JP2010129328A - 回路遮断器の過電流引外し装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】安定した過電流引外し動作特性の確保と併せて、ケースの耐圧強度低下を防ぐように引外し電流調整機構の組立構造を改良した回路遮断器の過電流引外し装置を提供する。
【解決手段】バイメタル6とヒータ導体7を組合せて主回路の通電路に接続した熱動形引外し機構と、主回路の通電路を包囲して前記ヒータ導体7に固定支持した磁気ヨーク8、および該磁気ヨーク8に対向するアーマチュア9を組合せた電磁形引外し機構との組立体からなり、アーマチュア8が調整ダイヤル15に連係した調整リンク13の軸部13aに回動可能に保持されている回路遮断器の過電流引外し装置において、前記調整リンク13を、その軸部13aの両端に嵌合した軸支保持板18を介して磁気ヨーク8の側壁に直接支持して組み立てる。
【選択図】 図1
【解決手段】バイメタル6とヒータ導体7を組合せて主回路の通電路に接続した熱動形引外し機構と、主回路の通電路を包囲して前記ヒータ導体7に固定支持した磁気ヨーク8、および該磁気ヨーク8に対向するアーマチュア9を組合せた電磁形引外し機構との組立体からなり、アーマチュア8が調整ダイヤル15に連係した調整リンク13の軸部13aに回動可能に保持されている回路遮断器の過電流引外し装置において、前記調整リンク13を、その軸部13aの両端に嵌合した軸支保持板18を介して磁気ヨーク8の側壁に直接支持して組み立てる。
【選択図】 図1
Description
この発明は、配線用遮断器などの回路遮断器に搭載した熱動−電磁形の過電流引外し装置に関し、詳しくは電磁動作電流を設定する調整機構の組立構造に係わる。
回路遮断器の過電流引外し装置として、時延引外し特性を有する熱動形引外し機構と、瞬時引外し特性を有する電磁形引外し機構とを組合せ、回路遮断器のカバー側に配した調整ダイヤルの操作により電磁動作電流を可変調整するようにした方式のものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
この熱動−電磁形の過電流引外し装置は、電磁形引外し機構のアーマチュア(可動鉄片)を調整ダイヤルに連係した「インスタントバー」(instant bar)と呼ばれ調整リンクの軸上に回動可能に保持し、この調整リンクを調整ダイヤルに連動して回動させることにより、前記アーマチュアと磁気ヨーク(固定鉄片)の磁極端面との間の磁気ギャップを変えて電磁動作電流を設定するようにしている。
この熱動−電磁形の過電流引外し装置は、電磁形引外し機構のアーマチュア(可動鉄片)を調整ダイヤルに連係した「インスタントバー」(instant bar)と呼ばれ調整リンクの軸上に回動可能に保持し、この調整リンクを調整ダイヤルに連動して回動させることにより、前記アーマチュアと磁気ヨーク(固定鉄片)の磁極端面との間の磁気ギャップを変えて電磁動作電流を設定するようにしている。
次に、3極形の配線用遮断器を例に、特許文献1に開示されている熱動−電磁形の過電流引外し装置の構成を図7,図8に示す。図において、1は回路遮断器のケース(モールド樹脂ケース)、2はR,S,T相の各極に対応する負荷側端子、3は接続導体、4は各極と個々に対応してケース1に搭載した熱動−電磁形の過電流引外し装置、5は過電流引外し装置4と不図示の回路遮断器の開閉機構との間を連係し、過電流引外し装置4の動作を受けて開閉機構をトリップ動作させるトリップクロスバー(trip cross-bar)である。
ここで、上記の過電流引外し装置4は、傍熱形のバイメタル6とヒータ導体7からなる熱動形引外し機構と、前記ヒータ導体7を包囲して該ヒータ導体7の背面にリベット止めして結合したU形の磁気ヨーク8と、および該磁気ヨーク(yoke)8の磁極端面に対向する傾動式のアーマチュア(armature)9を組合せた電磁形引外し機構との組立体からなる。そして、前記バイメタル6の操作端6a,およびアーマチュア9の操作端9aがそれぞれトリップクロスバー5のレバー5aに対向している。
また、前記ヒータ導体7は、そのL形基部を接続板10と重ね合わせて締結ねじ11によりケース1の底部に起立姿勢で固定されている。そして、前記接続板10は可撓リード線12を介して不図示の可動接触子に接続され、またヒータ導体7の上端は接続導体3を介して負荷側端子2に接続されている。
一方、電磁形引外し機構のアーマチュア9は、その揺動支点となる軸受部を各極に跨がって配置した樹脂成形品からなる調整リンク13の軸部13aの周面に嵌合して回動可能に保持した上で、両者の間に掛け渡した復帰ばね14で磁気ヨーク8から離間する方向に付勢されている。また、調整リンク13はその軸部13aの両端をケース1の左右側壁に形成した軸受溝に嵌入して保持し、さらに軸部13aから上方に延在するアーム13bの先端をケース1のカバーに配した調整ダイヤル15のカム部(偏心カム)15aに当てて、背後から圧縮ばね16で押圧付勢している。なお、17は調整ダイヤル15の取付枠であり、該取付枠15はケース1の内側に圧入保持されている。また、調整ダイヤルで設定した引外し電流値に対応して磁気ヨーク8とアーマチュア9との間の磁気ギャップGを調整するために、調整リンク13にはストッパを設けてアーマチュア9を磁気ヨーク8から開離した位置に保持するようにしている。
一方、電磁形引外し機構のアーマチュア9は、その揺動支点となる軸受部を各極に跨がって配置した樹脂成形品からなる調整リンク13の軸部13aの周面に嵌合して回動可能に保持した上で、両者の間に掛け渡した復帰ばね14で磁気ヨーク8から離間する方向に付勢されている。また、調整リンク13はその軸部13aの両端をケース1の左右側壁に形成した軸受溝に嵌入して保持し、さらに軸部13aから上方に延在するアーム13bの先端をケース1のカバーに配した調整ダイヤル15のカム部(偏心カム)15aに当てて、背後から圧縮ばね16で押圧付勢している。なお、17は調整ダイヤル15の取付枠であり、該取付枠15はケース1の内側に圧入保持されている。また、調整ダイヤルで設定した引外し電流値に対応して磁気ヨーク8とアーマチュア9との間の磁気ギャップGを調整するために、調整リンク13にはストッパを設けてアーマチュア9を磁気ヨーク8から開離した位置に保持するようにしている。
上記構成で、回路遮断器の通電路に短絡電流のような過大電流が通流すると、ヒータ導体7の回りに発生する磁界により、電磁形の過電流引外し機構のアーマチュア9が復帰ばね14に抗して磁気ヨーク8の磁極端面に吸引される。これにより、調整リンク13の軸部13aを中心にアーマチュア9が反時計方向に回動して上端の操作部9aがトリップクロスバー5のレバー5aを叩き、これを反時計方向に回動させる。その結果、いままでトリップクロスバー5で鎖錠されていた回路遮断器の開閉機構が瞬時にトリップ動作して主回路の可動接触子を開極し、電流を遮断する。
なお、短絡電流よりも小さな過負荷電流が通流した場合には、熱動形引外し機構のヒータ導体7の発熱によりバイメタル6が湾曲してその先端の操作端がトリップクロスバー5を釈放位置に押し、これにより回路遮断器は時延引外し動作により電流を遮断する。
一方、電磁動作電流の設定値を変更するために、前記調整ダイヤル15を外部から回動すると、調整ダイヤル15のカム部15aと調整リンク13のアーム13aとの当接位置が変位し、調整リンク13は軸部13aを中心に傾動する。これにより、調整リンク13の軸部13aに保持したアーマチュア9と磁気ヨーク8との間のギャップGが増減変化して電磁動作電流が所望の値に調整される。
特開平5−334951号公報(図7,図8)
一方、電磁動作電流の設定値を変更するために、前記調整ダイヤル15を外部から回動すると、調整ダイヤル15のカム部15aと調整リンク13のアーム13aとの当接位置が変位し、調整リンク13は軸部13aを中心に傾動する。これにより、調整リンク13の軸部13aに保持したアーマチュア9と磁気ヨーク8との間のギャップGが増減変化して電磁動作電流が所望の値に調整される。
ところで、前記した従来構造の過電流引外し装置は、電磁動作電流の調整機能,およびケースの強度確保の面で次記のような問題点がある。
すなわち、図7,図8に示した過電流引外し装置の組立構造では、電磁形引外し機構の磁気ヨーク8を熱動形引外し機構の構成部材であるヒータ導体7の背面にリベット止めした上で、ヒータ導体7の下端部をケース1の底部にねじ締結している。一方、アーマチュア9を保持した調整リンク13は、その軸部13aの両端を回路遮断器のケース1の側壁に形成した軸受溝に嵌入して位置決め保持している。
すなわち、図7,図8に示した過電流引外し装置の組立構造では、電磁形引外し機構の磁気ヨーク8を熱動形引外し機構の構成部材であるヒータ導体7の背面にリベット止めした上で、ヒータ導体7の下端部をケース1の底部にねじ締結している。一方、アーマチュア9を保持した調整リンク13は、その軸部13aの両端を回路遮断器のケース1の側壁に形成した軸受溝に嵌入して位置決め保持している。
このように磁気ヨーク8とアーマチュア9とがケース1に対して別々な位置に固定されていると、過電流引外し装置をケース1に組み込む組立作業が煩雑化するほか、ケース1に軸支保持した調整リンク13の位置、およびヒータ導体7にリベット止めした磁気ヨーク9の固着位置、ヒータ導体7のケース底部へのねじ締結位置の微妙な組立誤差が累積されて組立後の状態における磁気ヨーク8とアーマチュア9との相対位置,および両者間の磁気ギャップGにバラツキが生じる。このために、調整ダイヤル15で設定した引外し電流値に対応する回路遮断器の過電流引外し動作の安定確保が困難となる。
また、調整リンク13の軸部13aの両端を保持するためにケース1の左右側壁に軸受溝を形成すると、ケース側壁が局部的に薄肉となってケースの耐圧強度が低下する、あるいはケース側壁を必要以上の厚さに設計しなければならないと言った問題が派生する。
この発明は上記の点に鑑みなされたものであり、その目的は前記課題を解決し、安定した過電流引外し動作特性の確保と併せて、ケースの耐圧強度低下が防げるように引外し電流調整機構の組立構造を改良した回路遮断器の過電流引外し装置を提供することにある。
この発明は上記の点に鑑みなされたものであり、その目的は前記課題を解決し、安定した過電流引外し動作特性の確保と併せて、ケースの耐圧強度低下が防げるように引外し電流調整機構の組立構造を改良した回路遮断器の過電流引外し装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、この発明によれば、回路遮断器のケースに搭載した熱動−電磁形の過電流引外し装置が、バイメタルとヒータ導体を組合せて主回路の通電路に接続した熱動形引外し機構と、主回路の通電路を包囲して前記ヒータ導体に固定支持した磁気ヨーク、および該磁気ヨークに対向するアーマチュアを組合せた電磁形引外し機構との組立体からなり、前記アーマチュアが調整ダイヤルと連動する調整リンクの軸部に回動可能に保持されているものにおいて、
前記調整リンクを、その軸部の両端に嵌合した軸支保持部材を介して前記磁気ヨークの側壁に支持して組み立てる(請求項1)。
前記調整リンクを、その軸部の両端に嵌合した軸支保持部材を介して前記磁気ヨークの側壁に支持して組み立てる(請求項1)。
また、この発明では、前記の調整リンク,およびその支持構造に関して、次記のような具体的態様で構成するものとする。
(1)前記磁気ヨークを熱動形引外し機構のヒータ導体に固着した上で、該ヒータ導体の基部を回路遮断器のケース底部にねじ締結して起立姿勢に固定する(請求項2)。
(2)前記調整リンクの軸部周面に、各極のアーマチュアと個々に対応してアーマチュアを調整ダイヤルで設定した引外し電流値に対応する位置に保持するストッパを形成する(請求項3)。
(3)前記調整リンクの軸支保持部材に係合突起を設けるとともに、該係合突起に対向して回路遮断器のケースに前記係合突起が嵌入する凹溝を形成する(請求項4)。
(1)前記磁気ヨークを熱動形引外し機構のヒータ導体に固着した上で、該ヒータ導体の基部を回路遮断器のケース底部にねじ締結して起立姿勢に固定する(請求項2)。
(2)前記調整リンクの軸部周面に、各極のアーマチュアと個々に対応してアーマチュアを調整ダイヤルで設定した引外し電流値に対応する位置に保持するストッパを形成する(請求項3)。
(3)前記調整リンクの軸支保持部材に係合突起を設けるとともに、該係合突起に対向して回路遮断器のケースに前記係合突起が嵌入する凹溝を形成する(請求項4)。
上記した過電流引外し装置の組立構造によれば、次記効果を奏することができる。
(1)電磁形引外し機構のアーマチュアを保持した調整リンクの軸部を、軸支保持部材を介して磁気ヨークに支持してユニット化したことにより、調整リンクの軸部と磁気ヨークを回路遮断器のケースに対して別々な位置に固定した従来の組立構造と比べて、磁気ヨークとアーマチュアとの間の磁気ギャップのバラツキを大幅に低減して過電流引外し動作特性の安定確保が図れ、これにより回路遮断器の信頼性が向上する。
(1)電磁形引外し機構のアーマチュアを保持した調整リンクの軸部を、軸支保持部材を介して磁気ヨークに支持してユニット化したことにより、調整リンクの軸部と磁気ヨークを回路遮断器のケースに対して別々な位置に固定した従来の組立構造と比べて、磁気ヨークとアーマチュアとの間の磁気ギャップのバラツキを大幅に低減して過電流引外し動作特性の安定確保が図れ、これにより回路遮断器の信頼性が向上する。
また、回路遮断器のケース側壁には、調整リンクの軸部両端を嵌合保持する軸受溝を形成する必要がなく、これにより従来構造で問題となっていたケースの耐圧強度低下も解消できる。そのほか、過電流引外し装置を回路遮断器のケースに組み付ける工数,作業性も従来構造と比べて改善される。
(2)また、前記の軸支保持部材に係合突起を設け、過電流引外し装置を回路遮断器のケースに組み込む際に前記係合突起をケースの底部に形成した凹溝に嵌入して所定の取付位置を位置決め支持することにより、過電流引外し装置のケースへの固定支持が安定するほか、組立工程での部品位置決め,ねじ締結作業が簡単に行える。
(2)また、前記の軸支保持部材に係合突起を設け、過電流引外し装置を回路遮断器のケースに組み込む際に前記係合突起をケースの底部に形成した凹溝に嵌入して所定の取付位置を位置決め支持することにより、過電流引外し装置のケースへの固定支持が安定するほか、組立工程での部品位置決め,ねじ締結作業が簡単に行える。
以下、この発明の実施の形態を図1〜図6に示す実施例に基づいて説明する。なお、図1,図2は過電流引外し装置のユニット組立体を表側,裏側から見た斜視図、図3は調整リンクの外形斜視図、図4はアーマチュアの外形斜視図、図5は回路遮断器のケース底部の構造図、図6は過電流引外し装置を搭載した回路遮断器全体の構成断面図であり、各図において図7,図8に対応する部材には同じ符号を付している。
図示実施例の過電流引外し装置と図7,図8に示した従来装置との大きな相違点は、調整リンク13の軸部13aの支持構造にある。すなわち、従来装置の組立構造では左右に並ぶR,S,T相の各極に跨がって配した調整リンク13の軸部13aの両端が回路遮断器のケース1の側壁に軸支保持されているのに対して、図示実施例では、図1,図2で表すように調整リンク13の軸部13aの両端が軸支保持板(軸支保持部材)18を介して後記のように磁気ヨーク8の側壁に固定支持されている。
次に、電磁形引外し機構を構成する磁気ヨーク8,アーマチュア9,および調整リンク13について、各部品の構造を説明する
まず、R,S,T相の各極と個々に対応する磁気ヨーク8は、図2の組立図で表すように左右の側板8aと、左右の側板8aの間に跨がってヨークの磁路を形成する磁性体8b,および取付座8cとの組立体になり、熱動形引外し機構のヒータ導体7,および該ヒータ導体7の上端と負荷側端子2との間に敷設した接続導体3を包囲する位置に配置した上で、前記取付座8cがヒータ導体7にリベット止めして固着されている。
まず、R,S,T相の各極と個々に対応する磁気ヨーク8は、図2の組立図で表すように左右の側板8aと、左右の側板8aの間に跨がってヨークの磁路を形成する磁性体8b,および取付座8cとの組立体になり、熱動形引外し機構のヒータ導体7,および該ヒータ導体7の上端と負荷側端子2との間に敷設した接続導体3を包囲する位置に配置した上で、前記取付座8cがヒータ導体7にリベット止めして固着されている。
一方、調整リンク13はモールド樹脂成形品からなり、該調整リンク13には図3で示すように軸部13a、軸部13aの中央部位から上方に延在して調整ダイヤル15のカム部15a(図1,図2参照)と連係する調整アーム13b、R,S,T相の各極と個々に対応して軸部13aの周面に形成した凸状のアーマチュアストッパ13c、および軸部13aから背後に突き出してアーマチュアの復帰ばねの一端を係止するばね掛けアーム13dが形成されており、前記軸部13aの両端が軸支保持板18を介して磁気ヨーク8の側壁8aに支持される。
また、磁気ヨーク8に対向して前記調整リンク13の軸部13aに軸支保持するアーマチュア9は磁性鋼板の板金加工品であって図4(a),(b)で示すような構造になり、アーマチュアプレート9aの上縁から背後に突き出す二股状のアーム部には上方に延在する操作端9b,調整リンク13の軸部13aに嵌合する円弧状の凹溝9c,およびアーマチュアの復帰ばね14(図1参照)の掛け止め座9dが形成されている。また、アーマチュアプレート9aの上縁にはL形に折り曲げて前記調整リンク13の軸部13aに形成したアーマチュアストッパ13c(図3参照)に対向する突起部9eが形成されている。
そして、前記した電磁形引外し機構の各部品の間を相互に連繋し、これに熱動形引外し機構,および調整ダイヤル15を組合せて図1,図2に示すユニット組立体を構築した上で、この過電流引外し装置のユニット組立体を図6で示すように回路遮断器のケース1に搭載している。
すなわち、図1,図2において、調整リンク13は軸部13の両端が板金加工品になる軸支保持板18に穿孔した軸受穴に嵌合され、この軸支保持板18は左右両端に並ぶR相,T相に対応する磁気ヨーク8の側板8aにリベット止めして固着されている。また、磁気ヨーク8の磁極端面に対向するアーマチュア9は、図4に示した円弧状の凹溝9cを調整リンク13の軸部13aの周面に嵌合して回動可能に保持した上で、アーマチュア9のばね掛け止め座9d(図4参照)と調整リンク13のばね掛けアーム13d(図3参照)との間に復帰ばね14(引っ張りコイルばね)が張架される。この復帰ばね14のばね付勢により、アーマチュア9のプレート上縁に形成した突起部9e(図4参照)が調整リンク13の軸部周面に形成したアーマチュアストッパ13cに突き当たって磁気ヨーク8の磁極端面との間に所定の磁気ギャップを確保する。
すなわち、図1,図2において、調整リンク13は軸部13の両端が板金加工品になる軸支保持板18に穿孔した軸受穴に嵌合され、この軸支保持板18は左右両端に並ぶR相,T相に対応する磁気ヨーク8の側板8aにリベット止めして固着されている。また、磁気ヨーク8の磁極端面に対向するアーマチュア9は、図4に示した円弧状の凹溝9cを調整リンク13の軸部13aの周面に嵌合して回動可能に保持した上で、アーマチュア9のばね掛け止め座9d(図4参照)と調整リンク13のばね掛けアーム13d(図3参照)との間に復帰ばね14(引っ張りコイルばね)が張架される。この復帰ばね14のばね付勢により、アーマチュア9のプレート上縁に形成した突起部9e(図4参照)が調整リンク13の軸部周面に形成したアーマチュアストッパ13cに突き当たって磁気ヨーク8の磁極端面との間に所定の磁気ギャップを確保する。
一方、調整リンク13の軸部13aから上方に延在する調整アーム13d(図3参照)は、その先端部を調整ダイヤル15のカム部15aに押し当て、背後から圧縮ばね16で押圧されている。なお、調整ダイヤル15の支持枠17は、回路遮断器のケース1に組み込む際にケース1の相間隔壁の間に圧入して所定位置に保持される。
そのほか、前記した調整リンクの軸支保持板18には、下端からアーム状に突き出す係合突起18aが形成されている。また、この係合突起18aに対向して回路遮断器のケース1の内側には、図5で示すように底壁1aの側方に凹溝1bを形成し、先記した過電流引外し装置のユニット組立体を上方からケース1に挿入する際に、係合突起18aをケース1の凹溝1bに嵌合してユニット組立体の取付位置を位置決めするようにしている。
そのほか、前記した調整リンクの軸支保持板18には、下端からアーム状に突き出す係合突起18aが形成されている。また、この係合突起18aに対向して回路遮断器のケース1の内側には、図5で示すように底壁1aの側方に凹溝1bを形成し、先記した過電流引外し装置のユニット組立体を上方からケース1に挿入する際に、係合突起18aをケース1の凹溝1bに嵌合してユニット組立体の取付位置を位置決めするようにしている。
図6は過電流引外し装置をケース1に組み込んだ状態を表す回路遮断器の構成断面図であり、磁気ヨーク8、および軸支保持板18を介してアーマチュア9,調整リンク13を支持した熱動形引外し機構のヒータ導体7の基部がケース1の底壁に締結ねじ11で起立姿勢に固定されている。この組立位置で熱動形引外し機構,電磁形引外し機構の各操作端がトリップクロスバー5に対向している。なお、図6において、19は可動接触子、20は固定接触子、21はトグルリンク式の開閉機構、21aはラッチ、22は開閉操作ハンドル、23はグリッド式の消弧室、24は電源側の主回路端子である。
上記構成による過電流引外し装置の動作,機能は図7,図8に示した従来構造と同様であり、主回路に調整ダイヤル15で設定した電磁動作電流値以上の過電流が通流すると、アーマチュア9が磁気ヨーク8に吸着され、調整リンク13の軸部13aを中心に反時計方向に回動してトリップクロスバー5を叩いて回路遮断器をトリップ動作させる。
また、調整ダイヤル15を回して電磁動作電流の設定値を変更すると、この調整操作に連動して調整リンク13が軸部13aを支点に傾動し、磁気ヨーク8とアーマチュア9との間の磁気ギャップが変化する。
また、調整ダイヤル15を回して電磁動作電流の設定値を変更すると、この調整操作に連動して調整リンク13が軸部13aを支点に傾動し、磁気ヨーク8とアーマチュア9との間の磁気ギャップが変化する。
この場合に、前記磁気ギャップは磁気ヨーク8と、調整ダイヤル15に連係した調整リンク13に軸支保持されているアーマチュア9との相対位置によって決まるが、前記のように調整リンク13の軸部13aはその両端が軸支保持板18を介して磁気ヨーク8の側壁に固定支持されてユニット化されているので、従来構造のような部品の組立誤差の影響を受けることがなく、これにより過電流引外し動作特性を安定させることができる。
また、回路遮断器のケース1に組み込む以前に前記過電流引外し装置のユニット組立体を構成しておくことにより、ケース1への組込み作業が楽に行える。そのほか、前記の支軸保持板18に形成した係合突起18aをケース1の凹溝1bに嵌合することにより、簡単に取付位置の位置決め,およびねじ締結作業も楽に行える。
1 回路遮断器のケース
1b 凹溝
7 熱動形引外し機構のヒータ導体
8 磁気ヨーク
9 アーマチュア
11 締結ねじ
13 調整リンク
13a 軸部
13c アーマチュアストッパ
14 復帰ばね
15 調整ダイヤル
18 軸支保持板
18a 係合突起
G 磁気ギャップ
1b 凹溝
7 熱動形引外し機構のヒータ導体
8 磁気ヨーク
9 アーマチュア
11 締結ねじ
13 調整リンク
13a 軸部
13c アーマチュアストッパ
14 復帰ばね
15 調整ダイヤル
18 軸支保持板
18a 係合突起
G 磁気ギャップ
Claims (4)
- 回路遮断器のケースに搭載した熱動−電磁形の過電流引外し装置であって、バイメタルとヒータ導体を組合せて主回路の通電路に接続した熱動形引外し機構と、主回路の通電路を包囲して前記ヒータ導体に固定支持した磁気ヨーク、および該磁気ヨークに対向するアーマチュアを組合せた電磁形引外し機構との組立体からなり、前記アーマチュアが調整ダイヤルと連動する調整リンクの軸部に回動可能に保持されているものにおいて、
前記調整リンクの軸部両端に軸支保持部材を嵌合し、該軸支保持部材を介して前記磁気ヨークの側壁に固定支持したことを特徴とする回路遮断器の過電流引外し装置。 - 請求項1に記載の過電流引外し装置において、磁気ヨークを熱動形引外し機構のヒータ導体に固着した上で、該ヒータ導体の基部を回路遮断器のケース底部にねじ締結して起立姿勢に固定したことを特徴とする回路遮断器の過電流引外し装置。
- 請求項1に記載の過電流引外し装置において、調整リンクの軸部周面には、各極のアーマチュアと個々に対応してアーマチュアを調整ダイヤルで設定した引外し電流値に対応する位置に保持するストッパを形成したことを特徴とする回路遮断器の過電流引外し装置。
- 請求項1に記載の過電流引外し装置において、調整リンクの軸支保持部材に係合突起を設けるとともに、該係合突起に対向して回路遮断器のケースに前記係合突起が嵌入する凹溝を形成したことを特徴とする回路遮断器の過電流引外し装置。
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