JP3096194B2 - 接触子装置 - Google Patents

接触子装置

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JP3096194B2
JP3096194B2 JP05206113A JP20611393A JP3096194B2 JP 3096194 B2 JP3096194 B2 JP 3096194B2 JP 05206113 A JP05206113 A JP 05206113A JP 20611393 A JP20611393 A JP 20611393A JP 3096194 B2 JP3096194 B2 JP 3096194B2
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由一 奥野
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、短絡電流のような大
きな電流を遮断する限流装置や回路遮断器等の接触子装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、回路遮断器には回路を開閉する機
能の他に、過電流などの事故電流等から回路を保護する
ために自動的に回路を遮断するトリップ機能がある。
【0003】図1は従来の3極型回路遮断器101を閉
路状態にて示す中央極側面断面図である。回路遮断器1
01は、絶縁成型物のベース102とカバー103の内
部に主回路導電部、開閉機構部、トリップ機構部121
等が収納されて構成されている。
【0004】主回路導電部は、電源側端子104を有す
る固定接触子105と、固定接触子105に接合された
固定接点106と、固定接点106と接離可能な可動接
点107と、一端に可動接点107が接合されて他端に
可撓導体108の一端が接合された可動接触子109
と、可撓導体108と、過電流が流れた時にトリップ機
構121を作動させるトリップ素子110と、負荷側端
子112とから構成されている。
【0005】なお、トリップ素子110には、小さい過
電流が流れた時に時間をかけて動作するバイメタルを使
用した熱動素子と、大きい過電流が流れた時に瞬時に動
作する電磁石を使用した電磁素子が通常併設される。
【0006】開閉機構部は、図示されない固定部材に回
動自在に一端114aが軸支されたクロスバ114と、
可動接触子109をクロスバ114において回動自在に
軸支する可動接触子軸115と、可動接点107が固定
接点106に接触する方向に可動接触子109を偏倚さ
せる接圧ばね116と、図示されない固定軸に回動自在
に軸支されたハンドル118と、投入力およ遮断力をも
たらす操作ばね127と、詳細には説明しないが、ハン
ドル118とクロスバ114の中央極部分の他端に形成
される貫通孔114bとを連結するリンク機構120を
含む機構とから構成されている。
【0007】図1は、可動接点107が接圧ばね116
のばね力によって固定接点106に接触しており、この
回路遮断器101が閉路位置にある状態を示している。
【0008】次に、この様な回路遮断器の動作に就いて
説明する。先ず、この回路遮断器101の開路操作は、
ハンドル118を反時計方向に回動すると、開閉機構部
が動作して、クロスバー114はその貫通孔114bに
おいて作用力を受けて、クロスバー114の一端114
aを中心として可動接触子119と共に反時計方向に回
動し、可動接点107は固定接点106から開離して、
回路遮断器は従って開路状態となる。尚、閉路操作はこ
の逆となる。
【0009】次に、図1の閉路状態において、主回路導
電部に過電流が流れた時の動作を説明する。過電流が小
さい場合には、ジュール熱によって引外し素子110の
熱動素子が動作して引外し機構121を動作させる。従
って、この結果、開閉機構部が動作して、クロスバ11
4はその貫通孔114bにおいて作用力を受けて、クロ
スバー114の一端114aを中心として可動接触子1
09と共に反時計方向に回動し、可動接点107は固定
接点106から開離するので、回路遮断器はトリップ状
態となる。
【0010】過電流が大きい場合には、引外し素子11
0の電磁素子が瞬時に動作して、熱動素子と同様に回路
遮断器をトリップ状態にする。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の回路
遮断器に短絡電流のような大電流が流れた時に、可動接
点107が固定接点106から開離するには、次の2通
りの可能性がある。先ず、第1は前述の引外し素子11
0の動作によるもので、第2は接点間、若しくは固定接
触子105と可動接触子109の対向する面の間、に発
生する電磁反発力によるものである。
【0012】この様な第1によるものでは、引外し素子
110の電磁素子が通電瞬時に動作するが、この動作に
引き続いて動作するトリップ機構部121と開閉機構部
には機械的動作遅れが生ずる。従って、通電瞬時からや
ゝ遅れて可動接点107が固定接点106から開離す
る。
【0013】併し乍ら、第2の電磁反発力によるもので
は、電磁反発力の作用力が直接可動接触子109に作用
するために、可動接触子109が接圧ばね116のばね
力に抗して反時計方向に回動し、可動接点107が固定
接点106から通電瞬時に開離する。そして、短絡電流
が遮断されると、電磁反発力がなくなり、ばね力によっ
て可動接触子109が時計方向に回動する。この間の時
間は極めて短く、前述の第1の可能性で説明した引外し
素子110の動作によって接点が開離する時間よりも短
い場合があり、この場合には可動接点107が固定接点
106に再接触して電流が再び流れて、遮断性能が著し
く低下し、最悪の場合には遮断不能に陥る。
【0014】このような現象に対しては、本出願人によ
る実開昭63−109432号公報に提案されているようなラッ
チ機構を利用する方法がある。併し、この提案によるラ
ッチ機構は多くの部品を要し、大形の回路遮断器では可
能であるが、小形の回路遮断器では実現が困難で且つ高
価となる。
【0015】従って、この発明の目的は、短絡電流に対
する遮断性能が良く且つ安価な接触子装置を提供するこ
とにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】この発明に依れば、接触
子装置は、固定接触子、前記固定接触子と接離する可動
接触子、前記可動接触子を軸支する可動接触子軸、前記
可動接触子軸を保持する保持部材からなる接触子機構に
おいて、前記保持部材と前記可動接触子の双方には前記
可動接触子が前記可動接触子軸の周りを回動した時に互
いに当接可能な突起が形成され、少なくとも前記保持部
材の前記可動接触子軸の保持部分は前記可動接触子の回
動面と平行な方向に遊びをもって形成されるか、若しく
は前記可動接触子の前記可動接触子軸の挿通孔が遊びを
もって形成され、前記保持部材および前記可動接触子の
双方の前記突起部が当接する方向に前記可動接触子を偏
倚するばねが設けられることを特徴としており、また、
前記保持部材は固定部材に軸支され、前記保持部材を回
動可能にする開閉操作機構および前記接触子装置に大電
流が流れた時に動作して前記開閉機構を動作させる引外
し機構を有することを特徴としている。
【0017】
【作用】請求項1の発明に依れば、この発明の接触子装
置は、閉路状態において、短絡電流のような大電流が流
れた時に電磁反発力が作用して瞬時に可動接触子が開離
方向に回動し、ばねの作用力によって可動接触子の突起
部と可動接触子軸の保持部材の突起部が当接する。そし
て、この発明の接触子装置においては、保持部材の可
動接触子軸を保持する部分に遊びがあるか、可動接触
子の可動接触子軸の挿通孔に遊びがあるか、若しくは
保持部材の可動接触子軸を保持する部分および可動接触
子の可動接触子軸の挿通孔の双方に遊びがあるために、
可動接触子はその回動面を平行移動可能である。従っ
て、可動接触子の突起部が保持部材の突起部を摺動移動
する時にばねの作用力に抗して、可動接触子はその回動
中心が双方の突起部の係合量に相当する距離だけ平行移
動しながら回動する。
【0018】そして、可動接触子の突起部が保持部材の
突起部の反対側に移動して可動接触子は反転し、双方の
突起部の摺動は解消して、可動接触子の回動中心はばね
の作用力によって元の位置に復帰する。
【0019】反転した時に可動接触子と固定接触子の開
極距離は最大となり、この状態になる迄に電流は極めて
短い時間で遮断される。
【0020】請求項2の発明に依れば、電流が遮断され
て電磁反発力の作用力がなくなった時に、ばねの作用力
が可動接触子と保持部材の突起部の摩擦力より大きい場
合には摩擦力によって復帰スピードが減殺されて、可動
接触子は保持部材に関して元の状態に復帰する。この様
に元の状態に復帰する場合には、接触子が再接触する可
能性があるが、復帰スピードが減殺されているために再
接触前に引外し機構および開閉機構が動作して、可動接
触子が固定接触子から開離する方向に保持部材が回動
し、接触子が再接触することはない。
【0021】
【実施例】図面の図2はこの発明による一実施例の3極
型回路遮断器を示す閉路状態の側面断面図である。回路
遮断器1は絶縁成型物のベース2とカバー3の内部に主
回路導電部、開閉機構部、トリップ機構部等が収納され
て構成されている。この様な構成を以下に説明する。
【0022】主回路導電部は、電源側端子4を有する固
定接触子5と、固定接触子5に接合された固定接点6
と、固定接点6と接離可能な可動接点7と、一端に可動
接点7が接合されて他端に可撓リード8の一端が接合さ
れた可動接触子9と、可撓リード8の他端とヒータ10
の一端を接続する中継端子11およびヒータ10の他端
と負荷側端子12を接続する可撓リード13とから構成
される。
【0023】開閉機構部は、図示されない固定部材に回
動自在に軸支されたクロスバー14と、可動接触子9を
クロスバー14において回動自在に軸支する可動接触子
軸15と、可動接点7が固定接点6に接触する方向に可
動接触子9を偏倚させる接圧ばね16と、固定軸17に
回動自在に軸支されたハンドル18と、一端が固定軸1
9により回動可能に軸支されて他端が引外し機構部によ
って動作する爪20と係合自在であるトリップレバー2
1と、一端が第1連結点22においてクロスバー14に
回動自在に偏心して連結された第1リンク23と、第1
リンク23の他端とトリップレバー21との間にそれぞ
れ第2連結点24および第3連結点25において回動自
在に連結された第2リンク26と、ハンドル18と第2
連結点24との間に架設された操作ばね27とから構成
されている。
【0024】引外し機構部は、固定部材に回動自在に軸
支されたトリップシャフト29と、トリップシャフト2
9に固定された爪20及びトリップピース30と、爪2
0がトリップレバー21と係合する方向にトリップシャ
フト29を偏倚させるトリップシャフト復帰ばね31
と、ヒータ10に並設されて一端が固定され他端にトリ
ップピース30と対向するバイメタル調整ねじ35が設
けられたバイメタル32と、ヒータ10を囲むように設
けられる断面が「コ」の字形で磁性材料から造られた固
定コアー33と、この固定コアー33の「コ」の字形の
脚部に一端が対向し他端がトリップピース30に対向し
ていて且つその中間部33aにおいて図示されない固定
部材に回動自在に軸支された磁性材料から造られた可動
コアー34とから構成される。
【0025】この様に構成された回路遮断器の図2に示
される閉路状態において、先ず、操作ばね27のばね力
の水平分力は第2連結点24を右方向に偏倚させるの
で、第2連結点24は図示されない固定部材に当接し、
第1、第2および第3連結点22、24及び25がほゞ
一直線になって停止している。この時に、可動接点7は
接圧ばね16のばね力で固定接点6と接触している。
【0026】次に、この様に構成される回路遮断器1の
動作について説明する。この回路遮断器1の開路操作
は、先ず、ハンドル18を反時計方向に回動させる。ハ
ンドル18のこの回動によって、操作ばね27が第2連
結点24を中心として反時計方向に回動して操作ばね2
7の作用線が第3連結点25を越えると、第2連結点2
4が操作ばね27のばね力によって第3連結点25を中
心として時計方向に回動する。これに依ってクロスバー
14は第1リンク23を介して可動接触子9と共に反時
計方向に回動して、固定接点6と可動接点7は開離状態
となり、回路は開路される。この時、ハンドル18は、
図示されない固定部材と当接して停止する。尚、閉路操
作はこの開路操作と逆になる。
【0027】次に、図2の閉路状態において、主回路導
電部に過電流が流れた時の動作を説明する。過電流が小
さい時はジュール熱によってヒータ10が発熱し、並設
されているバイメタル32が加熱されてゆっくりと図示
の右方向に湾曲してバイメタル調整ねじ35がトリップ
ピース30に当接する。過電流が大きい時には磁気力に
よって可動コアー34の一端が固定コアー33に瞬時に
吸引されて時計方向に回動して、可動コアー34の他端
がトリップピース30と当接する。いずれの場合も、ト
リップシャフト29を反時計方向に回動させることが出
来る。従って、トリップシャフト29が反時計方向に回
動すると、爪20とトリップレバー21の係合が外れ
て、操作ばね27のばね力によってトリップレバー21
が固定軸19を中心として時計方向へ回動する。これに
依って、第3連結点25が操作ばね18の作用線の右側
に移動して、第2連結点24が第3連結点25を中心と
して時計方向に回動しながら上方へ移動し、クロスバ1
4が第1リンク23を介して可動接触子9と共に反時計
方向に回動して、固定接点6と可動接点7が開離状態と
なるので、回路は開路される。この時に、トリップレバ
ー21が図示されない固定部材と当接して停止し、ハン
ドル18は開路位置と閉路位置の中間のトリップ位置で
停止する。
【0028】尚、この様なトリップ状態から閉路状態に
するためには、ハンドル18を一旦反時計方向に回動し
て、爪20とトリップレバー21を係合させて開路状態
にするリセット操作をした後に、ハンドル18を時計方
向に回動する。
【0029】図3および図4はこの実施例の可動接触子
9をクロスバー14に取り付けた状態を取り出して示し
た平面図および側面断面図である。クロスバー14は、
各極毎に対向する壁14a、14aを有しており、各々
の壁14a、14aには互いに対向するように壁14
b、14bが夫々形成されている。また、各溝14bの
一端14cには壁がなく開口しており、他端14dには
壁が形成されている。壁14a、14aと直交する壁1
4fには2個の貫通孔14e、14eが形成されてい
る。更に、可動接触子9には孔が形成されており、可動
接触子軸15が挿通されている。また、この可動接触子
9の両側で可動接触子軸15の周りにはダブルトーショ
ン形のねじりばねから成る接圧ばね16が設けられてい
る。この接圧ばね16の中央部16cは可動接触子9に
係合しており、接圧ばね16の端部16a、16aは
「V」字形状に形成されていてクロスバー14の貫通孔
14e、14eに挿通し係合している。
【0030】この様に、クロスバー14に取り付けられ
た接圧ばね16のばね力は、その端部16aにおいて貫
通孔14eを形成する壁14fと、その巻回部16bに
おいて可動接触子軸15をクロスバー14の溝14bの
他端の壁14dに押し付けるように作用して、接圧ばね
16の中央部16cにおいて可動接触子9を時計方向に
回動するように作用する。図4において、可動接触子9
はクロスバー14のストッパ14gにおいて当接して可
動接触子9の回動が停止される。
【0031】更に、可動接触子9には突起部9aが、図
5において、突起部9aの頂部が可動接触子14の回動
中心、すなわち可動接触子軸15の位置から距離L1に
なるように形成されている。突起部9aと対向可能なよ
うに、クロスバー14には突起部14hが、突起部14
hの頂部が可動接触子9の回動中心から距離L2になる
ように形成されている。こゝで、これら距離はL1>L
2と成るように選ばれている。
【0032】図5乃至図8は、この実施例の回路遮断器
1に短絡電流のような大電流が流れた時の可動接触子9
の動作状況を説明する図であって、要部のみを示してあ
る。先ず、図5の状態において、回路遮断器の主回路導
電部に短絡電流のような大きな電流が流れると、固定接
触子5と可動接触子9との対向面と、可動および固定接
点6、7の間には電磁反発力が発生する。この電磁反発
力によって可動接触子9は反時計方向に回動して、突起
部9aが突起部14hと当接する。電磁反発力は更に、
突起部9aが突起部14hの辺を摺動して摺動摩擦力に
抗して可動接触子9を更に反時計方向に回動するように
作用する。この時に、可動接触子9の回動中心である可
動接触子軸15は、接圧ばね16のばね力に抗してクロ
スバー14の溝14bに沿って溝14bの端部14dか
ら移動する。そして、図6の如く突起部9aの頂部が突
起部14hの頂部に到達した後に、図7の如く突起部9
aが図5と比較して突起部14hの反対側に位置し、可
動接触子軸15も溝14bの端部14dに復帰してい
る。この状態では、可動接点7と固定接点6の開離距離
はほゞ最大であり、且つ大きな電磁反発力によって可動
接触子9が瞬時に回動するために、アーク抵抗の増大が
速くて性能よく遮断を完了している。そしてこの状態に
おいて、電磁反発力は消失しているために接圧ばね16
の復帰ばね力によって、可動接触子9は時計方向に回動
しようとする。
【0033】この復帰ばね力が両突起部の摺動摩擦力よ
りも大きい場合には、自動的に可動接触子9は時計方向
に回動して元の位置に復帰する。併し、この時に可動接
触子9は摺動しながら回動するために回動速度が遅く元
の位置に復帰するまでに、電流通電と同時に、可動コア
ー34が固定コアー33に吸引されているために引外し
機構部および開閉機構部が作動して、クロスバー14が
可動接触子9と共に反時計方向に回動して接点が再接触
することなく図8のトリップの状態となる。
【0034】復帰ばね力が両突起部の摺動摩擦力よりも
小さい場合には、可動接触子9は図8の状態で静止し、
引外し機構が動作してクロスバー14が反時計方向に回
動する。そして、可動接触子9の先端部9bが絶縁物の
カバー3の突起部3aと当接し、クロスバ14の回動力
が加わって、可動接触子9はクロスバ14に対して相対
的に時計方向に回動して、突起部9aが突起部14hの
反対側に移動して図8のトリップの状態となる。
【0035】この実施例では、可動接触子軸15の保持
部分が可動接触子9の回動面に平行な溝14bになって
おり、可動接触子軸15はこの溝に沿って移動するため
に可動接触子9が回動し乍ら可動接触子軸15の回動面
上を平行移動でき、可動接触子9の突起部9aがクロス
バー14の突起部14h上を摺動して可動接触子9が反
転できる。
【0036】この様な作用をもたらす他の実施例して
は、可動接触子軸の保持はクロスバーに形成される遊び
のない丸孔であって、可動接触子が可動接触子とクロス
バーの突起部の係合量に相当するような平行移動できる
ような遊びを有する可動接触子軸の挿通孔が可動接触子
に形成されているものがある。
【0037】更に他の実施例としては、クロスバーに形
成される可動接触子軸の保持部分と可動接触子に形成さ
れる可動接触子軸の挿通孔の双方に遊びがあって、双方
の遊びの合計が、可動接触子が双方の突起部の係合量に
相当するような平行移動できるように成っているものが
ある。
【0038】これらの実施例は回路遮断器に関するもの
であるが、引外し機構や開閉機構のない限流装置にこの
発明による接触子装置を実施することも可能である。
【0039】
【発明の効果】上述した様に、この発明に依る接触子装
置に短絡電流のような大きな電流が流れた時には、電磁
反発力によって瞬時に可動接触子が固定接触子から開離
し反転して接触子間の開離距離を大きくすることがで
き、電流を瞬時に遮断する。この性能を得るために部品
を増やすことなく、可動接触子と固定部材に突起部を設
けて、可動接触子の回動中心を移動できるようにするだ
けで、容易に且つ簡単に実現でき、小形で高性能で、安
価な回路遮断器を提供することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来技術の回路遮断器の側面断面図である。
【図2】この発明による一実施例の回路遮断器の側面断
面図である。
【図3】図2の回路遮断器の可動接触子をクロスバーに
組み立てた状態を示す平面図である。
【図4】図3のA−A線から見た側面断面図である。
【図5】図2の回路遮断器に短絡電流が流れた時の可動
接触子の動作を説明する図であって、電流が流れる前の
状態を示す図である。
【図6】図2の回路遮断器に短絡電流が流れた時の可動
接触子の動作を説明する図であって、電流が流れた直後
の状態を示す図である。
【図7】図2の回路遮断器に短絡電流が流れた時の可動
接触子の動作を説明する図であって、可動接触子が反転
した状態を示す図である。
【図8】図2の回路遮断器に短絡電流が流れた時の可動
接触子の動作を説明する図であって、開閉機構が動作し
た後の状態を示す図である。
【符号の説明】
1 回路遮断器 2 ベース 3 カバー 4 電源側端子 5 固定接触子 6 固定接点 7 可動接点 8 可撓リード 9 可動接触子 10 ヒータ 11 中継端子 12 負荷側端子 13 可撓リード 14 クロスバー 15 可動接触子軸 16 接圧ばね 17 固定軸 18 ハンドル 19 固定軸 20 爪 21 トリップレバー 22 第1連結点 23 第1リンク 24 第2連結点 25 第3連結点 26 第2リンク 27 操作ばね 29 トリップシャフト 30 トリップピース 31 トリップシャフト復帰ばね 32 バイメタル 33 固定コアー 34 可動コアー 35 バイメタル調整ねじ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01H 73/02

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定接触子、前記固定接触子と接離する
    可動接触子、前記可動接触子を軸支する可動接触子軸、
    前記可動接触子軸を保持する保持部材から成る接触子機
    構において、 前記保持部材と前記可動接触子の双方には前記可動接触
    子が前記可動接触子軸の周りを回動した時に互いに当接
    可能な突起が形成され、 少なくとも前記保持部材の前記可動接触子軸の保持部分
    は前記可動接触子の回動面と平行な方向に遊びをもって
    形成されるか、若しくは前記可動接触子の前記可動接触
    子軸の挿通孔が遊びをもって形成され、 前記保持部材および前記可動接触子の双方の前記突起部
    が当接する方向に前記可動接触子を偏倚するばねが設け
    られることを特徴とする接触子装置。
  2. 【請求項2】 前記保持部材は固定部材に軸支され、前
    記保持部材を回動可能にする開閉操作機構および前記接
    触子装置に大電流が流れた時に動作して前記開閉機構を
    動作させる引外し機構を有することを特徴とする請求項
    1記載の接触子装置。
JP05206113A 1993-08-20 1993-08-20 接触子装置 Expired - Fee Related JP3096194B2 (ja)

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