JP2013257265A - 鉄道車両用軸受の異常検知システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 列車の各車両における各車軸軸受の異常を精度良く判断でき、またその判断を行うための各車軸軸受の回転数を正確にかつ簡単に知ることができる鉄道車両用軸受の異常検知システムを提供する。
【解決手段】 列車1の各車両2における各車軸軸受3を支持する軸箱部材4にデータロガー5を着脱自在に取付ける。データロガー5は、車軸軸受3の振動を検出して記録する検出・記録手段12、およびワイヤレス通信手段13を有する。1列の列車1の前記各データロガー5に同時に記録開始指令をワイヤレスで送信する同時記録開始指令手段22を設ける。
【選択図】 図1

Description

この発明は、鉄道車両における車軸軸受の異常を検知する鉄道車両用軸受の異常検知システムに関する。
鉄道車両においては、その車軸軸受に異常が発生した場合、車両の運転を停止するなどの処置が必要である。そのため、従来、温度上昇に伴って色が変化するサーモラベルを車軸軸受に貼り、車両停止時に作業員が目視によりサーモラベルの色を確認する方法が採られることがある。しかし、サーモラベルでは確実な異常発生を検出することが難しい。
このような課題を解消したものとして、車軸軸受に温度センサを設け、その検出信号をワイヤレスで送信して運転席のモニタで監視するものが提案されている(例えば、特許文献1)。
また、車軸軸受に温度センサおよび振動センサとその検出結果を記録するICタグとを装備し、タグリーダを線路脇に設けて車両通過時にICタグの記録内容を読み出すものが提案されている(例えば、特許文献2)。
特開平10−217964号公報 特開2005−30589号公報
特許文献1の異常検知システムは、車両の走行中に車軸軸受の異常を運転席でモニタできる点で非常に優れている。しかし、軸受異常の検出は、走行中にモニタする程の必要性はなく、車両停止時の保守時に行うだけでも満足でき、必要性に比べてシステムの構成が過剰で高価になるうえ、温度のみで異常判定を行うため、異常検出の精度が今一つ不十分である。
特許文献2の異常検知システムは、振動検出を異常判定に用いるため、軸受異常の判定の精度が高められる。しかし、線路脇に軸受異常の検出のみの目的でタグリーダを設置することは、過剰な設備となる。また、振動検出データで異常判定を行う場合、周波数分析等を行うために、軸受回転数(=回転速度)を正確に知ることが必要であるが、振動検出時の回転数を求めることが難しい。
この発明の目的は、列車の各車両における各車軸軸受の異常を精度良く判断でき、またその判断を行うための各車軸軸受の振動検出時の回転数を正確にかつ簡単に知ることができる鉄道車両用軸受の異常検知システムを提供することである。
この発明の鉄道車両用軸受の異常検知システムは、列車1の各車両2における各車軸軸受3に設置されまたはこの車軸軸受3を支持する部材4に設置されてそれぞれ前記車軸軸受3の振動を検出しその検出した振動検出データを記録する検出・記録手段12およびこの検出・記録手段12による振動検出データの記録を開始させる記録開始指令を受信可能なワイヤレス通信手段13を有する複数のデータロガー5と、1列の編成の列車1、または各車両2、または各車両2の各台車6のうちの任意の前記車軸軸受3に対する各データロガー5に同時に記録開始指令をワイヤレスで送信する同時記録開始指令手段22とを備える。
この構成によると、各車軸軸受3の振動検出データをデータロガー5に記録しておくため、ある程度の時間に渡って纏まった振動検出データを得ることができ、その解析により精度の良い異常検出が行える。振動検出データの解析のためには、軸受回転数を知る必要があるが、各データロガー5はワイヤレス通信手段13を有し、同時記録開始指令手段22により1列の列車1の前記各データロガー5に同時に記録開始指令が送信される。そのため、全ての車軸軸受3のデータロガー5が、同時に記録開始指令されることになり、その検出および記録を行っている間の全ての車軸軸受3の回転数が同等の値となる。この回転数は、車両2の走行速度が分かれば、各車両2の車輪径をもとに計算することで分かる。そのため、振動検出データを解析するための各軸受回転数も簡単に、知ることができる。
この発明において、前記データロガー5は、前記車軸軸受3またはこの車軸軸受3を支持する部材に対して着脱自在であっても良い。
車軸軸受3の異常判断のための振動検出は、常に行う必要がなく、例えば、1日の営業走行を終えた後に保守用の構内で検出すれば足りる。このため、データロガー5を着脱自在とし、多数の列車1における車軸軸受3の異常検出に交換して用いるようにすることで、データロガー5の必要個数が僅かで済む。
この発明において、前記データロガー5の前記ワイヤレス通信手段13は、前記検出・記録手段12で記録した振動検出データを送信可能であることが好ましい。振動検出データを送信可能であれば、1列の列車1に多数設けられる車軸軸受3に対して配置された各データロガー5の振動検出データを、データロガー5に近づいて配線接続することなく、収集することができ、検査の作業性が向上する。
前記ワイヤレス通信手段13を設ける場合に、前記データロガー5の前記ワイヤレス通信手段13から送信された振動検出データを車両2毎に受信し集約して送信する中継手段20を設けても良い。
使用可能な電波の強度が法規上で定められていることや、ワイヤレス通信手段13の大形化,高額化の回避のために、列車1に多数備えられる全ての車軸軸受3のデータロガー5のワイヤレス通信手段13につき、1箇所で受信可能な電波強度のものとすることは難しい。これにつき、列車1毎に中継手段20を設けることで、遠くまで電波を飛ばすことが必要な通信手段は前記中継手段20だけで済む。これにより、必要設備を抑えながら、1か所に集約して列車1の各車軸軸受3のデータロガー5の記録信号を読み取り可能とできる。
この発明において、携帯情報端末でデータロガー5の検出信号をその解析用のサーバへ送信するようにしても良い。前記携帯情報端末は、例えばスマートフォンやタブレット型の端末ような、アプリケーションプログラムをインストール可能なオペレーションシステムおよび画面表示装置を有する汎用の携帯情報端末とする。この携帯情報端末にインストールされた前記アプリケーションプログラムの一つとして、前記データロガー5に記録された振動検出データおよび回転数をサーバへ送信しかつ前記サーバにより前記振動検出データを解析した結果を受信して前記画面表示装置に表示させる端末側処理ソフトウェア50を有するものとする。
この構成の場合、高機能なサーバの解析機能を利用して、各データロガー5に記録された振動検出データを解析でき、精度の良い異常判断が行える。また、汎用の携帯情報端末21Aを用いることで、公衆電話回線網や一般のコンピュータ通信網を用いて遠隔地のサーバへ振動検出データを送信することが可能となる。携帯情報端末21Aとデータロガー5との間の通信は、携帯情報端末21Aに備えられた無線LAN機能が利用できる。
この発明において、携帯情報端末21Aでデータロガー5の検出信号の解析まで行うようにしても良い。すなわち、この鉄道車両用軸受の異常検知システムは、アプリケーションプログラムをインストール可能なオペレーションシステムおよび画面表示装置を有する汎用の携帯情報端末21Aを備え、この携帯情報端末21Aにインストールされた前記アプリケーションプログラムの一つとして、前記データロガー5に記録された振動検出データを解析して異常有無の判定を行うデータ処理プログラム34を有するようにしても良い。
携帯情報端末の近年の高機能化や将来の更なる高機能化により、携帯情報端末で振動検出データの解析まで行うことが実現できる。
この発明において、パーソナルコンピュータ21Bを備え、このパーソナルコンピュータ21Bに、前記データロガー5で記録された前記振動検出データを解析して異常有無の判定を行うデータ処理プログラム34Bを有するようにしても良い。
パーソナルコンピュータ21Bに解析させるようにした場合、公衆電話回線等で通信を行うことなく、手元の機器でデータロガー5の振動検出データの読み込みから解析までを全て行うことができる。
前記データ処理プログラム34Bは、例えば、前記データロガー5で振動検出を行ったときの前記車軸軸受3の回転数と、前記振動検出データとから、前記車軸軸受3に起因する振動周波数を特定し振動原因を特定する周波数分析ソフトウェアであっても良い。周波数分析ソフトウェアによると、車軸軸受3の異常箇所や異常発生原因を特定が容易に行える。
この発明の鉄道車両用軸受の異常検知システムは、列車の各車両における各車軸軸受に設置されまたはこの車軸軸受を支持する部材に設置されてそれぞれ前記車軸軸受の振動を検出しその検出した振動検出データを記録する検出・記録手段およびこの検出・記録手段による振動検出データの記録を開始させる記録開始指令を受信可能なワイヤレス通信手段を有する複数のデータロガーと、1列の編成の列車、または各車両、または各車両の各台車のうちの任意の前記車軸軸受に対する各データロガーに同時に記録開始指令をワイヤレスで送信する同時記録開始指令手段とを備えるため、列車の各車両における各車軸軸受の異常を精度良く判断でき、またその判断を行うための各車軸軸受の振動検出時の回転数を正確にかつ簡単に知ることができる。
この発明の第1の実施形態に係る鉄道車両用軸受の異常検知システムの概念構成を示すブロック図である。 その検出対象となる車軸軸受に対するデータロガーの配置形態例を示す斜視図である。 その検出対象となる車軸軸受の具体例の断面図である。 他の実施形態に係る鉄道車両用軸受の異常検知システムを示す概念構成の説明図である。 さらに他の実施形態に係る鉄道車両用軸受の異常検知システムを示す概念構成の説明図である。 図4の例の一具体例を示す概念構成のブロック図である。 図4の例の他の具体例を示す概念構成のブロック図である。
この発明の第1の実施形態にかかる鉄道車両用軸受の異常検知システムを、図1ないし図4と共に説明する。図1に示すように、列車1の各車両2の車軸軸受3を支持する軸箱4に、車軸軸受3の振動を検出して記録するデータロガー5を着脱自在に取付ける。データロガー5は、列車1の全ての車軸軸受2に対して取付ける。軸箱4は、車両2の車台6に設置されている。
車軸軸受3は、詳しくは、図3に一例を示すように、内輪7と外輪8との間に転動体9を複列に介在させた複列の円すいころ軸受からなり、軸箱4内に外輪8が設置されて、内輪7の内周に車軸10の軸端が嵌合する。車軸10の端面は前カバー11で覆われていて、車軸軸受3は外部からは目視できないが、図1では図示の便宜上、車軸軸受3を露出させたように示している。
データロガー5を軸箱4に取付ける構造は、例えばデータロガー5に永久磁石(図示せず)を設け、軸箱4の外面にデータロガー5を磁力で吸着させる構造としても良く、また軸箱4にデータロガー5の嵌合孔(図示せず)を設け、データロガー5を圧入状態による嵌合や、ボルト締結させるようにしても良い。データロガー5は、列車1の点検毎に着脱するため、できるだけ簡単に着脱できるようにすることが好ましい。なお、データロガー5は、この例では軸箱4に取付けているが、車軸軸受3に取付けるようにしても良い。
データロガー5は、図1にブロック図で示すように、ワイヤレス通信型の振動計データロガーであり、振動を検出してその検出した振動検出データを記録する検出・記録手段12およびワイヤレス通信手段13と、有線通信手段19と、バッテリ等の電源(図示せず)とを有する。検出・記録手段12は、振動センサ14とこの振動センサ14の振動検出データを記録するメモリ等のデータ記録手段15とでなる。振動センサ14は加速度ピックアップ等からなる。検出・記録手段12において、振動センサ14による振動検出およびデータ記録手段15の記録の開始および終了は、外部からの信号によって操作可能とされている。
ワイヤレス通信手段13は、このワイヤレス通信手段13に対する外部の機器、例えばデータロガー通信機器21に対して、無線や赤外線等によりワイヤレスで通信し、この通信によって検出・記録手段12の操作および記録データの送信を行う手段である。この例では無線通信機能を有するものとされている。ワイヤレス通信手段13は、例えばブルーツース(Bluetooth(登録商標))等の一般的な近距離無線通信規格に適合したものであることが好ましい。ワイヤレス通信手段13は、記録開始指令対応部16、記録終了指令対応部17、および記録データ送信部18を有している。
記録開始指令対応部16は、データロガー通信機器21から送信された記録開始指令を受信すると、振動センサ14による振動検出およびその振動検出データのデータ記録手段15による記録を開始する。また、記録開始指令対応部16は、新たな記録開始指令を受信すると、データ記録手段15に記録していたデータを消去して新たな振動検出データを記録する。
記録終了指令対応部17は、データロガー通信機器21から送信された記録終了指令を受信すると、振動センサ14による振動検出およびその振動検出データのデータ記録手段15による記録を終了する。なお、ワイヤレス通信手段13に記録終了指令対応部17を設けずに、タイマ(図示せず)等を設けて、振動検出の開始後、一定の検出時間だけ振動検出およびその検出データの記録を行うようにしても良い。上記一定の検出時間は、例えば、1分程度、あるいは数十秒ないし数分である。
記録データ送信部18は、データロガー通信機器21からの要求信号に応答して、データ記録手段15に記録されている振動検出データを送信する手段である。
有線通信手段19は、外部の機器と配線によって接続する手段であり、USB規格等に適合した差し込み接続端子と、この差し込み接続端子と検出・記録手段12およびワイヤレス通信手段13との間での通信のためのインタフェ−ス手段とでなる。
データロガー5とデータロガー通信機器21との間のワイヤレス通信は、直接に行うようにしても良いが、この例では、車両2ごとに中継手段20を設け、各車両2のデータロガー5の振動検出データを中継手段20で集約して中継手段20からデータロガー通信機器21に送信するようにしている。また、データロガー通信機器21からの記録開始指令および記録終了指令の送信も、中継手段20を介して個々のデータロガー5に配信するようにしている。データロガー通信機器21から列車1の全ての車両2の全てのデータロガー5に対する記録開始指令の送信は、同時に行う。中継手段20は、個々のデータロガー6との間のワイヤレス通信、およびデータロガー通信機器21との間のワイヤレス通信を可能とした中継用の無線通信機器であり、データロガー通信機器21との間の通信はデータロガー5との間の通信よりも強い電波強度で行うようにされている。
データロガー通信機器21は、データロガー5との間で直接に、または中継手段20を介してワイヤレス通信が可能な機器であり、例えば、解析用のパーソナルコンピュータ等のコンピュータであっても、解析用のサーバ機となるコンピュータであっても、またスマートフォン等の汎用の携帯情報端末や、複数台のデータロガー5に対する親機となる専用装置であっても良い。
データロガー通信機器21は、同時記録開始指令手段22、同時記録終了指令手段23、およびデータ受信手段24を有する。同時記録開始指令手段22は、列車1の全ての車両2の全てのデータロガー5に対して、振動検出およびその振動検出データの記録を開始させる指令を同時に送信する手段である。同時記録終了指令手段23は、列車1の全ての車両2の全てのデータロガー5に対して、振動検出およびその振動検出データの記録を終了させる指令を同時に送信する手段である。データロガー5がタイマで振動検出および記録を終了するものである場合は、同時記録終了指令手段23は不要である。データ受信手段24は、列車1の全ての車両2の全てのデータロガー5から、記録されている振動検出データを受信する手段である。この振動検出データの受信は、例えば、データロガー5の1台ずつ順次に行い、また中継手段20が設けられている場合は、各中継手段20毎にデータの受信を順次行う。
データロガー通信機器21が解析用のコンピュータや携帯情報端末である場合は、受信した振動検出データの解析を行う解析手段25を有する構成とされる。携帯情報端末である場合は、解析手段25を設ける代わりに、受信した振動検出データをサーバへ送信する機能を有するものとしても良い。
この構成の異常検知システムによると、各車軸軸受3の振動検出データをデータロガー5に記録しておくため、ある程度の時間に渡って纏まった振動検出データを得ることができ、その解析により精度の良い異常検出が行える。振動検出データの解析のためには、振動検出時の軸受回転数を知る必要があるが、各データロガー5はワイヤレス通信手段13を有し、同時記録開始指令手段22によって1列の列車1の前記各データロガー5に同時に記録開始指令が送信される。そのため、全ての車軸軸受3のデータロガー5が、同時に記録開始指令されることになり、その検出および記録を行っている間の全ての車軸軸受3の回転数が同等の値となる。この回転数は、車両2の走行速度が分かれば、各車両2の車輪径をもとに計算することで分かる。そのため、振動検出データを解析するための各軸受回転数も簡単に、知ることができる。
前記データロガー5は、上記のように軸箱4に対して着脱自在としたため、次の利点が得られる。すなわち、車軸軸受3の異常判断のための振動検出は、常に行う必要がなく、例えば、1日の営業走行を終えた後に保守用の構内で列車1を走行させて検出すれば足りる。このため、データロガー5を着脱自在とし、多数の列車1における車軸軸受3の異常検出に交換して用いるようにすることで、データロガー5の必要個数が僅かで済む。
また、この実施形態では、データロガー5のワイヤレス通信手段13は、前記検出・記録手段12で記録した振動検出データを送信可能としている。そのため、1列の列車1に多数設けられる車軸軸受3に対して配置された各データロガー5の振動検出データを、データロガー5に近づいて配線接続することなく収集することができ、検査の作業性が向上する。
また、この実施形態では、データロガー5の前記ワイヤレス通信手段13から送信された振動検出データを車両2毎に受信し集約して送信する中継手段20を設けている。使用可能な電波の強度が法規上で定められていることや、ワイヤレス通信手段13の大形化や高額化の回避のために、列車1に多数備えられる全ての車軸軸受3のデータロガー5のワイヤレス通信手段13につき、1箇所で受信可能な電波強度のものとすることは難しい。これにつき、列車1毎に中継手段20を設けることで、遠くまで電波を飛ばすことが必要な通信手段13は中継手段20だけで済む。これにより、必要設備を抑えながら、1か所に集約して列車1の各車軸軸受3のデータロガー5の記録信号を読み取り可能とできる。
図4,図5は、それぞれこの発明の他の実施形態を示し、図6,図7は、図4の実施形態における異常検知システムの各種具体例のブロック図である。これらの実施形態において、特に説明した事項の他は、図1〜図3に示した第1の実施形態と同様であり、重複する説明を省略する。図4〜図7の各例は、データロガー5から振動検出データを読み出す方法,形態、および振動検出データの解析の方法,形態について異なっているが、いずれも、データロガー5に対する記録開始指令は、列車1の全ての車両2における全てのデータロガー5に対して、データロガー通信機器21から同時にワイヤレスで行うようにする。記録開始指令を送信するデータロガー通信機器21と、データロガー5から振動検出データを読み出すデータロガー通信機器21とは、互いに同一のものであっても、別のものであっても良い。
図4は、データロガー5の記録している振動検出データを、ワイヤレス通信によらずに有線で携帯情報端末21Aで受信する例を示す。この例では、データロガー5の記録した振動検出データを、データロガー5のUSB端子等の有線通信手段19(図1)で、配線29を介して携帯情報端末21Aに送る。携帯情報端末21Aは、受信した振動検出データを、公衆電話回線網やコンピュータネットワーク等の通信回線網33でサーバ31に送り、サーバ31で振動検出データのFFT解析(高速フーリエ解析)等の解析を行う。車軸軸受3の異常有無等の解析結果は、サーバ31から携帯情報端末21Aへ返送する。携帯情報端末21Aは、その返送された解析結果を画面21aに表示する。なお、サーバ31は、図示の例では通信用サーバ31aと、FFT解析等を行うコンピュータである解析器31bとをローカルエリアネットワーク32で接続したものとされている。これら通信用サーバ31aと解析器31bとは、1台のコンピュータで構成されていても良い。
図4の例において、上記の例はサーバ31で振動検出データを解析する場合につき説明したが、携帯情報端末21Aによりサーバ31から解析用のデータ処理ソフトウェアをダウンロードし、携帯情報端末21Aで振動検出データを解析しても良い。
図5は、データロガー5の記録している振動検出データを、ワイヤレス通信によらずに有線でパーソナルコンピュータ21Bで受信する例を示す。この例では、データロガー5の記録した振動検出データを、データロガー5のUSB端子等の有線通信手段19(図1)で、配線29を介してパーソナルコンピュータ21Bに送る。パーソナルコンピュータ21Bは、受信した振動検出データを解析し、解析結果を画面21Baに表示する。
次に、図6を用いて、図4と共に前述した携帯情報端末21Aを用いる2種類の例のうちの携帯情報端末21Aで解析を行う例を具体的に説明する。なお、同図において、携帯情報端末21Aにおけるデータロガー5との通信のための手段については、図示を省略している。この例では、携帯情報端末21Aにデータ処理ソフトウェア4と検査対象の車軸軸受3の仕様のデータ5とをサーバ31からダウンロードし、データロガー5で検出した検出データを携帯情報端末器21Aの内部でデータ処理してその画面21aに表示させる。
携帯情報端末器21Aは、スマートフォンやタブレット等であり、電話機能は必ずしも備えていなくても良いが、電話網,インターネット等の広域の通信回線網33を介してサーバ31と接続可能で、かつアプリケーションプログラムをダウンロードしてインストール可能なOS(オペレーションプログラム)49を有する情報処理機器である。なお、スマートフォンは、上記の携帯情報端末器21Aの定義のうち、電話機能を備えたものを言う。前記通信回線網33は、移動体通信が行える回線網である。
前記データ処理ソフトウェア34は、携帯情報端末器21Aに車軸軸受3の検査のためのデータ処理を行わせるプログラムおよびデータであって、携帯情報端末器21Aの持つOS(オペレーションプログラム)上で実行するアプリケーションプログラムである。データ処理ソフトウェア34は、前記解析手段25(図1)を構成するものであり、サーバ31から携帯情報端末器21Aに通信回線網33を介して携帯情報端末器21Aにダウンロードされ、インストールされる。データ処理ソフトウェア34は、例えば、軸受振動検出データの周波数分析を行い、振動レベルを検出して閾値と比較し、閾値を超える場合は異常と判断して携帯情報端末器21Aの画面21aに異常があることを表示させ、閾値未満の場合は異常がないと判断して異常がない旨の表示を前記画面21aに表示させる処理機能を備える。データ処理ソフトウェア34は、この異常の判断を行うにつき、閾値以内であっても経時的な処理結果の比較で定められた条件に該当するときは異常であると判断し、その判断結果を前記携帯情報端末器21Aの画面21aに表示させるようにしても良い。
車軸軸受3の仕様のデータ35は、例えば、転動体個数、転動体径、転動体のピッチ円直径、内・外輪軌道輪径等である。車軸軸受3の型番は、車軸軸受3の仕様毎に定められた番号、または車軸軸受3の1個毎に定められた番号であり、呼び名または呼び番号等と称される番号、または製造番号が用いられる。
サーバ31は、前記通信回線網33を介して前記データ処理ソフトウェア34、および車軸軸受3の型番毎の仕様のデータ35を蓄積し、携帯情報端末器21Aのアクセスによって配信する情報処理装置である。サーバ31は、この鉄道車両用軸受の異常検知システムに用いる専用のサーバであっても、この異常検知システムとは無関係の種々のアプリケーションプログラムやデータを配信する機能を備えたものであっても良い。
サーバ31は、通信等処理手段51と、データ処理ソフトウェア34を記憶した記憶手段(図示せず)と、車軸軸受3の仕様についてのデータベース55とを備える。通信等処理手段51は、通信制御手段52と、データ配信手段53とを有する。通信等処理手段51は、通信回線網33を介して、携帯情報端末器21Aからのアクセスに対応し、通信を確立して通信に関する種々の制御を行う手段である。データ配信手段53は、携帯情報端末器21Aからのアクセスに応じて、データ処理ソフトウェア34、および車軸軸受3の仕様のデータ35を配信する手段である。データ配信手段53は、個々のデータロガー5に付された専用番号が携帯情報端末器21Aより正しく入力された場合にのみ、データ処理ソフトウェア34の配信を行うようにしても良い。
データベース55は、携帯情報端末器21Aからのアクセスによって検索可能なデータベースマネジメントシステム(図示せず)とデータの記憶手段とでなり、検索項目56として、車軸軸受3が軸受の場合、その軸受を階層的に分類した名称を有している。検索項目56は、テーパころ軸受と円筒ころ軸受、その他の各形式の軸受に区分した階層、さらにサイズ別に区分した階層、シール形式に区分した階層に区分されている。検索項目56は、区分の形式が互いに異なる複数種類の階層を持つようにしても良い。最下層となる一つの型番についての仕様のデータ35は、ファイルとして設けられている。データベース55は、複数の仕様のデータ55を、種々の階層のフォルダとして抽出可能とされている。また、前記データ配信手段53は、そのデータベース55から抽出した複数の仕様のデータ5をフォルダとして配信可能としてある。
サーバ31は、上記各手段の他に、前記携帯情報端末器21Aにより前記データ処理ソフトウェア34で処理された処理結果を記憶する処理結果記憶手段57を有するものとしても良い。処理結果記憶手段57は、例えばデータベースとして設けられ、データ処理ソフトウェア34で処理した仕様のデータ35や、データロガー5から得たデータ、携帯情報端末器21Aの識別データ等と共に記憶する構成としても良い。また、前記データ処理ソフトウェア34は、前記処理結果を複数比較する機能、並びに処理結果をサーバ31の前記処理結果記憶手段31に記憶させる機能、およびこの処理結果記憶手段31から適宜の検索条件で検索して、記憶されている処理結果をダウンロードする機能を有するものとしても良い。前記携帯情報端末器21Aにより、上記の比較する機能を用いて前記複数の前記処理結果を比較しても良い。複数の処理結果を比較することで、より一層適切な検査や、検査結果の評価を行うことができる。
携帯情報端末器21Aの構成につき、具体的に説明する。携帯情報端末器21Aは、前述のようにスマートフォンやタブレット等であり、前述のアプリケーションプログラムをダウンロードしてインストール可能なOS49と、画面表示装置21と、手入力手段22と、通信制御手段43と、接続インタフェース44と、入力情報記憶手段45とを有する。
画面表示装置41は、液晶等の画面21aに画像を表示する手段である。手入力手段42は、オペレータが手で入力するための手段であり、文字,数字の入力用のハードウェアキーボード、または画面21a上に手指やタッチペン等を触れて入力を可能とするソフトェアキーボード等からなる。通信制御手段43は、通信回線網33を介してサーバ31と通信を行う各種の処理を行う手段である。接続インタフェース44は、携帯情報端末器21Aと他の機器とを接続するインタフェースであり、この例では、前記マイクロUSB規格の差し込み接続用端子、およびその入出力処理の回路やソフトウェアで構成される。
入力情報記憶手段45は、サーバ31や、手入力手段42、接続インタフェース44を介して入力されたデータロガー5の検出データを記憶する手段である。入力情報記憶手段45には、前記データ処理ソフトウェア34が入力されて、実行可能なようにインストールされ、またサーバ31からダウンロードした仕様のデータ5が、階層構造のフォルダからなる仕様データ群46として記憶される。入力情報記憶手段45の検出データ記憶部47は、データロガー5から得た検出データが記憶され、入力データ記憶部48には、手入力手段42から入力された各種のデータ、例えば軸受回転速度等が記憶される。
同図の例における手順を説明する。まず、携帯情報端末器21Aは、サーバ31にアクセスして、検査する軸受の仕様データ(「内部データ」とも言う)とデータ処理ソフトウェア34とをサーバ31から受け取る。サーバ31は、被検査軸受の仕様のデータおよび検査に必要なアプリケーションプログラムであるデータ処理ソフトウェア34を携帯情報端末器21Aへ送信する。
携帯情報端末器21Aは、手入力手段42から入力された軸受の回転速度から、軸受の各部(内輪、外輪、転動体、保持器)の振動数を算出する。この軸受の各部(内輪、外輪、転動体、保持器)の振動数の算出、およびその算出のための回転速度を入力させる案内の画面21aの表示は、前記データ処理ソフトウェア34によって行う。
この後、携帯情報端末器21Aは、データロガー5から軸受の振動検出データが入力され、データ処理ソフトウェア34によって軸受振動検出データのFFT分析(周波数分析)を行い、FFT分析結果から上記軸受各部の振動数の振動レベルを検出する。すなわち振動レベルの数値データを得る。検出した振動レベルを各閾値と比較する。検出した振動レベルが閾値を超える場合は、異常と判断し、閾値を超えた部位(前述の内輪、外輪、転動体、保持器のいずれか)に異常があることを画面21aに表示させる。検出した各振動レベルが閾値をいずれも超えないときは、軸受は異常がないと判断し、異常が無い旨を表示を、画面21aに文字や絵文字,記号等により表示する。
このように、前記携帯情報端末器21Aで検出データの異常を判断して表示することで、車軸軸受3に異常が発生したか否かを簡単に知ることができる。上記の「閾値以内であっても経時的な処理結果の比較で定められた条件に該当するとき」とは、例えば、複数回の検出データの前記処理結果である数値データが、前記閾値以内で定めた基準値を連続して超える場合や、頻繁に超える場合等である。前記基準値は、前記検出データの処理結果である数値データが一度超えた程度では異常とは判断できないが、上記のように連続して超えたり、頻繁に超えたりすると異常と判断できる値である。このように、経時的な処理結果を比較することで、異常の検出をより確実に行うことができる。
この異常検知システムによると、このように、汎用の携帯情報端末器21Aをデータ処理および結果の表示手段として用い、また、サーバ31からデータ処理ソフトウェア34および車軸軸受3の仕様のデータ35をダウンロードする。そのため、データロガー5を準備するだけで、その他は一般的に普及しているスマートフォンやタブレット等の携帯情報端末器21Aを用いて、車軸軸受3の動作状態を簡易に検査することができる。前記車軸軸受3は転がり軸受であるが、転がり軸受は、運転状態が振動や温度として表れるため、データロガー5で振動を検出することで、運転状態が検出できる。特に、転がり軸受の場合、振動の検出により、異常判定や寿命判定等を適切に行えるデータの検出が行える。
なお、上記実施形態では、データロガー5は振動を検出するものとしたが、振動と温度との両方を検出するものとしても良い。データ処理ソフトウェア34によって振動と温度との両方を用いて検出するようにすれば、より精度良く異常判断が行える。
携帯情報端末器21Aとサーバ31との間の通信は、携帯情報端末器21Aから構外の電話網などの通信回線網33へ直接に行っても良いが、構内のLAN等を介して構外の通信回線網33からサーバ31に接続するようにしても良い。
また、上記実施形態において、データ処理ソフトウェア34をサーバからダウンロードるす代わりに、USBメモリやSDカードなどの可搬の記憶媒体(図示せず)から入力し、携帯情報端末器21Aにインストールしても良い。
図7は、図4と共に説明した携帯情報端末器21Aを用いる2種類の方法のうち、サーバ31に解析を行わせる例の具体例を示す。特に説明する事項の他は、図6と共に前述した実施形態と同様である。
この例では、サーバ31に記憶されたデータ処理ソフトウェア34Aおよび軸受の使用のデータベース55は、携帯情報端末器21Aへの送信用ではなく、サーバ31内での処理用とされる。サーバ31は、通信等処理手段51の一部として、または通信等処理手段51とは独立して、携帯情報端末器21Aからの要求に応答する手段である要求応答手段53Aを有しており、要求応答手段53Aは、携帯情報端末器21Aからのデータ処理の要求に対して、前記データ処理ソフトウェア34Aによるデータ処理を行わせる。この処理結果は、処理結果返送手段54により携帯情報端末器21Aへ返送する。この他に、サーバ31は、携帯情報端末器21Aへ配信するソフトウェアとして、端末側処理ソフトウェア50を記憶していて、携帯情報端末器21Aの送信要求に応答して前記要求応答手段53Aより端末側処理ソフトウェア50を携帯情報端末器21Aへ送信する。なお、サーバ31が行うデータ処理ソフトウェア34Aも、例えばFFT分析(周波数分析)を行い、FFT分析結果から上記軸受各部の振動数の振動レベルを検出する構成とされる。端末側処理ソフトウェア50は、通信による他に、前述の例と同様に、可搬の記憶装置(図示せず)から携帯情報端末器21Aに読み込むようにしても良い。
前記端末側処理ソフトウェア50は、データロガー5で検出して携帯情報端末器21Aに付与された検出データをサーバ31へ送信し、サーバ31にデータ処理を行わせる処理等のソフトウェアである。端末側処理ソフトウェア50は、携帯情報端末器21Aでインストールされ、つまり実行可能状態とされることで、携帯情報端末器21Aに、検出データ送信手段61、および処理結果表示手段63、および異常判断手段62を構成する。
この例の検査システムを用いた検査方法を説明する。まず、準備過程として、携帯情報端末器21Aから端末側処理ソフトウェア50の送信要求をサーバ31に行う。この送信要求に応答して、サーバ31は、端末側処理ソフトウェア50を携帯情報端末器21Aへ送信する。携帯情報端末器21Aは、ダウンロードした端末側処理ソフトウェア50をインストールし、実施可能な状態とする。
検査に際しては、携帯情報端末器21Aにデータロガー5から入力された検出データと、手入力手段42等から入力された車軸軸受3の型番と、車軸軸受3におけるデータロガー5による検査時の回転数(=回転速度)のデータを、携帯情報端末器21Aから前記サーバ31に送信する。回転数のデータは、手入力手段42から入力したデータであっても、また回転検出器(図示せず)から得たデータであっても良い。
サーバ31は、受信した検出データを、前記データ処理ソフトウェア34Aにより前記型番毎の仕様のデータ5と回転数を用いて処理し、処理結果を処理結果返送手段54によって前記携帯情報端末器21Aに送り返す。携帯情報端末器21Aは、この送り返された処理結果を画面21aに表示させる。
この方法の場合、検出データの処理をサーバ31で行うため、携帯情報端末器21Aから検出データの送信を行うことは必要となるが、サーバ31は携帯情報端末器21Aに比べて大幅に高速の処理機能を持つものが通常であるため、その高速の処理機能を用いて検出データの処理を高速に行え、また高度な処理を行ってより詳しく精度の高い診断を行うことができる。その他の効果は第1の携帯端末利用検査方法と同様である。
このサーバ31でデータ処理を行う方法の場合も、前記携帯情報端末器21Aに、前記データ処理ソフトウェア34Aでデータ処理された処理結果を記憶し、複数の処理結果を比較するようにしても良い。この処理結果の比較は、端末側処理ソフトウェア50により、つまり前記異常判断手段62により行う。
また、このサーバ31でデータ処理を行う方法の場合も、前記データ処理による処理結果として数値データを求め、この数値データが、前記型番毎に定められた閾値を超えるか、または閾値以内であっても経時的な処理結果の比較で定められた条件に該当するときは異常であると判断し、その判断結果を処理結果表示手段63等で前記携帯情報端末器21Aの画面に表示させるようにしても良い。
1…列車
2…車両
3…車軸軸受
4…軸箱
5…データロガー
6…台車
12…検出・記録手段
13…ワイヤレス通信手段
19…有線通信手段
14…振動センサ
15…データ記録手段
20…中継手段
21…データロガー通信機器
22…同時記録開始指令手段
23…同時記録狩猟指令手段
24…データ受信手段
21A…携帯情報端末
21B…パーソナルコンピュータ
31…サーバ
34,34A,34B…データ処理ソフトウェア
50…端末側処理ソフトウェア

Claims (8)

  1. 列車の各車両における各車軸軸受に設置されまたはこの車軸軸受を支持する部材に設置されてそれぞれ前記車軸軸受の振動を検出しその検出した振動検出データを記録する検出・記録手段およびこの検出・記録手段による振動検出データの記録を開始させる記録開始指令を受信可能なワイヤレス通信手段を有する複数のデータロガーと、1列の編成の列車、または各車両、または各車両の各台車のうちの任意の前記車軸軸受に対する各データロガーに同時に記録開始指令をワイヤレスで送信する同時記録開始指令手段とを備えた鉄道車両用軸受の異常検知システム。
  2. 請求項1において、前記データロガーは、前記車軸軸受またはこの車軸軸受を支持する部材に対して着脱自在である鉄道車両用軸受の異常検知システム。
  3. 請求項1または請求項2において、前記データロガーの前記ワイヤレス通信手段は、前記検出・記録手段で記録した振動検出データを送信可能である鉄道車両用軸受の異常検知システム。
  4. 請求項3において、前記データロガーの前記ワイヤレス通信手段から送信された振動検出データを車両毎に受信し集約して送信する中継手段を設けた鉄道車両用軸受の異常検知システム。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれか1項において、アプリケーションプログラムをインストール可能なオペレーションシステムおよび画面表示装置を有する汎用の携帯情報端末を備え、この携帯情報端末にインストールされた前記アプリケーションプログラムの一つとして、前記データロガーに記録された振動検出データおよび回転数をサーバへ送信しかつ前記サーバにより前記振動検出データを解析した結果を受信して前記画面表示装置に表示させる端末側処理ソフトウェアを有する鉄道車両用軸受の異常検知システム。
  6. 請求項1ないし請求項4のいずれか1項において、アプリケーションプログラムをインストール可能なオペレーションシステムおよび画面表示装置を有する汎用の携帯情報端末を備え、この携帯情報端末にインストールされた前記アプリケーションプログラムの一つとして、前記データロガーに記録された振動検出データを解析して異常有無の判定を行うデータ処理ソフトウェアを有する鉄道車両用軸受の異常検知システム。
  7. 請求項1ないし請求項4のいずれか1項において、パーソナルコンピュータを備え、このパーソナルコンピュータに、前記データロガーで記録された前記振動検出データを解析して異常有無の判定を行うデータ処理ソフトウェアを有する鉄道車両用軸受の異常検知システム。
  8. 請求項6または請求項7において、前記データ処理ソフトウェアは、前記データロガーで振動検出を行ったときの前記車軸軸受の回転数と、前記振動検出データとから、前記車軸軸受に起因する振動周波数を特定し振動原因を特定する周波数分析ソフトウェアである鉄道車両用軸受の異常検知システム。
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