JP5003426B2 - 熱動形過負荷継電器 - Google Patents

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Description

本発明は、電磁接触器と組み合わせて使用する熱動形過負荷継電器(サーマルリレー:thermal relay)に関し、詳しくは接点開閉機構をトリップさせる釈放レバー、および該釈放レバーと整定電流調整ダイヤルとの間を連係する調整リンクの組立構造に係わる。
まず、頭記した熱動形過負荷継電器の代表的な従来例の構造を図10に示す(例えば、特許文献1参照)。図10において、1はモールド樹脂製の外郭ケース、2は3相主回路の各相に対応して設けた主バイメタル、2aは加熱ヒータ、3は各相の主バイメタル2に連係させたシフター、4は上端を釈放レバー5に結合して前記シフター3に対向配置した入力レバー兼用の補償バイメタル(周囲温度の補償バイメタル)、6は釈放レバー5の出力をトリガーとしてトリップする接点開閉機構である。この接点開閉機構6は、釈放レバー5の押圧操作によりスナップアクション動作する反転ばね7と、反転ばね7の先端に連結したスライダ8と、該スライダ8の動きに従動して開閉する出力接点9(b接点),10(a接点)との組立体からなる。また、11は整定電流設定用の調整ダイヤル、12は調整ダイヤル11の従節部材(follower member)として調整ダイヤルのカム部11aと前記釈放レバー5との間を連係する調整リンク、13は調整ダイヤル11,および調整リンク12を組立位置に保持するばね部材、14は接点開閉機構6を手動復帰させるリセットボタンである。
ここで、前記の調整ダイヤル11は円筒形のカム部(外接偏心カム)11aをケース内方に突き出して外郭ケース1の頂部に設置されている。一方、調整リンク12は、図11で示すように上下方向に延在するシーソー(seesaw)形のリンクで、その中央部に成形した軸受部12aを外郭ケース1に設けた主軸1aに嵌合して回動可能に枢支している。また、調整リンク12の上端にはカムフォロア12bを設け、このカムフォロア12bを前記カム部11aの周面に当接させた上で、調整ダイヤル11の目盛(整定電流値)に合わせて調整リンク12を位置決めするようにしている。さらに、調整リンク12の下端には支軸12cを設け、この支軸12cに前記釈放レバー5を枢支して調整リンク12と釈放レバー5との間を回動可能にリンク結合している。なお、調整リンク12と釈放レバー5との連結構造について、図示例の構造ではではリンク側に設けた支軸12cに釈放レバー5をリンク結合しているが、これとは逆にリンク側に可動軸受を設けて釈放レバー5を軸支させるようにした構造もある。
一方、前記調整リンク12にリンク結合した釈放レバー5には、その先端から上方に起立して反転ばね7の操作端7aに対峙させた出力端部5aを備えており、かつこの部分に先記した補償バイメタル4の上端が結合されている。
上記の構成で、主回路の通電によるヒータ2aの加熱を受けて主バイメタル2が湾曲し、これに連動してシフター3が図示矢印Aの方向に移動すると、主バイメタル2の湾曲変位がシフター3,補償バイメタル4を介して釈放レバー5に伝わる。これにより、釈放レバー5は調整リンク12の支軸12cを支点にして反時計方向(矢印B)に回動し、前記した出力端部5aが反転ばね7の操作端7aを押す。ここで、調整ダイヤル11で設定した整定電流値を超える過電流が主回路に通電して主バイメタル2が大きく湾曲すると、釈放レバー5の出力端部5aで押圧された反転ばね7が反転動作し、この反転動作により接点開閉機構6のスライダ8が矢印C方向に移動して出力接点9,10を切換えるようにトリップする。そして、この接点出力信号により電磁接触器が開極動作して主回路の過電流を遮断する。なお、主回路の断路後(主バイメタル2は常温に戻って元の状態に復帰)に配電路の安全を確認してリセットボタン14を押し込むと、スライダ8が左方向(矢印Cと反対方向)に移動して接点9,10を復帰させるとともに、反転ばね7を強制的に当初の状態に反転させてサーマルリレーがリセットされる。
また、調整ダイヤル11で整定電流の設定値を変更すると、調整ダイヤル11のカム部11aに連係させた調整リンク12が主軸1aを支点にして下端側の可動軸部12cが左右方向に移動し、これにより釈放レバー5と反転ばね7との相対位置が変位してサーマルリレーの動作ポイントが変更されることは周知の通りである。
なお、前記した調整リンク12(調整ダイヤルの従節部材)に関しては、図11に示したシーソー形のリンクの代わりに、リンク下端部に主軸を設けて外郭ケースに枢支した上で、リンク中段位置に可動軸部を設けて釈放レバーとリンク結合した構成のものも知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開2005−116370号公報(図4) 実開昭53−95168号公報(図1)
ところで、先記した従来構造の熱動形過負荷継電器は、使用場所の環境(温度,湿度)による外郭ケースの変形,および実使用に伴う可動軸部の磨耗,ガタツキなどに起因して動作特性が変化してしまう問題がある。すなわちサーマルリレーの長期使用により可動軸部が磨耗し、これが原因で調整リンク12と釈放レバー5との間の可動軸部にガタツキが生じると、外郭ケース1が変形した場合と同様に動作特性が変化する問題があり、その様子を図12の模式解析図で説明する。なお、図12に示すモデルでは、説明の便宜のために、釈放レバー5はその支軸5bを調整リンク12(図10参照)の可動軸部(軸受)に軸支して回動自在にリンク結合している。また、図12(a)は正常な状態、(b)図は前記支軸5bが磨耗して調整リンク12の軸受との間にガタツキが生じた状態での動作説明図であり、図中のI,II,IIIは異なる動作状態、X1はシフター3の初期位置、X2,X3は主バイメタル(不図示)の湾曲変位に従動して釈放レバー5を反転ばね7との接触位置に押すシフター3の移動位置を表している。
まず、支軸5bが磨耗してない正常状態(図12(a)参照)では、初期位置IのX1位置からシフター3が矢印A方向に変位してX2の位置へ移動した状態IIになると、釈放レバー5は支軸5bを中心に反時計方向に回動して反転ばね7を押圧する。このときのシフター3の移動量はδである。
一方、図12(b)において、支軸5bが正常な状態Iから磨耗すると、シフター3の初期位置X1で調整リンク12の軸受と釈放レバー5の支軸5bとの間にガタ(遊び)が生じる(状態II)。この状態で主回路の通電加熱により主バイメタル2が湾曲し、これに従動するシフター3が補償バイメタル4の先端を矢印A方向に押すと、最初は支軸5bが初期位置(時計の“6時”を指す位置)(状態II)に停止したまま、釈放レバー5が支軸5bを中心に反時計方向に回動して反転ばね7に当接する。但し、この状態では支軸5bと軸受との間にガタ(遊び)があるので反転ばね7を押圧する力は発生しない。この位置からシフター3がさらに補償バイメタル4を矢印A方向に押すと、釈放レバー5は反転ばね7との当接点を支点として反時計方向に回動し、同時に磨耗した支軸5bは軸受の内周面に沿って右方に移動する。そして、シフター3がX3の位置まで移動すると、支軸5bは時計の“3時”の位置に移動してこの位置に押え込まれる(状態III)。この状態でシフター3がさらにA方向に変位すると、釈放レバー5は支軸5bを支点に反時計方向に回動して反転ばね7を反転動作させるように挙動する。
この場合に図10の従来構造では、釈放レバー5の入力端(シフター3が補償バイメタル4を押す力点)から見て、反転ばね7に対向する釈放レバー5の出力端部は支軸5bよりもさらに先方に位置している。このために、支軸5bが磨耗して軸受との間にガタツキが生じた状態になると、このガタ分(遊び)を補償して反転ばね7を反転動作させるに要するシフター3の移動量が大きくなる。
つまり、支軸5bが磨耗して軸受との間にガタ(遊び)ε(状態III参照)が生じると、このガタ分を補償して反転ばね7を押すために必要なシフター3の移動量ζは、図12(a)で述べた正常状態での移動量δに比べて拡大する。このために、先記した外郭ケース1の変形と同様に、サーマルリレーの動作特性が変化してしまう。
本発明は上記の点に鑑みなされたものであり、その課題は前記問題点を解決し、外郭ケースの変形,可動軸の磨耗が動作特性に及ぼす影響を小さく抑えて信頼性の向上が図れるように調整リンク,釈放レバーの組立構造を改良した熱動形過負荷継電器を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明によれば、主回路電流の通電加熱を受けて湾曲変位する主バイメタルと、主バイメタルに連係させたシフタ−と、該シフタ−の変位に従動する釈放レバーと、該釈放レバーに反転ばねを介して連係した接点開閉機構と、整定電流設定用のカム付き調整ダイヤルと、該調整ダイヤルの従節部材としてダイヤルのカム部と前記釈放レバーとの間を連係する調整リンクとの組立体を外郭ケースに内装し、過電流の通電による主バイメタルの湾曲変位を捉えて前記出力接点をトリップ動作させる熱動形過負荷継電器で、前記調整リンクはその主軸を外郭ケースに枢支した上で、該調整リンクの可動軸部に釈放レバーをリンク結合したものにおいて、(1)前記調整リンクは、その一端側に外郭ケースに枢支した主軸を備え、他端側に釈放レバーと連結した可動軸部を備え、かつ該調整リンクの前記可動軸部をカムフォロアとして調整ダイヤルのカム部に直接当接させて配置するとともに、該可動軸部より上方に前記主軸を配置する(請求項1)。
(2)前項(1)において、調整リンクは前記調整ダイヤルのカム軸と略平行な面上に沿わせて配置する(請求項2)。
(3)前記反転ばねに対向する釈放レバーの出力端部を、該釈放レバーとリンク結合した調整リンクの可動軸部から見て、主バイメタルのシフターに連係させた釈放レバーの入力端側の位置に配置する(請求項3)。
熱動形過負荷継電器を構成する各部品のうち、調整ダイヤルの従節部材である調整リンク、および該調整リンクに連結して反転ばねに対向させた釈放レバーについて、前記のように構成,配置したことにより次記の効果が得られる。
(1)調整リンクの可動軸部をカムフォロアとして調整ダイヤルのカム部周面に直接当接させて配置したことにより、使用場所の環境(温度,湿度)による外郭ケースの変形,および実使用に伴う可動軸部の磨耗,ガタツキなどに起因して調整リンクの主軸が組立当初の位置から変位しても、リンク先端側の可動軸部は調整ダイヤルのカム部に当接して整定電流値に対応した位置に位置決め保持される。したがって、この可動軸にリンク結合した釈放レバーも整定電流値に対応した位置に位置決め保持されるので、これにより外郭ケースの変形による動作特性への影響を低く抑えることができる。
(2)また、この場合に当初の組立状態で、調整リンクを調整ダイヤルのカム軸と略平行な面上に沿わせて配置しておくことにより、外郭ケース変形に伴って、外郭ケースに枢支した調整リンクの主軸が左右方向に変位しても、可動軸部は調整ダイヤルの円筒状カム面に沿って僅かに上下平行移動するだけであり、これにより動作特性への影響を小さく抑えることができる。
(3)また、前記反転ばねに対向する釈放レバーの出力端部を、該釈放レバーをリンク結合した調整リンクの可動軸部から見て、主バイメタルのシフターに連係させた釈放レバーの入力端側に配置したことにより、長期使用の間に支軸部品が磨耗して調整リンクの可動軸部にガタが生じた場合でも、動作時には釈放レバーの出力端部とこれに対峙する反転ばねとの相対位置の変位を小さく抑えて動作特性への影響を軽減できる。
(4)さらに、前記した調整リンクの配置、および釈放レバーの構造を併用することにより、高温,多湿な環境、軸部磨耗による動作特性への影響を低く抑えて信頼性の高い熱動形過負荷継電器を提供できる。
以下、本発明の実施の形態を図1〜図9に示す実施例に基づいて説明する。なお、図1〜図3は本発明の第1実施例に係わる構成,動作の説明図、図4〜図6は第2実施例に係わる構成,動作の説明図、図7〜図9は応用実施例の構成図であり、各実施例の図中で図10,図12に対応する部材には同じ符号を付してその説明は省略する。
図1は本発明の請求項1,2に対応する熱動形過負荷継電器の組立構成図、図2は図1における要部構造の斜視図であり、その外郭ケース1には主バイメタル2,シフター3,補償バイメタル4,釈放レバー5,反転ばね7を含む接点開閉機構6,および調整ダイヤル11の各部品を図10に示した従来の熱動形過負荷継電器と同様に配置しているが、釈放レバー5と調整ダイヤル11のカム部11aとの間を連係する調整リンク12について、図示実施例は図10,図11に示した従来構造と異なる。
すなわち、調整リンク12は、そのリンク部材の上端側に固定軸部としての主軸12d、下端側に可動軸部12eを形成し、調整ダイヤル11の側方に並置して外郭ケース1に形成した主軸ホルダー(軸受)1bに主軸12dを枢支して垂下姿勢に保持されている。一方、下端側の可動軸部12eはカムフォロアとして調整ダイヤル11のカム部(円筒形の外接カム)11aに当接させた上で、可動軸部12eには支軸5bを介して釈放レバー5をリンク結合し、その出力端部5aを反転ばね7の操作端部7aに対峙させている。そして、この部品組立状態で、調整リンク12は調整ダイヤル11のカム軸と略平行な面上に沿って配置されている。
尚、本実施例では、調整ダイヤル11のカム部11aを円筒形状としたが、調整リンク12の可動軸部12eが調整ダイヤル11のカム部11aに当接する部分において、カム部11aの調整リンク12の可動軸部12eと当接する部分のみを円筒形状とするようにしても良い。
次に、上記構成による過電流通電時のトリップ動作、および熱膨張,膨潤などに起因して外郭ケース1が変形した場合の動作特性に及ぼす影響について述べる。
まず、定常状態では、調整リンク12の可動軸部12eが調整ダイヤル11のカム部11a周面に押しつけられていて、該可動軸部12eに軸支連結した釈放レバー5と反転ばね7との相対位置を調整ダイヤル11の目盛に合わせて位置決めしている。ここで、主回路に整定電流設定値を超える過電流が流れ、この通電加熱を受けて湾曲する主バイメタル2によりシフター3が矢印A方向に変位すると、釈放レバー5は調整リンク12の可動軸部12eを支点に反時計方向(矢印B)に回動して反転ばね7を反転動作させる。これにより、反転ばね7に連係したスライダ8が矢印C方向に移動して出力接点9,10が切り替わる。また、調整ダイヤル11を回して整定電流の設定値を変更すると、従節部材である調整リンク12が釈放レバー5/反転ばね7の相対位置を変えてトリップ動作ポイントが変わる。
次に、外郭ケース1の変形による動作特性への影響を図3で説明する。すなわち、熱膨張などによる外郭ケース1の変形により、主軸ホルダー1bおよびここに枢支した調整リンク12の主軸12dが実線で表す当初の位置P1から鎖線で表す左右位置P2、P3の間の位置に変位した場合に、可動軸部12eは調整ダイヤル11のカム部11aに当接したまま上下方向に僅かに平行移動するだけで、左右への変位はない。しかも、調整リンク12の長さを例えば10mmとして試算すると、主軸12dの左右変位量w1mmになった場合でも、可動軸部12eの上下変位量hは僅かに0.0125mmにしかならない。

したがって、釈放レバー5と反転ばね7との相対位置、および釈放レバー5に連結した補償バイメタル4とその先端に連係する主バイメタル2のシフター3との相対位置(図1参照)は殆ど変化ない。これにより、従来構造による外郭ケース1の変形に起因する動作特性への影響を低減できる。
次に、本発明の請求項3,5に対応する実施例の構成、および機能,動作を図4〜図6で説明する。この実施例は、先記実施例1の構成で調整リンク12の可動軸部12eにリンク結合した釈放レバー5を次記のように形成し、その軸部が磨耗してガタツキが生じた場合でも、動作特性への影響を低く抑えて信頼性のさらなる向上を図ったものである。
すなわち、図10、あるいは特許文献2に開示されている従来構造では、反転ばね7に対向する釈放レバー5の出力端部5aが上向きに起立形成されている。したがって、釈放レバー5の入力端(釈放レバー5に一端を結合してシフター3に連係させた補償バイメタル4の先端)から見て、釈放レバー5の出力端部5aが支軸5bよりも先方に突き出している。このために、支軸5bが磨耗して調整リンク12の可動軸部12eとの間にガタツキが生じた状態になると、図13(b)の解析図で述べたように動作特性が大きく変化する。
これに対して、図4,図5に示す実施例の構成では、従来構造とは逆に出力端部5aが釈放レバー5の先端から下向きに突き出して反転ばね7の操作端7aと対峙するように形成している。これにより、釈放レバー5の入力端(シフター3が補償バイメタル4を押す力点)から見て、釈放レバー5の出力端部5aが調整リンク12の可動軸部12eに連結した支軸5bよりも手前(図4において下方)に位置して反転ばね7の操作端7aと対向するようになる。なお、この配置に合わせて、図4の実施例では通電加熱で湾曲する主バイメタル2の動きに従動するシフター3の移動方向を矢印Aで示すように左向きに設定している。
次に、上記構造によるサーマルリレーのトリップ動作、および支軸5bの磨耗に起因する動作特性への影響を、図12(a),(b)に対応させて描いた図6(a),(b)の模式解析図で説明する。まず、支軸5bが磨耗してない正常状態(図6(a)参照)では、シフター3が初期位置IにおけるX1位置から矢印A方向に変位してX2位置へ移動して状態IIとなると、釈放レバー5は支軸5bを中心に時計方向に回動して反転ばね7を押圧する。このときのシフター3の移動量は図12(a)と同様にδである。
一方、図6(b)において、支軸5bが正常な状態(I)から磨耗すると、シフター3の初期位置X1で、調整リンク12の可動軸部12eと釈放レバー5の支軸5bとの間にガタ(遊び)が生じる(状態II)。この状態で主バイメタル2の湾曲に従動してシフター3が釈放レバー5の入力端を矢印A方向に押すと、状態II→状態IIIの経過を辿って釈放レバー5が反転ばね7を押すようになる。
すなわち、シフター3が初期位置X1から(a)図におけるX2と同じ位置に移動すると、支軸5bを中心に釈放レバー5は時計方向に回動して反転ばね7に当接するが、この状態では支軸5bと軸受との間にガタ(遊び)があるので反転ばね7を押圧する力は発生しない。この位置からシフター3がさらに矢印A方向に移動すると、釈放レバー5は反転ばね7との当接点を支点としてシーソー式に時計方向に回動する。これにより、支軸5bが可動軸部12eの内周面に沿って右方に移動し、シフター3がX3の位置まで移動するとガタ分εを補償して反転ばね7を押圧するようになる。
この動作過程で、シフター3の初期位置X1からX3までの移動量はηと図12(b)に示した移動量ζとを比べると、η<ζとなり、それだけ支軸5bの磨耗に起因してトリップ動作特性に及ぼす影響が小さくなって製品の信頼性が向上する。
次に、先記実施例2の変形例として、調整リンク12の配置を変更した本発明応用実施例を図7〜図9に示す。
すなわち、図4の実施例では、調整リンク12の両端に形成した主軸12d,可動軸部12eについて、主軸12dを上側に、可動軸部12eを下側にして外郭ケース1の頂部側に形成した主軸ホルダー1bに主軸12dを枢支している。これに対して図7の構成では、外郭ケース1の上部側に配置した接点開閉機構6,調整ダイヤル11と下部側に配置した主バイメタル2との間を隔離する仕切壁部1wに主軸ホルダー1bを形成して調整リンク12の主軸12dを枢支し、上端側の可動軸部12eをカムフォロア12bとして調整ダイヤル11のカム部11aに押し当てるようにしている。この配置により、調整リンク12を調整ダイヤル11の側方から下方の空きスペースに移して外郭ケース1を小形,コンパクトに構成できる。
また、図7,図8に示す釈放レバー5は、その先端から反転ばね7に向けて逆L字形の出力端部5aを突き出し形成し、この出力端部5aの裏面に補償バイメタル4の上端を結合しているが、これに代わる応用実施例として本発明の請求項4に対応する図9の構成を採用して実施することもできる。
すなわち、図9の構成では、補償バイメタル4、もしくは通常の金属材,樹脂材で作られた入力レバー15の上端を釈放レバー5に結合した上で、この補償バイメタル4もしくは入力レバー15に、図8の出力端部5aに相当する凸状の出力端部4a,15aを反転ばねに向けて突き出し形成している。なお、入力レバー15は補償バイメタル4と同様にその下端をシフター3(図7参照)に連係させている。
尚、上述した実施例1〜3では、調整リンク12の一端を主軸12dとし、この主軸12dを外郭ケース1側に形成した主軸ホルダー1bに枢支しているが、調整リンク12の一端を主軸ホルダーとし、外郭ケース1側に主軸を形成するようにしても良い。
本発明の実施例1に係わる熱動形過負荷継電器の組立構成図 図1における要部構造の斜視図 図1の構成で外郭ケースが変形した場合の調整リンクの挙動を表す動作説明図 本発明の実施例2に係わる熱動形過負荷継電器の組立構成図 図4における要部構造の斜視図 図4の構成による動作説明図で、(a),(b)はそれぞれ正常状態,支軸の磨耗状態における釈放レバーの挙動を表す模式解析図 本発明の実施例3に係わる熱動形過負荷継電器の組立構成図 図7における要部構造の斜視図 図8における一部部品を変更した応用実施例の構造斜視図 熱動形過負荷継電器の従来例の構成図 図10における調整リンクの斜視図 図10の構成による動作説明図で、(a),(b)はそれぞれ正常状態,支軸の磨耗状態における釈放レバーの挙動を表す模式解析図
符号の説明
1 外郭ケース
1b 主軸ホルダー
2 主バイメタル
3 シフター
4 補償バイメタル
5 釈放レバー
5a 出力端部
6 出力接点開閉機構
7 反転ばね
9,10 出力接点
11 調整ダイヤル
11a カム部
12 調整リンク
12d 主軸
12e 可動軸部
15 入力レバー

Claims (3)

  1. 主回路電流の通電加熱を受けて湾曲変位する主バイメタルと、主バイメタルに連係させたシフタ−と、該シフタ−の変位に従動する釈放レバーと、該釈放レバーに反転ばねを介して連係した接点開閉機構と、整定電流設定用のカム付き調整ダイヤルと、該調整ダイヤルの従節部材としてダイヤルのカム部と前記釈放レバーとの間を連係する調整リンクとの組立体を外郭ケースに内装し、過電流の通電による主バイメタルの湾曲変位を捉えて前記出力接点をトリップ動作させる熱動形過負荷継電器において、
    前記調整リンクは、その一端側に外郭ケースに枢支した主軸を備え、他端側に釈放レバーと連結した可動軸部を備え、かつ該調整リンクの前記可動軸部をカムフォロアとして調整ダイヤルのカム部に直接当接させて配置するとともに、該可動軸部より上方に前記主軸を配置したことを特徴とする熱動形過負荷継電器。
  2. 請求項1に記載の熱動形過負荷継電器において、調整リンクを調整ダイヤルのカム軸と略平行な面上に沿わせて配置したことを特徴とする熱動形過負荷継電器。
  3. 請求項2に記載の熱動形過負荷継電器において、前記反転ばねに対向する釈放レバーの出力端部を、調整リンクの可動軸部から見て主バイメタルのシフターに連係させた釈放レバーの入力端側に配置したことを特徴とする熱動形過負荷継電器。
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