JP3277479B2 - スイッチ装置 - Google Patents

スイッチ装置

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JP3277479B2
JP3277479B2 JP17510495A JP17510495A JP3277479B2 JP 3277479 B2 JP3277479 B2 JP 3277479B2 JP 17510495 A JP17510495 A JP 17510495A JP 17510495 A JP17510495 A JP 17510495A JP 3277479 B2 JP3277479 B2 JP 3277479B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、システム内の可動部材
の動作に伴うスイッチングに主として用いられ、メカ駆
動タイプとも称される極めて小型のスイッチ装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】この種のスイッチ装置の従来品として
は、図5〜7に示す如きものが提案されている。これら
の図に示す従来のスイッチ装置は、有底箱形にモールド
加工された筐体部3の内部に第1の固定接点端子1およ
びクリップ状の第2の固定接点端子2を露出させている
ウェハ4と、この第2の固定接点端子2に接離可能な可
動接点部5aを有して第1の固定接点端子1に常時接触
する捩りコイルばね5と、この捩りコイルばね5の駆動
部5bをウェハ4の内底面に向けて押圧可能な柱状のス
ライダ6と、このスライダ6を挿通せしめるガイド孔7
aや該ガイド孔7aを包囲するガイド壁7bを設けてウ
ェハ4の上部開口を蓋閉するケース7とによって概略構
成されており、ウェハ4はその筐体部3の外方に、第1
および第2の固定接点端子1,2からそれぞれ導出され
た外部接続端子8,9を突出させている。
【0003】そして、かかるスイッチ装置を製造する際
には、良導電性の金属板からなるフープ材10にプレス
加工等を施すことにより、第1の固定接点端子1および
外部接続端子8を有する架橋部分と、第2の固定接点端
子2を起立させて外部接続端子9を有する架橋部分とを
形成し、次いで、このフープ材10を金型へ送ってモー
ルド加工することにより、該フープ材10に支持・固定
された所定形状の筐体部3を形成し、該筐体部3と各種
端子1,2,8,9との一体品であるウェハ4を得る。
ここで、第2の固定接点端子2は、フープ材10のうち
略T字形に展開された部分の先端帯状部位に対し所定の
プレス加工を施して形成されるもので、具体的には、該
帯状部位の両端部を略U字形に折り返した後、該帯状部
位の中央部にポンチ用のダイを配置して両側を起立させ
ることにより、図5に示す如きクリップ状の固定接点端
子2を得ている。
【0004】こうしてウェハ4を形成したなら、次は、
該ウェハ4内で第1の固定接点端子1と常時接触する所
定位置に捩りコイルばね5を組み込む。この捩りコイル
ばね5は、巻回部5cの一端側から延びる略コ字形部分
が、スライダ6に当接する前記駆動部5bや第2の固定
接点端子2に接離する前記可動接点部5aを有し、且つ
巻回部5cの他端側に、第1の固定接点端子1上に圧接
状態で固定される固定端部5dを突設してなるものであ
る。そして、捩りコイルばね5をウェハ4内へ収納した
後、ガイド孔7a内にスライダ6を挿入した状態でケー
ス7をウェハ4上に配置し、ケース7の係止穴7cにウ
ェハ4の係合突起4aをスナップインさせることによ
り、該ケース7を上から該ウェハ4に装着して組立が完
了する。
【0005】なお、こうして組み立てられたスイッチ装
置のウェハ4内において、捩りコイルばね5の巻回部5
cはケース7の押え用突起7dにより上から押えつけら
れており、この巻回部5cの発生する弾発力で駆動部5
bがスライダ6の押圧部6aを常時上向きに付勢するよ
うになっている。また、ケース7には押え用突起7dの
近傍にガイド溝7eが形成されていて、このガイド溝7
e内に捩りコイルばね5の可動接点部5a近傍を遊挿す
ることにより、駆動部5bに追従して移動する該可動接
点部5aがふらつかないように、つまり駆動部5bが所
定位置に達したときに可動接点部5aがクリップ状の固
定接点端子2と確実に接触するように設計されている。
さらにまた、ケース7には取付孔7fが形成されてい
て、この取付孔7fを利用して該スイッチ装置をパネル
等へ取り付けられるようになっている。
【0006】次に、上述した従来のスイッチ装置の動作
について簡単に説明する。いま、スライダ6に押し込み
操作力が作用していないとすると、図6に示すように、
該スライダ6は捩りコイルばね5の弾発力を受けて最上
点(初期位置)まで押し上げられており、そのため捩り
コイルばね5の可動接点部5aはクリップ状の固定接点
端子2から離れた上方に位置して、該固定接点端子2と
第1の固定接点端子1とは導通されておらず、回路はオ
フ状態に保たれている。
【0007】しかるに、スライダ6が下方へ所定量押し
込まれると、このスライダ6の押圧部6aにより捩りコ
イルばね5の駆動部5bが下方へ押し込まれて、可動接
点部5aがクリップ状の固定接点端子2の接点部2aに
接触する。つまり、この固定接点端子2の中央部に位置
して互いに弾接している一対の接点部2aの間に、捩り
コイルばね5の可動接点部5aが圧入されていくので、
該捩りコイルばね5を介して第1および第2の固定接点
端子1,2が導通されて、回路はオン状態に切り替わ
る。この後、スライダ6に対する押し込み操作力が除去
されると、捩りコイルばね5の弾発力で該スライダ6は
再び最上点まで押し上げられ、それに伴い可動接点部5
aがクリップ状の固定接点端子2から離れて上方へ移動
し、回路はオフ状態に戻る。
【0008】したがって、上述したようなスイッチ装置
をシステムの可動部材の近傍に配置し、この可動部材に
移動に伴ってスライダ6が昇降するように設定しておけ
ば、該可動部材の位置の検出や、該可動部材に連動する
スイッチ切替動作を行わせることができる。ただし、メ
カ駆動タイプとも称されるこの種のスイッチ装置は、シ
ステム内で対象となる可動部材がスライダ6を確実に押
し込み操作でき、且つ他の部材の配置に該スイッチ装置
が悪影響を及ぼさないように配慮しなければならないの
で、極めて小型に設計することが好ましいとされてい
る。
【0009】なお、上述した従来技術では、捩りコイル
ばね5の可動接点部5aをケース7のガイド溝7eに遊
挿させて該可動接点部5aのふらつきを防止している
が、実開平4−76220号公報に開示されている従来
例では、可動接点部5aの先端部分を巻回部5c側へ略
直角に折り曲げ、この自由端部をウェハ4とケース7と
の間に形成される弧状のガイド溝に遊挿させることによ
り、該可動接点部5aのふらつきを防止するという技術
が提案されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この種の極
めて小型のスイッチ装置を製造する場合、捩りコイルば
ね5をウェハ4内の所定位置に手作業で組み込むことは
容易ではないので、生産性を向上させるためにも、また
自動化を促進してコストダウンを図るためにも、該捩り
コイルばね5はパーツフィーダによりウェハ4内へ自動
供給すべきものと考えられる。だが実際には、図5〜7
に示すような形状の従来の捩りコイルばね5は自動供給
には不向きであり、これを自動供給しようとするとパー
ツフィーダ内において、可動接点部5aの先端部分が他
の捩りコイルばね5の巻回部5cに絡んで抜けなくなっ
てしまうという不都合が発生しやすい。なお、可動接点
部5aの先端部分を巻回部5c側へ略直角に折り曲げて
いる他の従来例の場合にも、同様の不都合が発生しやす
いので自動供給には不向きである。
【0011】また、従来技術では上述したように、捩り
コイルばね5の可動接点部5aの動作時のふらつきを防
止するため、該捩りコイルばね5のうち可動接点部5a
近傍をケース7のガイド溝7eに遊挿したり、その自由
端部をウェハ4とケース7との間に形成される弧状のガ
イド溝に遊挿させているが、これらのふらつき防止策は
いずれも、捩りコイルばね5の母材である線材の直径に
略等しい狭隘なガイド溝を精度良く形成しなければなら
ないので、金型費の高騰を余儀なくされるという不具合
があった。そして実際には、かかる狭隘なガイド溝を高
精度に形成することは困難なので、捩りコイルばね5の
駆動部5bに追従する可動接点部5aに若干のふらつき
が発生しやすく、そのため従来品はスライダ6のオン位
置を高精度に設定することが難しかった。
【0012】本発明はこのような従来技術の課題に鑑み
てなされたもので、その目的は、可動接点部を有する捩
りコイルばねの自動供給が支障なく行えるとともに、該
可動接点部の動作時のふらつきが確実且つ安価に防止で
きるスイッチ装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の上述した目的
は、第1の固定接点端子およびクリップ状の第2の固定
接点端子を内部に露出せしめたウェハと、前記第2の固
定接点端子に接離可能な可動接点部を有して前記第1の
固定接点端子に常時接触する捩りコイルばねと、この捩
りコイルばねの一部を押圧駆動可能なスライダとを備
え、このスライダの下降および上昇に伴って前記可動接
点部を前記第2の固定接点端子に接離させるスイッチ装
置において、前記捩りコイルばねとして、前記スライダ
に当接する部位と前記可動接点部とを有して略コ字形に
形成された連結部の両端に、互いの巻径が略同じで軸線
方向を略合致させた第1の巻回部と第2の巻回部とを
じ向きに突設してなる非対称な形状のものを用い、これ
ら両巻回部のうち第1の巻回部の端部のみに固定端部を
突設し、この固定端部を前記第1の固定接点端子に圧接
することにより、前記第1の巻回部に前記スライダを上
昇方向へ付勢するための弾発力を発生させるように構成
することによって達成される。その際、前記第2の巻回
部の巻き数を、前記第1の巻回部の巻き数よりも少なく
設定しておけばより好ましい。
【0014】
【作用】上述したように、第1の巻回部から略コ字形に
延びる連結部の自由端側に該巻回部と略同径な第2の巻
回部を設けた捩りコイルばねは、多数個を混ぜ合わせて
も絡み合う虞がないので、パーツフィーダによるウェハ
内への自動供給が支障なく行える。また、この第2の巻
回部は第1の巻回部と軸線方向を略合致させているの
で、可動接点部を有する略コ字形の連結部がスライダに
押し込まれたり該スライダを押し上げる動作時に第2の
巻回部はほとんどふらつかず、そのため特別なガイド機
構を設けなくとも該連結部に前記軸線方向を回動中心と
する円運動を行わせることができて、可動接点部のふら
つきに起因するオン位置精度の劣化を防止することがで
きる。
【0015】
【実施例】以下、本発明によるスイッチ装置の一実施例
を図1ないし図4に基づいて説明する。ここで、図1は
本実施例の分解斜視図、図2は同実施例のウェハを構成
する金属板のモールド加工前の形状を示す斜視図、図3
は同実施例におけるクリップ状の固定接点端子の製造工
程を示す説明図、図4は同実施例におけるスライダの昇
降動作を示す説明図である。
【0016】これらの図に示すスイッチ装置は、有底箱
形にモールド加工された筐体部13の内部に第1の固定
接点端子11およびクリップ状の第2の固定接点端子1
2を露出させているウェハ14と、この第2の固定接点
端子12に接離可能な可動接点部15aを有して第1の
固定接点端子11に常時接触する捩りコイルばね15
と、この捩りコイルばね15の駆動部15bをウェハ1
4の内底面に向けて押圧可能な柱状のスライダ16と、
このスライダ16を挿通せしめるガイド孔17aを設け
てウェハ14の上部開口を蓋閉するケース17とによっ
て概略構成されており、ウェハ14はその筐体部13の
外方に、第1および第2の固定接点端子11,12から
それぞれ導出された外部接続端子18,19を突出させ
ている。
【0017】そして、かかるスイッチ装置を製造する際
には、図2に示すように、良導電性の金属板からなるフ
ープ材20にプレス加工を施すことにより、第1の固定
接点端子11および外部接続端子18を有する突片部分
と、第2の固定接点端子12を起立させて外部接続端子
19を有する架橋部分とを形成し、次いで、このフープ
材20を図示せぬ金型へ送ってモールド加工することに
より、該フープ材20に支持・固定された所定形状の筐
体部13を形成し、該筐体部13と各種端子11,1
2,18,19との一体品であるウェハ14を得る。こ
こで、第2の固定接点端子12は、略U字形に折曲した
部分の先端側を延出して互いに弾接せしめた一対の接点
部12aと、プレス加工時にポンチ用のダイ22(図3
参照)が配置される底板部12bとの間に、この底板部
12bの両側で起立して該起立方向とは異なる斜め上方
に延出する一対の起立部12cを有する偏心したクリッ
プ形状に形成してあり、後述するように一対の接点部1
2a間に捩りコイルばね15の可動接点部15aが圧入
可能となる。
【0018】また、このウェハ14の底部に一体化され
てフープ材20を母材とする金属板には、製品化された
状態でスライダ16の底面と対向する個所に、絞り加工
してなる凹所21が設けてあり、図4に明らかなように
該凹所21の底面を外部に露出させている。さらにま
た、このウェハ14の筐体部13には、前記凹所20の
上方に、スライダ16の外周面を位置規制するための筒
状のガイド壁13aが突設してある。なお、このガイド
壁13aには、スライダ16のうち捩りコイルばね15
の駆動部15bを押圧駆動する押圧部16aと対応する
個所に、該押圧部16aを側方へ突出させるためのスリ
ット13bが設けてある。
【0019】こうしてウェハ14を形成したなら、次
は、該ウェハ14内で第1の固定接点端子11と常時接
触する所定位置に捩りコイルばね15を組み込む。この
捩りコイルばね15は図1に示すように、可動接点部1
5aや駆動部15bを有して略コ字形に形成された連結
部15eの両端に、スライダ16を上昇方向へ付勢する
ための弾発力を発生する第1の巻回部15cと、この第
1の巻回部15cと略同径で軸線方向を略合致させた第
2の巻回部15fとを、同じ向きに突設してなる非対称
な形状のもので、第1の巻回部15cの他端側には、第
1の固定接点端子11上に圧接状態で固定される固定端
部15dが突設してある。ただし、この捩りコイルばね
15の第2の巻回部15fの巻き数は、第1の巻回部1
5cの巻き数よりも少なく設定してある。
【0020】そして、捩りコイルばね15をウェハ14
内の所定位置に収納した後、主として金属板からなるケ
ース17を、そのガイド孔17a内にスライダ16を挿
通させた状態でウェハ14上に配置し、このケース17
の係止穴17bにウェハ14の係合突起14aをスナッ
プインさせることにより、該ケース17を上から該ウェ
ハ14に装着して組立が完了する。
【0021】なお、こうして組み立てられたスイッチ装
置のウェハ14内において、捩りコイルばね15の第1
の巻回部15cはケース17により上から押えつけられ
ており、この巻回部15cの発生する弾発力で駆動部1
5bがスライダ16の押圧部16aを常時上向きに付勢
するようになっている。
【0022】次に、上述したスイッチ装置の動作につい
て簡単に説明する。いま、スライダ16に押し込み操作
力が作用していないとすると、このスライダ16は捩り
コイルばね15の弾発力を受けて最上点(図4の実線位
置)まで押し上げられており、そのため捩りコイルばね
15の可動接点部15aはクリップ状の固定接点端子1
2から離れた上方に位置して、該固定接点端子12と第
1の固定接点端子11とは導通されておらず、回路はオ
フ状態に保たれている。
【0023】しかるに、スライダ16が下方へ所定量押
し込まれると、このスライダ16の押圧部16aによっ
て捩りコイルばね15の駆動部15bが下方へ押し込ま
れるのに伴い、可動接点部15aがクリップ状の固定接
点端子12の一対の接点部12a間に圧入されていき、
この捩りコイルばね15を介して第1および第2の固定
接点端子11,12が導通されて、回路はオン状態に切
り替わる。この後、スライダ16に対する押し込み操作
力が除去されると、捩りコイルばね15の弾発力で該ス
ライダ16は再び最上点まで押し上げられ、それに伴い
可動接点部15aがクリップ状の固定接点端子12から
離れて上方へ移動し、回路はオフ状態に戻る。
【0024】上述したように本実施例で採用した捩りコ
イルばね15は、第1の巻回部15cから略コ字形に延
びる連結部15eの自由端側に、該巻回部15cと略同
径な第2の巻回部15fが設けてあるので、この捩りコ
イルばね15は多数個を混ぜ合わせても絡み合う虞がな
く、そのため製造時の組立工程において、捩りコイルば
ね15をパーツフィーダによってウェハ14内へ支障な
く自動供給することができる。すなわち、捩りコイルば
ね15を用いることにより、製造時の自動化促進や生産
性向上に好適なスイッチ装置が得られるので、従来品に
比べて大幅なコストダウンが図れる。
【0025】また、この捩りコイルばね15の第2の巻
回部15fは第1の巻回部15cと軸線方向を略合致さ
せているので、可動接点部15aを有する略コ字形の連
結部15eがスライダ16に押し込まれたり該スライダ
16を押し上げる動作時に、第2の巻回部15fはほと
んどふらつかない。そのため、特別なガイド機構を設け
なくとも、捩りコイルばね15の連結部15eは動作時
に前記軸線方向を回動中心とする円運動を行うこととな
り、可動接点部15aのふらつきに起因するオン位置精
度の劣化は起こらない。換言するなら、本実施例は、狭
隘なガイド溝を精度良く形成しなければならなかった従
来品のように金型費の高騰を余儀なくされる心配がな
く、スライダ16のオン位置も高精度に設定することが
できる。
【0026】なお、捩りコイルばね15の両巻回部15
c,15fが同じ向きに突設してあるので、第2の巻回
部15fのせいで装置が大型化する心配はなく、また、
第2の巻回部15fの巻き数が第1の巻回部15cより
も少なくしてあるので、両巻回部15c,15fの間に
は他部材を挿入できるスペースが確保されている。
【0027】また、本実施例では、スライダ16の外周
面を位置規制する筒状のガイド壁13aがウェハ14内
に突設してあるので、アクチュエータとなるシステム内
の可動部材(図示せず)との相対位置のばらつき等に起
因する信頼性の低下を防止すべく作動ストロークを長く
するため、スライダ16を短く設定しても、このスライ
ダ16が下降動作時に傾いたり抜け落ちたりする心配が
なく、該スライダ16と捩りコイルばね15との相対位
置精度も高まっている。
【0028】しかも、本実施例では、ウェハ14の底部
に一体化されている金属版のうち、スライダ16の底面
と対向する個所に凹所21を設け、この凹所21の底面
を外部に露出させているので、当該個所は、内底面が他
所よりも低くて厚みは金属板の板厚分と薄く、且つ該凹
所21の周囲には溶融樹脂の流れに支障をきたさない程
度の厚みを有する合成樹脂製の底板部分が形成されてい
る。したがって、スライダ16に長い作動ストロークを
確保したまま、ウェハ14を従来品よりも薄く設計でき
るという利点がある。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によるスイ
ッチ装置は、ウェハ内に組み込む捩りコイルばねとし
て、略コ字形の連結部の両端に、スライダを上昇方向へ
付勢するための弾発力を発生する第1の巻回部と、この
第1の巻回部と略同径な第2の巻回部とを、同じ向きに
突設してなる所定形状のものを用いており、このような
形状の捩りコイルばねは多数個を混ぜ合わせても絡み合
う虞がないので、パーツフィーダによるウェハ内への自
動供給が支障なく行え、よって生産性が向上してコスト
ダウンが図れるという効果を奏する。また、この捩りコ
イルばねは、第1および第2の巻回部の軸線方向を略合
致させているので、特別なガイド機構を設けなくとも、
可動接点部を有する前記連結部を該軸線方向を回動中心
として円運動させることができ、それゆえ該可動接点部
の動作時のふらつきやそれに伴うオン位置精度の劣化
を、確実且つ安価に防止できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の分解斜視図である。
【図2】同実施例のウェハを構成する金属板のモールド
加工前の形状を示す斜視図である。
【図3】同実施例におけるクリップ状の固定接点端子の
製造工程を示す説明図である。
【図4】同実施例におけるスライダの昇降動作を示す説
明図である。
【図5】従来例の分解斜視図である。
【図6】同従来例のオフ状態の動作説明図である。
【図7】同従来例のオン状態の動作説明図である。
【符号の説明】
11 第1の固定接点端子 12 第2の固定接点端子 12a 接点部 13 筐体部 14 ウェハ 15 捩りコイルばね 15a 可動接点部 15b 駆動部 15c 第1の巻回部 15e 連結部 15f 第2の巻回部 16 スライダ 17 ケース 18,19 外部接続端子

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の固定接点端子およびクリップ状の
    第2の固定接点端子を内部に露出せしめたウェハと、前
    記第2の固定接点端子に接離可能な可動接点部を有して
    前記第1の固定接点端子に常時接触する捩りコイルばね
    と、この捩りコイルばねの一部を押圧駆動可能なスライ
    ダとを備え、このスライダの下降および上昇に伴って前
    記可動接点部を前記第2の固定接点端子に接離させるス
    イッチ装置であって、前記捩りコイルばねとして、前記
    スライダに当接する部位と前記可動接点部とを有して略
    コ字形に形成された連結部の両端に、互いの巻径が略同
    じで軸線方向を略合致させた第1の巻回部と第2の巻回
    部とを同じ向きに突設してなる非対称な形状のものを用
    、これら両巻回部のうち第1の巻回部の端部のみに固
    定端部を突設し、この固定端部を前記第1の固定接点端
    子に圧接することにより、前記第1の巻回部に前記スラ
    イダを上昇方向へ付勢するための弾発力を発生させるよ
    うに構成したことを特徴とするスイッチ装置。
  2. 【請求項2】 請求項1の記載において、前記第2の巻
    回部の巻き数を、前記第1の巻回部の巻き数よりも少な
    く設定したことを特徴とするスイッチ装置。
JP17510495A 1995-07-11 1995-07-11 スイッチ装置 Expired - Fee Related JP3277479B2 (ja)

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