JP3860928B2 - 高架構造物の桁裏面へのパネルの取付方法 - Google Patents
高架構造物の桁裏面へのパネルの取付方法 Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、主として橋梁や高架道路等の高架構造物の桁裏面へのパネルの取付方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば高架道路等の高架構造物の桁裏面には、その下を通行する車両の騒音が桁裏面で反射して周囲に騒音が漏れるのを防止するために吸音性を有する吸音パネルが、または桁裏面の美粧化を図るために化粧パネルが取付けられている。従来、かかる桁裏面へのパネルの取付けは、高所作業であるために、まず桁裏面に仮設足場を組み立て、しかる後、その仮設足場上に作業者が乗ってパネルの取付作業を行い、最後にこの仮設足場を撤去するようようにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながらこの仮設足場の組み立ては、まず桁裏面の長手方向に沿って取付けられた桁材に吊り部材を取付けると共にこの吊り部材に親パイプを吊り下げ、次に熟練を有する鳶職等の作業者がこの親パイプの上に乗って親パイプと交差する方向にころばしパイプ及びころばしパイプの中央部に腹起こしパイプ等を配置し、しかる後それらのパイプの交差部をクランプ等の固定具で固定して枠組みし、次いでその上に足場板を戴置することによって一般に組み立てられるものであるために、仮設足場の組み立ては非常に危険を伴い、極めて熟練を要しまた非常に手間な作業であり、さらにパネルの取付作業が完了すると分解撤去する必要があるために、作業効率も極めて悪く、また仮設足場の組み立てに要する分だけ作業期間が長期化すると共にコストアップにもなっていた。
【0004】
そこで本発明は、取付けるべきパネル自体を足場にしてパネルを取付けることにより、上記の如き問題を解決し、作業性および安全性を向上させた高架構造物の桁裏面へのパネルの取付方法を提供せんとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は次のような構成としている。すなわちこの発明に係る高架構造物の桁裏面へのパネルの取付方法は、桁裏面に設けられた桁材に吊り部材を取付けると共に、この吊り部材により取付けるべきパネルを所定の高さに吊り下げ、次いで吊り下げられたこのパネルを足場にして、このパネル自体を桁材に固定すし、前記パネルは受け部材を介して吊り下げるようにし、受け部材の上にパネルを戴置すると共にその受け部材に吊り部材を係止し、そして前記受け部材を吊り下げることにより、パネルを受け部材で持ち上げるように吊り下げるようにした高架構造物の桁裏面へのパネルの取付方法であって、前記固定部材は、桁材より横方向に張り出して溶接固定された横部材と、この横部材とパネルとをボルトにより直接固定する縦部材とから構成されていることを特徴とするものである。
【0006】
本発明によれば、まず取付けるべきパネルを吊り部材により桁材より吊り下げ、次に吊り下げられたこのパネルを足場にして、このパネル自体を桁材に固定するので、従来の如く別個に仮設足場を組み立てる必要がなく、まして作業完了時に仮設足場を撤去する必要もなく、作業効率を向上させると共に仮設足場の組み立てに要していたコストを低減し、作業期間を短縮することができ、また作業者は熟練を要せず、且つ作業の安全性を向上させることができる。
【0007】
なおパネルは、高架構造物の下を通行する車両の騒音が桁裏面で反射して周囲に騒音が漏れるのを防止するための吸音性を有する吸音パネルであってもよいし、桁裏面を隠蔽して美粧化を図るための化粧パネルであってもよく、特に取付けるべきパネルの目的等は限定されるものではない。
【0008】
前記防音パネルとしては、例えば金属繊維等の集合体やセラミック等の粉末焼結体等の吸音材から形成されたものであってもよいし、又は多数の開孔を有する前面板と背面板とによって形成される中空パネル体内に吸音材が内装されたものであってもよいし、パネルの前面に吸音性を有する筒体や半筒体等のルーバー部材が配列されたものであってもよく、特に限定されるものではない。
【0009】
また化粧パネルとしては、例えばアルミニウム合金板や亜鉛鋼板等の表面にポリエステル系粉体塗装やアクリル樹脂塗装、フッ素樹脂塗装、無機質系塗装等が施された塗装金属板が用いられるが、特に限定されるものではない。
【0010】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態について図面を参照し、具体的に説明する。
【0011】
まず、図1は、本発明に係る高架構造物の桁裏面へのパネルの取付方法によって、桁裏面にパネルが取付けられた高架構造物の実施の一形態を示す断面図であり、図2〜6は本発明に係る高架構造物の桁裏面へのパネルの取付方法の取付手順を示す説明図である。
【0012】
図1において、1は橋梁や高架道路等の高架構造物であり、2はこの高架構造物1の桁裏面にその長手方向に沿って設けられた桁材であり、3はこの桁裏面を覆うようにして、桁材2に取付けられたパネルである。
【0013】
次にこのパネルの取付手順を図2〜6により説明する。
先ず、図2の如く、桁裏面に設けられた桁材2に、吊り部材4をクランプ等により取り付ける。この吊り部材4は、吊り下げられるパネル3の重量及びこのパネル3を足場としてこの上に乗って作業する作業者の重量等に十分耐える強度を有していればよく、一般にはチェーンやワイヤー等の索条が用いられるが、特に索条のみに限定されるものではなく、パネル3を所定の高さで容易且つ正確に吊り下げるために、高さ調整が容易にできるターンバックル等を用いたものでもよく、又索条とターンバックル等を組合わせたものでもよい。
【0014】
そして図3〜4の如く、この吊り部材4により取付けるべきパネル3を所定の高さに吊り下げる。吊り下げるには、吊り部材4をパネル3に直接、又は吊り部材4に取り付けたフック金具等を係止して吊り下げてもよいし、受け部材(図示せず)を介してパネル3を吊り下げてもよい。すなわち受け部材の上にパネル3を戴置し、その受け部材に吊り部材4を係止し、受け部材を吊り下げることにより、パネル3を受け部材で持ち上げるように吊り下げてもよい。又パネル3に梁材等を取付け、その梁材等を吊り部材4に係止してもよく、要は吊り部材4によりパネル3を吊り下げられるようにすれば、どのような形態でもよい。
【0015】
しかる後、吊り下げられたこのパネル3を足場にして、このパネル3自体を桁材2に取付ければよい。すなわち図4の如く、吊り下げられたこのパネル3の上に作業者が乗り、そして図5の如く、このパネル3自体を固定部材5を介して桁材2に固定する。なお固定部材5は、パネル3を桁材2に固定するものであれば特に限定されるものではなく、本形態では、桁材2より横方向に張り出して溶接固定された横部材51と、この横部材51とパネル3とを固定する縦部材52とから構成されている。固定部材5と桁材2との固定は、ボルト止めでもよい。又固定部材5とパネル3との固定は、固定部材5とパネル3とがボルト等により直接固定されていてもよいし、パネル3に横梁や縦梁等の支持材を取付け、この支持材と固定部材5とが固定されていてもよい。
【0016】
かようにして桁裏面を覆うように、順次パネル3を桁材2に固定すれば、パネル3の取付作業は完了する。なおパネル3の取付作業が完了すると、図6の如く吊り部材4を撤去するが、そのまま残しておいてもよい。なお吊り部材4をそのまま残しておけば、万一桁材2からパネル3が離脱しても、吊り部材4により吊り下げられるので、落下を防止することができる。
【0017】
なお取付けるべきパネル3は、前記したように、高架構造物の下を通行する車両の騒音が桁裏面で反射して周囲に騒音が漏れるのを防止するために吸音性を有する吸音パネルであってもよいし、桁裏面を隠蔽して美粧化を図るための化粧パネルであってもよく、特に取付けるべきパネル3の目的、形態等は限定されるものではない。
【0018】
【発明の効果】
本発明によれば、まず取付けるべきパネルを吊り部材により桁材より吊り下げ、次に吊り下げられたこのパネルを足場にして、このパネル自体を桁材に固定するので、従来の如く別個に仮設足場を組み立てる必要がなく、まして作業完了時に仮設足場を撤去する必要もなく、作業効率を向上させると共に仮設足場の組み立てに要していたコストを低減し、作業期間を短縮することができ、又作業に伴う交通規制が不要となる。さらに作業者は常にこの吊り下げられたパネルの上で作業することとなるので、熟練を要せず、且つ作業の安全性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明により桁裏面にパネルが取付けられた高架構造物の実施の一形態を示す断面図である。
【図2】本発明に係る高架構造物の桁裏面へのパネルの取付方法において、桁材に吊り部材を取付けた状態を示す説明図である。
【図3】本発明に係る高架構造物の桁裏面へのパネルの取付方法において、吊り部材にパネルを吊り下げる状態を示す説明図である。
【図4】本発明に係る高架構造物の桁裏面へのパネルの取付方法において、吊り部材にパネルを吊り下げ、この吊り下げられたパネル上に作業者が乗って作業をしている状態を示す説明図である。
【図5】本発明に係る高架構造物の桁裏面へのパネルの取付方法において、吊り下げられたパネル上に乗った作業者が、このパネル自体を桁材に固定している状態を示す説明図である。
【図6】本発明に係る高架構造物の桁裏面へのパネルの取付方法において、作業者がパネルを桁材に固定した後、吊り部材を撤去している状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 高架構造物
2 桁材
3 パネル
4 吊り部材
5 固定部材
51 横部材
52 縦部材
Claims (3)
- 桁裏面に設けられた桁材に吊り部材を取付けると共に、この吊り部材により取付けるべきパネルを所定の高さに吊り下げ、次いで吊り下げられたこのパネルを足場にして、このパネル自体を桁材に固定し、前記パネルは受け部材を介して吊り下げるようにし、受け部材の上にパネルを戴置すると共にその受け部材に吊り部材を係止し、そして前記受け部材を吊り下げることにより、パネルを受け部材で持ち上げるように吊り下げるようにした高架構造物の桁裏面へのパネルの取付方法であって、前記固定部材は、桁材より横方向に張り出して溶接固定された横部材と、この横部材とパネルとをボルトにより直接固定する縦部材とから構成されていることを特徴とする高架構造物の桁裏面へのパネルの取付方法。
- パネルは、吸音性を有する吸音パネルであることを特徴とする請求項1に記載の高架構造物の桁裏面へのパネルの取付方法。
- パネルは、桁裏面を隠蔽する化粧パネルであることを特徴とする請求項1に記載の高架構造物の桁裏面へのパネルの取付方法。
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