JP2003106516A - 液体燃料燃焼装置 - Google Patents

液体燃料燃焼装置

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JP2003106516A
JP2003106516A JP2001300200A JP2001300200A JP2003106516A JP 2003106516 A JP2003106516 A JP 2003106516A JP 2001300200 A JP2001300200 A JP 2001300200A JP 2001300200 A JP2001300200 A JP 2001300200A JP 2003106516 A JP2003106516 A JP 2003106516A
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tank
fuel tank
refueling
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JP2001300200A
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Masahiko Goto
昌彦 後藤
Kazuo Yamazaki
和雄 山崎
Mamoru Morikawa
守 守川
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Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】給油タンクの燃料補給のときにタンクをひっく
り返すことなく、手に燃料の付着がない液体燃料燃焼装
置を提供する。 【解決手段】本体内に取外し自在に装着される給油タン
ク12と、その下方で一時的に燃料を溜める燃料タンク
15と、燃料を加熱して気化させる気化部17と気化し
た燃料ガスを燃焼させるバーナ18とを備えた燃焼部2
5と、燃料タンク15の燃料を気化部17に送る第1の
送油ポンプ16と、給油タンク12を本体に装着したと
きに燃料タンク15に至る燃料経路と給油タンクとを接
続する接続手段13と、給油タンクの燃料を燃料タンク
15に送油する第2の送油ポンプ14とを備えること
で、給油タンクの接続手段と経路が簡素化でき、手を汚
さずに給油ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、石油ファンヒータ
等の暖房機器に使用される液体燃料燃焼装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、冬季の暖房機器として石油ファン
ヒータが一般家庭などに広く用いられている。図18は
従来の石油ファンヒータの一例を示す概略的な一部省略
正面断面図、図19はその側面断面図である。図20は
給油タンクの給油キャップと受け具の断面図である。図
18に示すように、石油ファンヒータ本体201の内部
側方には、灯油などの液体燃料204を予め注入して備
蓄しておくための給油タンク202が配設されており、
該給油タンク202の下方に連結された燃料タンク20
3に充分な量の液体燃料204が供給される。
【0003】燃料タンク203に収容された液体燃料2
04は、燃料圧送用の電磁ポンプ205により、送油パ
イプ206を経由して気化器207に導かれる。ここで
気化器207に設けた気化器ヒータ(図示せず)によ
り、送られてきた液体燃料204が気化される。209
は燃焼室であり、その底部には、バーナ208が支持固
定されている。
【0004】気化器207により気化された燃料ガス
は、ノズルから勢い良く噴射されて燃焼用の空気と共に
バーナ208に導入され炎口208aで燃焼し、燃焼室
209内の空気が加熱される。そして、図19の矢印で
示すように、本体201背面に設けられた単相誘導モー
タなどからなるファンモータ210に取付けた送風ファ
ン211により、フィルター212を介して吸い込んだ
室内の空気を燃焼室209内の加熱された空気や燃焼ガ
スと共に温風として吹出口213から室内に吹き出す。
【0005】一方、炎口208aのやや上方に設けたフ
レームセンサ214は燃焼炎による炎電流を検知するも
ので、予め設定した値以上の炎電流を検知すると、ファ
ンモータ210に通電し、これに伴い送風ファン211
が回転して、室内から吸い込んだ空気を温風として吹出
口213から室内に吹き出す。このとき、室温サーミス
タ215で室温を検知し、室温と設定温度との温度差に
基づいて制御装置(図示せず)が前記燃料圧送用電磁ポ
ンプ205の駆動を制御することにより、液体燃料20
4の気化器207への供給量を調節し、バーナ208で
の燃焼炎の火力を調節する。
【0006】例えば、室温の低い時に石油ファンヒータ
の運転を開始すれば、気化器207へ液体燃料204の
供給量を多くして室温を急速に設定温度まで上昇させ、
その後は液体燃料204の供給量を調節して設定温度付
近で一定に維持する。
【0007】また、図20に示すように、給油タンク2
02の燃料の補給は給油タンク202を本体201より
取り出し、上下方向を逆にし、給油タンク202の弁部
を有する給油キャップ216を外し、口金217から燃
料を注入し、燃料が給油タンク202に供給されたこと
を確認した後、口金217の螺子部に給油キャップ21
6を締め付け、給油キャップ216が下になるようにひ
っくり返し、本体201に挿入し、燃料タンク203の
上面に取り付けられた受け具218に給油キャップ部2
16を挿入し、燃料タンク203の上に載置する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の石油
ファンヒータでは、給油タンクの燃料補給のため、本体
より取り出し、給油キャップを上に向けるため給油タン
クをひっくり返す必要があり、また燃料供給後、給油キ
ャップを締め、本体に挿入するため、もう一度給油タン
クを上下方向で逆にさせる必要があり、取り扱いが煩わ
しい。
【0009】さらに、給油キャップの締め付けは口金部
と螺子締めとなっており、給油キャップの締めつけ不充
分のときには、給油タンクをひっくり返したときに給油
キャップが外れたり、燃料が流出するという問題があっ
た。特に高齢者社会において、握力の低下により螺子を
締めつける力が下がるため、その改善が望まれていた。
【0010】また、燃料タンクヘ燃料を供給するとき、
油面が給油口キャップの弁部まで上昇し、空気の置換に
より定油面を保ちながら給油タンク内の燃料を供給する
ため、給油口キャップの弁部は常に燃料で濡れている状
態にある。従って、給油タンクに燃料を補給するために
給油キャップを外すときに、手に燃料が付着して螺子を
締めつける際に滑ってしまうと同時に、手がくさくな
る、あるいは汚れるという問題があった。
【0011】本発明は、上記課題に鑑み、給油タンクの
燃料補給のときにひっくり返すことなく、手に燃料の付
着がない液体燃料燃焼装置を提供することを目的とす
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明においては、本体内に取外し自在に装着され
る給油タンクと、本体内に設置され給油タンクからの燃
料を一時的に溜める燃料タンクと、燃料を気化させる気
化部、及び気化した燃料ガスを燃焼させるバーナとを有
する燃焼部と、燃料タンクの燃料を気化部に送る第1の
送油ポンプと、前記給油タンクを本体に装着したとき
に、給油タンクから前記燃料タンクに至る燃料経路を連
通接続する接続手段と、前記給油タンクの燃料を燃料タ
ンク側に送る第2の送油ポンプとを備えたことを特徴と
する液体燃料燃焼装置を提供するものである。この構成
によると、給油タンクの接続手段と燃料経路が簡素化で
き、また、給油タンクの燃料補給のときに給油タンクを
ひっくり返すことなく、手を汚さずに給油できる。
【0013】また、上記構成に加えて、燃料タンクの燃
料液面を検出する第1の液面検出手段と、第1の液面検
出手段よりも高い燃料液面を検出する第2の液面検出手
段とが設けられ、第1の液面検出手段からの信号により
第1の送油ポンプを駆動制御し、また第2の液面検出手
段からの信号により第2の送油ポンプを駆動制御する制
御部が設けられた液体燃料燃焼装置も提供することがで
きる。この構成によると、燃焼用の第1の液面検出手段
が検出される前に給油タンクの第2の液面検出手段が検
出するので、燃焼が停止する前に給油ができる。
【0014】また、上記第1の液面検出手段と第2の液
面検出手段とが同一体から構成されたことを特徴とする
液体燃料燃焼装置も提供することができる。この構成に
よると、液面検出手段が燃焼側の第1の送油ポンプと給
油タンクの第2の送油ポンプの駆動を同一体から検出し
た信号によって行うことができる。
【0015】上記構成の液体燃料燃焼装置において、給
油タンクの給油口はいずれの箇所に設けてもよいが、給
油口をタンク上部に配置した構成が好ましい。すなわ
ち、給油タンクの上部に燃料を補給する給油口が設けら
れたことを特徴とする液体燃料燃焼装置も提供すること
ができる。この構成によると、給油口がタンク上部にあ
るので、給油タンクへの燃料補給も容易に行える。
【0016】さらに、接続手段は、給油タンクの上下方
向で底部から頂部にかけていずれの箇所に配置してもよ
いが、上部に配置する構成を採用すれば接続部からの燃
料漏れも防止できる。すなわち、上記構成に加えて、接
続手段は、給油タンク内の底部側から上部側まで配設さ
れた吸上げ管に連通接続される給油タンク側の接続ジョ
イントと、燃料タンクから本体上方に至る燃料経路の上
部に配設され前記給油タンク側接続ジョイントと着脱自
在に接続される燃料タンク側のジョイント受け部とから
構成された液体燃料燃焼装置を提供することができる。
この構成によると、接続手段がタンク上部側に位置する
ため、給油タンクからの燃料が接続部から漏れるのを防
止することができる。
【0017】さらに、第2の送油ポンプは給油タンクか
ら燃料タンクへの燃料経路のいずれの場所に設置しても
よいが、第2の送油ポンプを燃焼部側に設置すれば、給
油タンクの構成を簡略化することができる。すなわち、
第2の送油ポンプが燃焼部側に設置された液体燃料燃焼
装置も提供することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係る石油暖房機器
の本体前面斜視図、図2は図1の本体背面斜視図であ
る。図に示すように、1は燃焼部や給油タンクを収納し
ている本体、2は室内に温風を吹出す吹出口、3は運転
状態を変えるスイッチ類が収まっている操作部、4は給
油タンクの取出し口の開閉をするタンク蓋、5は本体を
載設する置台、6は本体の外観部の前面をカバーする前
板、7は本体の外観部の側面と背面をカバーする側裏
板、8は本体の外観部の上面をカバーする上板、9は室
内の空気を吸い込む対流用ファン、10は対流用ファン
のガードと埃を除去する対流用ガード、11は室内温度
を検知する温度センサーである。
【0019】図3は、図1の石油暖房機器の燃焼装置・
燃料経路の概略図である。12は本体より取外し自在の
給油タンク、13は本体1に給油タンク12を装着した
ときに給油タンク側と燃料タンク側の燃料経路を接続す
る接続手段、14は給油タンクの燃料を燃料タンクに送
る第2の送油ポンプ、15は第2の送油ポンプからの燃
料を一次的に溜める燃料タンク、16は燃料タンクの燃
料を気化器に送る第1の送油ポンプとしての電磁ポン
プ、17は電磁ポンプ16で送られてきた燃料を加熱し
て気化する気化器、18は気化器の気化ガスをノズルか
ら噴出して燃焼空気と混合して燃焼するバーナである。
【0020】そして、給油タンク12の接続手段13と
第2の送油ポンプ14の間は配管19で、電磁ポンプ1
6と気化器17の間は配管20で、気化器17と燃料タ
ンク15の間は戻り油配管21で夫々接続されている。
これらの配管19、20,21による燃料タンク15側
の経路端は、燃料タンク15内に位置しており、気化器
17に燃料を送る配管20経路が最低位に、次に給油タ
ンクからの配管19経路が上位になるように設定されて
いる。接続手段13は、給油タンク12内の底部側から
上部側まで配設された吸い上げ管22に連通接続される
給油タンク側の接続ジョイント13aと、燃料タンク1
5から本体上方に至る燃料経路の上部に配設され前記接
続ジョイント13aと着脱自在に接続される燃料タンク
側のジョイント受け部13bとから構成されている。
【0021】図4は図1の本体の前板側を一部カットし
た状態図である。図に示すように、本体1の正面からみ
て、左側には燃焼部25、右側には給油タンク12や、
送油ポンプ14および電磁ポンプ16が装着された燃料
タンク15が配設されている。本体1の左側は、バーナ
18や気化器17を組み込んだ燃焼部25、燃焼部25
の周囲を囲う燃焼部枠26、燃焼部枠26の前面上方部
を被う燃焼部枠前27とから構成されている。
【0022】燃焼部25は、燃料を加熱して気化ガスに
する気化器17と、気化器17からの気化ガスと空気を
混合して燃焼させるバーナ18と、バーナ18を収納す
るするバーナボックス28と、バーナボックス28を固
定するバーナ仕切り板29と、バーナ18の炎を囲む燃
焼室30とから構成されている。
【0023】図5は気化器およびバーナ部の構成図であ
る。図に示すように、気化器17は、燃料を加熱して気
化する気化素子17aと、この気化素子17aで気化さ
れた燃料ガスを噴出するノズル31と、このノズル31
の穴を開閉するニードル32と、このニードル32に連
接されてニードル32を移動させるソレノイドバルブ3
3と、気化素子17aに燃料を供給する燃料入口17b
と、運転停止時に気化器17内部の燃料ガスを送り出す
戻り油配管21と、バーナ18の燃焼熱を回収する熱回
収部17cとから構成されている。
【0024】気化素子17aは、セラミックの細かい粒
子を円筒状に焼結したもので、燃料を気化した際に発生
するタール分は気化素子17aの表面から内部に向かっ
て堆積される。気化器17の燃料入口17bは、外側の
ステンレスパイプ34と、内側の銅パイプ20との二重
構造となっている。ステンレスパイプ34としたのは、
気化器17からの熱伝導を低下させ、気化器17に入っ
てくる燃料の温度上昇を抑えるためである。また、ステ
ンレスパイプ34の径を銅パイプ20よりも大きく、ス
テンレスパイプ34から銅パイプ20に伝わる熱伝導を
さらに抑制するようにしている。なお、銅パイプ20の
先端は気化器17より外側の位置までとなっている。
【0025】ソレノイドバルブ33は、電磁コイル33
aと、可動片33bと、吸着片33cと、押圧用スプリ
ング33dとから構成され、電磁コイル33aへの通電
・非通電により、可動片33bが吸着片33cに吸着・
離脱して、可動片33bに装着されているニードル32
が移動して、気化器17のノズル31の穴部を開・閉□
するようになっている。
【0026】バーナ18は、気化器17で気化した燃焼
ガスと一次燃焼空気とを混合する混合管18aと、混合
された燃焼ガスを燃焼させる炎口18bとから構成され
ている。
【0027】燃焼部枠26は、図6に示すように、逆U
字形の箱形の形状で、対流用ファン9より室内の空気を
吸い込んで燃焼室30の熱を奪った空気が通る通路を形
成するもので、本体1の側裏板7の左側面部・背面部と
置台5にツメや螺子で固定されている。この燃焼部枠2
6は、上方前側を斜め部分にカットした斜面部を有し、
この斜面部からバーナ18や気化器17を組み込んだ燃
焼部25を装着した後に、燃焼部枠前27が装着され
る。また、燃焼部枠26の前面部には吹出口2のルーバ
ーが固定される。
【0028】燃焼部枠前27は、対流用ファン9で吸込
んだ空気を本体1前面部の吹出口2に導くためのもの
で、表側には対流用ファンが何らかの要因で風量が減少
した際に本体を保護する過熱防止装置が設けられてい
る。また、構成は二重構造とされ、局部的な熱影響を防
止している。
【0029】バーナボックス28は、図6に示すよう
に、箱状をした形状で上方が開放状態で、底面側にはバ
ーナ18を取り付けるための略長方形した角穴が形成さ
れ、側面側には点火用ヒータ35とフレームセンサー3
6の取付け穴が設けられている。
【0030】バーナ仕切板29は、図6に示すように、
左右両端と背面側を上向きに折曲げ、前面側を斜め下方
に折り曲げ、中央部にはバーナボックス28に取付けた
バーナ18の燃焼炎が通過する略長方形した角穴が形成
され、燃焼室30の取付け穴が複数配設している。
【0031】バーナカバー37は、逆山形をした形状
で、バーナ18の下方に設けられ、内側に断熱材を貼り
付け状態で、バーナボックス28に固定され、燃焼音を
吸収し、バーナ自体の温度低下を防止できるようにして
いる。
【0032】燃焼室30は、図6に示すように、バーナ
18の燃焼炎を四方を囲い、上方の前面側に開口部を形
成したもので、燃焼室前38と燃焼室後39とから構成
されている。燃焼室前38は左右を内側に折り曲げ、上
方を僅かに内側に傾斜させ、下側は外側に折曲加工され
ている。そして、燃焼室前38は耐熱材料を使用して異
常燃焼しても焼損しないようにしている。
【0033】燃焼室後39は、上面からみて逆U字形を
し、左右の前面部は内側に縁立部を折曲げして設け、上
方は内側に傾斜させ、下側は外側に折曲加工され、左右
側面部では背面側と、前面側に切起こし片39a,39
bがそれぞれ設けられ、対流用ファン9からの風の一部
を流入させ、二次燃焼空気として燃焼性を向上させ、燃
焼温度の低下を図るようになっている。また、燃焼室後
39の背面部上方には内側にくの字に押し出した形状
で、その部分に空気穴を設け、対流用ファン9からの空
気の一部を流入させ、二次燃焼空気として燃焼炎の立ち
あがりを押えるようにしている。燃焼室前38及び燃焼
室後39ともに内側、外側の表面に耐熱塗装若しくは黒
色処理を施し、耐熱性を向上を図っている。
【0034】本体1の右側は、図4及び図7に示すよう
に、本体1の上面のタンク蓋4を開閉して給油タンク1
2を収納する収納部4aと、給油タンク12を本体に装
着するときに燃料タンク15への燃料経路に接続する接
続手段13と、給油タンク12の燃料を一次的に貯める
燃料タンク15と、給油タンク12の燃料を燃料タンク
15に送油する第2の送油ポンプ14と、燃料タンク1
5の燃料を気化器17に送る第1の送油ポンプである電
磁ポンプ16とが配設されている。
【0035】収納部4aには給油タンク12が本体より
取外し自在に収納され、その周囲にはタンク収納部を仕
切るタンクガイド41と、タンクガイド41の右前部を
斜めにカットした部分に接続手段13のジョイント受け
部13bが組み込まれ、このジョイント受け部から燃料
タンク15に至る配管19が設けられている。また、給
油タンク12の下方に位置する燃料タンク15には、そ
の上面に気化器17に燃料を送る電磁ポンプ16と、給
油タンク12からの燃料を燃料タンク15に送る送油ポ
ンプ14とが配設されている。
【0036】収納部4aの挿入箇所の形状は、図7に示
すように、タンク蓋4の収納凹部の内側に、給油タンク
12の上方から見た形状よりひとまわり大きく略同形状
をしている。そして、左側は前側と後側に対して略垂直
状態とされ、右側は前側と後側に対して略垂直状態で、
かつコーナーの2箇所ともがR形状にしている。また、
コーナーの右前部には、本体1の上面8から一定の距離
を置いて、燃焼部側のジョイント受け部13bが配設し
ている。
【0037】図8は給油タンクを背面側からみた斜視図
である。図に示すように、給油タンク12は、略直方体
をした形状で、上面側からみて略長方形をし、給油タン
ク左12aと給油タンク右12bとから構成され、アド
リャン加工により両者が接合されている。そして、給油
タンク12の本体装着状態では、給油タンク12が燃料
タンク15の上方又は上面に位置するようになってい
る。
【0038】給油タンク右12b側は、左側面が開放し
た箱形状のものであって、その前・後のコーナーはR形
状をしている。タンク上面には、持ち運びをするための
手の握り部に樹脂を設けた金属製線材の把手43と、両
側面と上面の3面を結んでタンク上面から下方に向かっ
て最低30度の勾配となる傾斜面12cに配置された燃
料注入用の給油口44と、この給油口44を閉塞する手
段80とが設けられている。閉塞手段80の近傍の側面
には、給油タンク12内の燃料を視認する油量計(図示
せず)が設けられ、また、油量計の近傍の側面には接続
手段13の接続ジョイント13aが設けられている。
【0039】また、給油タンク12の上面には、図9に
示すように、小さな空気穴51(直径が約1.5mm程
度)が設けられ、給油タンク12内部が負圧状態になら
ないようにしている。この空気穴51には、持ち運びに
燃料が給油タンク外に飛散しないように、また、給油タ
ンク12が転倒しても燃料が漏れないように、給油タン
ク12の本体装着の有無により、空気穴51を開口・閉
塞状態にする空気穴開閉塞手段52が設けられている。
【0040】この空気穴開閉塞手段52は、図9および
図10に示すように、給油タンク12の空気穴51を塞
ぐ弁330と、弁330を装着したタンク弁レバー33
1と、タンク弁レバー331を収納するレバーカバー3
32と、タンク弁レバー332を上下に可動させる可動
棒333と、可動棒333を上下に付勢させるレバース
プリング334とから構成されている。
【0041】タンク弁レバー331は、弁330の装着
部分が凸部335をなし、一方がZ形をして支点の役目
をし、他方に可動棒333を接合する穴337が形成さ
れ、この穴337は可動棒333との接合時には若干の
余裕がある形状となっている。
【0042】レバーカバー332は、タンク弁レバー3
31を収納するために、一端が開放され、他端が閉塞さ
れてレバー331の支点336を受けるスリット穴33
8が形成された略L字形の形状をなし、タンク上面に固
定されている。レバーカバー332の開放端側には接続
ジョイント13aのクッションカバー120が螺子止め
されている。
【0043】可動棒333は、タンク弁レバー331を
上下させるもので、接続ジョイント13aの本体55の
中央部に設けた穴部340を上下に移動可能とされてい
る。レバースプリング334は、可動棒333の下端受
け座とジョイント本体55の下面との間に配設され可動
棒333を下方に付勢し、給油タンク12の持ち運び時
に弁330を閉弁状態に付勢し、給油タンク12の本体
装着状態で可動棒333の受け座がジョイント受け部1
3bに当接して弁330が開弁状態になるようにしてい
る。
【0044】弁330は、給油タンク12の空気穴51
を上下するピン形状を先端ピン部342を有する弁体3
41と、ピン部342の根元部に装着されたシール用の
パッキン343とを備えている。また、給油タンク12
の空気穴51は、図10に示すように、タンク上面に形
成された球面部の頂部に形成されている。
【0045】以上の構成において、接続手段13のジョ
イント本体55の中央部の穴部340に可動棒333を
下方より挿入し、可動棒333の下端受け座とジョイン
ト本体55との間にレバースプリング334を嵌める。
レバーカバー332の収納部のスリット穴338にZ形
の支点部336を挿入し、タンク弁レバー331の他端
部と可動棒333とをスピードナットで接続固定して、
空気穴開閉塞手段52を組み立てる。
【0046】給油タンク12を本体1に装着すると、給
油タンク12の接続ジョイント13aに装着されている
可動棒333が、燃焼側のジョイント受け部13bに接
触し、可動棒333が上方に移動し、タンク弁レバー3
31が上がるので、タンク弁レバー331に装着されて
いる弁330も同時に上がり、弁330と給油タンク1
2の球面部の空気穴51とに隙間が生じて、空気が空気
穴51から給油タンク12内に流れ、給油タンク12の
内圧は常時大気圧状態になる。
【0047】このとき、必ず接続手段13の給油タンク
側と燃焼部側との接続前に、空気穴開閉塞手段52の可
動棒333がジョイント受け部13bのパッキン押え1
03の上面リブ部に接触して空気穴51が開口状態にな
るように上下の位置関係を調整することにより、万一、
給油タンク内の圧力が高い状態で本体に接続されても、
接続手段13での漏れなどのトラブルが防止される。
【0048】また、給油タンク12を本体1より取り出
すと、給油タンク12の接続手段13に装着されている
可動棒333が、燃焼側のジョイント受け部13bのパ
ッキン押え103の上面リブ部に接触していたのが開放
され、レバースプリング334が可動棒333を下方に
付勢するので、タンク弁レバー331に装着されている
弁330も同時に下がり、弁330のパッキン343が
給油タンク12の球面部の空気穴51を線シールするよ
うにして塞ぐ。そのため、空気が空気穴51から給油タ
ンク12内に流れなくなり、また、給油タンク12が転
倒しても、給油タンク12内の燃料が零れるのを防止す
ることができる。また、空気穴51が明けている球面部
は上方に凸部になっているので、塵や挨が溜まり難く、
長時間の使用でもトラブルが防止できる。
【0049】接続ジョイント13aは、図11および図
16に示すように、給油タンク12の側面にパッキン5
3を介してジョイント押え板54により螺子固定されて
いる。そして、ジョイント13aの上方には、給油タン
ク12の転倒の際に接続ジョイント13aが他の物と接
触しないようにクッションカバー120が給油タンク1
2の上面からL形状に設けられている。
【0050】ジョイント押え板54は、図11に示すよ
うに、給油タンク12に接続ジョイント13aを取付け
る際に接続ジョイント13aを上から押えて固定するも
ので、周縁にフランジ部が形成されて断面コの字形をし
た平坦部54cと、その中央部に形成されたジョイント
本体55の逃がし穴54bと、逃がし穴54bの上側か
ら切り起こされてジョイント本体の上面を固定する切起
こし片54aとを備えている。そして、平坦部54cと
切起こし片54bをジョイント本体55に螺子止めする
ことにより接続ジョイント13aの左右の位置ズレを防
止している。ジョイントパッキン53は、図16に示す
ように、接続ジョイント13aを給油タンク12に固定
する際に、その間に挿入してシールをするためのもので
ある。
【0051】接続ジョイント13aは、図16に示すよ
うに、ジョイント本体55と、弁機構56と、弁押え5
7、および弁押えOリング58から構成されている。弁
機構56は、弁体59と、弁体用Oリング60と、弁体
スプリング61とから構成されている。
【0052】ジョイント本体55は、図16に示すよう
に、円筒状の胴体部55aと、その下端部から下方に向
かって徐々に径を狭くした筒状テーパー部(閉止面)5
5bと、このテーパー部55bの下端に所定の径を大き
さを所定長さ維持する筒状部55cとが連続形成されて
いる。ジョイント本体55の側端部には内フランジ55
dが形成され、このフランジ55dにジョイントパッキ
ン53を介して吸上げ管22の先端がジョイント本体5
5内に連通接続されている。なお、ジョイント本体55
の素材は樹脂製に限らず、金属であってもよく、また、
胴体部55a、テーパー部55bや筒状部55c等の断
面形状等は円形に限定するものではない。弁押え57
は、ジョイント本体55の筒状の穴を塞ぐためのもの
で、裏面で弁体スプリング61を受け易いように凹状に
している。
【0053】弁機構56の弁体59は、給油タンク12
から燃料タンク15への通路を遮断するためのものであ
って、接続ジョイント本体55のロート状の内部形状に
略相似した形状をし、ジョイント本体55の内部を往復
動自在な形状とされている。すなわち、弁体59は、略
円錐状をなす栓部(閉止面)59bと、この栓部59b
の下端に筒状部55cよりも細く、長い柱状の可動部5
9aとを備え、栓部59bのテーパー状部分にはリング
状のOリングパッキン60がジョイント本体55のテー
パー部55bに枢密状に接触可能に設けてある。
【0054】可動部59aの長さは、栓部59cとジョ
イント本体55のテーパー部55bの離接を制御するた
めに、栓部59cのOリングパッキン60がテーパー部
55b内部に密接した閉弁状態で、筒状部55aよりも
先端が突出する長さに設定されている。
【0055】前記スプリング61は、ジョイント本体5
5の胴体部55aに内装され、上端の弁押え57と弁体
59の栓部59bとの間に介在され、弁体55を閉弁方
向に付勢するようにしている。
【0056】接続ジョイント13aの組立は、接続ジョ
イント本体55の円筒状の胴体部55aから下方に向か
って、弁体59を栓部59bにOリングパッキン60を
嵌めた状態で挿入する。更に、弁体スプリング61を弁
体59の可動部59aと反対側に挿入し、上方から弁押
え57の裏面で弁体スプリング61を受け易いようにし
て押えて組み立てる。
【0057】吸上げ管22は、給油タンク12の燃料を
吸上げるために給油タンク12の底面近くに配設した形
状で、接続ジョイント13aとの接続の際にOリングの
位置決めのために吸上げ管22の先端にひもだし部22
aが形成されている。吸上げ管22の下端にある吸込口
は給油タンク12の底部付近まで達しており、図示しな
いが、下端の方に足状のものを複数本配設し、根元部に
はステンレス製のフィルターを同時加工して内接してい
る。
【0058】給油タンク12の給油口44を閉塞する回
動式の給油口閉塞手段80は、図12に示すように、給
油口44に嵌合する穴を有し傾斜面12cにスポット溶
接されて一体化された固定板82と、この固定板82の
上部把手側に位置するZ形状の起立片82aに溶着され
た固定アングル160と、この固定アングル160に軸
88により回動開閉自在に支持された可動板83と、こ
の可動板83の内面側に配置され給油口44の口金44
aを閉じるパッキン84付き蓋部材85と、この蓋部材
85と可動板83の内面との間に介在され蓋部材85を
給油口44の口金44a側に押圧するコイル状バネ部材
86と、可動板83を給油口閉姿勢に保持する係止手段
87と、この係止手段87に設けられた解除用の摘み1
61とを備えている。
【0059】固定板82は、タンク傾斜面12cの下方
からタンク上面近傍近くまで形成されている。可動板8
3は、そのタンク上面側が回動支点88とされ、開放端
側に係止手段87が配置されており、本体装着状態にお
いて、可動板83を開放しようとしても、その開放端が
タンクガイド41に当接して開放できないように、可動
板長さが設定されている。
【0060】蓋部材85は、深皿状に形成され、その外
端フランジ89が可動板83の内面に形成された環状の
ストッパ部材90に抜け出し不能で、かつ可動板83の
板面と直交する方向に移動自在に係止されている。パッ
キン84は、蓋部材85の外端フランジ外周部から凸部
側の表面にかけて嵌合された環状部材であって、口金4
4aの上端縁に押圧されるようになっている。バネ部材
86は、可動板83と蓋部材85との内部空間に配置さ
れている。
【0061】係止手段87は、可動板83の回動支点8
8と反対側の開放端側、すなわち、傾斜面12cの下端
部側であってタンク収容室のタンクガイド41側に配置
されたものであって、可動板83の開放端側に軸91周
りに回動自在に支持されたフック状の係止部92付きの
係止レバー93と、この係止部92と係合して可動板8
3を閉姿勢に保持するよう固定板82に設けられたピン
状の係止受け部94と、係止受け部94に係止部92が
係合する方向に付勢するレバーバネ95とを備えてい
る。
【0062】レバーバネ95は、係止レバー93の回動
軸91に巻回され、一端が係止レバー93の切り起こし
片93aに係止され、他端が可動板83のストッパ部材
90に係止されたコイル状のバネ部材であって、係止レ
バー93の内面側に配置されて、係止レバー93を可動
板83よりも内方向に付勢するように構成されている。
【0063】係止レバー93は、その外端側の一部が延
設されて略三角形状に形成され、係止レバー93の係止
姿勢で背面がタンクガイド41と対向し、両者間には係
止レバー93の解放のための指の挿入を不能とするわず
かな隙間が形成されている。そして、係止レバー93の
係止状態では、タンク側面から外方向に食み出さない状
態になっているが、タンク12の本体装着状態で、係止
レバー93を開放回動しようとしても、係止レバー93
がタンクガイド41に当接して、係止レバー93の開放
回動を阻止するようになっている。係止レバー摘み16
1は、係止レバー93の表面側に一体化された樹脂製の
ものであって、係止レバー93の係止状態でその下方側
にタンク傾斜面12cとの間に指が挿入できるようにな
っている。
【0064】上記構成においては、係止レバー93の係
止状態で係止レバー摘み161を外側に引っ張れば、バ
ネ部材95の付勢力に抗して係止部92が係止受け部9
4から外れて給油口閉塞手段80の係止が解放される
が、タンク12の本体装着状態では、給油口44を傾斜
面12cに設置し、かつ係止レバー93に摘み161を
設けているため、係止レバー93を回動解放しようとし
ても、係止レバー93が可動板83に隠れ、係止レバー
93の背面がタンク収容室の壁面と対向した状態で、そ
の隙間に手を入れることができない。
【0065】係止レバー93を解放するため、係止レバ
ー93とタンクガイド41との隙間に解除部材を無理や
り挿入して係止レバー93の係止を解除しても、係止レ
バー93の摘み161がタンク収容室の壁面(タンクガ
イド)41に当接して、可動板83の解放が阻止され
る。そのため、給油タンク12を本体より取り出さなけ
れば、給油ができなくなり、本体1内への燃料補給をす
ることが防止できる。なお、上記実施形態では、係止レ
バーを可動板側に配置した例を示したが、係止レバーを
固定板側に配置した構成であってもよい。
【0066】タンク収納部の壁面を構成するタンクガイ
ド41は、収納室の4面をカバーし、背面部はL形状に
折り曲げられて側裏板7の背面部にツメで引っ掛けら
れ、下側は螺子で置台5に固定されている。
【0067】タンクガイド41の右隅部は、図13およ
び図14に示すように、その上端から中間付近まで外側
に切り起こされて開放され、その開放部41aにタンク
ガイド固定板42が嵌め込まれて、両翼片41bにツメ
や螺子により固定されている。
【0068】タンクガイド固定板42は、コの字状の形
状をした箱体をなし、上の面にはジョイント受け部13
bが所定の位置で螺子固定され、ジョイント受け部13
bに燃料タンク15に至る銅系往き配管19が連通接続
されている。
【0069】ジョイント受け部13bは、図16に示す
ように、受け本体98の上面に形成された凹部中央位置
から上方に突出する棒状の弁受け98aと、その周囲を
覆うように受け本体98の上面に載置された略円筒状の
ゴム製接続パッキン102と、このパッキンの周囲を覆
いかつパッキン102の下端フランジ102bを受け本
体98の上面に螺子で固定する略円筒状のパッキン押え
103とを備え、弁受け98aの周囲に形成された溝部
98bから配管19側に連通する水平方向の通路98c
が受け本体98に形成され、その通路98cの開放端側
に配管19が配管固定板101により接続固定されてい
る。
【0070】ジョイント受け部13bの配置は、給油タ
ンク12を本体に装着したときに、給油タンク12の燃
料満水表示位置より上方になるように設定され、接続部
からの燃料漏れを防止できるようになっている。
【0071】ジョイント受け部13bからの配管19
は、図3,図4に示すように、本体右側の給油タンク1
2の下方に設置された燃料タンク15に接続されてい
る。配管19の下端は第2の送油ポンプ14の吸込み側
に接続され、第2の送油ポンプ14は燃料タンク15の
上面に設置されている。
【0072】燃料タンク15は、図3に示すように、上
面が閉鎖した箱形のものであり、置台5上に設置され
る。燃料タンク15の上面には、気化器17に向かう配
管20、気化器17から燃料タンク15に戻り油を送る
戻り油管21、及び給油タンク12からの燃料経路の一
部を構成する配管19が接続され、内部に燃料を一時的
に溜めることができるようになっている。
【0073】さらに、燃料タンク15の上面には、燃料
タンク15の燃料を気化器17に送り続けるときの液面
位置を検出する第1の液面検出手段24と、給油タンク
12の燃料が燃料タンク15に送られて来ているときの
液面位置を検出する第2の液面検出手段23とが設けら
れている。両検出手段23,24は、例えば、図3に示
すように、燃料タンク15の上面側に設置されたリード
スイッチ内蔵の支持部23a,24aと、この支持部2
3a,24bからタンク内に垂設された案内杆23b,
24bと、液面の変動に伴って案内杆に沿って上下動す
るマグネット入りのフロート23c,24cとから構成
されている。
【0074】そして、第1の液面検出手段24の案内杆
24bは、第2の液面検出手段23よりも低位の液面位
置を検出するために、第2の液面検出手段23の案内杆
23bよりも長く設定され、フロート24cがより低位
の液面まで移動できるように設定されている。
【0075】なお、両液面検出手段23,24は、図3
に示すようなリードスイッチ式のものに限らず、他の形
式のもの、例えばフロートに固定されフロートと共に上
下動する可動コアと、その可動コアの上下動変位を電磁
誘導を利用して測定する差動トランス型の変位センサ
や、PSD(半導体光位置検出器)を用いてフロートの
位置を検出する光学的な変位センサなども使用できる。
【0076】このような差動トランスやPSDを用いた
液面検出手段の場合、第1の液面検出手段24と第2の
液面検出手段23とを同一体で構成することができ、そ
の分、設置スペースが少なくても済む。この場合、燃焼
側の電磁ポンプ16と給油タンク12の燃料吸上げ用の
送油ポンプ14の駆動は同一体からの検出信号を演算処
理して制御部140からの駆動制御信号により制御され
る。また、上記液面検出手段23,24は、燃料タンク
15の上面に設置する場合に限らず、タンク側面に配置
した構成であってもよい。
【0077】図3及び図22は液面検出手段24からの
信号により各種運転モードを制御する制御回路の構成図
である。図示のごとく、制御部140は、CPU、RO
M及びRAMを内蔵したマイクロコンピュータから構成
され、入力側に第1の液面検出手段23及び第2の液面
検出手段24が接続され、出力側に電磁ポンプ駆動回路
118、表示部143及び送油ポンプ駆動回路119が
接続され、各種入力信号により運転制御を行うようにな
っている。
【0078】例えば、運転中に燃料タンク15の燃料が
なくなり、燃料タンク15の第2の液面検出手段23が
OFFとなり、その信号を入力して表示部143に表示
信号を出力し、表示部143に給油タンク12の燃料が
なくなったことを表示する。
【0079】更に燃焼を続けると、燃料タンク15の第
1の検出手段24がOFFとなり、その信号を入力して
電磁ポンプ駆動回路118に電磁ポンプ16の停止信号
を出力すると運転を停止する制御を行える。
【0080】上記の構成の石油ファンヒータにおいて、
給油タンク12の燃料が空になった場合、本体1の蓋4
を開けて、給油タンク12を把手43を持って取り出
し、把手43を上側にした状態で開閉手段80を外し、
給油タンク12の給油口44から燃料を給油する。この
場合、給油タンク12は把手43を上側にして平らな所
に置いて補給するので、給油タンク12を上下を逆にす
ることが不要となり、従来のように給油タンク12の給
油キャップが燃料に汚れることもなく、簡単かつ確実に
燃料の補給ができる。
【0081】給油を完了したら、燃料を入れた給油タン
ク12を本体1のタンク蓋4を開けて所定の位置にセッ
トする。給油タンク12の接続手段13の接続ジョイン
ト13aに付随しているクッションカバー120の下方
が、燃焼部側のジョイント受け部13bの外側に沿って
下方に導かれ、さらに、給油タンク12の接続ジョイン
ト13aの弁体59がジョイント受け部13bのパッキ
ン押え103の穴103aに案内されて挿入され、接続
パッキン102の穴102aに入り、接続ジョイント1
3aの弁体59がジョイント受け本体98の突起98a
と接触する。このとき、接続パッキン102で、接続ジ
ョイント13aの本体筒状部55cが閉塞シールされ、
燃料がもれることがなくなる。
【0082】更に、給油タンク12を本体1に挿入する
と、接続ジョイント13aの弁体59が上方に移動し、
弁体スプリング61が圧縮状態になり、弁体59の開弁
状態となり、給油タンク12の吸上げ管22から接続手
段13、送油ポンプ14を通して燃料タンク15側に流
れる燃料経路が形成される。
【0083】石油ファンヒータの運転スイッチ(図示せ
ず)を操作して電源をONにすると、気化器17では、
電磁ポンプ16により送られてきた燃料を、気化器ヒー
タで加熱された気化器17により気化ガス状にし、気化
器17のノズル31より吹出して燃焼空気とバーナ18
内で混合し、バーナ18の炎口から吹き出させ、この炎
口において点火されて燃焼室30内で燃焼する。
【0084】このとき、室温サーミスタ11により検知
した室温と、操作部3から設定した設定温度との差に基
づき図示しない制御装置が電磁ポンプ16の駆動を制御
して気化器17へ送る液体燃料の量を変化させることに
より、燃焼による発熱量を適切に調節する。
【0085】燃焼を開始し、フレームセンサ36が予め
設定した電流値以上の炎電流を検出すると、図示しない
ファンモータが通電されて送風ファン9が回転し室内の
空気を吸い込む。なお、ファンモータの回転速度は制御
装置によって制御される。
【0086】吸い込まれた室内の空気は、燃焼室30内
で、得られる輻射熱を奪い、燃焼ガスとともに温風とし
て吹出し口2より室内へ吹き出し、室内温度が上昇して
温度を制御する。本体1の運転を停止すると、電磁ポン
プ16の駆動が停止されると、燃料の供給が確実に停止
遮断される。
【0087】本発明は、上記実施形態に限定されるもの
ではなく、本発明の範囲内で多くの修正・変更を加える
ことができるのは勿論である。
【0088】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
給油タンクを本体に装着したときに、燃料タンクに至る
燃料経路を設け、給油タンク側に接続する接続手段と、
給油タンクの燃料を燃料タンクに送油する送油ポンプと
を設けたことにより、給油タンクに燃料を給油する際に
タンクの上下逆にせず、手を汚さずに給油ができる。
【0089】また、燃料タンクにおける燃料液面の検出
位置の高低によって第1の送油ポンプと第2の送油ポン
プの駆動停止動作を変更するようにすれば、第1の送油
ポンプの駆動のための燃焼用液面検出手段が検出される
前に、給油タンクの燃料の検出手段が検出するので、燃
焼が停止する前に給油を促すことができ、燃焼停止によ
り室内の温度が一時的に下がるなどの不快感がなくな
る。
【0090】また、第1の液面検出手段と第2の液面検
出手段とを同一体とすれば、液面検出手段が燃焼側の第
1の送油ポンプと給油タンクの燃料吸上げ用の第2の送
油ポンプの駆動を同一体より検出した信号により制御す
ることができ、取付けスペースが少なくなる。
【0091】さらに、給油タンクの給油口をタンク上部
に配置すれば、給油タンクへの燃料補給も容易に行え、
さらに、接続手段をタンク上部に配置して、給油タンク
からの燃料が接続手段から漏れるのを防止することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかる石油ファンヒータ
の本体斜視図である。
【図2】図1の石油ファンヒータの背面斜視図である
【図3】図1の液体燃料燃焼装置の概略構成図である。
【図4】図1の本体正面図で前板の一部をカットした状
態図である。
【図5】図1の燃焼部と気化部の概略図である。
【図6】図1の本体の燃焼部の側断面図である。
【図7】図1の本体のタンク側上面図である。
【図8】図1の給油タンクの概略図である。
【図9】図4の空気穴開閉塞手段を本体に装着したとき
の概略図である。
【図10】図4の空気穴開閉塞手段の本体外の概略図で
ある。
【図11】図8の給油タンクの接続ジョイントを示す概
略図である。
【図12】図8の給油タンクの給油口閉塞手段の概略図
である。
【図13】タンクガイド固定板の正面図である。
【図14】接続ジョイント受け部とタンクガイドの概略
図である。
【図15】図1の本体に装着されている装置の制御ブロ
ック図である。
【図16】図4のタンク挿入時の接続ジョイントと接続
ジョイント受け部の概略図である。
【図17】図4のタンク挿入後の接続ジョイントと接続
ジョイント受け部の概略図である。
【図18】従来の石油ファンヒータの一部省略正面断面
図である。
【図19】同じく石油ファンヒータの概略的な側面断面
図である。
【図20】同じく給油タンクと受け具との要部断面図で
ある。
【符号の説明】
1 本体 2 吹出口 3 操作部 4 タンク蓋 5 置台 6 前板 7 側裏板 8 上板 9 対流用ファン 10 対流用ガード 11 温度センサー 12 給油タンク 13 接続ジョイント 14 送油ポンプ(第2の送油ポンプ) 15 燃料タンク 16 電磁ポンプ(第1の送油ポンプ) 17 気化器 18 バーナ 19 配管 22 吸上げ管 25 燃焼部 26 燃焼部枠 28 バーナボックス 29 バーナ仕切板 30 燃焼室 31 ノズル 33 ソレノイドバルブ 26 給油口 30 燃焼室 31 ノズル 32 ニードル 33 ソレノイドバルブ 35 点火ヒータ 36 フレームセンサ 66 吸込口 140 制御部
フロントページの続き (72)発明者 守川 守 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 Fターム(参考) 3K068 AA15 AB23 CA16 CA25 CB03 CB06 CB12 CC08

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】本体内に取外し自在に装着される給油タン
    クと、本体内に設置され給油タンクからの燃料を一時的
    に溜める燃料タンクと、燃料を気化させる気化部、及び
    気化した燃料ガスを燃焼させるバーナを有する燃焼部
    と、燃料タンクの燃料を気化部に送る第1の送油ポンプ
    と、前記給油タンクを本体に装着したときに、給油タン
    クから前記燃料タンクに至る燃料経路を連通接続する接
    続手段と、前記給油タンクの燃料を燃料タンク側に送る
    第2の送油ポンプとを備えたことを特徴とする液体燃料
    燃焼装置。
  2. 【請求項2】前記燃料タンクの燃料液面を検出する第1
    の液面検出手段と、第1の液面検出手段よりも高い燃料
    液面を検出する第2の液面検出手段とが設けられ、第1
    の液面検出手段からの信号により第1の送油ポンプを駆
    動制御し、また第2の液面検出手段からの信号により第
    2の送油ポンプを駆動制御する制御部が設けられたこと
    を特徴とする請求項1に記載の液体燃料燃焼装置。
  3. 【請求項3】前記第1の液面検出手段と、第2の液面検
    出手段とが同一体から構成されたことを特徴とする請求
    項2に記載の液体燃料燃焼装置。
  4. 【請求項4】前記給油タンクの上部に燃料を補給する給
    油口が設けられたことを特徴とする請求項1〜3のいず
    れかに記載の液体燃料燃焼装置。
  5. 【請求項5】前記接続手段は、給油タンク内の底部側か
    ら上部側まで配設された吸い上げ管に連通接続される給
    油タンク側の接続ジョイントと、燃料タンクから本体上
    方に至る燃料経路の上部に配設され前記接続ジョイント
    と着脱自在に接続される燃料タンク側のジョイント受け
    部とから構成されたことを特徴とする請求項1〜4のい
    ずれかに記載の液体燃料燃焼装置。
  6. 【請求項6】前記第2の送油ポンプが燃焼部側に設置さ
    れた請求項1〜5のいずれかに記載の液体燃料燃焼装
    置。
JP2001300200A 2001-09-28 2001-09-28 液体燃料燃焼装置 Pending JP2003106516A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011133119A (ja) * 2009-12-22 2011-07-07 Dainichi Co Ltd 燃焼装置
CN102954483A (zh) * 2012-11-22 2013-03-06 无锡惠山泵业有限公司 用于燃油气化炉供油的油泵

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