JP4587942B2 - 自動車用ドアハンドル装置 - Google Patents

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Description

本発明は、側面衝突時等の衝撃加速度によってドアが開くのを防止できる対策が施された自動車用ドアハンドル装置に関する。
特許文献1に開示するように従来より衝突時ドア開放阻止手段を備えた自動車用ドアハンドル装置が種々提案されている。図9には自動車用ドアハンドル装置の一般的構造が示されている。
図9において、自動車用ドアハンドル装置100は、ドア本体に固定されたブラケット101と、このブラケット101に回転自在に設けられ、ドア閉位置とドア開位置との間で回転操作されるグリップ式のハンドル102と、ブラケット101に支持軸103を中心に回転自在に設けられ、ハンドル102のドア閉位置からドア開位置への操作に連動し、待機位置からロック解除位置に回転変移されるレバー104と、このレバー104を待機位置側に付勢するバネ105と、レバー104に一端が固定されたワイヤー106と、このワイヤー106の他端が固定されたドアロック機構(図示せず)とを備えている。
レバー104には、側面衝突時の衝撃加速度が入力されるとハンドル102に発生する回転トルクとは逆方向の回転トルクをレバー104に発生させるためのカウンターウエイト部104aが一体に付設されている。この従来例では、レバー104の支持軸103より上方位置に重心が位置するように付設されている。
上記構成において、操作者によってハンドル102がドア閉位置からドア開位置側(図9のa矢印方向)に操作されると、レバー104が時計回転方向(図9のb矢印方向)に回転してロック解除位置に変移される。レバー104がロック解除位置に変移すると、ドアロック機構(図示せず)がロック解除される。これより更に操作者がハンドル102を図9のa矢印方向に引くことによってドアを開くことができる。
ところで、自動車が側面衝突等を起こすと、ドアに衝撃加速度が作用する。この衝撃加速度がドアの外側から内側に向かう入力方向Cである場合には、その衝撃加速度によってハンドル102がa矢印方向、レバー104がカウンターウエイト部104aの質量によって反時計回転方向(b矢印の反対方向)に回転する回転トルクが発生する。
又、衝撃加速度がドアの内側から外側に向かう入力方向Dである場合には、その衝撃加速度によってハンドル102がa矢印の反対方向、レバー104はb矢印方向に回転する回転トルクが発生する。
つまり、衝撃加速度がドアの外側から内側に向かう入力方向Cである場合には、衝突時の入力加速度をα、ハンドル102のトルクをHT、レバー104のトルクをLT、バネ105の付勢力をSTとすると、α・HT<α・LT+ST…(1)の式を満足すればドアの開放を確実に阻止できる。
又、衝撃加速度がドアの内側から外側に向かう入力方向Dである場合には、α・LT<α・HT+ST…(2)の式を満足すればドアの開放を確実に阻止できる。
上記(1)式と(2)式より高い入力加速度が作用するような場合には、両方の衝突に確実に対応させる設定は非常に困難であるが、ドア開放を極力防止するためには、衝撃時におけるハンドル102のトルクに応じてレバー104のトルクを大きくすることが必要である。
ここで、レバー104のトルク増加は、重心位置を回転中心からより遠くに設定することによっても達成されるが、レバー104の設置スペースを考慮すると、現実的にはカウンターウエイト部104aの増量によって達成されることになる。
特開2003−13630号公報
しかしながら、車両の軽量化が求められている昨今においては、レバー104の重量化を回避する必要がある。特に、ハンドル102内にアンテナやスイッチ類を収容する仕様のものにあっては、レバー104の非常な重量化になる。
そこで、本発明は、レバーを重量化することなく、両方向の衝突に対して共にドア開放を極力防止できる自動車用ドアハンドル装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成する請求項1の発明は、ブラケットに回転自在に設けられ、ドア開位置とドア閉位置の間で回転操作されるハンドルと、このハンドルのドア閉位置からドア開位置への移動に連動して待機位置からロック解除位置に回転するレバーと、このレバーに付設され、側面衝突時の衝撃加速度が入力されると前記ハンドルに発生する回転トルクとは逆方向の回転トルクを前記レバーに発生させるカウンターウエイト部とを備えた自動車用ドアハンドル装置であって、レバーの待機位置からロック解除位置への移動経路に沿って配置され、前記レバーの待機位置からロック解除位置への移動過程において、その移動抵抗となる磁力を作用させるよう構成された磁力付勢手段を備え、該磁力付勢手段は、前記ブラケットと前記レバーとのいずれか一方に設けられた磁石と、他方に設けられた磁性体とから構成されたことを特徴とする。
請求項2の発明は、ブラケットに回転自在に設けられ、ドア開位置とドア閉位置の間で回転操作されるハンドルと、このハンドルのドア閉位置からドア開位置への移動に連動して待機位置からロック解除位置に回転するレバーと、このレバーに付設され、側面衝突時の衝撃加速度が入力されると前記ハンドルに発生する回転トルクとは逆方向の回転トルクを前記レバーに発生させるカウンターウエイト部とを備えた自動車用ドアハンドル装置であって、前記ハンドルと前記レバーとのいずれか一方に設けられた磁石と、他方に設けられた磁性体とから構成され、該レバーを磁力によって待機位置側に付勢する磁力付勢手段を設けたことを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項2記載の自動車用ドアハンドル装置であって、前記磁石と前記磁性体間の磁力は、前記ハンドルからの回転操作力を前記レバーに伝達する面に作用するように設定されたことを特徴とする。
請求項1の発明によれば、待機位置に位置するレバーは磁力付勢手段の磁力によって待機位置側に付勢されるため、衝突時等の入力加速度によって発生するレバーの回転トルクをその分小さく設定してもドア開放を阻止できる。従って、レバーを重量化することなく、両方向の衝突に対して共にドア開放を極力防止できる。
また、衝突時等の入力加速度によってレバーが待機位置からロック解除位置に移動する過程でも、その移動力が磁力付勢手段の磁力によって低減される。従って、レバーがロック解除位置に達するのを極力防止でき、ドアロック機構のロック解除を阻止できる。
請求項2の発明によれば、待機位置に位置するレバーは磁力付勢手段の磁力によって待機位置側に付勢されるため、衝突時等の入力加速度によって発生するレバーの回転トルクをその分小さく設定してもドア開放を阻止できる。従って、レバーを重量化することなく、両方向の衝突に対して共にドア開放を極力防止できる。
また、衝突時等の入力加速度によって、レバーとハンドルが別々に移動して互いに衝突し合ってレバーをロック解除位置側に移動させるような事態を防止できる。
請求項3の発明は、請求項2の発明の効果に加え、ハンドルの回転操作時には、ハンドルに対しレバーが摺動するが、磁石と磁性体間の実質的距離が変化しないため、磁力付勢手段の磁力がハンドルの回転操作抵抗として僅かに作用するに留まる。従って、磁力付勢手段がハンドルの操作性低下の原因となるのを極力防止できる。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1〜図4は本発明の一実施形態を示し、図1は自動車用ドアハンドル装置1Aの正面図、図2は自動車用ドアハンドル装置1Aの裏面図、図3は図1のA−A線断面図、図4は磁力付勢手段10の設置個所の概略平面図である。
図1〜図3において、自動車用ドアハンドル装置1Aは、ドア本体に固定されたドア本体側部材であるブラケット2と、このブラケット2に支持部(図示せず)を中心に回転自在に設けられたグリップ式のハンドル3と、このハンドル3の回転操作に連動して待機位置からロック解除位置に回転変位されるレバー5と、このレバー5を待機位置側に付勢するバネ6と、レバー5に一端が固定されたワイヤー8(図2に示す)と、このワイヤー8の他端が固定されたドアロック機構(図示せず)と、レバー5を待機位置側に磁力によって付勢する磁力付勢手段10とを備えている。
ハンドル3は、ドアパネル7の外側に露出されたハンドル本体3aと、ドアパネル7内に挿入されたハンドル側係止部3bとを備え、図3のa矢印方向に移動することによってドア閉位置からドア開位置に回転操作される。
レバー5は、ブラケット2に支持軸4を中心に回転自在に設けられ、支持軸4を中心に待機位置とロック解除位置間を回転変移する。ロック解除位置ではドアロック機構(図示せず)のロックが解除される。レバー5にはカウンターウエイト部5aが一体に付設され、このカウンターウエイト部5aの質量によってレバー5の重心位置が支持軸4より上方に設定されている。つまり、側面衝突時の衝撃加速度が入力されるとハンドル3に発生する回転トルクとは逆方向の回転トルクをレバー5に発生させるようになっている。又、レバー5にはレバー側係止部5bが突設されており、このレバー側係止部5bにハンドル側係止部3bが係止されている。ハンドル3がドア閉位置からドア開位置に回転すると、ハンドル側係止部3bよりレバー側係止部5bに回転が伝達されることによってレバー5が待機位置よりロック解除位置に変移される。
磁力付勢手段10は、図1〜図4に示すように、待機位置に位置するレバー5とブラケット2の互いに対向配置される前面にそれぞれ設けられた第1磁石11a及び第1磁性体12aと、レバー5とブラケット2の互いに対向配置される両側面にそれぞれ設けられた一対の第2磁石11b,11c及び第2磁性体12b,12cとから構成されている。第1磁石11aと一方の第2磁石11bは一体に形成され、レバー5にネジ止めされている。第1磁性体12aと一方の第2磁性体12bも一体に形成され、ブラケット2にネジ止めされている。他方の第2磁石11cと他方の第2磁性体12cもそれぞれレバー5やブラケット2にネジ止めされている。
又、左右一対の第2磁性体12b,12cは、図4に示すように、レバー5の待機位置(実線位置)からロック解除位置(二点鎖線位置)間の全ての位置で第2磁石11b,11cに対向配置する寸法Wに設定されている。第1及び第2磁性体12a,12b,12cは、例えば強磁性体の鉄等によって形成される。
上記構成において、操作者がハンドル3を図3の実線で示すドア閉位置から図3の二点鎖線で示すドア開位置側(a矢印方向)に操作すると、レバー5が図3の実線で示す待機位置からロック解除位置側(b矢印方向)に回転する。そして、レバー5が図3の二点鎖線で示すロック解除位置まで回転されると、ドアロック機構(図示せず)がロック解除される。これより更に操作者がハンドル3をドア開位置側(a矢印方向)に引くことによってドア(図示せず)が開く。
また、ハンドル3がドア閉位置に、レバー5が待機位置に保持された状態では、磁力付勢手段10の吸引力(磁力)とバネ6のバネ力によって、ハンドル3のハンドル側係止部3bの摺動面3cに向かって、レバー5のレバー側係止部5bが付勢保持されるとともに、ハンドル3のハンドル本体3aがドアパネル7に向かって付勢保持されている。さらに、摺動面3cにレバー側係止部5bが付勢保持された状態で、磁力付勢手段10は第1磁石11aと第1磁性体12aとが吸引力は作用しつつ、互いに当接・附着せず、間に隙間ができるように構成され、ハンドル3を操作する際に、遊びがなく、ガタつかないようになっている。
そして、磁力付勢手段10の吸引力(磁力)とバネ6のバネ力に反して、ハンドル3が操作されると、レバー5のレバー側係止部5bがハンドル側係止部3bの摺動面3c上をスライドしつつ、支持軸4を中心に回転し、ブラケット2のストッパ部2aにレバー5のレバー側係止部5bの背面5cが当接される。この位置までレバー5が回転されると、この位置より更にハンドル3を回転することができずに、ハンドル3がドア開位置に、レバー5がロック解除位置に達する。
ところで、自動車が側面衝突等を起こすと、ドアに側面衝突時の衝撃加速度αが作用する。この衝撃加速度αがドアの外側から内側に向かう入力方向Cである場合には、その衝撃加速度αによってハンドル3にはドア開位置方向(a矢印方向)、レバー5には待機位置方向(b矢印方向の反対方向)をそれぞれ回転方向とする回転トルクが発生する。ここで、レバー5の待機位置方向には、バネ6のバネ力の他に磁力付勢手段10の吸引力(磁力)が作用する。つまり、ハンドル3の回転トルクによるドア開放が、レバー5の回転トルクとバネ6のバネ力と磁力付勢手段10の磁力によって対抗し、これによってドア開放が極力阻止される。
又、衝撃加速度がドアの内側から外側に向かう入力方向Dである場合には、その衝撃加速度αによってハンドル3にはドア閉位置方向(a矢印方向の反対方向)、レバー5にはロック解除位置方向(b矢印方向)をそれぞれ回転方向とする回転トルクが発生する。ここで、レバー5の待機位置方向には、バネ6のバネ力の他に磁力付勢手段10の吸引力(磁力)が作用する。つまり、レバー5の回転トルクによるドア開放が、ハンドル3の回転トルクとバネ6のバネ力と磁力付勢手段10の磁力によって対抗し、これによってドア開放が極力阻止される。
以上、上記自動車用ドアハンドル装置1Aでは、待機位置に位置するレバー5は、主に第1磁石11aと第1磁性体12a間の吸引力(磁力)によって待機位置側に付勢されるため、衝突時等の入力加速度によって発生するレバー5の回転トルクをその分小さく設定してもドア開放を阻止できる。従って、レバー5を重量化することなく、両方向の衝突に対して共にドア開放を極力防止できる。このように磁力付勢手段10によってレバー5の回転トルクを補うため、ハンドル3内にアンテナやスイッチ類を収容する仕様のものにあっても、レバー5の重量化を防止できる。
また、側面衝突時の衝撃加速度によって、レバー5が待機位置からロック解除位置側に移動しても磁力付勢手段10の磁力によって待機位置側に付勢されるため、レバー5が何度もバウンドする動きを極力抑制でき、衝突時のドア開放確率の低下を図ることができる。
この実施形態では、磁力付勢手段10は、第1磁石11a及び第1磁性体12aの他に、第2磁石11b,11cと第2磁性体12b,12cを有し、レバー5の待機位置からロック解除位置への移動過程において移動抵抗となる磁力をも作用させるよう構成されたので、衝突時等の入力加速度によってレバー5が待機位置からロック解除位置に移動する過程においても、その移動力が第2磁石11b,11cと第2磁性体12b,12c間の磁力(吸引力)によって低減される。従って、レバー5がロック解除位置に達するのを極力防止でき、ドアロック機構(図示せず)のロック解除を阻止できる。
尚、磁力付勢手段10は、第1磁石11a及び第1磁性体12aのみから構成しても良いことはもちろんである。
また、磁力付勢手段10は、第1磁石11aと第1磁性体12aとが互いに当接・附着するように構成しても良い。
この実施形態では、磁力付勢手段10は、レバー5に設けられた第1磁石11a及び一対の第2磁石11b,11cと、ブラケット2に設けられた第1磁性体12a及び一対の第2磁性体12b,12cとから構成されたが、この逆に、ブラケット2に磁石を、レバー5に磁性体を設けても良い。更に、ブラケット2とレバー5の双方に磁石を設け、磁石間の吸引力、又は、斥力を利用してレバー5を待機位置側に付勢するよう構成しても良い。
図5〜図7は本発明の他の実施形態を示し、図5は自動車用ドアハンドル装置1Bの正面図、図6は図5のB−B線断面図、図7は図5のC−C線断面図である。
図5〜図7において、この他の実施形態の自動車用ドアハンドル装置1Bは、前記実施形態のものと比較するに、主に磁力付勢手段20の構成が相違する。
つまり、磁力付勢手段20は、ハンドル3のハンドル側係止部3bに設けられた磁石21と、レバー5のレバー側係止部5bに設けられた磁性体22とから構成されている。磁石21は、ハンドル側係止部3b内に埋設され、その一面がレバー側係止部5bに臨むように配置されている。磁性体22は、レバー側係止部5b内に埋設され、その一面がハンドル側係止部3bに臨むように配置されている。又、ハンドル側係止部3bの外周面は、低摩擦係数のブッシュ部材23によって被われている。従って、ブッシュ部材23上がレバー5の磁石21の摺動面3c(図7に示す)として構成されている。
また、カウンターウエイト部5aは、衝撃加速度αがドアの外側から内側に向かう入力方向Cである場合には、その衝撃加速度αによるハンドル3側のトルクとバランスが取れるような反対トルクがレバー5側に作用するよう設定されている。
他の構成は、前記実施形態と同一であるため、重複説明を回避するべく説明を省略する。図面の同一構成箇所には同一符号を付して明確化を図る。
この他の実施形態では、衝撃加速度αがドアの外側から内側に向かう入力方向Cである場合には、衝撃加速度αによってハンドル3にはドア開位置方向(a矢印方向)、レバー5には待機位置方向(b矢印方向の反対方向)をそれぞれ回転方向とする回転トルクが発生する。ここで、レバー5の待機位置方向には、バネ6のバネ力が作用する。つまり、ハンドル3の回転トルクによるドア開放が、レバー5の回転トルクとバネ6のバネ力によって対抗し、これによってドア開放が極力阻止される。
又、衝撃加速度がドアの内側から外側に向かう入力方向Dである場合には、その衝撃加速度αによってハンドル3にはドア閉位置方向(a矢印方向の反対方向)、レバー5にはロック解除位置方向(b矢印方向)をそれぞれ回転方向とする回転トルクが発生する。ここで、レバー5の待機位置方向には、バネ6のバネ力の他に磁力付勢手段200の吸引力(磁力)が作用する。つまり、レバー5の回転トルクによるドア開放が、ハンドル3の回転トルクとバネ6のバネ力と磁力付勢手段10の磁力によって対抗し、これによってドア開放が極力阻止される。
以上、この自動車用ドアハンドル装置1Bでも、前記実施形態と同様に、レバー5を重量化することなく、両方向の衝突に対して共にドア開放を極力防止できる。
この他の実施形態では、ハンドル3に設けられた磁石21と、レバー5に設けられた磁性体22とから構成されているので、衝突時等の入力加速度によって、レバー5とハンドル3が別々に移動して互いに衝突し合ってレバー5をロック解除位置側に移動させるような事態を防止できる。
この他の実施形態では、磁石21は、ハンドル3のハンドル側係止部3bに、磁性体22はレバー5のレバー側係止部5bにそれぞれ設けられ、磁石21と磁性体22間の磁力がハンドル3からの回転操作力をレバー5に伝達する面に作用するように設定されている。従って、ハンドル3の回転操作時には、ハンドル3のハンドル側係止部3b上をレバー5のレバー側係止部5bが摺動するが、磁石21と磁性体22間の実質的距離が変化しないため、磁力付勢手段20の磁力がハンドル3の回転操作抵抗として僅かに作用するに留まる。従って、磁力付勢手段20がハンドル3の操作性低下の原因となるのを極力防止できる。
この他の実施形態では、磁石21と磁性体22がブッシュ部材23によって直接接触しないため、金属間同士の摺動による摩耗等を防止できる。
図8(a)は前記他の実施形態の磁力付勢手段30の第1変形例を示す。この第1変形例の磁力付勢手段30では、ハンドル側係止部3b側の磁性体22がレバー5とは反対面側に埋設されている。
この第1変形例では、レバー側係止部5b側の磁石21は、磁性体22に直接当接しないため、ハンドル側係止部3bの外周面をブッシュ部材で被う必要がない。
図8(b)は前記他の実施形態の磁力付勢手段31の第2変形例を示す。この第2変形例の磁力付勢手段31では、第1変形例と同様に、ハンドル側係止部3b側の磁性体22がレバー5とは反対面側に埋設されている。しかし、第1変形例と異なり、磁性体22の形状が三角形状に設定されている。
この第2変形例も、第1変形例と同様に、ハンドル側係止部3bの外周面をブッシュ部材で被う必要がない。
尚、この他の実施形態及び各変形例では、磁力付勢手段20,30,31は、ハンドル3に磁石21を、レバー5に磁性体22を設けたが、この逆に、レバー5に磁石を、ハンドル3に磁性体を設けても良い。更に、ハンドル3とレバー5の双方に磁石を設け、磁石間の吸引力、又は、斥力を利用してレバー5を待機位置側に付勢するよう構成しても良い。
尚、前記各実施形態では、グリップ式のハンドル3を使用した自動車用ドアハンドル装置1に本発明を適用した場合を示したが、ハンドルとレバーが別体であるフラップ式のハンドルを使用した自動車用ドアハンドル装置にも同様に適用できることはもちろんである。
本発明の一実施形態を示し、自動車用ドアハンドル装置の正面図である。 本発明の一実施形態を示し、自動車用ドアハンドル装置の裏面図である。 本発明の一実施形態を示し、図1のA−A線断面図である。 本発明の一実施形態を示し、磁力付勢手段の設置個所の概略平面図である。 本発明の他の実施形態を示し、自動車用ドアハンドル装置の正面図である。 本発明の他の実施形態を示し、図5のB−B線断面図である。 本発明の他の実施形態を示し、図5のC−C線断面図である。 (a)は磁石付勢手段の第1変形例の要部構成図、(b)は磁石付勢手段の第2変形例の要部構成図である。 従来例の自動車用ドアハンドル装置の断面図である。
符号の説明
1A,1B 自動車用ドアハンドル装置
2 ブラケット(ドア本体側部材)
3 ハンドル
5 レバー
5a カウンターウエイト部
10 磁力付勢手段
11a 第1磁石
11b,11c 第2磁石
12a 第1磁性体
12b,12c 第2磁性体
20 磁石付勢手段
21 磁石
22 磁性体
30,31 磁石付勢手段

Claims (3)

  1. ブラケットに回転自在に設けられ、ドア開位置とドア閉位置の間で回転操作されるハンドルと、このハンドルのドア閉位置からドア開位置への移動に連動して待機位置からロック解除位置に回転するレバーと、このレバーに付設され、側面衝突時の衝撃加速度が入力されると前記ハンドルに発生する回転トルクとは逆方向の回転トルクを前記レバーに発生させるカウンターウエイト部とを備えた自動車用ドアハンドル装置であって、
    前記レバーの待機位置からロック解除位置への移動経路に沿って配置され、前記レバーの待機位置からロック解除位置への移動過程において、その移動抵抗となる磁力を作用させるよう構成された磁力付勢手段を備え
    該磁力付勢手段は、前記ブラケットと前記レバーとのいずれか一方に設けられた磁石と、他方に設けられた磁性体とから構成されたことを特徴とする自動車用ドアハンドル装置。
  2. ブラケットに回転自在に設けられ、ドア開位置とドア閉位置の間で回転操作されるハンドルと、このハンドルのドア閉位置からドア開位置への移動に連動して待機位置からロック解除位置に回転するレバーと、このレバーに付設され、側面衝突時の衝撃加速度が入力されると前記ハンドルに発生する回転トルクとは逆方向の回転トルクを前記レバーに発生させるカウンターウエイト部とを備えた自動車用ドアハンドル装置であって、
    前記ハンドルと前記レバーとのいずれか一方に設けられた磁石と、他方に設けられた磁性体とから構成され、該レバーを磁力によって待機位置側に付勢する磁力付勢手段を設けたことを特徴とする自動車用ドアハンドル装置。
  3. 請求項2記載の自動車用ドアハンドル装置であって、
    前記磁石と前記磁性体間の磁力は、前記ハンドルからの回転操作力を前記レバーに伝達する面に作用するように設定されたことを特徴とする自動車用ドアハンドル装置。
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