JP3865381B2 - 手摺の角度調節構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、手摺の取付構造に関するものであって、更に詳細には、手摺の角度調整可能な取付構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、建物の玄関アプローチ等の階段・傾斜路では、手摺の取付け基準となる路面が階段やスロープのように傾斜角度等の形態が様々であるため、支柱上端と手摺笠木との取付部位において角度や高さ調整を行う必要がある。
【0003】
従来この種の手摺の取付構造としては、例えば特公昭56−48663号公報や特許第2576965号公報に開示されているものが知られている。このうち、特公昭56−48663号公報に開示されている手摺の取付構造は、手摺保持部材が手摺部材の溝部の形状に合わせた断面鞍形の棒状体からなり、この棒状体の中央に長溝孔を穿設し、この長溝孔内に連結杆の上端部を嵌合して適宜止めピンにより枢着係合することで、連結杆に対して手摺保持部材を傾動自在に構成してなる。また、手摺保持部材は止めねじにより手摺部材に押しつけるように係止されている。
【0004】
このように構成される手摺の取付構造によれば、手摺保持部材の溝部に挿入された手摺保持部材と連結杆の上端部が適宜止めピンによって枢着係合されているので、手摺部材と連結杆の角度調節をすることができる。
【0005】
また、特許第2576965号公報に開示されている手摺の取付構造は、中空状の笠木の下部に長手方向に沿ってスリットを形成し、この笠木を固定するために、支柱の上端部に上記スリットに挿通されるスリット挿通部と、上記笠木の中空部に位置する長尺の支持部材を一体に有するブラケットを設け、支持部材の長手方向中央部に、スリットの両側上縁部に当接され、笠木の揺動支点となる支点部を形成すると共に、支持部材の長手方向両端部に、笠木の中空部の天井部に当接されて笠木を角度調節可能に固定する調整ねじを設ける構造になっている。
【0006】
このように構成される手摺の取付構造によれば、ブラケットの支持部材の長手方向中央部に、笠木の下部に長手方向に沿って形成されたスリットの両側上縁部に当接して笠木の揺動支点となる支点部が形成されているため、その揺動可能な範囲で笠木の角度調整が可能であり、支持部材の長手方向両端部に設けた調節ねじを笠木の中空部の天井部に当接させて突っ張らせることにより支柱の上端部に笠木を角度調節可能に固定することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前者すなわち特公昭56−48663号公報に記載の手摺の取付構造においては、保持部材である棒状体の形状が手摺内部の形状とほぼ同一となるため、手摺保持部材の係止は止めねじの締め付ける力に左右され、保持部材と連結杆とを強固な固定することができないという問題があった。保持部材に長溝孔を穿設する加工や、保持部材と連結杆の組み立て作業に手間がかかるという問題があった。
【0008】
また、後者すなわち特許第2576965号公報に記載の手摺の取付構造においては、ブラケットのスリット挿通部と支持部材が一体に形成され、支持部材に形成された上部及び下部傾斜部によって手摺の傾斜角度が調節されるため、支持部材の傾斜部の角度以上には調節することができず、手摺の角度調節範囲が狭くなるという問題がある。また、範囲内での調節においても、支持部材の両端部に形成された調整ねじの締め付け具合によって調節を行うため、両方の調節ねじを調節して締め付ける必要があり、角度調節に手間がかかると共に、締結作業が面倒であるという問題がある。
【0009】
この発明は、上記事情に鑑みなされたもので、手摺の組み立て作業を容易にすると共に、手摺の角度調節及び取付作業を容易に行えるようにし、かつ、手摺の固定を強固に行えるようにした手摺の角度調節構造を提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、この発明の手摺の角度調節構造は、下方が開口する溝部を長手通しに有すると共に、溝部の開口部両側に水平リップ部を対向して設ける手摺笠木と、この手摺笠木の溝部内に摺動可能に挿入される連結部材と、被取付固定部に突設されると共に、上記連結部材の下面に角度調節可能に当接される支持片を有するブラケットとを具備し、 上記連結部材は、上記水平リップ部に係合可能に遊嵌されると共に、下面中央部における長手方向と直交する方向に屈曲用凹部を形成し、かつ、長手方向の両端部に、押しねじが螺合可能なねじ孔を上下に貫通状に設け、 上記ブラケットの支持片は、上記水平リップ部上面に係合すると共に、上記連結部材の屈曲用凹部に当接係合する上端支持部を突設し、 上記手摺笠木の溝部内に、上記連結部材と支持片とを当接配置した状態で、連結部材に設けられた上記両ねじ孔にそれぞれ上記押しねじを螺合して手摺笠木の溝部内面に押しねじを押圧すると共に、連結部材を屈曲用凹部を中心として下方に曲げ変形を起こして連結部材の両端部を手摺笠木の水平リップ部に押圧することによって手摺笠木とブラケットを角度調節可能に固定する、ことを特徴とする(請求項1)。
【0011】
この発明において、上記手摺笠木の溝部は、下方が開口する長手通しに設けられると共に、開口部両側に水平リップ部を対向して設けるものであり、また、上記連結部材は、水平リップ部に係合可能に遊嵌されると共に、下面中央部における長手方向と直交する方向に屈曲用凹部を形成し、かつ、長手方向の両端部に、押しねじが螺合可能なねじ孔を上下に貫通状に設ける構造であれば、その形状は任意であっても差し支えないが、好ましくは、上記手摺笠木の溝部を断面略矩形状に形成すると共に、この溝部の上面に、この溝部内に向かって開口する凹条を沿設し、上記連結部材は、上記凹条内に摺動可能に挿入される凸条と、上記溝部内に摺動可能に遊嵌される矩形状基部とからなる断面凸型に形成する方がよい(請求項2)。
【0012】
また、上記連結部材の屈曲用凹部を略円弧状に形成し、上記支持片の上端支持部を、上記屈曲用凹部に摺動可能に当接係合する断面略円弧状に形成する方が好ましい(請求項3)。
【0013】
なお、この発明において、上記被取付固定部とは、例えば階段、傾斜路あるいは平坦状地面等に立設される支柱や建物等の側壁部等である。この被取付固定部が支柱である場合は、ブラケットの支持片を支柱に対して高さ調節可能に突設する方が好ましい。
【0014】
請求項1記載の発明によれば、連結部材とブラケットの支持片とを当接係合した仮止め状態で、手摺笠木の溝部内に連結部材を摺動させて支柱の位置に合わせ、支持片を例えば支柱や建物の側壁部等の被取付固定部に突設すると共に、手摺笠木を必要な角度に調節した後、連結部材と支持片とを当接配置した状態で、連結部材に設けられた両ねじ孔にそれぞれ押しねじを螺合して手摺笠木の溝部内面に押しねじを押圧すると共に、連結部材を屈曲用凹部を中心として下方に曲げ変形を起こして連結部材の両端部を手摺笠木の水平リップ部に押圧することによって手摺笠木とブラケットを固定することができる。したがって、手摺笠木とブラケットとを角度調節可能に固定することができると共に、手摺笠木の溝部の水平リップ部に連結部材の両端部を確実かつ強固に押圧することができる。また、連結部材に屈曲用凹部と2つのねじ孔を設け、ブラケットの支持片には、屈曲用凹部に当接係合する上端支持部を突設するので、構成部材である連結部材とブラケットを容易に加工することができる。
【0015】
請求項2記載の発明によれば、手摺笠木の溝部を断面略矩形状に形成すると共に、この溝部の上面に、この溝部内に向かって開口する凹条を沿設し、連結部材は、凹条内に摺動可能に挿入される凸条と、溝部内に摺動可能に遊嵌される矩形状基部とからなる断面凸型に形成することにより、連結部材の手摺笠木の溝部内の摺動を円滑にすることができると共に、手摺笠木と連結部材との接触面積を増大させることができる。
【0016】
請求項3記載の発明によれば、連結部材の屈曲用凹部を略円弧状に形成し、支持片の上端支持部を、屈曲用凹部に摺動可能に当接係合する断面略円弧状に形成することにより、連結部材の曲げ変形を容易にすることができると共に、連結部材が曲げ変形した状態においても、屈曲用凹部と支持片の上端支持部との接触面積を増大させて、連結部材と支持片との当接係合を確実にすることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下に、この発明の手摺の角度調節構造について、添付図面に基づいて詳細に説明する。
【0018】
◎第一実施形態
図1は、手摺の取付状態の一例を示す側面図、図2は、この発明の手摺の角度調節構造の第一実施形態の一部を断面で示す斜視図、図3は、第一実施形態における手摺笠木、連結部材及びブラケットを示す分解斜視図、図4は、手摺の角度調節構造を示す断面図、図5(a),(b)は、手摺笠木を所定の角度に取り付ける前及び取り付けた状態を示す断面図である。
【0019】
上記手摺Hは、図1に示すように、階段Sあるいは平坦な地面Fに立設される複数のパイプ製の支柱Pの上端に突設されるブラケット4の支持片41の上端部に後述する連結部材3を介して横架されている。この場合、ブラケット4の支持片41は、支柱Pの上端に高さ調節及び着脱可能に取り付けられている。また、階段Sに立設される支柱Pの上端に突設されるブラケット4の支持片41の高さを調節することによって階段S部の手摺Hは、階段Sに対応した角度に調節されている。なお、手摺Hの端部にはキャップCが被着されている。
【0020】
上記手摺Hは、図2ないし図5に示すように、下方が開口する溝部12を長手通しに形成する断面略C字状の手摺笠木1と、この手摺笠木1の溝部12内に摺動可能に挿入される連結部材3と、この連結部材3の下面に角度調節可能に当接される支持片41を有するブラケット4とで主に構成されている。
【0021】
上記手摺笠木1は、図2及び図3に示すように、連結部材3が挿入される溝部12を長手通しに形成する笠木受け10と、この笠木受け10の外周に嵌合される笠木本体20とで構成されている。
【0022】
上記笠木受け10は、例えばアルミ製押出形材にて形成されており、断面略矩形状の溝部12と、この溝部12の全長に渡って連通する下方に開口する開口部13と、溝部12の上面に沿設されると共に、溝部12内に向かって開口する凹条11と、溝部12の対向する両側片17の下端部から開口部13の内方に向かって突出する水平リップ部14とを具備している。また、両側片17の上端及び下端に延在する取付片15の角部に円弧状部16が形成されている。
【0023】
上記笠木本体20は、例えば耐候性を有する合成樹脂製材料で形成されており、図2及び図3に示すように、下方に、笠木受け10と共通の開口部13を有する断面略C字状に形成されている。この場合、開口部13の対向する縁部には、笠木受け10の取付片15に係合可能な係合片21が突設されている。
【0024】
上記連結部材3は、図2ないし図5に示すように、上記笠木受け10の溝部12及び凹条11内に摺動可能に挿入されると共に、水平リップ部14と係合可能に溝部12内に遊嵌されるブロック体に形成されている。すなわち、連結部材3は、凹条11内に摺動可能に挿入される凸条31と、溝部12内に摺動可能に挿入されると共に、水平リップ部14との間に隙間Gをおいて遊嵌される矩形状基部32とからなる断面凸型に形成されている。また、連結部材3の下面中央部における長手方向と直交する方向(短手方向)には、下方に開口する略円弧状の屈曲用凹部30が形成され、かつ、連結部材3の長手方向の両端部には、連結部材3の上下を貫通するねじ孔33が刻設されている。このねじ孔33には下方から上方へ向かって突出するように押しねじ34が螺合されている。
【0025】
上記のように構成される連結部材3は、例えば、亜鉛ダイキャスト、アルミ製押出形材あるいはアルミダイキャスト製材料にて形成されており、両端部に所定以上の圧力が加わった場合に、屈曲用凹部30を中心として下方側すなわち屈曲用凹部30の開口側に曲げ変形可能に形成されている。
【0026】
上記ブラケット4は、図6に示すように、連結部材3の下面に角度調節可能に当接される支持片41と、この支持片41を支柱Pの上端に高さ調節可能に固定する固定部材50と、固定部材50を支柱Pに固定する締結ねじ60とで主に構成されている。
【0027】
上記支持片41は、手摺笠木1の開口部13の開口幅より若干狭い(小さい)厚みを有する略矩形板状の基部42と、この基部42の上端に延在する首部43と、首部43の上端に突設され、水平リップ部14の上面に係合すると共に、連結部材3の屈曲用凹部30に当接係合する上端支持部44とで構成されている。この場合、上端支持部44は、円弧状に形成された屈曲用凹部30内に摺動可能に当接係合するように円柱状に形成されている。したがって、支持片41の上端支持部44と連結部材3の屈曲用凹部30とが、円弧面に沿わせて摺動させて左右に約45度すなわち水平面に対して±約45度の範囲で角度調節可能に当接係合されている。このように構成される支持片41は、例えば亜鉛ダイキャストあるいはアルミダイキャスト製材料にて形成されている。
【0028】
一方、固定部材50は、図6に示すように、支持片41を固定すべく支柱Pの開口部内に挿入される対峙する一対の舌片部51,52と、これら舌片部51,52の上端に連結し、支持片41を摺動自在に遊嵌する挿通口53を残して支柱Pの開口部を閉塞するキャップ部54とで構成されている。また、この固定部材50の一方の舌片部51には、上下に適宜間隔をおいて締結ねじ60がねじ込まれる(螺合される)ねじ孔55が刻設されている。
【0029】
このように構成される固定部材50は、例えば亜鉛ダイキャスト製材料にて形成されている。なお、締結ねじ60には、六角孔61が設けられており、この六角孔61内に六角レンチ等の工具(図示せず)を挿入(嵌合)した状態で、工具を回転することによって締結ねじ60を固定部材50のねじ孔55にねじ込む(螺合する)ことができるようになっている。
【0030】
上記のように構成されるブラケット4を支柱Pの上端に突設する(取り付ける)には、まず、支持片41を固定部材50の挿通口53に遊嵌した状態で、支柱Pの開口部内に挿入する(図5(a)参照)。次に、固定部材50の両舌片部51,52に対して支持片41を任意の高さに調節した状態で、支柱Pの上端部側面に穿設された2つの挿通孔62内にそれぞれ貫挿される締結ねじ60を舌片部51に刻設されたねじ孔55にねじ込んで先端を支持片41の側面に押圧する。これにより、支持片41と固定部材50とが固定されると共に、両舌片部51,52がそれぞれキャップ部54の連結部付近で変形して支柱Pの内壁に圧接固定されて支持片41が所定の高さに固定される。
【0031】
次に、手摺Hを傾斜角度を付けて取り付ける手順について説明する。
【0032】
上記のように構成された手摺Hを、階段及び傾斜路等に取り付けるには、まず、予め、工場又は施工現場において、笠木受け10と笠木本体20を組付けた状態にしておく。次に、連結部材3と支持片41を、屈曲用凹部30と上端支持部44が当接係合された状態で、笠木受け10の端部から溝部12内に挿入し、連結部材3の凸条31を手摺笠木1の凹条11内に摺動させると共に、矩形状基部32を溝部12内に摺動させながら手摺笠木1の任意の位置まで移動し、支持片41の上端支持部44と笠木受け10の水平リップ部14が係合した状態にしておく。
【0033】
この状態で、階段や傾斜路等に予め設置された支柱Pの上端に、固定部材50と締結ねじ60とをもって支持片41を任意の高さに固定する。次に、手摺笠木1を必要な角度に調節した後、連結部材3と支持片41とを当接配置した状態で、連結部材3に設けられた両ねじ孔33にそれぞれ押しねじ34を螺合して手摺笠木1の溝部12内面すなわち凹条11の内面(上面)に押しねじ34を押圧する。この押しねじ34の押圧力により、連結部材3は屈曲用凹部30を中心として下方に曲げ変形を起こして連結部材3の両端部が手摺笠木1の水平リップ部14に押圧(係合)される。これにより、手摺笠木1とブラケット4を角度調節可能に固定することができ、手摺笠木1の溝部12の水平リップ部14に連結部材3の両端部を確実かつ強固に押圧することができる。なお、手摺笠木1とブラケット4を固定した後、手摺笠木1の開口部13には、目隠し用の帯状パッキン18が装着される(図6参照)。
【0034】
また、上記のような構造とすることにより、連結部材3に屈曲用凹部30と2つのねじ孔33を設け、ブラケット4の支持片41には、屈曲用凹部30に当接係合する上端支持部44を突設するので、構成部材である連結部材3とブラケット4の支持片41を容易に加工することができる。
【0035】
また、手摺笠木1の溝部12を断面略矩形状に形成すると共に、この溝部12の内面(上面)に、この溝部12内に向かって開口する凹条11を沿設し、連結部材3には、凹条11内に摺動可能に挿入される凸条31と、溝部12内に摺動可能に遊嵌される矩形状基部32とからなる断面凸型に形成することにより、連結部材3の手摺笠木1の溝部12内の摺動を円滑にすることができると共に、手摺笠木1と連結部材3との接触面積を増大させることができる。したがって、手摺笠木1の固定を確実かつ強固にすることができる。
【0036】
更にまた、連結部材3の屈曲用凹部30を略円弧状に形成し、支持片41の上端支持部44を、屈曲用凹部30に摺動可能に当接係合する断面略円弧状に形成することにより、連結部材3の曲げ変形を容易にすることができると共に、連結部材3が曲げ変形した状態においても、屈曲用凹部30と支持片41の上端支持部44との接触面積を増大させて、連結部材1と支持片41との当接係合を確実にすることができる。
【0037】
なお、上記説明では、ブラケット4の支持片41の高さ調節を行った後に、手摺笠木1の角度調節を行って固定する場合について説明したが、逆の手順、すなわち手摺笠木1と支持片41の角度調節を行って固定した後に、支柱Pに対して支持片41の高さ調節を行い、固定部材50と締結ねじ60をもって支柱Pに支持片41を固定するようにしてもよく、あるいは、支持片41と支柱Pとの高さ調節は、手摺笠木1と支持片41の角度調節時と同時に行ってもよく、手摺笠木1の取付角度と取付高さを調節しながらそれぞれを仮締めし、最終的に増し締めして固定するようにしてもよい。
【0038】
上記のようにして、手摺Hを組立てることができるので、階段Sや傾斜路等における傾斜した場所への手摺Hの取付作業を容易にすることができる。
【0039】
なお、平坦状の地面Fに設置される手摺Hにおいては、各支柱Pの上端に突設される各ブラケット4の支持片41の高さ調節を同一レベルにして、上述と同様の手順で手摺笠木1を固定することによって、地面Fと平行に手摺Hを設置することができる。この場合、図1に示すように、階段Sに設置される手摺Hと、地面Fに設置される手摺Hを上述した手順で取り付けることができるので、両手摺Hの端部を可及的に近接して設置することができる。これにより、ジョイント等を用いずに階段Sに設置される傾斜手摺Hと、地面Fに設置される水平手摺Hとを連続に近い状態に設置することができ、取付作業の簡略化及びコストの低廉化を図ることができる。
【0040】
◎第二実施形態
図7は、この発明の手摺の角度調節構造の第二実施形態の一部を断面で示す斜視図、図8は、第二実施形態における手摺笠木、連結部材及びブラケットを示す分解斜視図、図9は、第二実施形態の手摺の角度調節構造を示す断面図である。
【0041】
第二実施形態は、連結部材3Aを手摺笠木1の溝部12内に摺動可能にかつ水平リップ部14上面との間に隙間Gをおいて水平リップ部14と係合し得るように遊嵌可能にし、また、ブラケット4Aの支持片41Aの上端支持部44Aを円柱以外の形状に形成した場合である。
【0042】
この場合、連結部材3Aは、手摺笠木1の溝部12内に摺動可能にかつ水平リップ部14上面との間に隙間Gをおいて遊嵌可能に挿入される略矩形状のブロック体にて形成されている。また、連結部材3Aの下面中央部における長手方向と直交する方向には、上端に円弧状面35を有する略V字状の屈曲用凹部30Aが形成され、かつ、長手方向の両端部に、押しねじ34が螺合可能なねじ孔33が上下に貫通状に設けられている。
【0043】
一方、ブラケット4の支持片41Aは、上端支持部44Aが、略V字状の屈曲用凹部30Aの先端(上面)の円弧状面35に摺動可能に当接係合する円弧状凸面36と、手摺笠木1の水平リップ部14の上面に係合する平坦状下面37とを有する略三角柱にて形成されている。
【0044】
なお、第二実施形態において、その他の部分は第一実施形態と同じであるので、同一部分には同一符号を付して説明は省略する。
【0045】
上記のように構成される第二実施形態の手摺Hを取り付けるには、第一実施形態と同様に、まず、予め、工場又は施工現場において、笠木受け10と笠木本体20を組付けた状態にしておく。次に、連結部材3Aと支持片41Aを、それぞれ屈曲用凹部30Aと上端支持部44Aが当接係合された状態で、笠木受け10の端部から溝部12内に挿入し、連結部材3Aを溝部12内に摺動させながら手摺笠木1の任意の位置まで移動し、支持片41Aの上端支持部44Aの平坦状下面37と笠木受け10の水平リップ部14が係合した状態にしておく。
【0046】
この状態で、傾斜路等に予め設置された支柱Pの上端に、固定部材50と締結ねじ60とをもって支持片41Aを任意の高さに固定すると共に、手摺笠木1を必要な角度に調節した後、連結部材3と支持片41Aとを当接配置した状態で、連結部材3Aに設けられた両ねじ孔33にそれぞれ押しねじ34を螺合して手摺笠木1の溝部12内面すなわち凹条11の内面(上面)に押しねじ34を押圧する。この押しねじ34の押圧力により、連結部材3Aは屈曲用凹部30Aを中心として下方に曲げ変形を起こして連結部材3Aの両端部が手摺笠木1の水平リップ部14に押圧(係合)される。これにより、手摺笠木1とブラケット4を角度調節可能に固定することができ、手摺笠木1の溝部12の水平リップ部14に連結部材3Aの両端部を確実かつ強固に押圧することができる。
【0047】
◎その他の実施形態
(1)上記第一実施形態では、連結部材3の屈曲用凹部30が略円弧状に形成され、ブラケット4の支持片41の上端支持部44が、屈曲用凹部30に摺動可能に当接係合する円柱状に形成される場合について説明したが、屈曲用凹部30を第二実施形態の略V字状の屈曲用凹部30Aに代えると共に、支持片41の上端支持部44を第二実施形態の略三角柱状上端支持部44Aに代えてもよい。また、上記第二実施形態における連結部材3Aを第一実施形態と同様に、矩形状基部32と凸条31とからなる断面凸型に形成してもよい。
【0048】
(2)上記実施形態では、手摺Hを支柱Pの上端に突設されるブラケット4を介して角度調節可能に取り付ける場合について説明したが、この発明は、必ずしも支柱Pの上端部に突設されるブラケット4を介して手摺Hを取り付ける場合に限定されるものではない。例えば、図10に示すように、建物等の側壁部Wに突設されるブラケット4Bを介して手摺笠木1を角度調節可能に取り付けるようにしてもよい。この場合、建物等の側壁部Wに予め設置されたアンカーボルトB等に、略クランク状のブラケット4Bを取り付け、このブラケット4Bに形成された支持片41Bの上端に形成された上端支持部44を、連結部材3の屈曲用凹部30に当接係合させた状態で、連結部材3の両端部に設けられたねじ孔33にそれぞれ押しねじ34をねじ込んで、手摺笠木1の溝部12内面すなわち凹条11の内面(上面)に押しねじ34を押圧すると共に、屈曲用凹部30の両端部を中心として連結部材3を下方に曲げ変形させて手摺笠木1の水平リップ部14に押圧してもよい。
【0049】
なお、図10に示す第三実施形態においても、上記第二実施形態と同様に、略V字状の屈曲用凹部30Aを有する矩形状の連結部材3Aとし、支持片41Bの上端に形成される略三角柱状の上端支持部44Aを屈曲用凹部30Aに当接係合させるようにしてもよい。
【0050】
上記のように構成される手摺Hを、階段及び傾斜路等の側壁部Wに取り付けるには、上記第一実施形態と同様に、予め、工場又は施工現場において、笠木受け10と笠木本体20を組付けた状態にしておく。次に、連結部材3と支持片40Bを、屈曲用凹部30と上端支持部44が当接係合された状態で、笠木受け10の端部から溝部12内に挿入し、支持片41Bの上端支持部44と笠木受け10の水平リップ部14が当接した状態にしておく。
【0051】
この状態で、階段や傾斜路等の側壁部Wに予め設置されたアンカーボルトBを、ブラケット4Bの固定片45に穿設された挿通孔(図示せず)に貫挿し、先端部をナットNによって締め付けて固定する。
【0052】
このようにブラケット4Bを側壁部Wに固定した後、階段や傾斜路等の勾配に合わせて、ブラケット4Bと手摺笠木1の角度調節を行い、手摺笠木1の開口部13から連結部材3の両端部に設けられたねじ孔31にそれぞれ押しねじ32をねじ込むと共に、押しねじ32の先端部を溝部12の内面(上面)すなわち凹条11の内面(上面)に押圧すると共に、屈曲用凹部30の両端部を中心として連結部材3を下方に曲げ変形させて手摺笠木1の水平リップ部14に押圧して手摺笠木1を固定する。
【0053】
上記のように手摺Hを構成するので、階段及び傾斜路等の傾斜した場所の側壁部Wに手摺Hを取り付ける場合でも、第一実施形態と同様に手摺の取付作業を容易にすることができる。
【0054】
なお、第三実施形態においては、上記ブラケット4Bを、第一実施形態の支柱Pに取付ける形態に代えて、略クランク状に折曲加工した以外は、手摺笠木1、連結部材3,3A及び上端支持部44,44Aの構造は,第一実施形態又は第二実施形態と同じであるので、同一部分には同一符号を付して、説明は省略する。
【0055】
【発明の効果】
以上に説明したように、この発明の手摺の角度調節構造は、上記のように構成されているので、以下のような優れた効果が得られる。
【0056】
(1)請求項1記載の発明によれば、連結部材とブラケットの支持片とを当接係合した仮止め状態で、手摺笠木の溝部内に連結部材を摺動させて支柱の位置に合わせ、支持片を支柱の上端部に取り付けると共に、手摺笠木を必要な角度に調節した後、連結部材と支持片とを当接配置した状態で、連結部材に設けられた両ねじ孔にそれぞれ押しねじを螺合して手摺笠木の溝部内面に押しねじを押圧すると共に、連結部材を屈曲用凹部を中心として下方に曲げ変形を起こして連結部材の両端部を手摺笠木の水平リップ部に押圧することによって手摺笠木とブラケットを固定するので、手摺笠木とブラケットとを角度調節可能に固定することができると共に、手摺笠木の溝部の水平リップ部に連結部材の両端部を確実かつ強固に押圧することができる。また、連結部材に屈曲用凹部と2つのねじ孔を設け、ブラケットの支持片には、屈曲用凹部に当接係合する上端支持部を突設するので、構成部材である連結部材やブラケットの加工を容易にでき、コストの低廉化を図ることができる。
【0057】
(2)請求項2記載の発明によれば、手摺笠木の溝部を断面略矩形状に形成すると共に、この溝部の上面に、この溝部内に向かって開口する凹条を沿設し、連結部材は、凹条内に摺動可能に挿入される凸条と、溝部内に摺動可能に遊嵌される矩形状基部とからなる断面凸型に形成することにより、連結部材の手摺笠木の溝部内の摺動を円滑にすることができると共に、手摺笠木と連結部材との接触面積を増大させることができるので、上記(1)に加えて更に手摺笠木の固定を強固にすることができる。
【0058】
(3)請求項3記載の発明によれば、連結部材の屈曲用凹部を略円弧状に形成し、支持片の上端支持部を、屈曲用凹部に摺動可能に当接係合する断面略円弧状に形成することにより、連結部材の曲げ変形を容易にすることができると共に、連結部材が曲げ変形した状態においても、屈曲用凹部と支持片の上端支持部との接触面積を増大させて、連結部材と支持片との当接係合を確実にすることができるので、上記(1)、(2)に加えて更に手摺笠木の角度調節作業を容易にすることができると共に、手摺笠木の固定を強固にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】手摺の取付状態の一例を示す側面図である。
【図2】この発明の手摺の角度調節構造の第一実施形態の一部を断面で示す斜視図である。
【図3】第一実施形態における手摺笠木、連結部材及びブラケットを示す分解斜視図である。
【図4】第一実施形態の取付状態を示す断面図である。
【図5】第一実施形態における手摺笠木を傾斜角度を付けて取り付ける前の状態を示す断面図(a)及び手摺笠木を傾斜角度を付けて取り付けた状態を示す断面図(b)である。
【図6】この発明におけるブラケットを支柱に固定する前の状態を示す断面図(a)及び固定状態を示す断面図(b)である。
【図7】この発明の手摺の角度調節構造の第二実施形態の一部を断面で示す斜視図である。
【図8】第二実施形態における手摺笠木、連結部材及びブラケットを示す分解斜視図である。
【図9】第二実施形態の取付状態を示す断面図である。
【図10】この発明の手摺の角度調節構造の第三実施形態の一部を断面で示す斜視図である。
【符号の説明】
1 手摺笠木
3,3A 連結部材
4,4B ブラケット
11 凹条
12 溝部
13 開口部
14 水平リップ部
30,30A 屈曲用凹部
31 凸条
32 矩形状基部
33 ねじ孔
34 押しねじ
35 円弧状面
36 円弧状凸面
41,41A 支持片
44,44A 上端支持部
P 支柱(被取付固定部)
W 側壁部(被取付固定部)
Claims (3)
- 下方が開口する溝部を長手通しに有すると共に、溝部の開口部両側に水平リップ部を対向して設ける手摺笠木と、この手摺笠木の溝部内に摺動可能に挿入される連結部材と、被取付固定部に突設されると共に、上記連結部材の下面に角度調節可能に当接される支持片を有するブラケットとを具備し、
上記連結部材は、上記水平リップ部に係合可能に遊嵌されると共に、下面中央部における長手方向と直交する方向に屈曲用凹部を形成し、かつ、長手方向の両端部に、押しねじが螺合可能なねじ孔を上下に貫通状に設け、
上記ブラケットの支持片は、上記水平リップ部上面に係合すると共に、上記連結部材の屈曲用凹部に当接係合する上端支持部を突設し、
上記手摺笠木の溝部内に、上記連結部材と支持片とを当接配置した状態で、連結部材に設けられた上記両ねじ孔にそれぞれ上記押しねじを螺合して手摺笠木の溝部内面に押しねじを押圧すると共に、連結部材を屈曲用凹部を中心として下方に曲げ変形を起こして連結部材の両端部を手摺笠木の水平リップ部に押圧することによって手摺笠木とブラケットを角度調節可能に固定する、ことを特徴とする手摺の角度調節構造。 - 請求項1記載の手摺の角度調節構造において、
上記手摺笠木の溝部を断面略矩形状に形成すると共に、この溝部の上面に、この溝部内に向かって開口する凹条を沿設し、上記連結部材は、上記凹条内に摺動可能に挿入される凸条と、上記溝部内に摺動可能に遊嵌される矩形状基部とからなる断面凸型に形成してなる、ことを特徴とする手摺の角度調節構造。 - 請求項1又は2記載の手摺の角度調節構造において、
上記連結部材の屈曲用凹部を略円弧状に形成し、上記支持片の上端支持部を、上記屈曲用凹部に摺動可能に当接係合する断面略円弧状に形成してなる、ことを特徴とする手摺の角度調節構造。
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