JPH08326249A - パラペット笠木の取付装置 - Google Patents

パラペット笠木の取付装置

Info

Publication number
JPH08326249A
JPH08326249A JP16000095A JP16000095A JPH08326249A JP H08326249 A JPH08326249 A JP H08326249A JP 16000095 A JP16000095 A JP 16000095A JP 16000095 A JP16000095 A JP 16000095A JP H08326249 A JPH08326249 A JP H08326249A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
parapet
fixing member
anchor member
headstock
rising
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP16000095A
Other languages
English (en)
Inventor
Toru Okeya
徹 桶家
Masayuki Kawaguchi
政行 河口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shin Nikkei Co Ltd
Original Assignee
Shin Nikkei Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shin Nikkei Co Ltd filed Critical Shin Nikkei Co Ltd
Priority to JP16000095A priority Critical patent/JPH08326249A/ja
Publication of JPH08326249A publication Critical patent/JPH08326249A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E04BUILDING
    • E04DROOF COVERINGS; SKY-LIGHTS; GUTTERS; ROOF-WORKING TOOLS
    • E04D3/00Roof covering by making use of flat or curved slabs or stiff sheets
    • E04D3/40Slabs or sheets locally modified for auxiliary purposes, e.g. for resting on walls, for serving as guttering; Elements for particular purposes, e.g. ridge elements, specially designed for use in conjunction with slabs or sheets
    • E04D3/405Wall copings

Landscapes

  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Sustainable Development (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Architecture (AREA)
  • Civil Engineering (AREA)
  • Structural Engineering (AREA)
  • Steps, Ramps, And Handrails (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 隣接する笠木の上面の高さ及び前後位置の整
合が容易にでき、かつ、微調整も容易にできるパラペッ
ト笠木の取付装置、並びに、バルコニーのパラペットに
適用される場合は、手摺笠木が完全に整合するように取
付けることができるパラペット笠木の取付装置を提供す
る。 【構成】 笠木固定部材Bをアンカー部材Aに嵌合した
状態で、高さ調整ねじS2の緩め又は締め付けることに
より笠木固定部材の高さを調整し、固定ねじS3を締め
付けることによりアンカー部材Aと笠木固定部材Bに対
向して設けてある凹凸条の噛み合わせて、調整後の高さ
に固定するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建築物の屋上やバルコ
ニー等に、雨仕舞や目隠しなどの目的で設置されるパラ
ペット躯体の上部に取付けられるパラペット笠木(以
下、単に笠木という場合がある。)の取付装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】パラぺット躯体の上部にパラペット笠木
を覆い被せ、固定して完成させるパラぺット躯体の施工
時には、パラぺット躯体の上面が、完全な水平面になる
ような精密な施工が行われずに、比較的粗雑な凹凸面と
なる場合がある。
【0003】従って、逆に、この様なパラペット躯体の
上部に笠木を取り付ける場合は、隣接して設置される各
笠木が、とくにその上面壁の高さが完全な水平状態で連
続するように、さらには側面壁も前後方向に完全に揃う
ように、整合して取り付けられることが要望される。
【0004】従来、この要望に応える笠木取付装置は、
例えば、実開昭53−4622又は実開昭53−241
17号に示されているように、パラペット躯体の上面に
固着されるアンカー部材と、このアンカー部材に昇降自
在に嵌合して連結される笠木固定部材とからなり、パラ
ぺット躯体の上部に覆い被せた笠木に設けてある長孔に
パラぺット躯体の上部に植設したアンカーボルトを貫通
し、その笠木をパラぺットの長さ方向に対して直角な水
平方向に移動することにより、笠木の側面壁の位置合わ
せを行い、かつ、アンカーボルトにアンカー部材の下側
と上側においてそれぞれねじ合わせた下部ナットと上部
ナットの締め付け位置を調整して、アンカー部材の高さ
調整を行うことにより、隣接する笠木の高さ及び前後方
向の整合を行っていた。
【0005】しかし、アンカーボルトに下部ナットを装
着し、かつ、アンカー部材を仮装着した状態で、隣接す
るアンカー部材の高さのレベル測定、あるいは、さら
に、そのアンカー部材に笠木を覆い被せて仮装着した状
態で、隣接する笠木の高さのレベル測定を行い、整合し
ない時は、アンカー部材を取り外し、又は、笠木を取り
外して、下部ナットの高さを調整した後、再びアンカー
部材を装着して上部ナットを締め付け、その後に、笠木
を最終的にアンカー部材に固定するという、非常に手間
暇がかかる作業を必要とした。
【0006】上記の旧型の笠木取付装置の不便さを解消
するため、平板で下方開口コ字形に形成され、かつ、両
側の垂下部の外面に水平方向の多数の凹凸条を形成した
アンカー部材をパラぺット上面に前後位置調整可能に取
付け、そのアンカー部材の前後両側に、上端部に笠木支
持部を、中間部に前記アンカー部材に連結される連結部
を、下部に笠木の下部を係止する係止部をそれぞれ一体
に有する、平板で形成された前後一対の笠木支持板を、
前記連結部の内面に形成された水平方向の多数の凹凸条
を前記アンカー部材の垂下部の凹凸条に対向させ、所要
の高さにおいて凹凸嵌合させて高さ調整を行い、笠木支
持板に設けてある縦長孔から固定ねじを挿通し、アンカ
ー部材の垂下部に設けてあるねじ受け孔にねじ込むよう
にした笠木取付装置が、特開昭58−555号公報に提
案された。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この装
置においては、笠木支持板に設けた縦長孔に貫通したね
じを、アンカー部材に設けた丸孔にねじ込む構造である
ため、高さ調整を行う場合は、笠木支持板を片方の手で
押さえながら、ねじの緩み具合又は締め具合を加減し
て、所要の位置に固定する必要があるので、作業が面倒
であり、微調整を容易に行うことができないという問題
点があった。
【0008】さらに、最近は、例えば、バルコニーのパ
ラペットなどにおいて、その躯体上部から上方に伸びる
手摺を設ける例が見受けられるが、この場合の手摺は、
勿論、その上面などを特に幼児などが手を滑らせて触る
ことがあり、また、日光消毒などの目的で、手摺に布団
などの比較的弱い表面を有するものを掛け置くことがあ
る。従って、手摺は上面の高さがその全長に渡って完全
に整合していることが、強く要望される。さらに、バル
コニーのパラペット躯体に格子体又はパネル体取付け用
の凹部が形成され、パラペット躯体の上面と前記凹部の
底部に形成される堰壁の上面とに、長さが異なる手摺支
柱を立設して、その手摺支柱の上端部に同一平面におい
て手摺笠木を取付ける場合には、前記堰壁の上面も完全
な水平面を有しないときがあるので、パラペット躯体上
面に立設される手摺支柱の上端部と堰壁上面に立設され
る手摺支柱の上端部とに取付けられる手摺笠木を全長に
渡って整合させることが容易にできることが要望されて
いる。しかし、上記の従来例は、いずれも、このような
要望に応えることができなかった。
【0009】こうして、本発明は、隣接する笠木の上面
の高さ整合及び前後位置の整合が容易にでき、かつ、微
調整も容易にできるようにしたパラペット笠木の取付装
置を提供することを目的とする。また、バルコニーのパ
ラペットに適用される場合は、手摺をその上面が完全に
整合するように容易に取り付けることができるパラペッ
ト笠木の取付装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明に係るパラペット笠木の取付装置は、パラペ
ット躯体の上面に固着されるアンカー部材と、そのアン
カー部材に昇降自在に嵌合して連結される笠木固定部材
とからなり、アンカー部材は、平板で上方開口コ字形に
形成され、平面部にはパラペット躯体の上面の幅方向両
側においてパラペット躯体にねじ込むネジを貫通し得る
長孔が設けてあるとともに、両側の立上がり部の内面に
は水平方向の多数の凹凸条が形成してあり、かつ、各立
上がり部には少なくとも一つの縦長孔が設けてあり、笠
木固定部材は、アンカー部材の平面部に対応する平面部
と、その平面部の両端部から立上がり、アンカー部材の
立上がり部の内側に昇降自在に嵌合される立上がり部
と、アンカー部材の立上がり部の上端部より外側に延出
するとともに、プラペット躯体の上部の外側まで下方に
延出する係止部とを有し、笠木固定部材の平面部にはア
ンカー部材の平面部の長孔に対応する位置に長孔が設け
てあるとともに、笠木固定部材の各立上がり部の外面に
はアンカー部材の立上がり部の凹凸条と噛み合う水平方
向の多数の凹凸条が形成してあり、かつ、笠木固定部材
の立上がり部にはアンカー部材の立上がり部の縦長孔に
対応する位置にねじ受け孔が形成してあり、さらに、笠
木固定部材の係止部にはアンカー部材の立上がり部の縦
長孔に対応する位置に縦長孔が設けてあり、笠木固定部
材の立上がり部の上端部は、笠木固定部材及びアンカー
部材に覆い被せた断面下方開口コ字形のパラペット笠木
の上面壁を載せて支持するものであり、係止部は上面壁
が立上がり部の上端部に載置された前記パラペット笠木
の側面壁に形成してある被係止部を係止するものである
こと、を特徴としている。
【0011】また、本発明は、上記第二の目的を達成す
るために、バルコニーのパラペット躯体に凹部が形成さ
れ、パラペット躯体上面と前記凹部の底部上面とに、長
さが異なる手摺支柱を立設して、その手摺支柱の上端部
に同一平面において手摺笠木を取付けるバルコニー用パ
ラペット笠木の取付装置において、パラペット躯体の上
面に固着されるアンカー部材と、このアンカー部材に昇
降自在に嵌合して連結固定される笠木固定部材とからな
り、前記笠木固定部材に、前記手摺支柱の下端部を固定
する支柱取付部を設けたことを特徴としている。支柱取
付部は、笠木固定部材に、バルコニーの手摺支柱に貫通
されるボルトの下端部に設けてある頭をパラペット躯体
の延長方向に移動自在に嵌合するための、上方に開口す
るあり溝を形成してなることが望ましい。また、笠木固
定部材の中央部分を、バルコニーの手摺支柱に貫通され
るボルトの下端部に設けてある頭をパラペット躯体の延
長方向に移動自在に嵌合しうる、上方に開口するあり溝
を有する断面形状H字形に形成し、前記あり溝の両側の
立上がり部の上端部の高さと、前記笠木固定部材の両側
の立上がり部の上端部の高さを等しくすることが望まし
い。
【0012】
【作用】アンカー部材と笠木固定部材は、長孔とこれに
貫通されるねじにより、パラペットの長手方向に対して
直角な方向の取付位置を調整し、ねじを締め付けること
により、固定可能である。アンカー部材に笠木固定部材
を嵌合した状態で、高さ調整ねじの締め付け又は緩めに
より、昇降させて、笠木固定部材の高さを調整可能であ
る。そして、笠木固定部材の側面壁側からアンカー部材
に固定ねじを締め付けることにより、アンカー部材の凹
凸条と笠木固定部材の凹凸条を噛み合わせて、笠木固定
部材の調整後の高さに固定することができる。最後に、
笠木を笠木固定部材の上側から覆い被せ、笠木の上面部
を笠木固定部材ので受け止め、かつ、係止部に笠木の側
面壁の被係止部を係止して、固定することができる。
【0013】パラペット笠木の取付装置が、パラペット
躯体の上面に固着されるアンカー部材と、このアンカー
部材に昇降自在に嵌合して連結固定される笠木固定部材
とからなり、前記笠木固定部材に、前記手摺支柱の下端
部を固定する支柱取付部を設けた場合は、パラペット躯
体に格子体又はパネル体取付け用凹部を形成し、パラペ
ット躯体の上面及び前記凹部の底部に形成された堰壁の
上面に手摺支柱を立設し、それらの支柱の上端部に一平
面上で連続する手摺笠木を取付ける際に、パラペット躯
体の上面と堰壁の上面に本発明によるパラペット笠木の
取付装置を用い、笠木固定部材の高さの設定又は調整に
より、バルコニーの笠木を全長に渡って完全に整合する
ことができる。
【0014】
【実施例】続いて、本発明の実施例を図面に基づいて説
明する。図1は、本発明に係るパラペット笠木の取付装
置の分解斜視図であり、図2は、同装置を用いてパラペ
ット笠木をパラペット躯体に取り付けた状態を示す要部
の断面図である。
【0015】本発明に係るパラペット笠木の取付装置
は、図1に良く示されているように、アンカー部材A
と、笠木固定部材Bとからなっている。アンカー部材A
は、金属板又は硬質プラスチック板で作られており、平
面部1と、その平面部の両端部から立上がる立上がり部
2とを一体に有して、上方開口コ字形に形成されてい
る。
【0016】平面部1は、パラぺットの幅方向に沿った
両側部分11に、それぞれ同方向に長い長孔13が、少
なくとも1個ずつ、図示の例では、2個ずつ設けられて
いる。この長孔は、アンカー部材のパラぺット躯体に対
する固定位置をパラペット幅方向、すなわち、取付けら
れる笠木の前後方向の位置調整を可能にするためのもの
である。
【0017】好ましくは、各長孔13と同一側の、アン
カー部材固定時の安定性を考慮した位置に、図示の例で
は長孔の中間位置に、長孔13が2個設けてある、アン
カー部材1をパラぺット躯体に固定するねじをねじ込む
ための丸孔14が形成してある。パラぺット躯体に対す
る固定強度をさらに大きくするために、図示の例のよう
に、平面部1の中央部分12にも、丸孔14と同様の丸
孔15が形成される場合がある。
【0018】さらに、両側の立上がり部2の内面には、
多数の凹凸条21が形成してある。また、各立上がり部
2には、これをパラぺット躯体の幅方向に沿って貫通す
る、少なくとも一つの縦長孔22が設けてある。
【0019】他方、笠木固定部材Bは、アンカー部材A
と同様に、金属板又は硬質プラスチック板で作られてお
り、基本的には、平面部3と、その平面部の両端部から
立上がる立上がり部4と、各立上がり部4の上端部から
外側に延出した後、立上がり部4の外側を下方に延びる
係止部5とを一体に有している。第一実施例において
は、平面部3は、アンカー部材Aの場合と同様に、その
全幅に渡って平板状に形成されている。平板状に形成さ
れた笠木固定部材Bは、パラぺット躯体の上面に、笠木
を取付けるだけで、施工が完了する場合に専用される。
【0020】平面部3には、その幅方向両側部分31
に、アンカー部材Aの両側部分における長孔13に対応
する位置に、長孔13よりもわずかに大きい長孔32が
形成してあり、また、長孔32の中間に、アンカー部材
の中間の丸孔14に合致しない位置に丸孔33が形成し
てある。そして、両側の立上がり部4の外面には、アン
カー部材Aの立上がり部2の内面の凹凸条21と同一ピ
ッチの、かつ、その凹凸条に対向する凹凸条41が形成
してある。また、各立上がり部4には、アンカー部材A
の立上がり部2における縦長孔22と合致する位置に、
丸孔42が形成してある。両側の係止部5には、前記丸
孔42に対応する位置に、アンカー部材Aの縦長孔22
とほぼ等しい高さと、その縦長孔よりも大きい幅を有す
る貫通孔51が形成してある。
【0021】そして、後述されるように、貫通孔51か
ら丸孔42にねじ込まれるねじが、アンカー部材Aの平
面部3の上面に突出しないように、丸孔42の高さが設
定されているので、ねじのねじ込みを容易にするため、
平面部3の両側部分31には、丸孔42と33の間に、
切欠34が形成してある。係止部5の下部は、外側に傾
斜し、その下端部に断面横向きV字形の係止爪52が形
成されている。
【0022】上記のアンカー部材Aと笠木固定部材B
は、長尺の押出し型材を切断して、パラペットの延長方
向の長さにおいて、一例として10cm前後の、短尺物
に製造されている。
【0023】上記の構成を有する第一実施例の笠木取付
装置は、まず、アンカー部材Aを、図2に示すように、
パラペット躯体Cの上端面に載せ、アンカー部材Aの各
長孔13からねじS1をパラペット躯体の上端部にねじ
込む。この段階では、ねじS1を完全に締め付けない。
【0024】そして、図2に示すように、複数個のアン
カー部材Aをパラペットの長さ方向に適宜の間隔を持っ
て同様に取付けた後、隣接するアンカー部材の前後方向
(図2においては左右方向)の位置が整合されているか
否かを、各アンカー部材の一方の立上がり部2の上端部
がすべて共通の垂直面上に存在するかを、水平に張った
糸を基準としてを観察するなど、周知の方法を用いて確
認する。
【0025】前後方向の位置が整合していない場合は、
ねじS1は緩めに締め付けてあるので、アンカー部材A
を長孔13の長軸方向に、それぞれ隣接するアンカー部
材の立上がり部の上端部が、前記糸に合致するまで移動
して、前後方向の整合作業を行う。この作業により整合
した後に、ねじS1を完全に締め付けて、アンカー部材
Aをパラペット躯体Cに固定する。
【0026】続いて、固定されたアンカー部材Aの上向
きの開口、すなわち、平面部1と両側の立上がり部2と
の間に、笠木固定部材Bを嵌合する。この場合、アンカ
ー部材Aの立上がり部2の内面の凹凸条21と、笠木固
定部材Bの立上がり部4の外面の凹凸条41とが対向す
るが、それらの間には、笠木固定部材Bをアンカー部材
Aに対して昇降可能な、例えば、1〜2mm程度のわず
かな隙間が形成されるように設計されている。また、先
にねじ込まれたねじS1の頭は、後に嵌合された笠木固
定部材Bの平面部3の孔32の中に収容され、笠木固定
部材の底面に当接して不安定になる不都合がない。
【0027】次いで、笠木固定部材Bの平面部3の両側
部分31の丸孔33に、高さ調整ねじS2がその下端部
がアンカー部材Aの平面部1の上面に当接するまで、ね
じ込まれる。この状態で、隣接して設置された笠木固定
部材の両立上がり部4の上端部又は係止部5の上端部の
レベル(水平線に対する高さ)を測定し、それぞれがす
べて共通の水平面上に存在する場合は、笠木取付装置の
取付位置が正確であることになる。しかし、パラペット
躯体の上面は、このように完全な水平状態で完成される
ことは少ない。
【0028】そこで、所定レベルの水平線よりも低い側
のねじS2をさらに締め付けて、そのねじの下端部がア
ンカー部材Aに停止されていることにより、笠木固定部
材Bを持ち上げる。また、所定レベルの水平線よりも高
い位置まで持ち上げられた場合は、その持ち上げ過ぎに
なった側のねじS2を緩めて、立上がり部4を引き下げ
る。このような、ねじS2の緩め又は締め付けにより、
係止部5の係止爪52がすべて共通の水平線上に位置す
るに至った時に、笠木固定部材の高さ調整が終了する。
【0029】そして、最後に、笠木固定部材の両側の係
止部5に設けてある孔51からアンカー部材Aの立上が
り部2の縦長孔22に固定ねじを通し、さらに、立上が
り部4の丸孔42に強くねじ込むことにより、それぞれ
対向している立上がり部2,4の凹凸条21,41が噛
み合って、笠木固定部材Bのパラペット躯体Cに対する
高さが確定される。
【0030】こうして、パラペット躯体Cの長手方向に
所要の間隔を持って取付装置が配設され、かつ、隣接す
る装置のアンカー部材Aの立上がり部2の上端部がそれ
ぞれ共通な水平面上に存在し、かつ、笠木固定部材Bの
係止部5の下端部の係止爪52が共通な水平線上で線上
に存在することになる
【0031】そして、最後に、各取付装置の上方からパ
ラペット笠木Dをパラペット躯体の上部に覆い被せる。
笠木Dは、金属材料又は硬質プラスチック材料で下方開
口コ字形の長尺材で作られて、わずかな弾性を有してい
る。そして、前後の側面壁7の内面の中間部に、前記笠
木固定部材Bの係止部5に嵌合して係止される被係止部
71が形成されている。また、各側面壁の下端部の内側
には、必要に応じて、パッキング材8が備えてある。
【0032】笠木Dは、両側の側面壁7の下端部をそれ
ぞれ笠木固定部材Bの係止部5に正確に対応させてパラ
ペット躯体の上方から降下させると、側面壁の下端部が
係止部の下端部の傾斜部分53に当接する。強く押し下
げると、傾斜部分53により笠木Dの下端部が拡開さ
れ、笠木はさらに降下することができる。続いて、被係
止部71が笠木固定部材Bの係止部5の傾斜部分53に
当接するので、より強く押し下げると、拡開された被係
止部71が係止爪52を越えた直後に、笠木の弾性復帰
力により被係止部同志の距離が接近するため、被係止部
71が係止部5に確実に係止される。このときは、笠木
Dの上面壁6が笠木固定部材Bの立上がり部4の上端部
に押圧しながら当接するので、パラペット笠木は、上下
及び前後のいずれの方向にも振動しないように固定され
る。
【0033】パッキング材8は、笠木Dの側面壁7の内
面に予め接着しておいても良いし、笠木を覆い被せ、笠
木固定部材Bに係止した後に、側面壁の下端部とパラペ
ット躯体の前後面との間に圧入して固定しても良い。
【0034】続いて、本発明の他の実施例を図3ないし
図5に基づいて説明する。図3は、本発明に係る笠木取
付装置の他の実施例を示す分解斜視図であり、図4は、
本実施例の笠木取付装置をパラペット躯体の上面にパラ
ペット笠木を取付け、かつ、その笠木の上方に手摺を取
り付けたバルコニーの斜視図であり、図5は、図4のX
−X線断面図であり、図6は、図4のY−Y線断面図で
ある。
【0035】先の実施例は、パラペット躯体の上面にパ
ラペット笠木Dのみを取付ける場合に適用される笠木固
定部材Bの構造を示した。本実施例は、図4に示すよう
に、パラペット躯体の上面にパラペット笠木を取付ける
ほかに、その笠木の上方に手摺Eを、パラペット笠木の
場合と同様に、手摺の長手方向の全長に渡って、高さを
完全に整合させて取付ける場合に適用できるようにし
た、好ましい実施例である。
【0036】その構成をさらに詳細に説明する。上記の
実施例と同一又は対応する部材には、同一の符号を用い
ている。本実施例におけるアンカー部材Aは、上記実施
例におけるアンカー部材と同一である。これに対して、
笠木固定部材B´は、平面部3がパラぺットの幅方向に
沿った両側部分31aの間に設けられた支柱取付部35
とを一体に有している。両側部分31aには、先の実施
例の場合と同様に、孔32、33及び34が形成されて
いる。
【0037】支柱取付部35は、平面部3の中央部分を
両側部分31aよりもやや高い位置にH字形に形成して
なり、幅方向両端部の立上がり壁35aの上端部が倒立
L字形又はT字形に形成され、笠木固定部材B´の上方
及び長手方向に開口するあり溝35bを有している。立
上がり壁35aの上端面は、立上がり部4の上端面とほ
ぼ同一の高さに存在している。
【0038】支柱取付部35の立上がり壁35aの上端
面又は係止部5の上面及び立上がり部4の上端面は、後
述されるように、パラぺット躯体Cの上部に覆い被せら
れるパラペット笠木D1の上面壁6が載置され、押圧状
態で受け止めるためのものである。
【0039】アンカー部材Aと笠木固定部材B´を、パ
ラペット躯体Cの所定位置に取付ける施工方法は、上記
第一実施例の場合と同様である。図4において、D1
は、バルコニーのパラペット躯体の上部に取付けられた
笠木であり、D2は、バルコニーの採光用又は装飾用の
格子体もしくはパネル体Eを取付けるための凹部9の底
部に形成される堰壁C´の上面に付けられたパラペット
笠木である。いずれも、パラペット躯体に対する取付方
法は、上記の実施例の場合と同様である。
【0040】ところで、各パラペット笠木D1,D2の
上方に手摺Fを取付けるためには、パラペット笠木Dを
覆い被せる前の笠木固定部材B´の支柱取付部35のあ
り溝35bに中空の手摺支柱10の長さよりもわずかに
長いボルト101の下端部の頭102をそのあり溝に嵌
合して、その長さ方向中央まで移動し、その後に、パラ
ペット笠木D1を覆い被せて、パラペット笠木D1の上
面壁6の中央部分の笠木固定部材B´のあり溝35bの
開口に対応する位置に設けてある孔に前記ボルト101
の軸部を貫通させ、その状態で、パラペット笠木D1を
上述された要領で笠木取付装置により固定する。
【0041】そして、ボルト101を手摺支柱10の中
に貫通させ、その支柱の下端部を笠木D1の上面壁6に
載せる。また、支柱10の上端部に手摺笠木支持部材1
03を嵌合して載置するとともに、その手摺笠木支持部
材に設けてある孔(図示せず)から上方に前記ボルト1
01を突出させ、そのボルトの上端部にナット104を
締め付けて、各手摺支柱10を完全に垂直状態でパラペ
ット笠木D1に立設固定する。
【0042】最後に、各支柱10の手摺笠木支持部材1
03の上側から断面半円状の手摺笠木105を覆い被
せ、その手摺笠木の幅方向両端部に形成してある係合部
106に、手摺笠木支持部材103の幅方向両端部の係
止部に弾性的に嵌合係止させて、手摺Eが完成されてい
【0043】図6は、図4のY−Y線断面図である。バ
ルコニーの凹部9に装着される格子体又はパネル体E
は、格子又はパネルの周囲に固定された枠を左右の支柱
10aの間に連結して取付けられ、各支柱10aは、図
5において説明した手摺支柱10と同様の中空の支柱で
あり、凹部9の下端部のパラペット笠木D2に対して
は、図5の場合と同様の方法で、ボルト101により固
定されている。また、各支柱の上端部に、前記と同様の
方法により、手摺笠木105が取付けられている。この
場合、パネル保持部以外の部分の手摺支柱10の長さ
と、パネル保持部の支柱10aの長さは、取付後の手摺
笠木105が、完全に共通の水平線に沿って延長するよ
うに設定されている。
【0044】しかし、堰壁の上面が完全な水平面を有し
ない場合は、上述したように、アンカー部材Aに対して
高さ調整が可能な笠木固定部材B´を有する本発明の第
二実施例による笠木取付装置を用いることにより、バル
コニーのパラペット躯体の上面及び堰壁の上面に取付け
られる手摺笠木を、容易に、かつ、正確に整合させるこ
とができる。
【0045】第二実施例は、支柱取付部の立上がり部の
上端部の高さが、笠木固定部材の両側の立上がり部の上
端部の高さと等しくしあるので、手摺を設けない場合に
も、パラペット笠木の取付けに使用することができ、そ
の場合は、平面部3の支柱取付部35の立上がり部35
aは、笠木の上面部の中央部分を堅固に支持するので、
パラペット笠木に大きい荷重が加わることがあっても、
変形することが防止される。上記のように、固定ねじS
3をわずかに緩めた状態で、高さ調整ねじS2を一方向
又は他方向に回す簡単な作業で笠木固定部材B,B´の
高さ、すなわち、また、パラペット笠木Dの高さを調整
することができる。
【0046】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明によれ
ば、笠木固定部材をアンカー部材に嵌合した状態で、高
さ調整ねじの緩め又は締め付け、及び固定ねじの締め付
けにより、笠木固定部材の高さを容易に調整可能であ
る。そして、笠木固定部材の側面壁側からアンカー部材
に前記固定ねじを締め付けることにより、アンカー部材
の凹凸条と笠木固定部材の凹凸条を噛み合わせて、笠木
固定部材の調整後の高さに固定することができるから、
隣接するパラペット笠木の上面の高さ及び前後位置の整
合が容易にでき、かつ、微調整も容易にできる。
【0047】また、本発明によれば、笠木固定部材に支
柱取付部を設けた場合は、バルコニーのパラペット躯体
に格子体又はパネル体を取付ける凹部を形成し、パラペ
ット躯体の上面と前記凹部の底部に形成された堰壁の上
面とに支柱を介して手摺笠木を取付ける場合に、容易に
手摺笠木をその全長に渡って完全に整合することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るパラペット笠木の取付装置の分解
斜視図である。
【図2】同装置を用いてパラペット笠木をパラペット躯
体に取り付けた状態を示す要部の断面図である。
【図3】本発明に係る笠木取付装置の他の実施例を示す
分解斜視図である。
【図4】本実施例の笠木取付装置をパラペット躯体の上
面に笠木を取付け、かつ、その笠木の上方に手摺を取り
付けたバルコニーの斜視図である。
【図5】図4のX−X線断面図である。
【図6】図4のY−Y線断面図である。
【符号の説明】
A アンカー部材 1 平面部 11 両側部分 12 中央部分 13 長孔 14,15 固定ねじねじ込み用丸孔 2 立上がり部 21 凹凸条 22 縦長孔 B,B´ 笠木固定部材 3 平面部 31 両側部分 31a 両側部分 31b 中央部分 32 長孔 33 高さ調整ねじねじ込み用丸孔 34 切欠 35 支柱取付部 35a 立上がり部 35b あり溝 4 立上がり部 41 凹凸条 42 固定ねじねじ込み用丸孔 5 係止部 51 長孔 52 係止爪 53 傾斜部分 C パラペット躯体 D,D1,D2 パラペット笠木 E 格子体又はパネル体 F 手摺 10 手摺支柱 10s 支柱 101 ボルト 104 ナット 105 手摺笠木 S1 アンカー部材固着用ねじ S2 高さ調整用ねじ S3 高さ固定用ねじ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】パラペット躯体の上面に固着されるアンカ
    ー部材と、このアンカー部材に昇降自在に嵌合して連結
    される笠木固定部材とからなり、 前記アンカー部材は、平板で上方開口コ字形に形成さ
    れ、平面部には前記パラペット躯体の上面の幅方向両側
    において、前記パラペット躯体にねじ込むネジを貫通し
    得る長孔が設けてあるとともに、両側の立上がり部の内
    面には、水平方向の多数の凹凸条が形成してあり、か
    つ、各立上がり部には、少なくとも一つの縦長孔が設け
    てあり、 前記笠木固定部材は、前記アンカー部材の平面部に対応
    する平面部と、その平面部の両端部から立上がり、前記
    アンカー部材の立上がり部の内側に昇降自在に嵌合され
    る立上がり部と、前記アンカー部材の立上がり部の上端
    部より外側に延出するとともに、前記プラペット躯体の
    上部の外側まで下方に延出する係止部とを有し、 前記笠木固定部材の平面部には、前記アンカー部材の平
    面部の長孔に対応する位置に長孔が設けてあるととも
    に、前記笠木固定部材の各立上がり部の外面には、前記
    アンカー部材の立上がり部の凹凸条と噛み合う水平方向
    の多数の凹凸条が形成してあり、かつ、前記笠木固定部
    材の立上がり部には、前記アンカー部材の立上がり部の
    縦長孔に対応する位置にねじ受け孔が形成してあり、 さらに、前記笠木固定部材の係止部には、前記アンカー
    部材の立上がり部の縦長孔に対応する位置に縦長孔が設
    けてあり、 前記笠木固定部材の立上がり部の上端部は、前記笠木固
    定部材及びアンカー部材に覆い被せた断面下方開口コ字
    形のパラペット笠木の上面壁を載せて支持するものであ
    り、前記係止部は前記上面壁が前記立上がり部の上端部
    に載置された前記パラペット笠木の側面壁に形成してあ
    る被係止部を係止するものである、ことを特徴とするパ
    ラペット笠木の取付装置。
  2. 【請求項2】バルコニーのパラペット躯体に凹部が形成
    され、パラペット躯体上面と前記凹部の底部上面とに、
    長さが異なる手摺支柱を立設して、その手摺支柱の上端
    部に同一平面において手摺笠木を取付けるバルコニー用
    パラペット笠木の取付装置において、 パラペット躯体の上面に固着されるアンカー部材と、こ
    のアンカー部材に昇降自在に嵌合して連結固定される笠
    木固定部材とからなり、 前記笠木固定部材に、前記手摺支柱の下端部を固定する
    支柱取付部を設けたことを特徴とするバルコニー用パラ
    ペット笠木の取付装置。
  3. 【請求項3】支柱取付部は、笠木固定部材に、バルコニ
    ーの手摺支柱に貫通されるボルトの下端部に設けてある
    頭をパラペット躯体の延長方向に移動自在に嵌合するた
    めの、上方に開口するあり溝を形成してなることを特徴
    とする請求項2記載のパラペット笠木の取付装置。
  4. 【請求項4】笠木固定部材の中央部分を、バルコニーの
    手摺支柱に貫通されるボルトの下端部に設けてある頭を
    パラペット躯体の延長方向に移動自在に嵌合しうる、上
    方に開口するあり溝を有する断面形状H字形に形成し、
    前記あり溝の両側の立上がり部の上端部の高さと、前記
    笠木固定部材の両側の立上がり部の上端部の高さを等し
    くしたことを特徴とする請求項3記載のパラペット笠木
    の取付装置。
JP16000095A 1995-06-01 1995-06-01 パラペット笠木の取付装置 Pending JPH08326249A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16000095A JPH08326249A (ja) 1995-06-01 1995-06-01 パラペット笠木の取付装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16000095A JPH08326249A (ja) 1995-06-01 1995-06-01 パラペット笠木の取付装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08326249A true JPH08326249A (ja) 1996-12-10

Family

ID=15705816

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16000095A Pending JPH08326249A (ja) 1995-06-01 1995-06-01 パラペット笠木の取付装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08326249A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013096142A (ja) * 2011-11-01 2013-05-20 Sankyotateyama Inc 建築構造物
JP2015135054A (ja) * 2015-03-24 2015-07-27 三協立山株式会社 建築構造物
JP2015155640A (ja) * 2015-03-24 2015-08-27 三協立山株式会社 建築構造物
JP2018053620A (ja) * 2016-09-30 2018-04-05 三井住友建設株式会社 バルコニー用仕切り装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013096142A (ja) * 2011-11-01 2013-05-20 Sankyotateyama Inc 建築構造物
JP2015135054A (ja) * 2015-03-24 2015-07-27 三協立山株式会社 建築構造物
JP2015155640A (ja) * 2015-03-24 2015-08-27 三協立山株式会社 建築構造物
JP2018053620A (ja) * 2016-09-30 2018-04-05 三井住友建設株式会社 バルコニー用仕切り装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4968005A (en) Picket attachment
JPH08326249A (ja) パラペット笠木の取付装置
JPH0345441Y2 (ja)
JPS6132069Y2 (ja)
JPH0335000Y2 (ja)
JPH0644977Y2 (ja) 笠木取付け用ホルダー
JPS6316753Y2 (ja)
JP2003213872A (ja) 手摺の角度調節構造
JPS6237878Y2 (ja)
JPH076286Y2 (ja) 手摺り付きパラペット笠木
JPH036737Y2 (ja)
JPH054558Y2 (ja)
JP2642844B2 (ja) 螺旋階段及びその踏み板の装着エレメント
JP2506264Y2 (ja) フェンス類における胴縁下空間の防護装置
JPS5927493Y2 (ja) 車庫の骨組
JPH0423943B2 (ja)
JPH028961Y2 (ja)
JPS5911153Y2 (ja) パネル枠の取付装置
JPS6328246Y2 (ja)
JPH033693Y2 (ja)
JPS6143878Y2 (ja)
JPS6233843Y2 (ja)
JPH0416839Y2 (ja)
JPH1088662A (ja) 組立建物
JPH03260256A (ja) 手摺及びその取付け工法