JP3844880B2 - 車両のエネルギ回生制御装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、アンチロックブレーキシステムとエネルギ回生ブレーキシステムとを備える車両のエネルギ回生制御装置において、特に、車両の制動時に車両安定性を向上させる技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、車両の制動時に、車輪駆動系の回転力によってポンプモータを駆動し、低圧側オイルタンク内の作動流体を高圧側アキュムレータに圧送して蓄圧することで車両の運動エネルギを回収するエネルギ回生ブレーキシステムが知られている(特開平6−248992号公報等参照)。
【0003】
また、近年では、車両の制動時に車輪のロックを防止することで、制動距離の短縮等を図ったアンチロックブレーキシステム(以下「ABS」という)の搭載が常識になってきた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来では、ABSとエネルギ回生ブレーキシステムとを組み合わせて使用することを考えていなかったため、ABS装着車にエネルギ回生ブレーキシステムを取り付けると、ABSの機能を妨げるおそれがあった。即ち、ABSは、制動時の車輪回転速度を監視することで、電子制御により制動力を制御して車輪のロックを防止するシステムである。かかるABSにエネルギ回生ブレーキシステムを取り付けると、運動エネルギを回収する駆動輪については、ブレーキペダルの踏角に応じた回生ブレーキによる制動力のみが作用しているので、ABSが作動せず車輪がロックして車両姿勢が乱れたり、制動距離が長くなるおそれがあった。
【0005】
そこで、本発明は以上のような従来の問題点に鑑み、エネルギ回生ブレーキシステムとABSとの連携をとることで、車両の制動時における車両安定性を向上させた車両のエネルギ回生制御装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
このため、請求項1記載の発明は、車両の制動時に車輪のロックを防止するアンチロックブレーキシステムと、車両の制動時に車輪駆動系の回転力によってポンプモータを駆動し、低圧側オイルタンク内の作動流体を高圧側アキュムレータに圧送して蓄圧することで、車両の運動エネルギを回収するエネルギ回生ブレーキシステムと、を備えた車両のエネルギ回生制御装置であって、前記アンチロックブレーキシステムが作動中であることを検出する作動検出手段と、前記エネルギ回生ブレーキシステムの作動を中断させる作動中断手段と、前記作動検出手段によりアンチロックブレーキシステムが作動中であることが検出されたときに、作動中断手段によりエネルギ回生ブレーキシステムの作動を中断させる中断制御手段と、車速を検出する車速検出手段と、前記エネルギ回生ブレーキシステムの作動が中断された後、前記車速検出手段により検出された車速が所定速度以下になったときに、エネルギ回生ブレーキシステムの作動を復帰させる作動復帰手段と、を含んで構成されたことを特徴とする。
【0007】
請求項2記載の発明は、車両の制動時に車輪のロックを防止するアンチロックブレーキシステムと、車両の制動時に車輪駆動系の回転力によってポンプモータを駆動し、低圧側オイルタンク内の作動流体を高圧側アキュムレータに圧送して蓄圧することで、車両の運動エネルギを回収するエネルギ回生ブレーキシステムと、を備えた車両のエネルギ回生制御装置であって、前記アンチロックブレーキシステムが作動中であることを検出する作動検出手段と、前記エネルギ回生ブレーキシステムの作動を中断させる作動中断手段と、前記作動検出手段によりアンチロックブレーキシステムが作動中であることが検出されたときに、作動中断手段によりエネルギ回生ブレーキシステムの作動を中断させる中断制御手段と、アクセルペダルを操作したことを検出するペダル操作検出手段と、前記エネルギ回生ブレーキシステムの作動が中断された後、前記ペダル操作検出手段によりアクセルペダルが操作されたことが検出されたときに、エネルギ回生ブレーキシステムの作動を復帰させる作動復帰手段と、を含んで構成されたことを特徴とする。
【0008】
請求項1又は2の構成によれば、車両の制動時には、車輪駆動系の回転力によってポンプモータがポンプとして作動し、低圧側オイルタンク内の作動流体が高圧側アキュムレータに圧送され、車両の運動エネルギが回収される。エネルギ回収中にアンチロックブレーキシステムが作動すると、作動検出手段によりアンチロックブレーキシステムが作動中であることが検出される。そして、中断制御手段により作動中断手段が作動され、エネルギ回生ブレーキシステムの作動が中断される。従って、アンチロックブレーキシステムの作動中には、エネルギ回生ブレーキシステムの作動が中断されるので、アンチロックブレーキシステム本来の作用・効果が現われ、車輪がロックして車両姿勢が乱れたり、制動距離が長くなることが防止される。
【0009】
そして、請求項1の構成によれば、エネルギ回生ブレーキシステムの作動が中断された後、車速が所定速度以下になったときに、エネルギ回生ブレーキシステムの作動が復帰するので、運動エネルギの回収が効率的に行われる。また、請求項2の構成によれば、エネルギ回生ブレーキシステムの作動が中断された後、アクセルペダルが操作されると、エネルギ回生ブレーキシステムの作動が復帰するので、運動エネルギの回収が効果的に行われる。特に、車両走行中であってもアクセルペダルを踏むことでエネルギ回生ブレーキシステムの作動が復帰するので、運動エネルギの回収の頻度が多くなり、請求項1記載の発明に比べて、エネルギの有効利用がより促進される。
【0010】
請求項3記載の発明は、前記ポンプモータが斜軸式のポンプモータである場合には、前記作動中断手段は、斜軸式ポンプモータの傾転角を中立位置に戻すことにより、エネルギ回生ブレーキシステムの作動を中断させる構成とした。
【0011】
請求項3記載の構成によれば、斜軸式のポンプモータの傾転角を中立位置に戻すことで、エネルギ回生ブレーキシステムの作動が中断される。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、添付された図面を参照して本発明を詳述する。
図1は、本発明に係るエネルギ回生制御装置を備えた車両の基本構成を示す。
車両には、サービスブレーキシステム10と、ABS30と、エネルギ回生ブレーキシステム40と、が備えられる。
【0013】
サービスブレーキシステム10は、エアブレーキとオイルブレーキとを組み合わせたシステムで、フットブレーキバルブで圧縮空気を制御してエアブースタに送り込み、エアブースタで圧縮空気を油圧に変換・倍力して各ホイールシリンダを作動させ、制動力を発揮させる構造を備えたものである。
即ち、ブレーキペダル11の踏込み操作に連動するフットブレーキバルブ12は、ブレーキペダル11の踏角θbに応じてエアリザーバ13,14からの圧縮空気の圧力を制御してプライマリ回路15及びセカンダリ回路16に圧縮空気を夫々供給する。プライマリ回路15に供給された圧縮空気は、エアブースタ17により圧縮空気の圧力に比例した油圧に変換され、変換された油圧が前輪ブレーキ回路18に供給される。前輪ブレーキ回路18に供給された油圧は、前輪19L,19Rに設けられたホイールシリンダ(図示せず)に供給され、制動力を発生させる。一方、セカンダリ回路16に供給された圧縮空気は、エアブースタ20により圧縮空気の圧力に比例した油圧に変換され、変換された油圧が後輪ブレーキ回路21に供給される。後輪ブレーキ回路21に供給された油圧は、後輪22L,22Rに設けられたホイールシリンダ(図示せず)に供給され、制動力を発生させる。
【0014】
なお、プライマリ回路15及びセカンダリ回路16には、エネルギ回生ブレーキシステム40の作動時に、後輪22L,22Rのサービスブレーキを非作動とすべく、エアブースタ20への圧縮空気の供給を遮断するソレノイドバルブ23が介装される。ソレノイドバルブ23は、作動時にエアブースタ20への圧縮空気の供給を遮断する特性を有している。
【0015】
ABS30は、車輪回転センサ31a〜31dと、ABSアクチュエータ32a〜32dと、ABSコントローラ33と、を含んで構成される。車輪回転センサ31a〜31dは、前輪19L,19R及び後輪22L,22Rの車輪回転速度を夫々検出する。ABSアクチュエータ32a〜32dは、サービスブレーキシステム10の前輪ブレーキ回路18及び後輪ブレーキ回路21に夫々介装され、前輪19L,19R及び後輪22L,22Rのブレーキに供給される油圧を夫々制御する。ABSコントローラ33は、マイクロコンピュータを内蔵し、車両の制動時に、車輪回転センサ31a〜31dからの信号に応じてABSアクチュエータ32a〜32dを制御することで、前輪19L,19R或いは後輪22L,22Rがロックすることを防止する。また、ABSコントローラ33は、作動検出手段として機能し、ABS30が作動中であるとき、即ち、ABSアクチュエータ32a〜32dによりブレーキの制動力が制御されているときに、ABS作動信号を外部に出力する。
【0016】
エネルギ回生ブレーキシステム40は、次のように構成されている。エンジン41の回転を変速するトランスミッション42の出力軸には、ディファレンシャルギヤ43を介して連結される駆動輪としての後輪22L,22Rと,ハイブリッドコントローラ44によりクラッチが断続制御される減速機45を介して連結される斜軸式のポンプモータ46と、が夫々連結される。ハイブリッドコントローラ44は、マイクロコンピュータを内蔵し、中断制御手段及び作動復帰手段として機能すると共に、後述する制御内容に従って減速機45のクラッチの断続制御、ポンプモータ46の斜軸の傾転角の制御、サービスブレーキシステム10に設けられたソレノイドバルブ23等の制御を行う。ポンプモータ46の一方のポートには、締切弁47を介してアキュムレータ48と連通する高圧油通路49が接続され、他方のポートには、タンク50と連通する低圧油通路51が接続される。また、タンク50と締切弁47との間には、通常走行時にポンプモータ46を介してオイルを循環させる油通路52が接続され、油通路52にオイルフィルタ53及びオイルクーラ54が介装される。
【0017】
この他には、エンジン41を制御するためのエンジン制御システム60が設けられる。エンジン制御システム60は、アクセルペダルの開度を検出するアクセルペダルセンサ61と、エンジン41の回転速度Ne を検出する回転速度センサ62と、エンジンコントローラ63と、を含んで構成される。エンジンコントローラ63は、アクセルペダルセンサ61及び回転速度センサ62等の信号に応じて燃料供給量等を決定し、エンジン41の燃料噴射弁等(図示せず)の駆動制御を行う。なお、エンジンコントローラ63は、エネルギ回生ブレーキシステム40の作動条件が成立したときに、エネルギ回生ブレーキシステム40の運転許可信号(ハイブリッド運転許可信号)を外部に出力する。
【0018】
次に、かかる基本構成からなるエネルギ回生制御装置の各種実施形態について説明する。
第1実施形態を示す図2において、ハイブリッドコントローラ44には、ABSコントローラ33からのABS作動信号と、エンジンコントローラ63からのハイブリッド運転許可信号と、が入力される。そして、ハイブリッドコントローラ44は、図3に示すフローチャートに従ってエネルギ回生ブレーキシステム40の制御を行う。なお、図3に示すフローチャートは、車両の運動エネルギを回収するエネルギ回収モードのときに実行され、後輪22L,22Rのサービスブレーキシステム10を非作動とすべく、ソレノイドバルブ23が作動中であることを前提とする。
【0019】
ステップ1(図では「S1」と略記する。以下同様)では、エンジンコントローラ63からハイブリッド運転許可信号が入力されているか否かを判定する。そして、運転許可信号が入力していればステップ2へと進み(Yes)、運転許可信号が入力していなければステップ3へと進む(No)。
ステップ2では、ABSコントローラ33からABS作動信号が入力されているか否かを判定する。そして、ABS作動信号が入力していればステップ3へと進み(Yes)、ABS作動信号が入力していなければステップ6へと進む(No)。
【0020】
ステップ3〜ステップ5では、運動エネルギの回収中にABSが作動したとき、或いは、運動エネルギの回収が行われていないときの中断制御手段としての制御が行われる。具体的には、ステップ3において、ポンプモータ46の斜軸の傾転角を中立位置に戻し、運動エネルギの回収を中断すると共に(作動中断手段)、ステップ4において、減速機45のクラッチを断とする(作動中断手段)。さらに、ステップ5において、サービスブレーキシステム10を復帰すべく、ソレノイドバルブ23を非作動とする。なお、エネルギ回生ブレーキシステム40の作動を中断するときには、減速機45のクラッチを断とする制御(ステップ4)を行わなくてもよい。
【0021】
ステップ6では、エネルギ回生ブレーキシステム40の制御が行われる。具体的には、運転者が要求する制動トルクを演算してポンプモータ46の流量を設定し、この設定値に見合うように、ブレーキペダル11の踏角θb 及びアキュムレータ48の蓄圧レベル等に応じて、ポンプモータ46の斜軸の傾転角を制御する。
【0022】
また、ステップ6では、エネルギ回生ブレーキシステム40の作動を中断した後、エネルギ回生ブレーキシステム40の作動を復帰する作動復帰手段としての処理も行われる。即ち、減速機45のクラッチを断とした場合には、車速を検出する車速センサ(車速検出手段)を設け、検出された車速に基づき停車したか否かを判定し、一旦停車した後発進したときに復帰すればよい。また、減速機45のクラッチを断としなかった場合には、アクセルペダルの踏角θa を検出する踏角センサ(ペダル操作検出手段)を設け、検出された踏角θb に基づきアクセルペダルの操作状況を判定し、アクセルペダルを踏むと復帰するようにしてもよい。減速機45のクラッチを断としない場合の利点は、車両が停車しなくともアクセルペダルを踏むとエネルギ回生ブレーキシステム40が復帰するので、運動エネルギを回収する頻度が多くなり、エネルギの有効利用をより促進することができる。
【0023】
以上説明したステップ1〜ステップ6の処理によれば、運動エネルギの回収中にABS30が作動すると、エネルギ回生ブレーキシステム40の作動が中断され、サービスブレーキシステム10の作動が復帰するので、ABS30により制動時の車輪ロックが効果的に防止される。従って、車両の制動時において、車輪がロックして車両姿勢が乱れたり、制動距離が長くなることが防止され、車両安定性を向上させることができる。
【0024】
図4〜図6は、第2実施形態〜第4実施形態を示し、先の第1実施形態を電気回路で夫々実現したものである。なお、夫々の電気回路により、作動制御手段が構成される。
第2実施形態を示す図4において、エンジンコントローラ63のハイブリッド運転許可信号出力端子63aは、システムキャンセルリレー70の駆動部70aを経て、バッテリの+端子71に接続される。システムキャンセルリレー70の断続部70bは、一端子がハイブリッドカットリレー72(作動中断手段)の断続部72bを経てハイブリッドコントローラ44のハイブリッドシステム運転許可信号入力端子(以下「運転許可信号入力端子」という)44aに、他端子がハイブリッドコントローラ44の接地端子44bに夫々接続される。また、ハイブリッドカットリレー72の駆動部72aは、一端子がABSコントローラ33のABS作動信号出力端子33aに、他端子がABSコントローラ33の接地端子33bに夫々接続される。システムキャンセルリレー70は、非作動時には断続部70bが開放し、駆動部70aに電圧が印加される作動時には断続部70bが短絡する特性を有している。ハイブリッドカットリレー72は、非作動には断続部72bが短絡し、駆動部72aに電圧が印加される作動時には断続部72bが開放する特性を有している。
【0025】
かかる構成によれば、エンジンコントローラ63からハイブリッド運転許可信号が出力されると、システムキャンセルリレー70の駆動部70aにバッテリ電圧Vが印加され、断続部70bが短絡する。従って、ハイブリッドコントローラ44の運転許可信号入力端子44aにハイブリッドシステム運転許可信号(以下「運転許可信号」という)が入力され、ハイブリッドコントローラ44は、運動エネルギを回収するエネルギ回生ブレーキシステム40を作動させる。かかる状態で、ABS30が作動してABSコントローラ33からABS作動信号が出力されると、ハイブリッドカットリレー72の駆動部72aに電圧が印加され、断続部72bが開放する。このため、ハイブリッドコントローラ44への運転許可信号の入力が断たれ、ハイブリッドコントローラ44は、エネルギ回生ブレーキシステム40の作動を中断させる。
【0026】
エネルギ回生ブレーキシステム40の作動が中断した後、エネルギ回生ブレーキシステム40を復帰する条件は、先の第1実施形態と同様に、停車後の発進(減速機45のクラッチを断とした場合)、或いは、アクセルペダルを踏込んだとき(減速機45のクラッチを断としなかった場合)とすればよい。
かかる構成による効果は、先の第1実施形態と同様であるので、その説明は省略する。
【0027】
図5に示す第3実施形態は、先の第2実施形態におけるハイブリッドカットリレー72を、エンジンコントローラ63のハイブリッド運転許可信号出力端子63aとバッテリの+端子71とを接続する接続線に介装した構成である。
かかる構成によれば、ABSコントローラ33からABS作動信号が出力されると、ハイブリッドカットリレーの駆動部72aに電圧が印加され、断続部72bが開放する。従って、エンジンコントローラ63からのハイブリッド運転許可信号の出力が断たれ、システムキャンセルリレー70が非作動となり、ハイブリッドコントローラ44への運転許可信号が断たれる。そして、ハイブリッドコントローラ44は、エネルギ回生ブレーキシステム40の作動を中断させる。
【0028】
なお、他の作用及び効果は、先の第2実施形態と同一であるので、その説明は省略する。
図6に示す第4実施形態において、エンジンコントローラ63のハイブリッド運転許可信号出力端子63aは、システムキャンセルリレー70の駆動部70aを経て、バッテリの+端子71に接続される。システムキャンセルリレー70の断続部70bは、一端子がハイブリッドコントローラ44の運転許可信号入力端子44aに、他端がハイブリッドコントローラ44の接地端子44bに夫々接続される。また、ABSコントローラ33のABS作動信号出力端子33aは、ハイブリッドカットリレー72の駆動部72aを経て、ABSコントローラ33の接地端子33bに接続される。ハイブリッドカットリレー72の断続部72bは、一端子がハイブリッドコントローラ44のハイブリッドシステム中断信号入力端子44cに、他端子がハイブリッドコントローラ44の接地端子44dに夫々接続される。なお、第4実施形態におけるハイブリッドカットリレー72は、非作動時には断続部72bが開放し、駆動部72aに電圧が印加された作動時には断続部72bが短絡する特性を有している。
【0029】
かかる構成によれば、エンジンコントローラ63からハイブリッド運転許可信号が出力されると、システムキャンセルリレー70が作動して、ハイブリッドコントローラ44に運転許可信号を入力する。この状態で、ABSコントローラ33からABS作動信号が出力されると、ハイブリッドカットリレー72が作動し、断続部72bが短絡する。従って、ハイブリッドコントローラ44に、ハイブリッドシステム中断信号が入力され、エネルギ回生ブレーキシステム40の作動が中断される。
【0030】
なお、以上説明した第2実施形態〜第4実施形態は、ABSコントローラ33からABS作動信号が出力されたときに、ハイブリッドコントローラ44に、エネルギ回生ブレーキシステム40の作動を中断させる何らかの信号を伝達するための一例に過ぎず、実際の電気回路では、種々の回路により構成することができることは言うまでもない。
【0031】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1又は2に記載の発明によれば、アンチロックブレーキシステムの作動中には、エネルギ回生ブレーキシステムの作動が中断されるので、アンチロックブレーキシステム本来の作用・効果が現われ、車輪がロックして車両姿勢が乱れたり、制動距離が長くなることが防止され、車両安定性を向上することができる。
【0032】
そして、請求項1記載の発明によれば、車速が所定速度以下になったときに、エネルギ回生ブレーキシステムの作動が復帰するので、運動エネルギの回収を効率的に行うことができる。また、請求項2記載の発明によれば、車両走行中であってもアクセルペダルを踏むことでエネルギ回生ブレーキシステムの作動が復帰するので、運動エネルギの回収の頻度が多くなり、エネルギの有効利用をより促進することができる。
【0033】
請求項3記載の発明によれば、斜軸式のポンプモータの傾転角を中立位置に戻すことで、エネルギ回生ブレーキシステムの作動を中断させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るエネルギ回生制御装置を備えた車両の基本構成図
【図2】 同上の第1実施形態を示すブロック図
【図3】 同上の制御内容を示すフローチャート
【図4】 同上の第2実施形態を示す電気回路図
【図5】 同上の第3実施形態を示す電気回路図
【図6】 同上の第4実施形態を示す電気回路図
【符号の説明】
30 ABS
33 ABSコントローラ
40 エネルギ回生ブレーキシステム
44 ハイブリッドコントローラ
45 減速機
46 斜軸式ポンプモータ
48 アキュムレータ
50 オイルタンク
72 ハイブリッドカットリレー

Claims (3)

  1. 車両の制動時に車輪のロックを防止するアンチロックブレーキシステムと、
    車両の制動時に車輪駆動系の回転力によってポンプモータを駆動し、低圧側オイルタンク内の作動流体を高圧側アキュムレータに圧送して蓄圧することで、車両の運動エネルギを回収するエネルギ回生ブレーキシステムと、
    を備えた車両のエネルギ回生制御装置であって、
    前記アンチロックブレーキシステムが作動中であることを検出する作動検出手段と、
    前記エネルギ回生ブレーキシステムの作動を中断させる作動中断手段と、
    前記作動検出手段によりアンチロックブレーキシステムが作動中であることが検出されたときに、作動中断手段によりエネルギ回生ブレーキシステムの作動を中断させる中断制御手段と、
    車速を検出する車速検出手段と、
    前記エネルギ回生ブレーキシステムの作動が中断された後、前記車速検出手段により検出された車速が所定速度以下になったときに、エネルギ回生ブレーキシステムの作動を復帰させる作動復帰手段と、
    を含んで構成されたことを特徴とする車両のエネルギ回生制御装置。
  2. 車両の制動時に車輪のロックを防止するアンチロックブレーキシステムと、
    車両の制動時に車輪駆動系の回転力によってポンプモータを駆動し、低圧側オイルタンク内の作動流体を高圧側アキュムレータに圧送して蓄圧することで、車両の運動エネルギを回収するエネルギ回生ブレーキシステムと、
    を備えた車両のエネルギ回生制御装置であって、
    前記アンチロックブレーキシステムが作動中であることを検出する作動検出手段と、
    前記エネルギ回生ブレーキシステムの作動を中断させる作動中断手段と、
    前記作動検出手段によりアンチロックブレーキシステムが作動中であることが検出されたときに、作動中断手段によりエネルギ回生ブレーキシステムの作動を中断させる中断制御手段と、
    アクセルペダルを操作したことを検出するペダル操作検出手段と、
    前記エネルギ回生ブレーキシステムの作動が中断された後、前記ペダル操作検出手段によりアクセルペダルが操作されたことが検出されたときに、エネルギ回生ブレーキシステムの作動を復帰させる作動復帰手段と、
    を含んで構成されたことを特徴とする車両のエネルギ回生制御装置。
  3. 前記ポンプモータが斜軸式のポンプモータである場合には、
    前記作動中断手段は、斜軸式ポンプモータの傾転角を中立位置に戻すことにより、エネルギ回生ブレーキシステムの作動を中断させる構成である請求項1又は2に記載の車両のエネルギ回生制御装置。
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