JP2010192151A - 熱動式引き外し装置および回路遮断器 - Google Patents

熱動式引き外し装置および回路遮断器 Download PDF

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【課題】バイメタルと調整子との調整精度が高く、バイメタルと調整子との固定不良を低減した熱動式引き外し装置を得ることを目的とする。
【解決手段】電流により加熱されるバイメタル11と、バイメタル11の湾曲によりトリップバー8に当接する調整子12を備える。バイメタル11は、トリップバー8に当接する側の一端に開口した案内溝11aと、係合穴11bを有する。調整子12は、係合穴11bに係合さらた鉤状部12aと、案内溝11aに回動可能に挿入された弓状部12cと、弓状部12cと鉤状部12aを連結しトリップバー8に当接する当接部12dと、弓状部12cに設けられ、該弓状部12cに沿って延伸し調整子12の厚さ方向に突出した突出部12eとを有し、突出部12eは当接部12dに連結されない側の端部よりも当接部12d寄りにおいてバイメタル11の端部に固定された。
【選択図】図2

Description

この発明は、例えば回路遮断器等に用いられる熱動式引き外し装置に関するものである。
従来の熱動式引き外し装置は、バイメタルと調整子を備え、調整子の固定位置を調整することでトリップバーまでの距離(ギャップ)を調整するようにしている。調整子は、下部の鉤状部をバイメタルに設けられた穴に係合させ、上部の弓状部をバイメタル先端の溝部に嵌め込まれる。調整子は鉤状部を中心としてバイメタルに対して回転可能である。調整工程において、調整子の回転方向の位置を適切な位置に合わせ、その位置を保持するようにバイメタル先端の溝部においてバイメタルと調整子とを溶接固定する。このように調整子のバイメタルからの突出量を調整していた。
特開2002−260515号公報
しかしながら、従来の熱動式引き外し装置は、バイメタルに対して調整子が回転可能とするために、バイメタル溝の幅を調整子の厚さより広くしていた。溝幅の方が狭い場合には、調整子を回転させるために極めて大きな荷重が必要となり適切な調整ができず、また、溝幅や調整子の厚さには加工誤差が避けられないので、溝幅と調整子厚さを同じ値にすることはできなかった。したがって、バイメタル溝の溝幅は調整子の厚さよりも広く設定する必要があり、溝と調整子との間には必ず広めの隙間が生じていた。
バイメタルと調整子との固定の際にはバイメタルの溝の端面と調整子の側面とを瞬時に固定する必要があり、例えばレーザー溶接を用いて溶接固定する。このとき、溝の端面と調整子の側面との間に広めの隙間があるので、溶接不良が発生し易いという問題があった。
この発明は、バイメタルと調整子との調整精度が高く、バイメタルと調整子との固定不良を低減した熱動式引き外し装置を得ることを目的とする。
この発明に係る熱動式引き外し装置は、電流により加熱されるバイメタルと、このバイメタルの湾曲によりトリップバーに当接する調整子を備える。バイメタルは、トリップバーに当接する側の一端に開口した案内溝と、この案内溝から他端側に設けられた係合穴を有する。調整子は、係合穴に係合された鉤状部と、案内溝に回動可能に挿入された弓状部と、この弓状部と鉤状部を連結しトリップバーに当接する当接部と、弓状部に設けられ、該弓状部に沿って延伸し調整子の厚さ方向に突出した突出部とを有し、この突出部は当接部に連結されない側の端部よりも当接部寄りにおいてバイメタルの端部に溶接固定された。
この発明に係る熱動式引き外し装置は、バイメタルと調整子とを高精度に調整でき、バイメタルと調整子との固定不良を低減することができる。
図1はこの発明の実施の形態1における熱動式引き外し装置を有する回路遮断器を示す一部切り正面図である。 図2は図1の熱動式引き外し装置の斜視図である。 図3は図1のバイメタルの正面図である。 図4は図1の調整子の斜視図である。 図5は図1の熱動式引き外し装置のギャップ調整方法を説明する図である。 図6は図1のバイメタル上端部の拡大図である。 図7はこの発明の実施の形態2における調整子の斜視図である。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1における熱動式引き外し装置を有する回路遮断器を示す一部切り正面図である。回路遮断器の絶縁筐体30は、何れも合成樹脂で形成された基台1と蓋体2とで構成される。電源側電線を着脱可能に接続する電源端子3および負荷側電線を着脱可能に接続する負荷端子6が基台1に装着される。一端に電源端子3が設けられた固定接触子4は基台1に装着される。固定接触子4に対向して接離する可動接触子5は、過電流に応じて開閉機構9を作動させる熱動式引き外し装置13に接続される。一端に負荷端子6が設けられた発熱体7にバイメタル11がリベット14で固定される。
熱動式引き外し装置13は発熱体7と発熱体7にリベット14で固定されたバイメタル11と調整子12で構成される。固定接触子4に対し可動接触子5を開閉動作させる開閉機構9はトリップバー8を有し、トリップバー8が熱動式引き外し装置13で押されることにより作動する。定格電流を超過した過電流が流れた場合の動作を以下に説明する。
発熱体7あるいはバイメタル11に過電流が流れることにより、発熱体7及びバイメタル11は温度が上昇する。バイメタル11の温度の上昇に伴ってバイメタル11は湾曲する。バイメタル11の湾曲量が大きくなり調整子12がトリップバー8に当接し、さらにバイメタル11の湾曲量が大きくなることで熱動式引き外し装置13がトリップバー8を押す。トリップバー8が熱動式引き外し装置13で押されることにより開閉機構9が作動し、瞬時に可動接触子5が固定接触子4から解離して電源端子3から負荷端子6に至る電路を遮断する(トリップする)。
過電流が流れたときの動作特性(引き外し特性)はJIS等の規格により範囲が規定されており、製品はこれを満たす必要がある。しかし、引き外し機構の作動点、すなわち、バイメタル11がトリップバー8を押す位置が、熱動式引き外し装置13及び開閉機構9を構成する各部品の加工・組立誤差、材料特性のばらつき等、製造ばらつきの累積によりばらついて、引外し特性にばらつきが生じる。そこで、このような製造ばらつきを吸収するために、熱動式引き外し装置13の構成部品であるバイメタル11に調整子12を組み合わせ、組立工程においてバイメタル11と調整子12の位置を調整・検査作業を行っている。
熱動式引き外し装置13について詳述する。図2は熱動式引き外し装置の斜視図であり、図3はバイメタルの正面図であり、図4は調整子の斜視図である。バイメタル11は板状のバイメタル部材を打ち抜いて矩形状に形成されており、トリップバー8に当接する側の一端に開口した案内溝11aが形成され、この案内溝11aから長手方向の他端側に所定の間隔を隔てて係合穴11bが形成されている。また、他端側には取付穴11cが設けられている。
調整子12は金属の板状部材に打ち抜き、成形加工を施して形成したもので、一端側にバイメタル11の係合穴11bと係合可能な鉤状部12aを備え、案内溝11aに挿入されて嵌り込む弓状部12cが他端側に形成されている。弓状部12cは鉤状部12aを中心に回動しても案内溝11aに嵌り込むようなっている。弓状部12cの端部には回転を規制するための突起部12bが形成されている。
弓状部12cは、その外周に例えば成形加工により曲げられた突出部12eが形成され、鉤状部12aを中心とした円弧形状と成している。鉤状部12aと弓状部12cを連結するように形成された当接部12dで調整子12とトリップバー8が当接する。突出部12eは、調整子12が回転する回転軸の軸方向に突出しており、すなわち調整子12の厚さ方向に突出しており、弓状部12cに沿って鉤状部12aを中心とした円弧形状となるように延伸している。
バイメタル11に調整子12が組み付けられ、バイメタル11が取付穴11cを介してリベット14で発熱体7に固定される。なお、本実施例の当接部12dの形状は一例であり、トリップバー8の動きや断面形状に応じて当接部12dの形状は適宜変更することができる。
次に、熱動式引き外し装置13の組立及び調整方法を説明する。図5はバイメタル11の上端部の拡大図であり、図6は熱動式引き外し装置13とトリップバー8とのギャップを調整する方法を説明する図である。
まず、基台1に、発熱体7に固定されたバイメタル11、電源端子3、固定接触子4、可動接触子5、開閉機構9、負荷端子6を組み込む。基台1に組み込まれたバイメタル11に調整子12を組み付ける。調整子12の鉤状部12aをバイメタル11の係合穴11bに係合させ、同時に弓状部12cをバイメタル11の案内溝11aに嵌め込む。図6(a)に示すように、調整子12をバイメタル11に係合すると、調整子12は当接部12dの側に倒れ、突起部12bがバイメタル11に規制されて調整子12の姿勢が保持される状態となる。これは調整子12の重心が当接部寄りになるようにしているためである。
図5に示すように、調整子12をバイメタル11に係合させると突出部12eはバイメタル11の上端部に接する状態となり、突出部12eにおけるバイメタル11の上端側の形状は鉤状部12aを中心とした円弧形状であるため、調整子12が回動した場合でもバイメタル11の上端部に常に接した状態を維持する。したがって突出部12eの溶接箇所とバイメタル11の上端部との隙間22をできるだけ狭くできる。
バイメタル11を湾曲させて調整子12とバイメタル11との固定位置を調整する際に、バイメタル11の上端部に対向する突出部12eの面はバイメタル11の上端部に常に接する接触面となっている。バイメタル11の湾曲した場合におけるバイメタル11の上端部が描く円弧形状と調整子12の接触面の円弧形状がほぼ一致するようにすることで、突出部12eの溶接箇所とバイメタル11の上端との隙間22を殆ど無くすことができる。
次に基台1に組み込まれたトリップバー8が動かないように図示しない保持具でトリップバー8を保持する。バイメタル11に所定の電流値の電流を通電し、バイメタル11を湾曲させる。図6(b)に示すようにバイメタル11が湾曲していくと、やがて調整子12の当接部12dがトリップバー8に接触する。図6(c)に示すように通電によりバイメタル11をさらに湾曲させると、調整子12はトリップバー8に当接して規制されているためバイメタル11からの突出量が少なくなるように、即ちバイメタル11に対してバイメタル11の湾曲方向と逆向きに回動していく。
このまま通電を継続し、所定の通電時間あるいは湾曲量となった瞬間に、バイメタル11と調整子12とを溶接固定する。通電を停止してもしばらくはバイメタルの湾曲量は増えていくため、バイメタル11と調整子12とは瞬時に固定する必要があり、固定方法としては溶接が望ましい。例えばレーザー溶接を用いて固定し、調整を完了する。溶接は突出部12eの上からレーザーを照射し、調整子12の突出部12eを貫通させてバイメタル11に溶接する貫通溶接である。
なお、所定の電流値及び所定の通電時間は、JIS等の規格により定められた範囲内で回路遮断器がトリップさせるための電流値及び通電時間である。所定の電流値及び所定の通電時間は、規格範囲のほぼ中央となる電流値及び通電時間に選定すると、JIS等の規格を満たすことを検査する検査工程において規格範囲外不良を低減することができる。多くの場合、回路遮断器のギャップ調整を短時間に完了するために、規格に定められた電流値より大きな電流値の電流を規格に定められた時間より短い時間だけ流して調整を行なう。また、バイメタル11の湾曲量は電流の電流値及び通電時間によって決まるので、所定の通電時間に基づいた所定の湾曲量となった瞬間に、バイメタル11と調整子12とを溶接固定しても、バイメタル11と調整子12の位置を調整することができる。
通電によりバイメタル11を湾曲させ、所定の通電時間に達したときに調整子12とバイメタル11を溶接固定する方法は特開2002−260515号公報に開示された方法と同等である。
実施の形態1では、調整子12の突出部12eの溶接箇所とバイメタル11の上端部との隙間22をできるだけ狭くしたので、あるいは殆ど無くしたので、バイメタル11と調整子12との溶接不良を低減させることができる。
貫通溶接をするにあたっては、バイメタル11と調整子12が重なっている位置にレーザーを照射しなければならない。レーザーの位置合わせはバイメタル11の湾曲方向と、それに直交する調整子12の回転軸の軸方向との2方向を合わせる必要がある。調整子12とバイメタル11との固定位置を調整する際にはバイメタル11は湾曲しているため、湾曲したバイメタル11の上端部の位置をセンサーで把握し、バイメタル11の板厚内にレーザーを照射せねばならず、湾曲方向の照射位置は比較的高精度に位置決めされることが求められる。
調整子12の回転軸方向の照射位置も合わせる必要があるが、調整子12の突出部12eとバイメタル11の上端部とが重なっている重複部分にレーザーが照射されていれば溶接できる。調整子12の突出部12eにおける厚さ方向、すなわち回転軸方向の突出長は調整子12の板厚やバイメタル11の板厚に比べて長くしているので、レーザーの位置合わせは比較的長い重複部分の範囲内にレーザーが照射されるようにすればよく、回転軸方向の照射位置は比較的低い精度であっても構わない。
これに対して、従来の熱動式引き外し装置はバイメタル11と調整子12との突合せ溶接をしなければならないため、レーザーの位置合わせはバイメタル11の湾曲方向だけでなく調整子12の回転軸方向においても高精度に行なうことが要求される。
したがって、実施の形態1の熱動式引き外し装置は、従来のものに比べてレーザーの位置合わせを容易にすることができる。また、レーザー照射可能範囲が広いのでバイメタル11と調整子12との溶接が適切に実施でき、バイメタル11と調整子12との溶接不良を低減することができる。
実施の形態1では突出部12eにおいて貫通溶接としているため、図5に示すように調整子12の弓状部12cとバイメタル11の案内溝11aとの隙間を広く取っても問題ない。弓状部12cの板厚より案内溝11aの溝幅を十分に広くとることにより、隙間21は広くなり、案内溝11aの溝側面と弓状部12cとの間で生じる摩擦を極めて小さくできる。このため、バイメタル11と調整子12との位置を調整する際にバイメタル11に不要な荷重が加わることがなく、調整精度を向上させることができる。
バイメタル11と調整子12との溶接不良を低減させるために、突出部12eの溶接箇所とバイメタル11の上端との隙間22をできるだけ狭くし、望ましくは殆ど無くすことが必要である。バイメタル11を湾曲させて調整子12とバイメタル11との固定位置を調整する際に、調整子12の突出部12eはバイメタル11の上端部に常に接するので、互いに接触する接触部分には摩擦力が生じてしまう。しかしながら、ここには調整子12の自重しか作用せず、調整子12は極めて軽量であるため、生じる摩擦力は極めて小さく、無視できる。
したがって、バイメタル12を湾曲させて調整子12との固定位置を調整する際に、調整子12の突出部12eの接触面は、バイメタル11の上端部に接しながら回動し、かつ接触による摩擦力が極めて小さいので、バイメタル11と調整子12との位置調整を高い精度で行なうことができる。
実施の形態1の回路遮断器は、熱動式引き外し装置13がバイメタル11と調整子12とを高精度に調整できるので、トリップバー8と熱動式引き外し装置13とのギャップ調整を高精度にできる。したがって、回路遮断器の引き外し特性を安定化させることができ、回路遮断器間の引き外し特性を均一化することができる。また、実施の形態1の回路遮断器は、熱動式引き外し装置13がバイメタル11と調整子12との固定不良を低減することができるので、製品不良を低減することができる。
以上のように、この発明の実施の形態1における熱動式引き外し装置13によれば、バイメタル11はトリップバー8に当接する側の一端に開口した案内溝11aと係合穴11bを有し、調整子12は、係合穴11bに係合された鉤状部12aと、案内溝11aに回動可能に挿入された弓状部12cと、この弓状部12cと鉤状部12aを連結しトリップバー8に当接する当接部12dと、弓状部12cに設けられ、該弓状部12cに沿って延伸し調整子12の厚さ方向に突出した突出部12eとを有し、この突出部12eは当接部12dに連結されない側の端部よりも当接部12d寄りにおいてバイメタル11の端部に溶接固定されたので、従来の固定不良が発生し易いものとは異なり、バイメタル11と調整子12とを高精度に調整でき、バイメタル11と調整子12との固定不良を低減することができる。
この発明の実施の形態1における回路遮断器によれば、熱動式引き外し装置13が、バイメタル11はトリップバー8に当接する側の一端に開口した案内溝11aと係合穴11bを有し、調整子12は、係合穴11bに係合された鉤状部12aと、案内溝11aに回動可能に挿入された弓状部12cと、この弓状部12cと鉤状部12aを連結しトリップバー8に当接する当接部12dと、弓状部12cに設けられ、該弓状部12cに沿って延伸し調整子12の厚さ方向に突出した突出部12eとを有し、この突出部12eは当接部12dに連結されない側の端部よりも当接部12d寄りにおいてバイメタル11の端部に溶接固定されたので、トリップバー8と熱動式引き外し装置13とのギャップ調整を高精度にでき、引き外し特性を安定化させることができ、製品不良を低減することができる。
実施の形態2.
図7はこの発明の実施の形態2における調整子の斜視図である。実施の形態1の調整子12とは突出部12eが弓状部12c以外にも設けられた点で異なる。突出部12eは曲げ加工により形成した。突出部12eの延伸範囲を広げることにより調整子12の剛性が向上するので、調整子が取り扱い時に変形してしまうのを防ぐことができる。
なお、弓状部12c以外に設けられた突出部は、弓状部12cの設けられた突出部12eと同じ突出長でなくてもよい。また、弓状部12c以外に設けられた突出部は、弓状部12cの設けられた突出部12eと連続である必要はなく、分離して設けられても構わない。弓状部12cの突出部12eとそれ以外の突出部を分離することで、突出部12e以外の突出部の形状とは独立にでき、弓状部12cの突出部12eの円弧形状を高い精度で形成できる。
なお、実施の形態1及び2では調整子12の突出部12eは曲げ加工で形成する例で説明したが、突出部12eを溶接で固定することにより形成したり、鋳造により調整子12を一体形成したりしても構わない。また、突出部12eは調整子12の側面に設けても構わない。
また、調整子12をバイメタル11に係合した際に調整子12の回動を規制する突起部12bが弓状部12cに設けられた例で説明したが、この調整子12の回動を規制する突起部は突出部12eに設けられてもよい。
この発明に係る熱動式引き外し装置は、トリップバーとのギャップ調整を高精度にでき、バイメタルと調整子との固定不良を低減できるので、これを電路の開閉機構を有する回路遮断器等に好適に適用できる。
1 基台 2 蓋体
4 固定接触子 5 可動接触子
8 トリップバー 9 開閉機構
11 バイメタル 11a 案内溝
11b 係合穴 12 調整子
12a 鉤状部 12c 弓状部
12d 当接部 12e 突出部
13 熱動式引き外し装置 30 絶縁筐体

Claims (5)

  1. 過電流により加熱されるバイメタルと、このバイメタルの湾曲によりトリップバーに当接する調整子を備えた熱動式引き外し装置であって、
    前記バイメタルは、前記トリップバーに当接する側の一端に開口した案内溝と、この案内溝から他端側に設けられた係合穴とを有し、
    前記調整子は、前記係合穴に係合された鉤状部と、前記案内溝に回動可能に挿入された弓状部と、この弓状部と前記鉤状部を連結し前記トリップバーに当接する当接部と、前記弓状部に設けられ、該弓状部に沿って延伸し前記調整子の厚さ方向に突出した突出部とを有し、この突出部は前記当接部に連結されない側の端部よりも前記当接部寄りにおいて前記バイメタルの端部に溶接固定された熱動式引き外し装置。
  2. 前記調整子の突出部は、前記弓状部における前記バイメタルの端部側の形状が前記鉤状部を中心とした円弧形状であることを特徴とした請求項1記載の熱動式引き外し装置。
  3. 前記調整子の突出部は、前記バイメタルを湾曲させて該バイメタルとの固定位置を調整する際に、前記バイメタルの端部に接しながら回動する接触面を有することを特徴とした請求項1記載の熱動式引き外し装置。
  4. 前記調整子は、前記当接部に前記調整子の厚さ方向に突出した突出部が設けられたことを特徴とした請求項1乃至3のいずれか1項に記載の熱動式引き外し装置。
  5. 基台と蓋体よりなる絶縁筐体と、この絶縁筐体の基台に装着された固定接触子と、この固定接触子に対向して設置された可動接触子と、トリップバーを有し前記固定接触子に対して前記可動接触子を開閉動作させる開閉機構と、前記可動接触子に接続され過電流に応じて前記開閉機構を作動させる熱動式引き外し装置とを備え、
    この熱動式引き外し装置は請求項1乃至4のいずれか1項に記載の熱動式引き外し装置であることを特徴とした回路遮断器。
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