JP3858649B2 - シート処理装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、複写機やプリンタ等の画像記録装置から排出される記録シートを揃えて綴じたり、穴あけしたりするシート処理装置に関し、特に、一外側面の上部に配置された第1シート排出口および前記第1シート排出口の下側で且つ内側に配置された第2シート排出口を有する複数のシート排出口を備えたシート処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
画像形成装置のオンライン化が進み、画像形成されたシートに対してホッチキス綴じ、パンチ、紙折り、中綴じ製本等の後処理を行うシート処理装置を装備した複写機やプリンタが使用されている。
このようなシート処理装置を装備すると、シート処理装置および画像形成装置を含めた装置全体が大型化して専有面積が増えてしまうという問題点がある。このような問題点を解消するために、上下方向に離れて異なる機能の後処理装置を配置し、且つ各後処理装置で処理したシートをそれぞれ上下に配置したシート排出トレイに排出する縦配置型シート処理装置が従来公知である。
この種のシート処理装置として、従来、下記(J01)の技術が知られている。(J01)(特開平7−48062公報、特開平7−157178公報、等に記載の技術)
これらの公報には、一側面に配置されたシート搬入口と、前記一側面の反対側の他側面に上下に離れて配置された第1シート排出口および第2シート排出口と、前記シート搬入口から搬入されたシートを端綴じして前記第1シート排出口に排出する第1搬送路および前記シート搬入口から搬入されたシートを中綴じして前記第2シート排出口に排出する第2搬送路とを備えたシート処理装置が記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
前記従来の技術(J01)は下記の問題点がある。
(前記従来技術(J01)の問題点)
前記従来技術(J01)のシート処理装置では、上下に配置された第1および第2の各シート排出口に対してそれぞれシート排出トレイが設けられているが、シート処理装置の高さ方向のサイズには限度があるため、上下に配置されたシート排出トレイでは収容できる用紙が限られてしまう。
特に、シート排出口の数が増加した場合に、前記シート排出口の数に応じた数のシート排出トレイを上下に配置すると、各シート排出口からシート排出トレイに排出可能なシート枚数が更に少なくなってしまう。
【0004】
前記シート排出口が複数設けられたシート処理装置において、シート排出トレイのシート収容量を増加させることが可能な次の技術(J02)が従来公知である。
(J02)特開2000−73320号公報記載の技術
この公報には、上部のシート排出口から排出されるシートを収容する可動排紙皿(排紙トレイ)を下方に移動させるときに、下部のシート排出口(中綴じシートの排出口)を塞ぐ位置まで移動させて、可動排紙皿のシート収容量を増やす装置が記載されている。しかし、この様な構成では、可動排紙皿(トレイ)が最下点に移動している場合、中綴じをして下部のシート排出口から排出する作業を即座に実行することができないという問題点がある。
【0005】
本発明は、前述の事情に鑑み、下記(O01)の記載内容を課題とする。
(O01)複数のシート排出口およびシート排出トレイが上下に配置されたシート処理装置において、シート排出口からシート排出トレイに排出可能なシート枚数を増加させること。
【0006】
【課題を解決するための手段】
次に、前記課題を解決するために案出した本発明を説明するが、本発明の要素には、後述の実施例の要素との対応を容易にするため、実施例の要素の符号をカッコで囲んだものを付記する。
また、本発明を後述の実施例の符号と対応させて説明する理由は、本発明の理解を容易にするためであり、本発明の範囲を実施例に限定するためではない。
【0007】
(本発明)
前記課題を解決するため、本発明のシート処理装置は、次の構成要件(A01)〜(A06)を備えたことを特徴とする。
(A01)画像が記録されたシート(S)が排出される外側面に上下に離れて配置された第1シート排出口(P1)および前記第1シート排出口(P1)よりも下側で且つ前記外側面よりも内側に配置された第2シート排出口(P2)を有する複数のシート排出口(P1,P2)、
(A02)前記シート(S)を前記第1シート排出口(P1)に排出する第1搬送路(SH7)、
(A03)前記シート(S)を前記第2シート排出口(P2)に排出する第2搬送路(SH8)、
(A04)前記第1シート排出口(P1)から排出されるシート(S)を収容可能な第1排出トレイ(TH1)と前記第1排出トレイ(TH1)を上下方向に移動可能に支持するトレイガイド(37)とを有し、前記第1排出トレイ(TH1)の下端が前記第2シート排出口(P2)よりも下方に移動可能に構成された第1トレイユニット(36〜38+TH1、36+37′+38′+TH1′)、
(A05)前記第2シート排出口(P2)から排出されるシート(S)を、前記第2シート排出口(P2)の下方に移動した前記第1排出トレイ(TH1)の下端の下方にガイドする下方ガイド部材(43′,46)、
(A06)前記第2シート排出口(P2)から排出されて前記下方ガイド部材(43′,46)により下方にガイドされたシート(S)を収容可能な第2排出トレイ(TH2)。
【0008】
前記構成要件(A01)〜(A06)を備えた本発明のシート処理装置では、画像が記録されたシート(S)は、第1搬送路(SH7)または第2搬送路(SH8)を通って、シート処理装置(U4)の外側面の上側に配置された第1シート排出口(P1)または前記第1シート排出口(P1)よりも下側且つ内側に配置された第2シート排出口(P2)から排出される。
前記第1シート排出口(P1)から排出されるシート(S)を収容可能な第1排出トレイ(TH1)は、トレイガイド(37)により上下方向に移動可能であり、前記第1排出トレイ(TH1)の下端は前記第2シート排出口(P2)よりも下方に移動可能である。
前記第2シート排出口(P2)から排出されるシート(S)は、下方ガイド部材(43′,46)により、前記第2シート排出口(P2)の下方に移動した前記第1排出トレイ(TH1)の下端の下方にガイドされる。前記第2シート排出口(P2)から排出されて前記下方ガイド部材(43′,46)により下方にガイドされたシート(S)は第2排出トレイ(TH2)に収容される。
したがって、第1排出トレイ(TH1)が第2シート排出口(P2)の下方に移動した状態でも、第2シート排出口(P2)から排出されたシート(S)は第2排出トレイ(TH2)に収容することができる。このように、第1排出トレイ(TH1)が第2シート排出口(P2)の高さよりも低い位置に移動することができる場合には、第1排出トレイ(TH1)上に多くのシート(S)をスタックすることができる。
【0009】
前記構成要件(A01)〜(A06)を備えた本発明のシート処理装置は、さらに次の構成要件(A07)を備えることが可能である。
(A07)弾性を有するシート押さえ部材(46)により構成された前記下方ガイド部材(46)。
前記構成要件(A07)を備えた本発明のシート処理装置では、第2シート排出口(P2)から排出されたシート(S)は、弾性を有するシート押さえ部材(46)により下方にガイドされながら排出される。したがって、シート(S)が第2排出トレイ(TH2)に収容される時に、シート(S)の表面に傷がつくのを防止したり、第2排出トレイ(TH2)にシート(S)が落下する時の衝撃を抑えることができる。
【0010】
前記構成要件(A01)〜(A06)を備えた本発明のシート処理装置は、さらに次の構成要件(A08)を備えることが可能である。
(A08)前記第2排出トレイ(TH2)を上下動可能に支持するトレイガイド。
前記構成要件(A08)を備えた本発明のシート処理装置では、トレイガイドに支持された前記第2排出トレイ(TH2)は上下動する。したがって、第1排出トレイ(TH1)が第2シート排出口(P2)の下方に移動した状態でも、第2排出トレイ(TH2)上に多くのシート(S)をスタックすることができる。
【0011】
前記構成要件(A01)〜(A06)を備えた本発明のシート処理装置は、さらに次の構成要件(A09)を備えることが可能である。
(A09)前記第2排出トレイ(TH2)および前記第2排出トレイ(TH2)を上下動可能に支持するトレイガイドを有する第2トレイユニットであって、上下方向に移動可能な前記トレイガイドを有する前記第2トレイユニット。
前記構成要件(A09)を備えた本発明のシート処理装置では、前記第2トレイユニットのトレイガイドによって、前記第2排出トレイ(TH2)は上下動可能に支持されている。また、第2トレイユニットのトレイガイドも、上下方向に移動可能に構成されている。したがって、前記第2排出トレイ(TH2)上に積載されているシート(S)の量に応じて、排出トレイ(TH2)を第2シート排出口(P2)に対して常に適切な高さだけ下方の位置に保持することができる。
【0012】
前記構成要件(A01)〜(A06)を備えた本発明のシート処理装置は、さらに次の構成要件(A010),(A011)を備えることが可能である。
(A010)複数のシート(S)を端綴じする端綴じ装置(7〜18)が途中に設けられた前記第1搬送路(SH7)、
(A011)複数のシート(S)を中綴じする中綴じ装置(21〜26)が途中に設けられた前記第2搬送路(SH8)。
前記構成要件(A010),(A011)を備えた本発明のシート処理装置では、前記第1搬送路(SH7)の途中に、複数のシート(S)を端綴じする端綴じ装置(7〜18)が設けられているので、第1搬送路(SH7)に搬送されたシート(S)は端綴じ処理をした後に第1シート排出口(P1)から排出することができる。また、前記第2搬送路(SH8)の途中に、複数のシート(S)を中綴じする中綴じ装置(21〜26)が設けられているので、第2搬送路(SH8)に搬送されたシート(S)は中綴じ処理をした後に第2シート排出口(P2)から排出することができる。
【0013】
前記構成要件(A01)〜(A06)を備えた本発明のシート処理装置は、さらに次の構成要件(A012)を備えることが可能である。
(A012)前記第2シート排出口(P2)から第2排出トレイ(TH2)上に排出されたシート(S)を第2排出トレイ(TH2)の先端側に搬送するシート搬送装置(HB)が設けられた前記第2排出トレイ(TH2)。
前記構成要件(A012)を備えた本発明のシート処理装置では、第2シート排出口(P2)から排出されたシート(S)は、シート搬送装置(HB)によって、第2排出トレイ(TH2)の先端側に搬送される。したがって、既に排出されたシート(S)が邪魔になってシート(S)が排出できなくなることを防止し、結果として第2排出トレイ(TH2)に積載できるシート(S)の量を増加させることができる。また、先端側にシート(S)が搬送されるので、ユーザがシート(S)を取り出しやすくなる。
【0014】
前記構成要件(A01)〜(A06)と前記構成要件(A08)または(A09)とを備えた本発明の画像形成装置において、次の構成要件(A013)を備えることができる。
(A013)前記第2排出トレイ(TH2)上のシート高さを検出するシート高さ検出装置。
前記構成要件(A013)に記載されたシート高さセンサは従来公知であり、従来公知の種々のシート高さセンサ(例えば、シート高さセンサ(SN0))を使用可能である。
前記構成要件(A013)を備えた本発明のシート処理装置では、シート高さ検出装置は、前記第2排出トレイ(TH2)上のシート高さを検出する。したがって、前記シート高さセンサによって第2排出トレイ(TH2)が第2シート排出口(P2)の高さに対応した適切な位置に移動しているかを確認できる。
【0015】
前記構成要件(A01)〜(A06)と前記構成要件(A08)または(A09)と、前記構成要件(A013)とを備えた本発明の画像形成装置において、次の構成要件(A014)を備えることができる。
(A014)前記シート高さ検出装置の検出信号に応じて前記第2排出トレイ(TH2)を昇降させるトレイ昇降制御装置。
前記構成要件(A013)に記載されたトレイ昇降制御装置は従来公知であり、従来公知の種々のトレイ昇降制御装置(例えばトレイ昇降制御装置(37,38,SN0))を使用することができる。
前記構成要件(A013)とを備えた本発明の画像形成装置では、トレイ昇降制御装置は、前記シート高さ検出装置の検出信号に応じて前記第2排出トレイ(TH2)を昇降させる。したがって、前記シート高さセンサの検出信号によって第2排出トレイ(TH2)を第2シート排出口(P2)の高さに対応した適切な位置に昇降させることができる。
【0016】
【実施の形態】
次に図面を参照しながら、本発明の実施の形態の具体例(実施例)を説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
なお、以後の説明の理解を容易にするために、図面において、前後方向をX軸方向、左右方向をY軸方向、上下方向をZ軸方向とし、矢印X,−X,Y,−Y,Z,−Zで示す方向または示す側をそれぞれ、前方、後方、右方、左方、上方、下方、または、前側、後側、右側、左側、上側、下側とする。
また、図中、「○」の中に「・」が記載されたものは紙面の裏から表に向かう矢印を意味し、「○」の中に「×」が記載されたものは紙面の表から裏に向かう矢印を意味するものとする。
【0017】
(実施例1)
図1は本発明の実施例1の画像形成装置(タンデム式デジタルカラー複写機)の全体説明図である。
図1において、画像形成装置Uは、UI(ユーザインタフェース)、イメージ入力装置U1、給紙装置U2、画像形成装置本体U3、およびシート処理装置U4を有している。
【0018】
(ユーザインタフェースUI):
UIは、コピースタートキー(図示せず)、コピー枚数設定キー、テンキー等の入力キーおよび表示器UI1を有している。
(イメージ入力装置U1):
イメージ入力装置U1は、自動原稿搬送装置およびイメージスキャナ等により構成されている。
図1において、イメージ入力装置U1では、照明された原稿(図示せず)からの反射光は、図示しない露光光学系、CCD(固体撮像素子)帯状パイル織物画像処理回路(図示せず)でR(赤)、G(緑)、B(青)の画像データに変換されて、所定のタイミングで画像形成装置本体U3に入力される。
【0019】
(給紙装置U2):
給紙装置U2は複数の給紙トレイTR1〜TR3、前記各給紙トレイTR1〜TR3に収容された画像記録用の記録シートSを取り出して画像形成装置本体U3に搬送する給紙路SH1等を有している。
【0020】
(画像形成装置本体U3):
図1において、画像形成装置本体U3は、前記給紙装置U2から搬送された記録シートSに画像記録を行う画像記録部(詳細は後述)、トナーディスペンサー装置U3a、およびシート搬送路SH2、シート排出路SH3、シート反転路SH4、シート循環路SH5等を有している。
また、画像形成装置本体U3は、コントローラC、および前記コントローラCにより制御されるレーザ駆動回路Dおよび電源回路E等を有している。コントローラCにより作動を制御されるレーザ駆動回路Dは、前記イメージ入力装置U1から入力されたY(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K(黒)の画像データに応じたレーザ駆動信号を所定のタイミングで、各色のトナー像形成装置UY,UM,UC,UKの潜像形成装置ROSy,ROSm,ROSc,ROSkに出力する。なお、前記各色のトナー像形成装置UY,UM,UC,UKは、画像形成装置本体U3の前方に引き出された引出位置と画像形成装置本体U3内部に装着された装着位置との間で移動可能に支持されている。
【0021】
図1において、K(黒)のトナー像形成装置UKの感光体ドラム(トナー像担持体)Pkの周囲には、帯電器CCk、現像器Gk、クリーナCLk等が配置されている。
そして、他のトナー像形成装置UY,UM,UCの前記感光体ドラムPy,Pm,Pcの周囲にもそれぞれ前記感光体ドラムPkの周囲と同様の帯電器CCy,CCm,CCc、現像器Gy,Gm,Gc、クリーナCLy,CLm,CLc等が配置されている。
【0022】
図1において、感光体ドラムPy,Pm,Pc,Pkは、それぞれ帯電器CCy,CCm,CCc,CCkにより一様に帯電された後、前記潜像形成装置ROSy,ROSm,ROSc,ROSkの出力するレーザビームLy,Lm,Lc,Lkによりその表面に静電潜像が形成される。前記感光体ドラムPy,Pm,Pc,Pk表面の静電潜像は、現像器Gy,Gm,Gc,GkによりY(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K(黒)の色のトナー像に現像される。
【0023】
感光体ドラムPy,Pm,Pc,Pk表面上のトナー像は、1次転写ロールT1y,T1m,T1c,T1kにより中間転写ベルトB上に順次重ねて転写され、中間転写ベルトB上にカラー画像が形成される。中間転写ベルトB上に形成されたカラートナー像は、2次転写領域Q4に搬送される。
なお、黒画像データのみの場合はK(黒)の感光体ドラムPkおよび現像器Gkのみが使用され、黒のトナー像のみが形成される。
1次転写後、感光体ドラムPy,Pm,Pc,Pk表面の残留トナーは感光体ドラム用のクリーナCLy,CLm,CLc,CLkによりクリーニングされる。
【0024】
ベルトモジュールBMは、前記中間転写ベルトBと、ベルト駆動ロールRd、テンションロールRt、ウォーキングロールRw、複数のアイドラロール(フリーロール)RfおよびバックアップロールT2aを含むベルト支持ロール(Rd,Rt,Rw,Rf,T2a)と、前記1次転写ロールT1y,T1m,T1c,T1kとを有している。そして、前記中間転写ベルトBは前記ベルト支持ロール(Rd,Rt,Rw,Rf,T2a)により矢印Ya方向に回転移動可能に支持されている。
【0025】
前記バックアップロールT2aの下方には2次転写ユニットUtが配置されている。2次転写ユニットUtの2次転写ロールT2bは、前記中間転写ベルトBを挟んでバックアップロールT2aに離隔および圧接可能(離接可能)に配置されており、前記2次転写ロールT2bが中間転写ベルトBと圧接する領域(ニップ)により2次転写領域Q4が形成されている。また、前記バックアップロールT2aにはコンタクトロールT2cが当接しており、前記ロールT2a〜T2cにより2次転写器(転写装置)T2が構成されている。
前記コンタクトロールT2cにはコントローラCにより制御される電源回路から所定のタイミングでトナーの帯電極性と同極性の2次転写電圧が印加される。
【0026】
前記ベルトモジュールBM下方にはシート搬送路SH2が配置されている。前記給紙装置U2の給紙路SH1から給紙された記録シートSは、前記シート搬送路SH2のレジロールRrに搬送されて、カラートナー像が2次転写領域Q4に搬送されるのにタイミングを合わせてレジ側シートガイドSGr、転写前シートガイドSG1を通って2次転写領域Q4に搬送される。
なお、レジ側シートガイドSGrはレジロールRrとともに、画像形成装置本体U3に固定されている。
前記中間転写ベルトB上のカラートナー像は、前記2次転写領域Q4を通過するする際に前記2次転写器T2により前記記録シートSに転写される。なお、フルカラー画像の場合は中間転写ベルトB表面に重ねて1次転写されたトナー像が一括して記録シートSに2次転写される。
【0027】
2次転写後の前記中間転写ベルトBは、ベルトクリーナCLBによりクリーニングされる。なお、前記2次転写ロールT2bおよびベルトクリーナCLBは、中間転写ベルトBと離接自在(離隔および接触自在)に配設されており、カラー画像が形成される場合には最終色の未定着トナー像が中間転写ベルトBに1次転写されるまで、中間転写ベルトBから離隔している。
【0028】
トナー像が2次転写された前記記録シートSは、転写後シートガイドSG2、シート搬送ベルトBHを通って定着装置Fの一対の定着ロールFhと加圧ロールFpとが圧接する領域(定着領域)Q5に搬送される。前記記録シートS上のトナー像は定着領域Q5を通過する際に定着装置Fにより加熱定着される。前記定着装置Fの下流側には切替ゲートG1が設けられている。前記切替ゲートG1はシート搬送路SH2を搬送されて定着領域Q5で加熱定着された記録シートSを、シート排出路SH3またはシート反転路SH4側のいずれかに選択的に切り替える。前記シート排出路SH3に搬送されたシートSは排出ロールRhからシート処理装置U4に排出される。
【0029】
前記シート反転路SH4にはシート循環路SH5が接続されており、その接続部にはマイラーゲートG2が設けられている。前記マイラー切替ゲートG2はシート反転路SH4に搬送されてきた記録シートSをそのまま一旦通過させ、通過した記録シートSをスイッチバックさせてシート循環路SH5側に搬送する。前記シート循環路SH5に搬送された記録シートSは前記給紙路SH1を通って前記転写領域Q4に再送される。
前記符号SH1〜SH5で示された要素によりシート搬送路SHが構成されている。また、前記符号SH,Ra,Rr,Rh,SG1,SG2,SGr,BH、G1,G2で示された要素によりシート搬送装置SUが構成されている。
【0030】
(シート処理装置U4)
図2は前記1に示す画像形成装置本体に接続されたシート処理装置の拡大断面図である。
図2において、シート処理装置U4は画像形成装置本体U3と接続する面(シート処理装置の一側面)に、画像形成装置本体U3で複写された記録シートSを搬入するシート搬入口1が設けられている。このシート搬入口1から搬入された記録シートSは、切替ゲート2の切替えにより、右上に延びる上端排出路SH6または下方に延びる第1搬送路SH7のいずれかに搬送される。また、第1搬送路SH7には第2搬送路SH8が接続されており、その接続部に配置された切替ゲート3により記録シートSは第1搬送路SH7またはSH8のいずれかに搬送される。
前記上端排出路SH6に搬送された記録シートSはそのまま、後処理を行われることなく、上端排出ロール4により上端排出口P0からトップトレイTH0に排出される。
第1搬送路SH7には、複数のシートを揃えて収容する端綴じ用コンパイルトレイ7が水平に対し緩傾斜して配置され、この端綴じ用コンパイルトレイ7の左側先端は上方に立ち上がりシート後端位置決め部(シート排出方向のシート後端を位置決めする部分)8を構成している。端綴じ用コンパイルトレイ7の下方には端綴じ用ステープラ9が配置され、端綴じ用コンパイルトレイ7には端綴じ用ステープラ9がトレイ上面側に出入するための開口(図示せず)が形成されている。
【0031】
端綴じ用ステープラ9はカム11の回転により針を打ち出す。そして、端綴じ用コンパイルトレイ7の上方には端綴じ用ステープラ9から打ち出された針を折曲げるための針受け台12が配置されている。端綴じ用コンパイルトレイ7の右端にはシートセット排出装置13が設けられている。シートセット排出装置13は、シート排出ローラ14a及び遊動ローラ14bを有している。遊動ローラ14bは水平軸回りに揺動する揺動アーム15により回転可能に支持されている。揺動アーム15は、引っ張りバネ16により常時下方に付勢されているが、必要なときにはソレノイド17により上方に保持されるようになっている。
シート処理装置U4の右側壁には、前記シート排出ローラ14aおよび遊動ローラ14bに隣接して端綴じシート搬出口(第1シート排出口)P1が形成されている。
【0032】
また、前記端綴じ用コンパイルトレイ7上面には、端綴じ用コンパイルトレイ7に搬入される記録シートの搬送方向に沿う側縁を揃えるためのシート側縁揃え部材18が配置されている。シート側縁揃え部材18は、端綴じ用コンパイルトレイ7に記録シートが搬入される時にはシート搬入の邪魔にならないように、シートの幅方向の外方に移動しており、シートが搬入されると、前記シートの搬送方向に沿う一側縁を押圧して他側縁を位置決めガイド(図示せず)に当接させてシートの側縁の位置決めを行う部材である。このようなシート側縁位置決め方法は従来公知(例えば、特開平7−48062号公報参照)であり、従来公知の種々のシート側縁位置決め方法を採用することが可能である。
また、前記端綴じ用コンパイルトレイ7に排出された記録シートの排出方向後端の位置決め方法の説明は省略するが、前記記録シートの排出方向後端の位置決め方法も従来公知(例えば、特開平7−48062号公報参照)である。
前記従来公知の記録シートの排出方向後端の位置決め方法により、端綴じ用コンパイルトレイ7に搬入されたシートは常にその排出方向後端の位置および排出方向に沿った側縁の位置が揃えられるようになっている。
前記符号7〜18で示された要素により端綴じ装置(7〜18)が構成されている。
【0033】
図1において、第2搬送路SH8の下部には、複数のシートを揃えて収容する箱状の中綴じ用コンパイルトレイ21が急傾斜した姿勢でシート処理装置U4のフレームに固定して設けられている。この中綴じ用コンパイルトレイ21の上部は、上方に開口しかつ、その左側面は外方に屈曲して、シートの搬入が容易になるように上方にいくほど開口断面が拡大している。
【0034】
図2に図示するように、中綴じ用コンパイルトレイ21の下部左側面の外側には中綴じ用ステープラ22が配置されており、中綴じ用ステープラ22はカム23の回転により針を打ち出す。そして、中綴じ用コンパイルトレイ21の左側には中綴じ用ステープラ22から打ち出された針を折曲げるための針受け台24が配置されている。
前記中綴じ用コンパイルトレイ21の内部に搬入された記録シートの先端(下端)はシート位置調節部材25に当接した状態で支持される。シート位置調節部材25は上下移動可能であり、搬入されるシートのサイズに応じて上下方向の位置が調節される。
また、中綴じ用コンパイルトレイ21の内部には搬入された記録シートの搬送方向に沿う側縁を揃えるためのシート側縁揃え部材26が配置されている。シート側縁揃え部材26は、中綴じ用コンパイルトレイ21に記録シートが搬入される時にはシート搬入の邪魔にならないように、シートの幅方向の外方に移動しており、シートが搬入されると、前記シートの搬送方向に沿う一側縁を押圧して他側縁を位置決めガイド(図示せず)に当接させてシートの側縁の位置決めを行う部材である。
前記シート位置調節部材25およびシート側縁揃え部材26等の構成は従来公知(特開平7−48062号公報等参照)である。
前記符号21〜26で示された要素により中綴じ装置(21〜26)が構成されている。
【0035】
中綴じ用ステープラ22の下方には、右側に折りローラ用開口27が形成されており、前記折りローラ用開口27には上下一対の折りローラ28が配置されている。また、前記一対の折ローラ28に対向してその左側に、右方に突出可能な(すなわち、中綴じ用コンパイルトレイ21内部に突出可能な)ナイフエッジ29が配置されている。このナイフエッジ29は、復帰バネ30により常時左方(−Y方向)方向に付勢され、カム31の回転により中綴じ用コンパイルトレイ21内部に進退する。このナイフエッジ29がシートセットの中央を垂直に押圧して、一対の折りローラ28間に押し込む。
前記符号27〜31で示された要素からシート折曲装置32が構成されている。
前記シート折曲装置32により折り曲げられた中綴じシート束は前記一対の折りローラ28および排出ローラ33により中綴じシート排出口(第2シート排出口)P2から排出される。
【0036】
図3は図2に示す端綴じ排出トレイの説明図で図3Aは上面図、図3Bは前記図3Aの要部拡大断面図である。
図4は前記図2の要部拡大図で、本発明のシート処理装置の実施例1の端綴じ排出トレイの説明図である。
前記シート処理装置U4には、前記端綴じシート搬出口P1から搬出されたシート又は端綴じされたシートセットを受ける端綴じ排出トレイ(第1排出トレイ)TH1がシート処理装置U4の右側壁から外側に突出して設けられている。端綴じ排出トレイTH1はほぼ水平に配置されたシート支持壁TH1a(図3A参照)と、シート排出方向に沿う一対の側壁TH1bを有している。
図2〜図4において、シート処理装置U4の右側面には前後方向(X軸方向)に離れ且つ上下に延びる一対のガイドレール36,36(図2、図3参照)が設けられている。一対のガイドレール36にはそれぞれ上部トレイガイド37が上下にスライド可能に嵌合(図3B参照)している。前記一対の上部トレイガイド37は図2から分かるように上下に長く延びる部材である。前記上部トレイガイド37にはそれぞれ上部スライダ38が上下動可能に嵌合(図3B参照)しており、一対の上部スライダ38は前記端綴じ排出トレイTH1の前記両側壁TH1b,TH1bにネジにより連結されている。
【0037】
したがって、前記上部トレイガイド37,37は前記ガイドレール36,36に沿って上下動可能(昇降可能)であり、また、上部スライダ38,38およびそれに連結された端綴じ排出トレイTH1は前記上部トレイガイド37,37に沿って上下動可能(昇降可能)である。
なお、前記ガイドレール36に対する前記上部トレイガイド37,37の昇降、および前記上部トレイガイド37,37に対する上部スライダ38,38の昇降機構は従来周知の種々の昇降機構(例えば、特開平7−49082号公報、特開平7−300270号公報等に記載の昇降機構等)を利用することができる。前記ガイドレール36、上部トレイガイド37、上部スライダ38、端綴じ排出トレイTH1によって、トレイユニット(36〜38、TH1)が構成される。
【0038】
図4において、上部トレイガイド37の上端部には高さセンサSN0が配置されている。高さセンサSN0は、端綴じ排出トレイTH1の上面位置または端綴じ排出トレイTH1に積載されたシートの上端面位置が上部トレイガイド37に対して所定の高さに移動した時に、前記端綴じ排出トレイTH1の上面または前記積載シートの上面を検出する。
したがって、ガイドレール36によりガイドされて上下動する上部トレイガイド37がシート排出口P0またはP1に対して所定位置に移動した状態において、高さセンサSN0が前記端綴じ排出トレイTH1の上面または積載シートの上面を検出した時、前記端綴じ排出トレイTH1の上面または積載シートの上面は、前記シート排出口P0またはP1に対して所定の高さに移動していることになる。
したがって、高さセンサSN0の検出信号により、前記シート排出口P0またはP1に対する前記端綴じ排出トレイTH1の上面または積載シートの上面の高さを所定の高さに制御することができる。
前記符号37,38,SN0で示された要素および前記上部トレイガイド37上で前記上部スライダを移動させる駆動装置および制御装置等によりトレイ昇降制御装置(37,38,SN0)が構成されている。
【0039】
図2において、前記一対のガイドレール36,36の下端にはシート処理装置U4の内部に広がる空間SPが形成されている。前記空間SPの内端には、前記中綴じシート排出口P2が形成された鉛直壁41が設けられており、前記鉛直壁の上端から外方(右方)に延びる上壁42が設けられている。前記上壁42の外端から傾斜壁43が下方且つ外方(右方)に延びて形成されており、傾斜壁43の下端は前記一対のガイドレール36下端とほぼ同一の高さに配置されている。前記鉛直壁41の外面側には、前記中綴じシート排出口P2よりも上方位置において弾力性を有するダンパ(下方ガイド部材)46の上端が支持されており、ダンパ46は下方に延びている。
前記空間SPの下部には中綴じ排出トレイ(第2排出トレイ)TH2が配置されている。中綴じ排出トレイTH2の上面には搬送ベルトHBが設けられている。前記中綴じシート排出口P2から排出された中綴じシート束は前記弾性材料製のダンパ(板バネ状のダンパ)46により下方にガイドされ、搬送ベルトHBにより外方(右方)に搬送される。中綴じ排出トレイTH2の外端部(右端部)には、傾斜したストッパ47が設けられており、前記搬送ベルトHBにより外端側に搬送された中綴じシート束は傾斜したストッパ47の傾斜面に支持された状態スタックされていく。
搬送ベルトHBの上面と前記傾斜壁43の下端との間には、搬送ベルトHB上の中綴じシート束が通過する程度の隙間が形成されている。
【0040】
(実施例1の作用)
前記構成を備えたシート処理装置U4の実施例では、画像形成装置Uからシート処理装置U4に排出された記録シートに対して後処理(端綴じ作業または中綴じ作業)を行わない場合には、切替ゲート2は図2に示す位置から反時計方向に回転した位置に保持される。この状態では、シート処理装置U4に搬入されたシートは、上端排出路SH6を通って上端排出ロール4により上端排出口P0から排出される。
【0041】
画像形成装置Uから排出された記録シートSをシート処理装置U4で綴じる場合には、最初に綴じ方を端綴じにするか、中綴じにするかを、複写機側で設定する。シート処理装置U4で端綴じをする場合には、切替ゲート2,3が図2に示す状態を維持し、記録シートSは複数のシートを揃えて収容する端綴じ用コンパイルトレイ7に搬入される。この記録シートSは一部分が端綴じ用コンパイルトレイ7からはみ出し、端綴じ排出トレイTH1に載置される。この端綴じ用コンパイルトレイ7に載置された記録シートは、シート側縁揃え部材18によりシートの幅方向(前後方向)に紙揃えされ、図示しない後端位置決め部材によりシート搬送方向のシート後端がシート後端位置決め部8に当接した状態で長さ方向(左右方向、シート搬送方向)に紙揃えされる。前記後端位置決め部材は従来周知の種々の後端位置決め部材(例えば、特開平7−49082号公報等に記載の後端位置決め部材)を利用することができる。
【0042】
記録シートSが所定枚数端綴じ用コンパイルトレイ7に載置されると、カム11が回転し、端綴じ用ステープラ9が端綴じを行う。次いで、遊動ローラ14bが降下し、シート排出ローラ14aの回転により、この端綴じされたシートセットを端綴じシート排出口P1から排出させて、端綴じ排出トレイTH1に載置する。シートセットが端綴じ排出トレイTH1に載置されると、端綴じ排出トレイTH1は降下する。そして、端綴じ排出トレイTH1に載置されたシートセット上面の位置を高さセンサSN0により検出して常時同じ高さに維持する。
すなわち、高さセンサSN0が端綴じ排出トレイTH1またはそれに積載されたシート上面を検知している場合には、端綴じ排出トレイTH1を下降させ、非検知状態になった位置で端綴じ排出トレイTH1を停止する。
また、高さセンサSN0が端綴じ排出トレイTH1またはそれに積載されたシート上面を検知していない場合には、端綴じ排出トレイTH1を上昇させ、検知状態になった位置で端綴じ排出トレイTH1を停止する。
【0043】
図2から分かるように、端綴じ排出トレイTH1の下端は中綴じシート排出口P2の高さよりも低い位置に移動している。すなわち、本実施例1では、端綴じ排出トレイTH1の下端が中綴じシート排出口P2の高さよりも低い位置に移動した状態でも、中綴じシート排出口P2から中綴じ排出トレイTH2に中綴じシート束を排出することができる。このため、端綴じ排出トレイTH1に排出される端綴じシート束のスタック量が多くなる。
【0044】
シート処理装置U4で中綴じをする場合には、切替ゲート3を図2に示す状態から時計方向に回転する。この状態では、記録シートSは複数のシートを揃えて収容する中綴じ用コンパイルトレイ21に搬入される。この時、シートサイズに応じて前記シート位置調節部材25は、中綴じ用コンパイルトレイ21下部での位置が調節される。そして、搬入される記録シートSの下端はシート位置調節部材25で位置決めされ、記録シートSの搬送方向の中央部が中綴じ用ステープラ22に対向して配置される。
【0045】
この状態で前記シート側縁揃え部材26(図2参照)により、幅方向に紙揃えされる。記録シートSが所定枚数中綴じ用コンパイルトレイ21に収納されると、カム23が回転し、中綴じ用ステープラ22が中綴じを行う。次ぎに、シート位置調節部材25が上昇し、シートセットの中央部がシート折曲装置32に対向する位置に配置される。そこで、カム31が回転して、ナイフエッジ29が中綴じ用コンパイルトレイ21内に突出する。このナイフエッジ29がシートセットの中央を垂直に押圧して、折りローラ28の1対のローラ間に押し込む。そして、1対の折りローラ28によりシートセットを折曲する。前記シート折曲装置32により折り曲げられた中綴じシート束は前記一対の折りローラ28および排出ローラ33により中綴じシート排出口P2から排出される。
【0046】
中綴じシート排出口P2から排出された中綴じシート束は、弾性材料製のダンパ46により下方に押されて、中綴じ排出トレイTH2上面に設けられた搬送ベルトHB上に落下して載置される。搬送ベルトHB上に載置された中綴じシート束は搬送ベルトHBにより中綴じ排出トレイTH2の外端側に搬送される。外端側に搬送された中綴じシート束は外端に設けられたストッパ47の傾斜面に支持された状態でスタックされていく。
【0047】
(実施例2)
図5は本発明の実施例2の説明図で、前記実施例1の図2に対応する図である。
なお、この実施例2の説明において、前記実施例1の構成要素に対応する構成要素には同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
この実施例2は、下記の点で前記実施例1と相違しているが、他の点では前記実施例1と同様に構成されている。
図5において、上端排出口P0は前記端綴じシート搬出口P1の上方に配置されている。したがって、この実施例2では前記図2に示す実施例1のトップトレイTH0は設けられていない。
【0048】
前記上端排出口P0および端綴じシート搬出口P1が設けられた外側面には一対のガイドレール36,36が外側面の上端まで延びて設けられている。そして、前記ガイドレール36,36には、それぞれ上部トレイガイド37,37および下部トレイガイド37′,37′が昇降可能に支持されている。前記上部トレイガイド37,37には上部スライダ38,38が昇降可能に支持されており、前記下部トレイガイド37′,37′には下部スライダ38′,38′が昇降可能に支持されている。
前記上部スライダ38,38には上側端綴じ排出トレイTH1が連結されており、下部スライダ38′,38′には下側端綴じ排出トレイTH1′が連結されている。下側端綴じ排出トレイTH1′が最下端に移動した状態では、下側端綴じ排出トレイTH1′の下端は中綴じシート排出口P2の高さよりも低い位置になっているが、その状態でも,中綴じシート排出口P2から中綴じ排出トレイTH2上に中綴じシート束を排出可能である。
【0049】
(実施例2の作用)
前記構成を備えた実施例2のシート処理装置U4では、通常は、上側端綴じ排出トレイTH1は上端排出口P0から排出されるシートを収容する位置に移動しており、また、下側端綴じ排出トレイTH1′は端綴じシート搬出口P1から排出されるシートを収容する第1収容位置に移動した状態になっている。
したがって、通常はその位置で各シート排出口P0,P1から排出されるシートを収容する。
下側端綴じ排出トレイTH1′に収容した端綴じシート束の量が満杯になると、その下側端綴じ排出トレイTH1′とそれを支持する下部トレイガイド37′および下部スライダ38′を図5の2点鎖線で示す位置に移動させ、上側端綴じ排出トレイTH1を、前記端綴じシート搬出口P1から排出されるシートを収容する第1収容位置に移動させる。その状態では、前記上側端綴じ排出トレイTH1が上部トレイガイド37の下端に移動するまで、端綴じシート搬出口P1から排出される端綴じシート束を収容可能である。
【0050】
この実施例2も、前記実施例1と同様に、下側端綴じ排出トレイTH1′の下端が中綴じシート排出口P2の高さよりも低い位置に移動した状態でも、中綴じシート排出口P2から中綴じ排出トレイTH2に中綴じシート束を排出することができる。このため、上側端綴じ排出トレイTH1および下側端綴じ排出トレイTH1′が収容する端綴じシート束のスタック量(収容量)が多くなる。
【0051】
(実施例3)
図6は本発明の実施例3の説明図で、前記実施例2の図5に対応する図である。
なお、この実施例3の説明において、前記実施例2の構成要素に対応する構成要素には同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
この実施例3は、下記の点で前記実施例2と相違しているが、他の点では前記実施例2と同様に構成されている。
図6において、本実施例3では実施例2で設けられていたダンパ46が省略されている。また、前記空間SPの鉛直壁41′の上端が中綴じ排出口P2付近に設定されており、鉛直壁41′の上端から下方且つ右方に傾斜壁43′が設けられ、傾斜壁43′の下端は一対のガイドレール36下端とほぼ同一の高さに配置されている。したがって、本実施例3では、傾斜壁43′が下方ガイド部材として作用する。
【0052】
(実施例3の作用)
前記構成を備えた実施例3のシート処理装置U4では、前記中綴じ排出口P2から排出されたシート束は、前記傾斜壁43′によってガイドされて第2排出トレイTH2に収容される。
したがって、この実施例3も、前記実施例2と同様に、下側端綴じ排出トレイTH1′の下端が中綴じシート排出口P2の高さよりも低い位置に移動した状態でも、中綴じシート排出口P2から中綴じ排出トレイTH2に中綴じシート束を排出することができる。このため、上側端綴じ排出トレイTH1および下側端綴じ排出トレイTH1′が収容する端綴じシート束のスタック量(収容量)が多くなる。
【0053】
(変更例)
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内で、種々の変更を行うことが可能である。本発明の変更実施例を以下に例示する。
【0054】
(H01)前記各実施例において、第2排出トレイTH2も上下動可能に支持することが可能である。この時、第2排出トレイTH2に積載されたシートSの量に応じて上下動を制御するために、第2排出トレイTH2または、シートの上端面を検出するためのセンサを設けることも可能である。
(H02)前記実施例において、端綴じ排出トレイTH1および中綴じ排出トレイTH2のいずれか一方のみを使用し、他の排出トレイおよびそれを支持するトレイガイド37または37′を省略することが可能である。その場合、使用した排出トレイは、前記上端排出口P0、端綴じシート排出口P1、および中綴じシート排出口P2から排出されるシートを収容するため、それぞれのシート排出口P0,P1,P2に対応する位置に移動するように構成すればよい。この場合は、3個のシート排出口P0,P1,P2に対して1個のシート排出トレイを設ければよい。
(H03)前記各実施例において、通常時は搬送ベルトHBを作動させず、第2排出トレイTH2に積載されたシートSの量が設定量以上になった時だけ搬送ベルトHBを作動させるように構成することも可能である。この時、第2排出トレイTH2に積載されたシートSの量を検出するセンサを設けることも可能である。例えば、排出トレイTH2に積載されたシートSの高さを検出するセンサを設けたり、シートSが設定量以上積載されたときにシートSの上面に接触しているダンパ46に接触するように構成された接触型のセンサを設けることができる。
【0055】
【発明の効果】
前述の本発明のシート処理装置は、下記の効果(E01)を奏することができる。
(E01)複数のシート排出口が設けられたシート処理装置において、必要なシート排出トレイの数を減少させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明の実施例1の画像形成装置(タンデム式デジタルカラー複写機)の全体説明図である。
【図2】 図2は前記1に示す画像形成装置本体に接続されたシート処理装置の拡大断面図である。
【図3】 図3は図2に示す端綴じ排出トレイの説明図で図3Aは上面図、図3Bは前記図3Aの要部拡大断面図である。
【図4】 図4は前記図2の要部拡大図で、本発明のシート処理装置の実施例1の端綴じ排出トレイの説明図である。
【図5】 図5は本発明の実施例2の説明図で、前記実施例1の図2に対応する図である。
【図6】 図6は本発明の実施例3の説明図で、前記実施例2の図5に対応する図である。
【符号の説明】
HB…シート搬送装置、P1…第1シート排出口、P2…第2シート排出口、P1,P2…シート排出口、S…シート、SH7…第1搬送路、SH8…第2搬送路、TH1…第1排出トレイ、TH2…第2排出トレイ、37…トレイガイド、43′,46…下方ガイド部材、46…シート押さえ部材、(7〜18)…端綴じ装置、(21〜26)…中綴じ装置、(36〜38+TH1、36+37′+38′+TH1′)…第1トレイユニット、(37,38,SN0)…トレイ昇降制御装置。
Claims (8)
- 次の構成要件(A01)〜(A06)を備えたシート処理装置、
(A01)画像が記録されたシートが排出される外側面に上下に離れて配置された第1シート排出口および前記第1シート排出口よりも下側で且つ前記外側面よりも内側に配置された第2シート排出口を有する複数のシート排出口、
(A02)前記シートを前記第1シート排出口に排出する第1搬送路、
(A03)前記シートを前記第2シート排出口に排出する第2搬送路、
(A04)前記第1シート排出口から排出されるシートを収容可能な第1排出トレイと前記第1排出トレイを上下方向に移動可能に支持するトレイガイドとを有し、前記第1排出トレイの下端が前記第2シート排出口よりも下方に移動可能に構成された第1トレイユニット、
(A05)前記第2シート排出口から排出されるシートを、前記第2シート排出口の下方に移動した前記第1排出トレイの下端の下方にガイドする下方ガイド部材、
(A06)前記第2シート排出口から排出されて前記下方ガイド部材により下方にガイドされたシートを収容可能な第2排出トレイ。 - 次の構成要件(A07)を備えた請求項1記載のシート処理装置、
(A07)弾性を有するシート押さえ部材により構成された前記下方ガイド部材。 - 次の構成要件(A08)を備えた請求項1または2記載のシート処理装置、
(A08)前記第2排出トレイを上下動可能に支持するトレイガイド。 - 次の構成要件(A09)を備えた請求項3記載のシート処理装置、
(A09)前記第2排出トレイおよび前記第2排出トレイを上下動可能に支持するトレイガイドを有する第2トレイユニットであって、上下方向に移動可能な前記トレイガイドを有する前記第2トレイユニット。 - 次の構成要件(A010),(A011)を備えた請求項1ないし4のいずれか記載のシート処理装置、
(A010)複数のシートを端綴じする端綴じ装置が途中に設けられた前記第1搬送路、
(A011)複数のシートを中綴じする中綴じ装置が途中に設けられた前記第2搬送路。 - 次の構成要件(A012)を備えた請求項1ないし5のいずれか記載のシート処理装置、
(A012)前記第2シート排出口から第2排出トレイ上に排出されたシートを第2排出トレイの先端側に搬送するシート搬送装置が設けられた前記第2排出トレイ。 - 次の構成要件(A013)を備えた請求項3または4記載のシート処理装置、
(A013)前記第2排出トレイ上のシート高さを検出するシート高さ検出装置。 - 次の構成要件(A014)を備えた請求項7記載のシート処理装置、
(A014)前記シート高さ検出装置の検出信号に応じて前記第2排出トレイを昇降させるトレイ昇降制御装置。
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