JP7032952B2 - パネル固定金具及びナット保持部材並びに金属製床パネルと梁材との固定方法及び固定構造 - Google Patents

パネル固定金具及びナット保持部材並びに金属製床パネルと梁材との固定方法及び固定構造 Download PDF

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この発明は、各種工場の安全通路、作業床、或いはプラットフォーム、ヘリポート、メンテナンスデッキ等の床板材として好適に用いられる金属製床パネルのうち、空気や光を通すスリットを規則的に設けた金属製床パネルの技術分野に属し、さらにいえば、前記金属製床パネルを梁材に固定するために用いられるパネル固定金具に関する。
空気や光を通すスリットを規則的に設けた金属製床パネルは、細長い1枚の鋼板を打ち抜き加工および曲げ加工により、上面板と側面板とで下向き略コ字形の断面をなし、前記上面板にパネル幅方向に長いスリットがパネル長手方向に所定の間隔をあけて連続的に形成された構造として製造される。
この金属製床パネルは、幅200~250mm程度、長さ200~6000mm(特には1500~2000mm)程度、高さ40~60mm程度、スリット幅20mm程度の形状に成形したものを、所定の平面領域に対し、梁材の上面(具体的にはH形鋼等の梁材の上フランジの上面)に縦横方向に連続的に敷設して床構造体を構築するが、通気性や採光性が良好で明るく清潔な環境が保持できて美観に優れている等の利点から、近年、近代設備の工場や倉庫等、実に様々な場所で実施されている。
ところで、前記金属製床パネルは、例えば特許文献1、2に開示したようなパネル固定金具を用いて、梁材に固定していた。
前記特許文献1にかかるパネル固定金具は、同文献1の図11、図13に示したように、前記金属製床パネルのスリットを利用して同パネルを梁材に固定する固定具であり、同文献1の図10~図12等に示したように、隣り合う少なくとも2つのブリッジB、Bの上面でその相互間に差し渡される上部材1と、該ブリッジBの下方に配置され、一端が梁材の下面に連係可能で、他端が該ブリッジBのうちの一つの下面に当接可能な下部材2と、該上部材1および下部材2を相互につないでその締め込みにより床板(金属製床パネル)を梁材とともに上部材1および下部材2にて挟持する連結ボルト3とからなり、
該上部材1は、該ブリッジ相互間の隙間内Mに入り込み、連結ボルト3を吊り下げ保持するとともにその底壁を連結ボルト3の受座とする凹部1aと、該凹部1aの上端縁に一体連結し該ブリッジBのそれぞれの上面に載置されるフランジ部1bとを備え、
該下部材2は、上部材1の真下に位置し、該凹部1aに吊下げ保持された連結ボルト3にねじ部を介して繋がるとともにその先端部を梁材の下面に連係可能な連係腕部2aと、該連係腕部2aの後端部に一体連結し、該連結ボルト3に沿って立ち上がる起立腕部2bとを備え、
該起立腕部2bに、該ブリッジBの下面に当接可能な突き当て部4cを有し、該連係腕部2aの先端部側へ向けて倒れ込んだ屈曲部4を設けた構成を特徴としている。
一方、前記特許文献2にかかるパネル固定金具は、同文献2の図5、図6等に示したように、パネル幅方向に隣接する金属製床パネル同士の間に形成した隙間8を利用して同パネルを梁材に固定する固定具であり、同文献2の図1等に示したように、床板(金属製床パネル)1を、上面に水平なフランジ7aを持つ梁7上に床板幅方向に隙間8をあけて並べるとともに、前記梁7のフランジ7a端縁と隙間8との交差箇所において床板固定金具11により梁7に固定した床構造体における前記床板固定金具11であって、
前記上金具13と下金具14と両金具を結合させるボルト15とからなり、
前記上金具13は、隣接する床板1間の前記隙間8を跨いで両床板1の幅方向端縁部に載る平板部16と、この平板部16の床板幅方向両端にそれぞれ形成された、床板1の前記穴又は長穴端縁に係合可能な下向き突起17と、平板部16の床板幅方向中央部に形成されたボルト挿通穴18とを備え、
前記下金具14は、梁の7前記フランジ7aの下面に当接して梁7に係合可能な係合部21と、上金具13の前記ボルト挿通穴18に上から挿入した前記ボルト15が螺合可能なネジ穴22aを持つボルト結合部22とを備えたことを特徴としている。
前記特許文献1に係るパネル固定金具によれば、連結ボルト3の締め込みに際しては、連結ボルト3の、凹部1aの底壁に対する面圧を高めることができるため該連結ボルト3が簡単に緩むことなく、比較的簡素化された構造のもとで床材(金属製床パネル)を長期間にわたって梁材にしっかり固定できる旨の記載が認められる(明細書の段落[0011]の末文、及び[0042]参照)。
また、前記特許文献2に係るパネル固定金具によれば、前記特許文献1に係るパネル固定金具と設置部位こそ異なるものの、上金具13に、前記特許文献1の凹部1aや底壁に相当する凹所19を形成して実施する。よって、前記特許文献1と同様に、ボルト15が簡単に緩むことなく、床板(金属製床パネル)1を長期間にわたって梁材7にしっかり固定できることが推認される。
特開2016-37815号公報 特開2008-144553号公報
しかしながら、上記特許文献1、2に係るパネル固定金具を用いたボルト(連結ボルト)による固定手段について、前記上部材(上金具)の凹部に底壁を形成したり、ねじ山を増やしたりする程度の消極的な工夫では、金属製床パネルに伝達される機械(エンジン)振動、或いは風や地震等の振動の影響で経時的にボルトが緩むことは自明であった。
そこで、例えば、前記固定手段に緩み止めナットを利用できればボルトの緩みを確実に防止できるので、通例、ワンフロアに何千個も用いるパネル固定金具のボルトの緩みチェックを含むメンテナンス費用の削減や安全性の向上に大きく貢献できることは分かっているものの、この分野特有の金属製床パネルの上方からの固定作業(ワンウェイ作業)に制約されるが故に、実現できなかった。
すなわち、金属製床パネルの上方からの固定作業に制約されるので、緩み止めナットを手指等で確実に拘束することができなかった。また、下部材(下金具)と緩み止めナットとを溶接接合することも考えられるが、先メッキ処理されている物同士をナット性能を保持しつつ溶接するのは現実的ではなく、仮に実現できたとしても下部材(下金具)と緩み止めナットとが共回りすることになり、上方からの固定作業では作業効率が非常にわるくなる等、採用する動機付けが見当たらなかった。
したがって、本発明は、上述した背景技術の課題に鑑みて案出されたものであり、その目的とするところは、金属製床パネルの上方からの固定作業に制約されるにもかかわらず、緩み止めナットを用いたボルト接合を確実に実現でき、その結果、ボルトの緩みチェックを含むメンテナンス費用の削減や安全性の向上に飛躍的に貢献できる、パネル固定金具、及び前記パネル固定金具に用いるナット保持部材、並びに前記パネル固定金具を用いた金属製床パネルと梁材との固定方法及び固定構造を提供することにある。
上記課題を解決するための手段として、請求項1に記載した発明に係るパネル固定金具は、上面板と側面板とで下向き略コ字形の断面をなし、前記上面板にパネル幅方向に長いスリットがパネル長手方向に所定の間隔をあけて連続的に設けられた金属製床パネルを梁材の上フランジの上面に敷設するに際し、前記金属製床パネルを梁材に固定するためのパネル固定金具であって、
前記パネル固定金具は、前記上面板に位置決め固定される上側部材と、前記梁材の上フランジの下面に当接する水平部を備えた下側部材と、両部材を鉛直方向に貫通する連結ボルトと、前記下側部材に取り付けられるナット保持部材と、緩み止めナットとからなり、 前記下側部材には、前記緩み止めナットを回転不能に保持する前記ナット保持部材が外嵌めされ、前記下側部材と前記上側部材とで前記梁材の上フランジと前記上面板とが挟持された状態で前記緩み止めナットに前記連結ボルトがねじ込まれることで、前記金属製床パネルが梁材に固定可能な構成であることを特徴とする。
請求項2に記載した発明は、請求項1に記載したパネル固定金具において、前記パネル固定金具が、前記スリットを利用して前記金属製床パネルを梁材に固定する場合、
前記上側部材は、中間部に前記スリットへ嵌まる凹部を備えて前記上面板に載る形状とされ、前記凹部には上下方向に貫通するボルト通し孔が設けられていること、
前記下側部材は、少なくとも前記梁材の上フランジの下面に当接する水平部を備え、上下方向に貫通するボルト通し孔が設けられていること、
前記ナット保持部材は、前記緩み止めナットを回転不能に保持しつつ前記下側部材に外嵌め可能で、かつ、前記スリットを通過可能な形状とされていること、をそれぞれ特徴とする。
請求項3に記載した発明は、請求項1又は2に記載したパネル固定金具において、前記緩み止めナットは、フランジ付きの緩み止めナットであること、
前記下側部材は、前記梁材の上フランジの下面に当接する水平部と、前記上面板の下面に突き当たる立ち上がり部との略L字状に屈曲形成され、前記水平部には上下方向に貫通するボルト通し孔が設けられていること、
前記ナット保持部材は、前記下側部材の水平部に外嵌めされてスライド可能な形状とされ、前記フランジ付きの緩み止めナットを回転不能に吊り支持可能なナット通し孔が設けられていることを特徴とする。
請求項4に記載した発明は、請求項1~3のいずれか1項に記載したパネル固定金具において、前記上側部材は、その両端部に、前記スリットに掛け止まる下向き突起部が設けられていることを特徴とする。
請求項5に記載した発明は、請求項1に記載したパネル固定金具において、前記パネル固定金具が、前記金属製床パネルをパネル幅方向に隙間をあけて敷設するに際し当該隙間を利用して前記金属製床パネルを梁材に固定する場合、
前記上側部材は、中間部に前記隙間へ嵌まる凹部を備えて左右の金属製床パネルの上面板に載る形状とされ、パネル幅方向両端部に左右の金属製床パネルのスリットに掛け止まる下向き突起が設けられ、前記凹部には上下方向に貫通するボルト通し孔が設けられていること、
前記下側部材は、少なくとも前記梁材の上フランジの下面に当接する水平部を備え、上下方向に貫通するボルト通し孔が設けられていること、
前記ナット保持部材は、前記緩み止めナットを回転不能に保持しつつ前記下側部材に外嵌め可能な形状とされていること、をそれぞれ特徴とする。
請求項6に記載した発明は、請求項1又は5に記載したパネル固定金具において、前記下側部材は、前記梁材の上フランジを受け入れ可能な上下の水平部と連結部とからなる側面視が略コ字形で、かつ、正面視が細長い下向き略コ字形に形成され、上方の水平部には上下方向に貫通するボルト通し孔が設けられていること、
前記ナット保持部材は、前記下側部材の前記上方水平部に外嵌めされる形状とされ、上下方向に貫通するボルト通し孔が設けられており、前記上方水平部に外嵌めしたとき、当該ボルト通し孔の直上に緩み止めナットが回転不能状態に載置可能な構成であることを特徴とする。
請求項7に記載した発明は、請求項1~6のいずれか1項に記載したパネル固定金具において、前記ナット保持部材は、上方に開口するリップ溝形状に形成されていることを特徴とする。
請求項8に記載した発明に係るナット保持部材は、請求項2又は3に記載のパネル固定金具に用いるナット保持部材であって、上方に開口するリップ溝形状に形成され、前記下側部材に外嵌め可能で、前記スリットを通過可能な形状とされており、前記緩み止めナットを回転不能に吊り支持可能なナット通し孔が設けられていることを特徴とする。
請求項9に記載した発明に係るナット保持部材は、請求項5又は6に記載のパネル固定金具に用いるナット保持部材であって、上方に開口するリップ溝形状に形成され、前記下側部材に外嵌め可能で、上下方向に貫通するボルト通し孔が設けられ、さらに底面延設部と緩み止めナット落下防止片とを備えていることを特徴とする。
請求項10に記載した発明に係る金属製床パネルと梁材との固定方法は、請求項1~4、及び7のいずれかに記載のパネル固定金具を用いた金属製床パネルと梁材との固定方法であって、
前記パネル固定金具が、前記スリットを利用して前記金属製床パネルを梁材に固定する場合、
前記ナット保持部材が前記緩み止めナットを回転不能に保持しつつ外嵌めされた前記下側部材と前記上側部材とを上方から挿通させた連結ボルトで串刺し状に連結した状態の前記パネル固定金具の前記下側部材を、前記金属製床パネルの所定のスリット内へ上方から挿入し、向きを略90度回転させた後に前記梁材の上フランジの直下に位置決めし、しかる後、前記連結ボルトを前記緩み止めナットに更にねじ込むことにより、前記下側部材と前記上側部材とで前記梁材の上フランジと前記上面板とを挟持しつつ前記金属製床パネルを梁材に固定することを特徴とする。
請求項11に記載した発明に係る金属製床パネルと梁材との固定方法は、請求項1、及び5~7のいずれかに記載のパネル固定金具を用いた金属製床パネルと梁材との固定方法であって、
前記パネル固定金具が、前記金属製床パネルをパネル幅方向に隙間をあけて敷設するに際し当該隙間を利用して前記金属製床パネルを梁材に固定する場合、
前記ナット保持部材が前記緩み止めナットを回転不能に保持しつつ外嵌めされた前記下側部材と前記上側部材とを上方から挿通させた連結ボルトで串刺し状に連結した状態のパネル固定金具の前記下側部材を、前記隙間へ上方から挿入し、前記梁材の上フランジの直下へスライドさせて位置決めし、しかる後、前記連結ボルトを前記緩み止めナットに更にねじ込むことにより、前記下側部材と前記上側部材とで前記梁材の上フランジと前記上面板とを挟持しつつ前記金属製床パネルを梁材に固定することを特徴とする。
請求項12に記載した発明に係る金属製床パネルと梁材との固定構造は、請求項1~7のいずれかに記載のパネル固定金具を用いた金属製床パネルと梁材との固定構造であって、
前記ナット保持部材が前記緩み止めナットを回転不能に保持しつつ外嵌めされた前記下側部材と前記上側部材とを上方から挿通させた連結ボルトで串刺し状に連結されてなるパネル固定金具の前記下側部材と前記上側部材とで前記梁材の上フランジと前記上面板とが挟持された状態で、前記連結ボルトが前記緩み止めナットにねじ込まれていることを特徴とする。
本発明に係るパネル固定金具、及び前記パネル固定金具に用いるナット保持部材、並びに前記パネル固定金具を用いた金属製床パネルと梁材との固定方法及び固定構造によれば、以下の効果を奏する。
(1)金属製床パネルの上方からの固定作業(ワンウェイ作業)にもかかわらず、緩み止めナットを用いたボルト接合を確実に実現できる。よって、その結果、ワンフロアに何千個も用いるパネル固定金具の連結ボルトの緩みチェックを含むメンテナンス費用の削減や安全性の向上に飛躍的に貢献できる。
(2)前記緩み止めナットを回転不能状態に保持する構成がシンプル、かつ低コストで実現できるので、経済性に優れている。また、下側部材と共回りすることが一切ないので作業性(操作性)にも優れている。
実施例1に係るパネル固定金具を略実物大で示した正面図である。 実施例1に係るパネル固定金具の分解斜視図である。 図1に係るパネル固定金具を用いた金属製床パネルと梁材との固定構造を示した平面図である。 図3のQ-Q線矢視断面図である。 図1に係るパネル固定金具の平面図である。 図1に係るパネル固定金具の底面図である。 図1に係るパネル固定金具の右側面図である。 図1に係るパネル固定金具の左側面図である。 図5のR-R線矢視断面図である。 図5のS-S線矢視断面図である。 図1のP-P線矢視断面図である。 Aは、図1に係るナット保持部材を拡大して示した斜視図であり、Bは、前記ナット保持部材のバリエーションを示した斜視図である。 実施例2に係るパネル固定金具を略実物大で示した正面図である。 実施例2に係るパネル固定金具の分解斜視図である。 図13に係るパネル固定金具を用いた金属製床パネルと梁材との固定構造を示した平面図である。 図13に係るパネル固定金具を用いた金属製床パネルと梁材との固定構造を示した正面図である。 図13に係るパネル固定金具の平面図である。 図13に係るパネル固定金具の底面図である。 図13に係るパネル固定金具の右側面図である。 図13に係るパネル固定金具の左側面図である。 図17のU-U線矢視断面図である。 図17のV-V線矢視断面図である。 図13のT-T線矢視断面図である。 A~Eはそれぞれ、図13に係るナット保持部材に緩み止めナットを載置した状態を示した正面図、平面図、底面図、右側面図、及び左側面図である。
本発明に係るパネル固定金具は、金属製床パネルを梁材に固定するために用いられるパネル固定金具であり、さらにいえば、この技術分野において従来存在しなかった、緩み止めナットを用いて金属製床パネルを梁材に固定できるパネル固定金具である。
前記パネル固定金具は、主として前記金属製床パネルのスリットを利用して金属製床パネルと梁材とを固定するものであるが、このタイプに限らず、固定強度をより高めるべく本出願人が開発した前記特許文献2のような、隣接する金属製床パネル同士の間にあえて隙間を形成し、この隙間を利用して金属製床パネルと梁材とを固定するものもある。前者は実施例1で説明し、後者は実施例2で説明する。
以下、本発明に係るパネル固定金具、及びナット保持部材、並びに金属製床パネルと梁材との固定方法及び固定構造の実施例を図面に基づいて説明する。
実施例1に係るパネル固定金具は、図1~図12(特には図1~図4)に示したように、上面板10aと側面板10bとで下向き略コ字形の断面をなし、前記上面板10aにパネル幅方向に長いスリットSがパネル長手方向に所定の間隔をあけて連続的に設けられた金属製床パネル10を梁材11の上フランジ11aの上面に敷設するに際し、前記金属製床パネル10を梁材11に固定するためのパネル固定金具1である。
この実施例1に係るパネル固定金具1は、前記金属製床パネル10のスリットSを利用し、当該スリットSの上方からの作業で前記金属製床パネル10を梁材11に固定するタイプのパネル固定金具である。
前記パネル固定金具1は、前記上面板10aに位置決め固定される上側部材2と、前記梁材11の上フランジ11aの下面に当接する水平部3aを備えた下側部材3と、両部材2、3を鉛直方向に貫通する連結ボルト4と、前記下側部材3に取り付けられるナット保持部材5と、緩み止めナット6とからなる。
前記下側部材3には、前記緩み止めナット6を回転不能に保持する前記ナット保持部材5が外嵌めされ、前記下側部材3と前記上側部材2とで前記梁材11の上フランジ11aと前記上面板10aとが挟持された状態で前記緩み止めナット6に前記連結ボルト4がねじ込まれることで、前記金属製床パネル10が梁材11に固定可能な構成とされている。
より具体的に、前記上側部材2は、中間部に前記スリットSへ嵌まる凹部2aを備えて前記上面板10aに載る形状とされ、前記凹部2aには上下方向に貫通するボルト通し孔2bが設けられている。さらには、その両端部に、前記スリットSに掛け止まり、かつ水平方向への回動を阻止して位置決め作業を容易ならしめる下向き突起部2dが延設されている。
前記下側部材3は、上方に開口する溝形断面であって、前記梁材11の上フランジ11aの下面に当接する水平部3aと、前記上面板10aの下面に突き当たる立ち上がり部3bとの略L字状に屈曲形成され、前記水平部3aには上下方向に貫通するボルト通し孔3cが設けられている。
前記緩み止めナット6は、フランジ6a付きの緩み止めナット6であり、前記ナット保持部材5は、前記緩み止めナット6を回転不能に保持しつつ前記下側部材3に外嵌め可能で、かつ、前記スリットSを通過可能な幅寸に形成されている。
なお、本実施例に係る前記上側部材2には、上面板10aに凸エンボス等の突起が形成されている金属製床パネル10にも容易に対応できるように、位置決め用の貫通孔2cが設けられている。
すなわち、前記金属製床パネル10は、図3、図4に示すような、上面板10aがフラットなタイプと、図示は省略するが上面板10aに滑り止め用の多数の凸エンボス(突起)を形成したノンスリップタイプとがあるが、本発明に係るパネル固定金具1は、その両方に対して好適に実施できる。
次に、本発明の主たる特徴点である前記ナット保持部材5および前記緩み止めナット6についてさらに説明する。
前記ナット保持部材5は、前記下側部材3の水平部3aに外嵌めされてスライド可能な形状とされ、前記フランジ6a付きの緩み止めナット6を回転不能に吊り支持可能なナット通し孔5aが設けられた、上方に開口するリップ溝形状に形成されている。
つまり、本発明は、単なる緩み止めナットではなく、フランジ6a付きの緩み止めナット6を用いていることを特徴とし、また、前記緩み止めナット6を回転不能に通すが前記フランジ6aは通さない大きさのナット通し孔5aをナット保持部材5に穿設していることを特徴とし(図11等参照)、このような形状的特性ゆえに、前記ナット保持部材5が、前記緩み止めナット6を回転させることなく、吊り支持可能な構成を実現している。
さらに、本発明は、前記ナット保持部材5を、上方に開口するリップ溝形状に形成し、この左右のリップ部5b、5bが前記下側部材3の水平部3aの左右の上縁レール部3d、3d上をスライド可能(走行可能)な構成で実施することにより、もって、前記ナット保持部材5が、前記フランジ6a付きの緩み止めナット6を回転不能状態で吊り支持していながら、前記下側部材3の水平部3aにはスライド可能に吊り支持されるという独特の構成を実現している。
なお、前記ナット通し孔5aは、前記緩み止めナット6を回転不能に通す形状であれよく、矩形状のほか、六角形状でも同様に実施できる(図12A、B参照)。
また、前記リップ溝形状をなすナット保持部材5は、図1が分かりやすいように、前記下側部材3の立ち上がり部3bと干渉する上半部分を一部切り欠く等の設計変更は適宜行われるところである。
前記金属製床パネル10は、細長い1枚の鋼板を打ち抜き加工および曲げ加工により、上面板10aと、下端に内向きのリップ部が延設された側面板10bとで下向き略コ字形の断面をなし、前記上面板10aにパネル幅方向に長いスリットSがパネル長手方向に所定の間隔をあけて連続的に形成された構造として製造される。
前記金属製床パネル10の大きさは、幅200~250mm程度、長さ200~6000mm(特には1500~2000mm)程度、高さ60mm程度、スリット(S)幅20mm程度で実施される。
次に、前記パネル固定金具1の大きさについて説明する。
前記上側部材2は、板厚が2.3mm程度、幅寸が、スリットS内への落下を防止するためスリットSの幅(20mm程度)よりは十分に幅拡の48mm程度、長さが70mm程度、凹部2aの高さ(深さ)は、安全上の理由から連結ボルト4の頭部が上方に突き出ない6.5mm程度(図9参照)、ボルト通し孔2bの径は9mm程度、下向き突起2dの高さは13mm程度で実施されている。
前記下側部材3は、板厚が2.3mm程度、幅寸が、スリットS内を通過可能な17.5mm程度、長さ(図9の符号X参照)が96mm程度、高さ(符号Y参照)が58mm程度、ボルト通し孔3cの径は9mm程度で実施されている。
前記連結ボルト(頭付きボルト)4は、軸径が8mm(M8)、全長が87mm程度で実施され、前記フランジ6a付きの緩み止めナット6は、当該連結ボルト4に対応する規格(サイズ)が採用される。
前記ナット保持部材5は、板厚が0.6mm程度、高さが17mm程度、幅寸が、スリットS内を通過可能な19mm程度、ナット通し孔5aのサイズは13×15mm程度、リップ部5bの幅寸が4.5mm程度で実施されている。
なお、上記した寸法はあくまでも一例であり、構造設計に応じて適宜設計変更可能である。
次に、上記構成のパネル固定金具1を用いた金属製床パネル10と梁材11との固定構方法について説明する。
先ず、準備段階として現場に搬入する前に、前記パネル固定金具1を、図2に示した上側部材2等の各部材を組み合わせて、図1に示したように連結ボルト4で串刺し状に一体化しておく。現場での作業効率を高めるほか、前記各部材の(主にスリットSからの)落下防止、紛失防止のためである。
詳しくは、前記緩み止めナット6を、そのフランジ6aを利用して前記ナット保持部材5(の前記ナット通し孔5a)に回転不能に装着し、当該緩み止めナット6を回転不能に装着した前記ナット保持部材5を、前記下側部材3の水平部3aに外嵌めしてスライドさせる。前記ナット保持部材5は、前記水平部3aの基端部近傍までスライドさせると前記ナット保持部材5に装着した前記緩み止めナット6の芯と前記水平部3aに穿設したボルト通し孔3cの芯とが略一致する設計とされており、当該芯を一致させた状態で、前記連結ボルト4の下端を、前記上側部材2のボルト通し孔2b、前記下側部材3のボルト通し孔3c、前記ナット保持部材5のナット通し孔5aへ順に通し、そして前記緩み止めナット6bへねじ込むことにより前記パネル固定金具1を串刺し状に一体化しておく。
前記準備が整った段階で、現場へ搬入された前記パネル固定金具1は予め、図1の状態よりも連結ボルト4を緩めておき、前記ナット保持部材5が前記緩み止めナット6を回転不能に保持しつつ外嵌めされた前記下側部材3を、前記梁材11の近傍上の所定スリットS内へ上方から挿入し、前記下側部材3の水平部3aを、前記梁材11の上フランジ11aの下面よりも下方に位置させる(図3、図4参照)。
次に、前記下側部材3の前記水平部3aの向きを略90度回転させた後に引き上げて、その水平部3aを梁材11の上フランジ11aの下面に当接させると共に、立ち上がり部3bの上端を金属製床パネル10の上面板10aの下面(裏面)に当接させる。
次に、前記連結ボルト4を前記緩み止めナット6に更にねじ込むことにより、前記上側部材2を、その凹部2aを対応するスリットSへ嵌め込んだ状態で上面板10a上に載せることにより、前記下側部材3と前記上側部材2とで前記梁材11の上フランジ11aと前記上面板10aとを挟持しつつ前記金属製床パネル10を梁材11に固定する。
この連結ボルト4のねじ込み作業は、前記緩み止めナット6が前記下側部材3と共回りすることなく行うことができる等、スムーズでストレスがない作業を実現できる。
上記した作業工程をパネル固定金具1の数量に応じて繰り返し行い、もって前記金属製床パネル10と梁材11との固定構造を実現し、ひいては床構造体を構築する。
かくして、前記パネル固定金具1を用いた金属製床パネル10と梁材11との固定構造は、前記ナット保持部材5が前記緩み止めナット6を回転不能に保持しつつ外嵌めされた前記下側部材3と前記上側部材2とを上方から挿通させた連結ボルト4で串刺し状に連結されてなるパネル固定金具1の前記下側部材3と前記上側部材2とで前記梁材11の上フランジ11aと前記上面板10aとが挟持された状態で、前記連結ボルト4が前記緩み止めナット6にねじ込まれている。
したがって、本発明に係るパネル固定金具1、及び前記パネル固定金具1に用いるナット保持部材5、並びに前記パネル固定金具1を用いた金属製床パネル10と梁材11との固定方法及び固定構造によれば、金属製床パネル10のスリットSの上方からの固定作業(ワンウェイ作業)にもかかわらず、緩み止めナット6を用いたボルト接合を確実に実現できる。よって、その結果、ワンフロアに何千個も用いるパネル固定金具1の連結ボルト4の緩みチェックを含むメンテナンス費用の削減や安全性の向上に飛躍的に貢献できる。
また、前記緩み止めナット6を回転不能状態に保持する構成がシンプル、かつ低コストで実現できるので、経済性に優れている。また、下側部材3と共回りすることが一切ないので作業性(操作性)にも優れている。
図13~図24は、実施例2に係るパネル固定金具21を示している。
この実施例2に係るパネル固定金具21は、上記実施例1に係るパネル固定金具1が金属製床パネル10のスリットSを利用して固定する手段を採用しているのに対し、図15に示したように、前記金属製床パネル10をパネル幅方向に隙間Tをあけて敷設するに際し当該隙間Tを利用して前記金属製床パネル10を梁材11に固定する手段を採用している点が相違する。前記金属製床パネル10および梁材11は、上記実施例1と同一の構成なので同一の符号を付してその説明を適宜省略する。
この実施例2に係るパネル固定金具21は、前記金属製床パネル10の上面板10aに位置決め固定される上側部材22と、前記梁材11の上フランジ11aの下面に当接する水平部23aを備えた下側部材23と、両部材22、23を鉛直方向に貫通する連結ボルト24と、前記下側部材23に取り付けられるナット保持部材25と、緩み止めナット26とからなる。
前記下側部材23には、前記緩み止めナット26を回転不能に保持する前記ナット保持部材25が外嵌めされ、前記下側部材23と前記上側部材22とで前記梁材11の上フランジ11aと前記上面板10aとが挟持された状態で前記緩み止めナット26に前記連結ボルト24がねじ込まれることで、前記金属製床パネル10が梁材11に固定可能な構成とされている。
より具体的に、前記上側部材22は、中間部に前記隙間Tへ嵌まる凹部22aを備えて左右の金属製床パネル10、10の上面板10a、10aに載る形状とされ、パネル幅方向の両端部に左右の金属製床パネル10、10のスリットS、Sに掛け止まる下向き突起22c、22cが設けられ、前記凹部22aには上下方向に貫通するボルト通し孔22bが設けられている。
前記下側部材23は、少なくとも前記梁材11の上フランジ11aの下面に当接する水平部23aを備え、上下方向に貫通するボルト通し孔23dが設けられている。詳しくは、前記梁材11の上フランジ11aを受け入れ可能な上下の水平部23b、23aと連結部23cとからなる側面視(図13参照)が略コ字形で、かつ、正面視(図20参照)が細長い下向き略コ字形に形成されている。
前記ナット保持部材2は、前記緩み止めナット26を回転不能に保持しつつ前記下側部材23(の上方水平部23b)に外嵌め可能な形状とされている。詳しくは、上下方向に貫通するボルト通し孔25aが設けられており、前記上方水平部23bに外嵌めしたとき、当該ボルト通し孔25aの直上に緩み止めナット26が回転不能状態に載置可能な構成とされている。すなわち、前記上方水平部23bの内側の幅寸は、使用する緩み止めナット26の対辺寸法よりも長く、対角寸法よりも短い長さに設定されている。また、前記ボルト通し孔25aの外径は、ナット外径よりも小さく設定されている。
次に、本発明の主たる特徴点である前記ナット保持部材25および前記緩み止めナット26についてさらに説明する。
前記ナット保持部材25は、前記下側部材23の上方水平部23bに外嵌め可能な、上方に開口するリップ溝形状を基本形状とし、さらに前方に底面延設部25cと緩み止めナット落下防止片25dとを備えている。前記底面延設部25cは、前記緩み止めナット26の対角寸法よりも短く、かつ前記下側部材23(上方水平部23b)の前記細長い下向き略コ字形内に水平に挿入可能な幅寸に設定され、前記緩み止めナット落下防止片25dは、前記細長い下向き略コ字形内に干渉しない幅寸及び高さに設定されている。
また、前記底面延設部25cには、前記ナット保持部材25が前記上方水平部23bに外嵌めして上方水平部23bの下向き勾配部に突き当たって位置決めされたとき、当該上方水平部23のボルト通し孔23dと芯が略一致する部位に前記ボルト通し孔25aが設けられている。
次に、前記パネル固定金具21の大きさについて説明する。
前記上側部材22は、板厚が2.3mm程度、幅寸が、隙間Tよりも十分に幅拡の54mm程度、長さが70mm程度、凹部2aの高さ(深さ)は、安全上の理由から連結ボルト24の頭部が上方に突き出ない9mm程度(図21参照)、ボルト通し孔22bの径は9mm程度、下向き突起22cの高さは10mm程度で実施されている。
前記下側部材23は、所定形状に打ち抜いた鋼板(板厚が2.3mm程度)を前記した細長い下向き略コ字形(幅寸が18mm程度、縦寸が67mm程度)に折り曲げ加工したものであり、前記ボルト通し孔23dの径は9mm程度で実施されている。
前記連結ボルト(頭付きボルト)24は、軸径が8mm(M8)、軸長が55mm程度で実施され、前記緩み止めナット26は、当該連結ボルト24に対応する規格(サイズ)が採用される。
前記ナット保持部材25は、板厚が0.5mm程度、高さが15mm程度、幅寸が19.4mm程度、ボルト通し孔25aの径は9mm程度で実施されている。
なお、上記した寸法はあくまでも一例であり、構造設計に応じて適宜設計変更可能である。
次に、上記構成のパネル固定金具21を用いた金属製床パネル10と梁材11との固定構方法について説明する。
先ず、準備段階として現場に搬入する前に、前記パネル固定金具21を、図14に示した上側部材22等の各部材を組み合わせて、図13に示したように連結ボルト24で串刺し状に一体化しておく。現場での作業効率を高めるほか、前記各部材の落下防止、紛失防止のためである。
詳しくは、前記緩み止めナット26を、前記ナット保持部材25のボルト通し孔25a上に芯が一致するように載置しつつ、前記下側部材23の上方水平部23bに外嵌めして押し込む(スライドさせる)。前記緩み止めナット26は、前記上方水平部23bの内側の幅寸が、緩み止めナット26の対辺寸法よりも長く、対角寸法よりも短い長さに設定されているので、回転不能状態が保持される。
次に、前記ボルト通し孔25aと前記緩み止めナット26と前記上方水平部23aのボルト通し孔23cとの芯を一致させた状態で、前記連結ボルト24の下端を、前記上側部材22のボルト通し孔22b、前記下側部材23のボルト通し孔23cへ順に通し、そして、前記緩み止めナット26bへねじ込み、さらに前記ボルト通し25aへ貫通させることにより前記パネル固定金具21を串刺し状に一体化しておく。
前記準備が整った段階で、現場へ搬入された前記パネル固定金具21は予め、図13の状態よりも連結ボルト24を緩めておき、前記ナット保持部材25が前記緩み止めナット26を回転不能に保持しつつ外嵌めされた前記下側部材23を、前記隙間Tへ上方から挿入し、図16に示したように、その上下の水平部23b、23aで前記梁材11の上フランジ11aを挟むようにスライドさせて位置決めする。なお、前記位置決めしたとき、前記パネル固定金具21の上側部材22及び前記金属製床パネル10のパネル長手方向端部をほぼ揃える等の工夫は、作業上および美観上等の種々の観点から適宜行われるところである。
次に、前記連結ボルト24を前記緩み止めナット26に更にねじ込む。前記ナット保持部材25の底面延設部25c上に載置された緩み止めナット26は(図24参照)、前記連結ボルト24のねじ込み作業により漸次上方に回転しながらせり上がり、ついには図21等に示したように、前記下側部材23の上方水平部の下面に突き当たり当接し、もって、前記下側部材23と前記上側部材22とで前記梁材11の上フランジ11aと前記上面板10aとを挟持しつつ前記金属製床パネル10が梁材11に固定される。
この連結ボルト24のねじ込み作業は、前記緩み止めナット26が回転不能状態を保持しつつ前記下側部材23と共回りすることなく行うことができる等、スムーズでストレスがない作業を実現できる。
上記した作業工程をパネル固定金具21の数量に応じて繰り返し行い、もって前記金属製床パネル10と梁材11との固定構造を実現し、ひいては床構造体を構築する。
かくして、前記パネル固定金具21を用いた金属製床パネル10と梁材11との固定構造は、前記ナット保持部材25が前記緩み止めナット26を回転不能に保持しつつ外嵌めされた前記下側部材23と前記上側部材22とを上方から挿通させた連結ボルト24で串刺し状に連結されてなるパネル固定金具21の前記下側部材23と前記上側部材22とで前記梁材11の上フランジ11aと前記上面板10aとが挟持された状態で、前記連結ボルト24が前記緩み止めナット26にねじ込まれている。
したがって、本発明に係るパネル固定金具21、及び前記パネル固定金具21に用いるナット保持部材25、並びに前記パネル固定金具21を用いた金属製床パネル10と梁材11との固定方法及び固定構造によれば、隣接する金属製床パネル10、10同士の間に形成した隙間Tの上方からの固定作業(ワンウェイ作業)にもかかわらず、緩み止めナット26を用いたボルト接合を確実に実現できる。よって、その結果、ワンフロアに何千個も用いるパネル固定金具21の連結ボルト24の緩みチェックを含むメンテナンス費用の削減や安全性の向上に飛躍的に貢献できる。
また、前記緩み止めナット26を回転不能状態に保持する構成がシンプル、かつ低コストで実現できるので、経済性に優れている。また、下側部材23と共回りすることが一切ないので作業性(操作性)にも優れている。
以上、実施例を図面に基づいて説明したが、本発明は、図示例の限りではなく、その技術的思想を逸脱しない範囲において、当業者が通常に行う設計変更、応用のバリエーションの範囲を含むことを念のために言及する。
1 パネル固定金具
2 上側部材
2a 凹部
2b ボルト通し孔
2c 貫通孔
2d 下向き突起
3 下側部材
3a 水平部
3b 立ち上がり部
3c ボルト通し孔
3d 上縁レール部
4 連結ボルト
5 ナット保持部材
5a ナット通し孔
5b リップ部
6 緩み止めナット
6a フランジ
10 金属製床パネル(床パネル)
10a 上面板
10b 側面板
11 梁
11a 上フランジ
S スリット
21 パネル固定金具
22 上側部材
22a 凹部
22b ボルト通し孔
22c 下向き突起
23 下側部材
23a (下方)水平部
23b (上方)水平部
23c 連結部
23d ボルト通し孔
24 連結ボルト
25 ナット保持部材
25a ボルト通し孔
25b リップ部
25c 底面延設部
25d 緩み止めナット落下防止片
26 緩み止めナット

Claims (12)

  1. 上面板と側面板とで下向き略コ字形の断面をなし、前記上面板にパネル幅方向に長いスリットがパネル長手方向に所定の間隔をあけて連続的に設けられた金属製床パネルを梁材の上フランジの上面に敷設するに際し、前記金属製床パネルを梁材に固定するためのパネル固定金具であって、
    前記パネル固定金具は、前記上面板に位置決め固定される上側部材と、前記梁材の上フランジの下面に当接する水平部を備えた下側部材と、両部材を鉛直方向に貫通する連結ボルトと、前記下側部材に取り付けられるナット保持部材と、緩み止めナットとからなり、 前記下側部材には、前記緩み止めナットを回転不能に保持する前記ナット保持部材が外嵌めされ、前記下側部材と前記上側部材とで前記梁材の上フランジと前記上面板とが挟持された状態で前記緩み止めナットに前記連結ボルトがねじ込まれることで、前記金属製床パネルが梁材に固定可能な構成であることを特徴とする、パネル固定金具。
  2. 前記パネル固定金具が、前記スリットを利用して前記金属製床パネルを梁材に固定する場合、
    前記上側部材は、中間部に前記スリットへ嵌まる凹部を備えて前記上面板に載る形状とされ、前記凹部には上下方向に貫通するボルト通し孔が設けられていること、
    前記下側部材は、少なくとも前記梁材の上フランジの下面に当接する水平部を備え、上下方向に貫通するボルト通し孔が設けられていること、
    前記ナット保持部材は、前記緩み止めナットを回転不能に保持しつつ前記下側部材に外嵌め可能で、かつ、前記スリットを通過可能な形状とされていること、
    をそれぞれ特徴とする、請求項1に記載したパネル固定金具。
  3. 前記緩み止めナットは、フランジ付きの緩み止めナットであること、
    前記下側部材は、前記梁材の上フランジの下面に当接する水平部と、前記上面板の下面に突き当たる立ち上がり部との略L字状に屈曲形成され、前記水平部には上下方向に貫通するボルト通し孔が設けられていること、
    前記ナット保持部材は、前記下側部材の水平部に外嵌めされてスライド可能な形状とされ、前記フランジ付きの緩み止めナットを回転不能に吊り支持可能なナット通し孔が設けられていることを特徴とする、請求項1又は2に記載したパネル固定金具。
  4. 前記上側部材は、その両端部に、前記スリットに掛け止まる下向き突起部が設けられていることを特徴とする、請求項1~3のいずれか1項に記載したパネル固定金具。
  5. 前記パネル固定金具が、前記金属製床パネルをパネル幅方向に隙間をあけて敷設するに際し当該隙間を利用して前記金属製床パネルを梁材に固定する場合、
    前記上側部材は、中間部に前記隙間へ嵌まる凹部を備えて左右の金属製床パネルの上面板に載る形状とされ、パネル幅方向両端部に左右の金属製床パネルのスリットに掛け止まる下向き突起が設けられ、前記凹部には上下方向に貫通するボルト通し孔が設けられていること、
    前記下側部材は、少なくとも前記梁材の上フランジの下面に当接する水平部を備え、上下方向に貫通するボルト通し孔が設けられていること、
    前記ナット保持部材は、前記緩み止めナットを回転不能に保持しつつ前記下側部材に外嵌め可能な形状とされていること、
    をそれぞれ特徴とする、請求項1に記載したパネル固定金具。
  6. 前記下側部材は、前記梁材の上フランジを受け入れ可能な上下の水平部と連結部とからなる側面視が略コ字形で、かつ、正面視が細長い下向き略コ字形に形成され、上方の水平部には上下方向に貫通するボルト通し孔が設けられていること、
    前記ナット保持部材は、前記下側部材の前記上方水平部に外嵌めされる形状とされ、上下方向に貫通するボルト通し孔が設けられており、前記上方水平部に外嵌めしたとき、当該ボルト通し孔の直上に緩み止めナットが回転不能状態に載置可能な構成であることを特徴とする、請求項1又は5に記載したパネル固定金具。
  7. 前記ナット保持部材は、上方に開口するリップ溝形状に形成されていることを特徴とする、請求項1~6のいずれか1項に記載したパネル固定金具。
  8. 請求項2又は3に記載のパネル固定金具に用いるナット保持部材であって、上方に開口するリップ溝形状に形成され、前記下側部材に外嵌め可能で、前記スリットを通過可能な形状とされており、前記緩み止めナットを回転不能に吊り支持可能なナット通し孔が設けられていることを特徴とする、ナット保持部材。
  9. 請求項5又は6に記載のパネル固定金具に用いるナット保持部材であって、上方に開口するリップ溝形状に形成され、前記下側部材に外嵌め可能で、上下方向に貫通するボルト通し孔が設けられ、さらに底面延設部と緩み止めナット落下防止片とを備えていることを特徴とする、ナット保持部材。
  10. 請求項1~4、及び7のいずれかに記載のパネル固定金具を用いた金属製床パネルと梁材との固定方法であって、
    前記パネル固定金具が、前記スリットを利用して前記金属製床パネルを梁材に固定する場合、
    前記ナット保持部材が前記緩み止めナットを回転不能に保持しつつ外嵌めされた前記下側部材と前記上側部材とを上方から挿通させた連結ボルトで串刺し状に連結した状態の前記パネル固定金具の前記下側部材を、前記金属製床パネルの所定のスリット内へ上方から挿入し、向きを略90度回転させた後に前記梁材の上フランジの直下に位置決めし、しかる後、前記連結ボルトを前記緩み止めナットに更にねじ込むことにより、前記下側部材と前記上側部材とで前記梁材の上フランジと前記上面板とを挟持しつつ前記金属製床パネルを梁材に固定することを特徴とする、金属製床パネルと梁材との固定方法。
  11. 請求項1、及び5~7のいずれかに記載のパネル固定金具を用いた金属製床パネルと梁材との固定方法であって、
    前記パネル固定金具が、前記金属製床パネルをパネル幅方向に隙間をあけて敷設するに際し当該隙間を利用して前記金属製床パネルを梁材に固定する場合、
    前記ナット保持部材が前記緩み止めナットを回転不能に保持しつつ外嵌めされた前記下側部材と前記上側部材とを上方から挿通させた連結ボルトで串刺し状に連結した状態のパネル固定金具の前記下側部材を、前記隙間へ上方から挿入し、前記梁材の上フランジの直下へスライドさせて位置決めし、しかる後、前記連結ボルトを前記緩み止めナットに更にねじ込むことにより、前記下側部材と前記上側部材とで前記梁材の上フランジと前記上面板とを挟持しつつ前記金属製床パネルを梁材に固定することを特徴とする、金属製床パネルと梁材との固定方法。
  12. 請求項1~7のいずれかに記載のパネル固定金具を用いた金属製床パネルと梁材との固定構造であって、
    前記ナット保持部材が前記緩み止めナットを回転不能に保持しつつ外嵌めされた前記下側部材と前記上側部材とを上方から挿通させた連結ボルトで串刺し状に連結されてなるパネル固定金具の前記下側部材と前記上側部材とで前記梁材の上フランジと前記上面板とが挟持された状態で、前記連結ボルトが前記緩み止めナットにねじ込まれていることを特徴とする、金属製床パネルと梁材との固定構造。
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