JP2003049521A - 建物用手摺の取付構造 - Google Patents

建物用手摺の取付構造

Info

Publication number
JP2003049521A
JP2003049521A JP2001236070A JP2001236070A JP2003049521A JP 2003049521 A JP2003049521 A JP 2003049521A JP 2001236070 A JP2001236070 A JP 2001236070A JP 2001236070 A JP2001236070 A JP 2001236070A JP 2003049521 A JP2003049521 A JP 2003049521A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bracket
handrail
anchor bolt
mounting
opening
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2001236070A
Other languages
English (en)
Inventor
Tatsuo Shoji
辰夫 庄司
Yuichiro Fujii
雄一郎 藤井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Naka Corp
Original Assignee
Naka Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Naka Corp filed Critical Naka Corp
Priority to JP2001236070A priority Critical patent/JP2003049521A/ja
Publication of JP2003049521A publication Critical patent/JP2003049521A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Working Measures On Existing Buildindgs (AREA)
  • Steps, Ramps, And Handrails (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 既存の建物における交差した壁面、階段の踊
り場などのひねり曲がりがある壁面、対向する2面を有
する壁面に手摺を容易に取付可能にする。 【解決手段】 壁面に突設されるアンカーボルト7に固
定されるブラケット40にて支持される笠木1に、長通
しの中空部31と、中空部31の全長に渡って連通する
開口部32とを設ける。ブラケット40は、アンカーボ
ルト7に固定される固定部41、笠木1の中空部31内
に摺動及び回動可能に挿入され、開口部32の中空部の
下片に当接係合可能な取付部42、固定部41と取付部
42とを連結し、開口部32を貫通する部位が開口部3
2との間に隙間を有する支持部43を具備する。ブラケ
ット40を笠木1の周方向に回動させてアンカーボルト
7に固定部41を固定し、取付部42を貫通螺合する押
しねじ9を中空部内面に押圧し、取付部42を開口部3
2の中空部の下片に押圧して、ブラケット40と笠木1
を固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、建物用手摺の取
付構造に関するものであって、更に詳細には、既存の建
物の壁面に取付可能な建物用手摺の取付構造に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】一般に、建物用手摺を取り付けるには、
図14に示すように、予め工場において、笠木1を構成
する笠木本体2と笠木受け3、ブラケット4が組み立て
られた手摺組立品を作製し、施工現場において、壁裏面
の下地材(図示せず)にビス5等を用いてブラケット4
を直接固定して取り付けている。
【0003】しかし、既存の建物などリフォーム時に手
摺を取り付ける際、壁面6の強度が弱く有効な下地材も
ない場合があり、ビス5に代えて特殊なアンカーボルト
を用いての施工となったり、壁面6に既にアンカーボル
トが打ち込まれた状態での施工となる。この場合、直線
状の手摺においては問題はないが、入隅や出隅のコーナ
ー部や階段の踊り場等に取り付けられる曲げ加工のある
手摺組立品では、交差する壁面に設置されたアンカーボ
ルトに同時にブラケット4を取り付けることができない
という問題があった。
【0004】この問題を解決するためには、笠木本体
2、笠木受け3、ブラケット4を分解した状態で現場に
搬入し、壁面6に取り付けられているアンカーボルトに
ブラケット4を取り付け固定し、この固定されたブラケ
ット4に笠木受け3を載置し、横から笠木受け3とブラ
ケット4をビス5で固定し、この笠木受け3の外周に笠
木本体2を嵌合することによって手摺10を壁面6に取
り付けることができる。
【0005】しかしながら、このような手摺の取付構造
においては、笠木本体2、笠木受け3、ブラケット4を
施工現場に単体で搬入し取り付け組み立てなければなら
ないので、取付作業に手間がかかるという問題があっ
た。
【0006】これらの問題を解決する手段として、例え
ば特開平9−151588号公報に開示されている手摺
が知られている。この建物用手摺は、笠木受けにブラケ
ットの取付部を、笠木受けの長手方向にのみ摺動可能に
嵌合した構造になっており、この笠木受けに笠木を嵌め
込んだ状態で工場から出荷することができる。
【0007】このように構成された手摺では、曲げ加工
のある手摺を、交差する壁面に設置されたアンカーボル
トへ取り付ける際、一方のアンカーボルトとブラケット
を取り付けた後、ブラケットと笠木受けをスライドさせ
ることによって、もう一方のアンカーボルトとブラケッ
トを取り付けることができるので、曲げ加工のある手摺
を交差する壁面に取り付けることができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
9−151588号公報に記載の建物用手摺の取付構造
においては、交差した壁面に設置されたアンカーボルト
にブラケットを取り付ける際、ブラケットをアンカーボ
ルトに干渉しないようにするために、ブラケットと笠木
受けのスライド幅を大きくしなければならないので、取
付作業が面倒である。また、笠木受けに対してブラケッ
トをスライド可能にした構造においても、手摺を取り付
ける壁面が対向する2面を有する場合や、階段の踊り場
のように交差する壁面の取付部が傾斜するひねり曲がり
がある場合などには、ブラケットのスライドのみでは取
り付けができないという問題がある。
【0009】この発明は、上記事情に鑑みなされたもの
で、既存の建物における交差した壁面への手摺の取付作
業を容易にすると共に、階段の踊り場などのひねり曲が
りがある場合や、壁面が対向する2面を有する場合でも
手摺の取付作業を容易に行えるようにした建物用手摺の
取付構造を提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、壁面に突設されるアンカー
ボルトに固定されるブラケットと、このブラケットにて
支持される笠木とからなる建物用手摺の取付構造であっ
て、 上記笠木は、長通しの中空部と、この中空部の全
長に渡って連通する開口部とを具備し、 上記ブラケッ
トは、上記アンカーボルトに固定される固定部と、上記
笠木の中空部内に摺動及び回動可能に挿入されると共
に、開口部の中空部の下片に当接係合可能な取付部と、
上記固定部と取付部とを連結し、上記開口部を貫通する
部位が開口部との間に隙間を有する支持部とを具備し、
上記ブラケットを笠木の周方向に回動させて上記アン
カーボルトに固定部を固定し、上記取付部を貫通螺合す
る押しねじを中空部内面に押圧すると共に、取付部を開
口部の中空部の下片に押圧して、ブラケットと笠木を固
定することを特徴とする。
【0011】このように構成することにより、ブラケッ
トを笠木に摺動及び回動可能に取り付けた状態で施工現
場に搬入することができ、現場において、ブラケット
を、笠木の外周方向に回動させてアンカーボルトに固定
部を固定し、取付部を貫通螺合する押しねじを中空部内
面に押圧すると共に、取付部を開口部の中空部の下片に
押圧して、ブラケットと笠木を固定することができる。
例えば、交差した壁面に手摺を取り付ける場合、一方の
壁面に突設されるアンカーボルトに一方のブラケットを
固定した後、他方のブラケットを笠木に対して摺動及び
回動させて、他方の壁面に突設されたアンカーボルトに
固定することができる。したがって、交差する壁面、壁
面が対向する2面を有する場合、あるいは、階段の踊り
場などのひねり曲げがある場合においても手摺を容易に
取り付けることができる。
【0012】請求項2記載の発明は、請求項1記載の建
物用手摺の取付構造において、 上記ブラケットの固定
部に、アンカーボルトの挿通孔を設け、この挿通孔は、
側面側に位置してアンカーボルトを遊嵌する第1の孔部
と、先端側に位置してアンカーボルトのねじ部を嵌挿す
る円形の第2の孔部とを具備することを特徴とする。こ
の場合、第1の孔部は、例えば長孔にて形成するか、あ
るいは、第2の孔部より大径の円形孔にて形成すること
ができる。
【0013】このように構成することにより、ブラケッ
トの回動の際、第1の孔部を案内させてアンカーボルト
をブラケットの挿通孔に容易に挿入することができる。
また、第2の孔部にアンカーボルトのねじ部が嵌挿され
るので、ブラケットのガタツキを少なくすることがで
き、手摺を強固に取り付けることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に、この発明の建物用手摺の
取付構造について、添付図面に基づいて詳細に説明す
る。
【0015】◎第一実施形態 図1は、この発明に係る第一実施形態の建物用手摺の取
付状態を示す全体斜視図、図2は、手摺の取付構造の要
部を示す断面斜視図、図3(a),(b)は、手摺の取
付構造を示す断面図、図4は、手摺の取付構造の要部を
示す拡大断面図である。ここでは、従来の手摺の構成部
材と同じ構造のものには同一の符号を付して説明する。
【0016】上記建物用手摺10は、図1及び図2に示
すように、交差例えば直交する壁面6に突設されるアン
カーボルト7に固定されるブラケット40と、このブラ
ケット40に支持される笠木1とで主に構成されてい
る。なお、アンカーボルト7に固定されるブラケット4
0の固定部には、合成樹脂製部材にて形成されるキャッ
プ8が被着されている。
【0017】上記笠木1は、図2、図3、図4及び図6
に示すように、ブラケット40に取り付けられる笠木受
け30と、この笠木受け30の外周に嵌合される笠木本
体2とで形成されている。
【0018】上記笠木受け30は、アルミ合金製押出形
材にて形成されており、矩形状の中空部31と、この中
空部31の全長に渡って連通する下方に開口する開口部
32とを具備する断面が略矩形状に形成されている。こ
の場合、中空部31を構成する対向する両側片33,3
4の下端より上方側に位置する下片35の中間部に開口
部32が形成されている。また、両側片33,34の上
端及び下端に延在する取付片37の角部に円弧状部38
が形成されている。また、中空部31を構成する上片3
6には、下方すなわち中空部31の内面側に開口する凹
条39が形成されており、この凹条39の底面に後述す
る押しねじ9の先端部が当接係合し得るようになってい
る。
【0019】一方、上記笠木本体2は、合成樹脂製材料
で形成されており、図2、図3及び図5に示すように、
下方に開口部20を有する断面略円弧状に形成されてい
る。この場合、開口部20の対向する縁部には、笠木受
け30の取付片37に係合可能な係合片21が突設され
ている。
【0020】上記ブラケット40は、図3、図5、図6
及び図8に示すように、壁面6に突設されたアンカーボ
ルト7に固定される固定部41と、笠木受け30の中空
部31内に摺動及び回動可能に挿入されると共に、開口
部32が設けられた下片35における中空部31の下片
35に当接係合可能な取付部42と、固定部41と取付
部42とを連結し、開口部32を貫通する部位が開口部
32との間に隙間を有する支持部43とで形成されてい
る。
【0021】上記固定部41は、壁面6に当接し、中央
部にアンカーボルト7を挿入する挿通孔44が穿設され
る基部45と、この基部45の両側面及び下面から外方
へ向かって延在するフランジ部46とで形成されてい
る。この場合、基部45の下端とフランジ部46との段
差部は、図5に示すように、断面が円弧状に形成されて
おり、肉厚の基部45と肉薄のフランジ部46との連結
部に強度をもたせるようにしてある。また、基部45の
下部側には、キャップ8の内方に突設された係止脚片8
aが嵌合する嵌合溝47が設けられている。
【0022】上記挿通孔44は、図5に示すように、壁
面6側に位置して、アンカーボルト7を遊嵌する縦長孔
状の第1の孔部44aと、壁面6と反対側の先端側に位
置して、アンカーボルト7のねじ部を嵌挿する円形の第
2の孔部44bとで形成されている。この場合、縦長孔
状の第1の孔部44aと、円形状の第2の孔部44b
は、下端同士が共通する半円弧状に形成されている。
【0023】このように、挿通孔44を、アンカーボル
ト7を遊嵌する縦長孔状の第1の孔部と、アンカーボル
ト7のねじ部を嵌挿する円形の第2の孔部44bとで形
成することにより、ブラケット40を笠木1の周方向に
回動してアンカーボルト7に取り付ける際、第1の孔部
44aを案内させてアンカーボルト7をブラケット40
の挿通孔44に容易に挿入することができる。また、第
2の孔部44bにアンカーボルト7のねじ部が嵌挿され
るので、ブラケット40のガタツキを少なくすることが
でき、手摺10を強固に取り付けることができる。
【0024】上記取付部42は、図3、図5、図6及び
図8に示すように、矩形断面の上端角部を切り欠いた上
部が略台形に形成される棒状に形成されている。この取
付部42の上部の断面形状を略台形に形成することによ
り、取付部42の上面と笠木受け30の中空部31との
干渉を回避することができるので、取付部42を笠木受
け30の中空部31内に摺動及び回動可能に挿入するこ
とができる。また、取付部42の下面は笠木受け30の
開口部32の両側の中空部31の下片35に係合可能に
なっている。また、取付部42の長手方向の両端側に
は、取付部42を笠木受け30に固定するための押しね
じ9を下方から貫通螺合するための2個のねじ孔42a
が刻設されている。
【0025】このように笠木受け30の中空部31内に
ブラケット40の取付部42を挿入した状態で、取付部
42の下方からねじ孔42aに押しねじ9を螺合して貫
通することにより、押しねじ9の先端が笠木受け30の
凹条39に係合して押圧すると共に、取付部42の下面
と笠木受け30の中空部31の下片35に押圧係合され
て、取付部42を笠木受け30に固定することができ
る。
【0026】上記支持部43は、図3、図5、図6及び
図8に示すように、上記固定部41の上端部から壁面6
と反対方向に延在する水平支持片43aと、この水平支
持片43aの先端から上方に向かって湾曲状に延在する
と共に、笠木受け30の開口部32を貫通する部位が開
口部32との間に隙間を有する起立支持片43bとで形
成されている。この場合、取付部42に連結する起立支
持片43bの上端部には、笠木受け30の開口部32と
の間に隙間を形成する首部43cが設けられている。こ
のように、起立支持片43bの上端部に肉薄の首部43
cを形成して、開口部32との間に隙間を設けることに
より、支持部43が開口部32に貫通した状態で、支持
部43を笠木1の周方向に回動すなわちスイング運動す
ることができる。
【0027】また、水平支持片43aは、固定部41か
ら少し離れた位置の下面部に、キャップ8の上部内方に
突設された取付爪8bが係合可能な取付突起43dが突
設されている(図3(a)、図3(b)参照)。なお、
キャップ8は、係止脚片8aがブラケット40の固定部
41の基部45に設けられた嵌合溝47に嵌合されると
共に、取付爪8bが上記取付突起43dに係合した状態
でブラケット40の固定部41に被着されるようになっ
ている。
【0028】上記のように構成されるブラケット40
は、固定部41、取付部42、支持部43を一体に形成
した、例えば、アルミダイキャストにて形成されてい
る。
【0029】次に、この発明に係る建物用手摺の施工手
順について、交差する壁面に取り付ける場合を、図7及
び図8を参照して説明する。
【0030】まず、予め工場において、笠木受け30を
交差した壁面に沿うように折曲された形状に形成し、こ
の笠木受け30の外周に笠木本体2を取り付け、笠木受
け30の中空部31内にブラケット40の取付部42を
挿入し、取付部42のねじ孔42aに下方から押しねじ
9を取り付け、手摺10を組み立てておく。
【0031】この状態で、組み立てられた手摺10を施
工現場に搬入し、図7(a)に示すように、交差する壁
面6の一方の壁面6A側のブラケット40(以下にブラ
ケット40Aという)を笠木1内をスライドさせると共
に、手摺10全体を壁面6A側に移動させ、ブラケット
40Aの固定部41に穿設された挿通孔44に壁面6A
の適宜位置に予め取り付けられたアンカーボルト7(以
下にアンカーボルト7Aという)を挿入し、取付ナット
7a(図3)で仮締めする。
【0032】この際、壁面6B側のブラケット40(以
下にブラケット40Bという)は、壁面6Bに予め取り
付けられたアンカーボルト7(以下にアンカーボルト7
Bという)と干渉しないように、笠木1の外周方向へ回
動した状態にある(図7(b)参照)。
【0033】ここで、ブラケット40Aとアンカーボル
ト7Aが連結した後、又は、連結すると共に、ブラケッ
ト40Bをアンカーボルト7Bと連結する位置に移動さ
せ、図7に示すように、ブラケット40Bをアンカーボ
ルト7B側に回動すると、アンカーボルト7Bは第1の
孔部44aに案内されて第2の孔部44b内に挿入され
るので、ブラケット40の固定部41に設けられた挿通
孔44内に容易にアンカーボルト7Bを挿入することが
できる。
【0034】このようにアンカーボルト7A及びアンカ
ーボルト7Bに、それぞれブラケット40A,40Bを
連結した後、仮締めしておいた取付ナット7aを締め付
けることにより壁面6A,6Bにブラケット40A,4
0Bを固定することができる。また、ブラケット40の
取付部42に取り付けておいた押しねじ9を締め込み、
笠木受け30の凹条39に押しねじ9の先端部を押圧す
ると共に、取付部42の下面と中空部31の下片35を
押圧係合することにより、ブラケット40と笠木1を固
定することができる(図4参照)。
【0035】したがって、上記のように建物用手摺10
を構成するので、建物における交差した壁面への手摺の
取付作業を容易にすることができる。
【0036】◎第二実施形態 第二実施形態は、手摺を、既存の建物における交差した
壁面に加えて、階段の踊り場などのひねり曲がりがある
場合に適用した場合である。
【0037】第二実施形態の手摺10Aは、図9に示す
ように、交差する壁面6で形成されるコーナー部50
と、このコーナー部50の一方の壁面6側に踊り場が形
成される階段部60に手摺10が取り付けるられてい
る。
【0038】上記手摺10Aは、図9、図11及び図1
2に示すように、コーナー部50の一方の壁面6Cに取
り付けられる第1の手摺体11と、踊り場と階段部60
に面した壁面6Dに取り付けられる第2の手摺体12と
で構成されている。この場合、第1の手摺体11と第2
の手摺体12の連結部は、連結用ブラケット40Rによ
って連結及び固定されている。また、第1の手摺体11
と第2の手摺体12の連結部には、パッキン13が介在
されている。
【0039】上記連結用ブラケット40Rは、図10に
示すように、第一実施形態と同様に、壁面6Dに突設さ
れたアンカーボルト7に固定される固定部41と、笠木
受け30の中空部31内に摺動及び回動可能に挿入され
ると共に、開口部32が設けられた下片35における中
空部側辺に当接係合可能な取付部42と、固定部41と
取付部42とを連結し、開口部32を貫通する部位が開
口部32との間に隙間を有する支持部43とで形成され
ている。
【0040】上記連結用ブラケット40Rの取付部42
は、上記第一実施形態における取付部42に比べ長く形
成されており、取付部42の長手方向の両端部には、取
付部42を笠木受け30に固定するための4個の押しね
じ9を下方から貫通螺合するためのねじ孔42aが両側
部に2個ずつが穿設されている。
【0041】このように構成される連結用ブラケット4
0Rによって、第1及び第2の手摺体11,12を連結
するには、取付部42の一端側を、第1の手摺体11を
形成する笠木受け30の中空部31内に挿入すると共
に、取付部42の他端側を、第2の手摺体12を形成す
る笠木受け30の中空部31内に挿入し、取付部42の
中間部に取り付けられたパッキン13を介して、第1及
び第2の手摺体11,12を連結した状態で、取付部4
2の下方から押しねじ9を締め付け固定する。
【0042】なお、図9に示す第二実施形態における連
結用ブラケット40R、笠木受け30及び笠木本体2に
おいて、その他の部分は第一実施形態と同じであるの
で、同一部分には同一符号を付して、説明は省略する。
【0043】上記のように構成される第二実施形態の建
物用手摺を、交差した壁面及び踊り場を有する階段部に
取り付けるには、まず、予め工場において、第1の手摺
体11の笠木受け30を交差例えば直交した壁面6C,
6Dに沿うように折曲された形状に形成すると共に、第
2の手摺体12の笠木受け30を踊り場と階段に面した
壁面6Dに沿うような直線部と傾斜部とを有する形状に
形成する。そして、これら笠木受け30の外周に笠木本
体2を取り付け、笠木受け30の中空部31内にブラケ
ット40C,40D及び連結用ブラケット40Rの取付
部42を挿入し、取付部42のねじ孔42aに下方から
押しねじ9を取り付け、手摺10を組み立てておく。
【0044】この状態で、組み立てられた手摺10を施
工現場に搬入し、図10に示すように、まず、第1の手
摺体11のブラケット40Cを壁面6Cに突設されたア
ンカーボルト(図示せず)に固定して第1の手摺体11
を壁面6Cに固定する。この場合、連結用ブラケット4
0Rは壁面6C方向にスライドさせて退避させておく。
次に、第2の手摺体12のブラケット40Dを壁面6D
に突設されたアンカーボルト(図示せず)に固定して第
2の手摺体12を壁面6Dに固定する。
【0045】次に、図12に示すように、連結用ブラケ
ット40Rを笠木1の周方向に回動させた状態で、第2
の手摺体12の方向にスライドさせ、第1の手摺体11
と第2の手摺体12を連結する位置に移動し、ブラケッ
ト40の固定部41に穿設された挿通孔44にアンカー
ボルト7を挿入する。その後、取付部42の下方から押
しねじ9を締め付け固定する。
【0046】◎第三実施形態 図13は、この発明の第三実施形態の建物用手摺の取付
構造を示す斜視図である。
【0047】第三実施形態は、交差する壁面に加えて、
対向する2壁面を有する壁面に手摺を取り付け可能にし
た場合である。すなわち、図13に示すように、交差例
えば直交する2つの壁面6E,6Fと、壁面6Fに交差
例えば直交すると共に、壁面6Eに対向する壁面6Gを
有する3壁面6E,6F,6Gに手摺を取り付け可能に
した場合である。
【0048】この場合、手摺10Bを、第一実施形態の
L字状の形態に代えてコ字状に曲げ加工した以外は、笠
木本体2、笠木受け30及びブラケット40の構造は第
一実施形態と同じであるので、同一部分には同一符号を
付して、説明は省略する。
【0049】第三実施形態の手摺10Bを取り付けるに
は、まず、まず、予め工場において、笠木受け30を交
差及び対向した壁面6E,6F,6Gに沿うように折曲
されたコ字形状に形成し、この笠木受け30の外周に笠
木本体2を取り付け、笠木受け30の中空部31内に各
壁面6E,6F,6Gに対応する3個のブラケット40
E,40F,40Gの取付部42を挿入し、取付部42
のねじ孔42aに下方から押しねじ9を取り付け、手摺
10を組み立てておく。
【0050】この状態で、組み立てられた手摺10を施
工現場に搬入し、中間に位置する壁面6F側のブラケッ
ト40Fを笠木1内をスライドさせると共に、手摺10
全体を壁面6E側に移動させ、ブラケット40Fの固定
部41に穿設された挿通孔44に壁面6Fの適宜位置に
予め取り付けられたアンカーボルト(図示せず)を挿入
し、取付ナット(図示せず)で仮締めする。
【0051】この際、壁面6E及び6G側のブラケット
40E,40Gは、壁面6E,6Gに予め取り付けられ
たアンカーボルト(図示せず)と干渉しないように、笠
木1の外周方向へ回動した状態におかれ、その後、ブラ
ケット40E,40Gをそれぞれアンカーボルトに回動
して、ブラケット40E,40Gの固定部41に設けら
れた挿通孔44内に容易にアンカーボルトを挿入するこ
とができる。
【0052】その後、仮締めしておいた取付ナット7a
を締め付けることにより壁面6E,6F,6Gにブラケ
ット40E,40F,40Gを固定することができる。
また、第一実施形態と同様に、ブラケット40E,40
F,40Gの取付部42に取り付けておいた押しねじ9
を締め込み、笠木受け30の凹条39に押しねじ9の先
端部を押圧すると共に、取付部42の下面と中空部31
の下片35を押圧係合することにより、ブラケット40
E,40F,40Gと笠木1を固定することができる。
【0053】したがって、上記のように建物用手摺10
を構成するので、建物における交差及び対向する壁面6
E,6F,6Gへの手摺10Bの取付作業を容易にする
ことができる。
【0054】
【発明の効果】以上に説明したように、この発明の建物
用手摺の取付構造は、上記のように構成されているの
で、以下のような優れた効果が得られる。
【0055】(1)請求項1記載の発明によれば、ブラ
ケットを笠木に摺動及び回動可能に取り付けた状態で施
工現場に搬入することができ、現場において、ブラケッ
トを、笠木の周方向に回動させてアンカーボルトに固定
部を固定し、取付部を貫通螺合する押しねじを中空部内
面に押圧すると共に、取付部を開口部の中空部の下片に
押圧して、ブラケットと笠木を固定することができ、例
えば、交差した壁面に手摺を取り付ける場合、一方の壁
面に突設されるアンカーボルトに一方のブラケットを固
定した後、他方のブラケットを笠木に対して摺動及び回
動させて、他方の壁面に突設されたアンカーボルトに固
定することができるので、交差する壁面、壁面が対向す
る2面を有する場合、あるいは、階段の踊り場などのひ
ねり曲げがある場合においても手摺を容易に取り付ける
ことができる。
【0056】(2)請求項2記載の発明によれば、ブラ
ケットの回動の際、第1の孔部を案内させてアンカーボ
ルトをブラケットの挿通孔に容易に挿入することができ
ると共に、第2の孔部にアンカーボルトのねじ部が嵌挿
されるので、上記(1)に加えブラケットのガタツキを
少なくすることができ、手摺を強固に取り付けることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る建物用手摺の第一実施形態の取
付状態を示す斜視図である。
【図2】第一実施形態の手摺の取付構造の要部を示す断
面斜視図である。
【図3】上記手摺の取付構造を示すキャップを取り付け
る前の断面図(a)及びキャップを取り付けた後の断面
図(b)である。
【図4】上記手摺の取付構造の要部を示す拡大断面図で
ある。
【図5】この発明におけるブラケットを示す断面図であ
る。
【図6】この発明における手摺の要部を示す分解斜視図
である。
【図7】第一実施形態の手摺の取付手順を示す斜視図で
ある。
【図8】この発明におけるブラケットをアンカーボルト
に取り付ける状態を示す断面図である。
【図9】この発明に係る建物用手摺の第二実施形態の取
付状態を示す斜視図である。
【図10】第二実施形態の手摺の要部を示す分解斜視図
である。
【図11】第二実施形態の手摺の取付手順を示す分解斜
視図である。
【図12】第二実施形態の手摺の取付手順を示す斜視図
である。
【図13】この発明に係る建物用手摺の第三実施形態の
取付状態を示す斜視図である。
【図14】従来の手摺の取付状態の一例を示す斜視図で
ある。
【符号の説明】
1 笠木 2 笠木本体 6,6A〜6G 壁面 7 アンカーボルト 9 押しねじ 10,10A,10B 手摺 20 笠木本体の開口部 30 笠木受け 31 中空部 32 開口部 35 下片 40,40A〜40G ブラケット 40R 連結用ブラケット 41 固定部 42 取付部 43 支持部 44 挿通孔 44a 第1の孔部 44b 第2の孔部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 壁面に突設されるアンカーボルトに固定
    されるブラケットと、このブラケットにて支持される笠
    木とからなる建物用手摺の取付構造であって、 上記笠木は、長通しの中空部と、この中空部の全長に渡
    って連通する開口部とを具備し、 上記ブラケットは、上記アンカーボルトに固定される固
    定部と、上記笠木の中空部内に摺動及び回動可能に挿入
    されると共に、開口部の中空部の下片に当接係合可能な
    取付部と、上記固定部と取付部とを連結し、上記開口部
    を貫通する部位が開口部との間に隙間を有する支持部と
    を具備し、 上記ブラケットを笠木の周方向に回動させて上記アンカ
    ーボルトに固定部を固定し、上記取付部を貫通螺合する
    押しねじを中空部内面に押圧すると共に、取付部を開口
    部の中空部の下片に押圧して、ブラケットと笠木を固定
    することを特徴とする建物用手摺の取付構造。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の建物用手摺の取付構造に
    おいて、 上記ブラケットの固定部に、アンカーボルトの挿通孔を
    設け、この挿通孔は、壁面側に位置してアンカーボルト
    を遊嵌する第1の孔部と、先端側に位置してアンカーボ
    ルトのねじ部を嵌挿する円形の第2の孔部とを具備する
    ことを特徴とする建物用手摺の取付構造。
JP2001236070A 2001-08-03 2001-08-03 建物用手摺の取付構造 Withdrawn JP2003049521A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001236070A JP2003049521A (ja) 2001-08-03 2001-08-03 建物用手摺の取付構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001236070A JP2003049521A (ja) 2001-08-03 2001-08-03 建物用手摺の取付構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003049521A true JP2003049521A (ja) 2003-02-21

Family

ID=19067410

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001236070A Withdrawn JP2003049521A (ja) 2001-08-03 2001-08-03 建物用手摺の取付構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003049521A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015108258A (ja) * 2013-12-05 2015-06-11 ナカ工業株式会社 建物用手摺
JP2021127670A (ja) * 2020-02-17 2021-09-02 株式会社日中製作所 手摺エンドブラケット

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015108258A (ja) * 2013-12-05 2015-06-11 ナカ工業株式会社 建物用手摺
JP2021127670A (ja) * 2020-02-17 2021-09-02 株式会社日中製作所 手摺エンドブラケット
JP7217024B2 (ja) 2020-02-17 2023-02-02 株式会社日中製作所 手摺エンドブラケット

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS5845395Y2 (ja) 建築用手摺り子
JP2003049521A (ja) 建物用手摺の取付構造
JP2000255943A (ja) エレベータのかご室
JPS5849311Y2 (ja) 手摺の取付構造
JP2659683B2 (ja) 手摺りユニット
JPH0354519Y2 (ja)
JPH0341549Y2 (ja)
JP4307940B2 (ja)
JPH056344Y2 (ja)
JPH0750507Y2 (ja) 桁なしらせん階段
JPS5926020Y2 (ja) 窓用手すり
JP2004232396A (ja) 外装材の取付金具、それを用いた取付構造および施工方法
JP2597048Y2 (ja) 出窓竪枠取付け部の化粧カバー取付け装置
JP2700371B2 (ja) 仮設用取付け装置
JPH0421961Y2 (ja)
JPH0630973Y2 (ja) 建築用接合金具
JPH044098Y2 (ja)
JPS6228224Y2 (ja)
JPS6214258Y2 (ja)
JPH0332664Y2 (ja)
JP2005097847A (ja) 支柱固定構造
JPH0412919Y2 (ja)
JPS6345453Y2 (ja)
JPH0340975Y2 (ja)
JPH0435449Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20081007