JP3859736B2 - 変性ポリウレタンウレア及びその用途 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は変性ポリウレタンウレアに関するものであり、特に各種プラスチックに対する印刷インキ用又は塗料用バインダーとして、あるいは接着剤、コーティング剤として有用な変性ポリウレタンウレアに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
プラスチック製品の多様化、高機能化に伴ない、プラスチックフィルム、プラスチックシート、プラスチック成形品の装飾、接着、被覆等のために用いられる印刷インキ、接着剤、塗料、各種コーティング剤にも種々の且つ高度の性能が要求されてきている。
【0003】
例えば印刷インキについて言えば、プラスチックフィルムを包装材料として使用するにあたり装飾または表面保護のために印刷が施される。かかる印刷のための印刷インキには、幅広い接着性、高度な印刷性が必要となってきている。
印刷されたプラスチックフィルムには、印刷後にドライラミネート加工、エクストルージョンラミネート加工が施されることが多い。例えばポリエステルやナイロン等のフィルムは、ヒートシール性、防湿性を向上するためポリエチレンフィルムあるいはポリプロピレンフィルムとラミネート加工が行われる。この場合ドライラミネート加工においてはポリイソシアネート系の接着剤等が使用される。他方、エクストルージョンラミネート加工においては、ポリイソシアネート系、ポリエチレンイミン系、有機チタネート系といった種々のアンカーコート剤が使用される。さらにプラスチックフィルムとプラスチックフィルムとの中間にアルミニウム箔を介在させることによって、ボイル、レトルト加工が可能な包装材料とすることも行なわれている。また、レトルト加工までの強度は要求されないが透明基材をベースとした包装材分野においては延伸ポリプロピレン(OPP)を基材フィルムとし、アンカーコート剤を用いずに、直接、溶融ポリプロピレンで被覆するラミネート加工方法(PPダイレクトラミネート)が行われている。
【0004】
こうした後加工を行う上で、各種プラスチックフィルムの印刷インキに対しては、接着性、印刷適性、後加工に対する適性等の各種性能が満足されていることが求められているが、かかる性能は印刷インキに用いるバインダーによって主に決定される。
一般に使用されているポリウレタンウレアをバインダーとした印刷インキは、ポリエステルフィルムやナイロンフィルムに対しては優れた接着性を有するが、ポリエチレンフィルムやポリプロピレンフィルム等のポリオレフィンフィルムに対しては充分な接着力がなく、またPPダイレクトラミネート適性も不充分であるといった問題があった。
【0005】
一方、塩素化ポリプロピレンと塩素化エチレン酢酸ビニル共重合体を主たるバインダーとする印刷インキは、ポリエステルフィルムやナイロンフィルムに対しては充分な接着性がなく、またボイル加工性、レトルト加工性も低いため用途が制限されるという問題があった。
従って、各種プラスチックフィルムに対する接着性、各種ラミネート加工またはボイル、レトルト加工等の用途にあわせて、それぞれに適したバインダーを選択して使用する必要があり、インキの製造、印刷時の原料及びインキの在庫管理に労力がかかっていた。
【0006】
これらの問題の解決方法としては、ポリウレタン変性塩素化ポリプロピレンを用いる方法(特開昭64−85226号公報、特開昭64−85227号公報)が提案されている。しかしながら、これらの方法において用いられている塩素化ポリプロピレンとポリウレタンとは相溶性が悪いため、白濁や二層分離を生じ、得られる印刷インキは経時安定性が劣る上、PPダイレクトラミネート適性を満足し得る量の塩素化ポリプロピレンをポリウレタンと反応した場合には、本来のポリウレタンが有している印刷性、耐ボイル性、耐レトルト性等の特徴が損なわれるといった欠点を有しており、印刷インキ用あるいは塗料用バインダーとしては十分満足できるものではなく、又接着剤としても必らずしも満足できるものではなかった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、特にPPダイレクトラミネート適性に優れ、且つ、ポリエステルフィルム、ナイロンフィルム、ポリオレフィンフィルム等の各種プラスチックフィルムに対する接着性、印刷適性、ラミネート加工性、耐ボイル性、貯蔵安定性を満足しうる性能を有する印刷インキ用バインダーとして有用な、また塗料用バインダーとしても有用な変性ポリウレタンウレアを提供することにある。
【0008】
更に又、各種プラスチックフィルム、シート、成形品に対する接着性、装飾性、被覆性を満足しうる性能を有する接着剤あるいはコーティング剤として有用な変性ポリウレタンウレアを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは上述の問題を解決するために鋭意検討した結果、ポリウレタンウレア主鎖中にポリオレフィン骨格を確実にブロック化することによって塩素化ポリプロピレンとの相溶性が向上して、透明な樹脂溶液が得られ、さらには塩素化ポリプロピレンの含有量を減少させることができるため、塩素化ポリプロピレン由来の弊害を最小限に抑えることができることを見出し本発明に到達した。その要旨は、少なくとも1個の水酸基を有する塩素化ポリプロピレン、分子末端に少なくとも1個の水酸基を有する水素添加型ブタジエン系重合体及び/又は水素添加型イソプレン系重合体、他の高分子ジオール、有機ジイソシアネート及び鎖延長剤としてジアミンを用いて形成され、数平均分子量が5000〜100000である変性ポリウレタンウレアであって、前記塩素化ポリプロピレンと前記水素添加型ブタジエン系重合体及び/又は水素添加型イソプレン系重合体との重量比が25/75〜95/5であり、両者の合計含有量が5〜40wt%であることを特徴とする変性ポリウレタンウレアに存する。
【0010】
以下、本発明につき詳細に説明する。
本発明に使用される少なくとも1個の水酸基を有する塩素化ポリプロピレン(以下、変性塩素化PPともいう)としては、特に限定されるものではないが、その製造例としては例えば、塩素化ポリプロピレンと水酸基を有し且つラジカル重合性の二重結合を有する化合物を公知の方法で反応させること等が挙げられる。変性塩素化PPの塩素含有率としては5〜50wt%のものが好ましく、より好ましくは15〜40wt%である。塩素含有率が5wt%未満の場合には有機溶剤に対する溶解度が低下しやすく、50wt%を越えた場合にはポリオレフィンや他の基材に対する密着性が低下しやすい。また、分子量としては数平均分子量で1000〜50000が好ましく、より好ましくは3000〜30000である。分子量1000未満の場合には、耐ブロッキング性が低く、PPダイレクトラミネート適性も劣り、分子量50000を越えるとポリウレタンウレア部分との相溶性および有機溶媒に対する溶解度が低下する傾向にある。
【0011】
本発明に使用される分子末端に少なくとも1個の水酸基を有するポリヒドロキシ炭化水素系重合体としては、分子量が500〜10000のものを用いるのが好ましく、より好ましくは1000〜5000である。分子量500未満のものでは相溶性向上の効果が乏しく、分子量10000を越えるとポリウレタンウレア部分との相溶性および有機溶媒に対する溶解度が低下する傾向にある。分子末端に少なくとも1個の水酸基を有するポリヒドロキシ炭化水素系重合体としては、分子末端に少なくとも1個の水酸基を有するブタジエンポリマー、分子末端に少なくとも1個の水酸基を有するスチレンブタジエンコポリマー、分子末端に少なくとも1個の水酸基を有するアクリロニトリルブタジエンコポリマー等の水酸基末端ブタジエン系重合体、あるいは水酸基末端ブタジエン系重合体をラネーニッケル触媒、ルテニウム触媒等を用いる公知の方法により水素添加して得られる、分子末端に少なくとも1個の水酸基を有する水素添加型ブタジエン系重合体や、分子末端に少なくとも1個の水酸基を有する水素添加型イソプレン系重合体等が挙げられる。中でも分子末端に少なくとも1個の水酸基を有する水素添加型ブタジエン系重合体が好ましく、特に好ましくは分子末端に少なくとも1個の水酸基を有する水素添加型ポリブタジエンである。
【0012】
水添率としては重合体のヨウ素価で10g/100g以下が好ましく、5g/100gが特に好ましい。
分子末端に少なくとも1個の水酸基を有する水素添加型ポリブタジエンの例としては、三菱化成(株)製のポリテール(商品名)や日本曹達(株)製のNISSO−PB−GI(商品名)等が挙げられる。
【0013】
変性ポリウレタンウレアにおける少なくとも1個の水酸基を有する塩素化ポリプロピレンから誘導される構成成分と分子末端に少なくとも1個の水酸基を有するポリヒドロキシ炭化水素系重合体から誘導される構成成分との合計含有量は、5〜40wt%、好ましくは10〜20wt%である。合計含有量が5wt%未満では、PPダイレクトラミネート適性が低く、40wt%を越えると接着性、印刷適性が損なわれる。また、前記塩素化ポリプロピレンから誘導される構成成分と前記ポリヒドロキシ炭化水素系重合体から誘導される構成成分との重量比は、25/75〜95/5、好ましくは45/55〜85/15である。25/75未満ではPPダイレクトラミネート性が劣り、95/5以上では変性塩素化PP部分とポリウレタンウレア部分との相溶性が不十分となる。
【0014】
本発明に使用される他の高分子ジオールとしては、少なくとも1個の水酸基を有する塩素化ポリプロピレンあるいは分子末端に少なくとも1個の水酸基を有するポリヒドロキシ炭化水素系重合体以外のものであって、ポリウレタンの製造において通常用いられているものが使用でき、例えばポリエーテルジオール、ポリエステルジオール、ポリエーテルエステルジオール、およびこれら2種類以上の混合物等が挙げられる。
【0015】
ポリエーテルジオールとしては、アルキレンオキシドを単独または共重合させて得られるもの、例えばポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリエチレン−プロピレングリコール、ポリテトラメチレンエーテルグリコール、ポリヘキサメチレンエーテルグリコール、ポリオクタメチレンエーテルグリコールおよびそれらの2種以上の混合物等が挙げられる。
【0016】
ポリエステルジオールとしては、ジカルボン酸(コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、セバシン酸、フマル酸、マレイン酸、フタル酸等)またはそれらの無水物とグリコール(エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、1,2−ブタンジオール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、2,3−ブタンジオール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、ネオペンチルグリコール、2−メチル−2−プロピル−1,3−プロパンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、2−メチル−2,4−ペンタンジオール、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオール、2−エチル−1,3−ヘキサンジオール、2,5−ジメチル−2,5−ヘキサンジオール、1,8−オクタンジール、1,9−ノナンジオール等の脂肪族グリコール;ビスヒドロキシメチルシクロヘキサン等の脂環族グリコール;キシリレングリコール、ビスヒドロキシエトキシベンゼン等の芳香族グリコール;C1〜18アルキルジエタノールアミン等のアルキルジアルカノールアミン等)とを縮重合させて得られたもの、例えばポリエチレンアジペート、ポリブチレンアジペート、ポリヘキサメチレンアジペート、ポリエチレン/プロピレンアジペート等、または前記ジオール類を開始剤として用いて得られるポリラクトンジオール例えばポリカプロラクトンジオール、ポリメチルバレロラクトンジオールおよびこれらの2種以上の混合物等が挙げられる。
【0017】
ポリエーテルエステルジオールとしては、エーテル基含有ジオールもしくは他のグリコールとの混合物を前記ジカルボン酸とまたはそれらの無水物とを反応させるか、またはポリエステルグリコールにアルキレンオキシドを反応させることによって得られるもの、例えばポリ(ポリテトラメチレンエーテル)アジペート等が挙げられる。この他、ポリカーボネートジオール類も使用可能である。
【0018】
なお、高分子ジオールのうち一部をグリセリン、トリメチロールプロパン、トリメチロールエタン、1,2,6−ヘキサントリオール、1,2,4−ブタントリオール、ソルビトール、ペンタエリスリトール等のポリオールに置換することもできる。
高分子ジオールの数平均分子量は通常500〜6000、好ましくは1000〜4000である。
【0019】
本発明に使用される有機ジイソシアネートとしては、2,4−もしくは2,6−トリレンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、4,4′−ジフェニルメタンジイソシアネート、メチレンジイソシアネート、イソプロピレンジイソシアネート、1,4−シクロヘキサンジイソシアネート、リジンジイソシアネート、2,2,4−もしくは2,4,4−トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート、メチルシクロヘキサンジイソシアネート、1−イソシアネート−3−イソシアネートメチル−3,5,5トリメチルシクロヘキサン(以下、IPDIあるいはイソホロンジイソシアネートとも呼ぶ)、4,4′−ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、イソプロピリデンジシクロヘキシル−4,4′−ジイソシアネート等が挙げられる。これらは単独使用でも2種以上の併用でもよい。なお、溶解性、印刷適性に優れたポリウレタンウレアを得るために好ましいのはイソホロンジイソシアネートである。
【0020】
本発明に使用される鎖延長剤としては通常のポリウレタン製造に使用されるジアミンを用い、更に、必要に応じて低分子ジオールを併用することができる。ジアミンとしては、例えばエチレンジアミン、1,2−プロピレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン等の脂肪族ジアミン、1−アミノ−3−アミノメチル−3,5,5−トリメチルシクロヘキサン(以下、IPDAあるいはイソホロンジアミンとも呼ぶ。)、ジシクロヘキシルメタン−4,4′−ジアミン(水添MDA)、イソプロピリデンジシクロヘキシル−4,4′−ジアミン、1,4−ジアミノシクロヘキサン、1,3−ビスアミノメチルシクロヘキサン等の脂環族ジアミン等が挙げられる。また、これらを2種以上混合して用いてもよい。
【0021】
低分子ジオールとしては、分子量が500未満の低分子ジオールが好ましく、例えばエチレングリコール、プロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、等の脂肪族グリコール及びキシリレングリコール、ビスヒドロキシエトキシベンゼン等の芳香族グリコール等が挙げられる。
鎖延長剤の使用量は後述する末端停止剤との合計量とイソシアネート基との関係で決定される。
【0022】
また、必要により使用される末端停止剤としては、メチルアルコール、エチルアルコール、n−プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、n−ブチルアルコール、イソブチルアルコール等のモノアルコール;モノエチルアミン、n−プロピルアミン、ジエチルアミン、ジ−n−プロピルアミン、ジ−n−ブチルアミン等のモノアミン;モノエタノールアミン、ジエタノールアミン等のアルカノールアミンが挙げられる。
【0023】
本発明における変性ポリウレタンウレアは次のような方法で製造できる。例えば、有機ジイソシアネートと変性塩素化PP、分子末端に少なくとも1個の水酸基を有するポリヒドロキシ炭化水素系重合体、高分子ジオール、場合により鎖延長剤の一部とをイソシアネート基過剰のモル比で反応させて末端イソシアネート基のプレポリマーをつくり、溶剤で希釈して、次いで鎖延長剤で鎖延長するプレポリマー法、有機ジイソシアネート、変性塩素化PP、分子末端に少なくとも1個の水酸基を有するポリヒドロキシ炭化水素系重合体、高分子ジオールさらにジアミンを溶剤溶液中で一段で反応させるワンショット法等が挙げられる。また、末端停止剤を用いる場合における末端停止剤の添加方法は、鎖延長反応前に添加してもよく、鎖延長剤と同時に添加してもよく、あるいは鎖延長反応終了後添加してもよい。末端停止剤を用いない場合においては、鎖延長剤を含む溶剤中へプレポリマーを添加する方法が好ましい。プレポリマー法におけるプレポリマーの製造方法としては、有機ジイソシアネートと変性塩素化PP、分子末端に少なくとも1個の水酸基を有するポリヒドロキシ炭化水素系重合体、高分子ジオールとを一括して反応する方法であってもよいし、それぞれの成分を別々に反応した後、これらを混合し、プレポリマーを製造する方法であっても良い。
【0024】
プレポリマーを製造するに当り、有機ジイソシアネートのイソシアネート基の当量と変性塩素化PP、分子末端に少なくとも1個の水酸基を有するポリヒドロキシ炭化水素系重合体、高分子ジオール等の水酸基の合計当量との比であるNCO/OH比は、1.1/1〜3/1の範囲内にあることが好ましく、NCO/OH比が1.1/1より小さいときは、十分な物性が得られにくく、また、NCO/OH比が3/1より大きいときは再溶解性が低下するなどの弊害が生じやすい。
【0025】
鎖延長剤及び末端停止剤のアミノ基及び水酸基の合計当量と、プレポリマーのイソシアネート基の当量との比は通常0.95〜1.1好ましくは0.98〜1.05である。鎖延長剤または末端停止剤の使用量が多い場合には、鎖延長剤および末端停止剤が未反応のまま残存し、臭気が残りやすくなる。また、鎖延長剤と末端停止剤のアミノ基(水酸基)の当量比は1/2〜15/2の範囲が好ましい。これ以下の場合には充分な乾燥性、耐ブロッキング性、皮膜強度等に問題が生じる可能性がある。またこれ以下の場合には高分子量化するため、再溶解性が低下するなどの弊害がおこる可能性がある。
上記反応は溶剤の存在下で行うことが好ましく、該溶剤としては、例えばエタノール、イソプロパノール、n−ブタノール等のアルコール類;アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン類;ジオキサン、テトラヒドロフラン等のエーテル等;トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類;酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル類;クロルベンゼン、トリクレン、パークレン等のハロゲン化炭化水素およびそれらの2種以上の混合物が挙げられる。溶剤としては変性ポリウレタンウレア及びその原料等を溶解しうるものが好ましい。
【0026】
ウレタン化反応においては触媒を用いることも可能である。触媒としては、例えばトリエチルアミン、ジメチルアニリン等の3級アミン系触媒、スズ、亜鉛等の金属系触媒が挙げられる。
変性ポリウレタンウレアの数平均分子量は、5000〜100000であることが好ましい。数平均分子量が5000未満の場合には、乾燥性、耐ブロッキング性、皮膜強度、耐油性等が低下しやすくなり、100000を越える場合にはポリウレタンウレア溶液の粘度が高く、取り扱いが困難になりやすい。反応によって得られた変性ポリウレタンウレア溶液はそのまま印刷インキあるいは塗料の製造に用いてもよいし、あるいは該変性ポリウレタン溶液に更に前記溶剤を添加し用いることもできる。変性ポリウレタンウレア溶液における固形分濃度は作業性等を考慮して適宜決定されればよく、通常は15〜60wt%である。又、粘度としては50〜100000mPa・sが実用上好適である。
【0027】
本発明の変性ポリウレアウレタンを印刷インキ用あるいは塗料用バインダーとして使用する場合、該変性ポリウレタンウレアと共に相溶性のある樹脂を副成分として使用し得る。そうした樹脂としては例えば、硝化綿、塩素化ポリエチレン、塩素化ポリプロピレン、塩素化ポリエチレン/プロピレン等の塩素化ポリオレフィン、クロルスルフォン化ポリオレフィン、エチレン酢酸ビニル共重合体その塩素化物もしくはクロルスルフォン化物、マレイン酸樹脂、塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体、その他のポリウレタン樹脂等が挙げられる。
【0028】
印刷インキを製造するには、本発明の変性ポリウレタンウレアに着色剤、溶剤、さらに必要に応じてインキ流動性およびインキ表面皮膜を改良するための界面活性剤、ワックス、その他添加剤を適宜配合し、ボールミル、アトライター、サンドミル等の通常のインキ製造装置を用いて混練する。なお、該印刷インキ中、本発明の変性ポリウレタンウレアの配合量は、3〜20wt%の範囲内となるのが好ましい。
【0029】
本発明の変性ポリウレタンウレアを使用した印刷インキは、ポリイソシアネート系硬化剤と併用し、いわゆる2液型印刷インキとしても使用できる。2液型印刷インキで使用できるポリイソシアネート系硬化剤としては、例えばトリメチロールプロパン1モルとトリレンジイソシアネート、1,6−ヘキサメチレンジイソシアネートまたはイソホロンジイソシアネート等のジイソシアネート3モルからのアダクト体、トリレンジイソシアネート、1,6−ヘキサメチレンジイソシアネートまたはイソホロンジイソシアネート等のイソシアネート基の環状3量化によって合成されるイソシアヌレート体、水1モルと1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート3モルから合成される部分ビュレット反応物及びこれらの混合物が好ましい。この場合のポリイソシアネート系硬化剤の添加量は主剤に対して0.5〜10wt%である。
本発明の変性ポリウレタンウレアは、接着性、外観、耐熱性等の性能が優れているということから、印刷インキ用あるいは塗料用のバインダーとしてだけではなく、接着剤として、織物、不織布等のコーティング剤あるいは合成樹脂成形品の装飾、保護用コーティング剤としても有用である。
【0030】
【実施例】
以下、本発明を実施例により更に詳細に説明するが、本発明はその要旨を越えない限り、以下の実施例に限定されるものではない。なお、「部」は重量部、「%」は重量%を示す。
【0031】
〔実施例1〕
攪拌機、温度計、還流冷却器および滴下漏斗を備えた四つ口フラスコに、変性塩素化PP(塩素含有量28%、数平均分子量12000、水酸基価14KOHmg/g、樹脂固形分30%トルエン溶液)445.7部、分子末端に少なくとも1個の水酸基を有する水素添加型ポリブタジエン(三菱化成(株)製ポリテールHA数平均分子量2200、水酸基価52KOHmg/g)44.6部、3−メチル−1,5−ペンチレンアジペート(数平均分子量2000)1000.0部およびイソホロンジイソシアネート(IPDI)255.5部を仕込み、100℃で10時間反応させ、遊離イソシアネート含有量2.81%のプレポリマーを得た。次いでトルエン2185部、メチルエチルケトン535.1部、イソプロパノール535.1部を加えて均一溶液とした後、イソホロンジアミン(IPDA)84.5部、モノエタノールアミン10.5部を撹拌下に30℃で5時間反応させ変性ポリウレタンウレア溶液Aを得た。
【0032】
〔実施例2〕
攪拌機、温度計、還流冷却器および滴下漏斗を備えた四つ口フラスコに、変性塩素化PP(塩素含有量30%、数平均分子量9000、水酸基価21KOHmg/g、樹脂固形分50%トルエン溶液)372.2部、分子末端に少なくとも1個の水酸基を有する水素添加型ポリブタジエン(三菱化成(株)製ポリテールHA数平均分子量2200、水酸基価52KOHmg/g)32.8部、ポリ1,4−ブチレンアジペート(数平均分子量2000)1000.0部およびイソホロンジイソシアネート(IPDI)240.1部を仕込み、100℃で10時間反応させ、遊離イソシアネート含有量2.41%のプレポリマーを得た。次いでトルエン1962.9部、メチルエチルケトン1074.4部、イソプロパノール358.1部を加えて均一溶液とした後、イソホロンジアミン(IPDA)72.4部、n−ブチルアミン3.5部を撹拌下に30℃で5時間反応させ変性ポリウレタンウレア溶液Bを得た。
【0033】
〔実施例3〕
攪拌機、温度計、還流冷却器および滴下漏斗を備えた四つ口フラスコに、変性塩素化PP(塩素含有量30%、数平均分子量9000、水酸基価21KOHmg/g、樹脂固形分50%トルエン溶液)306.4部、分子末端に少なくとも1個の水酸基を有する水素添加型ポリブタジエン(数平均分子量1500、水酸基価75KOHmg/g)229.8部、ポリカプロラクトンポリオール(数平均分子量2000)1000.0部およびイソホロンジイソシアネート(IPDI)256.8部を仕込み、100℃で10時間反応させ、遊離イソシアネート含有量1.78%のプレポリマーを得た。次いでトルエン2232.4部、メチルエチルケトン795.2部、イソプロパノール795.2部を加えて均一溶液とした後、イソホロンジアミン(IPDA)61.4部、n−ブチルアミン2.8部を撹拌下に30℃で5時間反応させ変性ポリウレタンウレア溶液Cを得た。
【0034】
〔実施例4〕
攪拌機、温度計、還流冷却器および滴下漏斗を備えた四つ口フラスコに、変性塩素化PP(塩素含有量40%、数平均分子量20000、水酸基価20KOHmg/g、樹脂固形分30%トルエン溶液)1716.7部、分子末端に少なくとも1個の水酸基を有する水素添加型ポリブタジエン(数平均分子量1500、水酸基価75KOHmg/g)57.2部、ポリ3−メチル−1,5−ペンチレンアジペート(数平均分子量3000)1000.0部およびイソホロンジイソシアネート(IPDI)263.8部を仕込み、100℃で10時間反応させ、遊離イソシアネート含有量1.59%のプレポリマーを得た。次いでトルエン1501.1部、メチルエチルケトン1351.4部、イソプロパノール450.5部を加えて均一溶液とした後、イソホロンジアミン(IPDA)86.1部、モノエタノールアミン8.4部を撹拌下に30℃で5時間反応させ変性ポリウレタンウレア溶液Dを得た。
【0035】
〔実施例5〕
攪拌機、温度計、還流冷却器および滴下漏斗を備えた四つ口フラスコに、変性塩素化PP(塩素含有量28%、数平均分子量12000、水酸基価14KOHmg/g、樹脂固形分30%トルエン溶液)253.7部、分子末端に少なくとも1個の水酸基を有する水素添加型ポリブタジエン(数平均分子量3000、水酸基価37KOHmg/g)50.7部、ポリ1,4−ブチレンアジペート(数平均分子量1000)1000.0部およびイソホロンジイソシアネート(IPDI)514.7部を仕込み、100℃で10時間反応させ、遊離イソシアネート含有量5.75%のプレポリマーを得た。次いでトルエン2001.3部、メチルエチルケトン1743.1部、イソプロパノール435.8部を加えて均一溶液とした後、イソホロンジアミン(IPDA)106.0部、ジシクロヘキシルメタン−4,4′ジアミン(水添MDA)104.7部、モノエタノールアミン15.4部を撹拌下に30℃で5時間反応させ変性ポリウレタンウレア溶液Eを得た。
【0036】
〔実施例6〕
攪拌機、温度計、還流冷却器および滴下漏斗を備えた四つ口フラスコに、変性塩素化PP(塩素含有量30%、数平均分子量9000、水酸基価21KOHmg/g、樹脂固形分50%トルエン溶液)1300部分子末端に少なくとも1個の水酸基を有する水素添加型ポリブタジエン(数平均分子量1500、水酸基価75KOHmg/g)216.7部、IPDI236.9部を仕込み、100℃で12時間反応させ、遊離イソシアネート含有量2.48%のプレポリマーを得た。これとは別にポリブチレンアジペート(数平均分子量2000)1000部とIPDI222.3部を仕込み、100℃で5時間反応させ、遊離イソシアネート含有量3.38%のプレポリマーを得た。これらプレポリマーを混合し、次いでトルエン3428.1部、メチルエチルケトン873.9部、イソプロピルアルコール873.9部を加えて均一溶液とした後、イソホロンジアミン(IPDA)156.0部、n−ブチルアミン14.9部を撹拌下に30℃で5時間反応させ変性ポリウレタンウレア樹脂溶液Fを得た。
【0037】
〔比較例1〕
攪拌機、温度計、還流冷却器および滴下漏斗を備えた四つ口フラスコに、変性塩素化PP(塩素含有量30%、数平均分子量9000、水酸基価21KOHmg/g、樹脂固形分50%トルエン溶液)300.0部、ポリ1,4−ブチレンアジペート(数平均分子量2000)1000.0部およびイソホロンジイソシアネート(IPDI)247.3部を仕込み、100℃で10時間反応させ、遊離イソシアネート含有量2.95%のプレポリマーを得た。次いでトルエン1933.8部、メチルエチルケトン1041.9部、イソプロパノール347.3部を加えて均一溶液とした後、イソホロンジアミン(IPDA)83.2部、n−ブチルアミン7.9部を撹拌下に30℃で5時間反応させ変性ポリウレタンウレア溶液Gを得た。
【0038】
〔比較例2〕
攪拌機、温度計、還流冷却器および滴下漏斗を備えた四つ口フラスコに、変性塩素化PP(塩素含有量28%、数平均分子量12000、水酸基価14KOHmg/g、樹脂固形分30%トルエン溶液)1981.8部、ポリ1,4−ブチレンアジペート(数平均分子量2000)1000.0部およびイソホロンジイソシアネート(IPDI)288.2部を仕込み、100℃で10時間反応させ、遊離イソシアネート含有量1.55%のプレポリマーを得た。次いでトルエン1387.4部、メチルエチルケトン1387.4部、イソプロパノール462.5部を加えて均一溶液とした後、イソホロンジアミン(IPDA)90.4部、モノエタノールアミン8.8部を撹拌下に30℃で5時間反応させ変性ポリウレタンウレア溶液Hを得た。
【0039】
〔比較例3〕
攪拌機、温度計、還流冷却器および滴下漏斗を備えた四つ口フラスコに、変性塩素化PP(塩素含有量30%、数平均分子量9000、水酸基価21KOHmg/g、樹脂固形分50%トルエン溶液)2250.0部、分子末端に少なくとも1個の水酸基を有する水素添加型ポリブタジエン(数平均分子量2200、水酸基価52KOHmg/g)375.0部、ポリ1,4−ブチレンアジペート(数平均分子量2000)1000.0部およびイソホロンジイソシアネート(IPDI)564.0部を仕込み、100℃で10時間反応させ、遊離イソシアネート含有量2.52%のプレポリマーを得た。次いでトルエン3455.5部、メチルエチルケトン2290.3部、イソプロパノール763.4部を加えて均一溶液とした後、イソホロンジアミン(IPDA)171.1部、n−ブチルアミン36.7部を撹拌下に30℃で5時間反応させ変性ポリウレタンウレア溶液Iを得た。
【0040】
〔比較例4〕
攪拌機、温度計、還流冷却器および滴下漏斗を備えた四つ口フラスコに、分子末端に少なくとも1個の水酸基を有する水素添加型ポリブタジエン(数平均分子量2200、水酸基価52KOHmg/g)323.9部、ポリ1,4−ブチレンアジペート(数平均分子量2000)1000.0部およびイソホロンジイソシアネート(IPDI)355.8部を仕込み、100℃で10時間反応させ、遊離イソシアネート含有量3.95%のプレポリマーを得た。次いでトルエン2534.6部、メチルエチルケトン1267.3部、イソプロパノール422.4部を加えて均一溶液とした後、イソホロンジアミン(IPDA)107.6部、n−ブチルアミン23.1部を撹拌下に30℃で5時間反応させ変性ポリウレタンウレア溶液Jを得た。
【0041】
実施例1〜6、比較例1〜4における反応の条件を表−1に示す。又、実施例1〜6、比較例1〜4において得られた変性ポリウレタンウレア溶液の粘度及び該変性ポリウレタンウレアの分子量も表−1に示す。
尚、遊離イソシアネート含有量、変性ポリウレタンウレア溶液の粘度及び変性ポリウレタンウレアの分子量の測定は以下の方法により行った。
【0042】
〔遊離イソシアネート含有量測定方法〕
1/2N−ジ−n−ブチルアミン/トルエン溶液20mlの入った共栓付三角フラスコにプレポリマーを採取し、1/2N−HClにて逆滴定した。
【0043】
〔粘度の測定方法〕
変性ポリウレタンウレア溶液の粘度は回転粘度計((株)東京計器製VISCONIC EHD−R)を用いて回転数20rpm、標準ロータ(1°34′)、25℃で測定した。
【0044】
〔分子量測定方法〕
変性ポリウレタンウレアの分子量の測定は、樹脂分0.2重量%のTHF溶液を調整し、東ソー製GPC装置HLC−8020、カラムG3000HXL/G4000HXL/G6000HXLを使用した。注入量20μl、流速1.0ml/min、圧力40kg/cm2 、RI検出器RANGE32で測定し、標準ポリスチレン換算数平均分子量を分子量とした。
【0045】
〔評価試験〕
実施例1〜6、比較例1〜4で得た変性ポリウレタンウレア溶液を下記の配合でペイントシェーカーにて混練し、印刷インキを調製した。
【0046】
【表1】
変性ポリウレタンウレア(固形分) 12部
酸化チタン 30部
トルエン 34部
メチルエチルケトン 12部
イソプロパノール 12部
【0047】
次に上記の印刷インキの各フィルム(コロナ放電処理ポリプロピレン(OPP)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、コロナ放電処理ナイロン(NY))に対する接着性、ラミネート強度、耐ボイル性及び貯蔵安定性を評価した。その結果を表2に示す。
【0048】
(1)接着性
上記の各フィルムに上記の印刷インキを用いて作成した印刷物を1日放置後、セロファンテープを貼り、90℃の角度で勢いよく剥離して、印刷部分における剥離の度合いによって接着性を評価した。
◎:全く剥離せず ○:80%以上の塗膜が残存
△:50〜80%の塗膜が残存 ×:残存する塗膜が50%以下
【0049】
(2)押し出しラミネート強度
上記各印刷物のうちOPP印刷物についてはポリエチレンイミン系、PET印刷物及びNY印刷物についてはポリイソシアネート系のアンカーコート剤を使用し、押し出しラミネート機によって、溶融ポリエチレンを積層しラミネート加工物を得、3日後該ラミネート加工物を15mm幅に切断した試料を用いてT型剥離強度を測定した。
【0050】
(3)PPダイレクトラミネート強度
上記印刷物のうちOPP印刷物について押し出しラミネート機によって、直接溶融ポリプロピレンを積層しラミネート加工物を得、2日後該ラミネート加工物を15mm幅に切断した試料を用いてT型剥離強度を測定した。
【0051】
(4)耐ボイル性
上記(2)の試験に用いたラミネート加工物を製袋し、内部に水/食酢/サラダ油の混合物を入れ、密封後、90℃/30分加熱した後、印刷物の状態を外観から判断した。
◎:外観が全く変化していない。 ○:ややブリスターが発生している。
△:ブリスターが発生している。 ×:デラミネートが生じている。
【0052】
(5)貯蔵安定性
上記配合で調製した印刷インキの1週間後の安定性を溶液性状から判断した。
○:経時変化が全くみられない。 ×:インキの増粘または二層分離、沈殿が生じている。
【0053】
【発明の効果】
本発明で得られる変性ポリウレタンウレアは印刷インキ用あるいは塗料用バインダーとして有用であり、特に本発明のバインダーを用いた印刷インキは、ポリオレフィンフィルム、ポリエステルフィルム、ナイロンフィルム等の各種プラスチックフィルムに対する接着性が良好であり、ラミネート強度及び耐ボイル性に優れかつ貯蔵安定性においても優れており、従来のバインダーに比較して広範な使用目的に応じた印刷インキを作成できる。また、本発明の変性ポリウレタンウレアは各種プラスチックに対して優れた接着性、外観を有するので種々のプラスチックフィルム、プラスチックシート、プラスチック成形品等の装飾、保護用コーティング剤、接着剤としても有用である。
【0054】
【表2】
Figure 0003859736
【0055】
【表3】
Figure 0003859736

Claims (6)

  1. 少なくとも1個の水酸基を有する塩素化ポリプロピレン、分子末端に少なくとも1個の水酸基を有する水素添加型ブタジエン系重合体及び/又は水素添加型イソプレン系重合体、他の高分子ジオール、有機ジイソシアネート及び鎖延長剤としてジアミンを用いて形成され、数平均分子量が5000〜100000である変性ポリウレタンウレアであって、前記塩素化ポリプロピレンと前記水素添加型ブタジエン系重合体及び/又は水素添加型イソプレン系重合体との重量比が25/75〜95/5であり、両者の合計含有量が5〜40wt%であることを特徴とする変性ポリウレタンウレア。
  2. 塩素化ポリプロピレンの塩素含有率が5〜50wt%であり、数平均分子量が1000〜50000であることを特徴とする請求項1に記載の変性ポリウレタンウレア。
  3. 水素添加型ブタジエン系重合体及び/又は水素添加型イソプレン系重合体の数平均分子量が500〜10000であることを特徴とする請求項1ないし請求項2記載の変性ポリウレタンウレア。
  4. 請求項1ないし請求項に記載の変性ポリウレタンウレアを含有することを特徴とする印刷インキ用又は塗料用バインダー。
  5. 請求項1ないし請求項に記載の変性ポリウレタンウレアを含有することを特徴とする接着剤。
  6. 請求項1ないし請求項に記載の変性ポリウレタンウレアを含有することを特徴とするコーティング剤。
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