JPH0610593Y2 - 熱形過負荷継電器 - Google Patents

熱形過負荷継電器

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JPH0610593Y2
JPH0610593Y2 JP1988126880U JP12688088U JPH0610593Y2 JP H0610593 Y2 JPH0610593 Y2 JP H0610593Y2 JP 1988126880 U JP1988126880 U JP 1988126880U JP 12688088 U JP12688088 U JP 12688088U JP H0610593 Y2 JPH0610593 Y2 JP H0610593Y2
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JP
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contact
overload relay
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thermal overload
thin plate
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JP1988126880U
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勝美 秋池
文雄 千田
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Fuji Electric Co Ltd
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Fuji Electric Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は主回路に流れる過電流に応じて湾曲するバイ
メタルを備えた熱形過負荷継電器に係り、特に可動接点
装置に対向配置された固定接点装置の構造に関する。
〔従来の技術〕
この種の熱形過負荷継電器としては実公昭59−3476号公
報および実公昭59−36813号公報に記載されたものが知
られており、このような熱形過負荷継電器は主回路に流
れる過電流に応じて湾曲するバイメタルの湾曲作用によ
って可動接点装置が固定接点装置から接離するように構
成されている。前記可動接点装置に対向して配置される
固定接点装置を第7図および第8図に示し、第7図はそ
の正面図、第8図はその底面図である。
第7図および第8図において、3Aは厚板部材からなる固
定接点台であり、この固定接点台3Aにはそれぞれ端子ね
じ部1Aと接点部5Aとが逆方向に折り曲げられて形成され
ている。固定接点台3Aには孔2Aが形成されており、この
孔2Aにリベットまたはねじが挿入される不図示のケース
に固定されている。端子ねじ部1Aにはケースを貫通して
外部に突出して配置され、この端子ねじ部1Aには端子ね
じのねじ孔1Bが形成されている。接点部5Aには不図示の
可動接点装置の可動接点に対向する固定接点4Aが接合さ
れている。
〔考案が解決しようとする課題〕
熱形過負荷継電器の固定接点装置においては、可動接点
装置と固定接点装置の切り換え動作を端子ねじ部を介し
てケース外部に導出するために複雑な構造となり、かつ
接点位置と端子ねじ位置との関係上材料の歩留りが悪い
形状になっているのであるが、前述した従来装置のよう
に、固定接点台の両側に設けられる端子ねじ部と接点部
との板厚が同一であるものでは材料費が高くなってコス
トアップとなり、また接点部の板厚が厚いために固定接
点の位置決め調整が困難であり正確な位置決めを行うた
めには固定接点装置を精度良く製作せねばならないと共
に固定接点の接合された接点部と可動接点装置の板ばね
部板との材料の相違や厚みの相違によって固定接点と可
動接点の接合条件が異なるので固定接点と可動接点の接
合は別々に行わなければならず製造コストが嵩むという
欠点を有する。
そこで本考案の目的は前述の従来装置の欠点を除去し、
材料費および製造コストを低減することができ、かつ製
造工程を減らすことのできる熱形過負荷継電器を提供す
ることにある。
〔課題を解決するための手段〕
前述の目的は本考案によれば、主回路に流れる過電流に
よるバイメタルの湾曲作用により可動接点装置が固定接
点装置から接離される熱形過負荷継電器において、前記
固定接点装置は、ケースの外部に導出される端子ねじ部
を有する厚板端子部と固定接点が取付けられた薄板接点
部とからなり、厚板端子部と薄板接点部とを結合するこ
とによって達成される。
〔作用〕
厚板端子部と薄板端子部とに分離された固定接点装置は
厚板端子部と薄板接点部とをカシメ等により結合して一
体化され、薄板接点部の材料を可動接点装置の板ばねの
材料と同一とすることにより固定接点と可動接点との接
合条件が同一となるので同一の作業工程で固定接点と可
動接点との取付けを行うことができ、また薄板接点部は
容易に変形させることができるのでモールドにより成形
されるケースに固定接点の位置決め突起を設け、この突
起に薄板接点部を変形させて当接させることにより薄板
接点部に取付けられた固定接点の位置決めを行うことが
できる。
〔実施例〕
以下、本考案の一実施例を図面に基づいて詳細に説明す
る。第1図ないし第6図はそれぞれ本考案の一実施例を
示し、第1図は熱形過負荷継電器の要部背面図であり、
図においてはケース10から裏蓋を取り外した状態を示
し、理解し易くするためにケース10の枠部分にハッチン
グを施している。
先ず第1図に基づいて熱形過負荷継電器の構造を説明す
ると、1はバイメタル11とヒータ線12からなるヒートエ
レメントを示し、このヒートエレメント1は三相主回路
に応じて3個並設されている。それぞれのバイメタル11
の自由端はシフタ2に係合しており、シフタ2の先端は
ヒートエレメント1の側方に配設した釈放レバー3の温
度補償バイメタル31に対向している。釈放レバー3は調
整リンク8の第1のリンク片81に設けたピン82に軸支さ
れており、このピン82を中心に可動可能である。釈放レ
バー3の温度補償バイメタル31の反対側には駆動レバー
32が一体的に設けられている。調整リンク8は軸83を中
心として回動可能であり、第2のリンク片84には電流調
整用の調整ダイヤル4の偏心カム41に当接する微調整ね
じ85により調整されるカムが設けられている。調整ダイ
ヤル4は線ばね42によりケース10に取付けられている。
ヒートエレメント1の側方にはケース10の側壁の溝101
に当接した支持片99に取付けられた反転ばね9が配設さ
れている。この反転ばね9と釈放レバー3とで反転機構
部を構成している。
前記反転ばね9は第2図に示すように1枚の薄板ばね部
材から形成され、薄板ばねの外形および中央部を打ち抜
きにより打ち抜いて脚片9a,9bと突起9cとを形成する。
先端9dは先細に形成されている。脚片9a,9bの先端9dと
反対側には突部9eが形成され、この突部9eを形成する際
に両脚片9a,9bを互いに接近させることにより9f部分に
湾曲面が形成される。すなわち、両脚片9a,9bを互いに
接近させると、例えば第2図(A)に示すように反転ばね
9は湾曲面の部分9fから左方向に曲がった状態に保持さ
れ、この状態で突起9cを矢印P方向に押すと湾曲面の保
持状態が突き崩されるようになる或る定められた死点を
超えると反転ばね9は直ちに第2図(A)の左方向に曲が
った状態から点線で示す右方向に曲がるように反転す
る。点線で示す反転ばね9の先端9dを矢印Q方向に押す
と反転ばね9は再び反転して実線で示す状態に戻る。反
転ばね9の脚片9a,9bは支持片99のカシメ突起99gにカシ
メ固着され、支持片99には取付け位置調整用のねじ98が
螺着されている。
第1図に戻り反転ばね9は、支持片99がケース10の側壁
の溝101に嵌め込まれ、突部9eがケースに当接しかつね
じ98の先端がケース10の側壁に当接することによりケー
ス10に保持されている。反転ばね9の先端はヒートエレ
メント1の上部に配置された接点機構部65のスライダ66
の一端に係合されている。このスライダ66は図において
左右両方向に摺動可能であり、このスライダ66には可動
接点板ばね65a,65bとリセットレバー5が係合してい
る。リセットレバー5のスライダ66と係合する先端側は
先細に形成されると共に斜面を有しており、リセットレ
バー5は復帰ばね55によりケース10に保持されている。
可動接点板ばね65a,65bの各可動接点は固定接点65c,65d
に対峙しており、それぞれ常閉接点,常開接点を構成し
ている。
調整ダイヤル4による電流値の調整は次のようにして行
われる。すなわち、調整リンク8は板ばね88により軸83
を中心に常時反時計方向の駆動力を受けており、これに
より第2のリンク片84に設けた微調整カム85が調整ダイ
ヤル4の偏心カム41に当接している。従って調整ダイヤ
ル4を回転させると偏心カム41が回転して、例えば調整
リンク8が軸83を中心に時計方向に回動したとすると、
調整リンク8の第1のリンク片81に軸支された釈放レバ
ー3が図において左方向に移動して釈放レバー3の温度
補償バイメタル31とシフタ2との間の間隔が小さくな
り、バイメタル11の僅かの湾曲で釈放レバー3が操作さ
れるようになる。このように調整ダイヤル4を回転させ
るとシフタ2と釈放レバー3の温度補償バイメタル31と
の間の間隔調整される。
次にこの熱形過負荷継電器の動作を第3図に示す動作原
理図を用いて説明する。
第3図において、今主回路に過電流が流れてバイメタル
11が湾曲するとシフタ2が矢印Po方向に移動して温度補
償バイメタル31を押圧する。これにより釈放レバー3は
ピン82を支点として反時計方向に回動し、釈放レバー3
の駆動レバー32が反転ばね9の突起9cを押圧する。反転
ばね9は駆動レバー32により突起9cが押されて湾曲面9f
の状態が突き崩され突起9cが死点位置を超えると急速に
点線位置に反転する。これによりスライダ66は反転ばね
9の駆動力により矢印P1方向に移動し、可動接点板ばね
65a.65bが実線位置から点線位置に駆動され、常閉接点
構成の可動接点板ばね65aが固定接点板ばね65cより開離
し、常開接点構成の可動接点板ばね65bが固定接点65dに
接触する。
主回路に流れる過電流状態を取り除いた後熱形過負荷継
電器をリセットする場合には、リセットレバー5を押す
ことによりリセットレバー5の斜面5aによりスライダ66
が矢印P1とは逆方向に移動する。これにより反転ばね9
の先端が引っ張られて反転ばねは再び反転して点線位置
から実線位置に戻る。
なお、第4図に示すようにヒートエレメント1に接続さ
れる主回路端子1Aと、可動接点板ばね65a,65bおよび固
定接点65c,65dに接続される端子ねじ部65Aとは上下に位
置をずらして配置しており、これにより主回路端子1Aと
端子ねじ部65Aとを並べて配置するものよりも熱形過負
荷継電器の横幅寸法を小さくすることができる。第4図
において1Bは電磁接触器と組み合わされて使用される場
合に電磁接触器の固定接点に接続される接続片であり、
10Aは裏蓋である。
このような熱形過負荷継電器における固定接点装置を第
5図および第6図に示す。
第5図および第6図において、650は固定接点台を示
し、この固定接点台650は厚板部材からなりリベット或
いはねじが挿入される孔65Cが形成されている。この固
定接点台650には同一部材からなる端子ねじ部65Aが一体
に形成され、この端子ねじ部65Aは第4図に示すように
ケース外部に突出している。一方、固定接点台650にカ
シメ部65Dにより固定された薄板接点部65Cは可動接点板
ばね65a,65bと同一の板ばね部材からなる。薄板接点部6
5Cの先端には固定接点65c又は65dが取付けられると共に
ケース突部10Aに係合される突起65Eが形成されている。
又薄板接点部65Cは第6図に示した板ばね曲げ角θは組
立後に得られる曲げ角よりも小さく定められており、接
点部65Cの突起65Eをケース10の突部10Aに係合させて組
立た場合に個々の固定接点装置に部品寸法のバラツキや
組立時のバラツキを吸収して固定接点65C又は65Dの位置
がケース10の突部10Aにより正確に定められる。
〔考案の効果〕
以上に説明したように本考案によれば、主回路に流れる
過電流によるバイメタルの湾曲作用により可動接点装置
が固定接点装置から接離される熱形過負荷継電器におい
て、前記固定接点装置は、ケースの外部に導出される端
子ねじ部を有する厚板端子部と固定接点が取付けられた
薄板接点部とからなり、厚板端子部と薄板接点部とを結
合するように構成したことにより、 端子ねじ部を有する厚板端子部と薄板接点部を分離し
たため、材料費の高い厚板部の歩留りが良くかつ構造が
簡単で搬送等の取り扱いの容易な形状とすることができ
る。
厚板端子部と薄板接点部を分離したため、接点部の部
材を可動接点板ばねと同一の材料とすることができ、こ
れにより接点の取付けを可動接点の接点と同一の接点を
用いて同一条件で加工できるので、製造工程を低減する
ことが可能である。
薄板接点部に板ばねを使用することによりケースの基
準位置に接点部分を当接させて位置決めをできるため、
薄板接点部板ばねの曲げ,打ち抜き等の加工のよる寸法
公差が大きくても精度良く接点位置を位置決めできる という利点を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第6図はそれぞれ本考案の一実施例を示
し、第1図は熱形過負荷継電器の背面図、第2図は反転
ばねを示し、第2図(A)はその側面図、第2図(B)は正面
図、第3図は熱形過負荷継電器の動作原理図、第4図は
熱形過負荷継電器の側面断面図、第5図は固定接点装置
の正面図、第6図は第5図のA−A断面図であり、第7
図および第8図は従来装置を示す固定接点装置の正面図
および底面図である。 1:ヒートエレメント、3:釈放レバー、4:調整ダイ
ヤル、5:リセットレバー、8:調整リンク、9:復帰
ばね、65:接点機構部、65A:端子ねじ部、65C:薄板接
点部、9:反転機構部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】主回路に流れる過電流によるバイメタルの
    湾曲作用により可動接点装置が固定接点装置から接離さ
    れる熱形過負荷継電器において、前記固定接点装置は、
    ケースの外部に導出される端子ねじ部を有する厚板端子
    部と固定接点が取付けられた薄板接点部とからなり、厚
    板端子部と薄板接点部とを結合してなることを特徴とす
    る熱形過負荷継電器。
JP1988126880U 1988-09-28 1988-09-28 熱形過負荷継電器 Expired - Lifetime JPH0610593Y2 (ja)

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JPH0247743U JPH0247743U (ja) 1990-04-03
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS444042Y1 (ja) * 1966-09-07 1969-02-14
DE3311329A1 (de) * 1983-03-29 1984-10-11 Licentia Patent-Verwaltungs-Gmbh, 6000 Frankfurt Thermisches ueberstromrelais

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JPH0247743U (ja) 1990-04-03

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