JP3856631B2 - 液体燃料燃焼装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、石油ファンヒータ等の石油暖房機器に搭載された液体燃料燃焼装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、冬季の暖房機器として石油ファンヒータが一般家庭などに広く用いられている。図37は、従来の石油ファンヒータの一例を示す概略的な一部省略正面断面図、図38はその側面断面図である。図39は給油タンクの給油キャップと受け具の断面図である。
【0003】
図37に示すように、石油ファンヒータ本体201の内部側方には、灯油などの液体燃料204を予め注入して備蓄しておくための給油タンク202が配設されており、該給油タンク202の下方に連結された燃料タンク203に充分な量の液体燃料204が供給される。
【0004】
燃料タンク203に収容された液体燃料204は、燃料圧送用の電磁ポンプ205により送油パイプ206を経由して気化器207に導かれる。ここで気化器207に設けた気化器ヒータ(図示せず)により、送られてきた液体燃料204を気化させる。209は燃焼室であり、その底部には、バーナ208が支持固定されている。
【0005】
気化器207により気化された燃料ガスは、ノズルから勢い良く噴射されて燃焼用の空気と共にバーナ208に導入されて炎口208aで燃焼し、燃焼室209内の空気が加熱される。そして、図38の矢印で示すように、本体201背面に設けられた単相誘導モータなどからなるファンモータ210に取付けた送風ファン211により、フィルター212を介して吸い込んだ室内の空気を燃焼室209内の加熱された空気や燃焼ガスと共に温風として吹出口213から室内に吹き出す。
【0006】
一方、炎口208aのやや上方に設けたフレームセンサ214は燃焼炎による炎電流を検知するもので、予め設定した値以上の炎電流を検知すると、ファンモータ210に通電し、これに伴い送風ファン211が回転して、室内から吸い込んだ空気を温風として吹出口213から室内に吹き出される。
【0007】
このとき、室温サ―ミスタ215で室温を検知し、室温と設定温度との温度差に基づいて制御装置(図示せず)が前記燃料圧送用の電磁ポンプ205の駆動を制御することにより、液体燃料204の気化器207への供給量を調節し、バーナ208での燃焼炎の火力を調節する。
【0008】
例えば、室温の低い時に石油ファンヒータの運転を開始すれば、気化器207への液体燃料204の供給量を多くして室温を急速に設定温度まで上昇させ、その後は液体燃料204の供給量を調節して設定温度付近で一定に維持する。
【0009】
また、図39に示すように、給油タンク202の燃料の補給は、給油タンク202を本体201より取り出し、上下方向を逆にし、給油タンク202の弁部を有する給油キャップ216を外し、口金217から燃料を注入し、燃料が給油タンク202に供給されたことを確認した後、口金217の螺子部に給油キャップ216を締め付け、次に、給油キャップ216が下になるようにひっくり返して本体201に挿入する。そうすると、燃料タンク203の上面に取り付けられて受け具218に給油キャップ部216が挿入され、給油タンク202が燃料タンク203の上に載置される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来の石油ファンヒータでは、給油タンクの燃料補給のため、本体より取り出し、給油キャップを上に向けるため給油タンクをひっくり返す必要があり、また燃料供給後、給油キャップを締め、本体に挿入するためもう一度給油タンクを上下方向で逆にさせる必要があり、取り扱いが煩わしい。
【0011】
さらに、給油キャップの締め付けは口金部と螺子締めとなっており、給油キャップの締めつけ不充分のときには、給油タンクをひっくり返したときに給油キャップが外れたり、燃料が流出するという問題があった。特に高齢者社会において、握力の低下により螺子を締めつける力が下がり改善が望まれていた。
【0012】
また、燃料タンクヘ燃料を供給するとき、油面が給油口キャップの弁部まで上昇し、空気の置換により定油面を保ちながら給油タンク内の燃料を供給するため、給油口キャップの弁部は常に燃料で濡れている状態にあり、給油タンクに燃料を補給するために給油キャップを外すときに、手に燃料が付着して螺子を締めつける際に滑ってしまうと同時に、手がくさくなる、汚れるという問題があった。
【0013】
本発明は、上記課題に鑑み、給油タンクの燃料補給のときにひっくり返すことなく、手に燃料の付着がない液体燃料燃焼装置の提供を目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明に係る液体燃料燃焼装置は、本体内に取外し自在に装着される給油タンクと、燃料を加熱して気化させる気化部と気化した燃料ガスを燃焼させるバーナとを備えた燃焼部と、給油タンクの燃料を気化部に送る送油ポンプとを備え、前記給油タンクを本体に装着したときに前記給油タンクを燃焼部に至る送油経路に接続する第1の接続手段が設けられ、前記給油タンクと送油ポンプとを結ぶ燃料通路が逆U字形に立ち上げられ、その立ち上がり通路の上端が給油タンク内の燃料液位より上方になるように配設され、該立ち上げ通路の通路上端に、送油経路に空気を送り込むことで給油タンクから燃焼部への燃料の供給を遮断する空気弁が設けられ、該空気弁の空気取入れ口が給油タンクの異常液位より上方に配置されたことを特徴とするたことを特徴とする。
【0015】
この構成によると、給油タンクへの燃料補給時にひっくり返さなくても燃料を補給できるようにし、また、燃料タンクの廃止により、その容積分だけ給油タンクを大きくしたり、あるいは本体の大きさをコンパクトにできる。
【0016】
上記構成に加えて、給油タンクを本体に装着したときに給油タンクを燃焼部からの戻り油経路に接続する第2の接続手段を設ければ、気化器からの未燃焼ガスを給油タンクに戻すことができる。この場合、戻り油経路の通路配管の内径を送油経路の通路配管の内径よりも大きく設定すれば、配管内の燃料をいち早く給油タンクに戻すことができる。
【0029】
さらに、給油タンクと送油ポンプとを結ぶ燃料通路を逆U字形に立ち上げ、その通路上端を給油タンク内の燃料液位より上方になるように配設すれば、給油タンクの燃料が送油ポンプ側に不用意に送られるのを防止することができる。
また、送油経路に空気を送り込むことで給油タンクから燃焼部への燃料の供給を遮断する空気弁を設け、この空気弁を、立ち上げ通路の通路上端に設け、その空気取り入れ口が給油タンクの異常液位より上方に配置することにより、給油タンク内の燃料が温度差により異常に液位が上昇した際にも、燃料が給油タンクから空気弁を通って外部に漏れないようになる。
【0030】
この立ち上げ通路は、燃焼部側の配管の適宜箇所に設定可能であるが、燃焼部側のジョイント受け部に形成し、また、空気弁を立ち上がり通路の通路上端に配設すれば、配管を湾曲させるスペースが不要となり、コンパクトなジョイント受け部で燃料の供給を確実に遮断することができる。
【0031】
一方、戻り油経路において、給油タンク内の燃料が温度上昇により液位が高くなって戻り油経路を逆流するのを防止するには、給油タンク側の戻り油ジョイントの燃料通路及び給油タンク側の配管出口を給油タンクの燃料液位より上方に配設する構成が好適である。具体的には、戻り油ジョイントの給油タンク側の配管出口を給油タンクの燃料液位より上方になるように上方に向いて配設する構成が挙げられる。特に、給油タンク側の戻り通路の配管出口が、給油タンク内の燃料の異常液位よりも高くなるように設定すると、給油タンク内の燃料が温度差により異常に液位が上昇した際にも、燃料が給油タンク側から戻り油経路を通って気化器側に戻るのを防止することができる。
【0036】
【発明の実施の形態】
[本体の構成]
図1は本発明に係る石油暖房機器の本体前面から見た斜視図、図2は同じく石油暖房機器の本体背面から見た斜視図である。図1、2に示すように、石油暖房機器においては、燃焼部や給油タンクを収納する本体1の外観部が、前面をカバーする前板6と、側面及び背面をカバーする側裏板7と、上面をカバーする上板8とから下開放の箱型に形成され、この本体1が置台5に載置されている。
【0037】
前板6の下部には、室内に温風を吹出す吹出口2が形成され、前板6の上部には運転状態を切換えるスイッチ類が収まった操作部3が配置されている。上板8には給油タンクの取出し口4bが形成され、その取出し口4bにタンク蓋4が開閉自在に設けられている。
【0038】
側裏板7の背面側には、室内の空気を吸い込む対流用ファン9が配置され、この対流用ファン9が網状の対流用ガード10によりガードされて挨の吸込みを防止できるようになっている。また、側裏板7の背面側には、室内温度を検知する温度センサー11が設けられている。
【0039】
図3は図1の石油暖房機器における液体燃料燃焼装置及びその燃料経路を示す概略図である。液体燃料燃焼装置Aは、本体1より取外し自在な給油タンク12と、給油タンク12を本体に装着したときに給油タンク12と燃焼部25の気化器15とを接続する第1接続手段13及び第2の接続手段17と、給油タンク12の燃料を送る送油ポンプとしての電磁ポンプ14と、電磁ポンプ14からの燃料を加熱して気化ガスにする気化器15と、気化器15の気化ガスをノズルから噴出して燃焼空気と混合して燃焼するバーナ16と、送油経路に空気を送り電磁ポンプ14側への燃料の供給を遮断する遮断弁としての空気弁18とを備え、これらの部材を接続して給油タンク12から気化器15に燃料を送油する送油経路Bと、気化器15から給油タンク12に未燃焼ガスを戻す戻り油経路Cとが形成されている。
【0040】
送油経路Bでは、給油タンクの送油側の第1の接続手段13と電磁ポンプ14の間は配管21により、また、電磁ポンプ14と気化器15の間は配管22により夫々接続されている。戻り油経路Cでは、気化器15と戻り油側の第2の接続手段17との間が戻り油配管23で接続されている。
【0041】
給油タンク12と燃焼部25とを接続する接続手段13、17は、給油タンク12から電磁ポンプ14への送油経路Bの途中に設けた第1接続手段13と、気化器15から給油タンク12へ未燃焼ガスを戻す戻り油経路Cの途中に設けた第2接続手段17とから構成されている。各接続手段13、17は、夫々給油タンク側の接続ジョイント部と、燃焼部側の接続ジョイント受け部とに分離される構造になっている。また、後述のように、給油タンク12側において、第1及び第2の接続手段13、17の両接続ジョイント13a, 17aが一体化されてジョイント部47が構成され、また、燃焼部側において第1及び第2の接続手段13、17の接続ジョイント受け13b, 17bが一体化されてジョイント受け部100が構成され、コンパクトな構造とされている。
【0042】
図4は図1の本体の前板側を一部カットした状態図である。図に示すように、本体1の正面からみて、左側には燃焼部25が、右側には給油タンク12や電磁ポンプ14が配設されている。本体1の左側は、バーナ16や気化器15を組み込んだ燃焼部25と、燃焼部25の周囲を囲う燃焼部枠26と、燃焼部枠26の前面上方部を被う燃焼部枠前27とから構成されている。
【0043】
燃焼部25は、気化器15と、バーナ16と、バーナ16を収納するバーナボックス28と、バーナボックス28を固定するバーナ仕切り板29と、バーナ16の炎を囲む燃焼室30とを備えている。
【0044】
図5及び図6は気化器15およびバーナ部16の構成図である。図に示すように、気化器15は、その本体に内装され燃料を加熱して気化する気化素子15aと、この気化素子15aで気化された燃料ガスを噴出するノズル31と、このノズル31の穴を開閉するニードル32と、このニードル32に連接されてニードル32を移動させるソレノイドバルブ33と、気化素子15aに燃料を供給する燃料入口15bと、運転停止時に気化器15内部の燃料ガスを送り出す戻り油配管23と、バーナ16の燃焼熱を回収する熱回収部15cとから構成されている。
【0045】
気化素子15aは、セラミックの細かい粒子を円筒状に焼結したもので、燃料を気化した際に発生するタール分は気化素子15aの表面から内部に向かって堆積される。
【0046】
気化器15の燃料入口15bは、外側のステンレスパイプ34と、内側の銅パイプ22との二重構造となっている。外側をステンレスパイプ34としたのは、気化器15からの熱伝導を低下させ、気化器15に入ってくる燃料の温度上昇を抑えるためである。また、ステンレスパイプ34の径を銅パイプよりも大きくして、ステンレスパイプ34から銅パイプに伝わる熱伝導をさらに抑制するようにしている。銅パイプ22の先端は、気化器15より外側位置までとなっている。
【0047】
ソレノイドバルブ33は、コイル状に巻回された電磁コイル33aと、その内部においてニードル32と共に軸方向に移動可能とされた可動片33bと、電磁コイル33aの励磁により可動片33bをノズル閉塞方向に吸着移動させる吸着片33cと、可動片33bをノズル開放方向に付勢する押圧用スプリング33dとから構成されている。
【0048】
上記構成のソレノイドバルブ33においては、電磁コイル33aへの通電・非通電により、可動片33bが吸着片33cに吸着・離脱して、可動片33bに連接されているニードル32が移動して、気化器15のノズル31の穴部を開・閉口するようになっている。
【0049】
バーナ16は、気化器15で気化した燃焼ガスと一次燃焼空気とを混合する混合管16aと、混合された燃焼ガスを燃焼させる炎口35とから構成されている。
【0050】
バーナボックス28は、図7及び図8に示すように、上方が開放されバーナ16を収容可能な箱型形状となっており、底面側にはバーナ16の混合管のフランジを取り付けるための略長方形の角穴が形成され、側面側には点火用ヒータ35とフレームセンサー36の取付け穴が設けられている。
【0051】
このバーナボックス28の下面にはバーナカバー37が取りつけられている。バーナカバー37は、逆山形をした形状で、バーナ16の下方に設けられ、内側に吸音・断熱材を貼り付け状態でバーナボックス28に固定され、燃焼音の吸収と、バーナ自体の温度の低下を防止するようになっている。
【0052】
バーナ仕切板29は、図7及び図8に示すように、左右両端と背面側が上向きに折曲げられると共に前面側を斜め下方に折り曲げ、中央部に略長方形の角穴が形成され、その周囲にバーナボックス28の上方開口縁が固定され、角穴からバーナ16の燃焼炎が通過するようになっている。また、仕切板29の周囲には燃焼室30の取付け穴が複数配設している。
【0053】
燃焼室30は、図7に示すように、バーナ16の燃焼炎を四方から囲い、上方の前面側に開口部が形成されたもので、燃焼室前38と燃焼室後39とから構成されている。
【0054】
燃焼室前38は、左右を内側に折り曲げ、上方を僅かに内側に傾斜させ、下側は外側に折曲加工されて仕切板29に固定されている。また、燃焼室前38は、異常燃焼しても焼損しないように耐熱材料が使用されている。
【0055】
燃焼室後39は、上面からみて逆U字形をし、その左右の前面部が内側に折り曲げられて縁立部が形成され、燃焼室前38に取り付けられている。燃焼室後39の背面壁の上方が内側に傾斜され、また、下側は外側に折曲加工されて仕切板29に固定されている。燃焼室後39の左右側面部には切起こし片39a,39bがそれぞれ設けられ、対流用ファン9からの風の一部を燃焼室30内へ流入させ、二次燃焼空気として燃焼性を向上させると共に燃焼温度の低下を図るようにしている。
【0056】
燃焼室後39の背面部上方は内側にくの字に押し出した形状とされ、その部分に空気穴39cが形成され、その背面側に配置された対流用送風ファン9からの送風の一部を燃焼室30内に流入させ、二次燃焼空気として燃焼炎の立ちあがりを押えるようにしている。燃焼室前38及び後39は、共に内側、外側の表面に耐熱塗装若しくは黒色処理が施こされ、耐熱性の向上を図っている。
【0057】
燃焼部枠26は、図7に示すように、逆U字形の箱型形状とされ、燃焼室30を囲むように配設され、対流用ファン9より室内の空気を吸い込んで燃焼室30の熱を奪った空気が通る通路を形成するようにしている。この燃焼部枠26は、本体1の側裏板7の左側面部・背面部と置台5にツメや螺子で固定されている。燃焼部枠26は、上方前側を斜めにカットした斜面部26aが形成され、前面部には吹出し口2のルーバーを固定する係止部が折曲形成されている。斜面部26aには、バーナ16や気化器15を組み込んだ燃焼部25を燃焼部枠26に装着した後に、燃焼部枠前27を本体1の前方部より斜め上方に装着できるようになっている。
【0058】
燃焼部枠前27は、対流用ファン9で吸込んだ空気を本体1前面部の吹出し口2に導くためのもので、表側には対流用ファンが何らかの要因で風量が減少した際に本体を保護する過熱防止装置が設けられている。また、燃焼部枠前27の構成は二重構造とされ、局部的な熱影響を防ぐようになっている。
【0059】
本体1の右側は、図4及び図9に示すように、本体1の上面のタンク蓋4を開閉して給油タンク12を着脱自在に収納する収納部4aと、この収容部4aの底部側に配置され後述する燃量検知手段69及び水検知手段70の一構成部材を有する検知台40とを備え、収納部4aには、給油タンク12の本体装着時に給油タンク側の接続ジョイント部47を着脱自在に装着する燃焼部側のジョイント受け部100が設けられている。
【0060】
タンク収納室4aは、タンク着脱時に給油タンク12を案内するタンクガイド41で仕切られている。このタンクガイド41の右前部において、斜めにカットした部分に、ジョイント受け部100を固定するタンクガイド固定部材42が取り付けられている。なお、収納室4aは、従来のような燃料タンクを廃止したため、その燃料タンクの容積分を給油タンクの容量の増大や本体の容積の縮小に割り当てることができ、使用場所のスペースが小さくなり場所を取らないメリットがある。
【0061】
収納部4aのタンク取出し口4bを含む挿入箇所の形状は、図10に示すように、給油タンク12の上方から見た形状よりひとまわり大きく略同形状とされており、左側は本体1の前側及び後側に対して略垂直状態で、右側は本体1の前側と後側に対して略垂直状態で、前後のコーナー部の2箇所が共にR形状とされている。また、右前部のコーナー部には、図19に示すように、燃焼部側の接続ジョイント受け部100を支持するタンクガイド固定部材42が本体1の上面8から一定の距離を置いて下方に配設している。
【0062】
[給油タンクの構成]
図9は給油タンク12を背面側からみた斜視図、図10は給油タンクをタンク収納室4aに収納した状態を示す平面図である。図に示すように、給油タンク12は、略平板状の給油タンク左部材12aと、断面U字形の左側面開放の容器形状にプレス成形された給油タンク右部材12bとがアドリャン加工により接合されて略直方体形状に形成されたものであって、上面側からみて略長方形とされ、右側の前・後のコーナーがR形状となっている。
【0063】
そのため、給油タンク12を収納部4aに挿入する際に、図10の2点鎖線で示すように、左右を逆にした状態で収納室4aに挿入しようとしても、タンク取出し口4bの右側前後のR形状コーナー部に給油タンク右12bの前後のコーナー部が当たり、タンク12が挿入できないようになっている。
【0064】
給油タンク右部材12b側には、そのタンク上面に起伏回動自在に取り付けられた金属環43b及びその中央部に固定された樹脂製握り部43aからなる取っ手43と、両側面と上面の三面を結んで形成した傾斜面12cに形成された燃料注入用の給油□44と、この給油口44を閉塞する閉塞手段19とが設けられている。
【0065】
また、閉塞する手段19の近傍の側面には、給油タンク12内の燃料液位を視認する油量計が設けられ、この油量計の近傍の側面、つまり、タンク右部材の右前側のコーナー部が内側に窪んだ凹部12dが形成され、この凹部12dには給油タンク側の接続ジョイント部47が固定されている。この接続ジョイント部47は、給油タンクの凹部12dに固定されることで、略長方形のタンク投影面に対して外側に出ないように設定されており、略長方形のタンク収納室4aに収まるようになっている。
【0066】
給油タンク12の底面側には、タンク12内の水を検知する水検知手段68の一構成部品である水受け皿71が突出され、この水受け皿71を保護するために、その周囲に下方に突出するタンク脚部50が溶着固定されている。
【0067】
給油タンク12の上面側には、小さな空気穴51(直径が約1.5mm程度)が形成され、給油タンク12の内部が負圧状態にならないようにされている。この空気穴51には、給油タンク12が転倒しても空気穴51よりタンク12内の燃料が漏れ出ないように、空気穴51を閉塞する空気穴閉塞手段52が設けられている。
【0068】
図11は空気穴閉塞手段52を示す断面図である。図に示すように、空気穴閉塞手段52は、ベロー方式でものであって、空気穴51の内面側に設けられたベロー48と、これを内嵌保持する環状のベローガイド49とから構成されている。ベロー48は、弾性力のあるゴム製のものであって、その周囲48bと中央部48cが肉厚で、他は薄肉の形状で、薄肉部には小さい穴48aが形成されている。ベローガイド49は、断面Z形状とされ、ベロー48の周囲48bを押えるようにし、中央部には穴49aが形成されたものである。
【0069】
上記構成において、万一、給油タンク12が転倒した場合、ベローガイド49内のベロー48に給油タンク12の燃料が接触して、ベロー48が空気穴51の方向に移動し、ベロー48の中央肉厚部48cが空気穴51を塞ぐようになり、給油タンク12内の燃料が空気穴51より漏れ出さないようにし、また、通常はベロー48の小さい穴48aから空気が出入りするようになっている。
【0070】
(接続ジョイント部の構成)
図12は接続ジョイント部の構成を示す斜視図、図13は送油側のジョイント13aを示す断面図、図14はそのタンク側の吸上げ管20との接続状態を示す分解斜視図、図15は戻り油側のジョイント17aを示す断面図、図16はそのタンク側の配管63との接続状態を示す分解斜視図である。
【0071】
図12に示すように、タンク側の接続ジョイント部47は、送油側の接続ジョイント13aと戻り油側の接続ジョイント17aとを一体化したものである。各接続ジョイント13a、17aは、ジョイント本体55と、弁機構56と、弁押え57とを備えており、各本体55の基端側フランジ55dが互いに連接されて一体化されている。この接続ジョイント部47は、給油タンク12の側面の右前コーナー部に形成された凹部12dに配置され、ジョイント押え板54でパッキン53を介して給油タンク12の凹部12dの底面に螺子54fで固定されている。
【0072】
各ジョイント本体55は、図13に示すように、先端側の円筒状胴体部55aと、各胴体部55aから給油タンク側に向けて突出した管状の突出し部55e、55fと、この突出し部55eの中間部で半径方向外側に張り出した基端側フランジ55dとから合成樹脂により形成されてなり、両接続ジョイント13a、17aの基端側フランジ55dが互いに連接されて一体化されている。
【0073】
胴体部55aには、その下端部から下方に向かって徐々に径を細くした筒状テーパー部(閉止面)55bと、このテーパー部55bの下端に所定の径を大きさを所定長さ維持する筒状部55cとが一体的に連続形成され、内部に弁機構56ている。
【0074】
筒状胴体部55aに内装される各弁機構56は、給油タンク12から電磁ポンプ14への送油経路Bと、気化器15より給油タンク12への戻り油経路Cを開閉自在に遮断するためのもので、弁体59と弁体用Oリング60と弁体スプリング61とから構成されている。
【0075】
弁体59は、ジョイント本体55の胴体部55a、テーパー部55b、及び筒状部55cのロート状の内部形状に略相似した形状とされ、ジョイント本体55の内部を往復動自在な形状とされている。すなわち、弁体59は、略円錐状をなす栓部(閉止面)59bと、栓部59bの下端に連接され筒状部55cよりも細く、かつ長い柱状の可動部59aとを備え、栓部59bのテーパー状部分には環状のOリングパッキン60がジョイント本体55のテーパー部55bに枢密状に接触可能に設けてある。
【0076】
可動部59aの長さは、栓部59bと本体55のテーパー部55bの離接を制御するために、栓部59bのOリングパッキン60がテーパー部55b内部に密接した閉弁状態で、筒状部55aよりも先端が突出する長さに設定されている。
【0077】
弁押え57は、筒状胴体部55aの上部の穴をOリング58を介して密閉しており、その裏面には弁体スプリング61を受け易くするための環状の凹溝が形成されている。
【0078】
弁体スプリング61は、胴体部55aに内装され、上端の弁押え57と弁体59の栓部59bとの間に介在され、弁体59を閉弁方向に付勢するようにしている。
【0079】
基端側フランジ55dは両ジョイント13a、17aを一体的に連接するために半径方向外側に延設されて略長方形の板状に形成されており、このフランジ55dの内側に環状のジョイントパッキン53が外嵌密着され、突出し部55e、55fの周囲からの燃料漏れを防ぐようになっている。
【0080】
タンク側の突出し部55e、55fは、管状に形成され、基端側フランジ55dよりも内側部が給油タンク12のタンク壁に形成された開口64から内側に挿入されており、その内部通路に吸上げ管20や戻り管63の先端が連通接続されている。この内部通路のレベルは、給油タンクの燃料の満液レベルよりも上方に位置しており、タンク内の燃料が不用意に胴体部55a側に流れないようになっている。
【0081】
突出し部55e、55fの内部通路は、図15に示すように、その吸上げ管20や戻り管63を内嵌可能な径に設定され、通路途中からタンク内端側までパイプ固定部材を内嵌可能な大径に形成され、その大径通路55qと外端側の小径通路55sとの間の段部55rに吸上げ管20や戻り管63のひもだし部20a、63aが位置決めできるようになっている。小径通路55sは、胴体部55aの弁室に連通している。
【0082】
突出し部55e、55fの内端側には、半径方向に貫通するスリット穴55g、55mが形成されており、その弾性を利用して拡径可能に設定されている。このスリット穴55g、55mを挟む両側の管内周面には吸上げ管20や戻り管63の抜け止め部材65のひもだし部65aを係合可能な挿入溝55Jが形成されている。
【0083】
なお、図14に示すように、送油側の突出し部55eのタンク内寸法は、戻り油側の突出し部55fのそれよりも短く設定され、吸上げ管20の連結を容易に行えるようになっている。
【0084】
吸上げ管20は、逆L字形に形成され、その上方水平部が送油ジョイント13aに接続され、垂直部下端が給油タンク12の燃料を吸上げるために給油タンク12の底面近くまで到達して吸込口66に接続されている。吸上げ管20の水平部先端には、接続ジョイント部47との接続の際に、Oリングを位置決めするためのフランジ状のひもだし部20aが形成されている。
【0085】
戻り油側の突出し部55fは、送油側の突出し部55eよりも長く形成され、かつその上下にスリット穴55k、55mが形成されている。上下のスリット穴55k、55mのうち、上側のスリット穴55kは下側スリット穴55mに比べて大きく設定され、内径が戻り管63の外径よりやや大きい寸法に形成され、内側には戻り管63を挿入される穴と、外側に向かってパイプ固定部材65のひもだし部65aを係止するひもだし溝55nが形成されている。
【0086】
戻り管63は、気化器12からの未燃焼ガスを給油タンク12に戻すためで、給油タンク12内ではL字形に折り曲げられて、その配管出口63bが上方向に向いて配設されている。これは、給油タンク12内の燃料が温度差により異常に上昇した状態でも、配管出口63bが給油タンク12内の燃料液位より上方に突出した状態とし、燃料が不用意に燃焼部側に漏れるのを防止するためである。
【0087】
吸上げ管20や戻り管63を突出し部55e,55fに抜け止め不能に固定する手段として、図14及び図16に示すような断面C字状のパイプ固定部材65が設けられている。パイプ固定部材65は、その外面に突出し部55e,55fの内面挿入溝55j、55nに係合可能なフランジ状のひもだし部65aが形成され、一方向にスリット穴65bが形成され、その内径は吸上げ管20や戻り管63の外径よりやや小さく形成されている。
【0088】
なお、ジョイント本体55の素材は樹脂製に限らず、金属であってもよく、また、胴体部55a、テーパー部55b、筒状部55c等の断面形状等は円形に限定されるものではない。
【0089】
接続ジョイント部47を給油タンク12に固定するジョイント押え板54は、図12に示すように、金属板の中央を上側に切り起こして切り起こし片54aが形成されている。この切り起こし片54aは、接続ジョイント13a、17aの弁押さえ57を上側から押さえて胴体部55aから抜け出し不能に保持するようになっている。この切り起こし片54aの切り起こした中央に接続ジョイント13a、17aの突出し部55e、55fを貫通する逃がし穴54bが形成され、この逃がし穴54bの周囲は接続ジョイント部47の周縁を押さえるリブ54c付きの周縁押さえ部54dとされ、また、逃がし穴54bの下側中央部から中央押さえ部54eが両接続ジョイント13a,17a間に延長されている。
【0090】
周縁押さえ部54d及び中央押さえ部54eは、接続ジョイント部47の基端側フランジ55dと共に螺子54fで給油タンク12に固定されている。また、逃がし穴54bと中央押さえ部54eとで接続ジョイント部47の左右の位置ズレを防止している。
【0091】
この接続ジョイント部47は、図10及び図12に示すように、給油タンク12の転倒の際に接続ジョイント部47が他の部材と接触しないようにするため、断面L字形状のクッションカバー120が給油タンク12の上面から被覆されている。このクッションカバー120の外面は平坦なガイド面120aとされ、接続ジョイント受け部100の空気弁18を覆う保護カバー111の対向面に形成されたガイド面111aと対接して、給油タンクを本体に装着する際の案内ガイドとして機能するようになっている。
【0092】
吸上げ管20の垂直部下端の吸込口66側接続部にも、接続ジョイント部との接続部と同様にひもだし部が形成され、吸込口66が接続されている。吸込口66は、略円筒状に形成され、下端に複数本の足を備えたもので、根元部にはステンレス製の網状フイルター66aが同時加工されて内接され、上方には吸上げ管20を接続するために一対のスリット穴66bが対向して形成され、その上端に吸上げ管20が接続されている。
【0093】
吸込口66は、図18に示すように、給油タンク12の吸込口固定板67の穴部に装着されて移動できないようにして、吸込口66が給油タンク12内の内壁に衝突しないようにしている。
【0094】
上記構成において、給油タンク12に接続ジョイント部47と吸上げ管20及び戻り管63を組立する手順は、給油タンク左部材及び右部材12a、12bをプレス加工した後、給油タンク左部材12a、及び右部材12bを接合するアドリャン加工前に、給油タンク右部材12bの所定の位置にパッキン53を介して接続ジョイント部47をジョイント押え板54及び螺子により固定する。
【0095】
このとき、ジョイントの弁押え57は、ジョイント押え板54の切起こし片54aによって上から押えられるので、弁押え57はジョイント押え板54の切起こし片54aにより接続ジョイント部47より飛出すことがなく保持される。
【0096】
給油タンク右部材12bの内側から、ジョイント本体55の突き出し部55e、55fに、それぞれ吸上げ管20と戻り管63を挿入して固定する方法は、吸込口66を吸上げ管20に組み込んだ後に、吸上げ管20のひもだし部20aの先端にOリング64を嵌め、ジョイント本体55の突き出し部55eの穴に嵌める。その後、吸上げ管20のひもだし部20aよりも吸込み口側にパイプ固定部材65をそのスリット穴65bから挿入し、接続ジョイント部47側に押し込んで行き、パイプ固定部材65のひもだし部65aを突き出し部55eの内側ひもだし溝55Jに挿入されるまで押し込む。そうすると、パイプ固定部材65が内側に縮径されて、吸上げ管20が突出し部55eに固定され、接続ジョイント部47より抜けるのを防ぐことができる。
【0097】
戻り管63を固定する方法は、戻り管63のひもだし部63aの先端にOリング64を嵌め、ジョイント本体55の突き出し部55fの穴に嵌めるときに、ジョイント本体55の突き出し部55fのスリット穴55kの大きい側に戻り管63を通すと、戻り管63は上方向に配設される。その後、戻り管63の上からパイプ固定部材65をそのスリット穴65bから挿入し、突出し部55fに押し込んで行き、パイプ固定部材65のひもだし部65aを突き出し部55fの内側ひもだし溝55nに挿入されるまで押し込むと、パイプ固定部材65が内側に縮径されて、戻り管63が突出し部55fに固定され、接続ジョイント部47より抜けるのを防ぐことができる。
【0098】
このように、接続ジョイント部47に吸上げ管20や戻り管63を接続する場合に、パイプ固定部材65を用いて溶着せずに簡単に接続することができ、組立加工のスペースが小さい箇所や場所での使用に向いており、また、部品も分解できるのでメンテナンス費用も安価になる。
【0099】
(タンク給油口の構成)
図17は、タンク給油口部の断面図である。図に示すように、給油タンク12は、その上面とこれに隣接する2側面との間にタンク上面から下方に向かって最低30度の勾配となる傾斜面12cが形成され、この傾斜面12cに給油口44が配置されている。給油口44は傾斜面から外方向に突出する口金部44aを備えており、この口金部44aの開口が回動式の蓋部材によって開閉自在に閉塞されている。
【0100】
すなわち、給油口44の給油口閉塞手段19は、給油口44の口金部44aに嵌合する穴を有し傾斜面12cにスポット溶接されて一体化された固定板82と、この固定板82の上部取っ手側において起立片82aに回動開閉自在に支持された可動板83と、この可動板83の内面側に配置され給油口44の口金44aを閉じるパッキン84付き蓋部材85と、この蓋部材85と可動板83の内面との間に介在され蓋部材85を給油口44の口金44a側に押圧するコイル状バネ部材86と、可動板83を給油口閉姿勢に保持する係止手段87とを備えている。
【0101】
固定板82は、傾斜面12cの下方からタンク上面近傍近くまで形成されている。可動板83は、そのタンク上面側が回動支点88とされ、開放端側に係止手段87が配置されており、本体装着状態において可動板83を開放しようとしても、その開放端がタンクガイド41に当接して開放できないように、可動板長さが設定されている。
【0102】
蓋部材85は、深皿状に形成され、その外端フランジ89が可動板83の内面に形成された環状のストッパ部材90に抜け出し不能で、かつ可動板83の板面と直交する方向に移動自在に係止されている。パッキン84は、蓋部材85の底面凸部嵌合された環状部材であって、口金部44aの上端縁に押圧されるようになっている。バネ部材86は、可動板83と蓋部材85との間の内部空間に配置されている。
【0103】
係止手段87は、可動板83の回動支点88と反対側の開放端側、すなわち、傾斜面12cの下端部側であってタンク収容室のタンクガイド41側に配置されたものであって、可動板83の開放端側に軸96周りに回動自在に支持されたピン状の係上部92付きの係止レバー93と、係止部92に係合して可動板83を閉姿勢に保持するよう固定板82に設けられたフック状の係止受け部94と、係止部92を係止受け部94に係合する方向に付勢するレバーバネ95とを備えている。
【0104】
レバーバネ95は、係止レバー93の回動軸96に巻回され、一端が係止レバーの切り起こ片93aに係止され、他端が可動板83のストッパ部材90に係止されたコイル状のバネ部材であって、係止レバー93の内面側に配置されて、係止レバー93を可動板83よりも外方向に付勢するように構成されている。
【0105】
係止受け部94は、口金44aの側壁との間に係止部92の介入を許容する空間を有し、かつ口金44a側に開放した態様となっており、係止部92を係脱自在に係止する態様になっている。
【0106】
係止レバー93は、その外端側の一部が延設97されて略三角形状に形成され、係止レバー93の係止姿勢で背面がタンクガイド41と対向され、両者間には係止レバー93の解放のための指の挿入を不能とするわずかな隙間を有する状態になっている。そして、係止レバー93の係止状態では、タンク側面から外方向に食み出さない状態になっているが、タンクの本体装着状態で、係止レバー93を解放回動しようとしても、係止レバー93の延設部97とタンク収納室の壁面のタンクガイド41とが当接して、係止レバー93の回動解放を阻止するようになっている。
【0107】
上記構成においては、係止レバー93の係止状態で係止レバー93を口金側に押せば、係止部92が係止受け部93から外れて給油口閉塞手段19の係止が解放されるが、タンク12の本体装着状態では、給油口44を傾斜面12cに設置し、かつ係止レバー93に延設部97を設けているため、係止レバー93を回動解放しようとしても、係止レバー93が可動板83に隠れ、係止レバー93の背面がタンク収容室の壁面と対向した状態で、その隙間に手を入れることができないようになっており、係止レバー93を解放することができない。
【0108】
係止レバー93を解放するため、係止レバー93とタンクガイド41との隙間に解除部材を無理やり挿入して係止レバー93の係止を解除しても、係止レバー93の延設部97及び可動板83の開放端がタンク収容室の壁面(タンクガイド)41に当接して、可動板83の解放が阻止される。そのため、給油タンク12を本体より取り出さなければ、給油ができなくなり、本体1内への燃料補給をすることが防止できる。なお、上記実施形態では、係止レバーを可動板側に配置した例を示したが、係止レバーを固定板側に配置した構成であってもよい。
【0109】
(給油タンク底部側の構成)
図18は給油タンク12の底部側を示す断面図、図19はタンク装着検知手段を示す断面図である。図18に示すように、給油タンク12の底部側には、給油タンク内に発生する水を検知する水検知手段68と、給油タンク12の燃料の量を検知する燃量検知手段69と、給油タンク12の本体装着状態の有無を検知するタンク装着検知手段70とが設けられている。
【0110】
水検知手段68は、水を溜めるために導電性のタンク底面に設けられた導電性の水受け皿71と、該水受け皿71に接触する電極72と、給油タンク12の底部と接触する電極73と、水受け皿71と給油タンク12とを電気的に絶縁する絶縁体としての水密パッキン74とを備え、水受け皿71に貯溜される水と燃料との電気抵抗値の差により水の検知を行うようになっている。
【0111】
水受け皿71は、錆びの発生を防止するためにステンレス鋼鈑を用いてタンク12と別体で成形されたものであって、上面側が皿状に凹んだ形状若しくは中心部に下向きにテーパー部を有する形状とされ、その外周部に半径方向外側に伸びる周縁フランジ71aが形成され、該フランジ71aが給油タンク12の底面取付穴12dにゴム製のパッキン74を介して取り付けられている。また、水受け皿71は、その電極72との接触部の外側から上方にかけて非導電性塗料を内面、外面に塗布することにより、水が残った状態での誤動作の要因をなくし、精度のよい正確な水検知が行えるようにしている。
【0112】
パッキン74は、給油タンク12の底面取付穴12dの周壁と、水受け皿71の周縁フランジ71aとの間に介在された弾性力のある非導電性のものであって、水受け皿71のフランジ71aを上下方向から挟み込むようにしている。パッキン74は、その下面に配置されたリング状の押さえ部材75及びビス76によってタンク取付穴12dの周囲に固定され、これにより、水受け皿71が取付穴12dに水密状態で固定されている。
【0113】
このゴム製パッキン74は、非導電性で耐油性を有し、かつ擁水性を有するゴム部材から構成され、具体的には耐油性に優れているNBR(アクリルニトリルブタジエンゴム)や撥水性に優れたフッ素ゴムなどが用いられている。特に、パッキン74に撥水性が乏しいと、水が溜まり、排水した後でもパッキン74と給油タンク12の金属部に水が残った状態になるので誤動作の要因となるが、本実施形態では、撥水性を有するゴム素材を使用したため、精度がよく正確な水検知が可能となる。
【0114】
水受け皿71側の電極72及びタンク側電極73は、共に給油タンク12外の検知台40に取り付けられている。水受け皿71側の電極72は、検知台40の水受け皿収容凹部40aの底壁からタンク12側に突出され、タンク12の載置状態で水受け皿71の外面に接触する針状電極又は線接触する形状の電極とされている。
【0115】
タンク側電極73は、検知台40の外周載置面40bに露出してタンク12の載置状態でタンク12の底面12fに接触する針状電極である。両電極72,73を電源に接続することにより、電源から水受け皿側電極72、水受け皿71、その内面の燃料又は水、タンク底面12f、タンク側電極73、及び電源に至る電気的な閉回路が構成され、水受け皿71内側の液体(燃料又は水)の電気抵抗値の差により、水の存在を検知できるようになっている。
【0116】
この水検知精度を上げるために、水受け皿71を取付けるタンク側の取付穴12dの穴壁が下方に折曲されると共に、その折曲部12dの周方向の複数箇所に間隔をおいて、細幅状で先端が鋭角とされた針部12eが下方に突出形成され、この針部12eがタンク側先端電極として機能し、タンク側電極73とタンク底面を導通路として導通している。
【0117】
なお、タンク12内から燃料を吸い上げる吸込口66は、針部12eよりも上方に配置され、水受け皿71の内部水受け部の水を直接吸い込まないようにしている。また、水受け皿71の底面部の内側、外側部を除いた部分を非導電性の塗料などで被覆することによって、パッキン74と給油タンク12の金属部に水が残った状態になっても誤動作の要因にはならないようにしている。また、給油タンク12の内面で、タンク12内から燃料を吸い上げる吸込口66より上側まで、非導電性の塗料などで被覆することによって、電気による水検知方式以外の方式での水による弊害を防止することができる。
【0118】
給油タンク12の底面には、図9に示すように、水受け皿71の周辺に水受け皿71をガードするタンク脚部50が溶着されている。このタンク脚部50の形状は、給油タンク12に溶着されるタンク底面よりも高く、また、水受け皿の高さよりも高くしたリブ若しくはU字形形状の脚50aが左右両端に形成されてあものである。
【0119】
このため、給油タンク12を本体1より取り出して、給油口24を上方にして給油をする際に、給油タンク12の底面、水受け皿71側との接触する面に異物などがあっても傷や打痕がつかないように保護をして、水検知の誤動作の防止をしている。
【0120】
燃量検知手段69は、図18に示すように、タンク12内部に配置され被検知部として機能する磁石78が内蔵されたフロート77と、磁石78の接近・離間動作に伴いON・OFFするようフロート77に対向して検知台40側に設置されたリードスイッチ79とを備えている。
【0121】
フロート77は、磁石を下側に配置した状態で、天蓋付きの透水性筒状ガイド80内に燃料の液面変動に伴って上下動できるように内装されており、ガイド80の下端面は水検知手段68の水受け皿71の内面側に一体的に固定されている。
【0122】
リードスイッチ79は、フロート77に対向するように、検知台40の中央凹部40aの下面に固定されている。ガイド80は給油タンク12の燃料を抜くときに市販品の給油ホースがフロート77に接触しないように保護するためのもので、金属加工されたものである場合には内側にはバリが発生しない加工が施こされている。
【0123】
従って、給油タンク12の内部の燃料が減少して一定の液面水位になると、フロート77の磁石によリリードスイッチ79が感知動作して、その動作を制御部80に送り、表示部81で燃料切れ等を報知できるようになっている。
【0124】
タンク脚部50は、板状部材をプレス加工したものであって、中央部に水受け皿71の逃がし用の穴を有し、左右両端側にU字形の脚50aが前後方向に長く形成され、また、本体後側に相当する部位には、タンク装着検知手段70のレバーを受けるタンク受け面50dが略Z字状に形成されている。このタンク脚部50は、給油タンク12の底面側に溶着状態で固定されている。
【0125】
[タンク収納部の周辺構成]
(検知台の構成)
収納室4aの底部には、給油タンク12を載置する検知台40が配置されている。この検知台40は、図18〜図20に示すように、給油タンク12の下方の置台5に装着されたものであって、給油タンク12の装着の有無を検知するタンク装着検知手段70と、水検知手段68の電極を取付ける機構とを備えている。
【0126】
検知台40は、その左右端に上方側と下方側に立壁40sが形成され、上方側の立壁40sの先端は外側に拡がった形状とされている。検知台40の略中央部には、下方へ窪む水受け皿71の収容凹部40aが形成され、その収容凹部40aの左右両側には、給油タンク12下面のタンク脚部50を受ける前後方向に長い収納凹部40tが2箇所凹設されている。また、検知台40の右側の下方立壁には、リード線を支持・固定するためのV溝40cが複数本形成されている。
【0127】
収容凹部40aと、収容凹部40tの左側の載置面40bには、水検知手段68の電極72、73の接点が上下する角穴40d,40eと、電極となるレバー受け部40h,40gが2箇所設けられている。
【0128】
検知台40の前後左右の4箇所に、タンクガイド41固定用の取り付けボス40Jが設けられ、後側の取り付けボス近傍にはタンクガイド41を側裏板7に固定する際の案内用のレール40kが設けられている。
【0129】
検知台40の収容凹部40aの裏面に形成された凹部40nには、燃量検知手段69の近接スイッチとしてのリードスイッチ79が取付けられる。
【0130】
水検知手段68の電極72、73は、電極レバー115から構成されている。この電極レバー151は、図21(a)に示すように、弾性力のあるステンレス鋼鈑を階段状に折曲して形成され、根元部のリード線コネクタの挿入受け151aには検知台固定用の螺子穴151bと、それより先端側に形成された受け穴151cとが形成され、先端がL字状に上方に折り曲げられている。
【0131】
この電極レバー151と取り付ける検知台40側には、レバー取付け用ポス40qが下方に突出され、そのボスに固定用穴40pが形成され、さらに、その取付け部の近傍にレバー151の上下動の支点となる円形凸状の受け部40hが突出形成されている。
【0132】
電極レバー151の取り付け方法は、検知台40の受け部40hに電極レバー151の受け穴151cに差し込んでから、レバー151の螺子穴151bを検知台40の取付穴40qに合わせてボス40pに螺子固定する。そうすると、電極レバー151の先端部が角穴40d、40eより表側に飛出すようになる。この飛出し寸法を規制するために、検知台40の裏面にはリブ40mが突出形成されている。このように、電極レバー151は、その根元の固定部と揺動支点が異なるため、固定部に応力が集中せず、耐久性が良好になる。
【0133】
タンク装着検知手段70は、検知台40の後側に配置されたものであって、図23に示すように、検知台40の後ろ側に固定されるタンク検知板117と、この検知板117に上下方向に揺動自在に取り付けられ、給油タンク12を本体に装着したときに給油タンク底部と接触揺動するレバー113と、このレバーの上下動により接離するスイッチでON/OFFするよう検知板117に取り付けられたマイクロスイッチ112と、レバー113の可動時に付勢するレバースプリング116とを備えている。
【0134】
レバー113は、小幅の平面視L字形に形成され、その一端に回動支点となるボス113bが形成され、他端側がタンク検知板117から検知台40側に突出されて給油タンク自体を受けるタンク受面113aとされている。
【0135】
タンク検知板117は、板状部材をコの字形に折り曲げて形成され、その立壁面にレバーを取付ける軸部117aと、マイクロスイッチ112の取付け用収納凹部117bと、レバー113のタンク受面が上下動するときの可動幅と略同等の角穴117cとが形成されている。
【0136】
レバースプリング116は、その両端がタンク検知板117の上板とレバー113に係止され、レバー113をマイクロスイッチ112をONする方向に付勢している。
【0137】
上記装着検知手段70の組立ては、レバー113にレバースプリング116を挿入し係止した後に、タンク検知板117の角穴117cにレバー113のタンク受け面113bを通し、その後、タンク検知板117の軸部117aに、レバー113の一端側ボス部113bを挿入して止め輪で固定する。また、タンク検知板117の収納凹部117bのピンにマイクロスイツチ112を挿入して止め輪で固定して完成する。
【0138】
このタンク装着手段70の動作は、給油タンク12が本体1に装着された時には、レバー113のタンク受け面113aが給油タンク12により下方に押し下げられ、マイクロスイッチ112が開放状態になり、回路上ではON状態になる。逆に、給油タンク12が本体に装着されていない時には、レバー113のタンク受け面113aが給油タンク12を受けていないので、レバースプリング116により上方に押し上げられ、マイクロスイッチ112が閉塞状態になり、回路上ではOFF状態になる。
【0139】
このように、マイクロスイッチ112の可動接点はタンク装着時に開放状態とされ、タンク取外し時に閉塞状態とされる使用方法を採用しているので、給油タンク12の上下のストロークでのマイクロスイッチ112の作動時の余裕度が大きく、トラブルの発生が少なくなる。
【0140】
(タンクガイドの構成)
次に、給油タンク周りの構成について説明する。図24はタンク収納室4aの上面図、図25はタンクガイドと接続ジョイント受け部の位置関係を示す分解平面図、図26はタンク固定部材の正面図、図27は送油配管及び戻り油配管とジョイント受け部との接続状態を示す分解斜視図、図28は送油ジョイント受けの断面図、図29は戻り油ジョイント受けの断面図、図30(a)は立ち上がり通路の平面図、同図(b)は空気弁の縦断面図である。
【0141】
図20及び図24に示すように、給油タンク12の収納部4aの周辺4面はタンクガイド41によって囲まれている。このタンクガイド41は、金属板材を折り曲げて背面側中央部のみを開放した平面視長方形枠状に形成され、背面側中央左右開口縁が外側にL字形に折曲げられ、その折曲部41cの上側が本体側裏板7の背面部にツメで引っ掛けられ、下側が螺子で固定されている。この背面側開口41dの下部には、タンク装着検知手段70が配置される。
【0142】
タンクガイド41の下側は、検知台40の左右立壁40sの内側に沿って配置され、同じく前側部分が検知台40の前壁及びボス部40jの外側に配置され、また、後側ボス部40jと立ち上がり壁40kとの間に配置され、螺子により前後下端部が検知台50に締結されている。
【0143】
タンクガイド41の右隅部は、その上端から中間付近まで外側に切り起こして開放され、その開放部41aにタンクガイド固定部材42が切り起こした両翼片41bにツメと螺子で固定されている。
【0144】
タンクガイド固定部材42は、ジョイント受け部100及び電磁ポンプ14を取り付けるもので、コの字形状をした箱体をなし、上面には接続ジョイント受け部100が所定の位置に螺子で固定され、下面には電磁ポンプ14が螺子で固定されている。固定部材42の内側面は、給油タンク12を本体に装着したときに、給油タンクの接続ジョイント部47を固定する凹部12dが接触しない程度に、タンク収納室4a側に突き出し、その上面のジョイント受け部100とタンク側の接続ジョイント部47とが接続できるようにしている。
【0145】
接続ジョイント受け部100は、送油側ジョイント受け13bと戻り油側ジョイント受け17bとが一体化されたものであって、送油側ジョイント受け13bに銅系の往き配管21が連通接続され、戻り油側ジョイント受け17bに銅系の戻り油配管23が連通接続されている。
【0146】
この接続ジョイント受け部100と往き配管21及び戻り油配管23との接続は、図27に示すように、配管21,23の先端に形成されたフランジ状のひも出し部21a,23bの先端側にシール用Oリング99を嵌め、接続ジョイント受け部100の所定の穴98c、98fに挿入して、配管21,23のひも出し部21a、23aの外側より、配管固定板101の下辺に形成されたU字溝101aを配管21,23に上方より挿入し、固定板101及びジョイント受け部100に夫々形成された螺子穴101b、100aに螺子を通して両者を固定すればよい。
【0147】
往き配管21と戻り油配管23は、銅系の材料を使用し、往き配管21と戻り油配管23の内径寸法を往き配管21の方を小径に設定している。具体的には、往き配管21の内径が1.5mmに設定され、戻り油配管23の内径が3mmに設定されている。往き配管21の内径を1.5mmより大径にすると、消火時における往き配管21の燃料残存量が多くなり、運転スタート時や再点火時に残存した燃料を気化器14より給油タンク12に戻すのに時間がかかることになり、臭気の発生の要因になる。また、戻り油配管23の内径が4mm以上になると、配管内の空気が燃料と置換する現象が発生し、燃料が給油タンク12に戻り難くくなり、配管内に燃料が溜まり、臭気の発生の要因になる。逆に内径が3mmよりも小さいと、配管の抵抗により空気だけが送られ、燃料が給油タンク12に戻り難くくなることがある。また、両配管の径に差を設けて組立加工時に接続誤りのないようにしている。
【0148】
(接続ジョイント受け部の構成)
接続ジョイント受け部100は、タンクガイド固定部材42の上面に螺子で固定された受け本体98と、この受け本体に並設された送油側ジョイント受け13b及び戻り油ジョイント受け17bと、受け本体98に配置された遮断弁としての空気弁18とを備えている。
【0149】
送油側ジョイント受け13bは、図28に示すように、受け本体98の上面に形成された凹部中央位置から上方に突出する棒状の弁受け98aと、その周囲を覆うように受け本体98の上面に載置された略円筒状のゴム製接続パッキン102と、このパッキン102の周囲を覆いかつパッキン102の下端フランジ102bを受け本体98の上面に螺子で固定する略円筒状のパッキン押え103とを備え、弁受け98aの周囲に形成された溝部98bから電磁ポンプ14側へ連通する水平方向の管状の通路98cが受け本体98に形成されている。
【0150】
この通路98cの途中には、図30に示すように、通路98cよりも上方に立ち上がる逆U字形の立ち上がり通路98dが形成されている。この立ち上がり通路98dは、受け本体98の上面に一体成形された筒部98h内に形成されており、この筒部98hの上面凹部にパッキン104を介して空気弁18が螺子で固定され、空気弁18の出口18aが逆U字形の通路98dの上端に開放した状態となっている。
【0151】
さらに、立ち上がり通路98dは、図30(a)に示すように、隔壁98iを挟んでジョイント受け13b側に連通する断面三日月形の縦方向の上向き通路98d1と、電磁ポンプ14側の往き配管21に連通する断面円形の縦方向下向き通路98d2とから構成されており、両通路98d1,98d2の上端部が隔壁98iの上方で連通するようになっている。
【0152】
この両通路98d1,98d2の通路面積は、通路98d2が通路98d1の面積よりも小さく設定されている。これは、消火時における燃料の残存量を少なくして運転スタート時や再点火時に残存した燃料を気化器より給油タンクに戻すのに時間がかかるのを短縮するためであって、これにより更に臭気の発生の要因をなくし、給油タンク側に燃料を早く戻して経路を遮断するようにしている。
【0153】
接続パッキン102は、送油ジョイント13a側の弁体59を送油側ジョイント受け13bに挿入した際に、その衝撃をやわらげ、シールをするためのものであって、略円筒状で上面に送油ジョイント13a側の筒状部55c及び弁体59が侵入可能な穴102aが形成されている。
【0154】
パッキン押え103は、接続パッキン102を上方から押えてシール性の向上と、接続ジョイント部47を上方から受ける際のガイドとして機能するもので、略円筒状の上面に接続ジョイント13a側の胴体部55a及びテーパー部55bが侵入可能な穴103aが形成されている。
【0155】
空気弁18は、給油タンク12から電磁ポンプ14への送油経路に経路外から空気を取り入れ、送油経路の燃料供給を遮断するためのものであって、弁室18bの周囲に配置された電磁コイル18dと、この電磁コイル18dの消励により弁室内を可動し上方の弁押さえ18eに形成された空気孔18fを開閉する弁体18gと、この弁体18gを空気孔18fの開放方向に付勢するコイルスプリング18hと、送油側の逆U字形通路98dと連通するよう弁室の下方に形成された連通出口18aとを備え、電磁コイル18dの励磁により弁体18gが可動して空気孔18fを閉塞し、また、電磁コイル18dの消磁によりコイルスプリング18hの付勢力により空気孔18fを開放し、弁体18gの周囲を通って連通出口18aから立ち上がり通路98d側に空気が供給されるようになっている。
【0156】
弁体18gは、有底の筒体18iと、その上端開口に出没自在に内装された弁子18jと、この弁子18jを突出側に付勢するスプリング18kとを備え、空気孔18fの閉塞時に弁押さえ18eとの衝突を和らげるようになっている。
【0157】
この空気弁18の外周には、これを保護するための空気弁カバー111が接続ジョイント受け部100の受け本体98と共締めされている。空気弁カバー111は、少なくとも、その送油ジョイント受け13b側が垂直面111aとされ、給油タンク12を本体に装着するときに、接続ジョイント部47の保護カバー120と対面して、これを案内するガイド機能が付与されている。
【0158】
一方、第2接続手段の戻り油側ジョイント受け17bは、図29に示すように、受け本体98の上面に形成された弁穴98eの下方の弁室98iに弁機構105が収容され、弁室98iの側面に気化器14からの通路98fが水平方向に連通形成されている。
【0159】
弁機構105は、弁穴98eを開閉自在に閉塞する受け弁体106と、弁室98iの下方を閉塞する受け弁体キャップ108と、このキャップ108と受け弁体106との間に介在され受け弁体106を弁穴閉方向に付勢する受け弁体スプリング107と、受け弁体106の閉止面に嵌着されたOリング109と、受け弁体キャップ108をシールするキャップ用Oリング110とを備えている。
【0160】
受け弁体106を設けたのは、第2の接続手段である戻り油側のジョイント17aの弁体59を受けるためと、給油タンク12を取外した際の臭気漏れを防止するためである。
【0161】
受け弁体スプリング107は、給油タンク12を本体にセットされたときに接続ジョイント17aが受け弁体106を押圧することにより圧縮状態となる。受け弁体キャップ108は、受け弁体106が接続ジョイント17aの弁体59により下方に一定距離移動した際の受け弁体106の下部を案内する凹状受け部108aと、その周囲に形成された受け弁体スプリング107の受面108bとを備えている。
【0162】
この受け弁体キャップ108は、接続ジョイント受け部100の底面側の燃料通路の開口から挿入され、接続ジョイント受け部100をタンクガイド固定部材42の所定位置に螺子で固定すると、タンクガイド固定部材42がその部分を押えるようになり、挿入した受弁体キャップ108が接続ジョイント受け部100より飛出すのを防止している。
【0163】
接続ジョイント受け17bは、受け本体98に、第1の接続ジョイント受けと同様に接続パッキン102が配置され、その接続パッキン102の上方からパッキン押え103が螺子で固定されている。
【0164】
タンクガイド固定部材42の下方の所定位置には送油ポンプとしての電磁ポンプ14が固定される。この電磁ポンプ14に接続される往き配管21、及び気化器15からの戻り油配管23の接続ジョイント受け部100への接続は、上述のように、往き配管21及び戻り油管23のひもだし部21a、23aにOリング99を挿入してから、受け本体98の所定の穴に挿入し、その後、配管固定板101のU字溝101aに配管21,23に通した後、螺子で固定すればよい。
【0165】
上記構成において、給油タンク12内の燃料が接続ジョイント13aから接続ジョイント受け13bへ流れるのは、電磁ポンプ14の駆動によって給油タンク12内の燃料を吸上げ管20で吸い上げれば、接続ジョイント部47の横方向から燃料が入ってきて開放された弁機構56の本体筒状部55cと弁体59の隙間を通過して、接続ジョイント受け13bに流れ、溝部98bから通路98cを経て、空気弁18の下方の立ち上がり通路98dを経て、電磁ポンプ14から気化器15に燃料が送られる。
【0166】
(給油タンクの液位と接続手段の位置関係)
図31は給油タンク12内の燃料の液位と、各接続手段のの位置関係を示す図である。図に示すように、給油タンク12の接続ジョイント部47で、給油タンク12の燃料が吸い上げられて通過する通路55pは、給油タンク12の満水表示液位L0より上方に配置され、接続ジョイント部47のタンク接続部での燃料漏れを回避できるようになっている。
【0167】
接続ジョイント受け部100では、空気弁18下方の立ち上がり通路98dの隔壁98i上端が給油タンク12内の燃料液位L0より上方に設定されている。ここで、給油タンク内の燃料液位とは、通常時の満水表示の液位位置とする。
【0168】
また、給油タンク12内の燃料が温度差により異常に液位が上昇した際にも、接続ジョイント部47の気化器15側からの給油タンク12への戻り油管63の配管出口63bが、給油タンク12内の燃料の異常液位L1よりも高くなるように設定され、燃料が給油タンク側から戻り油経路を通って気化器15側に戻るのを防止している。また、この際、接続ジョイント部47から電磁ポンプ14側に送られてもポンプ14が停止しているので、それ以上先に燃料が送られることがない。さらに、空気弁18の空気孔18fの位置は、異常液位L1よりも常に上方に位置するように設定され、燃料が給油タンク12から空気弁18を通って外部に漏れないようにしている。
【0169】
また、接続ジョイント受け部100において、空気弁18下方の立ち上がり通路98dの隔壁98iの上端は、給油タンク12の通常液位L0より常に上方にあるために、消火時に空気弁18を開放して送油経路に空気を取り入れると、立ち上がり通路98dの給油タンク側の経路面積98d1が大きいので、燃料が給油タンク側に早く戻され、燃料の供給が確実に遮断される。
【0170】
[制御装置の構成]
図32はこれら燃量検知手段69、水検知手段68、及びタンク装着検知手段70からの信号により各種運転モードを制御する制御回路の構成図である。図示のごとく、制御部141は、CPU、ROM及びRAMを内蔵したマイクロコンピュータ140から構成され、入力側に燃量検知手段69、水検知手段68、及びタンク装着検知手段70が接続され、出力側に電磁ポンプ駆動回路118、表示部143、及び弁駆動回路119が接続され、各種入力信号により運転制御を行うようになっている。
【0171】
例えば、運転中に給油タンクが引き抜かれることにより、タンク装着検知手段70がOFF(タンク無し)のときには、その信号を入力してポンプ駆動回路118に電磁ポンプ14の停止信号を出力すると共に弁駆動回路119に空気弁18の開放信号を出力して運転を停止する制御や、同じくタンク装着検知手段70がONのときに気化器15を空焼きする空焼きクリーニング運転モードを駆動する制御も行える。
[石油ファンヒータの動作]
次に、上記構成石油ファンヒータの動作を説明する。給油タンク12の燃料が空になった場合、本体1の蓋4を開けて、給油タンク12を取手43を持って取り出し、取手43を上側にした状態で閉塞手段19を外し、給油タンク12の給油口44から燃料を給油する。この場合、給油タンク12は取手43を上側にして平らな所に置いて補給するので、給油タンク12の上下を逆にする必要がなく、従来のように給油タンク12の給油キャップが燃料に汚れることもなく、簡単、確実に燃料の補給ができる。
【0172】
給油を完了したら、燃料入りの給油タンク12を本体1のタンク蓋4を開けて、所定の位置にセットする。このとき、図33から図36に示すように、給油夕ンク12の接続ジョイント部47に付随しているクッションカバー120の下方が、燃焼部側の接続ジョイント受け部100の空気弁保護カバー111の外側に沿って、接続ジョイント受け部100の下方に導かれ、さらに、給油タンク12側の接続ジョイント部47が燃焼部側のジョイント受け部100に接続される。
【0173】
このとき、接続ジョイント部47の送油側ジョイント13aにおいては、その弁体59が、送油側ジョイント受け13bのパッキン押え103の穴103aに案内されて挿入され、接続パッキン102の穴102aに入り、弁受け98aと接触する。この際、接続パッキン102の穴102aが接続ジョイント部47の本体筒状部55cで閉塞シールされ、この接続部から燃料が漏れることがなくなる。
【0174】
さらに、給油タンク12を本体1に挿入すると、弁受け98aに押されて送油ジョイント13aの弁体59が上方に移動し、弁体スプリング61が圧縮状態になり、弁体59が開弁状態となり、給油タンク12の吸上げ管20から接続ジョイント13aを通して電磁ポンプ14側に流れる送油経路Bが開放状態となる。
【0175】
同様に、給油タンク12の戻り油側のジョイント17aも同じ動きをし、接続ジョイント17aの弁体59が、接続ジョイント受け部100のパッキン押え103の穴103aに案内されて挿入され、接続パッキン102の穴102aに入り、戻り油側ジョイント13aの弁体59が受け本体98の弁機構105の弁体106と接触する。このとき、接続パッキン102と接続ジョイント部47の本体筒状部55cとが閉塞シールされ燃料が漏れることがなくなる。
【0176】
更に、給油タンク12を本体1に挿入すると、弁機構105の受け弁体106が下方に移動して受け弁体キャップ108に凹部108aで底当たりし、その後、戻り油ジョイント17aの弁体59が受け弁体106に押されて上方に移動し、弁体スプリング61が圧縮状態になり、弁体59が開弁状態となる。これにより、気化器15から配管23を介して給油タンク12側へ戻る戻り油経路Cが開放状態となる。
【0177】
給油タンク12を本体1に装着し、給油タンク12の底面が収納室4aの底部にある検知台40まで到達すると、給油タンク12の夕ンク脚部50の後側レバー接触面50dがタンク装着検知手段70のレバー113のレバータンク受け面113aを押し下げてマイクロスイッチ112を回路上でON状態にする。
【0178】
給油タンク装着状態で、石油ファンヒータの運転スイッチ(図示せず)を操作して電源をONしたときには、空気弁18は消磁状態で開口しているため、電磁ポンプ14を駆動すると、空気弁18の空気穴18fから空気を取り入れ、送油経路Bに空気が送られる。そのため、給油タンク12の燃料を吸上げ管20から吸い上げることができず、逆に送油経路Bに残存している燃料を気化器15に送ると共に、気化器15内に残っている未燃焼ガスと併せて戻り油経路Cから給油タンク12に戻して経路中に燃料が残らないようにする。
【0179】
気化器15では、運転スイッチのONにより、気化器ヒータが加熱され、気化器15を所定の温度まで予熱する。予熱完了温度に達したならば、空気弁18に通電され、電磁コイル18dが励磁されて弁体18gが空気穴18fを閉弁する方向に移動し、空気穴18fからの空気の取り入れを停止する。そうすると、給油タンク12から接続手段を通って電磁ポンプ14へ流れる送油経路Bが連通状態となり、給油タンク12内の燃料が送油経路Bに送られる。
【0180】
気化器15では、電磁ポンプ14により送られてきた燃料を気化ガス状にして、気化器15のノズル31より吹出し燃焼空気とバーナ内で混合し、バーナ16の炎□16bから吹き出させ、この炎口16bにおいて点火されて燃焼室30内で燃焼する。このとき、室温サーミスタ11により検知した室温と、操作部3から設定した設定温度との差に基づき、制御部141が電磁ポンプ14の駆動を制御して気化器15へ送る液体燃料の量を変化させることにより、燃焼による発熱量を適切に調節する。
【0181】
燃焼を開始し、フレームセンサ36が予め設定した電流値以上の炎電流を検出すると、図示しないファンモータが通電されて送風ファン9が回転し室内の空気を吸い込む。なお、ファンモータの回転速度は制御部141によって制御される。吸い込まれた室内の空気は、燃焼室30内で、得られる幅射熱を奪い、燃焼ガスとともに温風として吹出し口2より室内へ吹き出し、室内温度が上昇して温度を制御する。
【0182】
本体1の運転を停止すると、電磁ポンプ14の駆動が停止されると共に空気弁18が開放され、外部から空気が経路に入り、燃料の供給が確実に停止遮断される。
【0183】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明においては、給油タンクの下方に一時的に燃料を溜める燃料タンクを廃止し、給油タンクの燃料を直接燃焼部に送油するようにしたことで、燃料タンクをなくすことができ、燃料タンクの容積分を給油タンクを大きくしたり、本体の大きさを小さくコンパクトにでき、場所をとらないメリットがある。
【0184】
このような液体燃料燃焼装置において、給油タンクと送油ポンプとを結ぶ燃料通路を逆U字形に立ち上げ、その通路上端を給油タンク内の燃料液位より上方になるように配設すれば、給油タンクの燃料が送油ポンプ側に不用意に送られるのを防止することができる。また、送油経路に空気を送り込むことで給油タンクから燃焼部への燃料の供給を遮断する空気弁を設け、この空気弁を、立ち上げ通路の通路上端に設け、その空気取り入れ口を給油タンクの異常液位より上方に配置することにより、給油タンク内の燃料が温度差により異常に液位が上昇した際にも、燃料が給油タンクから空気弁を通って外部に漏れないようになる。

【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかる石油ファンヒータの本体斜視図である。
【図2】図1の石油ファンヒータの背面斜視図である。
【図3】図1の液体燃料燃焼装置の概略構成図である。
【図4】図1の本体正面図で前板の一部をカットした状態図である。
【図5】図1の燃焼部と気化部の概略図である。
【図6】図5の気化器の概略図である。
【図7】図1の本体の燃焼部の側断面図である。
【図8】図1の本体の燃焼部の正面図である。
【図9】図1の給油タンクの概略図である。
【図10】図1の本体のタンク側上面図である
【図11】図9の給油タンクの空気穴閉塞手段の概略図である。
【図12】図9の給油タンクの接続ジョイント部の概略図である。
【図13】図12の送油側ジョイントの断面図である。
【図14】(a)は送油側ジョイントと吸上げ管との組立て状態を示す分解斜視図、(b)は同図(a)のA−A断面図である。
【図15】図12の戻り油側ジョイントの断面図である。
【図16】(a)は戻り油側ジョイントと戻り管との組立て状態を示す分解斜視図、(b)は同図(a)のB−B断面図である。
【図17】図9の給油タンクの給油口閉塞手段の概略図である。
【図18】図9の給油タンクの水検知手段および燃料検知手段の概略図である。
【図19】給油タンクのタンク装着検知手段の概略図である。図9の燃焼側の接続手段の接続ジョイント受けと電磁ポンプ関連の正面概略図である。
【図20】図4の給油タンク側の検知台の概略図である。
【図21】(a)は検知台の水受け皿側の電極レバーの斜視図、(b)は同じくその取付け状態図である。
【図22】検知台のタンク側の電極レバーの取付け状態図である。
【図23】タンク装着検知手段の概略図である。
【図24】給油タンク収納室の上面図である。
【図25】タンクガイドとタンクガイド固定部材との組立て分解斜視図である。
【図26】タンクガイド固定部材の正面図である。
【図27】ジョイント受け部と配管との接続状態を示す分解斜視図である。
【図28】燃焼部側の送油側ジョイント受けと空気弁の概略図である。
【図29】燃焼部側の戻り油側ジョイント受けの概略図である。
【図30】(a)は接続ジョイント受け部の空気弁側の上面図、(b)は空気弁とジョイント受け部の概略断面図である。
【図31】給油タンク、接続ジョイント部、及びジョイント受け部、並びに空気弁の燃料液位の関係図である。
【図32】図1の本体に装着されている制御装置のブロック図である。
【図33】図4のタンク挿入時の送油側ジョイントとそのジョイント受けとの概略図である。
【図34】図4のタンク装着時の送油側ジョイントとそのジョイント受けの概略図である。
【図35】図4のタンク挿入時の戻り油側ジョイントとそのジョイント受けの概略図である。
【図36】図4のタンク装着時の戻り油側ジョイントとそのジョイント受けの概略図である。
【図37】従来の石油ファンヒータの一部省略正面断面図である。
【図38】同じく石油ファンヒータの概略的な側面断面図である。
【図39】同じく給油タンクと受け具との要部断面図である。
【符号の説明】
1 本体
2 吹出口
3 操作部
4 タンク蓋
5 置台
6 前板
7 側裏板
8 上板
9 対流用ファン
10 対流用ガード
11 温度センサー
12 給油タンク
13 第1の接続手段(送油側接続手段)
14 送油ポンプ(電磁ポンプ)
15 気化部(気化器)
16 バーナ
17 第2の接続手段(戻り油側接続手段)
18 遮断弁(空気弁)
19 給油口閉塞手段
20 吸上げ管
25 燃焼部
26 燃焼部枠
28 バーナボックス
29 バーナ仕切板
30 燃焼室
31 ノズル
33 ソレノイドバルブ
26 給油口
30 燃焼室
31 ノズル
32 ニードル
33 ソレノイドバルブ
35 点火ヒータ
36 フレームセンサ
40 検知台
41 タンクガイド
42 タンクガイド固定部材
50 タンク脚部
63 戻り管
66 吸込口
68 水検知手段
69 燃料検知手段
70 タンク装着手段
141 制御部

Claims (3)

  1. 本体内に取外し自在に装着される給油タンクと、燃料を加熱して気化させる気化部と気化した燃料ガスを燃焼させるバーナとを備えた燃焼部と、給油タンクの燃料を気化部に送る送油ポンプとを備え、前記給油タンクを本体に装着したときに前記給油タンクを燃焼部に至る送油経路に接続する第1の接続手段が設けられ、前記給油タンクと送油ポンプとを結ぶ燃料通路が逆U字形に立ち上げられ、その立ち上がり通路の上端が給油タンク内の燃料液位より上方になるように配設され、該立ち上げ通路の通路上端に、送油経路に空気を送り込むことで給油タンクから燃焼部への燃料の供給を遮断する空気弁が設けられ、該空気弁の空気取入れ口が給油タンクの異常液位より上方に配置されたことを特徴とする液体燃料燃焼装置。
  2. 給油タンクを本体に装着したときに給油タンクを燃焼部からの戻り油経路に接続する第2の接続手段が設けられ、給油タンク側の戻り通路が給油タンクの燃料液位より上方に配設されたことを特徴とする請求項1に記載の液体燃料燃焼装置。
  3. 給油タンク側の戻り通路の配管出口が、給油タンク内の燃料の異常液位よりも高くなるように設定されたことを特徴とする請求項2に記載の液体燃料燃焼装置。
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