JP5405971B2 - 回路遮断器 - Google Patents

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この発明は、磁性の可動鉄心、及びこの可動鉄心の被吸引部に対向する磁極を有する磁性の固定鉄心を備え、前記磁極及び被吸引部の相互間に生じる磁気吸引力により前記可動鉄心が前記固定鉄心に吸引される動作によって自動遮断する回路遮断器に関するものである。
図11は従来の回路遮断器の引き外し装置の要部を示す斜視図であり、図12は図11の側面図である。図において、1は固定鉄心であり、鉄板等の磁性材料で平板状に形成され、2はマグサポートであり、ステンレス鋼板等の非磁性材料をコの字状に折り曲げて形成され、コの字状に折り曲げた一対の側辺には、下端部に一対のストッパ2a、上端部に一対のスプリング掛止片2b、ほぼ中央部に一対のU字溝2cを有している。3はヒータであり、下端部はL字状でシャント端子(図示せず)と締結する雌ねじ3aが、上端部には負荷側端子4に接続された接続導体5が接続されている。6は平板状のバイメタルすなわち熱動素子であり、固定鉄心1との間にヒータ3およびマグサポート2を挟持してリベット7により一体に固着されている。8はバイメタル6の自由端に取付けられた調整ねじであり、サーマル動作特性を調整する。9は止めナットである。
10は可動鉄心であり、鉄板等の磁性材料でコの字状に折り曲げて形成され、固定鉄心1に対向する一対の可動片10aと、コの字状に折り曲げた一対の側辺には軸受け部10bと、コの字状に折り曲げられた一側辺は上方向に延び、その先端には開閉機構部のトリップバー(図示せず)を押圧する操作片10cと、およびコの字状の底面にはマグサポート2のストッパ2aに押し付けられる突起10dを有している。11はダブルトーション形の復帰スプリングであり、可動鉄心10のほぼ中央部にシャフト12により回動自在に軸支されると共に、ダブルトーションの足11aは上記スプリング掛止片2bに掛止される。さらに、このシャフト12はマグサポート2の一対のU字溝2cに挿入されて引き外し装置が組み立てられる。
このような従来の回路遮断器の引き外し装置においては、導体5とシャント端子に接続されたヒータ3に電流が流れると、固定鉄心1と可動鉄心10とを通る磁束が発生する。電磁による引き外し時には磁束によって生じる吸引力により、可動鉄心10が復帰スプリング11のばね力に反して固定鉄心1に吸引される。この可動鉄心10の作動により開閉機構部のトリップバーは回動され自動遮断が行われる。また、熱動による引き外し時にはバイメタル8の湾曲動作により開閉機構部のトリップバーは回動され、その後は上記と同様の動作により自動遮断される。
特開平8−96689号公報(図1〜3及びその説明)
上記のような従来の回路遮断器の引き外し装置では、引き外し装置を構成する固定鉄心1と可動鉄心10は支点部の磁束の発生をなくすため非磁性材料のマグサポート2を介している。しかし、マグサポート2を介しているため各部品の寸法バラツキにより固定鉄心1と可動鉄心10の空隙が変化し吸引特性が安定しないという課題がある。また複雑な形状をしたマグサポート2を追加しているため高価となる。また固定鉄心1、マグサポート2、ヒータ3、バイメタル6をリベット7により一体に固着しているが、一度に固着できないため、まずマグサポート2とヒータ3を固着し、次にマグサポート2とヒータ3を固
着したものと固定鉄心1を固着し、最後にバイメタル6をリベット7で固着しており、組立時間がかかるという課題がある。
この発明は、前述のような実情に鑑みてなされたもので、固定鉄心への可動鉄心の良好な吸引特性を確保することを目的とするものである。
この発明に係る回路遮断器は、磁性の可動鉄心、及びこの可動鉄心の被吸引部に対向する磁極を有する磁性の固定鉄心を備え、非磁性のシャフトを有し、前記可動鉄心を回動自在に支持する支持構造部が設けられ、前記磁極および被吸引部の相互間に生じる磁気吸引力により前記可動鉄心が前記固定鉄心に吸引される動作によって自動遮断する回路遮断器であって、前記固定鉄心の前記磁極以外の部分から生じる漏洩磁束の磁気抵抗となる磁気抵抗構造が、前記非磁性のシャフトである回路遮断器である。
また、本発明に係る回路遮断器は、磁性の可動鉄心、及びこの可動鉄心の被吸引部に対向する磁極を有する磁性の固定鉄心を備え、前記可動鉄心を回動自在に支持する支持構造部が前記固定鉄心と前記可動鉄心とに跨って設けられ、前記磁極および前記被吸引部の相互間に生じる磁気吸引力により前記可動鉄心が前記固定鉄心に吸引される動作によって自動遮断する回路遮断器であって、前記固定鉄心の側の前記支持構造部と前記磁極との間に空間部が設けられ、この空間部が、前記固定鉄心の前記磁極以外の部分から生じる漏洩磁束の磁気抵抗となる回路遮断器である。
本発明は、磁性の可動鉄心、及びこの可動鉄心の被吸引部に対向する磁極を有する磁性の固定鉄心を備え、非磁性のシャフトを有し、前記可動鉄心を回動自在に支持する支持構造部が設けられ、前記磁極および被吸引部の相互間に生じる磁気吸引力により前記可動鉄心が前記固定鉄心に吸引される動作によって自動遮断する回路遮断器であって、前記固定鉄心の前記磁極以外の部分から生じる漏洩磁束の磁気抵抗となる磁気抵抗構造が、前記非磁性のシャフトであるので、固定鉄心への可動鉄心の良好な吸引特性を確保することができる。
また、本発明に係る回路遮断器は、磁性の可動鉄心、及びこの可動鉄心の被吸引部に対向する磁極を有する磁性の固定鉄心を備え、前記可動鉄心を回動自在に支持する支持構造部が前記固定鉄心と前記可動鉄心とに跨って設けられ、前記磁極および前記被吸引部の相互間に生じる磁気吸引力により前記可動鉄心が前記固定鉄心に吸引される動作によって自動遮断する回路遮断器であって、前記固定鉄心の側の前記支持構造部と前記磁極との間に空間部が設けられ、この空間部が、前記固定鉄心の前記磁極以外の部分から生じる漏洩磁束の磁気抵抗となるので、固定鉄心への可動鉄心の良好な吸引特性を確保することができる。
本発明の実施の形態1を示す図で、回路遮断器の引き外し装置の要部の一例を示す斜視図である。 本発明の実施の形態1を示す図で、回路遮断器の引き外し装置の要部の一例を示す側面図である。 本発明の実施の形態1を示す図で、回路遮断器の引き外し装置の要部の一例を示す分解斜視図である。 本発明の実施の形態1を示す図で、図1〜図4に例示する引き外し装置を組込んだ回路遮断器の縦断側面図である。 本発明の実施の形態2を示す図で、回路遮断器の引き外し装置の要部の他の例を示す斜視図である。 本発明の実施の形態2を示す図で、回路遮断器の引き外し装置の要部の他の例を示す側面図である。 本発明の実施の形態2を示す図で、回路遮断器の引き外し装置の要部の他の例を示す分解斜視図である。 本発明の実施の形態3を示す図で、回路遮断器の引き外し装置の要部の更に他の例を示す斜視図である。 本発明の実施の形態3を示す図で、回路遮断器の引き外し装置の要部の更に他の例を示す分解斜視図である。 本発明の実施の形態3を示す図で、(a)は図8及び図9における可動鉄心部の側面図、(b)は図8及び図9における可動鉄心部の正面図である。 従来の回路遮断器の引き外し装置の要部を示す斜視図である。 従来の回路遮断器の引き外し装置の要部を示す側面図である。
実施の形態1.
以下この発明の実施の形態1を図1〜図4により説明する。図1は回路遮断器の引き外し装置の要部の一例を示す斜視図、図2は回路遮断器の引き外し装置の要部の一例を示す側面図、図3は回路遮断器の引き外し装置の要部の一例を示す分解斜視図、図4は図1〜図4に例示する引き外し装置を組込んだ回路遮断器の縦断側面である。
図1〜図4において、回路遮断器20は、ベース21、カバー22、電源側端子23、固定接触子24、可動接触子25、引き外し装置26、可動子ホルダ27、取付けねじ28、及び開閉機構部29を備えている。
ベース21及びカバー22は、何れも合成樹脂材料で形成されている。可動接触子25は、固定接触子24に対向して接離する。可動子ホルダ27は、可動接触子と引き外し装置とを接続するものである。取付けねじ28は、引き外し装置26と可動子ホルダ27とを接続するものである。開閉機構部29は、周知のトリップバー29aを備えている。
引き外し装置26は、固定鉄心31、ヒータ32、バイメタル等の熱応動素子33、リベット34、調整ねじ35、止めネット36、可動鉄心37、復帰スプリング38、及びシャフト39を備えている。
固定鉄心31は、スプリング掛止片部31a、ストッパ部31b、一対のU字状のシャフト保持部31c、一対の脚部31d、橋絡部31e、一対の側壁部31f、および一対の磁極31gを一体に備え、また、空間部31hおよび一対のシャフト保持溝31cgを
備えている。
固定鉄心31は、鉄板等の一枚の磁性材をほぼコの字状に折り曲げることにより、一対の脚部31d、橋絡部31e、一対の側壁部31fが一体に形成されている。なお、一対の脚部31d、橋絡部31e、一対の側壁部31fは必ずしも一枚の部材で一体に形成しなくてもよい。
固定鉄心31の一方の側壁部31fには、その上部にスプリング掛止片31aおよびストッパ31bが、ほぼ中央部にU字状の一方のシャフト保持部31cが、下部に一方の磁極31gおよび一方の脚部31dがそれぞれ形成され、他方の側壁部31fには、その上
部にU字状の他方のシャフト保持部31cが、下部に他方の磁極31gおよび他方の脚部
31dがそれぞれ形成されている。
一対のU字状のシャフト保持部31cの可動鉄心37側には、可動鉄心37側が開放したシャフト保持溝31cgがそれぞれ形成されている。
可動鉄心37は、鉄板等の一枚の磁性材により、可動片と言われる被吸引部37a、一対の軸受け部37b、及び操作片部37cが一体に形成され、固定鉄心31のストッパ部
31bとの当接部には、一点鎖線で囲んだ部分A1を拡大して一点鎖線で囲んだ拡大部分A2で示すように、凸部37dが可動鉄心37の固定鉄心31に面する側に可動鉄心37と一体的に配設されている。また、凸部37dはその先端が例えば球面状に形成され、先端が先細となる形状に形成されている。凸部37dの先端が先細であるので固定鉄心31への当接面積が小さくなる。
なお、被吸引部37a、一対の軸受け部37b、及び操作片部37cは必ずしも一枚の部材で一体に形成しなくてもよい。
また、凸部37dは固定鉄心31側に配設してもよい。何れにせよ、相互に当接する可動鉄心37および固定鉄心31の少なくとも一方に凸部37d等の当接面積縮小化手段を講じることにより、換言すれば、可動鉄心37と固定鉄心31との当接部に当接面積縮小化手段を講じることにより、更に換言すれば、可動鉄心37と固定鉄心31との当接部に当該当接部における漏洩磁束に対する磁気抵抗を大きくする磁気抵抗形成手段を講じることにより、可動鉄心37と固定鉄心31との間の前記当接部における漏洩磁束に対する磁気抵抗を大きくすることが好ましい。なお、磁気抵抗形成手段は、前記当接部の磁気抵抗が大きくなるように形成されたものであればよく、前記凸部37dに限られるものではない。
可動鉄心37には、その中間部に、コの字状に折り曲げた一対の側辺部のそれぞれに形成された前記軸受け部37bが、中央部から上方に延設され開閉機構部29のトリップバー29aを押圧する前記操作片部37cが、下部に、固定鉄心31の一対の磁極31gに対向する前記被吸引部37aが、それぞれ形成されている。
シャフト39は、ステンレス等の非磁性のシャフトであり、シャフト両端の端部39a、シャフト中間部39b、および段部39cを一体に備えている。
ヒータ32は、導体を折り曲げて形成され、その下端部に、L字状で可動子ホルダ27と取付けねじ28で締結する雌ねじ32aを、中央部にヒータ部32bを、末端部に負荷側端子32cを、それぞれ有している。
平板状のバイメタル等からなる熱動素子33は、その下端部と固定鉄心31の橋絡部31eとの間にヒータ32のヒータ部32bを挟持してするように配設されている。熱動素子33の下端部と固定鉄心31の橋絡部31eとヒータ32のヒータ部32bとは、リベット34により、一体に固着されている。
熱動素子33の下端部は、ヒータ32のヒータ部32bとは面接触し、ヒータ部32bにより加熱される。熱動素子33の自由端には止めナット36によって取付けられた調整ねじ35が設けられており、この調整ねじ35により、周知のように、熱動素子33により遮断動作するサーマル動作特性が調整される。
ヒータ32のヒータ部32bの熱動素子33と反対側の面及び当該面に連接する両端面は、前記固定鉄心31の橋絡部31eと前記固定鉄心31の両側壁部31fとによって包囲されており、ヒータ部32bに流れる負荷電流によって生じる磁束の主磁気回路が、前記固定鉄心31の橋絡部31eと、前記固定鉄心31の両側壁部31fと、前記可動鉄心37の被吸引部37aと、前記被吸引部37aが固定鉄心31の前記磁極31gに吸引さ
れていない状態における前記被吸引部37aと前記磁極31gとの間の初期ギャップBと
によって形成されている。前記主磁気回路以外に漏れてながれる磁束は、いわゆる漏洩磁束である。
復帰スプリング38は、シングルトーション形のねじりコイルバネであり、密着巻きされたコイル部38aと一対の足38b、38cとを有し、可動鉄心37と固定鉄心31と
の間に係合し、常時可動鉄心37を固定鉄心31から引き離す方向に付勢している。
シャフト39は、ステンレス等の非磁性材で形成されたシャフトであり、固定鉄心31のU字状のシャフト保持部31cgと可動鉄心37の軸受け部37bとの間に一定の空間距離を保つ空間部31hを保持するための段部39cを有しており、復帰スプリング38のコイル部38aに貫挿されることによりそのシャフト中間部39bで復帰スプリング38を保持した状態で、その両端部39aが可動鉄心37のコの字状に折り曲げた一対の側辺部の各軸受け部37bの各軸受孔37bh間に貫挿されることにより各軸受け部37bに跨って保持され、この保持された状態で固定鉄心31の略U字状に形成されたシャフト保持溝31cgに可動鉄心37側から挿入された後、略U字状のシャフト保持溝31cgの開口部を狭くなるように後加工を行う。この状態で、復帰スプリング38の足38cは可動鉄心37に押圧され、復帰スプリング38の足38bは固定鉄心31のスプリング掛止片31aに掛けられ、可動鉄心37の凸部37dの先細の先端が、固定鉄心31のストッパ31bに押圧される。
段部39aは、固定鉄心31のU字状シャフト保持部31cと可動鉄心37の軸受け部37bとの間に所定の空間距離Aを保つため、その幅Aの大きさが、前記可動鉄心37の前記被吸引部37aが前記固定鉄心31の磁極31gに吸引されていない状態における前
記被吸引部37aと前記磁極との間の初期ギャップB(最短ギャップ長)の大きさとの関係を、A>Bとされている。
このように構成された回路遮断器において、過負荷電流が電源側端子23→固定接触子24→可動接触子25→可動子ホルダ27→雌ねじ32a→ヒータ部32b→負荷側端子32cの経路で流れると、ヒータ部32bの発熱でバイメタル33が加熱され湾曲する。この湾曲により、バイメタル33に取付けられた調整ねじ35でトリップバー29aを押し、開閉機構部29が動作して回路遮断器をトリップさせる。
また、ヒータ部32bに短絡電流等の大電流が流れると、該大電流により発生する大磁束により固定鉄心31が強く磁化され、磁極31gに可動鉄心37の被吸引部37aが瞬
時に吸引され、シャフト39を中心に、復帰スプリング38のばね力に反して、可動鉄心37が回動し、この可動鉄心37の回動に伴って操作片部37cがシャフト39を中心に回動する。この操作片部37cの回動により、操作片部37cがトリップバー29aを押して前述と同様に回路遮断器をトリップさせ遮断動作を行う。
一般に回路遮断器の引き外し装置で、可動鉄心37が固定鉄心31に支持される構造においては、電流経路の周囲に発生する磁束が主磁気回路以外に前記支持部も通ってしまい、つまり比較的大きな漏洩磁束が生じてしまい、固定鉄心31の磁極31gと可動鉄心37の被吸引部37aとを通る主磁束が減少してしまう。前記支持部を通る漏洩磁束は可動鉄心37の主磁束による回動動作には全く寄与しないため、トリップ動作に必要な力が得られず不安定となる。
前述の本実施の形態1のように構成された回路遮断器では、その引き外し装置において、形状が簡素な非磁性のシャフト39の段部39cにより、固定鉄心31のU字状シャフト保持部31cと可動鉄心37の軸受け部37bとの間に空間距離Aを保つことができ、可動鉄心37の支持部での漏洩磁束の発生がしにくいように、例えばシャフト39を介した漏洩磁束やシャフト39部分における固定鉄心31から可動鉄心37への漏洩磁束の発生がしにくいようにして、固定鉄心31の磁極31gと可動鉄心37の被吸引部37aとの間の磁力が減りにくいようにすることが可能であり、固定鉄心31への可動鉄心37の良好な吸引特性を確保できるようになるうえ、固定鉄心31の磁極31gと可動鉄心37の被吸引部37aとの間の空隙の、製造組み立て工程に起因する製品毎のばらつきが少なく、安定した吸引特性を実現することが可能となる。
また、固定鉄心31のU字状シャフト保持部31cと可動鉄心37の軸受け部37bとの間の空間距離Aを保つための段部39cの幅A、つまり、前記可動鉄心37の前記被吸引部37a以外の部分と前記固定鉄心37の前記磁極31g以外の部分との離間距離A、と前記可動鉄心の前記被吸引部が前記磁極に吸引されていない状態における前記被吸引部と前記磁極との間の初期ギャップB(最短ギャップ長)との大小関係が、前記離間距離A>前記初期ギャップBとすることにより、前記可動鉄心37の支持部に磁束が発生しにくく、安定した引き外し特性の実現が可能となる。
また、可動鉄心37に凸部37dを配設し、この凸部37dの先細の先端が固定鉄心31のストッパ部31bに当接するようにしたので、当該当接部分での凸部37dとストッパ部31bとの接触面積が小さくなり当該当接部分での漏洩磁束に対する磁気抵抗が大きくなり支持部に磁束が発生しにくくなるので引き外し特性が更に安定する。
また、固定鉄心31とヒータ32と熱動素子(バイメタル)33の3部品を、リベット34で固着する際、当該固着を一度で行うことができるので、組立時間の短縮が可能となる。
前述のように、本実施の形態1には、磁性の可動鉄心37、およびこの可動鉄心37の被吸引部37aに対向する磁極31gを有する磁性の固定鉄心31を備え、前記可動鉄心
37を回動自在に支持する支持構造部(U字状の一方のシャフト保持部31c、シャフト保持溝31cg、およびシャフト39に相当)が前記固定鉄心に設けられ、前記磁極31gおよび被吸引部37aの相互間に生じる磁気吸引力により前記可動鉄心37が前記固定鉄心31に吸引される動作によって自動遮断する回路遮断器であって、前記固定鉄心31の前記磁極31g以外の部分から生じる漏洩磁束の磁気抵抗となる磁気抵抗構造(段部39cにより相互に離間したU字状シャフト保持部31cおよび軸受け部37bに相当)が、前記支持構造部に設けられている回路遮断器が例示されている。
また、前述のように、本実施の形態1には、前記支持構造部が、前記可動鉄心37が回動自在に取り付けられる非磁性のシャフト39とこのシャフト39を保持するシャフト保持部31cとを有し、前記非磁性のシャフト39が、前記固定鉄心31の前記磁極31g以外の部分から生じる漏洩磁束の磁気抵抗となる回路遮断器が例示されている。
また、前述のように、本実施の形態1には、前記非磁性のシャフト39が、前記可動鉄心37の前記被吸引部37a以外の部分と前記固定鉄心31の前記磁極31g以外の部分とを、当該シャフト39の延在方向へ離間(離間距離A)した状態に保持する回路遮断器が例示されている。
また、前述のように、本実施の形態1には、前記可動鉄心37の前記被吸引部37a以外の部分と前記固定鉄心31の前記磁極31g以外の部分との離間距離Aと、前記可動鉄心37の前記被吸引部37aが前記磁極31gに吸引されていない状態における前記被吸引部37aと前記磁極31gとの間の初期ギャップBとの大小関係が、前記離間距離A>前記初期ギャップBである回路遮断器が例示されている。
また、前述のように、本実施の形態1には、導体からなるヒータ32と、前記ヒータ32と一体に取り付けられ上端部にスプリング掛止片31aおよびストッパ31bと中央部に一対のU字状シャフト保持部31cと一対の磁極31gを有する固定鉄心31と、前記固定鉄心31の磁極31gに対向する被吸引部37aと中央部に一対の軸受け部37bと上端部にトリップバー29aを押圧する操作片37cを有し前記ヒータ32に流れる短絡電流に基づいて回動する可動鉄心37と、前記可動鉄心37の軸受け部37bに復帰スプリング38を介して前記固定鉄心31のU字保持部のシャフト保持溝31cgに挿入されるシャフト39とを備えた引き外し装置26を有する回路遮断器において、前記シャフト39に前記固定鉄心31のU字状シャフト保持部31cと前記可動鉄心37の軸受け部37bに空間距離を設けるための段部39cを設けた回路遮断器が例示されている。
実施の形態2.
以下、この発明の実施の形態2を図5〜図7によって説明する。図5は回路遮断器の引き外し装置の要部の他の例を示す斜視図、図6は回路遮断器の引き外し装置の要部の他の例を示す側面図、図7は回路遮断器の引き外し装置の要部の他の例を示す分解斜視図である。
本実施の形態2においては、図5〜図7に例示のように、磁性の可動鉄心37、及びこの可動鉄心37の被吸引部37aに対向する磁極31gを有する磁性の固定鉄心31を備え、前記可動鉄心37を回動自在に支持する支持構造部が、前記固定鉄心31と前記可動鉄心37とに跨って設けられ、前記磁極31g及び前記被吸引部37aの相互間に生じる磁気吸引力により前記可動鉄心37が前記固定鉄心31に吸引される動作によって自動遮断する回路遮断器であって、前記固定鉄心31の前記磁極31g以外の部分から生じる漏洩磁束の磁気抵抗を増大する磁気抵抗増大構造が、前記支持構造部に設けられている回路遮断器であり、更に、前記支持構造部が、前記可動鉄心37に形成されたシャフト39と、前記固定鉄心31に設けられ前記シャフト39を保持するシャフト保持部31cとを有し、前記シャフト保持部31cと前記磁極31gとの間に空間部31hが設けられ、この空間部31hが、前記固定鉄心31の前記磁極31g以外の部分から生じる漏洩磁束の磁気抵抗となる回路遮断器である。
また、本実施の形態2の回路遮断器は、前記固定鉄心31が、相互に離間した一対の側壁部31f,31fと、これら一対の側壁部31f,31fを橋絡する橋絡部31eとを有し、前記各側壁部31f,31fの前記橋絡部31eと反対側の端面にそれぞれ前記磁極31gが形成され、前記一対の側壁部31f,31fのうちの一方の側壁部31fに、前記一対の側壁部31f,31fに対応して位置する一対のシャフト保持部31c,31cと、これら一対のシャフト保持部31c,31cを橋絡する腕部31bとを有し、前記一対の側壁部31f,31fのうちの他方の側壁部31fと、この他方の側壁部31fに対応する前記シャフト保持部31cとの間に前記空間部31hが形成され、前記空間部31hの空間距離Cと、前記可動鉄心37の前記被吸引部37aが前記磁極31gに吸引されていない状態における前記被吸引部37aと前記磁極31gとの間の初期ギャップBとの大小関係が、前記空間距離C>前記初期ギャップBとされている。
前記腕部31bは、前述の実施の形態1におけるストッパ部31bと同じ機能も有している。
本実施の形態2における上述以外の構造および機能は、前述の実施の形態1と同じであるので、その説明は割愛する。
このように構成された本実施の形態2の回路遮断器における引き外し装置26では、磁性の固定鉄心31のシャフト保持部31c,31cと、磁性の可動鉄心37に一体に形成された磁性のシャフト39とが接しているが、支持部に磁束が発生しないように固定鉄心31の一方の側壁部31fと、該側壁部31fに対応するシャフト保持部31cとの間に空間距離Cの空間部31hを有しているので、この空間部31hにより、可動鉄心37の支持部での漏洩磁束の発生がしにくいように、例えばシャフト39を介した漏洩磁束やシャフト39部分における固定鉄心31から可動鉄心37への漏洩磁束の発生がしにくいようにして、固定鉄心31の磁極31gと可動鉄心37の被吸引部37aとの間の磁力が減りにくいようにすることが可能であり、可動鉄心37への可動鉄心37の良好な吸引特性を確保できるようになるうえ、固定鉄心31の磁極31gと可動鉄心37の被吸引部37aとの間の空隙の、製造組み立て工程に起因する製品毎のばらつきが少なく、安定した吸引特性を実現することが可能となる。
また、実施の形態1と同様、空間距離Cと、前記可動鉄心の前記被吸引部が前記磁極に吸引されていない状態における前記被吸引部と前記磁極との間の初期ギャップB(最短ギャップ長)との大小関係が、前記空間距離C>前記初期ギャップBとすることにより、前記可動鉄心37の支持部に磁束が発生しにくく、安定した引き外し特性の実現が可能となる。
なお、前述のように、本実施の形態2には、観点を変えると、導体からなるヒータ32と、前記ヒータ32と一体に取り付けられ両側辺部に一対の磁極31gを有する固定鉄心
31と、前記固定鉄心31の磁極31gに対向する被吸引部37aと中央部に支持部39
と上端部にトリップバー29aを押圧する操作片37cを有し前記ヒータ32に流れる短絡電流に基づいて回動する可動鉄心37と、前記可動鉄心37と前記固定鉄心31との間に係合する復帰スプリング38を備えた引き外し装置26を有する回路遮断器において、前記固定鉄心31に一端部から他端部方向へ延在し前記可動鉄心37の支持部39と係合する腕部31bを設けた回路遮断器であり、また、前記固定鉄心31の腕部31bの一対の側辺に、前記可動鉄心37の支持部39を保持する保持部31cと上端部にスプリング掛止片およびストッパ31bを設けた回路遮断器が例示されている。
実施の形態3.
以下、この発明の実施の形態3を図8〜図10によって説明する。図8は回路遮断器の引き外し装置の要部の更に他の例を示す斜視図、図9は回路遮断器の引き外し装置の要部の更に他の例を示す分解斜視図、図10(a)は図8及び図9における可動鉄心部の側面図、図10(b)は図8及び図9における可動鉄心部の正面図である。
本実施の形態3においては、図8〜図10(a)(b)に例示のように、磁性の可動鉄心37、及びこの可動鉄心37の被吸引部37aに対向する磁極31gを有する磁性の固定鉄心31を備え、前記可動鉄心37を回動自在に支持する支持構造部が、前記固定鉄心31と前記可動鉄心37とに跨って設けられ、前記磁極31g及び前記被吸引部37aの相互間に生じる磁気吸引力により前記可動鉄心37が前記固定鉄心31に吸引される動作によって自動遮断する回路遮断器であって、前記固定鉄心31の前記磁極31g以外の部分から生じる漏洩磁束の磁気抵抗を増大する磁気抵抗増大構造が、前記支持構造部に設けられている回路遮断器であり、更に、前記支持構造部が、前記可動鉄心37に取り付けられた非磁性のシャフト39と、前記固定鉄心31に設けられ前記シャフト39を保持するシャフト保持部31cとを有し、前記非磁性のシャフト39が、前記固定鉄心31の前記磁極31g以外の部分から生じる漏洩磁束の磁気抵抗となる回路遮断器である。
また、本実施の形態3の回路遮断器では、前記固定鉄心31の前記磁極31g以外の部分と、前記可動鉄心37の前記被吸引部37a以外の部分とが、前記被吸引部37aが前記磁極31gに吸引されていない状態における初期ギャップBより大きな間隔を隔てて離間している。
非磁性のシャフト39は、可動鉄心37にロウ付等で一体に接続されている。
本実施の形態3における上述以外の構造および機能は、前述の実施の形態1と同じであるので、その説明は割愛する。
このように構成された本実施の形態2の回路遮断器における引き外し装置26では、前記非磁性のシャフト39が、前記固定鉄心31の前記磁極31g以外の部分から生じる漏洩磁束の磁気抵抗となり、また、前記固定鉄心31の前記磁極31g以外の部分と、前記可動鉄心37の前記被吸引部37a以外の部分とが、前記被吸引部37aが前記磁極31gに吸引されていない状態における初期ギャップBより大きな間隔を隔てて離間しているので、可動鉄心37の支持部での漏洩磁束の発生がしにくいように、例えばシャフト39を介した漏洩磁束やシャフト39部分における固定鉄心31から可動鉄心37への漏洩磁束の発生がしにくいようにして、固定鉄心31の磁極31gと可動鉄心37の被吸引部3
7aとの間の磁力が減りにくいようにすることが可能であり、可動鉄心37への可動鉄心37の良好な吸引特性を確保できるようになるうえ、固定鉄心31の磁極31gと可動鉄
心37の被吸引部37aとの間の空隙の、製造組み立て工程に起因する製品毎のばらつきが少なく、安定した吸引特性を実現することが可能となる。
なお、前述のように、本実施の形態3には、観点を変えると、導体からなるヒータ32と、前記ヒータ32と一体に取り付けられ両側辺に一対の磁極31gと一対の保持部31
cを有する固定鉄心31と、前記固定鉄心31の磁極31gに対向する被吸引部37aと
中央部に支持部39とトリップバー29aを押圧する操作片37cを有し前記ヒータ32に流れる短絡電流に基づいて回動する可動鉄心37と、前記可動鉄心37と前記固定鉄心31との間に係合する復帰スプリング38を備え前記可動鉄心37の支持部39を前記固定鉄心31の保持部31cに取り付けた引き外し装置26を有する回路遮断器において、前記可動鉄心31の被吸引部37aおよび操作片37cを鉄板等の磁性材とし、前記可動鉄心37の支持部39をステンレス等の非磁性材とし、それらをロウ付け等で接続した回路遮断器が例示されている。
なお、図1〜図10の各図中、同一符合は同一または相当部分を示す。
20 回路遮断器、
21 ベース、
22 カバー、
23 電源側端子、
24 固定接触子、
25 可動接触子、
26 引き外し装置、
27 可動子ホルダ、
28 取付けねじ、
29 開閉機構部、
31 固定鉄心、
31a スプリング掛止片部、
31b ストッパ部(腕部)、
31c シャフト保持部、
31cg シャフト保持溝、
31d 脚部、
31e 橋絡部、
31f 側壁部、
31g 磁極、
31h 空間部、
32 ヒータ、
33 熱応動素子(バイメタル)、
34 リベット、
35 調整ねじ、
36 止めネット、
37 可動鉄心
37a 被吸引部(可動片)、
37b 軸受け部、
37bh 各軸受孔37bh、
37c 操作片部、
37d 凸部(磁気抵抗形成手段)
38 復帰スプリング、
39 シャフト、
39a シャフト両端の端部、
39b シャフト中間部、
39c 段部、
A 段部の幅、
B 初期ギャップ、
C 空間距離。

Claims (13)

  1. 磁性の可動鉄心、及びこの可動鉄心の被吸引部に対向する磁極を有する磁性の固定鉄心を備え、非磁性のシャフトを有し、前記可動鉄心を回動自在に支持する支持構造部が設けられ、前記磁極および被吸引部の相互間に生じる磁気吸引力により前記可動鉄心が前記固定鉄心に吸引される動作によって自動遮断する回路遮断器であって、前記固定鉄心の前記磁極以外の部分から生じる漏洩磁束の磁気抵抗となる磁気抵抗構造が、前記非磁性のシャフトである回路遮断器。
  2. 請求項1に記載の回路遮断器において、
    前記支持構造部が、前記可動鉄心が回動自在に取り付けられる前記非磁性のシャフトとこのシャフトを保持するシャフト保持部とを有する
    とを特徴とする回路遮断器。
  3. 請求項2に記載の回路遮断器において、
    前記非磁性のシャフトが、前記可動鉄心の前記被吸引部以外の部分と前記固定鉄心の前記磁極以外の部分とを、当該シャフトの延在方向へ離間した状態に保持する
    ことを特徴とする回路遮断器。
  4. 請求項3に記載の回路遮断器において、
    前記可動鉄心の前記被吸引部以外の部分と前記固定鉄心の前記磁極以外の部分との離間距離Aと、前記可動鉄心の前記被吸引部が前記磁極に吸引されていない状態における前記被吸引部と前記磁極との間の初期ギャップBとの大小関係が、前記離間距離A>前記初期ギャップBである
    ことを特徴とする回路遮断器。
  5. 請求項4に記載の回路遮断器において、
    前記非磁性のシャフトが段部を有し、
    前記段部が前記可動鉄心の前記被吸引部以外の部分と前記固定鉄心の前記磁極以外の部分とを、当該シャフトの延在方向へ離間した状態に保持する
    ことを特徴とする回路遮断器。
  6. 磁性の可動鉄心、及びこの可動鉄心の被吸引部に対向する磁極を有する磁性の固定鉄心を備え、前記可動鉄心を回動自在に支持する支持構造部が前記固定鉄心と前記可動鉄心とに跨って設けられ、前記磁極および前記被吸引部の相互間に生じる磁気吸引力により前記可動鉄心が前記固定鉄心に吸引される動作によって自動遮断する回路遮断器であって、
    前記固定鉄心の側の前記支持構造部と前記磁極との間に空間部が設けられ、この空間部が、前記固定鉄心の前記磁極以外の部分から生じる漏洩磁束の磁気抵抗となる
    ことを特徴とする回路遮断器。
  7. 請求項に記載の回路遮断器において、
    前記支持構造部が、前記可動鉄心に形成されたシャフトと、前記固定鉄心に設けられ前記シャフトを保持するシャフト保持部とを有し、
    前記シャフト保持部と前記磁極との間に前記空間部が設けられる
    ことを特徴とする回路遮断器。
  8. 請求項に記載の回路遮断器において、
    前記固定鉄心が、相互に離間した一対の側壁部と、これら一対の側壁部を橋絡する橋絡部とを有し、
    前記一対の側壁部の前記橋絡部と反対側の端面にそれぞれ前記磁極が形成され、
    前記一対の側壁部のうちの一方の側壁部に、前記一対の側壁部に対応して位置する一対のシャフト保持部と、これら一対のシャフト保持部を橋絡する腕部とを有し、
    前記一対の側壁部のうちの他方の側壁部と、この他方の側壁部に対応する前記シャフト保持部との間に前記空間部が形成されている
    ことを特徴とする回路遮断器。
  9. 請求項または請求項に記載の回路遮断器において、
    前記空間部の空間距離Cと、前記可動鉄心の前記被吸引部が前記磁極に吸引されていない状態における前記被吸引部と前記磁極との間の初期ギャップBとの大小関係が、前記空間距離C>前記初期ギャップBである
    ことを特徴とする回路遮断器。
  10. 磁性の可動鉄心、及びこの可動鉄心の被吸引部に対向する磁極を有する磁性の固定鉄心を備え、前記可動鉄心を回動自在に支持する支持構造部が前記固定鉄心と前記可動鉄心とに跨って設けられ、前記磁極および前記被吸引部の相互間に生じる磁気吸引力により前記可動鉄心が前記固定鉄心に吸引される動作によって自動遮断する回路遮断器であって、
    前記支持構造部が、前記可動鉄心に取り付けられた非磁性のシャフトと、前記固定鉄心に設けられ前記シャフトを保持するシャフト保持部とを有し、
    前記非磁性のシャフトが、前記固定鉄心の前記磁極以外の部分から生じる漏洩磁束の磁気抵抗となる
    ことを特徴とする回路遮断器。
  11. 請求項10に記載の回路遮断器において、
    前記固定鉄心の前記磁極以外の部分と、前記可動鉄心の前記被吸引部以外の部分とが、前記可動鉄心の前記被吸引部が前記磁極に吸引されていない状態における初期ギャップより大きな間隔を隔てて離間している
    ことを特徴とする回路遮断器。
  12. 請求項から請求項11のいずれか1項に記載の回路遮断器において、
    前記可動鉄心と前記固定鉄心との当接部に磁気抵抗形成手段を講じて前記当接部での漏洩磁束に対する磁気抵抗を大きくした
    ことを特徴とする回路遮断器。
  13. 磁性の可動鉄心、及びこの可動鉄心の被吸引部に対向する磁極を有する磁性の固定鉄心を備え、前記可動鉄心を回動自在に支持する支持構造部が設けられ、前記磁極および被吸引部の相互間に生じる磁気吸引力により前記可動鉄心が前記固定鉄心に吸引される動作によって自動遮断する回路遮断器であって、前記固定鉄心の前記磁極以外の部分から生じる漏洩磁束の磁気抵抗となる磁気抵抗構造が、前記支持構造部に設けられ、
    前記可動鉄心と前記固定鉄心との当接部において、前記可動鉄心または前記固定鉄心の一方に形成された先細の凸部により前記当接部での漏洩磁束に対する磁気抵抗を大きくしたことを特徴とする回路遮断器。
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