JP3838624B2 - 加熱装置を備えた洗車機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、洗車機に装備される回転ブラシのブラシ材に付着する水の凍結を防止するために、そのブラシ材を加熱する加熱装置を備えた洗車機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、洗車機の洗車終了後の運転休止時に、回転ブラシの布ブラシなどのブラシ材に付着した水が凍結して、洗車できない状況になるのを防止するため、ブラシ材を取り付けたブラシ軸の内部空所に加熱装置を着脱自在に設けたものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記従来の加熱装置を着脱自在に設けたものでは、洗車終了後の運転休止時に、ブラシ材を加熱する必要がある都度、加熱装置をブラシ軸に取り付け、また、次の洗車作業時にはブラシ軸から加熱装置を外す作業が必要であって、その着脱作業が面倒であるという問題がある。
【0004】
本発明は、かかる実情に鑑みてなされたもので、洗車機のブラシ軸の内側(支持軸内)に加熱装置を取り付けたままでも洗車作業を行うことができて、その着脱操作をしないで済むようにして、前記問題を解決することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本請求項1記載の発明は、フレームに対して自由に回転することがないように支持された中空の支持軸の外周に、外周面にブラシ材を取り付けたブラシ軸を回転可能に設け、前記ブラシ材を加熱するための加熱装置の発熱部を前記支持軸内に入して取り付けて、前記ブラシ軸が回転する洗車機の運転時に該発熱部を前記支持軸内に取付けたままにしておくことができるようにしたことを特徴としており、かかる特徴によれば、ブラシ材に付着した水の凍結を防止するために、そのブラシ材を加熱するに関して、洗車機のブラシ軸の内側(支持軸内)に加熱装置の発熱部を取り付けたままでも、ブラシ軸を回転させて洗車作業を行うことができるから、前記従来のように面倒な加熱装置の着脱操作を行うことなく、必要に応じて加熱装置でブラシ材を加熱することができ、その作業性を高めることができる。また、ブラシ材に付着した水が加熱装置の装着忘れによって凍結することを防止できる。
【0006】
また、上記目的を達成するため、本請求項2記載の発明は、フレームに支持された中空の支持軸と、その支持軸の外周に回転可能に支持されたブラシ軸と、そのブラシ軸の外周面に取り付けたブラシ材と、前記ブラシ軸を回転駆動する回転駆動装置と、前記ブラシ材を加熱する加熱装置とを備え、前記回転駆動装置は、前記ブラシ軸を前記支持軸に対して回転させるよう回転駆動することができるよう構成されており、前記支持軸内に、前記加熱装置の発熱部を挿入して取り付けて、前記ブラシ軸が回転する洗車機の運転時に該発熱部を前記支持軸内に取付けたままにしておくことができるようにしたことを特徴としており、かかる特徴によれば、前記請求項1記載の発明と同等の効果を奏する。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、添付図面に示した本発明の実施例に基づいて以下に具体的に説明する。
【0008】
先ず、図1〜3を参照して本発明を、移動式洗車機のトップブラシに実施した第1実施例について説明する。
【0009】
図1は、本発明装置を備えた移動式洗車機の概略正面図、図2は、図1の2−2線に沿う洗車機の側面図、図3は、図1の一部の拡大断面図である。
【0010】
図1,2において、移動式洗車機は、洗浄すべき車両Vが潜り抜けられるように門型に形成された、フレームとしての走行フレーム1を備えており、この走行フレーム1の左右側部フレーム1L,1Rの下部前後には、駆動輪2,2と従動輪3,3とがそれぞれ回転自在に軸架され、駆動輪2,2は、左右側部フレーム1L,1Rに支持される走行モータ5,5に減速伝動機構を介して接続されている。前記駆動輪2,2および従動輪3,3は、据付面上に敷設される走行レール4,4上に転動自在に載置され、走行フレーム1は前記走行モータ5,5を正逆回転駆動することにより強制往復走行可能である。
【0011】
前記走行フレーム1の左右側部フレーム1L,1Rには、左右一対のガイドレール6L,6Rが対称的に略鉛直に固定され、これらのガイドレール6L,6Rには、それらに沿って昇降できるように、対をなす左右台車7L,7Rがそれぞれ設けられる。各台車7L,7Rは、2枚の矩形板7a,7bと、これらの矩形板7a,7bを間隔をあけて互いに平行に一体に結合する2本のローラ軸9,9により枠状に形成されている。そして、それらのローラ軸9,9の中間部には、前記ガイドレール6L,6R上を走行するガイドローラ8,8が回転自在に支持されており、これらのガイドローラ8,8の両側には、これらがガイドレール6L,6Rから外れるのを防止するための鍔が一体に設けられている。
【0012】
前記走行フレーム1の上部には、その左右方向に延びる昇降駆動軸14が軸受を介して回転自在に支持され、この昇降駆動軸14の一端(図1右端)は、チエン伝動機構Ctを介して走行フレーム1に支持される、昇降モータ13に連結されており、前記チエン伝動機構Ctは、昇降モータ13の原動軸に固定される駆動スプロケット11、昇降駆動軸14に固定される従動スプロケット10、それらのスプロケット11,10に巻き掛けられる無端状チエン12とより構成されている。
【0013】
前記昇降駆動軸14と、前記一対の台車7L,7Rとは、チエン昇降機構CUを介して連結されている。このチエン昇降機構CUは、昇降駆動軸14の両端部に固定される一対の駆動スプロケット15,15に巻き掛けられるチエン19,19の一方を台車7L,7Rの上部にそれぞれ連結する一方、その他方を駆動スプロケット15,15と並べて走行フレーム1に支持した伝動スプロケット16,16を経由してバランスウェイト21の上部に連結し、さらに、一対のガイドレール6L,6Rの下方で、走行フレーム1に支持した一対の従動スプロケット17,17に巻き掛けられる他のチエン20の一方を台車7L,7Rの下部にそれぞれ連結する一方、その他方を従動スプロケット17,17と並べて走行フレーム1に支持した伝動スプロケット18,18を経由してバランスウェイト21の下部に連結して構成されている。そして、昇降駆動軸14が、図2の時計方向に回転駆動されると、前記チエン伝動機構CUを介して一対の台車7L,7Rは同調して上昇駆動される。
【0014】
左右一対の台車7L,7Rには、左右支持軸22L,22Rが横向きに回転可能に支持され、これらの支持軸22L,22Rの内端には、それぞれ左右揺動アーム23L,23Rが略直角に固定される。図3に明瞭に示すように、これらの左右揺動アーム23L,23Rの先端部には、略水平に延びる、中空の支持軸24の両端がブラケット25,25を介して固定、支持されている。この支持軸24の外周には、回転ブラシとしての、トップブラシTBの、中空のブラシ軸30が複数の軸受31を介して回転可能に支承されており、このブラシ軸30の外周面に、布ブラシ32が通常の取付手段により取り付けられている。
【0015】
しかして、前述したように、支持軸24は、左右揺動アーム23L,23Rに対して固定されるが、これらの揺動アーム23L,23Rが揺動するとき、その揺動角に応じて走行フレーム1に対しては相対的に回転することになるが、前記揺動アーム23L,23Rの揺動角は360°以上になることがないので、支持軸24は、走行フレームに対して自由(360°以上)に回転することはない。
【0016】
ブラシ軸30の一方の端部(図3左側の端部)は、左揺動アーム23Lの内壁に開口した開口部33を貫通して、その揺動アーム23L内に進入しており、そこに従動スプロケット28が一体に設けられている。また、左揺動アーム23Lの外壁の一側には、ブラシ回転駆動用のモータ26が支持されており、このモータ26のモータ軸の端部は、左揺動アーム23L内に突入しており、そこに駆動スプロケット27が固定されている。左揺動アーム23L内において、前記駆動スプロケット27と従動スプロケット28間には、無端状の伝動チエン29が巻き掛けられている。したがって、前記ブラシ駆動用モータ26の回転駆動によれば、駆動スプロケット27、チエン29および従動スプロケット28を介して、トップブラシ25のブラシ軸30を正、逆回転させることができる。
【0017】
しかして、ブラシ駆動用モータ26、駆動スプロケット27、従動スプロケット28およびチエン29は協働して、請求項2記載の発明における回転駆動装置を構成する。
【0018】
図3に明瞭に示すように、中空の支持軸24には本発明にかかる加熱装置Hが設けられる。この加熱装置Hは、電気加熱式であって、発熱部40と、その基端に接続されるリード線42と、このリード線42に接続された開閉スイッチ44とより構成されている。
【0019】
なお、開閉スイッチ44は走行フレーム1の適所に取り付けられており、電源45に接続されている。
【0020】
前記発熱部40は、棒状に形成されていて、前記中空の支持軸24の一端から、その支持軸24内に挿入されており、その自由端は、ブラシ軸30の右側の端部近くまで達している。そして、発熱部40の両端部は、支持軸24内に設けたゴムブッシュ41により両持ち支持されていて、この発熱部40と、支持軸24との間には、環状の間隙が保たれてそれらが直接接触しないようになっている。発熱部40の基端に接続されるリード線42は、支持軸24の一端に固定した絶縁栓体43を貫通して外部に延長され、開閉スイッチ44を介して電源45に接続される。前記支持軸24の自由端(図3右端)は、盲栓46により封緘されている。
【0021】
前記トップブラシTBにより車両Vの上面を洗浄するには、その車両Vを走行レール4,4間に停車させ、走行モータ5の駆動による走行フレーム1の往復走行制御と、ブラシ駆動用モータ26の回転によるトップブラシTBの正逆回転制御と、昇降モータ13の駆動による一対の台車7L,7Rの昇降によるトップブラシTBの昇降制御とにより、トップブラシTBを車両Vの上面、すなわちボンネット面、ルーフ面およびトランクリッド面に追従接触させ、それらの面をブラシング洗浄することができる。
【0022】
なお、トップブラシTBによる車両Vの上面の洗浄行程は、従来のこの種洗車機と変わることがないので、その詳細な説明を省略する。
【0023】
ところで、このような洗浄行程を終了すれば、洗車機の運転を一旦休止するが、その後においても、トップブラシTBのブラシ材には、未だ水が付着、含水した状態にあり、特に、この実施例のようにブラシ材が、ブラシ布32である場合には、その保水性、含水性が高いため、そのブラシ布32に付着、含水する水の量が多くなる傾向にある。
【0024】
しかして、前記洗車機の運転を寒冷地、冬期等で行った場合には、その運転休止後に、トップブラシTBのブラシ布32に付着、含水した水が凍結して、以後の洗車ができなくなる事態を招くことがある。かかる事態を解消するため、本発明に従う加熱装置Hを作動させる。すなわち、ブラシ布32に付着、含水した水が凍結する恐れがあるときは、開閉スイッチ44を閉にすれば、棒状の発熱部40に通電され、この発熱部40の発熱によって支持軸24およびブラシ軸30内の密閉状の空所内の空気が昇温される。これによりブラシ軸30の外側に位置しているブラシ布32が、ブラシ軸30を介して熱伝導により万遍なく加熱され、そのブラシ布32に付着、含水している水を加熱することができ、その凍結を未然に防止することができる。
【0025】
しかして、本第1実施例は次の特徴を備える。
【0026】
1) 加熱装置Hの加熱部40は、洗車機の運転時にも、支持軸24内に取り付けたままにしておくことができ、その着脱をしないで済む。
【0027】
2) 前記発熱部40を、洗車機の運転時に、支持軸24に取り付けたままにしておくことができるので、ブラシ材に付着した水が加熱装置の装着忘れによって凍結することを防止することができる。
【0028】
3) 前記発熱部40は、洗車機の運転時に通電しておくことができるので、ブラシ材32に付着した水が加熱装置Hの装着忘れによって凍結することを防止できる。
【0029】
4) その発熱ブラシ40は、ブラシ軸30の略全長に亘って延びていることにより、ブラシ布32をその全域にわたり万遍なく加熱することができる。
【0030】
5) その発熱部40は、支持軸24にゴムブッシュ41を介してその軸線上に保持され、支持軸24が移動してもその位置がずれることがない。
【0031】
次に、図4〜6を参照して、本発明の第2実施例について説明する。
【0032】
この第2実施例は、本発明を、車両の側面を洗浄するサイドブラシに実施した場合であり、図4は洗車機の正面図、図5は、図4の5−5線に沿う洗車機の側面図、図6は、図4の6−6線に沿う断面図である。
【0033】
図4,5において、移動式洗車機の走行フレーム101は、洗浄すべき車両Vを跨ぐように門型に形成され、その左右両側下部の前後に軸架された、走行モータ105に連動する駆動輪102および従動輪103とにより走行レール104上を往復走行可能である。走行フレーム101の上部左右には、横軸106が軸受を介して回転自在に支持され、この横軸106には、走行フレーム101の上部を横方向にのびる案内レール107が固定されている。案内レール107には、左右一対の台車108が それぞれ往復走行可能に支持され、各台車108の上部には、案内レール107上を転動する駆動輪109および従動輪110が回転自在に支持され、また各台車108の下部には案内レール107の下部を転動する複数の転動輪111が回転自在に支持されており、駆動輪109には、台車108に支持された、台車開閉用モータ115が連結されている。
【0034】
図5に明瞭に示すように、各台車108の下端には軸受ボックス116が固定され、この軸受ボックス116内には、その下部の開口より、回転不能な、中空の支持軸124の上端部を突入させ、この上端部は、軸受ボックス116に一対の軸受117を介して支持される揺動軸118をもって走行フレーム101の左右方向に揺動可能に支持されている。また、前記支持軸124の上部には、軸受ボックス116内で、一対の中立アーム119が固定され、これらの中立アーム119は、軸受ボックス116の底部に固定した一対のボス状の中立防振ゴム120を介して、その軸受ボックス116に支承されている。したがって、支持軸124に何らの外力も作用せず、自由状態にあるときは、前記中立防振ゴム120の作用により、支持軸124は、垂直に支持される。
【0035】
支持軸124には、軸受129を介して、回転ブラシとしての、サイドブラシSBの中空のブラシ軸130が回転自在に支承され、このブラシ軸130の外周面にブラシ布132が取り付けられている。また、軸受ボックス116の下方において、支持軸124には伝動ボックス127が固定され、この伝動ボックス127に支持した、ブラシ駆動用モータ126のモータ軸に固定した駆動スプロケット133は、伝動ボックス127内で、ブラシ軸130の上端に固定した従動スプロケット134に無端状チエン135を介して連結されており、前記モータ126の駆動により、サイドブラシSBのブラシ軸130を正、逆回転駆動することができる。
【0036】
しかして、ブラシ駆動用モータ126、駆動スプロケット133、従動スプロケット134および無端状チエン135は協働して、本発明における回転駆動装置を構成する。
【0037】
図6に明瞭に示すように、中空の支持軸124内には、本発明にかかる加熱装置Hが設けられる。この加熱装置Hは、前記第1実施例のものと同じ構成のものであり、その発熱部140は、棒状に形成されていて、前記中空の支持軸124の一端から、その支持軸124内に挿入されて、ブラシ軸130の略全長に亘って延びている。そして、この発熱部140の両端部は、支持軸124内に設けたゴムブッシュ141により両持ち支持されている。発熱部140の基端に接続されるリード線142は、支持軸124の上端に固定した絶縁栓体143を貫通して外部に延長され、走行フレーム101に取り付けられた開閉スイッチ144を介して電源145に接続される。また、支持軸124の開口下端は、栓体146により封緘されている。
【0038】
いま、回転ブラシとしての、前記サイドブラシSBにより車両Vの前後面および両側面を洗浄するには、走行レール104間に車両Vを停車させたのち、走行モータ102の回転による走行フレーム101の往復走行制御と、開閉用モータ115の回転による一対のサイドブラシSBの開閉制御と、ブラシ駆動用モータ125の駆動制御による、一対のサイドブラシSBの正逆回転制御とにより、車両Vの前後面および両側面をブラシング洗浄することができる。
【0039】
なお、この種の洗車機の、サイドブラシSBによる、車両Vの前後面および両側面のブラシング洗浄行程は、従来と変わるところがないので、その詳細な説明を省略する。
【0040】
ところで、このような洗浄行程を終了すれば、洗車機の運転を一旦休止するが、その後においても、サイドブラシSBのブラシ材には、未だ水が付着、含水した状態にあり、特に、この実施例のようにブラシ材が、ブラシ布132である場合には、その保水性、含水性ががよいため、そのブラシ布132に付着、含水する水の量が多くなる傾向にある。
【0041】
しかして、前記洗車機の運転を寒冷地、冬期等で行った場合には、その運転休止後に、サイドブラシSBのブラシ布132に付着、含水した水が凍結して、以後の洗車ができなくなる事態を招くことがある。かかる事態を解消するため、本発明に従う加熱装置Hを作動させる。すなわち、ブラシ布132に付着、含水した水が凍結する恐れがあるときは、開閉スイッチ144を閉にすれば、棒状の発熱体140の発熱によって支持軸124およびブラシ軸130内の密閉状の空所内の空気が昇温される。これによりブラシ軸130の外側に位置しているブラシ布132が、ブラシ軸130を介して熱伝導により万遍なく加熱され、そのブラシ布132に付着、含水している水を加熱することができ、その凍結を未然に防止することができる。
【0042】
本第2実施例も前記第1実施例が備える特徴の前記1)〜5)と同様な特徴を備える。
【0043】
次に、本発明の第3実施例について説明する。
【0044】
前記第1,2実施例では、開閉スイッチ44,144を手動で開閉操作することで加熱装置Hを作動させる、すなわち加熱装置Hを「手動加熱制御」させているが、この第3の実施例では、この「手動加熱制御」に代えて加熱装置Hを「自動加熱制御」するようにしている。
【0045】
図2,3に示すように、フレーム1,101の前面適所に設けられる制御盤CBの下部には、気温検出手段としての、外気温を検出するための温度センサTSが設けられると共にその内部には、この温度センサTSの検出気温に基づいて加熱装置Hの作動・不作動を制御する制御装置CMが設けられており、たとえば、温度センサTSが1°C以下を検出しているときは、加熱装置Hを作動させてブラシ32,132を加熱するようにし、また、温度センサTSが1°C以下を検出していないときは、加熱装置Hを不作動にする制御をする、すなわち「自動加熱制御」する。
【0046】
この第3実施例における「自動加熱制御」において、温度センサーが1°C以下を検出してから、その後に気温が上昇して、温度センサTSが1°C以下を検出しなくなったときから所定時間(たとえば、1時間)の間、加熱装置Hを作動させてブラシ材32,132を加熱するように制御、すなわち「延長加熱制御」するようにしてもよい。
【0047】
この「延長加熱制御」により、加熱装置Hを作動させていてもブラシ材32,132に付着した水が凍結するほどの温度まで気温が低下した場合にも、この凍結を効果的に解凍することができる。
【0048】
また、前記「延長加熱制御」に代えて、加熱装置Hを作動させていてもブラシ材32,132に付着した水が凍結する温度(たとえば、マイナス5°C以下)まで気温が低下したこと、すなわち加熱時凍結気温を温度センサTSが検出したときは、その後に気温が上昇して温度センサTSが1°C以下を検出しなくなっても、その温度センサTSが1°Cを検出しなくなったときから所定時間(たとえば、1時間)の間、加熱装置Hを作動させてブラシ材32,132を加熱するように制御し、また、温度センサTSが加熱時凍結気温を検出しなかったときは、温度センサTSが1°C以下を検出しなくなったときに、加熱装置Hを不作動にするように制御、すなわち「選択延長加熱制御」するようにしてもよい。この「選択延長加熱制御」により加熱時凍結気温まで低下したときには、ブラシ材32,132に付着した水の凍結を効果的に解凍することができる。
【0049】
以上、本発明の第1〜3実施例について説明したが、本発明はその実施例に限定されることなく、本発明の範囲内で種々の実施例が可能である。
【0050】
たとえば、前記実施例では、本発明を、洗車機器を装備させたフレームを車両に対して移動させる、所謂移動式の洗車機に実施した場合を説明したが、フレームを据付面に固定して、車両を自走、あるいはコンベア等の移動手段で移動させるようにした、所謂固定式の洗車機にも実施できることは勿論である。また、前記実施例では、本発明を布ブラシを有する回転ブラシに実施した場合を説明したが、これを合成樹脂製その他のブラシ毛を有する回転ブラシにも実施できる。さらに前記実施例では、加熱装置は、電気加熱式のものを採用しているが、これに代えて流体加熱式などの他の型式のものを採用してもよい。
【0051】
【発明の効果】
以上のように、請求項各項記載の発明によれば、ブラシ材を加熱する加熱装置の発熱部を洗車機のブラシ軸の内側(支持軸内)に取り付けたままでも、ブラシ軸を回転させて洗車作業を行うことができるから、従来のように面倒な加熱装置の着脱操作を行うことなく、必要に応じて加熱装置でブラシ材を加熱することができ、その作業性を高めることができる。また、ブラシ材に付着した水が加熱装置の装着忘れによって凍結することを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明装置を備えた移動式洗車機の概略正面図(第1実施例)
【図2】 図1の2−2線に沿う洗車機の側面図(第1,3実施例)
【図3】 図1の一部の拡大断面図(第1,3実施例)
【図4】 本発明装置を備えた移動式洗車機の概略正面図(第2,3実施例)
【図5】 図4の5−5線に沿う洗車機の側面図(第2,3実施例)
【図6】 図4の6−6線に沿う拡大断面図(第2,3実施例)
【符号の説明】
1,101・・・・・・・・フレーム(走行フレーム)
24,124・・・・・・・支持軸(支持部材)
26,126・・・・・・・回転駆動装置としてのモータ
27,133・・・・・・・回転駆動装置としての駆動スプロケット
28,134・・・・・・・回転駆動装置としての従動スプロケット
29,135・・・・・・・回転駆動装置としのチエン
30,130・・・・・・・ブラシ軸
32,132・・・・・・・ブラシ材(ブラシ布)
40,140・・・・・・・発熱部
H・・・・・・・・・・・・加熱装
CM・・・・・・・・・・・制御装置

Claims (2)

  1. フレームに対して自由に回転することがないように支持された中空の支持軸の外周に、外周面にブラシ材を取り付けたブラシ軸を回転可能に設け、前記ブラシ材を加熱するための加熱装置の発熱部を前記支持軸内に入して取り付けて、前記ブラシ軸が回転する洗車機の運転時に該発熱部を前記支持軸内に取付けたままにしておくことができるようにしたことを特徴とする、加熱装置を備えた洗車機。
  2. フレームに支持された中空の支持軸と、その支持軸の外周に回転可能に支持されたブラシ軸と、そのブラシ軸の外周面に取り付けたブラシ材と、前記ブラシ軸を回転駆動する回転駆動装置と、前記ブラシ材を加熱する加熱装置とを備え、
    前記回転駆動装置は、前記ブラシ軸を前記支持軸に対して回転させるよう回転駆動することができるよう構成されており、前記支持軸内に、前記加熱装置の発熱部を挿入して取り付けて、前記ブラシ軸が回転する洗車機の運転時に該発熱部を前記支持軸内に取付けたままにしておくことができるようにしたことを特徴とする、加熱装置を備えた洗車機。
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