JP3862066B2 - 車両用パワーユニット - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、動力源を内蔵して車両に搭載される車両用パワーユニットに係り、特に、動力源として内燃機関および電動モータの一方が選択的に搭載される車両用パワーユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】
補助動力としてエンジンまたはモータを搭載する二輪車が、特開昭59−167388号公報に開示されている。補助動力としてエンジンおよびモータのいずれが好適であるかは、使用者の好みや車両の使用環境、使用形態により異なるため、いずれかの補助動力を利用者の要求に応じて選択的に搭載できるようにすることが望ましい。
【0003】
エンジンを搭載するエンジンユニットおよびモータを搭載するモータユニットのいずれかを選択的に搭載可能な車両では、各パワーユニットケースの形状を共通化すれば、パワーユニットケースの管理が容易になるのみならず、車体フレームも共通化できるようになる。したがって、使用者にとっては同一デザインでありながらパワーユニットの選択が可能となり、生産者にとっては部品の共通化による生産性の向上やコストダウンが期待できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
一般的に、エンジンユニットは出力が大きいもののモータに較べて振動が大きくなる。これに対して、モータユニットは振動が小さいもののエンジンに較べて大きな出力を出しにくい。したがって、従来技術ではパワーユニットケースを共通化すると、振動および出力の一方を犠牲にするか、あるいは振動および出力の双方を均等に犠牲にしなければならなかった。
【0005】
本発明の目的は、上記した従来技術の課題を解決し、振動および出力を犠牲にすることなくパワーユニットケースを共通化できる車両用パワーユニットを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記した目的を達成するために、本発明は、動力源を内蔵して車両に搭載され、動力を駆動輪へ伝達するパワーユニットにおいて、
パワーユニットには、動力源として内燃機関および電動モータの一方が選択的に搭載可能とし、動力源として内燃機関を搭載した際にクランク軸が支持される支持手段に、動力源として電動モータを搭載した際は、その回転軸が支持されるようにした。さらに、内燃機関のクランク軸には、これと同軸状にバランサが装着されるものとし、動力源として内燃機関を搭載した際に前記バランサが収容される空間に、動力源として電動モータを搭載した際は、そのステータを含む主要部が収容されるようにした。
【0007】
上記した特徴によれば、動力源として内燃機関を搭載した際に、そのクランク軸を支持する支持手段を、動力源として電動モータを搭載した際には、その回転軸を支持する支持手段として利用できるので、いずれの動力源を搭載する場合でも、支持手段を含むハウジングを共通化できる。また、動力源として内燃機関を搭載した際に、そのクランク軸のバランサが収容されるハウジング内部の比較的大きな空間を、動力源として電動モータを搭載した際には、その主要部を収容する空間として利用できるので、ハウジングを共通化しながら大きな体格のモータを収容できる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施の形態を、添付の図面に示した本発明の一実施例に基づいて説明する。
【0009】
図1は、動力源としてエンジンおよび電動モータの一方が選択的に収容されるエンジン&モータ兼用パワーユニット(以下、E&Mパワーユニットと表現する)が搭載されるペダル付き自動二輪車の縦断側面図である。図2は、動力源としてエンジンが搭載された場合の図1の2−2線に沿ったE&Mパワーユニットの断面図である。図3は、図2の3−3線断面図、図4は、図3の4−4線断面図、図5は、図1の5−5線拡大断面図である。
【0010】
図1において、ペダル付き自動二輪車の車体フレーム21は、前端にヘッドパイプ22が設けられて後下がりに傾斜したメインフレーム23と、メインフレーム23の後部から上方に延設されるシートポスト24と、シートポスト24の上部に上端が結合される左、右一対のリヤフレーム25とを備える。
【0011】
ヘッドパイプ22には、フロントフォーク26が操向可能に支承され、その下端に前輪WFが軸支されている。フロントフォーク26の上端には、バー状の操向ハンドル27が設けられている。
【0012】
シートポスト24には、サドル状のシート28を上端に備える支持パイプ29が上方から差し込まれ、支持パイプ29は、上下位置を調節可能としてシートポスト24に固定される。E&Mパワーユニット10は、シートポスト24の下方において、車体フレーム21に剛性的に固定されている。
【0013】
左、右一対のリヤフレーム25下部間に後輪WRが軸支されており、この後輪WRには、シート28上のライダーが左、右一対のクランクペダル30を踏み込むことによる踏力を伝達することが可能であり、またE&Mパワーユニット10に搭載されるエンジン31の出力を伝達することも可能である。シートポスト24の上部には、その後方側に配置される収納ボックス32が支持されており、前記一対のリヤフレーム25は、収納ボックス32を後方側から覆うように配置される。前記収納ボックス32には、バッテリや、エンジン31を制御するための制御装置等が収納される。
【0014】
図2〜図4を併せて参照して、エンジン31は、サイドバルブ式の4サイクルエンジンであり、このエンジン31のエンジン本体33は、シリンダブロック34と、シリンダブロック34の下部に結合されるパワーユニットケース35と、シリンダブロック34の上部に結合されるシリンダヘッド36とで構成される。
シリンダブロック34は、シリンダボア37が設けられるシリンダ部34aを一体に有している。
【0015】
パワーユニットケース35は、クランク室42を相互間に形成して相互に結合される第1および第2ケース部材38・39と、前記クランク室42の外方に配置される作動室43を第1および第2ケース部材38,39との間に形成するようにして第2ケース部材39に結合される第3ケース部材40とで構成され、作動室43は後輪WR側に向けて開放される。
【0016】
第1および第2ケース部材38,39の分割面は、図2に示すように、シリンダボア37の軸線cを含む平面上に設定され、第1および第2ケース部材38,39が、シリンダ部34aの一部を相互間に挟むようにしてシリンダブロック34に締結される。クランク室42には、自動二輪車の幅方向に沿う軸線を有するクランクシャフト45の大部分が収納されており、シリンダボア37に摺動自在に嵌合されるピストン46がコンロッド47を介してクランクシャフト45に連結される。
【0017】
このクランクシャフト45は、一対のクランクウェイト45a,45bを有する。クランクシャフト45は、そのクランクウェイト45a,45bを相互間に挟む一対の保持板48,49で構成されてクランク室42に収納されるとともにパワーユニットケース35の第1および第2ケース部材38,39に締結されるホルダ50により回転自在に支承される。
【0018】
両保持板48,49間には、図2に示したように、複数の円筒状のスペーサ51が介装されており、それらのスペーサ51に挿通されるリベット52で両保持板48,49を連結することによりホルダ50が構成される。該ホルダ50は、パワーユニットケース35の第1および第2ケース部材38,39にそれぞれ締結されるとともに、シリンダブロック34のシリンダ部34aに締結される。
【0019】
ホルダ50の両保持板48,49には、一対のボールベアリング53a,53bの外輪が同軸に圧入されており、クランクシャフト45は、各ボールベアリング53a,53bを介してホルダ50に回転自在に支承される。
【0020】
シリンダボア37の軸線cに沿う方向から見て前記クランクシャフト45の両側には、クランクシャフト45の一直径線上に回転軸線を有してクランク室42に収納される一対のバランサ54,54が配置されており、各バランサ54,54のバランスウェイト54a,54bは、クランクシャフト45の軸線と平行な方向から見て前記クランクシャフト45の両クランクウェイト45aに一部が重なるようにして、両クランクウェイト45a,45b間に配置される。
【0021】
両バランサ54,54は、対をなす2組のボールベアリング55a,55bおよび同55c,55dを介してホルダ50により回転自在に支承されている。各ボールベアリング55a,55b,55c,55dの外輪はホルダ50の両保持板48,49に圧入される。
【0022】
クランクシャフト45には、ホルダ50の保持板48と、クランクシャフト45の一方のクランクウェイト45bとの間で駆動ギヤ56が固設されており、両バランサ54,54には、駆動ギヤ56に噛合する被動ギヤ57a,57bがそれぞれ固設される。したがって、クランクシャフト45の回転に連動して両バランサ54,54がクランクシャフト45と平行な軸線まわりに相互に逆方向に回転することになる。
【0023】
車体フレーム21の前後方向に沿って前記クランクシャフト45の前方側には、車体フレーム21が備えるシートポスト24の下方側への延長線上に軸線を有するペダルシャフト58が、その軸線を前記クランクシャフト45と平行にして配置されている。ペダルシャフト58は、パワーユニットケース35の第1および第3ケース部材38,40に、それぞれボールベアリング59,60を介して回転自在に支承される。パワーユニットケース35の外方側でペダルシャフト58の両端にはクランクペダル30がそれぞれ設けられる。
【0024】
作動室43内には、ペダルシャフト58と同一軸線まわりに回転することを可能として前記ペダルシャフト58で相対回転可能に支承されるロータ61と、該ロータ61で覆われるようにして前記パワーユニットケース35の第1ケース部材38により固定的に支持されるステータ62とから成る発電機63が収納される。
【0025】
パワーユニットケース35の第2ケース部材39を回転自在に貫通して作動室43に突出したクランクシャフト45には、駆動プーリ64が相対回転不能に装着されており、前記発電機63のロータ61に固着された被動プーリ65と前記駆動プーリ64とに無端状のベルト66が巻き掛けられる。したがって、クランクシャフト45の回転に応じて発電機63のロータ61が回転駆動される。
【0026】
図5を併せて参照して、クランクシャフト45の回転動力は、ベルト式無段変速機70および遊星ギヤ式減速機71を含む動力伝達手段69を介して後輪WRに伝達される。動力伝達手段69は、自動二輪車の前進方向を向いた状態では、エンジン31が備えるシリンダボア37の軸線cを含む鉛直面に関して左側に配置される。
【0027】
ベルト式無段変速機70は、遠心ウェイト72を有するとともに当該遠心ウェイト72の作用で有効半径を変化させるようにして作動室43内でクランクシャフト45に設けられた駆動プーリ73と、駆動プーリ73の有効半径変化に応じて有効半径を変化させる被動プーリ74と、駆動プーリ73および被動プーリ74に巻掛けられる無端ベルト75とを備える。
【0028】
自動二輪車の前進方向を向いた状態で後輪WRの左側には、被動プーリ74と、遠心クラッチから成る発進クラッチ76と、前記遊星ギヤ式減速機71とを収納した伝動ケース77が配置されている。伝動ケース77は、左右一対のリヤフレーム25の一方で固定的に支持される。
【0029】
後輪WRの車軸78の一端側は前記伝動ケース77で回転自在に支承されており、被動プーリ74は車軸78に相対回転自在に装着される。被動プーリ74および車軸78間には、前記発進クラッチ76および遊星ギヤ式減速機71が介設される。
【0030】
このようなベルト式無段変速機70では、クランクシャフト45の回転数増加に伴う遠心ウェイト72の作用で駆動プーリ73の有効半径が増加し、それに伴つて被動プーリ74の有効半径が減少することにより、変速比がロー側からトップ側に向けて無段階に変化する。ベルト式無段変速機70で変速されたエンジン31の駆動力は遊星ギヤ式減速機71でさらに減速されて車軸78に伝達される。
【0031】
自動二輪車の前進方向を向いた状態で後輪WRの右側には、ドラムブレーキ79の背板80が、左右一対のリヤフレーム25の他方で固定的に支持されるようにして配置されており、車軸78の他方側が背板80で回転自在に支承される。
【0032】
車軸78には、前記背板80よりも外方において被動スプロケット81が固着される。またパワーユニットケース35の右側で、ペダルシャフト58には前記被動スプロケット81に対応した駆動スプロケット82が固着され、駆動スプロケット82および被動スプロケット81に無端状のチェーン83が巻き掛けられる。したがってクランクペダル30を踏み込んでペダルシャフト58を回転操作したときには、その踏力に応じた回転動力が後輪WRの車軸78に伝達されることになる。
【0033】
図2および図3に特に注目して、エンジン31のシリンダブロック34およびシリンダヘッド36間には、ピストン46の頂部の一部を臨ませる燃焼室85が、自動二輪車の前進方向を向いた状態でシリンダボア37の軸線cから右側にずれた位置に中心を配置するようにして形成される。シリンダヘッド36には燃焼室85に内端を臨ませる点火プラグ86が取り付けられる。
【0034】
シリンダブロック34のシリンダ部34aには、前記燃焼室85に通じ得る吸気ポート87がメインフレーム23側に臨んで設けられるとともに、前記燃焼室85に通じ得る排気ポート88が後輪WR側に臨んで設けられ、吸気ポート87および排気ポート88は、自動二輪車の前進方向を向いた状態では、シリンダボア37の軸線を含む鉛直面の右側に配置される。
【0035】
吸気弁89は、吸気ポート87および燃焼室85間の連通・遮断を切り換える。排気弁90は、排気ポート88および燃焼室85間の連通・遮断を切り換える。前記吸気弁89および排気弁90は、シリンダボア37の側方で燃焼室85に挟むようにしてシリンダブロック34に開閉作動可能に支承されるとともに閉弁方向にばねで付勢される。
【0036】
すなわち、クランクシャフト45の回転動力を後輪WRに伝達する動力伝達手段69と、吸気弁89および排気弁90とは、シリンダボア37の軸線cを含む鉛直面の左、右に振り分けて配置される。
【0037】
前記吸気弁89および排気弁90は、動弁機横91により開閉駆動される。この動弁機横91は、クランクシャフト45に固定されるタイミング駆動ギヤ92と、ホルダ50の保持板48に固定される支軸93で回転自在に支承されて前記タイミング駆動ギヤ92に噛合するタイミング被動ギヤ94と、タイミング被動ギヤ94に一体に形成されるカム95と、該カム95に従動して揺動するようにしてシリンダブロック34に支承されるとともに前記吸気弁89に連動、連結される吸気側ロッカアーム96と、前記カム95に従動して揺動するようにしてシリンダブロック34に支承されるとともに前記排気弁90に連動、連結される吸気側ロッカアーム97とを備える。
【0038】
前記タイミング駆動ギヤ92は、クランクシャフト45の回転動力を1/2に減速してタイミング被動ギヤ94およびカム95に伝達する。すなわちカム95は、クランクシャフト45の回転速度の1/2に減速されて回転することになるシリンダブロック34におけるシリンダ部34aには、車体フレーム21の前後方向に延びる吸気管98の下流端が吸気ポート87に通じるようにして接続されており、この吸気管98の上流端は、車体フレーム21におけるメインフレーム23内の後部に収納された気化器99の下流端に接続される。
【0039】
図2、図3および図5において、エンジン31からの排気ガスを導く排気管125の上流端が排気ポート88に通じるようにしてシリンダブロック34に接続される。この排気管125は、エンジン31および後輪WR間で後輪WRに沿うようにして下方に延びるものであり、車体フレーム21のリヤフレーム25で支持されて後輪WRの右側に配置されるマフラー126に排気管125の下流端が接続される。
【0040】
このように、本実施形態では、エンジン31が備えるパワーユニットケース35には、一対のクランクウェイト45a,45bを有するクランクシャフト45が支承されるとともにペダルシャフト58が回転自在に支承されるのであるが、パワーユニットケース35を含むエンジン本体33は、車体フレーム21に剛性的に固着されており、一対のバランサ54,54が、クランクシャフト45の回転に連動して該クランクシャフト45と平行な軸線まわりに回転することを可能としてパワーユニットケース35内に収納されている。
【0041】
したがって、バランサ54,54によりエンジン31の振動が抑制されることになり、エンジン本体33が車体フレーム21に剛性的に固着されていてもエンジン振動に起因した車体フレーム21の振動を低減することができ、またエンジン本体33の車体フレーム21への剛性的な固着により、エンジン本体33が備えるパワーユニットケース35に支承されたペダルシャフト58の両端のクランクペダル30を踏み込む際の剛性感を確保することができるとともに、防振構造が不要となることで車体フレーム21へのエンジン本体33の支持構造をコンパクト化することができる。
【0042】
しかも、両バランサ54,54は、クランクシャフト45の軸線と平行な方向から見て両クランクウェイト45a,45bに一部が重なるようにして両クランクウェイト45a,45b間に配置されるバランスウェイト54aをそれぞれ有するものであるので、バランサ54,54を有するにもかかわらず、クランクシャフト45の軸線に沿う方向でのパワーユニットケース35の幅を小さく設定することを可能としてエンジン31の大型化を防止することができる。
【0043】
図6は、前記E&Mパワーユニット10に、動力源として電動モータを収容した場合の図3の4−4線断面図であり、前記と同一の符号は同一または同等部分を表している。
【0044】
電動モータ100はアウターロータ式(外転型)であり、回転軸106に装着されたアウターロータ101と、アウターロータ101の内壁に沿って環状に配置された複数の永久磁石102と、第1ケース部材38に対してネジ止め固定されたステータ104と、前記ステータ104に巻回されたステータ巻線103とを含む。
【0045】
図4と比較すれば明らかなように、本実施形態では、駆動源としてエンジンを搭載した際にクランクシャフト45の主要部(クランクウェイト45a,45b、バランサ54およびそのウェイト54a,54bを含む)が収容されていた比較的大きな空間(クランク室42)に電動モータ100が配置される。電動モータ100の回転軸106は、駆動源としてエンジンを搭載した際にクランクシャフト45を軸支していたボールベアリング53a,53bにより軸支される。
【0046】
このように、本実施形態では動力源としてエンジンを搭載した際に、そのクランクシャフト45を支持する支持手段としてのボールベアリング53a,53bを、動力源として電動モータ100を搭載した際には、その回転軸106を支持する支持手段として利用できるので、いずれの動力源を搭載する場合でも、支持手段を含むパワーユニットケースを共通化できる。したがって、部品の共通化による生産性の向上やコストダウンが期待できる。
【0047】
また、動力源としてエンジンを搭載した際に、そのクランクシャフト45のクランクウェイト45a,45bやバランサ54が収容される比較的大きな空間42を、動力源として電動モータ100を搭載した際には、その本体を収容する空間として利用できるので、ケースを共通化しながら大きな体格のモータを収容できる。したがって、動力源としてエンジンおよび電動モータの一方を選択的に搭載できるパワーユニットにおいて、振動および出力を犠牲にすることなくユニットケースを共通化することができる。
【0048】
【発明の効果】
本発明によれば、以下のような効果が達成される。
(1)動力源として内燃機関を搭載した際に、そのクランク軸を支持する支持手段を、動力源として電動モータを搭載した際には、その回転軸を支持する支持手段として利用できるので、いずれの動力源を搭載する場合でも、支持手段を含むハウジングを共通化できる。したがって、部品の共通化による生産性の向上やコストダウンが期待できる。
(2)動力源として内燃機関を搭載した際に、そのクランク軸のバランサが収容されるハウジング内部の比較的大きな空間を、動力源として電動モータを搭載した際には、その本体を収容する空間として利用できるので、ハウジングを共通化しながら大きな体格のモータを収容できる。したがって、動力源として内燃機関および電動モータの一方を選択的に搭載できる車両用パワーユニットにおいて、振動および出力を犠牲にすることなくユニットケースを共通化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ペダル付き自動二輪車の縦断側面図である。
【図2】 図1の2−2線に沿うエンジンの断面図である。
【図3】 図2の3−3線断面図である。
【図4】 エンジン搭載時のパワーユニットの縦断面図(図3の4−4線断面図)である。
【図5】 図1の5−5線拡大断面図である。
【図6】 モータ搭載時のパワーユニットの縦断面図(図3の4−4線断面図)である。
【符号の説明】
21…車体フレーム,22…ヘッドパイプ,23…メインフレーム,24…シートポスト,27…操向ハンドル,28…シート,30…ペダル,31…エンジン,34a…シリンダ部,45…クランクシャフト,58…ペダルシャフト,69…動力伝達手段,89…吸気弁,90…排気弁,98…吸気管,99…気化器

Claims (2)

  1. 左右一対のクランクペダルを備えると共に、動力源として内燃機関および電動モータの一方を選択的に搭載して自動二輪車の車体フレームに剛性的に搭載され、前記動力源の動力を駆動輪へ伝達するパワーユニットにおいて、
    クランクウェイトを備えたクランクシャフトおよび当該クランクシャフトと平行な軸線まわりに回転するバランサが、前記クランクウェイトを相互間に挟む一対の保持板で構成されるホルダにより回転自在に支承され、
    動力源として内燃機関を搭載した際には前記ホルダが収容され、動力源として電動モータを搭載した際には当該電動モータが収容されるクランク室を備えたことを特徴とする自動二輪車用のパワーユニット。
  2. 前記パワーユニットがベルト式無段変速機の駆動プーリを含み、前記駆動プーリが、動力源として内燃機関が搭載されたときにはクランクシャフトに設けられ、動力源として電動モータが搭載されたときには当該電動モータの回転軸に設けられることを特徴とする請求項1に記載の自動二輪車用のパワーユニット。
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