JP6077241B2 - 屋内階段および段板固定金具 - Google Patents

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Description

この発明は、段板を固定金具を介してささら桁に固定するようにした屋内階段および段板固定金具に関する。
一般住宅等の木質製屋内階段としてオープン階段が周知である。オープン階段は、斜め上方に延びる一対のささら桁に、複数の段板が所定の間隔おきに段板固定金具を介してそれぞれ固定されているのが一般的である。
例えば下記特許文献1に示す屋内用のオープン階段は、段板の下面両側に、下向きコ字状の段板固定金具をそれぞれ固定しておき、段板固定金具をそのコ字溝内にささら桁を収容するように外嵌して、コ字状固定金具の両側片をささら桁に固定されることにより、段板を固定金具を介してささら桁に固定するようにしている。
また特許文献2〜4に示すオープン階段は、段板の下面両側に、L字状の段板固定金具の水平片を固定しておき、段板固定金具の垂直片をささら桁の内側面に固定することにより、段板をささら桁に固定するようにしている。
特許第4525466号 特許第4631577号 特開2008−184811号公報 特開2010−24774号公報
しかしながら、特許文献1に示すようにコ字型の段板固定金具を用いるオープン階段においては、ささら桁の両側面に段板固定金具の両側片が配置されるため、その両側片のうち外側に配置される片が、階段側方から視認されてしまい、良好な美観を確保することが困難であるという課題があった。
一方、特許文献2〜4に示すようにL字型の固定金具を用いるオープン階段においては、固定金具がささら桁の内側面に配置されるため、固定金具が階段側方から視認され難く、良好な美観を確保することができる。しかしながら、L字型の固定金具は、ささら桁の一側面(内側面)だけで支持されているため、いわゆる片持ち構造となり、段板の取付強度を十分に確保することが困難になるおそれがあるという課題があった。
この発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、良好な美観を確保しつつ、段板の取付強度を十分に確保することができる屋内階段および段板固定金具を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は、以下の手段を備えるものである。
[1]斜め上方に向けて延びるささら桁に、段板が段板固定金具を介して支持されるようにした屋内階段であって、
前記ささら桁の上側面側における前記段板固定金具の取付位置に、組付溝が形成される一方、
前記段板固定金具は、略水平に配置される段板受け板と、前記段板受け板から下方に延び、かつ互いに対向して配置される内側下向き片および外側下向き片とを備え、
前記段板受け板が前記段板の下面に段板用固着具を介して固定され、
前記内側下向き片が前記ささら桁の内側面に沿うように配置されるとともに、前記外側下向き片が前記組付溝に差し込まれた状態で、前記内側下向き片が桁用固着具によってささら桁の内側面に固定されていることを特徴とする屋内階段。
[2]前記ささら桁の内側部を貫通する少なくとも2本の連結具によって、前記内側下向き片および前記外側下向き片が互いに連結固定されている前項1に記載の屋内階段。
[3]前記段板の側縁部に手摺子が立設されるとともに、前記手摺子の上端に笠木が固定された手摺を備え、
前記段板固定金具における前記段板受け板の側縁部に手摺固定孔が形成される一方、
前記手摺子の下端部が前記段板の側縁部を貫通して配置された状態で手摺用固着具によって前記手摺固定孔に固定されている前項1または2に記載の屋内階段。
[4]斜め上方に向けて延びるささら桁に、段板を支持する際に用いられる段板固定金具であって、
段板の裏面側に配置可能な段板受け板と、
前記段板受け板を略水平に配置した際に、その段板受け板から下方に延び、互いに対向して平行に配置される内側下向き片および外側下向き片とを備え、
前記段板受け板に、その段板受け板を段板の裏面側に固定するための段板取付用貫通孔が形成され、
前記内側下向き片に、その内側下向き片をささら桁の内側面側に固定するための桁取付用貫通孔が形成され、
前記外側下向き片が、ささら桁の上側面側に設けられた組付溝に差込可能となっていることを特徴とする段板固定金具。
発明[1]の屋内階段によれば、段板をささら桁に支持するための段板固定金具は、内側下向き片をささら桁の内側面に固定するとともに、外側下向き片をささら桁の組付溝内に差し込むものであるため、側方から屋内階段を覗き込んだとしても、内側下向き片や外側下向き片等の段板固定金具が視認されることがなく、良好な美観を確保することができる。さらに内側下向き片をささら桁の内側面に固定した上で、外側下向き片もささら桁に固定できるため、段板を段板固定金具を介して2つの側面で支持できるため、いわゆる両持ち構造となり、十分な取付強度を得ることができる。
発明[2]の屋内階段によれば、段板固定金具における両下向き片が連結具によって互いに連結固定するものであるため、段板固定金具、ひいては段板の取付強度をより一層向上させることができる。
発明[3]の屋内階段によれば、段板固定金具を、手摺の手摺子を取り付けるための金具としても利用しているため、部品点数を削減できるとともに、階段施工作業をより一層効率良く行うことができる。
発明[4]の段板固定金具によれば、上記と同様に、良好な美観を確保しつつ、段板を十分な強度で取り付けることができる。
図1はこの発明の実施形態である木質製の屋内階段を手摺を取り外した状態で部分的に分解して示す斜視図である。 図2は実施形態の屋内階段を示す側面断面図である。 図3は実施形態の屋内階段を示す正面断面図である。 図4は実施形態の屋内階段における段板周辺を拡大して示す側面断面図である。 図5は実施形態の屋内階段における段板周辺を拡大して示す正面断面図である。 図6は実施形態の屋内階段に用いられた段板固定金具を示す斜視図である。 図7は実施形態の段板固定金具を示す図であって、図(a)は正面図、図(b)は内側面図、図(c)は外側面図、図(d)は下面図である。 図8は実施形態の屋内階段に適用された手摺子を示す図であって、図(a)は正面図、図(b)は側面図である。
図1はこの発明の実施形態である木質製の屋内階段を手摺を取り外した状態で部分的に分解して示す斜視図、図2は側面断面図、図3は正面断面図である。なお以下の説明においては、階段を上る際に向かっている方向(図2の右方向)を「前方」、階段を下りる際に向かっている方向(図2の左方向)を「後方」として説明する。
これらの図に示すように、本実施形態の屋内階段は、片側が開放されたオープン階段を構成するものであり、一方側の縁部(壁面側縁部)が屋内壁面に沿って配置され、かつ他方側の縁部(開放側縁部)が開放された階段本体1と、階段本体1の開放側縁部に設けられた手摺7とを備えている。
階段本体1は、一対のささら桁2,2と、一対のささら桁2,2上に所定の間隔おきに配置される複数の段板3と、各段板3を一対のささら桁2,2に固定するための段板固定金具4とを基本的な構成要素として備えている。
一対のささら桁2,2は、左右方向(階段巾方向)に間隔をおいて互いに平行に、かつ斜め上方に向けて延びるように配置された状態で、家屋の構造材に固定されている。言うまでもなく、ささら桁2,2は、組立予定の屋内階段の傾斜角度(勾配)に対応する傾斜角度に配置される。
図3等に示すようにささら桁2は、上側面21、下側面22、内側面23および外側面24とを有する断面縦長の矩形状に形成されており、上側面21と、外側面24との間には面取り部25が形成されている。
ささら桁2の上側面21における中間位置から少し外側面24寄りの位置には、ささら桁2の長さ方向に沿って連続して延びる組付溝26が形成されている。
本実施形態において、ささら桁2は、例えば合板、集成材、無垢材等からなる心材の表面に化粧材を設けたもの等によって構成されている。
またささら桁2は、内側面23および外側面24間の寸法である厚さが50mm〜100mm、上側面21および下側面22間の寸法である巾が100mm〜300mm、長さが2000mm〜4500mmのものを好適に使用することができる。
なお本実施形態において、一対のささら桁2は、互いに左右対称の形状となっている。
図1〜図5に示すように、本実施形態において、段板3は、例えば合板、集成材、無垢材等からなる心材の表面に化粧材を設けたもの等によって構成されている。
また段板3は、厚さが30mm〜60mm、階段組付状態で前後寸法(奥行き寸法)に相当する巾が200mm〜300mm、階段巾寸法に相当する長さが800mm〜1200mmのものを好適に使用することができる。
図4、図5に示すように本実施形態においては、段板3の裏面側両側部には、後に詳述する段板固定金具4の段板受け板5を取り付けるための取付凹部34が形成されている。さらに段板3の開放側縁部には、表裏を貫通する手摺取付用ボルト孔32が形成されている。
図6,図7に示すように、段板固定金具4は、略正方形状の段板受け板5と、その段板受け板5の下面側に設けられ、かつ下方に延びて互いに対向するように平行に配置される板状の内側下向き片61および外側下向き片65とを備えている。
なお本実施形態において、段板固定金具4は、2つの金属部材が組み合わされて形成されている。すなわち一方の金属部材は、段板受け板5を構成するものであって、平板状の金属板によって構成されている。この段板受け板5における両下向き片61,65に対応する位置には、スリット50,50が形成されている。
また他方の金属部材は、内側下向き片61と、外側下向き片65と、両下向き片61,65の上端部間を連結する連結片とを有する下向きコ字状の金属製の成形板6によって構成されている。このコ字状の成形板6における両下向き片61,65が、段板受け片5の両スリット50,50に上面側から挿入されて、コ字状成形板6の連結片が段板固定板5に溶接されることによって、段板固定金具4が形成されている。
この段板固定金具4における段板受け板5の四隅には、段板取付用ビス孔51が形成されるとともに、周囲四辺のうち所定の辺部の中間位置には、手摺取付用ボルト孔52が形成されている。
なお、段板受け板5における手摺取付用ボルト孔52が形成される側の辺部は、階段組付状態において、外側、つまり開放側縁部に配置される。
また本実施形態においては、段板取付用ビス孔51によって、段板取付用貫通孔が構成されている。
段板固定金具4における内側下向き片61および外側下向き片65は、段板受け板5を水平に保持した状態では、前方斜め下向きに延びるように配置される。外側下向き片65の下端縁は、屋内階段の傾斜(勾配)に対応するように斜め上向きに切り欠かれて、階段組付状態において、ささら桁2の組付溝26に挿入できるようになっている。さらに外側下向き片65の下端部両側には、ねじ溝(雌ねじ)が刻設された連結用ねじ切り孔66,66が形成されている。
内側下向き片61の下端縁は、段板受け板5と平行となるように形成されている。この内側下向き片61の下端部には、上記外側下向き片65の連結用ねじ切り孔66,66に対応して、連結用ボルト孔62,62が形成されている。さらに内側下向き片61の下端部における前側には、前後に並ぶように2つの桁取付用ビス孔63,63が形成されている。
なお、本実施形態においては、段板固定金具4は、以下に説明するように段板3の下面両側に固定されるものであるが、段板3の右側に固定される段板固定金具4と、左側に固定される段板固定金具4とは左右対称形状となっている。
また本実施形態において、内側下向き片61の連結用ボルト孔62と、外側下向き片65の連結用ねじ切り孔66とが、それぞれ連結用貫通孔を構成している。
以上の構成の段板固定金具4を用いて、以下に説明するように、各段板3を一対のささら桁2,2に固定する。なお、以下の説明では、段板固定金具4を段板3に取り付けてから、その固定金具付きの段板3をささら桁2に固定するようにしているが、本発明において組付手順は限定されるものではなく、例えばささら桁2に段板固定金具4を固定してから、その固定金具4に段板3を固定するようにしても良い。
まず、施工する段板3の下面における左右両側に段板固定金具4,4をそれぞれ固定する。すなわち段板固定金具4の段板受け板5を段板3の下面における取付凹部34内に収容するように配置し、その状態で、段板受け板5の四隅に設けられたビス孔51に、段板用固着具として構成されるビス11を挿通して段板3にねじ込んで固定する。これにより、段板3の下面両側に段板固定金具4,4をそれぞれ固定する。この状態では、段板固定金具4の段板受け板5は、段板3の取付凹部34内に収容されているため、段板受け板5の下面と、段板3の下面とが同一平面内に配置されるよう構成されている。
こうして段板3に固定された段板固定金具4は、外側下向き片65がささら桁2の組付溝26に対応し、内側下向き片61がささら桁2の内側面23に対応して配置され、かつ外側下向き片65が内側下向き片61に対し外側に配置される。
この段板固定金具4が付いた複数の段板3を、一対のささら桁2,2に所定の間隔おきに固定する。すなわち段板固定金具4の内側下向き片61をささら桁2の内側面23に沿わせるとともに、外側下向き片65をささら桁2の組付溝26内に挿入配置する。
なお図3に示すように、ささら桁2における内側面23と組付溝26との間には、段板固定金具4の両下向き片61,65におけるボルト孔62およびねじ切り孔66に対応して、ボルト挿通孔27が形成されている。そして、このボルト挿通孔27に、段板固定金具4のボルト孔62およびねじ切り孔66を臨ませて配置した際には、段板受け板5が水平に配置されて、その段板受け板5に固定された段板3も水平に配置されるようになっている。
この状態において、内側下向き片61の2つの連結用ボルト孔62,62に、ボルト12,12を内側面側からそれぞれ挿通して、さらにささら桁2のボルト挿通孔27,27に挿通して、外側下向き片65の連結用ねじ切り孔66,66にそれぞれねじ込んで固定する。これにより、両下向き片61,65が2箇所の位置でボルト12,12を介して連結されるため、段板固定金具4、つまり段板3がささら桁2に対し回り止めが図られた状態で所定の取付角度に保持される。
さらに内側下向き片61の2つの桁取付用ビス孔63,63にビス13,13を内側面側から挿通してささら桁2にねじ込んで固定する。これにより、段板固定金具4と共に段板3がささら桁2に強固に固定される。なお内側下向き片61のささら桁2へのビス留めは、両下向き片61,65をボルト12で連結する前に行っても良い。すなわち、内側下向き片61をビス13によってささら桁2に固定した後、両下向き片61,65をボルト12によって連結するようにしても良い。
言うまでもなく、本実施形態において、段板3は、両側の2箇所の位置で段板固定金具4,4を介して一対のささら桁2,2にそれぞれ固定されている。
ここで、本実施形態においては、段板固定金具4における両下向き片61,65を連結するためのボルト12が、連結具を構成している。さらに内側下向き片61をささら桁2に固定するためのビス13が、桁用固着具を構成している。
以下同様に、一対のささら桁2,2に所定の間隔おきに複数の段板3を固定することによって階段本体1が組み立てられる。
一方図2,3に示すように、階段本体1の開放側縁部に組み付けられる手摺7は、角パイプによって構成される複数の手摺子(縦子)71と、手摺子71の上端に沿って取り付けられる笠木(横木)75とを備えている。
図8(a)(b)に示すように、手摺子71は、水平断面が横長の長方形状に形成されており、下端部には、平面視が横長の長方形状の台座72が固定されている。さらに手摺子71の下端には、丸パイプ形状の棒ナット73の上側が固定されることによって、その棒ナット73の下側が下方に突出するように配置されている。
なお本実施形態において、手摺子71として、断面が長方形状のものを使用しているが、言うまでもなく、手摺子71の断面の形状や大きさ等は、強度や意匠性等を考慮して適宜設定すれば良い。例えば手摺子71の断面を長方形以外の四角形、三角形、五角以上の多角形、円形、楕円形、長円形等に形成するようにしても良い。
この構成の手摺子71の棒ナット73が、段板3の手摺取付用ボルト孔32に上面側から挿入されて、台座72が段板3の上面に載置されるとともに、棒ナット73の挿入側の端部が、固定金具4の手摺取付用ボルト孔52に対応して配置される。さらに固定金具4の手摺取付用ボルト孔52に下面側からボルト74が挿入されて、手摺子71の棒ナット73にねじ込まれるとともに、台座72の四隅にビス16が貫通されて段板3にねじ込まれる。これにより、手摺子71が段板3の開放側縁部に垂直に立ち上がった状態に固定される。
同様にして、各段板3の開放側縁部に、各手摺子71が立ち上がり状にそれぞれ固定される。
また1段目の段板3に固定される手摺子71は、親柱を構成するものであり、その親柱と、2段目の段板3とがL字状の手摺子連結金具78によって固定されている。
すなわち図1に示すように手摺子連結金具78の垂直片が、親柱を構成する1段目の手摺子71の下端部裏面側(下端部前面側)にビス留めによって固定されるとともに、水平片が2段目の段板3の裏面側にビス留めによって固定される。なお本実施形態では、2段目の段板3において、固定金具4を段板3に固定しているビス11が、手摺子連結金具78を段板3に固定しているビスを兼用している。
さらに親柱を構成する手摺子71の表面側(後面側)には、化粧部材79がビス留めによって固定される。
また笠木75が、複数の手摺子71の上端部に沿うように配置された状態で、各手摺子71の上端部にそれぞれ固定される。
さらに補助横木77が、複数の手摺子71の中間部に沿うように配置された状態で、各手摺子71の中間部にそれぞれ固定される。
こうして組み立てられた本実施形態の屋内階段では、段板3をささら桁2に支持するための段板固定金具4において、外側下向き片65はささら桁2の組付溝26内に差し込まれるとともに、内側下向き片61はささら桁2の内側面に沿うように配置されるため、側方から屋内階段を覗き込んだとしても、内側下向き片61や外側下向き片65等の段板固定金具4が視認されることがなく、良好な美観を確保することができる。
また本実施形態において、段板固定金具4は、内側下向き片61と外側下向き片65との2つの下向き片を備え、両下向き片61,65をささら桁2に固定することによって、段板3を段板固定金具4を介してささら桁2の2箇所で支持できるため、段板3をささら桁2に、いわゆる両持ち構造で支持することができる。このため本実施形態の屋内階段は、例えば上記特許文献2〜4に示すように、段板をL字型固定金具を介してささら桁の内側面だけ、つまり片面だけの片持ち構造で支持する場合と比較して、段板3のささら桁2に対する取付強度を十分に確保することができる。
さらに本実施形態においては、段板固定金具4における両下向き片61,65を2本のボルト12,12によって連結しているため、段板固定金具4のささら桁2に対する回り止めを確実に図ることができる。すなわち仮に、段板固定金具4における両下向き片61,65を1本のボルトによって連結した場合には、その1本のボルトの軸心を支点として、段板固定金具4がささら桁2に対し回転して、組付作業等に支障を来すおそれがある。
そこで、本実施形態においては、既述したように、段板固定金具4における両下向き片61,65を2本のボルト12,12によって連結することにより、段板固定金具4の回転を防止でき、組付作業等をスムーズに行うことができる。
また本実施形態においては、段板固定金具4の外側下向き片65を差し込む組付溝26をささら桁2の長さ方向に連続して形成しているため、組付溝を段板3を固定する位置毎に複数形成する場合と比較して、溝付け加工を簡単に行うことができる。
また本実施形態の屋内階段においては、段板3を固定するための段板固定金具4に手摺取付用ボルト孔52を形成しておき、段板3の手摺取付用ボルト孔52に手摺子71の棒ナット73を挿通配置し、段板固定金具4の手摺取付用ボルト孔52に挿通したボルト15を手摺子71の棒ナット73にねじ込んで固定することにより、手摺子71を段板3に固定するものである。このように段板固定用の段板固定金具4を、手摺子固定用金具としても利用しているため、部品点数を削減でき、コストを削減できるとともに、階段施工作業をより一層効率良く行うことができる。
その上さらに段板固定金具4が手摺子固定用金具を兼用しているため、スペース的や作業的に手摺子固定用金具の取付が困難な場合でも、段板固定用の固定金具4を取り付けるだけで、手摺を構成する手摺子71を確実に取り付けることができる。
また本実施形態においては、手摺子71の断面を、階段巾方向に長い長方形状に形成しているため、特に横揺れに対する強度を十分に確保でき、手摺子71、ひいては手摺7を、より一層安定した状態で強固に固定することができる。
本実施形態においては、段板固定金具4の高さH(図7(c)参照)を100mm〜150mm、より好ましくは110〜130mmに設定するのが良い。すなわちこの高さHが高過ぎる場合、1段目の蹴上げ高さを低くできず、設計の自由度が低下するおそれがある。逆に高さHが低過ぎる場合、段板3の前端縁がささら桁2に干渉することによって、ささら桁2の傾斜角度が制約されて、設計の自由度が低下するおそれがある。
ここで、本実施形態において、固定金具4の高さHとは、段板固定金具4における段板受け板5の上面に対し直交する方向を高さ方向として、段板受け片5の上面から内側下向き片61または外側下向き片65の先端(下端)までの高さ方向の寸法(距離)に相当するものである。
参考までに、本実施形態では、高さが120mmの段板固定金具4、厚みが30mmの段板3を使用しており、蹴上げ寸法が120mm+30mm=150mmとなり、階段角度(勾配)が50°まで対応可能となっている。
また本実施形態において、ささら桁2の組付溝26の深さD(図4参照)は、段板固定金具4の高さH(図7(c)参照)に合わせて適宜調整すれば良く、例えば30mm〜60mmに設定するのが良い。
ここで、本実施形態において、組付溝26の深さDとは、ささら桁2の上側面21に対し直交する方向を深さ方向として、ささら桁2の上側面21から組付溝26の底面までの寸法(距離)に相当するものである。
なお上記実施形態においては、ささら桁2に長さ方向全域にわたって組付溝26を連続して形成するようにしているが、組付溝26は、必ずしも連続して形成する必要はなく、断続的に形成するようにしても良い。要は、本発明において、ささら桁における少なくとも段板固定金具が固定される位置に、つまり段板固定金具の外側下向き片が差し込まれる位置に、組付溝が形成されていれば良い。
また上記実施形態においては、段板固定金具4における外側下向き片65を、内側下向き片61にボルト12を介して連結するようにしているが、本発明においては、両下向き片61,65を必ずしも連結する必要はない。例えば外側下向き片65を、組付溝26内に差し込んだ状態で、ささら桁2に適当な固着手段を介して固定するようにしても良い。
また上記実施形態においては、屋内階段における一方の側縁部に手摺7を組み立てるようにしているが、それだけに限られず、本発明においては、屋内階段における両側の側縁部に手摺を組み立てるようにしても良い。例えば屋内階段の両側が共に開放されているような場合には、階段の両側縁部にそれぞれ手摺を組み立てるのが良い。
また上記実施形態においては、手摺7の親柱を1段目の段板3に取り付けるようにしているが、それだけに限られず、本発明においては、手摺の親柱を階段本体1の手前の床面に取り付けて、2本目以降の手摺子を段板3に取り付けるようにしても良い。
また上記実施形態においては、段板固定金具4における両下向き片61,65を2本のボルト12,12によって連結しているが、本発明においては、このボルト数は限定されるものではなく、1本であっても、3本以上であっても良い。もっとも、既述したように段板固定金具4のささら桁2に対する回り止めを確実に図るためには、少なくとも2本以上のボルトによって、両下向き片を連結固定するのが良い。
また上記実施形態においては、ささら桁2が2本設けられる場合を例に挙げて説明したが、ささら桁の設置数は3本以上でも良いし、1本でも良い。ささら桁が1本の場合には例えば、屋内壁面に対向している側が内側となり、屋内壁面に対向していない側(開放側)が外側となる。つまり覗き込まれ易い側が外側となり、その反対側が内側となる。
この発明の屋内階段は、例えば一般住宅等の屋内に組み付けられるオープン階段に適用することができる。
11:ビス(段板用固着具)
12:ボルト(連結具)
13:ビス(桁用固着具)
2:ささら桁
21:上側面
23:内側面
26:組付溝
3:段板
4:段板固定金具
5:段板受け板
51:段板取付用ビス孔(段板取付用貫通孔)
52:手摺取付用ボルト孔(手摺固定孔)
61:内側下向き片
63:桁取付用ビス孔(桁取付用貫通孔)
65:外側下向き片
7:手摺
71:手摺子
74:ボルト(手摺用固着具)
75:笠木

Claims (4)

  1. 斜め上方に向けて延びる一対のささら桁に、段板の両側が段板固定金具を介して支持されるようにした屋内階段であって、
    前記ささら桁の上側面側における前記段板固定金具の取付位置に、前記ささら桁の長さ方向に沿って延びる組付溝が形成される一方、
    前記段板固定金具は、略水平に配置される段板受け板と、前記段板受け板から下方に延び、かつ互いに対向して配置される内側下向き片および外側下向き片とを備え、
    前記段板受け板が前記段板の下面に段板用固着具を介して固定され、
    前記内側下向き片が前記ささら桁の内側面に沿うように配置されるとともに、前記外側下向き片が前記組付溝に差し込まれた状態で、前記内側下向き片が桁用固着具によってささら桁の内側面に固定されていることを特徴とする屋内階段。
  2. 前記ささら桁の内側部を貫通する少なくとも2本の連結具によって、前記内側下向き片および前記外側下向き片が互いに連結固定されている請求項1に記載の屋内階段。
  3. 前記段板の側縁部に手摺子が立設されるとともに、前記手摺子の上端に笠木が固定された手摺を備え、
    前記段板固定金具における前記段板受け板の側縁部に手摺固定孔が形成される一方、
    前記手摺子の下端部が前記段板の側縁部を貫通して配置された状態で手摺用固着具によって前記手摺固定孔に固定されている請求項1または2に記載の屋内階段。
  4. 斜め上方に向けて延びる一対のささら桁に、段板の両側を支持する際に用いられる段板固定金具であって、
    段板の裏面側に配置可能な段板受け板と、
    前記段板受け板を略水平に配置した際に、その段板受け板から下方に延び、互いに対向して平行に配置される内側下向き片および外側下向き片とを備え、
    前記段板受け板に、その段板受け板を段板の裏面側に固定するための段板取付用貫通孔が形成され、
    前記内側下向き片に、その内側下向き片をささら桁の内側面側に固定するための桁取付用貫通孔が形成され、
    前記外側下向き片が、ささら桁の上側面側に設けられ、かつ前記ささら桁の長さ方向に沿って延びる組付溝に差込可能となっていることを特徴とする段板固定金具。
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