JP6251764B2 - ドアハンドル装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ドアハンドル装置に関する。
例えば、特許文献1には、車両ドアを引いて開扉するためのハンドルを水平方向以外に水平方向に対して斜め上方と斜め下方に引くことができるドアハンドル装置が開示される。
特許第5003201号公報
しかし、特許文献1のハンドルは、ハンドル全体を平行に移動させることしかできない。そのため、所定の基点を中心に回転させるようにハンドルを引いて車両ドアを開扉させる方式のドアハンドル装置には適用できない。
本発明の課題は、回転中心を基点に回転するドアハンドルを水平方向及び水平方向に対して斜めに引き出すことができるドアハンドル装置を提供することにある。
課題を解決するための手段及び発明の効果
本発明のドアハンドル装置は、
一端部から他端部に延びて形成されて引く操作によりドアの開扉が操作されるハンドルと、一端部側でハンドルを引く方向と反対方向にハンドルから延びる本体部と本体部に位置する球状部を含むアームと、を有するドアハンドルと、
球状部を回転可能に支持する支持部を有してアームが球状部を回転中心として回転可能に収容される筐体と、
を備え、
ドアハンドルは、ハンドルが引かれると球状部を回転中心としてハンドルが引かれる方向に向きを変えて引き出されることを特徴とする。
本発明のドアハンドル装置では、ハンドルから延びるアームの球状部が回転可能に支持される。よって、ハンドルが引かれると球状部を回転中心としてハンドルが引かれる方向にドアハンドルが向きを変えて引き出される。そのため、ハンドルを引く方向に応じてドアハンドルを水平方向にも水平方向に対して斜め方向にも引き出すことができる。
本発明の実施態様では、
アームは、第1アームであり、
ドアハンドルは、他端部側で反対方向にハンドルから延びて球状部を回転中心として回転可能に筐体に収容される第2アームを有し、
筐体は、収容された第2アームに接触して第2アームを反対方向に付勢する付勢部を備え、
ドアハンドルは、付勢部の付勢に抗して第2アームに接続するハンドルを引くことで引き出され、ハンドルを引く力が解放されると、ドアハンドルは、付勢部の付勢力により引き出される前の位置に復帰する。
これによれば、引き出されたドアハンドルは、ハンドルを引く力が解放されると、ドアハンドルが引き出される前の元の位置に復帰することができる。
本発明の実施態様では、
付勢部は、筐体に収容された第2アームに沿うように移動可能な先端部を有するレバーと、先端部に接触して先端部を反対方向に付勢するリンク部を有し、
第2アームは、反対方向側に位置する先端部の外面に摺動可能に接触する突出部を有し、
ドアハンドルは、リンク部の付勢に抗してハンドルを引くことで引き出され、ドアハンドルが引き出される方向に応じて突出部が外面を摺動する。
これによれば、反対方向に付勢されるレバーにおける先端部の外面に突出部が反対方向側から接触し、ドアハンドルが引き出される方向に応じてその外面を摺動する。よって、ドアハンドルがどの方向に引き出されてもドアハンドルを引き出す力が解放されると、ドアハンドルの突出部が反対方向に付勢されるので、ドアハンドルを元の位置に向けて移動させることが可能となる。
本発明の実施態様では、
第2アームは、球状部に対向する側に反対方向に向けて形成される溝部を有し、
筐体は、球状部から溝部に向かう軸線に沿って延びて先端が溝部内に挿入され、第2アームが移動することで溝部内を先端が相対的に移動可能な軸部を有し、
第2アームは、ハンドルが引かれる方向に対応して軸部回りに回転するとともに、軸部が溝部を案内されるように移動する。
これによれば、ハンドルが引かれる方向に応じて第2アームが軸部回りに回転するため、ドアハンドルを軸線回りに回転させることが可能となり、ドアハンドルを引き出す向きを円滑に変えることが可能となる。
本発明の実施態様では、
ドアハンドルが引き出される方向に応じて突出部が外面を摺動する摺動面は、ドアハンドルが水平に引き出される際に突出部が接触する領域を基点に上下対称に形成される。
これによれば、ドアハンドルを水平方向に対して斜め上方に引き出すと、ハンドルから延びる第2アームが有する突出部は、下方に向けて摺動面を摺動する。それに対し、ドアハンドルを水平方向に対して斜め下方に引き出すと、突出部は上方に向けて摺動面を摺動する。よって、摺動面が上下対称に形成されると、水平方向に対して斜め上方及び下方に引き出す角度の絶対値が同じならば、斜め上方でも斜め下方であっても同じような力でドアハンドルを引き出すことが可能となる。
本発明の実施態様では、
本体部は、一端部側でハンドルから反対方向に延びて他端部から離れる方向に延びる。
本発明の実施態様では、
筐体は、収容された第1アーム又は第2アームの少なくとも一方に向けて上下から隆起する隆起部を有し、
隆起部は、球状部を回転中心としてハンドルを水平方向に対して斜めに引く際にハンドルを引く方向を制限する。
これによれば、水平方向に対して斜め上方及び下方に引き出すハンドルの方向を制限することができる。
本発明の一例として車両のアウターパネルに適用するドアハンドル装置の模式分解斜視図。 図1のドアハンドルの模式斜視図。 図1の筐体を背面側から見た模式斜視図。 図1の箱本体を正面側から見た模式斜視図。 図3のレバーの模式斜視図。 図5Aの模式左側面図。 図4の箱本体にレバーを取り付けた模式底面図。 図6Aのレバーを軸線回りに移動させた模式底面図。 図3のベルクランク及びバネの模式斜視図。 図6Aの箱本体にベルクランクとバネを取り付けた模式背面図。 図8Aの模式右側面図。 図8Bのレバーを移動させた模式右側面図。 図1のドアハンドル装置をアウターパネルに取り付けた模式正面図。 図9Aの模式底面図。 図9AのX−X模式断面図。 図9BのXI−XI模式断面図。 図9Aのドアハンドルを水平に引き出した模式斜視図。 図10のドアハンドルを水平に引き出した模式断面図(ただし、図10をより簡略化したもの)。 図11のドアハンドルを水平に引き出した模式断面図(ただし、図11をより簡略化したもの)。 図9Aのドアハンドルを水平に対して斜め上方に引き出した模式斜視図。 図10のドアハンドルを水平に対して斜め上方に引き出した模式断面図(ただし、図10をより簡略化したもの)。 図11のドアハンドルを水平に対して斜め上方に引き出した模式断面図(ただし、図11をより簡略化したもの)。 図9Aのドアハンドルを水平に対して斜め下方に引き出した模式斜視図。 図10のドアハンドルを水平に対して斜め下方に引き出した模式断面図(ただし、図9AのXIVB−XIVBの断面に対応させたもの)。 図11のドアハンドルを水平に対して斜め下方に引き出した模式断面図(ただし、図11をより簡略化したもの)。
図1は、本発明の一例として車両に適用するドアハンドル装置1の模式分解斜視図を示す。ドアハンドル装置1は、車両ドアを構成するアウターパネルDに装着され、車両ドアを開扉等するために車両の乗員により操作される。
ドアハンドル装置1は、車両の乗員による操作されるドアハンドル2と、ドアハンドル2の一部を収容する筐体3と、ドアハンドル2とアウターパネルDの間に位置するクッション部材4と、筐体3をアウターパネルDに固定する固定部材5を備える。ドアハンドル装置1が装着されるアウターパネルDは板状に形成され、車両側に凸となるように窪む凹部D1と、凹部D1を挟むように位置する開口部D2、D3を有する。図1等におけるアウターパネルDは、ドアハンドル装置1が取り付けられる部分に対応する箇所を便宜的に矩形状に切り出したものが示される。
図2にはドアハンドル2が示される。ドアハンドル2は、車両の乗員により操作される取っ手となるハンドル6と、ハンドル6から延びる2つのアーム7、8を有する。
ハンドル6は、図2の図示右下側に位置する一端部6aから図示左上側に位置する他端部6bに延びて形成される。また、ハンドル6は、一端部6a側の裏面が窪む穴部6cと、他端部6b側の裏面が窪む穴部6dを有する。
アーム7は、ハンドル6の一端部6a側の裏面からL字状に延びるアーム本体7aと、ハンドル6から延びたアーム本体7aの先端に位置するボールジョイント7bを有する。ボールジョイント7bは、ドアハンドル2が車両の乗員に操作される際にドアハンドル2が作動する回転中心となる。ボールジョイント7bは、球状又は略球状でドアハンドル2の操作時に回転中心となる球状部7b1を有する。
アーム8は、ハンドル6の他端部6b側の裏面から延びるアーム本体8aと、アーム本体8aの先端からアーム7に向けて突出する突出部8bを有する。アーム本体8aは、アーム本体7a及びボールジョイント7bに対向する側面に溝部8a1を有する。溝部8a1は、アーム本体8aがハンドル6に接続する根元側からアーム本体8aの先端側に向けて直線状に延びる長穴として形成される。突出部8bは、アーム本体7a及びボールジョイント7bに向けて突出し、側面が曲面となる円柱状に形成される。
図1に戻って、ドアハンドル2のアーム7、8は筐体3に収容される。筐体3は、ドアハンドル装置1をアウターパネルDに取り付けるベースになる。筐体3の詳細が図3に示される。筐体3は、図示しないアーム7、8の一部を収容する箱本体9と、箱本体9に装着されるレバー10と、レバー10と連動するベルクランク11と、ベルクランク11に装着されるバネ12を有する。図3では、筐体3の一部が透けてレバー10とベルクランク11の位置関係が分かるように図示されている。
図4に示すように箱本体9は容器状に形成される。箱本体9は、容器状の外面を構成する壁となる正面壁9a、背面壁9b、上面壁9c、下面壁9d及び側面壁9eを有する。
正面壁9aは、図4の正面側に位置する。正面壁9aは、凹部13と、凹部13を挟んで位置する開口部14、15を有する。
凹部13は、図1のアウターパネルDの凹部D1に対応して窪むように形成される。図4に戻って、凹部13には略H状の空間部13aが形成される。凹部13の右側には開口部14が位置する。開口部14は横長状に形成され、開口部14の一部を狭めるように上下から隆起する隆起部14aを有する。また、凹部13の左側には開口部15が位置する。開口部15は、開口部15の一部を狭めるように上下から隆起する隆起部15aと、開口部15の内周部から内側に円柱状に突出する軸部15bを有する。
背面壁9bは、図3に示すように正面壁9aに対向して位置する。図4に戻って、上面壁9cは図示上面側に位置して正面壁9aと背面壁9bに接続し、開口部16を有する。下面壁9dは、正面壁9aと背面壁9bに接続するとともに上面壁9cに対向して位置する。下面壁9dは、開口部16に対向して開口部16と同様の開口部16(図3及び図4では図示省略)を有する。側面壁9eは、正面壁9a、背面壁9b、上面壁9c及び下面壁9dに接続して位置する。図4の図示右側には、側面壁9eに接続する正面壁9aと、側面壁9eにより角部17が形成される。
以上のように外面が形成される箱本体9の裏面には、図3に示すようにベルクランク11が装着される溝部18と、箱本体9の裏面側に略C字状に突出し、内面が略V字状となる突出部材19が形成される。
箱本体9の空間部13aにはレバー10が取り付けられる。レバー10は、図5Aに示すように略T字状に形成される。レバー10は、上下方向に延びて軸線O1回りに回転可能な円柱状の軸部10aと、軸部10aに接続して横方向に延びるレバー本体10bを有する。図5Bに示すようにレバー本体10bは、図示左側に位置する先端部の外面Sが上下対称の曲面状に形成される。図5Bでは、外面Sは、図示左側に凸となる凸曲面状に形成されるとともに、凸曲面状の先端は図示右側に僅かに窪む凹曲面状の凹部S1を有する。図6Aは、レバー10が装着された箱本体9を下面壁9d側から見た図である。レバー10は、軸線O1回りに回転可能に箱本体9に装着され、レバー10の先端部は、突出部材19に沿うように図示上下に移動可能となる(図6A→図6B、図6B→図6A)。なお、レバー10が装着される空間部13a(図4参照)によりレバー10が回転できる範囲が図6Aから図6Bの範囲に制限される。
また、図3に示すように箱本体9の裏面の溝部18にはベルクランク11とバネ12が取り付けられる。ベルクランク11は、回転運動を往復運動に変換するレバーである。図7に示すようにベルクランク11は、ブーメラン状の本体部11aと、本体部11aの上端に位置する円柱状の錘11bと、ブーメラン状に折れ曲がる本体部11aを貫通する軸線O2に沿って位置する円柱状の軸部11cを有する。ベルクランク11は、軸部11cを基点に軸線O2回りに所定の角度回転することで、本体部11aの下端部11a1が水平方向に沿うように往復運動する。
ベルクランク11にはバネ12が装着される。バネ12は、軸部11cの回りに螺旋状に位置するようにベルクランク11に装着される。図8A及び図8Bには溝部18にベルクランク11とバネ12が装着され、空間部13aにレバー10が装着された箱本体9が示される。図8Bの軸線O2を基点として時計回りにベルクランク11が付勢されるようにバネ12が箱本体9に装着される。ベルクランク11は、バネ12により図8Bの左側に付勢される下端部11a1がレバー本体10bの先端部と接触するように箱本体9に装着される。下端部11a1によりレバー本体10bの先端部は図示左側に付勢され、レバー10は図6Aの位置で停止する。この状態から外力を加えて軸線O1を基点に時計回りにレバー10回転させると(図6A→図6B)、図8Bに示すレバー10が右側に向けて移動する。すると、レバー10に押されて下端部11a1がバネ12の付勢力に抗して図8Bの位置から右側に移動する。これにより、ベルクランク11が軸線O2を基点に反時計回りに回転を開始し、レバー10が図6Bの位置に到達するまで回転し、停止する(図8B→図8C)。レバー10に加えた外力が解放すると、バネ12の付勢力によりベルクランク11が軸線O2を基点に時計回りに回転し、下端部11a1がレバー10の先端部を図8Cの左側に向けて押す。これにより、レバー10は図6Bの位置から軸線O1を基点に反時計回りに回転を開始し、レバー10が図6Aの位置に到達するまで回転する(図8C→図8B)。筐体3では、このようにレバー10とベルクランク11が連動する。以上がドアハンドル装置1の筐体3についての説明である。
以上、ドアハンドル装置1の主要な各部を説明した。図9A、図9B、図10及び図11には、アウターパネルDに装着されたドアハンドル装置1が示される。ドアハンドル装置1では、図9Aの断面図である図10に示すように球状部7b1が正面壁9aと側面壁9e(角部17)及び背面壁9bに接するように位置する。そのため、ボールジョイント7bの位置が、車両の手前側(ハンドル6を引く方向:図示上方)と車両側(ハンドル6を引く方向と反対方向:図示下方)にずれるのが抑制される。そして、ボールジョイント7bは、正面壁9aと側面壁9eの角部17、背面壁9b等を支持部として球状部7b1が回転可能に支持される。したがって、球状部7b1は、球状部7b1の中心を通過して車両の上下方向(図10の紙面に対して直交する方向)に延びる軸線O3回りに回転可能となる。また、球状部7b1は、球状部7b1の中心とドアハンドル2の溝部8a1に挿入される軸部15bの先端を繋ぐ軸線O4回りに回転可能となる。そのため、球状部7b1を有するドアハンドル2は、軸線O3及び軸線O4回りに回転可能となる。ただし、図10の状態のドアハンドル2においては、クッション部材4、アウターパネルD等により軸線O4回りの回転は制限される。
一方、アーム8の突出部8bは、レバー本体10bの先端部の外面Sに車両側(図10の下方側)から接触して位置する。突出部8bが接触するレバー本体10bは、図11に示すように図示しないバネ12により軸線O2を基点に時計回りに付勢されるベルクランク11により車両側(図示左側)に付勢される。よって、レバー本体10bに接触する突出部8bは、車両側に付勢される。その結果、図10に示すドアハンドル2が軸線O3を基点に反時計回りに付勢され、アウターパネルDとの間にクッション部材4を挟んで位置する。
図9Aに示すようにアウターパネルDに装着されるドアハンドル装置1では、車両の乗員によりハンドル6が握られ、ハンドル6を車両の手前側に引くことで車両ドアの開扉等が操作される。ドアハンドル装置1では、車両ドアを開扉等するためにハンドル6を、水平方向に引く、水平方向に対して斜め上方に引く、水平方向に対して斜め下方に引くとの主に3つの操作パターンがある。
図12Aに示すようにハンドル6を車両の手前側に水平に引く場合にはドアハンドル装置1は次のように作動する。図12Bに示すようにハンドル6が車両の手前側に水平に引かれると、ドアハンドル2が球状部7b1を回転中心として軸線O3を基点に時計回りに回転する。これにより、車両側に付勢されるレバー10に抗して突出部8bが車両の手前側に移動するとともに、軸部15bが溝部8a1を相対的に移動するようにアーム8が車両の手前側に移動する。一方、レバー10は、軸線O1を基点に時計回りに回転することで、車両側に付勢される図12Cのベルクランク11に抗して車両の手前側に移動する。ベルクランク11は、下端部11a1がレバー10により車両の手前側に押されることで、軸線O2を基点に反時計回りに回転する。このようにして図12Bに示すようにアーム8が次第に筐体3から車両の外側に露出するようにドアハンドル2が球状部7b1を回転中心として車両の手前側に引き出される。
ドアハンドル2を引き出した外力を解放すると、図12Cの軸線O2を基点に時計回りにベルクランク11が付勢され、ベルクランク11の下端部11a1がレバー10を車両側に押す。すると、レバー10は、図12Bの軸線O1を基点に反時計回りに回転することでレバー10の先端部が突出部8bを車両側に押す。これにより、軸部15bが溝部8a1を相対的に移動するようにアーム8が車両側に移動し、ドアハンドル2が軸線O3を基点に反時計回りに回転して車両の外側に露出したアーム8が筐体3に格納される。そして、筐体3の固定部材5がハンドル6の穴部6c、6dで覆われるようにドアハンドル2が引き出される前の位置に復帰する。
また、図13Aに示すようにハンドル6を水平方向に対して斜め上方に引く場合にはドアハンドル装置1は次のように作動する。図13Bに示すようにハンドル6が水平方向に対して斜め上方に引かれると、ハンドル6には水平成分の力(水平方向に作用する力)と鉛直成分の力(鉛直方向に作用する力)が作用する。ハンドル6に作用する水平成分の力により上記と同様にドアハンドル2が軸線O3を基点に時計回りに回転する。また、ドアハンドル2は、アーム8の溝部8a1に挿入される軸部15bにより軸線O4回りに回転可能である。よって、図13Cに示すようにハンドル6に作用する鉛直方向の力によりアーム8は、ハンドル6側が上方を向くように軸線O4回りに回転する。一方で、アーム8の突出部8b側では、突出部8bが下方に向かうように突出部8bがレバー本体10bの外面Sを摺動する。以上のように水平成分と鉛直成分の力がともに作用することで、車両側に付勢されるレバー10に抗して突出部8bが車両の手前側に移動するとともに、レバー本体10bの外面Sを摺動する。すると、ベルクランク11は、下端部11a1がレバー10により車両の手前側に押され、軸線O2を基点に反時計回りに回転する。このようにして図13Bに示すようにアーム8が次第に筐体3から車両の外側に露出するようにドアハンドル2が球状部7b1を回転中心として車両の手前側の斜め上方に引き出される。
ドアハンドル2を引き出した外力を解放すると、図13Cの軸線O2を基点に時計回りにベルクランク11が付勢され、ベルクランク11の下端部11a1がレバー10を車両側に押す。すると、突出部8bがレバー10に押され、アーム8のハンドル6側と突出部8b側が水平になるようにアーム8が軸線O4を基点に時計回りに回転し、アーム8が筐体3に引き込まれる。このようにして図13Bに示すドアハンドル2は球状部7b1を回転中心として軸線O3を基点に反時計回りに回転するとともに、軸線O4回りに回転して車両の外側に露出したアーム8を筐体3に格納し、ドアハンドル2が引き出される前の位置に復帰する。
なお、ハンドル6を水平方向に対して斜め下方に引く場合は、図14A〜図14Cに示すように斜め上方に引く場合と反対の動作になる。
ドアハンドル装置1では、図10に示すように車両の乗員に操作されるハンドル6から延びるアーム7の球状部7b1が筐体3に回転可能に支持される。よって、車両の乗員にハンドル6が引かれると、球状部7b1を回転中心としてハンドル6が引かれる方向に向きを変えてドアハンドル2が引き出される。例えば、水平方向にハンドル6が引かれる場合には、図12Bに示すように球状部7b1を基点に軸線O3回りに回転する。また、水平方向に対して斜め上方又は下方にハンドル6が引かれる場合には、ハンドル6が車両の手前側に引き出されるとともに、ハンドル6が上方又は下方を向くように軸線O4回りに回転し、図13A又は図14Aに示すようにハンドル6が斜め上方又は下方に引き出される。よって、ドアハンドル装置1は、ハンドル6を水平方向に引く以外にも水平方向に対して斜め上方及び下方にハンドル6を引くことができる。
なお、斜め上方又は下方にドアハンドル2を引き出す場合は、図13C及び図14Cに示すようにドアハンドル2が軸線O4(軸部15b)回りに回転する。そのため、ドアハンドル2が引かれる方向にドアハンドル2を円滑に回転させることができる。
図12Cに示すように車両の手前側に水平に引き出されたドアハンドル2は、ドアハンドル2を引き出した外力が解放されると、アーム8の突出部8bがレバー本体10の先端部により車両側に付勢され、ドアハンドル2が元の位置に復帰する。
また、図13C及び図14Cに示すようにドアハンドル2は、ドアハンドル2が引き出される方向に応じて突出部8bがレバー本体10bの外面Sを摺動する。そして、ドアハンドル2が引き出された状態で突出部8bが車両側に付勢されるレバー10の外面Sに接触する。よって、ドアハンドル2がどの方向に引き出されてもドアハンドル2を引き出す力が解放されると、突出部8bが車両側に付勢されるので、ドアハンドル2を元の位置に向けて移動させることが可能となる。
図13C又は図14Cに示すようにドアハンドル2を水平方向に対して斜め上方又は下方に引き出すと、突出部8bは、外面Sを摺動する。図5Bに示すように外面Sは、凹部S1を基点に上下対称に形成されるため、ドアハンドル2を水平方向に対して斜め上方、斜め下方に引き出す角度の絶対値が同じならば、同じような力でドアハンドルを引き出すことが可能となる。また、外面Sと図12Cの突出部8bは曲面状であるため、突出部8bを摺動させ易い。更に、外面Sは凹部S1を有し、ドアハンドル2を水平方向に引く際に凹部S1に突出部8bが収まる。よって、水平方向にドアハンドル2を引く際の突出部8bの位置ずれを抑制し、ドアハンドル2を水平方向に引く際にドアハンドル2が斜め上方又は下方にずれるのを抑制できる。
以上、本発明の実施例を説明したが、本発明はその具体的な記載に限定されることなく、例示した構成等を技術的に矛盾のない範囲で適宜組み合わせて実施することも可能であるし、またある要素、処理を周知の形態に置き換えて実施することもできる。
1 ドアハンドル装置 2 ドアハンドル
3 筐体 6 ハンドル
6a 一端部 6b 他端部
7 アーム(第1アーム) 7b アーム本体(本体部)
7b ボールジョイント 7b1 球状部
7b2 突出部(突起) 8 アーム(第2アーム)
8a アーム本体 8a1 溝部
8b 突出部 9 箱本体
10 レバー 11 ベルクランク(リンク部材)
12 バネ 17 角部
19 突出部材 O1 軸線
O2 軸線 O3 軸線
O4 軸線 S 外面(摺動面)










Claims (7)

  1. 一端部から他端部に延びて形成されて引く操作によりドアの開扉が操作されるハンドルと、前記一端部側で前記ハンドルを引く方向と反対方向に前記ハンドルから延びる本体部と前記本体部に位置する球状部を含むアームと、を有するドアハンドルと、
    前記球状部を回転可能に支持する支持部を有して前記アームが前記球状部を回転中心として回転可能に収容される筐体と、
    を備え、
    前記ドアハンドルは、前記ハンドルが引かれると前記球状部を回転中心として前記ハンドルが引かれる方向に向きを変えて引き出されることを特徴とするドアハンドル装置。
  2. 前記アームは、第1アームであり、
    前記ドアハンドルは、前記他端部側で前記反対方向に前記ハンドルから延びて前記球状部を回転中心として回転可能に前記筐体に収容される第2アームを有し、
    前記筐体は、収容された前記第2アームに接触して前記第2アームを前記反対方向に付勢する付勢部を備え、
    前記ドアハンドルは、前記付勢部の付勢に抗して前記第2アームに接続する前記ハンドルを引くことで引き出され、前記ハンドルを引く力が解放されると、前記ドアハンドルは、前記付勢部の付勢力により引き出される前の位置に復帰する請求項1に記載のドアハンドル装置。
  3. 前記付勢部は、前記筐体に収容された前記第2アームに沿うように移動可能な先端部を有するレバーと、前記先端部に接触して前記先端部を前記反対方向に付勢するリンク部を有し、
    前記第2アームは、前記反対方向側に位置する前記先端部の外面に摺動可能に接触する突出部を有し、
    前記ドアハンドルは、前記リンク部の付勢に抗して前記ハンドルを引くことで引き出され、前記ドアハンドルが引き出される方向に応じて前記突出部が前記外面を摺動する請求項2に記載のドアハンドル装置。
  4. 前記第2アームは、前記球状部に対向する側に前記反対方向に向けて形成される溝部を有し、
    前記筐体は、前記球状部から前記溝部に向かう軸線に沿って延びて先端が前記溝部内に挿入され、前記第2アームが移動することで前記溝部内を前記先端が相対的に移動可能な軸部を有し、
    前記第2アームは、前記ハンドルが引かれる方向に応じて前記軸部回りに回転するとともに、前記軸部が前記溝部を案内されるように移動する請求項3に記載のドアハンドル装置。
  5. 前記ドアハンドルが引き出される方向に応じて前記突出部が前記外面を摺動する摺動面は、前記ドアハンドルが水平に引き出される際に前記突出部が接触する領域を基点に上下対称に形成される請求項3又は4に記載のドアハンドル装置。
  6. 前記本体部は、前記一端部側で前記ハンドルから前記反対方向に延びて前記他端部から離れる方向に延びる請求項1ないし5のいずれか1項に記載のドアハンドル装置。
  7. 前記筐体は、収容された前記第1アーム又は前記第2アームの少なくとも一方に向けて上下から隆起する隆起部を有し、
    前記隆起部は、前記球状部を回転中心として前記ハンドルを水平方向に対して斜めに引く際に前記ハンドルを引く方向を制限する請求項2ないし5のいずれか1項に記載のドアハンドル装置。


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