JP5333289B2 - 回路遮断器 - Google Patents

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この発明は、回路遮断器における熱動引きはずし装置に関するものである。
従来の回路遮断器における熱動引きはずし装置では、引きはずし機構の作動点、すなわち、バイメタルがトリップバーを押す位置が、引きはずし機構を構成する各部品の加工、組立誤差、材料特性のばらつき等、製造ばらつきの累積によりばらついて、回路遮断器の遮断時間にばらつきが生じる。そこで、このような製造ばらつきを吸収するために、バイメタルの先端に移動可能な調整子を取り付け、回路遮断器に電流を一定時間通電しこの通電によりバイメタルが変形して調整子の当接部がトリップバーに当接して押し戻されて移動したままの状態で調整子をバイメタルにレーザ溶接により固着するようにしている(例えば、特許文献1。)。
また、調整子が、回路遮断器の製造及び調整の過程で、レーザ溶接により固着する前に脱落するという問題があったので、バイメタルに軸部を設け、調整子の鉤状部を弾性変形させてバイメタルの軸部に調整子を取付ける方法や、調整子の鉤状部をバイメタルの軸部に係合させた後、鉤状部を塑性変形させて調整子の脱落を防止する方法が提案されている(例えば、特許文献2。)。
特開2001−15006号公報(段落0021〜段落0023、図4) 特開2009−123416号公報(段落0022、段落0023、段落0036〜段落0039、図1、図2)
しかしながら、従来の回路遮断器における熱動引きはずし装置の調整子は、厚さ0.8mm程度の板からプレス成形により製作していたので、調整子の弓状部などの薄肉形状をプレス成形するために軟らかい銅合金などのレーザ溶接性の悪い材料を使用せざるを得ないという課題があった。
また、バイメタルの案内溝に調整子を入れて調整子をバイメタルにレーザ溶接する際に、調整子の両端面と案内溝との境界部の2箇所をレーザ溶接する必要があり、溶接に時間がかかるという問題があった。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、調整時間が短く信頼性の高い熱動引きはずし装置を備えた回路遮断器を得ることを目的とするものである。
この発明の回路遮断器は、電路を開閉する開閉接点と、この開閉接点を開放する開閉機構部と、該開閉機構部を駆動する熱動引きはずし装置とを備え、熱動引きはずし装置は、トリップバーと当接する側の一端に開口して形成される案内溝、および案内溝と長手方向に所定の間隔を介して形成される係合穴を有するバイメタルと、係合穴に一端側が係合され、他端側が係合穴を中心にして案内溝内を摺動することによりバイメタルの変形と逆向きに回動可能で、且つ変形によりトリップバーに当接し押し戻された状態でバイメタルに固着された調整子とを有し、調整子は、案内溝の底面上を摺動し、バイメタルの板厚以上の幅を有する底面部を備えるものである。
この発明によれば、調整子はバイメタルの案内溝内を摺動し、バイメタルの板厚以上の幅を有する底面部を備えるので、トリップバーと調整子との距離調節の時間が短く固着の信頼性が高い熱動引きはずし装置を備えた回路遮断器を得ることができる。

この発明の実施の形態1における回路遮断器を示す側面断面図である。 この発明の実施の形態1の回路遮断器における引きはずし装置を示す斜視図である。 この発明の実施の形態1の回路遮断器における引きはずし装置を示す側面図である。 この発明の実施の形態1の回路遮断器における引きはずし装置へ調整子を装着する前の状態を示す斜視図である。 この発明の実施の形態1の回路遮断器における引きはずし装置の調整子を示す側面図である。 この発明の実施の形態1の回路遮断器における引きはずし装置の調整子を示す斜視図である。 この発明の実施の形態2の回路遮断器における引きはずし装置を示す側面図である。 この発明の実施の形態2の回路遮断器における引きはずし装置の調整子を示す側面図である。 この発明の実施の形態2の回路遮断器における引きはずし装置の調整子を示す斜視図である。 この発明の実施の形態2の回路遮断器の効果を説明するための引きはずし装置の上面図である。 この発明の実施の形態1の回路遮断器の課題を説明するための引きはずし装置の上面図である。 この発明の実施の形態3の回路遮断器における引きはずし装置の調整子を示す側面図である。 この発明の実施の形態3の回路遮断器における引きはずし装置の調整子を示す斜視図である。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1における回路遮断器を示す側面断面図、図2は引きはずし装置を示す斜視図、図3は引きはずし装置を示す側面図、図4は引きはずし装置へ調整子を装着する前の状態を示す斜視図、図5は引きはずし装置の調整子を示す側面図、図6は引きはずし装置の調整子を示す斜視図である。
図1において、回路遮断器100は、絶縁材料で形成されたベース11とカバー12とからなる筐体10を用いて構成される。ベース11上には、極数分各相の回路遮断ユニット(例えば3相の場合、3個)が互いに並列に配置され、中央の回路遮断ユニットの上部には、周知のトグルリンク機構を有する開閉機構部30が配置される。カバー12は、ベース11上の各相の回路遮断ユニットと、開閉機構部30を覆い、開閉機構部30の操作ハンドル31はカバー12から突出する。なお、カバー12には、回路遮断器100の内部に内部付属装置を配設できるように開閉可能な上カバー12aが設けられている。
各相の回路遮断ユニットは、互いに同じに構成され、クロスバー32は、各相の回路遮断ユニットに共通して、各相の回路遮断ユニットに直交するように、ベース11上に配置される。
各相の回路遮断ユニットは、ベース11に設けられた電源側端子24と、電源側端子24より延設された固定接点21と、この固定接点21と接離する可動接点22と、この可動接点22が一端に設けられ、クロスバー32により回動自由に保持される可動接触子23と、この可動接触子23に可動子ホルダー26を介して接続された引きはずし装置40と、引きはずし装置40に接続され、ベース11に設けられた負荷側端子25とを有する。固定接点21と可動接点22とで、電路を開閉する開閉接点を構成する。可動接点22が固定接点21に接触すれば、端子24、25の間の電気回路がオンとなり、また、可動接点22が固定接点21から開離すれば、端子24、25間の電気回路がオフとなる。
クロスバー32は、ベース11の底部に配置され、図1の紙面と直交するように延長される。このクロスバー32は、開閉機構部30により、その軸心を中心として回動され、各相の回路遮断ユニットにおける各可動接触子23がそれぞれ取り付けられる。クロスバー32がその軸心を中心として回動したときに、各相の回路遮断ユニットの各可動接触子23が同時に回動され、この可動接触子23の回動により、可動接点22が固定接点21に接離する。開閉機構部30は、引きはずし装置40により駆動される周知のトリップバー33を備えている。
図2、図3に示すように引きはずし装置40は、電磁引きはずし装置41と熱動引きはずし装置42とから構成される。電磁引きはずし装置41は、固定鉄心41aと、瞬時遮断時に固定鉄心41aに吸着され、トリップバー33を駆動する可動鉄心41bと、可動鉄心41bを付勢する復帰スプリング41cと、可動鉄心41bを軸支するシャフト41dとを備えている。
熱動引きはずし装置42は、一端に端子25を有するヒータ42aと、このヒータ42aを間に介して固定鉄心41aにリベット41e(図3に図示する)により固着されるバイメタル43とを備えている。
図4に示すように、バイメタル43は、トリップバー33と当接する側の一端に開口して形成される案内溝43a、および案内溝43aと長手方向に所定の間隔を介して形成される係合穴43bを有しており、バイメタル43には、係合穴43bに一端側が係合され、他端側が係合穴43bを中心にして案内溝内43aを摺動することによりバイメタル43の変形と逆向きに回動可能で、且つこの変形によりトリップバー33に当接し押し戻された状態でバイメタル43に固着された調整子44が設けられている。
バイメタル43は、熱膨張率が異なる2枚の金属板を貼り合わせた板状部材を打ち抜いて短冊形状に形成される。バイメタル43は、一端に案内溝43aが形成され、案内溝43aからバイメタル43の長手方向に所定の間隔をおいて係合穴43bが形成されている。案内溝43aの幅は、トリップバー33がトリップするトリップ荷重より小さい力で調整子44が摺動可能なように、後述する調整子44の底面部の幅より僅かに広く設けられている。
図5、6に示すように、調整子44は、一方の端にバイメタル43の係合穴43bと係合する鉤状部44aが、他方の端にバイメタル43の案内溝43a内を摺動する弓状部44bが形成されている。弓状部44bは、例えばステンレスの薄板をプレス成形により、その切断面がL字状に成形され、案内溝43aの底面上を摺動し、バイメタル43の板厚以上、好ましくはバイメタル43の板厚より広い幅を有する底面部44cと、底面部44cに略垂直な側面部44dとから構成される。調整子44の底面部44cは、鉤状部44aを略中心する曲率を有する曲面となっている。弓状部44bの先端には、案内溝43aと係合する係止部44eが設けられている。また、弓状部44bの他端と鉤状部44aとの間には、トリップバー33と当接する当接部44fが設けられており、当接部44fは調整子44をバイメタル43に装着後、調整子44をトリップバー33側に重心がかかるようにする重り部を兼ねている。重り部は、必ずしも当接部44fと兼ねる必要はなく、当接部44fと鉤状部44aとの間にあればよく別に設けてもよい。
調整子44をバイメタル43に装着するときには、一旦、調整子44を弾性変形させ、係止部44eが案内溝43aを乗り越えて調整子44がバイメタル43に装着される。バイメタル43に調整子44が装着されると、係止部44eが案内溝43aの底面と係合するので、調整子44がバイメタル43から脱落するのを防止できる。なお、本実施の形態では、係止部44eに底面部44cを設けていない。
次に熱動引きはずし装置42の調整方法について説明する。
熱動引きはずし装置42は、通電電流等によってバイメタル43が高温になると、線膨張係数の違いからバイメタル43に反りが生じる。この反りによる変位によってトリップバー33に当接し、当接したことを契機としてトリップバー33に開閉機構部30の駆動を行わせる。調整子44は、熱動引きはずし装置42がトリップバー33に当接することでトリップバー33にトリップ動作を行わせる通電電流を所定値に調節するために、トリップバー33と調整子44との距離が調節されている。
トリップバー33と調整子44との距離調節を行うには、まず、回路遮断器100のベース11に熱動引きはずし装置42とトリップバー33を組付け、調整子44をトリップバー33側に重心がかかるようにし、調整子44の係止部44eが案内溝43aに係止されて摺動が規制され姿勢が保持される状態とする。この状態で熱動引きはずし装置42に、トリップバー33を駆動し開閉機構40を動作させるための所定値の電流を通電する。次に、所定値の電流によりヒータ42aが発熱するのでバイメタル43の温度が上昇し、バイメタル43が変形してトリップバー33側に変形して傾き、調整子44の当接部44fがトリップバー33に当接するが、通電に伴ってバイメタル43はさらに変形を持続するため、調整子44の底面部44cが案内溝43a内を摺動して、バイメタル43の移動と逆方向に移動する。次に、この状態で一定時間通電したところで、調整子44の底面部44cとバイメタル43の案内溝43aとを少なくとも1回のレーザ溶接により固着して調整子44とバイメタル43とを固定一体化する。この固着は、レーザ溶接の他にも接着材による固着でも良い。また、バイメタル43の案内溝43aの側面部と調整子44の側面部44dをレーザ溶接により固着して補強してもよい。
次に回路遮断器100のトリップ動作について説明する。
所定電流以上の電流がヒータ42aを流れヒータ42aが発熱し、この発熱によりバイメタル43が加熱されることにより変形する。バイメタル43が変形すると調整子44がバイメタル43に固着されているので、調整子44の当接部44fがトリップバー33を押し、開閉機構部30が駆動され可動子23を回動させる。可動子23の回動により固定接点21から可動接点22が開離し、電流遮断のトリップ動作が完了する。
また、短絡電流のような過大電流が流れた場合には、電磁引外し装置41の固定鉄心41aに発生する磁力により、可動鉄心41bが固定鉄心41aに吸着され、可動鉄心41bがシャフト41dを回動軸として復帰スプリング41cの付勢力に抗して回動する。この回動により可動鉄心41bがトリップバー33を押し、開閉機構部30が駆動され可動子23を回動させる。可動子23の回動により固定接点21から可動接点22が開離し、過大電流は遮断されトリップ動作が完了する。
このとき、熱動引きはずし装置42の調整方法において説明したように、ベース11に引きはずし装置40を取り付けた状態で、バイメタル43を所定温度にして調整子44を固着しているので、ベース11及び引きはずし装置40の製造上の誤差、取り付け誤差があっても、調整子44によって高精度に調整可能となる。
本実施の形態によれば、調整子44は底面部44cを有し、トリップバー33と調整子44との距離調節の際に調整子44の底面部44cとバイメタル43の案内溝43aとを少なくとも1回のレーザ溶接により固着できるので、トリップバー33と調整子44との距離調節の時間を短縮できる。
また、調整子44を比較的レーザ溶接性の良いステンレス等の薄板から形成できるので、バイメタル43と調整子44との溶接による固着の信頼性を向上できる。
また、調整子44の底面部44cは、バイメタル43の板厚以上の幅を有するので、トリップバー33と調整子44との距離調節に際し、調整子44が案内溝43aを摺動する時、調整子44が複数極ある回路遮断ユニットの配列方向への傾くことを抑制できる。
また、調整子44の底面部44cは、バイメタル43の板厚以上の幅を有するので、バイメタル43の案内溝43aの溝幅は、底面部44cの幅より僅かに大きくすればよく、ほぼバイメタル43の板厚相当の幅より大きくすることができ、案内溝43aを形成するプレス加工を容易にできる。
また、調整子44は、案内溝43の側面と摺動し、底面部44cと略垂直な側面部44dを有し、弓状部44bの曲率が安定して形成でき、トリップバー33と調整子44との距離調節における調整子44の摺動が円滑にすることができるので、距離調節の精度が向上し熱動引きはずしの精度を向上させることができる。
また、調整子44は、一端側にバイメタル43の係合穴43bと係合可能な鉤状部44aを、他端側にバイメタル43の案内溝43a内を摺動し鉤状部44aを中心に可動可能な弓状部44bを有するので、トリップバー33と調整子44との距離調節における調整子44の摺動が円滑になり、距離調節の精度が向上し熱動引きはずしの精度を向上させることができる。
また、調整子44は、弓状部44bの先端に案内溝43aと係合する係止部44eを有するので、バイメタル43に調整子44を組付けた状態にて調整子44の脱落することを防止でき、回路遮断の組み立て及び調整の歩留まりが向上する。
また、底面部44cは、係止部44eには設けられていないので、調整子44の形成を容易に行うことができる。
また、調整子44は、鉤状部44aと弓状部44bの間に当接部44fを兼ねる重り部を有し、調整子44をバイメタル43に装着後、調整子44をトリップバー33側に重心がかかるようにできるので、トリップバー33と調整子44との距離調節が容易となり距離調節の時間を短縮できる。
なお、本実施の形態では、熱動引きはずし装置として、ヒータによりバイメタルを加熱する傍熱形の例を示したが、バイメタルに通電して直接発熱させる直熱形及び直傍熱形においても、適用可能であり同様の効果を奏するものである。
また、底面部44cと略垂直な側面部44dを1つ有する断面が略Lの字状の調整子の例を示したが、側面部44dを底面部44cの両端にそれぞれ有する断面が略Uの字状の調整子でもよい。
実施の形態2.
図7はこの発明の実施の形態2の回路遮断器における引きはずし装置を示す側面図、図8は引きはずし装置の調整子を示す側面図、図9は引きはずし装置の調整子を示す斜視図、図10は実施の形態2における回路遮断器の効果を説明するための引きはずし装置の上面図、図11は実施の形態1における回路遮断器の課題を説明するための引きはずし装置の上面図である。
実施の形態1では、調整子44における底面部44cが係止部44eには設けられていなかったので、係止部44eを形成するための加工を行い易いという利点があった。その反面、熱動引きはずし装置42とトリップバー33との距離調節を行うため調整子44をトリップバー33側に重心がかかるようにし、係止部44eがバイメタル43の案内溝43aに係止されて摺動が規制される姿勢に保持したとき、係止部44eには底面部44cが延設されていないので、調整子44が傾きやすい。
図11に示すように、調整子44が傾いた状態でバイメタル43に装着されると底面部44cの先端44c1が案内溝43aの側面に当接する場合があり、このような状態でトリップバー33と調整子44との距離調節を行うと、調整子44がトリップバー33に当接したとき調整子44が案内溝43a内を円滑に摺動しないことがあった。
本実施の形態では、図7〜9に示すように、底面部44cを係止部44eの先端まで、延設して設けたもので、係止部44eを形成する前に、底面部44cを弓状部全体に形成し、その後、しぼり加工により、底面部44cを有する係止部44eを形成するものである。その他の構成については、実施の形態1と同様であるので説明は省略する。

図10に示すように、底面部44cが係止部44eの先端まで延設して設けられているので、底面部44cがバイメタル43の案内溝43aの側面に当接し、調整子44における紙面上下方向(複数極の回路遮断ユニットの配列方向)の傾きが抑制され、トリップバー33と調整子44との距離調節を行うとき、調整子44の摺動をより円滑とするものである。
本実施の形態によれば、底面部44cが係止部44eの先端まで延設して設けられているので、底面部44cがバイメタル43の案内溝43aの側面に当接し、調整子44における紙面上下方向(複数極の回路遮断ユニットの配列方向)の傾きが抑制され、トリップバー33と調整子44との距離調節を行うときの調整子44の摺動がより円滑となり、距離調節の精度が向上し熱動引きはずしの精度を向上させることができる。
また、調整子44は底面部44cを有し、トリップバー33と調整子44との距離調節の際に調整子44の底面部44cとバイメタル43の案内溝43aとを1回のレーザ溶接により固着できるので、トリップバー33と調整子44との距離調節の時間を短縮できる。
また、調整子44を比較的レーザ溶接性の良いステンレス等の薄板から形成できるので、バイメタル43と調整子44との溶接による固着の信頼性を向上できる。
また、調整子44の底面部44cは、バイメタル43の板厚以上の幅を有するので、トリップバー33と調整子44との距離調節に際し、調整子44が案内溝43aを摺動する時、調整子44が複数極ある回路遮断ユニットの配列方向への傾くことを抑制できる。
また、調整子44の底面部44cは、バイメタル43の板厚以上の幅を有するので、バイメタル43の案内溝43aの溝幅は、底面部44cの幅より僅かに大きくすればよく、ほぼバイメタル43の板厚相当の幅より大きくすることができ、案内溝43aを形成するプレス加工を容易にできる。
また、調整子44は、案内溝43aの側面と摺動し、底面部44cと略垂直な側面部44dを有するので、弓状部44bの曲率が安定して形成でき、トリップバー33と調整子44との距離調節における調整子44の摺動が円滑にすることができる。
また、調整子44は、一端側にバイメタル43の係合穴43bと係合可能な鉤状部44aを、他端側にバイメタル43の案内溝43a内を摺動し鉤状部44aを中心に可動可能な弓状部44bを有するので、トリップバー33と調整子44との距離調節における調整子44の摺動が円滑になり、距離調節の精度が向上し熱動引きはずしの精度を向上させることができる。
また、調整子44は、弓状部44bの先端に案内溝43aと係合する係止部44eを有するので、バイメタル43に調整子44を組付けた状態にて調整子44の脱落することを防止でき、回路遮断の組み立て及び調整の歩留まりが向上する。
実施の形態3.
図12はこの発明の実施の形態3の回路遮断器における引きはずし装置の調整子を示す側面図、図13は引きはずし装置の調整子を示す斜視図である。
実施の形態1および実施の形態2では、調整子44において当接部が重り部も兼ねていたが、本実施形態では、図2、3に示すように、調整子44の重り部44gを鉤状部44aの近傍に当接部44fとは別に設けたものである。その他の構成については、実施の形態2と同様であるので説明は省略する。
本実施の形態によれば、調整子44の重り部44gが鉤状部44aの近傍に当接部44fとは別に設けられているので、調整子44の重心がより鉤状部44a側に近づくので、トリップバー33と調整子44との距離調節のとき調整子44の傾きが抑制され、調整子44が案内溝43a内をより円滑に摺動させることができ、距離調節の精度が向上し熱動引きはずしの精度を向上させることができる。
21 固定接点、22 可動接点、30 開閉機構部、33 トリップバー、
42 熱動引きはずし装置、43 バイメタル、43a 案内溝、43b 係合穴、
44 調整子、44a 鉤状部、44b 弓状部、44c 底面部。

Claims (6)

  1. 電路を開閉する開閉接点と、前記開閉接点を開放する開閉機構部と、
    前記開閉機構部を駆動する熱動引きはずし装置とを備え、
    前記熱動引きはずし装置は、
    トリップバーと当接する側の一端に開口して形成される案内溝、および前記案内溝と長手方向に所定の間隔を介して形成される係合穴を有するバイメタルと、前記係合穴に一端側が係合され、他端側が前記係合穴を中心にして前記案内溝内を摺動することにより前記バイメタルの変形と逆向きに回動可能で、且つ前記変形により前記トリップバーに当接し押し戻された状態で前記バイメタルに固着された調整子とを有し、
    前記調整子は、前記案内溝の底面上を摺動し、前記バイメタルの板厚以上の幅を有する底面部を備えることを特徴とする回路遮断器。
  2. 前記調整子は、前記案内溝の側面と摺動し、前記底面部と略垂直な側面部を有することを特徴とする請求項に記載の回路遮断器。
  3. 前記調整子は、一端側に前記バイメタルの係合穴と係合可能な鉤状部を、他端側に前記バイメタルの案内溝内を摺動し前記鉤状部を中心に可動可能な弓状部を有することを特徴とする請求項に記載の回路遮断器。
  4. 前記調整子は、前記弓状部の先端に前記案内溝と係合する係止部を有することを特徴とする請求項に記載の回路遮断器。
  5. 前記調整子は、前記弓状部の先端に前記案内溝と係合する前記係止部にも底面部が設けられていることを特徴とする請求項に記載の回路遮断器。
  6. 前記調整子は、前記鉤状部と前記弓状部の間に重り部を有することを特徴とする請求項ないし請求項のいずれか1項に記載の回路遮断器。
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