JPH06236730A - サーキットプロテクタ - Google Patents

サーキットプロテクタ

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JPH06236730A
JPH06236730A JP4571093A JP4571093A JPH06236730A JP H06236730 A JPH06236730 A JP H06236730A JP 4571093 A JP4571093 A JP 4571093A JP 4571093 A JP4571093 A JP 4571093A JP H06236730 A JPH06236730 A JP H06236730A
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engaging
circuit protector
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Takashi Baba
場 隆 馬
Tetsuo Furumoto
本 哲 男 古
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Tempearl Industrial Co Ltd
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Tempearl Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】部品組立の簡素可を計り、且つ動作性能を向上
させる。 【構成】ケース1は合成樹脂製で内部と外部に区分され
る。操作手段2はハンドルで付勢手段としてのバネ6を
有する。過電流引き外し手段11はバイメタル、又可動
接点3は端子板4に電気的に接続される。係合リンク8
は操作リンク7とリンク承9より成る。

Description

【発明の詳細な説明】
【発明の属する技術分野】本件の発明は、本件と同一出
願人が先に出願している実願昭61−174764号,
実願昭62−117374号,実願平1−45983
号、特願昭62−190148に示すところの、外形が
筒形ヒューズホルダー類似で、電源開閉機能と過電流保
護機能がモールドケース内に一体化され、且つジャスト
リセット方式のトリップフリー機構を有する超小形サー
キットプロテクタに係る。
【0002】
【従来の技術】先に示すところの一連の発明考案があっ
た。
【0003】
【従来技術の問題点】しかしながら一連の先願によれ
ば、一応前述の電源開閉機能と過電流保護機能を兼ね備
えた筒形の超小形なサーキットプロテクタを構成できて
はいるものの、まだまだ構造が複雑で部品点数も多く、
組み立てがしにくく、高価となり、且つ性能上でも動作
が安定せず、調整がしにくく、また更に、0.数A〜数
Aの低い電流で動作する低容量タイプの製作や、更には
短絡しゃ断電流をより大きくとることが困難等問題を多
く抱えていた。
【0004】
【発明の目的】そこで本件の発明は、先願に示す構造に
対し、更に安価で簡素で組み立て易いサーキットプロテ
クタ、動作が安定したサーキットプロテクタ、低容量タ
イプのサーキットプロテクタ、短絡しゃ断電流をより大
きくとることが可能なサーキットプロテクタを提供する
ことを目的としている。
【0005】
【手段】本件発明は、先願に対し、部品点数を少なく
し、形状を簡素化し、部品取付位置を変更し、更には機
能向上のための部品を適宣追加して構成したものであ
る。
【0006】
【作用】上記手段により、組み立て易く、安価に確実に
動作し、機能及び性能の向上したサーキットプロテクタ
を提供しうる。
【0007】
【実施例】以下に図面を用いて本件の発明を詳細に説明
する。
【0008】図1〜図3は本件発明の一実施例によるサ
ーキットプロテクタで、図1は手動あるいはトリップO
FFの安定状態、図2はONの安定状態、図3はハンド
ルをON拘束した状態でのトリップOFF、いわゆるト
リップフリーの状態を示している。
【0009】図において、1はケースで合成樹脂より成
り任意に分割されたものを組み合わせて構成し、ケース
外部とケース内部を区分する。
【0010】ケースは、取付用つば部101を有する操
作面部103と電気接続端子側104を含む、筒状機構
収納部102より成るが、つばの有無や筒状であること
等は製作者の任意である。
【0011】更に、本件実施例では機構を支える箇所す
なわちフレームは、全てケースの一体成形として構成し
ているが部分的に金具等の別部品として、ケースと組み
合わせてフレームとして構成することも製作者の任意で
ある。
【0012】2は手動操作手段としてのハンドルで、軸
部202をケース1すなわちフレームに回動自在に軸支
する。201は外部に露出する操作部、203は操作リ
ンク部材としての操作リンク7との連結突起、204は
その軸穴である。
【0013】6は、ハンドルとフレームのばね懸架部6
01と106間に懸架され、ハンドルをOFF側に回動
付勢するオフ付勢手段としてのハンドルばねである。
【0014】9はリンク承部材としてのリンク承で、基
端部を軸901でフレームに回動軸支され、他端はケー
ス1内を揺動する。リンク承9の基端部より、揺動端側
には係合手段としての係合リンク8の支承部904を有
し、更にばね掛部906をも有する。
【0015】11は過電流検出引外し手段としてのバイ
メタルで、リンク承のバイメタル保持片902と絶縁物
より成るスペーサ10により、リンク承9に対して略平
行状に係合リンク8のバイメタル当接部803側を高膀
膨側にして、両端の間隔は一定に且つバイメタルの湾曲
は防げないように点当たりで保持され、リンク承9の揺
動に合わせて略一体的に揺動する。図21はリンク承と
バイメタルの組み合わせの一実施例の詳細図である。
【0016】なおスペーサー10とバイメタル保持片9
02の位置関係は、電流がバイメタルとリンク承に分流
せず、常にバイメタルのみに流れるよう構成されていれ
ば、図とは逆に絶縁物より成るスペーサー10がリンク
承9の基端側に、保持片902が揺動端側に位置してい
ても良く、また両方を絶縁スペーサー10としても良
い。また更に、リンク承9自体を合成樹脂やセラミック
ス等の絶縁物で構成すればスペーサー10は絶縁物とす
る必要はなく、両側をリンク承に一体に形成された保持
片として良い。
【0017】12は可動接点でバイメタル11の揺動端
側に固着される。
【0018】バイメタル11の基端側1101にはリー
ド線14が固着され、ケース1に嵌め合わせ等により成
形された溝への固定された端子板5に電気的に接続され
ている。
【0019】3は可動接点に対向する固定接点で、ケー
ス1に対して位置が動かないよう固定されており、端子
板4に電気的に接続されている。
【0020】リンク承9は、ばね掛け部906とケース
(フレーム)間にしゃ断ばね13が懸架され、常時可動
接点12が固定接点3に対して開離する方向に付勢され
ている。
【0021】8は操作リンク7とリンク承9の係合手段
を構成する係合リンクである。
【0022】係合リンク8の基端部801側は、リンク
承9の支承部904に軸により支承され、支承された部
分の反対端部側には、操作用リンク連結部802とバイ
メタル当接部803を有している。
【0023】係合用リンク8は、リンク承9に対し必要
以上に支承部を中心として図の反時計廻りには廻らない
よう図1に示すように係合用リンク8のリンク承当接部
804がリンク承9に当接する対策が講じてある。ある
いは図示してはいないが操作用リンク7の軸部703が
リンク承9に当接するようにしても良い。
【0024】なお係合用リンク8のリンク承9に対する
図の反時計まわりの停止位置は、過電流等の異常電流に
よりサーキットプロテクタがトリップしていない状態で
は、常に操作用リンク7の端部軸支点701と係合用リ
ンク8の支点805を結ぶ線分を支点として、第1図の
如く常に死点より図の下方に操作用リンク7と係合用リ
ンク8の連結支点703が適量超えるよう選んである。
【0025】係合用リンク8は、基端801側の支承部
を中心として停止位置より図の時計方向には回動自在と
なっている。
【0026】なお、係合用リンク8のバイメタル当接部
803は、リンク承9よりバイメタル側に突出している
が、バイメタル11に突起が出ていて、リンク承9より
図の上方で係合用リンク8とバイメタル11が接触する
ようになっていても差し支えない。
【0027】7は操作リンク部材としての操作リンク
で、端部701がハンドル側の連結部204に軸止さ
れ、端部703が係合用リンク8の操作用リンク連結部
802に軸止されている。
【0028】操作リンク7は図4の如く弾性線材をS字
状に折り曲げたものを用いる。
【0029】105はフレームに設けられるリセット用
突起で、前述のハンドルばね6と併せて係合リンク8と
操作リンク7の連結部のリセット手段を構成する。
【0030】以上のように構成されたサーキットプロテ
クタの動作について説明する。
【0031】図1のOFF位置よりハンドル2の操作部
201を上方に持上げ、つまりON操作するとハンドル
2はハンドルばね6の付勢力に抗して図の時計方向に回
動し、同時に操作用リンク連結部204も軸202を中
心に時計方向に回動移動する。
【0032】と同時に連結部204の移動に合わせて操
作リンク7の支点701も移動するが、操作リンク7の
反対側の支点703は、係合用リンク8側の支点805
と操作用リンク7側の支点701を結ぶ線分より成る死
点よりも下方に、且つリンク承9に対しては図の反時計
方向への回動をリンク承接部804により常に拘束され
ているから、リンク承9に対して支点703は位置を拘
束させることになる。
【0033】リンク承9はフレームに対して基端部をを
支軸901により支承されているから、ハンドル2の時
計方向への回動は結果的に操作リンク7によりリンク承
9に伝えられ、リンク承9を支軸901を中心にして図
の時計方向に回動せしめてバイメタル11に固着された
可動接点12を固定接点3に閉接せしめ、更にハンドル
2を回動させて行くとほぼ可動接点12が固定接点3に
当接した位置でリンク承9の時計方向への回動は停止
し、更にリンク承9に対して位置を拘束された操作用リ
ンク7の支点703とフレームに位置を拘束されたハン
ドル軸202を結ぶ線分より成る死点をハンドル2と操
作用リンク7の連結部,支点701が図の下方に超える
ことでハンドルは自発的に図の時計廻りに回動しようと
するが、その回動はフレームにより図2の如く拘束され
て図2の状態ですなわち接点がONの状態で安定する。
【0034】図2の状態から、手動にて接点をOFFす
るにはハンドル2の操作部201を図の反時計方向に回
動操作すれば、これまで述べた動作順とは反対に順次図
1のOFF状態に戻り、しゃ断ばね13の付勢力で接点
はOFF安定するとともにハンドル2もまたOFF側に
安定する。
【0035】次に図2の状態で、端子4,5間に、過電
流あるいは短絡等の大電流が流れた時のトリップOFF
動作について説明する。
【0036】図2の状態で電流は、端子4、固定接点
3、可動接点12、バイメタル11、リード線14、端
子5の経路で流れるが、過大電流になるとバイメタルの
自己発熱による湾曲が過大となり、バイメタル11が係
合用リンク8のバイメタル当接部803に当接して更に
当接部803を図の上方に押し上げ、係合用リンク8を
支点805を中心に図の時計方向に回動させ、ついには
操作リンク7と係合リンク8の連結支点703を連結支
点805と連結支点701を結ぶ線分より成る死点より
上方に越えさせ、もって係合リンク8を図の反時計方向
に回動拘束する力を解くと同時に、リンク承9の図の時
計方向への回動拘束している力を解放し、しゃ断ばね1
3によりリンク承9を図の反時計方向へ回動させ、可動
接点12を固定接点3より開離させ、図3の状態に至
る。
【0037】図3の状態では未だハンドルをON側に拘
束したままであり、一般的に言うトリップフリーの状態
である。
【0038】図3の状態からハンドルのON側への拘束
を解くと、ハンドルばね6の付勢力によりハンドル2は
図の反時計方向に回動し、操作用リンク7とハンドル2
の連結支点701も図3の位置から図1の位置に回動復
帰するが、途中ケース1のリセット突起105に操作用
リンク7の中間部702が当接し、そこを支点として、
てこの原理で、操作用リンク7と係合用リンク8の連結
部支点703を支点701と支点805を結ぶ線分より
成る死点より図の下方にまで押し下げて、係合用リンク
を図3のトリップ状態から図1の状態にリセットする。
【0039】以上のように本件発明のサーキットプロテ
クタは構成されるが、先願の従来例と本願の差異及びそ
れによる効果、更には他の実施例について以下に詳細に
説明する。
【0040】まず前述の先願においては、図5に示すよ
うにリンク承やバイメタル等より成り可動接点を有する
略一体の揺動体は、全て一方の端子板15をケース内側
でL字状に折り曲げ、折り曲げ端部1501側に設けた
V溝1502や1503にバイメタルやリンク承16よ
り成る揺動体16の基端側の係合部1601やしゃ断ば
ね17の端部1701を引っ掛けて支承していた。
【0041】しかし上述の従来の方法ではリンク承16
の係合部1601が板材を打抜いたままの断面では、V
溝1502と係合部1601の当接支点が1点に定まら
ず、揺動体16が揺動する際、2点当たりとなったり摩
擦が大きくなってリンク承の揺動動作がスムーズでなか
った。
【0042】また端子板15が大きな部品となり材料費
が高くなっていた。
【0043】更に端子板15に揺動体16やその他の機
構部が集中して組み付けられるため、全体の組み付け順
序が端子板15を主体とする機構部をまず組み立て、後
にブロック的に組み立てられた機構部をケース内に組み
付けるというふうにしか行なえず、ケースに対してひと
つずつの部品を順番に自動組み付けしていくという組み
立て方法に対してはなはだ都合が悪かった。
【0044】対して前述の本願発明の第1の実施例にお
いては、リンク承9に対してバイメタル11や固定接点
12や係合リンク8を略一体に組み立てた揺動体は、ケ
ースより成るフレームに対して軸支承されるので、端子
板5は従来例のように揺動体の基端部までケース内で延
出されて折り曲げられる必要がなく、従来例に比べ非常
に小さくて済んで材料費が安くなる。
【0045】またリンク承9を主体とする揺動体は、ケ
ースに軸901で支承されるため、ケース1を主フレー
ムとしてケースにハンドル2、揺動体、端子板4,5、
操作リンク7、しゃ断ばね13を順に組み付けて行く組
み立て作業が可能で、自動組み立てに都合が良い。その
場合接続導体14は、バイメタル11あるいは端子板5
側のいずれか一方、あるいは両方に、ハンダ付あるいは
圧着カシメ等により接続すれば良い。
【0046】またリンク承9を主体とする揺動体は、軸
901にてフレーム1に支承されるため、支点は完全な
点当たりとなって摩擦も少なく非常にスムースに揺動す
ることが出来て開閉しゃ断性能を従来例に比べ向上する
ことが出来る。
【0047】以上の部分について他の実施例を説明すれ
ば、図7は図1におけるリンク承9のケース1への支承
に軸を使わず、リンク承18の係合爪部1801をケー
ス19の支え溝1901に引掛支承するようにしたもの
で、この場合リンク承18の揺動動作のスムースさは第
1の実施例に劣り、従来例に対して改善はされないもの
の、端子板の材料費や組み立ての作業性は図1の実施例
に同じく従来例に対して改善することが可能である。
【0048】図8は同一部分の更に他の実施例で、端子
板20は従来例と同様大きさの大きいL字状の折り曲げ
形状をしているが、リンク承21の支承は、基端の軸穴
2101と端子板20のL字状折曲端の軸穴2001に
軸22にて行なっており、材料代や組み立て作業順の問
題に対しては第1の実施例に対して劣り、従来例に比べ
て改善されないが、揺動動作のスムースさは改善される
ものである。
【0049】次に係合リンクについて述べる。
【0050】前述の先願では図9の如く、係合用リンク
(先願ではリンク)24はリンク承25との支承はV字
状切欠部2401とリンク承25の中空打抜部2501
の一辺2502とによって成されており、組み立てはリ
ンク承組み立て品の2502に対して2401を組合わ
せた状態でハンドル、操作リンク、係合リンクを1ブロ
ックとして組み立てたものを空中的に係合保持しながら
ケース内に装着固定される。
【0051】しかるに先願による従来例では、過電流ト
リップ動作で、バイメタルがバイメタル当接部2402
を押し上げて係合リンク24がV字状切欠部2401と
中空打抜部2501の一辺2502の当接部を中心とし
て、図の時計方向に回動する時1点当たりでなく、2点
当たりとなる為摩擦も大きく回動中心が不安定でバラツ
キが大きくスムースさに欠けるという問題があった。
【0052】操作リンク26のリンク承25への係合保
持は、操作リンク26のハンドル27との連結支点26
01と、係合リンク24とリンク承の中空打ち抜き部2
501の一辺との当接支点2502を結ぶ線分を死点と
して非常に微妙な力関係で行なわれており、係合用リン
ク24の回動支点が不安定ということは、すなわち死点
位置が不安定となったり係合用リンク24と操作用リン
ク27の連結支点2602が死点を超えるのに要する力
が安定せず、結果的にバイメタルが機構をトリップさせ
るのに必要な電流や時間すなわち時限がばらつき安定動
作しにくいという問題が生ずる。
【0053】特に低容量0.数Aとか数A程度の抵定格
電流でしゃ断するタイプではバイメタル加熱方式がいわ
ゆる直熱形の場合、バイメタルの発熱に係るワットロス
を大きくとろうとするとバイメタルを細くして抵抗を大
きくしなければならず、仮にそうすると細くなるので応
力が小さくなって発熱による変形力が大きくとれない。
また変形力を大きくとろうとして太くすると抵抗を大き
くできず、ワットロスが小さくなって発熱量を大きくと
れないのでいずれにしても過電流による係合用リンク2
4の反転パワーを大きくとれずその傾向が顕著となる。
【0054】また係合用リンク24は絶縁物で、主とし
て樹脂成形加工品が用いられるので、何回もトリップ動
作して係合リンク24が一辺2502に対しくりかえし
回動すると、V字状切欠部2401と一辺2502の当
接部が切削摩耗してやはり動作が不安定になり特性も変
化する。
【0055】更に先願による従来例では、V字状切欠部
2401に、一辺2502が当接するのみで支承されて
いるので、組み立て時にはリンク承、バイメタル、しゃ
断ばね等より成るリンク承側の半組み立てブロックと、
ハンドル側のハンドル、ハンドルばね、操作リンク、係
合リンクより成る半組み立てブロックの両方を保持しな
がら、V字状切欠部2401と一辺2502の嵌合がく
ずれないよう注意してケース内に組み付ける必要があ
り、作業性が悪かった。
【0056】そこで本願発明では、図1において係合リ
ンク8をリンク承9に軸805で完全に軸支したため、
支承が1点当たりの摩擦の非常に小さい軸支承となって
おり、バイメタル11の湾曲力が小さくてもトリップ動
作が非常に安定する。
【0057】また組み立ても、リンク承9側に完全に係
合リンク8を軸支して、リンク承8、バイメタル11、
係合リンク8より成るリンク承半組み立てブロックのみ
を先ずケース1に軸901にて軸支し、その後ハンドル
2と操作用リンク7の半組み立てブロックをケースに組
み付けけ、その時リンク承ブロック側の係合リンク8と
操作用リンク7を連結するといった組み立てが可能とな
って、作業性が非常に良い。
【0058】図10〜図12は係合用リンクとリンク承
の他の実施例である。図10〜図11はリンク承25の
一辺2502の断面をくさび状または半円状として、V
字状切欠との当たりが1点当たりとなるようにし、更に
図12は係合用リンクの支承側を金属体2403で成形
し、バイメタル接触側を熱絶縁物2404で構成して一
体化し、例えばインサート等で成形し摩耗の低減を計っ
た例である。
【0059】いずれも第1の実施例のような組み立ての
作業性の改善は期待できないが、動作の安定性は改善さ
れるものである。
【0060】むろん図10〜図11において、V字状切
欠きは係合用リンク側でなくてもリンク承側をV字状に
切欠きとしても機能的には同等である。
【0061】次にしゃ断ばねについて述べる。
【0062】先願による従来例ではしゃ断ばねは、図9
の如くケース内部でL字状に折り曲げられた接続導体2
8のL字状の短片部2801の先端側に設けられたV溝
2802とリンク承25のしゃ断ばね懸架部2503間
に懸架されていた。
【0063】しかしながら先願では、前述のリンク承2
5と同様、接続導体28に対してリンク承25やしゃ断
ばね29を組み立て、その後半組み立て状態の接続導
体、リンク承、バイメタル、しゃ断ばね等より成る接続
導体ブロックをケース内に組込むという組み立て順とな
り、前述のとおり組み立て手順を制約し、またその方法
は自動組み立てに非常に都合が悪い。
【0064】本件発明ではしゃ断ばねは図1の如くケー
ス等のフレームに基端を回動支承したリンク承9とケー
ス1等のフレーム間に懸架しているので、組み立て順序
がリンク承、バイメタル、係合用リンクより成るリンク
承組み立てブロックをケースに軸止承組み付けした後、
しゃ断ばね13をケースとリンク承間に懸架取付すれば
良いので自動組み立てに適している。
【0065】なお、ばねは図ではコイルばねとなってい
るが、トーションばねや板ばね等でも差し支えないこと
は明白である。
【0066】更に図13の如くリンク承9に板ばね30
を溶接、カシメ、嵌合等で固着し、ケース(フレーム)
の係止部105に板ばねの基部を保持したような構造
で、支承としゃ断ばねの2つの機能を板ばねひとつで構
成しても良い。この場合係止部105と板ばね30の保
持は板ばねの基部3001を図の上下方向から挾持する
とともに図の右方向への移動が止められていればケース
1の係止部105と板ばね30の基端部3001の形状
の組み合わせにより様々な形状が考えられる。一例を図
22に示す。
【0067】次に操作リンクについて述べる。
【0068】先願による従来例では、操作リンクは図2
3の如く弾性線材より成り、軸部2601と2602及
び軸間を保持する腕部2603より成るコの字状であっ
たが、軸部2601と2602に対して片側にしか腕2
603がなく、うでのある折れ曲がり側では軸2601
と2602の間隔は保持できるが開放端側は弾性により
間隔を保持しきれない。すなわち軸部2601と260
2の腕2603のある側と腕のない開放端側では弾性変
形具合が異なりバランスが悪い。
【0069】更にうで部2603が直線状であるので弾
性力が不足し、たわみが十分にとれないという問題もあ
る。
【0070】そこで本件発明では、操作用リンクを図4
の如くS字状として軸部701と703の弾性変形度合
のバランスを改善し且つ軸間のたわみも十分とれるよう
に改善している。
【0071】また該操作リンクの他の実施例としては、
図24に示すが如く打抜折曲状の板ばね31と軸32に
よる構成でも良く、また図26に示すが如く摺動伸縮的
に組み合わされた部材33と34間に弾性部材35をは
さんだような構造としても良い。
【0072】更には図25に示すが如くコの字材を中間
にて折り曲げた如くすれば、軸部の開放端側と折曲根元
側での弾性変形バランスは改善できないものの、たわみ
は大巾に改善可能となる。
【0073】以上は操作リンクが弾性を有するが如く構
成しているが、弾性をハンドルあるいは係合リンク側に
持たせても良い。
【0074】図14は、従来例では操作リンクに弾性を
持たせていたものを、ハンドル部材を37と38に分割
してハンドル軸3701と支点3801の方向にスライ
ド状に伸縮自在として組み合わせ、その間に弾性体39
を懸架した場合の例であり、図15はリンク承40の係
合リンク8の支承軸穴4001を、略リンク承の基端部
から自由端部側に長穴とし、該軸穴に対して係合リンク
8とばね受け部材41を共通の軸で軸支し、ばね受け部
材41とリンク承40のばね受け部4002間に弾性体
42を懸架した場合の例である。図27はその部分の分
解説明図である。
【0075】このようにすると操作用リンクに弾性を持
たせる必要がなく操作用リンクの設計が容易になる。
【0076】更に従来例及び本願発明のこれまでの実施
例では、バイメタルに直に可動接点を固着していたが、
その方法によれば図1において可動接点12が接触した
後のリンク承9のオーバートラベル及び接点圧を得るた
めの弾性は、ほとんど操作リンク7、図14の例ではハ
ンドルの部材37と38の間に懸架した弾性体39、図
15の例ではばね受け部材41とリンク承40の間に懸
架された弾性体42が受け持つことになるが、それだけ
ではなくバイメタルの端部1104と1102間でそれ
を支点として可動接点12が押し込まれることによるバ
イメタルの湾曲にも分散されて受け持たれていた。
【0077】それにより各部品寸法のばらつきを有する
部品により組み立てられた個々の製品毎にバイメタルの
湾曲具合が異なり、係合リンクのバイメタル接触部80
3とバイメタル1103間のギャップにばらつきを生じ
ることになり、過電流通電時のトリップ時間、時限が安
定せずバラツくという問題点があった。
【0078】図16の実施例によればその問題を解決し
うる。すなわち可動接点43は専用の取付部材44に固
着し、バイメタル46と取付部材44の間を可とう導体
45で電気的に接続し、バイメタル46はバイメタル支
承部4701と4802間に両端支承し、可動接点取付
部材44は絶縁物より成る接点保持部材48の保持部4
801にリンク承47との間で弾性体49を介して装着
される。なお可動接点保持部材48はリンク承47に嵌
合等で固着される。可動接点保持部材48はリンク承4
7と接点取付部材44、バイメタル46を一体に組み合
わされた時、例えばリンク承47が絶縁物で構成される
等の手段で、電源がリンク承47等に分流さえしなけれ
ばリンク承47に一体に形成されていても良いし、逆に
4701と4802をリンク承47と別途に一体の絶縁
物で形成して4801をリンク承47に一体に形成して
も良い。図28は図16に示した実施例の分解説明図で
ある。
【0079】図16に示す構成例により可動接点43に
加えられる接点圧は、バイメタル46に影響せず、した
がってバイメタルはOFF時とON時で変形しないか
ら、ON側に拘束されている係合リンクのバイメタル当
接部803とバイメタル46の間隔は常に一定に保た
れ、時限が安定する。
【0080】それに伴い接点をONにすることにより発
生する接点圧やオーバートラベルは、弾性体49が吸収
するので、ハンドル、操作リンク、係合リンク、リンク
承の一連の部品に対して加わる力を軽減できるので、必
要な弾性変形量が小さくても機構を構成でき、設計が容
易になる効果もある。
【0081】さて以上述べた実施例及び先願の従来例で
は、バイメタルはリンク承に略一体に取りつけられてお
り、そのためリンク承との間で基端部かあるいは先端部
のいずれか一方あるいは両方を絶縁する必要があった。
仮に絶縁しない場合、バイメタルに流れる電流がリンク
承に分流して正確な動作電流に対する時限が得られない
場合があるからである。
【0082】図17図及び18はバイメタル50をリン
ク承51に両端を支持させて略一体とせず、バイメタル
の基端部5001側を絶縁物より成るケースに支承した
場合の例で、このようにするとリンク承が絶縁物で構成
されていなくてもバイメタルの揺動端側5002とリン
ク承の揺動端側5101を絶縁する必要がなく、リンク
承の基端側とバイメタルの基端部側をケースで絶縁する
ことが出来るので図1に示すような絶縁ブッシング10
等の部品が不要となり部品点数の削減及び組み立て作業
の簡素化に非常に都合がよい。
【0083】図17について説明すると、バイメタル5
0の基端側5001はケースの5201の部分に回動自
在に軸支承されており、同じく基端側5102をケース
に回動軸支されたリンク承51の揺動端側5101の穴
に先端部を挿入されており、特別絶縁されていないが、
基端部側がケースにより分離され絶縁されているので、
リンク承51との間に、特別絶縁ブッシング等を必要と
しない。
【0084】なお5202は接続導体53とリンク承5
1の間を絶縁するケースに一体成形されたリブで、この
ようにするか若しくは接続導体を絶縁破覆としても良
い。
【0085】図18は、バイメタル50の基端部側の支
承をケース54のリブ5401とバイメタルの切欠き5
001との間の係合で構成した例で、このようにしても
図17の実施例と効果は同一である。
【0086】以上述べた本件発明及び先願従来例は、全
てバイメタルに通電して自己発熱にてバイメタルを湾曲
させてトリップさせるいわゆる直熱方式であった。しか
しながら0.数A〜数Aの定格電流の小さいしゃ断器に
おいては、直熱方式ではバイメタルの発熱量が十分とれ
ず、したがって係合リンクを引き外しトリップ状態に至
るバイメタルの湾曲力が十分に得られず引き外し動作が
できない、あるいは引き外しが不安定で確実でなくなる
等の不具合があった。
【0087】図19及び図20はその不具合を改善しい
わゆる直傍熱形と呼ばれる構造にしたものである。
【0088】図において55はリンク承を兼ねた短絡動
作用バイメタルで、基端側5501側をケースに軸支し
揺動端5502側に可動接点56を固着している係合リ
ンク57を途中に装備している点、及びバイメタルの高
膨張側が係合リンク57の第1のバイメタル接触面57
01側であること等は従来例と同一である。バイメタル
の基端部5501側にはヒーター58の基端部5801
とカシメ等で固着され、該ヒーターの他端部5802は
接続導体59を経て端子板60に連なっている。なおヒ
ーターの端部5802とバイメタル55の間は絶縁ブッ
シング61等で間隔が保持されてヒーターには長限時用
バイメタル62が図の如く固着され、長限時用バイメタ
ル62は係合用リンク57の第2のバイメタル接触面5
702に対向しており、長限時用バイメタル62は加熱
によりバイメタル接触面5702側に変形されるよう配
置されている。
【0089】以上のように構成された機構は、次のよう
にトリップ動作する。短絡等の非常に大きな電流が流れ
た場合、電流は可動接点56、短絡用バイメタル55と
長限時用ヒーター58、接続導体59へと流れ短絡用バ
イメタルとヒーターとも相応の発熱をするが、流れる電
流が大きいので短絡用バイメタル55の自己発熱による
湾曲により、係合用リンク57の第1のバイメタル接触
面5701を図の上方に押し上げ係合用リンクをトリッ
プ位置に回動させる。
【0090】この場合短絡用バイメタル55は、操作リ
ンク63により軸部5504と係合リンク支承部550
3間に引張力が加えられてはいるが、通過電流があまり
に大きいために湾曲力の方が勝り、速やかに係合用リン
クを引外すことができる。
【0091】なおヒーター58も相応の発熱が発生する
が、長限時用バイメタルはヒーターと密着しておらず、
短絡用バイメタルの湾曲に対して若干遅れて湾曲するか
ら短絡用バイメタルが先に係合リンクを引外す。ヒータ
ーのボリュームは、体積抵抗率を適当に選べば自在に調
整できるので、短絡電流によりヒーター自体が溶断する
ことはない。
【0092】次に過電流による定格電流より若干大きな
程度で且つ短絡に比べれば比較的小さい電流の発熱によ
りトリップする場合について述べる。
【0093】過電流トリップ領域の電流が短絡用バイメ
タル55とヒーター58を流れると、短絡用バイメタル
はその程度の電流では十分発熱しないような抵抗値に設
定してあって十分湾曲せず係合用リンク57を引外すこ
とはできない。
【0094】一方ヒーター58は、過電流によって長時
間自己発熱すると長限時バイメタル62を十分湾曲させ
るだけの温度に達するような抵抗値に設定しておくこと
ができるから、過電流状態が長時間続くと、長限時バイ
メタル62はヒーターにより長時間傍熱加熱されること
により係合用リンクを引外すのに必要十分な温度に達す
ることができる。この場合係合用リンク57を引外すに
は、相応の力がバイメタルの湾曲時必要であるが、ヒー
ターの発熱量さえ十分にあれば長限時バイメタルの通電
抵抗値は全く気にする必要がなく、断面二次モーメント
の大きい太くて湾曲力の十分に大きなバイメタルを選定
することができる。
【0095】従来例による直熱形では過電流領域のよう
に比較的小さな電流で発熱を得るためには十分に大きな
抵抗値を必要とし、バイメタルを細く設定する必要があ
り、そうすると発熱量は十分にあるが断面2次モーメン
トが小さくなって湾曲力が小さすぎる、あるいは抵抗値
が高すぎて比較的小さな短絡電流により細くしたバイメ
タルが溶断する等の不都合があったが、本件の実施例に
よればそれらの問題が解決可能となる。
【0096】図20は他の直傍熱形の実施例である。図
20の例では可動接点64はヒーター65の揺動端65
01に固着されており、基端部6502がケースに軸支
されているヒーター65には係合リンク67の停止面6
701が当接して係合を保持し、係合リンク67には第
1のバイメタル当接部6702と第2のバイメタル当接
部6703を有し、ヒーター65に固着された長限時用
バイメタル66が第1のバイメタル当接部6702に当
接し、長限時用バイメタル66は第1のバイメタル当接
部6702側に加熱時には湾曲する。ヒーター65の基
端部側6502側では短絡用バイメタル68が固着さ
れ、短絡用バイメタルの他端は接続導体69に接続され
ている。なお短絡用バイメタル68は係合用リンク67
の第2のバイメタル接触部6703側に加熱時湾曲する
ような向きに配されている。なおヒーターは、従来例の
リンク承と同じくしゃ断ばねにより固定接点に対して開
離付勢されている。
【0097】図20の例において通過電流は端子板、固
定接点、可動接点64、ヒーター65、短絡用バイメタ
ル68、接続導体69、端子板の経路で流れる。
【0098】図20の例において通過電流が過電流の場
合には、ヒーター65に加熱された長限時バイメタル6
6、通過電流が短絡電流の場合には短絡用バイメタル6
8により係合リンク67がトリップ側に回動トリップす
ることは図19の例と機能的に同一である。また効果も
図19に示すものと同一である。
【0099】なお上述の実施例においてハンドルは全て
軸がケースに回動軸支された回動ハンドルの例にて説明
したが、実願平 1−45983、特願昭62−191
048に示すが如くのハンドルに変えても上述の発明は
実施可能である。
【0100】
【効果】以上のように本発明によれば、従来例に比べ更
に安価で、簡素で、組み立て易く、動作も安定した、定
格電流の小さいタイプや、短絡しゃ断電流も大きくとれ
るような、サーキットプロテクタを提供することが可能
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本件発明によるサーキットプロテクタの第1
の実施例のオフ時の断面説明図
【図2】 同上第1の実施例のオン時の断面説明図
【図3】 同上第1の実施例のトリップフリーオフ時の
断面説明図
【図4】 本件発明によるサーキットプロテクタの操作
リンクの実施例の一例
【図5】 従来のサーキットプロテクタのリンク承部材
の基端側の支承構造斜視図
【図6】 本件発明によるサーキットプロテクタのリン
ク承部材の基端側の支承構造の一例の斜視図
【図7】 同上他の実施例
【図8】 同上他の実施例
【図9】 従来のサーキットプロテクタの係合リンクと
リンク承部材の支承構造
【図10】 本件発明によるサーキットプロテクタの係
合リンクとリンク承部材の支承構造の一実施例
【図11】 同上他の実施例
【図12】 同上他の実施例
【図13】 本件発明によるサーキットプロテクタのリ
ンク承部材の基端を板状のしゃ断ばねに固着ししゃ断ば
ねをフレームに係合支承した実施例の一例
【図14】 本件発明のサーキットプロテクタの手動操
作手段に弾性体を装着した実施例
【図15】 係合リンクとリンク承間に弾性体を装着し
た実施例
【図16】 可動接点をリンク承に弾性体をはさんで装
着し、バイメタルと可動接点の間を可撓導線で接続した
実施例
【図17】 バイメタルの基端をフレームに軸止した実
施例
【図18】 バイメタルの基端をフレームに遊嵌支承し
た実施例
【図19】 過電流検出引き外し手段を短限時用と長限
時用に分けて装置した第1の実施例
【図20】 同上第2の実施例
【図21】 リンク承とバイメタルの保持構造例
【図22】
【図13】のしゃ断ばねとフレームの保持構造分解図
【図23】 従来の操作リンクの実施例
【図24】 操作リンクを弾性板状とし打抜いて形成し
た場合の実施例
【図25】 操作リンクの中央部にトーションばねを形
成した実施例
【図26】 操作リンクを剛体による2部品に分割し間
に弾性体を保持して構成した実施例
【図27】
【図15】の分解斜視図説明図
【図28】
【図16】の分解斜視図説明図
【図29】
【図18】の分解斜視図説明図 1,19,23,54, フレーム 2 操作手段 37,38 操作手段(分割) 6 ハンドルばね 105 リセット突起 7,31,36,26 操作リンク 33,34 操作リンク(分割) 8,24 係合リンク 9,18,21,40,47 リンク承部材 11,46,50 過電流検出係合引き外
し手段(バイメタル) 55,68 短限時用バイメタル 62,66 長限時用バイメタル 58,65 ヒーター 13,30 しゃ断ばね 12,43,56,64 可動接点 3 固定接点 14,45 接続導体 4,5,20 端子

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端を基端とし、フレームに回動自在に
    支承され、他端を揺動端とし、基端部より揺動端側に操
    作リンク停止部を備えるリンク承部材、 前記リンク承部材の揺動端側に略一体に設けられ、リン
    ク承部材の揺動に合わせて揺動する可動接点、 前記リンク承部材の操作リンク停止部と操作リンクの一
    端とを係合し、前記リンク承部材に一体的に備えられる
    係合手段、 前記リンク承部材に略一体的に取り付けられ、前記係合
    手段に相対向し、リンク承部材の揺動に合わせて可動接
    点及び係合手段と共に揺動する過電流検出及び引き外し
    手段、 該リンク承部材とフレーム間に懸架され、リンク承部材
    を常に接点開方向に付勢するしゃ断ばね、 前記係合手段が係合した状態で、リンク承部材の操作リ
    ンク停止部と手動操作手段間に懸架され、常に一端が手
    動操作手段側に連結している操作リンク部材、 手動操作部と操作リンク連結部を有し、フレームに保持
    される手動操作手段、 手動操作手段を常にオフ側に移動付勢しているオフ付勢
    手段、 オン時の可動接点と固定接点接触による接触圧の反力に
    より、手動操作手段をオン側に保持するオン保持手段、 前記過電流検出引き外し手段により、前記係合手段によ
    る操作リンクとリンク承部材の係合が解かれた後、前記
    オフ付勢手段により手動操作手段がオフ側に移動したこ
    とにより、前記係合手段の係合を復帰させるリセット手
    段前記可動接点、固定接点、過電流検出及び引き外し手
    段と電気的に接続される端子と導電部材、 を備えることを特徴とするサーキットプロテクタ。
  2. 【請求項2】 前記フレームはケースであり、前記リン
    ク承部材の基端は、ケースにピンによる軸支、または引
    掛により回動自在に支承されたものであることを特徴と
    する特許請求の範囲請求項1記載のサーキットプロテク
    タ。
  3. 【請求項3】 前記リンク承部材の基端が回動自在に支
    承されるフレームは、ケースに固定される端子板を延長
    してケース内でL字状に折り曲げたものであり、該折り
    曲げ部にリンク承部材の基端をピンにより軸支したもの
    であることを特徴とする特許請求の範囲請求項1記載の
    サーキットプロテクタ。
  4. 【請求項4】 前記係合手段は、操作リンク部材の一端
    とリンク承部材の係合リンク支承部間に配される係合リ
    ンク部材と、前記操作リンク部材と前記リンク承部材の
    操作リンク停止部とより成り、手動操作手段をオンに
    し、接点が閉じた状態の手動操作手段と操作リンクの連
    結部、係合リンクとリンク承部材の支承部を結ぶ線分を
    死点とするトグルリンク構造を成すものであり、係合リ
    ンク部材あるいは操作リンク部材には前記トグルを死点
    超え反転するために前記過電流引き外し手段との当接部
    を有し、係合リンク部材のリンク承部材側端部はリンク
    承部材の係合リンク支承部の軸穴にピンで軸支承される
    ことを特徴とする特許請求の範囲請求項1記載のサーキ
    ットプロテクタ。
  5. 【請求項5】 前記係合手段は、操作リンク部材の一端
    とリンク承部材の係合リンク支承部間に配される係合リ
    ンク部材と、前記操作リンク部材と前記リンク承部材の
    操作リンク停止部とより成り、手動操作手段をオンにし
    接点が閉じた状態の手動操作手段と操作リンク部材の連
    結部、係合リンクとリンク承部材の支承部を結ぶ線分を
    死点とするトグルリンク構造を成すものであり、係合リ
    ンク部材あるいは操作リンク部材には前記トグルを死点
    超え反転するため前記過電流引き外し手段との当接部を
    有し、係合リンク部材のリンク承部材側端部はV字状溝
    とし、リンク承部材の係合リンク支承部はリンク承部材
    に明けられた穴の一内縁部に前記係合リンクのV字状溝
    を内縁部に係合させたものであり、且つ該リンク承部材
    の内縁部は断面をくさび状または半円状に形成されて成
    ることを特徴とする特許請求の範囲請求項1記載のサー
    キットプロテクタ。
  6. 【請求項6】 前記しゃ断ばねが懸架されるフレーム
    は、ケースであることを特徴とする特許請求の範囲請求
    項1に記載のサーキットプロテスタ。
  7. 【請求項7】 前記しゃ断ばねは板ばねであり、一端は
    リンク承部材の基端を固着し他端がフレームに固着また
    は係合により固定され、該板ばねがリンク承部材を接点
    開側に付勢すると共に、リンク承部材をフレームに支承
    することを特徴とする特許請求の範囲請求項1記載のサ
    ーキットプロテクタ。
  8. 【請求項8】 前記手動操作手段は手動操作部と操作リ
    ンク連結部と軸部を有し、フレームに軸部を支承された
    回動ハンドルであり、オフ付勢手段はフレームとハンド
    ル間に懸架されるハンドルばねであり、係合リセット手
    段はハンドルがハンドルばねによりオフ側に回動した際
    操作リンクを係合側に折曲がり規制するフレームに設け
    られた突起であることを特徴とする、特許請求の範囲請
    求項1記載のサーキットプロテクタ。
  9. 【請求項9】 前記操作用リンク部材は弾性線材を折り
    曲げて構成し、両端は手動操作手段との連結軸部、係合
    手段との連結軸部とし、両端軸部間を弾性変形形部と
    し、両端の軸部を含めて全体をSの字状としたことを特
    徴とする特許請求の範囲請求項1記載のサーキットプロ
    テクタ。
  10. 【請求項10】 前記操作用リンク部材は弾性線材を折
    り曲げて構成し、両端は手動操作手段との連結軸部、係
    合手段との連結軸部とし、両端軸部間を弾性変形部と
    し、両端軸部を含めて全体を略コの字状とし、弾性変形
    部はへの字状又はコイル状としたトーションバネである
    ことを特徴とする特許請求の範囲請求項1記載のサーキ
    ットプロテクタ。
  11. 【請求項11】 前記操作用リンク部材は弾性板材を打
    抜き、必要に応じて折り曲げ形成したものであり、両端
    には、軸穴を設け手動操作手段及び係合手段の軸穴にピ
    ンで連結させたことを特徴とする特許請求の範囲請求項
    1記載のサーキットプロテクタ。
  12. 【請求項12】 前記操作用リンク部材は剛体より成る
    手動操作手段との連結部材と、同じく剛体より成る係合
    手段との連結部材と、両剛体間に配されて弾性変形し、
    両連結部間を拡大する方向に付勢する弾性部材とより成
    り、両剛体は両連結部を結ぶ方向にのみ摺動可能に規制
    されて組み合わされたものであることを特徴とする特許
    請求の範囲請求項1記載のサーキットプロテクタ。
  13. 【請求項13】 前記操作用リンク部材は、手動操作手
    段連結部と係合手段連結部とその間隔を保持する間隔保
    持部とを一体に成形したものであり、手動操作手段はフ
    レームに回動軸支される手動操作部材と該回動軸と前記
    操作用リンク部材との連結部を結ぶ方向にのみ規制され
    て摺動自在な操作リンク連結部材と、該手動操作部材と
    操作リンク連結部材間に配され、回動軸と操作リンク連
    結部間を拡大する方向に付勢する弾性部材を備えて成る
    ことを特徴とする特許請求の範囲請求項1記載のサーキ
    ットプロテクタ。
  14. 【請求項14】 前記操作用リンク部材は、手動操作手
    段連結部と係合手段連結部とその間隔を保持する間隔保
    持部とを一体に成形したものであり、係合手段は、操作
    リンク連結部とリンク承部材嵌装部と該連結部間の間隔
    を保持する間隔保持部とを一体に成形した係合リンクで
    あり、リンク承部材の係合リンク支承部はリンク承部材
    の基端から揺動端に至る方向と略平行状に形成された摺
    動溝となっており、該摺動溝内を係合リンク部材のリン
    ク承連結部が摺動自在に嵌装され、リンク承部材と係合
    リンク部材間には係合リンク部材のリンク承部材嵌装部
    をリンク承部材の揺動端から基端に至る方向に常時押圧
    付勢する弾性部材が配されることを特徴とする特許請求
    の範囲請求項1記載のサーキットプロテクタ。
  15. 【請求項15】 前記可動接点は、前記リンク承部材の
    揺動体に弾性体を介して接点の開閉方向に移動可能に装
    着され、一方、前記過電流検出及び係合引き外し手段は
    リンク承部材に対し略平行状に両端を略一体的に装着さ
    れ、前記可動接点と前記過電流検出及び係合引き外し手
    段は、可とう導線により電気的に接続されて成ることを
    特徴とする特許請求の範囲請求項1記載のサーキットプ
    ロテクタ。
  16. 【請求項16】 前記過電流検出及び係合引き外し手段
    は、前記リンク承部材の基端側と揺動端側に過電流検出
    及び係合引き外し手段の両端を定間隔に保持する保持部
    を有してリンク承部材と一体的に揺動する特許請求の範
    囲請求項1記載のサーキットプロテクタ。
  17. 【請求項17】 前記過電流検出及び引き外し手段は、
    一端をフレームに係合もしくは軸もしくは遊嵌状に揺動
    自在に支承され、他端はリンク承部材の揺動側に遊嵌保
    持されてリンク承部材の揺動に合わせて略一体的に揺動
    することを特徴とする特許請求の範囲請求項1記載のサ
    ーキットプロテクタ。
  18. 【請求項18】 リンク承部材は長限時用ヒーター材で
    構成し、可動接点はリンク承部材の揺動端側に直に固着
    し、長限時用バイメタルをリンク承部材に略一体に取り
    付け、短限時用バイメタルの一端をリンク承部材の基端
    側に固着し、他端はリンク承部材の揺動端側にリンク承
    部材とは絶縁して延出し、該他端は接続導体に固着する
    と共に前記当接部は長限時用バイメタルに対向配置され
    る第1の当接部と、短限時用バイメタルに対向配置され
    る第2の当接部より成り、過電流検出係合引き外し手段
    は、前記ヒーターと長限時バイメタルと短限時バイメタ
    ルとにより構成されることを特徴とする特許請求の範囲
    請求項1及び請求項4記載のサーキットプロテクタ。
  19. 【請求項19】 リンク承部材は短限時用バイメタルで
    構成し、可動接点はリンク承部材の揺動端側に直に固着
    し、長限時用ヒーター材の一端をリンク承部材の基端側
    に固着し、該ヒーター材の他端はリンク承部材の揺動端
    側にリンク承部材とは絶縁して延出し、該他端は接続導
    体に固着すると共に長限時用バイメタルを前記長限時用
    ヒーター材に略一体に取りつけ、前記当接部は短限時用
    バイメタルに対向配置される第1の当接部と長限時用バ
    イメタルに対向配置される第2の当接部より成り、過電
    流検出及び係合引き外し手段は前記ヒーターと長限時バ
    イメタルと短限時バイメタルとにより構成されることを
    特徴とする特許請求の範囲請求項1及び請求項4記載の
    サーキットプロテクタ。 【0001】
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100306488B1 (ko) * 1999-07-22 2001-11-01 김석순 과부하 차단 기능을 갖는 스위치

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