JPS6345453Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はパネル取付用支柱の巾木部分への取付
部構造に関し更に詳しくは、支柱下部の取付けが
緊張状態で取付けられ立設状態が安定して且つ強
固に固定される簡易なパネル取付用支柱の巾木部
分への取付部構造を提供せんとするにあり、 図示した実施例に基づき本考案の詳細を説明す
ると、本考案は一側端を開放条１とした内部中空
の支柱２を地レール３に嵌合して取付けた巾木４
の上方へ突設してなる支柱取付部材５へ嵌合取付
可能にしてなる該取付部材５へ縦方向に一つの通
孔６とこの通孔６上下に二つの螺孔７，７を含む
３個以上の取付孔を設けるとともに該取付孔中の
通孔６に対向する支柱対向壁内面に当接突部８を
設けたうえ該当接突部８に螺孔９を設けてなり、
通孔６を挾んだ螺孔７，７にネジ又はボルト等の
螺軸１０を螺入し支柱取付部材５と支柱側壁間を
押圧離間させ、次いで螺軸１０を支柱取付部材５
の通孔６から支柱２の当接突部８の螺孔９に螺入
して支柱側壁１１を支柱取付部材５方向へ引付る
ことにより支柱２の下端を巾木４上面に突設した
支柱取付部材５に緊張状態で取付けてなる取付部
構造であつて、図示した実施例においては前記支
柱取付部材５は地レール３の上面に嵌合して取付
けた巾木４の両側端長さ方向の突条１２間に設け
た支柱取付金具装着用孔１３に実施例の如く天板
１４両側端に脚板１５を下方へ垂設し、その天板
１４上に支柱取付部材５としての前記支柱２に内
挿できる大きさで、厚さは支柱内部奥行よりも小
さな断面形状で一側端を開放条１とした内部中空
の略コ型部材を立設固定した支柱取付金具１６を
装着し、もつて巾木４上面、即ち巾木４の装着用
孔１３の上面に支柱取付部材５を立設し、該支柱
取付部材５の前記開放条に対向する側壁に設けた
通孔６並びに螺孔７，７をもつて前記の如き支柱
２下部と支柱取付部材５の取付関係を形成してい
るものである。従つて支柱取付部材５は前記の支
柱内部に嵌合して、しかもその外側端面と支柱側
壁内面間とには、適当な間隙を有することが必要
であることから、支柱取付部材５の厚さと支柱２
の内部空間の奥行とは後者を大にならしめている
ことが必要である。又、前記の通孔６と螺孔７，
７の関係は実施例において一つの通孔６を中間に
二つの螺孔７，７をその上下に配しているが、こ
れを逆転させ中間のものを螺孔としその螺孔上下
の孔を単なる通孔とする方式も適宜採用しうると
ころである。更に前記支柱取付部材５の内面に設
けた当接突部８は実施例の如く支柱内面に断面コ
型の部材を固着するとか又は支柱側壁を一部内部
方向へ凹設し、該凹設部分を当接突部として用い
るとか或いは当接突部を単に平坦な支柱側壁部分
を用いることも可能であつて、該当接突部８には
第２図の如く螺孔９を設けて、前記支柱取付部材
５の中間の通孔６を通して挿入してきた螺軸１０
先端を該当接突部８の螺孔９に螺入することによ
り、螺軸１０の頭部１７とこの当接突部８の距離
の近接により支柱取付部材５と支柱２の内面間距
離を互いに引合い関係におき、同時にこの上下の
支柱取付部材５における螺孔７，７に螺入した螺
軸１０で支柱側壁１１内面を押すことにより、こ
れら螺軸１０，１０間で押引関係を形成せしめて
いる。実施例における押引関係による固定は、ま
ず上下の螺孔７，７による螺軸１０で支柱２と支
柱取付部材５とを互に押合い関係におき、次い
で、中間の螺軸１０を取付けることで引合い関係
を与え互いの緊締状態の取付をなしている。

尚、前記螺孔７と通孔６の位置関係を実施例と
は逆にした例もありうることも説明したが、その
場合においては当然なこととして当接突部に設け
た螺孔は同様に前記支柱取付部材の螺孔並びに通
孔に対応して形成しなければならない。

以上の如く本考案に係るパネル取付用支柱の巾
木部分への取付部構造は、巾木の上面に立設した
支柱取付部材に一側端を開放条とした内部中空の
支柱を嵌合しその通孔並びに螺孔を用いて螺軸を
螺入し、もつて一つの螺軸で支柱取付部材と支柱
側壁内面間を押合い関係におき、他の螺軸で引合
い関係を形成することにより支柱と支柱取付部材
は互いに嵌合関係でしかもその巾方向に対しては
押引関係で互いに緊締し支柱の取付けがなされる
ものである。とりわけこのような螺軸による押引
関係で支柱と支柱取付部材を取付けることにより
その固定点は従来の支柱取付状態の如く支柱下部
における一点においてではなく螺軸を増やすこと
により多点による支柱取付部材と支柱の取付関係
が可能であつて、その立設状態はより強固且つ安
定してなされるのであり、又支柱の一側に開放条
を又支柱取付部材の一側にも同様に開放条を設け
ることにより、これらの螺軸は支柱取付部材の内
部、即ち支柱の内部で取付関係が形成されるか
ら、外部からは螺軸が見えることなく外装上美麗
でしかも取付関係の作業は何ら支障なく極めて簡
単に支柱取付部材の一側から単にネジを螺入する
だけで可能となるのである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る取付部構造を説明する分
解斜視図、第２図は取付状態の断面説明図であ
る。 １：開放条、２：支柱、３：地レール、４：巾
木、５：支柱取付部材、６：通孔、７：螺孔、
８：当接突部、９：螺孔、１０：螺軸、１１：支
柱側壁、１２：突条、１３：支柱取付金具装着用
孔、１４：天板、１５：脚板、１６：支柱取付金
具、１７：頭部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 一側端を開放条とした内部中空の支柱を巾木の
   上方へ突設した支柱取付部材に嵌合取付可能にし
   てなる該取付部材に縦方向に一つの通孔と二つの
   螺孔を含む３個以上の取付孔を設けるとともに該
   取付孔中の通孔に対向する支柱対向壁内面に当接
   突部を設けたうえ該当接突部に螺孔を設けてな
   り、通孔を挾んだ螺孔にネジ又はボルト等の螺軸
   を螺入し支柱取付部材と支柱側壁間を押圧離間さ
   せ、次いで螺軸を支柱取付部材の通孔から支柱の
   当接突部の螺孔に螺入して支柱側壁を支柱取付部
   材方向へ引付けてなるパネル取付用支柱の巾木部
   分への取付部構造。