JP2699428B2 - 車輪制動液圧制御装置 - Google Patents

車輪制動液圧制御装置

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【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 (産業上の利用分野) 本発明は、車両における車輪制動液圧制御装置に係る
もので、特にアンチスキツドコントロール機能(車両時
において車輪のロックを防止する機能)とトラクシヨン
コントロール機能(車両の発振・加速時において車輪の
スリツプを防止する機能)を備えた車輪制動液圧制御装
置に関する。
(従来の技術) 従来、この種の装置として特開昭58−202142号公報に
示されるものがある。
この装置は、マスタシリンダ,ホイールシリンダ,給
排切替手段,リザーバ,液圧ポンプ及びトラクシヨンコ
ントロール作動時にマスタシリンダと給排切替手段との
連通を遮断すると共に液圧ポンプの吐出路を給排切替手
段及びアキユムレータに連通させる電磁弁を備え、液圧
ポンプが吸込みポンプとして構成されていて、更にマス
タシリンダと液圧ポンプの吸入路との間に、液圧ポンプ
の吸入路における圧力が所定値以下に低下した時にマス
タシリンダと液圧ポンプの吸入路とを連通する切替弁を
有する接続導管が接続されている。
これにより、この装置においては、アンチスキツドコ
ントロール機能の構成要素を使用することによりアンチ
スキツドコントロール機能とトラクシヨンコントロール
機能とを備えた当該車輪制動液圧制御装置を安価にする
と共に、確実に応答性良くトラクシヨンコントロール機
能が作動されるようにしている。
(発明が解決しようとする課題) ところが、上記した従来の装置においてはトラクショ
ンコントロール作動時の液圧源としてアキユムレータ内
の畜液圧を用いており、該液圧が低下した時に液圧ポン
プを駆動させると共に切替弁を作動させているため、常
時アキユムレータには圧力負荷が作用しており、それに
よりアキユムレータの液洩れ等の信頼性を充分に考慮し
なければならないと共に、圧力スイツチのような圧力監
視装置によりアキユムレータの蓄圧状態をモニタする必
要がある。そのため、装置の構成が複雑となつて製造コ
ストが増大してしまうという問題があつた。
そこで本発明は、この種の車輪制動液圧制御装置にお
いて、構成が複雑となつてその製造コストが増大するこ
となく、トラクシヨンコントロール機能が応答性良く確
実に作動されるようにすることを、その技術的課題とす
る。
〔発明の構成〕
(課題を解決するための手段) 上記した技術的課題を解決するために講じた技術的手
段は、当該車輪制動液圧制御装置を、マスタシリンダ
と、該マスタシリンダに接続され車輪を制動するホイー
ルシリンダと、所要量の作動液を収容可能なリザーバ
と、前記マスタシリンダと前記ホイールシリンダ間の連
通を開閉制御すると共に前記ホイールシリンダと前記リ
ザーバとの連通を開閉制御する給排切替手段と、前記リ
ザーバに接続される吸入路を有すると共に前記給排切替
手段と前記マスタシリンダ間に接続される吐出路を有す
る液圧ポンプと、前記給排切替手段と前記マスタシリン
ダ間に介装されて前記マスタシリンダと前記給排切替手
段間を連通する第1位置と前記マスタシリンダと前記給
排切替手段との連通を遮断すると共に前記液圧ポンプの
吸入路と前記マスタシリンダとを連通させる第2位置と
を有する切替制御手段と、前記液圧ポンプの吐出路に介
装されて前記液圧ポンプから前記マスタシリンダ及び前
記給排切替手段への液流通のみを許容する一方向弁と、
該一方向弁と前記液圧ポンプ間の吐出路に接続されるア
キュムレータとを備えてなる構成とすることである。
(作用) 上記した手段によれば、マスタシリンダ非作動時に行
われるトラクシヨンコントロール作動時には、切替制御
手段が第2位置に保持され液圧ポンプの吸入路がマスタ
シリンダに連通されるので、マスタシリンダにより吸込
まれた作動液が給排切替手段を介してホイールシリンダ
に導入されてホイールシリンダ液圧が増圧されたり、給
排切換手段によりホイールシリンダ液圧が保持された
り、導入された作動液がリザーバに排出されてホイール
シリンダ液圧が減圧されたりして、車両の発進・加速時
における車輪のスリツプが的確に防止される。ここで、
液圧ポンプから吐出される作動液はアキユムレータにト
ラクシヨン作動時における減圧及び保持作用時において
蓄圧され、その後の増圧作用時にその蓄圧された作動液
が有効に液圧ポンプの吐出液と共に利用される。そのた
めアキユムレータは補助的に利用されるにすぎずに通常
時に蓄圧されていないものであるので、従来の如くその
蓄液圧をモニタすることは不要であり、構成が複雑とな
つてその製造コストが増大することなくトラクシヨンコ
ントロール機能が応答性良く確実に作動されるようにす
ることができる。
(実施例) 以下、本発明に従つた車輪制動液圧制御装置の一実施
例を添付図面に基づき説明する。
第1図において、車輪制動液圧制御装置10はブレーキ
ペダル11により作動されるマスタシリンダ12が液圧管路
を介してホイールシリンダ13,14に接続されており、各
ホイールシリンダ13,14に付与される液圧が車輪のロツ
ク及び駆動輪のスリツプに応じて制御されるようになつ
ている。
車輪制動液圧制御装置10は、マスタシリンダ12と、各
ホイールシリンダ13,14と、各ホイールシリンダ13,14に
接続されて所要量の作動液を収納可能なリザーバ15と、
マスタシリンダ12と各ホイールシリンダ13,14間の連通
を開閉制御する供給切替弁16,17と、各ホイールシリン
ダ13,14とリザーバ15との連通を開閉制御する排出切替
弁18,19と、排出切替弁18,19とリザーバ15間に接続され
る吸入路20aを有すると共に供給切替弁16,17とマスタシ
リンダ12間に接続される吐出路20bを有する液圧ポンプ2
0と、マスタシリンダ12と供給切替弁16,17間に介装され
る切替制御弁21と、一方向弁22と、アキユムレータ23
と、リリーフ弁24とを備えている。
供給切替弁16,17及び排出切替弁18,19は本発明におけ
る給排切替手段を構成し、供給切替弁16,17は常開型の
2ポート2位置電磁弁からなり、消磁時には図示位置を
保持してマスタシリンダ12と各ホイールシリンダ13,14
とを液圧管路を介して連通させ、励磁時には両者の連通
を遮断するように作動する。また、排出切替弁18,19は
常閉型の2ポート2位置電磁弁からなり、消磁時には図
示位置を保持してホイールシリンダ13,14とリザーバ15
との連通を遮断し、励磁時には液圧管路を介して両者を
連通させるように作動する。しかして両弁16,17及び18,
19は、車輪の回転速度を検出する車速センサ28,29の検
出信号に応じて制御装置25により制御されるようになつ
ていて、車輪を制動する必要のない時は図示位置を保持
し、アンチスキツドコントロール作動時には車輪のロツ
ク状態に応じて夫々消磁,励磁を繰り返すように制御さ
れ、トラクシヨンコントロール作動時には車輪(駆動
輪)のスリツプ状態に応じて夫々消磁,励磁を繰り返す
ように制御されるようになつている。なお、供給切替弁
16,17には並列にチエツクバルブ26,27が設置されてい
る。
リザーバ15はピストン15aとスプリング15bを備えてい
て、排出切替弁18,19を通して還流される作動液を内部
に収容可能且つ内部に収容した作動液を液圧ポンプ20の
収入路20aに供給可能とされている。
液圧ポンプ20は吸込みポンプとして構成され、図示せ
ぬ電動モータにより駆動されるようになつていて、該電
動モータはアンチスキツドコントロール作動及びトラク
シヨンコントロール作動時に回転するように制御装置25
により制御されるようになつている。これにより、液圧
ポンプ20はアンチスキツドコントロール作動時及びトラ
クシヨンコントロール作動時に吸入路20a内の作動液を
吸い込んで、供給切替弁16,17と切替制御弁21間の液圧
管路に一方向弁22を介して接続される吐出路20bに吐出
する。
切替制御弁21は、マスタシリンダ12と供給切替弁16,1
7間の液圧管路に介装されていて、本実施例においては
そのマスタシリンダ12に接続される第1ポートと供給切
替弁16,17に接続される第2ポートと液圧ポンプ20の吸
入路20aに接続される第3ポートとを有する3ポート2
位置電磁弁により構成されている。該切替制御弁21は第
1ポートと第2ポートとを連通し、第3ポートと各ポー
トを遮断する第1位置と、第1ポートと第3ポートとを
連通し、第2ポートと各ポートを遮断する第2位置とを
備え、制御装置25により励磁されて第2位置になるよう
に制御されるようになつている。
アキユムレータ23は、液圧ポンプ20の吐出路20bに接
続されており、液圧ポンプ20の作動時であつて供給切替
弁16,17が作動(励磁)されて、液圧ポンプ20の吐出路2
0bが遮断された時に液圧ポンプ20の吐出液を蓄圧するよ
うになつている。また、アキユムレータ23は、リリーフ
弁24を介して切替制御弁21とマスタシリンダ12間の液圧
管路に接続されており蓄圧時においてオーバーフローし
た時に、液圧ポンプ20の吐出液を該液圧管路に還流させ
るようになつている。尚、第1図中30は公知のプロポー
シヨニングバルブである。
以上の構成から成る本実施例の作用を説明する。
車輪制動液圧制御装置10は、車輪非制動時及び車輪制
動時(通常ブレーキ時,アンチスキツドコントロール作
動時,トラクシヨンコントロール作動時)には下記のよ
うな各作動が得られる。
[車輪非制動時] このときには、マスタシリンダ12が非作動状態である
ため、液圧は発生しておらずに、ホイールシリンダ13,1
4には液圧が付与されないので車輪は制動されない。
[車輪制動時] (通常ブレーキ時) このときには、ブレーキペダル11が作動され切替制御
弁21が第1位置に保持されて、供給切替弁16,17とマス
タシリンダ12とが連通され、また供給切替弁16,17が切
替制御弁21とホイールシリンダ13,14とを連通させ、排
出切替弁18,19がホイールシリンダ13,14とリザーバ15の
連通を遮断するため、マスタシリンダ12内の液圧はホイ
ールシリンダ13,14に付与されて車輪が制動される。
尚、このときには一方向弁22が有効に作用してアキユム
レータ23への蓄圧を防止する。
(アンチスキツドコントロール作動時) このときには、切替制御弁21が第1位置を保持した状
態で、制御装置25によつて図示せぬ電動モータが駆動さ
れることにより液圧ポンプ20が作動を開始し、車両制動
時における各車輪のロツク状態に応じて(各車速センサ
28,29の検出信号に応じて)、(1)供給切替弁16,17が
マスタシリンダ12とホイールシリンダ13,14との連通を
遮断し、且つ排出切替弁18,19がホイールシリンダ13,14
とリザーバ15を連通させることにより、ホイールシリン
ダ13,14内の液圧が低下して車輪制動力が低下する作
用、(2)供給切替弁16,17がマスタシリンダ12とホイ
ールシリンダ13,14との連通を遮断し、且つ排出切替弁1
8,19がホイールシリンダ13,14とリザーバ15の連通を遮
断することにより、ホイールシリンダ13,14内の液圧が
保持されて車輪制動力が保持される作用、(3)供給切
替弁16,17がマスタシリンダ12とホイールシリンダ13,14
を連通させ、且つ排出切替弁18,19がホイールシリンダ1
3,14とリザーバ15の連通を遮断することにより、ホイー
ルシリンダ13,14内に液圧ポンプ20の吐出圧が供給され
て、車輪制動力が増大する作用が夫々得られ、この作用
が適宜繰り返されることにより車輪のロツクが最適に防
止される。
(トラクシヨンコントロール作動時) このときには、制御装置25によつて切替制御弁21が第
2位置に切替えられると共に、図示せぬ電動モータが駆
動されることにより液圧ポンプ26が作動を開始し、車両
の発進.加速時における車輪のスリツプに応じて(車速
センサ29の検出信号に応じて)、供給切替弁16が非駆動
輪のホイールシリンダ13と切替制御弁21間の連通を遮断
した状態で、(1)供給切替弁17が液圧ポンプ20の吐出
路20bと駆動輪のホイールシリンダ14を連通させ、且つ
排出切替弁19がホイールシリンダ14とリザーバ15の連通
を遮断することにより、ホイールシリンダ14内に液圧ポ
ンプ20によりマスタシリンダ12より吸い込まれた作動液
が一方向弁22を介して吐出路20bに吐出され、液圧管路
を介してホイールシリンダ14にその液圧が供給されて、
車輪が制動される作用、(2)供給切替弁17が液圧ポン
プ20の吐出路20bとホイールシリンダ14との連通を遮断
し、且つ排出切替弁19がホイールシリンダ14とリザーバ
15の連通を遮断することにより、ホイールシリンダ14内
の液圧が保持されて車輪の制動力が保持される作用、
(3)供給切替弁17が液圧ポンプ20の吐出路20bとホイ
ールシリンダ14との連通を遮断し、且つ排出切替弁19が
ホイールシリンダ14とリザーバ15を連通させることによ
り、ホイールシリンダ14内の液圧が低下して車輪の制動
力が低下する作用が夫々得られ、この作用が適宜に繰り
返されることにより車輪発進・加速時における車両(駆
動輪)のスリツプが最適に防止される。
かかる実施例においては、アンチスキツドコントロー
ル作動時及びトラクシヨンコントロール作動時の保持,
減圧作用時にのみに、アキユムレータ23に液圧ポンプ20
の吐出液が蓄圧されてその蓄圧された作動液がその後の
増圧作用時に液圧ポンプ20の吐出圧液と共にホイールシ
リンダ13,14に付与されるので、トラクシヨンコントロ
ール作動時の応答性を向上させることができる。
また、本実施例においては、アキユムレータ23には通
常時作動液は蓄圧されていないので、液圧ポンプ作動時
にのみ蓄圧されてその蓄圧された作動液は補助的に利用
されるため、アキユムレータの蓄圧状態を常時モニタす
る必要がなく、それにより圧力監視装置は不要となつ
て、構成を簡素化して装置の製造コストを低減すること
ができると共に、アキユムレータ23には常時圧力負荷が
作用しないため装置の信頼性を向上させることができ
る。また、アキュムレータ23は常時蓄圧されるものでは
なく、それにより液圧ポンプ20はアンチスキツドコント
ロール作動時及びトラクシヨンコントロール作動時のみ
作動(図示せぬ電動モータが駆動される)されるため、
静粛な装置にすることができる。
また更に本実施例においては、通常のブレーキシステ
ムに配管を新設することなく、マスタシリンダ及びホイ
ールシリンダを既存のもののままで装着することがで
き、容易に後付けすることができる。
第2図は、本発明を実施してなる車輪制動液圧制御装
置の第2実施例を示していて、同装置においてはブレー
キペダル111によつて作動されるマスタシリンダ112が液
圧回路を通して各ホイールシリンダに接続されていて、
各ホイールシリンダに付与される液圧が車輪のロツク及
び駆動輪のスリツプに応じて制御されるようになつてい
る。この実施例においてはブレーキ配管がX配管とされ
ていて、右側のフロントホイールシリンダ113と左側の
リヤホイールシリンダ116が一系統とされ、左側のフロ
ントホイールシリンダ114と右側のリヤホイールシリン
ダ115が他系統とされており、他系統のブレーキ配管は
一系統と同様に構成されている。
第2図において、一系統のブレーキ液圧回路には各ホ
イールシリンダ113,116に接続されて所要量の作動液を
収容可能なリザーバ119と、マスタシリンダ112と各ホイ
ールシリンダ113,116間の連通を開閉制御すると共にリ
ザーバと各ホイールシリンダ113,116間の連通を開閉制
御する2個の給排切替弁117,118と、各給排切替弁117,1
18とリザーバ119間に接続される吸入路120aを有すると
共に各給排切替弁117,118とマスタシリンダ112間に接続
される吐出路120bを有する液圧ポンプ120と、マスタシ
リンダ112と各給排切替弁117,118間に介装される切替制
御弁121と、チエツク弁122と、アキユムレータ123と、
遮断弁124と、緩急切替弁125が設けられている。
給排切替弁117,118は、3ポート2位置電磁弁から成
り、第1図に示す実施例の供給切替弁及び排出切替弁を
一つの弁により構成したもで、第1図に示す実施例と同
様に車速センサ126,127の検出信号に応じて制御装置128
により励磁,消磁を制御されるようになつていて、消磁
時にはマスタシリンダ112と各ホイールシリンダを連通
し、励磁時にはマスタシリンダ112と各ホイールシリン
ダ間の連通を遮断し各ホイールシリンダをリザーバに連
通させる。
リザーバ119は第1図の実施例と同様にピストン119a
とスプリング119bを備えていて、給排切替弁117を通し
て還流される作動液を収容可能且つ内部に収容した作動
液を液圧ポンプ120の吸入路120aに供給可能とされてい
る。
また、液圧ポンプ120は第1図の実施例と同様に制御
回路128により駆動される図示しない電動モータにより
作動されるようになつていて、給排切替弁117と切替制
御弁121間の液圧管路にチエツク弁122を介して接続され
る吐出路120bに作動液を吐出するようになつている。
アキユムレータ123は液圧ポンプ120の吐出路120bから
分岐してチエツク弁122をバイパスする管路129にチエツ
ク弁130を介して介装されていて、液圧ポンプ120の作動
時であつて給排切替弁117,118が作動(励磁)されて且
つ、後述する緩急切替弁125及び遮断弁124が非作動(消
磁)の時に液圧ポンプ120の吐出液を蓄圧するようにな
つている。
遮断弁124は、マスタシリンダ112と給排切替弁117間
の液圧管路とアキユムレータ123とを結ぶ管路129に介装
されていて、トラクシヨンコントロール時の増圧作動時
に制御装置128からの信号により励磁されて、アキユム
レータ123内に蓄えられた作動液を給排切替弁117,118に
供給可能とされる。
緩急切替弁125は、給排切替弁117とフロントホイール
シリンダ113間に介装されていて、車輪のロツク状態及
びスリツプ状態に応じて励磁,消磁を制御装置128によ
り制御されるようになっており、消磁時には給排切替弁
117とフロントホイールシリンダ113間の連通を自由流れ
にて許容する第1位置を保持し、励磁時には両者間の連
通を絞る第2位置を保持する。
尚、切替制御弁121は第1図の実施例とその構成が同
じであるため、その説明は省略する。
他系統においても、その構成は上述した一系統と同じ
であるので、その説明は省略し一系統の構成と同じ構成
には100を加えた番号符号が付してある。
以上の構成からなる本実施例においては、車輪非制動
時及び車輪制動時(通常ブレーキ時,アンスキツドコン
トロール作動時,トラクシヨンコントロール作動時)に
は第1図の実施例と同様に各作動が得られる。
尚、本実施例においては、給排切替弁117,217と各フ
ロントホイールシリンダ113,114間に緩急切替弁125,225
が介装されている。そのため、アンチスキツドコントロ
ール作動時びトラクシヨンコントロール作動時には各前
車輪(駆動輪)のロツク状態及びスリツプ状態に応じて
制御装置128によりこの緩急切替弁125,225の励磁,消磁
を制御することにより、急増圧,緩増圧,急減圧及び緩
減圧の各作動が得られ、第1図の実施例に比し、きめ細
かな的確な制御がなされる。
また、遮断弁124,224はトラクシヨンコントロール作
動の増圧作動時,即ち切替制御弁121,221及び給排切替
弁117,217が消磁(緩急切替弁125,225は第1,第2位置の
何れか)されている時のみ、制御装置128により励磁さ
れるようになつていて、それにより液圧ポンプ120,220
の吐出圧液と共に各アキユムレータ123,223内に蓄えら
れた圧液が各フロントホイールシリンダ113,114に付与
される。尚、アキユムレータ123,223内には、トラクシ
ヨンコントロール作動時の減圧作動時,即ち切替制御弁
121,221及び給排切替弁117,217が励磁(緩急切替弁125,
225は第1,第2位置の何れか)されている時のみ液圧ポ
ンプ120,220の吐出圧液をチエツク弁130,230を介して蓄
圧されるようになつている。
その他の構成及び作用は第1図の実施例と実質的に同
様であるため、その説明は省略する。
以上、本発明の実施例を説明したが、本発明を実施す
るにあたつては特許請求の範囲において適宜、変更は可
能である。
〔発明の効果〕
本発明によれば、トラクシヨンコントロール作動時、
切替制御手段を第2位置に作動させて給排切替手段の入
口側をマスタシリンダから遮断すると同時にマスタシリ
ンダと液圧ポンプの吸入路を連通させ、これと同時に液
圧ポンプの吐出路を一方向弁を介して給排切替手段の入
口に供給可能であり、液圧ポンプの吐出路にはアキユム
レータが接続されているので、アキユムレータにはトラ
クシヨンコントロール作動の保持,減圧作用時にのみ蓄
圧される。そのため、アキユムレータの蓄圧状態を監視
する必要なくアキユムレータの蓄液圧を有効にその後の
増圧作用時に利用することができ、構成が複雑となつて
装置の製造コストが増大することなく、トラクシヨンコ
ントロール作動が応答性良く確実に作動される。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に従つた車輪制動液圧制御装置の第1実
施例を示す構成図、第2図は本発明の第2実施例を示す
構成図である。 10……車輪制動液圧制御装置、12……マスタシリンダ、
13,14……ホイールシリンダ、15……リザーバ、16,17…
…供給切替弁、18,19……排出切替弁、20……液圧ポン
プ、20a……吸入路、20b……吐出路、21……切替制御
弁、22……一方向弁、23……アキユムレータ、24……リ
リーフバルブ、112……マスタシリンダ、113,114……フ
ロントホイールシリンダ、115,116……リヤホイールシ
リンダ、117,118,217,218……給排切替弁、119,219……
リザーバ、120,220……液圧ポンプ、121,221……切替制
御弁、122,222……チエツク弁、13,223……アキユムレ
ータ、124,224……遮断弁、125,225……緩急切替弁、12
9,229……管路、130,230……チエツク弁。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】マスタシリンダと、該マスタシリンダに接
    続され車輪を制動するホイールシリンダと、所要量の作
    動液を収容可能なリザーバと、前記マスタシリンダと前
    記ホイールシリンダ間の連通を開閉制御すると共に前記
    ホイールシリンダと前記リザーバとの連通を開閉制御す
    る給排切替手段と、前記リザーバに接続される吸入路を
    有すると共に前記給排切替手段と前記マスタシリンダ間
    に接続される吐出路を有する液圧ポンプと、前記給排切
    替手段と前記マスタシリンダ間に介装されて前記マスタ
    シリンダと前記給排切替手段間を連通する第1位置と前
    記マスタシリンダと前記給排切替手段との連通を遮断す
    ると共に前記液圧ポンプの吸入路と前記マスタシリンダ
    とを連通させる第2位置とを有する切替制御手段と、前
    記液圧ポンプの吐出路に介装されて前記液圧ポンプから
    前記マスタシリンダ及び前記給排切替手段への液流通の
    みを許容する一方向弁と、該一方向弁と前記液圧ポンプ
    間の吐出路に接続されるアキュムレータとを備えてなる
    車輪制動液圧制御装置。
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