JPH0746558B2 - 配線用遮断器 - Google Patents

配線用遮断器

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JPH0746558B2
JPH0746558B2 JP61005238A JP523886A JPH0746558B2 JP H0746558 B2 JPH0746558 B2 JP H0746558B2 JP 61005238 A JP61005238 A JP 61005238A JP 523886 A JP523886 A JP 523886A JP H0746558 B2 JPH0746558 B2 JP H0746558B2
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孝信 田中
秀夫 久本
明 竹内
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Panasonic Electric Works Co Ltd
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Matsushita Electric Works Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 [技術分野] 本発明は配線用遮断器に関するものである。
[背景技術] 第12図はこの種の配線用遮断器の遮断機構部を示してお
り、消弧器74のグリッド板75を内蔵する形で固定接点板
67の両側にアーク駆動コイル69が設けられ、そのアーク
駆動コイル69の高さ位置を可動接触子8の開離時の上死
点位置としていた。そのためコイル径が大きくなる上に
固定接点38と可動接点8との接触する位置より離れた位
置となり、結果接点38,8間に発生するアークに効果的に
磁気駆動力が与えられず、アーク電圧の上昇が遅く限流
性が悪いという問題があった。
[発明の目的] 本発明は上述の問題点に鑑みて為されたものでその目的
とするところは短絡電流を高速且つ高限流で効率良く遮
断することができ、遮断容量の大幅な増大が図れる配線
用遮断器を提供するにある。
[発明の開示] 本発明は、接触圧が与えられるばね手段を備え、短絡電
流の通電時の電磁反発力による開離時にばね手段により
開離方向に付勢される可動接触子と、可動接触子と接触
開離する固定接点を備えるとともに該固定接点近傍にア
ーク駆動コイルを設けた固定接点板と、可動接触子の反
対側に配置された消弧器とで遮断機構部を構成し、固定
接点板のアーク駆動コイルの高さ位置を可動接触子の電
磁反発力による開離時の可動接点位置の近傍に設定した
ことを特徴とする。
[実施例] 以下の実施例においては、3極型のブレーカを示す。第
1図に示すように、基本的には短絡電流のような過大電
流や、過電流が通過すると駆動される引き外し装置10
と、引き外し装置10が駆動されるとトリップ動作を行な
うトリップ装置40と、トリップ装置40がトリップ動作を
行なうと瞬間的に開離される接点装置79と、接点装置79
の開離時に発生するアークを消弧する消弧装置80とをハ
ウジング1内に納装したものであって、ハウジング1の
上面からはトリップ装置40に連動したハンドル78が起倒
自在に突出する。引き外し装置10と接点装置79と消弧装
置80とは各極ごとに設けられており、またトリップ装置
40は3極が共有する形で設けられている。ハウジング1
はベース1aと、ベース1a上に被嵌されるカバー1bとから
構成されており、カバー1bの中央部に形成されたハンド
ル挿通孔2を通してハンドル78がハウジング1の外部に
突出する。
引き外し装置10は、第4図および第5図に示すように、
電磁引き外し装置10aと熱動引き外し装置10bとから構成
される。電磁引き外し装置10aは、コイル11、ヨーク1
2、プランジャー13、復帰ばね14、およびブッシュ15か
ら構成される。コイル11は略L字形の切欠溝16を有する
矩形状の平板17をL字状に折曲して構成されているもの
であって、右端部に端子片18が一体に延設された半ター
ンのコイル11が形成されるのである。ここでコイル11
は、電路に沿って端子片18に近い方が横片11aとなり、
端子片18から離れた方が縦片11bとなる。端子片18の中
央部には端子ねじ孔19が形成され、端子片18のコイル11
側の端部にはねじ孔20が形成される。また、コイル11の
縦片11bの先端部には突片21が設けられる。ヨーク12は
第5図に示すように略S字状に折曲された磁性体により
形成されており、上段の第1横片12aと中段の第2横片1
2bとの両横片12a,12bには上下方向の一直線上でそれぞ
れ矩形状の透孔22a,22bが形成される。下段の第3横片1
2cの中央部にはねじ孔23が形成される。而して第2横片
12bと第3横片12cとの間には上記コイル11が介装され、
コイル11の横片11aが第3横片12cに対面するとともに、
コイル11の縦片11bとヨーク12の第1縦片12dとがコイル
11の横片11aを介して対面する形で配置される。また、
第2横片12bに形成された透孔22bにはブッシュ15が装着
される。ブッシュ15は上面がやや窪んだ直方体状に合成
樹脂成型品等の非磁性体により形成されており、底面の
中央部に矩形状の透孔27が開口し、透孔27の開口周縁の
下面の全周に挿入用突条28が突設されている。しかし
て、挿入用突条28を第2横片12bに圧入することによ
り、ブッシュ15がヨーク12に固定されるのである。ここ
で、透孔27は第1横片12aの透孔22aと略等しい寸法に形
成されている。プランジャー13は磁性体により形成され
ており、上端部が略L字形に折曲されて引掛片24が形成
され、下端部には側方に開放されたばね収納凹所25が形
成される。ばね収納凹所25の上下幅はヨーク12の第1横
片12aと第2横片12bとの間の幅に略等しく設定される。
ばね収納凹所25は上下両端面から突設したばね保持突起
26間に復帰ばね14を装着するようになっている。プラン
ジャー13の下端部はヨーク12の第1横片12aに形成され
た透孔22aおよびブッシュ15の透孔27に対応して断面矩
形状に形成されており、両透孔22a,27に上下移動自在に
挿通される。而してブッシュ15を装着したヨーク12にプ
ランジャー13を挿通し、ヨーク12の第1横片12aと第2
横片12bとの間にばね収納凹所25を対応させた状態で復
帰ばね14をばね収納凹所25に装着すれば、復帰ばね14の
上下両端部はヨーク12の第1横片12aと第2横片12bとに
それぞれ弾接し、プランジャー13が上下に移動するとき
に復帰ばね14が圧縮され、プランジャー13に復帰力が作
用するのである。又プランジャー13の下端部はコイル11
の縦片11bとヨーク12の第1縦片12dとの間に配置され、
コイル11への通電によりプランジャー13が下方に吸引さ
れるように構成される。
ところで、コイル11の一端部に形成された突片21には熱
動引き外し装置10bが結合される。
熱動引き外し装置10bは、ヒータ板31、バイメタル板3
2、および押圧調節ねじ33により構成される。ヒータ板3
1およびバイメタル板32はそれぞれ下端部に突片21が挿
入される挿入孔34,35を有し、バイメタル板32を電磁引
き外し装置10a側としてヒータ板31とバイメタル板32と
を積層し、挿入孔34,35に突片21を挿入して突片21をか
しめることにより、ヒータ板31とバイメタル板32とがコ
イル11に一体に固定されるようになっている。ヒータ板
31とバイメタル板32とを積層した状態において、バイメ
タル板32の上端部はヒータ板31の上端よりも上方に突出
しており、この突出部分に形成されたねじ孔36に押圧調
節ねじ33が螺合するのである。ヒータ板31の上端部に
は、第1図に示すように、通電路を構成する編組線37が
接続され、ヒータ板31が定格を越える過電流により加熱
されると、バイメタル板32の上端部が電磁引き外し装置
10a側に曲がるようになっているのである。このように
各引き外し装置10a,10bはヒータ板31とバイメタル板32
とがコイル11と一体化されことにより一つのブロックと
構成され、組立時の取り扱いが容易となる。
以上のようにして構成された引き外し装置10は第1図に
示すように端子片18をハウジング1の外部に露出させる
ように配置され、ベース1aの下面より螺入される固定ね
じ4,3の先端部が端子片18に形成されたねじ孔19および
ヨーク12に形成されたねじ孔23に螺合されることによ
り、ベース1aの定位置に固定される。また、端子片18の
端子ねじ孔19には端子ねじ29が螺合する。この引き外し
装置10は、各極ごとに設けられたものであって、互いに
独立して動作するようになっている。
トリップ装置40は、第1図、第2図に示すように左右に
離間した略平行な一対の支承板41aを一体に連結した形
状に形成された保持フレーム41を備えており、各支承板
41aの下端部はそれぞれ内向きに折曲されて固定片41bを
形成している。両固定片41b上には固定板47が跨がる形
で配設され、ベース1aの下面より挿通される固定ねじ5
を固定板47に形成された一対のねじ孔41aに螺合するこ
とにより、保持フレーム41がベース1aに固定されるよう
になっている。保持フレーム41において引き外し装置10
側の端部にはラッチリンク51がリンクピン52により回動
自在に軸支される。ラッチリンク51は、軸支部分よりも
引き外し装置10に近い部分に下方に突出するばね受け突
片53を有し、このばね受け突片53と保持フレーム41の端
部に上方に向かって突設されたばね受け突片42との間に
圧縮ばね54を挟持する。ラッチリンク51において引き外
し装置10に近い端部にはラッチ片55が延設されており、
ラッチ片55は連動バー61に形成された保持溝62内に挿入
される。
連動バー61は軸方向の3箇所から略等間隔離間して押圧
片63と引掛片64とが互いに略直交する方向に突設される
とともに、軸方向の中央部に押圧片63とは略直交する方
向に係止片65が突設された形状に形成されており、連動
バー61の軸方向の両端部はハウジング1の内側面の定位
置に回動自在に軸支されている。押圧片63は上記熱動引
き外し装置10bの押圧調節ねじ33の先端に対応して配置
され、また引掛片64は電磁引き外し装置10aの引掛片24
の下面側に配設される。而してプランジャー13が下方に
引き込まれるかバイメタル板32がヒータ板31から離れる
向きに曲がると、連動バー61が第1図中左回りに回転す
るのである。ここで、連動バー61の3箇所に押圧片63と
引掛片64とが設けられていることにより、各極ごとに設
けられた引き外し装置10のうちのいずれか1つが動作す
ると連動バー61が回転するのである。係止片65には側面
および先端面が開口する上記保持溝62が形成されてお
り、係止片65の先端部では保持溝62の上壁は係止片65の
先端に向かって緩やかに昇り傾斜する傾斜面66を形成し
ている。ラッチリンク51において軸支部分よりも引き外
し装置10から遠い端部には押さえ片56が延設されてお
り、押さえ片56の下面には係止レバー71の上端が当接す
る。
係止レバー71は下端部がリンクピン72により保持フレー
ム41に回動自在に軸着されており、軸着部分よりも上方
には引き外し装置10から離れる向きにばね受け突片73が
突設されている。このばね受け突片73は保持フレーム41
の上端部において引き外し装置10に近付く向きに突設さ
れたばね受け突片53との間で圧縮ばね74を挟持する。ま
た、係止レバー71には切欠孔98が形成されており、切欠
孔98の下縁からは引き外し装置10から離れる向きで昇り
傾斜する傾斜片76が延設される。係止レバー71の切欠孔
98にはクレドル81より延設された係止突片82が挿入され
る。
クレドル81は保持フレーム41の両支承板41aに略平行な
脚片を備えた略コ字形に折曲されており、リンクピン83
により下端部が回動自在に保持フレーム41に軸着され
る。クレドル81の上端部内周面には軸突起84が打ち出さ
れており、軸突起84は円柱状であって円柱の周面の一部
を軸方向に平行な平面85で切り取って周面を優弧状とし
た形状に形成される。この軸突起84には第1リンク86の
上端部が回動自在に軸着される。第1リンク86はクレド
ル81と同様に略コ字形に形成され、両脚片の上端部には
軸突起84と直径の略等しい優弧状に切り欠かれた軸受溝
87を有しており、この軸受溝87が軸突起84に回動自在に
結合される。軸受溝87の開口幅は、軸突起84の軸方向と
直交する面内における軸突起84の最小幅よりは大きく、
軸突起84の直径よりは小さく設定されている。従って軸
突起84の軸方向と直交する面内で軸突起84の平面85と平
行な方向から第1リンク86の軸受溝87を軸突起84に挿入
し、その後第1リンク86を軸突起84の軸の回りに回転さ
せれば、第1リンク86がクレドル81に保持されるのであ
る。ここで、軸突起84における平面85の位置はクレドル
81と第1リンク86との動作範囲においては軸受溝87の開
口縁と平面85とが直交しない位置に設けられ、クレドル
81と第1リンク86との動作範囲において両者が脱落しな
いようになっている。
第1リンク86の下端部は第2リンク89の上端部にリンク
ピン88により回動自在に連結される。リンクピン88には
引張ばね92の一端部が結合されている。引張ばね92の他
端部はハンドルリンク91の上端部の引掛孔93に連結され
ている。ハンドルリンク91は第2図に示すように、下方
に開放された略コ字形に形成されており、上端部がハン
ドル78に一体に結合され、ハンドル78の起倒に伴なって
揺動するようになっている。すなわち、ハンドルリンク
91の下端部は保持フレーム41の支承板41aの外側面に突
設された軸突起44に係合する下方に開放された略U字形
の軸受溝94を有しており、軸突起44の回りでハンドル78
とともに回動自在となっている。支承板41aの外側面に
おいて軸突起44とは異なる位置にはハンドルリンク91の
回動範囲を規制するストッパ突起45が突設されている。
また、ハンドルリンク91において保持フレーム41よりも
上方に突出する部分にピン95が装着される。ハンドル78
の下端部上面にはハウジング1の内周面に形成された円
弧面6に沿った円弧面96が形成されており、両円弧面6,
96はともに上記軸突起44を中心とする円弧となってい
る。ところで、第2リンク89の下端部には略U字形の連
結溝90が形成されており、この連結溝90は接点装置79に
連結される。
接点装置79は、可動接点7を備えた可動接触子8と、可
動接触子8を保持するクロスバー9と、クロスバー9と
可動接触子8との間に介装された圧縮ばね30と、後述す
る消弧装置80に一体に設けられた固定接点38とを備えて
いる。可動接触子8にはヒータ板31に一端部が接続され
た編組線37の他端部が接続されている。クロスバー9は
ハウジング1の内周面の定位置に軸支されているもので
あって、他極の可動接触子8を同時に駆動するようにな
っている。つまり上述した連動バー61と同様にクロスバ
ー9は各極の可動接触子8を同時に保持しており、いず
れか1つの可動接触子8が動作すると、残りの可動接触
子8も同様に動作するようにしているのである。クロス
バー9は合成樹脂成形品等の絶縁材料により形成されて
おり、軸方向の3箇所に接触子保持部39を備えている。
接触子保持部39は、クロスバー9の軸方向から見た外形
が略三角形の基部体9aの先端に保持体9bが突出する形状
となっており、保持体9bの先端部はクロスバー9の軸方
向において離間している。基部体9aは、保持体9bの突出
する面とその反対側の面とが開放された形状に形成され
ている。基部体9aの下壁における保持体9b側の側面は上
下方向の平面である第1ばね受け面43aを形成し、第1
ばね受け面43aの上端には保持体9bから離れる向きで上
方に昇り傾斜する第2ばね受け面43bが形成されてい
る。すなわち、第1ばね受け面43aと第2ばね受け面43b
との間にエッジ46が形成されるのである。基部体9aの下
壁にはこのエッジ46に跨がる形で斜め上方に突出するば
ね受け突起48が設けられており、ばね受け突起48の突出
方向は第2ばね受け面43bに略直交する方向に設定され
ている。基部体9aにおいて保持体9bとは反対側の開口の
上下幅は可動接触子8の上下幅よりも大きく設定されて
いる。保持体9bの内周面には、保持体9bの内側と基部体
9a側とに開放された保持溝49が形成されており、保持溝
49の上周壁は基部体9aに近付くほど下周壁から離れるよ
うに傾斜している。また、保持溝49において基部体9aか
らもっとも離れた先端部は略一定幅の溝となっている。
保持体9bの先端部には内向きにストッパ突起50が突設さ
れており、保持溝49の先端とストッパ突起50との間は第
2リンク89における連結溝90の周囲部分の幅に略等しく
設定されている。ところで、可動接触子8は長手方向の
略中央部に軸ピン57が挿通され、また基部体9a側端部の
下部には基部体9a側に突出するばね受け舌片58が形成さ
れるとともにばね受け舌片58にはばね受けピン59が挿通
される。圧縮ばね30は基部体9aのばね受け突起48と可動
接触子8のばね受け舌片58との間に挟装されるのであっ
て、可動接触子8側の端部はばね受けピン59に当接す
る。圧縮ばね30にはばね受け突起48が挿入されるから、
圧縮ばね30はその軸方向が第1ばね受け面43aに直交す
る位置と第2ばね受け面43bに直交する位置との間で回
動自在となるのであり、両ばね受け面43a,43bの間にエ
ッジ46が形成されていることにより、圧縮ばね30が上記
両位置のいずれか一方の位置を確実に取りうるようにな
っているのである。軸ピン57は保持溝49内に挿入される
のであって、圧縮ばね30のばね力により、軸ピン57が保
持溝49の先端に向かうように可動接触子8が付勢される
のである。軸ピン57には第2リンク89が回動自在に係止
され、第2リンク89は圧縮ばね30のばね力によりストッ
パ突起50と軸ピン57との間に挟持される。したがって、
トリップ装置40と接点装置79との結合にあたっては接点
装置79を組み立てた後圧縮ばね30を押し縮めて軸ピン57
を保持溝49の先端から後退させ、その状態でトリップ装
置40の第2リンク89の連結溝90に軸ピン57を装着した
後、圧縮ばね30への圧縮力を除去すれば、第2リンク89
はストッパ突起50と軸ピン57との間に挟持されて軸ピン
57と直交する方向における抜け止めがなされる。また、
軸ピン57に沿う方向においては、可動接触子8と保持体
9bとの間に挟持されることにより抜け止めがなされる。
ベース1aの底面には基部体9aに対応してストッパ面60が
形成されており、接点の開離に伴なってクロスバー9が
所定角度回転すると、基部体9aの下端が衝合して回転が
規制されるようになっている。
可動接点7とともに接点を構成する固定接点38は消弧装
置80を構成する固定接点板67の上面に設けられており、
固定接点板67の一端部にはアーク走行板68が設けられ
る。固定接点板67において固定接点38を挟んでアーク走
行板68とは反対側の端部にはアーク駆動コイル69の一端
部が接続される。アーク駆動コイル69は下方に開放され
た略U字形に曲成されており、両脚片間に対応する位置
に固定接点38が位置するように配設され、またその高さ
位置は可動接触子8が短絡電流の通電時に生じる磁気反
発力による反転開離時の高さ位置と略同等またはやや上
方に位置するように設定してある。更に説明するとアー
ク駆動コイル69は、その高さ位置が可動接触子8の接触
時の可動接点7の位置よりも内径で高くハンドル78によ
る可動接触子8の開離時よりも外径で未満の可動接点7
の位置に設定されている。アーク駆動コイル69の他端部
は固定板70に接続される。固定板70は段階状に屈曲され
ており、その下段側にはベース1aの下面から挿入される
固定ねじ7を螺合させることにより固定板70をベース1a
に固定してある。固定板70の上段側はハウジング1の外
側面に露出する端子片70aとなり、端子片70aには端子ね
じ73が螺合する。アーク走行板68の上方には消弧器74が
配設される。消弧器74は、上下方向に小間隔離間して平
行に配設された導電板である複数枚のグリッド板75と、
グリッド板75を保持する絶縁材料で形成された保持枠77
とで形成される。
以上のようにして、端子片18、コイル11、ヒータ板31、
編組線37、可動接触子8、可動接点7、固定接点38、固
定接点板67、アーク駆動コイル69、固定板70およびその
端子片70bを通る電路が形成されるのである。
(動作) 以下、動作を説明する。まず、第11図に示すように、ハ
ンドル78が引き外し装置10側(第11図中右側)に倒され
ているときには、可動接点7と固定接点38とが開離す
る。この状態においては、連動バー61の保持溝62内にラ
ッチリンク51のラッチ片55がラッチされ、ラッチリンク
51は圧縮ばね54によりリンクピン52の回りで反時計方向
に付勢されている。ラッチリンク51の押さえ片56の下面
は係止レバー71の上端縁に当接しており、係止レバー71
は圧縮ばね97によりリンクピン72の回りで時計方向に付
勢されている。ここで、ラッチリンク51と係止レバー71
とが当接していることにより、両者の回転止めがなされ
る。係止レバー71の切欠孔98にはクレドル81の係止突片
82が挿入され、クレドル81の回転止めがなされている。
一方、引張ばね92の両端を結ぶ直線は軸突起84よりも右
側を通り、かつ第1リンク86と第2リンク89とを連結す
るリンクピン88に上向きのばね力が作用するから、第1
リンク86は軸突起84の回りで反時計方向に付勢される。
したがって、第2リンク89が第2リンク89に連結された
可動接触子8とともに右上方の引き上げられて可動接点
7と固定接点38とが開離しているのであり、クロスバー
9が時計方向に付勢される。ベース1aにはクロスバー9
の基部体9aに対応したストッパ面60が形成されているか
ら、基部体9aがストッパ面60に当接することによりクロ
スバー9の回転角度が規制されている。ここで、圧縮ば
ね30の両端を結ぶ直線は軸ピン57の右側を通り、かつ圧
縮ばね30のばね力が上向きに作用するから、可動接触子
8は反時計方向に付勢される。すなわち、可動接触子8
は基部体9aの上壁下面に当接する状態となっている。
次に、第1図に示すように、ハンドル78を消弧装置80側
(図中左側)に倒すと、引張ばね92の両端を結ぶ直線が
軸突起44よりも左側を通り、かつばね力が下向きに作用
するから、ハンドルリンク91は反時計方向に付勢され、
ハンドル78が左側に倒された状態が維持される。ここ
で、ハンドルリンク91は、ストッパ突起45に当接するこ
とにより、最大回動角が規制されている。また、この状
態において引張ばね92の両端を結ぶ直線がクレドル81を
軸支するリンクピン83よりも右側を通り、かつばね力が
上向きに作用するから、クレドル81は反時計方向に付勢
されることになる。ここでクレドル81、係止レバー71、
ラッチリンク51、連動バー61は上述した接点の開離状態
と同じ状態に保たれる。一方、第1リンク86と第2リン
ク89とを連結するリンクピン88は引張ばね92のばね力に
より左側に引っ張られているから、第1リンク86と第2
リンク89とが略一直線上に並ぶことになり、第2リンク
89の下端に連結された可動接触子8が下方に押圧されて
可動接点7と固定接点38とが閉成される。また、圧縮ば
ね30の両端を結ぶ直線が軸ピン57の右側を通り、かつば
ね力が上向きに作用していることにより十分な接圧が得
られるようになっている。
以上のようにして接点が閉成されている状態で短絡電流
のようなきわめて大きな電流が流れると、第6図に示す
ように可動接点7と固定接点38とが電磁反発力により瞬
間的に開離する。このとき、圧縮ばね30の両端を結ぶ直
線が軸ピン57の下側を通り、かつばね力が左向きに作用
するから、圧縮ばね30のばね力により可動接点7は固定
接点38から離れる向きに付勢されることになる。圧縮ば
ね30はこの位置において、第1ばね受け面43aに当接す
るのであり、第1ばね受け面43aと第2ばね受け面43bと
の間にエッジ46が形成されていることにより、圧縮ばね
30の反転動作が容易に行なわれるのである。また、圧縮
ばね30が第1ばね受け面43aに当接することにより、ば
ね力の作用方向が正確に設定されるのである。以上のよ
うにして、圧縮ばね30は接点閉成時には接点圧を付与
し、接点開離時には可動接点7の反転開離を加速するよ
うに作用するのである。ここで、可動接点7の開離に伴
なってアークが発生するが、アーク駆動コイル69の回り
に発生する磁界とアークとの間に作用するローレンツ力
により、アークは消弧器74のグリッド板75に向かって強
く付勢され、アーク長が急速に引き延ばされる。第7図
(a)乃至(d)は可動接点7の上述の開離時のアーク
の磁気駆動を示す図面であり、同図(a)の閉成状態で
短絡電流がアーク駆動コイル69に流れ、同図(b)で示
すようにアークが反転開離した可動接点7と固定接点38
との間にはアークが発生し、そのアークはアーク駆動コ
イル69によって発生する磁界による駆動力により同図
(c)に示すようにグリッド板75方向に引きのばされて
同図(d)のアーク長が急速に引き延ばされるのであ
る。ここでアークのグリッド板75方向への移行は可動接
点7が1乃至5mm程度開離したときが最も効率よく移行
するから、アーク駆動コイル69の高さ位置が反転開離し
た可動接点7の高さ位置と略同等又はやや上方の位置に
設定したことは最も効率よくアークの移行を促すためで
ある。第8図は従来例と本実施例のアーク電圧、アーク
電流と開離時間との変化特性の比較を示しており、同図
中イ曲線で示すように本実施例のアーク電流に対する限
流は短時間で行なわれ、アーク電圧の上昇はロ曲線で示
すように速い。これに対して従来例はハ曲線でしめすよ
うにアーク電流に対する限流が遅く、その為ニ曲線で示
すようにアーク電圧の上昇も遅い。
さて電磁反転力による接点の開離に引き続いて、電磁引
き外し装置10aによりトリップ装置40が駆動される。電
磁引き外し装置10aは短絡電流のみではなく、定格の数
倍以上程度の大電流が流れると作動する。すなわち、電
磁引き外し装置10aのコイル11を大電流が通過すると、
プランジャー13が復帰ばね14のばね力に抗して下方に引
き込まれ、プランジャー13の上端部に形成された引掛片
24により連動バー61の引掛片64が下方に引かれる。これ
により、連動バー61は第9図に示すように反時計方向に
回転し、ラッチリンク51のラッチ片55が保持溝62の傾斜
面66により下方に押圧される。すなわち、ラッチリンク
51が圧縮ばね54のばね力で右回転し、係止レバー71への
押圧力が解除されるから、係止レバー71が圧縮ばね97の
ばね力で左回転し、クレドル81の係止突片82が係止レバ
ー71の切欠孔98から外れる。クレドル81は上述したよう
に、引張ばね92のばね力により反時計方向に付勢されて
いるから、係止レバー71との係合が解除されると反時計
方向に回転し、第1リンク86を左上方に引き上げる。ま
た、第1リンク86が引き上げられると、引張ばね92の収
縮とともに第2リンク89が右上方に引き上げられ、可動
接点7を固定接点38から引き離すように可動接触子8が
引き上げられる。このようにして可動接点7が固定接点
38から離れると第7図(d)に示すようにアーク長が引
きのばされ、グリッド板75でアークが分割されてアーク
の消弧が行なわれる。また、アーク発生にともなう高圧
のアークガスは排気板99を通してハウジング1外に排出
される。ここで、上述したようにクロスバー9の基部体
9aの下端部がベース1aの底面に形成されたストッパ面60
に当接することによりクロスバー9の回転止めがなされ
るのである。このように、可動接触子8の開離角度がク
ロスバー9をベース1aのストッパ面60に当接させること
によって規制されており、可動接触子8は軸ピン57と圧
縮ばね30とによりクロスバー9に保持されているから、
クロスバー9がストッパ面60に当接するときの衝撃は可
動接触子8やトリップ装置40にはあまり伝達されず、ト
リップ装置40が作動して接点が開離したときに、可動接
触子8の回転角度を規制しながらも、可動接触子8やト
リップ装置40への衝撃を少なくすることができるのであ
る。接点の開離位置では、圧縮ばね30は第2ばね受け面
43bに当接し、圧縮ばね30の両端を結ぶ直線が軸ピン57
の右側を通り、かつばね力が上向きに作用して可動接触
子8が反時計方向に付勢されるように設定される。
以上のように、定格の数倍以上程度の大電流が通過した
ときには、電磁引き外し装置10aが作動してトリップ装
置40が駆動されるが、定格よりもやや大きい程度の過電
流が長時間通電されたときには、ヒータ板31がバイメタ
ル板32を加熱することにより、バイメタル板32が曲が
り、押圧ねじ33が連動バー61の押圧片63を押圧すること
により連動バー61を反時計方向に回転させ、上述したの
と同様にトリップ装置40を作動させて接点を開離させる
ことができる。
このように、トリップ装置40が作動すると、クレドル81
が係止レバー71から外れるものであるから、接点を再度
閉成するためには、リセットを行なう必要がある。リセ
ットは第10図に示すように、ハンドル78を右側に最大限
に倒すことによって行なわれる。すなわち、ハンドル78
を右側に最大限に倒すと、ハンドルリンク91に設けた押
圧ピン100によりクレドル81の押圧突片86が右方向に押
圧され、クレドル81が時計方向に回転する。この操作に
よりクレドル81の係止突片82が係止レバー71の切欠孔98
の下縁に延設された傾斜片76に沿って切欠孔98内に挿入
され、クレドル81からの押圧力で係止レバー71が反時計
方向に回転する。したがって、係止レバー71の上端がラ
ッチリンク51の押さえ片56の下面に当接することにな
り、ここでハンドル78を右側に倒す力を除去すれば、第
11図の状態に復帰するのである。
[発明の効果] 本発明は、接触圧が与えられるばね手段を備え、短絡電
流の通電時の電磁反発力による開離時にばね手段により
開離方向に付勢される可動接触子と、可動接触子と接触
開離する固定接点を備えるとともに該固定接点近傍にア
ーク駆動コイルを設けた固定接点板と、可動接触子の反
対側に配置された消弧器とで遮断機構部を構成し、固定
接点板のアーク駆動コイルの高さ位置を可動接触子の電
磁反発力による開離時の可動接点位置の近傍に設定した
ので、短絡電流の通電時の電磁反発力により可動接触子
の開離時において可動接点がアーク駆動コイルに近接す
ることになり、可動接触子と固定接点との間に発生した
アークを引き伸ばす力が強くなり、ばね手段の付勢力と
合わせて、短絡電流を高速且つ高限流で効率良く遮断す
ることと、これにより遮断容量の大幅な増大化が図れる
という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例の接点の閉成状態を示す断面
図、第2図は同上に使用するトリップ装置と接点装置と
の分解斜視図、第3図は同上に使用する接点装置と消弧
器の一部省略した上面図、第4図は同上に使用する引き
外し装置の斜視図、第5図は同上に使用する引き外し装
置の分解斜視図、第6図は同上において短絡電流が通電
された状態を示す断面図、第7図、第8図は同上の動作
説明図、第9図は同上においてトリップ動作を行なった
状態を示す断面図、第10図は同上においてリセット状態
を示す断面図、第11図は同上においてオフ状態を示す断
面図、第12図は従来例の消弧器及び接点装置の一部省略
した側面図である。 7は可動接点、8は可動接触子、30は圧縮ばね、74は消
弧器、69はアーク駆動コイル、75はグリッド板である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】接触圧が与えられるばね手段を備え、短絡
    電流の通電時の電磁反発力による開離時にばね手段によ
    り開離方向に付勢される可動接触子と、可動接触子と接
    触開離する固定接点を備えるとともに該固定接点近傍に
    アーク駆動コイルを設けた固定接点板と、可動接触子の
    反対側に配置された消弧手段とで遮断機構部を構成し、
    固定接点板のアーク駆動コイルの高さ位置を可動接触子
    の電磁反発力による開離時の可動接点位置の近傍に設定
    したことを特徴とする配線用遮断器。
JP61005238A 1986-01-14 1986-01-14 配線用遮断器 Expired - Lifetime JPH0746558B2 (ja)

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JP61005238A JPH0746558B2 (ja) 1986-01-14 1986-01-14 配線用遮断器

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JPS62163234A JPS62163234A (ja) 1987-07-20
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JPS5344685Y2 (ja) * 1974-03-28 1978-10-26

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JPS62163234A (ja) 1987-07-20

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