JP3845371B2 - 炊飯器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、炊飯器、特に、炊飯終了までの時間や炊飯終了時刻等の炊飯終了目標時点が到来したときに炊飯を終了させる予約炊飯機能を具備する炊飯器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
炊飯開始前の浸け置き中の水や米粒群内には、種々の雑菌が混入していると共に、この雑菌は、雰囲気温度が高い程繁殖速度が大きいことが知られている。
そして、予約炊飯を行う場合、予約炊飯操作をしてから炊飯開始時までのタイマー待機時間が長いと、このタイマー待機中に雑菌が釜内に多量繁殖し、炊き上がり米飯の品質を低下させる。
【0003】
かかる問題を解決する炊飯器として、特許文献1に開示されたものがある。
このものは、前記タイマー待機中の釜内の雑菌の多量繁殖を防止し得る限界時間を温度別に記憶する時間メモリーを備えている。
【0004】
このものでは、予約炊飯スイッチが投入されると、該投入時に温度センサが検知する釜内温度に対応する特定の限界時間を前記時間メモリーから選択し、選択した特定の限界時間よりもタイマー待機時間が長い場合は、前記タイマー待機時間が経過する前であっても、限界時間の経過時に強制的に炊飯を開始させるようにしている。
これにより、釜内温度に対応する特定の限界時間の経過時(雑菌が多量繁殖する前)に炊飯が開始し、炊き上がり米飯の品質を確保することができる。
【0005】
【特許文献1】
実開昭62−196126号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のものでは、予約炊飯スイッチの投入時に一回だけ検知される釜内温度に基づいて前記時間メモリーから特定の限界時間を選択する。従って、例えば、夏の朝に涼しい部屋で洗米して夜に炊き上がるようにセットする場合や、冬の寒い日に給湯機からの温水を用いて洗米した後に予約炊飯を行なわせる場合には、タイマー待機中に釜内の水等が経時的に温度変化するから、適正な限界時間を選択することができない。よって、該適正限界時間より長い限界時間が選択された場合は、タイマー待機中に雑菌が多量繁殖し、炊き上がり米飯の品質が担保できなくなるという問題があった。
【0007】
本発明は、係る点に鑑みて成されたもので、タイマー待機時に釜内の温度が外気等の影響で経時的に変化しても、該温度変化を考慮した適正な限界時間を決定できるようにし、高品質の米飯を炊き上げられるようにすることを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
[請求項1に係る発明]
上記課題を解決するための請求項1に係る発明の技術的手段は、
『釜内温度を検知する温度センサと、
炊飯終了目標時点を設定するタイマー設定手段と、
前記炊飯終了目標時点の到来時より炊飯所要時間だけ前のタイムアップ予定時までタイマー待機した後に炊飯開始する予約炊飯を実行させる為の予約炊飯スイッチと、
前記タイマー待機中の釜内の雑菌の多量繁殖を防止し得る限界時間を温度別に設定する限界時間設定手段と、
前記タイマー待機中に前記温度センサが設定時間周期で検知した最新の釜内温度を比較温度として記憶する比較温度記憶手段と、
前記タイマー待機中に経時変化する前記比較温度に対応する特定の限界時間を前記温度別の限界時間から選択する選択手段と、
前記選択手段で選択された前記特定の限界時間より前記タイマー待機の時間が長い場合は強制炊飯信号を出力する時間比較手段と、が設けられ、
前記時間比較手段から前記強制炊飯信号が出力された場合は前記タイマー待機の開始後に前記特定の限界時間が経過した時に前記炊飯開始する一方、
前記時間比較手段から前記強制炊飯信号が出力されない場合は前記タイムアップ予定時に炊飯開始する、炊飯器に於いて、
炊飯開始時刻や炊飯開始までの残時間等を報知する炊飯開始時点報知手段が設けられており、
前記炊飯開始時点報知手段は、前記強制炊飯信号が出力された場合は前記タイマー待機の開始後に前記特定の限界時間が経過する時点を事前に報知する一方、前記強制炊飯信号が出力されない場合は前記タイムアップ予定時を事前に報知する』ことである。
【0009】
ここで、前記「炊飯終了目標時点を設定する」とは、炊飯終了時刻を設定する場合のほか、予約炊飯スイッチの投入時から炊飯終了までの時間を設定する場合を含む概念である。
【0010】
上記技術的手段は次のように作用する。
予約炊飯スイッチが操作されると、後述の炊飯を開始させるタイムアップ予定時までタイマー待機が実行される。このタイマー待機時には、釜内温度を設定時間周期で検知する温度センサの最新の検知温度が比較温度として比較温度記憶手段に記憶される。
【0011】
一方、限界時間設定手段には、釜内の雑菌の多量繁殖を防止し得る限界時間が温度別に格納されている。
そして、上記比較温度に対応する特定の限界時間が前記限界時間設定手段から選択手段によって選択されると共に、該特定の限界時間よりタイマー待機の時間が長い場合は、タイムアップ予定時には釜内に多量の雑菌が繁殖していると判断される。従って、係る場合は、時間比較手段から強制炊飯信号が出力されると共に、該信号が出力された場合は、タイマー待機の開始後に前記特定の限界時間が経過した時点で炊飯が開始される。
【0012】
一方、時間比較手段から前記強制炊飯信号が出力されない場合、即ち、タイムアップ予定時に雑菌が多量発生する心配がないと判断される場合は、前記タイムアップ予定時に炊飯を開始させる。即ち、強制的に早期炊飯させることなく、通常の予約炊飯を開始させる。
又、上記技術的手段によれば、タイムアップ予定時より前に炊飯を開始させる場合、即ち、器具使用者が予期しない程早い時点で炊飯が開始する場合は、タイマー待機の開始後に、特定の限界時間が経過する時点たる炊飯開始時点を予め報知手段で報知させる。従って、炊飯器が不意に炊飯動作を始める不都合がない。
【0013】
[請求項2に係る発明]
上記課題を解決する為の請求項2に係る発明の技術的手段は、
『釜内温度を検知する温度センサと、
炊飯終了目標時点を設定するタイマー設定手段と、
前記炊飯終了目標時点の到来時より炊飯所要時間だけ前のタイムアップ予定時までタイマー待機した後に炊飯開始する予約炊飯を実行させる為の予約炊飯スイッチと、
前記タイマー待機中の釜内の雑菌の多量繁殖を防止し得る限界時間を温度別に設定する限界時間設定手段と、
前記タイマー待機中に前記温度センサが設定時間周期で検知した各釜内温度の平均温度を演算する平均温度演算手段と、
前記平均温度に対応する特定の限界時間を前記温度別の限界時間から選択する選択手段と、
前記選択手段で選択された前記特定の限界時間より前記タイマー待機の時間が長い場合は強制炊飯信号を出力する時間比較手段と、が設けられ、
前記時間比較手段から前記強制炊飯信号が出力された場合は前記タイマー待機の開始後に前記特定の限界時間が経過した時に炊飯開始する一方、
前記時間比較手段から前記強制炊飯信号が出力されない場合は前記タイムアップ予定時に炊飯開始する、炊飯器に於いて、
炊飯開始時刻や炊飯開始までの残時間等を報知する炊飯開始時点報知手段が設けられており、
前記炊飯開始時点報知手段は、前記強制炊飯信号が出力された場合は前記タイマー待機の開始後に前記特定の限界時間が経過する時点を事前に報知する一方、前記強制炊飯信号が出力されない場合は前記タイムアップ予定時を事前に報知する』ことである。
【0014】
上記技術的手段は次のように作用する。
このものでは、タイマー待機中に温度センサが検知する温度の平均値たる平均温度が平均温度演算手段でもとめられる。そして、該平均温度に対応する特定の限界時間が、選択手段で限界時間設定手段から選択され、該特定の限界時間を用いて、既述1項と同様の動作が行われる。
【0017】
[請求項3に係る発明]
上記課題を解決する為の請求項3に係る発明の技術的手段は、
『釜内温度を検知する温度センサと、
炊飯終了目標時点を設定するタイマー設定手段と、
前記炊飯終了目標時点の到来時より炊飯所要時間だけ前のタイムアップ予定時までタイマー待機した後に炊飯開始する予約炊飯を実行させる為の予約炊飯スイッチと、
前記タイマー待機中の釜(2)内に雑菌が多量繁殖するのを防止できる限界時間を温度の関数g(T)として記憶する限界時間設定手段と、
前記タイマー待機中に前記温度センサが設定時間周期で検知した各釜内温度の変化に基づいて将来の釜内温度Tを時間の関数f(t)として予測する温度予測手段と、
前記関数g(T)と関数f(t)の交点Pの時刻座標txを求める炊飯開始時予測手段と、
前記タイムアップ予定時が、前記時刻txより後の場合は強制炊飯信号を出力する比較手段と、が設けられ、
前記比較手段から前記強制炊飯信号が出力された場合は前記時刻txの到来時に炊飯開始する一方、
前記比較手段から前記強制炊飯信号が出力されない場合は前記タイムアップ予定時に炊飯開始する』ことである。
【0018】
このものでは、温度予測手段は、設定時間周期で釜内温度を検知する温度センサの出力に基づいて、将来の釜内温度Tを時間の関数f(t)として予測する。
一方、炊飯開始時予測手段は、前記関数g(T)と関数f(t)の交点Pの時刻座標txを求める
【0019】
従って、前記時刻txに炊飯を開始すれば、釜内に多量の雑菌が繁殖するのを防止することができる。
そこで、タイムアップ予定時が、前記時刻txより後か否かを比較手段で判断し、前記時刻txより後の場合は、雑菌が多量繁殖している可能性があるので、タイムアップ予定時の到来前であっても前記時刻txの到来時に炊飯を開始させる。
【0020】
他方、タイムアップ予定時が、前記時刻txより前の場合は、釜内に多量の雑菌が繁殖する心配がないので、係る場合は、タイムアップ予定時に前記炊飯所要時間だけ前の時点で炊飯を開始させる。
【0021】
[請求項4に係る発明]
請求項3に係る発明に於いて、
『炊飯開始時刻や炊飯開始までの残時間等を報知する炊飯開始時点報知手段が設けられており、
前記炊飯開始時点報知手段は、前記強制炊飯信号が出力された場合は前記タイマー待機の開始後に、前記特定の限界時間が経過する時点を事前に報知する一方、前記強制炊飯信号が出力されない場合は前記タイムアップ予定時を事前に報知する』ものでは、請求項1,2に係る発明と同様、炊飯器が不意に炊飯動作を始める不都合がない。即ち、タイムアップ予定時より前に炊飯を開始させる場合、即ち、器具使用者が予期しない程早い時点で炊飯が開始する場合は、タイマー待機の開始後に特定の限界時間が経過する時点たる炊飯開始時点を予め報知手段で報知させる。従って、炊飯器が不意に炊飯動作を始める不都合がない。
【0022】
[請求項5に係る発明]
請求項1〜4に係る発明に於いて、
『炊き上がった米飯を保温温度に維持する保温動作を実行させる制御手段を備え、
炊飯終了目標時点より設定時間以上前に前記米飯が炊き上がる場合は、前記炊飯終了目標時点の直前に前記保温温度を超える温度まで釜を再加熱する』ものでは、タイムアップ予定時より前に炊飯動作が終了するために炊きたての米飯を食事に供し得ない場合でも、炊飯終了目標時点の直前に釜を再加熱するから、炊き立てに近い感覚の米飯を食事に供することができる。
【0023】
【発明の効果】
本発明は、上記構成であるから次の特有の効果を有する。
請求項1〜3に係る発明では、温度センサが設定時間周期で検知する釜内温度に基づいて、炊飯の開始時点を決定するから、釜内温度が外気温等の影響を受けて経時的に変化する場合でも、該温度変化に影響されることなく高品質の米飯を炊き上げることができる。
【0024】
又、請求項1,2,4に係る発明では、上記効果に加えて、報知手段で炊飯開始時点を報知するから、器具使用者の予期しない時期に炊飯器が不意に炊飯動作し始める不都合を防止することができる効果がある
【0025】
請求項5に係る発明では、炊飯終了目標時点より早期に米飯が炊き上がる場合でも、炊飯終了目標時点の直前に釜を再加熱するから、炊き立てに近い感覚の米飯を食事に供することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】
次に、上記した本発明の実施の形態を図面に従って詳述する。
図1に示すように、本発明の実施の形態に係る炊飯器は、本体ケース(1)の前部上面の操作部(11)には、炊飯終了目標時点たる予約時刻を設定する為の予約時刻設定器(12)(既述発明特定事項たるタイマー設定手段に対応する。)と、前記予約時刻より炊飯所要時間(本実施の形態では40分)だけ前のタイムアップ予定時までタイマー待機した後に炊飯開始する予約炊飯を実行させる予約炊飯スイッチ(13)と、通常炊飯動作を実行させるときに操作する通常炊飯スイッチ(14)と、予約時刻や炊飯進捗状況等を表示する表示部が設けられている。
【0027】
又、本体ケース(1)内に着脱自在に装填された釜(2)は、加熱源たるガスバーナ(3)で加熱されるようになっていると共に、該釜(2)内の温度はこれの外底面に当接された温度センサ(21)で検知されるようになっている。又、本体ケース(1)の上端開放部には開閉蓋(4)が配設されている。
次に、上記炊飯器の制御装置の構成を、各実施の形態毎に説明する。
【0028】
[第1実施形態]
図2は第1実施形態に係る炊飯器の概念図である。
既述予約時刻設定器(12)で設定された予約時刻から炊飯所要時間を減算する減算回路(50)の出力、即ち、予約時刻より炊飯所要時間だけ前のタイムアップ予定時刻を示す出力は、待機時間演算手段(59)に印加されている。この待機時間演算手段(59)は、予約炊飯スイッチ(13)の投入時から前記タイムアップ予定時刻までの所要時間たるタイマー待機時間を演算し、該タイマー待機時間は時間比較手段(51)の一方の入力部に印加されるようになっている。
【0029】
一方、タイムアップ予定時刻までタイマー待機しているときに、釜(2)内の雑菌の多量繁殖(炊き上がり米飯の食味が保証できなくなる程度の繁殖)を防止できる限界時間が限界時間設定手段(52)内に温度別に格納されている。釜(2)内の雑菌は、タイマー待機中の温度が高い程繁殖速度が大きいことから、前記多量の雑菌が繁殖するのを防止できる限界時間は前記温度毎に相違する。そこで、実験で求められた図3の「温度―時間テーブル」のような、温度別の限界時間が限界時間設定手段(52)に予め格納されている。即ち、同図に示すように、21℃〜25℃,26℃〜30℃,31℃〜35℃,36℃〜40℃の釜内温度の夫々に対応させて17時間,14時間,12時間,10時間の限界時間が設定されており、この「温度―時間テーブル」が限界時間設定手段(52)に格納されている。
【0030】
タイマー待機中に経時変化する温度センサ(21)の検知温度は比較温度記憶手段(53)に印加されており、該比較温度記憶手段(53)は順次更新される温度センサ(21)の最新の検知温度を記憶している。
【0031】
上記比較温度記憶手段(53)が記憶する前記最新の検知温度は選択手段(54)に印加されていると共に、該選択手段(54)は、前記最新の検知温度(釜内温度)に対応する限界時間を限界時間設定手段(52)から選択する。具体的には、図3から分かるように、温度センサ(21)の検知する釜内温度が21℃〜25℃,26℃〜30℃・・・の範囲にある場合は、17時間,14時間・・・の限界時間が選択される。
【0032】
そして、上記選択手段(54)で選択された特定の限界時間と、待機時間演算手段(59)が出力するタイマー待機時間とが、時間比較手段(51)で比較されている。
【0033】
そして、時間比較手段(51)から強制炊飯信号たるH信号が出力されると第2ゲート(G2)が開放され、これにより、選択手段(54)で選択された特定の限界時間を示す信号が図示しない制御装置に印加される。そして、該制御装置により、前記特定の限界時間が経過した時点で炊飯を開始させる制御が行なわれる。一方、時間比較手段(51)からL信号が出力された場合(強制炊飯信号が出力されない場合)には、第1ゲート(G1)が開放され、これにより、待機時間演算手段(59)が出力するタイマー待機時間の経過時たるタイムアップ予定時に炊飯を開始せる制御が行なわれる。
【0034】
次に、図示しない制御装置には図4のフローチャートに示す内容の制御プログラムを格納したマイクロコンピュータが内蔵されており、以下、同図のフローチャートに従って第1実施形態に係る炊飯器の動作等を説明する。
ステップ(ST1)で通常炊飯スイッチ(14)の投入が確認されると、後述するステップ(ST11)の炊飯動作が直ちに開始される。
【0035】
次に、ステップ(ST2)で予約炊飯スイッチ(13)の投入を監視し、これが投入されない場合はステップ(ST1)に制御が戻される。
一方、予約炊飯スイッチ(13)が投入されると、該投入時刻を待機スタート時刻t0として記憶すると共に、マイクロコンピュータに内蔵された待機時間計測タイマWの計測値を0にする(ステップ(ST3))。
【0036】
この後、ステップ(ST4)で温度センサ(21)の検知温度を比較温度T0として記憶(比較温度T0を記憶するマイクロコンピュータの機能部が既述発明特定事項たる比較温度記憶手段に対応する)し、更に、ステップ(ST5)で、前記記憶した比較温度T0に対応する限界時間t'を、マイクロコンピュータのメモリに記憶させた図3の「温度―時間テーブル」から選択する。従って、本制御に於いては、ステップ(ST5)を実行するマイクロコンピュータの機能部が既述発明特定事項たる選択手段に対応すると共に、前記メモリーが既述発明特定手段たる限界時間設定手段に対応する。
【0037】
次に、限界時間t'とタイマー待機の時間の大小関係、即ち、予約炊飯スイッチ(13)の投入時刻たる待機スタート時刻t0からの経過時間が上記選択された限界時間t'より小さいか否かがステップ(ST6)で判断される。具体的には、待機スタート時刻をt0,限界時間をt',予約時刻をtn,ガスバーナ(3)への点火時(炊飯開始時)から米飯の蒸らしが終了するまでの炊飯所要時間を40分とし、ステップ(ST6)で「(t0+t')≦(tn-40分)」の条件が成立するか否かが判断される。従って、本制御に於いては、ステップ(ST6)を実行するマイクロコンピュータの機能部が既述発明特定事項たる時間比較手段に対応する。
【0038】
そして、ステップ(ST6)で「(t0+t')≦(tn-40分)」の条件が満たされていると判断された場合は、ステップ(ST7)を実行し、タイマー待機の開始後に限界時間が経過する時刻、即ち、待機スタート時刻t0に限界時間t'を加算した時刻(t0+t')を炊飯開始時刻として表示部(15)に表示する。従って、器具使用者が予想しない程早い時期に炊飯が開始する場合でも、これを表示部(15)に表示して報知することができる。従って、本実施の形態では、前記表示部(15)が既述発明特定事項たる炊飯開始時点報知手段に対応する。
【0039】
次に、タイマー待機の開始後に限界時間t'が経過したか否かが判断される。即ち、ステップ(ST8)で、待機スタート時刻t0に限界時間t'を加算した時刻が到来したか否かが判断される。そして、前記時刻が到来した場合、ステップ(ST9)で、予約時刻tnより2時間以上前に炊飯が終了するか否かが判断される。即ち、「(t0+t'+40分)≦(tn-2時間)」の関係が成立するか否かが判断される。そして、予約時刻tnより2時間以上前に炊飯が終了すると判断された場合は、予約時刻tnの到来直前に釜(2)の再加熱が必要であることを示す再加熱フラグF1を「1」にセットし(ステップ(ST10))、その後、ステップ(ST11)でガスバーナ(3)に点火して炊飯を開始させる。これにより、予約炊飯スイッチ(13)が投入された後に釜(2)内に雑菌が多量繁殖する前の限界時間t'が経過したときに炊飯が開始されるから、炊き上がり米飯の食味・品質が悪くなる不都合が防止できる。
【0040】
一方、上記ステップ(ST8)を実行したときに、待機スタート時刻t0に限界時間t'を加算した時刻が到来していないと判断された場合は、ステップ(ST17)で1分間の時間待ちを実行し、その後、ステップ(ST4)で再び温度センサ(21)の検知温度を最新の比較温度T0として記憶し直してステップ(ST5)以下を再実行する。これにより、経時的に変化する釜(2)内温度に基づいて適正な限界時間t'を選択することができる。
【0041】
尚、ステップ(ST6)を実行した結果、「(t0+t')≦(tn-40分)」の関係が成立しないと判断された場合、即ち、限界時間t'よりもタイマー待機時間(待機スタート時刻t0からの経過時間)が短いと判断された場合は、タイマー待機時間が経過するタイムアップ予定時には雑菌が多量繁殖していないと判断し、かかる場合はステップ(ST15)で、予約時刻tnから炊飯所要時間たる40分を減算した時刻(タイムアップ予定時)を炊飯開始時刻として表示部(15)に表示する。その後、タイムアップ予定時たる「予約時刻tn−40分」の時刻が到来したか否かがステップ(ST16)で判断され、到来した場合は、ステップ(ST11)で炊飯動作が開始され、炊飯所要時間たる40分の時間をかけて米飯を炊き上げる制御が行なわれる。尚、ステップ(ST16)で、タイムアップ予定時たる「予約時刻tn−40分」の時刻が到来していないと判断された場合は、ステップ(ST17)で1分間の時間待ちを実行し、その後、ステップ(ST4)で再び温度センサ(21)の検知温度を最新の比較温度T0として記憶し直してステップ(ST5)以下を再実行する。
【0042】
そして、ステップ(ST11)の炊飯動作が終了した時、即ち、予約時刻tnが到来したときには、ステップ(ST12)で再加熱フラグF1の内容が確認される。そして、再加熱が必要な場合(F1=1)は、ステップ(ST13)でガスバーナ(3)を燃焼させて釜(2)内を保温温度たる73℃より高温の再加熱温度(例えば、98℃〜145℃)まで再加熱し、その後、ステップ(ST14)を実行し、図示しない保温ヒータで釜(2)内を前記保温温度に保温する。このものでは、予約時刻tnより2時間以上前に炊飯が終了する場合は、予約時刻tnの到来直前に釜(2)内が再加熱されるから、ほぼ炊き上がり感覚の米飯を食事に供することができる。
【0043】
[第2実施形態]
図5は第2実施形態に係る炊飯器の概念図である。
図5の概念図は、図2に現れる比較温度記憶手段(53)に代えて平均温度演算手段(55)が採用されている点を除いて、該図2と同様に構成されている。この平均温度演算手段(55)は、タイマー待機中に温度センサ(21)が所定時間周期で検知する釜内温度の累積値を時間で割り算する機能を有している。
【0044】
このため、第2実施形態に係る炊飯器の制御動作を示す図6のフローチャートは、ステップ(ST3')(ST4')を除いて既述図4のフローチャートと同じように構成されている。
【0045】
ステップ(ST3')(ST4')は既述図4のステップ(ST3)(ST4)に対応しているが、ステップ(ST3')では、温度センサ(21)が所定時間周期で検知する釜内温度の累積値TTの値を「0」に初期設定する制御が、既述ステップ(ST3)の制御に付加されている。
【0046】
又、ステップ(ST4')では、タイマー待機中に変化する温度センサ(21)の検知温度の平均値、即ち、平均温度を比較温度T0として採用する為、釜内温度の累積値TTをタイマー待機時間で割る演算(T0=TT/W)を実行する制御が、既述ステップ(ST4)の制御に付加されている。従って、本制御では、上記T0=TT/Wの演算を実行するマイクロコンピュータの機能部が既述発明特定事項たる平均温度演算手段に対応する。
そして、本実施の形態の炊飯器では、上記比較温度T0たる平均温度を用いて、既述第1実施形態と同様の制御が行なわれる。
【0054】
[第3実施形態]
図7第3実施形態に係る炊飯器の概念図である。
温度予測手段(57)は、タイマー待機中に温度センサ(21)が1分時間周期で検知する各釜内温度の変化に基づいて将来の釜内温度Tを時間の関数f(t)として予測する機能を有している。
【0055】
図8には、温度センサ(21)による釜内温度の実測値を示す実測グラフLと、該実測グラフL上の2点R(t1,T1),S(t2,T2)から求められる「T=f(t)」の関数を示すグラフが示されている。
【0056】
上記T=f(t)の関数は、本実施の形態では次のようにして求められている。
即ち、時刻t1とt2で検知した釜内温度をT1とT2とし、時刻tでの予測温度をTとした場合、釜内温度の時間的な勾配(T2―T1)/(t2−t1)と、時刻t1に於ける釜内温度T1を利用し、
T=(((T2―T1)/(t2−t1))×(t−t1))+T1 ・・・▲1▼
としている。
【0057】
一方、限界時間設定手段(52)は、タイマー待機中の釜(2)内に雑菌が多量繁殖するのを防止できる限界時間を温度の関数たる「t=関数g(T)」として記憶している(図8参照)
【0058】
炊飯開始時予測手段(58)は、上記限界時間設定手段(52)が記憶する関数g(T)と前記関数f(t)との交点Pの時刻座標txを求める機能を備えている。そして、該時刻txと、予約時刻設定器(12)で設定された予約時刻より炊飯所要時間だけ前のタイムアップ予定時(減算回路(50)が出力する時刻)とが、比較手段(64)で比較され、減算回路(50)が出力するタイムアップ予定時が炊飯開始時予測手段(58)が出力する時刻txより大きい場合は、比較手段(64)から強制炊飯信号が出力されるようになっている。そして、比較手段(64)から強制炊飯信号が出力された場合は、前記時刻txの到来時に炊飯開始される一方、強制炊飯信号が出力されていない場合は、減算回路(50)が出力するタイムアップ予定時に炊飯開始されるようになっている。
【0059】
尚、図8の実測グラフL上の2点R,Sのうち、温度センサ(21)の最初の測定点を点Rとして固定し、この固定した点Rと、経時的に変化する点Sとに基づいて既述関数f(t)を求めても良い。
【0060】
尚、温度センサ(21)が設定時間周期で検知する釜内温度を利用し、最小2乗法の手法を用いて関数f(t)を決定してもよい。又、更に2次関数以上の高次回帰線を用いて関数f(t)を決定しても良い。
【0061】
次に、図示しない制御装置には図9のフローチャートに示す内容の制御プログラムを格納したマイクロコンピュータが内蔵されており、以下、同図のフローチャートに従って第3実施形態に係る炊飯器の動作を説明する。
【0062】
ステップ(ST70)で通常炊飯スイッチ(14)の投入が確認されると、後述するステップ(ST81)の炊飯動作が直ちに開始される。
次に、ステップ(ST71)で予約炊飯スイッチ(13)の投入を監視し、これが投入されない場合はステップ(ST70)に制御が戻される。
【0063】
この後、ステップ(ST72)で温度センサ(21)の検知温度を第1温度T1として記憶し、その1分後に於ける温度センサ(21)の検知温度を第2温度T2として記憶する(ステップ(ST73))。そして、上記第1,第2温度T1,T2及び、該温度を検知した時刻t1,t2を用いて既述関数T=f(t)を求める(ステップ(ST74))。
次に、ステップ(ST75)で既述関数g(T)とf(t)の交点Pの座標を演算してそのtxを求める。
【0064】
そして、タイムアップ予定時たる「予約時刻tn−40分」の時刻が上記txより遅いか否かがステップ(ST76)で判断される。その結果前者のタイムアップ予定時刻がtxより遅く、該時刻から炊飯を開始したのでは雑菌が多量に繁殖すると判断される場合は、時刻txを表示部(15)に表示した後(ステップ(ST77))、ステップ(ST78)で上記時刻txが到来したか否かを判断する。そして、時刻txが到来している場合は、現在時刻に炊飯所要時間たる40分を加算した時刻(炊飯終了時刻)が予約時刻tnの2時間前の時刻より早いか否かが判断される(ステップ(ST79))。即ち、予約時刻tnより2時間以上前に炊飯が終了するか否かが判断される。
【0065】
そして、予約時刻tnより2時間以上前に炊飯が終了すると判断された場合は、予約時刻tnの到来直前に釜(2)の再加熱が必要であることを示す再加熱フラグF1を「1」にセットされる(ステップ(ST80))。以後、既述第1実施形態の図4に示すステップ(ST11)〜ステップ(ST14)と同様の制御(ステップ(ST81)〜(ST84))が実行される。
【0066】
一方、ステップ(ST76)を実行したときに、時刻txがタイムアップ予定時(tn―40分)より遅い場合は、ステップ(ST85)で表示部(15)に炊飯開始時刻としてタイムアップ予定時(tn―40分)を表示し、該時刻が到来したことがステップ(ST86)で確認できると、既述ステップ(ST81)に制御が移される。
【0067】
ステップ(ST86)を実行した結果、(tn―40分)が経過していないと判断された場合、及びステップ(ST78)で既述txが到来していないと判断された場合は、ステップ(ST87)で1分待機した後、ステップ(ST88)で第2温度T2を第1温度T1として記憶し直し、その後、ステップ(ST73)に制御が戻され、これにより、新たな第1,第2温度T1,T2を利用して再度関数f(t)が求められる(ステップ(ST74))。
【0068】
以上のことから、本制御では、マイクロコンピュータの機能のうち、関数f(t)を求めるステップ(ST74)に対応部分が既述発明特定事項たる温度予測手段に、時刻txを求めるステップ(ST75)に対応する部分が既述発明特定事項たる炊飯開始時予測手段に、「(tn−40分)≧tx」の大小関係を判断するステップ(ST76)が既述発明特定事項たる比較手段に、夫々対応する。
【0069】
[その他]
▲1▼表示部(15)に炊飯開始時刻を表示する場合、予約炊飯スイッチ(13)の投入直後等、炊飯開始時刻の信頼性が低い場合は、該信頼性が高くなる頃(演算された炊飯開始時刻の誤差が許容誤差内に収斂する頃)までは、前記炊飯開始時刻を点滅表示させ、その後、信頼性が高くなったときは常時点灯させるようにしてもよい。
【0070】
▲2▼炊飯開始時刻を音声報知する構成にしてもよい。この場合、操作部(11)に確認ボタンを配設し、該確認ボタンが操作されたときは、前記炊飯開始時刻を音声で報知する。
【0071】
▲3▼炊飯終了目標時点を設定するタイマー設定手段は、予約炊飯スイッチ(13)を投入してから米飯が炊き上がるまでの時間を設定するものであってもよい。
【0072】
▲4▼上記いずれの実施形態においても、予約炊飯スイッチ(13)が操作されたときは、画一的に、タイマー待機中の釜内の雑菌の多量繁殖を防止し得る限界時間が到来したときには強制炊飯を開始させる(本発明の機能を発揮させる)ようにした。これに対し、炊飯器の操作部(11)に機能選択ボタンを付加し、該機能選択ボタンが操作された場合には前記限界時間が到来したときに強制炊飯を開始させる一方、前記機能選択ボタンが操作されない場合には、画一的に、炊飯終了目標時点の到来時より炊飯所要時間だけ前に炊飯開始する動作(通常の予約炊飯)を実行させるようにしてもよい。
【0073】
このようにすると、器具使用者によって機能選択ボタンが操作され、これにより、本発明に係る炊飯動作を実行させる積極的な意思が確認できる場合にのみ、該炊飯動作を実行するから、器具使用者が予期しない程早い時期(既述タイムアップ予定時より相当早い時期)にガスバーナ(3)が突然に燃焼開始する不都合がなく、器具使用者に困惑を与える心配がない。
【0074】
▲5▼炊飯開始時刻と炊飯終了目標時点の両者を表示部(15)に表示し、これにより、炊飯進捗状況(炊飯開始後の経過時間や、炊飯終了時までの残り時間等)を認識できるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に用いられる炊飯器の外観斜視図
【図2】第1実施形態に係る炊飯器の概念図
【図3】限界時間設定手段(52)に格納されている温度別の限界時間のマトリクス
【図4】第1実施形態に係る炊飯器の動作等を説明するフローチャート
【図5】第2実施形態に係る炊飯器の概念図
【図6】第2実施形態に係る炊飯器の動作等を説明するフローチャート
【図7】第3実施形態に係る炊飯器の概念図
【図8】関数g(T),関数f(t)を表したグラフ
【図9】第3実施形態に係る炊飯器の動作等を説明するフローチャート
【符号の説明】
(1)・・・本体ケース
(2)・・・釜
(3)・・・ガスバーナ
(13)・・・予約炊飯スイッチ
(52)・・・限界時間設定手段
(53)・・・比較温度記憶手段
(54)・・・選択手段
(55)・・・平均温度演算手段
(57)・・・温度予測手段
(58)・・・炊飯開始時予測手段

Claims (5)

  1. 釜内温度を検知する温度センサと、
    炊飯終了目標時点を設定するタイマー設定手段と、
    前記炊飯終了目標時点の到来時より炊飯所要時間だけ前のタイムアップ予定時までタイマー待機した後に炊飯開始する予約炊飯を実行させる為の予約炊飯スイッチと、
    前記タイマー待機中の釜内の雑菌の多量繁殖を防止し得る限界時間を温度別に設定する限界時間設定手段と、
    前記タイマー待機中に前記温度センサが設定時間周期で検知した最新の釜内温度を比較温度として記憶する比較温度記憶手段と、
    前記タイマー待機中に経時変化する前記比較温度に対応する特定の限界時間を前記温度別の限界時間から選択する選択手段と、
    前記選択手段で選択された前記特定の限界時間より前記タイマー待機の時間が長い場合は強制炊飯信号を出力する時間比較手段と、が設けられ、
    前記時間比較手段から前記強制炊飯信号が出力された場合は前記タイマー待機の開始後に前記特定の限界時間が経過した時に前記炊飯開始する一方、
    前記時間比較手段から前記強制炊飯信号が出力されない場合は前記タイムアップ予定時に炊飯開始する、炊飯器に於いて、
    炊飯開始時刻や炊飯開始までの残時間等を報知する炊飯開始時点報知手段が設けられており、
    前記炊飯開始時点報知手段は、前記強制炊飯信号が出力された場合は前記タイマー待機の開始後に前記特定の限界時間が経過する時点を事前に報知する一方、前記強制炊飯信号が出力されない場合は前記タイムアップ予定時を事前に報知する、炊飯器。
  2. 釜内温度を検知する温度センサと、
    炊飯終了目標時点を設定するタイマー設定手段と、
    前記炊飯終了目標時点の到来時より炊飯所要時間だけ前のタイムアップ予定時までタイマー待機した後に炊飯開始する予約炊飯を実行させる為の予約炊飯スイッチと、
    前記タイマー待機中の釜内の雑菌の多量繁殖を防止し得る限界時間を温度別に設定する限界時間設定手段と、
    前記タイマー待機中に前記温度センサが設定時間周期で検知した各釜内温度の平均温度を演算する平均温度演算手段と、
    前記平均温度に対応する特定の限界時間を前記温度別の限界時間から選択する選択手段と、
    前記選択手段で選択された前記特定の限界時間より前記タイマー待機の時間が長い場合は強制炊飯信号を出力する時間比較手段と、が設けられ、
    前記時間比較手段から前記強制炊飯信号が出力された場合は前記タイマー待機の開始後に前記特定の限界時間が経過した時に炊飯開始する一方、
    前記時間比較手段から前記強制炊飯信号が出力されない場合は前記タイムアップ予定時に炊飯開始する、炊飯器に於いて、
    炊飯開始時刻や炊飯開始までの残時間等を報知する炊飯開始時点報知手段が設けられており、
    前記炊飯開始時点報知手段は、前記強制炊飯信号が出力された場合は前記タイマー待機の開始後に前記特定の限界時間が経過する時点を事前に報知する一方、前記強制炊飯信号が出力されない場合は前記タイムアップ予定時を事前に報知する、炊飯器。
  3. 釜内温度を検知する温度センサと、
    炊飯終了目標時点を設定するタイマー設定手段と、
    前記炊飯終了目標時点の到来時より炊飯所要時間だけ前のタイムアップ予定時までタイマー待機した後に炊飯開始する予約炊飯を実行させる為の予約炊飯スイッチと、
    前記タイマー待機中の釜(2)内に雑菌が多量繁殖するのを防止できる限界時間を温度の関数g(T)として記憶する限界時間設定手段と、
    前記タイマー待機中に前記温度センサが設定時間周期で検知した各釜内温度の変化に基づいて将来の釜内温度Tを時間の関数f(t)として予測する温度予測手段と、
    前記関数g(T)と関数f(t)の交点Pの時刻座標txを求める炊飯開始時予測手段と、
    前記タイムアップ予定時が、前記時刻txより後の場合は強制炊飯信号を出力する比較手段と、が設けられ、
    前記比較手段から前記強制炊飯信号が出力された場合は前記時刻txの到来時に炊飯開始する一方、
    前記比較手段から前記強制炊飯信号が出力されない場合は前記タイムアップ予定時に炊飯開始する、炊飯器。
  4. 請求項3に記載の炊飯器に於いて、
    炊飯開始時刻や炊飯開始までの残時間等を報知する炊飯開始時点報知手段が設けられており、
    前記炊飯開始時点報知手段は、前記強制炊飯信号が出力された場合は前記タイマー待機の開始後に前記特定の限界時間が経過する時点を事前に報知する一方、前記強制炊飯信号が出力されない場合は前記タイムアップ予定時を事前に報知する、炊飯器。
  5. 請求項1からの何れかに記載の炊飯器に於いて、
    炊き上がった米飯を保温温度に維持する保温動作を実行させる制御手段を備え、
    炊飯終了目標時点より設定時間以上前に前記米飯が炊き上がる場合は、前記炊飯終了目標時点の直前に前記保温温度を超える温度まで釜を再加熱する、炊飯器。
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