JP7002324B2 - 部材取付用治具 - Google Patents
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Description
このように、建物に天井パネル等の部材を一人で取り付ける際の安定した取付作業の実施が課題となっている。
また、部材取付用治具により第2部材を第1部材と対向する位置に配置することが容易となるため、第2部材の位置決め精度も向上できる。
また、部材取付用治具により第2部材を挟持するようにしたことで、部材取付用治具による第2部材の保持を安定させることができる。
上記の部材取付用治具では、部材取付用治具を第2部材から取り外しやすくなる。
また、前記課題は、本発明に係る部材取付用治具によれば、建物を構成する第1部材に第2部材を取り付ける際に用いられる部材取付用治具であって、前記建物の躯体に係合する係合部と、前記係合部が前記躯体に係合した状態で、前記第1部材と対向する位置に前記第2部材を保持する保持部と、を備え、それぞれ平行に配される第1延出部、第2延出部及び第3延出部と、前記第1延出部、前記第2延出部及び前記第3延出部を連結する連結部と、を備え、前記第1延出部が、前記建物の前記躯体に係合する前記係合部であり、前記第2延出部と前記第3延出部が、前記第2部材を挟持して保持する前記保持部であり、前記第2延出部は、前記第3延出部と対向する面に突起部を有することにより解決される。
上記の部材取付用治具では、保持部が第2部材を安定して保持しやすくなる。
また、前記課題は、本発明に係る部材取付用治具によれば、建物を構成する第1部材に第2部材を取り付ける際に用いられる部材取付用治具であって、前記建物の躯体に係合する係合部と、前記係合部が前記躯体に係合した状態で、前記第1部材と対向する位置に前記第2部材を保持する保持部と、を備え、前記係合部と前記保持部との距離を調整するための位置調整部を有することにより解決される。
上記の部材取付用治具では、躯体に合わせて第2部材を保持する位置を柔軟に調整することができる。
このように、部材取付用治具により第1部材と第2部材の両方を挟持するようにしたことで、取り付けの位置決め精度を向上させることができる。
こうすることで、部材取付用治具を建物の躯体に容易に固定できるとともに、作業後には簡単に取り外すことができる。
こうすることで、部材取付用治具を梁のフランジ部に取り付け易くなる。
こうすることで、第1部材に第2部材を取り付ける作業と、第2部材の下部に第3部材を取り付ける作業において、第2部材と第3部材の保持をサポートすることができる。これにより、建物への部材取り付けの作業負荷を軽減できる。
こうすることで、躯体に合わせて第2部材を保持する位置を柔軟に調整することができる。
こうすることで、建物に天井パネル等の枠体を取り付ける際の作業負荷を軽減できる。
第1実施形態に係る部材取付用治具10及び部材取付用治具20は、戸建住宅等の建物1の天井パネル6等の枠体を取り付ける取付作業に用いられるものである。
柱3は、例えば金属製の柱(鉄骨柱)であり、梁2とボルト5により連結されている。
桟木4は、所定サイズの角材であり、図2に示されるように、梁2の下において、天井吊ランナー8により梁2に対して固定されている。
図2に示されるように、天井吊ランナー8は上部のクリップ部がフランジ部2Aに係止されるとともに、天井吊ランナー8の下部がビス9等の取付具により桟木4と固定されている。
図1に示されるように、天井吊ランナー8は、桟木4に対し複数設けられ、桟木4を梁2の下方に固定することとしてよい。
本実施形態では、天井パネル6の枠部材6Aを桟木4に取り付けることとする。
次に、図4乃至図6を参照しながら、第1実施形態に係る部材取付用治具10の構成について説明する。部材取付用治具10は、金属製、樹脂製、木製等としてよく、以下では各部が一体化された例について説明するが、複数の部材を溶接等により接合して構成してもよい。
以下、部材取付用治具10の構成における上下方向は、第1延出部11が上、第3延出部13が下の状態である場合における上下方向とする。
このように、上方に傾斜した端部11Aが形成されることにより、フランジ部2A等の部材の上に第1延出部11を配置しやすくなる。
また、図5及び図6に示されるように、第1延出部11の中央部には、磁石15(永久磁石)が設けられている。なお、磁石15は、第1延出部11の中央に形成された貫通孔に嵌め合わせて固定されている。
また、図4に示されるように、本実施形態では、第1延出部11と第2延出部12との幅方向は同じとしたが、両者の幅方向の長さを変えても構わない。
また、図5に示されるように、第2延出部12の厚みは第1延出部11や第3延出部13よりも薄くすることとするが、厚みはこの例に限定されるものではない。
また、第3延出部13の先端には、下方に屈曲した屈曲部13Aが形成されている。このように屈曲部13Aが形成されることにより、第2延出部12と第3延出部13の間に部材を挟み込み易くなる。
ここで、第1延出部11に設けられた磁石15が、金属製の梁2のフランジ部2Aに吸着することにより第1延出部11がフランジ部2Aと係合しその位置が固定される。
また、第1延出部11の下面が、フランジ部2Aの上面に当接した状態において、桟木4の位置と、第2延出部12及び第3延出部13で挟持された枠部材6Aの位置とが対向する位置、すなわち同じ高さになるようになっている。このように、部材取付用治具10を用いることで、桟木4と天井パネル6との位置合わせが容易となる。
また、天井パネル6の外枠を構成する連結部材6Cに対しても同様に、対向する桟木等の部材に固定する。
以上の作業により、天井パネル6を桟木4に固定することができる。
更に、第3延出部13及び第2延出部12が天井パネル6Xと天井パネル6の両方を挟持するように、天井パネル6Xを天井パネル6に対して対向配置する。
ここで、第2延出部12が第3延出部13よりも長くなっているため、天井パネル6Xの保持を安定させることができる。
なお、天井パネル6の下部に石膏ボード7を取り付ける場合には、部材取付用治具10を天井パネル6X側から天井パネル6Xと天井パネル6を挟持するように配置し、第1延出部11が天井パネル6の下方にある状態で石膏ボード7を第1延出部11と第2延出部12の間で保持させればよい。
また、部材取付用治具10を用いることで、天井パネル6を取付位置に配置する位置決め精度を向上させることができる。
これにより、天井パネル6に天井パネル6Xを取り付ける作業と、天井パネル6Xの下部に石膏ボード7を取り付ける作業において、部材取付用治具10により天井パネル6Xと石膏ボード7の保持をサポートすることができるため、取付作業の負荷を軽減できる。
次に、図12乃至図19を参照しながら本発明の第2実施形態に係る部材取付用治具20について説明する。
部材取付用治具20は、主要な構成として、第1延出部31、第2延出部41、第3延出部43及び把持部52を備える。以下では、部材取付用治具20における上下方向は、第1延出部31、第3延出部43が下の状態である場合における上下方向に対応する。
このように、上方に傾斜した先端部31Aにより、フランジ部2A等の部材の上に第2延出部41を配置しやすくなる。
具体的には、位置調整部34は、上側に形成される一対の第1貫通孔34Aと、下側に形成される一対の第2貫通孔34Bとを有する。
第1貫通孔34Aと第2貫通孔34Bはそれぞれ、第2部品40から延出するボルト状の軸部材45を挿通可能である。そして、第1貫通孔34Aに軸部材45を挿通した場合と、第2貫通孔34Bに軸部材45を挿通した場合とにおいて、第1部品30の第1延出部31と第2部品40との距離を変更することができる。すなわち、軸部材45を第1貫通孔34Aに挿通した場合には、軸部材45を第2貫通孔34Bに挿通する場合に比べて、第1延出部31と第2部品40(第2延出部41及び第3延出部43)との距離が近くなる。
このように、第1連結部32において軸部材45を通す孔を上下方向に複数形成することにより、第1延出部31と第2部品40(第2延出部41及び第3延出部43)との距離を調整可能となる。
具体的には、建物の場所(例えば各階)に応じて梁2と天井パネル6との距離が異なる場合に、異なる距離に応じて位置調整部34の孔の位置を形成する。これにより、建物の各場所の梁2への天井パネル6の取付作業に対し、1つの部材取付用治具20により対応可能となる。
具体的には、第2延出部41と第3延出部43は同じ方向に延出し、第2延出部41の後端と、第3延出部43の後端とが第2連結部42により連結される。
図13に示されるように、第2延出部41と第2連結部42は略直交し、第3延出部43と第2連結部42とは略直交している。
また、第2延出部41には、第3延出部43と対向する面に突起部44が設けられている。第2延出部41と第3延出部43との間に天井パネル6を挟む際に、突起部44が、天井パネル6と当接することで、天井パネル6をより安定して保持しやすくなる。これにより、天井パネル6や、第2部品40の製造誤差によらず、第2部品40により天井パネル6を保持しやすくなる。
そして、図16に示されるように、軸部材45を、第1部品30の第1貫通孔34A又は第2貫通孔34B、さらに第3部品50の貫通孔54に挿通した状態で、軸部材45に螺合する締結部材55を用いて締結することにより、第1部品30、第2部品40、第3部品50を一体として固定することができる。
具体的には、第3連結部51は第1連結部32と当接する平板であり、第3連結部51には軸部材45が挿通される貫通孔54が形成される。
把持部52は、第3連結部51の上端から略直交に屈曲しており、第1延出部31、第2延出部41及び第3延出部43とは反対側に延出している。
把持部52の中心部には、人の指が挿通可能な程度の大きさの開口である孔部53が形成されている。
このように、部材取付用治具20には第1延出部31、第2延出部41及び第3延出部43とは反対側に延出する把持部52を設けたことにより、第2延出部41と第3延出部43との間に天井パネル6が挟持されている場合に、把持部52を掴んで引くことで、部材取付用治具20を天井パネル6から取り外しやすくなる。
図13に示されるように、第1延出部31、第2延出部41及び第3延出部43は同方向に延出する。すなわち、第1延出部31、第2延出部41及び第3延出部43は略平行に設けられている。
そして、第1延出部31、第2延出部41及び第3延出部43の延出長さは、第1延出部31、第2延出部41及び第3延出部43の順に長い。
また、第2延出部41と第3延出部43との上下方向の距離は一定であるが、第1延出部31と第2延出部41(さらには第3延出部43)との上下方向の距離は、上述したように位置調整部34により調整可能である。
なお、図12、図15に示されるように、部材取付用治具20において、第1延出部31、第2延出部41、第3延出部43の幅方向の長さは略同じとしたが、これらの幅方向の長さを異なるものとしてもよい。
ここで、第1延出部31の先端部31Aが、梁2のウェブに当接するようにする。すなわち、先端部31Aが梁2のウェブに当接した位置において、部材取付用治具20により保持される天井パネル6が適切な取り付け位置となるように、第1延出部31の長さを設定する。これにより、部材取付用治具20を用いることで天井パネル6の位置決めを容易とすることができる。
また、第1延出部31の下面が、フランジ部2Aの上面に当接した状態において、桟木4の位置と、第2延出部41及び第3延出部43で挟持された枠部材6Aの位置とが対向する位置、すなわち同じ高さになるようになっている。このように、部材取付用治具20を用いることで、桟木4と天井パネル6との位置合わせが容易となる。
また、天井パネル6の外枠を構成する連結部材6Cに対しても同様に、対向する桟木等の部材に固定する。
以上の作業により、天井パネル6を桟木4に固定することができる。
ここで、第2延出部41の上に天井パネル6Xを載せることで、天井パネル6Xを固定された天井パネル6に対して対向配置する。
以上のように、天井パネル6を梁2に取り付けた部材取付用治具20により保持した状態で、天井パネル6の取り付け作業を行うことができる。そのため、天井パネル6を支持しながら取付作業を行う必要がなくなるため、作業負荷を軽減できる。また、天井パネル6の下に石膏ボード7を取り付ける際にも石膏ボード7を支持しながら取付作業を行う必要がなくなるため、作業負荷を軽減できる。
本発明は上記の実施形態に限定されるものではない。例えば、上記の第1実施形態に係る部材取付用治具10において、第1延出部11、第2延出部12、第3延出部13をそれぞれ一枚の板状に形成したが、これらを複数の板として構成してもよい。
同様に上記の第2実施形態において、第3延出部43が第2延出部41よりも長いこととしてもよい。
本発明の実施形態に係る部材取付用治具の主要な特徴は以下の通りである。
部材取付用治具(部材取付用治具10、部材取付用治具20)は、建物1を構成する第1部材(例えば桟木4)に第2部材(例えば天井パネル6)を取り付ける際に用いられる。建物1の躯体(例えば梁2)に係合する係合部(例えば第1延出部11、第1延出部31)と、係合部が躯体に係合した状態で、第1部材と対向する位置に第2部材を保持する保持部(例えば第2延出部12及び第3延出部13、または第2延出部41及び第3延出部43)と、を備える。
また、部材取付用治具により第2部材を第1部材と対向する位置に配置することが容易となるため、第2部材の位置決め精度も向上できる。
このように、部材取付用治具により第2部材を挟持するようにしたことで、部材取付用治具による第2部材の保持を安定させることができる。
このように、部材取付用治具により第1部材と第2部材の両方を挟持するようにしたことで、取り付けの位置決め精度を向上させることができる。
こうすることで、部材取付用治具を建物の躯体に容易に固定できるとともに、作業後には簡単に取り外すことができる。
こうすることで、部材取付用治具を梁2のフランジ部2Aに取り付け易くなる。
こうすることで、第1部材に第2部材を取り付ける作業と、第2部材の下部に第3部材を取り付ける作業において、第2部材と第3部材の保持をサポートすることができる。これにより、建物への部材取り付けの作業負荷を軽減できる。
こうすることで、部材取付用治具20を第2部材(天井パネル6)から取り外しやすくなる。
こうすることで、保持部(第2部品40)が第2部材を安定して保持しやすくなる。
こうすることで、躯体に合わせて第2部材を保持する位置を柔軟に調整することができる。
こうすることで、建物に天井パネル等の枠体を取り付ける際の作業負荷を軽減できる。
2 梁
2A フランジ部
3 柱
4 桟木
5 ボルト
6 天井パネル
6A 枠部材
6B 中間部材
6C 連結部材
6X 天井パネル
7 石膏ボード
8 天井吊ランナー
9 ビス
10 部材取付用治具
11 第1延出部
11A 端部
12 第2延出部
13 第3延出部
13A 屈曲部
14 連結部
15 磁石
20 部材取付用治具
21 連結部
30 第1部品
31 第1延出部
31A 先端部
32 第1連結部
33 磁石
33A 磁石保持部
34 位置調整部
34A 第1貫通孔
34B 第2貫通孔
40 第2部品
41 第2延出部
42 第2連結部
43 第3延出部
44 突起部
45 軸部材
50 第3部品
51 第3連結部
52 把持部
53 孔部
54 貫通孔
55 締結部材
Claims (9)
- 建物を構成する第1部材に第2部材を取り付ける際に用いられる部材取付用治具であって、
前記建物の躯体に係合する係合部と、
前記係合部が前記躯体に係合した状態で、前記第1部材と対向する位置に前記第2部材を保持する保持部と、を備え、
それぞれ平行に配される第1延出部、第2延出部及び第3延出部と、
前記第1延出部、前記第2延出部及び前記第3延出部を連結する連結部と、を備え、
前記第1延出部が、前記建物の前記躯体に係合する前記係合部であり、
前記第2延出部と前記第3延出部が、前記第2部材を挟持して保持する前記保持部であり、
前記保持部は、前記第1部材と前記第2部材の両方を挟持して保持することを特徴とする部材取付用治具。 - 建物を構成する第1部材に第2部材を取り付ける際に用いられる部材取付用治具であって、
前記建物の躯体に係合する係合部と、
前記係合部が前記躯体に係合した状態で、前記第1部材と対向する位置に前記第2部材を保持する保持部と、を備え、
それぞれ平行に配される第1延出部、第2延出部及び第3延出部と、
前記第1延出部、前記第2延出部及び前記第3延出部を連結する連結部と、を備え、
前記第1延出部が、前記建物の前記躯体に係合する前記係合部であり、
前記第2延出部と前記第3延出部が、前記第2部材を挟持して保持する前記保持部であり、
前記連結部から前記第1延出部とは反対方向に延出する把持部を有することを特徴とする部材取付用治具。 - 建物を構成する第1部材に第2部材を取り付ける際に用いられる部材取付用治具であって、
前記建物の躯体に係合する係合部と、
前記係合部が前記躯体に係合した状態で、前記第1部材と対向する位置に前記第2部材を保持する保持部と、を備え、
それぞれ平行に配される第1延出部、第2延出部及び第3延出部と、
前記第1延出部、前記第2延出部及び前記第3延出部を連結する連結部と、を備え、
前記第1延出部が、前記建物の前記躯体に係合する前記係合部であり、
前記第2延出部と前記第3延出部が、前記第2部材を挟持して保持する前記保持部であり、
前記第2延出部は、前記第3延出部と対向する面に突起部を有することを特徴とする部材取付用治具。 - 建物を構成する第1部材に第2部材を取り付ける際に用いられる部材取付用治具であって、
前記建物の躯体に係合する係合部と、
前記係合部が前記躯体に係合した状態で、前記第1部材と対向する位置に前記第2部材を保持する保持部と、を備え、
前記係合部と前記保持部との距離を調整するための位置調整部を有することを特徴とする部材取付用治具。 - 建物を構成する第1部材に第2部材を取り付ける際に用いられる部材取付用治具であって、
前記建物の躯体に係合する係合部と、
前記係合部が前記躯体に係合した状態で、前記第1部材と対向する位置に前記第2部材を保持する保持部と、を備え、
前記保持部は、前記第1部材と前記第2部材の両方を挟持して保持することを特徴とする部材取付用治具。 - 前記躯体は、フランジ部を有する金属製の梁であり、
前記第1延出部は、前記梁の前記フランジ部に吸着する磁石を有することを特徴とする請求項1に記載の部材取付用治具。 - 前記第1延出部は、前記第2延出部及び前記第3延出部よりも延出方向に長いことを特徴とする請求項6に記載の部材取付用治具。
- 前記第1延出部を下にした状態で、前記第2延出部と前記第3延出部により前記第1部材と前記第2部材と保持した場合に、前記第1延出部と前記第2延出部の間に、前記第2部材の下部に取り付ける第3部材を保持可能であることを特徴とする請求項7に記載の部材取付用治具。
- 前記第2部材は、枠体であることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一項に記載の部材取付用治具。
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