JP3846234B2 - ドアハンドルの構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば四輪自動車のアウトサイドハンドル等のドアハンドルの構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、車両の側面にアウトサイドハンドルの引出し操作以外の入力があったときに、アウトサイドハンドルが作動してドアラッチの施錠を解除してしまうことを防止する方法として、入力時に発生する加速度によってアウトサイドハンドルのベルクランクに作用する力とグリップ部に作用する力とが釣合い、ベルクランクがドアラッチの施錠を解除する方向に回転するのを抑える方法がある。しかし、側面からの入力は一般的には車両の左右いずれか一方から作用するため、この方法では、入力される側のドアでのカウンターウェイトの効き具合を決定するにあたり、入力される側の反対側のドアでの現象についても考慮する必要があり、カウンターウェイトの設定に制約がある。
【0003】
これを防止するため、図26に示すように、アウトサイドハンドル3のグリップ部32に係合部32bを設ける方法がある。入力される側の反対側のドアにおいて、ベルクランク34にX方向の力が加わり回転したときには、ベルクランク34が係合部32bと当たり、グリップ部32が引出される方向に力を与える。その一方で、グリップ部32には、入力により発生した加速度によりグリップ部32が引き入れられる方向F2に力が加わっている。これら二つの力が釣り合うことでベルクランク34のX方向への回転を抑える構造となっている。ベルクランク34がグリップ部32に働く力と釣り合って止まる位置は、ロッド41を介してドアラッチを解除するのに必要なベルクランク34の回転量の手前であれば、ドアラッチが解除することを防止できる。
しかしながら、入力される側のドアにおいて、アウトサイドハンドル3のベルクランク34の回転をより確実を止めるには、カウンターウェイト38の質量を増やすことまたは、カウンターウェイト38の回転中心(ピン36)から遠ざけることによってカウンターウェイト38の効きをより良くし、側面からの入力時にベルクランク34に作用する力がグリップ部32に作用する力よりも大きくなるように設定する必要がある。
このとき、入力される側の反対側のドアにおけるアウトサイドハンドル3も同じ構造となるが、カウンターウェイト38の効きが良くなっているため、ベルクランク34がグリップ部32の係合部32bに当たってグリップ部32が引出される方向に作用する力は、より大きくなる。加速度によりグリップ部32が引き入れられる方向に作用する力は変わらないので、この二つの力が釣り合わなくなる。したがって、グリップ部32がベルクランク34のX方向へ回転する力に耐え切れずにグリップ部32はドア外方に押し出され、これによりベルクランク34がX方向へ回転してドアラッチに影響を与えるおそれがあった。
【0004】
また、図27に示すように、入力される側のドアにおいて、入力でアウトサイドハンドル3のカウンターウェイト38付近のドアアウターパネル5が変形し、その変形によりドアアウターパネル5がカウンターウェイト38に達したときに、ベルクランク34が回転し、これによりロッド41が押し下げられてドアラッチ4が解除してしまう。これを防止するために、図28に示すように、アウトサイドハンドル3のカウンターウェイト38とドアアウターパネル5との間にプレート39を設け、変形したドアアウターパネル5がカウンターウェイト38を押さないようにする構造が用いられている。
しかしながら、プレート39を設けることにより、アウトサイドハンドル3の構造のレイアウトが制限されたり、アウトサイドハンドル3の車両への組付けが損なわれたりし、さらに、アウトサイドハンドル3の生産性が低下する原因となっていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、かかる状況に鑑みてなされたものであり、ハンドルの引出し操作以外の入力側とその反対側のどちらであっても、ラッチの施錠を解除するベルクランクの回転を確実に止めることができ、しかもドアパネルへの組付け性等を損なうことがないドアハンドルの構造を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、かかる課題を解決するためになされたものであり、車体の左右の両側にそれぞれドアが配置された構造であって、前記ドアのアウトサイドハンドルには、該ドアの開放操作に用いるグリップ部と、該グリップ部をドアパネルに取付けるケース部と、前記グリップ部の裏面に立設した、前記ケース部を貫通して出没可能なアーム部と、前記ケース部の裏面に回動可能に取付けたベルクランクと、該ベルクランクに設け、前記車体の側方からの入力に対し、該ベルクランクを介して前記グリップ部が前記ドアパネルから引出されるのを防ぐような慣性力を発生するカウンターウェイトとを備え、前記ベルクランクが、前記ドアを開けるための前記グリップ部の引出し操作に伴う前記アーム部の移動に連動して回転し、前記ベルクランクに連結したロッドが移動してラッチの施錠を解除するドアハンドルの構造において、前記側方からの入力と反対側の前記ドアにおいて起こる、前記カウンターウェイトおよび前記ベルクランクの回転を前記アーム部に当接することで防止するストッパーを、前記ベルクランクに設けた。
前記ストッパーが当接するアーム部の面に段差を設け、該段差と係合する突起を前記ストッパーの端部に設けた。
前記ストッパーの前記ドアパネルに近い側面に、前記アーム部と当接可能な突起を設けた。
前記ストッパーは、前記ベルクランクと同じ方向に回動可能であり、かつ前記アーム部から離間する方向に付勢されるとともにサブウェイトを有し、かつ該サブウェイトにより、前記側方からの入力の反対側の前記ドアにおいて起こる、前記カウンターウェイトおよび前記ベルクランクの回動よりも早く該付勢力に抗して回動する
前記アーム部に当接する前記ストッパーの面に突起を設けた。
【0007】
【発明の実施の形態】
次に、本発明に係るドアハンドルの構造の実施の形態について図面に基づいて説明する。第1の実施形態は図3ないし図11に示され、第2の実施形態は図12ないし図17に示され、第3の実施形態は図18ないし図25に示されている。なお、従来と同じものについては同じ符号を用いて説明する。
【0008】
まず、本発明を適用可能な自動車のドア及びアウトサイドハンドルについて基本的な構造を以下に説明する。図1は、本発明のドアハンドルの構造が適用可能な自動車1の側面図であり、本実施形態では、アウトサイドハンドル3に適用している。
【0009】
図1に示すように、自動車1の各側面には、それぞれ2枚のドア2が配置されている。ドア2の車両室外側にはドア2の開放操作を行う為のアウトサイドハンドル3が配置されている。このアウトサイドハンドル3は、図2に示すように、ロッド41を介して、ドア内部に配置されているドアラッチ4に連結されている。
【0010】
次に、第1の実施形態に係るアウトサイドハンドル3の構造について図3ないし図9を用いて説明する。図4に示すように、アウトサイドハンドル3は主に、握り部であるグリップ部32と、グリップ部32の一端側に取付けられるベース部31と、グリップ部32の他端側に取付けられるケース部33とから成り、図3に示すように、ベース部31とケース部33とを介してグリップ部32がドアアウターパネル5に固定される。
図4に示すように、ケース部33には、グリップ部32の裏面側(図の手前側)から車両室内側に突設されたアーム部32aが挿通する孔33gが設けられており、この孔33gを囲むようにケース部33の裏面には壁部33fが立設されている。この壁部33fは、ドアアウターパネル5に固定されたときにはドア内部に向って立設している(図3参照)。また、壁部33fにはベルクランク71が回動可能にピン36で取付けられ、さらにベルクランク71がクリップ37にてドアラッチ4のロッド41に連結される。
ベルクランク71は、スプリング35によりロッド41を引き上げる方向に付勢されている(図7ないし図8参照)。ベルクランク71の上部には、カウンターウェイト38が固定されている。ベルクランク71には、レバー先端部34aとストッパー71aとが設けられている。
【0011】
このカウンターウェイト38の役割について図8を参照して説明する。同図に示すように、車両において引出し操作以外の入力時などで、入力された側のドアに車両内側へ向かう方向F2に加速度が発生した場合、アウトサイドハンドル3のグリップ部32に対しては慣性力により反対方向、つまりグリップ部32が引出される方向F1に力が作用する。この力によりグリップ部32が車両室外側に引出されると、グリップ部32のアーム部32aがベルクランク71のレバー先端部34aを押し、ベルクランク71がX方向に回転しロッド41が押し下げられ、意に反してドアラッチ4に影響を与えるおそれがある。この現象を防ぐため、ベルクランク71にはカウンターウェイト38が設けられている。
つまり上記のように、入力される側のドアにおいて、ドアに車両内側へ向かう方向F2に加速度が発生した場合、アウトサイドハンドル3のグリップ部32に対してグリップ部32が引出される方向F1に力が作用しても、カウンターウェイト38にも同様に車両外側へ向かう方向F1に力が作用し、ベルクランク71は通常作動するときの回転とは逆方向となるY方向に回転する力が作用する。
したがって、グリップ部32を引出す方向F1に作用する力よりもベルクランク71がY方向に回転しようとする力が大きくなるようにカウンターウェイト38の質量や位置を設定することにより、ベルクランク71のX方向への回転が防止され、レバー先端部34aがグリップ部32のアーム部32aを押さえる為、グリップ部32もF1方向へ引出されない状態となる。
以上のように、カウンターウェイト38によって、車両において引出し操作以外の入力時などのドアに車両内側へ向かう方向に加速度が発生した場合に、ドアラッチ4の意に反した解除を防止している。
【0012】
引出し操作以外の入力により、上述した方向とは逆方向の加速度がカウンターウェイト38にかかった場合、つまり入力された側の反対側のドア(例えば入力される側が運転席側の場合は、助手席側のドアとなる)において、ドアに車両外側へ向かう加速度が発生した場合には、カウンターウェイト38に影響を与える。
従来では図26に示すように、ドア自体には車両室外方向F1への加速度が加わる為、アウトサイドハンドル3のグリップ部32に対しては慣性力によりグリップ部32が閉じる方向F2に力が加わり、グリップ部32が引出されることはない。ところが、カウンターウェイト38にも車両室内側方向F3に力が加わってしまう為、このカウンターウェイト38の質量を保持するベルクランク34にはX方向に力が作用する。この場合、グリップ部32が引き入れられる方向に力がかかっているにもかかわらず、ベルクランク34はX方向に回転してしまい、ロッド41を下方に押し下げ、ドアラッチ4を作動させるおそれがある。
【0013】
本発明では、ドアに車両外側へ向かう加速度が発生した場合のカウンターウェイト38への影響による問題を解決している。すなわち、図7に示すように、カウンターウェイト38を設けたベルクランク71に、ストッパー71aを設けている。このストッパー71aは、図8に示すように、通常のアウトサイドハンドル3の操作時はグリップ部32が引き出されるとともにアーム部32aも引き出され、それに伴いベルクランク71が回転する。
この時、図8に示すように、ベルクランク71のストッパー71aは、グリップ部32のアーム32aとは十分に隙間δがあり、グリップ部32を引き出すことによりベルクランク71が回転してドアラッチ4を解除することができる。例えばカウンターウェイト38の重量、位置等を調整することにより効きをより良くした場合、入力される側のドアに車両内側へ向かう方向F2に加速度が発生しても、アウトサイドハンドル3のベルクランク71が回転しないようになっているが、一方、車両反対側(入力される側の反対側)のドアのアウトサイドハンドル3については、カウンターウェイト38の効きめが良くなっているため、ベルクランク71がドアラッチ4の解除する方向(X方向)へ回転し易くなっている。
しかしながら、図9に示すように、ベルクランク71が回転し始めたとしても、グリップ部32にも、引き入れられる方向F2に力がかかっている為、グリップ部32のアーム部32aは車両室外に直ちに移動することはなく、ベルクランク71のストッパー71aがグリップ部32のアーム部32aに当たり、ベルクランク71の回転が止まる構造となっている。ベルクランク71のストッパー71aは、グリップ部32のアーム32aに対して上から下に押す方向で当たる位置に設けられている。
【0014】
次に、アウトサイドハンドル3のドアアウターパネル5への取付について図3を用いて説明する。ここで、同図に示すように、ドアアウターパネル5にはアウトサイドハンドル3の取付面5aが設けられ、取付面5aのほぼ中央にはアウトサイドハンドル3を操作する際に手を挿入するためのスペースを確保すべく、一段車両室内側(図の手前側)に窪んだ凹部5bが設けられている。さらに、取付面5aには角穴5c、5dが穿設されている。
同図に示すように、角穴5cにアウトサイドハンドル3のベース部31を挿入した後、角穴5dにアーム部32aと共にベルクランク71を主とする機構部を挿入する。そして、取付面5aに設けたネジ孔5eとアウトサイドハンドル3に設けた雌ネジ3aとを位置合わせして、スクリュ61、62で締付けることによりアウトサイドハンドル3のドアアウターパネル5への固定を完了する。その後、図4に示すように、ドアラッチ4のロッド41をクリップ37に連結する。
【0015】
次に、アウトサイドハンドル3の取付け後の作動状況を図5ないし図8を用いて説明する。なお、図5および図7はハンドルを引出す前の状態を示し、図6および図8はハンドルを引出した状態を示す。
図5および図6に示すように、グリップ部32を引出すことによりグリップ部32はベース部31の軸31aを基準に回転し、車両室外方向(図6参照)に突出する。この操作により図7ないし図8に示すように、グリップ部32の裏面側から車両室内側に突設されたアーム部32aがケース部33内を移動し、ベルクランク71のレバー先端部34aを押す。この押す力が、スプリング35によるY方向(図8参照)への付勢力を超えると、ベルクランク71がピン36を中心にX方向(図8参照)に回転する。このベルクランク71の回転により、ベルクランク71にクリップ37で固定されたロッド41がZ方向(図8参照)に押し下げられ、ドアクラッチ4が解除される。
【0016】
第1の実施形態では上述したような構成であるので、以下の効果を有する。
(1)入力される側のドアにおけるカウンターウェイト38の効き具合を決定するにあたって、入力される側の反対側のドアについての制限がなくなり、カウンターウェイト38の設定に自由度ができる。
(2)ベルクランク71の回転の止まる位置がドアラッチ4の解除するのに必要な回転量の手前であればドアラッチ4が解除することを防止できる為、ベルクランク71の止まる位置をベルクランク71に設けたストッパー71aの高さとグリップ部32のアーム32aの位置により容易に調整することが可能となる。
(3)ベルクランク71のストッパー71aはグリップ部32のアーム32aに対して上から下に押す方向で当たる位置に設けたことにより、従来の場合(図26参照)のように、ベルクランク71が係合部32bに当たることによってグリップ部32が開く方向に押し出されることはなく、ベルクランク71のX方向への回転を確実に止めることができる。
(4)側面入力時の入力される側の反対側のドアにおけるアウトサイドハンドル3でのベルクランク71に通常回転する方向に加速度が生ずる場合について説明してきたが、入力される側のドアにおいても次のような効果が得られる。
(4-1)従来、例えば車両の変形モードによっては、入力される側のドアにおいてもベルクランク71にX方向の加速度がかかり、グリップ部32には閉じる方向に加速度がかかる場合が有りうる。この場合には、入力される側のアウトサイドハンドル3においてもベルクランク71は回転し、ドアラッチ4が作動してしまうというおそれがあったが、本実施形態によれば、ベルクランク71が回転しても、ストッパー71aによりベルクランク71の回転が止まる為、ドアラッチ4の解除をより確実に防止することができる。
(4-2)従来では、図27に示すように、入力される側のドアでアウトサイドハンドル3のカウンターウェイト38付近のドアアウターパネル5が変形し、カウンターウェイト38が、変形したドアアウターパネル5に押された場合には、ベルクランク71が回転し、ドアラッチ4が作動してしまうというおそれがあったが、本実施形態によれば、例え変形したドアアウターパネル5にベルクランク71が押されても、ストッパー71aによりベルクランク71の回転が止まる為、ドアラッチ4の解除をより確実に防止することができる。
(4-3)従来では、図28に示すように、アウトサイドハンドル3のカウンターウェイト38とドアパネル5との間にプレート39を設け、変形したドアパネル5がカウンターウェイト38を押さないようにする構造を採用したことにより種々の不都合、例えばプレート39を設けることによるアウトサイドハンドル3の構造にレイアウトの制限や、アウトサイドハンドル3の車両への組付性、アウトサイドハンドルの製造性が落ちる等の問題が生じていたが、本実施形態によればこれらの問題が解消される。
(4-4)本実施形態では、ベルクランク71にストッパー71aを一体に設けたものであって、ベルクランク71と一体で成形可能なため、シンプルな構造であり、コストをかけずに製造することができる。
【0017】
第1の実施形態について説明したが、本実施形態は種々変形することも可能であり、以下その変形例について図10ないし図11を用いて説明する。第1の変形例を図10に、第2の変形例を図11にそれぞれ示す。
【0018】
図10に示すように、第1の変形例は、ベルクランク71のストッパー71aに突起72aを追加し、グリップ部32のアーム部32aに段差72bを追加している。
入力される側の反対側のドアのアウトサイドハンドル3については、上述した場合と同様に、ベルクランク71がX方向へ回転し、ベルクランク71のストッパー71aがグリップ部32のアーム部32aに当たりベルクランク71の回転が止まるが、第1の変形例によれば、突起72aがアーム部32aに設けた段差72bとかみ合い、仮にこのときにグリップ部32が入力されたことに伴って引出されそうになっても、突起72aと段差72bとがかみ合っているため、グリップ部が引出されることが防止できる。
【0019】
図11に示すように、第2の変形例は、ベルクランク71のストッパー71aのドアアウターパネル5に近い側面に突起73を追加した。このことにより、入力される側の反対側のドアにおいて、仮にグリップ部32が、入力されたことに伴ってわずかに引出され、その後にベルクランク71がX方向へ回転するような場合であっても、突起73がグリップ部32のアーム部32aに当たり、ベルクランク71の回転を止めることができる。このように、第1ないし第2の変形例を適用することで、ベルクランク71のX方向への回転をさらに確実に止めることができる。
【0020】
次に、第2の実施形態について図12ないし図16を用いて説明する。本実施形態が第1の実施形態と相違する部分を主に説明する。図12ないし図16に示すように、カウンターウェイト38を設けたベルクランク81に、サブウェイト82bを有するストッパー82aを回動可能に取付けた。すなわち、第1の実施形態では、アーム部32aに当接するストッパー71aをベルクランク71に一体に設けているが(図4参照)、本実施形態では、図12に示すように、別体のストッパー82aをベルクランク81に回動可能に取付けている。
図14に示すように、このストッパー82aは、通常時はスプリング82cによりアーム部32aから離間する方向に付勢されている。アウトサイドハンドル3の操作時は、グリップ部32が引き出されるとともにアーム部32aも引き出され、それに伴い、アーム部32aがベルクランク81のレバー先端部34aを押出し、これによりベルクランク81が回転する。この状態では、図15に示すように、ストッパー82aはアーム部32aと隙間δを有し、ドアラッチ4が解除される。
図16に示すように、引出し操作以外の入力により車両外側へ向かう方向F1に加速度が発生した場合には、ベルクランク81が回転し始めるより早いタイミングで、サブウェイト82bが作動するように、サブウェイト82bの重量や回動軸からの距離、及びスプリング82cの強さを設定しておくことで、ベルクランク81が回転し始めたときにはストッパー82aがアーム部32aに当接し、ベルクランク81の回転が止まる。このように、サブウェイト82bを有するストッパー82aを、ベルクランク81のカウンターウェイト38の回動するときの入力よりも小さな入力で回動可能にして、引出し操作以外の入力があった場合におけるベルクランク81の回転を防止して、ドアラッチ4の施錠を解除することを防止する。
【0021】
第2の実施形態では上述したような構成であるので、以下の効果を有する。
(1)サブウェイト82bの質量や回動軸からの距離、スプリング82cの強さを変更することでストッパー82aがアーム部32aに当接するタイミングを容易に調整することが可能であるため、入力される側のドアでのカウンターウェイト38の効き具合を決定するにあたって、入力される側の反対側のドアを考慮する必要がなくなり、カウンターウェイト38の設定に自由度をもたせることができる。
(2)引出し操作以外の入力があった場合におけるベルクランク81の回転の止まる位置が、ドアラッチ4の施錠を解除する位置の手前であれば、ドアラッチ4が解除することを防止できる為、ベルクランク81の止まる位置をストッパー82aの形状とグリップ部32のアーム部32aの位置により容易に調整することができる。
(3)カウンターウェイト38を有するベルクランク81が回転するよりも早く、サブウェイト82bを有するストッパー82aを作動させることができ、より早い段階でのベルクランク81の回転を防止することが可能である。
【0022】
第2の実施形態について説明したが、本実施形態では種々変形することも可能であり、以下その変形例について図17を用いて説明する。同図に示すように、ストッパー82aに突起82dを設けている。グリップ部32が引出し操作以外の入力で引出されそうになっても、ストッパー82aの突起82dがアーム部32aに引っかかるため、それ以上グリップ部32が引出されることを防止できる。
【0023】
次に、第3の実施形態について図18ないし図22を用いて説明する。本実施形態が第1の実施形態と相違する部分を主に説明する。図18ないし図19に示すように、ケース部33の裏面に立設した壁部33fには、カウンターウェイト38を有するベルクランク91が回動可能に取付けられている。さらに、壁部33fにはボス94(図19参照)が設けられ、このボス94とピン93aを介してサブベルクランク92が回動可能に壁部33fに取付けられている。このサブベルクランク92は、ストッパー92aとサブウェイト92bを有し、ベルクランク91とは独立した動作をする。すなわち、第1の実施形態では、アーム部32aに当接するストッパー71aをベルクランク71に一体に設け(図4参照)、第2の実施形態では別体のストッパー82aをベルクランク81に回動可能に取付けているが(図12参照)、本実施形態では、図19に示すように、ストッパー92aを有するサブベルクランク92をケース部33の壁部33fに回動可能に取付けている。
図18に示すように、このサブベルクランク92は、通常時はサブバネ93bによりアーム部32aから離間する方向に付勢されており、引出し操作以外の入力によりサブバネ93bの付勢力を超える加速度がサブベルクランク92及びサブウェイト92bにかかったときにのみ作動する。サブベルクランク92をケース部33の壁部33fに取付けており、ストッパー92aは、通常のアウトサイドハンドル3の操作時はサブベルクランク92になんら力が加わることはないので、グリップ部32の動作状況に応じて動くことは無い。グリップ部32を引出すと、ベルクランク91が回転してロッド41を下方に押すことにより、ドアラッチ4の施錠が解除される。サブバネ93bはケース部33の壁部33fに取り付けられているので、グリップ部32の引き出し力に影響されない。
例えばカウンターウェイト38の質量や回動軸からの距離等を調整することにより、カウンターウェイト38の効果をより良くすると、引出し操作以外の入力があったとき、入力される側のドアに車両内側へ向かう方向(図8の矢印F2)に加速度が発生しても、ベルクランク91が回転しないようにできるが、一方、入力される側の反対側のドアのアウトサイドハンドル3においては、カウンターウェイト38の効きが良くなっているため、カウンターウェイト38を有するベルクランク91に働く力とグリップ部32に働く力との釣合いがとれずに、ベルクランク91がドアラッチ4の解除する方向(X方向)へ回転し易くなっている。
しかしながら、図21に示すように、入力による加速度G1により、X方向にベルクランク91(図20参照)が回転し始めるときには、グリップ部32にも引き入れられる方向(F2)に力がかかっている為、グリップ部32のアーム部32aは車両室外に直ちに移動することはなく、しかも図22に示すように、サブベルクランク92がボス94を中心に回転し、ストッパー92aがグリップ部32のアーム部32aに設けた窪み部95と係合し、これによりサブベルクランク92のストッパー92aがアーム部32aの移動を拘束する。図20に示すように、アーム部32aにはベルクランク91と係合可能な係合部32bが設けられており、この係合部32bにベルクランク91のレバー先端部34aが係合してベルクランク91の回転が止まる。この結果、ロッド41を押し下げることが無いので、ドアラッチ4の解除を防ぐことができる。サブベルクランク92のストッパー92aはアーム部32aの窪み部95に対して上から下に押す方向で当たる位置に設けられている。
【0024】
第3の実施形態では上述した構成であるので、以下の効果を有する。
(1)入力される側のドアでのカウンターウェイト38の効き具合を決定するにあたって、入力される側の反対側のドアについては制限がなくなり、カウンターウェイト38の質量を多めに設定できるので、より大きな入力に対しても対応できるようになる。したがって、カウンターウェイト38の重量設定に自由度をもたせることができる。
(2)サブウェイト92bの質量がカウンターウェイト38より軽い為、入力による加速度G1の上昇の早い時点(加速度の低い点)でサブウェイト92bに加速度による力がかかることになる。したがって、サブベルクランク92はベルクランク91よりも常に早く動くことになる。その後、カウンターウェイト38とベルクランク91が動いて、図22に示す状態になる。さらに、加速度G1がピークを迎え加速度が低下していくと、サブベルクランク92は、ベルクランク91よりも軽量な為、遅れて動作する。したがって、サブベルクランク92に設けたストッパー92aは、アーム部32aの窪み部95に接している時間がベルクランク91の動作時間より長い為、ロック状態を保つことができる。この為、直後にベルクランク91に逆方向の加速度が加わっても、ハンドルのロックが確実に実行される。
(3)ベルクランク91の位置がドアラッチ4の施錠を解除する位置の手前であればドアラッチ4の施錠が解除されるのを防止できる為、グリップ部32の止まる位置を別体構造のサブベルクランク92に設けたストッパー92aの回転半径とグリップ部32のアーム部32aの位置、サブウェイト92bの質量、サブバネ93bの反力により容易に調整することが可能となる。
(4)サブベルクランク92に設けたストッパー92aはグリップ部32のアーム部32aに対して上から下に押す方向で当たる位置に設けたことにより、従来(図26参照)のように、ベルクランク91が係合部32bに当たることによってグリップ部32は引出される方向に押し出されることはなく、ベルクランク91のX方向への回転を確実に止めることができる。
(5)サブベルクランク92はサブウェイト92bにかかった加速度による力とサブバネ93bの付勢力とのバランスによってのみ動作し、サブベルクランク92またはサブウェイト92bをロックする機構を有さないので、通常のドア開閉時において高い加速度が発生しても、グリップ部32及びドアラッチ4の動作を妨げることは無い。
(6)サブベルクランク92をベルクランク91ではなく、ケース33に取り付けることにより、通常のグリップ部32の操作力には、何ら影響を与えることなく上記の効果を得ることが可能である。
【0025】
第3の実施形態について説明したが、本実施形態では種々変形することも可能であり、以下その変形例について図23ないし図25を用いて説明する。図23に示すように、クランク96はカウンターウェイト(図19の符号38参照)を有さない。グリップ部32が軽量であった場合には、グリップ部32に掛かる加速度による影響が小さい為、カウンターウェイトが無くてもスプリング35とのバランスがとれることがある。このとき、カウンターウェイトは不要であり、F1方向(図24参照)に加速度が働いた時にグリップ部32をロックする機構があれば良い。このロック機構を図23ないし図25を用いて説明する。
図24に示すように、クランク96は軸96aを中心に回動可能であり、ストッパー96bとアーム部32aの下側に位置するウェイト96cとを有する。このウェイト96cにより、F1方向に加速度が発生するとクランク96は、アーム部32aが移動する前にWc方向に回転する。アーム部32aには、窪み部95が設けられている。図25に示すように、クランク96がWc方向に回転すると、クランク96のストッパー96bが窪み部95にはまって、アーム部32aをロックする。
このように、より簡素な機構でハンドルのロックを実現でき、コスト削減効果がある。また、カウンターウェイトを省略できるので、軽量化に貢献する。
【0026】
第1ないし第3の実施形態におけるアウトサイドハンドル3はサイドドアだけではなくバックドアにも適用できる。また、サイドドアが1枚のドアの車両にも適用できる。
【0027】
このように、本発明は、自動車のドアに車両室外から室内に向けての加速度が発生した場合に、ハンドルが慣性力により室外側へ引き出されてドアラッチ4が意に反して解除するのを防止する働きをするカウンターウェイトを備えたハンドル構造において、前記とは逆にドアに車両室内から室外に向けての加速度が発生し、カウンターウェイトに車両室内に向けての慣性力が発生した場合にも、ドアラッチ4が意に反して解除するのを防止可能なアウトサイドハンドルの構造を提案することを含む。
【0028】
【発明の効果】
本発明は、ドアの開放操作に用いるグリップ部と、該グリップ部をドアパネルに取付けるケース部と、前記グリップ部の裏面に立設した、前記ケース部を貫通して出没可能なアーム部と、前記ケース部の裏面に回動可能に取付けたベルクランクと、該ベルクランクに設けたカウンターウェイトとを備え、前記ベルクランクが、ドアを開けるためのグリップ部の引出し操作に伴うアーム部の移動に連動して回転し、前記ベルクランクに連結したロッドが移動してラッチの施錠を解除するドアハンドルの構造において、前記引出し操作以外の入力により前記ベルクランクが回転して前記ラッチの施錠を解除するのを前記アーム部に当接することで防止するストッパーを、前記ベルクランクに設けたので、ハンドルの引出し操作以外の入力側とその反対側のどちらであっても、ラッチの施錠を解除するベルクランクの回転を確実に止めることができ、しかもドアパネルへの組付け性等を損なうことがない。
前記ストッパーを前記ベルクランクに一体に設けると、従来と比しコストをかけずに製造できる。
前記ストッパーは、前記グリップ部が引出される方向に対して略垂直に前記アーム部に当接すると、引出し操作以外の入力があったときに、ラッチの施錠を解除するベルクランクの回転をより確実に止めることができる。
前記ストッパーが当接するアーム部の面に段差を設け、該段差と係合する突起を前記ストッパーの端部に設けると、引出し操作以外の入力があったときに、ラッチの施錠を解除するベルクランクの回転をより確実に止めることができる。
前記ストッパーの前記ドアパネルに近い側面に、前記アーム部と当接可能な突起を設けると、引出し操作以外の入力があったときに、ラッチの施錠を解除するベルクランクの回転をより確実に止めることができる。
前記ベルクランクに別体のストッパーを設け、該ストッパーは、前記ベルクランクと同じ方向に回動可能であり、かつ前記アーム部から離間する方向に付勢されるとともにサブウェイトを有し、かつ該サブウェイトにより、前記カウンターウェイトが回動するときの入力よりも小さな入力で回動すると、カウンターウェイトとサブウェイトの各質量や回転軸からの距離、アーム部への付勢力等を変更することにより、ストッパーがアーム部に当接するタイミングを容易に調節することができ、汎用性を高めることができる。
前記アーム部に当接する前記ストッパーの面に突起を設けると、引出し操作以外の入力があったときに、ラッチの施錠を解除するベルクランクの回転をより確実に止めることができる。
本発明は、ドアの開放操作に用いるグリップ部と、該グリップ部をドアパネルに取付けるケース部と、該ケース部に設けた孔の裏面周囲に立設した壁部と、前記グリップ部の裏面に立設した、前記壁部を移動して出没可能なアーム部と、前記壁部に回動可能に取付けたベルクランクと、該ベルクランクに設けたカウンターウェイトとを備え、前記ベルクランクが、ドアを開けるためのグリップ部の引出し操作に伴うアーム部の移動に連動して回転し、前記ベルクランクに連結したロッドが移動してラッチの施錠を解除するドアハンドルの構造において、前記壁部に回動可能に取付けたサブベルクランクと、該サブベルクランクに設けたストッパーと、前記サブベルクランクに設けたサブウェイトとをさらに備え、前記サブベルクランクは、前記ストッパーが前記アーム部から離間する方向に付勢力を受けるとともに、該付勢力に抗して前記カウンターウェイトが回動するときの入力よりも小さな入力で回動可能であり、前記アーム部は、前記引出し操作以外の入力であって前記ベルクランクを回転させて前記ラッチの施錠を解除する入力があったときに前記ベルクランクが係合する係合部と、該係合部に係合したベルクランクの回転を防止するために前記サブベルクランクのストッパーが挿入される窪み部とを有するので、ハンドルの引出し操作以外の入力側とその反対側のどちらであっても、ラッチの施錠を解除するベルクランクの回転を確実に止めることができ、しかもドアパネルへの組付け性等を損なうことがない。
本発明は、ドアの開放操作に用いるグリップ部と、該グリップ部をドアパネルに取付けるケース部と、該ケース部に設けた孔の裏面周囲に立設した壁部と、前記グリップ部の裏面に立設した、前記壁部を移動して出没可能なアーム部と、前記壁部に回動可能に取付けたベルクランクとを備え、該ベルクランクが、ドアを開けるためのグリップ部の引出し操作に伴うアーム部の移動に連動して回転し、前記ベルクランクに連結したロッドが移動してラッチの施錠を解除するドアハンドルの構造において、前記壁部に回動可能に取付け、ウェイトを有するプレートと、該プレートに設けたストッパーとをさらに備え、前記アーム部は、前記引出し操作以外でグリップ部を引出す入力があったときに、前記グリップ部が引出されて前記ラッチの施錠を解除するのを防止するために前記プレートのストッパーが挿入される窪み部を有するので、ハンドルの引出し操作以外の入力側とその反対側のどちらであっても、ラッチの施錠を解除するベルクランクの回転を確実に止めることができ、しかもドアパネルへの組付け性等を損なうことがない。また、より簡易に構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るドアハンドルの構造を適用した自動車の側面図である。
【図2】図1のドアの側面図である。
【図3】本発明の第1の実施形態に係るドアハンドルのドアアウターパネルへの取付けを示す分解斜視図である。
【図4】図3のドアハンドルの分解斜視図である。
【図5】図3のドアハンドルをドアアウターパネルに組み付けた状態を示す横断面図である。
【図6】図5の状態からドアハンドルのグリップ部を引出して仮保持した状態を示す横断面図である。
【図7】図5の縦断面図である。
【図8】図6の縦断面図である。
【図9】引出し操作以外の入力があったときの図3のドアハンドルの挙動を示す縦断面図である。
【図10】図3のドアハンドルにおける第1の変形例を示す縦断面図である。
【図11】図3のドアハンドルにおける第2の変形例を示す縦断面図である。
【図12】本発明の第2の実施形態に係るドアハンドルの分解斜視図である。
【図13】図12のドアハンドルの部分的な背面図である。
【図14】図12のドアハンドルをドアアウターパネルに組み付けた状態を示す縦断面図である。
【図15】図12のドアハンドルをドアアウターパネルに組み付けた状態を示す縦断面図である。
【図16】引出し操作以外の入力があったときの図12のドアハンドルの挙動を示す縦断面図である。
【図17】図12のドアハンドルにおける一変形例を示す縦断面図である。
【図18】本発明の第3の実施形態に係るドアハンドルの斜視図である。
【図19】図18のドアハンドルの分解斜視図である。
【図20】図18のドアハンドルをドアアウターパネルに組み付けた状態を示す縦断面図である。
【図21】図18のドアハンドルをドアアウターパネルに組み付けた状態を示す縦断面図である。
【図22】引出し操作以外の入力があったときの図18のドアハンドルの挙動を示す縦断面図である。
【図23】図18のドアハンドルにおける一変形例を示す斜視図である。
【図24】図23のドアハンドルをドアアウターパネルに組み立てた状態を示す縦断面図である。
【図25】引出し操作以外の入力があったときの図23のドアハンドルの挙動を示す縦断面図である。
【図26】従来のドアハンドルの構造を示す縦断面図である。
【図27】従来の別のドアハンドルの構造を示す縦断面図である。
【図28】従来の別のドアハンドルの構造を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 自動車
2 ドア
3 アウトサイドハンドル
3a 雌ネジ
31 ベース部
31a、96a 軸
32 グリップ部
32a アーム部
32b 係合部
33 ケース部
33f 壁部
33g 孔
34 ベルクランク
34a レバー先端部
35、82c スプリング
36、93a ピン
37 クリップ
38 カウンターウェイト
4 ドアラッチ
41 ロッド
5 ドアアウターパネル
5a 取付面
5b 凹部
5c、5d 角穴
5e ネジ孔
61、62 スクリュ
71、81、91 ベルクランク
71a、82a、92a、96b ストッパー
72a、73、82d 突起
72b 段差
82b、92b サブウェイト
92 サブベルクランク
93b サブバネ
94 ボス
95 窪み部
96 クランク
96c ウェイト

Claims (5)

  1. 車体の左右の両側にそれぞれドアが配置された構造であって、前記ドアのアウトサイドハンドルには、該ドアの開放操作に用いるグリップ部と、該グリップ部をドアパネルに取付けるケース部と、前記グリップ部の裏面に立設した、前記ケース部を貫通して出没可能なアーム部と、前記ケース部の裏面に回動可能に取付けたベルクランクと、該ベルクランクに設け、前記車体の側方からの入力に対し、該ベルクランクを介して前記グリップ部が前記ドアパネルから引出されるのを防ぐような慣性力を発生するカウンターウェイトとを備え、前記ベルクランクが、前記ドアを開けるための前記グリップ部の引出し操作に伴う前記アーム部の移動に連動して回転し、前記ベルクランクに連結したロッドが移動してラッチの施錠を解除するドアハンドルの構造において、
    前記側方からの入力と反対側の前記ドアにおいて起こる、前記カウンターウェイトおよび前記ベルクランクの回転を前記アーム部に当接することで防止するストッパーを、前記ベルクランクに設けたことを特徴とするドアハンドルの構造。
  2. 前記ストッパーが当接するアーム部の面に段差を設け、該段差と係合する突起を前記ストッパーの端部に設けたことを特徴とする請求項1に記載のドアハンドルの構造。
  3. 前記ストッパーの前記ドアパネルに近い側面に、前記アーム部と当接可能な突起を設けたことを特徴とする請求項1に記載のドアハンドルの構造。
  4. 前記ストッパーは、前記ベルクランクと同じ方向に回動可能であり、かつ前記アーム部から離間する方向に付勢されるとともにサブウェイトを有し、かつ該サブウェイトにより、前記側方からの入力の反対側の前記ドアにおいて起こる、前記カウンターウェイトおよび前記ベルクランクの回動よりも早く該付勢力に抗して回動することを特徴とする請求項1に記載のドアハンドルの構造。
  5. 前記アーム部に当接する前記ストッパーの面に突起を設けたことを特徴とする請求項4に記載のドアハンドルの構造。
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