JP3859904B2 - 熱動引きはずし装置およびそのギャップ調整方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えばノーヒューズ遮断器等における熱動引きはずし装置およびそのギャップ調整方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、熱動引きはずし装置は例えば特公昭58−49978号公報等に示されるように構成されており、引きはずし機構の作動点、すなわち、バイメタルがトリップバーを押す位置が、引きはずし機構を構成する各部品の加工、組立誤差、材料特性のばらつき等、製造ばらつきの累積によりばらついて、遮断器の遮断時間にばらつきが生じる。
そして、このような製造ばらつきを吸収するために、バイメタルの先端に調整ねじを取り付け、調整ねじのバイメタルからの突出量を変えることにより、調整ねじ先端からトリップバーまでの距離(ギャップ)を調整するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来の熱動引きはずし装置のギャップ調整方法は、以上のようにバイメタルの先端に取り付けられた調整ねじの突出量を変えることによりギャップを一定値に調整するようにしているので、位置のばらつきしか調整できず、且つねじ機構そのものにもばらつき要素があるため、精度の良いギャップ調整は困難であるという問題点があった。
【0004】
この発明は上記のような問題点を解消するために成されたもので、調整ねじを不要とし精度の高いギャップ調整が可能な熱動引きはずし装置およびそのギャップ調整方法を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この発明の請求項1に係る熱動引きはずし装置のギャップ調整方法は、バイメタルのトリップバーと当接する位置に上記バイメタルの変形と逆向きに移動可能な可動部を形成し、上記可動部を上記トリップバーとギャップを介して対向させる工程と、上記バイメタルに所定の電流を一定時間通電する工程と、上記通電により上記バイメタルが変形して上記可動部が上記トリップバーに当接し押し戻されて上記バイメタルの変形と逆向きに移動したままの状態で、上記可動部を上記バイメタルに固着する工程とを包含したものである。
【0006】
又、この発明の請求項2に係る熱動引きはずし装置のギャップ調整方法は、トリップバーと当接する位置に一部がバイメタルの変形と逆向きに移動可能な可動部と上記バイメタルへ固定するための固定部とを有する調整子を上記バイメタルに取り付けるとともに上記可動部を上記トリップバーとギャップを介して対向させる工程と、上記バイメタルに所定の電流を一定時間通電する工程と、上記通電により上記バイメタルが変形して上記調整子の移動可能な部位が上記トリップバーに当接し押し戻されて上記バイメタルの変形と逆向きに移動したままの状態で上記調整子の移動可能な部位を上記固定部に固着する工程とを包含したものである。
【0007】
又、この発明の請求項3に係る熱動引きはずし装置は、トリップバーと当接する位置に、バイメタルと薄肉部を介して一体に形成され、上記薄肉部が塑性変形して上記バイメタルの変形と逆向きに移動可能で且つ上記バイメタルの変形により上記トリップバーに当接し押し戻されて上記バイメタルの変形と逆向きに移動した状態で上記バイメタルに溶接により固定された可動部を備えたものである。
【0008】
又、この発明の請求項4に係る熱動引きはずし装置は、弓状部と鉤状部とが形成された可動部材と、切り欠き溝と係合穴とが形成されたバイメタルとを備え、上記弓状部が上記切り欠き溝に係合されるとともに、上記鉤状部上記係合穴に係合されることにより上記バイメタルに連結された上記可動部材が、トリップバーと当接する位置に配置され、上記弓状部が上記バイメタルの変形と逆向きに移動可能で且つ上記バイメタルの変形により上記トリップバーに当接し押し戻されて上記バイメタルの変形と逆向きに移動した状態で上記バイメタルに上記弓状部が溶接により固定されたものである。
【0009】
又、この発明の請求項5に係る熱動引きはずし装置は、ばね性を有した薄板材を折曲することにより、バイメタルに固定する嵌合部と上記バイメタルの変形と逆向きに移動可能な当接部とを形成した調整子が、トリップバーと当接する位置で、上記バイメタルに固定され、且つ上記バイメタルの変形により上記トリップバーに当接し押し戻されて上記バイメタルの変形と逆向きに上記当接部が移動した状態で上記当接部が上記嵌合部に溶接により固定されたものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
以下、この発明の実施の形態を図に基づいて説明する。図1はこの発明の実施の形態1における熱動引きはずし装置のバイメタルの構成を示し、(A)はギャップ調整前の状態を示す斜視図、(B)はギャップ調整後の状態を示す斜視図、図2は図1におけるバイメタルを用いたギャップ調整方法を説明するための工程図、図3は図2に示すギャップ調整方法の原理を説明するための説明図である。
【0011】
図において、1は図1に示すように先端が切り欠きにより分割され、その一方に薄肉部1aを介して変形容易な可動部1bが形成されたバイメタルで、取付穴1cを介してねじ締めにより熱動引きはずし装置本体(図示せず)に組み込まれる。2はこのバイメタル1の可動部1bの先端とギャップを介し対向して配設されるトリップバーである。
【0012】
次に、この発明の実施の形態1における熱動引きはずし装置のギャップ調整方法を図2に基づいて説明する。
まず、図2(A)に示すようにトリップバー2を作動位置に設定して他の治具により動かないように保持する。そして、このトリップバー2に対しバイメタル1をギャップを介して対向させた状態で通電を開始し、所定の電流を一定時間通電する。すると、バイメタル1が変形して図2(B)に矢印で示すようにトリップバー2側に変形して傾き、可動部1bの先端がトリップバー2に当接するが、通電に伴ってバイメタル1はさらに変形を持続するため、図2(C)に示すように薄肉部1aの塑性変形により可動部1bがバイメタル1の移動と逆方向に移動する。
【0013】
次いで、一定の時間が経過し通電が停止されると、バイメタル1は冷却されて元の状態に戻されるが、図2(D)に示すようにバイメタル1の可動部1bの先端とトリップバー2との間のギャップは、薄肉部1aの塑性変形により可動部1bがバイメタル1の移動と逆方向に移動した分だけ、図2(A)の状態のギャップより大きくなる。次に、可動部1bをバイメタル1の先端の切り欠きにより分割された他方側に、例えばTIG、YAG等の溶接により固定一体化し、トリップバー2の保持を解除した状態で上記と同様に通電を開始すると、図2(E)に示すようにバイメタル1は再び変形して可動部1bの先端がトリップバー2に当接しトリップバー2を作動させる。そして、この通電が開始されトリップバー2が作動するまでの時間は再現されて変化することはなく、この時間が熱動引きはずし装置の動作時間となる。
なお、可動部1bを固定する時点は、要するに通電のための一定時間が経過した後であれば、いずれの時点でも良いことは言うまでもない。
【0014】
次に、上記のような工程を経ることによりギャップが調整される原理について図3に基づき説明する。
まず、説明の都合上、トリップバーが作動して停止する位置にストッパ3、4を配置するものとする。次いで、図3(A)に示すように各ストッパ3、4に対してそれぞればらついた位置に、第1および第2のバイメタル5、6を配置する。そして、この状態で上記図2で説明したと同様に通電を開始し、所定の電流を一定時間通電する。すると、第1のバイメタル5は上記図2で説明したと同様に変形して図3(B)に示すようにストッパ3側に傾き、可動部5bの先端がストッパ3に当接するが、通電に伴ってバイメタル5はさらに変形を持続するため、図3(C)に示すように薄肉部5aの塑性変形により、図中矢印で示すように可動部5bがバイメタル5の移動と逆方向に移動する。
【0015】
一方、第2のバイメタル6も第1のバイメタル5と同様に変形するが、図3(A)に示すように最初から可動部6bの先端がストッパ4に当接しているため、この位置から薄肉部6aの塑性変形が始まり、図3(C)に示すように可動部6bは第2のバイメタル6の移動と逆方向に、第1のバイメタル5の可動部5bの移動量よりばらつきの量だけ多く移動する。次いで、一定の時間が経過して通電が停止されると、第1および第2のバイメタル5、6は冷却されてそれぞれ元の状態に戻される。
【0016】
そして、この時の第1および第2のバイメタル5、6の各可動部5b、6bの先端と両ストッパ3、4との間のギャップは、第1のバイメタル5よりばらつきの量だけストッパ4側に近接して配置された第2のバイメタル6の可動部6bが、第1のバイメタル5の可動部5bよりばらつきの量だけストッパ4から離れる方向に移動しているため、図3(D)に示すようにお互いに相殺されて同量、すなわち一定となる。次に、この状態で各可動部5b、6bを両バイメタル5、6の先端の切り欠きにより分割された他方側に、例えばTIG、YAG等の溶接により固定一体化し、通電を開始すると、図3(E)に示すように両バイメタル5、6は再び変形して両可動部5b、6bの先端がそれぞれストッパ3、4に同時に当接する。そして、この通電が開始されてストッパ3、4に当接するまでの時間、すなわちトリップバーが作動するまでの時間はすべてのバイメタルにおいても一定に再現されて変化することはない。
【0017】
このように上記実施の形態1によれば、バイメタル1の先端に薄肉部1aの塑性変形により、バイメタル1の変形と逆向きに移動可能な可動部1bを形成するとともに、所定の電流を一定時間通電させ、この通電によりバイメタル1が変形して可動部1bがトリップバー2に当接し、薄肉部1aの塑性変形により押し戻され移動した状態で、可動部1bをバイメタル1に固着するようにしたので、簡単な構造で調整ねじ等の調整機構を必要とすることなく精度の良いギャップ調整が可能となり、又、調整機構を不要とする分部品点数の削減ができコストの低減が可能となる。
又、可動部1bの固着方法としては、カシメや他部材による固定も考えられるが、YAG、TIG等の溶接によりバイメタルの固定側に固着するようにしているので、非接触接合が可能となり短時間で位置決めが容易になる等の効果を得ることができる。
【0018】
実施の形態2.
図4はこの発明の実施の形態2における熱動引きはずし装置のバイメタルの構成を示し、(A)は展開斜視図、(B)はギャップ調整前の状態を示す斜視図、(C)はギャップ調整後の状態を示す斜視図である。
【0019】
図において、7は上端に切り欠き溝7a、この切り欠き溝7aの下方に対応して係合穴7b、および下部に一対の取付穴7cがそれぞれ形成されたバイメタル、8は一端にバイメタル7の切り欠き溝7a内を図中矢印A、Bで示す方向に移動可能な弓状部8aが、他端に係合穴7bに係合する鉤状部8bが、又、弓状部8aの鉤状部8bと対向する側に外方に突出してトリップバー(図示せず)に当接する当接部8cがそれぞれ形成され、鉤状部8bが係合穴7bと係合することによりバイメタル7に連結される可動部としての可動部材である。そして、可動部材8は連結された状態で、常に図中矢印Aで示す方向に重心がかかるように形成されている。
【0020】
上記のように構成された実施の形態2のバイメタル7においても、上記実施の形態1の場合と同様に、トリップバーに対してギャップを介して対向させ、所定の電流を一定時間通電させると、バイメタル7が変形して可動部材8の当接部8cがトリップバーに当接するが、通電に伴ってバイメタル7はさらに変形を持続するため、可動部材8は押し戻され鉤状部8bを支点として弓状部8aがバイメタル7の切り欠き溝7a内を、図4(B)中矢印Bで示す方向に移動し、一定時間経過し、図4(C)に示すような状態となる。この時点で上記実施の形態1の場合と同様に、例えばYAG、TIG等の溶接により可動部材8をバイメタル7に接合して固着する。
【0021】
このように上記実施の形態2によれば、バイメタル7の先端に摺動することによりバイメタル7の変形と逆向きに移動可能な可動部材8を連結するとともに、所定の電流を一定時間通電させ、この通電によりバイメタル7が変形して可動部材8の当接部8cがトリップバーに当接し、押し戻されて弓状部8aがバイメタル7の切り欠き溝7a内を摺動して移動した状態で、可動部材8をバイメタル7に溶接により固着するようにしたので、上記実施の形態1におけると同様に、簡単な構造で調整ねじ等の調整機構を必要とすることなく精度の良いギャップ調整が可能となり、又、調整機構を不要とする分部品点数の削減ができコストの低減が可能となる。
【0022】
実施の形態3.
図5はこの発明の実施の形態3における熱動引きはずし装置のバイメタルの構成を示し、(A)は調整子取り付け前の状態を示す斜視図、(B)は調整子取り付け後の状態を示す斜視図である。
図において、9は薄板材を折曲することによりコ字状の嵌合部9aを形成するとともに、その中央部を切り欠くことにより弓状の当接部9bが形成された調整子で、図5(B)に示すようにバイメタル10のトリップバー(図示せず)と当接する位置に、嵌合部9aが嵌合することにより着脱自在に取り付けられている。
【0023】
上記のように構成された実施の形態3のバイメタル10においても、上記各実施の形態1、2の場合と同様に、トリップバーに対して調整子9の当接部9bをギャップを介して対向させ、所定の電流を一定時間通電させると、バイメタル10が変形して当接部9bがトリップバーに当接するが、通電に伴ってバイメタル10はさらに変形を持続するため、当接部9bは押し戻され図5(B)中矢印で示す方向に移動し、一定時間経過した状態で、上記各実施の形態1、2の場合と同様に、例えばYAG、TIG等の溶接により当接部9bを嵌合部9aに接合して固着する。
【0024】
このように上記実施の形態3によれば、バイメタル10のトリップバーと当接する位置に、当接部9bがバイメタル10の変形と逆向きに移動可能な調整子9を取り付けるとともに、所定の電流を一定時間通電させ、この通電によりバイメタル10が変形して調整子9の当接部9bがトリップバーに当接し、押し戻され移動した状態で、当接部9bを嵌合部9aに溶接により固着するようにしたので、上記各実施の形態1、2におけると同様に、簡単な構造で調整ねじ等の調整機構を必要とすることなく精度の良いギャップ調整が可能となり、又、仮にギャップ調整が失敗した場合にも、バイメタル10に加工を施すことなく調整子9を取り替えるだけで再調整ができるので、生産性の向上を図ることが可能になる。
なお、上記各実施の形態1、2においては位置がばらつく場合について説明したが、バイメタル1の変形がばらつく場合に適用しても、同様に作動時間を一定に調整することができる。
【0025】
【発明の効果】
以上のように、この発明の請求項1によれば、バイメタルのトリップバーと当接する位置に上記バイメタルの変形と逆向きに移動可能な可動部を形成し、上記可動部を上記トリップバーとギャップを介して対向させる工程と、上記バイメタルに所定の電流を一定時間通電する工程と、上記通電により上記バイメタルが変形して上記可動部が上記トリップバーに当接し押し戻されて上記バイメタルの変形と逆向きに移動したままの状態で、上記可動部を上記バイメタルに固着する工程とを包含したものであるので、簡単な構造で調整ねじ等の調整機構を必要とすることなく精度の良いギャップ調整、およびコストの低減が可能な熱動引きはずし装置のギャップ調整方法を提供することができる。
【0026】
又、この発明の請求項2によれば、トリップバーと当接する位置に一部がバイメタルの変形と逆向きに移動可能な可動部と上記バイメタルへ固定するための固定部とを有する調整子を上記バイメタルに取り付けるとともに上記可動部を上記トリップバーとギャップを介して対向させる工程と、上記バイメタルに所定の電流を一定時間通電する工程と、上記通電により上記バイメタルが変形して上記調整子の移動可能な部位が上記トリップバーに当接し押し戻されて上記バイメタルの変形と逆向きに移動したままの状態で上記調整子の移動可能な部位を上記固定部に固着する工程とを包含したものであるので、簡単な構造で調整ねじ等の調整機構を必要とすることなく精度の良いギャップ調整、およびコストの低減が可能な熱動引きはずし装置のギャップ調整方法を提供することができる。
【0027】
又、この発明の請求項3によれば、トリップバーと当接する位置に、バイメタルと薄肉部を介して一体に形成され、上記薄肉部が塑性変形して上記バイメタルの変形と逆向きに移動可能で且つ上記バイメタルの変形により上記トリップバーに当接し押し戻されて上記バイメタルの変形と逆向きに移動した状態で上記バイメタルに溶接により固定された可動部を備えたものであるので、簡単な構造で調整ねじ等の調整機構を必要とすることなく精度の良いギャップ調整、およびコストの低減が可能な熱動引きはずし装置を提供することができる。
【0028】
又、この発明の請求項4によれば、弓状部と鉤状部とが形成された可動部材と、切り欠き溝と係合穴とが形成されたバイメタルとを備え、上記弓状部が上記切り欠き溝に係合されるとともに、上記鉤状部上記係合穴に係合されることにより上記バイメタルに連結された上記可動部材が、トリップバーと当接する位置に配置され、上記弓状部が上記バイメタルの変形と逆向きに移動可能で且つ上記バイメタルの変形により上記トリップバーに当接し押し戻されて上記バイメタルの変形と逆向きに移動した状態で上記バイメタルに上記弓状部が溶接により固定されたものであるので、簡単な構造で調整ねじ等の調整機構を必要とすることなく精度の良いギャップ調整、およびコストの低減が可能な精度の良いギャップ調整およびコストの低減が可能な熱動引きはずし装置を提供することができる。
【0029】
又、この発明の請求項5によれば、ばね性を有した薄板材を折曲することにより、バイメタルに固定する嵌合部と上記バイメタルの変形と逆向きに移動可能な当接部とを形成した調整子が、トリップバーと当接する位置で、上記バイメタルに固定され、且つ上記バイメタルの変形により上記トリップバーに当接し押し戻されて上記バイメタルの変形と逆向きに上記当接部が移動した状態で上記当接部が上記嵌合部に溶接により固定されたものであるので、簡単な構造で調整ねじ等の調整機構を必要とすることなく精度の良いギャップ調整、およびコストの低減が可能な精度の良いギャップ調整およびコストの低減が可能な熱動引きはずし装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1における熱動引きはずし装置のバイメタルの構成を示し、(A)はギャップ調整前の状態を示す斜視図、(B)はギャップ調整後の状態を示す斜視図である。
【図2】 図1におけるバイメタルを用いたギャップ調整方法を説明するための工程図である。
【図3】 図2に示すギャップ調整方法の原理を説明するための説明図である。
【図4】 この発明の実施の形態2における熱動引きはずし装置のバイメタルの構成を示し、(A)は展開斜視図、(B)はギャップ調整前の状態を示す斜視図、(C)はギャップ調整後の状態を示す斜視図である。
【図5】 この発明の実施の形態3における熱動引きはずし装置のバイメタルの構成を示し、(A)は調整子取り付け前の状態を示す斜視図、(B)は調整子取り付け後の状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1,5,6,7 バイメタル、1a,5a,6a 薄肉部、
1c,7c 取付穴、2 トリップバー、3,4 ストッパ、8 可動部材、
8a 弓状部、8b 鉤状部、8c,9a 当接部、9 調整子、
9b 嵌合部、10 バイメタル。
Claims (5)
- バイメタルのトリップバーと当接する位置に上記バイメタルの変形と逆向きに移動可能な可動部を形成し、上記可動部を上記トリップバーとギャップを介して対向させる工程と、上記バイメタルに所定の電流を一定時間通電する工程と、上記通電により上記バイメタルが変形して上記可動部が上記トリップバーに当接し押し戻されて上記バイメタルの変形と逆向きに移動したままの状態で、上記可動部を上記バイメタルに固着する工程とを包含したことを特徴とする熱動引きはずし装置のギャップ調整方法。
- トリップバーと当接する位置に一部がバイメタルの変形と逆向きに移動可能な可動部と上記バイメタルへ固定するための固定部とを有する調整子を上記バイメタルに取り付けるとともに上記可動部を上記トリップバーとギャップを介して対向させる工程と、上記バイメタルに所定の電流を一定時間通電する工程と、上記通電により上記バイメタルが変形して上記調整子の移動可能な部位が上記トリップバーに当接し押し戻されて上記バイメタルの変形と逆向きに移動したままの状態で上記調整子の移動可能な部位を上記固定部に固着する工程とを包含したことを特徴とする熱動引きはずし装置のギャップ調整方法。
- トリップバーと当接する位置に、バイメタルと薄肉部を介して一体に形成され、上記薄肉部が塑性変形して上記バイメタルの変形と逆向きに移動可能で且つ上記バイメタルの変形により上記トリップバーに当接し押し戻されて上記バイメタルの変形と逆向きに移動した状態で上記バイメタルに溶接により固定された可動部を備えたことを特徴とする熱動引きはずし装置。
- 弓状部と鉤状部とが形成された可動部材と、切り欠き溝と係合穴とが形成されたバイメタルとを備え、上記弓状部が上記切り欠き溝に係合されるとともに、上記鉤状部上記係合穴に係合されることにより上記バイメタルに連結された上記可動部材が、トリップバーと当接する位置に配置され、上記弓状部が上記バイメタルの変形と逆向きに移動可能で且つ上記バイメタルの変形により上記トリップバーに当接し押し戻されて上記バイメタルの変形と逆向きに移動した状態で上記バイメタルに上記弓状部が溶接により固定されたことを特徴とする熱動引きはずし装置。
- ばね性を有した薄板材を折曲することにより、バイメタルに固定する嵌合部と上記バイメタルの変形と逆向きに移動可能な当接部とを形成した調整子が、トリップバーと当接する位置で、上記バイメタルに固定され、且つ上記バイメタルの変形により上記トリップバーに当接し押し戻されて上記バイメタルの変形と逆向きに上記当接部が移動した状態で上記当接部が上記嵌合部に溶接により固定されたことを特徴とする熱動引きはずし装置。
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