JP3298428B2 - 反転ばね式接点開閉機構および熱動形過負荷継電器 - Google Patents

反転ばね式接点開閉機構および熱動形過負荷継電器

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JP3298428B2 JP26820896A JP26820896A JP3298428B2 JP 3298428 B2 JP3298428 B2 JP 3298428B2 JP 26820896 A JP26820896 A JP 26820896A JP 26820896 A JP26820896 A JP 26820896A JP 3298428 B2 JP3298428 B2 JP 3298428B2
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    • H01H73/02Details
    • H01H73/04Contacts
    • HELECTRICITY
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    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H5/00Snap-action arrangements, i.e. in which during a single opening operation or a single closing operation energy is first stored and then released to produce or assist the contact movement
    • H01H5/04Energy stored by deformation of elastic members
    • H01H5/18Energy stored by deformation of elastic members by flexing of blade springs
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H71/00Details of the protective switches or relays covered by groups H01H73/00 - H01H83/00
    • H01H71/10Operating or release mechanisms
    • H01H2071/109Operating or release mechanisms with provisions for selecting between automatic or manual reset

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、釈放レバーの操作
に応動する反転ばね機構のスナップアクションで可動接
点を開閉駆動する反転ばね式接点開閉機構、および該反
転ばね式接点開閉機構に過負荷電流に応動するバイメタ
ル式ヒートエレメントを組合せた熱動形過負荷継電器に
関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように電動機の給電回路に接続し
た運転制御用の電磁接触器には、過負荷保護のために頭
記した熱動形過負荷継電器が併設されている。図4は特
開平2−86024号公報に開示されている従来の反転
ばね式接点開閉機構を採用した熱動形過負荷継電器の構
成図である。図において、1は継電器の樹脂ケースで、
該ケース内には主回路(例えば電動機の電源回路)の過
負荷電流に応動するバイメタル式ヒートエレメント2,
反転ばね機構3,接点機構4が組み込まれている。
【0003】ここで、ヒートエレメント2は、バイメタ
ル2a(図示には1相分のみ示したが、3相回路では各
相に対応する3個のバイメタルを備えている)に主回路
の負荷電流を通流するヒータ2bを巻装し、バイメタル
2aの先端に連結したシフタ2cの一端がシーソー式の
釈放レバー5に対向している。一方、反転ばね機構3
は、薄板の金属ばね材を図5(a),(b) で示すような形状
にプレス加工して形成した反転板ばね3aと、反転板ば
ね3aと同じく金属板ばね材をU字状に撓ませて前記反
転板バネ3aに係止した反転駆動ばね3bと、取付基板
3cとからなり、反転駆動ばね3bはその両端にスリッ
ト状の係合穴が開口しており、前記反転板ばね3aの窓
内に突き出す中央脚片3dの先端とこれに対向する窓縁
の爪との間にまたがって係止固定されている。そして、
反転ばね機構3は、取付基板3cに形成した係止片3e
の先端を支点として樹脂ケース1に形成した受け溝1a
へ嵌め込んで揺動自在に支持するとともに、反転板ばね
3aの先端を次記の接点機構4へ嵌め込み式に連結して
樹脂ケース内に組み込まれており、この組み込み位置で
前記した釈放レバー5の先端が中央脚片3dに対峙して
いる。なお、3fは作動点の調節ねじ、3gは反転板ば
ね3aをケース内に押圧保持する圧縮ばねである。
【0004】また、接点機構4は常閉接点4aと常開接
点4bを絶縁物のスライダ4cに組み込んだ構造で、ス
ライダ4cが樹脂ケース1へスライド可能に支持され、
その一端に開口した溝穴に前記した反転板ばね3aの先
端を挿入して相互連結している。なお、4dはリセット
用の押ボタンである。かかる構成になる熱動形過負荷継
電器の動作原理は周知であり、定常状態では図4で図示
するように反転ばね機構3の反転板ばね3aが反転駆動
ばね3bの反発力で右方向に傾動し、接点機構4を図示
の状態に保持しいてる。一方、ヒートエレメント2のヒ
ータ2bには主回路を流れる負荷電流を流してバイメタ
ル2aを加熱しており、ここで主回路に過負荷電流が流
れると、図示鎖線で示すようにバイメタル2aの湾曲度
が増してシフタ2cが釈放レバー5を左方に押す。これ
により、釈放レバー5が時計方向に揺動して反転板ばね
3aの中央脚片3dを右方に押し込む。そして、中央脚
片3dと反転駆動ばね3bとの結合点が反転板ばね3a
の死点を超えて該板ばねの右側に移動すると、駆動ばね
3bのばね力で反転板バネ3aが左側に反転動作し、そ
のスナップアクションで接点機構4のスライダ4cを急
速に左側へ駆動する。これにより、常閉接点4aが開
離,常開接点4bが閉成するように反転動作して外部に
主回路電流の遮断指令を出力する。そして、この遮断指
令を基に例えば主回路に接続した電磁接触器を開極動作
させて過負荷電流を遮断する。なお、主回路電流の遮断
後、ヒートエレメント2のバイメタル2aの湾曲が十分
に戻ったところでリセット押しボタン4dを押し込む
と、接点機構4のスライダ4cが右側に移動し、これに
従動して反転ばね機構3が初期の状態に反転動作して継
電器がリセットされる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記した熱
動形過負荷継電器に組み込まれた従来の反転式接点開閉
機構、特にその接点駆動用の反転ばね機構3は動作特
性,ならびに組立性の面で次記のような問題点がある。
すなわち、従来の反転ばね機構3では、反転板ばね3a
にU字状に撓ませた反転駆動ばね3bを係止結合した組
立構造になる。このために、反転ばね機構3の反転動作
時には、反転板ばね3aと駆動ばね3bの両端との間の
嵌め込み係合点A,Bには金属部材同士の摺動摩擦が生
じ、これが原因で継電器の反転動作ポイントがばらつい
て、過負荷継電器の動作特性が不安定となる。
【0006】また、反転ばね機構3は反転板ばね3aと
反転駆動ばね3bの二部品から組み立ててられており、
したがってその組立工程で反転板ばね3aに駆動ばね3
bを結合する際には、駆動ばね3bの板ばねをU字状に
撓ませながらその両端を反転板ばね3aの係合爪に引っ
かける手間の掛かる作業が必要となる。このためにロボ
ットなどによる自動組立てが極めて困難であり、実際に
はこの組立作業を人手作業に頼っているのが現状であ
る。
【0007】本発明は上記の点にかんがみなされたもの
であり、その目的は前記課題を解決し、反転ばね機構が
作製,組立ての簡単な1部品からなり、しかも安定した
反転ポイントが得られるよう改良した反転ばね式接点開
閉機構,および当該接点開閉機構に過負荷電流に応動す
るバイメタル式ヒートエレメントを組合せた熱動形過負
荷継電器を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の反転ばね式接点開閉機構は次記のように構
成するものとする。すなわち、1枚の薄板ばね材に左右
一対の外脚片,および中央脚片からなる3本の脚片を
「山」字形に打ち抜き形成し、かつ中央脚片に湾曲状の
引っ張りばね部を屈曲形成した反転板ばねと、左右外脚
片の先端エッジを支点として反転板ばねを揺動自在に支
える第1の支持アームと、中央脚片のばね部に引張力を
加えつつその脚片の先端エッジを定位置に係止固定する
第2の支持アームと、中央脚片に対向して配した釈放レ
バーとからなり、前記反転板ばねの脚片連結基部を接点
駆動部として、釈放レバーの押圧操作による反転板ばね
の反転動作で接点を開閉駆動させるように構成する。
【0009】上記構成の反転ばね式接点開閉機構によれ
ば、反転ばね機構が一枚の板ばねで構成されており、し
たがって従来の反転ばね機構のように2部品を組み合わ
せる面倒な組立て工程が不要で、かつ部品点数も少な
く、製品への組み込み作業を人手作業に頼ることなく自
動組立に十分対応できる。しかも、反転板ばねは1枚も
のであるからその反転動作時に摩擦が生じる部分がな
く、かつ反転動作に座屈を伴うこともないので、従来構
成の反転ばね機構と比べてその反転ポイントが安定す
る。なお、この反転ばね式接点開閉機構は、スナップア
クションで接点を開閉する各種の有接点式リレー,ある
いは開閉器の接点開閉機構に適用できる。
【0010】また、本発明の構成になる前記の反転ばね
式接点開閉機構においては、機構各部を具体的に次記の
ような形態で構成することができる。 1)第2の支持アームに、中央脚片の先端係止位置を可
変調節する複数段の係止溝を形成し、反転ばね機構の動
作ポイントを可調整とする。 2)反転板ばね自身を可動接触子片として、その脚片連
結基部に常開, もしくは常閉接点を取付けて小形,コン
パクト化を図る。
【0011】3)反転板ばねの脚片連結基部に接点駆動
レバーを結合し、該レバーを介して別置の接点機構を開
閉駆動するようにする。 4)外脚片の側縁をL字形に屈曲して補強リブを形成
し、該外脚片が引っ張りばね力で座屈しないように脚片
の曲げ剛性を高めるようにする。 5)反転板ばねの中央脚片の先端に角窓を開口するとと
もに、その窓の縁をエッジ状に形成し、中央脚片に形成
した引っ張りばね部に引張応力を加えた状態で前記角窓
を第2の支持アームの係止溝部に引っ掛けて中央脚片を
所定の支点位置に安定よく係止固定させる。
【0012】6)反転板ばねの中央脚片に形成した引っ
張りばね部を他の部分より幅広に形成して、該ばね部に
加わる応力の緩和し、クリープなどによるばね性低下を
防ぐようにする。 一方、本発明による熱動形過負荷継電器は、前記した反
転ばね式接点開閉機構に、主回路の過負荷電流に応動す
るバイメタル式ヒートエレメントと、過負荷電流に基づ
くヒートエレメントの変位を伝達するシフタと、該シフ
タと反転板ばねの中央脚片の間を連繋し、バイメタルの
変位によりシフタを介して反転板ばねを反転動作させる
揺動式の釈放レバーを組合せ、過負荷電流に基づくヒー
トエレメントのバイメタルの変位をシフタ,釈放レバー
を介して接点開閉機構の反転板ばねに伝達し、その反転
板ばねの反転動作による接点の開閉動作で主回路電流の
遮断指令を出力するよう構成するものとする。
【0013】また、熱動形過負荷継電器の小形,コンパ
クト化を図るために、前記構成における接点開閉機構の
反転板ばね自身を可動接触子片としてその脚片連結部に
常閉接点を設け、さらに前記脚片連結部に別置の常開接
点を駆動する接点駆動レバーを連結した構成がある。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、熱動形過負荷継電器を対象
に、本発明の実施例を図1ないし図3により説明する。
なお、実施例の図中で図4に対応する同一部材には同じ
符号が付してある。図1において、ヒートエレメント2
は図4に示した従来のものと同一で、主回路(3相)の
各相に対応して設けた3個のヒータ2b付きバイメタル
2aの自由端にシフタ2cが連結されており、該シフタ
2cの先端と向かい合わせにシーソー式釈放レバー5に
結合した温度補償用バイメタル5aの先端に対峙てい
る。
【0015】一方、前記ヒートエレメント2に釈放レバ
ー5を介して連繋配備した本発明による反転ばね式接点
開閉機構6は、詳細構造を後記するように1枚の板ばね
で構成した反転板ばね7と、該反転板ばね7を支える第
1,第2の支持アーム8,9と、反転板ばね7自身を可
動接触子として板ばね上に直接設けた常閉接点4aと、
反転板ばね7から切り離して配置した常開接点4bと、
一端を反転板ばね7に連結して先端を常開接点4bに対
向させたL字形の接点駆動レバー10と、前記の釈放レ
バー5との組立体からなる。なお、11,12は常閉接
点4a,常開接点4bに対向する固定接点である。
【0016】ここで、前記の反転板ばね7は、図2(a),
(b) で示すように、1枚の薄板ばね材からプレス加工に
より左右一対の外脚片7a,および長さの長い中央脚片
7bからなる3本の脚片を「山」字形に打ち抜き形成
し、かつ中央脚片7bの中間部分にはV字形に屈曲加工
した湾曲状の引張りばね部7cが形成された構造にな
る。なお、この引っ張りばね部7cは、その幅寸法Dが
中央脚片7bの脚片幅dよりも幅広に形成されている。
また、外脚片7aは脚片の先端がナイフエッジ状に形成
されている。一方、中央脚片7bの先端には角窓7d-1
が開口した額縁状の係止部7dが形成されており、かつ
角窓7d-1の内縁は外脚片7aと同様にその先端がナイ
フエッジ状に加工してある。また、外脚片7aはその左
右脚片の側縁を図示のようにL字状に折り曲げて補強リ
ブ7a-1を形成し、外脚片7aの曲げ剛性を高めるよう
にしている。さらに、当該反転板ばね7を可動接触子片
として、外脚片7aと中央脚片7bとを連結した脚片連
結基部7eには先記した常閉接点4aが熱かしめ法など
で結合されている。
【0017】そして、前記の反転板ばね7は、図3で示
すように第1,第2の支持アーム8,9の間に架け渡し
て反転可能に係止支持される。すなわち、外脚7aはそ
の先端エッジを揺動支点のヒンジとして第1支持アーム
8のV字溝部8aに揺動自在に係止固定する。一方、中
央脚片7bは前記の引っ張りばね部7cを引き伸ばすよ
うに脚片に引張力を加えた状態で、その先端係止部7d
の角窓7d-1を下部側に配した第2支持アーム9に形成
したV字状の係止溝部9aに引っ掛け、前記した外脚片
7aの先端支点と前後方向に変位した位置で係止固定し
ている。なお、支持アーム9には、中央脚片7bの係止
位置をアームの長手方向に沿って可変調節できるように
複数の溝部9aが鋸歯状に形成されている。このように
第2支持アーム9に複数調節段の溝部9aを形成してお
くことにより、先記したヒートエレメント2のバイメタ
ル2a,シフタ2c,釈放レバー5の組立体との相関関
係で、反転板ばね7の反転ポイントを第2支持アーム上
で調整,あるいは組立誤差による反転ポイントを補正す
ることができる。
【0018】また、前記のように反転板ばね7を第1,
第2の支持アーム8,9の間に架け渡した取付け状態で
は、引っ張りばね部7cのばね張力と第1支持アーム8
を支点に反転板ばね7を傾動させる脚片のばね抗力とが
釣り合った状態で反転板ばね7が安定姿勢に自立する。
したがって、反転板ばね7,第1の支持アーム8,第2
の支持アーム9の各部品をユニット化して組み立ててお
けば、後述のように熱形過負荷継電器などのケース内に
反転ばね機構6を組み込む場合でも、反転ばね機構の組
立体を単体ユニットとして取り扱って簡単にケース内へ
組み込むことができる。さらに、中央脚片7bに形成し
た引っ張りばね部7cには常に張力による応力が働く
が、前記のようにばね部7cを幅広に形成しておくこと
で応力を緩和し、クリープなどでばね力が低下するのを
防止して長寿命化が図れる。
【0019】次に、前記構成の反転ばね式接点開閉機構
6をヒートエレメント2と組み合わせてなる熱動形過負
荷継電器の動作を図1(a),(b) で説明する。図1(a) で
示す定常状態では、ヒートエレメント2のバイメタル2
aが図示の実線で示す位置に後退しており、釈放レバー
5は殆どフリーの状態にある。この状態では、反転板ば
ね7は、脚片7aの先端エッジを揺動支点として中央脚
片7bに形成した引っ張りばね部7cのばね力で右方向
に傾動し、常閉接点4aが閉成,常開接点4bが開離し
ている。一方、主回路(電動機の給電回路など)に過電
流が流れてバイメタル2aが図示点線で表すように大き
く湾曲すると、シフタ2cが矢印P方向に大きく変位し
て釈放レバー5を押し、該レバーを反時計方向に回動す
る。これにより、釈放レバー5の先端が反転板ばね7の
中央脚片7bを左方に押す。そして、この押圧力を受け
た中央脚片7bが引っ張りばね部7cのばね力に抗して
外脚片7aの揺動支点よりも左側,つまり反転板ばね7
の死点を超えると、反転板ばね7が引っ張りばね部7c
のばね力によって反転動作し、そのスナップアクション
により、図1(b)で表すように外脚片7aの先端を支
点に左方向へ倒れ込むように傾動する。これにより、常
閉接点4aは開離し、逆に常開接点4bは接点駆動レバ
ー10に付勢されて閉成するよう反転動作するととも
に、その接点動作信号を使って過負荷継電器の動作表
示,および主回路に接続した電磁接触器を開極して過負
荷電流を遮断する。
【0020】なお、電流遮断後にヒートエレメント2の
バイメタル2aが冷えて定常位置に後退した状態で、リ
ッセトボタン4d(図4と同様に継電器の樹脂ケース1
に組み込まれている)を押し込んで反転板ばね7を強制
的に右方に押しやると、反転板ばね7が反転動作して図
1(a) の当初の状態に復帰する。なお、リセット方式と
しては、リセットボタン4dの手動操作によるリセット
の仕方の他に、過負荷電流による反転板ばね7の反転停
止位置をストッパで規制し、電流遮断後にバイメタル2
aが定常状態に戻ってシフタ2cが後退すると、反転板
ばね7自身のばね力で初期位置に自動復帰するようにし
た自動リセットの方法も採用できる。
【0021】また、図示例では反転板ばね7自身を可動
接触子片として常閉接点4aを直接取付けて接点開閉機
構の小形,コンパクト化を図った例を示したが、本発明
はこれに限定されるものではなく、例えば図4のように
熱動形過負荷継電器の常閉,常開接点機構を反転板ばね
7と切り離してスライダに組み込み、この接点機構を反
転板ばね7の反転動作で開閉駆動するよう構成すること
もできる。さらには、当該反転ばね式接点開閉機構を熱
動形過負荷継電器以外の各種の有接点式リレー,あるい
は開閉器の接点開閉機構に適用できることは勿論であ
る。
【0022】
【発明の効果】以上述べたように本発明の構成によれば
次記の効果を奏する。 1)反転ばね式接点開閉機構の反転板ばねは、1枚の薄
板ばね材を打ち抜き,曲げ加工して形成したものであ
り、従来構成のように2部品からなる反転板ばね機構と
比べて部品点数も少なくて安価に構成できるほか、組立
て,および継電器などに組み込みが簡単で自動組立にも
十分対応できる。また、従来のように2部品からなる反
転ばね機構のように部品相互間の摺動部分がなく、しか
も座屈反転方式ではなく、中央脚片に形成した湾曲状の
ばね部を引っ張りばねとして反転動作させるように構成
したので、反転動作ポイントがばらつくようなことがな
く、動作特性が安定する。
【0023】2)また、かかる反転ばね式接点開閉機構
をヒートエレメントと組み合わせて構成した本発明の熱
動形過負荷継電器は、従来構成のものと比べて部品点数
も少なくて小形,コンパクト化が図れるとともに、製品
の自動組立も容易で、かつ安定した動作特性が得られ、
信頼性がより一層向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例による熱動形過負荷継電器の構
成図であり、(a) はバイメタル式ヒートエレメントを組
み合わせた反転ばね式接点開閉機構の組立構成図、(b)
は反転ばね式接点開閉機構の反転動作状態を表す図
【図2】図1における反転板ばねの詳細構造図であり、
(a) は正面図、(b) は側面図
【図3】図2の反転板ばねを支持アームに係止固定した
組立て状態の外形斜視図
【図4】従来における熱動形過負荷継電器の要部構成図
【図5】従来の接点開閉機構に採用されている反転ばね
機構の構造図であり、(a) は正面図、(b) は側面図
【符号の説明】
2 ヒートエレメント 2a バイメタル 2b ヒータ 2c シフタ 4a 常閉接点 4b 常開接点 5 釈放レバー 6 反転ばね式接点開閉機構 7 反転板ばね 7a 外脚片 7a-1 補強リブ 7b 中央脚片 7c 湾曲状の引っ張りばね部 7d 係止部 7d-1 角窓 7e 脚片連結基部 8 第1の支持アーム 9 第2の支持アーム 9a 係止溝部 10 接点駆動レバー D 引っ張りばね部の幅寸法
フロントページの続き (72)発明者 秋池 勝美 神奈川県川崎市川崎区田辺新田1番1号 富士電機株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−74306(JP,A) 実開 昭61−123449(JP,U) 特公 昭55−35808(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01H 61/01 H01H 5/20

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】釈放レバーの操作に応動する反転ばね機構
    のスナップアクションで可動接点を開閉位置に駆動する
    反転ばね式接点開閉機構であって、1枚の薄板ばね材に
    左右一対の外脚片,および中央脚片からなる3本の脚片
    を「山」字形に打ち抜き形成し、かつ中央脚片に湾曲状
    の引っ張りばね部を屈曲形成した反転板ばねと、左右外
    脚片の先端エッジを支点として反転板ばねを揺動自在に
    支える第1の支持アームと、中央脚片の引っ張りばね部
    に引張力を加えつつその脚片の先端エッジを定位置に係
    止固定する第2の支持アームと、中央脚片に対向して配
    した釈放レバーとからなり、前記反転板ばねの脚片連結
    基部を接点駆動部として、釈放レバーの押圧操作による
    反転板ばねの反転動作で接点を開閉駆動することを特徴
    とする反転ばね式接点開閉機構。
  2. 【請求項2】請求項1記載の接点開閉機構において、第
    2の支持アームに、中央脚片の先端係止位置を可変調節
    する複数段の係止溝が形成されていることを特徴とする
    反転ばね式接点開閉機構。
  3. 【請求項3】請求項1記載の反転ばね式接点開閉機構に
    おいて、反転板ばね自身を可動接触子片としてその脚片
    連結基部に常開, もしくは常閉接点を取付けたことを特
    徴とする反転ばね式接点開閉機構。
  4. 【請求項4】請求項1記載の接点開閉機構において、反
    転板ばねの脚片連結基部に接点駆動レバーを結合し、該
    レバーを介して別置の接点機構を開閉駆動することを特
    徴とする反転ばね式接点開閉機構。
  5. 【請求項5】請求項1記載の接点開閉機構において、外
    脚片の曲げ剛性を高めるように、脚片の側縁をL字形に
    屈曲して補強リブを形成したことを特徴とする反転ばね
    式接点開閉機構。
  6. 【請求項6】請求項1記載の接点開閉機構において、反
    転板ばねの中央脚片の先端に角窓を開口し、その窓の縁
    をエッジ状に形成して第2の支持アームの係止溝部に係
    止固定したことを特徴とする反転ばね式接点開閉機構。
  7. 【請求項7】請求項1記載の接点開閉機構において、反
    転板ばねの中央脚片に形成した引っ張りばね部を他の部
    分より幅広に形成したことを特徴とする反転ばね式接点
    開閉機構。
  8. 【請求項8】主回路の過負荷電流に応動するバイメタル
    式ヒートエレメントと、1枚の薄板ばね材に左右一対の
    外脚片,および中央脚片からなる3本の脚片を「山」字
    形に打ち抜き形成し、かつ中央脚片に湾曲状のばね部を
    形成するともに、外脚片の先端エッジを第1の支持アー
    ムに係止させて支点とし、中央脚片の先端エッジを第2
    の支持アームに係止固定した反転板ばねと、過負荷電流
    に基づくヒートエレメントの変位を伝達するシフタと、
    該シフタと反転板ばねの中央脚片の間を連繋し、バイメ
    タルの変位によりシフタを介して反転板ばねを反転動作
    させる揺動式の釈放レバーと、前記反転板ばねの反転動
    作によって開閉動作する常開,もしくは常閉接点を有す
    ることを特徴とする熱動形過負荷継電器。
  9. 【請求項9】請求項8記載の熱動形過負荷継電器におい
    て、接点開閉機構の反転板ばね自身を可動接触子片とし
    てその脚片連結部に常閉接点を設け、さらに前記脚片連
    結部に別置の常開接点を駆動する接点駆動レバーを連結
    したことを特徴とする熱動形過負荷継電器。
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