる特定の一つの特別当選態様を特定可能な状態で、遊技者に向かって報知可能なものである。
上記特定当選報知装置145は、具体的には、図5に示すように、表示装置68の向かって右側に配置された文字表示が可能なLED表示装置である。この特定当選報知装置145に、赤セブン、青セブン、黄セブンのいずれかの文字が表示されることにより、第1、第2、第3の特別当選態様のいずれが当選しているか報知可能なものである。例えば、赤セブンの文字が表示されることにより、第1の特別当選態様(赤セブン、小判、小判)が当選していることを報知するものである。
【0082】
(達成度合報知装置220)
上記達成度合報知装置220は、具体的には、図5に示すように、変更条件報知装置140の向かって左側に配置された文字表示が可能なLED表示装置である。
上記達成度合報知装置220は、現在の遊技状態における条件設定手段120の変更条件の達成度合を遊技者に向かって報知可能なものである。そして、所定の遊技回数の範囲内で、所定の抽選結果を所定回数、達成することにより、具体的には、所定当選役の当選となることにより、変更条件が達成されるように設定されているような場合、上記達成度合報知装置220は、現在の遊技状態における残りの遊技回数と、所定の抽選結果の回数とを遊技者に向かって報知するものである。例えば、変更条件が、次の遊技から100回の遊技回数範囲内にBB当選図柄に1回、当選することに設定されているような場合、BBゲームに当選せずに、遊技数が1回経過すると、達成度合報知装置220にBB(残99、0)と表示され、2回経過すると達成度合報知装置220にBB(残98、0)と表示される。そして、次の遊技でBBに当選すると、達成度合報知装置220にBB(残97、1)と表示され、次の遊技からARTゲームに移行可能となるものである。これにより、遊技者は、現在の遊技状態における変更条件の達成度合を知ることができて、ARTゲームに移行するために、達成すべき変更条件の現時点における目標を、リアルタイムで明確且つ定量的に把握することができるものである。
【0083】
(通常遊技制御手段70)
上記通常遊技制御手段70は、通常遊技を行わせるためのものである。
すなわち、メダルの投入若しくはベットスイッチ16の投入を条件に、または、「再遊技(リプレイ、Replay)」時には前遊技から所定時間経過を条件に、スタートスイッチ30を操作すると、リールユニット60が駆動され、三個の回転リール40が回転を開始する。その後、ストップスイッチ50の一個を操作すると、当該対応する回転リール40の回転が停止する。そして、ストップスイッチ50を三個全て操作し終わると、三個の回転リール40の回転が全て停止する。このとき、表示窓12の入賞有効ライン上に、予め設定された図柄61が停止すると、ホッパーユニット65を介して所定枚数のメダルが払い出される。なお、メダルを払い出す代わりに、クレジットしても良い。
【0084】
当選には、入賞した場合、遊技メダルの払い出しを伴い、遊技者に利益を付与する小役当選(この小役当選が入賞した場合は小役入賞となる)と、入賞した場合、この小役当選よりもさらに大きな利益を遊技者に付与する特別当選(この特別当選が入賞した場合は特別当選となる)と、入賞した場合、遊技メダルの払い出しは無いが、遊技メダルを新たに投入することなく再度の遊技を行うことができる「再遊技(リプレイ、Replay)当選」(この再遊技当選が入賞した場合は再遊技入賞となる)の当選とを備えている。そして、その抽選結果がいずれかの当選となった場合(内部入賞とも言う。)、その当選に対応した当選フラグが成立する。そして、抽選結果が特別当選である場合に、特別当選の当選フラグが成立し、この特別当選の当選フラグ成立中に、リールユニット60の回転リール40の停止図柄61の組み合わせが、予め定められた所定の当選図柄61(例えば、入賞有効ライン上に「7」が三個揃うもの)と一致したことを条件に入賞し、遊技者に有利な特別遊技を行わせるように形成されている。そして、抽選により特別当選フラグが成立したが、回転リール40の停止図柄61の組み合わせが当選図柄61と一致していない場合、それ以後の遊技に当選フラグ成立の権利が持ち越されるように設定されている。なお、小役当選の当選フラグは、当選フラグが成立した遊技で入賞させられない場合、当選フラグ成立の権利の次の遊技への持ち越しはない。
【0085】
また、いずれかの当選フラグが成立中に、対応する当選図柄61を入賞有効ライン上に揃えることができるか否かは、回転リール40の回転速度が一定の場合、ストップスイッチ50のタイミングによるものである。具体的には、ストップスイッチ50を操作した後、190ms以内に回転リール40が停止するように設定されているため、ストップスイッチ50を操作した後、そのまま停止させるか、或いは190ms以内に停止可能な回転リール40の円周上の引き込み可能図柄61、例えば停止図柄から連続する4個の引き込み可能図柄61の中に、対応する当選図柄61が含まれているような場合には、停止するまでの時間を遅らせて、回転リール40は入賞有効ライン上にその当選図柄61を引き込んで停止する。一方、かかる4個の引き込み可能図柄61の中に、対応する当選図柄61が含まれていないような場合には、入賞有効ライン上にその当選図柄61を引き込んで停止することができない。
【0086】
(特別遊技制御手段80)
上記特別遊技制御手段80は、当選抽選手段110の抽選結果に基づいて、遊技者に有利な特別遊技を行わせるためのものである。この特別遊技は、特定の入賞に基づいて開始し、それぞれ所定の遊技数の経過の条件を満足することにより終了するものである。上記特別遊技としては、大別すると、次のゲームがある。
【0087】
(1)特定導入遊技(BBゲーム)
(2)特定遊技(RBゲーム)
(3)特定当選遊技(JACゲーム)
なお、特定遊技、例えばRBゲームは、特定導入遊技、例えばBBゲーム中に所定回数範囲内で行われるように設定されているが、特にこれに限定されるものではなく、BBゲーム中で無い場合にも単独でも行われるように設定しても良いものである。また、上記特定当選遊技、いわゆるJACゲームは、RBゲーム中に行われるものである。また、特別遊技としては、上記した(1)乃至(3)の遊技に限定されるものではない。
【0088】
具体的には、通常遊技において、図示しないが、例えば「7」等の図柄61が入賞有効ライン上に三個揃うと、ホッパーユニット65を介して、例えば15枚のメダルが払い出される。このとき、BBゲームが開始される。
そして、特別遊技制御手段80は、図1に示すように、大別すると、次の手段を備える。
【0089】
(1)特定導入遊技制御手段91(BBゲーム制御手段90)
(2)特定遊技制御手段101(RBゲーム制御手段100)
(特定導入遊技制御手段91)
上記特定導入遊技制御手段91は、BBゲームを制御するためのBBゲーム制御手段90である。
【0090】
具体的には、BBゲームに移行すると、通常遊技と同様の小役遊技が、最大3枚のメダルの投入によって開始され、3つの回転リール40の回転を各々停止させた際に、入賞有効ライン上に当選図柄が揃っているか否かによって、メダルの払い出しが行われるものである。
したがって、BBゲーム中の小役遊技では、通常遊技と同様に小役を含めた抽選が毎回行われるものである。ただ、このBBゲーム中にRBゲームに移行するための当選図柄が入賞有効ライン上に揃った場合には、その後RBゲームに移行するものである。
【0091】
なお、通常、BBゲーム中はRBゲームへの移行が、例えば最大3回行われることになっているために、1回目のRBゲームが終了した後は、また前述したような通常遊技と同様な小役遊技の抽選及び制御が行われるものである。
そして、BBゲームでは、BBゲーム中のRBゲームが所定の最大回数、例えば3回か、或いはBBゲーム中の小役遊技が所定の最大回数、例えば最大30回の終了により、BBゲームは終了するものである。もちろん、BBゲーム中のRBゲームや、小役遊技の最大回数は、上述したものに限定されるものではなく、遊技機10の種類の違いにより、他の回数(例えば、RBゲームの最大回数が2回)に設定されているものでも良いものである。
【0092】
(特定遊技制御手段101)
上記特定遊技制御手段101は、RBゲームを制御するためのものである。
具体的には、RBゲームに移行すると、メダルが1枚投入となり、回転リール40の所定の図柄61が表示窓12のセンターライン上に揃った場合に入賞となる特定当選遊技が行われるものである。そして、RBゲームでは、当選するか否かの特定当選遊技が最大12回行えるものであり、そのうち、最大8回の入賞が可能である。すなわち、最大8回の入賞となるか、或いは最大12回の特定当選遊技の終了により、RBゲームは終了するものである。
【0093】
(特殊遊技制御手段102)
上記特殊遊技制御手段102は、特殊遊技を制御するためのものである。ここで、特殊遊技は、変更条件達成判定手段170からの変更条件を達成している旨の判定結果に基づいて、遊技変更手段180が遊技状態を通常遊技から特殊遊技へ移行することにより開始されるものである。そして、特殊遊技は、所定の遊技数の経過の条件を満足することにより終了するものである。この特殊遊技は、本実施の形態では、遊技者に大きな利益を付与可能なものであって、具体的には、アシストリプレイタイム遊技(ARTゲーム)を意味する。
【0094】
上記ARTゲームは、条件設定手段120の変更条件に基づいて、所定の遊技回数の範囲内で、所定の抽選結果を達成することにより、行われるものである。そして、ARTゲームは、所定の遊技回数に到達して、継続抽選に外れたときに、終了するものである。
上記ARTゲームは、いわゆるアシストタイムゲーム(ATゲーム)と、リプレイタイムゲーム(RTゲーム)とが融合している遊技である。具体的には、アシストリプレイタイムゲーム(ARTゲーム)は、第1乃至第3の特別当選態様の当選抽選手段110の当選抽選結果に関する情報を特定当選報知装置145により報知するアシストタイムゲームと、再遊技の当選率を高く設定したリプレイタイムゲームとが融合している遊技である。
【0095】
上記アシストリプレイタイムゲーム(ARTゲーム)のうち、アシストタイムゲーム(ATゲーム)となる部分は、当選態様として、表2に示すように、第1の特別当選態様(赤セブン、小判、小判)と、第2の特別当選態様(青セブン、小判、小判)と、第3の特別当選態様(黄セブン、小判、小判)とを設けている。そして、第1の特別当選態様の当選図柄の組合せと、第2の特別当選態様の当選図柄の組合せと、第3の特別当選態様の当選図柄の組合せとを前記回転リール毎に比較した場合、左側回転リール43上の当選図柄は、赤セブン、青セブン、黄セブンで互いに異なり、残りの二つの中央回転リール44及び右側回転リール45上の当選図柄は、小判で同一となるように設定されている。そして、前記左側回転リール43には、表1に示すように、停止操作により、前記第1の特別当選態様の当選図柄と、前記第2の特別当選態様の当選図柄と、前記第3の特別当選態様の当選図柄とを同時に入賞有効ライン上に引き込み可能な停止操作位置が無いように設定されている。そして、特定当選報知装置145は、ARTゲーム中、前記第1の特別当選態様と、前記第2の特別当選態様と、前記第3の特別当選態様との特定の一つが当選していることを、かかる特定の一つの前記特別当選態様を特定可能な状態で、遊技者に向かって報知するものである。
【0096】
上記アシストリプレイタイムゲーム(ARTゲーム)のうち、リプレイタイムゲーム(RTゲーム)となる部分は、再遊技(リプレイ)の当選率を高く設定してあるものである。具体的には、当選抽選手段110の当選判定テーブル113として、特殊遊技用判定テーブル118を使用しているものである。この特殊遊技用判定テーブル118は、通常遊技用判定テーブル115と比較して、再遊技(リプレイ)の当選率を高く設定してあるものである。
【0097】
(当選抽選手段110)
上記当選抽選手段110は、予め定めた当選率に基づいて当選か否かの当選判定の抽選を行うものである。そして、当選抽選手段110による抽選結果が当選である場合(内部入賞とも言う。)に当選フラグが成立し、この当選フラグ成立中に、回転リール40の停止図柄の組み合わせが予め定められた当選図柄と一致したことを条件に入賞し、遊技者にメダルの払い出しや、特別遊技等の利益が付与されるように設定されている。
【0098】
上記当選抽選手段110は、図1に示すように、大別すると、次の手段を備える。
(1)当選乱数発生手段111
(2)当選乱数抽出手段112
(3)当選判定テーブル113
(4)当選判定手段114
なお、当選抽選手段110としては、上記した(1)乃至(4)に限定されるものではない。
【0099】
(当選乱数発生手段111)
上記当選乱数発生手段111は、抽選用の乱数を所定の領域内(十進数で0乃至65535)で発生させるものである。
なお、ここで、「当選乱数発生手段」には、ソフト乱数としての平均採中法(n桁の数字を2乗して中央のn桁の数を取り出すことの繰り返しによる乱数発生方法)等で乱数を発生させることができるものや、一定範囲の数字を高速で1ずつ加算するカウンタを用いて構成するものがある。例えば、0乃至65535の範囲の数字を、1秒間に数百万回程度順次繰り返すようにしたカウンタが考えられる。そして、「当選乱数抽出手段」としては、スタートスイッチを押したタイミングでカウンタの数字を読みとることとなる。このように形成すると、「当選乱数発生手段」では乱数を発生しているわけではないものの、「当選乱数抽出手段」によって抽出される数字は、あたかも乱数のような分布となるものである。このように結果として乱数のような分布を示す数字が得られる手段を、ここでは、「当選乱数発生手段111」或いは「当選乱数抽出手段112」に含めて考えるものである。
【0100】
(当選乱数抽出手段112)
上記当選乱数抽出手段112は、当選乱数発生手段111が発生する乱数を、所定の条件(例えば、スタートスイッチ30の操作)で抽出するものである。なお、この抽出した乱数を抽出乱数データとする。
(当選判定テーブル113)
上記当選判定テーブル113は、当選乱数発生手段111がとる乱数の全領域中、各当選項目の当選領域を有するものである。上記当選判定テーブル113は、具体的には、遊技状態により、通常遊技用判定テーブル115、BB遊技用判定テーブル116、RB遊技用判定テーブル117及び特殊遊技用判定テーブル118の四つの判定テーブルを備えているものである。
【0101】
上記通常遊技用判定テーブル115は、BBゲームやRBゲームへの移行の当選率や、小役や、再遊技の当選率を設定してあり、再遊技(リプレイ)の当選率は、特殊遊技用判定テーブル118よりも低く設定されている。
上記BB遊技用判定テーブル116は、RBゲームへの移行の当選率や、BBゲーム中の小役遊技中の当選率を設定してある。なお、BBゲームの小役遊技中は、再遊技(リプレイ)は、設定されてない。そして、かかるリプレイ図柄の入賞により、再遊技ではなく、RBゲームへ移行するように設定されている。
【0102】
上記RB遊技用判定テーブル117は、RBゲーム中、いわゆるJACゲームの当選率を設定してある。なお、RBゲーム中は、再遊技(リプレイ)は、設定されていない。
上記特殊遊技用判定テーブル118は、特に図示していないが、ART遊技用判定テーブルからなるものである。このART遊技用判定テーブルは、BBゲームや、RBゲームへの移行の当選率や、小役や、再遊技の当選率を設定してあり、再遊技(リプレイ)の当選率は、通常遊技用判定テーブル115と比較して、高く設定してある。
【0103】
(当選判定手段114)
上記当選判定手段114は、当選乱数抽出手段112が抽出した抽出乱数データと、当選判定テーブル113の当選率データを基に当選乱数発生手段111がとる乱数の全領域中の各当選項目の当選領域からなる当選判定領域データとを照合し、当該抽出乱数データが属する当選領域に対応する当選を決定するものである。
【0104】
(条件設定手段120)
上記条件設定手段120は、所定の抽選結果及び所定の遊技回数からなる変更条件を設定するためのものである。上記条件設定手段120は、図1に示すように、大別すると、次の手段を備える。
(1)変更条件記憶手段160
(2)変更条件抽選手段130
(変更条件記憶手段160)
上記変更条件記憶手段160は、変更条件に係る抽選結果及び遊技回数を、予め記憶しているものである。具体的には、表3に示すような抽選結果及び遊技回数が記憶されているものである。
【0105】
【表3】
Figure 0004015416
【0106】
表3に示す内容は、変更条件として、BB当選が選択された場合、100回の遊技回数の範囲内で、BBが当選することにより、特殊遊技(ARTゲーム)に移行可能なものである。また、変更条件として、小槌当選が選択された場合、30回の遊技回数の範囲内で、小槌が当選することにより、特殊遊技(ARTゲーム)に移行可能なものである。また、変更条件として、チェリー当選が選択された場合、10回の遊技回数の範囲内で、チェリーが当選することにより、特殊遊技(ARTゲーム)に移行可能なものである。また、変更条件として、桃当選が選択された場合、5回の遊技回数の範囲内で、桃が当選することにより、特殊遊技(ARTゲーム)に移行可能なものである。さらに、変更条件として、不当選が選択された場合、1回の遊技回数の範囲内で、不当選となることにより、すなわち、当選抽選手段110の抽選結果、次の遊技で何も当選することなく外れとなることにより、特殊遊技(ARTゲーム)に移行可能なものである。
【0107】
ここで、表3の変更条件に係る抽選結果と、遊技回数とは、互いに対応した状態で、記憶されているものである。すなわち、変更条件に係る抽選結果が、BB当選である場合は、遊技回数は、100回に特定されるものであり、変更条件に係る抽選結果が小槌当選の場合は、遊技回数は、30回に特定されるものである。もちろん、変更条件に係る抽選結果と、遊技回数とを、互いに対応することなく、それぞれ独立したものとして記憶しても良いものである。
【0108】
(変更条件抽選手段130)
上記変更条件抽選手段130は、変更条件記憶手段160に記憶された互いに対応する変更条件に係る抽選結果及び遊技回数のうち、いずれの抽選結果及び遊技回数を、変更条件とするかを、乱数を用いた抽選により決定するためのものである。具体的には、変更条件抽選手段130は、図3に示すように、大別すると、以下の手段を備える。
【0109】
(1)変更乱数発生手段131
(2)変更乱数抽出手段132
(3)変更判定テーブル133
(4)変更判定手段134
(変更乱数発生手段131)
上記変更乱数発生手段131は、変更条件の抽選用の乱数を所定の領域内(十進数で0乃至65535)で発生させるものである。
【0110】
なお、ここで、変更乱数発生手段131及び変更乱数抽出手段132は、当選乱数発生手段111及び当選乱数抽出手段112のところで説明したように、抽出した数字は、あたかも乱数のような分布となるものを含むものである。
(変更乱数抽出手段132)
上記変更乱数抽出手段132は、変更乱数発生手段131が発生する乱数を、所定の条件(スタートスイッチ30の操作)で抽出するものである。なお、この抽出した乱数を抽出乱数データとする。
【0111】
(変更判定テーブル133)
上記変更判定テーブル133は、変更乱数発生手段131がとる乱数の全領域中、各項目の領域を有するものである。上記変更判定テーブル133は、具体的には、BB、小槌、チェリー、桃、不当選、変更を行わない外れの六つの領域を有するものである。
【0112】
(変更判定手段134)
上記変更判定手段134は、変更乱数抽出手段132が抽出した抽出乱数データと、変更判定テーブル133の当選率データを基に変更乱数発生手段131がとる乱数の全領域中の各項目の抽選領域からなる抽選判定領域データとを照合し、当該抽出乱数データが属する領域に対応する変更条件を決定するものである。
【0113】
(変更条件達成判定手段170)
上記変更条件達成判定手段170は、条件設定手段120の変更条件に基づいて、所定の遊技回数の範囲内で、所定の抽選結果を達成することにより、変更条件を達成している旨の判定を行うためのものである。
具体的には、条件設定手段120の変更条件抽選手段130が変更条件として、BBを選択した場合、変更条件達成判定手段170は、100回の遊技回数の範囲内で、BBが当選することにより、変更条件を達成している旨の判定を行う。そして、条件設定手段120の変更条件抽選手段130が変更条件として、小槌を選択した場合、変更条件達成判定手段170は、30回の遊技回数の範囲内で、小槌が当選することにより、変更条件を達成している旨の判定を行う。そして、条件設定手段120の変更条件抽選手段130が変更条件として、チェリーを選択した場合、変更条件達成判定手段170は、10回の遊技回数の範囲内で、チェリーが当選することにより、変更条件を達成している旨の判定を行う。そして、条件設定手段120の変更条件抽選手段130が変更条件として、桃を選択した場合、変更条件達成判定手段170は、5回の遊技回数の範囲内で、桃が当選することにより、変更条件を達成している旨の判定を行う。そして、条件設定手段120の変更条件抽選手段130が変更条件として、不当選を選択した場合、変更条件達成判定手段170は、1回の遊技回数の範囲内で、不当選となることにより、すなわち、当選抽選手段110の抽選結果、次の遊技で何も当選することなく外れとなることにより、変更条件を達成している旨の判定を行う。そして、条件設定手段120の変更条件抽選手段130が変更をしない旨の外れを選択した場合、変更条件達成判定手段170は、変更条件を達成していない旨の判定を行う。
【0114】
さらに、具体的には、上記変更条件達成判定手段170は、大別すると、以下の二つの手段を有する。
(1)達成度合記憶手段230
(2)達成度合比較手段240
(達成度合記憶手段230)
上記達成度合記憶手段230は、条件設定手段120により変更条件が設定されてからの達成度合を記憶するためのものである。具体的には、達成度合記憶手段230は、条件設定手段120により変更条件が設定されてからの変更条件に基づく残遊技回数と、変更条件に基づく当選役と、その当選回数とを記憶するためのものである。例えば、変更条件として、100回の遊技回数範囲内にBBに1回当選することに設定されているような場合、BBに当選することなく、1回遊技が経過すると、残遊技回数の99回と、BBの当選回数0回が記憶されるものである。さらに、次もBBに当選することなく、1回遊技が経過すると、残遊技回数の98回と、BBの当選回数0回が記憶されるものである。そして、次の遊技でBBに当選した場合、残遊技回数97回と、BBの当選回数1回が記憶されるものである。
【0115】
(達成度合比較手段240)
上記達成度合比較手段240は、条件設定手段120の変更条件記憶手段160に記憶した変更条件と、達成度合記憶手段230に記憶した達成度合とを比較して、変更条件を満足しているか否かを決定するためのものである。すなわち、変更条件記憶手段160に記憶した変更条件に基づいて、達成度合記憶手段230に記憶した達成度合が、所定の遊技回数の範囲内で、所定の当選役に所定回数、当選しているか否かを判定し、変更条件の達成の有無を決定するものである。上述した例では、残遊技回数100回以内でBBの当選1回を満足することにより、変更条件を達成したと判定するものである。すなわち、残遊技回数の99回でBBの当選回数0回のときは、変更条件は未達成である旨の判定が行われ、また、次の残遊技回数の98回でBBの当選回数0回のときも、変更条件は未達成である旨の判定が行われ、次の残遊技回数97回でBBの当選回数1回のときは、変更条件が達成されている旨の判定が行われる。
【0116】
なお、ここで、変更条件達成判定手段170の達成度合比較手段240は、所定の遊技回数の範囲内で、所定の変更条件に係る抽選結果、すなわち所定の当選を、1回、達成することにより、変更条件を達成している旨の判定を行っている。ここで、この当選等の回数は、上述した1回に限定するものではなく、例えば、2回、或いは3回等の所定の複数回、当選等することにより、達成度合比較手段240が、変更条件を達成している旨の判定を行うように設定しても良いものである。
【0117】
さらに、当選等の回数を、連続して所定の回数、当選等することにより、変更条件達成判定手段170の達成度合比較手段240が、変更条件を達成している旨の判定を行うように設定しても良いものである。具体的には、例えば、桃(再遊技)に連続して2回当選することにより、達成度合比較手段240が変更条件を達成している旨の判定を行うようなものを含むものである。
【0118】
さらに、変更条件達成判定手段170の達成度合比較手段240は、所定の遊技回数の範囲内で、所定の変更条件に係る抽選結果を、具体的には、所定図柄の当選又は不当選を、1回、達成することにより、変更条件を達成している旨の判定を行っているが、変更条件を、所定の遊技回数の範囲内の当選又は不当選からなる抽選結果ではなく、所定の遊技結果、具体的には、1回、入賞することにより、達成度合比較手段240が変更条件を達成している旨の判定を行うように設定しても良いものである。これにより、いわゆる目押しの重要性が増加し、遊技者自身の力で、変更条件を達成することができるという自己達成感を得ることができる。さらに、また、変更条件は、所定の遊技回数の範囲内で、1回の入賞ではなく、2回、3回、またはそれ以上の複数回の入賞や、連続して複数回の入賞を、変更条件として設定しても良いものである。
【0119】
(遊技変更手段180)
上記遊技変更手段180は、変更条件達成判定手段170からの変更条件を満足している旨の判定結果に基づいて、遊技状態を変更するためのものである。具体的には、遊技変更手段180は、変更条件達成判定手段170からの変更条件を達成している旨の判定結果に基づいて、遊技状態を通常遊技から特殊遊技(ARTゲーム)へ移行するためのものである。
【0120】
そして、遊技状態が、通常遊技から特殊遊技(ARTゲーム)へ移行した後は、継続抽選手段210の継続抽選の結果に基づいて、所定の遊技回数(具体的には、30ゲーム、100ゲーム、200ゲーム、300ゲーム、500ゲーム、1000ゲーム)のいずれかに到達したときに、ARTゲームを継続することに決定した場合は、遊技変更手段180は、ARTゲームを継続し、継続しないことに決定した場合は、ARTゲームから通常遊技へ移行させるものである。そして、遊技変更手段180は、ARTゲームが7000ゲームに到達した場合は、無条件で、通常遊技に移行させるものである。
【0121】
なお、ここで、遊技変更手段180は、変更条件達成判定手段170からの変更条件を達成している旨の判定結果に基づいて、遊技状態を通常遊技から特殊遊技(ARTゲーム)へ移行するように設定されているが、特にこれに限定されるものではない。具体的には、例えば、遊技変更手段180は、変更条件達成判定手段170からの変更条件を達成している旨の判定結果に基づいて、遊技状態を特殊遊技(ARTゲーム)から通常遊技へ移行するように設定しても良いものである。かかる場合、継続抽選手段210による継続抽選等は行わず、ARTゲームへの移行条件と、終了条件とのいずれも、条件設定手段120が設定した条件を達成したか否か、変更条件達成判定手段170が判定した判定結果に基づいて設定されるものである。
【0122】
さらに、また、遊技変更手段180は、変更条件達成判定手段170からの変更条件を達成している旨の判定結果に基づいて、特殊遊技への移行を中止又は再開するように設定しても良いものである。具体的には、例えば、変更条件抽選手段130の抽選結果、所定遊技回数範囲内で、入賞した場合にARTゲームへ移行する移行図柄(例えば、赤セブン、赤セブン、赤セブン)と、所定遊技回数範囲内で入賞した場合にARTゲームへの移行を中止する中止図柄(例えば、小槌、小槌、小槌)と、所定遊技回数範囲内で入賞した場合にARTゲームへの移行を再開する再開図柄(例えば、単一のチェリー)とを決定するようなものである。これにより、所定遊技回数、例えば100回の遊技範囲内で、移行図柄(赤セブン、赤セブン、赤セブン)が入賞すると、ARTゲームへ移行するものであるが、その100回の遊技回数範囲内の途中で、中止図柄(小槌、小槌、小槌)が入賞すると、ARTゲームへの移行が中止の状態となり、移行図柄(赤セブン、赤セブン、赤セブン)が入賞しても、ARTゲームへの移行が行われない状態となる。また、その中止状態において、再開図柄(単一のチェリー)が入賞すると、ARTゲームへの移行中止状態が解除される。その後、移行図柄(赤セブン、赤セブン、赤セブン)が入賞すると、ARTゲームへの移行が可能な状態になるようなものである。かかる場合、遊技者は、通常遊技よりも大きな利益を得ることが可能な特殊遊技(ARTゲーム)の中止を回避するためには、所定の遊技回数(例えば、100回)の範囲内で、中止図柄(小槌、小槌、小槌)を入賞させないように努めることになる。このように、ARTゲームへの移行中止を回避するためには、所定の遊技回数(100回)の範囲内で中止図柄(小槌、小槌、小槌)の入賞を主体的に回避しなければならない。また、誤って、中止図柄(小槌、小槌、小槌)を入賞させた場合には、当該中止状態を解除させるために、再開図柄(単一のチェリー)を入賞させなければならない。このような、ARTゲームへの移行に関する条件が加わったことにより、遊技に新たな遊技性をもたらし、遊技を面白くすることができる。もちろん、上述したように、所定遊技回数(100回)の範囲内で、移行図柄(赤セブン、赤セブン、赤セブン)、中止図柄(小槌、小槌、小槌)及び再開図柄(単一のチェリー)の入賞を条件としたが、入賞ではなく、当選や、不当選を条件として設定しても良いものである。
【0123】
(遊技数カウント手段190)
上記遊技数カウント手段190は、特殊遊技(ARTゲーム)の予め定めた所定の遊技数から当該特殊遊技の経過に伴って、当該特殊遊技の遊技数をカウントするものである。具体的には、上記遊技数カウント手段190は、特殊遊技であるARTゲームに移行した後、かかるARTゲームの遊技の遊技回数を、1ゲーム毎に加算してカウントするものである。すなわち、遊技数カウント手段190は、ARTゲームに移行した後の実際に遊技を行ったARTゲームの遊技回数をカウントするものである。そして、そのカウントした遊技回数のデータは、遊技数記憶手段200に向かって送出され、その内部で記憶保持されるものである。
【0124】
上記遊技数カウント手段190は、特殊遊技であるARTゲームの実行中に、BBゲームやRBゲーム等の特別遊技へ移行した場合、ARTゲームの遊技数のカウントを中断して、そこまでのカウントされた遊技数を遊技数記憶手段200に記憶させるものである。そして、遊技数カウント手段190は、BBゲームやRBゲーム等の特別遊技が終了した後、遊技数記憶手段200に記憶させたカウント中断時の特殊遊技であるARTゲームの遊技数を採取して、そのカウントを再開するものである。
【0125】
また、上記遊技数カウント手段190は、変更条件抽選手段130の抽選結果、変更条件が決定した後、変更条件としての遊技回数をカウントするものである。具体的には、変更条件抽選手段130の抽選結果、変更条件として、BB当選図柄が、遊技回数100回の範囲内で、当選した場合に、ARTゲームへ移行することに決定した場合、当該次の遊技から、遊技回数をカウントするものである。そして、遊技数カウント手段190は、その遊技回数の範囲内で、BB当選図柄が当選した場合や、遊技回数が100回に到達した場合に、遊技回数のカウントを終了するものである。なお、カウントした遊技回数のデータは、遊技数記憶手段200や達成度合記憶手段230に向かって送出され、その内部で記憶保持される。
【0126】
(遊技数記憶手段200)
上記遊技数記憶手段200は、遊技数カウント手段190によりカウントされた遊技回数を記憶するためのものである。具体的には、ARTゲームへ移行した場合の遊技数カウント手段190によりカウントされた当該ARTゲームの遊技回数や、変更条件として遊技回数が設定された場合の次の遊技から遊技数カウント手段190によりカウントされた遊技回数が、記憶されるものである。また、この遊技数記憶手段200は、ARTゲーム中や、変更条件が設定されている場合にBBゲームやRBゲーム等の特別遊技に移行した場合でも、中断した特殊遊技であるARTゲームのそれまでカウントした遊技数を、内部に記憶保持可能に形成されている。変更条件として遊技回数が設定された場合のカウントされる遊技回数は、遊技を行うごとに減算されるように設定され、かかる計算結果のデータは、変更条件報知装置140に送出されて表示されるように設定されている。
【0127】
(継続抽選手段210)
上記継続抽選手段210は、特殊遊技であるARTゲームが、所定の遊技回数、具体的には、30ゲーム、100ゲーム、200ゲーム、300ゲーム、500ゲーム、1000ゲームのいずれかに到達したときに、当該ARTゲームを更に、その次の予め定めた所定の遊技回数まで継続させるか否かの抽選を行うためのものである。例えば、ARTゲームが30ゲームに到達した場合、次の100ゲームまでARTゲームを継続させるか否かの抽選を30ゲームの終了時に行うものである。そして、抽選の結果、継続しないことに決定した場合は、その30ゲームでARTゲームは終了し、継続することに決定した場合は、次の100ゲームまでARTゲームが継続して実行可能となるものである。そして、ARTゲームが100ゲームに到達した場合、次の200ゲームまでARTゲームを継続させるか否かの抽選を100ゲーム終了時に行うものである。同様の継続抽選を、ARTゲームが継続して、所定の遊技回数に到達した場合に行い、最大7000ゲームまで、ARTゲームを継続することを可能とするものである。
【0128】
上記継続抽選手段210は、図2に示すように、大別すると、次の手段を備える。
(1)継続乱数発生手段211
(2)継続乱数抽出手段212
(3)継続抽選判定テーブル213
(4)継続判定手段214
なお、継続抽選手段210としては、上記した(1)乃至(4)に限定されるものではない。
【0129】
(継続乱数発生手段211)
上記継続乱数発生手段211は、継続抽選用の乱数を所定の領域内(例えば十進数で0乃至65535)で発生させるものである。
なお、ここで、継続乱数発生手段211や、継続乱数抽出手段212は、当選抽選手段110の当選乱数発生手段111や当選乱数抽出手段112と同様に、結果として乱数のような分布を示す数字が得られる手段を含むものである。
【0130】
(継続乱数抽出手段212)
上記継続乱数抽出手段212は、継続乱数発生手段211が発生する乱数を、ARTゲームが所定の遊技回数(30ゲーム、100ゲーム、200ゲーム、300ゲーム、500ゲーム、1000ゲーム)に到達したことを条件として、抽出するものである。なお、この抽出した乱数を抽出乱数データとする。
【0131】
(継続抽選判定テーブル213)
上記継続抽選判定テーブル213は、継続乱数発生手段211がとる乱数の全領域中、各当選項目の当選領域を有するものである。具体的には、ARTゲームが所定の遊技回数に到達したときに、当該ARTゲームを更に次の所定の遊技回数まで継続させるか否かの当選領域を有するものである。なお、本実施の形態では、遊技回数に拘わらず、一つの継続抽選判定テーブル213を使用しているが、特にこれに限定されるものではない。具体的には、ARTゲームの所定の遊技回数毎に異なる継続抽選判定テーブル213を設定しても良いものである。例えば、ARTゲームが30ゲームのときは、継続する当選率を高く設定して、100ゲーム、200ゲーム、300ゲームと、ARTゲームの遊技回数が増えるに従って、継続抽選の当選率が低くなるように設定することができる。これにより、遊技回数が30ゲーム等の少ない場合には、高い確率で、ARTゲームが継続するが、遊技回数が500ゲーム、1000ゲームと多い場合には、継続する確率が低くなるように設定することができる。
【0132】
(継続判定手段214)
上記継続判定手段214は、継続乱数抽出手段212が抽出した抽出乱数データと、継続抽選判定テーブル213の当選率データを基に継続乱数発生手段211がとる乱数の全領域中の各項目の領域からなる判定領域データとを照合し、当該抽出乱数データが属する領域に対応する内容を決定するものである。
【0133】
なお、本実施の形態では、上述したように、特殊遊技(ARTゲーム)の遊技回数を、特殊遊技(ARTゲーム)移行後に、30ゲーム、100ゲーム・・・等の予め段階的に設けた遊技回数に達する毎に、次の段階の遊技回数までの継続の有無を抽選するように設定している。しかし、特殊遊技(ARTゲーム)の遊技回数の決定方式は、上述したものに限定されるものではなく、特殊遊技(ARTゲーム)の当選時(リプレイの3回連続入賞時)に、特殊遊技(ARTゲーム)の全部の遊技回数を抽選により、決定するように設定しても良いものである。すなわち、特殊遊技(ARTゲーム)中に上述したような継続抽選を行うのではなく、特殊遊技(ARTゲーム)への移行が決定したときに、前記継続抽選手段210の抽選により、特殊遊技(ARTゲーム)の全部の遊技回数を決定し、そこで、決定された特殊遊技(ARTゲーム)の遊技回数の遊技が終了した時点で、特殊遊技(ARTゲーム)が終了するものである。かかる場合、継続乱数抽出手段212は、継続乱数発生手段211が発生する乱数を、特殊遊技(ARTゲーム)への移行が決定したことを条件として、抽出するように設定されているものである。そして、継続抽選判定テーブル213は、継続乱数発生手段211がとる乱数の全領域中、各当選項目の当選領域を有するものであるが、具体的には、予め定めた所定の遊技回数、30ゲーム、100ゲーム、200ゲーム、300ゲーム、500ゲーム、1000ゲーム、7000ゲームの当選領域を有するように設定されているものである。
【0134】
(演出データ記憶手段151)
上記演出データ記憶手段151は、達成度合報知装置220や、報知装置66や、変更条件報知装置140や、特定当選報知装置145の演出データを記憶するためのものである。具体的には、例えば、BBゲームの入賞時の表示装置66のスピーカ67から発生させるサウンドや、報知ランプ69の点灯、点滅の時間や順序等のデータや、表示装置68に表示される図柄模様及び文字列のデータが記憶されているものである。
【0135】
また、変更条件が設定されている場合に、変更条件報知装置140により変更条件の特定のためのBB(100、1)等の文字列を表示させるために、それらの文字列データが記憶されているものである。
また、変更条件が設定されている場合に、達成度合報知装置220により、現時点における変更条件の達成度合を示すためのBB(残99、0)等の文字列を表示させるために、それらの文字列データが記憶されているものである。
【0136】
また、変更条件を満足した場合に、変更条件報知装置140によりBB当選等の変更条件を満足した旨の文字列を表示させるために、それらの文字列データが記憶されているものである。
また、ARTゲーム中に第1乃至第3の特別当選態様に当選している場合に、特定当選報知装置145により各特別当選態様の特定のための赤セブン等の文字列を表示させるために、それらの文字列データが記憶されているものである。
【0137】
もちろん、記憶する演出内容は、これらに限定されるものではなく、予め記憶された音声や、振動や、他のランプの点灯等の種々の報知手段によるものでも良いものである。
(演出制御手段152)
上記演出制御手段152は、演出データ記憶手段151からの各演出データを、制御装置20等からの制御信号に基づいて、達成度合報知装置220や、報知装置66や変更条件報知装置140や特定当選報知装置145に出力し、これらの装置を制御するためのものである。
【0138】
具体的には、BBゲームや、RBゲーム等や、他の小役等の当選フラグ成立の可能性が大きいときや、所定の当選フラグ成立中に所定の入賞有効ライン上に当該当選図柄が揃うことにより入賞したときに、演出データ記憶手段151からの演出情報に基づいて、報知ランプ69の所定位置のランプを点灯や点滅させたり、スピーカ67から所定の電子音を発生させたり、表示装置68に所定の図柄模様及び文字列を点灯表示させるためのものである。
【0139】
また、変更条件が設定されている場合、変更条件報知装置140により変更条件を報知するための文字列や、達成度合報知装置220により現時点における変更条件の達成度合を報知するための文字列を点灯表示させるためのものである。
また、ARTゲーム中に第1乃至第3の特別当選態様に当選した場合、特定当選報知装置145により各特別当選態様の特定のための赤セブン等の文字列を点灯表示させるためのものである。
【0140】
(遊技機10の動作)
次に、上記構成を備えた遊技機の遊技の動作の概略について、図6乃至図9に示したフローを用いて説明する。
先ず、図6に示すステップ100において、スタートスイッチ30が操作されることにより、スタートスイッチ30がONとなる。そして、次のステップ101に進む。
【0141】
ステップ101において、既に前回までの遊技でBBゲームに入賞して、BB遊技中フラグが成立しているか(BB遊技中フラグがONとなっているか)否かが判定される。なお、ここで、BB遊技中フラグは、当選抽選手段110の抽選により成立するBB当選フラグとは異なるもので、BBゲームの入賞から、BBゲームの終了条件が成立してBBゲームが終了するまで成立するもので、BBゲームに移行するための判断フラグとなるものである。そして、BB遊技中フラグが成立していないと判定された場合、次のステップ102に進む。
【0142】
ステップ102において、ARTフラグが成立しているか(ARTゲームがONとなっているか)否かが判定される。このARTフラグは、ARTゲームの開始条件成立から、ARTゲームの終了条件が成立するまでのARTゲーム中に成立しているものである。なお、このARTフラグは、ARTゲームの途中で、BBゲームに移行しているような場合でも、ARTゲームの終了条件が成立しない限り、ARTフラグはON状態を維持するものである。そして、ARTフラグが成立していないと判定された場合、次のステップ103に進む。
【0143】
ステップ103において、当選判定テーブル113として、通常遊技用判定テーブル115が取得される。そして、次のステップ104に進む。
ステップ104において、当選抽選手段110により、当選抽選処理が行われる。そして、次のステップ105に進む。
ステップ105において、現在の遊技状態において、変更条件が設定されているか否かが判定される。具体的には、変更条件抽選手段130の抽選結果、変更条件として、例えば、BB当選図柄が選択され、その遊技回数範囲が、設定されているか否かが判定されるものである。そして、現在の遊技状態において、変更条件が設定されていないと判定された場合、次のステップ106に進む。
【0144】
ステップ106において、変更条件抽選手段130により、変更抽選処理が行われる。そして、次のステップ107に進む。
ステップ107において、変更条件抽選手段130の変更抽選処理の結果、変更条件を設定するか否かが判定される。そして、変更条件抽選手段130の変更抽選処理の結果、変更条件を設定すると判定された場合、次のステップ108に進む。
【0145】
ステップ108において、変更役の設定が行われる。具体的には、変更条件抽選手段130の変更抽選処理の結果、変更役として、小役の小槌が選択された場合、変更役として、小槌が設定されるものである。そして、次のステップ109に進む。
ステップ109において、変更遊技回数の設定が行われる。具体的には、変更条件抽選手段130の変更抽選処理の結果、変更役の決定に伴い、表3に示すような当該変更役に対応する遊技回数が設定されるものである。例えば、変更役として、小槌が選択されているような場合、変更条件に係る遊技回数は、当該小槌に対応して遊技回数30回が設定されるものである。そして、次のステップ110に進む。
【0146】
なお、特に図示しないが、変更条件報知装置140により、変更条件の設定内容が、例えば、小槌(30、1)等のように報知される。
ステップ110において、回転リール40の回転が開始する。そして、次のステップ111に進む。
ステップ111において、ストップスイッチ50が操作されることにより、ストップスイッチ50がONとなる。そして、次のステップ112に進む。
【0147】
ステップ112において、回転リール40の回転停止処理が行われる。そして、次のステップ113に進む。
ステップ113において、三個の回転リール40に対応するストップスイッチ50の操作が行われたか否かが判定される。そして、三個の回転リール40に対応するストップスイッチ50の操作が行われたと判定された場合、次のステップ120(図7)に進む。
【0148】
ステップ120(図7)において、BBゲームに入賞したか否かが判定される。そして、BBゲームに入賞していないと判定された場合、次のステップ121に進む。
ステップ121において、変更条件達成判定手段170により、現在の遊技状態において、変更条件が設定されているか否かが判定される。そして、現在の遊技状態において、変更条件が設定されていると判定された場合、次のステップ122に進む。
【0149】
ステップ122において、変更条件達成判定手段170により、変更遊技回数範囲内か否かが判定される。具体的には、変更条件達成判定手段170により、現在の遊技状態において、変更条件を設定開始後、所定の遊技回数範囲内の遊技であるか否かが判定されるものである。例えば、変更条件として、小槌が設定され、所定の遊技回数範囲として、30回が設定されている場合、変更条件を設定した後の遊技から、遊技数カウント手段190によりカウントされている遊技回数が、30回の遊技回数の範囲内の遊技であるか否かが判定されるものである。そして、変更条件達成判定手段170により、変更遊技回数範囲内であると判定された場合、次のステップ123に進む。
【0150】
ステップ123において、当選抽選手段110の抽選結果、変更役に当選したか否かが判定される。例えば、変更役として、小槌が設定されているような場合、当選抽選手段110の抽選の結果、小槌に当選しているか否かが判定されるものである。そして、変更役に当選していると判定された場合、次のステップ124に進む。
【0151】
なお、特に図示しないが、変更役に当選していると判定された場合、変更条件報知装置140により、変更条件の設定内容が表示され、達成度合報知装置220により、現時点における変更条件の達成度合が表示される。
ステップ124において、ARTフラグが成立し、ON状態となる。そして、ステップ125に進む。
【0152】
ステップ125において、他に入賞したか否かが判定される。そして、他に入賞していると判定された場合、次のステップ126に進む。
ステップ126において、当該入賞した図柄に対応した枚数の遊技メダルが遊技者に向かって払い出される。そして、当該遊技が終了する。
前記ステップ105において、現在の遊技状態において、変更条件が設定されていると判定された場合、ステップ110に進む。
【0153】
なお、特に図示しないが、変更条件が設定されていると判定された場合、変更条件報知装置140により、変更条件の設定内容が表示され、達成度合報知装置220により、現時点における変更条件の達成度合が表示される。
前記ステップ107において、変更条件抽選手段130の変更抽選処理の結果、変更条件を設定しないと判定された場合、次のステップ110に進む。
【0154】
前記ステップ113において、三個の回転リール40に対応するストップスイッチ50の操作が行われていないと判定された場合、ステップ111に戻る。
前記ステップ120において、BBゲームに入賞していると判定された場合、次のステップ127に進む。
ステップ127において、BBゲームに入賞した場合の予め定められた枚数の遊技メダルが遊技者に向かって払い出される。そして、次のステップ128に進む。
【0155】
ステップ128において、BB遊技中フラグがONとなって、BB遊技中フラグが成立する。そして、当該遊技が終了する。
前記ステップ121において、現在の遊技状態において、変更条件が設定されていないと判定された場合、次のステップ125に進む。
前記ステップ122において、変更条件達成判定手段170により、変更遊技回数範囲内でないと判定された場合、次のステップ124に進む。
【0156】
前記ステップ123において、変更役に当選していないと判定された場合、次のステップ125に進む。
前記ステップ125において、他に入賞していないと判定された場合、当該遊技は終了する。
前記ステップ101において、BB遊技中フラグが成立していると判定された場合、すなわちBB遊技中フラグがON状態であると判定された場合、次のステップ140(図8)に進む。
【0157】
ステップ140(図8)において、当選抽選手段110により、当選判定テーブル113として、BB遊技用判定テーブル116又はRB遊技用判定テーブル117が取得される。具体的には、BBゲームの小役遊技中の場合、BB遊技用判定テーブル116が取得され、BBゲームの小役遊技からRBゲームへ移行した場合、RB遊技用判定テーブル117が取得されるものである。そして、次のステップ141に進む。
【0158】
ステップ141において、当選抽選手段110により、当選抽選処理が行われる。そして、次のステップ142に進む。
ステップ142において、回転リール40の回転が開始される。そして、次のステップ143に進む。
ステップ143において、ストップスイッチ50が操作されることにより、ストップスイッチ50がONとなる。そして、次のステップ144に進む。
【0159】
ステップ144において、回転リール40の回転停止処理が行われる。そして、次のステップ145に進む。
ステップ145において、三個の回転リール40に対応するストップスイッチ50の操作が行われたか否かが判定される。そして、三個の回転リール40に対応するストップスイッチ50の操作が行われたと判定された場合、次のステップ146に進む。
【0160】
ステップ146において、BBゲームの終了条件が成立したか否かが判定される。そして、BBゲームの終了条件が成立していないと判定された場合、当該遊技は終了する。
前記ステップ145において、三個の回転リール40に対応するストップスイッチ50の操作が行われていないと判定された場合、ステップ143に進む。
【0161】
前記ステップ146において、BBゲームの終了条件が成立していると判定された場合、次のステップ147に進む。
ステップ147において、BB遊技中フラグがOFFとなる。そして、当該遊技が終了する。
前記ステップ102(図6)において、ARTフラグが成立していると判定された場合、次のステップ160(図9)に進む。
【0162】
ステップ160において、遊技数カウント手段190が、遊技数記憶手段200に記憶されていたARTゲームの遊技数を取得する。そして、次のステップ161に進む。
ステップ161において、当選抽選手段110の当選判定テーブル113として、特殊遊技用判定テーブル118が取得される。そして、次のステップ162に進む。
【0163】
ステップ162において、当選抽選手段110の当選抽選処理が行われる。そして、次のステップ163に進む。
ステップ163において、遊技数カウント手段190が、ARTゲームの遊技数に+1を加算する。そして、その結果は、遊技数記憶手段200に記憶される。そして、次のステップ164に進む。
【0164】
ステップ164において、当選抽選手段110の当選抽選の結果、第1の特別当選態様か、第2の特別当選態様か、第3の特別当選態様かのいずれかに当選しているか否かが判定される。そして、第1の特別当選態様か、第2の特別当選態様か、第3の特別当選態様かのいずれかに当選していると判定された場合、次のステップ165に進む。
【0165】
ステップ165において、特定当選報知装置145により、第1乃至第3の特定当選態様のうち、いずれに当選しているか、具体的に、遊技者に向かって報知される。そして、次のステップ166に進む。
ステップ166において、回転リール40の回転が開始される。そして、次のステップ167に進む。
【0166】
ステップ167において、ストップスイッチ50が操作されることにより、ストップスイッチ50がONとなる。そして、次のステップ168に進む。
ステップ168において、回転リール40の回転停止処理が行われる。そして、次のステップ169に進む。
ステップ169において、三個の回転リール40に対応するストップスイッチ50の操作が行われたか否かが判定される。そして、三個の回転リール40に対応するストップスイッチ50の操作が行われたと判定された場合、次のステップ170(図10)に進む。
【0167】
ステップ170において、ストップスイッチ50の停止操作の結果、入賞したか否かが判定される。そして、入賞していると判定された場合、次のステップ171に進む。
ステップ171において、入賞した図柄に対応する枚数の遊技メダルの払い出し処理が行われる。そして、次のステップ172に進む。
【0168】
ステップ172において、ARTゲームが規定遊技回数に到達したか否かが判定される。具体的には、ARTゲームが、30ゲーム、100ゲーム、200ゲーム、300ゲーム、500ゲーム、1000ゲームの遊技回数に到達したか否かが判定されるものである。そして、ARTゲームが、これらの遊技回数に到達していると判定された場合、次のステップ173に進む。
【0169】
ステップ173において、ARTゲームを更に継続させるか否かの継続抽選が、継続抽選手段210により行われる。そして、次のステップ174に進む。
ステップ174において、継続抽選の結果、ARTゲームを継続することに決定したか否かが判定される。そして、ARTゲームを継続することに決定していないと判定された場合、次のステップ175に進む。
【0170】
ステップ175において、ARTフラグがOFFとなる。そして、当該遊技は終了する。
前記ステップ164において、第1の特別当選態様か、第2の特別当選態様か、第3の特別当選態様かのいずれにも当選していないと判定された場合、ステップ166に進む。
【0171】
前記ステップ169において、三個の回転リール40に対応するストップスイッチ50の操作が行われていないと判定された場合、ステップ167に進む。
前記ステップ170において、入賞していないと判定された場合、ステップ172に進む。
前記ステップ172において、ARTゲームが、これらの遊技回数に到達していないと判定された場合、当該遊技は終了する。
【0172】
前記ステップ174において、ARTゲームを継続することに決定していると判定された場合、当該遊技は終了する。
上述したステップ104、ステップ141及びステップ162の当選抽選手段110による抽選処理について、図11のフローを用いて説明する。
ステップ200において、当選抽選手段110の当選乱数発生手段111により発生された乱数の中から当選乱数抽出手段112により乱数が抽出される。そして、次のステップ201に進む。
【0173】
ステップ201において、抽出された乱数が当選乱数抽出手段112の内部に記憶される。そして、次のステップ202に進む。
ステップ202において、当選判定手段114により、抽出された乱数と、当選判定テーブル113の当選判定領域データとの比較が行われる。そして、次のステップ203に進む。
【0174】
ステップ203において、当選判定手段114により、抽出された乱数が、当選判定テーブル113のどの当選領域に含まれるか決定され、抽選処理の評価が決定される。そして、次のステップ204に進む。
ステップ204において、所定の図柄の蹴飛ばしと、所定図柄の引き込みとが設定される。そして、抽選処理が終了する。
【0175】
上述したステップ106の変更抽選処理について、図12のフローを用いて説明する。
ステップ250において、変更条件抽選手段130の変更乱数発生手段131により発生された乱数の中から変更乱数抽出手段132により乱数が抽出される。そして、次のステップ251に進む。
【0176】
ステップ251において、抽出された乱数が変更乱数抽出手段132の内部に記憶される。そして、次のステップ252に進む。
ステップ252において、変更判定手段134により、抽出された乱数と、変更判定テーブル133の判定領域データとの比較が行われる。そして、次のステップ253に進む。
【0177】
ステップ253において、変更判定手段134により、抽出された乱数が、変更判定テーブル133のどの領域に含まれるか決定され、抽選処理の評価が決定される。具体的には、更に、変更条件を設定するか否か、同時に、変更条件を設定する場合には、具体的に、BB(100回)、小槌(30回)、チェリー(10回)、桃(5回)、不当選(1回)のいずれの変更条件にするか決定されるものである。なお、上記抽選は、変更条件を設定するか否かも含めて、1回の抽選で行われるものである。そして、変更抽選処理が終了する。
【0178】
上述したステップ173の継続抽選手段210による継続抽選処理について、図13のフローを用いて説明する。
ステップ270において、継続抽選手段210の継続乱数発生手段211により発生された乱数の中から継続乱数抽出手段212により乱数が抽出される。そして、次のステップ271に進む。
【0179】
ステップ271において、抽出された乱数が継続乱数抽出手段212の内部に記憶される。そして、次のステップ272に進む。
ステップ272において、継続判定手段214により、抽出された乱数と、継続抽選判定テーブル213の判定領域データとの比較が行われる。そして、次のステップ273に進む。
【0180】
ステップ273において、継続判定手段214により、抽出された乱数が、継続抽選判定テーブル213のどの領域に含まれるか決定され、抽選処理の評価が決定される。具体的には、更に、次の所定の遊技回数までARTゲームが継続されるか否かが決定されるものである。そして、継続抽選処理が終了する。
上述したステップ112、ステップ144及びステップ168の回転リール40の回転停止処理について、図14を用いて説明する。
【0181】
ステップ300において、所定の図柄に対して、蹴飛ばしの設定が達成されたか否かが判定される。そして、所定の図柄の蹴飛ばしの設定が達成されていないと判定された場合、次のステップ301に進む。
ステップ301において、1個の図柄分だけ、回転リール40を回転させる。すなわち、1個の図柄分だけ蹴飛ばしを行う。そして、次のステップ302に進む。
【0182】
ステップ302において、上述した1個の図柄分だけ回転リール40を回転させた当該図柄の数がストップスイッチ50の操作後の4個目に該当するか否かが判定される。そして、ストップスイッチ50を操作した後、1図柄ずつ回転リール40を回転させてずらした図柄の数が4個目の場合には、次のステップ303に進む。
ステップ303において、回転リール40の回転を停止させる。これにより、メダル投入から回転リール40の回転停止までの遊技機10の動作が終了する。
【0183】
前記ステップ300において、所定の図柄の蹴飛ばしの設定が達成されていると判定された場合、次のステップ304に進む。
ステップ304において、いずれかの図柄に対して引き込みが設定されているか否かが判定される。そして、いずれかの図柄に対して引き込みが設定されていると判定された場合、次のステップ305に進む。
【0184】
ステップ305において、引き込み設定が達成されたか否かが判定される。そして、引き込み設定が達成されたと判定された場合、次のステップ303に進む。
前記ステップ304において、いずれの図柄に対しても引き込みが設定されていないと判定された場合、ステップ303に進む。
【0185】
前記ステップ305において、引き込み設定が達成されていないと判定された場合、ステップ301に進む。
前記ステップ302において、ストップスイッチ50を操作した後、1図柄ずつ回転リール40を回転させてずらした図柄の数が4個目でない場合には、ステップ300に戻る。
【0186】
なお、上述した実施の形態において、回転リール40の停止処理に関してステップ301乃至ステップ305で説明しているが、この例は、引き込み範囲図柄のうち、基準位置から近い図柄から条件を調査する、いわゆる最小引き込み停止制御の例である。逆に、引き込み範囲図柄のうち、基準位置から遠い図柄から条件を調査する、いわゆる最大引き込み停止制御としても良い。
【0187】
更には、例えば、ストップスイッチ50を押すタイミングで予め定めたテーブルに従って回転リール40の停止位置を決定する、いわゆるテーブル停止制御の方法によるものでも良いものである。このテーブル停止制御は、当選フラグ成立の有無や、当選フラグ成立中の当選図柄に基づいた複数のテーブルを有し、この複数のテーブルから適宜、遊技状況に応じたテーブルが選択されるものである。
【0188】
なお、テーブル停止制御においても、当選フラグが成立しているときには、その当選フラグに対応する図柄が入賞有効ライン上に揃うように、予めテーブルの上で停止位置が決定されてあり、いわゆる引き込み設定の一種を備えているものである。また、当選フラグが成立していないときには、他の当選図柄が入賞有効ライン上に揃わないように、予めテーブルの上で停止位置が決定されてあり、いわゆる蹴飛ばし設定の一種を備えているものである。
【0189】
また、この遊技機10は、複数の図柄を変動表示又は停止表示させるための図柄表示手段、乱数を用いて当選図柄の抽選を行うための当選抽選手段110、前記当選抽選手段110の抽選結果に対応した停止制御を行うための遊技制御手段として機能させ、前記遊技機10を、前記当選抽選手段110の抽選結果、所定の当選役に当選し、且つ遊技状況が予め定められた入賞の態様になることにより入賞となるように設定し、遊技として、通常遊技と、前記通常遊技よりも遊技者に大きな利益を付与可能な特殊遊技との遊技状態が異なる遊技を備え、前記遊技機10を、所定の抽選結果又は遊技結果と、所定の遊技回数とからなる変更条件を設定するための条件設定手段120、前記条件設定手段120の前記変更条件に基づいて、所定の前記遊技回数の範囲内で、所定の前記抽選結果又は遊技結果を達成することにより、前記変更条件を達成している旨の判定を行うための変更条件達成判定手段170、前記変更条件達成判定手段170からの前記変更条件を達成している旨の判定結果に基づいて、遊技状態を変更するための遊技変更手段180として機能させるための遊技機用プログラムによって制御することができる。
【0190】
この遊技制御手段は、具体的には、図1に示す通常遊技制御手段70や、特定導入遊技制御手段91及び特定遊技制御手段101からなる特別遊技制御手段80や、特殊遊技制御手段102を含むものである。
また、この遊技機10は、上述した遊技機用プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を用いて制御することもできる。
【0191】
なお、図柄表示手段は、複数の図柄を変動表示又は停止表示させるための手段をいう。また、この図柄表示手段は、例えば、周囲に複数の図柄を表示した現実の回転リール40を用い、この回転リール40の回転を制御するようにして形成することができる。また、この図柄表示手段は、例えば、液晶ディスプレイやCRT等の画像表示装置を用い、この画像表示装置に複数の図柄を順次表示させるようにして形成することもできる。
【0192】
ここで、この遊技機用プログラムを用いて現実の遊技機10を制御しようとする場合には、「遊技制御手段」は、当選抽選手段110の抽選結果が当選である場合に前記図柄表示手段の当選図柄を停止表示させたことを条件として入賞して遊技者に利益を付与するものである。また、かかる場合には、遊技制御手段は、例えば、ホッパーユニット65を駆動させて遊技者に対して現実の遊技メダルの払い出しを行うように形成することができる。
【0193】
また、この遊技機用プログラムを用いて業務用或いは家庭用テレビゲーム機等を制御しようとする場合には、現実の遊技メダルの払い出しを行い得ないので、この制御手段は、例えば、液晶ディスプレイやCRT等の画像表示装置に遊技メダルの枚数を増やすような画像を表示するように形成することができる。
本発明の理解を助けるための参考発明の第二の実施の形態)
第一の実施の形態で説明したARTゲームでは、所定の遊技回数に到達したときに、抽選により継続するか否かを決定していたが、本実施の形態では、遊技変更手段180が、変更条件達成判定手段170からの変更条件を達成している旨の判定結果に基づいて、遊技状態を特殊遊技(ARTゲーム)から通常遊技へ移行するものである。
【0194】
本実施の形態に係る変更条件抽選手段130は、通常遊技からARTゲームへの移行の変更条件と、ARTゲームから通常遊技への移行の変更条件との二つの変更条件を乱数を用いた抽選により決定するものである。このARTゲームから通常遊技の移行の変更条件も、第一の実施の形態で説明した通常遊技からARTゲームへの移行の変更条件と同様に、所定の抽選結果、具体的には、所定の図柄の当選又は不当選を、所定の遊技回数の範囲内で所定回数(具体的には1回)、成立させることにより、変更条件達成判定手段170が変更条件を達成している旨の判定を行うものである。その他の構成や、作用は、第一の実施の形態で説明したものと同様であるため、説明を省略する。
【0195】
図15に第二の実施の形態に係る遊技機10の動作の一部のフローを示す。
本実施の形態に係る遊技機10の動作は、図6、図7、図8、図9及び図15で説明されるものである。すなわち、本実施の形態に係る遊技機10の動作は、第一の実施の形態で説明した図6乃至図9に関して、その内容が本実施の形態でも同一である。そして、第一の実施の形態で説明した遊技機10の動作のうち、図10のステップ170乃至ステップ175を、図15のステップ400乃至ステップ405と差し替えることにより、本実施の形態に係る遊技機10の動作となるものである。第一の実施の形態と異なる図15について以下に説明する。
【0196】
ステップ400において、ステップ169のストップスイッチ50の停止操作の結果、入賞したか否かが判定される。そして、入賞していると判定された場合、次のステップ401に進む。
ステップ401において、入賞した図柄に対応する枚数の遊技メダルの払い出し処理が行われる。そして、次のステップ402に進む。
【0197】
ステップ402において、変更条件達成判定手段170により、現在の遊技状態において、ARTゲームから通常遊技への移行の変更条件が設定されているか否かが判定される。そして、現在の遊技状態において、変更条件が設定されていると判定された場合、次のステップ403に進む。
ステップ403において、変更条件達成判定手段170により、変更遊技回数範囲内か否かが判定される。具体的には、変更条件達成判定手段170により、現在の遊技状態において、変更条件を設定開始後、所定の遊技回数範囲内の遊技であるか否かが判定されるものである。例えば、ARTゲームから通常遊技への移行の変更条件として、小槌が設定され、所定の遊技回数範囲として、30回が設定されている場合、変更条件を設定した後の遊技から、遊技数カウント手段190によりカウントされている遊技回数が、30回の遊技回数の範囲内の遊技であるか否かが判定されるものである。そして、変更条件達成判定手段170により、変更遊技回数範囲内であると判定された場合、次のステップ404に進む。
【0198】
ステップ404において、当選抽選手段110の抽選結果、変更役に当選したか否かが判定される。例えば、変更役として、小槌が設定されているような場合、当選抽選手段110の抽選の結果、小槌に当選しているか否かが判定されるものである。そして、変更役に当選していると判定された場合、次のステップ405に進む。
【0199】
ステップ405において、ARTフラグがOFF状態となる。そして、当該遊技が終了する。
前記ステップ400において、入賞していないと判定された場合、次のステップ402に進む。
前記ステップ402において、現在の遊技状態において、変更条件が設定されていないと判定された場合、当該遊技は終了する。
【0200】
前記ステップ403において、変更条件達成判定手段170により、変更遊技回数範囲内でないと判定された場合、当該遊技は終了する。
前記ステップ404において、ARTゲームから通常遊技への移行の変更条件に係る変更役に当選していないと判定された場合、当該遊技は終了する。
なお、本実施の形態でも、変更条件として、所定の抽選結果を達成すること、すなわち、具体的には、所定図柄の当選や不当選となることに設定しているが、第一の実施の形態と同様に、変更条件を、所定の遊技結果、すなわち、所定の当選役の当選図柄が、所定の遊技回数範囲内に、所定位置に停止して入賞することに設定しても良いものである。
【0201】
本実施の形態は、変更条件達成判定手段170が、条件設定手段120の変更条件に基づいて、所定の遊技回数の範囲内で、所定の抽選結果、具体的には、所定図柄の当選又は不当選となることにより、変更条件を達成している旨の判定を行う。そして、遊技変更手段180が、変更条件達成判定手段170からの変更条件を達成している旨の判定結果に基づいて、遊技状態を、ARTゲームから通常遊技へ移行する。このため、遊技者は、通常遊技よりも大きな利益を得ることが可能なARTゲームを続行させるためには、所定の遊技回数の範囲内で、所定の抽選結果を達成させないことを希望し、その達成回避を望むことになる。このように、ARTゲームを続行させるためには、所定の遊技回数の範囲内で所定の図柄の当選や不当選を回避しなければならないという条件が加わったことにより、特殊遊技中に新たな緊張感や、遊技性をもたらし、遊技を面白くすることができる。
【0202】
本発明の理解を助けるための参考発明の第三の実施の形態)
上述した第一及び第二の実施の形態では、条件設定手段120の抽選結果(当選若しくは不当選)又は遊技結果(入賞)と、変更条件に係る遊技回数とは、互いに対応した状態で、設定されているため、変更条件抽選手段130により、それらのうちの一方である抽選結果、具体的には、当選又は不当選に係る所定の当選の図柄或いは不当選だけを抽選で選択している。しかし、本実施の形態では、条件設定手段120の抽選結果(当選若しくは不当選)又は遊技結果(入賞)と、変更条件に係る遊技回数とは、互いに対応することなく、それぞれ予め複数個、独立した状態で、変更条件記憶手段160に記憶されているものである。
【0203】
そして、本実施の形態に係る条件設定手段120の変更条件抽選手段130は、表3に示す複数の抽選結果(当選又は不当選)のうち、いずれの抽選結果(当選又は不当選)を変更条件とするか、乱数を用いた抽選により決定し、且つ、表3に示す変更条件に係る複数の遊技回数のうち、いずれの遊技回数を変更条件とするか、乱数を用いた抽選により、それぞれ決定するものである。すなわち、変更条件抽選手段130により、上記抽選結果(当選又は不当選)の抽選と、上記遊技回数の抽選とは、それぞれ別個独立に決定されているものである。
【0204】
具体的には、変更条件の所定の抽選結果として、表3に示すように、BB当選、小槌当選、チェリー当選、桃(再遊技)当選、全ての当選役の不当選の5個が設定され、変更条件の所定の遊技回数として、100回、30回、10回、5回、1回の5個が設定されているような場合、変更条件に係る抽選結果と、変更条件に係る遊技回数とを、変更条件抽選手段130がそれぞれ別々に独立して抽選により選択するものである。その結果、例えば、変更条件の所定の抽選結果として、チェリー当選が抽選により選択され、変更条件の遊技回数として、100回が抽選により選択されたような場合、100回の遊技回数の範囲内で、チェリーに当選すれば、変更条件を満足することになるようなものである。すなわち、表3の抽選結果と、その右側に記載された変更条件に係る遊技回数との間に関連性が無いものであって、表3の抽選結果のうちで抽選により選択されたものと、遊技回数のうちで抽選により選択されたものとの組合せが、変更条件を設定する場合の変更条件として設定されるものである。
【0205】
本実施の形態では、変更条件の所定の抽選結果と、所定の遊技回数との組合せが、固定されることなく、絶えず、抽選により変化することとなる。すなわち、表3の左側の抽選結果と、右側の遊技回数との間で、種々の組合せが発生する。これにより、変更条件の所定の抽選結果と、所定の遊技回数との組合せに意外性を付与することができ、遊技内容を変化させることができ、遊技を面白いものにすることができる。
【0206】
本発明の第一の実施の形態)
(図面の説明)
図16乃至図28は、本発明の第の実施の形態を示すものである。
図16は遊技機の入力、制御及び出力のブロック図、図17は変更条件抽選手段のブロック図、図18は報知抽選手段のブロック図、図19乃至図28は遊技機の動作の概略のフローをそれぞれ示すものである。
【0207】
本実施の形態は、条件設定手段120の変更条件の抽選結果の達成種類(例えば、BB当選等)と、その達成回数(例えば、1回等)と、変更条件に係る遊技回数(例えば、100回等)とは、互いに対応することなく、それぞれ予め複数個、設定されているものである。そして、条件設定手段120の変更条件の抽選結果の達成種類の抽選と、その達成回数の抽選と、遊技回数の抽選とは、それぞれ別個独立に決定することを特徴とするものである。
【0208】
さらに、条件設定手段120の変更条件としての抽選結果の達成種類と、その達成回数と、変更条件に係る遊技回数とを、遊技者に向かって報知するか否かを、乱数を用いた抽選により、それぞれ別個独立に決定していることを特徴とするものである。
そして、演出制御装置22として、演出データ記憶手段151、演出制御手段152及び報知抽選手段340を備えているものである。
【0209】
その他の構成は、本発明の理解を助けるための参考発明の第一の実施の形態で説明したものと同一であって、同一内容に関しては原則として説明を省略し、以下、参考発明の第一の実施の形態と異なる特徴箇所を中心に説明する。
遊技機10の外観形状は、参考発明の第一の実施の形態と同一であるため、説明を省略する。
【0210】
投入スイッチ15、ベットスイッチ16、精算スイッチ17、スタートスイッチ30、ストップスイッチ50、リールユニット60、ホッパーユニット65、報知装置66及び特定当選報知装置145は、参考発明の第一の実施の形態と同一であるため、説明を省略する。
(変更条件報知装置140)
上記変更条件報知装置140は、具体的には、図5に示すように、表示装置68の向かって左側に配置された文字表示が可能なLED表示装置である。
【0211】
上記変更条件報知装置140は、変更条件抽選手段130の抽選結果及び報知抽選手段340の抽選結果に基づいて、所定の抽選結果の達成種類と、その達成回数と、変更条件に係る遊技回数とからなる変更条件の設定内容を遊技者に向かって報知可能なものである。具体的には、変更条件抽選手段130の抽選結果の達成種類と、その達成回数と、変更条件に係る遊技回数とからなる変更条件が設定された場合、BB(100、1)、小槌(30、1)、チェリー(10、1)、桃(5、1)、不当選(1、1)等の文字表示が表示されることにより、それらの変更条件の設定を遊技者に向かって報知可能なものである。すなわち、変更条件報知装置140にBB(100、1)と表示されることにより、次の遊技から100回の遊技回数範囲内にBB当選図柄に1回、当選すると、変更条件を満足し、ARTゲームに移行することができることを知ることができるものである。
【0212】
なお、抽選結果の達成種類と、その達成回数と、変更条件に係る遊技回数とのうち、報知抽選手段340の抽選の結果、報知しないことに決定した場合は、当該項目は、報知されずに当該項目の表示位置にクエスチョンマークである「?」が表示されるものである。具体的には、例えば、上述した例の場合、条件設定手段120の抽選結果、変更条件に係る抽選結果の達成種類が、BB当選で、その達成回数が1回で、変更条件に係る遊技回数が100回のとき、全ての項目を報知する場合には、BB(100、1)が表示されるが、報知抽選手段340の抽選結果、抽選結果の達成種類だけを、報知しないことに決定した場合、?(100、1)と表示されるものである。これにより、遊技者は、BB当選か、小槌当選か、チェリー当選か、桃当選か、不当選かのうち、いずれか一つの達成項目を、これから100回の遊技回数の範囲内で、1回達成することにより、ARTゲームに移行することを知ることができるものである。また、同様に、報知抽選手段340の抽選結果、その達成回数だけを報知しないことに決定した場合、BB(100、?)と表示されるものである。また、同様に、報知抽選手段340の抽選結果、遊技回数だけを報知しないことに決定した場合、BB(?、1)と報知されるものである。また、同様に報知抽選手段340の抽選結果、達成種類と、その達成回数とを報知しないことに決定した場合、?(100、?)と表示されるものである。また、同様に、報知抽選手段340の抽選結果、達成種類と、遊技回数とを報知しないことに決定した場合、?(?、1)と表示されるものである。また、同様に、報知抽選手段340の抽選結果、達成回数と、遊技回数とを報知しないことに決定した場合、BB(?、?)と表示されるものである。また、同様に、報知抽選手段340の抽選結果、達成種類と、その達成回数と、遊技回数との全てを報知しないことに決定した場合、?(?、?)と表示されるものである。
【0213】
なお、抽選結果の達成種類の項目として、BB当選、小槌当選、チェリー当選、桃当選、不当選のそれぞれの場合、変更条件報知装置140には、BB、小槌、チェリー、桃、不当選のそれぞれの文字が表示されるように設定されている。
(達成度合報知装置220)
上記達成度合報知装置220は、具体的には、図5に示すように、変更条件報知装置140の向かって左側に配置された文字表示が可能なLED表示装置である。
【0214】
上記達成度合報知装置220は、現在の遊技状態における条件設定手段120の変更条件の達成度合を遊技者に向かって報知可能なものである。そして、所定の遊技回数の範囲内で、所定の抽選結果を所定回数、達成することにより、具体的には、所定当選役の当選となることにより、変更条件が達成されるように設定されているような場合、上記達成度合報知装置220は、現在の遊技状態における残りの遊技回数と、所定の抽選結果の回数とを遊技者に向かって報知するものである。例えば、変更条件が、次の遊技から30回の遊技回数範囲内に、チェリー当選に2回、当選することに設定されているような場合、チェリーに当選せずに、遊技数が1回経過すると、達成度合報知装置220にチェリー(残29、0)と表示され、2回経過すると達成度合報知装置220にチェリー(残28、0)と表示される。そして、次の遊技でチェリーに当選すると、達成度合報知装置220にチェリー(残27、1)と表示される。そして、さらに、次の遊技で、再度、チェリーに当選すると、達成度合報知装置220によりチェリー(残26、2)と表示され、次の遊技からARTゲームに移行可能となるものである。これにより、遊技者は、現在の遊技状態における変更条件の達成度合を知ることができて、ARTゲームに移行するために、達成すべき変更条件の現時点における目標を、リアルタイムで明確且つ定量的に把握することができるものである。
【0215】
なお、ここで、通常遊技制御手段70、特別遊技制御手段80の特定導入遊技制御手段91及び特定遊技制御手段101、特殊遊技制御手段102並びに当選抽選手段110は、本発明の理解を助けるための参考発明の第一の実施の形態で説明したものと同一であって、それらの説明を省略する。
(条件設定手段120)
上記条件設定手段120は、所定の抽選結果の達成種類と、その達成回数と、変更条件に係る遊技回数とからなる変更条件を設定するためのものである。上記条件設定手段120は、図16に示すように、大別すると、次の手段を備える。
【0216】
(1)変更条件記憶手段160
(2)変更条件抽選手段130
(変更条件記憶手段160)
上記変更条件記憶手段160は、変更条件に係る抽選結果の達成種類と、その達成回数と、変更条件に係る遊技回数とを、予め記憶しているものである。具体的には、表4に示すような抽選結果の達成種類と、その達成回数と、変更条件に係る遊技回数とが記憶されているものである。
【0217】
【表4】
Figure 0004015416
【0218】
表4に示す内容において、変更条件の抽選結果の達成種類と、その達成回数と、変更条件に係る遊技回数とは、互いに対応することなく、それぞれ予め複数個、設定されて、当該変更条件記憶手段160に記憶されているものである。すなわち、表4に示すように、抽選結果の達成種類として、BB当選と、小槌当選と、チェリー当選と、桃当選と、不当選との全部で5個が設定され、変更条件に係る遊技回数として、100回と、30回と、10回と、5回と、1回との全部で5個が設定され、達成回数として、表4の上から順に、1回又は2回と、1回、2回、3回又は4回と、1回、2回、3回、4回又は5回と、1回、2回又は3回と、1回との全部で5個が設定されている。そして、かかる場合に、表4の横方向に位置する達成種類と、遊技回数と、達成回数との間で、対応関係や、従属関係が全く無いことを意味するものである。すなわち、変更条件として、抽選結果の達成種類と、その達成回数と、遊技回数とが、例えば、達成種類が桃当選となり、その達成回数が4回となり、遊技回数が100回となるような組合せのようなものも設定される可能性を有しているものである。
【0219】
(変更条件抽選手段130)
上記変更条件抽選手段130は、変更条件を設定するか否かを抽選により決定するとともに、さらに、変更条件記憶手段160に記憶された互いに対応することなく、別個独立に設定された変更条件に係る抽選結果の達成種類と、その達成回数と、変更条件に係る遊技回数とのうち、いずれの抽選結果の達成種類、その達成回数及び遊技回数を、変更条件とするかを、乱数を用いた抽選により決定するためのものである。具体的には、変更条件抽選手段130は、図17に示すように、大別すると、以下の手段を備える。
【0220】
(1)変更設定抽選手段300
(2)達成種類抽選手段310
(3)達成回数グループ抽選手段380
(4)達成回数抽選手段320
(5)遊技回数抽選手段330
(変更設定抽選手段300)
上記変更設定抽選手段300は、変更条件を設定するか否かを、乱数を用いた抽選により決定するためのものである。
【0221】
具体的には、変更条件抽選手段130は、図17に示すように、大別すると、以下の手段を備える。
(1)変更設定乱数発生手段301
(2)変更設定乱数抽出手段302
(3)変更設定判定テーブル303
(4)変更設定判定手段304
(変更設定乱数発生手段301)
上記変更設定乱数発生手段301は、変更条件を設定するか否かの抽選用の乱数を所定の領域内(十進数で0乃至65535)で発生させるものである。
【0222】
なお、ここで、変更設定乱数発生手段301及び変更設定乱数抽出手段302は、当選乱数発生手段111及び当選乱数抽出手段112のところで説明したように、抽出した数字は、あたかも乱数のような分布となるものを含むものである。
(変更設定乱数抽出手段302)
上記変更設定乱数抽出手段302は、変更設定乱数発生手段301が発生する乱数を、所定の条件(通常遊技中のスタートスイッチ30の操作)で抽出するものである。なお、この抽出した乱数を抽出乱数データとする。
【0223】
(変更設定判定テーブル303)
上記変更設定判定テーブル303は、変更設定乱数発生手段301がとる乱数の全領域中、各項目の領域を有するものである。上記変更設定判定テーブル303は、具体的には、変更条件の設定を行うものと、設定条件の設定を行わないものとの二つの領域を有するものである。
【0224】
(変更設定判定手段304)
上記変更設定判定手段304は、変更設定乱数抽出手段302が抽出した抽出乱数データと、変更設定判定テーブル303の当選率データを基に変更設定乱数発生手段301がとる乱数の全領域中の各項目の抽選領域からなる抽選判定領域データとを照合し、当該抽出乱数データが属する領域に対応する変更設定の有無を決定するものである。
【0225】
(達成種類抽選手段310)
上記達成種類抽選手段310は、変更条件に係る当選抽選手段110の抽選結果の達成種類を、乱数を用いた抽選により決定するためのものである。具体的には、当選抽選手段110の抽選結果の達成種類を、BB当選、小槌当選、チェリー当選、桃当選、不当選の5つのうちから乱数を用いた抽選により決定するものである。
【0226】
具体的には、達成種類抽選手段310は、図17に示すように、大別すると、以下の手段を備える。
(1)達成種類乱数発生手段311
(2)達成種類乱数抽出手段312
(3)達成種類判定テーブル313
(4)達成種類判定手段314
(達成種類乱数発生手段311)
上記達成種類乱数発生手段311は、変更条件に係る当選抽選手段110の抽選結果の達成種類を選択するための抽選用の乱数を所定の領域内(十進数で0乃至65535)で発生させるものである。
【0227】
なお、ここで、達成種類乱数発生手段311及び達成種類乱数抽出手段312は、当選乱数発生手段111及び当選乱数抽出手段112のところで説明したように、抽出した数字は、あたかも乱数のような分布となるものを含むものである。
(達成種類乱数抽出手段312)
上記達成種類乱数抽出手段312は、達成種類乱数発生手段311が発生する乱数を、所定の条件で抽出するものである。この所定の条件は、通常遊技中のスタートスイッチ30の操作後、変更設定抽選手段300の抽選結果、変更条件を設定する旨の決定が行われることである。なお、この抽出した乱数を抽出乱数データとする。
【0228】
(達成種類判定テーブル313)
上記達成種類判定テーブル313は、達成種類乱数発生手段311がとる乱数の全領域中、各項目の領域を有するものである。上記達成種類判定テーブル313は、具体的には、抽選結果の達成種類として、BB当選と、小槌当選と、チェリー当選と、桃当選と、不当選との5つの領域を有するものである。
【0229】
(達成種類判定手段314)
上記達成種類判定手段314は、達成種類乱数抽出手段312が抽出した抽出乱数データと、達成種類判定テーブル313の当選率データを基に達成種類乱数発生手段311がとる乱数の全領域中の各項目の抽選領域からなる抽選判定領域データとを照合し、当該抽出乱数データが属する領域に対応する変更条件に係る達成種類を決定するものである。
【0230】
(達成回数グループ抽選手段380)
上記達成回数グループ抽選手段380は、変更条件に係る所定の抽選結果の達成回数グループを、乱数を用いた抽選により決定するためのものである。具体的には、表4の上から順に示すように、変更条件に係る達成回数が1回又は2回の達成回数グループと、1回、2回、3回又は4回の達成回数グループと、1回、2回、3回、4回又は5回の達成回数グループと、1回、2回又は3回の達成回数グループと、1回の達成回数グループとの全部で5個の達成回数グループのうちから、乱数を用いた抽選により、一つの達成回数グループを選択するものである。
【0231】
具体的には、達成回数グループ抽選手段380は、図17に示すように、大別すると、以下の手段を備える。
(1)達成回数グループ乱数発生手段381
(2)達成回数グループ乱数抽出手段382
(3)達成回数グループ判定テーブル383
(4)達成回数グループ判定手段384
(達成回数グループ乱数発生手段381)
上記達成回数グループ乱数発生手段381は、変更条件に係る達成回数グループを選択するための抽選用の乱数を所定の領域内(十進数で0乃至65535)で発生させるものである。
【0232】
なお、ここで、達成回数グループ乱数発生手段381及び達成回数グループ乱数抽出手段382は、当選乱数発生手段111及び当選乱数抽出手段112のところで説明したように、抽出した数字は、あたかも乱数のような分布となるものを含むものである。
(達成回数グループ乱数抽出手段382)
上記達成回数グループ乱数抽出手段382は、達成回数グループ乱数発生手段381が発生する乱数を、所定の条件で抽出するものである。この所定の条件は、通常遊技中のスタートスイッチ30の操作後、変更設定抽選手段300の抽選結果、変更条件を設定する旨の決定が行われることである。なお、この抽出した乱数を抽出乱数データとする。
【0233】
(達成回数グループ判定テーブル383)
上記達成回数グループ判定テーブル383は、達成回数グループ乱数発生手段381がとる乱数の全領域中、各項目の領域を有するものである。上記達成回数グループ判定テーブル383は、具体的には、変更条件に係る達成回数が1回又は2回の達成回数グループと、1回、2回、3回又は4回の達成回数グループと、1回、2回、3回、4回又は5回の達成回数グループと、1回、2回又は3回の達成回数グループと、1回の達成回数グループとの全部で5個の領域を有するものである。
【0234】
(達成回数グループ判定手段384)
上記達成回数グループ判定手段384は、達成回数グループ乱数抽出手段382が抽出した抽出乱数データと、達成回数グループ判定テーブル383の当選率データを基に達成回数グループ乱数発生手段381がとる乱数の全領域中の各項目の抽選領域からなる抽選判定領域データとを照合し、当該抽出乱数データが属する領域に対応する達成回数グループを決定するものである。
【0235】
(達成回数抽選手段320)
上記達成回数抽選手段320は、選択された達成回数グループに複数の達成回数を有しているような場合、かかる複数の達成回数のうち、いずれの達成回数を変更条件に係る達成回数として設定するかを乱数を用いた抽選により決定するためのものである。具体的には、例えば、達成回数グループとして、表4の上から3番目に示すように、達成回数が1回、2回、3回、4回又は5回の達成回数グループが選択されているような場合、かかる5つの達成回数から、一つを乱数を用いた抽選により決定するものである。そして、達成回数抽選手段320は、図17に示すように、大別すると、以下の手段を備える。
【0236】
(1)達成回数乱数発生手段321
(2)達成回数乱数抽出手段322
(3)達成回数判定テーブル323
(4)達成回数判定手段324
(達成回数乱数発生手段321)
上記達成回数乱数発生手段321は、複数の達成回数のうち、いずれの達成回数を選択するかの抽選用の乱数を所定の領域内(十進数で0乃至65535)で発生させるものである。
【0237】
なお、ここで、達成回数乱数発生手段321及び達成回数乱数抽出手段322は、当選乱数発生手段111及び当選乱数抽出手段112のところで説明したように、抽出した数字は、あたかも乱数のような分布となるものを含むものである。
(達成回数乱数抽出手段322)
上記達成回数乱数抽出手段322は、達成回数乱数発生手段321が発生する乱数を、所定の条件で抽出するものである。この所定の条件は、通常遊技中のスタートスイッチ30の操作後、変更設定抽選手段300の抽選結果、変更条件を設定する旨の決定が行われ、達成回数グループ抽選手段380の抽選結果、達成回数を複数個、有する達成回数グループが選択されることである。なお、この抽出した乱数を抽出乱数データとする。
【0238】
(達成回数判定テーブル323)
上記達成回数判定テーブル323は、達成回数乱数発生手段321がとる乱数の全領域中、各項目の領域を有するものである。上記達成回数判定テーブル323は、具体的には、達成回数グループ抽選手段380が決定した達成回数グループ毎に達成回数判定テーブル323を有しているものである。具体的には、例えば、達成回数が1回、2回又は3回の達成回数グループが選択されているような場合、乱数の全領域を、達成回数が1回のものと、達成回数が2回のものと、達成回数が3回のものとの三つの領域に設定しているものである。なお、ここで、達成回数判定テーブル323は、達成回数グループに複数の達成回数を有しているグループのみ形成されているものであり、達成回数が1個のみからなる達成回数グループには、達成回数判定テーブルが形成されていない。すなわち、達成回数が1個のみからなる達成回数グループが選択された場合は、当該達成回数グループが有する1個の設定回数が、抽選を行うことなく、変更条件に係る達成回数として決定されるものである。
【0239】
(達成回数判定手段324)
上記達成回数判定手段324は、達成回数乱数抽出手段322が抽出した抽出乱数データと、達成回数判定テーブル323の当選率データを基に達成回数乱数発生手段321がとる乱数の全領域中の各項目の抽選領域からなる抽選判定領域データとを照合し、当該抽出乱数データが属する領域に対応する達成回数を決定するものである。
【0240】
なお、ここで、本実施の形態では、達成回数グループ抽選手段380により、予め定めた複数の達成回数グループのうちから、一つの達成回数グループを抽選により決定し、その決定した達成回数グループが有する達成回数のうちから、達成回数抽選手段320により、変更条件に係る達成回数を抽選により、決定しているが、達成回数の決定は、これに限定されるものではない。例えば、複数の達成回数グループを設けずに、例えば、達成回数が1回、2回、3回、4回又は5回からなる一つの達成回数グループだけを予め設けて、上述したような達成回数グループ抽選手段380による達成回数グループの選択のための抽選を行わずに、かかる一つの達成回数グループのうちから、達成回数抽選手段320により、変更条件に係る達成回数を決定するように設定しても良いものである。
【0241】
(遊技回数抽選手段330)
上記遊技回数抽選手段330は、予め定めた複数の遊技回数のうち、いずれの遊技回数を、変更条件に係る遊技回数とするかを、乱数を用いた抽選により決定するためのものである。なお、ここで、予め定めた複数の遊技回数として、表4の中欄に示すように、100回、30回、10回、5回及び1回の遊技回数を設定している。また、ここで、変更条件に係る遊技回数とは、特典としてのARTゲームに移行するために、変更条件に係る達成種類の当選役を、変更条件に係る達成回数だけ、所定の遊技回数の範囲内に当選しなければならないときの当該遊技回数を意味するものである。
【0242】
具体的には、遊技回数抽選手段330は、図17に示すように、大別すると、以下の手段を備える。
(1)遊技回数乱数発生手段331
(2)遊技回数乱数抽出手段332
(3)遊技回数判定テーブル333
(4)遊技回数判定手段334
(遊技回数乱数発生手段331)
上記遊技回数乱数発生手段331は、複数の遊技回数のうちから、いずれの遊技回数を変更条件に係る遊技回数として決定するための抽選用の乱数を所定の領域内(十進数で0乃至65535)で発生させるものである。
【0243】
なお、ここで、遊技回数乱数発生手段331及び遊技回数乱数抽出手段332は、当選乱数発生手段111及び当選乱数抽出手段112のところで説明したように、抽出した数字は、あたかも乱数のような分布となるものを含むものである。
(遊技回数乱数抽出手段332)
上記遊技回数乱数抽出手段332は、遊技回数乱数発生手段331が発生する乱数を、所定の条件で抽出するものである。この所定の条件は、通常遊技中のスタートスイッチ30の操作後、変更設定抽選手段300の抽選結果、変更条件を設定する旨の決定が行われることである。なお、この抽出した乱数を抽出乱数データとする。
【0244】
(遊技回数判定テーブル333)
上記遊技回数判定テーブル333は、遊技回数乱数発生手段331がとる乱数の全領域中、各項目の領域を有するものである。上記遊技回数判定テーブル333は、具体的には、変更条件に係る遊技回数として、100回、30回、10回、5回及び1回の五つの領域を有するものである。
【0245】
(遊技回数判定手段334)
上記遊技回数判定手段334は、遊技回数乱数抽出手段332が抽出した抽出乱数データと、遊技回数判定テーブル333の当選率データを基に遊技回数乱数発生手段331がとる乱数の全領域中の各項目の抽選領域からなる抽選判定領域データとを照合し、当該抽出乱数データが属する領域に対応する変更条件に係る遊技回数を決定するものである。
【0246】
(変更条件達成判定手段170)
上記変更条件達成判定手段170は、条件設定手段120の変更条件の設定に基づいて、変更条件に係る遊技回数の範囲内で、抽選結果の達成種類を、所定の達成回数だけ達成することにより、変更条件を達成している旨の判定を行うためのものである。
【0247】
具体的には、条件設定手段120の変更条件抽選手段130が変更条件に係る達成種類として、チェリーを選択し、その達成回数として、2回を選択し、変更条件に係る遊技回数として、30回を選択した場合、これからの30回の通常遊技の遊技回数範囲内で、チェリーに2回当選した場合、変更条件を達成している旨の判定を行い、2回当選しなかった場合、変更条件を達成していない旨の判定を行う。
【0248】
さらに、具体的には、上記変更条件達成判定手段170は、大別すると、以下の二つの手段を有する。
(1)達成度合記憶手段230
(2)達成度合比較手段240
(達成度合記憶手段230)
上記達成度合記憶手段230は、条件設定手段120により変更条件が設定されてからの達成度合を記憶するためのものである。具体的には、達成度合記憶手段230は、条件設定手段120により変更条件が設定されてからの変更条件に基づく残遊技回数と、変更条件に基づく達成種類(当選役)と、その達成回数(当選回数)とを記憶するためのものである。例えば、変更条件として、30回の遊技回数範囲内にチェリーに1回当選することに設定されているような場合、チェリーに当選することなく、1回遊技が経過すると、残遊技回数の29回と、チェリーの当選回数0回が記憶されるものである。さらに、次もチェリーに当選することなく、1回遊技が経過すると、残遊技回数の28回と、チェリーの当選回数0回が記憶されるものである。そして、次の遊技でチェリーに当選した場合、残遊技回数27回と、チェリーの当選回数1回が記憶されるものである。
【0249】
(達成度合比較手段240)
上記達成度合比較手段240は、条件設定手段120の変更条件記憶手段160に記憶した変更条件と、達成度合記憶手段230に記憶した達成度合とを比較して、変更条件を満足しているか否かを決定するためのものである。すなわち、変更条件記憶手段160に記憶した変更条件に基づいて、達成度合記憶手段230に記憶した達成度合が、所定の遊技回数の範囲内で、所定の当選役に所定回数、当選しているか否かを判定し、変更条件の達成の有無を決定するものである。上述した例では、残遊技回数30回以内でチェリーの当選1回を満足することにより、変更条件を達成したと判定するものである。すなわち、残遊技回数の29回でチェリーの当選回数0回のときは、変更条件は未達成である旨の判定が行われ、また、次の残遊技回数の28回でチェリーの当選回数0回のときも、変更条件は未達成である旨の判定が行われ、次の残遊技回数27回でチェリーの当選回数1回のときは、変更条件が達成されている旨の判定が行われる。
【0250】
なお、ここで、変更条件達成判定手段170の達成度合比較手段240は、変更条件に係る遊技回数の範囲内で、所定の変更条件に係る抽選結果の達成種類(当選役)を、所定の達成回数(当選回数)だけ達成することにより、変更条件を達成している旨の判定を行っている。しかし、変更条件を、変更条件に係る所定の遊技回数の範囲内の当選又は不当選からなる抽選結果ではなく、所定の遊技結果、具体的には、所定の回数だけ入賞することにより、達成度合比較手段240が変更条件を達成している旨の判定を行うように設定しても良いものである。これにより、いわゆる目押しの重要性が増加し、遊技者自身の力で、変更条件を達成することができるという自己達成感を得ることができる。
【0251】
そして、遊技変更手段180は、本発明の理解を助けるための参考発明の第一の実施の形態で説明したものと同一であるため説明を省略する。
(遊技数カウント手段190)
上記遊技数カウント手段190は、参考発明の第一の実施の形態で説明したものに加えて、変更条件抽選手段130の抽選結果、変更条件が決定した後、変更条件に係る達成回数(当選回数)もカウントするものである。その他の構成や、作用や、効果は、参考発明の第一の実施の形態の遊技数カウント手段190で説明したものと同様であるため、説明を省略する。具体的には、変更条件として、達成種類(当選役)としてのチェリー当選が、遊技回数30回の範囲内で、達成回数として2回、当選した場合に、ARTゲームに移行することに決定している場合、当該遊技の次の遊技から、30回の遊技回数の範囲内で、チェリーに当選したときに、当該チェリーの当選回数をカウントするものである。そして、チェリー当選回数が2回に到達した場合、そのカウントを終了するものである。なお、カウントした当選回数のデータは、遊技数記憶手段200や達成度合記憶手段230に向かって送出され、その内部で記憶される。
【0252】
(遊技数記憶手段200)
上記遊技数記憶手段200は、本発明の理解を助けるための参考発明の第一の実施の形態で説明したものに加えて、遊技数カウント手段190によりカウントした変更条件に係る達成回数(当選回数)も、記憶しているものである。その他の構成や、作用や、効果は、本発明の理解を助けるための参考発明の第一の実施の形態の遊技数記憶手段200で説明したものと同様であるため、説明を省略する。なお、カウントされた変更条件に係る遊技回数や、達成回数は、変更条件報知装置140に送出されて表示されるように設定されている。
【0253】
そして、継続抽選手段210は、本発明の理解を助けるための参考発明の第一の実施の形態で説明したものと同一であるため、説明を省略する。
そして、演出制御装置22として、演出データ記憶手段151、演出制御手段152及び報知抽選手段340を備えているが、そのうち、演出データ記憶手段151及び演出制御手段152は、本発明の理解を助けるための参考発明の第一の実施の形態で説明したものと同一であるため、説明を省略する。
【0254】
(報知抽選手段340)
上記報知抽選手段340は、変更条件に係る抽選結果の達成種類の報知と、その達成回数の報知と、前記遊技回数の報知とに関して、それぞれ別個独立に、乱数を用いた抽選を行うためのものである。上記報知抽選手段340は、図18に示すように、大別すると、次の手段を備える。
【0255】
(1)報知達成種類抽選手段350
(2)報知達成回数抽選手段360
(3)報知遊技回数抽選手段370
(報知達成種類抽選手段350)
上記報知達成種類抽選手段350は、条件設定手段120の変更条件としての抽選結果の達成種類(当選役)を、遊技者に向かって報知するか否かを乱数を用いた抽選により決定するためのものである。
【0256】
具体的には、報知達成種類抽選手段350は、図18に示すように、大別すると、以下の手段を備える。
(1)報知達成種類乱数発生手段351
(2)報知達成種類乱数抽出手段352
(3)報知達成種類判定テーブル353
(4)報知達成種類判定手段354
(報知達成種類乱数発生手段351)
上記報知達成種類乱数発生手段351は、変更条件としての抽選結果の達成種類(当選役)を、遊技者に向かって報知するか否かの抽選用の乱数を所定の領域内(十進数で0乃至65535)で発生させるものである。
【0257】
なお、ここで、報知達成種類乱数発生手段351及び報知達成種類乱数抽出手段352は、当選乱数発生手段111及び当選乱数抽出手段112のところで説明したように、抽出した数字は、あたかも乱数のような分布となるものを含むものである。
(報知達成種類乱数抽出手段352)
上記報知達成種類乱数抽出手段352は、報知達成種類乱数発生手段351が発生する乱数を、所定の条件で抽出するものである。この所定の条件は、達成種類抽選手段310による達成種類の抽選処理が行われることである。なお、この抽出した乱数を抽出乱数データとする。
【0258】
(報知達成種類判定テーブル353)
上記報知達成種類判定テーブル353は、報知達成種類乱数発生手段351がとる乱数の全領域中、各項目の領域を有するものである。上記報知達成種類判定テーブル353は、具体的には、達成種類の報知を行うものと、達成種類の報知を行わないとの二つの領域を有するものである。
【0259】
(報知達成種類判定手段354)
上記報知達成種類判定手段354は、報知達成種類乱数抽出手段352が抽出した抽出乱数データと、報知達成種類判定テーブル353の当選率データを基に報知達成種類乱数発生手段351がとる乱数の全領域中の各項目の抽選領域からなる抽選判定領域データとを照合し、当該抽出乱数データが属する領域に対応する報知の有無を決定するものである。
【0260】
なお、ここで、達成種類の種類が異なっても、同一の当選領域、すなわち同一の当選率で、報知の有無を決定しているが、BB当選や、小槌当選や、チェリー当選や、桃当選や、不当選等の当選種類の違いにより、当選領域の大きさを異なるものに設定しても良いものである。これにより、達成種類の違いにより、報知の当選率を異なるものに変化させることができ、遊技内容を変化のあるものにすることができる。
【0261】
(報知達成回数抽選手段360)
上記報知達成回数抽選手段360は、条件設定手段120の変更条件としての抽選結果の達成種類(当選役)の達成回数を、遊技者に向かって報知するか否かを乱数を用いた抽選により決定するためのものである。
具体的には、報知達成回数抽選手段360は、図18に示すように、大別すると、以下の手段を備える。
【0262】
(1)報知達成回数乱数発生手段361
(2)報知達成回数乱数抽出手段362
(3)報知達成回数判定テーブル363
(4)報知達成回数判定手段364
(報知達成回数乱数発生手段361)
上記報知達成回数乱数発生手段361は、変更条件に係る達成回数を、遊技者に向かって報知するか否かの抽選用の乱数を所定の領域内(十進数で0乃至65535)で発生させるものである。
【0263】
なお、ここで、報知達成回数乱数発生手段361及び報知達成回数乱数抽出手段362は、当選乱数発生手段111及び当選乱数抽出手段112のところで説明したように、抽出した数字は、あたかも乱数のような分布となるものを含むものである。
(報知達成回数乱数抽出手段362)
上記報知達成回数乱数抽出手段362は、報知達成回数乱数発生手段361が発生する乱数を、所定の条件で抽出するものである。この所定の条件は、達成回数抽選手段320による達成回数の抽選処理が行われること、或いは、達成回数が決定されることである。なお、この抽出した乱数を抽出乱数データとする。
【0264】
(報知達成回数判定テーブル363)
上記報知達成回数判定テーブル363は、報知達成回数乱数発生手段361がとる乱数の全領域中、各項目の領域を有するものである。上記報知達成回数判定テーブル363は、具体的には、達成回数の報知を行うものと、達成種類の報知を行わないとの二つの領域を有するものである。
【0265】
(報知達成回数判定手段364)
上記報知達成回数判定手段364は、報知達成回数乱数抽出手段362が抽出した抽出乱数データと、報知達成回数判定テーブル363の当選率データを基に報知達成回数乱数発生手段361がとる乱数の全領域中の各項目の抽選領域からなる抽選判定領域データとを照合し、当該抽出乱数データが属する領域に対応する報知の有無を決定するものである。
【0266】
なお、ここで、達成回数が異なっても、同一の当選領域、すなわち同一の当選率で、報知の有無を決定しているが、達成回数1回や、2回等の達成回数の違いにより、当選領域の大きさを異なるものに設定しても良いものである。これにより、達成回数の違いにより、報知の当選率を異なるものに変化させることができ、遊技内容を変化のあるものにすることができる。
【0267】
(報知遊技回数抽選手段370)
上記報知遊技回数抽選手段370は、条件設定手段120の変更条件に係る遊技回数を、遊技者に向かって報知するか否かを乱数を用いた抽選により決定するためのものである。
具体的には、報知遊技回数抽選手段370は、図18に示すように、大別すると、以下の手段を備える。
【0268】
(1)報知遊技回数乱数発生手段371
(2)報知遊技回数乱数抽出手段372
(3)報知遊技回数判定テーブル373
(4)報知遊技回数判定手段374
(報知遊技回数乱数発生手段371)
上記報知遊技回数乱数発生手段371は、変更条件に係る遊技回数を、遊技者に向かって報知するか否かの抽選用の乱数を所定の領域内(十進数で0乃至65535)で発生させるものである。
【0269】
なお、ここで、報知遊技回数乱数発生手段371及び報知遊技回数乱数抽出手段372は、当選乱数発生手段111及び当選乱数抽出手段112のところで説明したように、抽出した数字は、あたかも乱数のような分布となるものを含むものである。
(報知遊技回数乱数抽出手段372)
上記報知遊技回数乱数抽出手段372は、報知遊技回数乱数発生手段371が発生する乱数を、所定の条件で抽出するものである。この所定の条件は、遊技回数抽選手段330による遊技回数の抽選処理が行われることである。なお、この抽出した乱数を抽出乱数データとする。
【0270】
(報知遊技回数判定テーブル373)
上記報知遊技回数判定テーブル373は、報知遊技回数乱数発生手段371がとる乱数の全領域中、各項目の領域を有するものである。上記報知遊技回数判定テーブル373は、具体的には、遊技回数の報知を行うものと、遊技回数の報知を行わないものとの二つの領域を有するものである。
【0271】
(報知遊技回数判定手段374)
上記報知遊技回数判定手段374は、報知遊技回数乱数抽出手段372が抽出した抽出乱数データと、報知遊技回数判定テーブル373の当選率データを基に報知遊技回数乱数発生手段371がとる乱数の全領域中の各項目の抽選領域からなる抽選判定領域データとを照合し、当該抽出乱数データが属する領域に対応する報知の有無を決定するものである。
【0272】
なお、ここで、遊技回数が異なっても、同一の当選領域、すなわち同一の当選率で、報知の有無を決定しているが、遊技回数100回や、30回等の選択した遊技回数の違いにより、当選領域の大きさを異なるものに設定しても良いものである。これにより、変更条件に係る遊技回数の違いにより、報知の当選率を異なるものに変化させることができ、遊技内容を変化のあるものにすることができる。
【0273】
(遊技機10の動作)
次に、上記構成を備えた遊技機の遊技の動作の概略について、図19乃至図21に示したフローを用いて説明する。本実施の形態に係る遊技機10の動作の概略のフローは、図19、図20、図21、図8、図9及び図10により示されるものである。それらのフローのうち、図8、図9及び図10は本発明の理解を助けるための参考発明の第一の実施の形態で説明したものと全く同一であるため、説明を省略し、本発明の理解を助けるための参考発明の第一の実施の形態とは異なる図19、図20及び図21に関して、以下に説明する。
【0274】
先ず、図19に示すステップ500において、スタートスイッチ30が操作されることにより、スタートスイッチ30がONとなる。そして、次のステップ501に進む。
ステップ501において、既に前回までの遊技でBBゲームに入賞して、BB遊技中フラグが成立しているか(BB遊技中フラグがONとなっているか)否かが判定される。なお、ここで、BB遊技中フラグは、当選抽選手段110の抽選により成立するBB当選フラグとは異なるもので、BBゲームの入賞から、BBゲームの終了条件が成立してBBゲームが終了するまで成立するもので、BBゲームに移行するための判断フラグとなるものである。そして、BB遊技中フラグが成立していないと判定された場合、次のステップ502に進む。
【0275】
ステップ502において、ARTフラグが成立しているか(ARTゲームがONとなっているか)否かが判定される。このARTフラグは、ARTゲームの開始条件成立から、ARTゲームの終了条件が成立するまでのARTゲーム中に成立しているものである。なお、このARTフラグは、ARTゲームの途中で、BBゲームに移行しているような場合でも、ARTゲームの終了条件が成立しない限り、ARTフラグはON状態を維持するものである。そして、ARTフラグが成立していないと判定された場合、次のステップ503に進む。
【0276】
ステップ503において、当選判定テーブル113として、通常遊技用判定テーブル115が取得される。そして、次のステップ504に進む。
ステップ504において、当選抽選手段110により、当選抽選処理が行われる。そして、次のステップ505に進む。
ステップ505において、現在の遊技状態において、変更条件が設定されているか否かが判定される。具体的には、変更条件抽選手段130の抽選結果、変更条件として、例えば、BB当選図柄が選択され、その遊技回数範囲が、設定されているか否かが判定されるものである。そして、現在の遊技状態において、変更条件が設定されていないと判定された場合、次のステップ506に進む。
【0277】
ステップ506において、変更設定抽選手段300により、変更設定を行うか否かの抽選処理である変更設定抽選処理が行われる。そして、次のステップ507に進む。
ステップ507において、変更設定抽選手段300の変更設定抽選処理の結果、変更条件を設定するか否かが判定される。そして、変更設定抽選手段300の変更抽選処理の結果、変更条件を設定すると判定された場合、次のステップ508に進む。
【0278】
ステップ508において、達成種類抽選手段310により、変更条件に係る達成種類の抽選処理である達成種類抽選処理が行われる。そして、次のステップ509に進む。
ステップ509において、達成回数抽選手段320により、変更条件に係る達成回数の抽選処理である達成回数抽選処理が行われる。そして、次のステップ510に進む。
【0279】
ステップ510において、遊技回数抽選手段330により、変更条件に係る遊技回数の抽選処理である遊技回数抽選処理が行われる。そして、次のステップ511に進む。
ステップ511において、変更条件に係る達成種類と、その達成回数と、遊技回数との設定が行われる。具体的には、変更条件抽選手段130により決定された各データが、変更条件記憶手段160の内部に記憶されるものである。そして、次のステップ512に進む。
【0280】
ステップ512において、報知達成種類抽選手段350により、変更条件に係る達成種類を遊技者に向かって報知するか否かの抽選処理である報知達成種類抽選処理が行われる。そして、次のステップ513に進む。
ステップ513において、報知達成回数抽選手段360により、変更条件に係る達成回数を遊技者に向かって報知するか否かの抽選処理である報知達成回数抽選処理が行われる。そして、次のステップ514に進む。
【0281】
ステップ514において、報知遊技回数抽選手段370により、変更条件に係る遊技回数を遊技者に向かって報知するか否かの抽選処理である報知遊技回数抽選処理が行われる。そして、次のステップ530(図20)に進む。
ステップ530(図20)において、報知達成種類抽選手段350の抽選結果、達成種類を報知することに決定したか否かが判定される。そして、報知達成種類抽選手段350の抽選結果、達成種類を報知することに決定している場合、次のステップ531に進む。
【0282】
ステップ531において、変更条件に係る達成種類の報知が設定される。具体的には、達成種類抽選手段310の抽選結果に基づいて、条件設定手段120の変更条件記憶手段160から、所定のデータが演出制御装置22に送出されるものである。そして、次のステップ532に進む。
ステップ532において、報知達成回数抽選手段360の抽選結果、変更条件に係る達成回数を報知することに決定したか否かが判定される。そして、報知達成回数抽選手段360の抽選結果、変更条件に係る達成回数を報知することに決定している場合、次のステップ533に進む。
【0283】
ステップ533において、変更条件に係る達成回数の報知が設定される。具体的には、達成回数グループ抽選手段380及び達成回数抽選手段320の抽選結果に基づいて、条件設定手段120の変更条件記憶手段160から、所定のデータが演出制御装置22に送出されるものである。そして、次のステップ534に進む。
ステップ534において、報知遊技回数抽選手段370の抽選結果、遊技回数を報知することに決定したか否かが判定される。そして、報知遊技回数抽選手段370の抽選結果、遊技回数を報知することに決定している場合、次のステップ535に進む。
【0284】
ステップ535において、変更条件に係る遊技回数の報知が設定される。具体的には、遊技回数抽選手段330の抽選結果に基づいて、条件設定手段120の変更条件記憶手段160から、所定のデータが演出制御装置22に送出されるものである。そして、次のステップ536に進む。
ステップ536において、変更条件が設定されているか否かが判定される。そして、変更条件が設定されていると判定された場合、次のステップ537に進む。
【0285】
ステップ537において、最初に設定された変更条件の初期設定値の報知が、変更条件報知装置140により行われる。具体的には、例えば、チェリー(30、2)と変更条件報知装置140に表示されることにより、変更条件の初期設定値として、変更条件に係る達成種類がチェリー当選で、その達成回数が2回で、変更条件に係る遊技回数が30回であることが理解できるものである。そして、次のステップ538に進む。
【0286】
ステップ538において、現在の遊技状態における変更条件の達成度合のカウントが行われる。具体的には、前回までの遊技の遊技内容に基づいて、現在の遊技状態における変更条件に係る遊技回数と、達成回数のカウントが行われるものである。そして、次のステップ539に進む。
ステップ539において、現在の遊技状態における変更条件の達成度合の報知が、達成度合報知装置220により行われる。具体的には、例えば、変更条件の初期設定値が、上述したようなチェリー(30、2)の場合であって、前回の遊技までに5回遊技を消化し、チェリーに1回当選しているような場合、達成度合報知装置220には、チェリー(25、1)の数値が表示されるものである。そして、次のステップ540に進む。
【0287】
ステップ540において、回転リール40の回転が開始する。そして、次のステップ541に進む。
ステップ541において、ストップスイッチ50が操作されることにより、ストップスイッチ50がONとなる。そして、次のステップ542に進む。
ステップ542において、回転リール40の回転停止処理が行われる。そして、次のステップ543に進む。
【0288】
ステップ543において、三個の回転リール40に対応するストップスイッチ50の操作が行われたか否かが判定される。そして、三個の回転リール40に対応するストップスイッチ50の操作が行われたと判定された場合、次のステップ550(図21)に進む。
ステップ550(図21)において、BBゲームに入賞したか否かが判定される。そして、BBゲームに入賞していないと判定された場合、次のステップ551に進む。
【0289】
ステップ551において、変更条件達成判定手段170により、現在の遊技状態において、変更条件が設定されているか否かが判定される。そして、現在の遊技状態において、変更条件が設定されていると判定された場合、次のステップ552に進む。
ステップ552において、変更条件達成判定手段170により、変更遊技回数範囲内か否かが判定される。具体的には、変更条件達成判定手段170により、現在の遊技状態において、変更条件を設定開始後、所定の遊技回数範囲内の遊技であるか否かが判定されるものである。例えば、変更条件として、チェリーが設定され、所定の遊技回数範囲として、30回が設定されている場合、変更条件を設定した後の遊技から、遊技数カウント手段190によりカウントされている遊技回数が、30回の遊技回数の範囲内の遊技であるか否かが判定されるものである。そして、変更条件達成判定手段170により、変更遊技回数範囲内であると判定された場合、次のステップ553に進む。
【0290】
ステップ553において、当選抽選手段110の抽選結果、所定の達成種類(当選役)に当選したか否かが判定される。例えば、達成種類として、チェリーが設定されているような場合、当選抽選手段110の抽選の結果、チェリーに当選しているか否かが判定されるものである。そして、当該達成種類(当選役)に当選していると判定された場合、次のステップ554に進む。
【0291】
ステップ554において、当選抽選手段110の抽選結果、変更条件に係る達成種類(当選役)に当選して、所定の達成回数に到達して、達成回数の条件を満足しているか否かが判定される。例えば、達成回数として、チェリー当選の二回が設定されているような場合、当選抽選手段110の抽選の結果、チェリーに2回当選しているか否かが判定されるものである。そして、当該達成回数を満足していると判定された場合、次のステップ555に進む。
【0292】
ステップ555において、ARTフラグが成立し、ON状態となる。そして、ステップ556に進む。
ステップ556において、他に入賞したか否かが判定される。そして、他に入賞していると判定された場合、次のステップ557に進む。
ステップ557において、当該入賞した図柄に対応した枚数の遊技メダルが遊技者に向かって払い出される。そして、当該遊技が終了する。
【0293】
前記ステップ505において、現在の遊技状態において、変更条件が設定されていると判定された場合、ステップ536に進む。
前記ステップ507において、変更条件抽選手段130の変更抽選処理の結果、変更条件を設定しないと判定された場合、次のステップ536に進む。
前記ステップ530において、報知達成種類抽選手段350の抽選結果、達成種類を報知することに決定していない場合、次のステップ532に進む。
【0294】
前記ステップ532において、報知達成回数抽選手段360の抽選結果、変更条件に係る達成回数を報知することに決定していない場合、次のステップ533に進む。
前記ステップ534において、報知遊技回数抽選手段370の抽選結果、遊技回数を報知することに決定していない場合、次のステップ536に進む。
【0295】
前記ステップ536において、変更条件が設定されていないと判定された場合、次のステップ540に進む。
前記ステップ543において、三個の回転リール40に対応するストップスイッチ50の操作が行われていないと判定された場合、次のステップ541に進む。
前記ステップ550において、BBゲームに入賞していると判定された場合、次のステップ558に進む。
【0296】
ステップ558において、BBゲームに入賞した場合の予め定められた枚数の遊技メダルが遊技者に向かって払い出される。そして、次のステップ559に進む。
ステップ559において、BB遊技中フラグがONとなって、BB遊技中フラグが成立する。そして、当該遊技が終了する。
【0297】
前記ステップ551において、現在の遊技状態において、変更条件が設定されていないと判定された場合、次のステップ556に進む。
前記ステップ552において、変更条件達成判定手段170により、変更遊技回数範囲内でないと判定された場合、次のステップ556に進む。
前記ステップ553において、達成種類の当選役に当選していないと判定された場合、次のステップ556に進む。
【0298】
前記ステップ554において、変更条件に係る当該達成回数を満足していないと判定された場合、次のステップ556に進む。
前記ステップ556において、他に入賞していないと判定された場合、当該遊技は終了する。
前記ステップ501(図19)において、BB遊技中フラグが成立していると判定された場合、すなわちBB遊技中フラグがON状態であると判定された場合、本発明の理解を助けるための参考発明の第一の実施の形態で説明したステップ140(図8)に進む。ここで、ステップ140乃至ステップ147は、本発明の理解を助けるための参考発明の第一の実施の形態で説明したものと同一であるため、説明を省略する。
【0299】
前記ステップ502(図19)において、ARTフラグが成立していると判定された場合、本発明の理解を助けるための参考発明の第一の実施の形態で説明したステップ160(図9)に進む。そして、ステップ160乃至ステップ175(図9乃至図10)は、本発明の理解を助けるための参考発明の第一の実施の形態で説明したものと同一であるため、説明を省略する。
上述したステップ504、ステップ141及びステップ162の当選抽選手段110による抽選処理は、本発明の理解を助けるための参考発明の第一の実施の形態で説明したステップ200乃至ステップ204の図11のフローと同一であるため、説明を省略する。
【0300】
上述したステップ506の変更設定抽選処理について、図22のフローを用いて説明する。
ステップ600において、変更条件抽選手段130の変更設定乱数発生手段301により発生された乱数の中から変更設定乱数抽出手段302により乱数が抽出される。そして、次のステップ601に進む。
【0301】
ステップ601において、抽出された乱数が変更設定乱数抽出手段302の内部に記憶される。そして、次のステップ602に進む。
ステップ602において、変更設定判定手段304により、抽出された乱数と、変更設定判定テーブル303の判定領域データとの比較が行われる。そして、次のステップ603に進む。
【0302】
ステップ603において、変更設定判定手段304により、抽出された乱数が、変更設定判定テーブル303のどの領域に含まれるか決定され、抽選処理の評価が決定される。具体的には、変更条件を設定するか否かが決定されるものである。そして、変更設定抽選処理が終了する。
上述したステップ508の達成種類抽選手段310による達成種類抽選処理について、図23のフローを用いて説明する。
【0303】
ステップ610において、達成種類抽選手段310の達成種類乱数発生手段311により発生された乱数の中から達成種類乱数抽出手段312により乱数が抽出される。そして、次のステップ611に進む。
ステップ611において、抽出された乱数が達成種類乱数抽出手段312の内部に記憶される。そして、次のステップ612に進む。
【0304】
ステップ612において、達成種類判定手段314により、抽出された乱数と、達成種類判定テーブル313の判定領域データとの比較が行われる。そして、次のステップ613に進む。
ステップ613において、達成種類判定手段314により、抽出された乱数が、達成種類判定テーブル313のどの領域に含まれるか決定され、抽選処理の評価が決定される。具体的には、BB当選、小槌当選、チェリー当選、桃当選及び不当選のうちから、いずれか一つが決定されるものである。そして、達成種類抽選処理が終了する。
【0305】
上述したステップ509の達成回数グループ抽選手段380及び達成回数抽選手段320による達成回数抽選処理について、図24のフローを用いて説明する。
ステップ620において、達成回数グループ抽選手段380の達成回数グループ乱数発生手段381により発生された乱数の中から達成回数グループ乱数抽出手段382により乱数が抽出される。そして、次のステップ621に進む。
【0306】
ステップ621において、抽出された乱数が達成回数グループ乱数抽出手段382の内部に記憶される。そして、次のステップ622に進む。
ステップ622において、達成回数グループ判定手段384により、抽出された乱数と、達成回数グループ判定テーブル383の判定領域データとの比較が行われる。そして、次のステップ623に進む。
【0307】
ステップ623において、達成回数グループ判定手段384により、抽出された乱数が、達成回数グループ判定テーブル383のどの領域に含まれるか決定され、抽選処理の評価が決定される。具体的には、表4の右欄に示すように、達成回数が1回又は2回等のように、全部で五つの達成回数グループのうちから、いずれか一つの達成回数グループが決定されるものである。そして、次のステップ624に進む。
【0308】
ステップ624において、決定された達成回数グループには、複数の達成回数を含むか否かが判定される。そして、決定された達成回数グループとして、複数の達成回数を含む場合は、次のステップ625に進む。
ステップ625において、達成回数抽選手段320の達成回数乱数発生手段321により発生された乱数の中から達成回数乱数抽出手段322により乱数が抽出される。そして、次のステップ626に進む。
ステップ626において、抽出された乱数が達成回数乱数抽出手段322の内部に記憶される。そして、次のステップ627に進む。
ステップ627において、達成回数判定手段324により、抽出された乱数と、達成回数判定テーブル323の判定領域データとの比較が行われる。そして、次のステップ628に進む。
【0309】
ステップ628において、達成回数判定手段324により、抽出された乱数が、達成回数判定テーブル323のどの領域に含まれるか決定され、抽選処理の評価が決定される。具体的には、例えば、達成回数グループとして、表4の右欄の上から二番目の1回、2回、3回又は4回の達成回数グループが選択されているような場合には、それらの4つの達成回数のうちから、いずれか一つが決定されるものである。そして、達成回数抽選処理が終了する。
【0310】
前記ステップ624において、決定された達成回数グループとして、複数の達成回数を含まない場合は、当該単一の達成回数が、変更条件に係る達成回数として決定される。具体的には、表4の右欄の5番目に示す達成回数1回のみを含む達成回数グループが選択された場合、達成回数は、その1回に決定されるものである。そして、当該遊技が終了する。
【0311】
上述したステップ510の遊技回数抽選手段330による遊技回数抽選処理について、図25のフローを用いて説明する。
ステップ630において、遊技回数抽選手段330の遊技回数乱数発生手段331により発生された乱数の中から遊技回数乱数抽出手段332により乱数が抽出される。そして、次のステップ631に進む。
【0312】
ステップ631において、抽出された乱数が遊技回数乱数抽出手段332の内部に記憶される。そして、次のステップ632に進む。
ステップ632において、遊技回数判定手段334により、抽出された乱数と、遊技回数判定テーブル333の判定領域データとの比較が行われる。そして、次のステップ633に進む。
【0313】
ステップ633において、遊技回数判定手段334により、抽出された乱数が、遊技回数判定テーブル333のどの領域に含まれるか決定され、抽選処理の評価が決定される。具体的には、表4の中欄に示すように、遊技回数として、100回、30回、10回、5回及び1回のうちから、いずれか一つが決定されるものである。そして、遊技回数抽選処理が終了する。
【0314】
上述したステップ512の報知達成種類抽選手段350による報知達成種類抽選処理について、図26のフローを用いて説明する。
ステップ640において、報知達成種類抽選手段350の報知達成種類乱数発生手段351により発生された乱数の中から報知達成種類乱数抽出手段352により乱数が抽出される。そして、次のステップ641に進む。
【0315】
ステップ641において、抽出された乱数が報知達成種類乱数抽出手段352の内部に記憶される。そして、次のステップ642に進む。
ステップ642において、報知達成種類判定手段354により、抽出された乱数と、報知達成種類判定テーブル353の判定領域データとの比較が行われる。そして、次のステップ643に進む。
【0316】
ステップ643において、報知達成種類判定手段354により、抽出された乱数が、報知達成種類判定テーブル353のどの領域に含まれるか決定され、抽選処理の評価が決定される。具体的には、変更条件に係る達成種類を、遊技者に向かって報知するか否かのいずれかに決定されるものである。そして、報知達成種類抽選処理が終了する。
【0317】
上述したステップ513の報知達成回数抽選手段360による報知達成回数抽選処理について、図27のフローを用いて説明する。
ステップ650において、報知達成回数抽選手段360の報知達成回数乱数発生手段361により発生された乱数の中から報知達成回数乱数抽出手段362により乱数が抽出される。そして、次のステップ651に進む。
【0318】
ステップ651において、抽出された乱数が報知達成回数乱数抽出手段362の内部に記憶される。そして、次のステップ652に進む。
ステップ652において、報知達成回数判定手段364により、抽出された乱数と、報知達成回数判定テーブル363の判定領域データとの比較が行われる。そして、次のステップ653に進む。
【0319】
ステップ653において、報知達成回数判定手段364により、抽出された乱数が、報知達成回数判定テーブル363のどの領域に含まれるか決定され、抽選処理の評価が決定される。具体的には、変更条件に係る達成回数を、遊技者に向かって報知するか否かのいずれかに決定されるものである。そして、報知達成回数抽選処理が終了する。
【0320】
上述したステップ514の報知遊技回数抽選手段370による報知遊技回数抽選処理について、図28のフローを用いて説明する。
ステップ660において、報知遊技回数抽選手段370の報知遊技回数乱数発生手段371により発生された乱数の中から報知遊技回数乱数抽出手段372により乱数が抽出される。そして、次のステップ661に進む。
【0321】
ステップ661において、抽出された乱数が報知遊技回数乱数抽出手段372の内部に記憶される。そして、次のステップ662に進む。
ステップ662において、報知遊技回数判定手段374により、抽出された乱数と、報知遊技回数判定テーブル373の判定領域データとの比較が行われる。そして、次のステップ663に進む。
【0322】
ステップ663において、報知遊技回数判定手段374により、抽出された乱数が、報知遊技回数判定テーブル373のどの領域に含まれるか決定され、抽選処理の評価が決定される。具体的には、変更条件に係る遊技回数を、遊技者に向かって報知するか否かのいずれかに決定されるものである。そして、報知達成種類抽選処理が終了する。
【0323】
上述したステップ173の継続抽選手段210による継続抽選処理は、図13に示すフローを用いて、本発明の理解を助けるための参考発明の第一の実施の形態で説明したものと同一であるため、説明を省略する。
上述したステップ542(図20)、ステップ144(図8)及びステップ168(図9)の回転リール40の回転停止処理については、図14に示すフローにより、本発明の理解を助けるための参考発明の第一の実施の形態で説明したものと同一であるため、説明を省略する。
【0324】
本発明の理解を助けるための参考発明の第四の実施の形態)
本実施の形態は、当選抽選手段110の抽選結果の達成種類に対応して、予め複数個のその達成回数と、複数個の変更条件に係る遊技回数とが設定されている。
そして、前記達成種類抽選手段310の抽選結果に応じて、前記達成回数抽選手段320及び前記遊技回数抽選手段330の抽選により、前記達成回数と、前記遊技回数とを別個独立に決定することを特徴とするものである。
【0325】
【表5】
Figure 0004015416
【0326】
具体的には、表5に示すように、BB当選という抽選結果の達成種類に対応して、変更条件に係る遊技回数として、100回と、50回と、5回との3個が設定され、達成回数として、1回と、2回との2個が設定されているようなものを含むものである。すなわち、変更条件に係る達成種類がBB当選に決定した場合には、変更条件に係るその達成回数は、上述した1回と、2回との2個のうちから、いずれか一つに決定され、変更条件に係る遊技回数は、上述した100回と、50回と、5回との3個のうちから、いずれか一つに決定されるものである。
【0327】
また、同様に表5に示すように、小槌当選という抽選結果の達成種類に対応して、変更条件に係る遊技回数として、30回と、10回との2個が設定され、達成回数として、2回と、3回との2個が設定されている。すなわち、変更条件に係る達成種類が小槌当選に決定した場合には、変更条件に係るその達成回数は、上述した2回と、3回との2個のうちから、いずれか一つに決定され、変更条件に係る遊技回数は、上述した30回と、10回との2個のうちから、いずれか一つに決定されるものである。
【0328】
また、同様に表5に示すように、チェリー当選という抽選結果の達成種類に対応して、変更条件に係る遊技回数として、10回と、5回との2個が設定され、達成回数として、1回と、2回と、3回との3個が設定されている。すなわち、変更条件に係る達成種類がチェリー当選に決定した場合には、変更条件に係るその達成回数は、上述した1回と、2回と、3回との3個のうちから、いずれか一つに決定され、変更条件に係る遊技回数は、上述した10回と、50回との2個のうちから、いずれか一つに決定されるものである。
【0329】
また、同様に表5に示すように、桃(再遊技)当選という抽選結果の達成種類に対応して、変更条件に係る遊技回数として、5回と、3回との2個が設定され、達成回数として、1回と、2回と、3回との3個が設定されている。すなわち、変更条件に係る達成種類が桃当選に決定した場合には、変更条件に係るその達成回数は、上述した1回と、2回と、3回との3個のうちから、いずれか一つに決定され、変更条件に係る遊技回数は、上述した5回と、3回との2個のうちから、いずれか一つに決定されるものである。
【0330】
また、同様に表5に示すように、不当選という抽選結果の達成種類に対応して、変更条件に係る遊技回数として、2回と、1回との2個が設定され、達成回数として、1回と、2回との2個が設定されている。すなわち、変更条件に係る達成種類が不当選に決定した場合には、変更条件に係るその達成回数は、上述した2回と、1回との2個のうちから、いずれか一つに決定され、変更条件に係る遊技回数は、上述した1回と、2回との2個のうちから、いずれか一つに決定されるものである。なお、かかる場合、遊技回数1回に決定した場合であって、達成回数が2回に設定された場合は、達成することができなかったものとして処理されるものである。
【0331】
すなわち、抽選結果の達成種類が決定すれば、その達成種類に対応した予め定めた遊技回数のグループと、達成回数のグループとが決定されるものである。そして、遊技回数及び達成回数は、その決定されたグループの中から抽選により決定されるものである。
したがって、達成種類抽選手段310は、表5の左欄に示すように、BB当選と、小槌当選と、チェリー当選と、桃当選と、不当選との5個の抽選結果の達成種類のうちから、いずれかを乱数を用いた抽選により、決定する。
【0332】
そして、達成回数抽選手段320は、達成種類抽選手段310の決定に基づく達成種類に対応する達成回数のうちから、いずれかを抽選により決定するものである。
そして、遊技回数抽選手段330は、達成種類抽選手段310の決定に基づく達成種類に対応する遊技回数のうちから、いずれかを抽選により決定するものである。
その他の構成は、本発明の第一の実施の形態と同様であって、それらの説明を省略する。
【0333】
本実施の形態によれば、達成種類抽選手段310の抽選結果に応じて、達成回数の抽選と、変更条件に係る遊技回数の抽選とは、それぞれ別個独立に決定される。このため、達成回数と、変更条件に係る遊技回数との組合せが、所定の数値のものに固定されることなく、絶えず、抽選により変化することとなる。これにより、達成回数と、遊技回数との組合せに意外性を付与することができ、遊技内容を変化させることができ、遊技を面白いものにすることができる。
さらに、本実施の形態によれば、抽選結果の達成種類に対応して、達成回数及び遊技回数が設定されているため、達成種類の内容や特徴に応じて、遊技回数の最適な範囲や、達成回数の最適な範囲を設定することができる。これにより、達成種類に応じて、妥当性のある現実的な達成回数や、遊技回数を設定することができる。
【0334】
【発明の効果】
本発明は、以上のように構成されているので、以下に記載されるような効果を奏する。
(請求項1)
請求項1記載の発明によれば、次のような効果を奏する。
【0335】
すなわち、請求項1記載の発明によれば、遊技状態の変更条件を複雑に設定することができて、興味溢れる遊技にすることができるようにした遊技機を提供することができる。
【0336】
更に、請求項1記載の発明によれば、抽選結果又は遊技結果の達成種類と、その達成回数と、変更条件に係る遊技回数との組合せが、固定されることなく、絶えず、抽選により変化し、その組合せに意外性を付与することができ、遊技内容を変化させることができるようにした遊技機を提供することができる。
【0337】
更に、請求項1記載の発明によれば、変更条件を遊技者に向かって明確且つ定量的に報知することができるようにした遊技機を提供することができる。
【0338】
更に、請求項1記載の発明によれば、達成種類と、達成回数と、遊技回数との項目のうちで、遊技者に報知する項目と、報知しない項目とを、種々変化させることができ、遊技内容に変化を与えることができるようにした遊技機を提供することができる。
【0339】
(請求項2)
請求項2記載の発明によれば、上記した請求項1記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項2記載の発明によれば、特殊遊技への移行条件を複雑にすることができて、遊技に新たな緊張感をもたらし、遊技を面白くすることができるようにした遊技機を提供することができる。
(請求項3)
請求項記載の発明によれば、上記した請求項1又は請求項2に記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項記載の発明によれば、現在の遊技状態における変更条件の達成度合を遊技者に向かって明確且つ定量的に報知することができるようにした遊技機を提供することができる。
【0340】
(請求項
請求項記載の発明によれば、次のような効果を奏す。
すなわち、請求項記載の発明によれば、遊技状態の変更条件を複雑に設定することができて、興味溢れる遊技にすることができるようにした遊技機用プログラムを提供することができる。
【0341】
(請求項
請求項記載の発明によれば、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項記載の発明によれば、遊技状態の変更条件を複雑に設定することができて、興味溢れる遊技にすることができるようにした遊技機用プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の理解を助けるための参考発明の第一の実施の形態であって、遊技機の入力、制御及び出力を示すブロック図である。
【図2】 本発明の理解を助けるための参考発明の第一の実施の形態であって、当選抽選手段を示すブロック図である。
【図3】 本発明の理解を助けるための参考発明の第一の実施の形態であって、変更条件抽選手段を示すブロック図である。
【図4】 本発明の理解を助けるための参考発明の第一の実施の形態であって、継続抽選手段を示すブロック図である。
【図5】 本発明の理解を助けるための参考発明の第一の実施の形態であって、遊技機を示す外観正面図である。
【図6】 本発明の理解を助けるための参考発明の第一の実施の形態であって、遊技機の動作の概略を示すフローである。
【図7】 本発明の理解を助けるための参考発明の第一の実施の形態であって、遊技機の動作の概略を示すフローである。
【図8】 本発明の理解を助けるための参考発明の第一の実施の形態であって、遊技機の動作の概略を示すフローである。
【図9】 本発明の理解を助けるための参考発明の第一の実施の形態であって、遊技機の動作の概略を示すフローである。
【図10】 本発明の理解を助けるための参考発明の第一の実施の形態であって、遊技機の動作の概略を示すフローである。
【図11】 本発明の理解を助けるための参考発明の第一の実施の形態であって、遊技機の動作のうち、当選抽選処理の概略を示すフローである。
【図12】 本発明の理解を助けるための参考発明の第一の実施の形態であって、遊技機の動作のうち、変更条件抽選処理の概略を示すフローである。
【図13】 本発明の理解を助けるための参考発明の第一の実施の形態であって、遊技機の動作のうち、継続抽選処理の概略を示すフローである。
【図14】 本発明の理解を助けるための参考発明の第一の実施の形態であって、遊技機の動作のうち、回転リールの回転停止処理の概略を示すフローである。
【図15】 本発明の理解を助けるための参考発明の第二の実施の形態であって、遊技機の動作のうち、当選抽選処理の概略を示すフローである。
【図16】 本発明の理解を助けるための参考発明の第三の実施の形態であって、遊技機の入力、制御及び出力を示すブロック図である。
【図17】 本発明の理解を助けるための参考発明の第三の実施の形態であって、変更条件抽選手段を示すブロック図である。
【図18】 本発明の理解を助けるための参考発明の第三の実施の形態であって、報知抽選手段を示すブロック図である。
【図19】 本発明の理解を助けるための参考発明の第三の実施の形態であって、遊技機の動作の概略を示すフローである。
【図20】 本発明の理解を助けるための参考発明の第三の実施の形態であって、遊技機の動作の概略を示すフローである。
【図21】 本発明の理解を助けるための参考発明の第三の実施の形態であって、遊技機の動作の概略を示すフローである。
【図22】 本発明の理解を助けるための参考発明の第三の実施の形態であって、遊技機の動作のうち、変更設定抽選処理の概略を示すフローである。
【図23】 本発明の理解を助けるための参考発明の第三の実施の形態であって、遊技機の動作のうち、達成種類抽選処理の概略を示すフローである。
【図24】 本発明の理解を助けるための参考発明の第三の実施の形態であって、遊技機の動作のうち、達成回数抽選処理の概略を示すフローである。
【図25】 本発明の理解を助けるための参考発明の第三の実施の形態であって、遊技機の動作のうち、遊技回数抽選処理の概略を示すフローである。
【図26】 本発明の理解を助けるための参考発明の第三の実施の形態であって、遊技機の動作のうち、報知達成種類抽選処理の概略を示すフローである。
【図27】 本発明の理解を助けるための参考発明の第三の実施の形態であって、遊技機の動作のうち、報知達成回数抽選処理の概略を示すフローである。
【図28】 本発明の理解を助けるための参考発明の第三の実施の形態であって、遊技機の動作のうち、報知遊技回数抽選処理の概略を示すフローである。
【符号の説明】
10 遊技機 11 筐体
12 表示窓 13 図柄表示窓
15 投入スイッチ 16 ベットスイッチ
17 精算スイッチ 18 メダル投入口
20 制御装置 21 遊技制御装置
22 演出制御装置 23 主基板
24 サブ基板 30 スタートスイッチ
40 回転リール 42 リールテープ
43 左側回転リール 44 中央回転リール
45 右側回転リール 50 ストップスイッチ
60 リールユニット 61 図柄
65 ホッパーユニット 66 報知装置
67 スピーカ 68 表示装置
69 報知ランプ 70 通常遊技制御手段
80 特別遊技制御手段 90 BBゲーム制御手段
91 特定導入遊技制御手段 100 RBゲーム制御手段
101 特定遊技制御手段 102 特殊遊技制御手段
110 当選抽選手段 111 当選乱数発生手段
112 当選乱数抽出手段 113 当選判定テーブル
114 当選判定手段 120 条件設定手段
130 変更条件抽選手段 131 変更乱数発生手段
132 変更乱数抽出手段 133 変更判定テーブル
134 変更判定手段 140 変更条件報知装置
145 特定当選報知装置 151 演出データ記憶手段
152 演出制御手段 160 変更条件記憶手段
170 変更条件達成判定手段 180 遊技変更手段
190 遊技数カウント手段 200 遊技数記憶手段
210 継続抽選手段 211 継続乱数発生手段
212 継続乱数抽出手段 213 継続抽選判定テーブル
214 継続判定手段 220 達成度合報知装置
230 達成度合記憶手段 240 達成度合比較手段
300 変更設定抽選手段 301 変更設定乱数発生手段
302 変更設定乱数抽出手段 303 変更設定判定テーブル
304 変更設定判定手段 310 達成種類抽選手段
311 達成種類乱数発生手段 312 達成種類乱数抽出手段
313 達成種類判定テーブル 314 達成種類判定手段
320 達成回数抽選手段 321 達成回数乱数発生手段
322 達成回数乱数抽出手段 323 達成回数判定テーブル
324 達成回数判定手段 330 遊技回数抽選手段
331 遊技回数乱数発生手段 332 遊技回数乱数抽出手段
333 遊技回数判定テーブル 334 遊技回数判定手段
340 報知抽選手段 350 報知達成種類抽選手段
351 報知達成種類乱数発生手段 352 報知達成種類乱数抽出手段
353 報知達成種類判定テーブル 354 報知達成種類判定手段
360 報知達成回数抽選手段 361 報知達成回数乱数発生手段
362 報知達成回数乱数抽出手段 363 報知達成回数判定テーブル
364 報知達成回数判定手段 370 報知遊技回数抽選手段
371 報知遊技回数乱数発生手段 372 報知遊技回数乱数抽出手段
373 報知遊技回数判定テーブル 374 報知遊技回数判定手段
380 達成回数グループ抽選手段 380 達成回数グループ抽選手段
381 達成回数グループ乱数発生手段 382 達成回数グループ乱数抽出手段
383 達成回数グループ判定テーブル 384 達成回数グループ判定手段

Claims (5)

  1. 周囲に複数の図柄を表示した複数の回転リールと、
    乱数を用いて当選図柄の抽選を行うための当選抽選手段と、
    前記当選抽選手段の抽選結果に対応した停止制御を行うための遊技制御手段とを備え、
    前記当選抽選手段の抽選結果、所定の当選役に当選し、且つ遊技状況が予め定められた入賞の態様になることにより入賞となるように設定された遊技機において、
    遊技として、通常遊技と、前記通常遊技よりも遊技者に大きな利益を付与可能な特殊遊技とを備え、
    前記通常遊技と、前記特殊遊技とは、遊技内容が異なる遊技を備え、
    前記遊技機は、
    所定の抽選結果又は遊技結果と、所定の遊技回数とからなる変更条件を設定するための条件設定手段と、
    前記条件設定手段の前記変更条件に基づいて、所定の前記遊技回数の範囲内で、所定の前記抽選結果又は遊技結果を達成することにより、前記変更条件を達成している旨の判定を行うための変更条件達成判定手段と、
    前記変更条件達成判定手段からの前記変更条件を満足している旨の判定結果に基づいて、遊技状態を変更するための遊技変更手段とを備え
    前記条件設定手段の前記変更条件の前記抽選結果又は遊技結果の達成種類と、その達成回数と、前記遊技回数とは、互いに対応することなく、それぞれ予め複数個、設定され、
    前記条件設定手段は、
    複数の前記抽選結果又は遊技結果の達成種類のうち、いずれの前記抽選結果又は遊技結果の達成種類を前記変更条件とするか、乱数を用いた抽選により決定するための達成種類抽選手段と、
    前記抽選結果又は遊技結果の複数の達成回数のうち、いずれの達成回数を前記変更条件とするか、乱数を用いた抽選により決定するための達成回数抽選手段と、
    複数の前記遊技回数のうち、いずれの前記遊技回数を前記変更条件とするか、乱数を用いた抽選により決定するための遊技回数抽選手段とを備え、
    前記達成種類抽選手段、前記達成回数抽選手段及び前記遊技回数抽選手段により、前記抽選結果又は遊技結果の達成種類の抽選と、その達成回数の抽選と、前記遊技回数の抽選とは、それぞれ別個独立に決定し、
    前記遊技機は、前記条件設定手段による前記変更条件の設定内容を遊技者に向かって報知可能な変更条件報知装置を備え、
    前記条件設定手段の前記変更条件としての前記抽選結果又は遊技結果の達成種類を、遊技者に向かって報知するか否かを乱数を用いた抽選により決定するための報知達成種類抽選手段と、
    前記条件設定手段の前記変更条件としての達成回数を、遊技者に向かって報知するか否かを乱数を用いた抽選により決定するための報知達成回数抽選手段と、
    前記条件設定手段の前記変更条件としての前記遊技回数を、遊技者に向かって報知するか否かを乱数を用いた抽選により決定するための報知遊技回数抽選手段とを備え、
    前記報知達成種類抽選手段、前記報知達成回数抽選手段及び前記報知遊技回数抽選手段により、前記抽選結果又は遊技結果の達成種類の報知と、その達成回数の報知と、前記遊技回数の報知とは、それぞれ別個独立に決定することを特徴とする遊技機。
  2. 前記遊技変更手段は、前記変更条件達成判定手段からの変更条件を達成している旨の判定結果に基づいて、遊技状態を前記通常遊技から前記特殊遊技へ移行することを特徴とする請求項1記載の遊技機。
  3. 前記遊技機は、前記条件設定手段の前記変更条件の達成度合を遊技者に向かって報知可能な達成度合報知装置を備えたことを特徴とする請求項1又は請求項2 に記載の遊技機。
  4. 遊技機を、
    複数の図柄を変動表示又は停止表示させるための図柄表示手段、
    乱数を用いて当選図柄の抽選を行うための当選抽選手段、
    前記当選抽選手段の抽選結果に対応した停止制御を行うための遊技制御手段として機能させ、
    前記遊技機を、前記当選抽選手段の抽選結果、所定の当選役に当選し、且つ遊技状況が予め定められた入賞の態様になることにより入賞となるように設定し、
    遊技として、通常遊技と、前記通常遊技よりも遊技者に大きな利益を付与可能な特殊遊技とを備え、
    前記通常遊技と、前記特殊遊技とは、遊技内容が異なる遊技を備え、
    前記遊技機を、
    所定の抽選結果又は遊技結果と、所定の遊技回数とからなる変更条件を設定するための条件設定手段、
    前記条件設定手段の前記変更条件に基づいて、所定の前記遊技回数の範囲内で、所定の前記抽選結果又は遊技結果を達成することにより、前記変更条件を達成している旨の判定を行うための変更条件達成判定手段、
    前記変更条件達成判定手段からの前記変更条件を達成している旨の判定結果に基づいて、遊技状態を変更するための遊技変更手段として機能させるための遊技機用プログラムであって、
    前記条件設定手段の前記変更条件の前記抽選結果又は遊技結果の達成種類と、その達成回数と、前記遊技回数とは、互いに対応することなく、それぞれ予め複数個、設定され、
    前記条件設定手段は、
    複数の前記抽選結果又は遊技結果の達成種類のうち、いずれの前記抽選結果又は遊技結果の達成種類を前記変更条件とするか、乱数を用いた抽選により決定するための達成種類抽選手段と、
    前記抽選結果又は遊技結果の複数の達成回数のうち、いずれの達成回数を前記変更条件とするか、乱数を用いた抽選により決定するための達成回数抽選手段と、
    複数の前記遊技回数のうち、いずれの前記遊技回数を前記変更条件とするか、乱数を用いた抽選により決定するための遊技回数抽選手段とを備え、
    前記達成種類抽選手段、前記達成回数抽選手段及び前記遊技回数抽選手段により、前記抽選結果又は遊技結果の達成種類の抽選と、その達成回数の抽選と、前記遊技回数の抽選とは、それぞれ別個独立に決定し、
    前記遊技機は、前記条件設定手段による前記変更条件の設定内容を遊技者に向かって報知可能な変更条件報知装置を備え、
    前記条件設定手段の前記変更条件としての前記抽選結果又は遊技結果の達成種類を、遊技者に向かって報知するか否かを乱数を用いた抽選により決定するための報知達成種類抽選手段と、
    前記条件設定手段の前記変更条件としての達成回数を、遊技者に向かって報知するか否かを乱数を用いた抽選により決定するための報知達成回数抽選手段と、
    前記条件設定手段の前記変更条件としての前記遊技回数を、遊技者に向かって報知するか否かを乱数を用いた抽選により決定するための報知遊技回数抽選手段とを備え、
    前記報知達成種類抽選手段、前記報知達成回数抽選手段及び前記報知遊技回数抽選手段により、前記抽選結果又は遊技結果の達成種類の報知と、その達成回数の報知と、前記遊技回数の報知とは、それぞれ別個独立に決定するように機能させるための遊技機用プログラム。
  5. 遊技機を、
    複数の図柄を変動表示又は停止表示させるための図柄表示手段、
    乱数を用いて当選図柄の抽選を行うための当選抽選手段、
    前記当選抽選手段の抽選結果に対応した停止制御を行うための遊技制御手段として機能 させ、
    前記遊技機を、前記当選抽選手段の抽選結果、所定の当選役に当選し、且つ遊技状況が予め定められた入賞の態様になることにより入賞となるように設定し、
    遊技として、通常遊技と、前記通常遊技よりも遊技者に大きな利益を付与可能な特殊遊技とを備え、
    前記通常遊技と、前記特殊遊技とは、遊技内容が異なる遊技を備え、
    前記遊技機を、
    所定の抽選結果又は遊技結果と、所定の遊技回数とからなる変更条件を設定するための条件設定手段、
    前記条件設定手段の前記変更条件に基づいて、所定の前記遊技回数の範囲内で、所定の前記抽選結果又は遊技結果を達成することにより、前記変更条件を達成している旨の判定を行うための変更条件達成判定手段、
    前記変更条件達成判定手段からの前記変更条件を達成している旨の判定結果に基づいて、遊技状態を変更するための遊技変更手段として機能させるための遊技機用プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、
    前記条件設定手段の前記変更条件の前記抽選結果又は遊技結果の達成種類と、その達成回数と、前記遊技回数とは、互いに対応することなく、それぞれ予め複数個、設定され、
    前記条件設定手段は、
    複数の前記抽選結果又は遊技結果の達成種類のうち、いずれの前記抽選結果又は遊技結果の達成種類を前記変更条件とするか、乱数を用いた抽選により決定するための達成種類抽選手段と、
    前記抽選結果又は遊技結果の複数の達成回数のうち、いずれの達成回数を前記変更条件とするか、乱数を用いた抽選により決定するための達成回数抽選手段と、
    複数の前記遊技回数のうち、いずれの前記遊技回数を前記変更条件とするか、乱数を用いた抽選により決定するための遊技回数抽選手段とを備え、
    前記達成種類抽選手段、前記達成回数抽選手段及び前記遊技回数抽選手段により、前記抽選結果又は遊技結果の達成種類の抽選と、その達成回数の抽選と、前記遊技回数の抽選とは、それぞれ別個独立に決定し、
    前記遊技機は、前記条件設定手段による前記変更条件の設定内容を遊技者に向かって報知可能な変更条件報知装置を備え、
    前記条件設定手段の前記変更条件としての前記抽選結果又は遊技結果の達成種類を、遊技者に向かって報知するか否かを乱数を用いた抽選により決定するための報知達成種類抽選手段と、
    前記条件設定手段の前記変更条件としての達成回数を、遊技者に向かって報知するか否かを乱数を用いた抽選により決定するための報知達成回数抽選手段と、
    前記条件設定手段の前記変更条件としての前記遊技回数を、遊技者に向かって報知するか否かを乱数を用いた抽選により決定するための報知遊技回数抽選手段とを備え、
    前記報知達成種類抽選手段、前記報知達成回数抽選手段及び前記報知遊技回数抽選手段により、前記抽選結果又は遊技結果の達成種類の報知と、その達成回数の報知と、前記遊技回数の報知とは、それぞれ別個独立に決定するように機能させるための遊技機用プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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