JP2005320775A - 階段 - Google Patents

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Abstract

【課題】 効率良く施工することができ、低コストで意匠性に優れた階段を提供する。
【解決手段】 梁6に固定した状態で梁6の外側に形成されたボルト固定面23から係止片25が突設された梁固定プレート2と、押出成形されたアルミニウム製の長尺の中空柱材30の両端に、床取付プレート31および二階取付プレート32が設けられ、二階取付プレート32に係止穴32gが穿孔された一本の主材3と、主材3の中空柱材30上に当接される当接面41と段板5が固定される段板受面42とが設けられ、中空柱材30上に所定間隔毎に固定されるアルミニウム製の段板受け4と、段板受け4の段板受面42に固定される段板5とを具備し、梁固定プレート2の係止片25に、主材3の二階取付プレート32の係止穴32gが係止された状態で、床取付プレート31が床板7上に固定され、二階取付プレート32が梁固定プレート2のボルト固定面23に固定された階段1である。
【選択図】 図1

Description

本発明は、住宅建物内に設置される階段に関するものである。
従来より、住宅建物内に設置される階段としては、鉄骨製、木製のものなどがある。
このうち、鉄骨製の階段の場合、重量物であるため、躯体の施工時に鉄骨梁や鉄骨柱と一緒に先に鉄骨製の階段フレームを施工しておき、後の内装工事の際に、この階段フレームに段板を設けたり、仕上げ材を設けたりして施工完了するようになされていた。
また、木製の階段の場合は、階段自体が木製であって、鉄骨階段のように表面に仕上げ材を設けなくても良いので、内装工事の際に一挙に階段を施工完了させることが行われていた。
さらに、近頃では、一対の側桁部材間に複数の段板部材を固定するようになされたアルミニウムを用いた組み立て式の階段なども提案されている。
特開2002−155608号公報
しかし、上記従来の鉄骨階段の場合、重量物であるため、躯体の鉄骨梁や鉄骨柱をクレーンなどで搬入する際に、同時にこの階段フレームを設ける作業を行い、その後、内装作業時に仕上げ作業を行わなければならず、施工作業が煩わしくなってしまう。また、この内装作業時には階段フレームに貼設した段板の養生なども行わなければならず、効率の良い施工を行うことができない。また、鉄骨製であるため、材料コスト、ハンドリングコストが嵩むとともに、手作り要素も多く、量産や納期の短縮化が難しい。
また、木製の階段の場合、鉄骨製の階段と比較して充分な強度を確保することが困難になるので、一本の主材に複数の段板を設けたシースルー階段などのようにシンプルなデザインの階段を構成することが難しく、階段のデザインが限定されてしまうといった不都合を生じる。また、内装工事の際にビス止めや釘打ちする箇所が多くなり、施工コストも嵩むこととなる。
さらに、上記従来のアルミニウム製の組み立て式階段の場合、一対の側桁部材間に複数の段板部材をそれぞれボルト止めしなければならないので、組み立てが煩わしく施工工数が嵩むこととなってしまう。また、段板自体がアルミニウム製であるため、充分な質感が得られず、住宅建物の階段に使用した場合、安っぽくなってしまう。
本発明は係る実情に鑑みてなされたものであって、効率良く施工することができ、低コストで意匠性に優れた階段を提供することを目的としている。
上記課題を解決するための本発明の階段は、ボルト固定することによって梁に固定するようになされるとともに、この固定状態で梁外にボルト固定面が形成され、このボルト固定面から係止片が突設されてなる梁固定プレートと、押出成形されたアルミニウム製の長尺の中空柱材の両端に、床取付プレートおよび二階取付プレートが設けられ、二階取付プレートに係止穴が穿孔されてなる一本の主材と、この主材の中空柱材上に当接される当接面と段板が固定される段板受面とが設けられ、中空柱材上に所定間隔毎に固定するようになされたアルミニウム製の段板受けと、段板受けの段板受面に固定される段板とを具備し、梁に固定された梁固定プレートの係止片に、主材の二階取付プレートに形成された係止穴が係止された状態で、床取付プレートが床板上に固定され、二階取付プレートが梁固定プレートのボルト固定面に固定されるものである。
また、主材は、押出成形されたアルミニウム製の中空柱材と、中空柱材の床側端部内へ挿入可能となされた挿入部がプレート板に立設一体化されてなり、この挿入部が中空柱材の床側端部に挿入された状態で中空柱材の外側からボルト固定するようになされた床取付プレートと、中空柱材の二階側端部内へ挿入可能となされた挿入部が、係止片が係止可能となされた係止穴を有するプレート板に立設一体化されてなり、この挿入部が中空柱材の二階側端部に挿入された状態で中空柱材の外側からボルト固定するようになされた二階取付プレートとからなるものであってもよい。
さらに、段板受けは、主材上に当接される当接面と、段板が固定される段板受面とを有する中空筒状に形成され、段板受面の背面投影面に、段板を固定する際のボルト挿通穴が露出するように段板受けの両端部がテーパ状に形成され、段板受けへの段板のボルト固定が容易に行えるようになされたものであってもよい。
以上述べたように、本発明によれば、階段の主材は、アルミニウム製の中空柱材を用いることによって軽量に形成されていることから、躯体の施工時に鉄骨梁などと一緒に取り扱うこと無く、内装工事の際に内装大工だけで容易に施工することができる。
また、施工作業は、主材の二階取付プレートに形成された係止穴を、梁に固定した梁固定プレートの係止片に係止させた状態で、床取付プレートを床板上に固定し、二階取付プレートを梁固定プレートのボルト固定面に固定するといった簡単な作業によって施工することができる。
この場合、段板は、現場において、主材を施工した後に主材の中空柱材上に段板受けを設け、この段板受けにビス固定するものであってもよいし、あらかじめ工場で、主材の中空柱材上に段板受けおよび段板を固定した状態としてから出荷し、現場ではこれら段板受けおよび段板を固定した主材を取り付けるだけの作業とするものであってもよい。
特に工場で、主材の中空柱材上に段板受けおよび段板を固定した状態としてから出荷する場合、工場で段板の養生期間を終えることができるので養生不足による施工不良も防止できる。すなわち、段板は段板受けに固定する際、接着剤を介してボルト固定またはビス固定するのが常であり、床鳴りなどの発生を防止するために接着剤が充分に硬化するまでの養生期間は、段板上に載らないようにしなければならない。しかし、現場で段板を養生させると、段板上に載ってしまったり、階段を利用しがちになり易いが、工場で段板を固定して養生期間を終えてから出荷することで養生不足による施工不良を防止できる。
さらに、この階段は、段板受けや段板を固定した一本の主材の両端をボルト止めしているだけなので、ビス固定やボルト止め点数をできるだけ減らして簡単かつ迅速な組み立て作業を可能にすることができる。
さらに、主材は、押出成形されたアルミニウム製の中空柱材を用いているので、量産が可能で、かつ、安価に製造することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1ないし図3は階段1の全体構成の概略を示している。
すなわち、この階段1は、梁固定プレート2と、主材3と、段板受け4と、段板5とを具備して構成されている。
梁固定プレート2は、図4および図5に示すように、梁6の下フランジ61とウェブ60と上フランジ62とに沿った略U字に形成され、このウェブ60と上下フランジ61、62とによって形成される空間に嵌挿可能となされた溝形材21に、補強板22とボルト固定面23とを溶接固定して構成されている。補強板22は、溝形材21の長手方向に沿った溝部内の中央部に、溝部を仕切るように配されて溝形材21に溶接固定される。ボルト固定面23は、溝形材21の立ち上がり片21a、21b間を閉塞する板状に形成され、この立ち上がり片21a、21b間および補強板22の端辺に溶接固定される。ボルト固定面22の四隅には、ボルトBを螺合するためのナット24が溶接固定されるとともに、このボルト固定面22の中央下部には、先端が上方に屈曲した係止片25が突設されている。溝形材21の立ち上がり片21a、21bには、それぞれ梁6の下フランジ61と上フランジ62とに穿孔されたボルト挿通穴63と合致するようにボルト挿通穴20が穿孔されている。
この梁固定プレート2は、梁6のウェブ60と上下フランジ61、62とによって形成される空間に嵌挿した後、梁6に穿孔されたボルト挿通穴63と溝形材21の立ち上がり片21a、21bに穿孔されたボルト挿通穴20とを合致させて梁6の外側からボルト64を挿通し、立ち上がり片21a、21bの内側に設けたナット(図示省略)に螺合することによって梁6に固定される。この際、ナット(図示省略)は、手で支持しながらボルト64を螺合してもよいし、あらかじめ立ち上がり片21a、21bのボルト挿通穴20の内側に溶着しておいてもよいし、ナット(図示省略)を用いなくても良いように、立ち上がり片21a、21bに穿孔されたボルト挿通穴20をボルト64に螺合可能なネジ穴としておいてもよい。この梁固定プレート2としては、鉄製またはアルミニウム製のものを用いることができる。この梁固定プレート2は現場で固定してもよいし、あらかじめ工場で梁6に溶接固定しておいてもよい。
この梁固定プレート2の固定後、図5(b)に示すように、梁6の表面に内装工事で仕上げ材65やクロス66が被覆されるが、少なくともナット24と係止片25とが露出するように仕上げられる。
主材3は、図6に示すように、押出成形されたアルミニウム製の中空柱材30の両端に、床取付プレート31および二階取付プレート32をそれぞれボルト33で固定して構成されている。
中空柱材30は、上辺幅約110mm、下辺幅約60mm、高さ約200mmで、両側辺が湾曲した略台形状の断面形状で約4mの長尺に形成され、その両端は、それぞれ床取付プレート31および二階取付プレート32を固定するためにテーパ状に切除されて床取付プレート接続面30aと二階取付プレート接続面30bとが形成されている。床取付プレート接続面30aの近傍の上面と下面には、中空柱材30と床取付プレート31とをボルト固定するためのボルト挿通穴30cが設けられている。また、二階取付プレート接続面30bの近傍の両側面には、中空柱材30と二階付プレート32とをボルト固定するためのボルト挿通穴30dが設けられている。さらに、中空柱材30の上面には、長手方向全体にわたって等間隔で、段板受け4をボルト固定するためのネジ穴30eが設けられている。
床取付プレート31は、図7に示すように、床面7に当接されるプレート板31aから一対の挿入片31b、31cとこれら挿入片31b、31c間を接続して補強する補強片31dとが突設されてアルミニウムで形成されている。プレート板31aには、床取付プレート31を床面7にネジ固定するためのネジ挿通穴31eが形成されている。挿入片31b、31c、補強片31dは、プレート板31aに対して斜めに突設されており、プレート板31aに中空柱材30の床取付プレート接続面30aを当接した状態で、挿入片31b、31cのそれぞれが、中空柱材30の上辺および下辺の内側に挿入されるようになされている。この挿入片31b、31cにはそれぞれ雌ネジが螺刻されたネジ穴31fが設けられている。
この床取付プレート31は、プレート板31aを中空柱材30の床取付プレート接続面30aに当接してこの中空柱材30の上辺および下辺の内側に挿入片31b、31cを挿入させた状態で、中空柱材30のボルト挿通穴30cの外側から中空柱材30の内側の挿入片31b、31cのネジ穴31fにボルト33を螺合することによって中空柱材30に固定される。
二階取付プレート32は、図8に示すように、梁固定プレート2のボルト固定面23に当接されるプレート板32aから一対の挿入片32b、32cとこれら挿入片32b、32c間を接続して補強する補強片32dとが突設されてアルミニウムで形成されている。プレート板32aには、二階取付プレート32をボルト固定面23のナット24にボルト固定するためのボルト挿通穴32eが形成されている。挿入片32b、32c、補強片32dは、プレート板31aに対して斜めに突設されており、プレート板32aに中空柱材30の二階取付プレート接続面30bを当接した状態で、挿入片32b、32cのそれぞれが、中空柱材30の両側面の内側に挿入されるようになされている。この挿入片32b、32cにはそれぞれ雌ネジが螺刻されたネジ穴32fが設けられている。また、プレート板32aには、梁固定プレート2のボルト固定面23から突設された係止片25に係止可能な係止穴32gが設けられている。主材3は、図5(b)に示すように、梁6に固定された梁固定プレート2の係止片25にこの係止穴32gを係止させることで、この主材3の床取付プレート31および二階取付プレート32を固定するまでの間仮置き状態にしておくことができるようになされている。
この二階取付プレート32は、プレート板32aを中空柱材30の二階取付プレート接続面30bに当接してこの中空柱材30の上辺および下辺の内側に挿入片32b、32cを挿入させた状態で、中空柱材30のボルト挿通穴30dの外側から中空柱材30の内側の挿入片32b、32cのネジ穴32fにボルト33を螺合することによって中空柱材30に固定される。
段板受け4は、図9に示すように、幅約100mmの当接面41と、幅約150mmの段板受け面42と、残りの湾曲された湾曲面43とによって断面略三角形状で約520mmの長さの筒状のアルミニウム製の押出成形材で形成されている。段板受け4の両端は、段板受け面42からこの段板受け面42に対向する角部に向かって約325mmの幅に縮小するようにテーパ状に切除されたテーパ面44を形成するようになされている。
当接面41の中央部近傍には、この当接面41が当接される中空柱材30のネジ穴30eと対応する4つのボルト挿通穴41aが形成されている。
段板受け面42は、このボルト挿通穴42aの位置に対応する中央部に、4つの治具挿入口42aが形成されている。段板受け4は、図10に示すように、この治具挿入口42aからドライバーや六角レンチなどの治具を挿入して当接面41のボルト穴41aから挿通したボルト40を中空柱材30のネジ穴30eに螺合することによって中空柱材30に固定される。また、段板受け面42の両端部近傍には、この段板受け面42に当接した段板5をボルト固定するためのボルト挿通穴42bが形成されている。また、このボルト穴42bの両側には、それぞれ蓋固定部材45をボルト固定するためのビス挿通穴42cが設けられている。
この蓋固定部材45は、図11に示すように、平行する一対の係止片45a、45bを有し、一方の係止片45aに対して他方の係止片45bが短く形成された断面略変形コ字状に形成されている。この蓋固定部材45は、長い方の係止片45aを段板受け面42の裏側に当接した状態でビス挿通穴42bから挿通したビス45cによって、段板受け面42の裏面に固定される。この蓋固定部材45によって固定される蓋46は、段板受け4のテーパ面44に合致する形状の板材46aから、蓋固定材45の係止片45a、45bに対応した係止片46b、46cが突設されて構成されている。この蓋46は、板材46aの部分を段板受け4のテーパ面44に合致させるようにして、係止片46b、46cを、蓋固定部材45の係止片45a、45bに係合させることで固定される。
段板5は、図12に示すように、幅約850mm、奥行き約240mm、厚さ約36mmの木製板からなり、この段板5が当接される段板受け4の段板受け面42に形成されたボルト挿通穴42bと対応する位置にボルト挿通穴5aが形成されている。このボルト穴5aは、段板5の表面に段板固定ボルト51の頭51aが納まる段部が形成されており、この段板固定ボルト51を固定した状態で、段部内に段板固定ボルト51のボルト頭51aが納まって段板5の表面が平滑となるように構成されている。そのため、この段板固定ボルト51は、頭51aの部分が平滑に形成されており、先端部に六角レンチ(図示省略)で螺合できるようになされた六角穴51bが形成されている。したがって、この段板固定ボルト51は、段板受け4の段板受け面42に段板5を当接した状態で、段板5の表面側から、ボルト穴5aと、段板受け面42のボルト挿通穴42bとに挿通され、この段板受け面42の裏面側に設けたナット52に螺合される。この際、螺合は、図13に示すように、段板受け面42の裏面側の段板受け4のテーパ面44の部分からスパナや六角レンチ(図示省略)を使って行われる。この際、段板受け面42の裏面側からの螺合作業になるが、テーパ面44によってボルト挿通穴42bが完全に露出するようになされているので、段板受け4と干渉することも無く容易に螺合することができる。
また、段板5の裏面側には、長手方向に沿って幅約5mm、深さ約10mmの溝部5bが形成されている。この溝部5bは、必要に応じて階段1に蹴込み板53を設ける場合にこの溝部5bに差し込むことによって設けることができるようになされている。この蹴込み板53は、図14に示すように、二段の段板5、5間に蹴込み板53を斜めに傾けて挿入し、蹴込み板53の上辺に形成された差し込み片53aの部分を、上段の段板5の溝部5bに挿入するようにしてこの蹴込み板53を起こした後、蹴込み板53の下端部に穿孔されたビス挿通穴53bからビス54を挿通して下段の段板5の後端面に固定して取り付けられる。
さらに、段板5の幅方向に沿った一方の端部には、手摺り8を取り付けるためのボルト挿通穴5cが形成されている。
手摺り8は、笠木81を支持する各脚部材82の基端部を、各段板5のボルト穴5cの裏面側から挿通されるボルト(図示省略)で固定して取り付けられる。なお、この手摺り8の構成としては特に限定されるものではなく、一般に階段1の手摺りとして使用されているものであれば、他のものを使用することができる。また、本実施の形態では、段板5の一方の端部に手摺り8を取り付けるようになされているが、他方の端部側に手摺り8を取り付けるようになされたものであってもよいし、両方の端部に手摺り8を取り付けるようになされたものであってもよい。
次に、このようにして構成される階段1の施工方法について説明する。
まず、図5(a)に示すように、内装工事初期の梁6がまだ露出している段階で、梁6に梁固定プレート2を固定しておき、その後、図5(b)に示すように、この梁固定プレート2の少なくともナット24および係止片25または、多くてもボルト固定面23全体が露出した状態で、梁6の周辺の仕上げ材65やクロス66などを貼設して内装工事を完了させてしまう。床面7についてもフローリングを敷設して内装工事を完了させてしまう。
次いで、図5(c)に示すように、主材3の二階取付プレート32の係止穴32fを、梁固定プレート2のボルト固定面22から突設された係止片25に係止して床面と二階梁6との間に主材3を仮置き状態にする。
この仮置き状態で、床取付プレート31のネジ挿通穴31eからネジ34を挿通して床取付プレート31を床面7に固定するとともに、二階取付プレート32のボルト挿通穴32eからボルト35を挿通して二階取付プレート32を梁固定プレート2のナット24に螺合固定することで、床面7と二階梁6との間に主材3を固定する。
この際、主材3はアルミニウム製で、しかもその大半を占める中空柱材30は押出成形の中空材からなる軽量部材であるため、内装大工二人で容易に仮置きして固定することができる。なお、主材3は、中空柱材30と床取付プレート31と二階取付プレート32とを現場でそれぞれボルト固定して一体化するものであってもよいし、既に一体化されたものを現場に搬入するようにしてもよい。現場で一体化する主材3の場合、嵩張ることなく搬入することができ、既に一体化された主材3の場合、現場での作業工数を削減することができる。また、既に一体化された主材3の場合、中空柱材30と床取付プレート31と二階取付プレート32とは、ボルト固定によって一体化するものに限定されるものではなく、中空柱材30の両端部に床取付プレート31と二階取付プレート32とを溶接などで一体化させたものであってもよい。
次いで、主材3の中空柱材30の上面の各ネジ穴30eに、段板受け4の当接面41を当接して当接面41のボルト挿通穴41aから挿通したボルト36をネジ穴30eに螺合することによって中空柱材30に段板受け4を固定する。
この際も各段板受け4は、現場で主材3に対して固定するものであってもよいし、既に工場で主材3に対して各段板受け4を固定したものを現場に搬入するようにしてもよい。現場で各段板受け4を固定する場合、嵩張ることなく搬入することができ、既に各段板受け4を固定した主材3の場合、現場での作業工数を削減することができる。また、既に各段板受け4を固定した主材3の場合、各段板受け4と中空柱材30とは、ボルト固定によって一体化するものに限定されるものではなく、各段板受け4を中空柱材30に溶接などで一体化させたものであってもよい。
そして、各段板受け4の段板受け面42に接着剤(図示省略)を介して段板5を貼設し、段板5の表面側から、ボルト穴5aと、段板受け面42のボルト挿通穴42bとに段板固定ボルト51を挿通し、この段板固定ボルト51を段板受け面42の裏面側に設けたナット52に螺合して段板受け4に段板5を固定する。段板5は、接着剤(図示省略)が完全に硬化するまでの養生期間を2〜3日取り、その間に段板5上を昇り降りしないようにして固定を完了する。
この際も各段板5は、現場で各段板受け4に固定するものであってもよいし、既に工場で主材3に段板受け4を介して段板5を固定したものを現場に搬入するようにしてもよい。現場で各段板5を固定する場合、嵩張ることなく搬入することができ、既に段板受け4を介して主材3に固定した段板5の場合、現場での作業工数を削減することができるのみならず、工場で養生期間を経てから現場に搬入することができ、施工不良の発生を防止することができる。
その後、各段板受け4に蓋46を設け、各段板5に手摺り8を取り付けて階段1の施工が完了する。
このように、この階段1の場合、主材3および段板受け4がアルミニウム製で、なおかつ主材3の中空柱材30と段板受け4は中空押出成形によって軽量に形成されていることから、躯体の施工時に鉄骨梁などと一緒に取り扱うこと無く、内装工事の際に内装大工が2人程いれば容易に施工することができる。
また、施工作業の際、最も重い主材3は、主材3の二階取付プレート32に形成された係止穴32gを、梁6に固定した梁固定プレート2の係止片25に係止させて仮置き状態にすることができるので、固定するまで主材3を保持しておく必要が無い。また、この仮置き状態のまま簡単に主材3を梁6や床面7に固定することができる。
さらに、主材3、段板受け4が軽量であるため、あらかじめ主材3に段板受けや段板5を一体にして取り扱うことができる。したがって、現場での施工の簡略化を図ったり、段板5の養生期間を無くすことができる。
さらに、この階段1は、一本の主材3に段板受け4や段板5を設けているだけなので、ビス固定やボルト固定の点数をできるだけ減らすことができ、簡単かつ迅速な組み立てを可能にすることができる。また、段板受け4の開口した両端のテーパ面44に蓋46を設けることによって、階段1の外観は主材3と段板受け4だけのシンプルな構成となるので、埃も溜まりにくく容易に葺き掃除などを行うこともできメンテナンス性にも優れる。
さらに、主材3と段板受け4は、押出成形品を用いているので、断面形状のデザインの変更などに容易に対応でき、量産が可能で、かつ、安価に製造することができる。また、アルミニウム製であるため、アルミサッシなどと容易に色調を合わせることができ、意匠性に優れた室内空間を構成することができる。
なお、本実施の形態において、階段1は、鉄骨の梁6に梁固定プレート2を設けるようになされた鉄骨住宅用のものについて述べているが、図15に示すように、木製の梁6aに梁固定プレート2aを設けるようになされた木造住宅用のものであってもよい。
この場合、梁6aには、あらかじめ梁固定プレート2aを固定するためのボルト挿通孔60aを穿孔しておく。
梁固定プレート2aは、梁6aに当接可能な板状に形成されており、二階取付プレート32と接する面側にナット24が溶接固定されるとともに、係止片25が突設されている。この梁固定プレート2aは、梁6aに当接した状態で、この梁6aのボルト挿通孔60aに対応する位置には、二階取付プレート32と接する面側にさら穴を有するさらもみネジ孔26が設けられている。
この梁固定プレート2aは、さらもみネジ穴26のさら穴に相当するさら頭を有するボルト27をさらもみネジ穴26側から挿通し、梁6aのボルト挿通穴60aに挿通されたボルト27の先端部分にナット28を螺合して梁6aに固定される。その他は、鉄骨の梁6に梁固定プレート2を設ける場合と同様に施工される。ボルト27のさら頭の部分には、六角レンチで螺合できるように六角の穴が設けられている。この穴についてはプラスドライバーまたはマイナスドライバーで螺合できるようになされたものであってもよい。
なお、図15において、本実施の形態と対応する部材については同符号を付して説明を省略する。
住宅内の階段として利用できる。
本発明に係る階段を示す斜視図である。 本発明に係る階段を示す側面図である。 本発明に係る階段を示す正面図である。 (a)ないし(c)は本発明に係る階段の梁固定プレートを示す正面図、平面図、側面図である。 (a)ないし(c)は本発明に係る階段の梁への梁固定プレートの固定から主材の固定までの施工工程の概略を示す工程図である。 (a)ないし(d)は本発明に係る階段の主材を示す平面図、側面図、背面図、I-I 線端面図である。 (a)は本発明に係る階段の床取付プレートを示す平面図、(b)は同床取付プレートを有する主材を床面に固定した状態を示す断面図である。 (a)は本発明に係る階段の二階取付プレートを示す平面図、(b)は同二階取付プレートを有する主材を梁に固定した状態を示す断面図である。 (a)ないし(e)は本発明に係る階段の段板受けを示す正面図、平面図、背面図、側面図、II-II 線端面図である。 (a)および(b)は本発明に係る階段の主材に段板受けを固定する状態を示す斜視図および断面図である。 本発明に係る階段の段板受けへの蓋の嵌合状態を示す断面とこの断面に対応して展開した段板受けのテーパ面と蓋とを示す図である。 (a)ないし(c)は本発明に係る階段の段板を示す平面図、III-III 線断面図、IV-IV 線断面図である。 (a)および(b)は本発明に係る階段の段板受けに段板固定する状態を示す斜視図および部分断面図である。 (a)ないし(c)は本発明に係る階段の蹴込み板を示す正面図とその施工状態を示す側面図および正面図である。 (a)ないし(c)は本発明に係る階段の木製梁への梁固定プレートの固定から主材の固定までの施工工程の概略を示す工程図である。
符号の説明
1 階段
2 梁固定プレート
2a 梁固定プレート
23 ボルト固定面
25 係止片
3 主材
30 中空柱材
31 床固定プレート
31a プレート板
31b 挿入片
31c 挿入片
32 二階固定プレート
32a プレート板
32b 挿入片
32c 挿入片
32g 係止穴
33 ボルト
4 段板受け
41 当接面
42 段板固受面
42b ボルト挿通穴
5 段板
51 段板固定ボルト
6 梁
6a 梁
60 ウェブ
61 下フランジ
62 上フランジ
64 ボルト
7 床面

Claims (3)

  1. ボルト固定することによって梁に固定するようになされるとともに、この固定状態で梁外にボルト固定面が形成され、このボルト固定面から係止片が突設されてなる梁固定プレートと、
    押出成形されたアルミニウム製の長尺の中空柱材の両端に、床取付プレートおよび二階取付プレートが設けられ、二階取付プレートに係止穴が穿孔されてなる一本の主材と、
    この主材の中空柱材上に当接される当接面と段板が固定される段板受面とが設けられ、中空柱材上に所定間隔毎に固定するようになされたアルミニウム製の段板受けと、
    段板受けの段板受面に固定される段板とを具備し、
    梁に固定された梁固定プレートの係止片に、主材の二階取付プレートに形成された係止穴が係止された状態で、床取付プレートが床板上に固定され、二階取付プレートが梁固定プレートのボルト固定面に固定されることを特徴とする階段。
  2. 主材は、押出成形されたアルミニウム製の中空柱材と、
    中空柱材の床側端部内へ挿入可能となされた挿入部がプレート板に立設一体化されてなり、この挿入部が中空柱材の床側端部に挿入された状態で中空柱材の外側からボルト固定するようになされた床取付プレートと、
    中空柱材の二階側端部内へ挿入可能となされた挿入部が、係止片が係止可能となされた係止穴を有するプレート板に立設一体化されてなり、この挿入部が中空柱材の二階側端部に挿入された状態で中空柱材の外側からボルト固定するようになされた二階取付プレートとからなる請求項1記載の階段。
  3. 段板受けは、主材上に当接される当接面と、段板が固定される段板受面とを有する中空筒状に形成され、段板受面の背面投影面に、段板を固定する際のボルト挿通穴が露出するように段板受けの両端部がテーパ状に形成され、段板受けへの段板のボルト固定が容易に行えるようになされた請求項1または2記載の階段。
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