JP2001015006A - 熱動引きはずし装置およびそのギャップ調整方法 - Google Patents

熱動引きはずし装置およびそのギャップ調整方法

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JP2001015006A
JP2001015006A JP11185062A JP18506299A JP2001015006A JP 2001015006 A JP2001015006 A JP 2001015006A JP 11185062 A JP11185062 A JP 11185062A JP 18506299 A JP18506299 A JP 18506299A JP 2001015006 A JP2001015006 A JP 2001015006A
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裕之 秋田
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正一郎 原
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Hiroyuki Kakisako
弘之 柿迫
Kenzo Gomi
賢三 五味
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 精度の良いギャップ調整、およびコストの低
減が可能な熱動引きはずし装置を提供する。 【解決手段】 トリップバーと当接する位置に、変形と
逆向きに移動可能で且つ変形によりトリップバーに当接
し押し戻された状態で固定部側に固着された可動部1b
が形成されたバイメタル1を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えばノーヒュ
ーズ遮断器等における熱動引きはずし装置およびそのギ
ャップ調整方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、熱動引きはずし装置は例えば特
公昭58−49978号公報等に示されるように構成さ
れており、引きはずし機構の作動点、すなわち、バイメ
タルがトリップバーを押す位置が、引きはずし機構を構
成する各部品の加工、組立誤差、材料特性のばらつき
等、製造ばらつきの累積によりばらついて、遮断器の遮
断時間にばらつきが生じる。そして、このような製造ば
らつきを吸収するために、バイメタルの先端に調整ねじ
を取り付け、調整ねじのバイメタルからの突出量を変え
ることにより、調整ねじ先端からトリップバーまでの距
離(ギャップ)を調整するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の熱動引きはずし
装置のギャップ調整方法は、以上のようにバイメタルの
先端に取り付けられた調整ねじの突出量を変えることに
よりギャップを一定値に調整するようにしているので、
位置のばらつきしか調整できず、且つねじ機構そのもの
にもばらつき要素があるため、精度の良いギャップ調整
は困難であるという問題点があった。
【0004】この発明は上記のような問題点を解消する
ために成されたもので、調整ねじを不要とし精度の高い
ギャップ調整が可能な熱動引きはずし装置およびそのギ
ャップ調整方法を提供することを目的とするものであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
る熱動引きはずし装置は、トリップバーと当接する位置
に、変形と逆向きに移動可能で且つ変形によりトリップ
バーに当接し押し戻された状態で固定部側に固着された
可動部が形成されたバイメタルを備えたものである。
【0006】又、この発明の請求項2に係る熱動引きは
ずし装置は、請求項1において、可動部を薄肉部を介し
てトリップバーと一体に形成したものである。
【0007】又、この発明の請求項3に係る熱動引きは
ずし装置は、請求項1において、可動部を係合部を介し
てバイメタルに連結したものである。
【0008】又、この発明の請求項4に係る熱動引きは
ずし装置は、トリップバーと当接する位置に、ばね性を
有した薄板材を折曲することにより形成されその一部が
変形と逆向きに移動可能で且つ変形によりトリップバー
に当接し押し戻された状態で固定側に固着された調整子
が着脱自在に取り付けられたバイメタルを備えたもので
ある。
【0009】又、この発明の請求項5に係る熱動引きは
ずし装置は、請求項1ないし4のいずれかにおいて、可
動部をTIG溶接により固着したものである。
【0010】又、この発明の請求項6に係る熱動引きは
ずし装置は、請求項1ないし4のいずれかにおいて、可
動部をYAG溶接により固着したものである。
【0011】又、この発明の請求項7に係る熱動引きは
ずし装置のギャップ調整方法は、バイメタルのトリップ
バーと当接する位置にバイメタルの変形と逆向きに移動
可能な可動部を形成し、可動部をトリップバーとギャッ
プを介して対向させる工程と、所定の電流を一定時間通
電する工程と、通電によりバイメタルが変形して可動部
がトリップバーに当接し押し戻されて移動したままの状
態で、可動部をバイメタルに固着する工程とを包含した
ものである。
【0012】又、この発明の請求項8に係る熱動引きは
ずし装置のギャップ調整方法は、バイメタルのトリップ
バーと当接する位置に一部がバイメタルの変形と逆向き
に移動可能な調整子を取り付けるとともに調整子の一部
をトリップバーとギャップを介して対向させる工程と、
所定の電流を一定時間通電する工程と、通電によりバイ
メタルが変形して調整子の一部がトリップバーに当接し
押し戻されたままの状態で調整子の一部を固定側に固着
する工程とを包含したものである。
【0013】
【発明の実施の形態】実施の形態1.以下、この発明の
実施の形態を図に基づいて説明する。図1はこの発明の
実施の形態1における熱動引きはずし装置のバイメタル
の構成を示し、(A)はギャップ調整前の状態を示す斜
視図、(B)はギャップ調整後の状態を示す斜視図、図
2は図1におけるバイメタルを用いたギャップ調整方法
を説明するための工程図、図3は図2に示すギャップ調
整方法の原理を説明するための説明図である。
【0014】図において、1は図1に示すように先端が
切り欠きにより分割され、その一方に薄肉部1aを介し
て変形容易な可動部1bが形成されたバイメタルで、取
付穴1cを介してねじ締めにより熱動引きはずし装置本
体(図示せず)に組み込まれる。2はこのバイメタル1
の可動部1bの先端とギャップを介し対向して配設され
るトリップバーである。
【0015】次に、この発明の実施の形態1における熱
動引きはずし装置のギャップ調整方法を図2に基づいて
説明する。まず、図2(A)に示すようにトリップバー
2を作動位置に設定して他の治具により動かないように
保持する。そして、このトリップバー2に対しバイメタ
ル1をギャップを介して対向させた状態で通電を開始
し、所定の電流を一定時間通電する。すると、バイメタ
ル1が変形して図2(B)に矢印で示すようにトリップ
バー2側に変形して傾き、可動部1bの先端がトリップ
バー2に当接するが、通電に伴ってバイメタル1はさら
に変形を持続するため、図2(C)に示すように薄肉部
1aの塑性変形により可動部1bがバイメタル1の移動
と逆方向に移動する。
【0016】次いで、一定の時間が経過し通電が停止さ
れると、バイメタル1は冷却されて元の状態に戻される
が、図2(D)に示すようにバイメタル1の可動部1b
の先端とトリップバー2との間のギャップは、薄肉部1
aの塑性変形により可動部1bがバイメタル1の移動と
逆方向に移動した分だけ、図2(A)の状態のギャップ
より大きくなる。次に、可動部1bをバイメタル1の先
端の切り欠きにより分割された他方側に、例えばTI
G、YAG等の溶接により固定一体化し、トリップバー
2の保持を解除した状態で上記と同様に通電を開始する
と、図2(E)に示すようにバイメタル1は再び変形し
て可動部1bの先端がトリップバー2に当接しトリップ
バー2を作動させる。そして、この通電が開始されトリ
ップバー2が作動するまでの時間は再現されて変化する
ことはなく、この時間が熱動引きはずし装置の動作時間
となる。なお、可動部1bを固定する時点は、要するに
通電のための一定時間が経過した後であれば、いずれの
時点でも良いことは言うまでもない。
【0017】次に、上記のような工程を経ることにより
ギャップが調整される原理について図3に基づき説明す
る。まず、説明の都合上、トリップバーが作動して停止
する位置にストッパ3、4を配置するものとする。次い
で、図3(A)に示すように各ストッパ3、4に対して
それぞればらついた位置に、第1および第2のバイメタ
ル5、6を配置する。そして、この状態で上記図2で説
明したと同様に通電を開始し、所定の電流を一定時間通
電する。すると、第1のバイメタル5は上記図2で説明
したと同様に変形して図3(B)に示すようにストッパ
3側に傾き、可動部5bの先端がストッパ3に当接する
が、通電に伴ってバイメタル5はさらに変形を持続する
ため、図3(C)に示すように薄肉部5aの塑性変形に
より、図中矢印で示すように可動部5bがバイメタル5
の移動と逆方向に移動する。
【0018】一方、第2のバイメタル6も第1のバイメ
タル5と同様に変形するが、図3(A)に示すように最
初から可動部6bの先端がストッパ4に当接しているた
め、この位置から薄肉部6aの塑性変形が始まり、図3
(C)に示すように可動部6bは第2のバイメタル6の
移動と逆方向に、第1のバイメタル5の可動部5bの移
動量よりばらつきの量だけ多く移動する。次いで、一定
の時間が経過して通電が停止されると、第1および第2
のバイメタル5、6は冷却されてそれぞれ元の状態に戻
される。
【0019】そして、この時の第1および第2のバイメ
タル5、6の各可動部5b、6bの先端と両ストッパ
3、4との間のギャップは、第1のバイメタル5よりば
らつきの量だけストッパ4側に近接して配置された第2
のバイメタル6の可動部6bが、第1のバイメタル5の
可動部5bよりばらつきの量だけストッパ4から離れる
方向に移動しているため、図3(D)に示すようにお互
いに相殺されて同量、すなわち一定となる。次に、この
状態で各可動部5b、6bを両バイメタル5、6の先端
の切り欠きにより分割された他方側に、例えばTIG、
YAG等の溶接により固定一体化し、通電を開始する
と、図3(E)に示すように両バイメタル5、6は再び
変形して両可動部5b、6bの先端がそれぞれストッパ
3、4に同時に当接する。そして、この通電が開始され
てストッパ3、4に当接するまでの時間、すなわちトリ
ップバーが作動するまでの時間はすべてのバイメタルに
おいても一定に再現されて変化することはない。
【0020】このように上記実施の形態1によれば、バ
イメタル1の先端に薄肉部1aの塑性変形により、バイ
メタル1の変形と逆向きに移動可能な可動部1bを形成
するとともに、所定の電流を一定時間通電させ、この通
電によりバイメタル1が変形して可動部1bがトリップ
バー2に当接し、薄肉部1aの塑性変形により押し戻さ
れ移動した状態で、可動部1bをバイメタル1に固着す
るようにしたので、簡単な構造で調整ねじ等の調整機構
を必要とすることなく精度の良いギャップ調整が可能と
なり、又、調整機構を不要とする分部品点数の削減がで
きコストの低減が可能となる。又、可動部1bの固着方
法としては、カシメや他部材による固定も考えられる
が、YAG、TIG等の溶接によりバイメタルの固定側
に固着するようにしているので、非接触接合が可能とな
り短時間で位置決めが容易になる等の効果を得ることが
できる。
【0021】実施の形態2.図4はこの発明の実施の形
態2における熱動引きはずし装置のバイメタルの構成を
示し、(A)は展開斜視図、(B)はギャップ調整前の
状態を示す斜視図、(C)はギャップ調整後の状態を示
す斜視図である。
【0022】図において、7は上端に切り欠き溝7a、
この切り欠き溝7aの下方に対応して係合穴7b、およ
び下部に一対の取付穴7cがそれぞれ形成されたバイメ
タル、8は一端にバイメタル7の切り欠き溝7a内を図
中矢印A、Bで示す方向に移動可能な弓状部8aが、他
端に係合穴7bに係合する鉤状部8bが、又、弓状部8
aの鉤状部8bと対向する側に外方に突出してトリップ
バー(図示せず)に当接する当接部8cがそれぞれ形成
され、鉤状部8bが係合穴7bと係合することによりバ
イメタル7に連結される可動部としての可動部材であ
る。そして、可動部材8は連結された状態で、常に図中
矢印Aで示す方向に重心がかかるように形成されてい
る。
【0023】上記のように構成された実施の形態2のバ
イメタル7においても、上記実施の形態1の場合と同様
に、トリップバーに対してギャップを介して対向させ、
所定の電流を一定時間通電させると、バイメタル7が変
形して可動部材8の当接部8cがトリップバーに当接す
るが、通電に伴ってバイメタル7はさらに変形を持続す
るため、可動部材8は押し戻され鉤状部8bを支点とし
て弓状部8aがバイメタル7の切り欠き溝7a内を、図
4(B)中矢印Bで示す方向に移動し、一定時間経過
し、図4(C)に示すような状態となる。この時点で上
記実施の形態1の場合と同様に、例えばYAG、TIG
等の溶接により可動部材8をバイメタル7に接合して固
着する。
【0024】このように上記実施の形態2によれば、バ
イメタル7の先端に摺動することによりバイメタル7の
変形と逆向きに移動可能な可動部材8を連結するととも
に、所定の電流を一定時間通電させ、この通電によりバ
イメタル7が変形して可動部材8の当接部8cがトリッ
プバーに当接し、押し戻されて弓状部8aがバイメタル
7の切り欠き溝7a内を摺動して移動した状態で、可動
部材8をバイメタル7に溶接により固着するようにした
ので、上記実施の形態1におけると同様に、簡単な構造
で調整ねじ等の調整機構を必要とすることなく精度の良
いギャップ調整が可能となり、又、調整機構を不要とす
る分部品点数の削減ができコストの低減が可能となる。
【0025】実施の形態3.図5はこの発明の実施の形
態3における熱動引きはずし装置のバイメタルの構成を
示し、(A)は調整子取り付け前の状態を示す斜視図、
(B)は調整子取り付け後の状態を示す斜視図である。
図において、9は薄板材を折曲することによりコ字状の
嵌合部9aを形成するとともに、その中央部を切り欠く
ことにより弓状の当接部9bが形成された調整子で、図
5(B)に示すようにバイメタル10のトリップバー
(図示せず)と当接する位置に、嵌合部9aが嵌合する
ことにより着脱自在に取り付けられている。
【0026】上記のように構成された実施の形態3のバ
イメタル10においても、上記各実施の形態1、2の場
合と同様に、トリップバーに対して調整子9の当接部9
bをギャップを介して対向させ、所定の電流を一定時間
通電させると、バイメタル10が変形して当接部9bが
トリップバーに当接するが、通電に伴ってバイメタル1
0はさらに変形を持続するため、当接部9bは押し戻さ
れ図5(B)中矢印で示す方向に移動し、一定時間経過
した状態で、上記各実施の形態1、2の場合と同様に、
例えばYAG、TIG等の溶接により当接部9bを嵌合
部9aに接合して固着する。
【0027】このように上記実施の形態3によれば、バ
イメタル10のトリップバーと当接する位置に、当接部
9bがバイメタル10の変形と逆向きに移動可能な調整
子9を取り付けるとともに、所定の電流を一定時間通電
させ、この通電によりバイメタル10が変形して調整子
9の当接部9bがトリップバーに当接し、押し戻され移
動した状態で、当接部9bを嵌合部9aに溶接により固
着するようにしたので、上記各実施の形態1、2におけ
ると同様に、簡単な構造で調整ねじ等の調整機構を必要
とすることなく精度の良いギャップ調整が可能となり、
又、仮にギャップ調整が失敗した場合にも、バイメタル
10に加工を施すことなく調整子9を取り替えるだけで
再調整ができるので、生産性の向上を図ることが可能に
なる。なお、上記各実施の形態1、2においては位置が
ばらつく場合について説明したが、バイメタル1の変形
がばらつく場合に適用しても、同様に作動時間を一定に
調整することができる。
【0028】
【発明の効果】以上のように、この発明の請求項1によ
れば、トリップバーと当接する位置に、変形と逆向きに
移動可能で且つ変形によりトリップバーに当接し押し戻
された状態で固定部側に固着された可動部が形成された
バイメタルを備えたので、調整ねじ等の調整機構を必要
とすることなく精度の良いギャップ調整、およびコスト
の低減が可能な熱動引きはずし装置を提供することがで
きる。
【0029】又、この発明の請求項2によれば、請求項
1において、可動部を薄肉部を介してトリップバーと一
体に形成したので、簡単な構造で調整ねじ等の調整機構
を必要とすることなく精度の良いギャップ調整、および
コストの低減が可能な熱動引きはずし装置を提供するこ
とができる。
【0030】又、この発明の請求項3によれば、請求項
1において、可動部を係合部を介してバイメタルに連結
したので、簡単な構造で調整ねじ等の調整機構を必要と
することなく精度の良いギャップ調整、およびコストの
低減が可能な熱動引きはずし装置を提供することができ
る。
【0031】又、この発明の請求項4によれば、トリッ
プバーと当接する位置に、ばね性を有した薄板材を折曲
することにより形成されその一部が変形と逆向きに移動
可能で且つ変形によりトリップバーに当接し押し戻され
た状態で固定側に固着された調整子が着脱自在に取り付
けられたバイメタルを備えたので、精度の良いギャップ
調整およびコストの低減が可能であることは勿論のこ
と、容易に再ギャップ調整を行うことが可能な熱動引き
はずし装置を提供することができる。
【0032】又、この発明の請求項5によれば、請求項
1ないし4のいずれかにおいて、可動部をTIG溶接に
より固着したので、精度の良いギャップ調整およびコス
トの低減が可能であることは勿論のこと、短時間で位置
決めが容易な熱動引きはずし装置を提供することができ
る。
【0033】又、この発明の請求項6によれば、請求項
1ないし4のいずれかにおいて、可動部をYAG溶接に
より固着したので、精度の良いギャップ調整およびコス
トの低減が可能であることは勿論のこと、短時間で位置
決めが容易な熱動引きはずし装置を提供することができ
る。
【0034】又、この発明の請求項7によれば、バイメ
タルのトリップバーと当接する位置にバイメタルの変形
と逆向きに移動可能な可動部を形成し、可動部をトリッ
プバーとギャップを介して対向させる工程と、所定の電
流を一定時間通電する工程と、通電によりバイメタルが
変形して可動部がトリップバーに当接し押し戻されて移
動したままの状態で、可動部をトリップバーに固着する
工程とを包含したので、調整ねじ等の調整機構を必要と
することなく精度の良いギャップ調整、およびコストの
低減が可能な熱動引きはずし装置のギャップ調整方法を
提供することができる。
【0035】又、この発明の請求項8によれば、バイメ
タルのトリップバーと当接する位置に一部がバイメタル
の変形と逆向きに移動可能な調整子を取り付けるととも
に調整子の一部をトリップバーとギャップを介して対向
させる工程と、所定の電流を一定時間通電する工程と、
通電によりバイメタルが変形して調整子の一部がトリッ
プバーに当接し押し戻されたままの状態で調整子の一部
を固定側に固着する工程とを包含したので、精度の良い
ギャップ調整およびコストの低減が可能であることは勿
論のこと、容易に再ギャップ調整を行うことが可能な熱
動引きはずし装置のギャップ調整方法を提供することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1における熱動引きは
ずし装置のバイメタルの構成を示し、(A)はギャップ
調整前の状態を示す斜視図、(B)はギャップ調整後の
状態を示す斜視図である。
【図2】 図1におけるバイメタルを用いたギャップ
調整方法を説明するための工程図である。
【図3】 図2に示すギャップ調整方法の原理を説明す
るための説明図である。
【図4】 この発明の実施の形態2における熱動引きは
ずし装置のバイメタルの構成を示し、(A)は展開斜視
図、(B)はギャップ調整前の状態を示す斜視図、
(C)はギャップ調整後の状態を示す斜視図である。
【図5】 この発明の実施の形態3における熱動引きは
ずし装置のバイメタルの構成を示し、(A)は調整子取
り付け前の状態を示す斜視図、(B)は調整子取り付け
後の状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1,5,6,7 バイメタル、1a,5a,6a 薄肉
部、1c,7c 取付穴、2 トリップバー、3,4
ストッパ、8 可動部材、8a 弓状部、8b 鉤状
部、8c,9a 当接部、9 調整子、9b 嵌合部、
10 バイメタル。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川村 浩司 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 柿迫 弘之 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 五味 賢三 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 5G030 FC03 XX13 YY06

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トリップバーと当接する位置に、変形と
    逆向きに移動可能で且つ上記変形により上記トリップバ
    ーに当接し押し戻された状態で固定部側に固着された可
    動部が形成されたバイメタルを備えたことを特徴とする
    熱動引きはずし装置。
  2. 【請求項2】 可動部は薄肉部を介してバイメタルと一
    体に形成されていることを特徴とする請求項1記載の熱
    動引きはずし装置。
  3. 【請求項3】 可動部は係合部を介してバイメタルに連
    結されていることを特徴とする請求項1記載の熱動引き
    はずし装置。
  4. 【請求項4】 トリップバーと当接する位置に、ばね性
    を有した薄板材を折曲することにより形成されその一部
    が変形と逆向きに移動可能で且つ上記変形により上記ト
    リップバーに当接し押し戻された状態で固定側に固着さ
    れた調整子が着脱自在に取り付けられたバイメタルを備
    えたことを特徴とする熱動引きはずし装置。
  5. 【請求項5】 可動部はTIG溶接により固着されてい
    ることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載
    の熱動引きはずし装置。
  6. 【請求項6】 可動部はYAG溶接により固着されてい
    ることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載
    の熱動引きはずし装置。
  7. 【請求項7】 バイメタルのトリップバーと当接する位
    置に上記バイメタルの変形と逆向きに移動可能な可動部
    を形成し、上記可動部を上記トリップバーとギャップを
    介して対向させる工程と、所定の電流を一定時間通電す
    る工程と、上記通電により上記バイメタルが変形して上
    記可動部が上記トリップバーに当接し押し戻されて移動
    したままの状態で、上記可動部を上記バイメタルに固着
    する工程とを包含したことを特徴とする熱動引きはずし
    装置のギャップ調整方法。
  8. 【請求項8】 バイメタルのトリップバーと当接する位
    置に一部が上記バイメタルの変形と逆向きに移動可能な
    調整子を取り付けるとともに上記調整子の一部を上記ト
    リップバーとギャップを介して対向させる工程と、所定
    の電流を一定時間通電する工程と、上記通電により上記
    バイメタルが変形して上記調整子の一部が上記トリップ
    バーに当接し押し戻されたままの状態で上記調整子の一
    部を固定側に固着する工程とを包含したことを特徴とす
    る熱動引きはずし装置のギャップ調整方法。
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