JP3865370B2 - 手摺の角度調節構造 - Google Patents

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    • E04F11/1834Connections therefor with adjustable angle, e.g. pivotal connections

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、手摺の取付構造に関するものであって、更に詳細には、手摺の角度調整可能な取付構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、建物の玄関アプローチ等の階段・傾斜路では、手摺の取付け基準となる路面が階段やスロープのように傾斜角度等の形態が様々であるため、支柱上端と手摺笠木との取付部位において角度や高さ調整を行う必要がある。
【0003】
従来この種の手摺の取付構造としては、例えば特公昭56−48663号公報や特許第2576965号公報に開示されているものが知られている。特公昭56−48663号公報に開示されている手摺の取付構造は、手摺保持部材が手摺部材の溝部の形状に合わせた断面鞍形の棒状体からなり、この棒状体の中央に長溝孔を穿設して、この長溝孔内に連結杆の上端部を嵌合して適宜止めピンにより枢着係合し、連結杆に対して手摺保持部材を傾動自在に構成されている。また、手摺保持部材は止めねじにより手摺部材に押しつけるように係止されている。
【0004】
このように構成される手摺の取付構造によれば、手摺保持部材の溝部に挿入された手摺保持部材と連結杆の上端部が適宜止めピンによって枢着係合されているので、手摺部材と連結杆の角度調節をすることができる。
【0005】
また、特許第2576965号公報に開示されている手摺の取付構造は、中空状の笠木の下部に長手方向に沿ってスリットを形成し、この笠木を固定するために、支柱の上端部に上記スリットに挿通されるスリット挿通部と、上記笠木の中空部に位置する長尺の支持部材を一体に有するブラケットを設け、支持部材の長手方向中央部に、スリットの両側上縁部に当接され、笠木の揺動支点となる支点部を形成すると共に、支持部材の長手方向両端部に、笠木の中空部の天井部に当接されて笠木を角度調節可能に固定する調整ねじを設ける構造になっている。
【0006】
このように構成される手摺の取付構造によれば、ブラケットの支持部材の長手方向中央部に、笠木の下部に長手方向に沿って形成されたスリットの両側上縁部に当接して笠木の揺動支点となる支点部が形成されているため、その揺動可能な範囲で笠木の角度調整が可能であり、支持部材の長手方向両端部に設けた調節ねじを笠木の中空部の天井部に当接させて突っ張らせることにより支柱の上端部に笠木を角度調節可能に固定することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前者すなわち特公昭56−48663号公報に記載の手摺の取付構造においては、保持部材と連結杆とを保持部材に穿設された長溝孔内に連結杆の上端部を嵌合して、適宜枢着ピンによって回転可能に連結されている構造であるため、保持部材と連結杆の強固な固定ができないと共に、保持部材に長溝孔を穿設する加工や、保持部材と連結杆の組み立て作業に手間がかかるという問題がある。また、手摺笠木と保持部材を固定するために、保持部材の両端部を止めねじで締め付ける必要があるため、手摺の傾斜状態において締結作業が面倒であるという問題がある。
【0008】
また、後者すなわち特許第2576965号公報に記載の手摺の取付構造においては、ブラケットのスリット挿通部と支持部材が一体に形成されているため、手摺の角度調節範囲が狭くなるという問題がある。また、支持部材の両端部に形成された調整ねじの締め付け加減によって手摺の取付け角度が決定するため、両方の調節ねじを調節して締め付ける必要があり、角度調節に手間がかかると共に、手摺の傾斜状態において調節ねじの締結作業が面倒であるという問題がある。
【0009】
この発明は、上記事情に鑑みなされたもので、手摺の組み立て作業を容易にすると共に、手摺の角度調節及び取付作業を容易に行えるようにした手摺の角度調節構造を提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、下方が開口する断面略C字状の溝部を長手通しに有すると共に、溝部の開口部両側に水平リップ部を対向して設ける手摺笠木と、この手摺笠木の溝部内に摺動可能に挿入される連結部材と、この連結部材の下面に角度調節可能に当接される支持片を有するブラケットとを具備し、 上記連結部材は、少なくとも一方の端部に、上記連結部材を下方から上方に向かって突出する押しねじが螺合可能なねじ孔を設け、 上記支持片は、上部両側面に上記手摺笠木の水平リップ部上面に当接可能な係止軸を突設し、 上記手摺笠木の溝部内に、上記連結部材と支持片とを当接配置した状態で、連結部材に設けられた上記ねじ孔に上記押しねじを螺合して手摺笠木の溝部内面に押しねじを押圧すると共に、手摺笠木の水平リップ部と支持片の係止軸とを押圧することによって手摺笠木とブラケットを角度調節可能に固定する、ことを特徴とする。
【0011】
このように構成することにより、手摺笠木の溝部内に連結部材と支持片とを当接配置した状態において、手摺笠木とブラケットの角度調節を行うことができる。また、連結部材の少なくとも一端部の押しねじを締め付けることにより、押しねじの先端部と手摺笠木の溝部の上面部が押圧されると共に、連結部材と支持片の当接部も押圧され、支持片の両側面に突設された係止軸と手摺笠木の水平リップ部上面とが係合当接するので、手摺とブラケットの角度調節を容易に行えると共に、容易に取付固定することができる。また、連結部材の押しねじは少なくとも一方を締結すればよいので、手摺笠木の取付け角度の勾配が大きい場合でも、容易に手摺笠木とブラケットを角度調節可能に固定することができる。
【0012】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の手摺の取付構造において、上記連結部材の下面とブラケットの支持片の頂部上面における一方の面に、略円弧状の凹部又は凸部を形成し、他方の面には、上記凹部又は凸部に摺動可能に当接係合する略円弧状の凸部又は凹部を形成してなる、ことを特徴とする。
【0013】
このように構成することにより、連結部材の下面に形成された略円弧状の凹部又は凸部と、ブラケットの支持片の頂部上面に形成された略円弧状の凸部又は凹部とを摺動可能に当接係合するので、連結部材とブラケットの組立作業を容易にすることができると共に、連結部材とブラケットの角度調節を容易に行うことができる。また、連結部材とブラケットが別体であるので、連結部材とブラケットの角度調節範囲を広くすることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下に、この発明の手摺の角度調節構造について、添付図面に基づいて詳細に説明する。
【0015】
◎第一実施形態
図1は、この発明の手摺の角度調節構造の第一実施形態の一部を断面で示す全体斜視図、図2は、手摺笠木、連結部材及びブラケットを示す分解斜視図、図3は、手摺の角度調節構造を示す断面図、図4は、手摺を傾斜状態に取付けた場合を示す断面図である。
【0016】
上記手摺Hは、図1に示すように、下方が開口する断面略C字状の溝部12を長手通しに形成する手摺笠木1と、この手摺笠木1の溝部12内に摺動可能に挿入される連結部材3と、この連結部材3の下面に角度調節可能に当接される支持片40を有するブラケット4とで主に構成されている。
【0017】
上記手摺笠木1は、図1及び図2に示すように、上記連結部材3が挿入される笠木受け10と、この笠木受け10の外周に嵌合される笠木本体20とで構成されている。
【0018】
上記笠木受け10は、例えばアルミニウム合金製押出形材にて形成されており、矩形状の溝部12と、この溝部12の全長に渡って連通する下方に開口する開口部13とを具備する断面略中空矩形状に形成されている。この場合、溝部12の対向する両側片19の下端部に、開口部13の内方に向かって突出する水平リップ部14が笠木受け10の長手方向に沿って延在して形成されている。また、両側片19の上端及び下端に延在する取付片15の角部に円弧状部16が形成されている。また、溝部12を構成する上片17には、下方すなわち溝部12の内面側に開口する凹条18が形成されており、この凹条18の底面(図において上方面)に後述する押しねじ32の先端部が当接係合し得るようになっている。
【0019】
上記笠木本体20は、例えば耐候性を有する合成樹脂製材料で形成されており、図1及び図2に示すように、下方に開口部13を有する断面略C字状に形成されている。この場合、開口部13の対向する縁部には、笠木受け10の取付片15に係合可能な係合片21が突設されている。
【0020】
上記連結部材3は、図1、図2及び図3に示すように、上記笠木受け10の溝部12内に挿入可能な略矩形ブロック体に形成されている。この連結部材3の略中央下部に、下方に開口する略円弧状の凹部30が形成されると共に、連結部材3の長手方向の両端部には、連結部材3の上下を貫通するねじ孔31a,31bが刻設されている。この場合、ねじ孔31a,31bには下方から上方へ向かって突出するように押しねじ32a,32bが螺合されている。
【0021】
上記ブラケット4の支持片40は、図1及び図2に示すように、上記連結部材3と略同等の幅に形成され、上端には、連結部材3の略円弧状の凹部30に摺動可能かつ当接係合可能な略円弧状の凸部41が形成されている。また、支持片40の下端から下方に向かって拡幅するようにテーパー部が設けられ、このテーパー部の下端から下方に延在し、階段又は傾斜路等に設置された取付用支柱Pに取付可能な支持基部44が形成されている(図1参照)。また、支持片40の両側面42には、笠木受け10の両側片19に向かって突出し、笠木受け10の水平リップ部14上面に当接可能な係止軸43が形成されている。この場合、係止軸43は水平リップ部14に対して回動可能な円柱状に形成されている。
【0022】
なお、この場合、上記連結部材3及び上記支持片40は例えばアルミダイキャストにて形成されている。
【0023】
このように、連結部材3の略中央下部に略円弧状の凹部30を形成し、支持片40の上端に連結部材3の凹部30に摺動及び当接係合可能な略円弧状の凸部41を形成することにより、連結部材3と支持片40との角度調節を容易にすることができる。この状態で連結部材3及び支持片40を手摺笠木1の溝部12に挿入し、支持片40の係止軸43と笠木受け10の水平リップ部14を係合させ、連結部材3の押しねじ32a,32bをねじ込むことにより、押しねじ32a,32bの先端部が溝部12の上片17を押圧し、これにより連結部材3が下方に押圧されると共に、支持片40も下方に押圧され、支持片40の係止軸43が笠木受け10の水平リップ部14に当接されると共に押圧される。
【0024】
したがって、押しねじ32a,32bの先端部と溝部12の上片17、支持片40の両係止軸43と水平リップ部14の4点を押圧することができるので、手摺笠木1とブラケット4を角度調節可能に強固に固定することができる(図3参照)。また、この場合、手摺笠木1は支持片40に対して、図3の二点鎖線で示す範囲で、角度調節可能であるので、勾配の大きな傾斜路等においても容易に手摺笠木1を取り付けることができる。
【0025】
なお、上記説明では、連結部材3の押しねじ32a,32bの先端部と溝部12の上片17、支持片40の両係止軸43と水平リップ部14の4点を押圧して手摺を固定する場合を説明したが、必ずしも2つの押しねじ32a,32bを螺合させる必要はない。例えば、図4に示すように、いずれか一方のねじ孔31に押しねじ32を螺合させ、押しねじ32の先端部を溝部12の上片17に押圧することにより、連結部材3と支持片40の当接部が支点となり、押しねじ32の取り付けられていない連結部材3の他端も溝部12の上片17に押圧されるので、2つの押しねじ32a,32bを螺合した場合と同様に、4点で手摺笠木1とブラケットを固定することができる。したがって、手摺笠木1の取付角度の勾配が大きい場合でも、鈍角側の押しねじ32だけを締め付ければよいので、手摺笠木1の取付固定作業を容易に行うことができる。
【0026】
上記のように構成された手摺Hを、階段及び傾斜路等に取り付けるには、まず、予め、工場又は施工現場において、笠木受け10と笠木本体20を組付けた状態にしておく。次に、連結部材3と支持片40を、それぞれの凹部30と凸部41が当接係合された状態で、笠木受け10の溝部12に笠木受け10の端部から挿入し、支持片40の係止軸43と笠木受け10の水平リップ部14が当接した状態にしておく。
【0027】
この状態で、傾斜路等に予め設置された取付用支柱Pに支持片40の支持基部44を取り付けて仮止めしておく。
【0028】
ここで、傾斜路等の勾配に合わせて、支持片40と手摺笠木1の角度調節を行い、手摺笠木1の開口部13から連結部材3に穿設されたねじ孔31の少なくともいずれか一方に押しねじ32を螺合させると共に、締め付けて、押しねじ32の先端部で溝部12の上片17を押圧する。
【0029】
このように押しねじ32の先端部で溝部12の上片17を押圧することにより、連結部材3が下方に移動して、連結部材3が支持片40との当接係合部を押圧すると共に、支持片40の係止軸43と笠木受け10の水平リップ部14の当接が強固になるので、手摺笠木1と支持片40を傾斜した状態で固定することができる。なお、この場合、更に固定を強固にしたい場合は、押しねじ32a,32bを両方のねじ孔31a,31bに螺合すればよい。
【0030】
このように手摺笠木1と支持片40の傾斜状態を固定した後に、取付用支柱Pに対して支持片40の高さ調節を行い、取付用支柱Pに支持片40の支持基部44を固定することができる。なお、支持片40と取付用支柱Pとの高さ調節は、手摺笠木1と支持片40の角度調節時と同時に行ってもよく、手摺笠木1の取付角度と取付高さを調節しながらそれぞれを仮締めし、最終的に増し締めして固定すればよい。
【0031】
上記のようにして、手摺Hを組立てることができるので、階段や傾斜路等における傾斜した場所への手摺Hの取付作業を容易にすることができる。
【0032】
なお、上記説明では、連結部材3が略矩形ブロック体にて形成される場合について説明したが、別の形状にしてもよい。すなわち、図5及び図6に示すように、笠木受け10の溝部12に沿って長手方向に延在する上面板33と、この上面板33の両側辺から下方に垂下される一対の垂下片34とからなる下方が開口する例えばスチール板をプレス等によって折曲加工したチャンネル状の連結部材3Aとしてもよい。このように構成される連結部材3Aの上面板33の両端部には、バーリング加工によって形成された孔開け部ねじ溝を刻設したねじ孔35が設けられている。また、両垂下片34の略中央部には、支持片40の上端に形成された略円弧状の凸部41に当接係合可能な略円弧状の凹部36が形成されている。
【0033】
上記のように構成される連結部材3Aを使用して手摺Hを取付ける場合も、上述した場合と同様に、連結部材3Aの少なくとも一方のねじ孔35に押しねじ32を螺合することによって、手摺笠木1とブラケット4を容易に取付固定することができる(図6参照)。
【0034】
上記のように連結部材3Aをチャンネル材によって形成することにより、構成部材の軽量化を図ることができると共に、材料費の軽減を図ることができる。
【0035】
また、上記説明では、図1ないし図6に示すように、連結部材3に略円弧状の凹部30を形成し、支持片40には、この凹部30と摺動可能に当接係合する略円弧状の凸部41を形成した構造について説明したが、凹部30及び凸部41の配置を逆にしてもよい。すなわち、図7に示すように、連結部材3Bの略中央下部に下方に突出する略円弧状の凸部50を形成し、ブラケット4の支持片40Aの上端には、この凸部50に摺動及び当接係合可能な略円弧状の凹部60を形成してもよい。
【0036】
このように、連結部材3Bに略円弧状の凸部50を形成し、ブラケット4の支持片40Aには、凸部50に摺動及び当接係合可能な略円弧状の凹部60を形成した場合でも、連結部材3に略円弧状の凹部30を形成し、支持片40に略円弧状の凸部41を形成した場合と同様に、手摺笠木1とブラケット4の角度調節を行うことができると共に、押しねじを締め付けることによって、取付固定することができる。
【0037】
◎第二実施形態
第二実施形態は、手摺笠木をブラケットを介して、建物等の壁部に直接取付ける場合に適用した場合である。
【0038】
第二実施形態の手摺Hは、図8に示すように、建物等に予め設置されたアンカーボルトB等に、略クランク状のブラケット4Aを取り付け、このブラケット4Aに形成される支持片40の上端に第一実施形態と同様に連結部材3及び手摺笠木1を固定するものである。
【0039】
この場合、上記ブラケット4Aの支持片40は、図8に示すように、連結部材3と略同等の幅に形成され、上端には連結部材3の略円弧状の凹部30に摺動可能かつ当接係合可能な略円弧状の凸部41が形成されている。また、支持片40の下端から下方に向かって拡幅するようにテーパー部を設け、このテーパー部の下端から下方に延在する支持基部44と、この支持基部44の下端から壁面7に向かって折曲される水平支持片45と、この水平支持片45の端部から下方に向かって折曲され、壁面7に当接するように延在する固定片46とを具備する略クランク状に形成されている。また、支持片40の両側面42には、笠木受け10の両側片19に向かって突出し、笠木受け10の水平リップ部14上面に当接可能な係止軸43が形成されている。この場合、係止軸43は水平リップ部14に対して回動可能な円柱状に形成されている。また、上記固定片46の略中央部には、壁面7に予め設置されたアンカーボルトBを挿入する挿通孔(図示せず)が穿設されるている。
【0040】
上記のように構成される手摺Hを、階段及び傾斜路等の壁面7に取り付けるには、上記第一実施形態と同様に、予め、工場又は施工現場において、笠木受け10と笠木本体20を組付けた状態にしておく。次に、連結部材3と支持片40Aを、それぞれの凹部30と凸部41が当接係合された状態で、笠木受け10の溝部12に笠木受け10の端部から挿入し、支持片40の係止軸43と笠木受け10の水平リップ部14が当接した状態にしておく。
【0041】
この状態で、傾斜路等の壁面7に予め設置されたアンカーボルトBを、ブラケット4の固定片46に穿設された挿通孔(図示せず)に貫挿し、先端部をナットNによって締め付けて固定する。
【0042】
このようにブラケット4Aを壁面7に固定した後、傾斜路等の勾配に合わせて、ブラケット4Aと手摺笠木1の角度調節を行い、手摺笠木1の開口部13から連結部材3に穿設されたねじ孔31の少なくともいずれか一方に押しねじ32を螺合させると共に、締め付けて、押しねじ32の先端部で溝部12の上片17を押圧する。
【0043】
このように押しねじ32の先端部で溝部12の上片17を押圧することにより、連結部材3が下方に移動して、連結部材3が支持片40との当接係合部を押圧すると共に、支持片40の係止軸43と笠木受け10の水平リップ部14の当接が強固になるので、手摺笠木1とブラケット4Aを傾斜した状態で固定することができる。なお、この場合、更に固定を強固にしたい場合は、押しねじ32a,32bを両方のねじ孔31a,31bに螺合すればよい。
【0044】
したがって、上記のように手摺Hを構成するので、階段及び傾斜路等の傾斜した場所の壁面に手摺Hを取り付ける場合でも、第一実施形態と同様に手摺の取付作業を容易にすることができる。
【0045】
なお、第二実施形態においても、第一実施形態と同様に、上述したブラケット4における連結部材3とブラケット4Aとの連結部分を、連結部材3の略中央下部に下方に突出する略円弧状の凸部50を形成し、この凸部50に摺動及び当接係合可能に支持片40の上端に略円弧状の凹部60を形成してもよい(図7参照)。
【0046】
なお、第二実施形態においては、上記ブラケット4Aを、第一実施形態の取付用支柱Pに取付ける形態に代えて、略クランク状に折曲加工した以外は、手摺笠木1及び連結部材3の構造は第一実施形態と同じであるので、同一部分には同一符号を付して、説明は省略する。
【0047】
【発明の効果】
以上に説明したように、この発明の手摺の角度調節構造は、上記のように構成されているので、以下のような優れた効果が得られる。
【0048】
(1)請求項1記載の発明によれば、手摺笠木の溝部内に連結部材と支持片とを当接配置した状態において、手摺笠木とブラケットの角度調節を行うことができ、連結部材の少なくとも一端部の押しねじを締め付けることにより、押しねじの先端部と手摺笠木の溝部の上面部が押圧されると共に、連結部材と支持片の当接部も押圧され、支持片の両側面に突設された係止軸と手摺笠木の水平リップ部上面とが当接するので、手摺とブラケットの角度調節を容易に行えると共に、容易に取付固定することができる。また、連結部材の押しねじは少なくとも一方を締結すればよいので、手摺笠木の取付け角度の勾配が大きい場合でも、容易に手摺笠木とブラケットを角度調節可能に固定することができる。
【0049】
(2)請求項2記載の発明によれば、連結部材の下面に形成された略円弧状の凹部又は凸部と、ブラケットの支持片の頂部上面に形成された略円弧状の凸部又は凹部とを摺動可能に当接係合するので、連結部材とブラケットの組立作業を容易にすることができると共に、連結部材とブラケットの角度調節を容易に行うことができる。また、連結部材とブラケットが別体であるので、連結部材とブラケットの角度調節範囲を広くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の手摺の角度調節構造の第一実施形態の一部を断面で示す全体斜視図である。
【図2】第一次実施形態における手摺笠木、連結部材及びブラケットを示す分解斜視図である。
【図3】第一実施形態の取付状態を示す断面図である。
【図4】上記連結部材の一端部に押しねじを締め付けて取付けた場合の断面図である。
【図5】この発明における連結部材の変形例を示す斜視図である。
【図6】上記連結部材の一端部に押しねじを締め付けて取付けた場合の断面図である。
【図7】この発明における連結部材及びブラケットの変形例を示す断面図である。
【図8】この発明の手摺の角度調節構造手摺の第二実施形態の取付状態を示す概略斜視図である。
【符号の説明】
1 手摺笠木
3,3A,3B 連結部材
4 ブラケット
12 溝部
13 開口部
14 水平リップ部
30 凹部
31a,31b ねじ孔
32a,32b 押しねじ
40,40A 支持片
41 凸部
42 両側面
43 係止軸
50 凸部
60 凹部

Claims (2)

  1. 下方が開口する断面略C字状の溝部を長手通しに有すると共に、溝部の開口部両側に水平リップ部を対向して設ける手摺笠木と、この手摺笠木の溝部内に摺動可能に挿入される連結部材と、この連結部材の下面に角度調節可能に当接される支持片を有するブラケットとを具備し、
    上記連結部材は、少なくとも一方の端部に、上記連結部材を下方から上方に向かって突出する押しねじが螺合可能なねじ孔を設け、
    上記支持片は、上部両側面に上記手摺笠木の水平リップ部上面に当接可能な係止軸を突設し、
    上記手摺笠木の溝部内に、上記連結部材と支持片とを当接配置した状態で、連結部材に設けられた上記ねじ孔に上記押しねじを螺合して手摺笠木の溝部内面に押しねじを押圧すると共に、手摺笠木の水平リップ部と支持片の係止軸とを押圧することによって手摺笠木とブラケットを角度調節可能に固定する、ことを特徴とする手摺の角度調節構造。
  2. 請求項1記載の手摺の角度調節構造において、
    上記連結部材の下面とブラケットの支持片の頂部上面における一方の面に、略円弧状の凹部又は凸部を形成し、他方の面には、上記凹部又は凸部に摺動可能に当接係合する略円弧状の凸部又は凹部を形成してなる、ことを特徴とする手摺の角度調節構造。
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