JP3864146B2 - 回転機の軸受診断装置、回転機の軸受診断システム、携帯端末及び機能拡張用カード - Google Patents

回転機の軸受診断装置、回転機の軸受診断システム、携帯端末及び機能拡張用カード Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、回転機の軸受の振動を検出して軸受の異常を診断する回転機の軸受診断装置、回転機の軸受診断システム、又はそのシステムに使用される携帯端末、及び前記軸受診断装置又は前記携帯端末に使用される機能拡張用カードに関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば電動機などの回転機器については、振動や騒音を測定して解析することにより、機器に機械的な異常が発生している否かを診断することが行なわれている。そして、電動機等を用いて構成される生産設備において、生産性の向上を図るためには、予防保全が非常に重要となる。特に、電動機等を構成する軸受けに機械的損傷が発生すると、機器に大きなダメージを与えることになり、設備稼働率を大幅に低下させる場合がある。そこで、軸受については、定期的に上記の診断を行なうことが好ましい。
【0003】
上記の診断は、例えば、振動ピックアップや集音マイクなどを用いて機器に発生する振動を音響的な電気信号に変換して増幅した後、A/D変換してコンピュータに取り込み、その信号波形を解析することで行なっている。
【0004】
図14には、診断装置の一構成例を示す。即ち、電動機1の軸受2(ハウジングに内蔵されている)部分に振動ピックアップ3を取付け、その振動ピックアップ3からの出力信号を駆動アンプ(振動ピックアップ3のタイプに応じて、チャージアンプ又はセンサアンプ)4で増幅し、FFTアナライザ5で解析処理する。その解析処理結果は、パソコン6に与えられるようになっている。例えば、非特許文献1には、上記装置に使用される駆動アンプ4の構成が開示されている。
【0005】
【非特許文献1】
東陽テクニカ 2003総合カタログ 加速度計
AC電源式シグナルコンディショナ
型式:PCB-3581-00-0301000-269-4.0-T7G-CA
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の装置構成では携帯性が非常に悪く、電動機1の近傍にこれらを設置して振動測定を行なうことは極めて煩わしかった。特に、複数の電動機1が近接して配置されているような環境では、各電動機1について夫々診断を行なうことが困難であった。
【0007】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、振動測定をより容易に行うことが可能となる回転機の軸受診断装置、回転機の軸受診断システム、又はそのシステムに使用される携帯端末、又は前記携帯端末に使用される機能拡張用カードを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の回転機の軸受診断装置は、機能拡張用カードが接続可能に構成される携帯端末を利用してなるものであって、
前記機能拡張用カードは、回転機の軸受の振動を検出する振動センサが接続可能であり、前記携帯端末側より供給される電源に基づいて前記振動センサの駆動用電源を生成する電源回路と、前記振動センサによって検出された振動信号をデジタルデータに変換するA/D変換手段と、このA/D変換手段により変換されたデータを前記携帯端末側に転送するためのデータ転送手段とを内蔵して構成され、
前記携帯端末は、前記機能拡張用カード側より転送されたデータに基づいて軸受の異常を診断する診断手段とを備える
【0009】
即ち、従来は、主に駆動アンプ4及びFFTアナライザ5が何れも体積が大きい装置であったため、全体の小型化が困難であった。これに対して、本発明によれば、駆動アンプ4に相当する電源回路を携帯端末に接続される機能拡張用カードの内部に配置し、振動センサもその機能拡張用カードに接続するようにした。そして、FFTアナライザ5並びにパソコン6に対応する診断手段を携帯端末が備えている。従って、作業者は、従来構成に比較して非常に小型の携帯端末を持ち歩いて回転機の軸受に発生する振動を容易に測定し、診断まで行うことが可能となる。
また、機能拡張用カードに内蔵される電源回路を昇圧チョッパ回路を備えて構成し、そのスイッチング周波数を、回転機の軸受に発生する振動の周波数帯よりも高い周波数に設定する。即ち、従来の駆動アンプ4は、商用交流電源を受けトランスを介して電源を作成したり、或いは電池を用いる構成であったため、何れも大型にならざるを得なかった。そこで、本発明では、昇圧チョッパ電源回路を用いることで機能拡張用カードに内蔵可能なサイズで構成する。
しかし、昇圧チョッパ電源回路がスイッチング動作を行なうと、それに伴って発生するスイッチングノイズが振動信号に印加されるおそれがある。従って、スイッチング周波数を軸受に発生する振動の周波数帯よりも高く設定することで、スイッチングノイズが振動信号に及ぼす影響を低減することができる。
【0010】
この場合、請求項2に記載したように、機能拡張用カードを、A/D変換手段の入力側に、振動センサによって検出された振動信号に印加されるノイズ成分を除去するためのフィルタを備えて構成すると良い。斯様に構成すれば、例え、振動信号にスイッチングノイズが印加された場合でも、そのノイズは、フィルタによって除去されるようになる。
【0013】
また、請求項に記載したように、診断手段を、機能拡張用カード側より転送されたデータを記憶する記憶手段と、この記憶手段に記憶されたデータを周波数分析処理することにより回転機の実回転数を求め、この実回転数に基づいて軸受の特徴周波数を求め、この特徴周波数と前記周波数分析処理された結果とを比較することに基づいて軸受の異常を診断するように構成すると良い。斯様に構成すれば、回転機の回転軸の実回転数に基づいて軸受の特徴周波数を算出し、この特徴周波数と周波数分析処理された音声信号の周波数成分とを比較して軸受の異常を正確に診断することができる。
【0014】
また、以上の場合において、請求項に記載したように、携帯端末に、記憶手段に記憶されたデータを外部に送信するための通信手段を備えても良い。斯様に構成すれば、携帯端末によって測定されたデータを外部において解析することも可能となるので、携帯端末を所持する作業者は振動の測定に専念することができ、処理を分散して作業効率を向上させることができる。
【0015】
また、この場合、請求項に記載したように、通信手段を、コンピュータ通信ネットワークに接続可能な構成とするのが好ましい。斯様に構成すれば、そのコンピュータ通信ネットワークに接続されるパーソナルコンピュータ等は、携帯端末の測定データを取得して解析することが可能となるので、データ解析をより多様な形態で行なうことができるようになる。
【0016】
更に、以上の場合において、請求項6に記載したように、携帯端末に、記憶手段に記憶されたデータをアナログ信号に変換するためのD/A変換手段と、このD/A変換手段によって変換されたアナログ信号を音声信号として出力するための音声信号出力手段とを備えて構成するのが好ましい。斯様に構成すれば、携帯端末を所持する作業者は測定した振動データをその場で音声として聞くことが可能となるので、それによって回転機に異常が発生しているか否かの凡その判断を行なうこともできる。
【0017】
また、この場合、請求項に記載したように、携帯端末を、記憶手段にウェーブ形式でデータを記憶可能に構成すると良い。斯様に構成すれば、携帯端末がオペレーティングシステムとしてWINDOWS(登録商標)を使用している場合に、そのオペレーティングシステムに準拠した音声データとして取り扱うことができる。従って、その音声データの処理をより容易に行なうことができる。
【0018】
請求項記載の回転機の軸受診断システムは、機能拡張用カードが接続可能であると共に、回転機の軸受の振動を検出可能に構成される携帯端末と、この携帯端末と通信を行うことで前記検出の結果に基づき診断を行なう外部診断装置とで構成されるものであって、
前記機能拡張用カードは、回転機の軸受の振動を検出する振動センサが接続可能であり、前記携帯端末側より供給される電源に基づいて前記振動センサの駆動用電源を生成する電源回路と、前記振動センサによって検出された振動信号をデジタルデータに変換するA/D変換手段と、このA/D変換手段により変換されたデータを前記携帯端末側に転送するためのデータ転送手段とを内蔵して構成され、
前記携帯端末は、前記機能拡張用カード側より転送されたデータを記憶する記憶手段と、この記憶手段に記憶されたデータを外部に送信するための通信手段とを備え、
前記外部診断装置は、前記携帯端末より送信されたデータに基づいて軸受の異常を診断する診断手段を備える
【0019】
斯様に構成すれば、請求項1と同様に、作業者は、従来構成に比較して非常に小型の携帯端末を持ち歩いて回転機の軸受に発生する振動を容易に測定することが可能となる。そして、携帯端末によって測定されたデータは外部診断装置の診断手段によって解析されるので、携帯端末を所持する作業者は振動の測定に専念することができ、処理を分散して効率を向上させることができる。
また、機能拡張用カードに内蔵される電源回路を昇圧チョッパ回路を備えて構成し、そのスイッチング周波数は、前記回転機の軸受に発生する振動の周波数帯よりも高い周波数に設定するので、請求項1と同様の作用効果を得ることができる。
【0020】
この場合、請求項に記載したように、機能拡張用カードを、A/D変換手段の入力側に、振動センサによって検出された振動信号に印加されるノイズ成分を除去するためのフィルタを備えるとよく、斯様に構成すれば、請求項の構成について、請求項と同様の作用効果が得られる。
【0022】
また、請求項10に記載したように、診断手段を、機能拡張用カード側より転送されたデータを記憶する記憶手段と、この記憶手段に記憶されたデータを周波数分析処理することにより回転機の実回転数を求め、この実回転数に基づいて軸受の特徴周波数を求め、この特徴周波数と前記周波数分析処理された結果とを比較することに基づいて軸受の異常を診断するように構成すると良い。斯様に構成すれば、請求項の構成について、請求項と同様の作用効果が得られる。
【0023】
更に、請求項1に記載したように、携帯端末を、記憶手段に記憶されたデータをアナログ信号に変換するためのD/A変換手段と、このD/A変換手段によって変換されたアナログ信号を音声信号として出力するための音声信号出力手段とを備えて構成しても良く、斯様に構成すれば、請求項乃至1の何れかの構成について、請求項と同様の作用効果が得られる。
【0024】
加えて、請求項1に記載したように、外部診断装置を、コンピュータ通信ネットワークに接続可能に構成しても良く、斯様に構成すれば、請求項乃至1の何れかの構成について、請求項と同様の作用効果が得られる。
【0025】
また、請求項1に記載したように、携帯端末を、記憶手段にウェーブ形式でデータを記憶可能に構成すると良く、斯様に構成すれば、請求項1又は1の構成について、請求項と同様の作用効果が得られる。
【0026】
請求項1記載の機能拡張用カードは、PCMCIA規格に準拠したPCカードとして構成されることを特徴とする。斯様に構成すれば、非常に一般的な規格として使用されているPCカードを利用することができ、携帯端末を低コストで構成することが可能となる。
【0027】
【発明の実施の形態】
(第1実施例)
以下、本発明の第1実施例について図1乃至図11を参照して説明する。図1は、軸受診断装置たるPDAによって電動機の軸受の振動測定を行う状態を示すものである。この図1に示すように、電動機(例えば誘導電動機)1の回転軸7の先端部、及び、負荷装置9の回転軸10の先端部には、円柱状の接合板11及び12が固定して装着されており、夫々の接合板11及び12が接合され、ボルトで固定されることによって、電動機1と負荷装置9とが接合されている。
【0028】
また、電動機フレーム13の両端には、回転軸7を支えるためのころがり軸受2が装着されており、このころがり軸受(以下、単に軸受と称す)2は電動機フレーム13のハウジング14内に収容されている。
【0029】
後端側(図1では左方側)の軸受2を収容するハウジング14の外周面の上側部には、振動検出手段たる圧電素子製の加速度センサ15がマグネットの磁力によって取り付けられている。これらの加速度センサ15では、電動機1の回転軸7の回転によって振動を受けると、圧電素子によってその振動がアナログの電気信号(振動信号)に変換され、この振動信号が信号線16を介してPDA(Personal Digital Assistants,携帯端末)17に接続されるPCカード(機能拡張用カード)18の入力端子に出力される。
【0030】
ここで、図2には、PDA17の概観を示す。PDA17は、携帯可能に構成された小型のパーソナルコンピュータ(所謂、モバイルコンピュータ)である。ケースの上面には、LCDなどで表示を行うと共に、ペンタッチ入力も可能に構成される表示入力部19や、簡単な操作を行なうための操作キー20などが配置されている。
【0031】
また、PDA17には、PCMCIA規格(PC card standard)に準拠したPCカード18を中継して接続するためのジャケット21が装着されている。即ち、PDA17は、本体を極力小型に構成する必要があり、PCカード18を直接接続するためのスロットを備えていないものが一般的である。従って、具体的には図示しないが、PDA17側とPCカード18側との双方に対して接続を図るためのコネクタを有するジャケット21を介してPCカード18を接続する。
【0032】
図3には、PDA17及びPCカード18の電気的構成を機能ブロックで示す。PCカード18は、センサアンプ(電源回路)22,A/D変換器(A/D変換手段)23,PCカードコントローラ(データ転送手段)24,CPU25及びメモリ26などを備えて構成されている。CPU25は、A/D変換器23及びPCカードコントローラ24の制御を行うものである。
【0033】
PCカードコントローラ24は、内部のデコーダ27によってCPU25より与えられる制御指令をデコードして動作し、PCカード18とPDA17との間でデータの転送を行なうように構成されるロジックである。また、PCカードコントローラ24は、A/D変換器23より出力されたデータをバッファ28で受けて、PDA17側に転送するようになっている。
【0034】
尚、図3においては、図示の都合上ジャケット21を介した接続部分は省略しており、PDA17とPCカード18とは、コネクタ29,30を介して接続されるように示している。
【0035】
一方、PDA17側は、CPU31,メモリ(記憶手段)32,ISAバスインターフェイス(I/F)33等を備えて構成されている。ISAバスI/F33は、PCカード18との間におけるバス制御を行うものである。メモリ32には、オペレーティングシステム(OS)34としてWINDOWS CE(登録商標)がインストールされており、そのOS34上で動作するアプリケーションプログラムとして測定・診断プログラム(診断手段)35も記憶されている。
【0036】
測定・診断プログラム35は、PCカード18より転送された振動データを、RIFF WAVE形式で診断データファイル36の一部としてメモリ32に記憶させるようになっている。また、アプリケーションプログラムとしてWINDOWSメディア・プレーヤ(登録商標)37も搭載されており、後述するようにWAVE形式の診断データファイル36に基づいて音声信号の再生出力も可能となっている。
【0037】
尚、音声信号は、D/A変換器(D/A変換手段)45を介してヘッドフォンジャック(音声信号出力手段)46より出力可能に構成されている。即ち、作業者は、ヘッドフォンジャック46に図示しないヘッドフォンを接続することで、出力される音声信号を聞くことができる。
【0038】
ここで、従来、振動センサを用いた軸受診断装置では、商用交流電源を受けトランスを介して電源を作成したり、或いは電池を用いる構成であったため、駆動アンプ4のように何れも大型にならざるを得なかった。そして、本実施例では、センサアンプ22をPCカード18に内蔵するため、図4に示す構成とした。
【0039】
即ち、センサアンプ22は、昇圧チョッパ回路38,定電流回路39,アンプ40及びフィルタ41で構成されている。昇圧チョッパ回路38は、PDA17側よりコネクタ29,30を介して供給される5Vの電源を受けて、昇圧チョッピング動作を行なうことで電圧20Vの電源を生成する。
【0040】
尚、昇圧チョッパ回路38のスイッチング周波数は、回転機10の軸受2に発生する振動の周波数帯(〜20kHz)よりも高くなるように設定されている。これは、昇圧チョッパ回路38がスイッチング動作を行なうと、それに伴って発生するスイッチングノイズが振動信号に印加されるおそれがあることから、そのスイッチングノイズ及ぼす影響を低減するためである。
【0041】
定電流回路39は、昇圧された20Vの電源を受けて2mAの定電流を振動センサ15の信号線15Lに供給する。アンプ40は、信号線15Lによって伝送された振動信号を増幅してフィルタ41に出力する。また、アンプ40のゲインは、PDA17側より設定可能となっている。尚、フィルタ41は、軸受2に発生する振動の周波数帯のみを通過させるローパスフィルタである。そして、フィルタ41の出力信号は、A/D変換器23に与えられている。A/D変換器23では、増幅された振動信号がウェーブ形式に基づいた最大50kHzのレートでサンプリングしてA/D変換する。
【0042】
次に、本実施例の作用について図5乃至図11を参照して説明する。尚、転がり軸受2の詳細な構造とその異常診断方法の概要については、例えば特開2001−255241などに開示されているのでここでは省略する。また、振動データの測定及び診断の各処理についても、基本的な部分は特願2001−346201に記載されているものと同様である。
【0043】
PDA17において、軸受診断用の測定・診断プログラム35を起動すると、表示入力部19の画面上には、図示はしないがメインメニュー画面が表示される。このメインメニュー画面では、まず、使用する診断データファイル36の設定が行われる。これは、既存のものの中から選択するか、新規作成することにより行われる。続いて、以下の項目が選択可能に表示され、設定された診断データファイル36に対して各項目の処理が実行される。
≪初期設定≫,≪振動検出≫,≪軸受診断≫,≪振動音出力≫
【0044】
尚、以下において診断情報とは、校正情報(原振動信号を校正するための校正用音声信号等)、測定情報(PCカード18内のアンプ40のゲイン設定値,測定場所及び測定日時)、電動機情報(指令周波数,容量及び極数)、及び、識別情報(軸受2のメーカ名及び型式)で構成されているものとする。
【0045】
≪初期設定≫
メインメニュー画面から≪初期設定≫が選択されると、表示入力部19の画面上には図示しない初期設定画面が表示される。この初期設定画面では、以下の各項目を選択することで、校正情報,測定情報,電動機情報及び識別情報の設定が行われる。
【0046】
[校正情報の設定]
ここでは、原振動信号の振幅を重力加速度に対応付けるための校正に必要な校正用振動信号の設定が行われる。まず、PDA17に、原振動信号の検出時と同一の加速度センサ15及びPCカード18を装備し、PCカード18内のアンプ40のゲインは原振動信号の検出時と同一値に設定する。次に、正確な一定の重力加速度で振動させることが可能な加振器等を用いて、例えば重力加速度1Gから10Gまで1G毎に振動させる。
【0047】
これにより、PCカード18では、各重力加速度における加振器等の振動が検出されてA/D変換が行われ、デジタルの校正用振動信号が出力されて、診断データファイル36に記録される。
【0048】
斯様にして複数の校正用振動信号が記録されると、夫々の重力加速度における校正用振動信号のピークの平均値が検出される。そして、重力加速度と前記平均値との一次比例の近似直線(以下、この近似直線を校正用近似直線と称す)が演算により求められ、診断データファイル36に記録される。
【0049】
[測定情報の設定]
ここでは、PDA17にて検出された原振動信号の振幅を最適化するためにアンプ40のゲイン設定が行われる。まず、電動機1を駆動させ、PDA17にて、軸受2の振動を原振動信号として検出する。このとき、表示入力部19の画面上に原振動信号の波形がリアルタイムで表示されるので、作業者は、この波形を見ながら振幅が適正な大きさとなるようにゲインを設定する。設定されたゲインは診断データファイル36に記録される。
また、測定場所及び測定日時の設定が可能であり、設定された測定場所及び測定日時は必要に応じて診断データファイル36に記録される。
【0050】
[電動機情報の設定]
ここでは、電動機1の指令周波数,容量及び極数の設定が行われる。指令周波数は、電動機1を実際に駆動させた時のものを入力する。容量及び極数は、電動機1に付された銘板等に記載されているものを入力する。そして、これらも診断データファイル36に記録される。
【0051】
[識別情報の設定]
ここでは、軸受2の形状データを選択するために識別情報の設定が行われる。これは、電動機1に付された銘板等に記載されている識別情報を入力することで行われ、診断データファイル36に記録される。
【0052】
尚、形状データ等については、PDA17内部のメモリ32に予め記憶されているものでも良く、また、PDA17に接続される図示しないメモリーカード(例えば、SDメモリカード(登録商標)やCF(コンパクト・フラッシュ)カード等)に記憶されているものでも良い。更に、PDA17の図示しない外部通信インターフェイス(例えば、USB,Bluetooth,PHS等)を使用して、例えば外部のサーバなどに配置されているデータベースにアクセスを行ない、メモリ32にダウンロードしても良い。
【0053】
ここで、図5には、測定データファイル36のデータ領域構造を示す。測定データファイル36のデータ領域は、情報チャンク43とウェーブチャンク44とで形成されている。
【0054】
ウェーブチャンク44は音声用のデータを記録するためのデータ領域であり、記録された音声用のデータは、メディア・プレーヤ37により再生させてヘッドフォンジャック46より音声として出力可能である。そして、PDA17は、原振動信号をこのウェーブチャンク44に記録する。一方、情報チャンク43はユーザが任意のデータを記録可能なデータ領域であり、記録されたデータは、メディア・プレーヤ37等では自動的に読み飛ばされる。そして、PDA17は、診断情報をこの情報チャンク43に記録する。
【0055】
≪振動検出≫
メインメニュー画面から≪振動検出≫が選択されると、表示入力部19の画面上には図示しない振動検出画面が表示され、軸受2の振動検出が行われる。以下、図6のフローチャートを参照しながら振動検出の作用について説明する。
【0056】
先ず、ステップS1では、サンプリング周波数の設定が行われる。設定されるサンプリング周波数は、例えば50kHz及び25kHzである。続くステップS2では、検出開始操作の入力待ち状態となっている。このとき、作業者が、電動機1の軸受2に加速度センサ15が装着され、且つ、駆動装置(図示せず)に設定された指令周波数に基づき電動機1が定常状態で駆動されていることを確認して検出開始操作を行うと、ステップS3に移行する。
【0057】
ステップS3では、PCカード18において設定されたサンプリング周波数で振動信号のA/D変換が行われ、原振動信号が生成される。そして、続くステップS4では、原振動信号がウェーブ形式データに変換され、診断データファイル36のウェーブチャンク44に記録される。
【0058】
≪軸受診断≫
メインメニュー画面から≪軸受診断≫が選択されると、表示入力部19の画面上には図示しない軸受診断画面が表示され、診断データファイル36に記録された原振動信号及び診断情報に基づいて軸受2の診断が行われる。以下、図7のフローチャートを参照しながら診断の作用について説明する。
【0059】
ステップT1では、診断データファイル36から原振動信号及び診断情報が読み出され、続くステップT2では、診断情報内の識別情報に基づいて、例えばメモリ32から診断に必要な形状データの読み出しが行われる。ここで、識別情報の一部が未記録の場合には、診断情報内の電動機情報に対応した選択条件に基づいて形状データが選択される。また、電動機情報の一部が未記録の場合には、表示入力部19の画面上に形状データを入力する画面が表示され、作業者により形状データが入力される。
【0060】
次のステップT3では、軸受2の異常を判定するための重力加速度の値(以下、異常判定用重力加速度と称す)が入力される。続くステップT4では、診断情報内の校正用近似直線データに基づいて原振動信号の1サンプル毎の校正が行われ、校正済振動信号が生成される。校正済振動信号は、作業者の必要に応じて診断データファイル36のウェーブチャンク44に記録可能である。
【0061】
ステップT5では、軸受2の異常の有無を判定するための簡易診断が実行される。この簡易診断の詳細を、図8のフローチャートを参照しながら説明する。先ず、校正済振動信号の全サンプル値を1サンプル毎に比較することで重力加速度のピーク値の検出が行われる(ステップU1)。
【0062】
次に、前記全サンプル値について実効値を演算し(ステップU2)、また、その全サンプル値の絶対値の総和にπ/2を乗じてオーバーオール値を演算する(ステップU3)。更に、前記全サンプル値について標準偏差を求めると(ステップU4)、ステップU1で検出したピーク値をステップU2で演算した実効値で除すことによりクレスト・ファクタ(C.F.:Crest Factor)を演算する(ステップU5)。
【0063】
続いて、全サンプル値について遮断周波数1kHzでハイパスフィルタ処理を行なうと(ステップU6)、そのフィルタ処理後のサンプル値についてステップU1〜U5で行なったものと同一の演算を行なう(ステップU7)。即ち、以上に基づく振動成分は、比較的高域において顕著に現われるからである。
【0064】
そして、次のステップU8では異常判定が行なわれる。異常判定は、各ステップU1〜U5及びU7で求めた評価値(これらを兆候パラメータと称す)を、夫々の基準によって判定することで行なう。例えば、ステップU1で検出された校正済振動信号のピーク値については、図7のステップT3で入力された異常判定用重力加速度との比較が行われ、前者が後者よりも大きい場合は軸受2に「異常有り」と判定される。そして、図7のステップT6に移行する。
【0065】
ここで、図9には、(a)識別情報(機器情報)と(b)簡易診断による解析結果の一例(表示入力部19における画面表示例)を示す。即ち、(a)に示す機器情報としては、「点検No.」、「部署名」、「建屋No.」、「枠番」、「回転数」、「軸受メーカ」、「軸受型式」、「コメント」などが表示される。また、(b)に示す解析結果としては、例えば、図8のステップU1〜U5で演算された兆候パラメータが表示される。
【0066】
ステップT6では、簡易診断の結果により軸受2に「異常無し」と判定された場合はステップT8に移行し、「異常有り」と判定された場合はステップT7に移行して精密診断が行われる。この精密診断の詳細を図10のフローチャートを参照しながら説明する。
【0067】
まず、校正済振動信号(ハイパスフィルタ処理されたもの)について、帯域3kHz〜8kHzのバンドパスフィルタ処理を行ない(ステップV0)、続くステップV1では、校正済振動信号の高速フーリエ変換(FFT)処理が行われる。高速フーリエ変換処理は、校正済振動信号の連続した複数点のデータに基づいて行われる。校正済振動信号の周波数成分には、特定の周波数領域で重力加速度の振幅が大きな部分が複数現われる。以下、これらの周波数領域を極大領域と称する。これらの極大領域は、電動機1の実回転速度や、軸受2を構成する部品の特徴周波数、及びこれらの周波数の高調波成分である。
【0068】
続いて、ステップV2では、高速フーリエ変換処理の結果から、電動機1の実回転速度の検出が行われる。具体的には、複数の極大領域の中から、診断情報内の周波数指令の値に最も近い極大領域が検出され、この極大領域の極大値を示す周波数が電動機1の実運転周波数(実回転速度)として検出される。
【0069】
ステップV3では、検出された実回転速度及び図7のステップT2において読み出された形状データに基づいて、軸受2の特徴周波数(パス周波数)が算出される。次のステップV4では、校正済振動信号の高調波ノイズ成分を除去するために校正済振動信号の包絡線処理が行われて、包絡線処理済音声信号が生成される。
【0070】
ステップV5では、包絡線処理済音声信号の高速フーリエ変換処理が行われる。この高速フーリエ変換処理により、低周波領域(例えば10[Hz]〜100[Hz]の周波数領域)に接近して現れる特徴周波数を明確に識別することが可能となる。
【0071】
続いて、ステップV6では、軸受2の特徴周波数と、包絡線処理済音声信号の周波数成分との比較が行われる。まず、包絡線処理済音声信号の周波数成分において、夫々の特徴周波数と一致する周波数での重力加速度の値の検出が行われる。次に、検出された重力加速度値の中で、一番大きな値を示す特徴周波数が検出される。そして、検出された特徴周波数に対応する軸受2の部品が異常の主要因として特定される。そして、図7のステップT8に移行する。
【0072】
ステップT8では、簡易診断及び精密診断の診断結果を受けて、この診断結果を表示入力部19へ表示する処理が行われる。また、作業者の必要に応じて、診断結果を診断データファイル36の情報チャンクに記録することも可能である。
【0073】
≪振動音出力≫
メインメニュー画面から≪振動音出力≫が選択されると、表示入力部19の画面上には図示しない振動音出力画面が表示される。ここでは、診断データファイル36に記録された原振動信号及び校正済振動信号と、校正済振動信号を帯域遮断フィルタ処理することで生成した帯域遮断振動信号を振動音として出力する処理が行われる。以下、図11のフローチャートを参照しながら振動音出力の作用について説明する。
【0074】
ステップW1では、原振動信号、校正済振動信号、又は、帯域遮断振動信号の中から振動音として出力するものの選択が行われる。ここから、夫々の選択に応じてステップW2〜W4に移行する。そして、ステップW2,W3では、原振動信号,校正済振動信号が夫々音声再生処理され、振動音としてヘッドフォンジャック46から出力される。また、ステップW4では、校正済振動信号の高速フーリエ変換処理が行われる。
【0075】
ステップW5では、作業者により、校正済振動信号の帯域遮断フィルタ処理を行うための周波数帯域の設定が行われる。ステップW6では、設定された周波数帯域に基づいて、高速フーリエ変換処理された校正済振動信号の帯域遮断フィルタ処理が行われる。ここでのフィルタ処理は、電動機1の運転に基づいて発生する振動音のレベルを低下させ、異常に基づいて発生する特徴的な振動音を聞き易くするために行なう。
【0076】
ステップW7では、帯域遮断フィルタ処理された校正済振動信号の逆高速フーリエ変換処理が行われ、再び、時間成分の校正済振動信号に変換される。ステップW8では、振動音出力時の音声の連続性を確保するため逆高速フーリエ変換処理された校正済振動信号の窓関数処理が行われ、これによって帯域遮断振動信号が生成される。ステップW9では、メディア・プレーヤ37が起動されることで帯域遮断振動信号が音声再生処理され、振動音としてヘッドフォンジャック46から出力される。
【0077】
以上のように本実施例によれば、PCカード18を、回転機1の軸受2の振動を検出する振動センサ15を接続可能とし、PDA17側より供給される電源に基づいて振動センサ15の駆動用電源を生成する昇圧チョッパ回路38と、振動センサ15によって検出された振動信号をデジタルデータに変換するA/D変換器23と、このA/D変換器23により変換されたデータをPDA17側に転送するためのPCカードコントローラ24とを内蔵して構成した。
【0078】
そして、PDA17は、PCカード18側より転送されたデータに基づいて兆候パラメータを演算して求めると共に、周波数分析処理して回転機1の実回転数を求めると共に軸受2の特徴周波数を求め、この特徴周波数と周波数分析処理された結果とを比較して軸受2の異常を診断する測定・診断プログラム35を備えて構成した。従って、作業者は、従来構成に比較して非常に小型のPDA17を持ち歩いて回転機1の軸受2に発生する振動を容易に測定し、診断まで行うことが可能となる。
【0079】
また、PCカード18に内蔵されるセンサアンプ22を昇圧チョッパ回路38を備えて構成し、そのスイッチング周波数を、軸受2に発生する振動の周波数帯よりも高い周波数に設定し、更に、A/D変換器23の入力側にフィルタ41を配置した。
【0080】
従って、昇圧チョッパ回路38がスイッチング動作を行なうことに伴って発生するスイッチングノイズが振動信号に影響与えないように構成すると共に、従来の駆動アンプ4のように、商用交流電源を受けトランスを介して電源を作成したり或いは電池を用いる構成とは異なり、PCカード18に内蔵可能な極めて小さいサイズで構成することができた。
【0081】
更に、PDA17に、メモリ32に記憶されたデータをアナログ信号に変換するためのD/A変換器45と、変換されたアナログ信号を音声信号として出力するためのヘッドホンジャック46とを備えたので、作業者は、測定した振動データをその場で(ヘッドホンを介して)音声として聞くことが可能となるので、それによって回転機1に異常が発生しているか否かの凡その判断を行なうこともできる。
【0082】
また、メモリ32にウェーブ形式でデータを記憶するので、PDA17がOS34としてWINDOWSを使用している場合に、そのOS34に準拠した音声データとして取り扱うことができる。従って、その音声データの処理をより容易に行なうことができる。
【0083】
加えて、機能拡張用カードをPCMCIA規格に準拠したPCカード18としたので、非常に一般的な規格として使用されているPCカード18を利用することができ、PDA17を低コストで構成することが可能となる。
【0084】
(第2実施例)
図12は本発明の第2実施例を示すものであり、第1実施例と同一部分には同一符号を付して説明を省略し、以下異なる部分についてのみ説明する。第2実施例では、PDA(携帯端末)50は、通信機能(例えば、Bluetooth等)を備えたCFカード(通信手段)52が接続可能であり、その通信機能によってメールサーバ53との通信が可能となっている。
【0085】
メールサーバ53は、例えばLAN(Local Aria Network)などのコンピュータ通信ネットワーク54を介して診断サーバ(外部診断装置)55に接続されている。また、コンピュータ通信ネットワーク54には、クライアントとしてのパーソナルコンピュータ(クライアントPC,外部診断装置))56も接続されている。
【0086】
そして、診断サーバ55は、第1実施例においてPDA17の測定・診断プログラム35が備えていた機能の内、診断機能部分を備えている。また、診断サーバ55は、例えばハードディスク装置などに、市販されている電動機,軸受の全種類の形状データを記録した機器データファイル(データベース)57,軸受(ベアリング)データファイル58が形成されている。更に、軸受について診断を行なった結果である診断・点検履歴データファイル59も形成されている。
【0087】
次に、第2実施例の作用について図13をも参照して説明する。図13は、PDA50,メールサーバ53,診断サーバ55及びクライアントPC56間で行なわれる処理の流れの一例を示すシーケンス図である。PDA50は、第1実施例と同様に軸受2の振動測定を行うと(X1)、その測定結果をウェーブ形式で記録したデータを、電子メールでメールサーバ53に送信する(X2,X3)。尚、この場合、情報チャンク43には、測定対象の電動機1及び軸受2についての型番情報が記録されている。診断サーバ55は、メールサーバ53にアクセスしてその測定データを取得すると(X4)、機器データファイル57,軸受データファイル58より測定対象の型番に対応するデータを読み出し(X5)、第1実施例と同様の異常診断(例えば、簡易診断,精密診断)を行なう(X6)。
【0088】
続いて、診断サーバ55は、その診断結果を診断履歴データファイル59に書き加えて更新すると(X7)、診断結果をメールサーバ53に送信する(X8)。それから、診断サーバ55は、必要に応じて、更新された診断履歴データファイル59に基づいて軸受2の診断測定傾向について分析を行なう(X9)。
【0089】
そして、PDA50側の作業者は、必要に応じてメールサーバ53において受信(X10)されている診断結果データを取得し(X11)、自身のメモリ32等に記憶されている診断結果に基づいて独自に傾向比較を行なうことも可能である(X12)。
【0090】
一方、クライアントPC56も、メールサーバ53にアクセスしてPDA50による測定データを取得することができる(X13)。そして、診断サーバ55のデータファイル57,58にアクセスして診断に必要なデータを習得し(X14)、診断を行なうこともできる(X15,尚、診断サーバ55が診断を行なった結果を取得しても良い)。
【0091】
それらから、クライアントPC56側の作業者は、例えば、その診断結果に基づいてPDA50側の作業者に必要な指示を与えるためのメッセージを電子メールで送信することが可能である(X16,X17)。そして、PDA50側の作業者は、そのメッセージを取得することで(X18)その内容に基づいて必要とされる測定を更に行うこともできる。
【0092】
以上のように第2実施例によれば、PDA50は、PCカード18を介して測定した軸受2の振動データを診断サーバ55側に送信し、診断サーバ55は、その振動データを受信して診断を行なうようにした。従って、PDA50を所持する作業者は、振動測定に専念することができ、処理を分散して作業効率を向上させることができる。
【0093】
また、PDA50は、CFカード52及びメールサーバ53を介してコンピュータ通信ネットワーク54に接続が可能であるから、その通信ネットワーク54に接続されているクライアントPC56も軸受2について診断を行なうことができる。従って、診断や作業をより多様な形態で実行することが可能となる。
【0094】
尚、本発明は、上記し、且つ図面に示す実施例にのみ限定されるものではなく、次のような変形、拡張が可能である。
上記実施例では、診断情報を情報チャンクに記録し音声信号をウェーブチャンクに記録するようにして診断データファイル36をウェーブ形式で記録するようにしたが、この機能は必要に応じて設ければよい。また、オペレーティングシステムはWINDOWSに限ることなく、その他Palm OS(登録商標),MacOS(登録商標)やLinux,TRON(登録商標)などでも良い。
機能拡張用カードはPCカードに限ることはなく、実際に設計可能なサイズに応じて異なる規格のカード(例えば、外形サイズがより小型のメモリカードなどに相当するもの)を用いても良い。
また、携帯端末は、機能拡張用カードを直接接続して収容可能な構成であっても良い。
【0095】
振動検出手段を圧電素子製の加速度センサとしたが、これに限定されるものではなく、要は振動を電気信号に変換するものであれば良い。
ころがり軸受の診断を行うものに限らず、例えばすべり軸受の診断を行うようにしてもよい。
振動検出手段を機能拡張用カードに2個接続可能に構成し、両者を電動機の前後端側に配置されている2つの軸受に取付けて、振動信号を2チャンネルで取り込むように構成しても良い。斯様に構成すれば、より精密な測定診断を行なうことができる。
PDA17に、音声信号出力手段としてスピーカを設けても良い。また、音声信号出力手段は必要に応じて設ければよい。
コンピュータ通信ネットワークは、インターネットに接続されるものでも良い。また、無線LANやBluetoothであっても良い。
【0096】
第1実施例においてPDA17が行なう診断は簡易診断のみとしても良い。また、簡易診断で求める兆候パラメータは、必要な評価値だけを適宜選択して求めるようにすれば良い。
第1実施例におけるPDA17は、外部との通信を行う機能(通信手段)は必ずしも備えていなくても良いが、逆に、通信手段を備えて、主たる診断や解析は外部診断装置に行わせても良い。斯様に構成すれば、PDA17を所持する作業者は振動の測定に専念することができ、処理を分散して効率を向上させることができる。
また、その通信手段がコンピュータ通信ネットワークに接続可能な構成であれば、第2実施例と同様に、そのコンピュータ通信ネットワークに接続されるクライアントPC56等も測定データを取得して解析することが可能となるので、データ解析をより多様な形態で行なうことができるようになる。
【0097】
第2実施例におけるPDA50は、第1実施例のPDA17と同様に診断機能を備えていても良いし、簡易診断機能のみを備えていても良い。診断を行う場合は、測定対象に関するデータを第1実施例と同様に自身が予め保持していても良いし、診断サーバ55のデータファイル57,58(の一部)をダウンロードして取得するようにしても良い。また、測定機能だけを備えていても良い。
第2実施例において、PDA50がメールサーバ53を介すことなく、診断サーバ55と直接通信を行うように構成しても良い。
また、外部診断装置は、簡易診断のみを行っても良い。
通信手段は、Bluetoothを使用するものに限らず、その他無線LANやUSB(Universal Serial Bus)などの有線方式であっても良い。
誘導電動機の軸受診断を行うようにしたが、交流電動機や直流電動機など回転機全般の軸受診断に適用できる。
【0098】
【発明の効果】
請求項1記載の回転機の軸受診断装置によれば、機能拡張用カードを、回転機の軸受の振動を検出する振動センサが接続可能で、携帯端末側より供給される電源に基づいて振動センサの駆動用電源を生成する電源回路を備え、振動センサによって検出された振動信号をデジタルデータに変換して携帯端末側に転送するように構成し、携帯端末を、機能拡張用カード側より転送されたデータに基づいて軸受の異常を診断するように構成した。従って、作業者は、従来構成に比較して非常に小型の携帯端末を持ち歩いて回転機の軸受に発生する振動を容易に測定し、診断まで行うことが可能となる。
また、機能拡張用カードに内蔵される電源回路を昇圧チョッパ回路を備えて構成し、そのスイッチング周波数を、回転機の軸受に発生する振動の周波数帯よりも高い周波数に設定するので、スイッチングノイズが振動信号に及ぼす影響を低減することができる。
【0099】
請求項記載の回転機の軸受診断システムによれば、携帯端末は、請求項1と同様にして回転機の軸受の振動を検出する振動センサが接続可能に構成される機能拡張用カード側より転送された診断測定データを外部に送信し、外部診断装置は、その送信されたデータに基づいて軸受の異常を診断するようにした。従って、携帯端末を所持する作業者は振動の測定に専念することができ、処理を分散して作業効率を向上させることができる。
また、機能拡張用カードに内蔵される電源回路を昇圧チョッパ回路を備えて構成し、そのスイッチング周波数は、前記回転機の軸受に発生する振動の周波数帯よりも高い周波数に設定するので、請求項1と同様の作用効果を得ることができる。
【0100】
請求項1記載の機能拡張用カードによれば、PCMCIA規格に準拠したPCカードとして構成されるので、非常に一般的な規格として使用されているPCカードを利用することができ携帯端末を低コストで構成することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例であり、軸受診断装置によって電動機の軸受の振動測定を行う状態を示す図
【図2】 PDAの概観を示す図
【図3】 PDA及びPCカードの電気的構成を機能ブロック図
【図4】 PCカード内部のセンサアンプを中心とする電気的構成を示す機能ブロック図
【図5】 診断データファイルの構成図
【図6】 振動検出の作用を示すフローチャート
【図7】 軸受診断の作用を示すフローチャート
【図8】 簡易診断の作用を示すフローチャート
【図9】 (a)は識別情報(機器情報)、(b)は簡易診断による解析結果の一例を示す図
【図10】 精密診断の作用を示すフローチャート
【図11】 振動音出力の作用を示すフローチャート
【図12】 本発明の第2実施例を示す図1相当図
【図13】 PDA,メールサーバ,診断サーバ及びクライアントPC間で行なわれる処理の流れの一例を示すシーケンス図
【図14】 従来技術を示す図1相当図
【符号の説明】
図面中、1は誘導電動機(回転機)、2はころがり軸受(軸受)、7は回転軸、15は加速度センサ(振動検出手段)、17はPDA(携帯端末)、18はPCカード(信号変換手段)、22はセンサアンプ(電源回路)22、23はA/D変換器(A/D変換手段)、24はPCカードコントローラ(データ転送手段)、32はメモリ(記憶手段)、34はオペレーティングシステム、35は測定・診断プログラム(診断手段)、38は昇圧チョッパ回路、41はフィルタ、45はD/A変換器(D/A変換手段)、46はヘッドフォンジャック(音声信号出力手段)、50はPDA(携帯端末)、52はCFカード(通信手段)、54はコンピュータ通信ネットワーク、55は診断サーバ(外部診断装置)、56はクライアントPC(外部診断装置)を示す。

Claims (19)

  1. 機能拡張用カードが接続可能に構成される携帯端末を利用してなる回転機の軸受診断装置であって、
    前記機能拡張用カードは、
    回転機の軸受の振動を検出する振動センサが接続可能であり、
    前記携帯端末側より供給される電源に基づいて前記振動センサの駆動用電源を生成する電源回路と、
    前記振動センサによって検出された振動信号をデジタルデータに変換するA/D変換手段と、
    このA/D変換手段により変換されたデータを前記携帯端末側に転送するためのデータ転送手段とを内蔵して構成され、
    前記携帯端末は、
    前記機能拡張用カード側より転送されたデータを記憶する記憶手段と、
    この記憶手段に記憶されたデータ基づいて軸受の異常を診断する診断手段とを備えて構成され
    前記機能拡張用カードに内蔵される電源回路は、昇圧チョッパ回路を備えて構成され、そのスイッチング周波数は、回転機の軸受に発生する振動の周波数帯よりも高い周波数に設定されていることを特徴とする回転機の軸受診断装置。
  2. 機能拡張用カードは、A/D変換手段の入力側に、振動センサによって検出された振動信号に印加されるノイズ成分を除去するためのフィルタを備えていることを特徴とする請求項1記載の回転機の軸受診断装置。
  3. 診断手段は、記憶手段に記憶されたデータを周波数分析処理することにより回転機の実回転数を求め、この実回転数に基づいて軸受の特徴周波数を求め、この特徴周波数と前記周波数分析処理された結果とを比較することに基づいて軸受の異常を診断することを特徴とする請求項1又は2記載の回転機の軸受診断装置。
  4. 携帯端末は、記憶手段に記憶されたデータを外部に送信するための通信手段を備えていることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の回転機の軸受診断装置。
  5. 通信手段は、コンピュータ通信ネットワークに接続可能に構成されていることを特徴とする請求項4記載の回転機の軸受診断装置。
  6. 携帯端末は、記憶手段に記憶されたデータをアナログ信号に変換するためのD/A変換手段と、このD/A変換手段によって変換されたアナログ信号を音声信号として出力するための音声信号出力手段とを備えて構成されることを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載の回転機の軸受診断装置。
  7. 携帯端末は、記憶手段にウェーブ形式でデータを記憶可能に構成されていることを特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載の回転機の軸受診断装置。
  8. 機能拡張用カードが接続可能であると共に、回転機の軸受の振動を検出可能に構成される携帯端末と、この携帯端末と通信を行うことで前記検出の結果に基づき診断を行なう外部診断装置とで構成される回転機の軸受診断システムであって、
    前記機能拡張用カードは、
    回転機の軸受の振動を検出する振動センサが接続可能であり、
    前記携帯端末側より供給される電源に基づいて前記振動センサの駆動用電源を生成する電源回路と、
    前記振動センサによって検出された振動信号をデジタルデータに変換するA/D変換手段と、
    このA/D変換手段により変換されたデータを前記携帯端末側に転送するためのデータ転送手段とを内蔵して構成され、
    前記携帯端末は、前記機能拡張用カード側より転送されたデータを記憶する記憶手段と、
    この記憶手段に記憶されたデータを外部に送信するための通信手段とを備え、
    前記外部診断装置は、前記携帯端末より送信されたデータに基づいて軸受の異常を診断する診断手段を備え、
    前記機能拡張用カードに内蔵される電源回路は、昇圧チョッパ回路を備えて構成され、そのスイッチング周波数は、回転機の軸受に発生する振動の周波数帯よりも高い周波数に設定されていることを特徴とする回転機の軸受診断システム。
  9. 機能拡張用カードは、A/D変換手段の入力側に、振動センサによって検出された振動信号に印加されるノイズ成分を除去するためのフィルタを備えていることを特徴とする請求項8記載の回転機の軸受診断システム。
  10. 診断手段は、携帯端末より送信されたデータを受信して、当該データを周波数分析処理することにより回転機の実回転数を求め、この実回転数に基づいて軸受の特徴周波数を求め、この特徴周波数と前記周波数分析処理された結果とを比較することに基づいて軸受の異常を診断する診断手段を備えていることを特徴とする請求項8又は9記載の回転機の軸受診断システム。
  11. 携帯端末は、記憶手段に記憶されたデータをアナログ信号に変換するためのD/A変換手段と、このD/A変換手段によって変換されたアナログ信号を音声信号として出力するための音声信号出力手段とを備えて構成されることを特徴とする請求項8乃至10の何れかに記載の回転機の軸受診断システム。
  12. 外部診断装置は、コンピュータ通信ネットワークに接続可能に構成されていることを特徴とする請求項8乃至11の何れかに記載の回転機の軸受診断システム。
  13. 携帯端末は、記憶手段にウェーブ形式でデータを記憶可能に構成されていることを特徴とする請求項8乃至12の何れかに記載の回転機の軸受診断システム。
  14. 請求項8乃至13の何れかに記載の回転機の軸受診断システムに使用されることを特徴とする携帯端末。
  15. 請求項1乃至7の何れかに記載の回転機の軸受診断装置に使用されることを特徴とする機能拡張用カード。
  16. 請求項乃至1の何れかに記載の回転機の軸受診断システムに使用されることを特徴とする機能拡張用カード
  17. PCMCIA規格に準拠したPCカードとして構成されることを特徴とする請求項15又は16に記載の機能拡張用カード。
  18. 携帯端末を利用してなる回転機の軸受診断装置について、前記携帯端末に接続可能に構成される機能拡張用カードであって、
    回転機の軸受の振動を検出する振動センサが接続可能であり、
    前記携帯端末側より供給される電源に基づいて前記振動センサの駆動用電源を生成する電源回路と、
    前記振動センサによって検出された振動信号をデジタルデータに変換するA/D変換手段と、
    このA/D変換手段により変換されたデータを前記携帯端末側に転送するためのデータ転送手段とを内蔵して構成され、
    前記電源回路は、昇圧チョッパ回路を備えて構成され、そのスイッチング周波数は、回転機の軸受に発生する振動の周波数帯よりも高い周波数に設定されており、
    前記データ転送手段が前記携帯端末にデータを転送すると、そのデータが当該携帯端末によって行われる軸受の異常診断に利用されることを特徴とする機能拡張用カード。
  19. 回転機の軸受の振動を検出可能に構成される携帯端末と、この携帯端末と通信を行うことで前記検出の結果に基づき診断を行なう外部診断装置とで構成される回転機の軸受診断システムについて、前記携帯端末に接続可能に構成される機能拡張用カードであって、
    回転機の軸受の振動を検出する振動センサが接続可能であり、
    前記携帯端末側より供給される電源に基づいて前記振動センサの駆動用電源を生成する 電源回路と、
    前記振動センサによって検出された振動信号をデジタルデータに変換するA/D変換手段と、
    このA/D変換手段により変換されたデータを前記携帯端末側に転送するためのデータ転送手段とを内蔵して構成され、
    前記電源回路は、昇圧チョッパ回路を備えて構成され、そのスイッチング周波数は、回転機の軸受に発生する振動の周波数帯よりも高い周波数に設定されており、
    前記データ転送手段が前記携帯端末にデータを転送すると、そのデータが当該携帯端末により前記外部診断装置に送信されて、前記軸受の異常診断に利用されることを特徴とする機能拡張用カード。
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