JP4025225B2 - ショーケース - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ショーケース本体内の全商品冷却と一部商品冷却を選択できるショーケースに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のショーケースとして特開2002−168554号公報に記載されたものが知られている。
【0003】
このショーケースは、庫内に複数段に商品棚を配置したオープンショーケースであり、各商品棚に置かれた全ての商品を冷却する場合と一部の商品を冷却する場合とでは異なる風路を選択している。即ち、全商品を冷却するときは、冷却装置で生成された冷風をショーケース本体の前面部→底面部→背面部→天井部→前面部と順次循環する(冷風の第1風路循環)。これにより、ショーケース本体の内部全体を冷却している。
【0004】
一方、上位の商品棚に置かれた商品を加熱し、その下方の商品棚に置かれた商品を冷却するときは、第1風路の背面部側の途中をダンパで閉鎖する。これにより、背面部側に流通する冷風は背面部の途中に設置された分岐ダクトに流れる。ここで、分岐ダクトは第1風路の背面部から前面部に延在されたダクトとなっているため、分岐ダクトに流通する冷風がショーケース本体の前面部の途中に至り、前面部の途中から下方に向かって吹き出され、ショーケース本体の下部側で上下方向の冷気循環が行われる(冷風の第2風路循環)。これにより、下方の商品棚に置かれた商品のみが冷却される。なお、上位の商品棚については、それに設置された電熱ヒータに通電して商品加熱が行われる。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−168554号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、第1風路で冷風を循環する際、天井部の吹出口から底面部の吸込口に向かって冷風が吹き出され、ショーケース本体の前面部全体にエアーカーテンが形成される。また、第2風路で冷風を循環する際、分岐ダクトの吹出口から底面部の吸込口に冷風が吹き出され、前面部の下部にエアーカーテンが形成される。
【0007】
また、第1及び第2風路の冷風が商品棚に当たってエアーカーテンが乱れることがないよう、天井部の吹出口と底面部の吸込口との間で形成される第1風路のエアーカーテン領域、並びに、分岐ダクトの吹出口と底面部の吸込口との間で形成される第2風路のエアーカーテン領域は、それぞれ各商品棚の前方に設定されている。
【0008】
しかしながら、第1及び第2風路の各エアーカーテン領域が各商品棚で妨げられないよう設定されていたとしても、第1風路のエアーカーテン領域と第2風路のエアーカーテン領域が互いに同一領域となっているため、分岐ダクトの吹出口が第1風路のエアーカーテン領域内に飛び出しており、第1風路のエアーカーテンが分岐ダクトの吹出口部分で遮られ、乱流を起こす虞がある。
【0009】
このような問題点を回避するため、分岐ダクトの吹出口の位置を第1風路のエアーカーテン領域よりも内側に配置する構造も考えられるが、これでは第2風路のエアーカーテン領域内に下位の商品棚の先端側が入ってしまい、第2風路のエアーカーテンが乱れる虞がある。
【0010】
本発明の目的は前記従来の課題に鑑み、第1風路及び第2風路の何れの風路が選択される場合でも、各風路のエアーカーテンが乱されることがないショーケースを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は前記課題を解決するため、請求項1の発明は、冷風をショーケース本体の前面部、底面部、背面部、天井部及び該前面部と順次循環して複数段に配置された商品棚の前方にエアーカーテンを形成する第1風路と、背面部の途中から前面部に向かって延在された分岐ダクトを有し背面部に流れる冷風を分岐ダクトを介して前面部に第2風路とを備えたショーケースにおいて、分岐ダクトの前端には、エアーカーテンの領域から該エアーカーテンの領域よりもショーケース本体の内側の位置まで前後方向に移動可能な可変吹出ダクトを有する構造となっている。
【0012】
請求項1の発明によれば、第1風路で各商品棚に置かれた全商品を冷却するときは、可変吹出ダクトをショーケース本体の内側に向かって移動させる。これにより、可変吹出ダクトが第1風路のエアーカーテン領域から外れ、エアーカーテンが乱されることがない。一方、第2風路で下位の商品棚に置かれた商品を冷却するときは、可変吹出ダクトをショーケース本体の外側に向かって(第1風路のエアーカーテン領域に向かって)に移動させる。これにより、第2風路のエアーカーテン領域が下位の商品棚の前方に形成され、エアーカーテンが乱されることがない。
【0013】
なお、可変吹出ダクトは分岐ダクトの先端で前後方向に伸縮自在となってもよいし(請求項2に対応)、また、可変吹出ダクトを所定位置に固定するため、ストッパ部材を設けるようにしてもよい(請求項3に対応)。更に、分岐ダクトを上下の任意の位置に設置できるよう、複数の棚受けに着脱できるようにしてもよい(請求項4に対応)。
【0014】
【発明の実施の形態】
図1乃至図8(a)(b)は本発明に係るショーケースの一実施形態を示すもので、図1はオープンショーケースの縦断面図、図2は分岐ダクトを示す斜視図、図3はダクト上部材とダクト下部材を示す斜視図、図4はダクト上部材の組み付け斜視図、図5はダクト下部材の組み付け斜視図、図6(a)(b)(c)は可変吹出ダクトの引き出し操作を示す断面図、図7は可変吹出ダクトの戻し操作を示す断面図、図8(a)(b)は庫内仕切ダンパの操作を示す断面図である。
【0015】
まず、オープンショーケースの概略構成を図1を参照して説明する。オープンショーケース1は前面開口のショーケース本体21とショーケース本体21の下方に形成された機械室22とを有している。このショーケース本体21は断面コ字状の外側断熱壁21aと内箱21bとの間に冷気ダクト3を形成するとともに、内箱21bの前面に棚受け4で支持された商品棚5が複数段に設置されている。また、冷気ダクト3内には送風機6及び冷却装置である蒸発器7が設置され、機械室22のコンプレッサ22a等の冷媒が蒸発器7に循環し、冷気を生成するようになっている。ここで、送風機6を駆動するとき、ショーケース本体21内の空気が冷気ダクト3に循環して蒸発器7で冷却され、ショーケース本体21内に冷風が供給される。具体的に説明すれば、図1の実線矢印に示すように、ショーケース本体21内の空気が、前面部3a→底面部3b→背面部3c→天井部3d→前面部3aと順次循環し、ショーケース本体21の前面部3aにエアーカーテンが形成される(このような冷気循環を以下第1風路H1と称す)。また、このエアーカーテンは冷気ダクト3の吹出口3eと吸込口3fとの間に形成されており、このエアーカーテン領域が各商品棚5の前方となるよう、吹出口3e及び吸込口3fの位置が設計されている。なお、各商品棚5には図示しない電熱ヒータが設置されており、電熱ヒータに通電するときは各商品棚5に置かれている商品が加熱される。
【0016】
以上のような構成は前記従来のオープンショーケースと同様である。本実施形態に係るオープンショーケース1は第2風路H2を形成する分岐ダクト8の構造に特徴を有している。以下、分岐ダクト8の構造を図2乃至図8(a)(b)を参照して説明する。
【0017】
分岐ダクト8は、左右寸法がショーケース本体21内の左右に設置された棚受け4間の幅寸法となっており、また、前後寸法が同じく棚受け4の前後の寸法長さとほぼ同様の寸法となっており、この実施形態では図1に示すように上から2番目の商品棚5の下方に配置されている。分岐ダクト8は、図2及び図3に示すように、ダクト上部材81とダクト下部材82とから構成されている。
【0018】
ダクト上部材81はダクト上板811とダクト上板811の前側に取り付けられた可変吹出ダクト812とを有している。ダクト上板811は、図4に示すように、左右両端を下方に向かって断面コ字状に折り曲げたダクト保持片811aが形成され、また、ダクト上板811の上面の左右には前後方向に延在された吊下レール813が設置されている。この吊下レール813はダクト上板811の上面との間に前後に延びる隙間ができるよう形成されており、この隙間に図2に示すように棚受け4の下端支持レール4aが挿入される。図2では吊下レール813の一方(左側の吊下レール)のみを図示しているが、他方(右側の吊下レール)も同様に他方の棚受け4に支持されている。このようなダクト上板811の支持構造により分岐ダクト8が棚受け4に支持される。
【0019】
可変吹出ダクト812は、図2及び図6に示すように、下面を開口するとともに前端に斜め下方に向かって延在した案内板812aを有しいる。また、図4にも示すように、可変吹出ダクト812はダクト上板811の各ダクト保持片811aを介してにダクト上板811の裏側に挿入されている。これにより、図6(a)(b)(c)に示すように、可変吹出ダクト812がダクト上板811の前方に向かって引き出し自在となっている。また、可変吹出ダクト812の上板の裏面には、図4にも示すように、中央を下方に向かって窪ませた係止部材814が形成されている。
【0020】
前記ダクト下部材82は、図3に示すように、ダクト上部材81の下面を覆うもので、図5に示すように、ダクト基板821と、ダクト基板821の上面に設置された冷気ダクト仕切ダンパ822と、ダクト基板821の左右両端寄りの裏面に設置された2個の庫内仕切ダンパ823とを有している。
【0021】
ダクト基板821の左右両側には図5に示すように3個のネジ穴821aが形成されている。また、ダクト基板821の上面でネジ穴821a群の内側には、前後に延在された2個のダンパ保持枠821bが設置されている。また、各ダンパ保持枠821bの内側には前後に延在された2個のネジ案内穴821cが形成されている。
【0022】
更に、ダクト基板821の後端で左右両側には、図5に示すように、断面逆L字状の2個の連結枠821dが立設されている。各連結枠821dは図2及び図3に示すようにダンパ上板811の後端に挟み込んでおり、これにより、ダンパ上部材81とダンパ下部材82とを連結するようなっている。なお、この連結枠821dとダンパ上板811とはネジ又は溶接等により固着している。
【0023】
更にまた、ダクト基板821の前側で長手方向中央には、図5に示すように、方形状の貫通穴821eが形成されている。また、ダクト基板821の裏面で貫通穴821eの近傍には弾性の引っ掛けプレート824が固着されている。この引っ掛けプレート824は、図6に示すように、後端側をダクト基板821の裏面に固着している。また、引っ掛けプレート824の前端側には上方に鋭角に突出した引っ掛け部824aと引っ掛け部824aの前端から前方に操作部824bが形成されている。引っ掛け部824aは貫通穴821eから突出しており、可変吹出ダクト812の係止部材814が係止されている。また、引っ掛け部824aの前板部分は垂直板824a1となっており、後板部分は後方に向かって下り勾配の傾斜板824a2となっており、これにより、係止部材814が図6(c)に示すように垂直板824a1の前方に位置するときは、可変吹出ダクト812の後方への移動が規制される。一方、係止部材814が図6(a)に示すように、傾斜板824a2の後方に位置するときは、引っ掛けプレート824の弾性力により可変吹出ダクト812の前方の移動が規制されている。このように、引っ掛けプレート824及び係止部材814の両者で可変吹出ダクト812の前後方向の移動を規制するストッパ部材83を構成している。
【0024】
冷気ダクト仕切ダンパ822は、図3及び図5に示すように、ダクト基板821の上面にプレート状に配置されたもので、左右方向の寸法が冷気ダクト3の背面部3cを完全に閉鎖し得る寸法となっている。また、冷気ダクト仕切ダンパ822の左右両辺には前後方向に延びる案内プレート822aが張り付けられている。冷気ダクト仕切ダンパ822を図3に示すように各ダンパ保持枠821bの間に配置する一方、各案内プレート822aを各ダンパ保持枠821bに当接させ、冷気ダクト仕切ダンパ822を前後方向に摺動する構造となっている。
【0025】
また、冷気ダクト仕切ダンパ822の前端の左右両側寄りには断面L字状に屈曲した脚部822bが形成され、脚部822bの裏面に前後方向に延びる滑りプレート822cが固着されている。この滑りプレート822cにより冷気ダクト仕切ダンパ822が円滑に摺動するようになってる。また、脚部822b及び滑りプレート822cには上下に貫通するネジ穴822dが形成されており、図5に示すように、化粧ネジ841がダンパ基板821の裏側からネジ案内穴821cを介してネジ穴822dにねじ込まれている。これにより、化粧ネジ841を把持して冷気ダクト仕切ダンパ822に前後方向への移動力を付与できるようになっている。
【0026】
このように構成された冷気ダクト仕切ダンパ822において、図6に示すように、その下方に位置するダクト基板821との間に通風路8aが形成されている。また、この通風路8aは可変吹出ダクト812とダクト基板821との間に形成された通風路8bに連通している。これらの各通風路8a,8bにより、分岐ダクト8内に第2風路H2用の冷気通路が形成され、通風路8bの先端(可変吹出ダクト812の前端とダクト基板821の前端との間)には分岐ダクト8の吹出口8cが形成されている。
【0027】
なお、図6に示すように、内箱21bで冷気ダクト仕切ダンパ822に対応する部位にはダンパ貫通穴21cが形成されている。冷気ダクト仕切ダンパ822はダンパ貫通穴21cを通じて冷気ダクト3の背面部3cに出し入れできるようになっている。また、この背面部3cで外側断熱壁21aにはパッキン21dが設置されている。このパッキン21dは冷気ダクト仕切ダンパ822の後端面と密着して冷気ダクト3内を気密に仕切るようになっている。
【0028】
各庫内仕切ダンパ823は、図5に示すように、前後方向に縦長に形成したプレートで形成されたもので、前後方向に所定間隔をおいて3個のネジ案内穴823aが形成されている。各ネジ案内穴823aは横長となっており、上下のネジ案内穴823aには段付きネジ842が嵌め込まれ、中央のネジ案内穴823aには化粧ネジ843が嵌め込まれている。これらの各ネジ842,843を介して各庫内仕切ダンパ823がダクト基板821に固定されている。ここで、図8に示すように、段付きネジ842の段部がネジ案内穴823aに嵌っており、各庫内仕切ダンパ823の前後方向のガタを抑制しつつ左右方向に移動できるようにしている。また、化粧ネジ843の締め付けにより各庫内仕切ダンパ823の左右方向の移動を規制し、また、化粧ネジ843の弛緩により各庫内仕切ダンパ823の移動規制を解除している。
【0029】
また、各庫内仕切ダンパ823の端にはパッキン823bが固着されている。パッキン823bは庫内仕切ダンパ823を外方向に移動した際に、図8(b)に示すように、ショーケース本体21の側面壁21eに密着する。これにより、分岐ダンパ8によりショーケース本体21内が上下に仕切られるようになっている。
【0030】
本実施形態に係るオープンショーケース1において、各商品棚5に置かれた全商品を冷却するときは、図6(a)に示すように、可変吹出ダクト812をダクト上板811の裏面側にほぼ収容し、分岐ダクト8の吹出口8cを閉鎖している。また、係止部材814が引っ掛けプレート824の引っ掛け部824aに係止されているため、可変吹出ダクト812の前方への移動が規制されている。また、冷気ダクト仕切ダンパ822も同じく、図6(a)に示すように、ダクト上板811の裏面側に収容され、冷気ダクト3の背面部3cから離隔している。これにより、第1風路H1が連通状態となっており、図1の実線矢印に示すように、ショーケース本体21内の空気が、前面部3a→底面部3b→背面部3c→天井部3d→前面部3aと順次循環し、ショーケース本体21の内部全体が冷却される。
【0031】
次に、各商品棚5のうち、最上段及び上から第2番目の各商品棚5に置かれた商品を加熱し、他の各商品棚5に置かれた商品を冷却するときは、図6(a)の実線矢印に示すように、可変吹出ダクト812を前方に引く。これにより、係止部材814が図6(b)に示すように引っ掛け部824aの傾斜板824a1に圧接し、引っ掛けプレート824の弾性力に抗して引っ掛け部824aを下方に向かって押し下げる。
【0032】
このような可変吹出ダクト812の引き出し操作を継続することにより、図6(c)に示すように、係止部材814が引っ掛け部824aを乗り越え、可変吹出ダクト812の吹出口8cが分岐ダクト81の前方に形成される。
【0033】
また、この可変吹出ダクト812の引き出し操作と相前後して冷気ダクト仕切ダンパ822を後方に向かって押し出す。この冷気ダクト仕切ダンパ822の押出操作を行うときは分岐ダクト8の下方に両手を入れて各化粧ネジ841を弛緩する。そして、図6(b)に示すように、冷気ダクト仕切ダンパ822を後方に向かって押し込む。これにより、冷気ダクト仕切ダンパ822がダンパ貫通穴21cを通って冷気ダクト3の背面部3cに入り込み、図6(c)に示すように、冷気ダクト仕切ダンパ822の後端がパッキン21dに密着する。次いで、化粧ネジ841を締め直し、冷気ダクト仕切ダンパ822を固定する。これにより、背面部3cが冷気ダクト仕切ダンパ822により上下に遮断される。
【0034】
更に、庫内仕切ダンパ823の引き出し操作を行う。即ち、庫内仕切ダンパ823は常時は図8(a)に示すようにダンパ基板821の裏面に全体が隠れるように配置されており、パッキン823bが側面壁21eと間隙おいて離隔している。この引き出し操作の際、化粧ネジ843を弛緩し、庫内仕切ダンパ823を図8(b)に示すように側面壁21eに向かって引き出し、庫内仕切ダンパ823のパッキン823bを側面壁21eに密着させる。これにより、分岐ダクト8の側面とショーケース本体21の側面壁21eとの隙間が閉塞される。
【0035】
以上のような可変吹出ダクト812の引き出し操作、冷気ダクト仕切ダンパ822の押し出し操作、更には庫内仕切ダンパ823の引き出し操作が終了したときは、ショーケース本体21内の空気は第2風路H2を通って循環する。即ち、ショーケース本体21内の空気は、図1の破線矢印に示すように、吹出口3fを通って底面部3bを通り、更に背面部3cの蒸発器7で冷却されて冷気ダクト仕切ダンパ822に向かって上昇する。この上昇した冷気は図6(c)の破線矢印に示すように通風路8aを通って、更に可変吹出ダクト812の通風路8bを通り、分岐ダクト8の吹出口8cから下方に向かって吹き出され、図1の破線矢印に示すように、再度吸込口3fに吸い込まれる。
【0036】
このような第2風路H2で冷気循環することより、最下位及び下から2番目の商品棚5に置かれた商品が冷却される。一方、最上位及び上から2番目の商品棚5側には冷気は循環せず、電熱ヒータに通電することにより、これらの商品棚に置かれた商品が加熱されることとなる。
【0037】
なお、可変吹出ダクト812を戻すときは、図7に示すように、引っ掛けプレート824の操作部824bを指で引っ掛け引き下ろす。これにより、係止部材814が引っ掛け部824aから外れ、可変吹出ダクト812の後方への移動規制が解除される。次いで、可変吹出ダクト812を図7の実線矢印に示すように後方に向かって押し込めばよい。
【0038】
本実施形態によれば、第1風路H1で冷気を循環させ、ショーケース本体21の内部全体を冷却するときは、可変吹出ダクト812を図6(a)に示すように、分岐ダクト8の内部に収納する。これにより、前面部3aのエアーカーテンが可変吹出ダクト812で遮られることがない。一方、第2風路H2で冷気を循環させ、最下位及び下から2番目の商品棚5に置かれた商品のみを冷却するときは、可変吹出ダクト812を前方に引き出す。これにより、前面部3aのエアーカーテンが最下位及び下から2番目の商品棚5の前方に形成され、各商品棚5で遮られることがない。従って、各風路H1,H2の何れが選択されても、効率よく商品を冷却することができる。
【0039】
なお、前記実施形態では分岐ダクト8を上から2番目の棚受け4に設置しているが、最上位の棚受け4や下から2番目の棚受け4に設置し、ショーケース本体21内の加熱空間と冷却空間を変更してもよい。このように設置変更するときは、冷気ダクト仕切ダンパ822が貫通するダンパ貫通穴21cを上下に複数設ける必要があり、また、各ダンパ貫通穴21cのうち使用していない箇所は蓋体等で閉塞しておく必要がある。
【0040】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1の発明によれば、第1風路で冷気を循環するときは可変吹出ダクトをショーケース本体の内側に向かって押し込み、また、第2風路で冷気を循環させるときは可変吹出ダクトを手前側に引き出す。これにより、何れの風路を選択する場合にあってもショーケース本体の前面部のエアーカーテンが遮られることがなく、商品の冷却性能が低下することがない。
【0041】
請求項2の発明によれば、請求項1の効果に加えて、第2風路が第1風路と同様の位置にエアーカーテンを形成できるため、分岐ダクトより下方の商品棚でその棚寸法を小さくする必要がないし、また、商品収納容量が減少することがない。 請求項3の発明によれば、請求項1及び請求項2の発明の効果に加え、第2風路運転時に可変吹出ダクトが誤って分岐ダクト内の収納されることがなく、第2風路運転が安定的に行われる。
【0042】
請求項4の発明によれば、請求項1〜請求項3の発明の効果に加え、分岐ダクトを上下の任意の位置に設置でき、また、分岐ダクトの固定部材として専用の部材が必要ないので、製造コストの低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】オープンショーケースの縦断面図
【図2】分岐ダクトを示す斜視図
【図3】ダクト上部材とダクト下部材を示す斜視図
【図4】ダクト上部材の組み付け斜視図
【図5】ダクト下部材の組み付け斜視図
【図6】可変吹出ダクトの引き出し操作を示す断面図
【図7】可変吹出ダクトの戻し操作を示す断面図
【図8】庫内仕切ダンパの操作を示す断面図
【符号の説明】
1…オープンショーケース、3…冷気ダクト、3a…前面部、3b…底面部、3c…背面部、3d…底面部、4…棚受け、5…商品棚、8…分岐ダクト、21…ショーケース本体、83…ストッパ部材、812…可変吹出ダクト、H1…第1風路、H2…第2風路。
Claims (4)
- 冷風をショーケース本体の前面部、底面部、背面部、天井部及び該前面部と順次循環して複数段に配置された商品棚の前方にエアーカーテンを形成する第1風路と、該背面部の途中から該前面部に向かって延在された分岐ダクトを有し該背面部に流れる冷風を該分岐ダクトを介して該前面部に第2風路とを備えたショーケースにおいて、
前記分岐ダクトの前端には、前記エアーカーテンの領域から該エアーカーテンの領域よりも前記ショーケース本体の内側の位置まで前後方向に移動可能な可変吹出ダクトを有する
ことを特徴とするショーケース。 - 前記可変吹出ダクトは前記分岐ダクトの先端で前後方向に伸縮自在となっている
ことを特徴とする請求項1記載のショーケース。 - 前記分岐ダクトには前記可変吹出ダクトの前方への移動規制と移動規制を解除するストッパ部材を有する
ことを特徴とする請求項1又は請求項2のショーケース。 - 前記分岐ダクトは前記各商品棚を支持する棚受けのうち少なくとも一つに着脱可能となっている
ことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか一項記載のショーケース。
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