JPH076416Y2 - バックドア開放防止構造 - Google Patents

バックドア開放防止構造

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JPH076416Y2
JPH076416Y2 JP438788U JP438788U JPH076416Y2 JP H076416 Y2 JPH076416 Y2 JP H076416Y2 JP 438788 U JP438788 U JP 438788U JP 438788 U JP438788 U JP 438788U JP H076416 Y2 JPH076416 Y2 JP H076416Y2
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handle
arm portion
lock
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handle base
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JP438788U
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JPH01109563U (ja
Inventor
誠 原口
泰利 川久保
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日産車体株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、自動車の後面衝突時においてバックドアの開
放を防止する、バックドア開放防止構造に関する。
(従来の技術) 従来、ドアハンドルとしては、例えば、実開昭57−1372
78号公報に記載されたものが知られている。
このドアハンドルは、ハンドル基端部がアウタパネルと
インナパネルとで空間が形成されたドアのアウタパネル
に軸着され、このハンドル基端部からハンドル操作部が
アウタパネルの外側へ延在され、また、このハンドル基
端部からインナパネル側へはロックアーム部が空間内に
延在され、該ロックアーム部がロッドを介してロック解
除レバーに連結された構造となっていた。
そして、ロック解除に際しては、ハンドル操作部を手前
に引いて、これを軸着部を中心として上向きに回動さ
せ、これに連動するアーム部の軸着部を中心とした下向
き回動によりロッドを押し下げて、これに連結したロッ
ク解除レバーを解除作動させるものであった。
(考案が解決しようとする課題) ところで、上述のようなドアハンドルをバックドアに適
用する場合には、ハンドル操作部がアウタパネルより後
方に突出しないようにするため、一般的にライセンスプ
レート取付用としてアウタパネルに凹設されたエンボス
部の上部に形成された傾斜面に取り付けられていること
が多い。
このような構造では、車両の後面衝突に際しては、アウ
タパネルはこの傾斜面が直立面になるように変形しよう
とする。
従って、上記のようなロックアーム部がロッドを介して
ロック解除レバーに連結されている構造のドアハンドル
では、後面衝突時にアウタパネルの傾斜面が上述のよう
な変形をすると、この傾斜面の角度変化に伴なってドア
ハンドルは、アーム部の軸着部が上側前方へ移動してロ
ックアーム部が下方回動をしながら移動し、これによっ
てロック解除レバーが解除作動し、ロック装置のロック
が外れ、バックドアが開放してしまう恐れがあるという
問題があった。
尚、従来、トアハンドルのロックアーム部を直接ロッド
に連結することなく、ロッドの上端にプッシュレバーを
設け、このプッシュレバーに対してアーム部を押圧、離
反させるようにしたものも知られているが、この場合に
は、後面衝突時のバックドア開放は防止できるものの、
構造が複雑になってコスト高になるし、また、ロックア
ーム部とプッシュレバーとの間の間隙管理が必要になっ
て、精度向上及び作業手間増によるコストアップを招く
し、さらに、ハンドル操作に際し、ロックアーム部とプ
ッシュレバーとの間で耳ざわりな打音が発生するという
問題があった。
また、ハンドル操作部とロックアーム部とでは、重量的
にハンドル操作部が重くなるのが一般的であり、このた
めドアハンドルの重心はハンドル操作部上に位置し、従
って、後面衝突時にはこのドアハンドルは、静的慣性力
によってハンドル操作部を上向きに回転させるモーメン
トが生じ、これに伴ってロックアーム部がロック解除方
向に回動されてしまい、ロックが解除される恐れがある
という問題もあった。
本考案は上述のような問題を解決することを課題として
成され、その目的とするところは、ドアハンドルのロッ
クアーム部をロッドを介して直接ロック解除レバーに連
結した簡単な構造でありながら、後面衝突時のバックド
ア開放を防止できるようにしたバックドア開放防止構造
を提供することにある。
(課題を解決するための手段) 上述のような目的を達成するために、本考案では、バッ
クドアのアウタパネルに、ドアハンドルが回動可能に取
り付けられ、該ドアハンドルには、アウタパネルに対し
て枢着されたハンドル基部からハンドル操作部とロック
アーム部とが延在され、該ハンドル操作部は、ハンドル
基部から下方に延在されてアクタパネルの外側位置に配
置され、前記ロックアーム部は、ハンドル基部からイン
ナパネル側へ延在されると共に、ロッドを介してロック
装置のロック解除レバーに連結され、前記ロックアーム
部の先端部には、インナパネルに向かうと共に前記ハン
ドル基部よりも上方位置に達するまで上方に向かって延
長した係合アーム部が設けられ、前記インナパネルに
は、前記係合アーム部の先端部に対し、車体前方に僅か
に離間した位置であって、かつ、この先端部よりも僅か
に下方位置に配置されて、前記係合アーム部に係合可能
な係合受部が設けられている手段とした。
(作用) 本実施例では、後面衝突時にアウタパネルが車体前方へ
凹むように変形すると、これに伴ってドアハンドルもイ
ンナパネルに近づくように移動し、この結果、係合アー
ム部の先端部がインナパネルに設けた係合受部の上方位
置に移動することになる。
従って、アウタパネルの変形に伴い、ドアハンドルに対
してロックアーム部を下方へ移動させるような力が作用
することがあっても、係合アーム部が係合受部に係合さ
れることにより、この移動が規制され、それによって、
ロッドが押し下げられることがないので、ロック装置の
ロックが解除されることはない。
また、本考案では、係合アーム部がカウンタバランスと
してアウタパネルに枢着されたハンドル基部よりも上方
位置に達するまで延長されているので、ドアハンドルの
重心位置はこの係合アーム部を設けない場合と比べると
ハンドル基端部に近い位置となる。
従って、後面衝突に伴う静的慣性力によって操作部に生
じる回転モーメントは、この重心位置の移動距離分だけ
回転モーメントが小さくなり、静的慣性力によるドアハ
ンドルの開操作方向への回動を防止できる。
(実施例) 以下、本考案の実施例を図面により詳述する。
第1図は本考案第1実施例のバックドア開放防止構造を
示す断面図であって、図中1はドアハンドルを示す。こ
のドアハンドル1はハンドル基部10に軸着穴111が形成
され、この軸着穴111にピン25を挿通してバックドア3
のアウタパネル31に回動可能に取り付けられている。
そして、このドアハンドル1のハンドル基部10から下方
にハンドル操作部11が延在され、また、このハンドル基
部10の車幅方向の一端部からバックドア3のインナパネ
ル32の方向であって、かつ、ハンドル基部10より僅かに
上方に向かってロックアーム部12が一体成形によりアウ
タパネル31とインナパネル32との空間内に延在されてい
る。
前記ピン25は、ハンドルブラケット21に支持されてい
る。このブラケット21は、従来から良く成されているよ
うに、バックドア3のアウタパネル31の外面にライセン
スプレート取付用として形成されたエンボス部311の上
側傾斜面312にシート部材22を介してボルト23、ナット2
4により取り付けられている(第2図参照)。
そして、前記ピン25によりこのブラケット21にドアハン
ドル1を軸着した状態で、ハンドル操作部11がアウタパ
ネル31の外面に垂下状態で露出されると共に、ロックア
ーム部12がブラケット21,シート部材22,アウタパネル31
にそれぞれ形成した通し穴211,221,313を通してアウタ
パネル31とインナパネル32の間に延在され、かつ、該ロ
ックアーム部12がロッド4を介してロック装置5のロッ
ク解除レバー51に連結された構造となっている。
尚、前記ロック解除解除レバー51が下方に押されると、
車体8に取り付けたストライカ81との係合が外れてロッ
ク解除される。また、図中26はねじりバネで、前記ピン
25に装着され、ハンドル操作部11を軸着部111を中心と
して下向き回動方向に付勢して垂下状態に保持してい
る。
また、前記ロックアーム部12の先端部は、ロッド4との
連結位置から、前記ハンドル基部10よりも上方位置に達
し、かつ、前記インナパネル32に近接されるまで上方に
延長されて係合アーム部としての延長部6が一体に形成
されている。そして、前記延長部6に対する係合受部7
がインナパネル32に設けられている。
この係合受部7は、係合アーム部6の車体前方(第1図
中左)に位置してインナパネル32に開口部71を形成し、
この開口部71の下縁が係合受部7とされているもので、
この係合受部7は、前記延長部6の前方に近接して配置
されると共に延長部6よりも若干下側に位置するように
して配置されている。
尚、27はハンドルカバーでドアハンドル1を覆うように
してアウタパネル31に取り付けられている。
次に、本実施例の作用を説明する。
第1実施例のバックドア開放防止構造では、ロック解除
に際し、ハンドル操作部11を手前に引いて、ドアハンド
ル1を回動させると、ロックアーム部12が下向きに回動
し、これに連動してロッド4が押し下げられ、ロック解
除レバー51が解除作動し、ロック装置5が解除される。
また、この第1実施例構造が適用された車両が後面衝突
すると、ドアハンドル1では、その衝撃に対し静的慣性
力が生じ、ドアハンドル1では、ハンドル基部10から下
方に延在されたハンドル操作部11が最も重量が重く重心
位置がハンドル基部10よりも下方に位置しているため、
この慣性力によってロック装置5のロックを解除する向
き、すなわち、ロックアーム部12が下方回動する方向に
回転モーメントが作用するが、本実施例では、ロックア
ーム部12及び延長部6がハンドル基部10(ピン25)より
も上側に位置するように延在されていて、カウンタバラ
ンスとして作用することから、延長部6を有していない
ものやロックアーム部12及び延長部6がハンドル基部10
よりも下側に配置されているものに比べてドアハンドル
1の重心位置がハンドル基部10(ピン25)に近づき、こ
の分だけ回転モーメントが小さくなるので、慣性力によ
るドアハンドル1の回動が防止され、ハックドア3の開
放が防止される。
また、この後面衝突時においてバックドア3のアウタパ
ネル31が、第3図に示すように、エンボス部311の上側
傾斜面312が直立するように変形した場合には、これに
伴ってドアハンドル1は車体前方に移動し、ロッド4に
連結されたロックアーム部12は下向き回動しようとする
が、この際、ドアハンドル1の前方(第3図矢印方向)
移動により延長部6がインナパネル32の開口部71に入り
込んで係合受部7と係合し、それによってロックアーム
部12の下方への回動は規制され、ロック装置5のロック
が外れることはなく、バックドア3の開放は防止され
る。
次に、第4図に示す第2実施例について説明する。
この第2実施例は、延長部6に加えて、ハンドル基部10
の他端部に係合アーム部200を形成した例である。
この実施例によれば、第1実施例よりもドアハンドル1
の上側の重量が重くなり、後面衝突時の静的慣性力によ
る回転モーメントがより一層小さくなるものである。
以上、本考案の実施例を図面により説明したが、本考案
の具体的構成は上記実施例に限定されるものではなく、
例えば、係合受部は、開口部の下縁に限られず、インナ
パネルとは別体としてインナパネルの内面に取り付ける
ようにしてもよい。
(考案の効果) 以上説明してきたように、本考案によれば、ドアハンド
ルのロックアーム部の先端部に、ハンドル基部よりも上
方位置に達するまで係合アーム部を延長して設けると共
に、インナパネルに係合受部を設けたので、ロックアー
ム部をロッドを介して直接ロック解除レバーに連結した
簡単な構造でありながら、後面衝突時のアウタパネルの
変形に伴なうバックドアの開放を防止できるという効果
が得られる。
また、係合アーム部がカウンタバランスとして作用する
ので、ドアハンドルの重心位置がハンドル基部に近づい
た位置となり、後面衝突時に静的慣性力によりドアハン
ドルに生じる開操作方向への回転モーメントが小さくな
り、バックドアの開放を防止できるという効果が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案第1実施例のバックドア開放防止構造を
示す断面図、第2図は実施例構造のバックドアハンドル
を示す分解斜視図、第3図は実施例構造の後面衝突時の
作用を説明する断面図、第4図は本考案第2実施例構造
のドアハンドルを示す斜視図である。 1…ドアハンドル 3…バックドア 4…ロッド 5…ロック装置 6…延長部(係合アーム部) 7…係合受部 10…ハンドル基部 11…ハンドル操作部 12…ロックアーム部 31…アウタパネル 32…インナパネル 51…ロック解除レバー

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】バックドアのアウタパネルに、ドアハンド
    ルが回動可能に取り付けられ、 該ドアハンドルには、アウタパネルに対して枢着された
    ハンドル基部からハンドル操作部とロックアーム部とが
    延在され、 該ハンドル操作部は、ハンドル基部から下方に延在され
    てアクタパネルの外側位置に配置され、 前記ロックアーム部は、ハンドル基部からインナパネル
    側へ延在されると共に、ロッドを介してロック装置のロ
    ック解除レバーに連結され、 前記ロックアーム部の先端部には、インナパネルに向か
    うと共に前記ハンドル基部よりも上方位置に達するまで
    上方に向かって延長した係合アーム部が設けられ、 前記インナパネルには、前記係合アーム部の先端部に対
    し、車体前方に僅かに離間した位置であって、かつ、こ
    の先端部よりも僅かに下方位置に配置されて、前記係合
    アーム部に係合可能な係合受部が設けられていることを
    特徴とするバックドア解放防止構造。
JP438788U 1988-01-18 1988-01-18 バックドア開放防止構造 Expired - Lifetime JPH076416Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP438788U JPH076416Y2 (ja) 1988-01-18 1988-01-18 バックドア開放防止構造

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JP438788U JPH076416Y2 (ja) 1988-01-18 1988-01-18 バックドア開放防止構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH01109563U JPH01109563U (ja) 1989-07-25
JPH076416Y2 true JPH076416Y2 (ja) 1995-02-15

Family

ID=31206859

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JP438788U Expired - Lifetime JPH076416Y2 (ja) 1988-01-18 1988-01-18 バックドア開放防止構造

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Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS54146509U (ja) * 1978-04-01 1979-10-12
JPS57154515U (ja) * 1981-03-25 1982-09-28

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JPH01109563U (ja) 1989-07-25

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