JP3852728B2 - 印刷装置および情報処理装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像データなどの情報に基づいて画像を形成する印刷装置に関すし、特に複数ページ印刷を行う印刷システムの処理に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、プリンタが、両面印刷や一枚の用紙に複数のページデータを印刷する複数ページ印刷を行っているとき、用紙完成前に強制排紙指示や用紙サイズ変更指示を発行すると、両面印刷の裏面や複数ページ印刷の一部のページに未印刷状態の部分が生成される。このように印刷データが印刷されない所定の大きさの部分を白紙ページと呼ぶこととする。
【0003】
例えば両面印刷中の表面ページが完成し、裏面ページのデータを受信する前に強制排紙指示すると、プリンタは裏面に白紙ページを作成し、用紙を排出する。または、一枚の用紙に例えば2ページ分のデータを印刷する2ページ印刷モードで印刷しているときに、1ページ目が完成し、2ページ目のデータを受信する前に強制排紙を指示すると、プリンタは2ページ目に白紙ページを生成し、用紙を排出する。さらにまた、用紙サイズ変更を指示すると、これまでの印刷を完了させて新しい用紙サイズの用紙への印刷を行うので印刷を行わず用紙を排紙するので、白紙ページが作成される。
【0004】
ところで、すでに所定の書式などが印刷されたプレプリント用紙を使用する場合に、上記のような白紙ページが生じると、プレプリント用紙の少なくとも一部は、未印刷の状態で出力されてしまう。例えば、証券・株券や保険証書などの重要書類をプレプリント用紙として印刷する場合などには、新品の証券・株券や保険証書が白紙としてプリンタから出力され、不当入手などにより悪用される危険性があった。
【0005】
他方、プリンタが白紙ページに特定パターンを生成する従来技術としては、特開平10−119392号公報に記載されている技術がある。この技術は、プリンタが出力した白紙ページが、例えば両面印刷において表ページで章が終わった場合などのように、ユーザが故意に生成した白紙ページか、用紙の重層や装置のトラブルにより発生した白紙ページか、いいかえると、必要な白紙ページか不要な白紙ページかを識別するために、意図的に生成した白紙ページに、その旨のパターンまたは文字などを印刷するものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来技術の目的によれば、パターンや文字が印刷されるページは、何らかの目的によって白紙ページとして生成されるものであるため、印刷を施した後でもページの大部分は空白である必要があり、パターンや文字の印刷は白紙ページの狭い領域に限られることになる。逆に言えば、生成された白紙ページが意図的に生成されたことを判別することを目的としているので、文字やパターンについての大きさについては考慮がされていなかった。従って、白紙ページを使用している用紙がプレプリント用紙の場合などは、単に用紙の端に特定パターンを印刷するだけでは、取り除いた後にその用紙の必要部分を切り取って用紙を悪用される可能性があった。また、白紙ページは両面印刷、または片面印刷について生じるものとして扱われており、複数ページ印刷については考慮されていなかった。
【0007】
さらに上記従来技術は、意図的に生成した白紙ページには必ずその旨を示すパターンが印刷されてしまうため、再利用のために白紙ページは白紙ページのまま出力することができなかった。
【0008】
本発明の目的は、必要な用紙サイズや1ページ分の大きさなどの印刷形態に応じて、白紙ページを無効にする技術を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明では、所定単位となる記録媒体の大きさ、所定単位あたりに複数ページの印刷を行う複数ページ印刷や両面印刷などの印刷形態情報に従って印刷データを印刷する印刷装置において、白紙ページに印刷するための所定のパターン(以下白紙パターンという)と印刷形態情報を、あらかじめ印刷装置内の記憶手段にそれぞれ格納しておく。そして、印刷装置の制御手段が、格納した印刷形態情報を参照して印刷中に白紙ページが生じるかどうかを判断し、印刷データの印刷と一定の関係にある印刷形態で白紙パターンを印刷する指示を出す。
【0010】
このように本願発明では、印刷データを印刷する際の印刷形態を考慮に入れて白紙ページが発生するかどうかを判断し、その白紙ページに対応した白紙パターンを印刷する構成をとることにより、白紙ページの大きさやデザインに合わせて印刷を行うことができ、効果的に白紙ページを無効にすることが可能となる。
【0011】
または本願発明では、情報処理装置に印刷形態情報から印刷データの白紙ページが発生する箇所を抽出する手段を設ける。更に、上位装置に白紙パターンを保持する手段と、印刷データの白紙ページが発生する箇所に白紙パターンデータを埋め込む等、印刷データと白紙パターンを関連付ける手段を設ける。
【0012】
このように、印刷装置の上位装置である情報処理装置において、印刷データの出力前に白紙パターンデータを付加させることで、印刷装置の構成に関わらず、白紙ページに対応した白紙パターンを印刷することが可能となる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の第一〜第五の実施例について説明する。
【0014】
図1から図9を用いて、まず第一の実施例について説明する。第一の実施例は、1つの印刷ジョブごとに白紙パターンデータを送信する。
【0015】
ここで印刷ジョブとは、図形や文字などの実際の印刷内容のデータである印刷データと印刷属性データから構成される。印刷属性データは、用紙サイズや、両面印刷、複数ページ印刷などの印刷形態を定義するための各種印刷形態指示コマンドとページが印刷された後に全ての印刷済み用紙を排出を指示する排出指示コマンドなどの印刷制御を指示するコマンドなどを含む。本発明ではこの印刷ジョブに、さらに白紙パターンを印刷するためのコマンド列が含まれる。
【0016】
また白紙パターンは、印刷媒体に未印刷のページが生じないように印刷されるものである。例えば、空白部分である白紙ページ全面にわたる×印であったり、プレプリント紙の印刷済み部分と重なるような横線や、書き込みができないようにするために未印刷部分を塗りつぶしたりするようなパターンである。データ形式としては、ビットマップデータ、文字コード、各種図形描画を指示する図形コマンド列などが用いられる。
【0017】
図1は、本発明を実現する印刷システムの一実施例を示すブロック図である。
【0018】
本実施例の印刷システムでは、上位装置1と印刷装置5がLANなどの通信ネットワークで接続している。
【0019】
上位装置1は、本実施例では大型コンピュータを用いて説明する。上位装置1は、ユーザの指定にしたがって白紙パターンデータを生成する白紙パターンデータ生成部2と、印刷物を印刷するための印刷データを生成する印刷データ生成部3と、白紙パターンデータ生成部2と印刷データ生成部3が生成したデータを印刷装置5にコマンドデータとして送信するデータ送信部4とを備える。
【0020】
印刷装置5は、印刷制御部と印刷部とに分けられる。印刷制御部は、上位装置1から各種データを受信するためのデータ受信部6と、白紙ページに印刷するための白紙パターンデータを受信した際にそのパターンデータを保持しておく白紙パターンデータ保持部7と、データ受信部6で受信した受信データをビットマップ展開し、印刷部9の起動指示や印刷処理の実行の指示を発行するデータ制御部8を備えている。印刷部9は、データ制御部8の指示に従い、受信データの印刷を行う。
【0021】
印刷部9で用いられる印刷媒体としては、連続紙やカット紙があるが、ここではカット紙用の印刷部を例にして説明する。
【0022】
これら上位装置1、印刷装置5の各部は、マイクロプロセッサ、RAM(ランダム アクセス メモリ)、ROM(リード オンリ メモリ)、LSI(大規模集積回路)、論理IC(集積回路)等を使用して構成する。 図2、図3を用いて、上位装置1と印刷装置5のハードウェア構成の一例について説明する。
【0023】
図2は、本発明を実現する上位装置1のハードウェア構成の一実施例である。
【0024】
上位装置は、白紙パターンデータや印刷装置5へ送出するコマンドを生成したりするためのプログラムが動作するCPU(セントラル プロセッシング ユニット)21と、上位装置に接続するHD(ハードディスク)28やMT(磁気テープ)29とのデータの授受をするためのCHA(チャネルアダプタ)22と、オペレータが操作する際の入力装置となり、表示装置も備えるシステムコンソール23との信号を制御するI/O ADP(インプット/アウトプット アダプタ)24を備える。さらに、上位装置1で動作するプログラムを組み込むためのFDD(フロッピーディスクドライブ)25や、上位装置1で動作するプログラムが一時的にデータを格納するメモリであるRAM26や、装置固定情報などが記憶されているメモリであるROM27も備える。
【0025】
なお、本実施例に限らず発明を実現するためのプログラムを格納する媒体をFD(フロッピーディスク)として説明するが、他の媒体、例えばMO(磁気ディスク)でもよいことは明らかである。その場合は、FDD(フロッピーディスクドライブ)30が、他の媒体に対応したドライブ、例えば磁気ディスクドライブとなる。
【0026】
図3は、本実施例の印刷装置のハードウェア構成を示す図である。
【0027】
印刷装置5は、上位装置1からデータを受信するためのCHA32と、各種制御プログラムが実行されるCPU31と、実際に印刷処理を行う印刷部9や操作パネル37との信号を制御するI/O ADP36と、本発明を実現するプログラムを印刷装置5に組み込むためのFDD38を備える。
【0028】
さらに、CPU31には制御プログラムが参照するデータや、制御プログラムなどが記憶されているメモリであるROM34と、制御プログラムが実行される際に一時的に使用するRAM33と、登録した書式や印刷時に使用する文字フォントを不揮発的に保持するためのHD35が接続されている。
【0029】
図4は、本発明に係わるRAM33の一部についての構成図を示す。
【0030】
本実施例のRAM33には、CHA32で受信した各種コマンドを一時的に格納する受信バッファ41、文字コードからなるテキストデータが格納されるページバッファ42、書式データが格納される書式メモリ43、登録外字などのフォントデータが格納されるフォントメモリ44、上位装置から白紙パターンとして受信した印刷データが格納される白紙パターンバッファ45、ドット展開された印刷データがページ単位で格納されるフルドットメモリ46、印刷形態情報が格納される印刷形態情報格納部47、ページバッファについての情報が格納されているページ数カウンタ48が割り当てられている。その他、本発明の印刷装置の処理を行うための制御プログラムも印刷装置5の電源投入時にRAM33上にロードされる。
【0031】
フルドットメモリ46は複数ページ分の大きさであり、その枚数は、印刷処理におけるデータのドット展開処理と印刷部9への送信の並行処理の方法に適した枚数とする。さらに、一枚の用紙に複数ページの印刷を行う場合は、一枚の用紙サイズのフルドットメモリ46の領域に指定されたページ分だけのデータが展開されることになる。
【0032】
なお、モード設定情報格納部49、白紙パターン選択情報格納部40については後述するので、ここでの説明は省略する。
【0033】
以下、説明する印刷装置5上の処理は、制御プログラムの白紙パターンデータ登録ルーチン、白紙パターン印刷ルーチン、白紙パターン選択ルーチンなど各種処理プログラムに従って行われる。
【0034】
図11は、上位装置1で印刷指示が発行され、印刷装置5へデータが送信されるまでの流れを示す図である。
【0035】
まず印刷データが上位装置1で作成される(ステップ1101)。印刷データの作成は、システムコンソール23の表示装置と入力装置を用いて直接パターンを描画入力してもよいし、FDD25、HD28,MT29からデータを入力することが考えられる。
【0036】
印刷データが作成されると、白紙パターンを作成するかどうかをユーザが判断(ステップ1102)し、その判断結果がシステムコンソール23から入力される。白紙パターンを作成する必要がある場合はステップ1103に進む。ステップ1103では、ビットマップデータや図形コマンド列などを用いて、ユーザが白紙パターンとして任意のパターンを作成すると、RAM23上にある白紙パターン作成フラグ(図示せず)のフラグをたて、白紙パターン登録コマンドと白紙パターンデータとして印刷ジョブの先頭に付加する。ここで白紙パターン登録コマンドとは、印刷装置5で白紙パターンデータをRAM33上に格納する処理を行う白紙パターン登録ルーチンの起動を指示するコマンドである。
【0037】
白紙パターンデータが作成されるか、またはステップ1102で白紙パターンを作成する必要がない場合は、ステップ1104に進み、システムコンソール23から入力される印刷装置5への印刷ジョブの送信指令を待ち、送信指令が入力されると印刷装置5への印刷ジョブの送信が開始される。
【0038】
このように上位装置1では、印刷指示の発行を契機として、白紙パターンを作成し、印刷データに付加する処理を行う。
【0039】
図5は、印刷装置5が上位装置1から各種コマンドを受信し、印刷を行うまでのデータの流れを示す。
【0040】
上位装置1から送信される各種コマンドコード51は、CHA32で受信され、CPU31を介して受信バッファ41に格納される。
【0041】
CPU31は、上位装置1から引き続いて送信されるコマンドデータ52とともに、例えば受信順序のようなバッファ格納時の制御情報を含むヘッダ53を付与し、受信バッファ41に格納する。CPU31は、コマンドコード51を解析することにより、コマンドデータ52のデータ種別を識別し、データ種別に応じて各種別の専用エリアであるページバッファ42、書式メモリ43、フォントメモリ44、白紙パターンバッファ45に格納する。
【0042】
印刷ジョブを受信した場合、ページバッファ42に、テキストデータとなる文字コードが格納され、1ページ分のページデータが完成すると、CPU31によって描画展開処理が行われる。この描画展開処理では、処理が行われるページが書式を使用するページであれば、書式メモリ43に格納されている書式データの描画展開処理を行い、外字データが必要なページであれば、フォントメモリ44に格納されているフォントデータの描画展開処理も行う。また、描画展開して作成したビットマップデータは、各々1枚の用紙を1エントリとして対応させて保持するフルドットメモリ46に格納される。フルドットメモリ46に展開されたビットマップデータは、印刷部9に送出し、印刷処理が行われる。
【0043】
なお、フルドットメモリ46への展開において、複数ページ印刷モードの場合、例えば2ページ印刷という情報が印刷形態設定情報格納部47に設定されている場合は、2ページ分のページデータが格納されるまでページ数カウンタ48でカウントする。ページバッファに2ページ分のデータが格納されると、図5に示すように、1エントリのフルドットメモリ46に対して、2ページ分のビットマップデータが描画展開され、ページ数カウンタ48の情報がクリアされる。
【0044】
複数ページのうちの一部分のページに白紙パターンデータを印刷する場合は、白紙パターンバッファ45に格納されている白紙パターンデータを、該当するフルドットメモリ46のエントリに描画展開し、ページ数カウンタ48の情報がクリアされる。
【0045】
なお、ここではページバッファ42に格納される。展開可能なページ数をページ数カウンタ48を用いてカウントしているが、ページバッファ42のページ区切り部分に受信ポインタと展開終了ポインタとを設け、その差分で求める構成とすることもできる。
【0046】
次に図6は、上位装置1と印刷装置5との間の印刷ジョブのコマンドシーケンスを示す。ここでは、白紙パターンデータの登録に注目して説明する。この場合、印刷装置1での動作は、制御プログラムの白紙パターンデータ登録ルーチンに従って実行される。
【0047】
印刷装置5との通信の開始が指示されると、上位装置1は、印刷装置5との通信状態を確かめるための初期起動61を、各種コマンドを発行する前に発行する。印刷装置5では、初期起動61をCHA32で受信し、印刷装置5の状態が通信可能でかつコマンドを受信できるかをCPU31で判断し、正常応答62をCHA32を介して上位装置1に返す。
【0048】
上位装置1は、正常応答62が返ってきたことを確認すると、RAM26上にある白紙パターン作成フラグを参照し、フラグがたっている場合は白紙パターン登録コマンドのコマンドコード51を印刷装置5に送出する。フラグがたっていない場合は、白紙パターンデータを登録する必要がないので、印刷データを送信する。
【0049】
印刷装置5では、CPU31が受信した白紙パターン登録コマンドコード51を、受信バッファ41に格納する。その際、コマンドコード51から白紙パターン登録コマンドであることを識別する。印刷装置5は受信バッファ41へのデータ格納および各種情報の識別が終了後、正常応答63を上位装置1に返す。
【0050】
上位装置1からのコマンドコード51が白紙パターン登録コマンド21である場合は、正常応答63が返ってきたことを確認すると、上位装置1は、続いて次のシーケンスで白紙パターンデータであるコマンドデータ52を送信する。印刷装置5は、受信したコマンドデータ51を、ヘッダ53とともに受信バッファ41に格納し、更にコマンドデータ52を解析し、白紙パターンデータを白紙パターンバッファ45に格納する。印刷装置5は白紙パターンバッファ45への白紙パターンデータ格納を終了後、正常応答64を上位装置1に返す。
【0051】
以上の印刷装置51側の処理は、CPU31で行ったが、RAM33に関わるデータ転送をDMA(ダイレクト アクセス メモリ)コントローラを用いて行うようにすることも可能である。この場合、受信バッファに格納したデータを、DMAコントローラが各データごとに専用のエリアへ格納するようにすれば、CPU31でのデータ参照が容易になり、効率良く印刷装置内の処理を実現できる。その場合の構成は、図3の構成にDMAコントローラを加えたものとなる。
【0052】
また以上の処理では、大型コンピュータを前提として説明しているため、コマンドコードとコマンドデータが別々に送出されているが、コマンドコード51とコマンドデータ52が同時に送信される場合もある。通常、上位装置がパーソナルコンピュータやプリンタサーバ、UNIXサーバである場合は、コマンドコード51とコマンドデータ52は同時に送信されるよう制御されている。
【0053】
図7は、1つの印刷ジョブで上位装置1から送信されるコマンドシーケンスの具体例を示したものである。白紙パターン登録コマンド71、印刷形態登録コマンド72、ページデータ送信コマンド73〜75、排紙指示コマンド76が一連のコマンドである。
【0054】
ここで白紙パターン登録コマンド71は、1ページ全面に「×」マークを印刷するための白紙パターンを印刷装置5に登録するためのものである。
【0055】
印刷形態登録コマンド72は、ここでは2ページ印刷を上位装置1より指示するためのコマンドを含んでいる。印刷装置5では、CPU31が受信したコマンドが印刷形態登録コマンド72であることを認識すると、RAM33内の印刷形態設定情報格納部47に、2ページを示す情報を格納する。この情報格納部に格納されているデータが0であるならば、通常の1ページ印刷を行うことを示している。さらに、RAM33のフルドットメモリ46の領域を印刷形態に応じて確保し直して、次のコマンド受信を待つ。
【0056】
ページデータ送信コマンド73、74、75は、それぞれ1ページ分のデータであり、ページデータの内容は、1ページ目は「あいう」、2ページ目は「かきく」、3ページ目は「さしす」とする。印刷装置5では、ページデータを解析してテキストデータ、書式データに分割し、それぞれページバッファ42、書式メモリ43に格納した後、次のコマンド受信を待つ。
【0057】
排紙指示コマンド76は、ここに示されるように一つの印刷ジョブの終了を契機に行われたり、強制排紙を行いたいなどの何らかの理由で上位装置1からユーザが指示することにより送信される。排紙指示コマンド76を受信すると、印刷装置5は、白紙パターンを印刷する必要があるかどうかの判断を行う。
【0058】
次に、白紙パターンの印刷処理について説明する。
【0059】
図8は、以上のコマンドシーケンスによって行われる印刷装置5の制御プログラムの白紙パターン印刷ルーチンのフローチャートである。
【0060】
制御プログラムが起動(ステップ 801)すると、印刷装置5は上位装置1からのコマンド受信待ちになる(ステップ802)。
【0061】
コマンドを受信すると排紙指示コマンドか否かをチェックする(ステップ803)。排紙指示コマンドでなければ、図6を用いて説明したように、他コマンドの処理を実行する(ステップ804)。
【0062】
排紙指示コマンドであれば、印刷形態設定情報格納部47から現在の印刷形態指定が複数ページ印刷か否かを識別する(ステップ805)。複数ページ印刷でなければ、通常の1ページ印刷の処理を実行する(ステップ806)。複数ページ印刷であれば、2ページ印刷が設定されているか否かをチェックする(ステップ807)。設定されていなければ、他の複数ページ印刷の処理を実行する(ステップ808)。
【0063】
2ページ印刷が設定されていれば、ページバッファ42に現在2ページ分のページデータが揃っているか否かをページ数カウンタ48を参照してチェックする(ステップ809)。2ページ揃っていればそれらのページをフルドットメモリ46に描画展開し、印刷、排紙(ステップ814、815)を行い、その後コマンド受信待ちになる。
【0064】
2ページ分のデータが揃っていなければ、白紙パターンバッファ45に白紙パターンデータが保持されているかをチェックする(ステップ810)。白紙パターンバッファ45に白紙パターンデータが保持されていなければ、白紙パターンを印刷しないということであるから、保持中のページデータと白紙データをフルドットメモリ46に描画展開し、印刷、排紙(813、815)を行い、コマンド受信待ちになる。
【0065】
白紙パターンバッファ45に白紙パターンデータが保持されていれば、白紙パターンデータを白紙パターンバッファ45から読み出し(ステップ811)、白紙パターンデータの描画展開処理を行ってフルドットメモリ46に格納し、保持中のページデータとともに白紙パターンデータを印刷し排紙する(ステップ812、815)。その後、印刷装置5はコマンド受信待ちになる。
【0066】
ここでは白紙パターン印刷ルーチンが始まる契機として排紙指示コマンドを例に挙げたが、用紙サイズ変更指示コマンドのように他のコマンドが契機となる場合も考えられる。
【0067】
図9は、以上のような白紙パターン印刷ルーチン処理によって印刷された結果を示している。
【0068】
1枚目の用紙には、ページデータ73、74が印刷され、2枚目の用紙には、ページデータ75および白紙パターンデータである「×」マークが1ページ全面に印刷されている。
【0069】
本実施例では、2ページ印刷モードについて説明したが、両面印刷など、一枚の用紙の両面に1ページづつ印刷する場合や、4ページ印刷モードに1ページ目だけ印刷データを印刷し、残り3ページは白紙パターンデータを印刷する場合などについても、本願発明を適用できることはいうまでもない。
【0070】
なお、複数ページ印刷が2ページ以上の場合、例えば4ページ印刷モードの場合は、4ページ分のビットマップデータ領域をワークメモリ上に確保した後、1ページ目のページデータを確保したビットマップデータの左上に展開する。続けて2ページ目以降は白紙パターンデータ「×」マークを、確保したビットマップデータの左下、右上、右下と順番に展開する。さらに、完成した4ページ分のビットマップデータ領域を、1ページのビットマップメモリとして印刷すれば良い。以上のように通常の1ページ印刷の印刷論理を有効に活用し、複数ページ印刷において白紙パターンデータを印刷することができる。
【0071】
本発明によれば、両面印刷や複数ページ印刷の場合に生じる白紙ページに印刷する白紙パターンデータを、印刷ジョブごとに印刷データに関連付けて印刷装置に送信するため、対象としている用紙や複数ページ印刷に合わせてそのサイズやデザインを作成することができ、印刷業務のセキュリティに柔軟に対応することが可能となる。
【0072】
次に、第二の実施例について説明する。第二の実施例では、白紙パターン印刷ルーチンの起動の可否を設定する。第一の実施例では、白紙パターンバッファ45に白紙パターンデータが格納されているかどうかで白紙パターンデータの実行の可否を判断するようにしているが、本実施例では図6で示したように、RAM33上に、白紙パターンデータ印刷の許可不許可を設定するための設定手段であるモード設定情報格納部49を設ける。
【0073】
モード設定情報格納部49のON/OFFの切り替えは、例えば上位装置1からの印刷モード設定コマンドとして切り替え指示を発行したり、操作パネル37のパネルメッセージに対するキー入力される信号によって行われる。
【0074】
白紙パターン印刷ルーチンの起動可否は、図8のステップ810において行われる。ステップ810においてCPU31がモード設定情報格納部49を参照し、モード設定情報格納部49がOFFであれば、ステップ813に進む。モード設定情報格納部49がONである場合は、白紙パターンデータ印刷が設定されているものと判断してステップ812に進み、白紙パターンバッファ45の白紙パターンデータを読み出す。
【0075】
このように、印刷装置5に上位装置1から白紙パターンを登録し、白紙ページ印刷のモードに関する情報として白紙パターンデータ印刷許可を設定しておくと、白紙パターンデータの印刷が行われ、不許可が設定されていると、白紙パターンデータの印刷は行われない。従って、上位装置から間違って白紙パターンデータが送信されても、白紙部分は未印刷のまま出力されるので、印刷物の管理を厳密に行う状態において、その用紙を再利用可能とする使い分けもでき、印刷業務にさらに柔軟に対応することが可能となる。
【0076】
次に、第三の実施例について説明する。
【0077】
第三の実施例では、複数の白紙パターンデータから選択して白紙パターン印刷を行う。本実施例では、印刷ジョブの印刷形態指示コマンドを用いて設定する用紙サイズや複数印刷ページより適当な情報を用いて必要となる白紙パターンデータを選択する。また、複数の白紙パターンデータは印刷装置5のROM34またはHD35にあらかじめ記憶されており、白紙パターンデータの選択は、上位装置1から行うこととする。RAM33上には、白紙パターン選択情報格納部40が新たな構成として加えられる。
【0078】
図10は、予め印刷装置5が保持している白紙パターンデータの各種情報を格納する白紙パターン管理テーブル101である。この管理テーブルは、ROM34またはHD35に記憶されているが、制御プログラムが起動するときに、印刷ジョブの処理時間を早くするために、白紙パターンデータとともにRAM33にロードされる。
【0079】
白紙パターン管理テーブル101は、各白紙パターンデータと各種印刷形態を関連付けるためのもので、例えば、印刷する用紙のサイズ102と複数ページ印刷のモード103別に、白紙パターンデータのパターン名104とその格納先アドレスの先頭105が格納されている。ここで連続紙の場合の用紙サイズは、カットされる長さ×連続紙の幅とする。なお、例えばA3サイズの4ページ印刷モードとA4サイズの2ページ印刷モードのように、白紙パターンの大きさが同じになる場合には、重複する部分を省き、同じ大きさになるものを参照する構成にすることもできる。
【0080】
本実施例では、予め白紙パターンデータが登録されている印刷装置5には、図7に示されるコマンドシーケンスにおいて、白紙パターン登録コマンド71は省略される。白紙パターン登録コマンドの代わりに白紙パターン選択コマンドが送信され、さらに印刷形態登録コマンド72の後に、選択白紙パターン設定コマンドが送信される。
【0081】
白紙パターン選択コマンドは、白紙パターンデータを選択するために必要な情報を印刷装置5から取得するためのコマンドであり、排紙指示コマンドなどと同様にコマンドコードのみで送信される。このコマンドを受信すると、印刷装置5では、制御プログラム中の白紙パターン選択ルーチンが起動する。
【0082】
選択白紙パターン設定コマンドは、白紙パターン印刷の際に使用する白紙パターンを指定するためのコマンドである。
【0083】
以上のコマンドシーケンスによる上位装置1と印刷装置5の動作について説明する。
【0084】
上位装置1から送信された白紙パターン選択コマンドに対して、印刷装置5から正常応答が返されると、上位装置1から印刷形態登録コマンド72が送信される。印刷装置5で印刷形態登録コマンド72を受信すると、複数ページ印刷の場合、CPU31が印刷形態設定情報格納部47に複数ページ印刷と指定された用紙サイズについての情報を格納する。さらに白紙パターン管理テーブル101を参照して、指定された用紙サイズと複数ページ印刷のモードに応じて登録されているパターン名などのパターン情報を上位装置1に送信する。
【0085】
上位装置1では、パターン情報がシステムコンソール23の表示装置に出力され、ユーザはパターン情報から適当な白紙パターンを選択する。選択されたパターン情報は、選択白紙パターン設定コマンドデータとして印刷装置5に送信される。
【0086】
印刷装置5では、CPU31が選択白紙パターン設定コマンドから選択されたパターン情報を解析し、白紙パターン選択情報格納部40に選択したパターンのアドレスを格納する。
【0087】
白紙パターンデータ印刷を行う場合は、図8におけるステップ810で、白紙パターンデータが選択されているかをCPU31が白紙パターン選択情報格納部40を参照して判断し、選択されていない場合は、白紙パターン印刷ルーチンは起動されず、ステップ813に進む。白紙パターン選択情報格納部40からアドレスを取得できた場合は、ステップ811に進み、取得したアドレスから白紙パターンデータの読み出しを行う。
【0088】
なお、上記の説明では上位装置1より白紙パターンデータの選択を行ったが、印刷装置5にある操作パネル37のような入力装置から指定することも可能である。
【0089】
例えば、操作パネル37から白紙パターンデータ選択モードへ切り替えるキーを設け、そのキー入力が行われると、I/O ADP36によりCPU31が認識する割り込み信号に変換される。CPU31で動作する制御プログラムがその割り込み信号を認識し、白紙パターン選択ルーチンが起動され、キー入力された情報をRAM33に格納する。
【0090】
格納終了後、制御プログラムはCPU37を動作させ、RAM39上にロードされている白紙パターン管理テーブル101から、用紙サイズと複数ページ印刷モードに応じて登録されているパターン名を取得し、I/O ADP36に割り込み信号を送信し、例えば該当する白紙パターンの名前などを表示する処理行う。ユーザはこの表示に応じて必要なパターンを選択する。特定のパターンが選択されると、CPU31によって、RAM39上の白紙パターン選択情報格納部40に選択された白紙パターンデータのアドレスが格納される。
【0091】
また、上記の説明ではROM34上に白紙パターンデータや白紙パターン管理テーブル101が格納されていることとしたが、HD35に格納する場合は、上位装置から送信された新しい白紙パターンデータを、新しい白紙パターンとして登録するようにしてもよい。
白紙パターンデータを追加する場合は、その白紙パターンデータを用いた印刷ジョブの終了後、白紙パターンデータをHD35に格納する。さらにパターンの名前を、指定された用紙サイズと印刷形態設定情報格納部47に格納された印刷形態の設定モードとともに、白紙パターン管理テーブル101に追加する。
【0092】
本実施例では、白紙パターン管理テーブルを利用して各種印刷形態の白紙パターンから適当なパターンを選択するので、印刷ジョブに白紙パターンデータを追加しなくても適切なパターンを白紙ページに印刷することができ、効率的に白紙ページを無効にすることが可能となる。
【0093】
また操作パネル37を用いる場合は、操作パネル37から白紙パターンデータを選択するので、上位装置1と印刷装置5の間で行われるコマンド処理を必要とせず、印刷装置のみの対応により実現可能であり、システムの構成を簡単化できるという効果もある。
上記の第一、第二、第三の実施例において、白紙パターン登録コマンドを用いずに印刷装置5に上位装置から白紙パターンを登録することも可能である。その場合、印刷装置5の制御プログラムの白紙パターン登録ルーチンを起動させる契機となる信号を、操作パネル37から入力することとする。
【0094】
操作パネル37からの入力による信号によって、白紙パターン登録ルーチンが起動すると、上位装置から送られてきたデータを白紙パターンとして白紙パターンバッファ1211に格納するようにする。このような構成により、外部装置との入出力装置となるFDD39やCHA32という従来の構成を用いての登録を行うことが可能となる。つまり、白紙パターン登録ルーチンを起動すれば、例えばFDD39からパターンデータを取得したり、上位装置1から送信される印刷データをCHA32を介して白紙パターンとして登録することが可能となるため、上位装置1では一度作成したパターンデータを白紙パターン登録コマンドとともに白紙パターンデータとして生成する処理を省略し、印刷装置5のみの構成で白紙パターンデータを登録することが可能となる。
【0095】
次に、第四の実施例について説明する。第三の実施例では印刷装置5に格納してある白紙パターンデータの情報を上位装置1が吸い上げ、上位装置1側でパターンの設定を行ったが、第四の実施例では、印刷装置5で必要な大きさの白紙パターンデータを識別する。
【0096】
白紙パターン管理テーブル101において、用紙サイズと複数ページ印刷のモード毎に一つのパターンが登録されているとする。印刷装置5が通常の印刷ジョブ(印刷データと印刷形態データを受信すると、白紙パターン選択ルーチンが起動する。
【0097】
CPU31は、印刷データから指定された用紙サイズと複数ページ印刷モードを解析する。この解析については、図6を用いて説明した動作と同様に行われる。その後、指定された用紙サイズと複数ページ印刷モードの白紙パターンを白紙パターン管理テーブル101で検索し、該当する白紙パターンを白紙パターンバッファ45に格納する。
【0098】
その後の処理は、図8で説明した処理と同様である。
このように、それぞれの大きさの白紙パターンを1パターンずつ印刷装置5に保持し、上位装置1から送られる印刷データを解析することで、印刷する用紙サイズや印刷形態に応じた適当な白紙パターンで白紙パターン印刷を速い処理速度で行うことが可能となる。
【0099】
また、1種類のパターンについての白紙パターンデータを印刷装置5で保持しておき、必要に応じてパターンの拡大・縮小処理を行うようにしてもよい。指定された用紙サイズと複数ページ印刷モードの識別は、CPU31が行い、保持している白紙パターンデータが必要な大きさになるように、拡大または縮小処理を行う。白紙パターンデータを図形コマンドにすると、処理速度を速くすることができる。
【0100】
さらに、保持されている情報から指定される用紙サイズと複数ページ印刷モードの大きさのパターンにするために参照する対応テーブルも用意しておくと、処理速度を速くすることができる。例えば、保持しておくデータがA4サイズの4ページ印刷モードに対応するものである場合、そのままのデータを用いることができるのは、A3サイズの8ページ印刷モードやA5サイズの2ページ印刷モードであり、2倍に拡大する必要があるのはA3サイズの4ページ印刷モードやA4サイズの2ページ印刷モードなどであり、1/2に縮小する必要があるのは、A4サイズの8ページ印刷やA5サイズの4ページ印刷モードなどである。このような情報をテーブルにして、指定された用紙サイズと複数ページ印刷モードからこのテーブルを参照するようにすれば、処理をより簡単にすることができる。
【0101】
なお、本実施例と第三の実施例では、用紙サイズと複数ページ印刷の印刷形態の指定を印刷ジョブの印刷形態設定コマンドで行ったが、印刷ジョブとは別に指定できることはいうまでもない。その場合の処理は、図6を用いて白紙パターンデータを登録したように、印刷形態情報を印刷データとは独立に上位装置1から送信することで可能となる。
【0102】
以上のように、印刷装置5で保持しておくパターンの種類が少なくても、用紙サイズや複数ページ印刷の大きさに合ったパターンを生成し、白紙ページに印刷することができるので、上位装置側に新しい構成が必要なく、印刷装置側の簡単な構成で白紙ページを効率よく無効にすることができるという効果がある。
【0103】
第1〜第4の実施例では、上位装置1からの印刷データを印刷中に、印刷装置5で白紙ページが発生するかどうかを判断しているが、上位装置1が白紙ページが発生するかどうかを判断し、白紙パターンを含めた印刷ジョブを印刷装置5に送信するような構成にすることも可能である。この構成では、上位装置5で白紙ページに関する処理を行うので印刷装置5では新しい構成を備える必要がなく、白紙ページに適切なパターンを印刷することが可能となる。この例を、第五の実施例として以下に説明する。
【0104】
図12は本発明の第五の実施例のブロック図である。ここで、図1と同一なものについては、同じ符号を用いる。
【0105】
上位装置1は、印刷データ生成部3と白紙パターンデータ生成部2と、印刷データ生成部3で生成した印刷データを解析し印刷時に印刷物に生成される白紙部分の場所を抽出する白紙抽出部1201と、白紙抽出部1201が抽出した白紙部分に白紙パターンデータ生成部2で生成し保持している白紙パターンに関する情報を印刷データに埋め込む印刷データ加工部1202と、印刷データ加工部1202が生成したデータを印刷装置5にコマンドデータとして送信するデータ送信部4とを少なくとも備える。ここで、前述のように、印刷装置5に送信される印刷データの中には、印刷データコマンド列と、両面印刷指定や1枚の用紙に複数ページの印刷を行う複数ページ印刷指定などの印刷形態を指示するコマンドやページが印刷された後に全ての印刷済み用紙を排出指示するなどの印刷制御を指示するコマンドが含まれている。
【0106】
印刷装置5は、ここでは図示しないが、上位装置1から各種データを受信するためのデータ受信部やデータ受信部で受信した受信データを処理し印刷部に対し印刷指示を実行するデータ制御部やデータ制御部の指示に従い受信データの印刷や用紙排出を行う印刷部などを少なくとも備える。
【0107】
図13は、本実施例を実現する上位装置のハードウェア構成の一実施例である。本実施例では上位装置1としてパーソナルコンピュータを例に説明する。
【0108】
図13において、CPU1301は、RAM1302上にあるアプリケーションプログラムを用いて印刷データまたは白紙パターンデータを生成したり、RAM1302にロードされたOS(Operating System)のプリンタドライバによって白紙部分の抽出処理や印刷データの加工処理を行う。
【0109】
さらに、上位装置1は装置が起動時に使用するブートプログラムを格納したROM1303、ブートプログラムが起動時にRAM1032にマッピングするOSやアプリケーションプログラム、本実施例を実現するための制御プログラムや各種データを格納するHD1304、プリンタとのデータの送受信を行うプリンタインターフェース(PRINTER I/F)1305、キーボードやマウスのインターフェースであるキーボードインターフェース1307、本実施例を実現する制御プログラムを上位装置1に組み込むためのFDD1306を備えている。
【0110】
図14は、RAM1302の本実施例に関わる構成の一例を示す図である。
【0111】
1401はOS、1402、1403は印刷データを作成する描画用アプリケーションプログラムや文書作成用のプログラムであり、RAM1302上にロードされている状態を示している。1404は白紙パターンとして登録された白紙パターンデータを格納するための白紙パターンバッファである。
【0112】
1405は、アプリケーションプログラム1402、1403において生成された印刷対象となるデータを格納するための印刷データ生成バッファである。1406は、プリンタドライバによって印刷データが印刷ジョブとしてプリンタに送信される際に使用する印刷データ送信バッファである。
【0113】
印刷データ先頭アドレス格納部1407からモード設定情報格納部1412については後述する。
【0114】
次に本実施例の白紙パターンデータの生成について説明する。
【0115】
上位装置1において、白紙部分に印刷するための白紙パターンデータを生成する。白紙パターンデータは、描画用のアプリケーションプログラムを用い、白紙パターンデータは例えば印刷物の用紙サイズや複数ページ印刷などの印刷形態に合わせて作成する。このように白紙パターンを白紙印刷領域全面に印刷すると、白紙部分を効果的に無効にすることが可能となる。また、文字・図形・画像データなど白紙パターンデータとして使用するデータの種類は印刷装置5が対応できる種類であればかまわない。
【0116】
白紙パターンの登録は、プリンタドライバの機能として備えるようにし、生成した白紙パターンデータは、白紙が生じた場合に使用する白紙パターンとして白紙パターンバッファ1404に格納される。
【0117】
次に本実施例の印刷動作について説明する。ここでは、図9に示されるように、一枚の用紙に2ページの印刷をおこなう2ページ印刷時に白紙ページが生成され、そのページに白紙パターンを印刷する場合を例にとって説明する。
図15は、印刷データ生成バッファ1405が印刷データ開始アドレス1501から印刷データ終了アドレス1502までに印刷データを格納している状態を示している。
【0118】
印刷データはコマンドデータの連続からなり、コマンドデータには、コマンド種別を識別するコマンドコード1503とコマンド長を示すコマンドレングス1504が付与されている。図15には、コマンドデータとして、印刷形態コマンド1504、ページデータA〜Cまでのページデータコマンド1505、排紙指示コマンド1506が格納されている。
【0119】
図16は、印刷データにおける白紙データの抽出処理を示す図である。
【0120】
まず、ステップ1601で印刷データ生成バッファ1405上の印刷データの先頭アドレスを印刷データ開始アドレス1501として取得し、RAM上の印刷データ開始アドレス格納部1407に格納する。
【0121】
ステップ1602では印刷データ開始アドレス1501から印刷データをチェックし、コマンドコードから印刷形態コマンド1504を検出する。コマンドレングス分の印刷形態コマンドのデータを解析し、2ページ印刷することを認識し、2ページ印刷であることを示す情報を印刷形態情報格納部1409に格納する。この情報により、2個のページデータが対になり1枚の用紙を生成することを認識できる。
【0122】
ステップ1603では、次に続く印刷データのコマンドコードからページデータコマンド1505であることを認識し、次のコマンドレングス分のコマンドデータを読み飛ばし、これにより1個のページデータがあったことかを判別する。更に、1ページ印刷する毎にページ数カウンタ48を1つカウントアップする。
【0123】
ステップ1604では、次のコマンドが排紙指示コマンドであるかどうかを識別し、排紙指示コマンドでない場合、ページ数カウンタ1411は、設定された印刷形態であるページ分カウントアップされるとクリアされる。
【0124】
これらの処理は、排紙指示コマンド1506を検出するまで続けられる。なお、ここでは白紙ページ印刷を排紙指示コマンドを契機に行っているが、用紙サイズ変更などが契機となる場合もあることはいうまでもない。
【0125】
ステップ1604で排紙コマンド指示コマンドが検出された場合は、ステップ1607で白紙ページが発生するかどうかを検出する。ここでは、1409に格納された情報とページ数カウンタ1411のカウント数から、一枚の用紙分が完了しているかどうかで判断する。この例では、ページデータCのデータの後に、排紙指示コマンド1506を検出し、1ページ分のページデータしか処理していないことを検出する。
【0126】
この部分に白紙が生成されることが抽出されると、ステップ1607でこの時排紙指示コマンド1506の先頭が格納されているアドレスを白紙生成アドレス1507として白紙生成アドレス格納部に格納し、印刷データ終了アドレス1502を印刷データ終了アドレス格納部に格納する。
【0127】
印刷データの処理を完了すると、次に、印刷データの加工処理が行われる。
【0128】
図17は、(a)印刷データ生成バッファ1405と、(b)印刷装置5に送信される印刷データが格納される領域である印刷データ送信バッファ1406の関係を示したものである。印刷データが一つの印刷ジョブとして送信される前に、印刷データ生成バッファに格納された印刷データは、白紙パターンデータがページデータDコマンド1701として追加され、印刷データ送信バッファ1406に転送される。
【0129】
転送の際には、まず、印刷データ先頭アドレス格納部1407、印刷データ終了アドレス格納部1408、白紙生成アドレス格納部1410からそれぞれ情報を取り出す。白紙部分が複数箇所で発生した場合は、白紙生成アドレスは発生した分だけ複数個あるので、順次取り出す。次に、印刷データ開始アドレスを転送開始アドレスとし、白紙生成アドレスの直前のアドレスを転送終了アドレス(ここでは排紙指示コマンドが格納されているアドレスの直前のアドレス)とする。その後、印刷データ送信バッファ1406の後続部分に白紙パターンバッファ1404に格納された白紙パターンデータをページデータDコマンド41として転送する。
【0130】
次に、白紙生成アドレスを転送開始アドレスとし、ページデータ終了アドレスを転送終了アドレスとして、印刷データ送信バッファ1406の白紙パターンデータの後にデータを転送する。複数の白紙生成部分がある場合は、白紙生成アドレスを転送開始アドレスとし、次の白紙生成アドレスの直前のアドレスを転送終了アドレスとして、転送する処理が行われる。
【0131】
このような方法で、印刷データ送信バッファ1406に格納したデータに対し、抽出した白紙生成部分に、ページデータの形式のページデータD41として白紙パターンデータを挿入することができる。
【0132】
プリンタインターフェース1305は、ページデータD41が挿入された印刷データを一つの印刷ジョブとして印刷装置5に送信する。印刷装置5では、ページデータD41は一般のページデータとして処理され、単に4ページのデータを2ページ印刷し排紙するという動作が行なわれる。
【0133】
本実施例では、以上の動作により印刷装置5が白紙部分を意識することなく、結果として白紙部分に白紙パターン印刷し、プレプリント用紙を無効にすることが可能となる。このように、例えば最後の用紙に生成される白紙ページに対し白紙パターンデータを印刷するので、プレプリント用紙が本来の用途として使用不可とし、プレプリント用紙を無効にし、悪用などを防止できる効果がある。
【0134】
また、本発明によれば、印刷装置5は白紙部位に白紙パターンを印刷するという認識をする必要が無いので、公知の印刷装置を使用し、上記効果を実現できるメリットもある。
【0135】
第5の実施例において、図14に示したようにモード設定情報格納部1412を設け、白紙ページ印刷のモードに関する情報を上位装置1にプリセットして印刷することも可能である。白紙ページ印刷モードの設定は、ユーザによって上位装置に備えられているマウスやキーボード(図示せず)から行われる。
【0136】
次に、印刷データ生成バッファ1405から印刷データ送信バッファ1406に転送される際に、モード設定の確認を行う場合の処理を図18に示す。
【0137】
印刷データの加工の際に、白紙が生成される部位のアドレスを取得する(1801)と、モード設定情報格納部1409に格納されている情報から、白紙部分に白紙パターンを印刷するか否かのどちらであるかをチェックする(1802)。その情報が「白紙部分に白紙パターンを印刷する」である場合、図17で説明したように白紙パターンデータを、通常のページデータの形式としてページデータD41を挿入する(1804)。
【0138】
白紙部分に白紙パターンを印刷しないと認識すると、印刷データを加工せずそのままプリンタ インターフェース1305に転送する(1803)。プリンタ インターフェース1305は、未加工の印刷データを印刷ジョブとして印刷装置5に送信する。印刷装置5では、ページデータが順番に処理され、白紙部分は通常の動作として白紙として印刷される。
【0139】
なお、この説明では、印刷データ送信バッファに印刷データが転送される際にモード設定の確認を行ったが、他のタイミング、例えば白紙生成アドレスを設定する場合にモード設定の確認を行うようにしても良い。その場合は、印刷データ送信バッファにデータを送信する場合に、白紙部分が発生しているかを確認する必要がないので、その分だけ処理所要時間を短くすることが可能となる。
【0140】
なお本実施例では、アプリケーションプログラム1402、1403などで生成したパターンを白紙パターンデータとして登録する例を示したが、前述の実施例のように予めHD1304に格納してあるものをRAM上の白紙パターンバッファ1404にロードするようにしてもよいし、FDDから取り込めるようにしても良い。この場合、白紙パターン印刷が必要になる毎に白紙パターンを生成する必要がなくなり、また、HD1304に複数個のパターンを格納しておき、そのなかから適当なパターンを選択することも可能となる。
【0141】
以上のように、上位装置1にプリセットした白紙生成モードの設定により、白紙パターン印刷の有無を選択できる。上位装置1の白紙ページ印刷のモードに関する情報として白紙パターンデータ印刷不許可をプリセットしておくと、白紙パターンデータの印刷はされずプレプリント用紙は新品のまま出力され、印刷物の管理を厳密に行える状態において、その用紙を再利用可能とする使い分けが可能となる。
【0142】
【発明の効果】
本発明によれば、白紙パターンと印刷データを印刷する印刷形態を印刷装置に保持しておく。この印刷形態に応じて白紙ページが発生するかどうかを判断し、発生する白紙ページに対応した白紙パターンの印刷が行われることにより、白紙ページを効率よく無効にすることが可能となる。また、上位装置で白紙パターンを保持し、白紙ページが発生するかを識別する。白紙ページが発生する場合は印刷対象となるデータを加工して白紙ページ部分に白紙パターンを加えて印刷装置に送信することにより、従来の印刷装置の構成をかえることなく、白紙ページ部分を無効にすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の機能ブロック図の一実施例を示した図である。
【図2】 本発明の上位装置のハードウェア構成の一実施例を示した図である。
【図3】 本発明の印刷装置のハードウェア構成の一実施例を示した図である。
【図4】 本発明の印刷装置のRAM構成の一実施例を示した図である。
【図5】 印刷装置内でのデータの流れを示す図である。
【図6】 本発明の上位装置と印刷装置との間のコマンド応答の一例を示す図である。
【図7】 第一の実施例で上位装置から2ページ印刷時に白紙ページを送信するコマンドシーケンスの一例を示す図である。
【図8】 2ページ印刷時の白紙パターン印刷ルーチン処理の一例を示すフローチャートである。
【図9】 2ページ印刷時に白紙マークを印刷した印刷結果の一例を示す図である。
【図10】 第二の実施例で白紙パターン管理テーブルの一例を示す図である。
【図11】 第一の実施例で上位装置での白紙パターンを生成する処理の一例を示すフローチャートである。
【図12】 第5の実施例での上位装置の機能ブロック図を示す。
【図13】 第5の実施例での上位装置のハードウェア構成の一例を示す。
【図14】 第5の実施例での上位装置のRAMの構成の一例を示す。
【図15】 第5の実施例での印刷データ生成バッファの構成の一例を示す。
【図16】 第5の実施例での白紙ページの抽出処理の一例を示す。
【図17】 第5の実施例での印刷データ生成バッファと印刷データ送信バッファの一例を示す。
【図18】 第5の実施例での白紙ページ印刷設定の確認処理の一例を示す。
【符号の説明】
1・・・上位装置、2・・・白紙パターンデータ生成部、3・・・印刷データ生成部、4・・・データ送信部、5・・・印刷装置、6・・・データ受信部、7・・・白紙パターンデータ保持部、8・・・データ制御部、9・・・印刷部、21、31、1301・・・CPU、22、32・・・チャネルアダプタ、23・・・システムコンソール、24、36・・・インプット/アウトプット アダプタ、25、38、1306・・・フロッピ ディスク ドライブ、26、33、1302・・・RAM、27、34、1303・・・ROM、28、35、1304・・・HD、29・・・磁気テープ、37・・・操作パネル、40・・・白紙パターン選択情報格納部、41・・・受信バッファ、42・・・ページバッファ、43・・・書式メモリ、44・・・フォントメモリ、45・・・白紙パターンバッファ、46・・・フルドットメモリ、47・・・印刷形態設定情報格納部、48・・・ページ数カウンタ、49・・・モード設定情報格納部、51・・・コマンドコード、52・・・コマンドデータ、53・・・ヘッダ、61・・・初期起動コマンド、62、63、64・・・正常応答、71・・・白紙パターン登録コマンド、72・・・印刷形態登録コマンド、73、74、75・・・ページデータ送信コマンド、76・・・排紙指示コマンド、101・・・白紙パターン管理テーブル、102・・・用紙サイズ情報格納部、103・・・複数ページ印刷情報格納部、104・・・パターン名格納部、105・・・格納先アドレス格納部、1201・・・白紙抽出部、1202・・・印刷データ加工部、1305・・・プリンタインタフェース、1307・・・キーボードインターフェース、1401・・・OS、1402、1403・・・アプリケーションプログラム、1404・・・白紙パターンバッファ、1405・・・印刷データ生成バッファ、1406・・・印刷データ送信バッファ、1407・・・印刷データ先頭アドレス格納部、1408・・・印刷データ終了アドレス格納部、1409・・・印刷形態情報格納部、1410・・・白紙生成アドレス格納部、1411・・・ページ数カウンタ、1412・・・モード設定情報格納部、1501・・・印刷データ開始アドレス、1502・・・印刷データ終了アドレス、1503・・・コマンドコード、1504・・・コマンドレングス、1505・・・印刷形態コマンド、1506・・・ページデータコマンド、1507・・・排紙指示コマンド、1508・・・白紙生成アドレス、1701・・・ページデータDコマンド
Claims (14)
- 印刷データを用紙サイズや両面印刷や複数ページ印刷の印刷形態を定義する印刷形態情報に従って印刷媒体に印刷する印刷装置において、前記印刷媒体にすでに印刷されている情報を無効にするための所定のパターンを格納する第一の記憶手段と、印刷形態情報を格納する第二の記憶手段と、前記印刷媒体に前記印刷データが印刷されない白紙ページ部分への前記所定のパターン印刷を決定し、前記印刷形態情報に基づいて前記所定のパターンを前記白紙ページ部分に印刷する指示をだす制御手段とを備えることを特徴とする印刷装置。
- 請求項1に記載の印刷装置において、外部装置との情報入出力手段を備え、前記所定のパターンは前記外部装置より前記情報入出力手段を介して入力され前記第一の記憶手段に格納されることを特徴とする印刷装置。
- 請求項1に記載の印刷装置において、前記所定のパターンの印刷の可否を設定する印刷指定手段を更に備え、前記制御手段は白紙ページ部分への印刷を前記印刷指定手段の指示に応じて決定することを特徴とする印刷装置。
- 請求項1に記載の印刷装置において、前記第一の記憶手段は前記所定のパターンを複数個格納し、前記印刷装置は前記印刷形態情報ごとに前記所定パターンを対応付けて特定する管理情報を格納する第三の記憶手段と、該印刷装置で前記印刷媒体に印刷する前記印刷形態を指定する属性指定手段を更に備え、前記制御手段は前記管理情報を参照して前記属性指定手段によって指定された印刷形態に適する前記所定のパターンを選択し、前記制御手段は選択された前記所定のパターンを前記白紙ページ部分に印刷する指示をだすことを特徴とする印刷装置。
- 請求項1に記載の印刷装置において、前記印刷装置は前記印刷形態情報ごとに前記所定パターンを対応付けて特定する管理情報を格納する第三の記憶手段と、該印刷装置で前記印刷媒体を印刷する前記印刷形態を指定する属性指定手段と、前記所定パターンを前記属性指定手段で指定された印刷形態に応じて変換する属性変換手段をさらに備えることを特徴とする印刷装置。
- 請求項1に記載の印刷装置において、前記第一の記憶手段、前記第二の記憶手段はランダムアクセスメモリであり、前記制御手段はセントラルプロセッシングユニットであり、前記印刷手段は印刷エンジンであることを特徴とする印刷装置。
- 請求項1乃至請求項6のいずれかの項に記載の印刷装置において、前記印刷形態情報は前記印刷媒体の大きさを指定する情報と複数ページ印刷のページ数を指定する複数ページ印刷情報であることを特徴とする印刷装置。
- 印刷媒体への用紙サイズや両面印刷や複数ページ印刷の印刷形態を指定する印刷形態情報と印刷対象となる印刷データを出力する情報処理装置において、前記印刷媒体にすでに印刷されている情報を無効にするための所定のパターンを格納する第一の記憶手段と、前記印刷形態情報を参照して前記印刷データが印刷される際に白紙となる所定の大きさの白紙ページ部分を抽出する手段と、前記抽出した白紙ページ部分に前記所定のパターンを対応させる制御手段と、前記印刷データと関連つけられた所定のパターンとを出力する出力手段を備えることを特徴とする情報処理装置。
- 請求項8に記載の情報処理装置において、前記所定のパターンの出力の可否を指定する設定手段を更に備え、前記制御手段は前記印刷データと前記所定のパターンの関連付けを前記設定手段の指定に応じて決定することを特徴とする情報処理装置。
- 請求項8に記載の情報処理装置において、さらに印刷データを格納する第二の記憶手段と、出力されるデータを格納する第三の記憶手段とを備え、前記制御手段は第二の記憶手段から印刷データを取り出し、前記印刷データの白紙ページ部分に前記所定のパターンを挿入して前記第三の記憶手段に格納することを特徴とする情報処理装置。
- 請求項10に記載の情報処理装置において、前記第一、第二、第三の記憶手段はランダムアクセスメモリであり、前記制御手段はセントラルプロセッシングユニットであり、前記出力手段はプリンタインターフェースであることを特徴とする情報処理装置。
- 請求項8乃至請求項11のいずれかの項に記載の情報処理装置において、前記印刷形態情報は前記印刷媒体の大きさを指定する情報と複数ページ印刷のページ数を指定する複数ページ印刷情報であることを特徴とする情報処理装置。
- 印刷形態情報に従って所定単位で複数のページ数の印刷媒体に印刷をおこなう印刷方法において、第一の印刷形態情報に従って印刷データのあるページへの印刷を指定するステップと、前記印刷データが印刷されない白紙ページとしてあるページを決定するステップと、前記白紙ページとして決定されたページに前記第一の印刷形態情報と一定の関係にある第二の印刷形態情報に従って予め定められた前記印刷媒体の当該白紙ページにすでに印刷されている情報を無効にするパターンを印刷するステップを有することを特徴とする印刷方法。
- 前記第一の印刷形態情報と前記第二の印刷形態情報は同じであることを特徴とする請求項13に記載の印刷方法。
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