JP2659683B2 - 手摺りユニット - Google Patents

手摺りユニット

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JP2659683B2
JP2659683B2 JP8663694A JP8663694A JP2659683B2 JP 2659683 B2 JP2659683 B2 JP 2659683B2 JP 8663694 A JP8663694 A JP 8663694A JP 8663694 A JP8663694 A JP 8663694A JP 2659683 B2 JP2659683 B2 JP 2659683B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、各部材を組み立てるこ
とによって現地で容易に手摺りを取り付けることができ
る手摺りユニットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】通常手摺りは、人が手を副える手摺り部
材と、この手摺り部材を支持する複数の手摺り子と、こ
の手摺り子の下端部を支持する笠木部材とから構成され
ている。通常手摺り部材と笠木部材との対向面にほぞ孔
が穿設され、このほぞ孔に手摺り子の両端部を嵌入する
ことによって手摺りの構造体が得られる。このような手
摺りの構造体をフロアや階段等に立設された一対の親柱
間に固定することによって手摺りの施工が完了する。
【0003】現在、このような手摺りについては、各部
品が工場で大量生産されることが多く、大量生産された
部品を現場で組み立てることによって容易に手摺りが完
成されるようになっている。このような既成部品を用い
ることによって、現地における施工が簡素化され、施工
コストの低減に寄与している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、手摺りはフ
ロア等の水平面上だけではなく、階段やスロープ等の傾
斜部分に施工されることも多い。階段やスロープ等に手
摺りを施工するときは、その傾斜角度に応じてその都度
手摺り部材および笠木部材に斜めにほぞ孔を穿設する必
要がある。従来、上記のように予めほぞ孔を穿設してお
くことができない場合には、現地合わせでほぞ孔を穿設
することが行われるが、このようなほぞ孔の穿設作業は
非常に面倒で、そのために多くの人手と時間が消費され
るという不都合が存在する。
【0005】このような不都合を回避するために、予め
設定した複数種類の傾斜角度に対応する既成品が製造さ
れ、階段等の傾斜角度に応じて既成品の中から適合した
ものを選択するようにしている場合がある。
【0006】しかしながら、たとえ予め複数種類の既成
品が用意されていたとしても、階段等の傾斜角度は千差
万別であって、既成品が適合することは少なく、結局現
地合わせの施工を行わざるを得ないという問題点が発生
する。このような問題点を解消するために既成品の種類
を多くすることが考えられるが、種類を多くすると製造
工程では他品種少量生産が行われることになり、種類が
多くなる分製造コストが上昇するとともに在庫コストも
増加するという新たな問題点が生じる。
【0007】本発明は、上記のような問題点を解決する
ためになされたものであり、あらゆる傾斜角度に対応す
ることが可能であり、かつ大量生産に適した手摺りユニ
ットを提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
手摺りユニットは、手摺り部材、笠木部材、および手摺
り部材と笠木部材との間に配設される複数本の手摺り子
からなる手摺りユニットであって、上記手摺り部材の下
面には長手方向の全長に亘って第一嵌入溝が形成され、
上記笠木部材の上面には第一嵌入溝に対向した第二嵌入
溝が形成され、第一嵌入溝の両端部には手摺り部材を親
柱に係止する一対の第一係止具が取り付けられるととも
に、これらの第一係止具間の第一嵌入溝内に第一レール
が敷設され、第二嵌入溝の両端部には手摺り部材を親柱
に係止する一対の第二係止具が取り付けられるととも
に、これらの第二係止具間の第二嵌入溝内に第二レール
が敷設され、手摺り子の上端部には第一レールに係合し
た状態でスライド移動可能な第一係合具が設けられてい
るとともに、同下端部には第二レールに係合した状態で
スライド移動可能な第二係合具が設けられ、第一係合具
および第二係合具は手摺り子に対して角度変更可能に取
り付けられているとともに、上記両金具には上記各レー
ルの任意の位置でスライド移動がロックされるロック手
段が設けられていることを特徴とするものである。
【0009】本発明の請求項2記載の手摺りユニット
は、請求項1記載の手摺りユニットにおいて、上記第一
レールおよび第二レールは、それらの互いに対向した面
に長手方向に亘って開口部を有するC型部材で形成さ
れ、上記第一係合具および第二係合具には、上記C型部
材に摺動自在に係合される嵌入片が備えられていること
を特徴とするものである。
【0010】本発明の請求項3記載の手摺りユニット
は、請求項1記載の手摺りユニットにおいて、上記第一
レールおよび第二レールは、それらの互いに対向した面
が扁平面となるように配設されたH型部材で形成され、
上記第一係合具および第二係合具には、上記H型部材の
扁平面を跨ぐように摺動自在に係合されるC型片が備え
られていることを特徴とするものである。
【0011】本発明の請求項4記載の手摺りユニット
は、請求項1乃至3のいずれかに記載の手摺りユニット
において、上記第一係止具および第二係止具は、上記各
嵌入溝の底部に固定される係止基板と、この係止基板の
先端側に螺着可能な係止ボルトとからなり、この係止ボ
ルトは係止基板に対して角度変更が可能であり、かつ、
係止基板からの突出量が調節可能に構成されていること
を特徴とするものである。
【0012】本発明の請求項5記載の手摺りユニット
は、請求項1乃至4のいずれかに記載の手摺りユニット
において、上記手摺り部材と笠木部材との間に手摺り子
が装着された状態で、上記第一嵌入溝および第二嵌入溝
の開口部を閉止する埋め板が設けられていることを特徴
とするものである。
【0013】
【作用】上記請求項1記載の手摺りユニットによれば、
所定本数の手摺り子の第一係合具を手摺り部材の第一レ
ールに係合するとともに、同第二係合具を第二レールに
係合し、手摺り子が垂直になる状態で両レール上をスラ
イド移動させて所定の位置で止めることによって手摺り
子は手摺り部材と笠木部材との間に配設された状態にな
る。この配設が行われた後、第一係合具および第二係合
具の付設されたロック手段を操作して手摺り子のスライ
ド移動をロックすることにより、手摺り部材と笠木部材
との間に手摺り子が取り付けられた状態になる。
【0014】そして、上記各係合具は手摺り子に対して
角度変更可能に取り付けられているため、手摺り部材と
笠木部材と複数の手摺り子との間に四辺形リンク構造が
形成される。従って、この四辺形リンクを変形させるこ
とによって、手摺り子を垂直に立設させた状態で手摺り
部材および笠木部材を水平面に対して任意の角度で傾斜
させることができるため、階段やスロープのあらゆる傾
斜角に対応させて手摺りを形成させることができる。
【0015】そして、各嵌入溝の両端部には親柱Pに対
する係止手段が設けられているため、このこの係止手段
を操作することによって組み立てられた手摺りユニット
を親柱Pに取り付けることができる。
【0016】また、手摺りユニットが組み立てられた状
態で、手摺り子の両端部に設けられた係合具は、各嵌入
溝の両側壁によって外部から遮蔽されるため、手摺りの
美観が確保される。
【0017】上記請求項2記載の手摺りユニットによれ
ば、第一レールおよび第二レールは、それらの互いに対
向した面に長手方向に亘って開口部を有するC型部材で
形成され、上記第一係合具および第二係合具には、上記
C型部材に摺動自在に係合される嵌入片が備えられてい
るため、各係合具の嵌入片の両翼部を各レールの両端部
から係合具内に挿入すれば、嵌入片の中央部が各レール
表面の開口部から外部に突出した状態で手摺り子は各レ
ールに対して摺動自在に装着される。
【0018】上記請求項3記載の手摺りユニットによれ
ば、第一レールおよび第二レールは、それらの互いに対
向した面が扁平面となるように配設されたH型部材で形
成され、上記第一係合具および第二係合具には、上記H
型部材の扁平面を跨ぐように摺動自在に係合されるC型
片が備えられているため、各係合具のC型片の割れ目を
H型部材からなる各レールに嵌め込むことによって手摺
り子は各レールに摺動自在に装着される。
【0019】上記請求項4記載の手摺りユニットによれ
ば、第一係止具および第二係止具は、上記各嵌入溝の底
部に固定される係止基板と、この係止基板の先端側に螺
着可能な係止ボルトとからなり、この係止ボルトは係止
基板に対して角度変更が可能であり、かつ、係止基板か
らの突出量が調節可能になっているため、親柱に上記係
止ボルトが挿通可能な挿通孔を穿設し、この挿通孔に係
止ボルトを挿通して各係止手段の先端側に螺着して締結
することにより、親柱は係止ボルトの頭部と係止基板と
に挟持された状態になり、手摺り部材および笠木部材を
親柱に固定することができる。
【0020】上記請求項5記載の手摺りユニットによれ
ば、手摺り部材と笠木部材との間に手摺り子が装着され
た状態で、第一嵌入溝および第二嵌入溝の開口部を閉止
する埋め板が設けられているため、この埋め板によって
手摺り部材および笠木部材の各嵌入溝が閉止され美観が
確保される。
【0021】
【実施例】図1は、本発明に係る手摺りユニットの一例
を示す分解斜視図である。この図に示すように、手摺り
ユニット1は、人が手を触れる部分である手摺り部材2
と、土台になる部分である笠木部材3と、上記手摺り部
材2および笠木部材3の対向面間に垂直状態で挟持され
る複数の手摺り子4とから構成されている。
【0022】上記手摺り部材2の下面部には、長手方向
の全長に亘って嵌入溝21(第一嵌入溝21a)が設け
られている。また、上記笠木部材3の上面部には、上記
第一嵌入溝21aに対向した同一寸法の嵌入溝21(第
二嵌入溝21b)が設けられている。上記手摺り子4の
上下端部はこれらの嵌入溝21に嵌入するように寸法設
定されている。
【0023】そして、上記第一嵌入溝21aの底部に
は、断面視がC字形状のC型部材からなるレール23
(第一レール23a)が、長手方向に延びる開口部23
0を下方に向けた状態で木ネジ5によって固定されてい
る。また、上記第二嵌入溝21bの底部には上記同様の
レール23(第二レール23b)が取り付けられてい
る。
【0024】また、手摺り部材2の長手方向両端部であ
って、第一嵌入溝21a内には、手摺り部材2を図4に
示す親柱Pに固定するための左右一対の係止手段22
(第一係止具22a)が設けられている。また、笠木部
材3の長手方向両端部にも、第二嵌入溝21b内に上記
同様の係止手段22(第二係止具22b)が設けられて
いる。
【0025】一方、手摺り子4の上端部には、上記第一
レール23aに摺動自在に嵌入する係合具41(第一係
合具41a)が設けられているとともに、手摺り子4の
下端部にも第二レール23bに摺動自在に嵌入する係合
具41(第二係合具41b)が設けられている。そし
て、係止手段22とレール23の端部との間には係合具
41をレール23に係合させるときに一時的に嵌め込ま
れる空隙部210が形成されており、係合具41を一旦
この空隙部210に嵌め込んでから複数の手摺り子4が
順次レール23に送り込まれるようになっている。
【0026】図2は、手摺り子4の端部に設けられた係
合具41を示す側面図であり、図3は、図2のA線視図
である。これらの図に示すように、係合具41は、板状
の本体部410と、この本体部410の略中央部に形成
された手摺り子4を挟持する一対のブラケット411
と、本体部410の前後に延設された一対の嵌入片41
2とから構成されている。
【0027】上記ブラケット411は、先端側に向かっ
て先細りに形成されている。この先細りの先端部が、木
ネジからなる支持軸413によって手摺り子4の端部に
取り付けられている。そして、上記端部の一方の隅部に
は支持軸413を中心とした円弧部414が形成されて
いるため、係合具41は、実線で示す状態から二点鎖線
で示す状態の範囲内で支持軸413回りに正逆回動可能
になっている。
【0028】そして、本実施例においては、図2に示す
ように、支持軸413の位置は手摺り子4の上下方向の
中心線よりも右側であって、かつ、手摺り子4の底部か
らの高さ寸法が嵌入溝21の溝深さよりも短くなる位置
に設定されている。このような位置に支持軸413を位
置設定することにより、手摺り子4が手摺り部材2およ
び笠木部材3に装着された状態で、係合具41を嵌入溝
21内に確実に隠蔽することが可能になる。
【0029】本実施例においては、支持軸413は木ね
じが適用されているが、支持軸413は木ねじに限定さ
れるものではなく、雄ネジの螺設されていない釘やピン
でもよい。
【0030】上記嵌入片412は、図3に示すように、
正面視でU字形状を呈した基部412a(但し図3では
逆U字形状になっている)と、この基部412aの両側
部に互いに離反する方向に突設された翼部412bとを
具備している。上記基部412aの水平方向の幅は、レ
ール23の開口部230の幅よりも若干小さく寸法設定
されている。従って、嵌入片412をレール23の開口
部230に嵌合させることによって、上記一対の翼部4
12bがレール23の折返し部231と底部とに挟持さ
れた状態で係合具41はレール23に長手方向に摺動自
在に係合されるため、手摺り子4を手摺り部材2および
笠木部材3に挟持させた状態で長手方向に位置設定する
ことが可能になる。
【0031】そして、本実施例においては、係合具41
のレール23に案内されたスライド移動をロックするた
めのロック手段として、嵌入片412にロックネジ6が
螺合されている。このロックネジ6の先端部はレール2
3の底面に向かって突出されており、ロックネジ6を所
定方向に回転させることによって、先端部がレール23
の底面に押圧当止し、係合具41のスライド移動がロッ
クされるようになっている。
【0032】本実施例においては、図2に示すように、
係合具41の両側部に左右一対の嵌入片412が設けら
れているが、本発明は嵌入片412が係合具41に左右
一対設けられることに限定されるものではなく、ロック
ネジ6が設けられる側に1片のみ設けるようにしてもよ
い。また、本体部410の中央部を裏面に向けて切り起
した切起し片によってロックネジ6が設けられない側の
嵌入片412を形成するようにしてもよい。
【0033】図4は、手摺り部材または笠木部材と親柱
との結合部分の断面図である。この図に示すように、手
摺り部材2および笠木部材3と親柱Pとを結合する係止
手段22は、平板状の係止基板220と、この係止基板
220の先端部に延設された円弧部221と、この円弧
部221に突出量が変更可能に取り付けられた係止ボル
ト222とから構成されている。上記円弧部221の内
面に円弧形状の保持部が形成されている。係止基板22
0は、木ネジ5によって嵌入溝21の底部に固定されて
いる。
【0034】上記円弧部221には円弧に沿った案内孔
221aが穿設されており、この案内孔221aに係止
ボルト222の先端部が嵌入されている。この先端部に
は保持部の円弧形状に沿った円柱状の円柱ナット223
が螺着されており、この円柱ナット223の螺着によっ
て係止ボルト222は円弧部221に接続されている。
従って、係止ボルト222が円柱ナット223の螺着に
よって案内孔221aを介して円弧部221に接続され
た状態で、係止手段22は案内孔221aの開孔範囲で
円柱ナット223の軸心回りに回動可能になっている。
【0035】一方、親柱Pには係止ボルト222を挿通
する挿通孔P1が穿設されている。また、この挿通孔P
1の基端側(図4の右側)には係止ボルト222の頭部
222aの径より若干大きい径を有する化粧孔P2が穿
設されており、挿通孔P1に挿通された係止ボルト22
2は、その先端部が挿通孔P1から外部に突出された状
態で上記頭部222aが化粧孔P2の底の縁部に当止す
ることによって係止ボルト222の先端部の突出量が一
定になっている。
【0036】従って、係止ボルト222の先端部が保持
部に保持された円柱ナット223に螺着された状態で、
係止ボルト222をねじ込むことによって、円柱ナット
223は親柱Pの方向に進行し、円柱ナット223と係
止ボルト222の頭部222aとの距離が短くなり、円
柱ナット223が円弧部221および係止基板220を
介して手摺り部材2および笠木部材3が親柱Pの方向に
引き寄せられ、親柱Pと、手摺り部材2および笠木部材
3とは強固に結合された状態になる。
【0037】親柱Pと、手摺り部材2および笠木部材3
とが強固に結合された状態で、上記化粧孔P2には円柱
状埋め木P3が嵌入され、親柱Pの外観が美麗なものに
なっている。
【0038】本発明の手摺りユニット1は以上のように
構成されているので、この手摺りユニット1を組み立て
て手摺りを施工するには、まず図1に示すように、手摺
り部材2および笠木部材3の両端部を、階段等の傾斜角
αに合わせた一点鎖線で示す切断線7に沿って切断す
る。その後、所定本数の手摺り子4の第一係合具41a
を第一嵌入溝21aの空隙部210を介して第一嵌入溝
21aに嵌合するとともに、第二係合具41bを第二嵌
入溝21bの空隙部210を介して第二レール23bに
第二係合具41bを嵌合する。
【0039】そして、各手摺り子4間の距離が所定ピッ
チになるように手摺り部材2および笠木部材3間に挟持
された手摺り子4をずらし、その後ロックネジ6を締結
することによって、図5に実線で示すような手摺り構造
体10が完成する。
【0040】この手摺り構造体10は、手摺り部材2
と、笠木部材3と、複数の手摺り子4とで四辺形リンク
構造になっているため、手摺り部材2と笠木部材3、お
よび各手摺り子4同士に平行状態を維持させて変形させ
ることが可能である。従って、手摺り構造体10を階段
等の傾斜角αに合わせて図5に二点鎖線で示すように変
形させることによって、親柱Pへの結合が可能な状態に
なる。
【0041】そして、先に図4に基づいて説明したよう
に、係止手段22を操作して手摺り構造体10を親柱P
に固定することによって、図6に示すように手摺り構造
体10の親柱Pへの取付施工が完了する。
【0042】なお、図6に示す手摺り構造体10におい
ては、親柱Pと手摺り子4の間および各手摺り子4間の
嵌入溝21に矩形状の埋め板8が嵌め込まれ、外部から
嵌入溝21内が見えないように遮蔽され、手摺り構造体
10の外観を美麗なものにしている。
【0043】なお、本実施例においては、上記の上下一
対のレール23は、それらの互いに対向した面に長手方
向に亘って開口部を有するC型部材で形成され、上記第
一係合具41aおよび第二係合具41bには、上記C型
部材に摺動自在に係合される断面視がU字形状の嵌入片
412が備えられているが、本発明はレール23にC型
部材が適用され、係合具41にU字形状の嵌入片412
が用いられることに限定されるものではなく、図7に示
すように、レール23′はH型部材で形成するととも
に、係合具41′の嵌入片412′はC型片を適用し、
係合具41′をH型部材の扁平面に跨がせるようにして
係合具41′を摺動自在にレール23′に係合するよう
にしてもよい。
【0044】
【発明の効果】本発明の請求項1記載の手摺りユニット
によれば、所定本数の手摺り子の第一係合具を手摺り部
材の第一レールに係合するとともに、同第二係合具を第
二レールに係合し、手摺り子が垂直になる状態で両レー
ル上をスライド移動させて所定の位置で止めることによ
って手摺り子は手摺り部材と笠木部材との間に配設され
た状態になる。この配設が行われた後、第一係合具およ
び第二係合具の付設されたロック手段を操作して手摺り
子のスライド移動をロックすることにより、容易に手摺
り部材と笠木部材との間に手摺り子が取り付けられた状
態になる。
【0045】そして、上記各係合具は手摺り子に対して
角度変更可能に取り付けられているため、手摺り部材と
笠木部材と複数の手摺り子との間に四辺形リンク構造が
形成される。従って、この四辺形リンクを変形させるこ
とによって、手摺り子を垂直に立設させた状態で手摺り
部材および笠木部材を水平面に対して任意の角度で傾斜
させることができるため、階段やスロープのあらゆる傾
斜角に対応させて手摺りを形成させることができる。従
って、従来のような階段やスロープの傾斜角度に合わせ
た手摺りの個別加工を行う必要はなく、手摺りの据付け
施工が極めて容易になり、施工コストを低減させること
が可能になる。
【0046】そして、各嵌入溝の両端部には親柱Pに対
する係止手段が設けられているため、このこの係止手段
を操作することによって組み立てられた手摺りユニット
を親柱Pに取り付けることができ、この面からも施工の
容易化に寄与される。
【0047】また、手摺りユニットが組み立てられた状
態で、手摺り子の両端部に設けられた係合具は、各嵌入
溝の両側壁によって外部から遮蔽されるため手摺りの美
観が確保され、その結果手摺りユニットの適用範囲が拡
大され好都合である。
【0048】本発明の請求項2記載の手摺りユニットに
よれば、第一レールおよび第二レールは、それらの互い
に対向した面に長手方向に亘って開口部を有するC型部
材で形成され、上記第一係合具および第二係合具には、
上記C型部材に摺動自在に係合される嵌入片が備えられ
ているため、各係合具の嵌入片の両翼部を各レールの両
端部から係合具内に挿入すれば、嵌入片の中央部が各レ
ール表面の開口部から外部に突出した状態で手摺り子は
各レールに対して摺動自在に装着され、かつ、容易にス
ライド移動させることが可能になり便利である。
【0049】本発明の請求項3記載の手摺りユニットに
よれば、第一レールおよび第二レールは、それらの互い
に対向した面が扁平面となるように配設されたH型部材
で形成され、上記第一係合具および第二係合具には、上
記H型部材の扁平面を跨ぐように摺動自在に係合される
C型片が備えられているため、各係合具のC型片の割れ
目でH型部材の中央部を挟持させるようにして各レール
に嵌め込むことによって手摺り子は各レールに摺動自在
に装着され容易にスライド移動させることが可能になり
便利である。
【0050】本発明の請求項4記載の手摺りユニットに
よれば、第一係止具および第二係止具は、上記各嵌入溝
の底部に固定される係止基板と、この係止基板の先端側
に螺着可能な係止ボルトとからなり、この係止ボルトは
係止基板に対して角度変更が可能であり、かつ、係止基
板からの突出量が調節可能になっているため、親柱に上
記係止ボルトが挿通可能な挿通孔を穿設し、この挿通孔
に係止ボルトを挿通して各係止手段の先端側に螺着して
締結することにより、親柱は係止ボルトの頭部と係止基
板とに挟持された状態になり、手摺り部材および笠木部
材を親柱に固定することができ好都合である。
【0051】本発明の請求項5記載の手摺りユニットに
よれば、手摺り部材と笠木部材との間に手摺り子が装着
された状態で、第一嵌入溝および第二嵌入溝の開口部を
閉止する埋め板が設けられているため、この埋め板によ
って手摺り部材および笠木部材の各嵌入溝が閉止され美
観が確保され、手摺りユニットの適用範囲が拡大され好
都合である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の手摺りユニットの一例を示す一部切欠
き分解斜視図である。
【図2】係合具が手摺り子に取り付けられた状態を示す
側面図である。
【図3】図2のA線視図である。
【図4】手摺り部材または笠木部材と親柱との結合状態
を例示する断面図である。
【図5】手摺り構造体を示す説明図である。
【図6】手摺り構造体が親柱に固定された状態を例示す
る斜視図である。
【図7】他の例のレールおよびそれに係合された係合具
を示す正面図である。
【符号の説明】
1 手摺りユニット 2 手摺り部材 21 嵌入溝 22 係止手段 23 レール 3 笠木部材 4 手摺り子 41 係合具 5 木ネジ 6 ロックネジ P 親柱

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 手摺り部材、笠木部材、および手摺り部
    材と笠木部材との間に配設される複数本の手摺り子から
    なる手摺りユニットであって、上記手摺り部材の下面に
    は長手方向の全長に亘って第一嵌入溝が形成され、上記
    笠木部材の上面には第一嵌入溝に対向した第二嵌入溝が
    形成され、第一嵌入溝の両端部には手摺り部材を親柱に
    係止する一対の第一係止具が取り付けられるとともに、
    これらの第一係止具間の第一嵌入溝内に第一レールが敷
    設され、第二嵌入溝の両端部には笠木部材を親柱に係止
    する一対の第二係止具が取り付けられるとともに、これ
    らの第二係止具間の第二嵌入溝内に第二レールが敷設さ
    れ、手摺り子の上端部には第一レールに係合した状態で
    スライド移動可能な第一係合具が設けられているととも
    に、同下端部には第二レールに係合した状態でスライド
    移動可能な第二係合具が設けられ、第一係合具および第
    二係合具は手摺り子に対して角度変更可能に取り付けら
    れているとともに、上記両金具には上記各レールの任意
    の位置でスライド移動がロックされるロック手段が設け
    られていることを特徴とする手摺りユニット。
  2. 【請求項2】 上記第一レールおよび第二レールは、そ
    れらの互いに対向した面に長手方向に亘って開口部を有
    するC型部材で形成され、上記第一係合具および第二係
    合具には、上記C型部材に摺動自在に係合される嵌入片
    が備えられていることを特徴とする請求項1記載の手摺
    りユニット。
  3. 【請求項3】 上記第一レールおよび第二レールは、そ
    れらの互いに対向した面が扁平面となるように配設され
    たH型部材で形成され、上記第一係合具および第二係合
    具には、上記H型部材の扁平面を跨ぐように摺動自在に
    係合されるC型片が備えられていることを特徴とする請
    求項1記載の手摺りユニット。
  4. 【請求項4】 上記第一係止具および第二係止具は、上
    記各嵌入溝の底部に固定される係止基板と、この係止基
    板の先端側に螺着可能な係止ボルトとからなり、この係
    止ボルトは係止基板に対して角度変更が可能であり、か
    つ、係止基板からの突出量が調節可能に構成されている
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の手
    摺りユニット。
  5. 【請求項5】 上記手摺り部材と笠木部材との間に手摺
    り子が装着された状態で、上記第一嵌入溝および第二嵌
    入溝の開口部を閉止する埋め板が設けられていることを
    特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の手摺りユ
    ニット。
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