JP3863699B2

JP3863699B2 - 冷蔵庫

Info

Publication number: JP3863699B2
Application number: JP2000098365A
Authority: JP
Inventors: 敏幸花牟礼; 宣彦星野; 芳誉子谷; 英彦佐藤; 公恵高嶋; 文雄山田
Original assignee: Sanyo Electric Co Ltd
Current assignee: Sanyo Electric Co Ltd
Priority date: 2000-03-31
Filing date: 2000-03-31
Publication date: 2006-12-27
Anticipated expiration: 2020-03-31
Also published as: JP2001280838A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、冷蔵庫に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
冷却器で冷却された冷気を冷気循環用ファンにより庫内背面板に設けた冷気導入口から冷蔵室内に導入し、トレー上の食品等を冷却する技術が特開平５−３０６８７０号公報や、特開平１０−３８４５６号公報に開示されている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前述の従来例では前記冷気導入口の近くのトレー上に、大きな食品等が置かれると、前面扉の近くに置かれた食品等は冷却されにくいという欠点がある。
【０００４】
そこで本発明は、トレー上に置かれた食品等を均一に冷却できるようにすることを目的とする。
【０００５】
【０００６】
【課題を解決するための手段】
本発明は、庫内背面部に設けられた冷気供給ダクトと、該ダクトに開設された冷気排出口を介して導入された冷気を冷蔵室内に供給するための吹出口が開設された食品等の載置用のトレーとを備え、該トレーを、食品等を直接載置するためのもので外周部下面に嵌合部が形成された金属トレー板と、前後枠部と両側枠部とから平面視口字状を呈し前記金属トレー板の嵌合部と嵌合し合う嵌合部が上面に形成され少なくとも１つの側枠部下面には嵌合凹部が形成されると共に後枠部には前記冷気排出口と連通する開口が形成された第１のトレー枠と、前枠部を除く平面視コ字状を呈し前記第１のトレー枠の嵌合凹部に嵌入されて該第１のトレー枠とで冷気分配ダクトを形成し前記冷気排出口を介して導入された冷気を後枠部から両側枠部に導き該両側枠部に開設された吹出口から冷蔵室内に供給するための第２のトレー枠とから構成したものである。
【０００７】
更に本発明は、前記吹出口を前記第２のトレー枠の両側枠部の傾斜した面に開設したものである。
【０００８】
また本発明は、前記食品等の載置用のトレーをその間に収納空間を形成するように複数段配設したものである。
【０００９】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
【００１０】
図１に示す１は図示しない前面扉が設けられた冷蔵庫本体で、外箱２と内箱３及び両箱間に充填された断熱材４により構成されている。冷蔵室の背面にはダクトカバー６と内壁３とで冷気供給ダクト５が形成され、このダクトカバー６には冷蔵室の内部に向かって複数の冷気排出口７が形成されている。該冷気排出口７の開口端部は冷蔵室内部に向けて突出したフランジ８が形成されている。
【００１１】
１０は冷蔵室の両側面に形成されたレールで、該レール１０上に後述のトレー１１が載置される。図２、図３に示すトレー１１は、食品等を直接載置する金属トレー板１２と、第１のトレー枠１３と、複数の吹出口１５を有する第２のトレー枠１４とから成る。
【００１２】
前記金属トレー板１２は熱伝導性の良好な、例えばアルミニウムで作製され、外周部の下面にはコ字状の嵌合部Ａ１６が形成されている。また、この金属トレー板１２は、上下の面が冷気に晒されるものであり、空間を持たない、例えば１枚板で構成される。
図４、図５に示すように、前記第１のトレー枠１３は、前後枠部と両側枠部とから平面視口字状を呈し、前記金属トレー板１２の嵌合部Ａ１６と嵌合し合う嵌合部Ｂ１７が内周部上面に形成されると共に、前枠部を除く各枠部下面には嵌合凹部１８が形成され、また後枠部の側面には前記冷気排出口７のフランジ８が嵌る開口１９が形成される。
【００１３】
第２のトレー枠１４は前枠部を除く平面視コ字状を呈しており、前記第１のトレー枠１３の嵌合凹部１８に嵌入されて該第１のトレー枠１３とで冷気分配ダクト２０を形成する。また、該第２のトレー枠１４は、前記冷気排出口７及び開口１９、２３を介して導入された冷気を冷気分配ダクト２０の後枠部から両側枠部に導き、該両側枠部に開設された複数条の長孔形状の吹出口１５から前記金属トレー板１２上の食品等に向けて両側方から冷気を吹付ける。尚、該第２のトレー枠１４の吹出口１５は両側枠部の前後方向の全域に亘
って４個開設されているが、１個の横長形状のものでも良い。また、該吹出口１５が開設された両側枠部の面２１は、図９に示すように前記金属トレー板１２の左右の中間部に向けて夫々傾斜している。
【００１４】
従って、先ず前記第２のトレー枠１４と第１のトレー枠１３とを一体化する。即ち、第２のトレー枠１４を第１のトレー枠１３の嵌合凹部１８に嵌入させ、両者を一体化する。次に、金属トレー板１２の嵌合部Ａ１６と第１のトレー枠１３の嵌合部Ｂ１７とを嵌合させ、結果として金属トレー板１２と、第１及び第２のトレー枠１３、１４との三者が一体となる。このように組立てられたトレー１１を、図７に示すように、第１のトレー枠１３両側部に設けた挟持片２２と該トレー枠１３の両側枠片とでレール１０を挟むようにして滑らせ、フランジ８に前記開口１９、２３を嵌るようにして前記レール１０上に載置する。しかも、前記トレー１１をその間に食品等の収納空間を形成するように所定間隔を存して複数段配設する。
【００１５】
以上のようにしたために、図８、図９及び図１０に示すように、冷凍サイクルを構成する蒸発器（図示せず）から発生した冷気は冷気循環用ファン（図示せず）によって、冷蔵室内部に供給される。即ち、先ず冷気供給ダクト５に沿って冷気は案内されて上昇し、複数の冷気排出口７及び第２のトレー枠１４の開口１９を介してトレー１１内に導入される。そして、第１及び第２のトレー枠１３、１４とで形成された冷気分配ダクト２０を通って第２のトレー枠１４の両側枠部の面２１の吹出口１５からトレー１１外の冷蔵室内へ吹出される。
【００１６】
このため、より下段のトレー１１上の食品等に左右斜め上方から冷気を供給し、その上部から冷却することとなる。従って、背の高い、大きな食品等が置かれても、左右斜め上方から冷気を供給するため、下段のトレー１１上の食品等を均一に冷却することができる。食品等の貯蔵物があまり収納されていない場合には、吹出された冷気が十分に循環して、トレー１１間の収納空間の貯蔵物が冷却される。また、貯蔵物が詰め込まれている場合（通常は各トレー１１に同じように詰め込まれる）は、吹出された冷気の一部は金属トレー板１２の下面にも回り込み（下方に吹出された冷気が上昇して）、該金属トレー板１２が冷却される。また、下段の前記金属トレー板１２も上段のトレー１１からの冷気で冷却されるので、熱伝導率が良好な金属トレー板１２上に載置される食品等をその下部から冷却することになる。
【００１７】
【発明の効果】
以上説明したように本発明は、背の高い、大きな食品等が置かれても、トレー上の食品等を均一に冷却することができる。また、トレーを金属トレー板と第１及び第２のトレー枠とから構成して、これらを一体化したり分解できるから、メンテナンスが容易で使い勝手が良い。更に、前記トレーをその間に収納空間を形成するように複数段配設したから、該トレー間の収納空間の上部は上段のトレーからの冷気により冷却され、また食品等の貯蔵物が障害になり冷気が回り難い収納空間の下部は下段の金属トレー板により均等に冷却でき、この収納空間は貯蔵物がどのように置かれても比較的均一に冷却することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】図１はトレー１１の取付動作を示すための、冷蔵庫の一部破断した斜視図である。
【図２】図２はトレー１１の分解した状態と一体化した状態を上方から見た斜視図である。
【図３】図３はトレー１１の分解した状態と一体化した状態を下方から見た斜視図である。
【図４】図４は一部破断したトレー１１の分解した状態と一体化した状態を上方から見た斜視図である。
【図５】図５は一部破断したトレー１１の分解した状態と一体化した状態を下方から見た斜視図である。
【図６】図６はトレー１１取付後の冷蔵庫の一部破断した斜視図である。
【図７】図７はトレー１１取付後の状態を説明するための図で、トレー１１の斜視図、図４の円Ａの拡大図、冷蔵庫の一部破断した斜視図である。
【図８】図８は冷蔵庫の横断平面図である。
【図９】図９は図８のＡ−Ａ‘断面図である。
【図１０】図１０は図８のＢ−Ｂ‘断面図である。
【符号の説明】
５冷気供給ダクト
１０レール
１１トレー
１２金属トレー板
１３第１のトレー枠
１４第２のトレー枠
１５吹出口
１６嵌合部Ａ
１７嵌合部Ｂ
１８嵌合凹部
１９開口
２０冷気分配ダクト

Claims

庫内背面部に設けられた冷気供給ダクトと、該ダクトに開設された冷気排出口を介して導入された冷気を冷蔵室内に供給するための吹出口が開設された食品等の載置用のトレーとを備え、該トレーを、食品等を直接載置するためのもので外周部下面に嵌合部が形成された金属トレー板と、前後枠部と両側枠部とから平面視口字状を呈し前記金属トレー板の嵌合部と嵌合し合う嵌合部が上面に形成され少なくとも１つの側枠部下面には嵌合凹部が形成されると共に後枠部には前記冷気排出口と連通する開口が形成された第１のトレー枠と、前枠部を除く平面視コ字状を呈し前記第１のトレー枠の嵌合凹部に嵌入されて該第１のトレー枠とで冷気分配ダクトを形成し前記冷気排出口を介して導入された冷気を後枠部から両側枠部に導き該両側枠部に開設された吹出口から冷蔵室内に供給するための第２のトレー枠とから構成したことを特徴とする冷蔵庫。
前記吹出口を前記第２のトレー枠の両側枠部の傾斜した面に開設したことを特徴とする請求項１に記載の冷蔵庫。
前記食品等の載置用のトレーをその間に収納空間を形成するように複数段配設したことを特徴とする請求項１又は２に記載の冷蔵庫。