JP2008190216A - 階段構造 - Google Patents

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良 椎葉
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Abstract

【課題】生産性の悪化、強度の低下および材料の無駄を生じることなく、傾斜角度の異なる様々な階段に柔軟に対応することのできる階段構造を提供する。
【解決手段】階段構造10を構成する側桁14の前側面には、複数の嵌合溝26が長手方向へ所定間隔を隔てて形成されている。取付部材16は、踏板12の下面に当接される板状の踏板固定部28と、踏板固定部28の後端に設けられ、嵌合溝26に嵌合される板状の嵌合部30と、踏板固定部28の側端に設けられ、側桁14の側面に当接される板状の側桁固定部34とを有しており、側桁固定部34および踏板固定部28には、複数の貫通孔38が形成されている。そして、嵌合部30が嵌合溝26に嵌合されており、側桁固定部34が貫通孔38に挿通された固定具36によって側桁14に固定されており、踏板固定部28が貫通孔38に挿通された固定具36によって踏板12に固定されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数の踏板を取付部材を介して側桁に取り付けるようにした階段構造に関する。
複数の踏板と、複数の踏板を下方から支持する側桁と、複数の踏板を側桁に個別に取り付ける複数の取付部材とで構成される階段構造は、デザイン面での自由度が高いことから、「オープン型階段」のようなインテリアとしてのデザイン性が重視される用途に幅広く採用されており、その一例が特許文献1〜6に開示されている。
特許文献1(特開2005−30082)の階段構造は、「ささら桁」の前側面に「受け部」(「取付部材」に相当する。)を設けるとともに、「踏み板」の下面に「取り付け部材」を設け、「受け部」と「取り付け部材」とを嵌め合わせることによって「踏み板」を位置決めするようにしたものであり、「受け部」の形状および大きさは、階段の傾斜角度に応じて設定されている。
特許文献2(特開2005−299089)の階段構造は、「桁本体」の前側面に「踏板支持部材」(「取付部材」に相当する。)を介して「踏板」を取り付けるようにしたものであり、「踏板支持部材」の形状は、階段の傾斜角度に応じて設定されている。
特許文献3(特開2005−315031)の階段構造は、「側桁」の前側面に「踏板受け材」(「取付部材」に相当する。)を介して「踏板」を取り付けるようにしたものであり、「側桁」に「踏板受け材」を固定する際には、「側桁」に設けられた貫通孔と、「踏板受け材」を構成する「支持端」に設けられた貫通孔とにボルトが挿通され、このボルトにナットが螺合される。そのため、「踏板受け材」に設けられた貫通孔の位置は、階段の傾斜角度に応じて設定されている。
このように、特許文献1〜3に開示された階段構造では、「取付部材」に相当する「受け部」、「踏板支持部材」または「踏板受け材(貫通孔)」が階段の傾斜角度に応じて設定されるため、これらの部材の種類を想定される傾斜角度の数だけ準備しておく必要があり、傾斜角度の異なる様々な現場に柔軟に対応することができないという問題があった。特許文献4〜6に開示された階段構造は、かかる問題を解消し得るものであり、以下の特徴を有している。すなわち、特許文献4(特開2006−97383)および特許文献5(特開2006−97384)の階段構造は、「桁」の前側面に「踏板受け具」(「取付部材」に相当する。)を介して「踏板」を取り付けるようにしたものであり、「桁」に「踏板受け具」を固定する際には、「踏板受け具」に設けられた貫通孔に「木ネジ」が挿通され、この「木ネジ」が「桁」の側面の任意の位置にねじ込まれる。したがって、「踏板受け具」の形状や貫通孔の位置は、階段の傾斜角度の制約を受けることがなく、これらを任意に設定することができる。
特許文献6(特開2006−177053)の階段構造は、「桁」の前側面に「切り欠き」を形成し、この「切り欠き」の「凹段部」に薄板状の「固定プレート」(「取付部材」に相当する。)を介して「踏み板」を取り付けるようにしたものであり、「桁」に「固定プレート」を固定する際には、「凹段部」の上面に「固定プレート」が載置され、この「固定プレート」がビス等の固定具を用いて「桁」の側面の任意の位置に固定される。したがって、「固定プレート」の形状は、階段の傾斜角度の制約を受けることがなく、これを任意に設定することができる。
特開2005−30082 特開2005−299089 特開2005−315031 特開2006−97383 特開2006−97384 特開2006−177053
特許文献4〜6の階段構造では、「取付部材」に相当する「踏板受け具」または「固定プレート」を階段の傾斜角度にかかわらず共通に用いることができるので、様々な傾斜角度に柔軟に対応することができる。しかしながら、特許文献4および5の階段構造では、「踏板受け具」を構成する「水平片」および「垂下片」に補強用の「連結片」を接合する必要があるため、生産性が悪く、コスト高になるという問題があった。一方、特許文献6の階段構造では、「踏み板」を「凹段部」だけで支持しているので、支持強度を確保するためには「切り欠き」のサイズを大きく設定せざるを得ず、その結果、「切り欠き」によって「桁」の強度が損なわれるだけでなく、「切り欠き」の部分の材料が無駄になるという問題があった。
それゆえに、本発明の主たる課題は、生産性の悪化、強度の低下および材料の無駄を生じることなく、様々な傾斜角度に柔軟に対応することのできる、階段構造を提供することである。
請求項1に記載した発明は、「複数の踏板12と、複数の前記踏板12を下方から支持する側桁14と、複数の前記踏板12を前記側桁14に個別に取り付ける複数の取付部材16とを備える階段構造10であって、前記側桁14は、階段の傾斜角度αに応じた角度で傾斜する長尺部材であり、前記側桁14の前側面には、複数の嵌合溝26が長手方向へ所定間隔を隔てて形成されており、前記取付部材16は、前記踏板12の下面に当接される板状の踏板固定部28と、前記踏板固定部28の後端に設けられ、前記嵌合溝26に嵌合される板状の嵌合部30と、前記踏板固定部28の側端に設けられ、前記側桁14の側面に当接される板状の側桁固定部34とを有しており、前記踏板固定部28および前記側桁固定部34には、貫通孔38が形成されており、前記嵌合部30が前記嵌合溝26に嵌合されており、前記踏板固定部28が前記貫通孔38に挿通された固定具36によって前記踏板12に固定されており、前記側桁固定部34が前記貫通孔38に挿通された固定具36によって前記側桁14に固定されている、階段構造10」である。
階段構造10を施工する際には、まず、側桁14が階段の傾斜角度αに応じた角度で傾斜して配設される。続いて、取付部材16の嵌合部30が側桁14の嵌合溝26に嵌合され、その状態で、取付部材16の側桁固定部34が貫通孔38に挿通された固定具(木ネジまたは釘等)36によって側桁14に固定される。その後、取付部材16の踏板固定部28に踏板12が載置され、踏板固定部28が貫通孔38に挿通された固定具(木ネジまたは釘等)36によって踏板12に固定される。ただし、施工手順は、これに限定されるものではなく、取付部材16が踏板12に固定された後に、この取付部材16を介して踏板12が側桁14に固定されてもよい。
取付部材16は、側桁固定部34および嵌合部30の少なくとも2点において側桁14上で支持されており、これにより構造強度が高められているため、踏板12から取付部材16に加わる荷重によって取付部材16が不所望に変形されることはない。また、側桁固定部34および嵌合部30に荷重が分散されるため、嵌合部30を受ける嵌合溝26を特許文献6の「凹段部」に比べて小さくすることができ、側桁14の強度低下を抑制できる。
請求項2に記載した発明は、請求項1に記載した「階段構造10」において、「前記嵌合溝26は、互いに対向する内側面が水平になるように形成されている」ことを特徴とする。
本発明では、嵌合溝26の内側面が水平になっているので、嵌合溝26の下側の内側面(荷重を受ける面)と側桁の背面とが成す角度が鈍角になり、側桁14における荷重を受ける部分の強度が高められる。つまり、耐荷重性が高められる。また、嵌合溝26の内側面は、側桁14の下端部に形成される床面取付部20の水平面20aと平行に形成されるので、嵌合溝26を加工する鋸歯と水平面20aを加工する鋸歯とを同じ方向で用いることができ、これらを共通の鋸歯で効率よく加工することができる。
請求項3に記載した発明は、請求項1または2に記載した「階段構造10」において、「前記取付部材16は、前記踏板固定部28の後端から垂直に立ち上がって設けられ、前記踏板12の後端面に当接される位置決め部32を有している」ことを特徴とする。
本発明では、踏板12の後端面が取付部材16の位置決め部32に当接されることによって、取付部材16に対する踏板12の前後方向位置が決められる。
請求項4に記載した発明は、請求項3に記載した「階段構造10」において、「前記踏板12の後端面には、凹部42が形成されており、前記位置決め部32の上端部には、前記凹部42に係合される係合部40が設けられている」ことを特徴とする。
本発明では、踏板12の凹部42に取付部材16の係合部40が係合されることによって、施工時または施工後における踏板12の浮き上がりが防止される。
請求項5に記載した発明は、請求項1ないし4のいずれかに記載の「階段構造10」において、「前記取付部材16における前記側桁固定部34は、前記踏板固定部28の幅方向両側端から垂下して形成されており、一方の前記側桁固定部34に形成された前記貫通孔38と他方の前記側桁固定部34に形成された前記貫通孔38とは、互いに対向する位置からずれた位置に配置されている」ことを特徴とする。
本発明は、踏板固定部28の幅方向両側端に互いに対向する側桁固定部34を形成したものである。各側桁固定部34に形成された貫通孔38は、互いに対向する位置からずれた位置に配置されているので、各側桁固定部34の貫通孔38に挿通された固定具(木ネジまたは釘等)36どうしが干渉することはない。
請求項6に記載した発明は、請求項1ないし5のいずれかに記載の「階段構造10」において、「前記取付部材は、1枚の金属板を曲げ加工することによって形成されている」ことを特徴とする。
本発明では、打抜き加工等によって所望形状に加工された1枚の金属板16aを曲げ加工することによって取付部材16を簡単に製造することができる。
請求項7に記載した発明は、請求項1ないし6のいずれかに記載の「階段構造10」において、「前記取付部材16の前記嵌合部30は、前記側桁14の左右方向幅内に完全に納まるように形成されている」ことを特徴とする。
本発明では、嵌合部30が側桁14の左右方向へはみ出すことがないので、嵌合部30による見栄えの悪化を防止でき、意匠性を高めることができる。
請求項1〜7に記載した発明では、側桁の嵌合溝を階段の傾斜角度に応じて予め工場にて加工しておくことで、現場では、固定具(木ネジまたは釘等)による固定だけで施工することができる。しかも、側桁の嵌合溝に取付部材の嵌合部を嵌合するだけで側桁に対して取付部材を位置決めすることができる。したがって、簡単かつ高精度に施工でき、工期を大幅に短縮することができる。
また、傾斜角度が異なる他の階段に適用する場合には、「側桁の下端部に形成される床面取付部」、「側桁の上端部に形成される上階取付部」および「嵌合溝」の角度または大きさを変えるだけで対応でき、取付部材を共通に用いることができるので、傾斜角度の異なる様々な階段に柔軟に対応することができる。
また、取付部材は、側桁固定部および嵌合部の少なくとも2点において側桁上で支持されており、これにより構造強度が高められているので、取付部材を補強部材で補強する必要はなく、1枚の金属板を曲げ加工するだけで取付部材を簡単に製造することができる。
そして、踏板から取付部材に加わる荷重が側桁固定部と嵌合部とに分散されるので、側桁固定部を側桁に固定する固定具(木ネジまたは釘等)が緩み難くなっており、経年による強度低下や軋み音の発生を抑制できる。
さらに、嵌合部を受ける嵌合溝を特許文献6の「凹段部」に比べて小さくすることができるので、「側桁の強度低下」や「材料の無駄」を抑制できる。
図1は、本発明が適用された階段構造10を示す側面図であり、図2は、階段構造10を示す斜視図である。図2では、「前後左右」の方向を矢印で示しているが、以下の説明中で用いる「前後左右」の方向は、図2に示した「前後左右」の方向に従うものとする。
階段構造10は、「蹴込み板」を用いない「オープン型階段」として構成されたものであり、複数の踏板12と、複数の踏板12を下方から支持する側桁14と、複数の踏板12を側桁14に個別に取り付ける複数の取付部材16とを備えている。
踏板12は、図1および図2に示すように、階段の各段部を構成する板状部材であり、合板または集成材等によって平面視長方形に形成されている。踏板12の肉厚は、階段に要求される耐荷重性を確保する観点から設定されており、踏板12の長手方向(左右方向)幅および短手方向(前後方向)幅は、階段を昇降する歩行者の歩行性または安全性を確保する観点から設定されている。そして、複数の踏板12が、その長手方向が階段構造10の幅方向へ延びるようにして、床面(水平面)18に対して平行に配設されている。
なお、踏板12の表面には、装飾性を高めるために、塗装が施されてもよいし、化粧シートが貼り付けられてもよい。また、踏板12における前側端部の上面には、安全性を高めるために、長手方向へ延びる突条または凹溝等を有する滑り止め部材が取り付けられてもよい。
側桁14は、図1に示すように、階段の傾斜角度に応じた角度αで傾斜する長尺部材であり、合板または集成材等によって断面四角形の棒状に形成されている。側桁14の前後方向および左右方向の幅は、階段に要求される耐荷重性を確保する観点から設定されており、本実施例では、少ない材料で高い耐荷重性を得るために、傾斜方向となる前後方向の幅が左右方向の幅に比べて広く設定されている。
また、側桁14の下端部には、床面18に当接される水平面20aを有する床面取付部20が形成されており、側桁14の上端部には、上階の床構成部材22に取り付けられる上階取付部24が、床構成部材22に形成されたホゾ穴(図示省略)に嵌合し得る形状または取付金具(図示省略)の装着に適した形状に形成されている。そして、側桁14の「前側面」すなわち「前側において上方へ向いた側面」には、複数の嵌合溝26が長手方向へ所定間隔を隔てて形成されている。なお、床面取付部20および上階取付部24の形状は、本実施例に限定されるものではない。
嵌合溝26は、取付部材16を位置決めするとともに、取付部材16の一部を支持する凹溝であり、図5に示すように、互いに対向する内側面が水平になるようにして、側桁14における左右方向幅の全長に亘って形成されている。これにより、嵌合溝26の下側の内側面(荷重を受ける面)と側桁14の背面とが成す角度が鈍角になり、側桁14における荷重を受ける部分の強度が高められている。つまり、耐荷重性が高められている。
また、嵌合溝26の上下方向幅は、取付部材16(嵌合部30)の厚さとほぼ同じに設定されており、嵌合溝26の深さは、取付部材16(嵌合部30)を確実に受けることのできるように設定されている。そして、2本の側桁14が互いに所定間隔を隔てて平行に配設されている。
なお、側桁14の表面には、踏板12と同様に、塗装が施されてもよいし、化粧シートが貼り付けられてもよい。また、側桁14の数は、2本に限定されるものではなく、1本でもよいし3本以上であってもよい。
取付部材16は、図3および図4に示すように、鉄、ステンレスまたはアルミニウム等からなる1枚の金属板16a(図4)を曲げ加工することによって形成されたものであり、踏板12の下面に当接される板状の踏板固定部28と、踏板固定部28の後端に水平方向へ突出して設けられ、嵌合溝26に嵌合される板状の嵌合部30と、踏板固定部28の後端から垂直に立ち上がって設けられ、踏板12の後端面に当接される位置決め部32と、踏板固定部28の側端に設けられ、側桁14の側面に当接される板状の側桁固定部34とを有している。なお、金属板16aの加工方法は、特に限定されるものではないが、コスト面および精度面から「打抜き加工」を用いることが望ましい。
踏板固定部28は、平面視四角形に形成されており、踏板固定部28には、固定具(木ネジまたは釘等)36が挿通される複数(本実施例では6つ)の貫通孔38が形成されている。嵌合部30は、位置決め部32を挟んだ両側において平面視四角形に形成されており、嵌合部30の前後方向幅は、嵌合溝26の深さとほぼ同じか、それよりも短く設定されている。位置決め部32は、正面視四角形に形成されており、位置決め部32の上下方向幅(高さ)は、踏板12の厚さとほぼ同じか、それよりも短く設定されている。側桁固定部34は、側面視四角形に形成されており、側板固定部34には、固定具(木ネジまたは釘等)が挿通される複数(本実施例では6つ)の貫通孔38が形成されている。側板固定部34においては、後部側縁を傾斜させることによって側桁14と重なる部分の面積が広く確保されており(図4)、この部分に複数の貫通孔38が集中的に形成されている。
なお、取付部材16の材料として、鉄またはステンレスを用いた場合には、取付部材16の厚さは、1〜6mmであることが望ましく、より好適には、1.5〜4mmであることが望ましい。一方、取付部材16の材料として、アルミニウムを用いた場合には、取付部材16の厚さは、2〜6mmであることが望ましく、より好適には、2〜4mmであることが望ましい。この範囲よりも薄ければ強度が不足し、厚ければ曲げ加工が困難になるからである。
取付部材16を製造する際には、図4に示すように、踏板固定部28と、嵌合部30と、位置決め部32と、側桁固定部34とを備える展開図形状の1枚の金属板16aを打抜き加工等によって形成し、この金属板16aを曲げ加工することによって取付部材16(図3)を得る。したがって、複数の部材を接合(溶接等)する場合に比べて簡単に製造することができ、製造コストを低減できる。
階段構造10(図1、図2)を施工する際には、複数の踏板12と、2本の側桁14と、複数の取付部材16とを現場に準備する。そして、2本の側桁14を所定の間隔を隔てて平行に配設し、側桁14の下端部に形成された床面取付部20を取付金具等(図示省略)を用いて床面18に固定するとともに、側桁14の上端部に形成された上階取付部24を上階の床構成部材22に固定する。なお、側桁14については、最初の段階で仮固定しておき、最終の段階で本固定するようにしてもよい。
側桁14の配設が完了すると、側桁14に取付部材16を介して複数の踏板12を取り付ける。
取付部材16を側桁14に取り付ける際には、図5に示すように、取付部材16の嵌合部30を側桁14の嵌合溝26に嵌合することによって、側桁14に対する取付部材16の位置および角度を決定する。そして、図6に示すように、側桁固定部34に形成された貫通孔38に固定具(木ネジまたは釘等)36を挿通し、固定具36が「木ネジ」の場合には、これを側桁14の側面にねじ込み、「釘」の場合には、これを側桁14の側面に打ち込む。
取付部材16を踏板12に取り付ける際には、図1に示すように、踏板12の後端面を位置決め部32に当接させることによって、踏板12に対する取付部材16の前後方向の位置を決定する。そして、図6に示すように、踏板固定部28に形成された貫通孔38に固定具(木ネジまたは釘等)36を挿通し、固定具36が「木ネジ」の場合には、これを踏板12の下面にねじ込み、「釘」の場合には、これを踏板12の下面に打ち込む。
なお、踏板12および取付部材16の取付け手順は、特に限定されるものではなく、取付部材16を側桁14に取り付けた後に、取付部材16に踏板12を取り付けるようにしてもよいし、踏板12に取付部材16を取り付けた後に、側桁14に取付部材16を介して踏板12を取り付けるようにしてもよい。ただし、最下段の踏板12を取り付ける際には、床面18から踏板12までの間隔が狭いことから、踏板12に取付部材16を固定する作業を容易にするためにも、取付部材16を先に踏板12に取り付けるようにした後者の手順を採用することが望ましい。
階段構造10を傾斜角度αが異なる他の階段に適用する場合には、図7に示すように、側桁14に形成される床面取付部20、上階取付部24および嵌合溝26の角度または大きさを変えるだけで対応可能であり、踏板12および取付部材16については、あらゆる傾斜角度αに対して共通に用いることができる。
なお、上述の実施例では、取付部材16の嵌合部30が踏板固定部28の後端から後方へ向かって水平に形成されているが、この嵌合部30は、図8に示すように、踏板固定部28の後端から90度に垂下して形成されてもよい。この場合、側桁14の嵌合溝26は、図9に示すように、互いに対向する内側面が床面(水平面)18に対して垂直になるように形成され、取付部材16を取り付ける際には、取付部材16の嵌合部30が嵌合溝26の上方からこれに嵌合されることになる。
また、取付部材16における位置決め部32は、中央の嵌合部30を挟んだ両側に形成されてもよく、位置決め部32の上端部には、前方へ突出する係合部40が形成されてもよい。この場合、踏板12の後端面には、図11に示すように、凹部42が形成され、取付部材16に踏板12を取り付ける際には、取付部材16の係合部40が踏板12の凹部42に係合される。これにより、施工時または施工後における踏板12の浮き上がりが防止される。なお、凹部42の形状は特に限定されるものではなく、水平方向へ延びる「溝」であってもよいし、「穴」であってもよい。
また、踏板12の後端面には、図12または図13に示すように、位置決め部32を収容する溝44が位置決め部32の厚さとほぼ同じ深さで形成されてもよい。この場合には、位置決め部32を溝44内に隠すことができるので、見栄えをよくすることができ、意匠性を高めることができる。
溝44が踏板12の厚さ方向(上下方向)の全長に亘って形成される場合には、図12または図13に示すように、位置決め部32の高さを踏板12の厚さとほぼ同じに設定し、位置決め部32の上端面と踏板12の上面とを面一にすることが望ましい。また、位置決め部32の上端部に係合部40が形成される場合には、図13に示すように、係合部40を収容する凹部46を踏板12の後端部上面に形成し、係合部40の上面と踏板12の上面とを面一にすることが望ましい。このように構成することによって、位置決め部32、溝44の上端開口または係合部40を目立たなくすることができるので、意匠性を高めることができる。
そして、図14に示す取付部材48のように、側桁固定部34は、踏板固定部28の幅方向両側端から垂下して形成されてもよい。この場合には、図15に示すように、対向する2つの踏板固定部28が貫通孔38に挿通された固定具(木ネジまたは釘等)36によって側桁14の両側面に固定されるので、固定具36どうしの干渉を避ける必要がある。そのため、一方の側桁固定部34に形成される貫通孔38と他方の側桁固定部34に形成される貫通孔38とは、互いに対向する位置からずれた位置に配置されることが望ましい。
さらに、図3の取付部材16をより小型化した構成として、図16に示すような取付部材50が用いられてもよいし、図16の取付部材50をより簡略化した構成として、図17に示すような取付部材52が用いられてもよい。また、図14の取付部材48をより簡略化した構成として、図18に示すような取付部材54が用いられてもよい。
取付部材48(図14)、50(図16)、52(図17)および54(図18)では、取付部材16の嵌合部30が、側桁14の左右方向幅内に完全に納まるように形成されている。したがって、嵌合部30が側桁14の左右方向へはみ出すことがなく、嵌合部30による見栄えの悪化を防止できる。
階段構造を示す側面図 階段構造を示す斜視図 取付部材を示す斜視図 金属板を示す平面図 取付部材の取付工程を示す斜視図 踏板の取付工程を示す斜視図 階段の傾斜角度αを変更した例を示す側面図 他の取付部材(嵌合部が垂下)を示す斜視図 図8の取付部材の取付工程を示す斜視図 他の取付部材(係合部あり)を示す斜視図 図10の取付部材を用いた踏板の取付構造を示す側面図 他の踏板の取付構造を示す斜視図および側面図 他の踏板の取付構造を示す斜視図および側面図 他の取付部材(側桁固定部が2つあり)を示す斜視図 図14の取付部材の取付工程を示す斜視図 他の取付部材(小型)の取付工程を示す斜視図 他の取付部材(小型/位置決め部なし)を示す斜視図 他の取付部材(側桁固定部が2つあり/位置決め部なし)を示す斜視図
符号の説明
10… 階段構造
12… 踏板7
14… 側桁3
16,48,50,52,54… 取付部材
16a… 金属板
18… 床面
20… 床面取付部
20a… 水平面1
22… 床構成部材
24… 上階取付部
26… 嵌合溝
28… 踏板固定部
30… 嵌合部
32… 位置決め部
34… 側桁固定部
36… 固定具7
38… 貫通孔3
40… 係合部0
42… 凹部7
44… 溝9
46… 凹部

Claims (7)

  1. 複数の踏板と、複数の前記踏板を下方から支持する側桁と、複数の前記踏板を前記側桁に個別に取り付ける複数の取付部材とを備える階段構造であって、
    前記側桁は、階段の傾斜角度に応じた角度で傾斜する長尺部材であり、前記側桁の前側面には、複数の嵌合溝が長手方向へ所定間隔を隔てて形成されており、
    前記取付部材は、前記踏板の下面に当接される板状の踏板固定部と、前記踏板固定部の後端に設けられ、前記嵌合溝に嵌合される板状の嵌合部と、前記踏板固定部の側端に設けられ、前記側桁の側面に当接される板状の側桁固定部とを有しており、
    前記踏板固定部および前記側桁固定部には、貫通孔が形成されており、
    前記嵌合部が前記嵌合溝に嵌合されており、前記踏板固定部が前記貫通孔に挿通された固定具によって前記踏板に固定されており、前記側桁固定部が前記貫通孔に挿通された固定具によって前記側桁に固定されている、階段構造。
  2. 前記嵌合溝は、互いに対向する内側面が水平になるように形成されている、請求項1に記載の階段構造。
  3. 前記取付部材は、前記踏板固定部の後端から垂直に立ち上がって設けられ、前記踏板の後端面に当接される位置決め部を有している、請求項1または2に記載の階段構造。
  4. 前記踏板の後端面には、凹部が形成されており、前記位置決め部の上端部には、前記凹部に係合される係合部が設けられている、請求項3に記載の階段構造。
  5. 前記取付部材における前記側桁固定部は、前記踏板固定部の幅方向両側端から垂下して形成されており、一方の前記側桁固定部に形成された前記貫通孔と他方の前記側桁固定部に形成された前記貫通孔とは、互いに対向する位置からずれた位置に配置されている、請求項1ないし4のいずれかに記載の階段構造。
  6. 前記取付部材は、1枚の金属板を曲げ加工することによって形成されている、請求項1ないし5のいずれかに記載の階段構造。
  7. 前記取付部材の前記嵌合部は、前記側桁の左右方向幅内に完全に納まるように形成されている、請求項1ないし6のいずれかに記載の階段構造。
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