JP5152102B2 - 熱動形過負荷継電器 - Google Patents

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Description

本発明は、過電流を検知したときに接点の切り替えを行なう熱動形過負荷継電器に関するものである。
主回路に流れる過負荷電流を検知して作動する熱動形過負荷継電器として、例えば特許文献1の装置が知られている。
特許文献1の熱動形過負荷継電器を、図8及び図9を参照して説明する。
図8に示すように、樹脂モールド製の絶縁ケース1内に、三相の各電路に挿入され、ヒータ2aが巻回された主バイメタル2と、これら主バイメタル2の自由端のそれぞれに係合され、絶縁ケース1に移動可能に支承されているシフタ3と、シフタ3の一端に係合可能に絶縁ケース1内に配置された反転機構4と、反転機構4の動作により接点の切り替えを行なう開閉機構5が収納されている。
反転機構4は、図9にも示すように、シフタ3の一端に係合する温度補償バイメタル7と、この温度補償バイメタル7の他端が固定されている釈放レバー8と、下端から突出したピン9を介して釈放レバー8に連結し、絶縁ケース1に回転自在に配置した調整ダイヤル11(偏心カム11aの周面)に上端が当接している調整リンク12とを備えている。なお、釈放レバー8の回動角度は、調整ダイヤル11の調整により、調整ダイヤル11の偏心カム11aの周面に当接する調整リンク12の位置を変化させ、支軸13回りに微小に回動させることで設定されている。
開閉機構5は、釈放レバー8に下端部が固定されて上方に延在している反転ばね14と、この反転ばね14の先端部が係合しているとともに、常開側可動接点15b及び常閉側可動接点16aを移動させるスライダ17と、スライダ17を定常位置に手動で移動させるリセット棒18とを備えている。また、開閉機構5は、前述した常開側可動接点15b及び常閉側可動接点16aと、これらに対向配置された常開側固定接点15a及び常閉側固定接点16bとを備えている。反転ばね14は、薄板ばね材の打ち抜きにより打ち抜き部14aが形成され、打ち抜き部14aの周囲に皿ばね形状の湾曲面が形成された部材であり、図8の定常状態では、反転ばね14は、右方向に凸状に湾曲している。
上記構成において、過負荷電流によってヒータ2aが発熱して主バイメタル2が湾曲すると、その自由端の変位によってシフタ3が図8の符号Pの矢印方向に移動する。シフタ3が移動すると、温度補償バイメタル7の自由端が押圧されて釈放レバー8が揺動ピン9回りに反時計方向に回動する。
そして、釈放レバー8の反時計方向の回動が進行すると、反転ばね14は左方向に凸状に湾曲するように変形し、この反転ばね14の変形により、反転ばね14の先端部に係合しているスライダ17を、常開側可動接点15b及び常開側固定接点15aが閉状態となり、常閉側可動接点16a及び常閉側固定接点16bが開状態となるように移動させる。このような反転機構4の反転動作により、常開側可動接点15b及び常開側固定接点15aの閉状態、常閉側可動接点16a及び常閉側固定接点16bの開状態の情報を基に、例えば主回路に接続した電磁接触器(不図示)を開極動作させて過負荷電流を遮断する。
特公平7−1665号公報
ところで、上記従来の熱動形過負荷継電器によると、絶縁ケース1の内壁から突出する開閉機構4の支軸13が径年変化により摩耗すると、調整リンク12の下端から突出して釈放レバー8を回動自在に支持しているピン9の位置が変化する。このピン9の位置が変化すると、釈放レバー8に固定されている温度補償バイメタル7の位置も変化しまう。
このように、反転機構4の支軸13の摩耗により温度補償バイメタル7の位置が変化すると、過負荷電流が流れた際の反転機構4の反転動作ポイントがばらつくおそれがあり、熱動形過負荷継電器の動作特性が不安定となるおそれがある。
そこで、本発明は、上記従来例の未解決の課題に着目してなされたものであり、接点反転機構の反転動作ポインとのばらつきを抑制して安定した動作特性を行なうことができる熱動形過負荷継電器を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明に係る熱動形過負荷継電器は、ケース内に、過負荷電流を検知して湾曲変位する主バイメタルと、調整リンクに回動自在に支持され、前記主バイメタルに連動するシフタの変位に従動する釈放レバーと、この釈放レバーの回動により反転動作を行ない、接点を切り替える接点反転機構とを配置した熱動形過負荷継電器において、前記接点反転機構は、一端を支点とし他端側が揺動自在に配置された可動板と、前記支点を挟んで互いに逆側に位置する前記可動板の他端側及びばね支持部の間に張架された反転ばねとを備え、前記釈放レバーは、前記調整リンクに回動自在に支持されるレバー被支持部と、このレバー被支持部を挟んで一方の端部に形成され、前記可動板を反転させる方向に前記反転ばねを押圧する反転ばね押圧部と、前記レバー被支持部を挟んで他方の端部に形成され、前記ケースに設けた調整ダイヤルの偏心カムに押圧されながら接触するカム接触部と、変位した前記シフタに係合することで、前記レバー被支持部回りに前記反転ばね押圧部及び前記カム接触部を回動させる変位入力部とを一体に設け、前記調整リンクは、一端側に、前記ケースに一体に設けた支軸に回動自在に支持される軸受部を設け、他端側に、前記釈放レバーの前記レバー被支持部のみを回転自在に支持するリンク支持部を設けた部材としている
この発明によると、釈放レバーは、可動板を反転させる方向に反転ばねを押圧する反転ばね押圧部と、ケースに設けた調整ダイヤルの偏心カムに押圧されながら接触するカム接触部と、変位したシフタに係合する変位入力部とを一体に設け、トリップ状態のときには、シフタの変位が入力する入力点(変位入力部)、調整ダイヤルの偏心カムに当接する支点(カム接触部)及び反転ばねに押圧力を出力する出力点(反転ばね押圧部)の3点で保持され、調整リンクに殆ど荷重が作用せず、調整リンクは摩耗やクリープによる外乱の影響を受けないので、接点反転機構の反転動作ポイントが一定となり、熱動形過負荷継電器の動作特性が安定する。
また、この発明によると、調整リンクは釈放レバーのみを支持しているので、トリップ状態においてシフタや反転ばねから荷重が作用せず、クリープによる部材変形を考慮しなくて済み、強度が低下しない安価な材料で製造することが可能となる。
また、発明に係る熱動形過負荷継電器は、前記接点反転機構は、前記可動板の前記一端を前記支点として支持する係合溝と、該可動板の前記他端側が寄り掛かり、倒れ量を一定にして該可動板を倒れた状態で支持する可動板保持腕とを有する反転機構支持部を備えており、前記反転ばねを、両端に形成したフック状係合部を前記可動板の他端側及び前記反転機構支持部に設けた前記ばね支持部に係合した引張りコイルバネとするとともに、前記可動板保持腕に寄り掛かり倒れた状態で支持されている前記可動板に対して引張り力を付与して保持する。
この発明によると、可動板を保持している反転ばねは、可動板35の他端側が反転機構支持部の可動板保持腕に寄り掛かり、倒れ量が一定に確保されているので、常に一定の引張り力を発生しながら可動板を保持する。また、一定の引張り力で可動板を保持している反転ばねに対して、可動板の反転動作を開始する釈放レバーの反転ばね押圧部の押圧力が一定となる。したがって、釈放レバーの動作ポイントが一定となるので、さらに熱動形過負荷継電器の動作特性が安定する。また、安価な引張りコイルバネを採用することで、熱動形過負荷継電器の製造コストの低減化を図ることが可能となる。
本発明に係る熱動形過負荷継電器は、前記可動板及び前記引張りコイルバネが、前記反転機構支持部にユニット化して組付けられている。また、前記反転機構支持部には、常開接点、或いは常閉接点の可動側端子が一体に設けられている。
この発明によると、熱動形過負荷継電器の製造コストの低減化を促進することが可能となる。
さらに、本発明に係る熱動形過負荷継電器は、前記変位入力部が、前記釈放レバーに固定された温度補償バイメタルである。
この発明によると、シフタの変位が入力する変位入力部材として温度補償バイメタルを採用したことで、周囲の温度変化の補償精度を十分に確保した熱動形過負荷継電器を提供することが可能となる。
本発明に係る熱動形過負荷継電器によれば、トリップ状態のときには、シフタの変位が入力する入力点(変位入力部)、調整ダイヤルの偏心カムに当接する支点(カム接触部)及び反転ばねに押圧力を出力する出力点(反転ばね押圧部)の3点で保持され、調整リンクに殆ど荷重が作用せず、調整リンクは摩耗やクリープによる外乱の影響を受けないので、接点反転機構の反転動作ポイントが一定となり、熱動形過負荷継電器の動作特性を安定させることができる。
本発明に係る熱動形過負荷継電器の要部の定常状態を示す図である。 本発明に係る熱動形過負荷継電器の調整機構を分解した図である。 本発明に係る調整ダイヤルに接触する調整機構を示した図である。 本発明に係る熱動形過負荷継電器の接点反転機構を示した図である。 (a)は定常状態、或いはリセット状態の接点反転機構及び常開接点(a接点)を示す図、(b)はトリップ状態の接点反転機構等を示す図である。 (a)は定常状態、或いはリセット状態の接点反転機構及び常閉接点(b接点)を示す図、(b)はトリップ状態の接点反転機構等を示す図 本発明に係る調整機構の作用を示す図である。 従来の熱動形過負荷継電器の要部の定常状態を示す図である。 従来の熱動形過負荷継電器の調整機構を示す図である。
以下、本発明を実施するための最良の形態(以下、実施形態という。)を、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図8及び図9に示した構成と同一構成部材には、同一符号を付してその説明を省略する。
図1から図7は、本発明に係る熱動形過負荷継電器の1実施形態を示すものであり、図1は熱動形過負荷継電器要部の定常状態を示す図、図2は熱動形過負荷継電器の調整機構を分解した図、図3は調整ダイヤルに接触する調整機構を示した図、図4は熱動形過負荷継電器の接点反転機構を示した図、図5(a)は定常状態、或いはリセット状態の接点反転機構及び常開接点(a接点)を示す図、図5(b)はトリップ状態の接点反転機構を示す図、図6(a)は定常状態、或いはリセット状態の接点反転機構及び常閉接点(b接点)を示す図、図6(b)はトリップ状態の接点反転機構を示す図、図7は調整機構の作用を示す図である。
図1に示すように、本実施形態の熱動形過負荷継電器は、絶縁ケース1内に、主バイメタル2の自由端に係合したシフタ3の変位に従動する調整機構20と、調整機構20の動作により接点が切り替わる接点反転機構21と、接点反転機構21をリセットするリセット棒43とを備えている。
調整機構20は、調整リンク22と、この調整リンクに回動自在に支持された釈放レバー23と、この釈放レバー23に固定され、シフタ3に係合する温度補償バイメタル24とを備えている。
調整リンク22は、図2に示すように、釈放レバー23を支持するリンク支持部25と、リンク支持部25の一側から下方に延在している脚部26とで構成されている。
リンク支持部25は、上部に軸受穴25a1が形成され、互いに対向している一対の対向板25aと、これら1対の対向板25aの間を連結し、開口部25bを形成した連結板25cとを備えている。脚部26は一対の対向板25aの一方から下方に延在しており、その下部に軸受穴26aが形成されている。
そして、図1に示すように、絶縁ケース1の下部側の内壁には、支軸27が絶縁ケース1内に突出して設けられており、この支軸27の縮径された先端部に脚部26の軸受穴26aを挿入することで、調整リンク22全体が、支軸27を中心として回動自在に絶縁ケース1に支持される。
釈放レバー23は、図2に示すように、基板23aと、基板23aの両端から同一方向に略同一の角度で折曲された一対の折曲板23b,23cとを備えている。そして、一方の折曲板23c側に、調整リンク22の一対の軸受穴25a1に挿入される一対の回動軸(レバー被支持部)23d,23eが形成されている。また、これら回動軸23d,23eを挟んで他方の折曲板23bの端部に反転ばね押圧部23fが形成されており、一方の折曲板23cにカム接触部23gが形成され、折曲板23b,23cが折曲されている方向に対して逆側の基板23aの裏面に、温度補償バイメタル24の端部をかしめて固定するかしめ固定部31が形成されている。
接点反転機構21は、図4及び図5(a)に示すように、絶縁ケース1内に配置したa接点可動側端子32と、このa接点可動側端子32の近傍に配置され、絶縁ケース1の内壁に設けた支軸33に回動自在に支持されている連動板34と、a接点可動側端子32の上部に揺動自在(反転動作及び復帰動作が自在)に配置されている可動板35と、可動板35の上部35bが寄り掛かることで可動板35を倒れた状態で支持する一対の可動板保持腕32b,32cと、可動板35の上部35b側に設けた係合穴35c及びa接点可動側端子32の下部に設けたばね支持部32aの間に張架された反転ばね36とを備えている。反転ばね36は、引張りコイルばねで構成されており、一対の可動板保持腕32b,32cに寄り掛かり倒れた状態で支持された可動板35に対して引張り力を付与しながら保持している。
図5(a)に示すように、連動板34には、可動板35の反転動作、復帰動作とともに連動板34を支軸33回りに回動させる第1係合ピン39aが、可動板35に係合可能に設けられている。
一対の可動板保持腕32b,32cは、図4に示すように、a接点可動側端子32の上部から連動板34の面に沿う方向に互いに平行に延在しており、これら一対の可動板保持腕32b,32cの下端側に係合溝32dが形成されている。そして、定常状態、或いはリセット状態の可動板35は、図5(a)に示すように、下部35aが係合溝32dに係合し、上部35bが一対の可動板保持腕32b,32cの上部に当接することで、倒れた状態で保持されている。また、トリップ状態の可動板35は、図5(b)に示すように、係合溝32dに係合した下部35aを支点として上部35bが一対の可動板保持腕32b,32cの上部から離間する方向に揺動する。
一方、図5(a)に示すように、a接点可動側端子32には、a接点固定側端子37が自由端を上方に延在した状態で並設されており、このa接点固定側端子37の自由端側にa接点38の固定接点38aが固定され、可動板35の上部35bに、固定接点38aに接続するa接点38の可動接点38bが固定されている。
また、図6(a)に示すように、連動板34を間に挟んでa接点38に対する逆側の位置にも、常閉接点(b接点)側板ばね40が自由端を上方に延在した状態で配置されているとともに、このb接点側板ばね40に対向した状態で接点支持板41が配置されている。b接点側板ばね40は、自由端が連動板34の一部に係合可能に配置されており、連動板34の回動とともに同一方向に回動する。そして、b接点側板ばね40の自由端側にb接点42の可動接点42bが固定され、接点支持板41に、可動接点42bに接続するb接点42の固定接点42aが固定されている。また、b接点側板ばね40には、b接点可動側端子40aが一体に設けられ、接点支持板41には、b接点固定側端子41a一体に設けられている。
さらに、リセット棒43は、図1に示すように、絶縁ケース1内に手動で押し込むリセットボタン部43aと、図5(b)のa接点側板ばね37に接触することでトリップ状態となっている可動板35を初期位置(定常状態)に戻す斜面43bとを備えている。
次に、本実施形態の熱動形過負荷継電器の動作について説明する。
図1に示すように、過負荷電流によってヒータ2aが発熱して主バイメタル2が湾曲すると、その自由端の変位によってシフタ3が図1の符号Qの矢印方向に変位する。変位したシフタ3によって温度補償バイメタル24の自由端が押圧されると、温度補償バイメタル24に一体化された釈放レバー23が、調整リンク22に支持された回動軸23d,23e回りに時計方向に回動していき、釈放レバー23の反転ばね押圧部23fが反転ばね36を押圧する。
そして、反転ばね押圧部23fの押圧力が、反転ばね36のばね付勢力(引張り力)の分力(前記押圧力に抗する方向の力)を上回ると、下部35aを支点とした可動板35の反転動作が開始される。ここで、可動板35は、その上部35bが一対の可動板保持腕32b,32cに寄り掛かり、倒れ量が一定に確保されており、可動板35を保持する反転ばね36には一定の引張り力が発生している。この一定の引張り力が発生している反転ばね36に対して反転ばね押圧部23fの押圧力が作用する。そして、反転ばね押圧部23fに押圧されて可動板35の反転動作が進行すると反転ばね36の引張り力が徐々に増大していき、可動板35の下部35a及び上部35bを結んだ線状に反転ばね36のばね軸線が一致したときに反転ばね36の引張り力が最大となり、さらに可動板35の反転動作が進行して一対の可動板保持腕32b,32cから離間する方向に上部35bが移動すると、反転ばね36の引張り力が徐々に減少していく。
また、この可動板35の反転動作とともに、第1係合ピン39aを介して可動板35の反転動作が伝達された連動板34も、支軸33回りに回動する(図5(b)、図6(b)参照)。
これにより、図5(a)の開状態となっていたa接点38の固定接点38a及び可動接点38bが接続し、図6(a)の閉状態となっていたb接点42の固定接点42a及び可動接点42bが接続し、これらa接点38及びb接点42の情報を基に、例えば主回路に接続した電磁接触器(不図示)を開極動作させて過負荷電流を遮断する。
そして、主回路電流の遮断後、主バイメタル2の湾曲が十分に戻ったところで、リセットボタン部43aを押し込むと、リセット棒43の斜面43bが、図5(b)のトリップ状態となっている可動板35に対してa接点側板ばね37を介してリセット荷重を作用し、可動板35を初期状態の位置に戻すとともに(可動板35の復帰動作)、第1係合ピン39aを介して連動板34を初期状態(定常状態)の位置に戻すことで、熱動形過負荷継電器をリセットする。
次に、本実施形態の熱動形過負荷継電器の作用効果について説明する。
本実施形態の釈放レバー23は、カム接触部23g及び反転ばね押圧部23fが形成されているとともに、温度補償バイメタル24の一端が固定された部材である。トリップ状態のときには、図7に示すように、シフタ3の変位が入力する入力点(温度補償バイメタル24)、調整ダイヤル11の偏心カム11aの周面に当接する支点(カム接触部23g)及び反転ばね36に押圧力を出力する出力点(反転ばね押圧部23f)の3点で支持される。
このように、本実施形態の調整機構20は、入力点、支点及び出力点の3点で保持され、調整リンク22に殆ど荷重が作用せず、調整リンク22は摩耗やクリープによる外乱の影響を受けないので、接点反転機構21の反転動作ポイントが一定となり、動作特性が安定した熱動形過負荷継電器を提供することができる。
また、本実施形態の調整リンク22は、絶縁ケース1の下部側の内壁から突出している支軸27に、脚部26が回動自在に支持されている。ここで、支軸27が径年変化により摩耗したり、製造誤差により支軸27の位置ずれが発生し、図7の一点鎖線に示すように脚部26の位置が変化しても、調整リンク22は釈放レバー23のみを支持する部材なので、支軸27の径年変化や位置ずれによって熱動形過負荷継電器の動作特性に対して悪影響を与えることがない。
また、可動板35を保持している反転ばね36は、可動板35の上部35bがa接点可動側端子32の一対の可動板保持腕32b,32cに寄り掛かり、倒れ量が一定に確保されているので、常に一定の引張り力を発生しながら可動板35を保持している。また、一定の引張り力で可動板35を保持している反転ばね36に対して、可動板35の反転動作を開始する釈放レバー23の反転ばね押圧部23fの押圧力が一定となる。したがって、釈放レバー23の動作ポイントが一定となるので、さらに動作特性が安定した熱動形過負荷継電器を提供することができる。
そして、調整リンク22は釈放レバー23のみを支持しているので、トリップ状態においてシフタ3や反転ばね36から荷重が作用せず、クリープによる部材変形を考慮しなくて済むので、強度を重視しない安価な部材で製造することができる。
また、反転ばね36として、安価な引張りコイルばねを採用したことで、熱動形過負荷継電器の製造コストの低減化を図ることができる。
また、接点反転機構21を構成するa接点可動側端子32には、可動板35、反転ばね36がユニット化されて一体に設けられているので、熱動形過負荷継電器の製造コストの低減化を促進することができる。
さらに、シフタ3の変位が入力する部材として温度補償バイメタル24を採用したことで、周囲の温度変化の補償精度を十分に確保した熱動形過負荷継電器を提供することができる。
1…絶縁ケース(ケース)、2…主バイメタル、2a…ヒータ、3…シフタ、11…調整ダイヤル、11a…偏心カム、20…調整機構、21…接点反転機構、22…調整リンク、23…釈放レバー、23a…基板、23b,23c…折曲板、23d,23e…回動軸(レバー被支持部)、23f…反転ばね押圧部、23g…カム接触部、24…温度補償バイメタル(変位入力部)、25…リンク支持部、25a1…軸受穴(リンク支持部)、25a…対向板、25b…開口部、25c…連結板、26…脚部、26a…軸受穴(軸受部)、27…支軸、31…かしめ固定部、32…a接点可動側端子(反転機構支持部)、32a…ばね支持部、32b,32c…可動板保持腕、32d…係合溝、33…支軸、34…連動板、35…可動板、35a…下部(可動板の一端)、35b…上部(可動板の他端)、35c…係合穴、36…反転ばね、37…a接点固定側端子、38…a接点、38a…a接点の固定接点、38b…a接点の可動接点、39a…第1係合ピン、40…b接点側板ばね、40a…b接点可動側端子、41…接点支持板、41a…b接点固定側端子、42…b接点、42b…b接点の可動接点、42a…b接点の固定接点、43…リセット棒、43a…リセットボタン部、43b…斜面

Claims (5)

  1. ケース内に、過負荷電流を検知して湾曲変位する主バイメタルと、調整リンクに回動自在に支持され、前記主バイメタルに連動するシフタの変位に従動する釈放レバーと、この釈放レバーの回動により反転動作を行ない、接点を切り替える接点反転機構とを配置した熱動形過負荷継電器において、
    前記接点反転機構は、一端を支点とし他端側が揺動自在に配置された可動板と、前記支点を挟んで互いに逆側に位置する前記可動板の他端側及びばね支持部の間に張架された反転ばねとを備え、
    前記釈放レバーは、前記調整リンクに回動自在に支持されるレバー被支持部と、このレバー被支持部を挟んで一方の端部に形成され、前記可動板を反転させる方向に前記反転ばねを押圧する反転ばね押圧部と、前記レバー被支持部を挟んで他方の端部に形成され、前記ケースに設けた調整ダイヤルの偏心カムに押圧されながら接触するカム接触部と、変位した前記シフタに係合することで、前記レバー被支持部回りに前記反転ばね押圧部及び前記カム接触部を回動させる変位入力部とを一体に設け
    前記調整リンクは、一端側に、前記ケースに一体に設けた支軸に回動自在に支持される軸受部を設け、他端側に、前記釈放レバーの前記レバー被支持部のみを回転自在に支持するリンク支持部を設けた部材とすることを特徴とする熱動形過負荷継電器。
  2. 前記接点反転機構は、前記可動板の前記一端を前記支点として支持する係合溝と、該可動板の前記他端側が寄り掛かり、倒れ量を一定にして該可動板を倒れた状態で支持する可動板保持腕とを有する反転機構支持部を備えており、前記反転ばねを、両端に形成したフック状係合部を前記可動板の他端側及び前記反転機構支持部に設けた前記ばね支持部に係合した引張りコイルバネとするとともに、前記可動板保持腕に寄り掛かり倒れた状態で支持されている前記可動板に対して引張り力を付与して保持することを特徴とする請求項1記載の熱動形過負荷継電器。
  3. 前記可動板及び前記引張りコイルバネが、前記反転機構支持部にユニット化して組付けられていることを特徴とする請求項2記載の熱動形過負荷継電器。
  4. 前記反転機構支持部に、常開接点、或いは常閉接点の可動側端子を一体に設けたことを特徴とする請求項2又は3記載の熱動形過負荷継電器。
  5. 前記変位入力部は、前記釈放レバーに固定された温度補償バイメタルであることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の熱動形過負荷継電器。
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