JP3832964B2 - 用紙後処理装置および画像形成装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリなどの画像形成装置の排紙部から排紙される用紙を受け入れて所定枚数ごとにスティプル綴じを行って製本処理する用紙後処理装置およびその用紙後処理装置を備えた画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
スティプル綴じ機能を有する用紙後処理装置においては、スティプルユニットを備えている。スティプルユニットは、用紙を収容して積載するスティプルトレイと、スティプルトレイの端部にあって用紙束をスティプルするスティプラとを有している。
このようなスティプルユニットとして、スティプルトレイを斜め上方に傾斜させて設けておき、スティプルトレイに送り込まれた用紙をスティプルトレイの面上で自重により滑落らせ、その端部(滑落方向先端側端部)をフェンスあるいは排紙爪に突き当てて縦揃え(用紙搬送方向揃え;長さ方向揃え)を行い、かつ、ジョガーフェンスと呼ばれるサイドフェンスで横揃え(用紙の幅方向揃え)を行ってから、スティプラによりスティプル処理を実行し、その後、放出ベルトの排紙爪に用紙端部を係止して斜め上方に押し上げる機構が最も一般的なものとなっている。
【0003】
上記のようなスティプルユニットにあって、図9、図10に示すように、スティプルモード時、搬送ローラ8、及び搬送ローラ8と同軸上に設けられたブラシローラ8′によって、用紙後端をスティプルトレイ20方向に押し当てて用紙の搬送方向の揃えを実施する機構が提案されている。なお、図9R>9、図10において、用紙は、搬送ローラ8とこの搬送ローラ8に当接する従動ローラ9のニップに挟持されて上方よりスティプルトレイ20に排出され、その先端(下方端)は後述する排紙爪に突き当てられることで、ブラシローラ8′の作用と合わせて用紙の搬送方向の揃えを行うようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、図9、図10に示す構造においては以下の欠点がある。
1.用紙にカール等があると、スティプルトレイ20に送りこまれた用紙の後端は、搬送ローラ8及びブラシローラ8′で十分にスティプルトレイ20方向に押し付けることが困難になり、図9に示すように、用紙後端が後続の用紙進入時の妨げとなってしまい、ページ狂い、綴じ不良、最悪の場合はジャム等が発生してしまう。これは、用紙の腰が強くなるほどその傾向が強くなる(図10参照)。
2.用紙が、スティプルトレイ20上にスタックされ、後処理(スティプル)された後、用紙束を排紙トレイに排出するため、用紙束は、排紙ローラ方向へ押し出されるが、その放出時、カール等があると、搬送ローラ8及びブラシローラ8′と接触し、傷、折れ、最悪はジャム等が発生してしまうことがある。
【0005】
本発明の第1の課題は、スティプルトレイへの用紙進入後の用紙を揃えられる際において、カールによる用紙後端の浮き上がりによる搬送不良を防止し、用紙のカール、腰等に影響されにくくなり、信頼性を向上させることができる用紙後処理装置および画像形成装置を提供することである。
本発明の第2の課題は、用紙が後処理され、放出される際において、ジャム、用紙の損傷等がなくなって信頼性を向上させることができる用紙後処理装置および画像形成装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題は、用紙をスティプルユニットに送り込む搬送ローラと、前記搬送ローラの下流側に位置し複数の用紙をスタックするためのスティプルトレイと、前記スティプルトレイの対向側にスティプルトレイにスタックされた用紙後端付近を押さえるための進退可能な用紙押さえ手段とを備え、前記搬送ローラと同軸上にブラシローラを設け、ブラシローラと前記用紙押さえ手段の共働作用により、用紙の後端部を前記スティプルトレイ側に押し付けるようにした第1の手段により解決される。
また上記課題は、第1の手段において、前記用紙押さえ手段は、前記搬送ローラによる用紙搬送を妨げない退避位置と、用紙後端部を前記スティプルトレイに押し付ける押さえ位置との間で移動可能に設けられている第2の手段により解決される。
また上記課題は、第1又は第2の手段において、前記用紙押さえ手段は、前記スティプルトレイに進入する用紙後端が前記搬送ローラを抜けた直後に進退動作を行い、用紙進入毎に前記動作を繰り返し行う第3の手段により解決される。
また上記課題は、第1の手段において、前記スティプルトレイに用紙が所定枚数スタックされ、後処理された用紙束の放出時、前記用紙押さえ手段を動作させて用紙後端付近をガイドさせる第4の手段により解決される。
また上記課題は、第1〜4の手段の用紙後処理装置を備えた第5の手段により解決される。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は一実施の形態に係る用紙後処理装置の全体構成図である。
【0008】
図1に示す用紙後処理装置は、画像形成装置1の排紙部に取り付けられており、画像形成装置1より排紙された用紙を切換爪2により直接排紙トレイ(シフトトレイ)3へ導くソート・スタック用の第1搬送路A及び、スティプル綴じまたは反転するための第2搬送路B、搬送ローラ8の逆転により第2搬送路Bに進入した用紙を再び第1搬送路Aに導く第3搬送路Cを備えている。なお、2aは切換爪2の回動中心である。
第3搬送路Cの最下流側に配置した前記排紙トレイ3は、スティプルを行わない用紙とスティプル綴じされた用紙の両者をスタックする機能を有する。
本用紙後処理装置の入口部近傍には画像形成装置1より排紙された用紙を受け取る搬送ローラ4及び従動ローラ5を備え、さらにその直前部分には入口センサS1が備えられており、搬送される用紙の先端及び後端が検知されるようになっている。
前記搬送ローラ4の下流には、前記切換爪2が配されており、図示しないソレノイド及びスプリング等により、搬送方向を第1搬送路A及び第2搬送路Bの何れの方向へも変更できるようになっている。
第1搬送路Aには搬送ローラ6及びそれに従動する従動ローラ7が配されており、画像形成装置1より排紙された用紙を直接排紙トレイ3に導く。
また、スティプル綴じ及び反転するための第2搬送路Bにおいても、後述するブラシを備えた前記搬送ローラ8及び従動ローラ9が配されており、スティプル時には用紙をスティプルユニットDへ、また反転時には第3搬送路Cへ導くようになっている。
【0009】
なお、図1に示す他のユニットについては後述する図2以下で説明する。
図2はスティプルユニットDの側面(図1を正面とした場合の側面)図、図3は同、正面図である。
スティプルユニットDは、スティプル綴じを行うスティプラ10、搬送方向に直交する方向へ用紙を揃えるためのジョガーフェンス11、スティプル綴じされた用紙を排紙トレイ3へ排紙するための排紙ベルト12、及びそれに固定された排紙爪13、スティプルトレイ20、基準フェンス21等で構成されている。
なお、S2は排紙爪13の位置を検知するセンサであり、異なる用紙サイズでも用紙後端の位置が常に一定になるように、その位置を調節している。
なお、図2に示すように、用紙反転時の用紙最大幅の外側にスティプル時の用紙基準を配置している。
ここで、排紙爪13は、スティプルトレイ(請求項に記載した用紙整合トレイ部)20上で用紙の端部を揃えるフェンスとしての機能と、スティプル済みの用紙束を排紙トレイ3に向けて送り出す機能を兼ねている。
【0010】
図4は用紙排紙部の拡大構成図である。
排紙トレイ3への排紙口には、排紙ローラ14及びそれに従動する排紙従動ローラ17が配置されており、スティプルを行わない用紙やスティプル綴じされた用紙、及び反転された用紙を排紙トレイ3に排紙する。
排紙従動ローラ17は、通常は排紙ローラ14に接触した位置にいるが、必要に応じて支点aを中心として、排紙ガイド板18と共に一点鎖線の位置までの移動が可能となっている。
排紙トレイ3は、上下ガイドコロ15によりガイド板22に沿って上下方向への移動が可能となっており、図示しない駆動機構により駆動される。排紙トレイ3はまた、シフトガイドコロ16により用紙排紙方向に対して直交した方向(図の鉛直方向)にも移動可能となっており、これも図示しない駆動機構によりシフト動作が行われる。
S3は、排紙された用紙の上面を検知するための上面検知センサであり、排紙されスタックされた用紙の上面が常に排紙ローラ14に対して一定の位置になるように、排紙トレイ3の高さが調整される。
なお、図1において、23は反転ガイド、S4は反転入口センサを示す。
【0011】
動作としては、スティプルを行わず、1枚ごとに直接排紙トレイ3に用紙を排紙するソート・スタットモードと、スティプル綴じをした後に排紙するスティプルモードと、反転した後に排紙する反転モードとの3つに分けられる。
以下、各モードごとに分けて説明する。
(1)ソート・スタックモード
切換爪2は、図1の一点鎖線の位置となり、画像形成装置1より排紙された用紙は、第1搬送路Aへ送られ、搬送ローラ6により排紙口へ送られる。このとき、常に排紙従動ローラ17は、排紙ローラ14に対して自重で加圧された状態で接しており、用紙はこれにより排紙トレイ3に排紙される。
排紙された用紙は、所定枚数分だけ次々に排紙トレイ3に排紙され、センサS3がその上面を検知することにより、用紙の上面が常に一定の高さになるように調整され、排紙トレイ3上に積載される。また、必要に応じて排紙トレイ3は、用紙排紙方向に対して直交する方向にシフト動作を行い、用紙の仕分けを行う。
また、後述する反転モードのときも、排紙トレイ3は同様の動作を行う。
【0012】
(2)スティプルモード
切換爪2は図1の実線の位置となり、画像形成装置1より排紙された用紙は、反転して第2搬送路Bへ導かれ、スティプルユニットDへ搬送される。このとき、排紙爪13は、センサS2により、用紙の後端が常に搬送ローラ8に対して一定の位置になるように、スティプルトレイ20の搬送経路上を移動する。
また、搬送ローラ8の同軸上には、このローラ8の直径より大きなブラシローラ8′が設けられていることにより、排紙爪13に用紙の先端が突き当たると同時に、その後端はスティプルトレイ20方向に押し付けられた状態でスタックされる。
次に、ジョガーフェンス11により搬送方向に直交する方向に基準フェンス21に向かって寄せ動作が行われ、用紙は基準フェンス21及び排紙爪13に突き当たった状態でスタックされる。
用紙がスティプルトレイ20に進入するごとに同様の動作を繰り返し、用紙は揃えられた状態でスタックされる。
次に、スティプラ10により綴じ動作が行われ、スティプル済みの用紙束は、前記搬送方向の基準となっていた排紙爪13により排紙ローラ14方向へ搬送され、排紙トレイ3上に排紙される。排紙後は、自重でガイド板22に突き当たり、後端が揃えられてスタックされる。所定部数分だけスタックされた用紙束は、ソート・スタックモードのときと同様に、用紙の上面が常に一定の位置になるように制御される。
【0013】
(3)反転モード
切換爪2は、前記スティプルモードと同様に、図1の実線の位置となり、画像形成装置1より排紙された用紙は、反転して第2搬送路Bへ導かれる。このとき、切換爪2の先端は反転ガイド23にオーバーラップした状態で加圧されており、用紙はこれを押し退けるように搬送される。
次に、その後端が切換爪2を通過すると、搬送ローラ8が逆転し、用紙は、反転した状態でスイッチバックして第3搬送路Cへ送られ、再び第1搬送路Aを経て、搬送ローラ6により排紙口へ送られる。
なお、搬送ローラ8の逆転のタイミングは、反転入口センサS4の出力により得ている。このとき、排紙ベルト12に固定された排紙爪13は、第2搬送路Bへ導かれた用紙の先端に当たらない位置に逃げている。この位置は、排紙爪13の位置を検知するセンサS2により設定される。
【0014】
以下、本発明の具体的な内容を説明する。
図5は本実施の形態に係るスティプラトレイ中の用紙への用紙押さえ機構の構成図である。
搬送ローラ8と当接する従動ローラ9は、上下方向に延びる用紙ガイド31の上端部に軸支されている。この用紙ガイド31にあってスティプルトレイ20と対向する側で、かつ搬送ローラ8及び従動ローラ9の用紙搬送方向下流側には、板状の押さえ部材32が設けてある。
押さえ部材32の下端は、用紙ガイド31の下端部に軸支部32aで軸支されている。そして、図5に示すように、起立した実線位置(ホームポジション)と、スティプルトレイ20側に傾斜した2点鎖線位置との間で揺動し得るようになっている。
実線位置は、搬送ローラ8と従動ローラ9による用紙搬送を妨げない退避位置であり、2点鎖線位置は、スティプルトレイ20上に排紙された用紙の後端部を押さえる用紙押さえ位置である。なお、この用紙押さえ位置は、スティプル済みの用紙束を放出するときのガイド位置でもある。
【0015】
図6は押さえ部材揺動機構を示す図であり、(A)はソレノイドを利用した例を示し、(B)は偏心プーリを利用した例を示す。
図6の(A)では、押さえ部材32の軸支部32aにレバー33の一端を固定し、レバー33の他端に形成した長孔にソレノイド34の駆動軸に突設したピンが差し込まれている。またソレノイド34の反対側にはレバー33を軸支部32aを中心にして時計回り方向に付勢する引っ張りばね35が張設されている。したがって、ソレノイド34の駆動軸とレバー33(押さえ部材32)とが連動するようになっている。
ソレノイド34がオフのときは、引っ張りばね35の引っ張り力により押さえ部材32は退避位置(実線位置)にある。ソレノイド34がオンすると、引っ張りばね35の引っ張り力に抗してレバー33が揺動し、これによって押さえ部材32も反時計回り方向に揺動して、用紙押さえ位置(2点鎖線位置)に切り換わる。
図6の(B)は、ソレノイド34に代えてモータに連結された偏心プーリ36を利用して上記と同様の動作を行わせるものである。偏心プーリ36に突設されたピンがレバー33の他端に形成した長孔に差し込まれて連動されている。したがって、モータを正逆回転あるいは回転伝達系と中で回転方向を切り替えることによって偏心プーリ36の回転方向を切り替えて、押さえ部材32を用紙押さえ位置(2点鎖線位置)と退避位置(実線位置)に切り換える。
【0016】
次にその動作を説明する。
スティプルモード時の動作は前述した通りである。スティプルトレイ20に進入する用紙の後端が搬送ローラ8と従動ローラ9のニップを抜け、ブラシローラ8′によりスティプルトレイ20に押し付けられるのと略同じタイミングで押さえ部材32が退避位置から用紙押さえ位置に揺動する。
従って、用紙押さえ位置に揺動した押さえ部材32により、カールが大きい用紙であってもその後端は確実にスティプルトレイ20方向に押さえ付けられる。用紙押さえ動作が完了した後は、押さえ部材32は再びホームポジションである退避位置に復帰し、次の用紙の進入に備える。
以降、ガョガーフェンス11による揃え動作が行われることは前述した通りである。
スティプラ10によるスティプル動作が行われると同時に、押さえ部材32を再びガイド位置(用紙押さえ位置)に揺動させ、カールで浮き上がった用紙後端をガイドしつつ、排紙爪13により用紙束を排紙ローラ14に向けて搬送する。そして、用紙束がスティプルトレイ20から排出された後、押さえ部材32は再びホームポジションに復帰する。
【0017】
以上の動作を図7、図8のフローチャートにまとめた。以下、フローチャートの説明を行う。
図7は用紙綴じ動作までの押さえ部材の動作を示すフローチャートである。
まず、タイマカウンタ(パルスカウンタ)を0にクリアし(S1)、スティプルトレイ20内に用紙搬送が終了したか否か判断する(S2)。終了していれば(S2でY)、図6(A)の例では、ソレノイド34をオンし、押さえ部材32を揺動して、用紙押さえ位置(2点鎖線位置)に切り換える(S3)。タイマをカウントアップ(パルスカウントアップ)し(S4)、タイマ(パルス)が設定値に達したら(S5でY)、ソレノイド34をオフし、押さえ部材32を退避位置(実線位置)に復帰させる(S6)。そして用紙綴じ動作をスタートさせて(S7でY)、図8に示す処理に移行する。S7でNであればS1へ進む。
なお、図7のフローチャートにおけるタイマ設定値は例えば200〜500msであり、パルス設定値は例えば100〜250mmである。
【0018】
図8は用紙綴じ後の押さえ部材の動作を示すフローチャートである。
用紙綴じ動作がスタートすると、スティプラ10をオンし(S11)、タイマカウント(パルスカウンタ)を0にクリアし(S12)、スティプルトレイ20内の綴じ動作が終了した場合は(S13でY)、スティプラ10をオフし、ソレノイド34をオンして、押さえ部材32を揺動させ、用紙押さえ位置(2点鎖線位置)に切り換える(S14)。そして排紙爪13を作動させて用紙束を放出させ(S15)、タイマをカウントアップ(パルスカウントアップ)する(S16)。
タイマ(パルス)が設定値に達したら(S17でY)、ソレノイド34をオフし、押さえ部材32を退避位置(実線位置)に復帰させる(S18)。そして用紙排出が終了し(S19でY)、かつセンサS2がオンしたら(S20でY)、排紙爪13を停止させ、用紙束排出を終了する(S21)。
なお、図8のフローチャートにおけるタイマ設定値は例えば500〜1000msであり、パルス設定値は例えば250〜500mmである。
【0019】
このような前記実施の形態にあっては、用紙をスティプルユニットに送り込む搬送ローラ8と従動ローラ9と、搬送ローラ8と従動ローラ9の下流側に位置し複数の用紙をスタックするためのスティプルトレイ20と、スティプルトレイ20の対向側にスティプルトレイ20にスタックされた用紙後端付近を押さえるための進退可能な用紙押さえ部材32とを備えたため、スティプルトレイ20への用紙進入後の用紙を揃えられる際において、カールによる用紙後端の浮き上がりによる搬送不良を防止し、用紙のカール、腰等に影響されにくくなり、信頼性を向上させることができる。
また、前記実施の形態にあっては、搬送ローラ8と同軸上にブラシローラ8′を設け、ブラシローラ8′と用紙押さえ部材32の共働作用により、用紙の後端部をスティプルトレイ20側に押し付けるようにしたため、上記と同様の作用効果を奏する。
また、前記実施の形態にあっては、用紙押さえ部材32は、搬送ローラ8による用紙搬送を妨げない退避位置(実線位置)と、用紙後端部をスティプルトレイ20に押し付ける押さえ位置(2点鎖線位置)との間で移動可能に設けられているため、上記と同様の作用効果を奏する。
また、前記実施の形態にあっては、用紙押さえ部材32は、搬送ローラ8に対向して設けられた用紙ガイド31に一端が軸支され、退避位置(実線位置)と押さえ位置(2点鎖線位置)との間で揺動するため、上記と同様の作用効果を奏する。
また、前記実施の形態にあっては、用紙押さえ部材32は、スティプルトレイ20に進入する用紙後端が搬送ローラ8と従動ローラ9を抜けた直後に進退動作を行い、用紙進入毎に動作を繰り返し行うため、上記と同様の作用効果を奏する。
前記実施の形態にあっては、スティプルトレイ20に用紙が所定枚スタックされ、後処理された後の用紙束放出時、用紙押さえ部材32を動作させて用紙後端付近をガイドさせるため、用紙が後処理され、放出される際において、用紙束の後端を押さえ部材32で押さえてガイドし搬送ローラ8及びブラシローラ8′との接触を回避させるようにしたので、ジャム、用紙の損傷等がなくなって信頼性を向上させることができる。
【0020】
【発明の効果】
請求項1ないし請求項3記載の発明によれば、搬送ローラによりスティプルトレイに送り込まれた用紙の後端を押さえ手段により押さえるようにしたので、スティプルトレイへの用紙進入後の用紙を揃えられる際において、カールによる用紙後端の浮き上がりによる搬送不良を防止し、用紙のカール、腰等に影響されにくくなり、信頼性を向上させることができる。
請求項4記載の発明によれば、用紙が後処理され、放出される際において、用紙束の後端を押さえ手段で押さえてガイドし搬送ローラ及びブラシローラとの接触を回避させるようにしたので、ジャム、用紙の損傷等がなくなって信頼性を向上させることができる。
請求項5記載の発明によれば、請求項1ないし4記載の発明による作用効果を奏する画像形成装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る用紙後処理装置の全体構成図である。
【図2】スティプルユニットの側面図である。
【図3】同、正面図である。
【図4】用紙排紙部の拡大構成図である。
【図5】本実施の形態に係るスティプルトレイ中の用紙への用紙押さえ機構の構成図である。
【図6】(A)はソレノイドを利用した例を示し、(B)は偏心プーリを利用した例を示す押さえ部材揺動機構を示す説明図である。
【図7】用紙綴じ動作までの押さえ部材の動作を示すフローチャートである。
【図8】用紙綴じ後の押さえ部材の動作を示すフローチャートである。
【図9】従来例の不具合を説明するための図である。
【図10】従来例の不具合を説明するための図である。
【符号の説明】
8 搬送ローラ
9 従動ローラ
20 スティプルトレイ
31 ガイド
32 押さえ部材
32a 軸支部
Claims (5)
- 用紙をスティプルユニットに送り込む搬送ローラと、前記搬送ローラの下流側に位置し複数の用紙をスタックするためのスティプルトレイと、前記スティプルトレイの対向側にスティプルトレイにスタックされた用紙後端付近を押さえるための進退可能な用紙押さえ手段とを備え、
前記搬送ローラと同軸上にブラシローラを設け、ブラシローラと前記用紙押さえ手段の共働作用により、用紙の後端部を前記スティプルトレイ側に押し付けるようにしたことを特徴とする用紙後処理装置。 - 請求項1記載において、前記用紙押さえ手段は、前記搬送ローラによる用紙搬送を妨げない退避位置と、用紙後端部を前記スティプルトレイに押し付ける押さえ位置との間で移動可能に設けられていることを特徴とする用紙後処理装置。
- 請求項1又は2記載において、前記用紙押さえ手段は、前記スティプルトレイに進入する用紙後端が前記搬送ローラを抜けた直後に進退動作を行い、用紙進入毎に前記動作を繰り返し行うことを特徴とする用紙後処理装置。
- 請求項1記載において、前記スティプルトレイに用紙が所定枚数スタックされ、後処理された用紙束の放出時、前記用紙押さえ手段を動作させて用紙後端付近をガイドさせることを特徴とする用紙後処理装置。
- 請求項1から4の何れか一つに記載の用紙後処理装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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