JP3849687B2 - A/d変換回路装置及びa/d変換方法 - Google Patents

A/d変換回路装置及びa/d変換方法 Download PDF

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Description

本発明は、アナログの電圧信号を、二進数のデジタルデータに変換するA/D変換回路装置及びA/D変換方法に関する。
従来の一般的なA/D変換回路は、アナログコンパレータを用いて変換対象のアナログ電圧信号を基準電圧と比較することでデジタルデータに変換するようになっている。また、電圧信号の変化が微小である場合には、アナログ増幅器を介して増幅したアナログ信号をA/D変換する。ところが、斯様な構成では、高温環境下で使用する場合を想定すると、リーク電流の発生によりアナログ増幅器が誤動作するおそれがあり、A/D変換を正常に行うことができなくなるという問題がある。
斯様な問題を解決する技術として、特許文献1に開示されたものがある。この技術では、図9に示すパルス位相差符号化回路1を使用する。パルス位相差符号化回路1は、パルス周回回路2、カウンタ3、ラッチ回路4、パルスセレクタ(周回位置検出手段)5、エンコーダ(周回位置検出手段)6、信号処理回路7で構成されている。
パルス周回回路2は、複数個の反転ゲート(遅延ゲート)2aをリング状に接続してなる所謂リングディレイラインを用いて構成されている。反転ゲートの1つは、NANDゲート2bとなっており、そのNANDゲート2bの一方の入力端子に制御回路8より信号PAが出力されると発振動作(パルス信号の周回動作)を開始する。カウンタ3は、パルス周回回路2内でリング状に伝送されるパルス信号の周回数をカウントし、そのカウントデータは、制御回路8により信号PBが出力されるとラッチ回路4によりラッチされる。
パルスセレクタ5は、パルス周回回路2内を周回しているパルス信号の位置を示す信号を発生し、エンコーダ6は、パルスセレクタ5からの出力信号に対応したデジタルデータを発生する。信号処理回路7は、ラッチ回路4からのデジタルデータとエンコーダ6からのデジタルデータとを合成することで、制御回路8より出力されるパルス信号PA,PBの位相差を表す二進数のデジタルデータD01を生成出力する。
尚、パルス周回回路2が奇数個の反転ゲートで構成されている場合、信号処理回路7は、ラッチ回路4からのデータを上位ビット側とし、エンコーダ6からのデータを下位ビット側として連結したデータに対し、ラッチ回路4の出力データをLSB詰めで桁合わせして減算を行う必要がある。
そして、特許文献1における図6の構成は、図10に示すように、制御回路8に代わって制御回路10が用いられ、その制御回路10が切換信号SELを出力することで入力切換スイッチ11の切り換えが行われるようになっている。即ち、パルス位相差符号化回路1への入力信号VD1が、A/D変換対象の電圧信号Vinと基準電圧信号VRとに順次切り換えられ、パルス位相差符号化回路1からは、各電圧信号Vin,VRに対応したデジタルデータDVin,DRが順次出力される。そして、電圧信号Vin,基準電圧信号VRに対応したデジタルデータDVin、DRが、切換えスイッチ12を介してレジスタ13,14に夫々格納され、除算器15による除算結果(DVin/DR)が電圧信号VinのA/D変換結果を表すデジタルデータD02として出力される。
斯様な構成によれば、温度変化によってパルス周回回路2内の反転ゲート2a,2bの反転動作時間が変化することで電圧信号Vinを表すデータDVinが変化した場合でも、基準電圧信号VRを表すデータDRも同様に変化するため、除算器15においてその変動分が相殺されるようになっている。従って、除算器15から出力されるデジタルデータD02は、温度変化による反転ゲート2a,2bの反転動作時間の変化の影響を受けることはなく、常に電圧信号Vinに対応したデジタルデータD02を得ることが可能となる。
特開平5−259907号公報
ここで、特許文献1の構成において、入力電圧Vinを、電源電圧を分圧した基準電圧VRが与えられている増幅器を介してパルス位相差符号化回路1に入力することを想定する。すると、入力電圧VinをA/D変換する際に電源電圧の変動や動作環境温度の変動の影響を受けて基準電圧VRが変動した場合には、その変動が増幅器の増幅動作についても影響を及ぼすため、A/D変換結果が保障されなくなってしまうという問題がある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、変換対象の電圧信号を、電源電圧を分圧した基準電圧が与えられて動作する増幅器を介して入力する場合でも、A/D変換を正確に行うことができるA/D変換回路装置、及びA/D変換方法を提供することにある。
請求項1記載のA/D変換回路装置によれば、第1パルス位相差符号化回路と同様に構成され、基準電圧信号が電圧信号入力端子に与えられるもう1つの第2パルス位相差符号化回路を用い、制御手段により両者に並行してA/D変換処理を実行させる。すると、第1パルス位相差符号化回路は、基準電圧と増幅器により増幅された変換対象電圧とを順次A/D変換処理し、第2パルス位相差符号化回路は常に基準電圧をA/D変換処理することになる。
そして、第1電圧信号入力端子にA/D変換対象の電圧信号が与えられた場合、変動補償回路は、データ(A)とデータ(B)とに基づき、第1パルス位相差符号化回路により出力されるA/D変換結果データ(C)について、増幅器の増幅動作に起因して発生する変動を補償するための演算を行なう。即ち、増幅器の基準電位が変動した場合には、その変動分が出力電圧に重畳されるため出力電圧も変動することになる。尚、「増幅器」には増幅率が「1」であるものも含むとする。
ここで、データ(A)は、第1パルス位相差符号化回路が変換対象電圧をA/D変換している場合に、第2パルス位相差符号化回路が基準電圧をA/D変換したデータであり、データ(B)は、その1つ前の変換周期において何れかのパルス位相差符号化回路が基準電圧をA/D変換したデータである。従って、これら2回のA/D変換周期の間に基準電圧が変動したとすれば、データ(A),(B)は異なる値となるはずであるから、それらの差分を得れば、増幅器の増幅動作に起因して発生する変動を補償することができる。
そして、除算器は、変動補償回路の演算結果(D)をデータ(F)で除算して出力するので、電圧信号を増幅器により増幅して入力する場合でも、基準電位の変動の影響を排除することができ、特許文献1と同様に、温度変化による遅延ゲートの伝搬遅延時間変化の影響を排除できる。
請求項2記載のA/D変換回路装置によれば、変動補償回路は、データ(A)よりデータ(B)を減算し、その減算結果を増幅器の増幅極性に応じてデータ(C)に対し加算若しくは減算して演算結果(D)を得る。即ち、増幅器が反転増幅を行う場合に基準電位が増加すれば出力電圧はその増加分だけ減少し、増幅器が非反転増幅を行う場合に基準電位が増加すれば出力電圧はその増加分だけ増加する。従って、前者のケースでは、減算結果をデータ(C)に対し加算し、後者のケースでは減算結果をデータ(C)に対し減算することで、変動を増幅器の増幅極性に応じて適切に補償することができる。
請求項3記載のA/D変換回路装置によれば、データ(B)を、第2パルス位相差符号化回路によって出力されるデータとして、データ(A)とデータ(B)との出力先を、出力切換え手段によって記憶手段側と変動補償回路側とに切換える。即ち、データ(A),(B)を同じ第2パルス位相差符号化回路によってA/D変換することで、変動補償回路によって得られる差分データの精度をより向上させることができる。
(第1実施例)
以下、本発明の第1実施例について図1乃至図3を参照して説明する。尚、図9及び図10と同一部分には同一符号を付して説明を省略し、以下異なる部分においてのみ説明する。本実施例では、2つのパルス位相差符号化回路1A,1Bを使用する。そして、一方のパルス位相差符号化回路1A(第1パルス位相差符号化回路)には、図10と同様に、入力切換スイッチ(入力切換手段)11により入力電圧Vin側と基準電圧VR側とが切換えられるが、入力電圧Vinは、基準電圧VRを基準として反転増幅を行う反転増幅器21を介すことで電圧Vin‘として与えられている。
尚、反転増幅器21の増幅率は「1」であるとする。また、基準電圧VRは、電源電圧を分圧して設定されるものである。そして、パルス位相差符号化回路1Aの出力側には、図10と同様に切換えスイッチ12を介してレジスタ(記憶手段)13,14が接続されており、それらには、基準電圧信号VR,電圧信号Vin‘に対応したデジタルデータDR,DVin‘が夫々格納される。
一方、パルス位相差符号化回路1B(第2パルス位相差符号化回路)には、基準電圧VRが直接入力されている。そして、このパルス位相差符号化回路1Bにも、制御回路(制御手段)10によって信号PA,PBが出力されるようになっている。パルス位相差符号化回路1Bの出力側には、パルス位相差符号化回路1Aと対称に、切換えスイッチ(出力切換え手段)22を介してレジスタ23,24が接続されており、それらには、レジスタ13,14にデジタルデータDR,DVin‘が夫々格納されるタイミングにおいて、基準電圧信号VRをA/D変換したデジタルデータDR‘、DR‘‘が夫々格納される。また、切換えスイッチ22の切換えも、切換信号SELによって行なわれる。
レジスタ(記憶手段)23,24にラッチされたデータは減算器(変動補償回路)25に与えられており、減算器25において減算(DR‘‘−DR‘)が行われる。そして、レジスタ14にラッチされたデータと減算器25の減算結果とは加算器(変動補償回路)26に与えられて加算され{DVin‘+(DR‘‘−DR‘)}、加算器26の加算結果とレジスタ13にラッチされたデータとは、除算器27に与えられている。そして、除算器27における除算結果[{DVin‘+(DR‘‘−DR‘)}/DR]が、A/D変換結果データD01として出力される。以上が、A/D変換回路装置28を構成している。
次に、本実施例の作用について図2及び図3も参照して説明する。図2は、回路動作のタイミングチャートであり、図3は、基準電圧VRが変動する場合の入力電圧Vin‘の変化を示すものである。図2(c)に示すように、入力電圧切換信号SELにより入力切換スイッチ11が切換えられることで、パルス位相差符号化回路1Aには、基準電圧信号VR,電圧信号Vin‘が順次入力されてA/D変換処理が行なわれる。従って、信号PAは、夫々の変換処理に対応して2回アクティブとなる(図2(a)参照)。そして、パルス位相差符号化回路1Aは夫々のA/D変換結果を順次出力するが、それらのデータDR,DVin‘は、レジスタ13,14に夫々格納される(図2(d),(e)参照)。
また、図2(b)に示すように、信号PBを複数回アクティブにする場合には、信号PBの出力周期がA/D変換時間(サンプリング時間)ADRt,ADintとなる(信号PAをアクティブにした後信号PBを1回だけアクティブにする場合は、信号PA,PBの立上がりエッジ間がA/D変換時間となる)。
一方、パルス位相差符号化回路1B側では常に基準電圧信号VRをA/D変換するが、切換えスイッチ22によって、パルス位相差符号化回路1A側で基準電圧信号VRがA/D変換されると同時にA/D変換されたデータ(B)はレジスタ23に格納され、パルス位相差符号化回路1A側で電圧信号Vin‘がA/D変換されると同時にA/D変換されたデータ(A)はレジスタ24に格納される(図2(f),(g)参照)。
そして、上述したように、減算器25において減算(DR‘‘−DR‘)が行われ(図2(h)参照)、レジスタ14にラッチされたデータ(C)と上記減算結果とは加算器26において加算される[{DVin‘+(DR‘‘−DR‘},(図2(i)参照)]。また、その加算結果(D)とレジスタ13にラッチされたデータ(F)とは除算器27において除算され(図2(j)参照)、データ[{DVin‘+(DR‘‘−DR‘)}/DR]がA/D変換データD01として出力される。
ここで、パルス位相差符号化回路1Aに電圧信号Vin‘が入力されてA/D変換処理が行なわれる場合に、基準電圧信号VRが、パルス位相差符号化回路1Aが入力されてA/D変換処理が行なわれた時点から+ΔVRだけ変動したとする。すると、パルス位相差符号化回路1Aに対する入力電圧Vin‘は、(Vin−ΔVR)となる(図3参照)。
この時、パルス位相差符号化回路1B側に入力される基準電圧信号は(VR+ΔVR)となるので、減算器25における減算結果は、
(VR+ΔVR)−VR=ΔVR
に相当するデータとなる。すると、加算器26における加算結果は、
(Vin‘−ΔVR)+ΔVR=Vin‘
に相当するデータとなるので、基準電圧信号VRの変動分ΔVRはキャンセルされる。その結果、除算器27においては、
Vin‘/VR
に相当するデータが得られることになる。従って、特許文献1と同様に、温度変化によりパルス周回回路2内の反転回路の反転動作時間が変化し、電圧信号Vin‘を表すデータDVinが変化した場合でも除算器27においてその変動分を相殺させることができる。
以上のように本実施例によれば、パルス位相差符号化回路1Aと同様に構成され、基準電圧信号VRが電圧信号入力端子に与えられるパルス位相差符号化回路1Bとを用い、制御回路10は、両者に並行してA/D変換処理を実行させ、パルス位相差符号化回路1Aは、基準電圧VRと反転増幅器21により反転増幅された変換対象電圧Vin‘とを順次A/D変換処理し、パルス位相差符号化回路1Bは、常に基準電圧VRをA/D変換処理する。
そして、パルス位相差符号化回路1Aに電圧信号Vin‘が与えられた場合、減算器25は(DR‘‘−DR‘)を演算し、加算器26は、加算{DVin‘+(DR‘‘−DR‘}を行い、除算器27は、除算[{DVin‘+(DR‘‘−DR‘)}/DR]を行うようにした。従って、電圧信号Vinを反転増幅器21により反転増幅して入力する場合でも、基準電位VRの変動の影響を排除することができ、特許文献1と同様に、温度変化による遅延ゲートの伝搬遅延時間変化の影響を排除できる。
また、本実施例によれば、データDR‘を、パルス位相差符号化回路1Bによって出力されるデータとして、データDR‘とデータDR‘‘との出力先を、出力切換えスイッチ22によってレジスタ23側,24側に切換えるようにした。従って、データDR‘,DR‘‘を、同じパルス位相差符号化回路1BによってA/D変換することで、差分データの精度をより向上させることができる。
(第2実施例)
図4及び図5は本発明の第2実施例を示すものであり、第1実施例と同一部分には同一符号を付して説明を省略し、以下異なる部分についてのみ説明する。第2実施例では、第1実施例における反転増幅器21に代えて、非反転増幅器31を用いた場合を示す。非反転増幅器31を用いる場合は、加算器26に代えて減算器(変動補償回路)32を用いることになる。その他の構成は第1実施例と同様であり、以上がA/D変換回路装置33を構成している。
次に、第2実施例の作用について説明する。図5に示すように、パルス位相差符号化回路1Aに非反転増幅器31を介した電圧信号Vin‘が入力されてA/D変換処理が行なわれる場合に、基準電圧信号VRが、そのA/D変換処理が行なわれた時点から+ΔVRだけ変動すると、パルス位相差符号化回路1Aに対する入力電圧Vin‘は(Vin+ΔVR)となる(図5参照)。
すると、減算器32における減算結果は、
(Vin‘+ΔVR)−ΔVR=Vin‘
に相当するデータとなるので、基準電圧信号VRの変動分ΔVRはキャンセルされる。その他の処理は、第1実施例と同様である。
以上のように第2実施例によれば、非反転増幅器31を介して非反転増幅した電圧信号Vin‘をA/D変換する場合でも、第1実施例と同様の効果が得られる。
(第3実施例)
図6は本発明の第3実施例を示すものであり、第1実施例と異なる部分についてのみ説明する。第3実施例では、レジスタ14及び24を削除すると共に、減算器26及び加算器27に代えて、両者の演算機能を統合した加減算器(変動補償回路)34を用いたものである。その他の構成は第1実施例と同様であり、以上がA/D変換回路装置35を構成している。
以上のように構成された第3実施例によれば、基準電圧信号VRがパルス位相差符号化回路1A,1Bの双方でA/D変換されたデータは、第1実施例と同様にレジスタ13及び23に格納保持されるが、電圧信号Vin‘がパルス位相差符号化回路1AにおいてA/D変換される場合の当該変換データと、パルス位相差符号化回路1Bが基準電圧信号VRをA/D変換したデータは、そのまま加減算器34に入力されて演算が行なわれる。従って、レジスタ14及び24を削除して構成をより簡単にすることができる。
(第4実施例)
図7は本発明の第4実施例を示すものであり、第2,第3実施例と異なる部分についてのみ説明する。第4実施例では、第2実施例に第3実施例と同様の構成を適用したものである。即ち、レジスタ14及び24を削除すると共に、減算器26及び32に代えて、両者の演算機能を統合した加減算器(変動補償回路)36を用いたものである。その他の構成は第2実施例と同様であり、以上がA/D変換回路装置37を構成している。
以上のように構成された第4実施例によれば、電圧信号Vin‘がパルス位相差符号化回路1AにおいてA/D変換される場合の当該変換データと、パルス位相差符号化回路1Bが基準電圧信号VRをA/D変換したデータは、そのまま加減算器36に入力されて演算が行なわれる。従って、第2実施例の構成について、第3実施例と同様に、レジスタ14及び24を削除して構成をより簡単にすることができる。
(第5実施例)
図8は本発明の第5実施例を示すものであり、第1実施例と異なる部分について説明する。第5実施例では、第1実施例の構成におけるパルス位相差符号化回路1B側より、切換えスイッチ22及びレジスタ23を削除し、減算器25の減算値としてレジスタ13のラッチデータDRを与えたものである。以上が、A/D変換回路装置38を構成している。
即ち、第1実施例においてレジスタ23,13に格納されるデータは、基準電圧VRを同じ期間にA/D変換したデータであるから、パルス位相差符号化回路1A,1Bが同じ性能である場合には、それらのデータ値は等しくなるはずである。従って、この場合、構成をより簡単にすることができる。
本発明は前記し且つ図面に記載した実施例にのみ限定されるものではなく、次のような変形または拡張が可能である。
パルス周回回路は、偶数個の遅延ゲートによって構成しても良い。その場合、信号処理回路7は、ラッチ回路4からのデータを上位ビット側とし、エンコーダ6からのデータと下位ビット側として連結するだけで良い。
増幅器の増幅率は「1」に限ることなく、個別の設計に応じて適宜設定すれば良い。
第2乃至第4実施例の構成に、第5実施例の構成を適用しても良い。
本発明の第1実施例であり、A/D変換回路装置の構成を示す機能ブロック図 回路動作のタイミングチャート 基準電圧VRが変動する場合の入力電圧DVin‘の変化を示す図 本発明の第2実施例を示す図1相当図 図3相当図 本発明の第3実施例を示す図1相当図 本発明の第4実施例を示す図1相当図 本発明の第5実施例を示す図1相当図 特許文献1に開示されているパルス位相差符号化回路の構成を示す図 図9のパルス位相差符号化回路を用いたA/D変換回路の構成を示す図
符号の説明
図面中、1Aはパルス位相差符号化回路(第1パルス位相差符号化回路)、1Bはパルス位相差符号化回路(第2パルス位相差符号化回路)、2はパルス周回回路、2a,2bは反転ゲート(遅延ゲート)、3はカウンタ、5はパルスセレクタ(周回位置検出手段)、6はエンコーダ(周回位置検出手段)、10は制御回路(制御手段)、11はスイッチ(入力切換え手段)、13はレジスタ(記憶手段)、21は反転増幅器、22は切換えスイッチ(出力切換え手段)、23はレジスタ(記憶手段)、25は減算器(変動補償回路)、26は加算器(変動補償回路)、27は除算器、28はA/D変換回路装置、31は非反転増幅器、32は減算器(変動補償回路)、33はA/D変換回路装置、34は加減算器(変動補償回路)、35はA/D変換回路装置、36は加減算器(変動補償回路)、37及び38はA/D変換回路装置を示す。

Claims (6)

  1. アナログの電圧信号を、二進数のデジタルデータに変換するA/D変換回路装置であって、
    複数の遅延ゲートをリング状に連結することでパルス信号を周回させるもので、その周回動作の停動が外部より制御可能に構成されるパルス周回回路と、
    前記各遅延ゲートの電源ラインに接続され、前記電圧信号を各遅延ゲートの電源電圧として印加するための電圧信号入力端子と、
    前記パルス周回回路におけるパルス信号の周回回数をカウントするカウンタと、
    前記パルス周回回路内におけるパルス信号の周回位置を検出し、その周回位置に応じたデータを発生する周回位置検出手段とを備え、前記周回位置検出手段の周回位置データと前記カウンタのカウントデータとを合成した複数ビットのデジタルデータを、A/D変換結果として出力する第1パルス位相差符号化回路と、
    この第1パルス位相差符号化回路の第1電圧信号入力端子に、予め設定された基準電圧信号と、この基準電圧信号を電位基準として増幅を行う増幅器を介して出力されるA/D変換対象の電圧信号とを切り換えて与える入力切換手段と、
    前記第1パルス位相差符号化回路と同様に構成され、前記基準電圧信号が電圧信号入力端子に与えられる第2パルス位相差符号化回路と、
    前記第1及び第2パルス位相差符号化回路のパルス周回回路を同時に動作させて夫々にA/D変換処理を開始させ、その後所定のサンプリング時間が経過した時点で両者のカウンタ及び周回位置検出手段において得られるデータをサンプリングさせるように制御する制御手段と、
    前記入力切換手段によって前記第1電圧信号入力端子に基準電圧信号が与えられたときに、前記第1パルス位相差符号化回路より出力されるA/D変換結果データを記憶する記憶手段と、
    前記第1電圧信号入力端子にA/D変換対象の電圧信号が与えられた場合に、
    前記第2パルス位相差符号化回路によって出力されるA/D変換結果データ(A)と、前記第1電圧信号入力端子に基準電圧信号が入力された場合に何れかのパルス位相差符号化回路によって出力されたA/D変換結果データ(B)とに基づき、前記第1パルス位相差符号化回路により出力されるA/D変換結果データ(C)について前記増幅器の増幅動作に起因して発生する変動を補償するための演算を行なう変動補償回路と、
    この変動補償回路により出力される演算結果(D)を、前記記憶手段に記憶されたデータ(F)で除算して出力する除算器とを備えたことを特徴とするA/D変換回路装置。
  2. 前記変動補償回路は、前記データ(A)より前記データ(B)を減算し、その減算結果を前記増幅器の増幅極性に応じて前記データ(C)に対し加算若しくは減算することで、演算結果(D)を得るように構成されていることを特徴とする請求項1記載のA/D変換回路装置。
  3. 前記データ(B)は、前記第2パルス位相差符号化回路によって出力されるデータであり、
    前記データ(B)が記憶される記憶手段と、
    前記第2パルス位相差符号化回路によって出力される前記データ(A)とデータ(B)とを、前記記憶手段側と前記変動補償回路側とに切換えるための出力切換え手段とを備えることを特徴とする請求項1又は2記載のA/D変換回路装置。
  4. 複数の遅延ゲートをリング状に連結することでパルス信号を周回させるもので、その周回動作の停動が外部より制御可能に構成されるパルス周回回路と、
    前記各遅延ゲートの電源ラインに接続され、入力される電圧信号を各遅延ゲートの電源電圧として印加するための電圧信号入力端子と、
    前記パルス周回回路におけるパルス信号の周回回数をカウントするカウンタと、
    前記パルス周回回路内におけるパルス信号の周回位置を検出し、その周回位置に応じたデータを発生する周回位置検出手段とを備え、前記周回位置検出手段の周回位置データと前記カウンタのカウントデータとを合成した複数ビットのデジタルデータを、A/D変換結果として出力するパルス位相差符号化回路を用いてA/D変換を行なう方法であって、
    第1パルス位相差符号化回路の第1電圧信号入力端子に、予め設定された基準電圧信号と、この基準電圧信号を電位基準として増幅を行う増幅器を介して出力されるA/D変換対象の電圧信号とを切り換えて与えると共に、前記基準電圧信号を、第2パルス位相差符号化回路の第2電圧信号入力端子にも与え、
    前記第1及び第2パルス位相差符号化回路のパルス周回回路を同時に動作させて夫々にA/D変換処理を開始させ、その後所定のサンプリング時間が経過した時点で両者のカウンタ及び周回位置検出手段において得られるデータをサンプリングさせ、
    前記第1電圧信号入力端子に基準電圧信号が与えられたときに、前記第1パルス位相差符号化回路より出力されるA/D変換結果データを記憶手段に記憶し、
    前記第1電圧信号入力端子にA/D変換対象の電圧信号が与えられた場合に、
    前記第2パルス位相差符号化回路によって出力されるA/D変換結果データ(A)と、前記第1電圧信号入力端子に基準電圧信号が入力された場合に何れかのパルス位相差符号化回路によって出力されたA/D変換結果データ(B)とに基づき、前記第1パルス位相差符号化回路により出力されるA/D変換結果データ(C)について前記増幅器の増幅動作に起因して発生する変動を補償するための演算を行ない、
    この演算結果(D)を、前記記憶手段に記憶されたデータ(F)で除算して出力することを特徴とするA/D変換方法。
  5. 前記データ(A)より前記データ(B)を減算し、その減算結果を前記増幅器の増幅極性に応じて前記データ(C)に対し加算若しくは減算することで、演算結果(D)を得ることを特徴とする請求項4記載のA/D変換方法。
  6. 前記データ(B)に、前記第2パルス位相差符号化回路によって出力されるデータを用い、
    前記第2パルス位相差符号化回路によって出力される前記データ(A)とデータ(B)とを、前記データ(B)を記憶させるための記憶手段側と前記演算結果(D)を得るための演算処理側とに切換えることを特徴とする請求項4又は5記載のA/D変換方法。

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